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平成28年 福祉保健委員会(7月21日)

1.開会日時

平成28年7月21日(木)

午前10時00分 開会

午後3時21分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 渡部 博年

副委員長 石島 秀起

委員 押田 まり子

委員 染谷 眞人

委員 堀田 弥生

委員 加藤 博司

委員 小坂 和輝

委員 山本 理恵

議長 (押田 まり子)

4.出席説明員

(10人)

矢田区長

齊藤副区長

黒川福祉保健部長

井上管理課長

山﨑子育て支援課長

古田島高齢者施策推進室長

吉田高齢者福祉課長

志原介護保険課長

中橋保健所長

鈴木生活衛生課長

5.議会局職員

田野議会局長

荻原議事係長

秋山書記

黒須書記

6.議題

  • 福祉及び保健の調査について

(午前10時00分 開会)

○渡部(博)委員長 
おはようございます。ただいまより福祉保健委員会を開会させていただきます。よろしくお願いいたします。

 本日、区長は公務のため、途中で退席いたしますので、御了解いただければと思います。

 それでは、理事者報告をお願いいたします。

○黒川福祉保健部長

 1 私立認可保育所の開設支援について(資料1)

 2 勝どき六丁目道路敷地を活用した私立認可保育所の運営事業者の公募について(資料2)

 3 平成28年4月(第2回)認可保育所等入所利用調整の誤謬に係る損害賠償について(資料3)

○古田島高齢者施策推進室長

 4 認知症ケアパスの作成について(資料4)

以上4件報告

○渡部(博)委員長 
ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、皆様既に御承知のとおりでございますので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午前10時13分でございます。自民党さん28分、公明党さん16分、日本共産党さん16分、中央区民クラブ16分、改革2020さん16分、無所属さん10分となります。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言をお願いいたします。

○加藤委員 
それでは、質問いたします。

 今回の資料1、2で、保育所の開設支援が行われ、先ほどの御説明では今年度約500人の定員が拡大されるというお話がありました。しかし、依然として、中央区のホームページを見ますと、やはり認可保育所に入れたいという保護者の皆さんは879人もいらっしゃると。利用調整後の待機児数がそういう数字になっております。産休明け、7カ月、1歳児が特に深刻な数字になっているわけですけれども、今回の定員の増加に伴いまして、ゼロ歳児、7カ月、1歳児の定員の枠はどの程度ふえるのか、その点について、わかる範囲でお答えいただきたいと思います。

○山﨑子育て支援課長 
今回、これら定員拡大策に伴いまして、ゼロ歳が33名、それから1歳児が87名、2歳児が95名という定員拡大が図られるものというふうに見込んでいるところでございます。

 以上です。

○加藤委員 
実際には、今、利用調整後の待機児数という視点で見ますと、これは認可保育所を希望して入れないという意味合いだと思いますけれども、産休明けが80人、7カ月が282人、1歳が367人という数字になっておりますので、引き続きこの問題については努力をしていただきたいと思います。

 そして、その上で、先ほど資料2にありました勝どき六丁目道路敷地を活用した私立認可保育所の件です。

 この地図を見ますと、私も環状2号線の広報センターというのは何回か行って見ているわけですけれども、非常によく努力されているのかなという思いが一方ではあります。その上で、ぜひ一つの考え方として、隣にバスケットコートがあるわけです。これは若者たちが利用しているということもありますけれども、やはり私立の認可保育所となると、どうしても園庭がない。そういうハンデがあるわけですけれども、同じ区有地かと思いますので、ここのバスケットコートをうまく利用する。そして、その隣の広場2号整備箇所などもうまく利用しながら、認可保育所といえども園庭のある保育所をぜひつくっていただきたいと思いますけれども、中央区はどういうお考えなのか、お伺いしたいと思います。

○山﨑子育て支援課長 
今回、勝どき六丁目の道路敷地の部分でございますけれども、こちらの資料2の図にあるとおり保育所として整備する部分、それからバスケットコートにつきましては、今現在も御利用されている方がいらっしゃいますので、ここの部分はバスケットコートとして今後も活用していくことを見込んでおります。ただ、環状2号線の広報センターのほうは、今年度中に環状2号線の暫定開通といいますか、完了に伴いまして撤去されるというところでございますので、ここは緑地帯として整備していくという方針であるというふうに水とみどりの課のほうから聞いております。ですので、委員おっしゃるとおり、ここについては、当然、園庭としての活用も視野に入れた活用の仕方をやっていきたいというふうにこちらも申し伝えておりまして、水とみどりの課のほうも、そういったことを受けて、緑地帯のほうを整備していくというふうに考えているところでございます。

 今現在、このバスケットコートをどのように、あるいは移設するのかどうするかという観点もございますので、そこは今後ここをどういうふうに整備していくかというところかと思いますが、基本的にはバスケットコートと緑地帯という形で、ここ全体を保育所の園庭としても活用できるような対応をとっていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○加藤委員 
ぜひそういう方向で、預ける保育所によって保育の質、それから施設も含めて、子供たちに格差が生じないような形で、ぜひこれを最初のスタートとして取り組んでいただきたいと思います。

 その上に立って、今回も幾つかの園が新設、定員の増加が図られるわけですけれども、その中で、やはり保育士の確保というのが非常に深刻になってきているのかなという思いをしております。保育士の確保の問題で、中央区は以前、シェアハウスの取り組みをして、家賃の高い中央区において保育士がシェアハウスをすることによって、中央区に住んで保育士として働くということが提案され、取り組まれているかと思うんですけれども、保育士の確保の問題について、現状はどうなっているのかということと、シェアハウスの現状について、それぞれお答えいただきたいと思います。

○山﨑子育て支援課長 
保育士の確保につきましては、事業者のほうからも、やはり年々厳しくなっている状況だということはお伺いしております。ただ、今回御提案させていただいた施設につきましては、もう既に準備を進めているところでございます。そこについては、現状としては、都内だけでなく地方を含めて、かなり学校回りや就職の説明会、相談会等を含めて対応を図っているということをお伺いしております。

 区としても、そういった面で支援できることはないかということで、借り上げ住宅の保育士の方の御利用をということで借り上げ住宅事業を行っているわけでございます。こちらのほうでございますが、前回からですか、お話ししているとおり、今のところ2件の御利用があります。ただ、来年度また新たに開設する保育園でも御活用いただきたいということでお伝えしておりますので、そういった中でさらに活用いただければというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○加藤委員 
実は、さまざまな保育士の募集要項をずっと見ていくと、正社員で給料が20万円前後なんです。大体そのぐらいの金額になるかと思います。そうすると、中央区の高い家賃というのは、1人世帯で10万円はいかないとしても、それに近い数字になる。そうすると、額面が20万円ですから、そこからさまざま引かれて、家賃も引かれる。公共料金、いろいろと引かれていくと、手元に残るのは本当に数万円程度になる。家賃が高い中央区においては、そういう特殊な事情があるのではないかと私は見ているんですけれども、やはりこういうところにきちんと光を当てながら、保育士の人たちの処遇改善を図っていく、中央区としても、ぜひ今後もこういう努力をしていただきたい。

 そのことを要望して、質問を終わります。

○小坂委員 
認知症ケアパス関連で質問させていただきます。

 まず、一言、非常にすばらしいパンフができたことに敬意を表させていただきます。大変わかりやすく、利用価値が高いものだと思います。どこの区にも自慢できるものではないかなと思うところでございます。

 この作成に当たって議論された場が在宅療養支援協議会というところでありますけれども、これを議論するに当たっては、それなりに個人情報とか、そういうものが出たのであろうかというところです。もしこのようなものが出ないのであれば、このようないいものがつくられている協議会は公開でできたであろうと思われます。法律にのっとった在宅療養支援協議会になったわけですから、これは公開していくべきものだと思います。具体的に、なかなか公開できないということなら、この議論において個人情報が飛び交ったのかどうか教えていただければ、私も納得できますので、教えていただければと思います。それが1点目です。

 あと、それに関連して2点目ですけれども、災害時にどうしたらいいかというところが抜けているのではないかなと思われます。災害時に要支援者名簿に載せていくというふうなところとか、どのように逃げるかとか、災害に備えるという部分もあってもいいのではないかなと思われますが、このあたり、お考えをお知らせいただければと思います。

 3点目が、このパンフには延命治療についてはということが書かれております。これは非常に難しいところであって、意思を表明する力がない方が最期において自分の望む治療を言えない。これに関しては、成年後見人もその指示をすることが法律上認められていないという状況において、延命治療を誰が責任を持って決断していくかというところはとても難しいところであります。ここにサインをしていたから、このとおりやったということであっても、恐らくその指示をした人が責任を免れるかというと難しい部分があるのではないかなと思われるんですけれども、そのような最期の延命治療や万が一の緊急な治療の際において、これで十分なのか、さらに備えておく必要があるのか、そのあたりのお考えがあれば教えていただければと思います。

 最後なんですけれども、せっかくいいものですから、中央区のホームページからもダウンロードできるような形をつくればいいのではないかなと思われます。それを開業医とかが、こういういいものができたよということで、手元にこのパンフがなかったとしても、パソコンからダウンロードして患者さんにすぐ渡すことができるので、そのような仕組みもお考えなのかどうか、そのあたりを教えていただければと思います。

○志原介護保険課長 
まず、1点目の在宅療養支援協議会の中で個人情報のことが議論されたかという点でございます。

 基本的に、個人情報をこの中で個別の事象としてお名前を出して扱うというような議論はなされなかったと私のほうでは認識しております。御指摘の公開する、しない等につきましては、この会議の設置が、こういったことを協議するための前提としては、公開しない形で現在つくられておりますので、そういった必要があるのか、ないかも含めて、改めて協議会等とも調整しながら、どういった形が望ましいか、あるいは公開する、しないといったことについては、改めて検討してまいりたいと思います。

 2点目の災害時の視点が抜けているということでございますが、今回は認知症ケアパスということで、実際認知症になったときに生涯を終えるまでに具体的にどういった流れになるかという大きな流れを示すという視点でつくったパンフレットでございます。議論の中でそういった部分を入れるべきであるということが出たか、出なかったか確認できていないんですが、今回は、いろいろなものが入り過ぎるとわかりづらくなるということで、実は、さまざま、ほかにも入れるべきではないかという多くの議論があった中で、これでも情報が多過ぎるという御批判もあるぐらいでございますので、最終的にこういった形に今回はさせていただいたということでございます。

 3点目の延命治療でございますが、当然、ここに書いてあるからといって、これが絶対的な御本人の意思ということになるものではないと認識しておりますが、こういったことを以前にこの方が書かれていたということを含めて、担当されている医療関係の方ですとか、御家族の方等で議論いただける参考にはなるのではないかと思っております。当然、在宅療養支援協議会の中には医師の先生方も参加しておりますので、こういった部分は入れておくべきであるという議論の中で、ちょっと踏み込み過ぎているという御批判もあるんですが、今回は委員の皆さんの総意ということで、こういった形で最終的に入れさせていただいたところでございます。

 4点目のホームページについてでございますが、こちらについては、ホームページに公開してダウンロードできるような形にする予定でございます。ただ、形が特殊ですので、ダウンロードして印刷物にするのがちょっと難しいのかなとは思っております。ただ、ホームページ上で中身を参照するということはできるように、ページ等を工夫しながら公開してまいりたいと思っております。

 以上でございます。

○小坂委員 
それぞれに御回答ありがとうございます。私自身も、お聞きしていて非常に満足しております。

 ただ、一点、公開に関しては、ぜひとも再度公開の是非、法律で規定されたものとしての協議会になったわけですから、再度座長なりに、公開してもいいのではないかというふうな御意見も一回お聞きして、やはり開かれた会議の中で検討していっていただければと考えるところであります。よろしくお願いします。

 災害時のところに関しては、情報を入れ過ぎるというところもありますが、災害時どうするかというところは今後は入ってもいいのではないかなとも思うところであります。

 医療の部分に関しましての延命治療、確かにこれが参考になって、チーム医療の中で、この方に一番いい医療はどうかということを話し合って方向性を見出していく、そのときにおいて、この印は大変役に立つと思いますので、あってよかったと思います。そんな形で、話し合いの参考になると思いますので、これは延命治療への備えになっていると思います。

 ダウンロードのところは了解いたしました。早々にその形でやっていただければと思います。

 質問を、ここでは終わります。

○山本委員 
私からも認知症ケアパスの作成についてお伺いしてまいります。

 このケアパスの作成ですが、認知症の理解を深めること、そして早期の気づきを促すために作成されたと認識しております。私も以前、認知症サポーター講座に参加させていただいたことがあるんですけれども、それらも踏まえて何点かお伺いします。

 まず、認知症なんですけれども、自分で気づくことのほうが多いんでしょうか。それとも、周囲の方が気づくことが多いのかを確認させてください。

 2点目に、中央区は国や東京都に比べてひとり暮らしの高齢者が非常に多いと言われております。約4割ぐらいと言われております。こういった方々は周囲の方が気づきにくいと思うんです。さらに言ったら、もし自分に既に症状が出ている場合、気づかないのではないかと思いますが、こういった方々に対してどのように対応していくのか、お聞かせください。

 3点目に、私のページというものがあるんですけれども、これは記入して、その後どのように活用しようと考えておられるのか。例えば、1回の配布でこれを記入したとして、これがきちんと保管されるかどうかというのは、また別の問題だと思うんです。保管してくださいとか、何か促さなければ、ただのパンフレットと同じような状態になってしまうと思うんですけれども、その辺についてどのようにお考えか、お聞かせください。

○志原介護保険課長 
まず、気づきはどちらが多いのかということでございます。申しわけございません。そういった統計を私は存じておりませんが、感覚的にではございますが、半々ぐらいなのかなと。御本人でも、ちょっと最近おかしいのではないかということで家族に相談するようなケースが、認知症のサポート電話等の記録を見ますとありますし、お友達の方が、最近、家を訪れると、家が荒れている、汚いとかいう気づきから御相談に来て、行政のほうで訪問という形につなげるケースもございます。そういったことで、両面から気づきというのはあるのかなと。我々としましても、なるべく早く気づくということが、その後の認知症の症状の悪化等にもさまざま影響があり、最近は進行を遅くするいい薬等もあったり、あるいは周りの方のサポートによって進行を遅くするということもできると伺っておりますので、そういったことにつなげていくために、早目に本人が気づく、また今回配ったことによって、それを促して、そうなのかなという気づきがこれまで以上にふえてくればよろしいのかなと考えているところでございます。

 続きまして、ひとり暮らしの方の気づき、確かに委員御指摘のとおり、なかなか自分でも、ある程度認知症状が進んでしまいますと、もう気づくこともできないということもあると思います。こちらにつきましては、さまざま見守りの体制をとっておりますので、見守り団体による気づきですとか、あるいは宅配便ですとか、生協さん等が訪れる場合などに、ちょっとこの方はおかしいなというような気づき等がある場合に通報していただくように事業者との協定を結ぶことですとか、あるいは社協等でやっております宅配サービスの中での気づきですとか、そういったさまざまなちょっとした気づきの網の目をたくさん広げていくことによって、この方は認知症なのではないかというようなことがすぐに発見できるように、今後も見守りネットワークを強化することで、少しでも認知症に早く気づくということにつなげていきたいと考えているところでございます。

 私のページの活用についてでございますが、確かに、必ず皆さんがやってくれるということではありませんが、今回65歳以上の家庭にお送りするんですが、1世帯に1枚ではなく、1世帯にお二人いたら2枚送るということで、必ず一人一人にお配りしています。気づきのページもありますので、ぜひお一人お一人で活用くださいという説明の文章を送付文の中に入れながら配布させていただいておりますので、なるべく多くの方に記載していただいて、あるいは記載するということを通じて、これまで考えていなかった、認知症になったときに自分はどうするかというような気づきもあるかと思いますので、そういった意味も含めて、今回、私のページというのもつくって配布させていただくところでございます。

 以上でございます。

○山本委員 
それぞれ御答弁ありがとうございます。

 まず、1点目ですけれども、御答弁の中に、認知症の発症のあらわれとして、家の中が散乱してしまうとか、片づけられなくなってしまうということがあるということなんですけれども、そうした場合、やはりこういったものはその中に紛れてしまうのではないかなと考えますが、再度御答弁をお願いします。

 2点目に関しては、宅配業者だったり、生協の方々による見守りのネットワークを広げていくということなんですけれども、そうであれば、そういう方々にもこちらを配布して知っていただく必要があるのかなと思いますが、いかがお考えでしょうか。

 3点目に関しては、記載し、活用していただくのはわかるんですけれども、それをどなたかに知っていただく必要があるのかなと。御本人がただ書いているだけでは書いた意味がないといいますか、例えば医療機関に行くときとかに一緒に持参していただく、もしくは家族の方に保管していただくなどといった、その展開が必要だと思いますが、御答弁をお願いします。

○志原介護保険課長 
まず、1点目の質問でございます。

 そういった場合は紛れてしまうということだと思うんですが、基本的に、このケアパス、今回のものは、まず認知症になっていない、あるいはまだ御本人の意思がしっかりしている段階の方というのが大きなターゲットとなっているものでございます。あとは、認知症の方を支えている御家族の方向けのものでございますので、そういった部分での活用を想定しているパンフレットでございます。もう紛れてしまってという状態であれば、実際、さまざまな者が関与して、その方にどうしたらいいかということをチームをつくってサポートしていくような形で取り組んでいっているところでございます。

 続きまして、見守り団体への周知ですが、今回、個人に配布するだけではなくて、さまざまな関係機関にも送付して、あと窓口で配布していただくということで取り組んでおります。民生委員の方ですとか、見守り団体、今回協定を結んだ方は、申しわけございませんが、送付対象にはなっていませんが、高齢者クラブの方ですとか、ちょっとした気づきが期待できる方たちに、なるべく多くの方に配布する形で取り組んでいるところでございます。

 私のページの活用のイメージでございますが、例えばもう認知症だということでサポートするチームが関与した場合に、これをもしも発見するということもあるかもしれません。まだ意思がはっきりしていたときに書かれた記録が残っているということもあるかもしれない。あとは、御家族の方に対して、明確にこういった記載が残っていなくても、話し合うきっかけになるということが非常に意味のあることではないかなと考えています。活用のされ方はさまざまなことではないかと思いますが、今回、在宅療養協議会のほうでさまざまな議論をした中で、こういったものがやはりあるべきであるということでつくらせていただきましたので、どんなことにつながるかわかりませんが、これがあることで、これまで以上に家族との意思の連携とか話し合う機会をつくるという大きな意味があるのではないかなと考えているところでございます。

 以上でございます。

○山本委員 
御答弁ありがとうございます。

 私は、特に中央区の高齢者施策に関しては、ひとり暮らしの高齢者の方が非常に多い、そして今後もふえていくであろうと思って、一番取り組むべき課題かなと思っております。認知症もそうなんですけれども、今後も積極的な啓発活動をお願いし、質問を終わります。

○渡部(博)委員長 
それでは、理事者報告に対する質疑も終了したと思いますので、続きまして、議題、福祉及び保健の調査について質疑のある方。

○堀田委員 
私から、高齢者食事サービスのことでお尋ねさせていただきます。

 高齢者の増加に伴いまして、高齢者食事サービスは今後も必要とされていくサービスかなというふうに認識しております。これまでは1つの事業者さんとの契約だったけれども、この7月からもう一つふやすということで、以前、委員会での御答弁をいただいております。きょうは7月21日で、そんなにたってはいないんですけれども、一応7月に入ったということで、業者をふやしたことについて、例えば申し込み状況であるとか、声であるとか、そのあたりをお聞かせいただければと思います。よろしくお願いいたします。

○吉田高齢者福祉課長 
食事サービスについてのお尋ねでございます。

 食事サービスにつきましては、御利用者が500名前後ということで推移してございます。7月1日から2社制ということで取り組んでおりますが、それに当たりまして、4月から500名の方全員に、7月1日から2社制になりますという通知を郵送で差し上げまして、どちらの業者を選びますかというようなことでお返事をいただいたところでございましたが、返信が3割ぐらいということで、なかなか返信がなかったものですから、現在利用しているお弁当の配達のときに再度チラシを全員の方にお配りして周知しました。中には認知症の方もいらっしゃいましたので、そういう方には緊急連絡先となっている方のところにも確認などをいたしまして、現在、500名中、新しい事業者のほうに変えた方は30名ということで、約6%の方に新しい業者のほうを選択していただいております。

 こちらのほうには、30名の方の声といたしましては、長らく同じ事業者のお弁当でしたので、ちょっと飽きていたというところもありましたので、新しい味つけですとか献立がふえたということで、新しく業者ができてよかったというような声もいただいております。

 以上でございます。

○堀田委員 
ありがとうございます。500名中30名ということで、切りかえなければいけないということではございませんし、選択肢があるということが大切かなというふうに思いますので、そういう意味で、まずは周知徹底していただいたということをすばらしいなと思います。今後は新しく申し込む方に対して選択肢があるというか、いろいろ業者があるんだなということがわかればいいかなと思いますので、例えばホームページで周知のページがございますけれども、そのあたりでのお知らせに力を入れていただければありがたいかなというふうに思います。社協のホームページになるかと思うんですけれども、これは家族が見る場合が多いかと思います。このサービスを利用するか、しないかとか、また民間でも同様のサービスがございますので、区のサービスを利用するか、民間でのサービスを利用するのかというあたりの判断材料として、具体的な事業者名ですとか、また献立などが掲載されているといいのかなというふうに思います。実際、ほかの区などではそのようなことが公表というか、しっかり掲載されているところもございますので、今後御検討いただければと思っております。

 それと、申し込みについてなんですけれども、ホームページでは、電話で申し込み、その後、職員の方が自宅にお伺いして申請の手続を行うというふうに書かれております。申し込むときに、御本人ではなく御家族の方が申し込む場合も多いかと思います。御家族の方が別居されている場合ですとか、一緒に住んでいるけれども、日中就労されているという御家族も非常に多いかと思うのですが、申し込みのところで職員の方が来られるということで、働いていたり、別居している場合は、その場に同席できないということもあると思うんです。そうなったときに、そこで申請の手続をしますというふうに書かれておりまして、その方の親御さんだけが説明を聞いて申請の手続をするというところに不安を感じる御家族の方もいらっしゃると思うんです。御自分が同席できれば、それでいいんですけれども、できない状況の方が、親御さんのことを思って申し込もうと思うんだけれども、そこに職員の方が来られて説明をされる、そこに同席できないし、申請の手続は自分の親1人では難しいかなと思うときに、申し込み、申請をちゅうちょされることもあるのかなというふうに考えたりもいたします。その点、例えば民間の事業者とかですと、普通に申し込んで宅配していただけるという非常に簡単な手続で利用を開始できるんですけれども、区の食事サービスとして、申し込みの方法をもう少し簡素化するとかいうようなことが考えられないものかどうかというあたりをお聞かせいただければと思います。お願いいたします。

○吉田高齢者福祉課長 
食事サービスにつきましては、対象者が70歳以上のひとり暮らし、または高齢者世帯、または日中独居の方で買い物や調理が困難な方というような対象要件がございますので、社協の職員が訪問させていただいて、御事情ですとか、そういうものを把握させていただくというようなことで、お弁当代に対し区の公費も助成してございますので、そういうこともありまして、社協のほうで必ずそういうことを確認させていただくという手続をとらせていただきます。

 そういった手続上、申請からサービスをお受けになるまで時間がかかってしまうということがございますが、申し込みがありましたら、御家族のお時間の都合ですとか、その辺を社協のほうが確認いたしまして、できるだけ早く始められるように、スピードアップを図って取り組んでいただくように区のほうからもお願いしているところでございます。民間のように、お電話一本でというのはなかなかできませんが、申請後、早く配達ができるようにということは取り組んでいきたいと思っております。

 以上でございます。

○堀田委員 
スピードアップということもあるんですが、例えばその場に同席しないといけないのかとか、本人、親御さんですね、御高齢の方がそういう手続をしなければいけないというところ、今、そういう状況かと思うんですが、そのあたりを簡素化できないかなというふうに考えておりまして、すぐということはちょっと無理かもしれないんですが、今後御検討いただければと思います。よろしくお願いいたします。

 以上で終わります。

○小坂委員 
では、数点質問させていただきます。

 まず、1点目がみなし寡婦控除に関連してです。

 4月1日に、中央区議会は婚姻歴のないひとり親世帯に寡婦控除の適用を求める意見書を提出いたしました。婚姻歴の有無によってひとり親を差別するということは、憲法第14条1項に反し、社会的身分によって、合理的理由なしに差別しているということを認めたものであります。そこからすると、今、福祉保健の関連でいいんですけれども、このようなことで、さまざまなところにおいて差別が実際に行われているのか、それともみなし寡婦控除、寡婦とみなして控除を行っているのか、そのあたりの状況を教えていただければと思います。すなわち、適用できているのか、できていないのか。このことは、改正前のところから議論されてきた内容ではありますけれども、現況においてどうなっているのか教えていただければと思います。

 2点目は、B型肝炎ワクチンの定期接種化に関連してです。

 区のほうから、平成28年7月4日、中央区保健所長から、B型肝炎の定期接種化が始まるということでお知らせをいただいているところであります。これは、10月からということであり、また対象者は平成28年4月1日以降に生まれた者ということであります。B型肝炎ワクチンというのは、生まれて1カ月後と2カ月後に打って、それから1カ月後から6カ月間の間に3回目があるという、3回打つものであります。本来、4月に生まれた子というのは5月、6月で2回打つわけです。10月以降ぐらいに3回目が来るというような感じでありますけれども、そこからすると、既に4月以降の対象者が打っているという場合があります。せっかく勤勉にきちんと接種したにもかかわらず、実は10月以降、無料になるということを知らなくて早々に打っているわけであって、その方々が無料にならないというのはどうかなと思うところがありまして、4月生まれの方には、既に打っていたとしても、少なくとも助成される分をキャッシュバックするという考えもありではないかと思われまして、そのあたりの考え方を教えていただければと思います。

 3点目は、子ども・子育て会議に関連してであります。

 先日、2016年7月15日の会議は、すごく活発な議論がされて、私が傍聴させていただいた附属機関の会議の中で一番よかったのではないかなと感じる会議でございました。そこでも上がったことではありますけれども、これから子ども・子育て支援事業計画の評価が始まっていくところであります。その評価に関連してでありますけれども、今から恐らく委員に子育て支援の事業に関して意見を書いてもらうというふうなことが始まると思います。その書かれた意見に対して、こういうところは改善できないのかというふうな意見がもし届いた場合は、それがこうこうこういう理由で改善できないとか、こうこうこういうことでいつまでに改善していくとか、今、委員に意見を聞いている段階ですけれども、そこでもらった意見に対して、区側が再度それに対しての回答を文書の形にして、それを報告なりに載せていくのかどうか、そのあたりを教えていただければと思います。

 以上でお願いします。

○山﨑子育て支援課長 
では、私のほうから、1点目のみなし寡婦控除、それから3点目の子ども・子育て会議のほうについて続けて答弁をさせていただきます。

 まず、みなし寡婦控除でございますけれども、こちらにつきましては、所得税は税法の範疇の問題ということで、基本的には税制上解決されるべき課題であるというふうに認識しているところから、区としては、今、みなし寡婦控除制度の適用ということは行ってございません。

 ただ、公営住宅法の施行令が改正されたことに伴いまして、公営住宅、いわゆる区営住宅でございますけれども、こちらの住宅使用料の関連については、ひとり親の定義の中の控除の中で、寡婦控除のみなし適用になるような規定の改め方がされましたので、それが平成29年4月1日から本格的に施行されるということで、その辺の状況を踏まえて、区としてもどのようにしていくかということについては、今、検討を進めているところでございます。

 それから、子ども・子育て会議の評価のあり方についてでございますけれども、今、委員おっしゃったことにつきましては、子ども・子育て会議の会長のほうからも要望等で当日上がってございましたとおり、今回の評価を踏まえた各委員さんの意見に対して、区の考え方、方向性等を示したほうがいいのではないかというお話がございましたので、その意見に対して、全てに答えるというようなものではなく、基本的には、そういった意見の中で、今後どういうふうに進めていくのか、あるいはどういう考え方を持って事業を進めていくのかということについて、その方向性なりを示していきたいというふうに考えてございます。あくまでも単年度の評価、今回は平成27年度の評価になりますので、当然、28年度、29年度、それぞれ課題が出ながら事業が足されたりしていくわけでございますので、そういった観点も含めて対応していきたいというふうに考えてございます。

 以上です。

○中橋保健所長 
B型肝炎の定期接種化についてお答えいたします。

 4月と5月と6月生まれの方につきましては、事前に10月以降に接種すれば無料であるということについて通知を今しているところでございます。その反応でございますが、特に委員がおっしゃいましたような償還払いをしてほしいとか、そういうお声は今のところないものですから、今のところ、考えていないという状況でございます。

 以上でございます。

○小坂委員 
それぞれありがとうございます。

 所得税法上と地方税法上の規定によってそのようになっているというところがあったとしても、公営住宅法がそのような努力をしているということもあるし、また、これは明らかに憲法第14条1項違反の社会的身分による差別だと考えられます。そのことを日本弁護士連合会も会長名で要望書も出して指摘しているところであります。明らかに憲法違反の差別でありますので、早急にみなし寡婦控除を区もとっていただけるようにお願いしたく考えるところであります。

 また、子ども・子育て支援会議のところは、単年度の評価でありますが、委員から出された意見に対して回答していっていただければと思います。

 また、B型肝炎に関しては、意見を私がいただいたので、伝えたというところであります。では、よろしくお願いします。

 終わります。

○渡部(博)委員長 
それでは、福祉及び保健の調査については継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○渡部(博)委員長 
それでは、継続審査と決定させていただきます。

 次に、管内視察についてでございます。午後からは、高齢者総合サポートセンター「かがやきプラザ」の視察を実施いたしますので、午後1時15分に正面玄関前に、マイクロバスを配車しておりますので、御集合願います。

 それでは、午後1時15分まで休憩とさせていただきます。

 なお、委員の方と担当部長はお残り願います。よろしくお願いいたします。

 休憩します。

(午前10時58分 休憩)


-委員会を閉じた後-

 行政視察については、10月下旬の2週間で、4常任委員会の視察を実施する予定であり、日程・視察先等詳細は正副委員長に一任する旨が確認され、了承された。


(午後1時11分 再開)

○渡部委員長 
再開(車中)

     〔視察等日程は別紙のとおり〕

○渡部委員長 
閉会(車中)

(午後3時21分 閉会)


「別 紙」

福祉保健委員会視察等日程

○日  程

    委 員 会 開 会              10:00

         ↓

       [休  憩]

         ↓

    区 役 所 出 発              13:11

    委 員 会 再 開

         ↓

    高齢者総合サポートセンター「かがやきプラザ」 13:30~15:00

    (委員会閉会                 15:21)

         ↓

    区 役 所 到 着              15:25

○視察概要

・高齢者総合サポートセンター「かがやきプラザ」

 到着後、施設概要の説明を受け、各フロアをつぶさに視察した後、質疑を行った。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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