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平成30年 環境建設委員会(11月9日)

1.開会日時

平成30年11月9日(月)

午後1時30分 開会

午後2時51分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 富永 一

副委員長 墨谷 浩一

委員 中嶋 ひろあき

委員 礒野 忠

委員 佐藤 敦子

委員 志村 孝美

委員 山本 理恵

副議長 田中 広一

4.欠席者

(1人)

委員 礒野 忠

議長 (礒野 忠)

5.出席説明員

(13人)

矢田区長

吉田副区長

望月環境土木部長

三留環境政策課長

石田環境推進課長

池田水とみどりの課長

落合道路課長

石井中央清掃事務所長

松岡都市整備部長

斎藤都市計画課長

菅沼地域整備課長

栗村都市計画事業担当課長

暮田建築課長

6.議会局職員

田野議会局長

一瀬議事係長

秋山書記

桝谷書記

7.議題

  • 環境保全及び建設行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○富永委員長
 それでは、環境建設委員会を開会いたします。よろしくお願いいたします。

 本日、議長並びに区長は欠席いたします。

 また、理事者報告の関係で住宅課長及び建築課長が出席いたしますので、あわせて御了承願います。

 過日の行政視察の実施に当たりましては、所期の目的を十分に果たすことができたと思いますので、今後の施策の参考になればと考えております。なお、内容につきましては、第四回定例会での委員長報告で報告させていただきたいと思います。

 それでは、理事者報告をよろしくお願いいたします。

○望月環境土木部長

1 事故により損傷を受けた新場橋の点検結果及び今後の予定について(資料1)

2 東京エコサービス株式会社の経営状況等について(資料2)

3 年末年始のごみ・資源の収集について(資料3)

4 清掃事業に係る車両接触事故の損害賠償について(資料4)

○松岡都市整備部長

5 築地魚河岸入居者に対する支援について(資料5)

6 晴海地区における歩行者ネットワークの整備に向けた都との協議について(資料6)

7 地区計画の区域内における制限に関する事項の追加について(資料7)

8 KYB及びカヤバシステムマシナリー製耐震ダンパー等のデータ改ざんについて(資料8)

9 区立住宅等の入居者募集について(資料9)

以上9件報告

○富永委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりでございますので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時44分です。自民党96分、公明党さん39分、日本共産党さん39分、無所属さん10分でよろしくお願いいたします。

 それでは、理事者報告に対します質疑に入ります。

 発言を願います。

○佐藤委員
 それでは、よろしくお願いいたします。

 私のほうから、資料5と6についてお聞きいたします。

 10月1日にグランドオープンしました築地魚河岸ですけれども、1カ月余りがたちました。場外市場については、確かに人出が減ったような気がいたします。築地魚河岸においては、資料にあるとおりにプロの買い物客が豊洲市場との比較を行っている。そしてまた、一般のお客さん、また観光客の方たちが減少したというふうにあります。そこで問題になるのが、築地魚河岸の持続可能性として、やはりプロの買い物客が求める品物がそこにあるということであり、そしてまた、入居者の方たちにとっては、そこで商いが成立するという点に尽きるというふうに思うんですが、一方で、場外市場の人出が少なくなる、にぎわいを失っていくということにより、築地魚河岸も一般客と観光客が減っていくということがあると思います。

 まず、お聞きしたいのが、場外市場のにぎわいを維持していくことにより食文化を継承させていくというところで築地魚河岸の存在意義があると思うのですが、区として、にぎわいと築地魚河岸の持続可能性という点について、どのように認識しておられるのか、お聞かせください。

 そして、資料6についてです。

 特に利便性という点については、交通結節点ということになると思うんですけれども、一方で、私なりに思うんですが、快適性、まちの一体性の確保、つまり歩きたくなるまちというような観点も非常に重要なのかなというふうに思います。分断を解消すべき箇所が晴海一丁目から晴海五丁目までで、幹線道路が端から端まで1.5キロぐらいにあるんですかね。1.5キロ、ちょっと長いなという感じもするんですけれども、新大橋通りでいうと、新大橋から茅場町ぐらいまで行くのかなというふうに思います。結構距離があるなという印象なんですけれども、立体的な歩車分離、歩行者デッキといったところなど、そういう工夫をしていただけるのかなというところと、歩こうと思えば端から端まで退屈せずに歩けますよというようなまちづくりをぜひ行っていただきたいという点についての御見解をお示しください。

○菅沼地域整備課長
 ただいまの築地魚河岸及び場外市場についてのお話でございますけれども、実際、時系列で整理しますと、10月11日に新市場が開場いたしました。そこから、今、委員御紹介ございましたとおり約1カ月が経過してございます。

 まず、この11日から振り返りますと、17日に及ぶ期間が、引っ越しの調整期間でございました。私ども区としましての対応としては、御案内のとおり暫定貸付地5,500平米の部分についての荷さばき機能をできるだけ早く現場に使用する、具体的に言うと、区画線の整理の工事であったり、電気工事であったり、あるいは東京都がその5,500平米を区分けする仮囲い関連の工事を速やかに行い、その環境を整えるといったところでございます。全くゼロではなかったんですけれども、混乱はほとんどなく、今日まで5,500平米の荷さばき機能が現状機能しているというふうな状態でございます。11月1日には、車専用の車両ゲート、これは都市整備公社が設置してございますけれども、車両ゲートを設置しながら、今、公社が委託してございます管理人が午前3時から5時まで常駐する形で、その管理を適切に行っているところでございます。

 なぜこの話をしたかといいますと、築地場外及び築地魚河岸の方々にとって、市場移転後も実態的には豊洲新市場から築地にきちんと荷が入る、そして、今、委員御紹介あった築地魚河岸に御来場されるプロの方々の買い求めるものがそこにある、そういったことをきちんと、引っ越し以降も、そこの機能を補完するという考え方のもとで、私ども、都市整備公社と連携し、地元の方々と相談しといった取り組みで、この1カ月間、運営に向けて最大限の努力をしてきたというのが、まず1つ目の話でございます。

 では、築地魚河岸であったり、場外市場のにぎわいの維持といったところの持続可能な運営のあり方の部分についてでございます。これは、正直言いますと、この1カ月間、一部マスコミ等でも、心ないという言い方をしてしまいますけれども、にぎわいを失ったというような報道もございますが、確かに、豊洲に市場が移転して以降、一般客、観光客は、当然のことながら、豊洲の新市場に行っている。そこはもう実態を私どもは把握してございます。一方で、築地魚河岸の入居者から、これは100%ではないというところは御承知おきいただきたいんですけれども、プロの方々が豊洲に行くことなく、築地魚河岸できちんと買い物ができる、売上としては、きちんと伸びているよというお声も聞いてございます。したがいまして、1つ注視しなければいけませんのは、まさに11月、12月、年末の商戦の中で従来のにぎわいがきちんと生まれるかというところは、私どももきちんと把握しなければいけないというふうに思ってございます。

 したがって、持続可能な運営という部分につきましては、私どもは、年度内は当面直接的な本報告案件でございます賃料の減額という措置をしながらも、実際上、プロの方々に引き続き愛される、そして買い物に来られる環境をどのようにつくっていくかというところを、きちんと築地魚河岸の入居者あるいは場外市場の方々といった事業者、築地食のまちづくり協議会とも連携を図りながら、そこはしっかりと分析あるいは検討をしていかなければいけない、そのように考えているところでございます。

 以上です。

○栗村都市計画事業担当課長
 晴海地区の歩行者ネットワークに関しまして、歩きたくなるまちという観点での考え方ということでございます。

 今回の歩行者ネットワークの整備の考え方、この別紙で示しております赤い幹線部分ですが、こちらは平成26年に地元の関係者の方々で作成しました晴海地区将来ビジョンの中で目標としている、晴海の中心軸となるいわゆるにぎわい軸、にぎわいをもたらす空間と一致しているものでございます。今回、歩行者ネットワーク、特に歩車分離という観点で考えていることとしては、先般の晴海三丁目の交差点の事故にあるような自動車と歩行者が同じレベルでなく、小さなお子様ですとか、なかなか速く歩けないお年寄りの方、こういった方々が安心して歩けるように、2階レベルあるいは地下のレベルなどで安心して歩けるようなところにすると。

 歩行者デッキあるいは歩車分離をした広幅員の道路を渡れるようにするのとあわせて、今回は将来構想街区というふうに別紙でも書かせていただいておりますが、これから特に晴海三丁目ですとか四丁目エリアで検討されている再開発の中で、歩行者空間の整備とあわせて、まさに人が歩く部分ににぎわいをもたらす施設、生活支援施設ですとか、あるいは公共的、公益的な施設、そういったものを歩道上に配置していくといったことを開発事業者のほうに指導していき、将来ビジョンで定めた晴海の中心軸にふさわしいにぎわいのある空間というものをつくっていけるように、これから指導していきたいというふうに考えているものでございます。

 以上でございます。

○佐藤委員
 るる御答弁いただきまして、ありがとうございます。

 まず、資料5についてですけれども、10月11日にスタートして5,500平米の荷さばき場が機能しているという点、それと、にぎわいを失ったという報道があるけれども、売上が伸びているという御報告もあるということですね。引き続き、年末の商戦に向けて注視をしていただくということで、こちらはしっかりとやっていただきたいと思います。

 私の一番聞きたかった論点としては、場外市場のにぎわいを維持することが築地魚河岸の持続可能性であるというふうに認識しているのか、していないのかというところです。しているということで当然理解はしていますけれども、そこで、現状、入居者に対する支援で、今、賃料が3分の1ということですね。平成31年4月から賃借料をもとに戻すということで、ここで入居者が離れてしまうという懸念がないのかなというところが1点気になりました。

 それとまた、場外市場のにぎわいの低下とともに、築地魚河岸がまちと一緒になってすたれてしまうということがないようにというか、そこら辺の懸念に関して、どのようなお考えであるかということを1点お聞かせいただきたいと思います。

 それと、資料6についてですけれども、晴海の中心軸ということで、歩車分離、広幅員の実現というところで、公益的なまちづくりを指導していくというところで大変頼もしいと思いました。歩きたくなるまちづくりという点においては、あくまでも歩きたい人は端から端まで歩いて行けるよというような点が、歩きたくなるまちでもあり、また健康志向というところにもつながっていくと思うんです。その意味において、緑のある空間であったり、あるいは、最近、犬を連れている方が非常に多いと思うんですけれども、ペットとの散歩であったり、今の段階からイメージなさっていることなどがありましたら、お知らせください。

○吉田副区長
 今の場外市場の問題について単純に申し上げますと、実は、移転後、場外市場の飲食店の関係で売上が落ちているところがあります。物販の関係は、どちらかというと、私どもの築地魚河岸のところを中心としてでございますけれども、新規の企画などが出まして、逆に、築地魚河岸を通じて買いたいという飲食店の方もふえておりますから、そういったこともあって、物販のほうの売上については、どちらかというと影響はない、一応均衡しつつある、むしろ拡大できるチャンスがあるというところだと思っております。そういった点で、私どもとしては、これはしっかり増加の芽というものをつかみ取って、まず御商売として成り立つようにしていかなきゃならないと思っておりますから、地域の中で場外市場と、それから築地魚河岸というところを含めて、実は、都心の4区とか5区の中の飲食店さんたちとうまく連携するような配送システムのありようとか何かというものも、今、検討をさせていただいております。そういったものについて、ひとまずプロをしっかり獲得しようじゃないかという流れをつくる。

 それから、もう一つは、これは商工観光の観点にもなってしまうんですけれども、観光という部分で、やはり人のにぎわいというのをばかにできない。実態的に、その部分があって、特に飲食店さん等については、そういった点で何とかやっていかなきゃいけないということがございますから、今、基本的には駐車場のあり方等も検討させていただきながら、例えば観光バス等の配車を増加できるような環境づくりをするとか何かというものをトータルで考えていって、場外のにぎわいをもとに戻し、発展させていくという方向性をとっていきたい。そういう方向の中で考えていきたいと思っております。

 今、築地魚河岸の入居者に対する支援策はここに資料で出させていただきましたけれども、その後の問題につきましては、年度が改まるころには具体的な方向性を皆様にお示しできるような、スピード感を持ったトータルの支援策を実施していきたいというふうに思っております。

○栗村都市計画事業担当課長
 晴海の歩きたくなるような歩行者空間について、どういった観点でというお話でございますが、今回整備していく、将来再開発をしていく幹線道路沿いについて特に想定していますのは、日常の買い物をする人たちが使う空間、あるいは近隣にお住まいの方が散策する、あるいはこちらの幹線道路から運河沿い、それから川沿いについては、別紙でオレンジの線で示しておりますが、ウオーターフロントプロムナードという形でぐるっと晴海を回れるような歩行者空間もあって、それとお互いにネットワークさせていくといったことで、まさにジョギングですとか、ペットを連れた方も行き来できるような形の想定をしているところでございます。

 ですので、幹線道路沿いの空間整備、歩道上の中でやっていくものもありますが、再開発をする民地側でも、憩える空間、ベンチが置けるような、そういった形の空間を設置できるような工夫ですとか、今回の晴海五丁目の選手村でも同様の、歩道空間とあわせた空地を使った憩い空間みたいなものを計画しておりますので、そういったものも参考にしながら、連続性のある晴海通りの空間というものをつくっていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○佐藤委員
 るる答弁ありがとうございました。

 飲食店がちょっと元気がないというところと、でも、逆に言うと、物販の売上が上がっているという、ピンチはチャンスというところは、非常にこれから可能性があるのかなというふうに思いました。いずれにしても、まちと築地魚河岸というものが一体性を持たせているというか、情報を共有して、協働して情報を発信していく、そこの延長線上に観光客がというところの一体感を通じて、築地全体の盛り上がりを区としても支援していただきたいと思います。

 資料6についてですけれども、日常のお買い物というお話がありましたけれども、中央区は巨大スーパーがないのですが、巨大スーパーは意外とコミュニティだったりするんですよね。その辺も何かいずれ考えていただけるのかなというふうに、今、御答弁を聞いていて思いました。いずれにしても、歩きたくなるようなまちという点について、これは東京都とも一緒に連携をしてやっていくことだと思いますので、要望等もしっかりお伝えしていただきたいと思います。

 質問を終わります。

○志村委員
 では、まず最初ですけれども、清掃車の事故についてお聞きします。

 接触事故ということですけれども、破損はどの程度なのか、作動しなくなったのかを含めて、その具体的な損傷の程度をお聞かせいただきたいのと、この13万6,080円というのが、ゲートバーの破損を修理する修理代のみなのかどうかの確認もさせていただきたいと思います。

 それから、清掃車の事故ということで、またなのという感じがしております。これまでも収集中も含めた事故がありましたけれども、今回の事故は、そういう収集中の事故とは性質が違うのかなというふうな気もしているんです。ゲートバーに接触した原因は、運転手の個人的なものなのか、それとも清掃車両の問題なのか、それとも職務上、ルーチン業務といいますか、流れの中で起こらざるを得なかった問題なのか、そのあたりの事故の原因についての分析はどのようになっているんでしょうか、お聞かせください。

○石井中央清掃事務所長
 まず、破損の程度でございますけれども、ゲートにつきましては、もとの動力の部分は稼働してございます。ポールの部分が2つ折りになりますゲートでございまして、上がるときには踏切のような形で上がるゲートでございます。今回、事故で損傷したときには、上の曲がる部分のポールがとれてしまいまして、下の部分の2段目というんでしょうか、その部分が残ったという状態でございます。2段目のポールにつきましても、動力部分とのつなぎ目の接続部分でひび割れが存在いたしまして、修理、交換ということになってございます。

 それから、見積もりの13万6,000円は修理代を含むのかということですが、これは設置費も含めた金額でございます。

 また、事故の原因でございますけれども、こちらは運転手の不注意と申しますか、ゲートが上がり切らない状態で車を発進させてしまったということで、見切り発車、本人の過失といった部分があるのかなということでございます。車両には、特に性能的には問題はございません。また、勤務につきましても、年休等休暇を計画的にとってございまして、過重な労働というところはございません。

 済みません。先ほどの見積もりにつきましては、賠償金額といったものは含まれてございません。

 以上でございます。

○志村委員
 収集後にゲートバーでとまった車が、発進と書いてありますのでね。今、お話を聞いて、損傷のぐあいが結構強いなと。ポールが外れて、そして動力部分のところまでひびが入ったということだと、相当なスタートダッシュがかかったのかなという気がしています。今、運転手本人の過失というような見解ですけれども、これも本当に個人的なものなのか。回収するときに焦るというのはわかるんですが、回収が終わった後、次の場所に移動するというときにぶつかっているというところで、結局、何らかのプレッシャーがかかったのかなと思ったりもしたわけなんです。御本人が何と言っているかわからないですけれども、普通は忙し過ぎて起こしてしまったんだということを弁明の形で言うというのがあるんですが、今回の場合はそういうことも言っていないということは、確かに個人の過失なのかなというふうに思います。

 私は、この事故を聞いて、結局、清掃車特有の事故、例えばよく、回収しながら車を動かしていてという、それで何か事故が起きるということは仕事中あるのかなと思いましたけれども、タワーマンションの駐車場から出るときにゲートバーを壊してしまうということは、清掃車でなくても一般的に起きる不注意の中での事故であるかなというふうに思っています。ここで区側が100%過失があるということで、仕事中に労働者が事故を起こせば、それは個人の問題ではないという点はあるんですけれども、この事故はちょっと性格が違うような気もしていて、先ほど対策委員会を開いたという話とか、朝礼とかの話があったんですけれども、業務を離れた形で、いわゆる個人の資質的な問題で起きる事故ということに対して、区としてはどのように考えているのか。厳しく言えば、100%運転手の過失で起きた問題を区がかわりに損害賠償したというようにも見られるかなというふうに思っています。別に、働く人を責めているわけではないんですけれども、客観的に見て、こういう事故は普通のと違うのかなと思うんです。そのあたりの見解もお聞かせください。

○石井中央清掃事務所長
 まず、先ほども申し上げましたけれども、清掃の運転職員が場を確認せずに見切りで発車してしまったということでポールを破損してしまいましたけれども、それにつきまして、区といたしましても、区の職員による事故ということですので、重く受けとめてございます。

 朝礼等の際の周知徹底でございますが、新たに考えておりますのが、その日に収集場所で注意する箇所を職員に再度周知徹底する。それから、左折、右折の際の安全確認ですとか、当たり前のことでございますが、交通ルールの再確認、また研修の実施も考えてございます。また、バーが作動する場所とか、そういった収集場所では改めて停止の再確認というものを徹底してまいりたいと考えてございます。職員の個人的な過失によります事故ということですけれども、清掃作業中の事故ということでございますので、やはり区としても責任があると考えてございます。

 以上でございます。

○志村委員
 結局、再発防止ということで考えた場合、一般車両が過失で起こす事故を起こしているというあたりは、やはり基本的なところですので、そこら辺も含めて再発防止をしていただくのと、また職場環境も含めて、改めて見直しも必要でしたら、していただきたいというふうに思います。

 次ですけれども、KYBのデータ改ざんについてです。

 ここでは、一応区内の対象物件が28件ということになっております。先ほど、名称などはわからないということなんですけれども、この中で、公共施設はないようなので、タワーマンション、超高層オフィス、もしその他があればですが、28件の内訳をお聞かせいただきたいと思います。

○暮田建築課長
 KYBのデータ改ざんの対象物件ということでございますが、こちらにつきましては、区の所有する建物については、ございません。また、タワーマンションですとかオフィス等ということでございますが、今、国のほうでも個別の物件ですとか、そういう細かいことにつきましては、建物所有者の方にKYBのほうで丁寧な説明をして、御了承を得た上で公表するということになっておりますので、国の単位では出ておりますが、私どものほうで個別にそれぞれ何件あるといったことについては答弁を差し控えさせていただきたいと存じます。

 以上でございます。

○志村委員
 一般的には、未公表物件の3割が超高層マンションだというふうに言われております。ですから、この28件の3割とすると、単純に8件ほどになるんですけれども、市街地再開発事業で建った30階以上の超高層マンションは区内に14棟あるわけです。ですから、その半分以上のタワーマンションに使用されているという認識を持ちますけれども、そのあたりの区の確認といいますか、見解をお聞かせいただきたいのと、あと建物所有者にメーカーから連絡が行くことになっております。賃貸で住んでいる住民の方、またオフィスではそこで働く方たちへの報告が行われるのかどうか、そのあたりもお聞かせください。

○暮田建築課長
 区内のマンションの中にあるかどうかということにつきましても、先ほどと同じになりますが、国のほうで所有者の方の御了承を得てからということになっておりますので、答弁のほうは差し控えさせていただきたいと存じますが、私どもで聞いている範囲によりますと、賃貸のマンションですとかオフィスビルなどにつきましては、そちらのオーナーの会社ですとか管理会社のほうを通じて、入居者、テナントさんのほうに御連絡が行っているというようなことはあるということは聞いてございます。

 以上でございます。

○志村委員
 答弁はできないと思うんですけれども、一つもありませんという答弁ではなかったので、やはり幾つかはあると思います。

 交換工事を2年間で行うとしています。結局、タワーマンションの場合は各階の壁の中に埋め込まれている耐震ダンパーはワンフロア10本程度というふうにも言われています。交換のための新たな装置を運び入れるのも大変で、タワーマンションの屋上からつり上げるということはとてもできない。となると、エレベーターで運ぶ。ダンパーの長さが1メーターから3メートルということなので、エレベーターの壁も外さなくてはいけない必要も出てくる。工期も、各階について1週間はかかるのではないかということです。この工期中に、エレベーターとか、そのフロアが使えないとかを含めて、どこかに仮住居を持たなくてはいけないというようなことになります。結局、そういう事態に対し、区としてどのような支援とか対応がとれるのか、それとも考えなくてはいけないのか、そのあたりはいかがでしょうか。

○松岡都市整備部長
 今回の耐震ダンパーの交換についてですけれども、免震のダンパーは、今、委員がおっしゃったとおり、今まで交換の事例がないということらしくて、技術的なところの難しさというのがまだわかっていなくて、その辺も、今、メーカーのほうできちんと整理をしているということでございます。ただ、耐震のほうのダンパーは見えているところにあるので、意外と早目にできるということですが、生産がなかなか間に合わないということが、今、一番課題になっているというふうに聞いてございます。

 また、そういった工事、1週間なり、もしかするともっとかかるのかもしれないですけれども、その間の支援につきましては、仮に仮住宅ということであれば、うちも仮住宅を持ってございますので、そういったものの利用だとか、そういったことはきちんと考えていきたい、そのように思ってございます。

 以上でございます。

○志村委員
 この物件、28件の中に市街地再開発事業で進められるとすると、福祉施設とか区民施設などの区の公的な施設が含まれている可能性もありますけれども、区の公的な施設が含まれている建物の件数はどのくらいでしょうか。

○暮田建築課長
 先ほども申し上げましたとおり、個別の物件等につながることでございますので、こういった形についての件数等については、答弁を差し控えさせていただいております。

 以上でございます。

○志村委員
 区にかかわる施設について、それも答弁を差し控えるということなんでしょうか。

○松岡都市整備部長
 区の施設でございますので、答えがすごく難しいんですけれども、弱者が使うような施設というのは、今、ないんです。その分については対象物件ではないんですが、1件だけ調べ中のものがございます。それについて、場所だとか、そういったものは、今、建築課長が言ったように言えないんですけれども、1件疑わしいものがあって、今、それについて調査をさせていただいております。

 以上です。

○志村委員
 今、疑わしいのが1件ということで、安心しました。

 関連するんですけれども、2015年でしたか、東洋ゴムの免震ゴムの不適合品というのがありました。全国で134棟でしたけれども、中央区内にその建物があるのかどうかなんです。それを確認したいのと、結局、それから3年たって、まだ交換作業が全体では6割にとどまっているということですので、今回、中央区の中での28件の交換工事も2年間で終わるのかどうかというのも心配になるわけです。

 これまでいろいろな偽装事件とかデータ改ざん等々、建築をめぐる動きでは起きております。数値なので、実際どれだけの大きな地震が来ると、その数値がどうなのかという意見も一部にありますけれども、基準というか、数字がある程度示されていれば、示された数字に基づく手続なり建築がされなくてはいけないのがされていないという問題もあります。それこそ、これからのタワーマンションの販売を含めて、影響も出てくると思います。そういう意味では、東洋ゴムの問題とあわせて、今回の影響、交換工事の見通しなども、もし区で考えていることがあれば、お聞かせいただきたいと思います。

○松岡都市整備部長
 今、委員おっしゃったとおり、日本の技術の信頼というのが揺らいでいて、その部分は私も非常に残念でなりません。同じ技術者として、本当に残念でなりません。信頼回復に向けて、何かできるのであれば、本当に一生懸命やりたいと思っています。

 あと、東洋ゴムの案件ですけれども、これも公表されていないものですから、済みません。今、この場で何件ということがお答えできない状況にございます。

 また、先ほども申し上げましたが、今後、工事に関して区でできることはしっかり対応してまいりたいというふうに思ってございます。

 以上でございます。

○志村委員
 やはり公表されない、事実がなかなかわからない。それがわかると、もちろん一部でパニックが起きるとか、資産価値の問題等々出てくるというふうに思いますけれども、また、それを出さないために、健全な建築物に対する風評被害みたいなものが一方で生まれる。そうすると、全体を下げていくものになってしまうという意味では、別に区を責めているわけではないんだけれども、本当に正しいことを正しく伝えて、今回のことは直接、ここでは倒壊のおそれはないということはありますが、そうはいっても、気持ちとしてはどうなのかというあたりはなかなか難しい問題はあります。公表できないとか、話ができないというのは、皆さんは知っているけれども、私はわからないというあたりは大変つらいところでありますが、ここが限界ですので、次にいきたいというふうに思います。

 築地魚河岸のほうに戻ります。

 先ほどの答弁の中での確認になりますけれども、5,500平米の荷さばき場が機能し始めているということがありましたけれども、その利用状況です。場外では駐車場が少ない、足りないということもありましたけれども、荷さばき場、また駐車場としての使用など、まだ始まったばかりですけれども、現時点でどのような利用状況なのか、お聞きしたいと思います。

 それから、先ほど飲食店の売上が下がって物販の売上は上がったということですけれども、これは築地魚河岸にも言えることなのか。3階のフードコート、飲食店も下がっていると。かわりに、1階の物販は上がっているという状況なのかの確認もさせていただきたいというふうに思います。

 今回の報告の中で、一般客とか観光客の来場者数が減少しているというようなこともあり、商品ロスの増加とか売上の伸び悩みが見られること、また、プロの買い物客が豊洲市場と築地魚河岸を比較しているというようなことも書かれておりますけれども、これは想定内のことなのかどうかです。私も、市場がなくなってしまえば場外も大変なことになるということで、市場の影響力がある間はいいけれども、あと10年たったらば本当に事態は深刻になるんじゃないかというようなことを何度も指摘させていただきました。私も、市場が移転した後、築地魚河岸のほうにも、もちろん場外にも顔を出すようにしているんですけれども、やはり以前のようなにぎわいはね。一見、人が固まっているように見えるんですけれども、実際、中に入っていくとすかすかとか、何かいろいろあるので、なかなか大変だろうと思うんです。だから、私の想定よりもお客が少ないのかなという気もしたんですけれども、今の事態というのは想定内のことなのかどうか、その認識もお聞かせください。

○菅沼地域整備課長
 まず初めに、5,500平米、荷さばき場の利用状況でございます。

 御案内のとおり、こちらについては、既存の建物の2棟の足元を使いながら共同配送をしている部分がございます。朝2時、3時に豊洲の新市場を出発して、築地魚河岸の荷を受ける共同配送のシステムを実は用いている部分、それから機能としては、ほかにプロあるいは一般客の方もというところも含めましては、車76台、自転車、バイク置き場200台相当の整備をしてございます。今、1カ月間の話でいうと、実態的には11月1日から車専用のゲートを設置したばかりでございまして、数値については、申しわけありません、お伝えはできませんけれども、まず荷さばきの共同配送の部分については、順調に利用されてございます。

 御案内のとおり、初日は相当な新市場の混乱がございまして、朝の3時に出発する最初の荷受け便が築地の暫定貸付地に着いたのが4時20分でございました。1時間20分もかかってしまったのは、ターレの火災とか、いろいろ現場が相当混乱していたということですが、そういったところは初日だけの話でございまして、現状、荷さばきの共同配送については、順調に稼働してございます。また、車76台の部分については、当然のことながら、早朝の時間帯のプロ向けに、それなりの数としてやってこられています。ただ、一般客になかなか、この暫定貸付地の利用については、当然、アナウンスがまだ行き渡っていないという部分もございまして、一般客の利用というのは少ないのかなと思っているのが利用状況のお話でございます。

 2点目の築地魚河岸の3階にございますフードコートと1階の物販の部分も、私どもは同様な受けとめ方をしてございます。1階の仲卸の業者の方々に直接ヒアリングをしますと、影響なくそれなりに手応えはあるよというお声があるのと、一方、フードコートについては、正直、苦戦といいますか、そういう状況が出ているというのが正直な私の意見でございます。

 最後、3点目の一般客、来訪客の減少は想定内のことかというお話はちょっと難しい話なんですけれども、当然のことながら、想定はしてございました。その裏づけとなるのは、想定していたからこそ、築地の場外、それから朝日新聞社さんと都市整備公社との連携を深めながら、キャンペーンを打ったのが、まさにそこの趣旨でございますので、築地場外が元気にこれまでどおり、これからもあり続けるというキャンペーンを1カ月以上張ってやっているわけでございますので、そういった部分の話の想定を置きながらも、先ほど吉田副区長が答弁しましたとおり、今後の対応については、しっかり区としてスピード感を持って検討を深めていかなければならない、そのように思っているところでございます。

 以上です。

○志村委員
 現状、わかりました。

 それから、この中で、一定期間というのがあります。その後、年末後の一定期間というのは、いつまでを指すのかということです。

 それから、一定期間が切れて、その後に起こり得る事態というのをどのように想定しているのか。

 あわせて、先ほどもちょっと触れたところもあったんですけれども、皆さんもそうですが、年末商戦をチャンスとして、どう捉えて、どのような取り組みを考えているのか。やはり毎年、場外に、また場内も含めて買い出しが楽しみだという都民の方や首都圏の方はたくさんいらっしゃるわけなんですけれども、そういう方たちに築地魚河岸に来ていただけるような取り組みなどをどのように考えているのか、お聞かせください。

○菅沼地域整備課長
 まず最初に、市場移転後初めて迎える年末と、その後の一定期間、この一定期間の捉え方でございます。

 まず1つは、こちらに書いてございます年末というところの目線と、それから、やはり年度末までの期間だと思っています。つまり、来春までの期間を1つきちんと見きわめながら、先ほど吉田副区長が答弁したスピード感を持ってというところと符合してくるというふうに私どもも実務レベルで考えてございます。

 また、起こり得る事態、どのような想定という話は、さきの委員の御質問にもございましたけれども、私どもはやはり築地魚河岸はプロの方を相手にというコンセプトを置きながら、基本的には、豊洲市場と築地魚河岸の両方でオペレーションしている入居者でございます。したがって、ある種、起こり得る事態という部分でいうと、それこそ前委員の御質問にございましたとおり、入居者が離れていってしまうという懸念も、実は想定としては置いてございます。そこの部分についても、先ほど吉田副区長が答弁しました配送システムといった交通環境の整え方とか、荷の整え方といった外的な環境の支援というところの方策も含めまして、そういった事態が起きないように、かつ起きたときにどういった考え方を用いるんだというところも含めて、これからきちんと整理、検討をかけていかなければいけないと考えているところでございます。

 最後、年末商戦をチャンスとしてどう捉えているのか。これは先ほどもお話ございましたとおり、プロの方々がきちんと築地でお買い物する、あるいは一般客、観光客の方がこれまでどおり築地を楽しんで、お買い物、そして食という文化に触れていただく場としての環境づくりをどのようにつくっていくのか、この年末に当たってどういうチャンスとして捉えているかということに関しましても、築地魚河岸事業協議会あるいはNPO築地食のまちづくり協議会と少し膝詰めで話して、そういったことのPRだったり、宣伝も含めまして考えていきたい。いずれにしましても、築地が選んでもらえる環境づくりをきちんと我々は考えていかなければいけないというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○志村委員
 ということは、この一定期間というのは、今年度の3月末だと。この後、賃料も戻すみたいなことで、もう本当にここで気を引き締めてやっていただくというような覚悟が求められるときなんだなというふうに思います。

 もう11月なんですよね。もう年末商戦が始まるのに、先ほどのようにこれから分析とか検討とか膝詰めでとなると、お正月商戦になってしまう可能性がありますから、本当にすぐ具体化しなくてはいけないと思うんです。これは区が具体化といっても、難しい話なんですけれどもね。例えば場外市場の方から私が聞いたのは、以前は場内で仕入れていた方が豊洲に仕入れに行くと。とにかく時間がかかってしまうということで、中継点が欲しいということで、築地魚河岸はどうですかと言ったら、そろっていないという話でした。それから、ずっと離れた京橋のほうの飲食店の方も、どうですかと言ったら、毎日自転車で築地市場に買い出しに行っていたと。それが今は、自転車なんだけれども、豊洲は週1回だと言うんです。場外市場に行っていると。場外市場に行っているけれども、築地魚河岸には行っていないと言うんです。聞いたら、欲しいものがないと言うわけです。ここは、私は伸びしろの部分だと思うんです。

 だから、やはり築地魚河岸と場外の方たち、そして、さらに飲食店、プロの人たちが求めるものをそろえる。だから、お客さんを待つんじゃなくて、もちろん、お得意さんにはやっていると思う。しかし、これから広げるという意味では、やはりいろいろな形で、豊洲ではなくて築地魚河岸へ行こうじゃないかというのをどうつくっていくのかという意味では、大きく言って3者のネットワークなり、コーディネーターなり、それを区も本当にやっていく。そこに一つの活路が開けるんじゃないかなというふうにも思っているところです。そのあたりでやっているのかどうかも含めて、今の考えもお聞かせください。

○菅沼地域整備課長
 プロが求めるものというところの品ぞろえの話につきましては、これは本当に市場移転ほやほやのときの声として、仲買人の方々、築地魚河岸の事業者側の方々が言っていたのは、ハモをちょうだいと。ハモがないとなると、ハモ一つもそろえられないのかという話がございまして、そういったことは、まさにオペレーションする側、入居者の方々の営業努力として今後必要だという直接のお声を聞いてございます。

 したがいまして、今、委員御指摘の視点とかを含めまして、まさにこの年末商戦に向けて、入居者の事業者の方々がどういう展開をするということをつぶさに私どもも把握しながら、一緒に盛り上げていかなければいけない、そのように考えているところでございます。

 以上です。

○志村委員
 今、やりとりをしていて、まちづくりのプロの地域整備課長と商売の話をやっているのが何かおもしろいなと思いまして、商工観光課の方たちがどう絡んでいるのか、今後、どう取り組んでいくのかというあたりはどうなんでしょうか、お聞かせください。

○吉田副区長
 現時点においても、場外のNPOと、それから入居者の協議会、その中に都市整備公社、それから私どもの商工観光課、それから、当然、施設の管理等を含めて区の地域整備課、そういったものが一体となって調整をさせていただいているところでございますし、今、いろいろ委員の議論があったようなところについても、既にそういった連携のもとに協議をさせていただいているところです。

○志村委員
 協議をしている中で、代表して、地域整備課長がいろいろお話ししていただいているということかもしれません。この中にも、プロとあわせて一般客とか観光客に親しまれる場所にするという課題があります。これは、築地魚河岸はどのようなものに考えているのか、時間もないんですけれども、端的にお願いします。

○菅沼地域整備課長
 実際、移転後のオペレーションにつきましては、朝5時オープンから9時までをプロの方への販売時間、9時以降を一般客、観光客というように、実はシフトしてございます。したがって、築地魚河岸そのものも観光客、一般客に親しまれるというところの運営時間を通じましては、築地場外のNPO等を含めて、今後、調整、検討していきたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○志村委員
 もうちょっと具体的なことも聞きたかったんですけれども、時間もないので、別の機会もあると思いますので、そのときに改めてお聞きしたいと思います。

 質問を終わります。

○山本委員
 まず、行政視察、ありがとうございました。大変有意義な時間を過ごすことができました。

 では、私も資料5、築地魚河岸入居者に対する支援について、3点ほどお伺いしてまいります。

 まず1点目は、財政的な影響について、2点目は、本来のコンセプトについて、そして3点目に、安定営業の支援についてお伺いしてまいります。

 まず、1点目です。移転延期期間が2年間ございまして、築地魚河岸もプレオープン2年間を経て、グランドオープンしたわけですけれども、その期間、原契約賃料の3分の1とする賃料減額措置を行っております。この期間の減額措置の総額というのは、大体どのぐらいなのでしょうか。

 また、今後、あと半年間延期するということなんですけれども、どのぐらい財政的影響を受けるのか、お伺いします。

 そして、これらの減額措置に伴い、都市整備公社の賃料が無償となっているかと思いますけれども、それは一般財源、中央区が補助金として出していると思うんですけれども、総額でどのぐらいなのか、確認をさせてください。

 2点目に、今回いただいた資料にも、プロに選ばれ、一般客や観光客に親しまれる築地魚河岸と書かれております。ちょっと幅が広過ぎてしまって、プロなのか、一般客なのか、観光客なのか、いま一度、一番の目的を確認させてください。

 そして、先ほどから、ほかの委員の発言もございますが、年末年始は稼ぎ時であると思います。このときに新規顧客を取り入れる、または一時的なものであっても、売上を上げていくことがすごく大切であると考えております。今現在は、朝はプロの方、その後、一般の方及び観光の方ということなんですけれども、3時ぐらいになると閉まってしまうかと思います。一般の方が買い物するとなると、夕方、夜御飯の買い物に行けるような施設だと、もう少し新たな顧客を取り入れることができるのではないかと考えますが、いかがでしょうか。

 そして、私もちょっとメディアで築地魚河岸が配送システム、配送サービスを行うというのを目にしております。そうすると、プロの方は一々見に来なくても、ネットで何が欲しいということを伝えれば配送していただけるわけですから、わざわざ来なくなってしまう、プロの方は減ってしまうのではないかと心配しておりますが、そちらについても見解をお伺いいたします。

 そして、3点目についてです。今現在、築地の場内の解体が始まっております。そして、今後、車両基地となります。この車両基地なんですけれども、運転手用のラウンジや食堂、軽食エリアが整備されます。築地魚河岸とこれらの施設を結びつけて、例えば食材を使ってもらう、搬入するなどといった契約など、あるいは売り込みでもいいと思うんですけれども、そういったことは考えていないのか、お伺いいたします。

○吉田副区長
 現在、大体、1軒当たり平均20万円ぐらいが正規の家賃だとすると、それを現状3分の1でやらせていただいております。これは1年間というようなことになりますと、基本的には3分の2を削っているわけですから、7,000万円を超える金額が、入るべきものが入っていない。3分の1の部分については、都市整備公社の管理費用に充てられておりますので、区のほうには収入は入ってきていない状態が2年間続いていて、累積でいけば1億4,000万円ぐらいのお金が入ってきていないのかなということでございます。

 ただ、これは正直言いますと、あそこに築地魚河岸を建設した費用、30億円余でございますけれども、それを基本的に30年間かけて回収しようとしていたのが当初の計画でございます。その回収年限が非常に延びているという状況でございまして、直接的に単年度の予算における財政的な影響があるかどうかということになると、それはないということになっております。実態的に、都市整備公社との間において、築地魚河岸の関係については、基本的には管理費を一部で先取りしていただきながら、私どものほうに残りのお金を払ってもらうという契約でございますから、現実のお金のやりとりは、今の段階で、都市整備公社の運営は別でございますけれども、築地魚河岸の運営に関しては、そこのところで整理がついているというふうに御理解をいただきたいと思います。

 それから、デポの運転手さんの食材の売り込みでございますが、何も決まっていないんですよ。がたがたしているんです。はっきり、いつできて、どのぐらいの人がどう入るなんていうことは、いまだに決まらないんですから、余り幻のような夢は追っかけないことにして、やはりプロをしっかりつかむことに私どもとしては注力したいというふうに思っております。

○菅沼地域整備課長
 私のほうから、2番目の本来コンセプトの話をさせていただきます。

 築地魚河岸のコンセプトは、まさにプロに支持されるというところの話を置きつつ、一般客、観光客も利用できる施設ということを当初からうたってございました。したがって、目線としては、まずはプロの方々に支持される食材提供、それから一般客、来訪客も、歩きながら対面でお買い物できるということを主コンセプトとしているものでございます。配送システム、わざわざ見に来なくてもという話については、まさにそこは対面というところの話がございまして、目的を持ってプロの方々が買い物をされるのを決め買い、ぶらぶら歩いて買い物をするのを拾い買いと言うようでございますけれども、その両方の部分で、直接物を見て、築地魚河岸のほうに買い物に来ていただく、そういったことのコンセプトが守られるよう考える施設だというふうに認識してございます。

 以上です。

○山本委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 最後、時間もないので、3点目について触れさせていただきます。

 今回、車両基地が築地の場内のほうにできます。売り込みがなかなか難しいのであれば、こういった運転手さんたちを取り入れることができるような、例えば動線をつくったり、例えば宣伝したりとか、そういったことも考えられるのかなと思います。私は、築地場外に関しては、余り悲観的には考えておりません。なぜかというと、このデポもそうですけれども、オリンピック・パラリンピックの開催時期、そして、その後の再開発などを考えますと、非常に立地がいい場所で、逆に言えば、何もしなくても人が集まるのではないかぐらい思っております。

 以上です。

○富永委員長
 では、理事者報告に関しましての質問を終わります。

 議題についての質問はありますか。ないですか。

 それでは、議題、環境保全及び建設行政の調査については、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○富永委員長
 第四回区議会定例会における委員長報告の取り扱いにつきましては、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○富永委員長
 さよう取り扱わせていただきます。これにて環境建設委員会を閉会いたします。

 本日は、どうもお疲れさまでございました。

(午後2時51分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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