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平成29年 区民文教委員会(4月18日)

1.開会日時

平成29年4月18日(火)

午後1時30分 開会

午後2時58分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(7人)

委員長 礒野 忠    

副委員長 田中 広一    

委員 石田 英朗    

委員 瓜生 正高

委員 佐藤 敦子

委員 志村 孝美

委員 渡部 恵子

副議長 (石田 英朗)

4.欠席者

(1人)

矢田区長

5.出席説明員

(12人)

齊藤副区長           

島田教育長           

長嶋区民部長          

石川区民生活課長        

眞下地域振興課長        

生島文化・生涯学習課長     

田中商工観光課長

浅沼教育委員会事務局次長

伊藤庶務課長

森下学務課長

星野学校施設課長

吉野指導室長

6.議会局職員

田野議会局長

一瀬議事係長

桝谷書記

秋山書記

7.議題

  • 区民生活及び教育行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○礒野委員長
 こんにちは。ただいまより区民文教委員会を開会いたします。よろしくお願いいたします。

 本日、議長並びに区長は欠席いたしますので、御了承をお願いいたします。

 議会局職員の紹介を局長より、よろしくお願いいたします。

○田野議会局長
 (4月1日付人事異動に伴う議会局職員紹介)

○礒野委員長
 ありがとうございます。

 続きまして、理事者紹介を、まず齊藤副区長より、よろしくお願いいたします。

○齊藤副区長
 (4月1日付幹部職員異動に伴う理事者紹介~区長部局分)

○礒野委員長
 ありがとうございます。

 続きまして、島田教育長より、よろしくお願いいたします。

○島田教育長
 (4月1日付幹部職員異動に伴う理事者紹介~教育委員会分)

○礒野委員長
 ありがとうございました。

 それでは、常時出席以外の理事者の方は御退室をお願いいたします。

 それでは、理事者報告をお願いいたます。

○長嶋区民部長

 1 大規模改修工事に伴う中央会館「銀座ブロッサム」の利用申込受付について(資料1)

 2 月島社会教育会館晴海分館「アートはるみ」美術工芸室等の使用料の改定について(資料2)

 3 中央区内共通買物券の販売について(資料3)

○浅沼教育委員会事務局次長

 4 平成29年度在籍児童・生徒・園児数及び学級数について(資料4)

 5 平成29年度区立学校・幼稚園周年行事の実施予定日について(資料5)

 6 平成29年度通学路防犯設備整備事業(防犯カメラ)設置予定校について(資料6)

 7 城東小学校及び阪本小学校の改築について(資料7)

 8 中央区立小学校の道徳教科書採択の実施について(資料8)

以上8件報告

○礒野委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時51分です。自民党92分、公明党さん38分、日本共産党さん38分、歩む会さん10分となります。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言を願います。

○瓜生委員
 私のほうからは、資料6、防犯カメラの設置予定校についての質問をさせていただきます。

 昨今、ニュースでも皆さん御承知だと思いますが、千葉県で悲しい事件が起きて、大変皆さんも驚愕をした。地域ぐるみで見守りをする保護者会の会長の方に恐らく容疑がかかっているということで、皆さんとしては大変残念な思いでいっぱいだと思います。

 まず、この点について、今回、結果的には命を守れなかったわけなんですが、そういった悲しい事件が起きないように防犯カメラを設置していくため、本区として、今回の事件を踏まえて、どのような見解をお持ちか、お聞かせをいただきたいと思います。

 2点目は、防犯カメラを4年で区内小学校、全16校の通学路に設置を予定していると。補助金の関係で1校当たり5台までというんですが、これは補助金の問題だからしようがないという御返答なのかもしれませんけれども、各16小学校は地域的にも特色があり、1校当たり5台で足りない地域もあったり、また5台なくてもいい地域もあるのかもしれませんけれども、そのあたりについて、どのような考えをお持ちか、お聞かせいただきたいというところでございます。

 今回、予算の問題ですから、4年をかけて4校ずつやっていくという中で、選定方法の中で、例えば安全安心メールによる不審者情報の発信状況であったり、学校長・PTA・地域からの意見に基づき、必要性、緊急性の高い学校から選定をしていくというお話の中で、裏面に既存の設置校が載っているところです。最後、未設置校、平成30年度設置予定校で、簡単に言うと、これは特認校なんですよね。本当に緊急性、必要性の高い地域からということで、一番優先順位が低いところだから4年目にしているのか。私は逆だと思って、特認校に通うお子さんというのは、基本的に、自分の住んでいる地域とは違う学校に通うお子さんが多いですから、例えば土地柄、地域になじんでいなかったり、地域特性を子供自身がよく理解していない部分もあると思います。そういった部分で、逆に、端的に見ると、一番何か事案が発生しやすい場所なのかもしれないというふうに懸念されるところでございますけれども、なぜその4校が4年目なのか。ただ単純に特認校というくくりで4年目にしているのか、ここは具体的に説明をいただかないと、保護者の皆さんも納得がいかないという部分もあると思いますので、ぜひお答えをいただきたいと思います。

○森下学務課長
 まず、委員おっしゃった今回起きた痛ましい事件への見解ということでございますが、本当に悲しい事件であるというように受けとめております。本区がそこから何か学ぶというか、参考にしていくべきことがあると思っているところでございます。本区の学校というのは、地域の方の見守りの中で通学路の安全を確保するなど、子供たちが安心して学校に通えるようにということで、地域ぐるみで守っていただいているところでございますが、そうした力をさらにうまく相乗効果を出すような形で、今回、防犯カメラを効果的につけていきたいと考えているところでございます。

 そうした考えでございますので、設置に当たっては、学校で認識をしている、主に死角になるような地域ですとか、心配がある地域に対して、学校の意見を伺いながら設置するとともに、見守りをしていただいている地域の方の意見、そして、その中でプロの目が必要になると思いますので、警察や、場合によっては警備会社等の、つける場所が同じであっても、どういう角度がいいのか、そういった意見も伺いながら効果的な設置をしていきたいと考えているところでございます。

 それと、委員おっしゃった5台という台数でございますが、防犯カメラの設置に当たっては、今回、教育委員会のほうで設置をする防犯カメラだけを単体で捉えて地域をカバーするということではなくて、例えば商店街であったり、またそれぞれ地域が自主的につけているような防犯カメラもあるかと思います。そうしたものもあわせて、面的にどのようにカバーしていくかというのを考えながら整備をしていきたいと思っておりますので、基本、今まで設置した区域の中でも見ておりまして、5台という台数の中でおさまるのかなというふうに、現状、考えているところでございます。

 そして、委員おっしゃった各年度ごとの設置校の決め方でございますが、基本的に、一つ参考としましたのは、不審者情報が多く寄せられるような地域に関しては、早くつけていく必要があるという考え方を持ちまして、それとPTAの方ですとか学校からの御意見を伺いながら決めてきたところでございます。非常に単純な発想かもしれませんが、やはり生徒さんが多いところはそれだけ分母として子供が多くいらっしゃるという中で、そうした可能性も高まってくるところもありまして、一つの判断の中では、生徒さんが多い学校に先に設置をしていきたいというような考えもあって、この4校の年度ごとの割り振りをしてきたところでございます。

 以上でございます。

○瓜生委員
 御答弁ありがとうございました。

 今、地域の見守りという言葉が随所に出てきて、地域の目というのが大事だと。しかし、私が朝、駅頭とかしていると、お母さん方の話だと、悲しいことですけれども、地域の目がなかなか信用できない時代に入ってきたと。そういった中で、どこまで地域の見守りとか地域の目によって安全が担保できるのか、これは本区の教育委員会の方々も保護者の方々も、ずっとお子さんについて考えていかなければいけない部分だと思います。また、特定の考えをお持ちの方だと、例えば防犯カメラをつけることによってプライバシーがすごく侵害をされるんだというお答えを私はいただくこともあるんですけれども、冗談じゃない、子供の安全・安心はプライバシーに勝るんだと。まち中に防犯カメラが随所に見られても、監視社会ではありませんから、私たち自身が認識を深く持って真っ当な生き方をしていけば、防犯カメラがどこについていようが、全く問題はないわけですから、そのあたりもしっかり進んでやっていただきたいなと思います。

 それと、今おっしゃっていただいた子供の母体数が多いところによって順番を決めているんだ、事件にかかわる割合が多いんだというお答えですが、私の住んでいる月島地域等は、まだ商店街もありますし、地域に深く根差している方がいらっしゃいますので、そういった面もあるんです。それを言うのであれば、逆に、平成28年度に佃島小学校とか月島第二小学校、豊海小学校は、湾岸地域の開発で人口がふえていますから、なぜ初年度に持っていかないのかという話ですよ。事件も多いんですから。未設置校に関しても、城東、泰明、常盤、阪本という地域は、基本的に在勤者の方もいっぱいいらっしゃる地域で、土地に住んでいる方、住民が少ない地域ですよね。そういったところで地域の目にどこまで期待できるのか。それこそ、逆の意味で、子供の母体ではなくて、住民の母体が少ないところで防犯カメラ等に頼らないで、どのように認識をしていくのか、そのあたりは矛盾していると思うんですが、お答えをいただきたいと思います。

○森下学務課長
 済みません。私の答弁で少し説明が足りなかったところがあるかと思うんですが、決めるに当たって、確かに、児童数が多いということで、分母が多いと、そういう可能性がというところもあるんですが、決してそれだけで決めたわけではなく、1つには、学校からの御意見を我々が聞いていて、その中で緊急性をどう判断するのか考えたところでございます。結果的には、1つの何かポイントがあって、そこに決めるということではなくて、トータル的な情報をあわせる中で、最終的にこのような4校ずつの割り振りにしようと決定したところでありまして、委員御指摘のところは注視をしていかなければならないところだとは感じているんですが、最終的に、トータル的な、総合的な判断として、このような割り振りとしたところでございます。

○吉野指導室長
 今の答弁につけ足しということになるんですけれども、防犯カメラで子供たちを見守っていくというような視点も、委員御指摘のとおりだと思っております。ただ、なかなか一斉にというようなことができない状況、やはり学校教育では、当然、安全教育というところは全ての学校で取り組んでいるところでございます。また、今、このような時代でございますので、力を入れて取り組んでいるというような言い方をさせていただきます。やはり子供たちが自分で身を守るというような学習というところは進めているところでございます。実際に、月1回の安全教育ということで避難訓練等があるんですけれども、その中で不審者対応などというところを取り入れながら、また当然、登下校中の安全、また自分での身の守り方というところもきちんと徹底しているところでございます。

 以上でございます。

○瓜生委員
 ありがとうございました。

 今お話を聞いていて、特認校が最終年度に来たというのを私なりに理解したのは、逆を言うと、特認校に通っているというのは、地元の小学生よりも、違うところでも報告がありましたが、スクールバスで通っているお子さんがいますから、スクールバスがとまるところと学校の間というのはそんなに距離が離れてはいないと思うので、その部分で安心が担保できるという認識を用いればいいのかなというふうに感じました。

 そういう意味では、都知事の言葉ではないですけれども、本区の行政としても、子供たちの安全・安心のためには、安全対策はでき得る限り、予算の中でしっかりとっていると。足りない分は地域の目も必要だと思いますけれども、昨今の時代だと、保護者の皆さんはそれだけでは安心が足りないと。どこまでいっても安心が足りないので、これは議会も行政も本区に住む小・中学生の親御さん、保護者の皆さんとの共通課題だと思いますので、引き続き皆さんで意見を出し合って、しっかりとしたよいまちづくりに対して寄与していただきたいと思います。

 これで私の質問を終わります。

○佐藤委員
 それでは、私のほうからは、資料4と資料8についてお伺いいたします。

 在籍児童・生徒・園児数及び学級数についてでございますけれども、平成29年度、新1年生、新3歳児、ともに人数的にはふえています。そして、中央小学校・幼稚園、久松小学校・幼稚園、それから月島第一小学校・幼稚園では、幼稚園と小学校ともにクラス数がふえているということでございます。今、中央区では増改築等々も進めているところでございますが、これから来年度、それから再来年度に向けての園児・児童の増加の見通し及び教室数、特に中央、久松、月島第一の3校について、それらの見通し等があれば教えてください。

 それから、資料8、道徳教科書採択の実施についてでございます。

 日程を拝見いたしますと、まさしく、きょう、4月18日、教科書選定委員会への諮問が行われるということでございますが、選定委員会の方々、学識経験者が1名、保護者の代表が3名、そして区立学校の校長又は教員の代表が4名ということでございます。そして、調査委員に関しては、教科ごとに区立学校の校長又は教員、その他適任と認める者の中から教育長が委嘱する者で構成するというふうに書かれておりますが、もう少し具体的なメンバーの方たちの選定の仕方、例えば立候補のような形をとっておられるのか、あるいは持ち回りのような形で行っておられるのか、この辺のところを詳しくお聞かせください。

○星野学校施設課長
 園児・児童の増加についてであります。

 増改築等で今まで対応してきているところですけれども、小学校1年生、2年生は35人、3年生になると40人学級ということで、3年生になってクラスが減ることもございますし、いろいろ各学校ごとに人口の推計をやりまして、今、増改築が必要かどうかというところを想定しているところでございます。

 今回、全体を見ますと、小学校につきましては、クラスが想定より幾分ふえているかなというところでございます。例えば、豊海小学校は、勝どきザ・タワーとかができているんですけれども、こちらにつきましては、想定したものよりも多く小学生が入ってきているのかなというところでございます。実際に想定する上では、住居の広さですとか金額ですとか、そういったものを想定して、どのくらいが入られるかということを想定するところなんですけれども、想定以上に入ってきているのかなというところでございます。

 予算特別委員会の中で企画部が人口推計について平成28年4月1日に行ったものにつきまして、今回、29年4月1日に見直しをしたいということでしたので、学校につきましても、そういった最新の情報を鑑みまして、新たに不足が生じないように対応してまいりたいと思います。

 以上でございます。

○吉野指導室長
 道徳の教科書の採択につきまして、メンバーの選定方法ということでございます。

 こちらに書いてあるとおり教育委員会または教育長からの委嘱というような形でございますが、まず学識の方は、当然、学校教育に精通している方という形で教育委員会のほうからお願いしているところでございます。また、学校の関係者につきましては、今回は道徳の教科書ということでございますので、やはり道徳教育にお詳しい方というような形で選んでおります。また、保護者のほうは、多く学校教育にかかわっていただいているPTAの会長や役員の方を中心に選んでいるところでございます。また、委員名簿等につきましては、採択後、公開させていただきます。

 以上でございます。

○佐藤委員
 それぞれありがとうございます。

 まず、学級数についてでございますけれども、1年生の段階で、例えば60人を超えていても、今、2クラスで頑張っている学校とか、泰明小学校とか明石小学校あるいは常盤、日本橋も58人で2クラスで、辛うじてやっているような感じで、こういう子たちが次に2年生に上がっていってというところで、1年生ほどのクラスの少なさということではないにしても、やはり今後ふえていくんだろうなというような予測がつくところでございます。その辺の人口推計の予測とともに、今後も適切な人員でお願いしたいというふうに思います。

 そして、道徳教育について、今、指導室長のほうから御答弁がございましたが、学校教育に精通をしている学識経験者の方、道徳教育に詳しい方、それからPTA会長と役員の方、こういったような形のメンバーということでございますけれども、子供の道徳教育というものについて、子供の倫理観ですとか人生観あるいは世界観、哲学、そういったものの根幹を形成するという意味では非常に大切な教育だというふうに思います。ですので、よりよい道徳教育、つまりよりよい、もっと深い人生観であったり、世界観であったり、哲学であったり、そういったものを子供に持ってもらいたい、そういうものを根底に持ってもらいたいと思うような幅広い方たちの意見を酌み取って、そして道徳教育の根幹となるような教材をしっかり選んでいく仕組みが必要だと思いますし、そういう意識の方たちの意見を吸い上げて、そういう人たちを支援していくということが、まさしく学校行政に携わる者の持つべき志だと思います。そういったことも含めて、今後もメンバーの選定を慎重にお願いしたいと思います。

 以上で質問を終わります。

○志村委員
 まず、銀座ブロッサムについてです。

 ここで大規模改修工事を行うということで、劣化診断をこれから行うということですけれども、現在、どんな劣化状態が見えるのかについてお聞かせいただきたいと思います。

 それから、アートはるみの美術工芸室のレイアウトを変更するということですけれども、この変更に至るまでの経緯、利用者からの御意見とかがあったのか、2台にふやすということも含めて、レイアウトの変更までの経緯をお聞かせください。

○眞下地域振興課長
 銀座ブロッサムの改修の件でございます。

 今回の大規模改修工事につきましては、主に空調関係の工事が主体でございまして、空調のほうに関しましては、平成2年に設置してからオーバーホールと部分的な改修等を行っておりまして、それぞれ冷却と冷温水発生機、空調機等の空気調整機の様子とかは把握しているところでございます。この劣化診断というのは、どちらかというと見えない部分で、天井を剥がしたり、配管だとか、そういうものに関しての劣化があるかどうかということが主な診断ということでございまして、空調の関係につきましては、経年劣化が見られるというところが明白でございますが、劣化診断のほうについては、見えない部分に関しての調査ということで御理解いただければと思います。

 以上でございます。

○生島文化・生涯学習課長
 アートはるみのレイアウトの変更でございます。

 美術工芸室を一番主要に使っているのが陶芸団体になっておりまして、団体の中では、主に窯をよく利用されるのが4団体ぐらいございます。窯につきましては、窯に入れてから窯から出すまでの間、冷ます時間が必要なので、少なくとも4日間ぐらいは窯を占有してしまうことになってしまいます。実際の活動では、4日ごとに活動というのはなかなか難しいので、大体1週間ということになってくるんですが、4団体が1週間の幅で活動していくと、どうしても時間の調整とか期間の調整に苦慮する部分があって、そういった意見がずっと、アートはるみのほうではございました。そこで、今回、大きい窯を、使い勝手のいいサイズに変更して、より活動を活発化できるようにするとか、あるいはもしあきがあれば自主事業などで使って、さらに利用者をふやしていくということに使っていきたいというふうに考えております。

 以上です。

○志村委員
 ブロッサムのほうは、見えない部分の診断をするということで、劣化しているのが現状として見える部分があれば、そこら辺を教えていただきたいと思います。例えば、フローリングが剥がれてしまっているとか、そういう何かがあるのか、それともまだ全体としては特に目につくものはないんですけれども、目に見えない部分でどのぐらい劣化が進んでいるのかという診断なのかというあたりをお聞かせいただきたいと思います。

 アートはるみにつきましては、今の話ですと利用者の声ということで、容量というか、窯のパワーが落ちるという点では、利用されている方も納得した上で20キロワットと10キロワットになったということだと思うんですけれども、そのあたりの確認もお願いいたします。

○眞下地域振興課長
 今回の設備の改修につきましては、さまざまな機器について、年間でメンテナンスを行っておりまして、これを全部話しますと多分1時間ぐらいかかると思うので、かいつまんで申し上げますと、冷温水発生機とか、そういった空調の大きな、大もとの機械のほうに劣化が見られると。特に、7階のところでは少し空調のほうから共振ということで、恐らくベアリングが少し傷んでいるのではないかというようなところとか、そういうさまざまなことと、それから前回の更新、修理から相当な年数が経過しているというような状況を踏まえて、今回、全面休館を伴う大規模改修の中で行うということになります。

 ファンコイルとか空気の吹き出し口だとか、そういうところに関しましては、俗に言う道連れ工事ということで、そういう部分について建築工事で対応すると。そこの部分で、じゅうたんだとか、そういうところについても劣化が見られるものについては、今回の改修はあくまでも原状復帰というような形で行う予定ですけれども、空調関係の機器につきましては、かなり大きなことになると思いますので、今回の大規模改修の中で極力、空調関係についての更新時期を迎えていると思われる部分については対応するということでございます。

 劣化診断のほうにつきましては、通常のメンテナンスでは見られない部分とかいうこともございますので、そういうところについては、点検口から入ってもなかなか視認できない部分とか、そういうことに関して劣化診断を行って、配管等が傷んでいる場合については、そういうところにも手を入れざるを得ないということで、工事について、そういうところで工事期間が若干の延長になる場合もあるということを踏まえまして、今回の申し込み受け付けを中止する期間を設定してございます。先ほど区民部長のほうから御説明しましたけれども、地域振興課としては、この改修工事をなるべく短期間で終わらせたいというふうに思ってございますので、そういうことがなければ、この期間内で十分におさまるというふうに認識しているところでございます。

 以上でございます。

○生島文化・生涯学習課長
 4団体のうち、これまでの窯を目いっぱい使っている団体は1団体ぐらいだったと聞いております。今回、窯を2つに分けたことで、会員数の少ない団体にとっては、大きな窯で少ない作品数を焼くというようなことではなく、適切な大きさの窯を使って焼くことができる。また、大きい団体にとってみれば、2つ使って焼くこともできるということで、運用が柔軟になるのかなと考えております。

 以上です。

○志村委員
 わかりました。ブロッサムのほうについては、今、特に目立った状況はないから、あと1年ぐらい使っても、利用者には特に御迷惑はかけないというふうな、先を打って診断し、また工事もするということだと理解しました。

 アートはるみのほうもわかりました。利用者にとって、よくなるというふうに理解しました。

 次は、城東小学校の改築についてですけれども、協議会で出された主な意見・要望というのがあります。先ほどの説明では、ほぼこの計画に盛り込まれているような感想もあるんですけれども、これは主な意見なので、このほかに出された意見とか要望がどのようなものか。特徴的というか、主なものは出ているんですけれども、このほかにどんな意見や要望があったのか教えていただきたいと思います。それが基本設計の中に反映されているのかどうかをお聞かせください。

 また、今回示されている基本設計の案についての協議会からの意見とか、そういうものがあれば、紹介していただきたいと思います。

○星野学校施設課長
 城東小の協議会での主な意見ということで、こちらにまとめさせていただいているところなんですけれども、それ以外につきましては、特認校ということで、特認校の特色をそのままちゃんと生かせるようにということで、ここにも泥んこになってというようなことが書いてあるんですけれども、畑と理科室が近くないとやりづらいかなとかというのもございまして、設計上、理科室の上に、屋上の部分に畑を設けたりとか、そういった反映をしているところでございます。

 また、協議会の中で、一部保護者の方で、大きなビルの中に入るということをかなり意識されている方がいらっしゃいまして、今回、低層部の1階から4階までということで、入り口もしっかり分けていますし、オフィス等との行き来は基本的にできないようになっていますという御説明をさせていただいたところ、それでは安心しましたというような形でした。そういったお話は出ております。

 以上でございます。

○志村委員
 今回示されている基本設計、図面についての意見はいかがでしょう。

○星野学校施設課長
 済みません。答弁漏れでした。

 今回、実際図面を見ていただいたところ、協議会で図面をお見せしたときに同時に仮設の校舎の図面をお見せしたところなんですけれども、城東小の今のPTAの方とかですと、どうしても実際平成34年8月ということで大分先ということで、阪本町公園の仮設校舎の安全管理ですとか、そういった部分をどちらかというと心配されているということで、皆さんからいただいた意見が反映されているという御了解をいただいたところでございます。

 以上でございます。

○志村委員
 そういう意味で、阪本小学校のほうでは、どんな意見が出されて、また、どのようにそれが改良されたり反映されているのかもお聞かせいただきたいと思います。

○星野学校施設課長
 阪本小学校のほうの御意見は、こちらにも記載させていただいているところですけれども、特徴といたしましては、スクールバスで行き来する方が多いだろうという部分と、本に触れ合う機会、読書離れということもございますので、そういったところを意識してくれということがございまして、2階の入ったすぐのところに大き目の図書館を設け、スクールバスでの待ち時間をそこで過ごせるような形で想定したところでございます。

 以上です。

○志村委員
 もっといろいろあると思うんですけれども、時間もないので、できるだけ声を聞きながら反映されているのかなというふうに思って、まだこれから、スタートの基本設計という段階ですけれども、しっかり見ていきたいというふうに思います。

 次は、道徳教科書の採択の実施についてです。

 今回、道徳の教科化ということが始まりますけれども、それについての教育委員会の見解をお聞かせいただきたいのと、道徳教科書採択に当たっての教育委員会が考える留意点をまずお聞かせください。

○吉野指導室長
 まず、教科化の見解でございますが、当然、私たちが行っているのは公教育でございますので、学習指導要領に基づきながら教育活動を実施しております。そういう意味では、今回、国の方針で教科化ということが出ましたので、その方針にのっとって教育活動を進めていきたいと思っております。教科化になったことで、道徳教育がより進むというような認識は持っております。

 それと、選定での留意点でございますが、これも要領、要綱も定めておりますが、当然、学習指導要領を踏まえてというようなところが一番大事だと思っております。また、中央区の子供たちの実態に即しているかどうか、それ以外にも、表現がわかりやすいか、分量は適切かなど、そのような視点を持って選定をしていきたいと思っております。

 以上でございます。

○志村委員
 道徳の教科化というのは、いろいろな方から、いろいろな御意見も出されているところですけれども、今お話のあった学習指導要領、2015年3月に道徳を新たな教科として教える内容を示した、その内容が告示されています。新指導要領では、道徳を特別な教科、ここにも特別な教科、道徳というふうに書かれておりますけれども、特別な教科として国の基準に沿った検定教科書を使うと。そして、数値ではなく文章で表記する形で評価を行うということを定めていると。さらに、指導内容を、道徳だけではなくて、各教科や学校教育の全般にわたって実施するように求めていると言われているんですけれども、このあたりの確認をさせていただきたいのと、道徳の評価を行うということについて、児童・生徒の作文とかノート、発言や行動、また面接など、あらゆる資料を収集して行おうとしていると言われております。これについての確認と、もしこういうことが行われるのであれば、これは憲法の思想・良心の自由を侵すものではないかと思うんですけれども、そのあたりの見解をお聞かせください。

○吉野指導室長
 まず、道徳のことですけれども、道徳教育と道徳の時間ということで分けてお話しさせていただきたいと思います。

 まず、道徳教育というのは、現行の学習指導要領でも全ての教科を通して、教育活動全体を通して行うというようになっております。これは当然、このとおり現在も行っているところでございます。今度は教科としての道徳の時間ですが、これが教科化されるということで、今までも週1時間きちんと設定はしておりましたが、教科化されたことで内容を明確化したというようなことで捉えております。当然、教える内容は学習指導要領にのっとってということで、教科書のほうも検定が通ったものを選んでいくというような形でございます。

 それと、評価についてでございますが、教科になった以上、評価ということを行っていきます。評価方法ですが、数値化はこの教科の特性上合わないだろうということで、教員の記述での評価ということになっております。ただし、中身につきましては、その子の授業への取り組み状況や考え方の変化などをその子の成長として捉えて評価してあげるということでございます。その評価材料につきましては、今お話があったとおり、個別に作成した学習資料、発言や面接等々で評価していくということになっております。このことについては、憲法に違反しているとは思っておりません。

 以上です。

○志村委員
 憲法に抵触する危険性があるというふうに思います。

 教育内容がいろいろ報道されておりますけれども、例えば小学校3年生、4年生では、正直に明るい心で生活というのがあるそうです。これが成長過程を無視して一方的に押しつけるような道徳教育になるのではないかという危惧、さらにいろいろなルールがありますけれども、それに無条件に従うよう教える内容になっているという指摘もあります。さらに、中学校の教科書では、基本的人権の尊重という観点よりも、公共の精神を持ってよりよい社会の実現に努めるなどという公共の精神も強調されているというふうに思います。

 こういう状況の中、こうあるべきという一方的な押しつけとか、こういうルールがあるんだから、それに従わなくてはいけない、さらには基本的人権の尊重よりも公共の精神を強調しているという内容が、今まで戦後あった道徳の中身と大きく違っていると思います。だから、今までの道徳は各教科の中でと。それが、そういう形で、いろいろな各教科の中で道徳心を培っていこうよという意味での、今、指導室長がおっしゃったような内容だったのが、今回はそういう一方的な内容になっているということが、新しい学習指導要領のもとでの大きな違いではないかと思います。特に、小学校1年生から、我が国や郷土の文化と生活に親しみ、愛着を持つということで、私から言わせれば、本当に国を愛する愛国心ではなくて、狭い意味での愛国心を押しつける危険性を抱えているというふうに指摘もされています。そういう教育内容についてどのように見解をお持ちか、お聞かせください。

○吉野指導室長
 まず、教育の前提といたしまして、やはり子供たちには社会を生きていく上でのルールや決まり、考え方というのは、当然、学校だけではなく、大人が教えていかなければならない内容だと思っております。そのような前提を踏まえて、道徳教育では、全ての教育活動を通して、さまざまな場面で道徳心を養っていくということになっております。週1時間設定している道徳の時間のお話だとは思うんですけれども、この中では、決して押しつけということとは考えておりません。それぞれ教材として扱って、今回も報道されていますけれども、読んで考える道徳から、議論する道徳への転換というような言葉が使われておりますが、意見交換することで自分自身がどう感じるのか、日ごろ道徳心を養ってきたのが、どう自分の中で定着していくのかというようなことを進めていく時間でございますので、押しつけということでは考えておりません。

 また、愛国心というようなこともあるんですけれども、これもやはり日ごろから、もちろん自分の国、また自分の身の回りのいろいろかかわっている人たちを大切に思うということは当然必要ですので、そのような題材のもと、自分たちでどうこれを考えていくのか、自分の考えにしていくのかということで、逆に、自分の考えがしっかりしてくる時間になるのではないかなと捉えております。

 以上です。

○志村委員
 そういう成長過程がある中で子供たちは育っていくんだけれども、小学校1年生のときから教育として、今は幼稚園からですけれども、自分自身で考えるというものではなくて進められるというような危険性があるわけです。

 教育勅語について、3月31日の閣議決定で教育勅語を教材にすることを否定しないと、安倍政権は閣議決定を行いました。例の森友学園問題で幼稚園が教育勅語を暗唱しているというような形がありますけれども、今、指導室長が言うように、みずからの判断でやっていけば、そういう人もいるかもしれない。でも、本当はいけないんだけれどもね。だけれども、そういうのではなく、判断できない小さな児童・生徒に教え込むというのが一方的になるのではないかという意味です。流れ的に、道徳の教材としても教育勅語を使うことを否定しないよというふうなことが、一緒にぐっと流れてきているというところに重大な問題があるというふうに思います。

 御承知のように、教育勅語というのは臣民として天皇に支配された国民への天皇の命令です。国民主権の日本国憲法と相入れないのは明白です。ですから、思想信条の自由、憲法を侵すものではないというような見解が先ほどの質問でありましたけれども、教育勅語を道徳教育の教材として使用するということは、まさに憲法に違反する内容だと思います。教材として使用することは許されないと思うんですけれども、教育勅語の認識と、教育勅語を教材として使用するというような流れがあるとしたらという意味で、それへの見解をお願いいたします。

○吉野指導室長
 まず、前提といたしましては、やはり私たちの教育活動は憲法、教育基本法にのっとって公平公正に行われていかなければならないというところは、根底に、ベースに置いてあります。今、世の中で教育勅語をどう取り扱うのかというところはいろいろマスコミ等でも出ておりますが、現在、中央区教育委員会といたしましては、道徳の時間は副読本を使いながら、また、この後、教科化になれば、当然、教科書を使いながらということで、今まで行ってきたとおり進めていく考えであります。ですから、教育勅語を教材としてというようなことは話には出ておりません。従来どおり、教科書、副読本をもとに学習指導要領に基づいて進めていくというところを考えております。

 以上です。

○志村委員
 今、憲法や教育基本法に基づいてということで、憲法は変わっていないんですけれども、教育基本法は大きく変わってきているということです。2006年、教育基本法が改悪されて、教育の目的に愛国心とか公共の精神、先ほどお話ししましたけれども、ここで書き込まれて、今、それに基づく動きがされています。

 戦後すぐの1947年に公布された教育基本法では、われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期する、ということで、教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない、というふうにあります。学習指導要領についても、戦後すぐのときの文部省での学習指導要領一般編(試案)では、これまでとかく上の方からきめて与えられたことを、どこまでもそのとおりに実行するといった画一的な傾きのあったのが、こんどはむしろ下の方からみんなの力で、いろいろと、作りあげて行くようになって来たということである、と述べ、この書は、学習の指導について述べるのが目的であるが、これまでの教師用書のように、一つの動かすことのできない道をきめて、それを示そうとするような目的でつくられたものではない、新しく児童の要求と社会の要求とに応じて生まれた教科課程をどんなふうにして生かして行くかを教師自身が自分で研究して行く手びきとして書かれたものである、というのが1947年です。

 その後、戦後直後から、いろいろな教育にかかわる動きがあり、そして2006年の教育基本法の改悪では、愛国心とか公共の精神が書き込まれ、2013年に策定した国家安全保障戦略には、日米同盟強化のために、我が国と郷土を愛する心を養うと明記されて、慰安婦問題などで政府見解に従うように、教科書検定基準と検定制度を改悪している。そして、ゆがんだ愛国心を子供たちに押しつける体制を確立したと言われています。

 2014年3月4日の文部科学省の中央教育審議会初等中等教育分科会と、そして教育課程部会で合同会議を開いて、安倍内閣が打ち出した道徳の教科化の具体的方針について議論を開始し、2014年8月25日に道徳教育専門部会が道徳の時間を特別な教科として位置づけ、今あるような検定教科書の導入などを盛り込んだまとめ案も出されてきているわけです。そして、2015年3月に改訂学習指導要領を告示したという流れになっています。

 戦前の道徳教育というのが、教育勅語で定めた軍国主義国家の道徳を修身として教え込んだ。戦後は、その軍国主義教育の反省から、憲法に思想・良心の自由を定め、道徳の教育は特定の教科ではなくて、教育活動全体を通じて行うとされたわけです。その後、文科省によって道徳の時間が設けられましたけれども、教科ではなくて、年間35時間実施して、数値などによる評価も行わないことになっていたんです。ですから、教育基本法が変えられた中で、今、教育勅語までも焦点が当たっているという流れがある。そういう意味で、教育委員会としては、今の教育基本法と学習指導要領の中で動かないと違反になってしまうという点もあると思うんですけれども、憲法に基づいてどうなのかという立場をしっかり貫かなければならないと思うんです。

 今、私は危惧する流れをお話ししましたけれども、そういう意味で、これから道徳の教科化が、教科書採択も含めて行われるわけですけれども、そのあたりの認識、見解もお聞かせください。

○島田教育長
 今、委員のほうから、るるお話がございましたけれども、教育基本法は、委員御指摘いただきましたけれども、最後のところに、我々は、日本国憲法の精神にのっとってという規定がございまして、これは一切変わっていないわけです。ですから、あくまでも教育基本法そのものの考え方に基づく学習指導要領については、日本国憲法に基づく基本理念のもとに学校教育は進められているというふうに考えてございます。

 それから、るる道徳のお話がございましたけれども、今回の教科化は、まず事象的にはいじめの問題を含めた、そういった部分から教科化がなされているんですけれども、ここを、これから教科書を選定するに当たって、私どものほうもいろいろ検討して調査している中では、先ほど指導室長のほうからも答弁申し上げましたけれども、今までどちらかというと徳目を教えてくる道徳から、みずから考えて議論し合いながら、例えばこういったことはどういう価値があるのか、どういうことがだめなのか、そういった事象を見ながら道徳を進めていく。学校現場でも、私が見た限りでは、やはりそれぞれ一人一人の子供から出発して、その子供を見ながら、それぞれの教員がいろいろな教材を工夫しながら道徳教育を進めているように思っています。

 先ほど教育勅語のお話もございましたけれども、私どもはあくまでも教育基本法の理念に基づいて、子供の習熟度に合わせた道徳教育を進めていきますので、その辺のところは御懸念のないように、よろしくお願いいたします。

○志村委員
 気持ちはわかったんですけれども、今の教育基本法は以前の教育基本法と中身が変わってきているということもありますので、憲法にできるだけ沿う形で、今の教育基本法があるんですけれども、中央区の教育委員会として、ぜひ良識を発揮していただきたいと思います。

 いじめの問題も出ましたけれども、結局、いじめの問題については、やはり規範意識をという形で安倍首相は言っています。だから、児童・生徒に起きるいろいろな問題に対して、道徳という形での上からの見方、押しつけという形では問題は解決しないというふうに思います。

 今回の教科書の問題、教科化などの中で5,993件の意見公募があって、その中には価値観や規範意識の押しつけにつながるとか、戦前の道徳教育に対する総括や反省がない、偏狭なナショナリズムにつながるという意見が寄せられたそうです。このように、さまざまな方たちが注目している道徳の教科化の問題もありますので、ぜひ教育委員会もその点を留意して、子供たちの個性が花開き、伸び伸びと学習できるような学校教育を進めていただきたいことを要望しまして、質問を終わります。

○渡部(恵)委員
 私も、資料7から質問させていただきたいと思います。

 協議会で出された主な意見、それぞれの特徴を見ますと、やはり城東小学校は理数教育を推進するに当たりまして、45階建てのビルの中の一部に入るということでの御意見・御要望、なるべく自然体験をさせてあげたいという要望が出ているなというふうに拝見させていただきました。また、阪本小学校におきましては、伝統文化を重要視した学校を建ててほしい、触れさせてあげてほしいという御意見・御要望に、熱いなというふうに感じさせていただきました。

 その中で、先ほど御答弁の中にございましたが、城東小学校に関しましては、特認校の特徴を生かすビオトープとか畑を屋上に設置するということを伺いましたが、さすがに45階建てのビルで、私もこの設計図を見ながら、屋上が開閉型で開きますが、ビルから吹き下ろしてくる風が相当強いのではないのかなという懸念を持っています。その辺はどのようにお考えでしょうか。

○星野学校施設課長
 城東小学校の屋上ですけれども、二百四十何メーターの高いビルのうち、低層部分の4階が屋上になります。5階目のフロアのところになります。そこにつきまして、風等を一定程度想定しているところではあるんですけれども、当然、風よけなどはつける想定をしておりますし、危険にならないようにというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○渡部(恵)委員
 私も、子供のころ、一番最初に日本で40階以上の高層のホテルができたところの四、五階部分のプールに行っていたときに、物すごく風が強くて、夏でもとても寒かった記憶があります。とてもプールの体はなしていなかったということを思い出しました。風よけをつけていただけるということでございましたので、そちらは安心しておりますし、最新の建築の中で子供たちが認定校の特徴を生かした教育を受けられるように願っております。

 以上で終わります。

○礒野委員長
 それでは、次に議題、区民生活及び教育行政の調査について、発言を願います。

○渡部(恵)委員
 1点、私から質問させていただきたいと思います。

 先ほど来、前委員からも防犯カメラの点で安全性の担保においての質問が出ておりました。今回の事件につきましては、まだ容疑段階ではございますが、ある意味、身内の、自分も子供がいて、安心・安全を守る側の方の犯行ではないかということが疑われております。ランドセルの防犯ブザーも使われないまま、不意打ちを食らったような形での事件だったということを、今、報道で聞くにつけ、子供たちの安心・安全をどのように担保したらいいのかなというふうに、私自身も出口のない答えを求めております。

 私どもの区は高層マンションもどんどん建っておりますし、もともと地域にお住まいの方ではなく、区外からたくさんの転入者が入ってくる中で、また核家族ということでも特徴的な区だというふうに考えております。その中で、地域のかかわりの中で地元に愛着のある方たちに子供たちを育てていただくというのが公教育の中央区の特徴でもあると思うんです。昨今、学校の先生も児童ポルノにかかわってしまうようなこともあります。学校の中では、当然のことながら、防犯ベルも持てませんし、安心・安全の教育を子供たちにどこまでするのか。子供たちは恐らく安心していると思います。その中で、地域の方たちが学校内に入ってくるプレディですとか、そういうことも私ども区としては、子供のお預かりをさせていただいている以上、そこをしっかり担保しておく必要があるのではないかなというふうに思っております。

 学校内に地域の方ですとかが入っていらっしゃるときの学校内部の安心の担保、あるいはリスクをどのようにヘッジしているのか、お考えがあれば、教えていただきたいと思います。

○伊藤庶務課長
 学校内に出入りする方に対しての安全・安心の取り組みということでございます。

 とりわけ、まず一つの例として出されましたプレディは、特に地域をもって子供を支えるという理念で行っておりますので、年間で400名近くの方がサポーターとして登録されて御活躍いただいています。ただ、少なくともプレディの中では、ボランティアで入っていただく方ですので、身元を十分に調査するだとか、あるいは経歴を全て調べ上げた上でというわけにはなかなかまいりませんが、決してサポーターの方と子供だけの環境というのをつくらないというような取り組みはきちんとしております。直営であれば職員が、あるいは委託であっても、統括する責任者なり指導員が必ずそこにいるという体制を行っております。

 それから、こちらからお声がけをするということはすごく大切なことであって、それはプレディはもちろんでございますが、学校に出入りする外部の方についても、入り口の主事なり、あるいはほかの職員なりが常にお声がけをし、どういう方か、少しでも近づくような努力をすることの中から、残念ではありますが、万が一の状況が起こり得ないかどうかというところに対する危機意識を常に持ち合わせるような取り組みが必要だというふうに考えています。

 以上でございます。

○渡部(恵)委員
 子供たちをひとりにしないということで、本当に大人を信じて子供たちが安心して学んだり遊んだりしている環境がつくられていますし、また、子供たちのために自分がお手伝いをしたいという地域の方々の善意を大切にした上での安全対策というものが図られていくことが大切であろうというふうに私は思っております。そういう隠された特徴のある大人の方の事件というのがあることは大変残念ではありますが、私どもの子供たちの中で安心・安全をしっかり学校の中でも担保されながら、地域と学校の中で子供たちが成長していけるように、今後ともお願いしたいと思います。

 以上で終わります。

○礒野委員長
 それでは、議題、区民生活及び教育行政の調査については継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員長
 これをもちまして、本日の区民文教委員会を閉会とさせていただきます。

 ありがとうございました。

(午後2時58分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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