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平成30年 区民文教委員会(9月7日)

1.開会日時

平成30年9月7日(金)

午後1時30分 開会

午後3時45分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 田中 耕太郎

副委員長 石田 英朗

委員 染谷 眞人

委員 田中 広一

委員 加藤 博司

委員 青木 かの

委員 渡部 恵子

議長 礒野 忠

4.出席説明員

(17人)

矢田区長

齊藤副区長

平林教育長

遠藤区民部長

眞下区民生活課長

鷲頭地域振興課長

木曽文化・生涯学習課長

小林スポーツ課長

田中商工観光課長(参事)

森下日本橋特別出張所長

長嶋教育委員会事務局次長

伊藤庶務課長(参事)

星野学務課長

染谷学校施設課長

吉野指導室長

細山教育支援担当課長

志賀谷図書文化財課長

5.議会局職員

田野議会局長

一瀬議事係長

酒井書記

秋山書記

6.議題

  • 区民生活及び教育行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○田中(耕)委員長
 ただいまから区民文教委員会を開会いたします。

 本日、理事者報告の関係で、スポーツ課長、日本橋特別出張所長、教育支援担当課長及び図書文化財課長が出席いたしますので、御了承をお願いいたします。

 それでは、理事者報告をお願いいたします。

○遠藤区民部長

 1 区民施設等の指定管理者の評価結果について(資料1)

 2 「東京国際合唱コンクール in HARUMI」の実施結果について(資料2)

 3 生産性向上特別措置法に基づく「導入促進基本計画」の策定等について(資料3)

 4 公益財団法人 中央区勤労者サービス公社の運営状況について(資料4)

 5 一般社団法人 中央区観光協会の運営状況について(資料5)

○長嶋教育委員会事務局次長

 6 平成30年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成29年度分)の結果に関する報告書について(資料6)

 7 区立小中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償における介護補償の限度額の改定について(資料7)

 8 晴海地区新設小学校中学校の整備について(資料8)

 9 平成31年度から使用する小学校教科書及び中学校道徳教科書の採択について(資料9)

 10 平成30年度全国学力・学習状況調査における教科別平均正答率等について(資料10)

 11 本の森ちゅうおう(仮称)の整備について(資料11)

 以上11件報告

○田中(耕)委員長
 ありがとうございます。理事者報告を終わります。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後2時2分です。自民党71分、公明党37分、日本共産党37分、無所属・中央10分、歩む会10分となります。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入りますので、順次発言をお願いいたします。

○染谷委員
 それでは、よろしくお願いいたします。

 私からは、資料2番、3番、5番、8番、11番で順次質問させていただきます。

 まず最初に、東京国際合唱コンクール in HARUMIですけれども、私もまちかどコンサートや、またチケットを購入して見学等をしまして、本当に大変すばらしかったなというふうに思っております。

 その前に、中央区として共催するに当たって、後援もそうですけれども、本区として、この行事をするに当たって、よかった点とか、また課題などがありましたら、お知らせ願えますでしょうか。

 そして、今後の取り組みの予定といいますか、これは今後も継続されるのか、それとも今回だけなのか、その辺についてもお知らせいただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。

 次、資料3の生産性向上特別措置法に基づく導入促進基本計画の策定についてです。

 国の補助金といった取り組みなんですけれども、例えばシステムとかロボット、データ活用など、生産性向上に向けた取り組みに対する支援をしていくに当たりまして、本区にはいろいろな産業、企業がありますけれども、その審査といいますか、認定に当たりまして、どのように対応していくのか。金融機関の、信用保証協会もそうですけれども、窓口なのか。ただ、区として何かかかわりがあるのかについて、お知らせいただけますでしょうか。

 また、事前相談を区で、例えば商工融資関係のところでやるのか。申請の一元的な窓口などがありましたら、お知らせいただけますでしょうか。

 次、資料5番、一般社団法人中央区観光協会の運営状況についてでございます。

 今回、決算内容を見て私が気になったのは、中央区の多彩な魅力を国内外に発信し、訪問先としての中央区に対する興味喚起を図るため、観光プロモーションの映像を作成したというふうに明記があるんですけれども、何分ぐらいの映像で、また、これを活用するに当たって、例えば本区だとベイネットだとか、また日本政府観光局のホームページにアクセスするのか、その辺についてもう少しお知らせいただければというふうに思っております。

 次、資料8、晴海地区新設小学校中学校の整備についてです。

 今回御報告いただいた概要を見ますと、生徒数が、多分1クラス30人として、小学生が900人、中学生が450人、総体として1,350人という大規模な学校になるかと思うんですけれども、この学校の出入り口のところ、西門が小学校、中学校が東門なのかはよくわかりませんが、これは共有で、どちらからでも登校できるのか、出入りを余り規定しないで、子供たちの自主性で、御自宅から学校に入るに当たっての通学路というんですか、その辺のことについては何かお考えがあるんでしょうか。例えば、小学校出入り口、中学校出入り口……。ここに書いてありますね。小学校・中学校出入り口は自由なんですね。失礼いたしました。では、理解いたしました。

 あと、プレディルームは、この学校では今後どのように展開するのか、ありましたら、お知らせください。

 最後の資料11、本の森ちゅうおう(仮称)の整備についてです。

 3つの視点、例えば、子どもの読書活動推進など、大変ありがたいなというふうに私も評価しております。ただ、まず外観からいいますと、写真のとおりでいくと階段に花壇があります。確かに、森の空間とか草花を使うのはいいと思うんですけれども、階段は、例えば本を読む方が座れるような環境というのはなかなか難しいのかもしれませんが、開放的なところはどうかなというふうに感じていたりしていたんです。防災上でも、階段に花壇があるのはどうなのかなと。その辺の考えについてお尋ねしたいと思います。

 あと、本の受け取りが3階に指定してありますけれども、これについての理由といいますか、こういうふうにすると受け取りがしやすいのかどうか、その辺についての考えをお知らせいただければと思います。

 以上です。

○木曽文化・生涯学習課長
 まず、1点目の資料2、東京国際合唱コンクールについての御質問でございます。

 よかった点、それから課題ということです。

 この事業自体は、一般社団法人の東京国際合唱機構が企画していたというのは、自力でもできるというところでお話があったんですけれども、区としましても、晴海で開催されるということと、世界基準の合唱文化に触れるせっかくの機会ですから、これを区民に還元したいというところで始めたところです。実際に、区民に還元する形として、まちかどコンサートということで、区内の3つの商業施設で、実際に参加する団体に発表の場を設けていただきました。なかなか全員にアンケートというのは難しかったんですが、可能な限りアンケートをとったところ、すばらしい合唱がこんな形で聞けて大変よかったという好評の声を寄せていただいたところです。中央区内に合唱が常に流れているというような感じで広まっていけたらいいなというのが、今後、合唱についての一つの文化の発展というところで期待したいと思って、これがよかった点かなと思っております。

 それから、課題でございますが、どうしても第一生命ホールには767席しかございません。その中で世界から来ているたくさんの合唱団が入れかわり立ちかわり発表しているというところで、キャパシティの問題が少し出てきているのかなと。3日間の中で上手に効率よく発表していくというのは、なかなか難しかったのかなというところが若干課題と感じております。

 あと、本番のコンクール以外の、先ほど申し上げましたまちかどコンサートという形で、区民あるいは来街者に自然な形で合唱に触れていただきたいという思いがございました。そこの取り組みが、我々としても結構頑張って広報したつもりなんですが、こういうのがあったんだな、もうちょっと広報したらどうかという声も寄せられましたので、今後、広報にもっと力を入れられないかというところは、もう一つの課題として感じているところでございます。

 それから、今後の取り組みでございますが、当然、最初に区が共催すると決めたときに、一過性のものにせず、今後、中央区内に合唱文化を根づかせていきたいという思いがございましたので、継続してやっていきたいという思いはございます。ただ、それぞれ合唱機構の思惑と区の思惑が、まだ十分話し合い、認識が完全に重なっていない部分も正直感じられましたので、そこのお互いの思いが、ウイン・ウインの関係になるような形で展開していけたらというところと、先ほど申し上げた会場のキャパシティの問題、当然、区内で合唱の文化を広めていきたいので、区内でこのコンクールを広げていきたいというところと、それから2年後に迫っておりますオリンピックのときに、どのように晴海で発表させていくのかというところが課題として上がっているところでございます。

 以上でございます。

○田中商工観光課長(参事)
 まず、私のほうからは、資料3の生産性向上に関する部分でございます。

 今回、まず区のほうで導入促進基本計画というものを策定しております。本日資料につけているものでございますが、その内容に基づきまして、今度、区内の中小企業の事業者さんが先端設備の導入計画というものを策定して、事業者が策定する設備の導入計画が区の導入促進計画の内容に合致するものかどうかチェックするというのが、具体的な内容となっているところでございます。

 お話のありました部分でございますが、まず、これを策定するに当たりまして、中小企業の事業者が先端設備等導入計画を策定する際に、国が指定しております経営革新等支援機関というものがございまして、そちらに相談をしながら策定をしていくという流れになってございます。中央区で申しますと、経営革新等支援機関につきましては、東京商工会議所の中央支部が担っているところでございます。計画の内容をそちらで確認していただいて、内容がオーケーであれば、初めて区のほうに認定の申請をいただく形になってございます。区は、法で定められている決められた項目の内容が盛り込まれているかどうかのチェックをした上で、認定という手続になってございます。区のほうとして、特に事前相談は受けていないですが、商工会議所の中央支部と連携しながら、とり行っているところになります。

 続きまして、観光協会のほうの観光プロモーション映像のお話でございます。

 こちらにつきましては、全体で6編になっています。テーマ別に、歩く、遊ぶ、食、それから彩り、人といった個別のテーマと、あと全部のテーマを通したダイジェスト版の6編をつくっておりますが、それぞれ3分版と1.5分版と15秒版という形でつくっているところでございます。

 活用方法でございますが、現在、中央区のユーチューブの公式チャンネルで流しているところでございます。当然、観光情報センターですとか、いろいろなところのウエブサイトからも、そちらに入っていけるような形にしているところでございます。また、現在、区内の宿泊施設、ホテルのフロント・ロビーとかにテレビがあれば、そこで流していただきたいというお願いをしているところでございますし、今、区内、例えば日本橋観光案内所のデジタルサイネージですとか、さまざまな場面で、民間の方々とお話ししながら、流していただけるところがあれば自由に使っていただきたいということでやっているところでございます。先ほどお話のありました日本政府観光局等を含めまして、JNTOや東京都が行う現地プロモーションに参加したりですとか、今後、そういったところにも働きかけながら、随時流していっていただきたいというふうに思っているところでございます。また、民間の事業者さんは、海外の展示会等にそれぞれ自社製品のPRに行かれる場合が結構ございます。その際、会社の所在する中央区を紹介するときにも使っていただきたいということで、いろいろな形でとにかく自由に使っていただけるようなことを考えているところでございます。

 以上でございます。

○染谷学校施設課長
 私からは、資料8番の晴海地区新設小学校中学校の整備についての中で、プレディルームの設置についてでございます。

 プレディルームにつきましては、西門を入ってすぐ、1階のところに計画してございます。広さといたしましては、普通教室2教室分、約150平米でございます。そのほかに、準備室をしつらえてございます。また、室内の具体的な細かいしつらえにつきましては、今後の実施設計において計画していくつもりでございます。

 以上でございます。

○志賀谷図書文化財課長
 私のほうから、資料11、本の森ちゅうおうについてでございます。

 まず、外観のパース図の中で階段部分の花壇についてでございます。

 こちらのパース図につきましては、まだ基本設計の段階で、あくまでイメージ図ということで、今後、実施設計を行う中で、使い勝手ですとか安全性などを含め、決定してまいりたいと考えているところでございます。

 もう一つでございます。本の受け取り場所が3階というところでございます。

 本来であれば、1階に受け取りがあると利便性が向上するところでございますが、スペースの都合もあります。また、せっかくの施設ですので、皆さんに中のほうに入って本を読んでみてもらうですとか、あるいは展示等、さまざまなものをごらんいただきたいということから、3階に設置しているところでございます。

 しかしながら、返却につきましては、1階に返却ポストを用意しているところでございます。

 以上でございます。

○染谷委員
 御答弁いただきまして、まことにありがとうございます。

 資料2については、御説明いただいた内容で理解いたしました。

 まちかどコンサートは、私から見ると、もう少し、確かに宣伝しているけれども、場所的な問題もあって、この人数かなということなんですけれども、せっかくの機会ですので、区民の方にこれで関心を持っていただくと、中央区が取り組んでいる文化的なことを理解できるのかなと思うんです。特に、海外の合唱団の方は本当にレベルが高いというのを私も感じておりまして、本当によかったなと思っております。今後ともこれが継続できればありがたいと要望いたします。

 それと、資料の3番、商工会議所です。申請されていくということで、理解いたしました。

 ただ、文書の一番最後、先端設備等の導入の促進に際し配慮すべき事項の中で、人を減らすことを目的とした取組を認定の対象としないとか、また、区は先端設備等導入計画を認定した事業者に対し、計画の進捗状況についての調査を実施する場合があるということなんですが、これに対してモニタリングなどは、区ではなくて、商工会議所なりが実施していくのか。例えば、記録などの確認とか、その辺は、3年間の計画の中でどのようにモニタリングされるのかについてだけ確認させていただきたいと思います。

 次、資料5番、観光協会の運営状況。

 先ほど、この活用の仕方で説明にあったのは、フロントのロビーとか、いろいろなことで利用されるということでありましたので、私もなるほどと思いました。ただ、今後、観光協会さんと本区にある旅館とホテルと共同で観光に力を入れていく取り組みというのは、ちょっと私はわからないんですけれども、今後もっと深いつながりを持って、取り組みを展開するに当たって、どうなのかなというふうに思っただけです。プロモーションに係る短い、3分というのは結構長いですけれども、どれだけ効果が見込まれるか、そういうものは何かあるのでしょうか。わかれば、お知らせいただきたいです。

 あと、小学校のほうです。

 確かに、プレディルームの確認は、私がうっかりしてしまったのかと思いますけれども、この中で私が気になったのはグラウンドなんです。今回、校庭の仕様は人工芝を利用されるという報告があるんですけれども、人工芝の手入れはないかどうかについてとか、また、この校庭の仕様を検証されて、ほかの地域の小学校もしくは浜町グラウンドとか、そういうところにも今後展開することなどがあるのかどうかだけ確認したいと思います。

 本の森ちゅうおうについてです。

 確かに、まだイメージということで、わかりました。

 あと、予約本の受け取りが3階というのは、1階スペースの件ということでありますけれども、例えばレファレンスサービスなどはほかの階で実施される予定ですが、1階スペースがないといっても、レファレンスは図書館機能の中では重要ではないかと思います。受け取りというのは、確かに、3階まで人の動きを誘導するというのは、結果的に館内を移動することで親しみやすくなるということはわかるんですけれども、臨機応変に、例えばお体の悪い方とかは1階でも受け取れるとか、そういう手配は考えていらっしゃらないのかだけ、お知らせ願います。

 以上です。

○田中商工観光課長(参事)
 事業者がつくって認定を行いました計画の進捗状況の確認についてでございます。

 今回の法の趣旨も含めまして、要は、3%なりの生産性の向上を目指して事業者の取り組みを促すという部分でございます。そういった意味では、3%向上したかどうかの確認というところまでの義務づけにはなっていないところでございます。ですので、先ほど申しました商工会議所との事前相談あるいは計画の内容等につきまして、区と連携をしているわけですが、その中で、ところどころ、例えば確認というよりはアドバイスといいますか、指導といったようなことが起こればやっていくといったところで、具体に生産性が何%上がったかを年ごとに確認することは想定していないところでございます。

 それから、プロモーション映像でございます。

 まず、観光協会の会員としまして、中央区の旅館業の組合ですとかが入っておりますし、ホテルとのつながりは日ごろから観光協会が持っているところでございますので、その中で御協力をお願いしていきたいと考えているところでございます。

 また、プロモーション映像の効果でございますけれども、プロモーション映像を見た人が観光客の中で何%いて、それがどのぐらいふえたのかというところの確認まではできないというふうに思ってございますが、我々とすると、少しでも多くの方の目に触れていただいて、見ていただいて、中央区に興味を持っていただく、そこが大事ではないかと思ってございますので、いろいろなところで目に触れる機会をふやしていきたいというふうに思っているところでございます。

 以上でございます。

○染谷学校施設課長
 校庭の仕様、人工芝についてでございます。

 人工芝につきましては、透水性型の素材でございまして、雨による利用制限もないため、かなり高い稼働率で使える素材でございます。そしてまた、粉じんがほぼ発生しないので、地域、周りに対して防じん性があると認識しています。そして、管理の面でございますが、摩耗したものにつきましては、一部張りかえが可能です。全体の耐用年数といたしましては、約10年を見込んでいるところでございます。

 それから、浜町グラウンドへの展開ということでございますが、私は教育施設担当でございますので、浜町グラウンドについてはわかりません。済みません。

 それから、人工芝の長さでございますが、約55ミリというロングタイプでございまして、転んでやけどするようなことはございません。

 以上でございます。

○志賀谷図書文化財課長
 まず、レファレンスサービスでございます。

 レファレンスサービスにつきましては、委員御案内のとおり、図書の貸し出しとともに、図書館の重要な要素の一つであると考えているところでございます。今回、本の森ちゅうおうにつきましては、2階が子供のフロア、3階から5階が一般の図書館ということで、2階から上につきましては、レファレンスサービスの窓口を設置していく予定でございます。

 また、3階まで行くことが困難な方につきましては、1階に総合案内を設置する予定でございますので、そういったところを御利用いただくようなことで検討していきたいと考えております。

 以上です。

○染谷委員
 御答弁いただきまして、まことにありがとうございます。

 まず、資料3については、御説明のとおり理解いたしましたので、今後とも何とぞよろしくお願いいたします。

 5番の観光協会の件についても、同じく理解いたしました。ありがとうございます。

 8番、晴海地区小学校の人工芝です。耐用年数10年間、コスト、手入れの関係がわかりました。

 それと、浜町グラウンドは、人工芝といっても結構やけどをする方が多かったりしたんですけれども、今回、こちらの新設小学校中学校の人工芝はやけどがないということで安心いたしました。今後ともよろしくお願いいたします。

 最後の本の森ちゅうおうの整備について、本の受け取りは、事情のある方については特別な手続をしていただけるということで、ありがとうございます。

 また、レファレンスサービスは重要な業務ではないかなと私も思っておりますので、今後ともそれの充実したコーナーなどを設けていただきたいことを要望いたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございます。

○田中(広)委員
 私からは、資料11について質問させていただきます。

 本の森ちゅうおう(仮称)の整備ということで、基本設計が示されたところであります。今回の施設イメージを見ても、森のようなやすらぎの中で、人々が出会い、交流する場ということで、大変すばらしい言葉が示されているのかなと感じております。今、本当に中央区は新しい区民の皆様、転入者がふえている状況の中で、本の森ちゅうおうの取り組みというのは大変重要だなというふうに思っておりますので、少しハード面を中心に質問をさせていただければと思います。

 また、3つの視点ということで、中央区の魅力の発信、子どもの読書活動推進、図書館サービスの充実ということで、庁内の議論もまとまってきたがゆえに、はっきりとわかりやすく視点が示されたのかなとも感じております。そこで、少しでも多くの方が何度も訪れたいと思えるような、また以前から申し上げておりますが、公園のような安らぎを感じるような施設になるようにということで、伺いたいと思います。

 まず、1つ目は、平成通り側の都有地の状況がどうなっているのか、他部署からどういった内容を引き継いでいらっしゃるのか、現在の御認識を教えていただければと思います。

 それから、2つ目は、イメージパースの内装を拝見いたしますと、確かに、建築面積が大分狭くなった分、コンパクトになってきたなということは感じております。その中でいろいろ工夫していらっしゃるんだと思いますが、これまで何度も申し上げてまいりましたけれども、特に福祉の施設あるいは教育の関係の施設では、内装の木質化が大変重要だと私は思っております。小学校に伺っても、木質化されているものですから、本当に温かみを感じるといいましょうか、すごく安らぎを感じます。今回の内装のイメージを見ますと、天井は木質化されているような感じですけれども、確かに単価が少し高いので、工事費に影響があるという心配もあるんですが、この点、どのように取り組んでいくのか、御見解をお願いします。

 それから、3点目は、2ページのイメージパースを見たときに、右のところに本の森ちゅうおうという、入り口のところに掲げられているんですが、ここに森のようなものが3つ、マークがあるんです。いわゆるロゴマークのようなものだと思うんですが、これは、こういった形で進めていくのかどうか、教えていただければと思います。

 そして、4点目です。2ページのイメージパースが大変すばらしくて、隣接も建物に囲まれているということもあって、しっかりした緑化が大事だということも何度も申し上げてきたんですが、緑化というのは意外と難しくて、本当にしっかり力を入れてやっていかないと、このイメージのようになかなかいかないと、私なりの経験の中で感じております。その点、緑化については、当然、整備するのは、また他の部署の関係もあるかもしれませんけれども、今回示していただいている緑のイメージをどうやってしっかりと実現していこうと考えていらっしゃるのか、この点もお願いいたします。

 以上4点、お願いします。

○志賀谷図書文化財課長
 それでは、まず平成通り側の都有地の件についてでございます。

 御案内のとおり、本の森ちゅうおうの西側につきましては都有地ということで、現在、区のほうが聞いているところによりますと、下水道局のほうで雨水対策用の下水管を新たに設置するために、あそこを拠点として、掘削工事を今後行っていくというところで、将来的に長期間にわたり工事をやるというふうな話を聞いているところでございます。

 続きまして、内装の木質化でございます。

 本の森ちゅうおうにつきましては、内装につきましても、森の中にいるようにということで、緑ですとか木などをイメージしたものを設置していきたいところでございますが、費用等がございますので、どこまでできるか、今後検討していきたいと考えているところでございます。

 次に、ロゴマークでございます。

 ロゴマークにつきましては、施設に親しみやすさや周知を図るために設定しているものと考えておりますが、こちらに記載してありますものは、あくまで現在のイメージでございまして、今後、本の森ちゅうおうにおきまして、利用される方々に親しみを持って利用していただくために、どのような形がいいのか、ロゴマークの作成も含めまして検討していきたいと考えております。

 最後に、緑化についてでございます。

 1階に平置きの駐車場を置きます関係で、2階に人工地盤の緑化の広場を設置するところでございますが、こちらにつきましては、本の森ちゅうおうにふさわしい、なるべくさまざまな緑や軽量の木なども植えながら、誰もが憩うことができるような場所としていきたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 ありがとうございます。ぜひ、内装の木質化あるいはロゴマーク、それから緑化の取り組みをしっかりお願いしたい、検討していただければと思います。

 最初の都有地の関係ですけれども、今、工事を長期間行うであろうといった御答弁をいただいたところです。これまでも何度も、防災上の観点も含めて、通り抜けできるように、あるいはできれば極力区として使わせていただいて、公園のように整備していただいて、区民の皆さんに喜んでいただけるような一体的な跡地活用にしていただきたいと他の委員会でも述べさせていただいたところでありますが、この点については、どのように教育委員会としては感じておられますでしょうか。

○志賀谷図書文化財課長
 教育委員会といたしましても、そちらの場所につきましては、公園として整備できれば利用者の利便性向上にもつながるので、いいとは思うところでございますが、東京都の土地で利用の予定があるということでございます。しかしながら、あいている場所につきましては、通路になるかもしれませんけれども、引き続き東京都のほうには要望していきたいと考えているところでございます。

 以上です。

○田中(広)委員
 ぜひ教育委員会としても、他部署とも連携しながら、しっかりと要請をお願いしたいというふうに思います。

 日ごろから、いろいろな図書館を見たり、視察してきているわけでありますが、昨年の12月、杉並区の図書館を視察してまいりました。そこの図書館は、全国では珍しくて、隣接地に図書館と一体となって、読書の森公園が、約1,800平米なんですが、ありまして、大変すばらしい。名称も大変すばらしいですし、コンセプトもすばらしいなというふうに感じております。実際のところは、近隣の方に寄附していただいて、それを後から読書の森公園にしたというお話であるんですけれども、大変すばらしいなと感じております。また、その公園の中には、杉並ゆかりの作家や詩人の方のモニュメントも置いて、図書館の本を借りながら、その公園で読んだり、また、そのモニュメントを見たり、文化的なことを感じられる公園となっておりまして、私としては大変勉強になったな、参考になったなというふうに感じております。

 また、一方で、民間施設を見ても、例えば区内の最大手のディベロッパーさんの商業施設を見ても、最近は日比谷に大きな施設をつくりましたけれども、やはり日比谷公園と連動して、景観にすごく配慮して、利用者に少しでもメリットのあるような形を進めている。あるいは、六本木の施設を見ても、大規模な公園の整備をして、大変利用されている。民間でも、そういう動向があります。したがって、多くの方にとって、やはりこういう憩いの場、安らぎの場、公園というのは大変重要なんだということも示している一つではないかと感じております。

 そこで、ぜひ教育委員会としても、他部署と連携して、改めて力強く隣接の都有地について要望していただきたいと思うんです。工事期間中なのか、期間後になるのかわかりませんけれども、要請するに当たっては、単に通り抜け、防災上の通路とかにならないように、無機質な、ただの道路にならないように、例えば、そこに緑化もしっかりやっていただいて、イメージとしては文学の道とか、桜川があったということで、川の小道とか桜川の小道とか、何かそういったところまでイメージしながら、しかし、これは防災性の向上あるいは都有地も活用させていただくようにお願いするといった、少し視点を広げていきながら、魅力を高めていただきたい、このようにお願いしたいと思いますが、この点、御見解はいかがでしょうか。

○長嶋教育委員会事務局次長
 この施設は、中央区にとって非常に大切な施設だと思ってございます。図書館だけではなくて、中央区の魅力そのものをここに凝縮させていきたいというふうに考えてございます。反対側の桜川公園も含めて、あの一帯がそういった文化的な雰囲気を醸し出せるような形になるということは非常に大切だと思ってございます。

 そういった意味では、私たちの思いといたしましても、あの後ろ側は東京都の土地ということで、我々が直接どうできるという話ではございませんけれども、それにつきましては、私どもの要望もよく伝えた上で、東京都には東京都の事情というのは当然あろうかと思います。そういった中で、何とか妥協といいますか、お互いが一体の施設として、いいエリアにしたいというものは多分一緒でしょうから、今の段階ではお約束自体はできませんけれども、そういった形で要望なり思いなりを伝えていきたいというふうに考えてございます。

 以上です。

○田中(広)委員
 御答弁ありがとうございます。ぜひそのように進めていただくことを要望いたしまして、質問を終わります。ありがとうございました。

○加藤委員
 それでは、まず最初に資料1、区民施設等の指定管理者の評価結果について質問をいたします。

 毎年、このことについては質問しているんですけれども、今回の評価で、施設の管理、1団体を除き、B評価になっているんですけれども、何が足りなくてB評価になっているのか、その点について細かくお伺いしたいと思います。

○眞下区民生活課長
 施設の管理というところでございます。

 基本的には、施設の設備等の管理等がきちんと行われているかどうかというところで、A評価とか、そういうものをつけがたい項目でございまして、実は、この項目に関しましては、過去にも余りA評価をつけた実績はございません。施設の管理上とかで、例えば工夫が見られればA評価というようなことになり得ると思いますが、項目的にも多いので、5段階の評価で半数以上いい評価ということに関しては、なかなか難しい状況かなということで認識してございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 気になる内容で、月島地域区民館の事業運営で、仕様書に基づいた人員配置がなされているほか、各区民館を統括する責任者による現場へのフォロー体制が整えられていると評価しているということなんですけれども、各区民館を統括する責任者は、どのような職責の方が責任者となっているのか。現場へのフォロー体制が整えられているということですが、どのように現場を指揮・監督しているのか、それをお答えいただきたいんです。

 なぜこういう質問をするかというと、月島地域区民館の指定管理者であるタフカ株式会社については、全て非正規雇用者の方が対応しているということを、この間、長年の中で指摘をさせていただいているんですけれども、月島地域区民館については、実際にどういう職責の方が対応しているのか、その点について少し詳しく御説明をいただきたいと思います。

○鷲頭地域振興課長
 月島地域区民館におけます職責のある統括責任者についての御質問でございます。

 まず、月島地域区民館におきましては、現状、正規雇用者がお二人、非正規雇用者が31人ということになっております。統括責任者といたしましては、正規雇用の方と、それに準じます方がついていらっしゃるという状況でございます。

 こちらの施設のフォローの体制でございますけれども、当然、人の勤務シフトの関係もございまして、また自主事業の実施などの際に人が足りなくなるといったような場合もございます。そういったところにつきまして、こういった方々を中心にしまして、流動的に人の配置、フォローができるような体制としているところでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 ということは、正規雇用者が2人になったということで理解していいのかな。

 実は、ことしの3月の時点での予算特別委員会で、正規がゼロ人で非正規が35人という資料をいただいているんですけれども、その後、改善されて正規の職員が2人入ったということで理解していいのか、それをもう一度確認します。

 私も、晴海区民館や勝どき区民館を時たま利用するわけです。窓口の方、別に非正規の人が悪いと言っているんじゃないんです。丁寧にいろいろと対応していただいて、本当に丁寧にやっていただいているなと、使う側としても非常に心強い思いはしているわけです。その上で、各区民館における、いろいろな附帯設備、マイクなどの設備の管理はどのようになっているのかということを確認しておきたいんです。

 というのは、以前、利用者の方から苦情として、マイクを利用するときにコードにふぐあいがあって、非常に危険な思いをしたと。そのような声を聞いているわけですけれども、どのように対応したのか、その点についてお答えいただきたいと思います。

 今、タフカは正規雇用が2人入ったということで、いろいろと改善されているなという思いを私はしましたけれども、非正規雇用者の人に現場を任せるのではなくて、正規の責任ある方が現場をつぶさに掌握して、指導、支援、援助するということが必要ではないかなということを前提にして先ほど質問しておりますので、ぜひお答えいただきたいと思います。

○鷲頭地域振興課長
 初めに、月島地域区民館におけます人員配置でございますが、先ほど御報告いたしましたとおり、正規雇用が2名となったことにつきましては、私どもも確認しているところでございます。

 次に、先ほど委員からお話がございましたマイクコードのふぐあいの件でございますけれども、こういった面を含めまして、備品管理につきましては、備品台帳に基づきます管理をしっかりと行いますとともに、利用が終わりました後は、施設の職員が順次こちらの設備関係の確認はしているところでございます。ただ、利用が終わりました後の実際の確認の際に、一見目視を行った上での確認でございますけれども、実際に何らかふぐあいが生じてしまったということが生じているケースもあるということは伺っております。そういった場合には代替の品を御用意いたしますということで対応させていただいておりまして、実際に、各区民館に設置しておりますプロジェクターにつきましても、ふぐあいが生じた場合には速やかに代替のものが御用意できるような体制を組ませていただいているところでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 こういう評価の問題で、唯一、月島地域区民館の指定管理者、タフカが、12の指定管理者の中で、施設の管理についてはA評価を与えられている。先ほどのマイクの問題等々を含めて、私は、そういうものが、使った後、きちんと確認をするという作業が事前に展開されていれば、次に使う方にふぐあいを生じる、あるいは次の利用者に対して、いろいろとトラブルを与えることがないようにできるのではないかと思うんです。ですから、ほかのところの指定管理者はB評価ですけれども、なぜここがA評価になっているかということは、非常に疑問を抱かざるを得ないのかなと私は思っております。引き続き、指定管理者の問題については、これからも注視して見ていきたいと考えます。

 次に、資料6です。細かいことで大変申しわけないですけれども、幾つか気になる内容の文章があったので、そこを確認したいと思うんです。

 報告書の25ページ、基本方針2、個性や能力を伸ばす教育の推進という項目の中で、多様な教育活動の展開、特色ある学校づくりの推進、その中で、小学校の項目ですけれども、中央小学校が唯一、道徳教育の充実ということがこの文章の中では取り上げられているわけです。具体的に、どういう内容なのか教えていただきたいと思います。

○吉野指導室長
 ここでは、特色ある学校づくりということで、当然ながら、その学校や幼稚園の中で重点を置いているもの、まさにこの言葉のとおり特色を出している活動をここに記載させているところでございます。

 中央小学校の道徳教育の充実ということでございますが、記載してあるのは中央小学校ですけれども、実は、道徳教育に力を入れている学校はほかにも数校あります。では、実際にどのようなことをやっているかというと、通常のとおり道徳の授業をやったり、道徳教育に力を入れるというのはもちろんでございますが、それを取り上げて校内研修や研究等で教員の資質を向上させるということ、また子供たちの豊かな心を耕す、育成するというようなことで、ここでは記載はないんですけれども、オリンピック・パラリンピック教育と連携しながら、アスリートを呼んで心の教育を行っていく等々、道徳教育の充実を図っているということでございます。特に、平成30年度の点検評価でございますので、平成29年度の取り組みにつきましては、中央小学校は、道徳が教科化されるということで、教科化に向けた取り組みというところにさらに重点を置いているというようなことになっております。

 以上でございます。

○加藤委員
 小学校については平成30年から、中学校は31年からの道徳の教科化というのが行われておりまして、この報告は29年で、その1年前ということですから、先取り的にこういうことが行われているのかなという思いがしました。具体的に、この問題については別途の報告がありますので、その中でまた展開をさせていただきたいと思います。

 もう一つ、いじめ・不登校対策についてですけれども、学識経験者の安藤さん、それから小川さんの指摘があるように、いじめや不登校などへの対応について意見が述べられております。教育委員会として、この指摘に対して、どのように対応しようとしているのか、お答えいただきたいと思います。

 その上で、私は、スクールソーシャルワーカーの取り組みについて評価しております。スクールソーシャルワーカーの役割は、教師の負担軽減にとっても有効ではないかと考えるんです。児童・生徒の価値観も多様化しています。また、教育現場での貧困と格差の拡大による弊害も指摘されております。私は、スクールソーシャルワーカーが学校を巡回する方式から、全ての小・中学校に配置すべきではないかと考えております。しかし、そうはいっても、お金がかかりますから、これは私の考えですけれども、当面、一定規模の学校には常駐し、子供たちに寄り添うことが必要ではないかと考えるんですけれども、この意見に対して、どのような御見解なのか、お答えいただきたいと思います。

○吉野指導室長
 いじめや不登校等への対応ということでございますが、まず一義的には、当然ながら、学校が対応する。学級のことであるならば担任、また少し問題が複雑になってくれば学年主任だったり、管理職が入って対応するというのが、まずは通常の取り組みでございます。その中で、教育委員会といたしましては、学校だけではなかなか苦慮するケースもふえてきておりますので、スクールソーシャルワーカーの派遣や、もちろんスクールカウンセラー、あとは適応教室の充実等々、関係機関としっかり連携しながらの取り組みを充実させているところでございます。

 また、さらに複雑な内容、本当に問題の原因を探っていきますと、なかなか子供たちだけの原因ではないようなものが見られるケースが近年の傾向でございます。そこで、スクールソーシャルワーカーの役割としては、家庭にしっかり入り込むとか、関係機関とつなぐとか、そのような役割ということで、スクールソーシャルワーカーの役割というのは大変重要であり、教育委員会といたしましても、1人から2人という形でふやしているところでございます。

 ただ、一方で、先ほど言いましたけれども、まずは学校が取り組む、スクールカウンセラーがかかわる、適応教室と連携する等、ほかの教育機関も当然あわせて充実させていっておりますので、その中でのスクールソーシャルワーカーの役割、ここでは派遣回数等にも触れていますけれども、現在、2人で回っていまして、かなり成果を上げているところでございます。当然ながら、予算等もありますので、無尽蔵にふやしていくことはできません。どのあたりが適切なのか、どう必要なのかというところは、スクールソーシャルワーカーだけでなく、繰り返しになりますけれども、適応教室をどう充実させるのか、スクールカウンセラーをどのように活用するのか、また、いじめ問題にしても、不登校問題にしても、校内でどのように解決していくのかというのを総合的に検証しながら、スクールソーシャルワーカーのあり方というところにもしっかり触れていかなくてはいけないと思っております。スクールソーシャルワーカーだけでなく、それぞれ人をつけて支援するというのは、今の働き方改革からしても必要ということは十分感じているところでございます。

 ただ、繰り返しになりますけれども、そのあたりをしっかり検証しながら、どれぐらいの規模が必要なのか、中央区にとって、どこに力を入れるのが重要なのかというところにつきましては、しっかり検証していきたいと思っております。

 以上です。

○加藤委員
 スクールソーシャルワーカーないしスクールカウンセラーの役割については、私自身は非常に高く評価をしていて、今年度の予算の中でも教育相談等でスクールソーシャルワーカーの配置については非常に充実させるということで、いじめや不登校などの問題の早期解決を図るとともに、保護者や教員への支援・情報提供を行うということで、本当に大事なことではないかなと思うんです。

 気になるのは、いじめの問題は学級のこと、そのとおりだと思うんですけれども、ただ、今、いじめの問題というのはクラスだけの問題ではなく、やはり社会全体の問題でもあるのではないかなという思いを私はしているんです。先ほど申しましたように、貧困と格差の拡大が学校教育の中にも紛れ込んでいる。今、子供たちはほとんどお金を持たないですよね。カードでみんな決済する。そうしたら、そのカードの中に、残高がどうなっているのか、おまえはこれだけしか入っていない、貧乏だと。そういう子供たちのやりとりが実際に起きているわけですよね。それが果たしていじめなのかといったら、わからない。いじめに近いものではないかと私は思うんですよね。ですから、そういう目に見えない、学級の問題だということで考えるのではなくて、いろいろな子供たちがSOSをちょっとでも出したときに、それに対応できるスクールソーシャルワーカーなりスクールカウンセラー、やはり身近に相談相手がいるということが、そういう子供たちを救済していく大きな力になるのではないかなと私は考えるんです。ですから、ぜひ御検討いただきたいと思います。

 次、資料8の晴海地区新設小学校についてです。

 この問題、まず1点目、今回、報告では小学校のみの提案となっており、すばらしいものができるかなと私自身も期待しているところでありますけれども、実は、この問題は晴海地区将来ビジョン検討委員会でもいろいろ議論されていたのではないかなと思うんです。そして、小・中学校、福祉事務所などを含む複合施設というのが将来ビジョン検討委員会の中で提案されたのではないかなと記憶しているんですけれども、今回、小・中学校単独の施設として計画されているのか。されているのであれば、いろいろとこの間、ビジョン検討委員会で検討された区役所の出張所や保健センター等の計画については、どうなるのか、お答えいただきたいと思います。

○染谷学校施設課長
 複合施設についてでございます。

 晴海五丁目につきましては、小学校と中学校のみの施設でございます。そのほか、晴海四丁目のほうに出張所や保健センター等の複合施設が建設予定になっているところでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 この間、晴海まちづくり協議会の中から、晴海地区将来ビジョン検討委員会が立ち上げられて、十数回にわたって議論が行われ、さまざまな形での提案がされた。その中で、将来ビジョンの実現に向けた具体の提言と。交わるということで、生活を支え、交流を育む公共・公益施設、生活利便施設、医療・福祉施設、文化教育施設として、こういう形で提案されている。例えば、その中で、晴海四丁目、五丁目に幼稚園、小学校、中学校を新設する。四丁目のほうはわかります。今、空地として確保されている。そして、その中で新たな出張所、派出所及び保健センターを学校に併設、そして想定される人口を考慮した子育て支援施設や高齢者福祉施設の新設。ここには、学校に併設という形で提言がされているわけです。これについてどのように検討されたのか、今聞き漏らしたので、もう一度その点をお答えいただきたいと思います。

○田中(耕)委員長
 加藤委員、今の御質問の内容は、今回の理事者報告にどこまで付随するのかというところなんですが、では、先ほどの答弁の内容をもう一回整理して、今の件も含めて、可能な範囲でお答えをいただけますか。

○平林教育長
 晴海の将来ビジョンにつきましては、当時の考え方としまして、晴海の人口想定の中から、五丁目、四丁目の土地を確保し、そこに中学校、小学校の単体施設をそれぞれ建てていくというのがベースになっていたかと思っています。それから、いろいろ検討した結果、同一敷地内ではありますけれども、五丁目のほうに小学校、中学校を建設し、四丁目のほうの土地に、ある程度将来的なバッファも残した空地を確保しながら、今、委員が言われたような複合的な施設を建てていくということで計画を示しているところでございます。

○加藤委員
 わかりました。今の委員会とはそぐわない内容が出てきたので、大変失礼しました。

 そういう意味では、私も複合施設ができるのかななんて、そんな思いがあったものですから、こういう質問になってしまいましたけれども、また、この問題については精査をしながら質問させていただきたいと思います。

 次に、資料9、平成31年度から使用する小学校教科書及び中学校道徳教科書の採択について、何点か質問します。

 教育委員会としての道徳教育のあり方の見解、道徳の教科化の目的について、どのようにお考えになっているのか、まずお話をお聞かせいただきたいと思います。

○吉野指導室長
 まず、今の御質問につきましては、私たちは公立学校でございますので、これは当然、国の考え方にのっとってということになりますが、教育基本法及び学校教育法に定められた教育の根本精神に基づいて、自分の生き方を考え、主体的な判断のもとに行動し、自立した人間として他者とともに生きる基盤となる道徳性を養うということを狙う、これが今回の道徳教育のあり方、また道徳の授業の狙いが当然ベースになっているということでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 中央区の場合、道徳の教科書、展示会が行われましたので、私も一部閲覧させていただきました。今回、中央区が導入するのは東京書籍ということです。東京書籍が教科書作成の中で、子供が住む近所のお店がパン屋さんから和菓子屋さんに修正後、検定に合格しているということ。なぜかというと、パン屋という表記が、国や郷土を愛する態度が不足していることを理由に、和菓子屋に書きかえられたということが新聞報道されております。検定という名で、国による特定の価値観の押しつけではないかという不安を持ちます。このことは、道徳教科化の行き着く先を暗示しているのではないかと思います。

 その上で、道徳の授業で文部科学省の検定が必須の教科書が用いられ、評価が行われることになります。どのように評価するのか。他の項目では、例えばテストの点数などでそれぞれの評価をする材料がありますが、道徳の場合は、答えがあるようで、ないと考えるんですけれども、どのように評価するのか。また、教員が児童・生徒を評価するに当たり、評価基準はあるのか、具体的にお答えいただきたいと思います。

○吉野指導室長
 まず、当然ながら、道徳の価値というか、内容について子供たちがどのように考えるのか、そこにどのように気づかせるのかというようなところが道徳の授業の大切なところで、決して押しつけになるのではなく、子供たちの間で話し合ったり、考えて議論させたり、そのような授業展開の中で、子供たちが道徳的な内容に気づいていく、考えていくというところを狙っております。

 評価ということでございますが、これは今までもお話しさせていただいておりますが、例えば何か数字で点数をつけるとか、そのようなことではなく、あくまでも学習した子供が自分の中でどのように変わっていったのか、どのように学習に取り組み、どのように変わっていったのか、教師は授業から子供たちを見取り、それを記述して子供たちに返すということになります。評価基準というお話ですけれども、評価の例としては、本区からも学校のほうに資料として出させていただいておりますけれども、今言ったように、自分の考えを持つことができたとか、この点について友達に伝えることができたとか、興味を持って道徳的価値について気づくようになったとか、その子の成長を評価するというのが道徳の授業における評価であり、点数ではなく、教師の記述による評価ということでございます。

 以上です。

○加藤委員
 先ほども申しましたように、道徳の評価というのは、他の教科書とちょっと違うんですね。数値による評価ではなく、記述による積極的な評価と言われております。そういう意味でいうと、先生から生徒への評価には強いメッセージが込められるのではないかなと。成長の評価を下すわけですから、先生が一つの規範をつくり出すことにつながるのではないかと私は危惧をするんですけれども、その点について、そういう不安はないのか、お答えいただきたいと思います。

 そして、先ほど言いましたように、国語、算数、理科、社会、英語とは違うと。歴史の場合は、教科書の評価の基準と新しい事実が解明されれば、それに基づいて教科書も変わるわけです。ところが、道徳の教科書において、そういう学問体系やバックグラウンドによって評価することは不可能ではないかなと。そういう意味でいえば、国が道徳観を定め、教師が評価するのは適切なのかという問題があると私は思うんですけれども、その点についての御見解をお答えいただきたいと思います。

○吉野指導室長
 まず、道徳の評価もそうでございますが、そもそも学校の教育活動、子供たちが何かを学ぶ、これは国語や算数でもそうです。例えば、体育等の運動でもそうです。行事等の参加もそうですし、あとは日常の生活の中で友達とのかかわり、何か当番活動をやるとか、そのような1日の生活の中の活動。教員は、その場面場面をしっかり捉えて、子供たちを評価して褒めてあげ、認め、さらに成長させるというのが本来の教育でございまして、今お話しさせていただいたことは、道徳教育の評価の部分でも当然同じ考えでございます。そういうことで、先生のほうから何か考えを押しつけるとかいうことではありませんので、不安というところは特にありません。

 逆に言いますと、これは学校の教員の役割だと思っております。これが道徳の価値になると、何か押しつけなのではないかとか、何か教え込んでいるのではないかというようなことを今言われているんですが、そんなことは全くないということで、一つの学校教育の中のさまざまな場面、そのうちの授業の一つ、その中の道徳の授業というところで子供たちを評価していくことですから、これは逆に、しっかり子供を見取って評価していかなくてはいけないと、それくらいまで思っているところでございます。

 ただし、教科として改めて入ったものですから、学校の教員がスムーズにできるように、教育委員会としては、研修を行ったり、指導資料を出したり、しっかり支援していくということは重要だと思っております。

 以上です。

○加藤委員
 ですから、例えば国語、算数、理科、社会とか、テストをやったりして、自分の点数が60点しかとれなかった、80点、満点とったと。ある意味では、そういう意味での自分と評価を比べることができるわけですよね。ところが、道徳教育というのは、果たして本当にそれができるのかなと。先ほど冒頭申し上げましたように、パン屋さんがいきなり和菓子屋さんに変えられる。そういう価値の変更が国のほうでやられている。私は、何よりも大事なのは、やはりこれが正しいのか、そういうことが学術的にも学問体系の中でもきちんと検証できる、それが学校教育に求められているのではないかなと思うんです。ところが、道徳教育はそれができないでしょう。

 先生はそんなことはしませんと言うけれども、やはり先生の子供に対する評価というメッセージが届くわけですよね。例えば、算数で60点しかとれなかったから、評価で3だったと。これはわかる。でも、私は道徳でこんなに努力しているけれども、何で3なんですかと言われたときに、どういう判断を下すのか。そこには、学校の先生の評価基準がきちんと検証できないという道徳教育の問題があるのではないか。

 そういうことを指摘しまして、質問を終わります。

○田中(耕)委員長
 理事者報告の質疑の半ばではございますが、ここで休憩を入れたいと思います。再開は午後3時25分でございます。

 暫時休憩といたします。

(午後3時13分 休憩)


(午後3時25分 再開)

○田中(耕)委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

 次の質問者の発言を願います。

○青木委員
 では、理事者報告に関しましては、1点だけお尋ねいたします。簡潔にお答えいただければと思います。

 資料6、平成30年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検の冊子の9ページにあります基本方針の中で、豊かな心、温かな人間関係を育む教育の推進ということで、1番目に人権教育の推進が挙げられておりまして、多様性という言葉がたびたび出てまいります。多様性、いわゆるダイバーシティというのは、このところのキーワードとなるわけですが、多様性とだけ、その下の取組状況2のところにも出てまいりますが、性別で見る多様性と人権というふうに、この人権の中には、多様性、ここには男女共同参画という部分も含まれてまいります。そういった意味で、ここで扱われております多様性について具体的にお答えいただければと思います。

○吉野指導室長
 人権教育における多様性というところでございます。

 今、世の中さまざまな考え、さまざまな立場の方がいるということも当然多様性でございますが、学校教育の人権教育においては、例えば性別ということが出ましたので、女性ということ、または障害者、または高齢者、外国の方、あとは子供に対する扱いということも含めると、このようにさまざまな視点からの立場に立った考え方というようなことを、1つ、多様性というような捉え方をしております。

 以上です。

○青木委員
 ちょっと不安でしたので、お尋ねしてよかったと思います。

 最近、ダイバーシティといいますと、まず取り上げられますのが性別、国籍、障害があるなし、そしてLGBTということが入ってまいります。私も委員会の中で2度ほど、LGBT教育を取り上げてまいりました。それがいじめにつながるという問題もありますけれども、それより前に、小学生に対するLGBT教育というのは、その本人、当事者が、自分がみんなと違う、何でだろうと悩んだときに、相談ができない。私は、僕は人とは違うということで自分で思い悩んで、それが最悪の場合、自殺につながるという数値結果も調査で出てきております。逆に、多様性とかダイバーシティという言葉がひとり歩きする中で、その中身をきちんと具体的に捉えていくということが必要だと思います。

 繰り返しますが、性別、国籍、そして障害のあるなし、LGBTなどということで、このLGBTについても、しっかりと教育の中で取り上げていただきたいと要望いたしまして、質問を終わります。

○渡部(恵)委員
 それでは、資料10から質問させていただきます。

 こちらの平均正答率の数字を見せていただきながら、私は、前年比、前年から中央区の子供たち、そして東京都、全国、どのように変わっているかというふうに見ていくと、御報告とは違った視点が見えてまいりました。

 まず、小学校ですけれども、AとB、Aは基礎知識、そしてBというのは活用、つまり応用問題になると思いますが、小学校は国語A、Bともに前年比、前回調査、平成29年調査から若干下がっていますよね。それから、算数Bに関しましては、区と全国ともに大幅アップしておりますけれども、実際の基礎知識を問う算数Aが、区は昨年度から11.2、都が14、そして全国だと15.1と、いずれも大きく下げています。これは、問題の傾向によって大きくポイントを下げたのか。応用問題というか、活用するBができて、知識を問うところが下がっているのはなぜだろうというふうに思いますので、おわかりであれば、そこを教えていただきたいです。

 それから、中学のほうを見てみますと、数学B、活用のほうですが、都は前年比1ポイント、全国は1.2、中央区は2.9、約3ポイント、都から比べれば大体3倍、前年から下げているという結果が見えています。それから、国語Bについて、これは応用編ですけれども、都は前年から11ポイント、中央区は11.8、全国11ということで、押しなべて全体的に同じぐらい前年と比べて下げている。問題によって、こうした変化が出てきているのか。あるいは、中学の国語Aのほうを見てみると、都も全国も約2ポイントずつ下がっています。だけれども、Bについては、かなり下がっているということで、私は、どうしてこれだけ大きな差が出てくるのかなと。そして、全国的に下がっていれば、中央区も一緒に下がっているので、これは問題の傾向かなということがわかるんですけれども、このあたりを教えていただきたいです。

 それと、これまでさまざまな、区も独自の学力調査、生活の実態調査もしておられますけれども、常に課題となっているのは、読み解く力が全教科にわたって若干弱いという御報告を受けております。ですから、どうしても読み解く力という部分に少し影響されているのかどうかという視点も持って質問させていただきたいと思います。

 以上について、まずお知らせください。

○吉野指導室長
 まず、1つ言えるのは、全体の上がり下がりというところは、問題の傾向というところはあります。過去数年分を分析しても、そのときによっての平均点が変わるというところは、少し難解な問題が出たというところがあります。

 あと、全国や東京都に比べての振り幅というところにつきましては、決してこれで言いわけするとか逃げるということではないんですが、やはり中央区でも、学年の傾向というところも当然出てきます。ですから、振り幅というところもしっかり分析しなくてはいけないんですが、今の御質問の中で読み解く力が原因なのではないかというような御指摘がありましたけれども、読み解く力というのは、東京都全体の課題でもあり、本区の課題でもあると思います。

 まさに、今、分析しているところでございますが、実は、分析していくと、間違ったところの中で、誤答ではなく無回答というようなところも、今年度は若干目立っているのかなというところがありますので、無回答をなくすために、どのように分析して、どのような授業改善を行っていくのか、この後しっかり示していかなくてはいけないところだと思っております。まさに、今、主体的で多様な深い学びというところ、子供たちがじっくり考える時間をもう少し保障する授業展開をしたほうがいいのか、子供たちと対話する時間をふやしたほうがいいのか、どういう授業がいいのかというところは、これからしっかり分析していきたいと思っております。

 以上です。

○渡部(恵)委員
 今、指導室長から、分析を相当程度丁寧にしていきながら、これからまた、ここに御報告いただいておりますが、ことしの5月に作成された学力向上プランを、さまざまな学年に対して適宜修正した学習指導等々を行っていかれるという御意思の御回答をいただきました。今後ともよろしくお願いをいたします。今、子供たちがたくさんの情報の中で学習していかなければいけないのは、本当に大変だなと思います。御指導も大変だと思いますが、よろしくお願いをいたします。

 それから、資料11について幾つか質問させてください。

 今回、かなり具体的な整備について資料をいただきましたけれども、まずティーンズコーナーに関しましては、第3次中央区子ども読書活動推進計画の中にあります、小・中学生から本の森ちゅうおうへの要望という形が、しっかりとここの計画に入ったんだなという認識を持たせていただきました。また、これは2年前になりますが、企画総務委員会が、子供たちが考える中央区の未来についての図書館への要望ということで、本の数、それからたくさんのいろいろな子供たちが集まれる環境を図書館に求めたい、たくさんの知識を得たいんだというようなこともここに書かれているので、そのような取り組みがなされた御報告かなというふうに読ませていただきました。

 その中で、ティーンズコーナーというのは、どのようにお考えになるのでしょうか。例えば、私も、この夏、武蔵野市の図書館を見せていただいたんですけれども、子供たちのコーナーについては、大人が全く入れないで、子供たちの自主性の中で運営ができるような取り組みになっていました。また、姉妹都市の交流、国際観光都市であり、国際教育を行っている中央区独自のそうした視点も必要ではないかなというふうに思っております。

 また、本の持ち出し、1階部分については、先ほどの御答弁にもありましたが、特に機能を持たせていないということでございましたけれども、中には貴重で希少で価値がある古い蔵書等々を中央区は持っているはずですので、本の持ち出し禁止についての機能をどのようにお考えか。

 3点についてお願いいたします。

○志賀谷図書文化財課長
 まず、ティーンズコーナーについてでございます。

 ティーンズコーナーにつきましては、施設3階に設ける予定でございまして、一般的にいうライトノベルですとかを置いていきたいと考えております。また、中学校の図書委員ですとか、そういう方々による展示なども積極的にしていきたいと考えております。また、あわせてティーンズコーナー近くにグループ学習室を設けまして、子供たちが何名かで、その中で宿題をやったり、活動していくような場所を設けていきたいと考えているところでございます。

 中央区の特徴的なものというところでございますが、中央区としての特徴といいますか、先ほど述べましたように、中学校等と連携しまして、図書館を活用していただく、または図書館から学校に行って、それぞれ読書活動を推進するような活動をしていきたいと考えているところでございます。

 あと、本の持ち出しについてでございます。

 基本的に、本の持ち出しにつきましては、現在、自動貸出機で貸し出ししておりますので、こちらに移転した後も同じような形式でやっていきたいと考えているところでございます。ただ、小さいお子さん等は、まだその辺がわからない部分もございますが、リサイクル本という、皆さんに自由に持っていっていただけるような本を子供たちには、無料でというか、貸し出しをせずに、広場で読んでいただけるようなことをしていきたいと考えているところでございます。

 以上です。

○渡部(恵)委員
 ありがとうございます。

○田中(耕)委員長
 以上で理事者報告に対する質疑を終わります。

 次に、議題、区民生活及び教育行政の調査について、御発言のある方は挙手をお願いいたします。

○青木委員
 それでは、2点お尋ねいたします。

 今週の月曜日、9月3日から2学期が始まりました。多くの子供たちにとって、希望を持って、またお友達と一緒にお勉強しようという子もいれば、やはり学校から足が遠ざかっている子もいるという中で、最近、2学期の最初の日というのが大変注目されております。中央区内、小・中学校も、9月3日から始まっております。この1週間の状況、簡単にといいますか、いい点、悪い点も含めまして、ありましたら、お答えください。

 そして、同じ9月3日、始業式の日、起きてはならない、私たちが心配していたことが起こってしまいました。それは工事車両による交通事故、中央区内の公立小学校に通う6年生の男の子が被害者となりまして、重傷です。報道によりますと、かなり治療に時間がかかるだろうという複雑骨折です。そして、加害者のほうですが、最初、後続車が子供を巻き込んだのではないかということで一旦逃げていた。ニュースでもひき逃げというふうに報道されておりましたが、結果的に、この6年生の男の子はちゃんと青信号で横断歩道を渡っていた。そこを工事車両、最初は工事車両という言い方も避けていたようですが、コンクリート作業車ということがわかりましたので、工事車両です。この工事車両は大型車ですので、左折するときに子供が見えなかったという言いわけで、いわゆる巻き込み事故になりましたが、結果的に、ドライバーは意識していながら逃げてしまった。今、私が知り得ている情報ですが、大変悪質であるということがわかっております。

 この工事車両は、工事の現場が中央区内であったかどうかはわかりませんが、それとは関係なく、やはり中央区内で、晴海の選手村を初め、まだ工事が始まっていないものも含めますと、現在、27の再開発があります。そしてまちづくり協議会などでも地域の方が一番最初におっしゃるのが、やはり安全性です。安全性を確保してください。特に、子供たちの登校時、下校時の安全性が最重要です。それが、2学期が始まった途端に、このような事故が起きたということを私は大変憂えております。この点について、教育委員会としてどのような指導をしているか教えてください。

○吉野指導室長
 まず、2学期が始まったというところで、今回の様子を見ますと、不登校児童・生徒の数は、大きく改善されたというところではないんですけれども、実は、始業式前後で全国的に自殺する子供たちがふえているというような、これは報道で御案内だと思いますけれども、本区では、始業式の日を基準に、きちんと子供たちの安否確認を確実に行っているところでございます。その中で、特に長い間学校に来られていないお子さんに関しては、確実に声を聞くとか、顔を見るとか、そのような視点で対応しているところでございます。交通事故の話はありましたけれども、いい2学期のスタートが切れているという状況は、各学校から報告を受けているところでございます。

 今度、交通事故の対応ということで、本当に痛ましい事故で、お子さんのこの後の回復を願っているところでございます。教育委員会といたしましては、まず各学校に月1回の安全指導の徹底を、毎年のように行っているところでございます。また、このような事故が起きたときには、しっかり通知を出して、さらに臨時的に各学校で全児童・生徒に対しての安全指導を行うというところもあわせて徹底しているところでございます。特に、今回の事故につきましては、今御指摘いただいたように、信号が青で渡って巻き込まれるというような事案でございます。学校の安全教育というのは、自転車の乗り方等も含めてなんですけれども、飛び出してはいけないとか、信号のないところを渡ってはいけないとか、車の近くで遊んではいけないというところがどうしても中心になります。今回強調しているのは、信号が青でも、それこそ車を信じるなではないですけれども、そのような指導をしっかりつけ加えての安全指導の徹底を図っているところでございます。

 教育としてできるのは、やはり学校の教員の意識を高めること、その上で子供たちに指導の徹底を図ること、これが教育委員会の役割と思っております。ただ、あわせて、当然このような関係部署への安全に関することの申し入れというのもしなくてはいけないと思っておりますので、この点につきましては、環境土木部やオリンピック・パラリンピック調整担当課と連携しながら、申し入れ等をしていかなくてはいけないということ、いけないというよりも、そのあたりもしっかり話し合っているところでございます。

 以上です。

○青木委員
 本当におっしゃるとおりで、この6年生の男の子には何の非もなかったのに巻き込まれてしまったということで、私も環境土木部交通安全対策担当のほうにも、しっかりとこの調査をし、同じことが起こらないように、工事の事業者のほうももう少し交通整理の警備員の方をふやすなど申し入れておりますが、ここは教育を語る場ですので、教育委員会としての立場を伺いました。どうもありがとうございました。

 以上で終わります。

○田中(耕)委員長
 議題、区民生活及び教育行政の調査については、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田中(耕)委員長
 ありがとうございます。

 第三回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについては、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田中(耕)委員長
 そのように取り扱わせていただきます。

 以上をもちまして本日の委員会を終了とします。

 どうもありがとうございました。

 なお、委員の方と担当部長はお残り願います。

(午後3時45分 閉会)


-委員会を閉じた後-

 区民文教委員会行政視察は10月24日から26日で、視察目的として、青森県八戸市では八戸ポータルミュージアム「はっち」について、秋田県潟上市では秋田県総合教育センターについて、それぞれ実施することを協議し、決定した。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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