平成28年 東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会(4月25日)
1.開会日時
平成28年4月25日(月)
午後1時30分 開会
午後2時59分 閉会
2.開会場所
第一委員会室
3.出席者
(9人)
委員長 田中 広一
副委員長 渡部 恵子
委員 木村 克一
委員 瓜生 正高
委員 富永 一
委員 塚田 秀伸
委員 加藤 博司
委員 青木 かの
議長 鈴木 久雄
4.出席説明員
(15人)
矢田区長
齊藤副区長
吉田副区長
島田教育長
平林企画部長
濱田企画財政課長
御郷副参事(都心再生・計画担当)
早川オリンピック・パラリンピック
調整担当課長
望月環境土木部長
遠藤環境政策課長
田村都市整備部長
松岡都市計画課長
松村地域整備課長
高橋教育委員会事務局次長
吉野指導室長
5.議会局職員
田野議会局長
荻原議事係長
黒須書記
秋山書記
6.議題
- 2020年東京オリンピック・パラリンピックに関すること
(午後1時30分 開会)
○田中(広)委員長
皆様、こんにちは。ただいまより東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を開会いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
まず初めに、理事者紹介を願います。
○齊藤副区長
(4月1日付幹部職員異動に伴う理事者紹介)
○島田教育長
(4月1日付幹部職員異動に伴う理事者紹介)
○田中(広)委員長
ありがとうございました。
議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり、理事者報告に対する質問とあわせて行いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、理事者報告を願います。
○平林企画部長
1 選手村整備に係る進捗状況について(資料1)
○高橋教育委員会事務局次長
2 オリンピック・パラリンピック教育の推進について(資料2)
以上2件報告
○田中(広)委員長
ありがとうございました。
発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時45分です。自民党さん60分、公明党30分、日本共産党さん30分、改革2020さん30分、民主党区民クラブさん30分となります。
少し室内が暑いようですので、もし暑い方は上着を脱いでいただいて結構ですので、よろしくお願いいたします。
それでは、質疑に入ります。
発言を願います。
○瓜生委員
私のほうからは、選手村整備にかかわる進捗状況について何点か質問をさせていただきます。
先般、土曜日に新聞等で報道がありましたとおり、選手村の基盤整備に都が約410億円の公的資金を用いるという話が報道されました。オリンピックの候補ファイルには、たしか954億円を民間資金で賄いますというふうに、誘致をするためのテクニックだったのかもしれませんが、そういう発表がありました。今回、都の用地も含めると540億円の公的資金を投入して整備にかかるというお話がありました。中央区には予算配分等は質問すべきところではないと思いますが、区民の方に質問をされることも多いので、率直に今回の予算、基盤整備で410億円を使うということが発表されたことに対して、どのような御見解をお持ちか、お知らせをいただきたいと思います。
続けて質問をさせていただきます。
また、今回、御説明をいただきました資料1の2番、選手村の整備に対して、事業者をこれから決定していくわけでありますが、公募に関する本区の方針として、何点か再度確認をさせていただきたいんです。
新設する学校整備やグランド開放(夜間等を含む)等に配慮することということで、今、企画部長から御発言がありましたとおり、例えば夜間グランド開放をやる場合の照明の位置等、住宅の方に気を使ってくださいというニュアンスだったと思うんです。逆に、中央区の力で公有地に学校を建てるわけですけれども、学校に対して建設事業者のほうがどのように配慮するべきか、相隣問題等も含めて、昨今、私のまちでもありましたけれども、大型のマンション等ができることによって、もともとあった学校等に影響があるというお話もありますので、その点についてどのようにお考えか、お知らせをいただきたいということと、もう一つ、周辺で予定されている開発計画等と整合が図られた計画というのは、具体的にどのようなものを示しているのか。また、この文面を載せることによって、ある部分で相隣関係がうまくいく調整のためだけに載せているものなのか、そのあたりのお答えを聞かせていただきたいと思います。
次に、エネルギー計画、交通計画の主たるものとして、まだこれは予算化されていないんですが、マルチモビリティステーション、船着場等をつくっていただけるということで、大変喜ばしく思うわけでございますが、今回の第一種市街地再開発事業のお知らせでもあったとおり、選手村の整備と大会後のレガシーとなるまちづくりが本区の核となるわけです。再度お尋ねをしたいんですが、大会後のレガシーとなるまちづくりというのは、具体的にどのようなものが残るのか。例えば、水素ステーションが残りますというのは、私の中では、もともと近未来的に水素ステーションを推進していくというのは日本のあり方なのかなと思っておりますけれども、これがレガシーというと、若干、ニュアンスとしてはなかなか寂しい気がします。例えば、昭和39年の東京オリンピックのときでいえば高速道路だったり、高度経済成長に合わせて新幹線だったり、私の近隣でいうと佃大橋だったり、そういったものが整備されましたが、それをレガシーと呼ぶのか、レガシーというのは現時点でどのようなものを思われているのか、具体的にお示しをいただきたいと思います。よろしくお願いします。
○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
何点か、いただいた御質問に順次お答えさせていただきたいと思います。
まず、1点目の東京都が先週金曜日に発表した選手村の整備の事業費等についてでございます。
こちらについては、委員のお話もありましたとおり、立候補ファイルの事業費とは別に、東京都が経費をかけて整備をするものということで発表されたところでございます。こちらの費用に関しましては、選手村の基盤そのものを整備するものに必要な額ということで、これは我々区としましても、都市基盤、ここの場所をつくるに当たっては必要不可欠なものであるというふうに考えているところでございます。ただ、この費用につきましては、まだその周辺部公園等の開発は含まれていないということから、今後引き続き、さらにそういった経費も東京都のほうで負担していただきながら、いいまちをつくっていく必要があるであろうというふうに考えているところでございます。
それから、2点目、学校建設に当たっての配慮というところでございます。
これは、資料1の本区の方針でも示しておりますとおり、ここには将来的に本区が建設を予定しています学校予定地として位置づけがされてございます。ここは区が整備をするといったことから、東京都のイメージ図には更地で表示されており、絵面ではなかなかわかりづらいんですけれども、こちらには学校が建つということが予定されているといったことから、これまでの東京都への申し入れ等から、学校の校庭等が日影にならないような配慮ということで、若干板状棟の建物の形状が変わっていたり、あるいは住棟間隔を広げているような工夫が凝らされているところでございます。また、本区の方針でも示しておりますとおり、学校ができた暁には、こちらの校庭を一般にも開放していくといったことから、グラウンド等についてはナイター照明等も当初から予定しておきたいといったことを、あらかじめ住宅をつくるに当たって、そういったものを計画に盛り込んだ形で将来的な住宅のほうにも反映していただきたいといったところを示しているところでございます。
それから、3点目の周辺で予定されている開発計画につきましては、まず勝どき駅の工事を現在やっております。また、この後には築地市場の工事も行われます。こういったところと調整を図っていきながらやっていく必要が当然あるといったこと、それから隣接するところで、裏側という表現がいいんでしょうか、れいめい橋公園通りがございます。こちらも、選手村の基盤工事にあわせまして、道路を上げていく工事が必要となってまいります。また、朝潮運河側では耐震補強ということで、護岸側についても工事が行われます。また、図の中にございます臨港消防署の移転工事も、周辺工事ということで、あわせてこちらの開発計画等という中に示させていただいてございますけれども、当然こういったところとも整合を図っていっていただく必要があるであろうというふうに考えてございます。
それから、最後の1点のレガシーとなるまちづくりについてでございますけれども、今回示されました東京都の選手村のイメージ図については、正直、まだ今回の大会のレガシーと言うには甚だ足りないであろうというふうに考えてございます。まだ大会組織委員会のほうの計画、つまりオリンピック・パラリンピック競技大会が行われるに当たっての必要な施設、例えば練習施設といったものがこのイメージ図の中にはまるで示されてございません。やはりオリンピック・パラリンピックはスポーツの祭典でもあることから、こういったスポーツのレガシーをこの選手村にも将来的に残しておく必要があるであろうというふうに考えてございます。また、前回大会はかなりいろいろな施設がレガシーとして残ったということも考えられるかと思いますけれども、今大会におかれましては、成熟都市で開かれるといったことから、そういった施設だけではなくて、都市としての機能であったり、ソフトの面であったり、利便性の向上であったり、さまざまなものがレガシーとして考えられると思います。そういったものの一つとしてマルチモビリティステーション、また水素ステーションが構造物としてつくられることにはなってございます。こういったものをどうやって運用して地域の方々が利用しやすいものになるのか、また、東京都も示してございますけれども、この地域のコミュニティを、選手村だけではなくて、晴海地区全体で将来的にも誰もが憧れるまち、都市として機能するようなものをつくっていくことが、この選手村のレガシーになるものであろうと考えてございます。こういったことから、今回示された東京都の選手村のイメージ図とあわせて、そういった機能も、今後、区としても都に働きかけていく必要があるであろうというふうに考えてございます。
以上です。
○瓜生委員
るる御答弁ありがとうございました。
学校の予定地に関しては、学校が多分同時期にできるという話で、高層住宅に来られた方、低層の住宅に来られた方、お子さんがいる方が通われる学校になると思います。そこで、今お話をいただいたとおり、区としては建築事業者に対してもそうなんですが、しっかりと入居される方に対して、ここは学校が建ちますよ、学校がありますからということを、もちろん自分たちの快適な都心ライフを求めてお住まいになる方が多いと思うんですが、その辺のしっかりとした御説明をしつこいぐらいにしていただいたほうが、今後の相隣問題だとか、その辺の問題も出てこないと思いますので、ぜひとも学校側、そして入居者の方に対しての説明というものを十二分に尽くすように事業者に対しての働きかけをしていただくように要望させていただきます。
そして、レガシーのお話を聞きましたが、まさにそのとおりでありまして、全体的な考え方は一緒なんですが、いい意味での遺産ということで、構造物というよりも、そこから派生するものであったり、オリンピックを開催した後のまちづくりがこの選手村の核となるものですから、それによって利便性が向上するまちづくりが必要だと、この絵を見ただけでわかりますので、そこから区民の方の生活の質が向上するような方策に持っていく、その過程こそがレガシーだと私は思いますので、しっかりとその部分も構築をしていただいて、わかるような形で、また区民の方に御説明をしていただけることが成熟都市への第一歩かなと思います。
そして、もう一つ、今回のイメージ図を見て、はっと思いました。まちづくり協議会等ではまちの方からいろいろお話があって、晴海客船ターミナルとか、ああいったものはもう要らないとか、そういった意見もある中で、今回、大々的に開放的な広場空間としての公園が絵として出てきました。その中において、もともと私の周りには築地の市場で働いていた方も多いですし、そういった意味では、築地市場が江東区のほうに行ってしまう。たしか、晴海客船ターミナル、晴海埠頭の大きな港湾の役割も、青海のほうでしたっけ、そちらに行くというお話も聞いていまして、若干の寂しさはありますが、そのあたりについて、逆に、港湾事業というのが中央区にあるということは、私としては物流の拠点というのもありますし、イメージとしても大変感慨深いものがあったんですが、そのあたりについて、どのような御見解を持っているか、お示しをいただきたいと思います。
○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
晴海客船ターミナルの件についてでございます。
客船ターミナルにつきましては、先般の東京都港湾局の見解の中で、今、委員御指摘のありました青海に大きな客船ターミナルを設け、そちらに機能を移行していくというふうに発表されているところでございます。これは、近年の世界的な客船の大型化に伴いまして、レインボーブリッジをなかなか通過することができない船が、事実上、世界的に多くなってきているといった物理的な事情も背景にあり、青海のほうにそういった機能を移し、オリンピックの前には青海のほうも開場するというふうに聞いているところでございます。こういったことから、これまで役割を担ってきた晴海の客船ターミナルにつきましては、今回、東京都が示しております大会後のイメージ図の中では廃止したような形で示されたところでございますけれども、引き続き観光船等が着く船着場ということで、海側に一皮残すような形で示されているところかと思ってございます。また、ここにつきましては、震災時には災害用の船が着くような耐震強化岸壁を整備するといったことも港湾局の計画の中で示されているところでございます。こういったことから、大会後につきましても、基本的には海が見える、また船の着く敷地としては確保されているものと思っているところでございます。
ただ、今回、選手村の後が住宅地として整備をされることから、これまでのように大きな外国船が着くような利用形態というのは変わってくるところがあろうかと思ってございますけれども、引き続き、今申したとおり海が見える、また船が着く空間としては、今後とも確保されていくものと考えているところから、選手村の後のまちとしては、水と緑をあわせて、こういった機能も含めて大会後も営まれるものと考えているところでございます。
以上です。
○瓜生委員
御説明ありがとうございました。
今、防災等でもしっかりと活用していくように働きかけていただかなければならないし、そういったお話だったと思うので、大変ありがたいことだなと思います。
そして、先ほども触れましたけれども、マルチモビリティステーション、そして公園等も、多分所管が違うんですが、マルチモビリティステーションのほうは都市整備局のほうですよね。公園のほうは多分港湾局のほうの管理になるのかと思いますけれども、そのあたりで、マルチモビリティステーションを使われる方がこの広場的な空間を使われる方とリンクをする部分があると思うし、回遊性というか、周遊される方が多いと思いますが、その辺について、どのように考えておられるのか。
また、ここでは私たちが大変楽しみにしていた東京湾大華火祭を開催していたわけでございますが、今後、これだけの土地がありますから、従来と同じような使い方はできないんですけれども、区としてここを使ったイベントか何か、具体的な事例はなくても、思いみたいものがあれば、お聞かせをいただければと思います。
○松村地域整備課長
私のほうからは、周遊性について御回答させていただきます。
晴海につきましては、晴海地区将来ビジョン推進会議等におきまして、地元の方々の意見をいろいろお聞きしているところでございますけれども、既に整備が整っています晴海二丁目や三丁目にありますような、水辺に近いところでの周遊路をぜひ四丁目、それから五丁目のほうにつないでいってほしいという意見をいただいているところでございます。今般、推進会議等の意見を東京都に説明する中で、三丁目から五丁目、四丁目から五丁目に対しての水辺、さらには今、委員御指摘のマルチモビリティステーションから、ここは臨港消防署の敷地がありますので、なかなかそういうところは行けないんですけれども、外周道路などを活用しながら、それから臨港消防署のところにも実は一般の方が休憩できる空地を設けたりしておりますので、そういったところをつなげながら、マルチモビリティステーションから晴海埠頭公園、それから晴海運河側のほうにつながるように、今後も東京都と協議、調整してまいりたいというふうに思ってございます。
以上です。
○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
区としてのイベントについてでございます。東京湾大華火祭をこれまでも開催してきたところでございますけれども、ぜひとも大会後も、こちらのほうで継続していただきたいといった要望を昨年、区のほうから東京都に提出しているところでございます。そうした中で、今回こういったイメージ図が示されたところでございますけれども、こちらにつきましては、客船ターミナルがないということから、平成36年以降のイメージ図かと思ってございます。そのころにつきましては、例えばこの図のようなまちになった際には花火も可能であろうかとも思いますし、また、ここでは港湾局のほうでみなと祭というものを行っていた経緯もございます。
いずれにしましても、地域の方々とも協力し合いながら、何らかのそうしたイベント、また地域のお祭り、さまざまな催しが開かれるように区としても東京都と協議を進めてまいりたいと考えてございます。
以上です。
○瓜生委員
大変前向きな御答弁、ありがとうございます。
そういった意味で、今、地域整備課長のほうからお話がありましたとおり、東京都の中でも多部署にわたる部門だと思いますので、そのあたりのセクショナリズムに陥らないように、しっかりと中央区がくさびを入れながら、我が区にとって利益があるように動いていただきたいことと、今お話がありましたとおり、イベントができるスペース、まだまだこれはあくまでもイメージの図ですから、私たちが本当にやりたいと思っていること、本区がやりたいと思っているイベント等に活用できるように、こちらからさまざまな要望を出し、しっかりと東京都に対して働きかけをいただきますように要望いたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。
○塚田委員
それでは、私のほうから、オリンピック・パラリンピック教育の推進の拡大につきまして、1つお聞きしたいと思います。
資料2にございます区分としまして、オリンピック・パラリンピック学習、そして中央区版一校一国運動、そしてハートフルスポーツ、体力向上とございます。そして、別紙1で今までに行われた取り組みと、そして別紙2に今後の活動の具体例を挙げていただいているわけでございますが、この資料を見せていただきまして、これは小・中学生、そして幼稚園児にこういった内容の教育をしていくということと同時に、例えばお年寄りであるとか、障害のある方におきましても、生涯学習という形でこれに取り組んでいただいてもいいのではないかなという思いで見せていただきました。
例えば、この中でもボランティア。昨今の東京マラソンであるとか、中央区においても大変多くの方がボランティアをされている。そういう意味では、大人向けと子供向けで、カリキュラムの内容は変わることもあるかと思いますし、ボランティアであるとか、一校一国運動も含めて、別紙2の全ての内容が生涯学習に当てはまるわけではないと思うんですが、こういったものを大人、もしくは年配の方あるいは障害のある方に広めていってはどうかと思うんですが、そういったお考えがあれば、お聞かせ願いたいと思います。
○吉野指導室長
まず学校教育ということで今回のお話をさせていただきました。今、委員御指摘のとおり、この中身としましては、当然、高齢者の方との交流または障害のある方との交流ということで、現実には子供たちを中心とした交流という形では、この後も大きく広がっていくと思っております。大変価値あることだと思っておりますので、拡大という言い方になるのかどうかわからないんですが、当然いろいろな部分での交流、直接的な交流というところはこの活動の中心に据えたいとは思っております。ただし、私たちはあくまでも子供を中心に、子供を基準にということで考えて、提案させていただいたところでございます。
以上です。
○塚田委員
御答弁ありがとうございます。
いろいろ越えなければいけない垣根は多々あると思うんですけれども、ボランティアに限って言うわけではないんですが、例えば子供たちが年配の方を案内する、あるいは障害者の方をサポートする、こういったことと同時に、今、やはり住宅事情も大分変わりまして、子供たちが年配の方と日常的に触れる機会が余りないと思うんです。そういう意味では、例えばボランティアのときにも、同じスタッフの中に高齢の方がいる、あるいは障害のある方がいる、そういうことで、もちろんお世話することと別に、そういった方と一緒に取り組むことで、また別の教育につながるのかなと。あるいは高齢の方、障害のある方におきましても、ボランティアであるとか、あるいはそれ以外のこともそうですけれども、孫みたいな子供たちと何か一つの目標に向かうことで、全く別の作用が生まれるのかなと。子供の話からそれてしまいますけれども、例えば、最近、お店の中でも、車椅子の方を店員として雇われる。そして、そこに我々、私も行きますけれども、お店に行って、車椅子の方が接客してくださる。これは、やはり今までと全く違った雰囲気になるんですね。その中で、パラリンピックなどを考えましても、例えば車椅子の方が車椅子の選手なりをサポートするとか、そういう意味では、今までの、ちょっと言葉がなんですが、健常の方がそういった方をサポートするのと、またちょっと違う内容になりますので、何かそういった拡大を少し視野に入れていただきながら考えていただければありがたいと思います。そういう要望をして、私の質問を終わらせていただきます。
○加藤委員
客船ターミナルについては、先ほど理事者の報告があって、今後、平成36年以降ですか、撤去して公園に整備する方向で検討されているということが報告されましたので、その点については確認をしておきます。
質問は、大会後、住宅向けにリフォームをして分譲住宅と賃貸住宅として使用することになるわけですけれども、大体使用開始するのはいつごろになるのかを1つ確認したいのと、もう1つは住宅総戸数が5,650戸に見直しがされて300戸マイナスになっているわけですけれども、分譲住宅と賃貸住宅の割合というのは、大体どの程度を想定されているのか、わかればお答えいただきたいと思います。
○松村地域整備課長
委員御指摘の住宅への転用についてでございますけれども、平成32年がオリンピック大会ということでございますので、正式にいつからというのはまだ聞いておりませんけれども、早ければ、例えば33年度から入居が開始されることもあり得るのかなと思ってございます。一応事業完了時期が36年度と聞いておりますので、そういった間に順次住宅のほうが供給されていくというふうに思ってございます。
それから、分譲住宅と賃貸住宅の関係でございます。
分譲住宅、賃貸住宅という数で直接は聞いてはいないところですけれども、東京都の発表によれば、5-3街区が賃貸住宅ゾーンというふうに聞いてございます。そこで、以前示された戸数が1,490戸でございます。そうしたことから、5,650戸から1,490戸を引いた残りの数、4,160戸が分譲住宅になるものと推測しております。
以上でございます。
○加藤委員
今、住宅の使用開始、供用開始というのが、早ければ平成33年度から開始されるということですけれども、その点を確認しながら、その件についてはまた質問いたします。次に、学校予定地の開発に向けた大まかな日程というのはどういうことになるのかなと。建物が完成する予定、それと関連して日影の問題ですけれども、この図面を見ましても、西側にタワー棟2棟の建設計画がされており、そして、やはり学校への日影の影響について、区長も日影の影響を極力防ぐようにということで、事業者に対する意見書を述べているわけですけれども、学校周辺に大体60メートル前後の建物がずらっと周辺を取り巻く形になって、一方で、西側に50階建ての建物が2棟建つということになれば、少なからず日影の問題について学校が大きな影響を受けるのではないかと思うんですけれども、その点についてもお答えいただきたいと思います。
○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
学校整備のスケジュールについて、私のほうからお答えさせていただきます。
学校予定地につきましては、さきに示された絵では更地で示されてございます。こちらにつきましては、大会時には何らかの仮設の建物が建っているものというふうに考えてございます。こうしたことから、2020年9月6日、オリンピック・パラリンピックが終了するときまでは何らかの仮設の建物が建っており、その後、なるべく早い段階でそういった仮設の建物が撤去され、そして初めて更地になることが工程の中で示されて、そういった状況の中で学校建設にかかっていくといったことが考えられるところでございます。したがいまして、大会後すぐに学校を開設するということは、物理的にも難しいものかと思ってございますけれども、整備時期あるいは開校時期については、さらに東京都の情報等もあわせまして、精度を上げて早い開校を目指していく必要があるであろうというふうに考えているところでございます。
以上です。
○松村地域整備課長
住宅建設が学校用地に及ぼす日影の影響についてでございます。
周りにつきまして、例えば南東側に板状棟の建物がございます。そうしたことから、例えば日影の影響が最も大きい冬至日について考えてみますと、朝早い時間、8時でありますとか、9時においては、そちらの建物の影が学校用地に影響を及ぼすのかなというふうに認識してございます。ただ、一部、建物と建物の隣棟間隔をあけておりますので、全部が影になるというわけではございませんが、そういった部分が生じてくるというものでございます。また、その後、10時以降につきましては、太陽が上っていくということになりまして、影の影響というのは大分少なくなってくるというふうに認識してございます。
校舎をどのように配置するかということは今後になってまいりますが、校舎、それから運動場、そういった関係の中で日影を考慮しながら配置設計をしていくのがいいのかなというふうに認識してございます。また、南西側に住宅棟があるというような中で、夕方3時、4時に影の影響がまた出てくるというようなところがあるのかなと思ってございます。ただ、先ほども御説明しましたけれども、この間、モデルプランが出た後も、日影についてさらなる軽減をというような中で、住棟の間隔をあけたり、配置を一部変更していただいたりなど、東京都のほうにも誠意が見られたところでございます。
以上でございます。
○加藤委員
実際に、当初の計画では5,950戸から300戸減らして、建物の高さなども一定見直されたということは、私もこの間の委員会の報告の中でも確認しておりますけれども、ただ、やはり一定の日影の障害がどうしても発生するという問題が生まれております。これから事業者の公募をして決めるわけですから、学校用地であるということをきちんと述べていただいて、極力日影の影響を最小限に抑えるように、ぜひ要望していただきたいと思うんです。
それと、学校用地については、ここは大会時、仮設の建物ができるということは私も承知しております。しかし、先ほど、早ければ平成33年度から入居が開始されると。そうしますと、実際にそれを待っていろいろと準備するということではなくて、今の段階から、学校についてはいろいろと検討していく必要があるのではないかと私は考えるんですけれども、そのことについては、中央区としてはどういう考えでいるのか、お答えいただきたいと思います。
○平林企画部長
晴海につきましては、中学校及び小学校用地としまして、今、1.6ヘクタールと1ヘクタールということで、土地の確保は東京都と確約ができているところでございます。この土地は、先ほどオリンピック・パラリンピック調整担当課長が説明したように、大会時においては仮設建物が建っていて、どうしても大会後でないと、ここに建物は建たないというのもまた事実でございます。一方、選手村は当然整備が済んでいるわけでございますので、入居を早めるということになると、そちらのほうが早くなってしまうという可能性は十分考えられる。ただ、これが平成33年度になるかどうかというのは今後の話でございます。
いずれにいたしましても、入居者も学校がないところへ入ってくるのか、学校を建てるまでのタイムラグをどうするのか、こういった問題をこれから東京都、それから特定建築主ともしっかりと打ち合わせをし、支障のないようにしていかなければいけないというふうに考えてございまして、1つは仮設が建っている土地の活用の仕方をどういうふうにやっていくのか、それからもう1つは既存の学校の中で入居がどういう形で始まって、果たして何人ぐらいの子供たちが、いつごろここに住み始めるのかというところも見定めながら、この対応をとっていくということを検討しているところでございます。
○加藤委員
ここだけを見ると、今、企画部長にお答えいただいたようなことでいいのかなと思うんですけれども、ただ、4,160戸という分譲住宅は、多分開発業者にしてみれば1期、2期、3期、4期とか、分けて販売することになるのではないかと思うんです。一気に4,100戸も販売することは恐らくないと思うんです。ただ、実際に周辺の晴海二丁目、晴海三丁目の再開発が進んでいるわけですから、そういう問題を考えると、決して悠長な、悠長と言ったらおかしいですね。やはり学校建設については、はっきり言えば仮設の取り壊しが終わったら、すぐ工事にかかるようなテンポで進めていかないと、既存の小学校がパンクしかねないという思いがあります。そういう意味で、まだ計画がそれぞれ確定している状況ではありませんけれども、ぜひ学校建設予定地については、早目早目の対応をお願いしたい、そのように要望したいと思います。
次に、環状2号線の全面開通は2019年ないしは2020年とお聞きしておりますけれども、東京五輪前の予定になるわけです。その後、環状2号線の運用計画、現在から東京オリンピック開催までの期間、築地市場が豊洲新市場に引っ越す際には暫定利用することが言われておりますけれども、暫定利用は、それで終わりになるのか、その後も引き続き利用するのか、その点を確認しておきたいと思います。
○望月環境土木部長
環状2号線の開通ということでございます。
今、委員のお話にございましたが、築地市場の移転の後でなければ、暫定道路というものはできないという状況がございます。市場の中を一部通っていきますので、その後、暫定利用という形でオリンピックまでの間はその形が続くであろうというふうに、今までの東京都の説明はなっておりますので、オリンピックのときには完成している環状2号線が使われるだろうと。その前までは築地市場の移転後、暫定開通させた形が引き続きそのまま使われていく形で今までのところの御説明は理解しているところでございます。
以上です。
○加藤委員
私の質問の仕方が不正確だったのかもしれませんけれども、築地市場が豊洲へ移転し、11月7日に豊洲新市場が開場すると東京都は言っており、その際に環状2号線も使用する旨の話を聞いているわけですけれども、そうすると、そこからずっと完成するまで暫定利用が継続するのかということです。その点を確認します。
○吉田副区長
重ねて恐縮でございますが、ひとまず引っ越しのとき、11月のときは一般的に供用していないんですよ。環状2号線は開けておりませんで、正直言うと、市場の中の引っ越し用の車両等専用で使うんです。
実は、その後に暫定利用というのが出てきます。つまり環状2号線の本格的な完成はオリンピック前でありますので、その前に暫定利用というものが出てまいりまして、このときは、現在かかっている築地大橋の部分から市場の中を道路が通って、新大橋通りに出るような形の道路ができて、それが動き出す。これが基本的には東京都のほうで、これは築地市場の施設の解体等を含めて、きちんと行われないと暫定道路もできないわけでございますから、これができるのは、基本的には今年度いっぱいというようなお話もあるわけでございます。だから、引っ越しが11月、それから何カ月かの間に暫定道路というのができて、供用が開始される。その後、オリンピック前に本線ができ上がる、そういう流れになっているわけでございまして、それぞれ新市場が営業を開始したり何かするタイミングと微妙にずれるものですから、本区内に非常に大きな交通事情の影響があると我々としては考えておりまして、その部分については今、東京都と鋭意協議中でございます。
○加藤委員
つまり、引っ越しの際は引っ越し車両が専ら使うということですね。その後、市場が移転した後はそこを更地にして環状2号線を、あれは浜松町サイドのほうですか、暫定道路をつくって、そこで開通させるということで理解してよろしいわけですね。わかりました。
それでは、次の質問に移ります。
2017年1月から工事に着手するということで今回の説明に工事予定がありますけれども、まず工事車両の運行ルート、その際、基盤整備ということで盛り土を2メートルから3メートルつくるということを聞いておりますけれども、盛り土の搬入量と延べ車両数について、どのように東京都のほうから報告されているのかということと、もう一つは、先ほど言った工事車両の運行ルートはどうなっているのか、それともう一つ、前回も質問したかと思うんですけれども、地元のまちづくり協議会でも、水上搬送の要望が出されているんですけれども、公募する際、その点について東京都の回答はどうなっているのか、お聞きしたいと思います。
○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
工事についてでございます。
東京都から先般発表がありました5月にも着手するという基盤工事につきましては、ある意味、第1期の道路上の造成工事ということで、ボリュームにつきましては、まだ明確な数字というのはいただいていないところでございます。3月にまちづくり協議会の中で船の活用も検討をしているという返事があったところでございますが、そちらについても鋭意検討中というところで、来月にはまた、まちの場で東京都のほうから正式な発表がなされるものであろうというふうに聞いているところでございます。
ただ、全体の盛り土のボリュームだとか、撤去するボリュームについては、まだ明らかにされてございません。ただ、今回、全敷地を現状の地盤から2.5メートルばかり盛るというような形でございますけれども、実は建築物の下には大きな駐車場もつくらなければならないといったことから、必ずしも土を入れるというだけではなくて、一方では出すようなことも相当あろうかと思ってございます。こういったことから、東京都が行う基盤工事、また、この後決まる民間が行う工事、こういったところとの整合を図りながら、極力区としましては、出す量あるいは入れる量を少なくするように調整をしていただきたいということで、こちらについては引き続き東京都に対して働きかけてまいりたいと考えているところでございます。
以上です。
○加藤委員
やはりそれなりの交通車両が通ることが環境影響評価書の中でも述べられているわけですから、できるだけ地域の環境に対する負荷がないように、障害が起きないように、陸上ではなくて水上搬送についても、ぜひ強く要望していただきたいと思うんです。その点をお願いいたします。
それから、実際にそれぞれ一遍に工事が行われるというわけではないと思うんですけれども、その後、都バスの運行ルートについてどうなっているのか、確認をしたいと思います。現在のルートは補助314号線を通って客船ターミナルへ行くルートになっているわけですけれども、これがどういう形で変更になっていくのか、わかる範囲でお答えいただきたいと思います。
○望月環境土木部長
都バスの運行ルートということでございますけれども、まだ今のところ、東京都のほうから具体のお話を聞いているわけではございません。今現在、たしかバスのターミナル的な利用が客船ターミナルのところでされているかと思います。ただ、工事の関係で、そういったルートがどのように確保され、また運行できるのか、これについては、都の交通局のほうでも内部で検討をこれからするお話だと思っております。工事が進んでいけば、その部分の影響が出てまいりますので、区としては、区民の方に影響が出ないような形での運行を望むというお話は今もさせていただいておりますが、具体はまだこれからというふうに考えてございます。
以上です。
○加藤委員
きょういただいた資料の別紙2では、現場の着手がことしの5月を予定しているわけです。5月といったら、もうあと一月ないわけです。そこは、地域に住む、都バスを利用する皆さんにとっては大きな影響が生じる可能性がありますので、これについては早急に区民の皆さんにも明らかにするよう、ぜひ東京都に対して強く要望していただきたいと思います。
それから、公募に関する中央区の方針として、区の条例・要綱の規定等は遵守することと、今回の資料にあります。その上で、中央区の市街地開発指導要綱の開発協力金について、その後、都の回答はどのようになっているのか、お答えいただきたいと思います。実際に5,650戸、1戸当たり100万円とすると、総額56億円を超える協力金になるわけです。非常に巨額な金額になります。私は、やはり中央区の条例・要綱の規定等は遵守するという指定から、例外なく請求すべきと考えますが、区の考えについて、また東京都の回答についてお答えいただきたいと思います。
○松村地域整備課長
要綱に織り込んでおります開発協力金の件でございます。
要綱につきましては、事業者との協議をもって調整していくということ、これは民間事業者であっても同じでございます。こちらについては、要綱の遵守という形で、今後引き続き協議をしていくということで東京都と調整をしているところでございます。今後、民間事業者を公募の上、決定していくこととなりますので、そういった事業者と引き続き区のほうは協議をしてまいりたいというふうに思っております。
以上でございます。
○加藤委員
協議するということではなくて、やはりちゃんと請求しますよということではないかと思うんだけれども、協議をして決めることなんですか。その辺をもう一度確認しておきたいと思います。
○田村都市整備部長
開発協力金についてでございます。
開発協力金につきましては、基本的に要綱に基づく内容でございますので、何か強制力を持つというものではなく、基本的な考え方を相手事業者側にお伝えし、協力を求めていくといった性格のものでございます。そういった中で、区はこういった考え方、要綱に基づいてございますので、そのことについては東京都のほうにも、どういった目的の協力金なのかということも伝え、話し合いをさせていただきますということを伝えてあって、東京都はその話し合いには基本的に応じていくという状況になってございます。
ただ、今回は民間活力を使ってという整備でございますので、具体的な内容等については、事業者が確定してから、区としてはそれぞれの事業者とお話をするという考えでおりまして、その際に事業者がそういったことは知らなかったということのないように、東京都に対して、そういうことを区としてはやっていきますよということを伝え、事業者に対して、そのことは明らかに伝えておいてくださいということを、今、整理をさせていただいているという状況でございまして、内容等については今後協議によるというものでございます。
以上でございます。
○加藤委員
開発協力金の負担については、中央区市街地開発事業指導要綱の第23条に明確に述べられているわけですから、やはり指導要綱に従ってもらうということを東京都にきちんと申し入れると同時に、一方で、民間のマンションにはそういう形で請求しながら、片一方ではしないというのは公平性の観点から問題があると思いますので、やはりきちんと中央区の姿勢を毅然として東京都に示していただきたい、そのように思います。
そして、東京五輪開催に向けて、バリアフリーのまちづくりに関連するわけですけれども、この間、一般質問でも私は取り上げさせていただいたんですけれども、晴海一丁目と三丁目の歩道橋についての住民要望と区の考え方についてです。
地域の高齢者クラブの役員の方の話として、高齢者やベビーカーが通れないので、歩道橋の撤去を東京都に申し入れを行ったと。その結果、撤去し、横断歩道を設置することなどが決まったとのお話を聞いているわけですけれども、その点について、どういう状況になっているのか、まず一つ。
もう一つは、今、晴海五丁目に向かう道路の車線を狭くしていますよね。それで、住民の方から、これはオリンピック関連の工事なんですかという話も聞いているんですけれども、工事が始まる様子も全くないし、何の工事を行おうとしているのかわからないという声があるので、その点についてもお答えいただきたいと思います。
○望月環境土木部長
今、委員からお話のありました晴海一丁目と三丁目の横断歩道橋の件というのは、私は存じておりません。そちらに横断歩道をというのは以前からお話があったというのは私も認識しておりますが、今、具体にそうなっているかどうか、そこまで情報が入ってきていないのかどうかわかりませんが、私は存じておりません。
それと、晴海五丁目のほうの件についても、こちらは多分道路の管理と関係する交通管理者との調整によって、その部分が狭くなっているのではないかというふうには考えますが、そこの点も具体に私自身が承知しているといいますか、わかっているわけではないので、お答えのしようがないんですが、多分交通管理者とのお話の中で、今の時点であれば、そういう形でということであろうかと思っております。具体に何か工事がされるかどうかについては、今後、先ほどの基盤整備の工事が当然始まっていく状況の中でございますので、それにあわせて、いろいろ車線等は変更がされる部分もあるかと思いますが、その辺については、今後、詳細に都のほうからも情報提供をしていただきながら、必要であれば、こういった場でも御報告させていただきたいと思います。
以上でございます。
○加藤委員
それでは、歩道橋の件については、ぜひ東京都に問い合わせをして確認をしていただきたいと思います。
また、晴海通りの工事については、多分観光バスの駐停車をする意味合いがあるのかななんて私は勝手に思っていたんですけれども、実際に工事が始まる様子もないので、その点についても、どういう状況なのか、あわせて東京都に確認をしていただきたいと思います。
以上で質問を終わります。
○青木委員
それでは、私からは、選手村整備にかかわる進捗状況について、プラス議題といたしまして、交通網の整備なども含めて、この点についてお尋ねしてまいります。
まず、資料といたしましては、きょういただいたものプラス全議員送付された東京都港湾局が3月30日付で出した豊洲・晴海開発整備計画の一部改定について、それから3月31日付で出されました東京都の豊洲・晴海開発整備計画の2つの資料を読みました。イメージとしましては、大会後の選手村を持続可能な成熟都市のモデル都市としていくと。いわゆる、まち全体がレガシーとも呼ばれるような成熟都市をつくっていくと理解しております。その中で港湾の部分なんですけれども、先ほどからお話が出ておりますイメージ、特に最初のころの資料には色もなかったので、コンクリートジャングルというような呼ばれ方もありましたが、かなり改善が加えられまして、先ほどの御答弁の中に、区としましても、現在のビジョン推進委員会の要望なども出し、東京都もかなり区の要望あるいは区民の要望を反映しているというお話があったように、いい方向に進んでいっていると思います。
まずは、区の意向が快適な空間ということで、今回出されたイメージ図について、区の意向がどのように生かされた結果、こうなったのか。これからもまた少しずつ改善されていくと思いますけれども、現在のイメージ図に関して、区の見解をお聞かせください。
○松村地域整備課長
区民の意見がどのように反映されてきているかということでございます。
晴海地区については、委員御指摘のとおりビジョン推進会議の中で、昨年度においても、晴海の全体のまちづくりについていろいろ議論を重ねてきているところであります。晴海地区全体のコミュニティを一体化するような、育まれるような取り組み、そういった視点の中で検討してきておりますけれども、1つ目は中心軸を充実していくというようなこと、2つ目は水辺のところをネットワーク化して、そういったところをコミュニティとして使っていこうというようなこと、3つ目は、先進技術を使いながら防災というところに着目しながら、防災を切り口にコミュニティを育んでいこう、そのような観点で地元の意見として取りまとめてきたところでございます。
そういった中で、区としましては、特に豊晴計画の改定に向けて、そういったところの反映がなされるように取り組んできているところでございます。豊晴計画の中心軸の位置づけでありますとか、それから水辺についての、特に晴海五丁目における公園部分の拡充、それから文字ではありましたけれども、水素等を活用した先進エネルギー技術の導入、そういったものが示されていたと。また、コミュニティサイクル等々の導入についても示されていたということで、そういった点で、区民及び区の要望が豊晴計画の中に反映されてきているのかなというふうに思ってございます。さらに、先般、3月31日に出てきました選手村の絵を見た中で、より具体的に地元のほうでも示していた水素ステーションや水上バスの位置といったものが、大体地元の意向に沿ったような位置で新たに示されてきているのかなというふうに認識しております。
以上でございます。
○青木委員
引き続き、区民の皆さんの意見が反映されるよう、よろしくお願いいたします。
次に、公共交通網の整備についてですが、今月、4月に念願の国土交通省交通政策審議会答申に中央区が努力してまいりました地下鉄の件が載ったということで、ここは素直に区の皆さんの努力に敬意を表したいと思います。あと、先見の明ですね。
24路線が答申に載ったわけですが、今回ここに載ったものの一つに、都心区、臨海地区の地下鉄新設、これが中央区が含まれるものですね。あと、都心直結線の新設も含めまして、つくばエクスプレスと一体整備されるというものがあります。それから都が進めております都市部の一極集中、都市力をアップするという観点に合致したこと、そして、路線がやはり一番重要なんですけれども、十分採算がとれるのではないかということで、あえてこの審議会では優先順位はつけておりませんが、新聞報道などを見ますと、この一体整備については優先順位が高いのではないかと思われます。優先順位は高いんですけれども、現在の区として、もちろんオリンピックには間に合わないと思いますので、オリンピック後、私たちはできるだけいいレガシーを残したいということで話し合っておりますので、どれくらいの期間で実現できるものか、お考えをお聞かせください。
○望月環境土木部長
まず、国の交通政策審議会の答申に載ったということは、我々も非常に喜んでいるところでございます。その中で、今、委員からお話がありましたが、今回の答申の中では確かに順番づけというものがされていないということでの発表でございました。優先順位をつけるものではないと。逆に言えば、全部が同列となるかと思います。
そういった中で、本区の検討してきた路線が位置づけられておるわけでございますが、交通政策審議会の答申は、前回もそうでございましたが、今回も約15年先を見据えてという形での答申となっておりますので、そういった中からいけば、15年の間にこういった計画が実現できると、都市の発展という形になれば、それが一番望ましい話になってくるものと考えております。今の段階でいつまでに何からという具体のお話があるわけではございませんが、そういった一つの目安としての計画であるというふうに考えてございます。
以上です。
○青木委員
ありがとうございます。
この答申自体、時間をかけてということ、長期的展望に基づいているということは理解しております。15年先、20年先、最終的には羽田空港、臨海部、都市部、成田空港までつながっていくという長期的な考え方に基づきまして、もう一つだけ質問させていただきたいんですが、東京都港湾局が出している豊晴計画の一部改定についてのほうです。
ずっと読んでいきますと、先ほど前委員が説明なさったようなことも出ていますし、私が気になったのは、変更前と変更後と対比して書いてありますが、都市基盤の整備というところで、2、交通基盤です。この中に変更後といたしまして、公共交通機関については、開発に当たって、東京臨海新交通ゆりかもめの地域内への延伸の推進やBRTの導入により既存の鉄道駅とのネットワークをかけて整備し、周辺の既成市街地へのアクセスなど利便性の向上を図るとあります。そして、もう一つ、別の項で、晴海地区開発整備計画の(2)新交通整備方針の中でも豊洲・晴海地域の開発を支える公共交通機関として、東京臨海新交通ゆりかもめを臨海副都心から延伸させるとともに、BRTを導入することで既存の交通網との連絡を強化し、交通ネットワークの形成や利便性を向上すると。つまり、地下鉄などを利用しました長期的スパンと、もう一つ、もっと身近な交通機関、これはインバウンドもふえておりますので、観光客に魅力的な、プラス人口が急増している区民の皆さんの足としても、あえてもう一度東京都港湾局の指針の中で、BRTはもちろん、ゆりかもめという名前が出てきたことで、私はまた、こういうこともあり得るのかなという思いでおります。
しつこくて、すみません。前回も質問いたしまして、あのときは可能性はゼロということで、翌日の新聞にもはっきりゼロと書いてあったんですけれども、このような形で載っているのはなぜでしょうか。
○吉田副区長
結局、豊晴計画の改定案のまとめをしたときと、交通政策審議会の答申にその年に載るというところの時間的なタイミングのずれなんですが、それで今回載っているということなんです。東京都は、一度書き出すと、なかなか落とさないというところがありまして、抜本的に見直しをさせなければいけないと思いますけれども、ゆりかもめの、例えば勝どき駅延伸というような話については、全くあり得ないし、正直申し上げて、この件については、申しわけないですけれども、晴海、勝どきでも住民の方、区民の方は全く望んでいらっしゃらないということを我々としても十分確認しておりますので、その点については基本的にはあり得ないと思っております。
その上で、私どもとしては、BRTと新地下鉄の導入をもって、まちのきちんとした交通基盤にしていきたいというのが基本的な流れでございますので、そういった部分については、今、豊晴計画も部分改定を重ねておりますので、最終的な改定のときにはそういう整理も含めてさせていきたいというふうに考えております。
○青木委員
諦めが悪くて、済みません。実は、この内容を私も正確に理解したかったので、東京都臨海開発部開発担当の方にお話を伺ってまいりました。その方は、言葉を選びながらも、可能性がゼロではありません、地元の方と話し合いを進めながら、御要望が多ければ考えてまいりますという回答でした。今、副区長がおっしゃった、地元が要望していないということですね。確かに、前回の、まだ運輸省時代の答申に載ったときから、今回、15年たちまして、例えば直接影響を受ける月島地区の中でも晴海の人口は当時9,000人で、平成35年、オリンピック後、選手村の開発が進んだ後、晴海だけで4万3,000人、月島地区になりますと10万人、中央区の人口の半分の10万人がこのエリアに住むということになる中で、地元の意向も変わってくると思うんですけれども、それでもやはり可能性はゼロなんでしょうか。
○吉田副区長
何度も申し上げますけれども、全体の交通政策審議会のときに出たものでも、基本的には勝どき延伸で、その先については都心へという線が書かれていたものがあったわけでございます。今の時点で、もし逆にゆりかもめが延伸ということをやるとすると、正直言うと、勝どき駅でとまるわけです。あの勝どきの駅にまた混雑する要素を持ってくることに、正直、どんなに人口がふえても、基本的に賛成される方は、私はいらっしゃらないと思いますよ。賛成される方がいたとしても、多数派にはなり得ないと思います。
現実の問題として、そこの部分については、道路の真ん中の高架工作物でもありますし、この市街地の中にそういうものを持ち込むことは、必ずしも望ましいことではないというふうに考えますから、それでこそ、我々区としても、地下鉄の新線策定を交通政策審議会にお願いをしたわけでございます。BRT、ゆりかもめ、地下鉄、3つやるということは毛頭考えておりませんし、そういうつもりはございません。
○青木委員
では、これで最後にします。
私も、何度もお答えいただいたとおり、勝どきでとまるとは、勝どきまでの延伸とは考えておりません。答申では勝どき駅となっておりましたが、これもけさの都への質問の中に入れたんですけれども、これを環状化するということも、可能性としてはあり得ると。ですから、ゆりかもめを延伸するとすれば、私も勝どきでとめるのはゼロ%、考えておりませんが、もし汐留あるいは新橋までで環状化できるのであれば、一つの可能性はあるのかなと思いましたので、これについて質問するのはもう最後にしたいと思いますが、現在の状況について確認させていただきました。
以上です。
○田中(広)委員長
ほかに質問はよろしいでしょうか。
議題、2020年東京オリンピック・パラリンピックに関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中(広)委員長
ありがとうございます。
以上をもちまして、東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を閉会いたします。
ありがとうございました。お疲れさまでございました。
(午後2時59分 閉会)
お問い合わせ先:区議会議会局調査係
電話:03-3546-5559