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平成28年 防災等安全対策特別委員会(9月12日)

1.開会日時

平成28年9月12日(月)

午後1時30分 開会

午後2時54分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 小栗 智恵子

副委員長 礒野 忠

委員 石島 秀起

委員 塚田 秀伸

委員 堀田 弥生

委員 森谷 歩美

委員 小坂 和輝

議長 押田 まり子

4.出席説明員

(14人)

齊藤副区長

吉田副区長

島田教育長

田中総務部長

林防災危機管理室長

俣野防災課長

小林危機管理課長

中橋保健所長

望月環境土木部長

草場副参事(交通安全対策・特命担当兼危機管理・特命担当)

田村都市整備部長

暮田建築課長

高橋教育委員会事務局次長

斎藤学務課長

5.議会局職員

田野議会局長

荻原議事係長

鎌田書記

黒須書記

6.議題

  • 防災、防犯、交通問題等児童生徒及び区民生活の安全に関すること

(午後1時30分 開会)

○小栗委員長
 ただいまより防災等安全対策特別委員会を開会いたします。

 議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり理事者報告に対する質疑とあわせて行いますので、よろしくお願いいたします。

 初めに、理事者報告をお願いします。

○林防災危機管理室長

 1 平成28年度中央区総合防災訓練の実施結果について(資料1)

 2 平成28年度地域防災フェアの実施結果について(資料2)

○望月環境土木部長

 3 「第10次中央区交通安全計画」の策定について(資料3)

○田村都市整備部長

 4 住宅等耐震性総点検の結果と今後の計画について(資料4)

 5 中央区地下街防災推進事業の実施について(資料5)

以上5件報告

○小栗委員長
 説明が終わりました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時42分です。自民党さん56分、公明党さん32分、日本共産党32分、中央区民クラブさん32分、改革2020さん32分です。

 それでは、質疑に入ります。

 発言をお願いします。

○石島委員
 それでは、よろしくお願いします。

 きょうは理事者報告ではなくて、安全性、そして防犯対策の強化という観点から、議題についてお尋ねをしたいというふうに思っています。

 皆さん御承知のとおり、ことしの7月22日から配信開始になったポケモンGOについてです。このゲームは爆発的な人気で、大変多くの方が利用して楽しんでいるということですが、ながらによる交通事故による死亡事故が発生したり、いろいろな事件等も起きているということで大変社会問題にもなってきているところであります。本区内における現況については、どのように認識をされ、またこのゲームに対する利用状況等を鑑みて、区のほうでどういった考え方をお持ちか、この点についてお聞かせをいただければと思います。

○林防災危機管理室長
 子供のゲームということで、ポケモンGOが大人気ということで、世界中でこれが利用されているところでございます。交通事故等につきましては、私のほうでは把握はできておりませんが、子供が特に利用するわけでございますので、こうした実態につきましては、十分警察とも連携しながら、事故等が起きないように注意喚起をしていきたいと思っております。また、利用実態につきましても、今後調査をさせていただくような形で、現状におきまして、まずは子供たちの事故が起きないように心がけてまいりたいと思っておるところでございます。

○石島委員
 警察等と連携を図りながらと話をされていましたが、まず区内の利用状況をきちんと把握しておく必要があると思うんです。これは皆さんもう既に御承知かもしれませんが、例えば日本橋地区でいえば、夜の浜町公園は異様な状況です。真っ暗になった公園の中で、これはそれぞれ楽しまれていることですから、規制をしろとか、だめということではないですけれども、深夜まで300人近い人が公園を埋め尽くしているという状況があるわけです。これは、恐らく浜町公園に限ったことではないというふうに思うんです。ですから、そういう意味では、事前に犯罪、事故等を防止するということを考えるのであれば、そういった状況等を区のほうで調査をしながら、何らかの取り組み方の方針を検討していく必要があると思いますが、この点について御見解をお聞かせいただきたいと思います。

 また、7月22日、この配信開始と同時に、東京都教育委員会が各市区町村教委に対して、児童・生徒のスマホ使用に関する安全指導を求める通知を送っておりますので、当然、通知が中央区にも来ていることと思います。この通知を受けて、教育委員会と各学校との連携、また具体的には教育現場において情報リテラシー教育の取り組みを何かされたのか、その点についてもお聞かせいただければと思います。

○望月環境土木部長
 私のほうから、公園でのポケモンGOの利用に関してということですが、先日、浜町公園で盆踊りが中央区のイベントとして開催されておりまして、実はその際にも事業者には前もって、そういった部分での対応をお願いしたというところはございます。自粛といいますか、先ほど委員のほうからもお話ありました、規制しろということでお話をしたわけではなく、そういったお祭りがあるので、それに支障がないようにという形でお願いはさせていただきました。実態としては、事業者さんのほうがどうされたかというところまではつかんでおりませんが、お返事としては、特にその部分で対応していただけるというお返事ではなかったということでございます。

 また、その際に、公園等につきましては、注意看板あるいはイベントをやっている際のアナウンス等でも十分注意喚起等は行わせていただいたということはございます。ただ、委員が先ほどおっしゃいました、例えば公園全てでの調査みたいな形で実態把握というものは特には行っておりません。私の聞いておる範囲では、浜町公園が特にそういった部分で夜も人が多いという状況はお聞きしておりまして、実態について、浜町公園については現場の確認を行い、その上で事業者のほうにそういった対応をとったところでございます。

 以上でございます。

○高橋教育委員会事務局次長
 児童のスマホ等の利用に関する教育委員会と学校との関係でございますが、昨年、東京都がSNS東京ルールというものをつくりまして、これを学校のほうに広く周知を行っております。また、今回、東京都から来た通知につきましては、新学期の始まりのときに改めて学校のほうへ再度通知を流すとともに、先般の校長・園長会においても、その内容について改めて学校長・園長にスマホの使い方、ルール等について通知を出したところでございます。

 以上です。

○石島委員
 ありがとうございます。

 そうしますと、教育委員会のほうは、都教委から受けた通知については、新学期、各学校に通知、そして校長会等でいろいろとその件について協議をしたということですが、今後、具体的なリテラシー教育として何か進めていくのであれば、その点についてお聞かせをいただければと思います。

 それから、浜町公園の件ですが、実際、中央省庁のほうでも、中央省庁の中でポケモンを捕獲するときのアイテムを手に入れることができるポケストップというのがどのぐらいあるかということで調査をして、配信会社のほうに削除要請はしたけれども、返答はなく、現実は削除されていたというようなことはあったようです。ただ、浜町公園について言えば、私は大江戸まつりは参加しなかったので、よくわからないんですが、その後開かれた区民体育大会の開会式のときは、やはり相当数の方がいたなという記憶があるんです。実際、こういった区内のポケストップ等の状況を、ある程度区としても把握していく必要があるのではないかと思いますが、その点についてお聞かせをいただければと思います。

 それから、ポケモンGOに対する対応です。これは、いろいろ自治体によって分かれているようですが、ある自治体については、公園とか公共施設等にポケストップ等があると、配信会社へ削除を要請ということで、どちらかというと排除の形をとっている自治体、それから一方では、自治体によっては危険と考えられる場所、実際置き引き等の犯罪も発生しているようですけれども、維持管理面ですみ分けるというか、例えばパトロール等を強化するとか、公園であれば遊具施設の周りにポケモンGOの利用者の大人が立ち入らないようにというハード的な制限をしたりという自治体もあるようです。中央区としては、その実態等をある程度把握した上で、この対応方についてはどの方向性で考えていかれるのか、この点についてお聞かせをいただければと思います。

○望月環境土木部長
 ポケモンGOに関して、公園等でのお話でいきますと、先ほどの浜町公園での具体的なお話がございまして、その確認をさせていただいたというところでございます。そのほかに、どのような場所でどうかというところまで、まだ実態把握はしておりませんが、委員御指摘のように全体として、例えば地域からのお話も含めて状況を確認した上で、支障があれば、当然そういった部分の申し出につながることになるかと思っています。ただ、今の時点で特に何かそういった部分で、してもらいたいということを具体的にこれからやっていくというお話はまだ考えてございませんが、こちらにつきましても、状況を踏まえた上で、どのような対応ができるかということだと思っております。

 区の公園利用という形になりますと、どなたでも御利用ができ、スマホを単にやっている方もいらっしゃるのでポケモンGOを利用している方との分けというものが非常に難しい。また、パトロールも実施しておるんですけれども、そういった中でもなかなかそういった部分での判断ができにくいようなところもございますので、一律にどうかというのはなかなか難しいと思っておりますが、その状況を踏まえた上で考えてまいりたいというふうに思っております。

 以上でございます。

○高橋教育委員会事務局次長
 児童・生徒のスマホの使い方につきましては、これまで学校ともさまざま協議を重ねてきたところでございます。また、昨年、PTA連合会の研修会の中で児童たちのスマホの使い方についてを議題に、いろいろお話をさせていただいたところでございます。そうした中で、当然学校の中ではスマホなどは利用できない、持っていってはいけないというルールにはなっておりますが、例えば、夜、塾へ通っているお子さんたちが防犯上持たざるを得ないというケースもあるということで、これを一律に規制することは非常に難しく、その研修会の中でも児童たちのスマホの使い方については、家庭内でのしっかりとしたルールづくりが必要になってくるのではないかということでの結論に至っているところでございます。ポケモンGOにつきましては、規制もなかなか難しいので、やはり家庭内でのルールといったところが一番重んじられるのかなというところでございます。

 以上です。

○石島委員
 確かに、学校教育ということだけではなくて、家庭での教育ということをあわせてやっていかないといけないと思います。ポケモンGOが悪いというより、ながらですよね。歩きながらとか、運転しながら、何々しながら、やはりそういったものがいろいろ事故等につながっていくわけですから、そういう意味では、正しい使用方法については、引き続き教育の現場でも御指導をお願いしたいというふうに思っています。

 繰り返しになりますけれども、私自身はやっているわけではありませんけれども、大人から子供まで本当に多くの方が楽しんでいるので、それを規制するといったことは必要ないというふうに思っています。ただ、現状が把握できていないということは、例えば未然に事故とか犯罪を防ぐことがなかなかできないということになると思うんです。例えば、うちの町内でも青年部のメンバーがポケストップが幾つあるかなと町会の中を歩いてみたら、うちの町内は小さい町会ですけれども、4カ所ありました。区内全域を見ると、公共施設に限らず、相当の場所がポケモンGOで楽しめる場所になっていると思いますけれども、やはり事前に事故等を防止するためには、ある程度ポケストップの場所等は把握した上で、区としても対処方が必要だと思いますので、最後に改めて御見解をお聞かせいただきたいと思います。

○齊藤副区長
 委員からいろいろ御指摘いただいておりますが、ポケモンGOについては、大きく2つ。1つは、ながら歩きでの具体的な事故につながる。それから、ポケモンGOに夢中になってしまうために、その後の犯罪に結びつくような要素があるというのは私どもとしても認識しているところであります。お話に出ておりますけれども、ながら歩きについては、大人もそうですけれども、やはり子供については絶対そういう事故を起こさないということで、家庭とともに教育委員会、学校のほうと連携をして、しっかりそういう意識づけをしておいてもらったり、あるいは地域も含めて声かけ等ができるような体制づくりというのは大事だというふうに思っております。

 私も区民体育大会の開会式の後、浜町公園を見ましたら、確かに異様な雰囲気で、何をしているわけではなくて、1人だとか2人あるいは3人ぐらいが何も会話をせずに、棒のように立ったままスマホをいじっているという感じで、視覚的には今まで見たことのないような光景でした。かなり夢中になっていて、お互いにコミュニケーションがないという中ですから、何か事件が起きたり、事故が起きても、その場にたくさんの人がいながら見過ごされてしまったり、あるいは被害に全く気がつかないというようなことも起こり得るというふうに思っております。全部のエリアで何を調査するかというのは難しいんですけれども、やはり地域の皆様と、そういう部分で御不安のある部分だとか、懸念のある部分についてはお話し合いをしながら、区としても何らかの対応ができるかというのは検討したいと思います。

 規制という部分については、お話もありましたけれども、そういう方向性のものではないというような認識をしておりますので、犯罪の未然抑止あるいは事故の防止という観点から、区としての対応もまた検討したいというふうに思います。

○石島委員
 終わります。

○森谷委員
 それでは、私からは資料3です。

 交通量についてなんですけれども、区内の幹線道路を中心に交通渋滞が発生しており、生活道路や裏道への車両の流入により、交通事故、交通公害は、区に暮らす全ての人々にとって依然として身近で深刻な問題になっていると思いますが、交通総量の減少へ向けて、区としてどのような取り組みを行っていくのかお伺いしたいのと、また交通総量の抑制や集中の標準化等を図る計画は、TDMとの連携をし、ITSの活用が重要になってくると考えますが、区として、銀座などの商業地域を初め、地域特性を生かした、ITSの活用も含めて考えていらっしゃるかどうか、お伺いしたいと思います。

○草場副参事(交通安全対策・特命担当)
 まず、1点目の区として交通総量の減少にどのような取り組みをしているかというところでございます。

 お手元の第10次計画の資料の31ページから記載がございますけれども、鉄道の利用ですとか、バスの利用など、公共機関を利用していただく、もしくはコミュニティサイクルを使っていただくとか、電気自動車の導入ですとか、自宅持ち帰り車両の自粛等々を実施いたしまして、総量の減少に努めていきたいというふうに考えております。

 次の地域特性を生かしたITSの活用というところなんですけれども、ITS自体、今、警察で取り組んでいるのは信号機の制御でございまして、歩行者、老人が渡り切れなくて危ないなというような交差点があれば、感応式の信号機がございまして、渡り切るまで信号が点滅したままで赤にならないとか、そういうITSの活用が、今、進められています。

 あと、皆さんの身近ではETC2.0ということで、ポイントを通るたびに渋滞情報が広範囲に広がったり、情報をもらえたりして渋滞を回避したりとか、もろもろして渋滞の緩和とかにつなげているところでございます。地域の特性というところが、そこの地域で例えば横断歩道を渡り切れないとかという状況があるのであれば、そういうところを捉えて、今みたいな対策がとれるというところで、日本橋だからどうだ、どこだからどうだというのは特にないと思います。

 以上でございます。

○森谷委員
 ありがとうございます。今後ともしっかりと地域の特性を生かした取り組みをお願いしたいと思うところです。

 次に、交通事故等の状況、事故原因発生状況についてお伺いしたいんですけれども、平成27年の事故原因状況によりますと、車両側の事故原因では安全不確認が最も多いところであったと思うんですが、そこで、ドライバーに対して安全確認を徹底するように啓発していくことが重要と考えます。どのように啓発活動を展開していくべきだとお考えでしょうか。まず、そこのところをお聞かせいただきたいと思います。

○草場副参事(交通安全対策・特命担当)
 安全不確認が最も多いというところなんですけれども、やはり交差点での事故が非常に多く見られます。違反のない人がはねられたりというところもありますけれども、警察としましては、数年前からアイコンタクト運動というのを実施しておりまして、交差点内におきましては、歩行者と運転者が常にアイコンタクトをとって、譲るような形をとって事故防止に努めているというところでございます。

 以上です。

○森谷委員
 事故防止等の啓発についてはわかりました。

 それでは、歩行者側に明らかな事故原因となる違反がなくても事故に遭うケースがあり、特に交差点内の事故が多発しており、ドライバーや子供、高齢者にとって確認しやすい、視認性の高い道路標識のあり方や交差点内での事故の減少のために、事故の注意喚起や抑制に向けた取り組みについて、どのようなお考えか、お聞かせください。

○草場副参事(交通安全対策・特命担当)
 まず、最初の高齢者にとって確認のしやすい視認性の高い道路標識の話でございますけれども、今、信号機のLED化が随分進められています。今年度中に都内の信号機全てがLED化されることになっています。そこで見通しをよくするというところと、道路標識があるんですけれども、標識に大きさがございまして、もし今ついている標識が小さくて見づらいというところがあれば、視認性を見ながら警察と協議をして、大きい標識に変えられますので、そこは御相談いただければ、視認性の高い標識ができるものと考えております。

 次の、事故減少に向けた取り組みの話ですけれども、ことしの2月と3月に小学校1年生が相次いで亡くなった死亡事故が発生しています。これは子供には何の原因もなく、道路を横断している子供がトラックの右左折に巻き込まれて亡くなった事故なんですが、この事故原因を調べてみますと、自動車が事業用の貨物自動車ではなくて白ナンバーの自家用の貨物自動車なんです。事業用の貨物を持っている営業車に対しましては、交通安全教育も実施していますし、ドライバーズコンテストも義務づけてやってもらっています。そこの中で、白ナンバーの事業者の営業のトラックに対する制度がありませんでしたので、警察のほうとしましては、その講習制度なりを設けて事故防止に努めていくというところは聞いております。

 以上でございます。

○森谷委員
 ありがとうございます。今後とも事故が発生しないような取り組みの推進をお願いいたします。

 それでは、道路交通環境の整備についてお伺いしたいんですけれども、中央区道における移動等円滑化の基準に関する条例に基づいて、駅、公共施設、福祉施設もありますが、その周辺地区等を中心とした道路、施設等の整備がされていましたが、この条例による結果はどのようになっておりますでしょうか。

○草場副参事(交通安全対策・特命担当)
 この条例は、バリアフリー化を含めての話だと思うんですけれども、交通公共機関、駅ですとか公共施設、福祉施設等の方々と連携を図りながら、車椅子とかがすれ違うことができる広い道をつくったりですとか、セミフラット化、これは第10次計画の25ページの上のところにも記載があるんですけれども、歩道と車道の段差を5センチ以下にして高低差を少しでもなくして、車椅子をスムーズに通すとか、横断歩道の上に点字ブロックというところで、エスコートゾーンを整備するなど警察のほうではそういうことをやっています。今後、オリンピックに向けまして、さらに検討をしていかなければならないと思いますので、エレベーターですとかホームドア等の設置につきましても、各関係機関と連携をとりながら進めてまいりたいというふうに考えております。

○森谷委員
 ありがとうございます。今後も、オリンピックなどもございますので、バリアフリーの推進をよろしくお願いいたします。

 次に、道路照明の整備についてお伺いしたいんですけれども、夜間における交通安全を確保するために、道路の照明の新設及び建てかえを実施していくとのことですが、私道の安全性についてはどのように考えていらっしゃいますでしょうか。

○草場副参事(交通安全対策・特命担当)
 これもお手元の資料、第10次計画の25ページをごらんいただきますと、(5)のアで照明の整備ということで記載をしております。私道につきましてはイのところなんですけれども、安全性と快適性を確保するというところで、地域の方々とも御相談をしていきながら、助成制度の利用促進により、防犯灯の整備を進めてまいりたいというふうに考えております。

○森谷委員
 安全性については理解できました。

 それでは外国人に対する交通安全教育についてお伺いします。外国語による交通安全教育用パンフレット等の配布等をされていますが、どのようなものをお考えでしょうか。あと、言語の種類や配布場所、方法等については、具体的にどのように考えているか。また、紙媒体のみならず、アプリ等SNSを活用しての検討はお考えでしょうか。

○草場副参事(交通安全対策・特命担当)
 まず1点目、外国語のパンフレットなんですが、警察のほうでは英語のみを作成しております。機会を通じて英語によるパンフレットを配りながら、講習会で外国人だけ呼ぶというのがなかなかできないので、屋外における自転車のストップ作戦ですとか、二輪車のストップ作戦、高齢者対策、もろもろを含めた街頭活動の中でパンフレットを配りながら活用しているというのが実情でございます。

 2つ目の言語の種類ですけれども、9言語の安全対策の教育のDVDがございます。英語、中国、韓国、スペイン、タイ、ベトナム、イタリア、フランス、ドイツということで9言語のDVDを作成して活用しているのが実態でございます。

 最後の、紙媒体のみならず、アプリ、SNSというところですけれども、ここはまだやっているものがございませんので、今後、警察、関係機関と協議をしながら、できるものは情報発信していきたいなというふうに考えています。

○森谷委員
 ありがとうございます。アプリとSNSの活用については、今後とも前向きな検討をどうぞよろしくお願いいたします。

 また、交通安全の意識啓発の一つであるシートベルト及びチャイルドシートの正しい着用の推進について、正しい意識啓発として、例外的にやむを得ない理由がある場合を除いて、妊娠中にシートベルトの着用義務の免除といった誤った認識、そのイメージを交通安全教育で積極的に改めていく必要があると考えているんですけれども、そのあたりはいかがでしょうか。

○草場副参事(交通安全対策・特命担当)
 シートベルトの着用義務ですけれども、道路交通法上で義務化されています。そこの中で免除されているのが、疾病によってシートベルトをすることが療養上困難な人、あと緊急車両、パトカーですとか消防車ですとかを運転している人と、その他政令で定める人ということで、道交法の施行令の中に免除できる人が定められていて、そこの中に妊婦さんは入っているんです。妊娠中によりシートベルトをすることが療養上困難と認められるのであれば、法令上はしなくていいというふうになっているのが実情です。しかしながら、母子手帳には母体と自分の子供をしっかり守るためにシートベルトを正しくつけましょうというふうに記載をしまして啓発しているというのが実情でございます。

○森谷委員
 誤った認識でいる方もいらっしゃるので、今後とも啓発、周知の徹底をお願いしたいと思います。

 交通安全の意識啓発及び安全運転の確保について、昨今、てんかんなどの意識障害の病気が原因で交通事故が相次いだことから、医師が任意で診断結果を警察側に届けることができる新制度を盛り込んだ改正道路交通法が平成26年6月に施行されています。しかし、施行された26年6月から27年5月までの1年間、てんかんや認知症などの病気全体の届け出が全国で184件あり、特に近畿の6県警によると、計13件の届け出があり、てんかんは1件だったとされています。現在、てんかん患者は全国で100万人いるとされ、法改正後もてんかん発作などの原因で重大事故が各地で発生している事態を踏まえて、交通事故の発生件数の減少及び年間死亡事故ゼロを目指すためには、届け出の推進とともに、自らの身体機能の状況や健康状態について自覚を促す教育のさらなる徹底、そして届け出後に運転免許を失い失職した患者への国及び都、各自治体による支援体制の確立を検討していただきたいと思うんですけれども、そのあたりはいかがでしょうか。

○草場副参事(交通安全対策・特命担当)
 2011年の鹿沼のクレーン事故、その翌年、2012年、祇園のかなり大きい事故等を受けまして、委員御指摘のとおりの道交法改正がなされています。実態としては、免許を持っている人がてんかんであるというところは特に問題がなく、更新をするときに自己申告でてんかんがあるかどうかというところをチェックするようになるんですけれども、これに反して虚偽の申告をしてしまえば、改正道路交通法で罰則も設けられています。100万人いるてんかん患者がどれくらいの割合で免許を持っているかというところは把握がないんですが、てんかんによる事故が少なくなるように、先ほど委員おっしゃったように医師からの公安委員会への届け出もありますので、ここは法律をうまく使いながら、てんかんである人を把握していくのが一番の減少につながると考えますので、今後、協力してやっていきたいというふうに考えます。

○森谷委員
 ありがとうございます。自らの身体機能とか状況、健康状態を自分で自覚することも大切だと思いますので、そういった自覚を促す教育のさらなる徹底もお願いしたいと思います。

 次は、資料4の住宅等耐震性総点検の結果と今後の計画についてです。

 平成25年、26年、27年の改修済みの件数が減少していて、これを是正するためにどのように考えているか。また、指摘した建築物の是正に向けて働きかけを平成32年度にかけて重点的に行っていくと説明されていますが、その是正への取り組みが行われない建築物に関しては、区はどのように対応していくのかも説明していただきたいと思います。改修済みの具体的な数値目標もお伺いしたいと思います。

○暮田建築課長
 それでは、まず重点的な取り組みの仕方についてでございます。

 委員御指摘のとおり、確かに改修済みの棟数については年々低下しているというところもございますし、全体を見ても2割もいかないような状況であることも認識しております。これにつきましては、それぞれの調査年度が終わりました後、指摘のあった建物については、それぞれ書面にて建物所有者の方には通知しております。その中で改修とか除却とかがされたということで、特に平成26年、27年等については、調査結果を送付してからまだ時間がたっていないというようなところもあるかと思いますが、ただ、先ほど申し上げたように全体的な改修率自体も2割という状況でございます。

 そういったことで、今回、この資料の今後の計画としてお示しさせていただきましたが、今まではそれぞれの書面での通知という形になっていたものにつきまして、木造の旧耐震の特に耐震性に注意喚起が必要な建物から、ある程度優先順位をつけるような形で今年度の後半から随時耐震化の是正に向けた働きかけを行っていくということで、まずは簡易耐震診断を行っている122棟につきましては、一度区のほうで耐震指摘も行っておりますので、これにつきましては耐震の認識のある方ということですので、区のほうから、今後、指摘のあった中身の改修等へ進んでいただくように働きかけていきます。それから一番数の多い571棟になってございます木造の指摘のあった旧耐震の建物につきましては、今まで書面ということなので、なかなか所有者の方に認識していただけなかったところもございますので、これにつきましては、区の職員と耐震改修促進協議会のほうで個別に御訪問いたしまして、指摘内容の是正と改修と耐震化への働きかけをしていきたいと考えております。そういった形で、順次、また来年度からは今度、非木造ですとか、空き家となっているものについても、順次進めていきたいと考えております。

 それから、こうした取り組みの中で、なかなか耐震化を考えていただけない方につきましては、粘り強く私どものほうで直接お話をしていきたいということと、特に旧耐震の建物につきましては、耐震改修の工事と、耐震化への指摘のあった工事、一緒にできるようなこともございますので、あわせて区の助成制度なども御説明しながら、こういった指摘状況の改善、耐震化に向けて進んでいただけるように働きかけていきたいと考えてございます。

 それから、最後に、数値目標ということでございますが、これにつきましては、こちらにお示ししたとおり、私どもといたしましては平成32年度までに、今指摘した内容については是正、改修していただくとか、改修に向けて進み出していただくように働きかけていきたいと考えてございます。

 以上でございます。

○森谷委員
 ありがとうございます。今後も働きかけをどうぞよろしくお願いいたします。

 質問を終わります。

○小坂委員
 では、質問させていただきます。

 まず、確認じみたことですけれども、資料5におきまして対象となる地下街は2つということですけれども、中央区における地下街というのは幾つあるのでしょうか。

○田村都市整備部長
 区内にございます地下街、先ほど御報告を申し上げましたけれども、地下街についての一定の定義をしてございまして、その定義に該当するものは区内には2つでございます。Echika fit銀座という数寄屋橋の交差点の下、外堀通りに面している東京メトロさんの地下街と、それから東京駅前の八重洲地下街の2つでございます。

○小坂委員
 そうしたら、地下空間は幾つあるんでしょうか。

○田村都市整備部長
 地下空間につきましては、地下鉄のコンコース等々もありますので、今、区内に地下空間、例えば鉄道駅でいうと28駅、区内にございますので、11路線28駅の中に一定の地下空間、例えば地下の通路等を含めて、そういったものはあるかというふうに思いますし、また建物の地下で公共的な空間として有している建物も数多くございますので、区内の地下空間が全てでどれくらいあるのかというのは、申しわけございませんが、把握をしておりません。

 以上でございます。

○小坂委員
 このような地下街という定義が、中央区では人が集う空間が地下にたくさんあるところにおいて、定義がぱっと来ないんですけれども、2つということであります。それ以外にも地下の空間があるのであるから、このような制度で防災推進計画のような、地下街において何かあった場合に避難するような計画なりを、このような助成をもらわなくてもすべき空間はあるんじゃないかなと思うんですけれども、そのあたりは事業者なりがそれぞれに準備をしているのかどうか。確かに、今回の対象は2つかもしれませんけれども、人々が集う空間が中央区にはたくさんある中で、この2つだけで本当にいいのかどうか、他の空間はこのような助成をもらわなくても避難の計画なりができていると考えていいのか、地下空間の安全性に関して教えていただければと思います。地下空間は建物の地下オンリーというわけではなくて、例えば複数の建物があり、そこに公共的に区民なり、都民なりが通行するような空間を指して漠然と言わせていただいておりますが、どのような安全性が地下街においてなされているのか、教えていただければと思います。

○田村都市整備部長
 地下街に対する安全対策というのは、委員お話ございましたように、基本的には所有者でありますとか管理者が一義的に行っていくものというふうに考えてございます。今回のこの事業につきましても、そういった考え方は基本的に持っておりまして、その中で特に全国の主要な拠点駅等に面する地下街、要するに利用者の方も1日平均10万人を超えるといった状況のある箇所を捉えて、国、それから東京都、区が一定の補助をしながら、もちろん事業者も負担をしていくという形の中で安全性を確保していきましょうという取り組みでございます。これに該当するから必ず補助金をかけてやるということではなくて、八重洲地下街さんについても、自らやる部分があれば、それはぜひやっていただきたいというふうに我々は思っておりますし、それから区の中にあるそれぞれの部分についても、それぞれの管理者が自ら安全確保に努めていただくということについては、ぜひそういうふうにしていただきたいというふうに思ってございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 では、防災の観点から、中央区においては、歩行者なりが集う公共的な地下の空間というのはたくさんあると思われます。そこで、中央区地域防災計画の観点から、地下街の安全性がどのように書かれているのか、教えていただければと思います。

○林防災危機管理室長
 防災の観点から、地下街ということでは、現在、水防法の関係で、荒川の浸水想定がされますエリアの中で、区内では地下鉄の駅、また八重洲の地下街を初め、29施設が水防法に基づきまして避難確保計画を反映し、地域防災計画の中で記載をさせていただいているところでございます。

○小坂委員
 では、大規模震災なりに関しては、どのような記載になっているんでしょうか。水防、洪水という観点ではなくて、地震という観点からはどのように書かれていますか。

○俣野防災課長
 地下街ということではなくて、地下スペースということでお答えをさせていただきたいと思いますけれども、私どもまちづくり基本条例ですとか、市街地再開発指導要綱に基づきまして、主に大規模再開発時でございますけれども、帰宅困難者の一時滞在施設ということで整備を進めてきたところでございます。具体的には、コレド室町の地下ですとか、歌舞伎座の地下といったところをそういった設備に位置づけているところでございます。停電対策ですとか耐震性が確保されたスペースにつきましては、混乱することもなく、また雨だとか風を防ぐことができるスペースとして大変有効であるというふうに考えておりまして、防災課といたしましては、再開発が行われる場合には、こうした地下空間の有効活用を念頭に対策を進めていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 それぞれに御答弁ありがとうございます。理解いたしました。また、地下空間における震災時の耐震診断なり安全点検なりの観点から、私のほうも、また今後見ていきたいと思います。ありがとうございます。

 次に、交通問題の第10次中央区交通安全計画の策定に関してお伺いさせていただきます。

 これに関しまして、前委員も御指摘いただいておりますけれども、1つ目はバリアフリーの観点から、歩道の傾斜の話が出ておりました。これは、まちづくり協議会においても、歩道の傾斜がきつくて車椅子がなかなか難しいとかいうふうなことがよく話題に上っているところであります。そこからすると、そのような歩道の傾斜を極力少なくするという考え方に関しまして、まちの皆様も歩道が傾斜しているということでお困りのことが多いので、どのような考え方で歩道の傾斜をなくそうと考えているのか、そのあたりをもう一度教えていただければと思います。

 2つ目は、ポケモンGOの話が出ましたが、やはりこれもそのようなリスクがあるということは、ちょうどポケモンGOが出てきたころに第10次交通安全計画が出されたわけでありますので、これに関しては今後記載していくということも必要かとは思うんですけれども、この計画の中に、問題点の指摘というか、そのようなことはなされなかったのかどうか教えていただければと思います。

 3点目が信号です。先ほどの前委員とのやりとりの中で、右左折のトラックに小学生がひかれたという事故が2件あったということをお伺いしました。そこからすると、やはり完全なる歩車分離の横断歩道帯をきちんと設けていくということが大切なことかと思います。歩行者も渡れて、車も曲がれるというふうなことがとても危険だからこそ、そのような事故が起きたということからすると、そのあたりの歩車分離をふやしていくと。もちろん、中央区の月島あたりではきちんと歩車分離の交差点の設置をふやしていただいているところでありますけれども、実際にそのような事故が起きているから、今後もこれはふやしていくという考え方のほうがよいのではないかなと。そこからすると、歩車分離の考え方のこの計画の中での位置づけを教えていただければと思います。

○草場副参事(交通安全対策・特命担当)
 まず、1点目のバリアフリーの観点からの歩道の傾斜というところでございます。

 確かに、新月陸橋みたいに渡れないところもございますけれども、今後、業者等と連携しながら、状況をまず確認して、そこでバリアフリー化できるものはバリアフリー化していくように考えたいと思います。

 2つ目ですけれども、ポケモンGOをこの第10次の計画に盛り込めなかったのかというところでございますが、配信されたときには既に案ができ上がって、協議会の中でもう協議をされておりました。8月25日に中央区の交通安全対策協議会を開きまして、そこで策定されたわけですけれども、そこの中では、確かにポケモンGOの話が出て、ここにないのかという御指摘はあったんですが、もうこのときにはでき上がっていたものですから、そこを含めて、第10次の計画はこのままで、ポケモンGOについては個別に対応していくというところで話が進めてありまして、この策定に至っております。

 3つ目の信号機の右左折の歩車分離の関係でございますが、確かに委員おっしゃるように歩車分離したほうが絶対安全なんです。ただ、安全性をとるのであれば歩車分離にする、交通の円滑化を図るのであれば歩車分離にしないほうが交通の流れは当然よくなるんですけれども、一番いいのは円滑化と安全性が同時になされるような信号機ができればいいんですが、それが今できないので、歩車分離か歩車分離ではないのかというのが実情で、歩車分離をちょっとずつして、安全性に重きを置いて歩車分離しているのが実態でございます。ですので、今後もそこは交通管理者である警察と、地元の要望等々を含めまして相談をしながら、歩車分離するのがよければ歩車分離の信号にしていくという考えはいいことだと考えております。

 以上でございます。

○小坂委員
 念のために、御答弁の確認ですけれども、バリアフリーの最初の歩道の傾斜に関して、普通の歩道なんです。普通の舗装した歩道があるんですけれども、その歩道に傾斜がかかっているんです。例えば、清澄通り沿いの道路においても、ちょっと傾いているんです。歩行者の方にとっては、そのわずかな傾きが負担になっているんですけれども、それに関しての質問なんです。平らであろうと思われる歩道なんですけれども、傾斜がかかっているという問題に関してなんですけれども、このあたりは中央区の条例におきまして、歩道の傾斜は何%以内にするとか、その辺に関して、条例にはどのような規定があるのか、もう一度教えていただければと思います。

 歩車分離の信号に関しましては、進めていくも進めていかないも、第10次の検討の中ではどのような内容の検討があったのか。安全性を考えるのであれば、歩車分離は進めるべきだと思われるので、このあたり、どんな検討があったのか、まず検討の内容を教えていただければと思います。

 素人考えですけれども、私も車を運転することもありますけれども、歩車分離されていない道路は、中途半端に歩行者が渡っていて左折とか右折とか難しいので、運転する側にとってもスムーズな運転は、完全なる歩車分離のほうがやりやすくて、どちらかというと、そのほうが車の流れも実はいいんじゃないかなということで、安全性もあり、なおかつスムーズな車の流れも、完全な歩車分離ではないかと、私は道を走っていて、また歩行者として眺めていて感じるんですけれども、とりあえず考え方を教えていただければと思います。

○望月環境土木部長
 まず、歩道のほうの傾斜のお話でございますが、道路といいますのは傾斜はついております。歩道でも傾斜というのはございます。何%というのは私、今、資料を持っていないのでわかりませんが、これは雨水の関係を含めて、一定の傾斜、例えば交差点の巻き込み部ですと、すりつけが何%というような形で、うちのマニュアルによって定めている部分があります。そういった部分も含めて、道路というのは必ず、真ん中が高くて両端が低くなって、それで雨水の排水をしているというのと同じように、歩道でも一定のそうした部分の傾斜があるというふうに私の今までやってきている中では聞いておるところでございます。ただ、何%というのは、今、資料がないのでわかりませんが、歩道でも勾配をつけながらというのはあるかと思っております。全く平らで全てができるかというと、雨水の排水の関係等を含めまして、一定のそういった部分の勾配が生じるというふうに考えてございます。

 また、歩車分離の信号についてでございます。

 先ほど草場副参事も答弁させていただいておりますが、やはり交通管理者さんが全体の交通の流れの中で信号の設置を考えられるお話かと思います。当然、建設のほうとの協議も含めまして、その動向をまたふやしていっていただくのか、そういったことができるのかについては、今後もお話は引き続きさせていただきたいというふうには考えてございます。区のほうだけでそれができるというお話ではございません。警察の所管のお話がございますので、そういった部分は今後も引き続きお話をしていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 歩車分離のほうの検討も今後よろしくお願い申し上げます。

 私も都市計画の勉強がまだ至っていないんですけれども、歩道の雨水のための傾斜なり、確かに雨水を流すために傾斜は必要かと思いますが、どれぐらいの傾斜でとどめるべきかとか、そのあたりはまた私も勉強しますので、教えていただければと思います。ただ、やはり車椅子にとっては結構きつい傾斜になっているところが多々ありますので、そこはバリアフリーの観点から、雨水は流れるけれども、傾斜は緩いという方向で極力まちづくりがなされるよう、よろしくお願い申し上げます。

 では、資料1に移らせていただきます。9月4日の総合防災訓練に関してです。

 私も、その当日、福祉避難所を中心に見学をさせていただいたところであります。福祉避難所の設営の訓練におきましては、今回は障害者団体の方々が20名、初めて参加したということで、大変画期的で、徐々に進められているということで、充実が図られている点は高く評価させていただきます。

 この福祉避難所の開設訓練において、どのような課題が見えてきたのか、もしくはもともとある課題等もあろうかと思いますので、そのあたりの課題に関しまして教えていただければと思います。

 また、私は見られなかったんですけれども、トリアージ訓練もなされたということです。重傷の方を早く病院に運んでいく、軽傷の方には待っていただくというふうなトリアージの訓練における何らかの課題があったのか、そのあたりも教えていただければと思います。

○俣野防災課長
 まず、福祉避難所での課題等でございます。

 今般、福祉避難所の開設・運営訓練ということでございまして、福祉センターで実施をさせていただきました。具体的には、肢体不自由者の方あるいは知的障害者の方、こういった障害の方々4組8名と見学の方12名、合計20名ということでの御参加をいただいております。避難者名簿の作成でありますとか、エレベーターが停止したときを想定しまして、電動昇降機等でフロア移動させるだとか、段ボールベッドの体験あるいは備蓄品の試食、こういったものに取り組んでいただいたところでございます。障害の方々は、それぞれお持ちの障害に種別がございますので、その方の特性に応じた福祉避難所の開設と対応といった部分が課題であろうかというふうに考えているところでございます。

 また、トリアージ訓練のほうでございますが、トリアージ訓練につきましては、今回、消防の所有しておりますテント、オレンジ色のものを使用したわけでございますが、オレンジ色と皮膚の色が一体となって、血のりだとかという部分がうまく表現できなかったというようなところが課題として上がっております。それは消防の備品ということなので、なかなか難しいんですけれども、そういった部分の工夫が今後必要になってくるかというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 福祉避難所は大変重要な避難所であり、防災計画上もどこに開設するかということが書かれているところであります。

 そこで、実際に見ている中で、やはり問題となってくる事柄として、福祉避難所は準備でき次第開設するということになっておりますけれども、その開設の目標を発災何日後ぐらいに準備することを考えているのかということや、計画においてどこに開設するかということは書かれているわけなんですけれども、それら施設、教育会館とかアートはるみとか福祉センター、教育センター、敬老館とか佃児童館、シニアセンター、マイホーム新川、マイホームはるみ、リハポート明石、レインボーハウス明石というようなところ、それぞれにおいて、福祉避難所の収容人員はどのようにお考えなのか。また、先ほど障害別というようなことで対応していく必要があるということをおっしゃったわけですけれども、障害といっても精神の障害、身体の障害、発達障害、知的障害、さまざまな障害の種類があるわけですけれども、その障害の種類ごとに利用できる福祉避難所の場所を変えていくのか。福祉避難所の入る場所も障害別で変えていくという考え方なのかどうか。

 このような福祉避難所を極力開設するためには、やはりボランティアの参加が必要であるということからすると、極力早く発災時からボランティアが福祉避難所に入る態勢をつくっていかなくてはならないと思うし、また防災拠点運営委員会に集まってこられた中で、福祉避難所に行かなくてはならない人を一体誰が運んでいくかというところで、ボランティアの方もしくは消防団の方がというようなことになってきますが、ボランティアとの連携に関して、早急に福祉避難所にボランティアの方が入っていけるようにする課題があると思いますが、そのあたり、いかがお考えか。

 あと、福祉避難所においても医療的な部分が必要となってきますが、そうなった場合に医師なりの誰がこの場所に関して医療的な管理をするのか、医師の巡回なりの取り決めがどのように準備されているのかなど、福祉避難所におけるそれらを、私は不安に思っているんですけれども、それぞれにおいて考え方を教えていただければと思います。

 また、トリアージに関しましては、トリアージという概念自体をどれだけ区民が知っているのかということがあると思います。トリアージに関して、トリアージがあるよということをどのように区民に伝えていくのか、このあたりの考え方なりがあれば、教えていただければと思います。

○俣野防災課長
 まず、福祉避難所の開設の目標といった部分でございますけれども、当然、早く開設したほうがいいにこしたことはないという部分はございますが、施設の安全確認ですとか、受け入れ態勢、スタッフの態勢といったものが確立してからでないと、なかなか施設が運営できないといった部分がございます。そうした話の中で、目標といたしましては、おおよそ二、三日程度で開設できればよいのではないかというところを話しているところでございます。

 それから、福祉避難所の受け入れ人数でございますが、区内8カ所施設がございまして、合計385名を予定しているところでございます。

 また、障害の種類ごとといった部分でございますが、現時点におきましては、なかなか障害の種別ごとに個別具体な対応ができるといったことになっておりません。しかしながら、福祉センターを利用する部屋の割り振りの中で、具体にそういった方々に対応しなければならない場合には、臨機応変に対応していくというような考え方でございます。

 また、ボランティアとの連携といった部分でございますけれども、これは再三申し上げておりますが、社会福祉協議会でのボランティアの受け入れといった部分の準備が整ってからの受け入れでございます。発災直後に具体的にどのような方がボランティアとしていらっしゃって、どのような支援態勢が構築できるか、これはそうなってみるまではよくわからない部分はございますが、いずれにしましても、そういった部分の連携については非常に重要なことというふうに考えてございまして、態勢が整い次第、福祉避難所の支援スタッフとして順次お願いしたいというふうに考えているところでございます。

 また、医師の巡回といった部分でございますが、当然、そういった部分は福祉センターの職員だけでは対応できない部分でございまして、医師会と情報交換、連携を図る中で、そういった部分の応援をしていくといった部分でございます。

 また、トリアージの概念といった部分でございますが、この概念が区民の方々にどの程度浸透しているか、私は承知している立場ではございませんけれども、当然、災害時におきましては、トリアージということが非常に有効に機能するといった部分におきましては、今後さらなる普及啓発が必要なものというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 ありがとうございます。

 ボランティアというところに関しまして、ふたをあけてみなければわからないというところは確かにあるんですけれども、実際に防災拠点運営委員会から福祉避難所に移動させていかなければならない方々が生じるという点では、ボランティアとして参加するであろう、わかっている方々にこのあたりの協力を事前に準備しておくということもあり得るのではないかなと。防災拠点運営委員会と、その中の構成員である消防団なりの方々が福祉避難所に避難しなくてはならない方を移動させていくというような流れは、事前に消防団員が参加しているわけですから、準備ができる部分もあろうかと思います。参加するか参加しないかわからない一般ボランティアを待っているよりも、その地域にいる消防団の方が連れていくという一つの流れをつくっていくというのもありなのではないかと思われますが、このあたりのことを、また流れなりも考えながら行っていただければと思います。このあたりは要望で済まさせていただきます。

 次に進めますが、総合防災訓練が済んだところで、今後、防災拠点運営委員会開催の防災訓練が各学校で行われることになろうかと思います。例えば近いうちでどのあたりの学校が行う予定になっているのか、また、それらをその地域の方々がどのように知ることができる体制になっているのか、そのあたりを教えていただければと思います。

○俣野防災課長
 防災拠点での今後の訓練でございますけれども、例年、9月上旬から11月下旬ごろにかけまして、各防災拠点23カ所、21委員会分でございますが、防災訓練に取り組んでいるところでございます。

 昨日私も行ってまいりましたけれども、日本橋小学校の防災拠点訓練を皮切りに、今後やっていくわけでございますが、個別具体的にいつ、どの日ということにつきましては、今、手元に数字がございませんので、お答えができませんけれども、先ほど申し上げたとおり秋口にかけて訓練を実施していくものでございます。

 また、その周知といった部分でございますけれども、町会関係者がこういったものの回覧板ですとか、ビラの配布、それからホームページ等でお知らせしながら周知を図っているところでございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 ちなみに、もう既に23カ所21委員会の日程は決まっていると考えていいんですか。

○俣野防災課長
 一部の拠点におきましては、まだ複数の候補日の中から選択するというような状況で、未定のところもございます。

 以上です。

○小坂委員
 区のホームページにおいては、防災拠点運営委員会の日程がまだ掲載されていないんじゃないかなと思うんですけれども、このあたり、もう掲載されておりますでしょうか。

○俣野防災課長
 防災拠点運営委員会の日程等につきましては、特段の開催日のお知らせはしていないというふうに思っております。

 以上でございます。

○小坂委員
 ただ、開催しましたというお知らせはホームページで行っております。そこからすると、開催しますという事前のお知らせも大事かと思いますけれども、これらは載せないんでしょうか。

○俣野防災課長
 会議の予定といった部分でございますけれども、防災拠点運営委員会の委員長さんですとか副委員長さんとのお話し合いという部分でございます。その会議が開催されるのが、わずか数日前だとかという部分もございますので、今、運営委員会の委員長だとかとお話をする中では、特段そこまでの必要性はないというふうに認識しているところでございます。

○小坂委員
 防災拠点運営委員会の防災訓練を行いましたというお知らせは区のホームページで出されているところでありますけれども、大事な地域の皆様が参加の対象となると思われますので、その方々が知るには区のホームページで防災拠点運営委員会の訓練の開催のお知らせが掲載されることが一番望ましいと思われます。そのあたりのことに関してですが、お知らせされていないんでしょうか。

○俣野防災課長
 訓練の予定日につきましては、お知らせしてもいいかと思いますけれども、具体には、そういった予定につきましては、防災拠点運営委員会の中で訓練の開催のビラですとか、そういったものをお配りしながら周知を図っているところでございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 防災拠点運営委員会の防災訓練、開催しましたというお知らせはホームページに載っておりますが、ぜひとも事前の開催日のお知らせをホームページに載せていただければと思います。

 また、総合防災訓練におきまして、福祉避難所のところで障害のある方が参加したということからすると、積極的にその地域における障害者団体の方々にもお声がけして、防災拠点運営委員会の訓練に参加いただくということを行っていただければと思います。これは特にお願いとして、要望させていただきます。

 以上で終わります。ありがとうございます。

○小栗委員長
 それでは、質疑を終わります。

 議題、防災、防犯、交通問題等児童生徒及び区民生活の安全に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小栗委員長
 第三回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小栗委員長
 それでは、これをもちまして本日の防災等安全対策特別委員会を閉会といたします。

 どうも御苦労さまでした。

(午後2時54分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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