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平成28年 東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会(9月9日)

1.開会日時

平成28年9月9日(金)

午後1時30分 開会

午後2時48分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(9人)

委員長 中嶋 ひろあき

副委員長 木村 克一

委員 富永  一

委員 佐藤 敦子

委員 中島 賢治

委員 加藤 博司

委員 松川 たけゆき

委員 山本 理恵

議長 押田 まり子

4.出席説明員

(14人)

齊藤副区長

吉田副区長

島田教育長

平林企画部長

濱田企画財政課長

御郷副参事(都心再生・計画担当)

早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長 

望月環境土木部長

遠藤環境政策課長

田村都市整備部長

松岡都市計画課長

松村地域整備課長

高橋教育委員会事務局次長

吉野指導室長

5.議会局職員

田野議会局長

荻原議事係長

桝谷書記

鎌田書記

6.議題

  • 2020年東京オリンピック・パラリンピックに関すること

(午後1時30分 開会)

○中嶋委員長
 どうも、皆さんお疲れさまです。ただいまより東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を開会いたします。よろしくお願いいたします。

 過日の行政視察の実施に当たりましては、所期の目的を十分果たすことができたと思いますので、今後の施策の参考になればと考えております。なお、内容につきましては、第三回定例会での委員長報告で報告させていただきますので、御了承いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 次に、議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり、理事者報告に対する質疑とあわせて行いますので、よろしくお願いをいたします。

 理事者報告を願います。

○平林企画部長

 1 平成28年度第1回オリンピック・パラリンピックに関する講演会の開催結果について(資料1)

 2 「日本橋シティドレッシング」の実施(案)について(資料2)

○田村都市整備部長

 3 選手村整備に係る進捗状況について(資料3)

以上3件報告

○中嶋委員長
 お疲れさまでございます。

 それでは、理事者報告も終わりましたので、発言の時間制について。発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりでございますので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は、午後1時48分です。自民党72分、公明党33分、日本共産党33分、中央区民クラブ33分、無所属10分となりますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○富永委員
 資料2のシティドレッシングについて、それから議題で1問質問させていただきたいと思います。

 今の説明を受けまして、ゴールドパートナーシップをとっていらっしゃる三井不動産さんが主体となりまして、ことしも日本橋地区を主にシティドレッシングをやるという中で、区としては、手続き等の後援に回るというようなお話がありました。オリンピックのほうはリオで無事に終了しまして、今、パラリンピックが始まりましたけれども、いよいよ旗が東京にやってきているわけでございます。今後、選手村が本区にできるということで、これからは後援というよりも、もっともっと主導の立場で地域全体に機運醸成をしていく必要があると思うんですけれども、それに関しまして、本区の取り組み方をお聞かせください。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 本区の機運醸成の取り組みについてでございます。

 今、委員御指摘のシティドレッシングについては、9月20日、もう間もなくになりますけれども、三井不動産が実施するということで、区としては後援という形で協力をしてまいります。

 区自身の取り組みとしましては、昨年来設立しておりますオリンピック・パラリンピック区民協議会のもと、特に観光・文化については、観光・文化検討部会を今年度についても既に6月まで取り組んでおりまして、また来週には第3回目を予定しているところでございます。オリンピックの2020年に向けて、区民協議会、それからこの検討部会、また今年度についてはボランティアの検討部会も立ち上げてまいりたいというふうに考えてございます。こういった取り組みを通じて、区、それから地域と一体となって2020年を盛り上げていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○富永委員
 ありがとうございます。

 今回、予想していた以上の日本勢の活躍によりまして、記録的な数のメダルを選手たちが持って帰ってきたわけですけれども、ああいうものを見ていたからかもしれませんが、まちの中でも、ボランティアをやってみたいとか、いよいよ東京にやってくるねという声が、またさらに多く聞かれ始めていますので、そういう皆さんの気持ちをぜひもっともっと前に持っていけるように、区としても、こういうような取り組みをしていますというような情報を配信し、周知活動をもっとしていただけたら、これから4年後に迎えるオリンピックに向けて、まちの中でもいろいろな準備ができるのかなと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 続きまして、議題ですけれども、新聞等々で発表になりましたけれども、10月7日に大々的なオリンピック・パラリンピック選手の凱旋パレードを中央区でも行うということで、今回は虎ノ門から日本橋室町三丁目まで、今までにない規模のパレードが予定されていると。正式発表は9月18日以降になるのではないかという中で、まだ本区としてもそんなに情報はないとは思うんですけれども、とはいえ、やはり中央区の目抜き通りを金曜日のあの時間帯に、大体3時間ぐらいですか、まだわからないんですけれども、通行どめになるという情報も流れている中で、本区の中でも流通の部分で心配する声が聞かれ始めています。わかる範囲で結構なので、今回、10月7日に予定されているパレードについての情報を、お話しいただけたらと思います。よろしくお願いします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 メダリストパレードについてでございます。

 我々も、率直なところ、まだ具体的な情報は何も聞いていないところでございます。ただ、これはメダリストパレードということで、今、委員からもお話ありましたとおり、パラリンピックが9月18日まで行われておりますので、パラリンピックのメダリストがどのような形で決まってくるかというのにもよってくる部分もあろうかと思ってございます。とはいうものの、10月7日までにはそんなに時間がある話ではないというふうにも思ってございます。4年前のロンドンのときには、オリンピックのメダリストが8月の下旬に銀座のほうでやったわけでございますけれども、こちらについても、余り時間がない中で行い、一部まちの中でも混乱があったというようなところも聞いてございます。

 今、委員御指摘のとおり、10月には、銀座であったり、あるいは日本橋であったり、京橋であったり、さまざまな地域でお祭りがあったり、イベントが既に予定されている部分もあろうかと思います。ですので、そういったところにも影響がないように、また御指摘のありました物流だとか、通常の生活にも支障がないようにしていく必要があるというふうに区としても思ってございますので、今後どの段階で東京都、組織委員会あるいはJOCのほうから情報が入ってくるかわかりませんけれども、そういった影響がなるべく少なくなるように、区としても働きかけてまいりたいと思いますし、また入った情報につきましては、地域の方々にも迅速に提供をしてまいりたいと思ってございます。

 以上です。

○富永委員
 ありがとうございます。

 前回のロンドン大会で活躍した選手団による凱旋パレードとはまた違ったところで、いよいよ東京オリンピックの開催へ向けての、大きなパレードになることは間違いないので、それをうまく4年先に伝えるように、やはりオリンピックにあたり、何だよというような意見がたくさん出てくるようでは困るので、何とか本区でも情報を常に出しながら、一丸となって応援できるようなものにしていく必要があるんじゃないかなと思います。もう時間がない中で、きちんとした正確な情報配信というものを区民に向けてもしていただきたいと思いますので、その辺は要望させていただきます。

 ありがとうございます。

○中島委員
 私からも幾つか質問させていただきます。

 まず初めに、やはりオリンピックの機運の高まりというのは、地域にいる皆さんがいかにボランティアをやって気持ちを高めていくかということで、以前にお聞きしたときに、リオオリンピックが終わってから考えますというお話をいただいたので、現実、語学ボランティアに関しては、予算組みもされているので、進んでいくんだろうというふうには思うんですが、ほかのボランティア活動に関しては、どのようにお考えになっているか、お聞かせいただきたいと思います。

 それと、教育委員会のほうで、たしか一校一国運動をやられていたというふうに思うんですが、現状、各学校、どこまで決まっているのか。今後、どういう取り組みをされるつもりなのかもお聞かせいただきたいと思います。

 3つ目には、ちょうどこの時期、夏場のオリンピックですので、地域の文化ということで、時期的には佃、住吉の祭りの時期に当たると思っているんです。そうしたときに、海外の選手の方に日本文化を見ていただくにはいいチャンスだというふうに思っているんです。住吉のお祭りにおける文化交流みたいなものも、本区の企画として取り組んでいくべきではないかと思うんですが、その辺のお考えもお聞かせいただきたいと思います。

 以上3つ、よろしくお願いいたします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 私のほうからは2点、御案内させていただきたいと思います。

 まず、1点目のボランティアの取り組みについてでございます。

 冒頭、委員のほうからもお話のありました語学について、これは私どもの文化・国際交流振興協会と東京都が連携をしまして、今年度既に取り組みを始めてございます。こちらの内容について詳細はわかりかねる部分もございますが、応募も相当数あって、抽せんというような形で、非常に好評というふうに聞いてございます。これは、東京都は今後、大会に向けて継続的にやっていくということですので、来年度以降も引き続き実施をさせていただくということになろうかと思ってございます。また、2020年のオリンピックの大会ボランティアの募集については、大会組織委員会が平成30年から実施していくというふうに聞いてございます。また、東京都のほうの都市ボランティアも同時期に募集をかけていくというふうに聞いてございますので、リオ後というお話でございますけれども、もう少し時間があるのかと思ってございます。

 こうした中で、我々区としましては、先ほどの区民協議会のもとにボランティア検討部会というものを今年度立ち上げて、どういったボランティアができるのか、地域の方々と一緒になって検討していきたいと思ってございます。名前こそボランティア検討部会という名前でございますけれども、必ずしも登録するボランティアに限らず、地域の中でどのような、ある意味での、俗に言うおもてなしができるのか、こういったものを地域の方々と考えていきたいと思ってございます。例えばですけれども、地域で清掃活動をするだとか、あるいは花を植えつけるだとか、そういった一つ一つの取り組みも広くボランティア検討部会の中で検討ができればというふうに思ってございます。

 それから、2点目の住吉のお祭り等々についてでございます。

 委員も御指摘のありましたとおり、オリンピック自体が夏場に行われるものですから、これは住吉に限らずですけれども、各地でお祭りあるいは盆踊りだとか、こういったものがなされる期間だと思ってございます。1つ、ロンドンの文化プログラム、これも17万件やったというふうに聞いてございますけれども、こちらについても、やはりロンドンの大会の直前から、大会期間中に非常に集中して行われたというようなことも聞いてございます。したがいまして、2020年の大会につきましても、地域のお祭り、おみこしを出すとか、地域の方と一緒になってできるのかどうか、そういったところも含めて、今後検討していきながら、ぜひともそういった日本文化というものを発信してまいりたいというふうに考えてございます。

 私からは以上です。

○吉野指導室長
 一校一国運動の現状と今後ということについてお答えさせていただきます。

 一校一国運動では、まず、さまざまな国についての幅広い学習ということを一つ行っております。幅広い学習というのは、文化や歴史、それだけに限らず、スポーツや食、言葉などの学習をして、さまざまな国について理解をしていくというのが、一つ大きな学習になっております。それ以外にも、ほかの国を知るには、まずは自国である日本の歴史またはそこでの文化、華道や茶道なども含めて、このような伝統文化や礼儀作法を知るというのも一つの柱になっております。

 さまざまな国というような言い方をさせていただいたのですが、この取り組み自体は一校一国運動というような形ですけれども、今年度、来年度につきましては、世界を知るということで、各学校、5大陸から1つずつの国を選び、1つの学校が少なくとも5つ以上の国についての学習をしているというのが現状でございます。もう少し細かく言いますと、5大陸にわたって学習してくださいということは、中央区のルールにしているんですけれども、現状は学年ごとに学習したり、またはクラスごと、または個別に学習するので、どこの学校もかなり多くの国について学習をしているというのが現状でございます。ただし、東京大会に向けまして、それをどんどん絞り込んでいき、最後には各学校で応援する国を決め、一校一国運動というところを進めていきたいと思っています。東京都も同じように進めておりますので、東京都の動きをまた注視しながらでございますが、中央区といたしましては、平成30年度を目途に、一校一国というような形を整えていこうと思っております。

 以上でございます。

○中島委員
 いろいろお答え、どうもありがとうございます。

 ボランティア活動に関しては、どんなものがボランティアになるかというのは、いろいろ検討すべきだというふうに思っています。別に、型にはまったボランティア活動というのがあるわけではないし、地域の掃除一つとってもボランティアであるということが考えられます。ただ、今回のオリンピックに関しては、中央区の多くの人が参加できるような形のボランティアをぜひ考えていただきたいなと。同じ人が長期にやるのも重要なんですが、やはりその一瞬しかできないようなボランティアもありますので、ぜひそういった形で取り組んでいただきたいと思います。

 あと、地域の文化ということで、お祭りは、大変重要な日本の文化だというふうに思っています。外国から来た方には、ぜひそういったものを目に触れて、できたら手に触れて日本を理解していただければと思います。そういった意味で、各所で行われるイベントを効果的に区は応援していただいて、すばらしいものをつくっていただきたいというふうに思っています。

 一校一国運動、子供たちには大きな記念というか、心に残る取り組みだというふうに思っています。私も前回の東京オリンピックのときには生まれていましたので、記憶としては、空に描かれた五輪がいまだに心の中に残っています。そういう意味では、何が子供たちの心に残るかというのは、携わった内容でさまざま違いますけれども、やって損はない、プラスになることしかないというふうに思っていますので、ぜひ子供たちにはいい思い出になるように取り組んでいただきたいというふうに思っています。

 先ほど1つ聞き忘れたんですが、理事者報告の3番目の選手村整備の話の中で、スポーツ施設、誰でも取り組めるスポーツということで芝生化という話をいただいたんですが、以前から晴海の開発のときに、できましたらウォーキングコースの整備をということを長年お話しさせていただいています。ウォーキングコース、さらにジョギングコースというのはこれこそ誰でも活用できるスポーツ施設ではないかなというふうに思っているんです。緑が豊富な晴海だから、そういったウォーキング施設というのは地域の人には余計に大切なものだというふうに思っています。

 先ほどのお話の中では、そういった話が一切なかったんですが、その可能性についてお聞きいたします。よろしくお願いいたします。

○松村地域整備課長
 晴海の中におけるウォーキングとかジョギングの施設のあり方でございます。

 こちらにつきましては、似たような話といたしまして、晴海地区将来ビジョンの中でも水辺のプロムナードというような考え方が示されております。これにつきましては、晴海二丁目のほうは東京都のほうでもう整備され、四丁目のほうも外観はできていて、利用はされていないという状況ですけれども、さらに加えて、3月の豊晴計画の改定の中で、晴海五丁目の晴海運河側のほうも、一部港湾機能は残りますけれども、選手村の下のところにも緑地や広場が整備されるというふうに聞いております。また、今後にはなりますけれども、朝潮運河側のほうも整備がなされていくものと認識しております。晴海三丁目から五丁目、そしてまた四丁目にかけて、そういったものもつながるようなこと、さらに詳細な検討は、今後、所管の関係部とも協議しながら進めていき、ソフトの中でジョギングであるとか、ウォーキングであるとか、そういった活動の取り組みを地域の中でできないかどうか、ビジョンの中で検討しつつありますので、ハード、ソフトを連携させながら、晴海に合った住まい方、生活の仕方ができるように、今後も工夫してまいりたいと思います。よろしくお願いします。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 前からお話はさせていただいているんですけれども、ジョギング、マラソン、ウォーキングコースというのは、連続性があって、信号でとまることのないようにと。以前お話ししたときには、先ほど水辺のプロムナードと言いましたけれども、隅田川沿いの堤防のところは400メーターぐらいあるという話もされたんですが、400メーターですと、どうしても行ったり来たりしなきゃいけない。ですから、せっかくこういう形で整備されるんですから、できましたら循環型、全部つながっていて、信号で待たないような、そのまま景色を楽しみながら歩き続けていけるようなコースをぜひつくっていただきたいというふうに思っております。

 そんな中の話で、現在ですと晴海大橋を渡って、江東区のほうに行って、豊洲を回って、春海橋を渡って戻ってくるというコースで大体3.8キロ、信号がなく、ぐるぐる回れるコースが地域の人たちがよく使われているコースです。その中で一番ネックなのは、ららぽーとの中の可動橋なんです。夜行くと、橋が上がっていたりして、通れなかったりする。見る景色的にはすごくいいんですけれども、そういうことのないように、一貫して続けられるようなまちづくりをぜひお願いしたいというふうに思っております。

 以上で終わります。

○加藤委員
 それでは、資料3を中心に質問をさせていただきます。

 資料3の別紙1で、特定建築者の募集で1者の民間事業者から応募があったとの記載があります。実際、1者のみの応募で成り立つのか、また、その根拠について御説明をいただきたいと思います。

 なぜかというと、審査結果の評価ポイントが挙げられておりますけれども、これでは比較検討は全くできないので、こういう評価が許されるのか、それもあわせて御説明をいただきたいと思います。

○田村都市整備部長
 今回の特定建築者の募集に当たりましては、東京都において募集要領を定め、この募集要領の中身について、これまで晴海の地元、ビジョンの方々からいろいろ御意見をいただきながら、地元の意向というものを踏まえて、東京都として、こういった考え方のもとに事業提案を求めるといった内容になっていたところでございます。募集をかけたところ、1者という状況の中で進んでいったわけでございますけれども、要するに整備すべき内容というのは、事前に東京都側のほうで一定の考え方を示し、それをよりよい内容にするという提案を受けての審査であったというふうに受けとめてございますので、今御質問のあったようなところについては、基本的には整理なされているものというふうに考えてございます。

 具体的に、ここの選定のときの最終的な判断等々については、これは東京都の事業として行われたものでございますので、その内容等について説明をということについても、申しわけございませんけれども、私ども区側のほうからお答えするというのは控えさせていただければと思います。

 以上でございます。

○加藤委員
 実際、選手村の計画については、東京都が行うということは私も十分承知しております。そこで、今の御説明をいただきながら、敷地処分予定価格という形で今回の資料にも出ておりますけれども、ちょっとこの金額はどうなのかなということで、直近の土地価格をいろいろと調べましたら、晴海三丁目3番3号、私の住んでいる近くなんですけれども、1平米当たり大体110万円と評価されております。ところが、晴海五丁目の評価は、1平米当たり約9万6,800円と試算される形になります。実際、敷地面積13.4ヘクタールの土地を近隣の土地の価格で試算すると、約1,300億円以上にもなるものが、たった129億6,000万円になる。近隣の土地価格と10倍以上の価格差がある。この価格差について、中央区はどのように見られているのか、お答えいただきたいと思います。

○松村地域整備課長
 事業の中の土地価格についてでございます。

 土地価格につきましては、先ほどの資料にも載ってございましたけれども、東京都のほうで保留床等処分運営委員会を開催して、その敷地処分予定価格を決定しておりますので、本区としましても、そういった手続きの中で都が適切に対応しているというふうに認識しているところでございます。私ども地域整備課のほうで再開発事業をしているところの中で持っている知見から考えますと、先ほど公示地価の話がございましたが、晴海地区、住宅地区でありましたら、容積率450%を使われるのが一般的かなというふうに認識してございます。そういった一般的な土地価格に対して、今回の選手村を活用するマンション計画につきましては、いろいろ特殊的な事情があるのかなというふうに認識してございます。

 1つは、容積率について、先ほど、通常ですと450%あると申し上げましたが、今回の計画はおおむね350%ということで、100ポイントほど低いということ、またパラリンピックに使用するということで、共用の廊下部分などが通常よりもやはり大きくなっているというふうに聞いてございます。共用部分が大きくなりますと、事業性が下がるというところがございますので、そういったところで通常の計画とは異なってきているのかなということでございます。また、大会期間中、選手村として活用いたしますので、1年ほど余分に時間がかかるというところもございます。民間事業におきましては、銀行等から資金を調達してまいりますので、そういった利息等々の費用の増大、また改修期間が長くなるための人件費の増大、そういったことも出てきますので、経費が増大していると思います。また、今回、地元の要望も踏まえながら、地下の駐車場も整備するということで、通常の晴海地域のマンションは、地下というよりは、タワーマンションについている機械式の駐車場が多いところでございますけれども、地下の駐車場を整備するということの中で、これは多分工事費も相当大きくなっているのかなというふうに思っております。また、もう一つ、やはり地域から商業施設の要望があったところでございます。こちらについては、将来ビジョンを検討する際に、区側のほうでもいろいろ事業者のほうにヒアリングしましたけれども、土地を買ってまで商業施設を経営するというのはなかなか成り立たないというふうに聞いております。今回、住宅の開発と一緒に開発していただいているということで、土地代がなかなか出せない商業施設もあわせてつくっているというようなことがあります。私が認識しているだけでも、大きくこういった5つの要素が絡み合っておりますので、精緻に、値段についてこれが正しいかどうかというのはわかりませんけれども、価格が大きく下がる要素はこれだけあるのかなというふうに認識しているところでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 今、さまざまな5つの要素があるということで、好意的な判断をされているのかなと思いますけれども、それにしても10倍の開きというのは、やはり私はおかしいと思うんです。

 その関連なんですけれども、晴海五丁目に区が整備する予定の学校などの複合施設の土地価格については、同様の価格設定になっているのか、どういう価格設定になるのか、御説明いただきたいと思います。

○平林企画部長
 今回の計画外の部分でございますので、区としても、当然のことながら学校用地としての取得、これは公共減額も含めて、東京都と精力的に交渉していきたいというふうに考えてございまして、その中の一つの材料として、今回の10万円というのが適正で、我々として交渉の余地があるのかも含めながら、総合的に東京都と詰めてまいりたいというふうに考えてございます。

○加藤委員
 素人考えで大変申しわけないですけれども、試算的にいうと、1平米当たり110万円が何で9万6,800円になるのか。実際に129億6,000万円という予定価格になっているわけですから、実際の実勢価格から見ると1,000億円以上も安いというのは、やはりどう考えてもおかしいということが言えると思います。

 これをいろいろと調べていきましたら、晴海五丁目の都有地を幾らで売るのかというのは、東京都が価格調査を日本最大の調査機関である日本不動産研究所に委託をしているということがわかりました。この日本不動産研究所ですけれども、この調査機関が、今、市街地開発の支援に力を入れていることが言われております。これでは、大手開発ディベロッパーの意に反するような土地価格調査を行うことができないという問題があるのではないかと思います。

 そして、2つ目には、ディベロッパーの投資採算性に着目した開発法というのがとられているという問題です。この開発法という手法によるとディベロッパーの投資リスクが限りなくゼロに近づくような土地価格に評価せざるを得ないという問題があることが指摘できると思います。事業協力者や自分たちに都合のよい資料やデータを調査機関に提供していたのではないかと想像できます。都民の財産でもある1,300億円以上する都有地を、129億円余りでたたき売ることは、やはり問題だと思います。実際、中央区内及び23区内で1平米当たり10万円以下で購入することはできません。

 さらに、もう一つ問題なのは、晴海二丁目の、東京都が2012年度に売った都有地が、1平米当たり実に103万円との前例があります。選手村は、その売却地から1キロちょっとしか離れていない場所なのに、選手村には10分の1以下で売るということは、余りにもひどい暴挙ではないかと思います。また、都有地でありながら、都営住宅などが全く検討されなかったなど、大手開発業者利益のための選手村建設と言わざるを得ないのではないかと私は思います。

 ということを述べまして、次に、選手村の交通アクセスの問題について質問いたします。

 小池都知事は、豊洲市場の11月7日の開場を延期することを表明しました。豊洲市場の安全性の問題、費用の問題、情報公開の3点から、プロジェクトチームを立ち上げ、検討するとしています。延期する期間は明らかにしていませんが、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催までに環状2号線の開通を間に合わせるために、ぎりぎりのタイミングとして11月7日に豊洲の開場を決定したと言われておりますところに、豊洲市場の開場がおくれるわけですから、当然、環状2号線の開通時期もおくれることになるかと思います。環状2号線の開通時期のおくれによりBRTの運行計画などに影響が出てくるのではないかと思います。環状2号線の開通時期のおくれにより想定される区施策への影響について、お答えいただきたいと思います。

○望月環境土木部長
 環状2号線の延期というお話でございますが、環状2号線そのものは、東京都の事業として、現在、取り組まれております。市場の移転以外の発表を東京都から具体的に何かお聞きしているという状況では何もございません。発表されたのは市場の移転のみでございまして、それが日にちも決まらない中での、延期という形になっています。今後、東京都の内部でも検討されまして、そういった対応については、話があるかと思っております。もちろん、環状2号線がオリンピックで活用されるというのは、これまで話されていたところでございますので、そういったことも含めて検討がされ、区のほうにも示されていく、そのように考えてございますので、そういったところを注視していきたいと思っております。

 以上です。

○加藤委員
 東京都から、まだほとんど説明がないということで、環状2号線の開通時期がおくれることによる区の施策への影響については、まだ想定できないというお答えかと思います。

 次に、選手村工事について幾つか質問いたします。

 確認ですけれども、環状2号線の部分開通はしないとの地元町会・自治会からの要望や話し合いがされているのではないかと思いますけれども、地元町会・自治会からの要望について、お答えいただきたいと思います。

○望月環境土木部長
 同じ環状2号線のお話でございますけれども、今回、市場がもし予定どおり移転された際には、暫定道路という形で、市場内を含めた道路が仮設道路としてできて、それが暫定開通という形で供用が開始されるというふうになっております。そのことについては、これまでも地元の方々に、晴海から勝どきまで、また築地のほうも含めまして御説明してきた内容でございまして、そのことについて、特に今御意見があるというふうには伺っておりません。

 以上でございます。

○加藤委員
 ということは、地元町会・自治会からのそういう要望は出ていないということで理解してよろしいんですか。

○吉田副区長
 計画の策定時点、それから基本的に、地上化された時点、その中でそういう要望が出ていることは十分承知をしているところでございます。今、環境土木部長のほうから申し上げましたのは、現在、部分開通はいたしませんということを前提として、その部分について、ひとまず暫定道路という形で開通をいたしますよと。その上で、さらに本格開通をいたしますという流れでございます。地元から出てきている要望、いわゆる部分開通というか、そういった部分については避けていますということを地元の方も御理解をいただいている。ただ、暫定道路として開通しても、なおかつ、さまざまな混雑、混乱が起きるだろうということは、十分承知しているところでございまして、そういったところも含めて、6月30日に東京都に既に要望書を提出しているところでございます。

○加藤委員
 部分開通しないということで、その要望が出ているということは確認させていただきました。東京都に対しても、その点については、中央区としても要請しているかと思います。

 次に、選手村の工事に当たって、地元住民の強い要望が出ていた、船を使っての土砂の搬出入については、先日のまちづくり協議会の中でも、東京都から行うとの説明がありました。実際に、選手村は地理的にも袋小路の敷地になるということで、環状2号線の部分開通というか、暫定開通ということになるかと思うんですけれども、しかし、少なくとも8年以上にわたる大規模な工事が、オリンピックを境にして続くわけですよね。工事期間中、少なくない工事車両が出入りすることになるかと思います。安全の確保は最重点課題ですが、工事車両の通行ルートについて、どのような協議が行われているのか、お答えいただきたいと思います。

○松村地域整備課長
 選手村の工事につきましては、現在、解体といいますか、敷地の整備の工事について、間もなく着手するというふうに聞いております。一方、建物の実際の工事につきましては、先ほど申し上げましたとおり、来年の1月を予定しているものでございます。

 現在、事業者のほうは、先ほど申し上げましたとおり、この9月に特定建築者として決定し、その後に実際の本体工事をする工事事業者のほうも決定して、より詳細な工事計画を立てていくというふうに聞いてございます。また、海上の船による輸送についても、今、東京都のほうで詳細を検討しているということでございます。都並びに事業者の検討が済み次第、地元のほうに工事の計画内容について説明をしていくというふうに聞いております。

 以上でございます。

○加藤委員
 今、聞き漏らしたかもしれませんけれども、先日のまちづくり協議会では、船を使っての、工事資機材の搬出入というのは記憶にないんですけれども、土砂などの搬出入については、東京都からも行うという説明があったかと思うんですけれども、その点だけ、もう一度確認をさせていただきたいと思います。

○松村地域整備課長
 東京都の海上の船による土の搬出の件でございます。

 前回のまちづくり協議会で、都の担当者はそのように発言していたかというふうに認識してございます。しかしながら、海上輸送の場所、どこから搬出するのか、どの程度行うとか、そういった詳細について、現在検討しているということでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 ですから、船を使う利便性というのはあるわけですから、詳細が決まっていないということでなくて、やはり東京都にきちんと、船を使っての土砂の搬出入については行うよう、より積極的に要望していっていただきたいと思います。

 先ほどお話がありましたように、晴海五丁目の住宅棟の工事が来年1月から開始されることになります。当面は問題ないと思いますけれども、晴海埠頭の晴海客船ターミナルを起点とする都営バスの運行ルートについて、今後、どのようになるのか。また、現在、晴海埠頭の客船ターミナルを起点としていますが、選手村計画で都営バスの発着所についての説明が資料にはなかったかと思います。この点についても、どのように検討されているのか、わかる範囲でお答えいただきたいと思います。

○望月環境土木部長
 都営バスの晴海の客船ターミナルの利用が今後どうなるかということでございますが、この点については、まだ区のほうとしては何もお聞きしておりません。ただ、晴海在住の方のバスの利用というのが、今現在も相当行われておりますので、区としては、当然そういった確保を前提に話はしていきたいというふうに思っております。晴海の区民の方を含めて、なるべく利用者の方に混乱が生じない、あるいは利用について不便が生じないような形で話を進めていきたいと思っています。それが示されますのは、まだこれからのお話というふうに考えてございます。

 以上です。

○加藤委員
 先ほど私も言いましたように、工事が来年1月から開始されるから、すぐバスの運行がそこで途切れるということはないかとは思いますけれども、この問題についても地域の住民から、どうなるのかと、さまざまな質問を受けております。そういう意味では、早急に東京都とも協議を行っていただき、遅滞のないように取り組みをお願いしたいと思います。

 最後になりますけれども、オリンピック後の住宅開発について、1点だけ確認をさせていただきます。

 5-3から5-6街区に、災害応急対応等のスペースとして約8,650平米を確保するとあります。また、5-7街区には、帰宅困難者の受け入れ空間として、一時滞在のために200平米、約60坪が確保されておりますけれども、最大何人ぐらいの一時滞在ができると考えているのか、計画されているのか、わかる範囲でお答えいただきたいと思います。

○松村地域整備課長
 防災協力スペースを各広場のほうに、それから商業施設の中に帰宅困難者の広場の面積の確保、今回、事業者が計画を詳細化したことから、具体的な数字を入れているところでございます。大変申しわけありません。面積については、この資料のとおりでございますが、この中で何人の人間が滞在できるかについては、後ほど調べて、答えさせていただければと思います。よろしくお願いします。

○加藤委員
 60坪という単位ですから、畳に直しますと120枚ですね。山小屋に泊まるとわかるんですけれども、畳1枚に大体1人のスペースというのが考えられるんですが、これを見ると約60坪ですから、一時滞在が100人前後なのかなということで質問しました。果たしてこれで足りるのかどうなのか。オープンスペースについては8,650平米ですから、それなりの確保はされているのかなという思いはしますけれども、やはり一時滞在のためのスペースは足りないのではないかと思います。また、これは晴海という袋小路の敷地になるわけですから、ぜひ一時滞在者の方が混乱を起こさないようなスペースの確保をお願いするよう求めて、質問を終わります。

○松川委員
 それでは、私のほうからは、主に資料3の工事のスケジュールについてお伺いさせていただきます。

 環状2号線の開通が今回、予定どおりにいかないと思われる中で、来年1月に建築工事に着手というところがございますが、このスケジュールについては、おくれが生じる部分はないのかどうか。もし生じる可能性などがあるのであれば、いつごろ東京都から区に報告があるのか、そういったスケジュールについて教えていただきたいというのが1点。

 そして、同じく2号線の開通がおくれることによりまして、今回、工事車両の運搬ルートなどの変更等が生じるのではないかと思うのですが、それによりまして、恐らく晴海の交差点などのトラフィックがさらにふえることによりまして、地域のさまざまな問題が生じるのではないかと思います。そういった部分について、今後、東京都とどのような協議を行っていく予定なのか、あと、本区としましても何か調査等を行う予定があるのかどうか、そういったところについてお聞かせください。

○吉田副区長
 正直なところ、市場移転の延期という発表で、東京都全体、やはりある意味で茫然自失しているところがございまして、さまざまな部分において、現実の問題としてスケジュールがどのようにおくれるのかというようなところについて、現在、はっきりした状況は出ておりません。とりわけ、今御質問いただいたようなところが、区全体の環境にとって非常に問題だと思っております。つまり、環状2号線というのは、暫定でも開通している状況であって、それで晴海で工事をする場合に、地元区としては、工事車両等について、都心部から晴海のほうに出入りするとか晴海から都心部に行くような車両については、基本的には排除をしたいと思っているわけでございますけれども、暫定開通すらしていないと、そのルートの中で、例えば環状2号線を使って臨海部のほうに流れていく交通というのも制限されてしまうことになって、そういう車両が晴海通りに入ってくると、さらに混雑が加速されるという事態が予想されるわけでございまして、つまり、そういう期間がどういう長さで出てくるのかということが、また読み切れない状況になっているわけでございます。

 そういった状況であり、区側としては波及するところがかなり大きく、さまざまな課題があるわけでございます。そういったかなり大きな今回の決断について整理をさせていただいた上で、現実の問題として、東京都と議論はさせていただきたいと思いますけれども、正直なところ、いつまで延期するのかということが見えない以上、当面、東京都のほうとしても具体的な協議に応じられないというところがあろうかと思います。この部分について、我々のほうで、こういうことになっては困るということを申し上げることはできるわけでございますけれども、そうならないための対策を講じることについての東京都の見解がおくれてくる可能性がございますので、そういったことを含めて総体的に、議論はしていきたいと思っておりますけれども、現状の段階では非常に難しいということを御理解いただきたいと思います。

○松川委員
 ありがとうございます。

 本区としましても、今回の市場の移転に関しましては、青天の霹靂といいますか、寝耳に水という状況だとは理解をしております。そういう中で、やはり選手村、オリンピックはいやでも2020年にやってくるという中で、おくれが許されない。しかし、住民の皆様にとって大きな環境の変化に我慢を強いるというのは非常に難しい問題だということは十分理解していただいているものだと思います。でき得る限り、今回の問題に関しまして、東京都との協議が進み次第、御報告いただきながら、地域の住民の方にも随時情報を開示していただきたいと要望させていただいて質問を終わります。

○山本委員
 これまでもオリンピック・パラリンピックに関しては、さまざまな議論がなされてきたと思うんですけれども、確認の意味も含めて2点お伺いします。

 まず、オリンピック・パラリンピック期間の日本というのは、非常に暑い時期です。熱中症だったり、また感染症、食中毒などのトラブルが生じることが予想されます。これらに関して、区としてどのように対応していくのかということと、外国人の患者さん、外国人の方が体調を崩した場合に、医療機関をどのように案内するのか、そして区内にある医療機関の受け入れ態勢はどのようになっているのかについてお聞かせください。その際に、保険や言語の問題に関しても確認させてください。

 そして、2点目に、先日、中央区政世論調査の結果が出されておりますが、この問32に、東京2020大会の開催に伴い、懸念していることは何かという質問がございました。これは区民の方への質問です。72.8%の方が、観光客の増加による治安・防犯・マナー面の懸念があると答えておりました。マナーに関しては、各国の文化や習慣、そして常識などから差異が生じることは仕方がないことだと思います。それにどのように対応していくかということが非常に重要であると思います。

 そこで、日本という国は、町なかにごみ箱がないんですね。ほかの国はごみ箱が必ずあるんですけれども、今後、ごみ箱に関して、観光客のごみにどのように対応していくのかについてもお知らせください。

○中嶋委員長
 山本委員、一番最初の熱中症と、それから医療機関のお話をしたんですが、きょう、所管の理事者が来ておりませんから、答弁は、できる範囲のことはさせますけれども、そういうことで御理解いただきたいと思います。

○吉田副区長
 今、山本委員がお聞きになったようなことは、全て決まっておりません。先は見えない。そして、それを具体的にJOCがどこまで、そして東京都がどこまで、地元区としてどうやるんだという分担も、まだ見えていない。基本的な部分で、オリンピックにおける東京全体のセキュリティーをどうするんだ、その間の交通をどうするんだというようなことについての具体的な計画は、まだ立っていないんです。晴海のまちづくり協議会でも、再々いろいろな方から質問が出ているんですが、実際にJOCからも人が来て、東京都からも人が来ていますけれども、決まっていないんです。それは、正直言うと、計画の根幹をなす部分で、箱をつくれば計画ができるわけではありませんから、その部分はきちんと決まっていない、そして、かつ分担も決まっていないということになれば、今の時点では、正直言うと、詳細について私ども区のほうからお答えできる状態ではないんです。

 我々は、日常生活にかかわる部分もございますから、東京都、それからJOCのほうになるべく早くいろいろ議論してくれという話をしておりますけれども、今回、知事選後のいろいろな動きの中で、東京都とJOCと国との間の話し合いがスムーズに進むのかどうかというような問題も含めて、私どもは非常に懸念を強めております。もう4年を切りましたので、早急に結論を出すように、これを国や都に働きかけていって、今お尋ねのそれらの事項について答えられるような状況を早くつくり上げていきたいというふうに思っております。

○中嶋委員長
 先ほどの質問はなかなか難しいと思います。熱中症対策と医療機関のお話は、所管が違いますので。

○山本委員
 環境美化はどうですか。

○吉田副区長
 ごみ箱を置くかどうかというのもセキュリティーなんです。

○山本委員
 御答弁ありがとうございます。なかなか区として動けない部分があることは存じておりますが、質問もなかなか難しいなと思います。

 医療機関については、今後非常に重要な課題であると思っておりまして、また中央区内でクリニックを経営されている方は、本当にどのように対応していっていいのかわからない、方針を早く出してほしいといった御相談もあります。現状としては、どのように対応しているのかということはおわかりになられますか。それも、なかなか難しいですか。

 では、京橋に新しく観光案内所が設置されますが、そこでこういった対応をしていくお考えがあるのかどうか。

○平林企画部長
 東京オリンピックに限らず、現行でも、海外からの旅行客が病気になったとき、これは当然対応しているし、基本的には恐らく自由診療だろうと思います。日本の保険適用外の形だろうし、法的に適用できる部分というのもあるように聞いております。ですから、そういった対応をするであろうし、一般的に、私が見ていると、例えば中央区でいえば聖路加国際病院が国際的な窓口として海外の方の受け付けを行っているようで、一般的な診療所で海外の方を御案内するケースは、もしかすると余りないのかなというふうには考えております。今後、さきの委員の御質問にありましたように、語学ボランティアとか翻訳機ですとか、いろいろな形で出るかとは思いますけれども、ただ、医療に関しては、専門的な用語があるということで、なかなか難しいということは聞いております。東京都医師会、それから中央区医師会も含めて、医師会の中でも感染症対策というのは、オリンピックに向けて検討を行っていくというお話は聞いておりますので、今後の対応として、しっかりと取り組んでいくように、これはオリンピック・パラリンピック区民協議会の中でもそういった方々にメンバーに入っていただいておりますので、区として支援できる部分については支援をしていくし、観光案内所の中でどういった御案内ができるかについても、そういった中で協議をしてまいりたいというふうに考えてございます。

○山本委員
 それぞれありがとうございます。

 国の動向、また東京都の動向を注視していかなければならない、また、方針が決められないと区が動けないという部分があるかと思います。今後も、そういったものが1つずつ決まり次第、区でどのようによい対応ができるのか検討、議論してまいりたいと思います。

 以上です。

○中嶋委員長
 お疲れさまです。

 それでは、質疑も終了いたしましたので、議題、2020年東京オリンピック・パラリンピックに関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中嶋委員長
 さよう取り扱わせていただきます。

 次に、第三回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中嶋委員長
 では、そのように決定させていただきます。

 長時間ありがとうございました。

 以上をもちまして終了させていただきます。

(午後2時48分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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