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平成28年 区民文教委員会(9月5日)

1.開会日時

平成28年9月5日(月)

午後1時30分 開会

午後2時41分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 礒野 忠

副委員長 田中 広一

委員 石田 英朗

委員 瓜生 正高

委員 佐藤 敦子

委員 志村 孝美

委員 渡部 恵子

議長 押田 まり子

4.出席説明員

(17人)

矢田区長

齊藤副区長

島田教育長

長嶋区民部長

石川区民生活課長

眞下地域振興課長

生島文化・生涯学習課長

森下スポーツ課長

田中商工観光課長

来島日本橋特別出張所長

高橋教育委員会事務局次長

伊藤庶務課長

斎藤学務課長

星野学校施設課長

吉野指導室長

猪瀬副参事(教育政策・特命担当)

阿部図書文化財課長

5.議会局職員

田野議会局長

荻原議事係長

桝谷書記

秋山書記

6.議題

  • 区民生活及び教育行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○礒野委員長
 皆さん、こんにちは。ただいまより区民文教委員会を開会させていただきます。よろしくお願いいたします。

 本日、理事者報告の関係でスポーツ課長、日本橋特別出張所長、猪瀬教育委員会副参事及び図書文化財課長が出席いたしますので、御了承願います。

 それでは、理事者報告に入ります。よろしくお願いいたします。

○長嶋区民部長

 1 区民施設等の指定管理者の評価結果について(資料1)

 2 中央区観光拠点の開設について(資料2)

 3 公益財団法人 中央区勤労者サービス公社の運営状況について(資料3)

○高橋教育委員会事務局次長

 4 平成28年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成27年度分)の結果に関する報告書について(資料4)

 5 区立小中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に係る介護補償の限度額等の改定について(資料5)

 6 阪本小学校新校舎開設時期の変更について(資料6)

 7 「本の森ちゅうおう(仮称)」の整備計画見直しに係る方向性について(資料7)

 8 重要文化財の指定について(資料8)

以上8件報告

○礒野委員長
 ありがとうございました。

 発言の時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時54分です。自民党88分、公明党さん37分、日本共産党さん37分、区民と共に歩む会さん10分となります。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言を願います。

○志村委員
 最初は、資料1です。区民施設等の指定管理者の評価結果についてお聞きします。

 私たちは指定管理者でいろいろな公的な施設を管理運営しておりますけれども、大変重要だと思うのが、そこで働く方たちの労働環境です。どういう中でその仕事に携わっているのか、それが区民サービスに大変影響があるというふうに感じているところです。今回、この評価結果ですけれども、例えば別紙2の1ページ、ここから始まりますが、評価の観点(2)の事業運営に評価の理由・課題というのが書かれてあります。今回出されている12の指定管理者のこの部分を見ますと、例えば中央会館は各種法令を遵守したというふうに書いてあります。このように法令遵守という記述がされているのが中央会館、浜町集会施設、伊豆高原荘、区民健康村です。そして、労働法令の遵守と書いてありますのが、6ページになりますけれども、総合スポーツセンター・浜町運動場・月島スポーツプラザになっております。事業運営の欄で今言ったような法令遵守という記述がないのが日本橋公会堂、それから3地域の区民館、産業会館、社会教育会館、月島運動場・豊海テニス場なんです。

 そこで、お聞きしたいんですけれども、事業運営のところでの法令遵守という記述がないということは、法令が遵守されていないということなのかどうか確認させてください。

 それから、総合スポーツセンターは労働法令を遵守と書いてありますけれども、では、そのほかの法令については遵守されていないのかどうか、その点についてお聞かせください。

○石川区民生活課長
 区民施設につきましては、やはり人的サービスという部分が大きいということでございます。当然、働いている方々の労働環境は重要だというふうに考えております。また、法令遵守ということでございますけれども、法令を遵守するというのは、ある意味、前提といいましょうか、そういった形で理解をしているところでございますので、今回御報告した中身の法令遵守という記述があるなしで、片方が法令を遵守して、片方はしていないとか、そういうふうには考えていないところでございます。過去におきましても、モニタリング調査を実施したり、また基本協定の中でもさまざま労働環境の問題もうたっておりますし、また今後とも、どういった形で労働環境の確認をきちんとやっていくかというのは課題であるというふうにも考えておりますので、そういった部分も含めて進めていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○志村委員
 では、説明をしていただきたいんです。私たちにはこの資料が出されて、ポイントとして、この事業運営の評価の理由と課題、わずか3行とか2行とかいう中でまとめて書いてあるんですけれども、そこに、今、区民生活課長がおっしゃるように、もちろん大前提でありながら、あえて各種法令を遵守してという表現がされているのと、それが表現されていないという、この違いについて、なぜこういうふうにまとめたのか。法令遵守が前提であると言うのであれば、法令を遵守しとか、法令に則りとか、そういう表現はなくていいんじゃないかと思うんです。しかし、そこで、今回、評価委員の方たちの思いが、こういう表現の、法令を遵守していないとは書けないけれども、どうなんだろうかという疑義みたいなものがあるのではないかというように、私は感じてしまうんです。

 なぜこの表現がされているのと、されていないのがあるのか、そのあたりについてもう一度説明をお願いします。

○石川区民生活課長
 ただいまお話がありました評価委員会の委員の皆様の思いといいましょうか、疑義というような御指摘もありましたけれども、この評価委員会の中ではそのような疑義が示されたりとか、そういったことはございませんでした。ですから、委員の皆様の思いがこういった表現の違いになっているというようなことはございません。

 表現の違いでございますけれども、そのあたりの表現の統一性がとれていないという御指摘であれば、また厳密にそのあたりの用語の統一とか、そういったことも考えていかなければならないかもしれませんけれども、御説明したとおり、今回、この法令遵守という具体的な文言としてうたわれている、いないでもって各施設のそういった法令が守られているかどうかという違いということではございませんので、そのあたりは御理解いただきたいと思います。

○志村委員
 指定管理者に任せた区の責任で、こういう評価委員の方たちからの報告があったら確認をする。区民生活課長の言うようなことで法令遵守が前提だからと、もし来年度から出される事業所の評価のところにみんな法令遵守がなくなってしまったら、それはまた大きな問題なんです。私たち議会は、議決して指定管理者制度を導入する施設を決めているわけです。そういう中で、評価委員の方たちからこういうものが提出されたら、区としては調べるのが必要だと思いますよ。調べた結果で法令遵守していると区民生活課長は自信を持って言っているのか、それとも法令遵守するのが当たり前だから、しているでしょうという推測なのか、これは大きな違いがあると思います。ですから、もっと大きな評価結果、今回我々に示されたのは短い文でありますけれども、そこだけでもニュアンスの違いが出ている部分を感じます。ですから、法令遵守が書かれていないとか、そういうところについては何が問題なのかということを見なくてはいけないというふうに私は思います。

 今回、法令遵守の記述がない日本橋公会堂とか区民館とか産業会館、社会教育会館、月島運動場は、つまり例えば浜町集会場とか伊豆高原荘とか区民健康村とか中央会館とは違う性質だと僕は思うんです。地域に密着して区民の方たちが午前中から夜遅くまで活用できる施設に法令遵守ということが書かれていないんですよ。もちろん、ほかの施設も法令遵守なんですけれども、地域で活用する区民館とか社会教育会館とか、そういうところで働いている方たちの労働環境がどうなのかというのが、今回の資料でも浮き彫りになっているのではないかというふうに私は思います。

 ですから、それが大前提ですということが自信を持って言えるような区としての調査、また、いろいろな社会保険労務士の方たちも含めた協力を得て、もう一度洗い直して、どうしたら改善できるのか。区民サービスに直結する部分であるからこそ、法令遵守が大事になっている。そこで働く方たちの労働環境を守るという意味でも大事だと思うんですけれども、もう一度その点についてもお答えください。

○石川区民生活課長
 御指摘がありました点でございますけれども、評価の手順といたしまして、まず所管のほうからの一次評価というのが大前提になってございます。そういったことを御説明しながら、評価委員会での評価というような流れになっております。したがいまして、各施設について、それぞれの所管でまず第一次評価というものを行っております。そのときにさまざまな文章での整理をいたしまして、評価委員会のほうに報告、説明をして、最終的にこのような文言になっているという状況でございます。ですから、最初のそれぞれの所管のほうの記述の仕方が、ある意味、統一性がとれていなかった部分はあろうかと思いますけれども、労働環境につきましては、それぞれの所管の中で業者のほうともヒアリング等をしながらやっているということでございますので、労働法令が遵守されていないとか、そういった認識はありません。

 それから、今後の労働環境の確保につきましては、どういった形がいいのかということで、これは全庁的な検討になりますけれども、社会保険労務士の活用というようなお話もいただいておりますが、そういった事柄も含めまして、今後取り組んでまいりたいというふうに考えております。

○志村委員
 区の施設を直営でなくて企業などに任せるという中での区の責任があります。中央区の場合は公契約条例などもない中ですので、やはり厳しいチェックも必要になっているというふうに思います。その点、繰り返しませんけれども、よろしくお願いいたします。

 それから、もう一点ですけれども、大体どの施設でも努力をして利用者や利用率が増加になっている中で、2つの施設、伊豆高原荘と産業会館が減少しているというような報告があります。全体的に増加している中で、この2施設が減少しているという点では、どのように分析されているんでしょうか。

○眞下地域振興課長
 私のほうから、伊豆高原荘に関しまして答弁をさせていただきます。

 伊豆高原荘につきましては、利用人員が、平成26年度が1万753人、27年度が1万513人ということで240人ほど減少しています。これに関しましては、種々あるんですが、現場の支配人に伺ったところでは、箱根ターンパイクだとか箱根の道を車で通ったりとか山沿いに行くと、どうも箱根の噴火の影響もあったのではないかということでした。特にこれというような理由はないんですが、前年度比で1.6ポイントの減ということで、稼働率が80.8%から79.2%に落ちてしまったという状況でございます。ただ、相変わらず伊豆高原荘は人気がございますので、稼働率自体に関しては大きな影響はございませんし、稼働率に関しましては、当初の目標値である76.7%を上回っているという状況がございます。箱根の噴火など、そういう風評的な影響があったものと推測しております。

 以上でございます。

○田中商工観光課長
 私のほうからは産業会館について御説明をさせていただきます。

 産業会館は、主に展示室と集会室の2区分になってございます。

 まず、集会室のほうにつきましては、平成26年度3,118件が27年度は3,062件で、利用率も1.2ポイントほど下がっているということで減少はしているんですけれども、過去の記録から見ても、おおむね横ばい状況かなというふうに認識をしております。

 また、展示室でございますけれども、こちらにつきましては、件数で見ますと、実は175件から179件と増加はしているんですが、率を見た場合に59.3%から56.6%と下がっていると。これにつきましては、例えば1つの団体が1週間借りたものを1件とカウントしますので、どうしても増減してしまうといったようなことがございます。それと、もう一つ大きな要因としまして、実は平成25年度から26年度に対して、25年度が138件だったものが26年度に175件と大幅に伸びてございます。こちらにつきましては、実は隣の台東区さんの施設が26年度の1年間休止していました。その影響で26年度が非常にふえております。27年度の率は若干減りましたけれども、台東区が開始した中での件数増ですので、そういった意味ではふえているという認識を持っているところでございます。

 以上でございます。

○志村委員
 それぞれ理由がわかりました。ありがとうございます。

 次に行きます。次は資料4です。

 教育委員会の報告書ですけれども、8月の教育委員会を私も傍聴しまして、その教育委員会でこの報告書案が議論、そして採択されました。そのとき確認したいなと思ったのは、この報告書の作成の経過と、教育委員会の委員の方たちのこの策定へのかかわり方です。これをお聞きしたいんです。この報告書をつくるまでには、いつごろからか取り組みが始まって、その中で教育委員会の委員の方たちが参画して文章をつくる、意見を上げる、そういう中で8月の教育委員会の定例会議に持っていったと思うんですが、その経過、経緯について、簡単で結構なんですけれども、とりわけ教育委員の方たちの参画の仕方についてお聞きしたいのと、お二人の学識経験者の方が参加して、御意見をいただいているんですけれども、ちなみに、この方たちへの報酬は幾らぐらいお支払いしているのかお聞かせください。

○伊藤庶務課長
 点検・評価の報告書の策定の経過でございます。

 教育委員会として所管する管理・執行の内容は多岐にわたっておりますので、それぞれの主管課の事務レベルで、まず5月の段階から昨年度の執行状況取りまとめの準備を進めてございます。その上で、各管理職等が事務レベルの内容を精査し、一定の、いわゆるたたき台ベースというものをきちんとつくっています。その後、ただいま委員から御指摘がありました教育委員のかかわりでございますが、これについては、定例会できちんと御報告するという形をとるまでに、当然さまざまな角度で内容について吟味をしていただき、また御意見をいただく機会が必要であるということで、非公式といいますか、勉強会という形をとって、あらかじめ私どものほうでたたき台をお送りし、お目通しをいただき、勉強会の場はもちろんでございますが、それ以外にもお気づきの点がありましたらば、その都度御意見を事務局のほうへ寄せていただきます。そういったものを一定程度集約した上で、今度は有識者のお二方の先生に、それを含めた状態としてごらんいただき、そして各管理職が、個別にその内容について、お二方の先生に説明の場を設け、説明についての質疑応答も設けた上で、最終的に御意見を頂戴するという形をとって、その上で成案を得て、教育委員会定例会にお諮りをしたということでございます。

 なお、有識者の先生方お二方には少なくとも2度にわたって公式の場においでいただいて御意見を頂戴するという場を設けてございます。報酬の額については、確認をいたしまして、後ほどお伝えをしたいと思います。申しわけございません。今は手元にございませんので、御了承ください。

 以上でございます。

○志村委員
 8月の教育委員会でも結構活発な御意見を教育委員の方が出されていて、それはそれで活発でいいんですよ。もう一度確認なんですが、非公式な勉強会というのは、今回は何月ごろ開かれたのか、お聞かせください。

○伊藤庶務課長
 たたき台をまとめまして、お送りしてございますのが6月の段階でございます。そこで勉強会を開きまして、そのほかに、先ほど申し上げましたように、その都度の御意見も頂戴したということでございます。

 以上でございます。

○志村委員
 ありがとうございます。

 では、次に行きます。次は資料6ですけれども、阪本小学校の開設時期の変更についてです。

 ここでは、4月の熊本地震が起こったことを踏まえとありますけれども、詳しく説明していただきたいのは、それを踏まえて、どのような点が不安になったのか、その不安を抱かせた要因、原因は何かということです。地盤調査ということで、熊本地震では相当液状化により家屋が倒壊したということもあります。これまでしていなかった地盤調査を今回実施するということになりましたけれども、なぜ不安を抱いたか。もし液状化だったら、ほかにも要因、原因があれば教えていただきたいと思うんです。

 この敷地地盤調査というものがどのような内容で、どのような方法で行われるのか。それから、工期でアバウトなスケジュールがありますけれども、地盤調査の調査期間というのはいつからいつまでで、調査結果というのはいつ出るのか、このあたりをお願いします。

○星野学校施設課長
 阪本小学校の開設時期の変更ということで、まずどんな不安があったかというところですけれども、今回、阪本小学校の仮設校舎を公園の敷地で設計するということで、まず公園の限られた面積の中で、城東小学校も阪本小学校も含めた仮設校舎をつくらなければいけないと。そうすると、3階建てを想定しているわけなんですけれども、そうしたことから、液状化の可能性もあるだろうということで地盤調査をしたところでございます。

 次に、どんな調査をしたかというところですが、当然、機械のボーリングとかにより、液状化の可能性があるとか、昔、水路があったのではないかとか、そうした部分を検討いたしまして調査をさせていただいたところでございます。

 調査期間についてですけれども、6月からやっておりまして、8月に結果が出てございます。これをもとに、これから設計をするという形で考えているところでございます。

 以上でございます。

○志村委員
 1つ、熊本地震が起きなければ、液状化は想定していなかったということなのかと逆説的に考えてしまうんですけれども、その点、確認です。3階建てで大きな校舎なのでというのはわかっていたことであり、液状化の調査をしたというのは、安全性からして、熊本地震をきっかけとする問題ではないというふうに思いますので、その点の見解と、この調査結果が出たということですけれども、どんな内容で、それを踏まえて仮設校舎の設計を行うのか。当初予定した設計と変更する部分というのは、どのようなものがあるのかということ、それから今回9月へ変更することによる弊害とか課題はどのようなものか、お聞かせください。

○星野学校施設課長
 まず、熊本地震が起こったことによりまして、今回2年間という短期間ではあるんですけれども、地域の防災拠点という形になりますので、避難所としても活用しなければならないということがございますので、その点を重視しまして、念を押してということで調査をしたということになります。

 あと、弊害とか課題についてですけれども、今、ちょうど調査の結果が出たところではあるんですが、これからその結果に基づきまして設計、確認申請をして、実際につくっていくという形になりますので、その結果について、まだ具体的なところはございません。

 工事で当初と変わる部分ですけれども、当然2カ月間地盤調査をいたしましたので、これによって時期が変更になるというところが変更点でございます。

 以上でございます。

○志村委員
 防災拠点だとか、そういう観点は事前からわかっているわけなので、熊本地震があるなしにかかわらず液状化対策を含めた安全性は考慮して計画を立てるべきだったというふうに指摘させていただきます。

 ということは、設計自体は変わらないということでいいんですか。結果は特に問題なかったと。だから、設計は変更せずに期間だけが変わったと。そういうような受けとめでよろしいのかどうか、それを確認させてください。

 そして、9月から新校舎という変更はわかるんですけれども、結局、開設時期が延びたことによって想定される問題点ですよね。それに対して事前に手を打っていくとか、PTAの方たちを含めて、いろいろな対応もしなくてはいけないと思うんです。9月に開設を変更したことによって想定される弊害とか課題を区としてどう捉えているのかというあたりをお聞かせください。

○星野学校施設課長
 最初の件ですけれども、調査によってどのような可能性があったかというところについて、まずお話しさせていただきます。

 実際の液状化の可能性がある場合、例えばべた基礎などでしたら、その計数によってコンクリートを厚くすることによって建物が頑丈になるというような可能性もございましたので、これから設計なんですけれども、そういった可能性を設計に生かしていければというふうに考えているところでございます。

 もう一つ、PTAさんに対してということですけれども、これから9月9日に城東小学校の改築準備協議会、13日に阪本小学校の改築準備協議会がございます。そこの中で、今回開設時期が変更になりますということをお話しさせていただきまして、実際今通われている児童の保護者の方につきましては、全員にチラシ等を配布して変更の周知をさせていただければと思っております。また、来年の入学予定者につきましては、学校説明会がこれからございますので、この中で周知を図ってまいりたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○志村委員
 もう繰り返しません。聞いている質問の意味がわからなかったのかもしれない。

 では、設計はこれからだということは、やはり調査結果が液状化の心配があると。水路も含めて、そういうことも考慮して、その結果を受けた仮設校舎の設計になると思うので、液状化が想定されるから、その液状化対策を加味した設計をするというような理解をしました。

 変更による弊害とか課題は、もちろん保護者の方は、今のPTAの方たちとまた若干違う部分もあるかもしれませんけれども、区としてどういうことが考えられるのか、そこを聞きたかったんですよ。聞いて周知するとか、それは当然のことなんだけれども、区としてどんなことが起きるのを想定しているか聞きたかったんです。その点がなかったので残念なんですけれども、時間もないので。

 今回、城東小学校で再開発のスケジュールというのは、見直しがあると書いてありますけれども、どのような理由で、どのような見直しが行われているのか、お聞かせください。

○星野学校施設課長
 城東小学校の再開発につきましては、まだ準備組合ということですので、権利変換もこれからになります。再開発の組合自体もこれから設立ということになりまして、あくまで理事会等でスケジュールを想定しているところでございまして、その中で、今のところ、お聞きしているところでは5カ月程度は延びるというところの確認でございます。

 以上でございます。

○志村委員
 わかりました。ありがとうございます。

 次は、資料7の本の森ちゅうおうです。

 ここで既存施設の再編も含めたということで、例えば新富区民館、ブーケ21については記述がないですね。もちろん、新富分庁舎の部分もそうなんですけれども、これの考え方、再編というあたりもありますが、どう考えるのか。

 それから、コンセプトで示されている機能、図書館機能、郷土資料館機能、生涯学習機能、文化・国際交流機能というのは図書館等複合施設に集約させるというふうに、この文章を読むと捉えるんですけれども、その確認と、先ほど桜川保育園等のところでは地域密着型特養ホームというお話もありましたけれども、敬老館という話がありませんでした。そういう意味で、桜川保育園等複合施設には、ここで出されているどういう整備で、高齢者施設、敬老館も含まれるのか。さらには、八丁堀区民館等複合施設というところには、区民館のほかにどのような施設を想定しながら準備を進めているのか、その点についてお聞かせください。

○阿部図書文化財課長
 新富区民館ですとか、ブーケ21など、他の施設についてもということでございまして、本の森ちゅうおうに関しましては、平成25年当時の基本コンセプトが、図書館を核に郷土資料館、生涯学習、文化・国際交流、さらに敬老館を設け、利用者のニーズにかなった活動空間にするとともに、新たな出会い・発見・交流の機会を提供するという内容でしたけれども、これを本の森ちゅうおうという1つの建物に立体的に盛り込む考えであったのを今回見直しまして、桜川公園を中心とする面的なゾーニングとして捉えまして、同様の機能を発揮させ、さらに保育園の定員数の増加や地域密着型特養もあわせて整備されるものと認識しております。

 今のところ、9月の補正予算を組みまして、今後、アドバイザリー委託を経て決定していくということになっているんですけれども、現在、試算するために事務方で考えている案としては、図書館等複合施設には郷土資料館が入りまして、ボランティアさん等が交流活動できるスペースなども考えております。また、桜川保育園の複合施設のところには保育園以外に敬老館と地域密着型特養を入れるという案を考えております。また、区民館につきましては、職員住宅や防災倉庫などを併設するというふうに、今のところの案としては考えて試算をしているところでございます。

 以上です。

○志村委員
 ありがとうございます。

 そういう中で、図書館等複合施設をどのような魅力ある、いい施設にしていくのかということが鍵になっています。以前の本の森ちゅうおうは、敬老館も含めてという中では、住民の方、区民の方からいろいろな意見が出されております。今回、いろいろな考え方をアドバイザリー委託ということで進めていくということですけれども、区民参加の進め方をどう考えているのか、お聞きしたいんです。アドバイザリー委託業者に丸投げではなくて、例えばいろいろな方の御意見も聞く、専門家の意見も聞く、そういうような協議とか、区民参加で協議したり検討する、そういう場を設置するということを考えていらっしゃるのかどうか。もちろん、いろいろな部署によってゾーニング全体を区民も一緒に考えるという方向はあると思うんですけれども、本の森ちゅうおうについて、区民館等複合施設について、どのように区民参加で進めるのか、お考えをお聞かせください。

○阿部図書文化財課長
 アドバイザリー委託の中では、施設規模ですとか、コンセプト内容やスケジュールなどを総合的な視点でアドバイスを受けていくということで、それを経てから、いろいろなことを決めていくということになるんですけれども、例えば平成25年7月に地元説明会などを実施しておりますので、今後、アドバイザリー委託の後に一定の方向性が見えてきた段階で、私どもの施設だけでなくて、全体的に地元説明等を行うときにあわせて図書館も実施していきたいと考えております。

 以上です。

○志村委員
 ですから、地元説明とかアドバイザリーの後ではなくて、事前にそういう意見も聞きながら、アドバイザリーの考え方、構想に生かすというのをぜひやってほしいという趣旨の質問ですので、その点、ぜひよろしくお願いします。

 質問を終わります。

○渡部(恵)委員
 それでは、私は資料4と7について質問させていただきたいんですが、流れから、まず7から行こうと思います。

 今回、面的ということで、今まで本の森ちゅうおうで1つの館の中にコンセプトが全部盛り込まれていたのが面的に広がっていくということは理解しているんですけれども、コンセプトを見ますと、目的は、最終的にはこれだけの、年齢・性別・国籍等が異なるということや、新たな出会い・発見・交流の場を提供するというようなことが書かれていますが、大変盛り込みが多い目的なのかなということがこの文章からは読み取れるんですけれども、具体的には、この目標はあくまで目標なのか、これを集団としてコミュニティを醸成していくことのほうが目的なのか。この点については、やはり事務方でしっかりもんだ後、アドバイザリー委託のときに、もちろん、こういう考え方を区として持っているということをお話しされると思うんですけれども、せっかく高齢者、子供たち、それから女性が活躍するような場所、さまざまなことがこの場、平面に盛り込まれる中で、大きな新大橋通りで1つ分断されるわけです。ということは、コミュニティを醸成させることと、人々の回遊性の確保は非常に難しいと思うんです。このあたりはどのように区として現段階でお考えなのか、教えてください。

○阿部図書文化財課長
 コミュニティの醸成ということです。もちろんコミュニティの醸成ということも非常に重要だと考えております。桜川公園で分断されてしまうような形に見えるんですけれども、今回に関しては、一つのゾーンとして考えて面的に展開していくということですので、ソフト面でのコラボレーションが図れるのではないかと考えております。例えば、図書館ですとか保育園ですとか、施設単体でイベントなどを行うのではなく、周辺施設が合同でイベントを開催するというようなことで面的な機能を発揮することができるのではないかと考えております。また、図書館から保育園等に出張しまして、読み聞かせを実施するですとか、そのようなことで、例えばボランティアさんに行っていただくこともできると思いますし、そういったことでさまざまな年齢層が集い、交流する機会を創出するということが可能と考えております。

 以上です。

○渡部(恵)委員
 ありがとうございます。

 現在、基本構想、皆さんとさまざま話し合っている最中ですが、子供たちが考える中央区の未来についてというアンケートでは、子供たちは夢を非常に多く語っているんです。中には、図書館に関して、一番大切にしたい、住み続けたいまちとして、大きな図書館があれば、たくさんの知識も得られるし、宿題もできるですとか、図書館は中央区に幾つもあったほうがいい、本屋さんは子供がたくさん遊べる場所だからというような答えが入っています。私たちもいろいろな委員会視察で地方の図書館とかを見させていただきましたけれども、やはり図書館が一つの核になって、子供たちからお母さんたち、それから御高齢者の方々が集まって行けるような場所になるのではないかなというふうに考えております。また、子供たちのアンケートを読みますと、高齢者が住みやすいとか、幅広い年代の人たちが集まれるような場所、環境のいいまちをつくってほしいということを住み続けたいまちということで書いている子供もいます。

 ということで、せっかくこういう調査を、これは企画部のほうでされていますけれども、子供たちの意見も集約していただきながら、ぜひこういう言葉を反映していっていただけるような図書館とゾーンをつくっていただきたいと思うんですが、この点についてはいかがでしょうか。

○阿部図書文化財課長
 お子さんたちの意見も集約してということでございます。

 先のことはまだいろいろこれから決まっていくんですけれども、例えば2月に利用者懇談会などもやっておりますので、そちらから保護者の方の意見をいただくということも可能だと思いますし、来年度には第3次子ども読書活動推進計画を策定いたしますので、その前のアンケートなどで小・中学生ですとか幼稚園のお子様から御意見をいただけたらいいかと、今のところ、考えております。

 以上です。

○渡部(恵)委員
 区民のために、子供たちのためにも、どうぞよろしくお願いいたします。

 それでは、資料4、せっかくいただきました教育に関する事務の管理・執行状況の評価の35ページにおいて、幾つか質問させていただこうと思います。

 本区では平成25年4月からと、ここに書かれておりますように、かねてから発達に少し障害があると思われる子供たちを小さいうちから発見して、教育の中で少しでもその子供たちも、周囲の子供たちも、またお母さんたち、保護者の方たちも、よりよい環境で過ごしていけるような援助に着手されているということ、この取り組みに関しては本当に高く評価するところでございます。でも、実際は、日中、子供たちは家庭よりも学校にいるときのほうが長く、学校の先生やクラスのお友達と接する時間のほうが長いです。(3)の2、通常の学級における教員の研修と校内支援体制の充実というところなんですけれども、現状、今まで取り組んでこられて、教育現場において、どういう具体的な課題が出ているか、教えていただけますでしょうか。

○猪瀬教育委員会副参事(教育政策・特命担当)
 特別支援の現場のほうですけれども、教員がかなり若返っているということもありまして、それに伴いまして、特別支援に関する経験や知識も未経験が多いということで、教育委員会といたしましては、教員の研修を充実させております。具体的には、特別支援コーディネーターの研修を年5回、それから特別支援教育研修会、これは全員に対して希望者で3回、それとはまた別に、特別支援教育アドバイザーを、各校ですけれども、年3回派遣して校内で研修を行っております。

 以上です。

○渡部(恵)委員
 お伺いしたかったところを端的にありがとうございます。先生が子供たちにどう接するかによって、本当に子供たちの心がすくすく育っていくこともあれば、また違う、正反対のほうに進んでいくこともございますので、先生たちのスキルの充実をお願いしたいというふうに思っておりまして、このような質問をさせていただいております。

 平成30年度は全学校で実施していく方向性なんですが、現在では特別支援学級では心身に障害ということで、通級指導学級では情緒、現在、多分両方持っている子供たちもいると思うんですが、30年度に向けて、具体的にどういう方向性で区として進んでいこうと思われているのかについて教えてください。

○猪瀬教育委員会副参事(教育政策・特命担当)
 今、特別支援教室と通級の学級ということで併用しておりますけれども、対象児童は同じで、発達障害のあるお子さんを対象としております。今まではどうしても、通級となりますと保護者が連れていかなければいけない、それから通う時間もかかるということでちゅうちょする御家庭、お子さんもいたんですけれども、特別支援教室ということで、今ある学校に発達障害のあるお子さんを対象にした教室を開くということで、手厚くそういう指導ができるということになります。

 以上です。

○渡部(恵)委員
 ありがとうございます。

 学級運営が大変難しいということは、保護者の方々からもそういうお声をいただいているんですけれども、学級運営と、それから子供たち全体を見ていくということで、先生のスキルは本当に大事だと思っております。また、家庭への御助言も当然されていると思うんですけれども、今後とも子供たち全体を底上げしていけるような取り組みをよろしくお願いしたいと思います。

 以上で質問を終わります。ありがとうございます。

○礒野委員長
 それでは、議題、区民生活及び教育行政の調査について、質問のある方。

 継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員長
 第三回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員長
 これをもちまして、本日の区民文教委員会を閉会とさせていただきます。

 ありがとうございました。

 なお、委員の方と担当部長はお残りいただきますようお願いいたします。

(午後2時41分 閉会)


-委員会を閉じた後-

 区民文教委員会行政視察は10月26日から28日で、視察目的として、鳥取県鳥取市では鳥取市立図書館について、香川県丸亀市では丸亀市産業振興計画について、それぞれ実施することを協議し、決定した。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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