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平成30年 企画総務委員会(11月28日)

1.開会日時

平成30年11月28日(水)

午前10時30分 開会

午前11時16分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(9人)

委員長 鈴木 久雄

副委員長 奥村 暁子

委員 押田 まり子

委員 瓜生 正高

委員 堀田 弥生

委員 松川 たけゆき

委員 原田 賢一

議長 礒野 忠

副議長 田中 広一

4.出席説明員

(28人)

矢田区長     

齊藤副区長    

吉田副区長    

平林教育長    

浅沼企画部長   

山﨑政策企画課長 

松永副参事(計画・特命担当)   

大久保財政課長  

田中総務部長   

鈴木総務課長(参事)       

生島職員課長   

倉本経理課長   

濱田防災危機管理室長       

俣野危機管理課長 

早川防災課長

遠藤区民部長

黒川福祉保健部長

瀧澤保育計画課長

古田島高齢者施策推進室長

中橋保健所長

望月環境土木部長

池田水とみどりの課長

落合道路課長

松岡都市整備部長

坂田会計管理者

長嶋教育委員会事務局次長

高橋監査事務局長

(財政係長)

5.議会局職員

田野議会局長

一瀬議事係長

桝谷書記

秋山書記

6.議題

  • (1)議案第94号 平成30年度中央区一般会計補正予算
  • (2)議案第105号 平成30年度中央区一般会計補正予算
  • (3)議案第90号 中央区立阪本小学校改築及び阪本こども園(仮称)整備工事(機械設備工事)請負契約の一部変更について

(午前10時30分 開会)

○鈴木委員長
 皆さん、おはようございます。ただいまより企画総務委員会を開会いたします。

 (挨拶)

 それでは、議長より挨拶をお願いします。

○礒野議長
 (挨拶)

○鈴木委員長
 ありがとうございます。

 次に、区長より挨拶をお願いします。

○矢田区長
 (挨拶)

○鈴木委員長
 ありがとうございました。

 審査方法について申し上げます。議案第94号、平成30年度中央区一般会計補正予算、議案第105号、平成30年度中央区一般会計補正予算につきましては、一括して説明を受け、一括して質疑を行い、質疑終了後、それぞれの議案を別々に起立採決によりお諮りすることでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長
 さよう取り扱わせていただきます。

 それでは、理事者の説明を願います。

○浅沼企画部長

 1 議案第94号 平成30年度中央区一般会計補正予算

 2 議案第105号 平成30年度中央区一般会計補正予算

以上2件報告

○鈴木委員長
 御苦労さまでした。

 発言の時間制について申し上げます。本日の審査終了の予定時刻を午後3時とすることが代表者会におきまして確認されております。また、これまでの例に倣いまして、通常の委員会での例によりますが、採決に係る時間10分を考慮し、各会派の持ち時間を算出することといたします。ただいまの時刻は午前10時39分でございます。したがいまして、自民党68分、公明党36分、日本共産党36分、中央区民クラブ36分、新青会10分ということになりますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、理事者の説明に対する質疑を行います。

 発言を願います。

○瓜生委員
 私からは、追加補正の新場橋復旧工事について何点か質問をさせていただきます。

 7月16日に事案が発生して、死傷事故ではなかったというところが大きな救いではありますけれども、その中において、今現在も新場橋自体は、歩行者は渡れるけれども、通行どめということですから、地域、地域経済に与える影響も大きいのではないかというふうに推測しています。

 その中において、今回、補正予算3,800万円余りの補正を追加して、来年度5,700万円余りを債務負担しているというお話の中で、久安橋の耐震補強というか、長寿命化の工事を延期して、その費用も大分流用されて危機に備えたというお話なんですが、そのあたりの認識を確かにするためにも、時系列的に流れ等をもう一度説明していただければと思います。

○落合道路課長
 新場橋の事故についてでございます。

 新場橋の事故は、本年7月16日に首都高速道路上を走るトラックの荷台に積んだ工事用の重機材のアームが橋の桁に当たって、橋の桁が損傷したといった事象でございます。当日、午後5時ごろに起こった事象で、その後、首都高速道路のほうで緊急の点検等を行っていただいたところでございます。

 今回、事故ということで、予算上の備えがあったわけではございません。そういった意味で、隣り合う久安橋につきましては、新場橋と近接していることから、通行どめを行うということは、やはり周辺に与える交通影響というのが大きいといったような観点から、工事のほうを次年度以降に送ることにいたしました。久安橋の工事につきましては、長寿命化の工事ということで、道路舗装、車道舗装、歩道舗装、防水を行うことを考えておりました。こちらにつきましては、予防保全の観点から行う工事でありますので、緊急でやらないと安全性が損なわれるといったものではございません。そういった意味で、次年度以降に送ったといったような状況でございます。

 以上でございます。

○瓜生委員
 説明ありがとうございます。

 長寿命化の工事ということで、緊急を物すごく要しはしないというお話だと思うんです。その中で、今回の事故によって、橋としては緊急性を要さないですけれども、本区の予算組みとか、そういった中では多大なる影響があるものだという認識もあると思います。

 その中で、今回、債務負担も入れて9,500万円ぐらいですね。これと、その前の久安橋は8,000万円ぐらいの話でしたっけ。雑駁に言うと、1億7,000万円とか1億8,000万円とか、そういう世界のお金だとは思うんです。そのあたりも、今回事故を起こした運転手さんということよりも、その会社が保険に入っていると思いますけれども、そのあたりの保険に関して、一般の事故だったら、いろいろ弁護士さん同士が入って話し合うとか、そういった感じもあると思うんですが、どのような感じで我が区の損害を正確にしっかりと回収していくのか、そのあたりの道筋とか、我が区の事務的な方向性みたいなものがお示しいただけるのであれば、お願いしたいと思います。

○落合道路課長
 今回の事故の損害に対する補償といったようなところでございます。

 こちらにつきましては、現在のところ、通行どめに伴う規制費、また点検費用といったようなものがかかっています。今後、設計のほうを進めまして、設計後、工事に入っていきますので、こういった費用につきましては、事故による影響を受けたところでございます。かかった費用については、損害保険会社のほうにしっかり請求をしていきたいというふうに考えております。

○瓜生委員
 ありがとうございます。

 それと、今回、追加補正にした、さきの補正に間に合わなかったということは、多分そこまで精査するために、いっぱい点検とかをされていると思うんです。そういった部分の費用とか、最終的な数字の確定まではいかないと思うんですけれども、我々もよく、事故になったり、保険屋さんという表現が正しいのかわかりませんが、損害保険の会社とかを利用すると、向こうは極力支出をしないようにします。出し渋りということではなくて、厳密な査定で、多分その認識があり、区はこれだけかかったのに、損害保険としては満額を認める可能性というのは、往々にして余りない話だと思うんです。

 そのあたりも、例えば道路課長の部署だけではなくて、全体的な話になるのかもしれないですけれども、どのような調整をされているのか。例えば、損害保険会社のほうも、これだけの大きな案件になると、さまざまな部署が出てくると思うんです。そのときに、こちらだけが丸腰で行くと、全額取れなかったり、7割とか、そうすると、やはり区民の税金を使ってやっているわけですから、皆さん、不信感ではないですけれども、不満感というか、そういったものも出てきやすいと思うんです。そのあたりはどういうふうに担保をとられているのか、いま一度お話をいただきたいと思います。

○落合道路課長
 請求に係る手続を進めていく上での点についてでございます。

 こちらにつきましては、損害保険会社のほうも、やはり委員おっしゃるとおり、弁護士を立てているといったような状況でございます。区におきましても、総務部の法規担当の副参事、また特別区の法務と十分調整をとりながら、しっかりと請求のほうを進めていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○瓜生委員
 ありがとうございます。

 余り起きてほしくないけれども、特殊な事案、なさそうであるような、ありそうでなさそうな事案ですから、例えばこういう事案が発生したときのモデルケースにもなりかねないので、負けずにしっかり頑張って交渉していただきたいと思います。よい結果を期待しております。

 以上で質問を終わります。

○堀田委員
 では、私も前委員から御質問があった件につきましてお尋ねしようかと思っていたのですが、詳細をお伺いできましたので、安心いたしました。ちゃんと法律の専門家とも協力しながらということで、安心いたしました。どうぞよろしくお願いいたします。

 私のほうからは、追加ではないほうの補正予算、当初から上がっていたほうのところから、公衆便所の整備につきまして確認をさせていただければと思います。

 こちらは、使送でお送りいただいた資料ですかね。補正予算の計上額総括表の2ページで、公衆便所の整備につきましての御説明をいただいております。この中で、今年度予定している工事について、契約が不調となったが、工期を変更して実施するとございます。理由として、契約が不調というふうに書いてあるんですけれども、工期をおくらせる、また再度入札をかけるという意味かと思うのですが、次にかけたときにちゃんと入札が調うというのでしょうか、決まるのか、そのあたりが不安なものですから、その点をどのようにお考えなのか、お知らせいただければと思います。お願いいたします。

○倉本経理課長
 元豊玉橋の公衆便所の件でございますが、こちらは、去る9月10日から12日の間に入札参加の申し込む期間を設けまして、結果的に1者のみ入札に参加したところでございます。その結果、区で定めます要綱に従いまして、入札を中止したという結果でございました。

 お尋ねの再度入札した場合、どうなのかというお話でございますが、こちらにつきましては、委員御承知だと思うんですが、近場に場外馬券場があるということで、結構人通りが多い繁華街のところでございます。ということで、工期が当初6カ月だったんですが、工期が間に合いそうもないというようなお話も伺っております。今回は工期を10カ月ということで、大幅に延伸したというのが1つございます。

 もう一つは技術者でございますが、ちょうどこの時期、いろいろな工事に携わっている業者が多くて、この時期に専門技術者を配置するのがなかなか難しいというお話も伺ってございます。こちらの再度入札は、予定でございますが、1月の中旬ごろに業者を決定する予定になってございますので、その時期であれば、専門の技術者の方が配置できるというお話も伺ってございますので、これは見込みでございますが、再度入札した場合には、複数の業者が入札に参加していただけるものというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○堀田委員
 了解いたしました。

 私も、こういう大きな公衆便所の整備とか、そういうものではなく、ちょっとした土木関係のことでお願いすることもあり、本当に一生懸命担当課長に入札とかもかけていただいているんですが、その額がちょっと小さかったりした場合などにはなかなか決まらなくてというようなお話もこれまでたびたびあって、そのたびに再入札をかけていただいて、本当に感謝しているんですが、そういうこともあったものですから、若干心配になりまして、お尋ねいたしました。技術者の手配といいますか、そういうあたりも、来年1月の再入札であれば、恐らく大丈夫だろうという、ヒアリングとかも含めての御答弁かと思います。それがちゃんと成立するように期待いたしております。

 以上で質問を終わります。

○鈴木委員長
 それでは、副委員長は委員席へお移りください。

○奥村委員
 それでは、補正予算について質問させていただきます。

 私からは、私立認可保育所の開設準備経費補助についてお聞きします。

 1億4,980万円が計上されるということになっていますが、国の補助金が約2,000万円、東京都からの補助が約9,000万円ということで、残りの4,500万円が区の負担になるかと思います。まず、この負担の内訳、どういったものに使われるのかということを確認させていただきたいと思います。

 それと、月島雲母保育園の運営会社となるモード・プランニング・ジャパンという企業ですけれども、ホームページを見ると、大変おしゃれな感じで、外国人モデルがトップページに出てきて、一瞬ファッションサイトのような印象を受けます。今、サイトを準備中ということで開けなかった部分もあるんですけれども、中身を見ますと、人材派遣を主な業務とする企業のようです。これまで人材派遣会社が運営する保育園というのは、中央区にはなかったと思うんですけれども、どういう経緯でモード・プランニング・ジャパンに決まったのかということをお聞きしたいと思います。派遣会社が運営しているということで、労働者を集めやすいとか、そういったメリットもあるというふうに考えておられるのかですとか、区の考え方についてお聞きしたいと思います。

 それとあわせまして、モード・プランニング・ジャパンの設立が1991年ということで、25年ぐらいはたっていると思うんですけれども、保育園の運営に当たってからはどれくらいたっているのかという点と、関東エリアで直営保育園を23園、北海道・東北で6園、九州で1園ということで、全国で計30園直営で保育園を運営しているということで、区部ですと、板橋区や新宿区、世田谷区、杉並区、足立区で保育園運営の実績があります。これらの保育園は、全て認可保育所ということなのかという点も確認をさせていただきたいと思います。

○瀧澤保育計画課長
 それでは、初めに、今回の補正予算で御提案させていただきました金額につきましての説明でございます。

 こちらの金額につきましては、全て保育園の改修です。今、事務所の一部のスペースとなっておりますため、保育園に改修するための経費としての予算となっております。

 それから、2点目でございます。

 モード・プランニング・ジャパンという運営会社でございますが、こちらは、委員おっしゃいますとおり、確かに、もともとの企業は人材派遣・人材紹介業でございますが、平成13年より保育園の運営を行っておりまして、平成13年から認証保育所、また平成22年から認可園の運営を行っているため、保育園の運営事業者としての一定の実績もあるというふうに認識をしております。

 モード・プランニング・ジャパンに決まった経緯でございます。

 今回開設を予定しております場所は賃貸マンションの1階部分でございますが、こちらのマンションのオーナー会社の事務所となっておりました空きスペースを改装しての保育園の開設ということになっておりまして、本区には、マンション所有の会社がこちらの運営事業者と一緒に提案をしてきた物件でございます。

 モード・プランニング・ジャパンでございますけれども、あくまでも私どもは、こちらが平成13年から認証保育所をしているということで、保育園の運営事業者ということでの認識でおります。保育園の運営期間につきましても、一定の期間を持っており、運営実績等がございます。また、今回、開設に当たりまして、こちらに限ったわけではないのですが、初めて区内で運営を開始する場合には、私どもは必ず、既存の事業者が運営しておりますほかの園を、子育て支援課の保育指導係に保育園の園長経験者がおりますので、実際に既存園を視察というか、調査をさせていただいて、実際の保育内容が適正であるか、また、何か改善点があるかということを実際に確認した上で、開設に向けて、事業者と協議をしているところでございます。

 あと、モード・プランニング・ジャパンが今まで開設してきた園でございますが、認可だけでなく、区内では認証園10園を運営しているということで、私どもは聞いているところでございます。

 私からは以上です。

○奥村委員
 幾つか確認をさせていただきたいんですけれども、今回は、ビルの所有者の方とこの企業が一緒に保育園の開設ということで提案に来たということですが、こういうことはよくあることなのか、珍しいケースなのかということを教えていただきたいなと思います。

 それと、区部で運営されている保育園というのは、認可ということなのか、認証なのか、混ざっているのか、そのあたりも聞きたいと思います。

 それと、ほかの自治体の職員の方とお話をして、この保育園について何か感じていることとか、心配しているようなことだとか、課題だとか、そういうものがあるのかどうか、区としての感想、認識も伺いたいと思います。

 それと、離職率などについては調査されているのかどうか、現場で働いている保育士の声などはどのように聞き取っているのか、また、どういった声があるのかということもお示しいただきたいと思います。

○瀧澤保育計画課長
 それでは、初めに、今回の提案の経緯が珍しいのかどうかというお話でございますが、現在、私立の認可保育所、本区で開設をしておりますものは、ほとんどこのような形で、実際に御提案をいただいた上での開設につなげているという状況でございます。

 区部におけるモード・プランニング・ジャパンの開設状況ですが、認可、認証、混ざっての開設となっております。

 また、他の自治体との協議等で懸念というか、心配事などはあるかということです。申しわけないですが、他の自治体と具体的にそういうやりとりはしていないところです。しかし、先ほどお話ししました既存園の調査の中で、実際にこちらの保育の実態の確認はさせていただいたところです。基本的には適正な保育をしていたというところですが、何点か改善というか、気になる点があったということで、具体的には、絵本の数がちょっと少ないですとか、清掃が一部行き届いていないところがあったのではないかとか、食事中の食事指導をもっと子供に寄り添った形で行ったほうがいいのではないかというようなところが、実際に運営している園を視察、調査した上での改善点ということで挙がりました。こちらを事業者に伝えた上で、今回、新しく月島に開設する場合には、そのような部分を改善した上で開設するようにということで指導しているところでございます。

 あと、離職率につきましては、済みません、今、手元に数字はないんですが、私どもで当然、こちらも事前に確認をしているところでございます。保育士の声、現場の声は、特に具体的には伺っていないのですが、今後、例えば、仮に開設後に、こちらの園に限ったことではないですが、そういったところでの声などが上がってくるようでしたら、当然、事業者を通じて適正に指導等をしてまいるということで考えております。

 以上でございます。

○奥村委員
 保育士の方の離職率などは確認できていないということですかね。保育士の声などを直接聞くということはしていないけれども、相談があれば、もちろん相談には応じていくということかと思うんですが、保育士の方たちが、何かトラブルであったり、不満があった際に、区にきちんと訴えられるような関係も築いていただきたいと思います。何か問題があって、その保育所をやめる、退職してしまうという判断になる前に、区として相談に乗って、改善をこの事業者側に求めることで、継続して働けるような環境がもしつくれるのであれば、子供たちにとって、保育士さんがころころかわるようなことはよくないですから、そういう支援も区としてしていただきたいと思いますので、その点についてどう考えるか、今後のことについて伺いたいと思います。

 それと、以前、月島二丁目で保育園の開設の予定がされていて、議会にも報告があったんですけれども、目星をつけていた場所が、家賃の問題で、小売店のほうが家賃を多く払うとか、積み増しするとかいうことがあって、計画していた場所が確保できずに、小売店にとられてしまったというようなこともあったと思うんです。その話を聞いて、適切な場所がなかなかないということも聞いているので、場所の確保はなかなか難しいなという感想を持っていたんですけれども、そういう意味では、今回、所有者の方と事業者の方とでは、支払いの部分、家賃については納得のいくものにおさまったということでいいのか、伺いたいと思います。

 それと、ほかの自治体への聞き取りの中で、食事の指導で気になる点があったということですけれども、モード・プランニング・ジャパンのホームページを見ると、食育に非常に力を入れているということをアピールされていて、栄養士の方が保育士の資格もよりとりやすくするような保育士資格取得サポート制度というものもあるということで、栄養士でもあり、保育士でもあるような方が多数活躍しているということをうたっているんです。そういう企業の特色を打ち出している中で、食事の指導が不十分だというのは、何か矛盾があるのかなと思うんですけれども、そのあたりの区の認識についても伺いたいと思います。

 あと、気になった点については、どう改善を求めていくのか。絵本ですとか、清掃の問題ということについても伺いたいと思います。

 それと、開設が来年4月ということなので、保育士の募集などもどんどん始まっているのだと思うんですけれども、今の時点で保育士の確保の状況ですとか、そういう見通しについて問題はないということなのかという点についても伺いたいと思います。

○瀧澤保育計画課長
 まず初めに、保育士の不満等の吸い上げというか、区での改善ということでございます。

 基本的には、私立の認可保育園ですので、やはりそういったところの御不満あるいは職場の状況というものは、あくまでも働く方と運営会社のほうで解決すべき問題とは考えております。しかしながら、私どものほうに、例えば直接保育士のほうから不満の声があった場合は、事業者に伝える、あるいはこちらのほうでお話を伺う等の措置はさせていただきたいというふうに考えております。これは、こちらの園に限った話ではなくて、私立認可保育所全体に対して、私どものほうで考えているところでございます。

 2点目でございます。

 家賃の関係でございますけれども、委員御指摘のとおり、こちらの所有者の方との協議で適切におさまっているところでございます。

 3点目でございます。

 こちらの既存園、実際に運営している園を調査した上での改善事項、指摘事項の中で、食事中の食事指導についてのポイントということをお話ししましたが、具体的には、給食の順番を待っているときに、子供に対して保育士の目が離れてしまう瞬間があったというところで、なるべく待たせないように、あるいは時間の順番、配置等について改善をしていったほうがいいのではないかと。決して、こちらの食事指導が欠けているとか、そちらがないというわけではなくて、よりよくしたほうがよいのではないかという指摘でございます。

 また、ほかの指摘につきまして、絵本の数あるいは清掃チェックにつきましても、同様でございます。絵本の数といいましても、全くないですとか、本当に不足しているというのではなくて、もう少しあったほうが子供たちがゆったり読めるのではないかというところ、また清掃のチェックにつきましても、見た際に、例えば部屋の隅にちょっと汚れがあったということで、より細かく掃除をし、またチェックをしたほうがいいのではないかということで、保育園としての適性を欠いているというような内容ではなくて、あくまでも、そちらを改善したほうがよりよくなるのではないかという指摘でございます。こちらにつきましては、既に事業者のほうに伝えておりますけれども、このような内容で、月島のほうではそれらがないようにということで、開設に向けての協議の中でお話をさせていただいているところでございます。

 また、保育士の確保状況でございます。

 こちらにつきましても、来年4月開設ですけれども、その前に東京都の認可を得るためには、最低限の人数はもちろん必要でありますし、また、実際に運営する上で、ローテーション等で人員はそれ以上に必要でございますので、区のほうでも必要な人員は必ず確保するようにという指導、あるいは実際に確保できているのかという確認を行わせてもらいます。現段階で、特に欠けているですとか、不足しているというお話は伺っておりません。

 以上でございます。

○奥村委員
 確認です。都の認可はこれからということで、そのときには必要な人数がそろっていなければ認可はされないということなので、今の時点でどうそろっているかとか、満たしているかということは判断の基準にならないというか、認可がおりる段階での判断になるのかなと思うんですけれども、それについても、区として、当然しっかり見ていくとは思うんですが、保育士の人手不足が言われる中で、必ず保育士がきちんとそろうように、区としても、できることをしていただきたいと思います。

 食事の指導については、保育士が目を離していたというのは、保育士の数が不足しているからとか、そういうことではなく、たまたま目を離す瞬間があったという解釈でいいのかどうか。もし保育士の数が、もうちょっと子供の世話をするために必要だとか、そういう問題があるのであれば、やはり適切に、基準は満たしているとしても、さらに追加での保育士を配置していくということも必要なのかなと思うので、そのあたりは区としてもきちんと見きわめていただきたいと思います。

 保育士の声の聞き取り、不満があったり、そういうことについては運営会社の責任だというお話ですが、区としても、やれることは支援していきたいというお話です。区の巡回指導も今後入っていくと思うんですけれども、その中で、保育園長経験者の方たちが皆さんで入ると思うので、その際に、できるだけ保育士の方の声などを聞き取って、区とできるだけ風通しのよい関係が築けて、何か不満の声があれば、区にも声が届くように、そういう努力もぜひしていただきたいと思います。巡回指導との関係で、区としてできることについてもお示しいただきたいと思います。

 それと、この保育所が入る月島三丁目のレジデンスシャルマン月島というマンションですけれども、これは地上10階建てで総戸数が266戸ということになっています。以前、佃のリバーシティで、ほっぺるランド佃を拡大する際に、マンションの住民の方からクレームも入って、開設が一旦中止となって、その後、結果としては開設に至ったということもありましたけれども、マンションの方たちは、保育園を入れるということに対して、どう受けとめているのか。何か問題のような声ですとか、そういうものをもし聞いているようであれば、それもあわせてお示しいただきたいと思います。

○瀧澤保育計画課長
 初めに、保育士の不満等の状況についての巡回指導での吸い上げでございます。

 こちらにつきましては、こちらの園に限らず、今、私立、公立等の巡回等、入っている際に、働いている実際の状況等については、指導の中でも拝見させていただいているところですので、働く環境等の話も含めての指導等をさせていただきたいというふうに考えております。

 また、こちらのマンションの居住者の方からのお声ですけれども、開設前、事前にマンションにお住まいの方あるいは周辺の方に対しては、保育園建設をいたしますということで御案内を差し上げておりますが、特に私どものほうで何か不満ですとか反対という声は伺っていないというふうに聞いているところでございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 不満の声もないということで、保育士がきちんと確保できれば、このまま順調に開設に至るのだろうと思いますが、以前、委員会でもやりとりがありましたけれども、学栄ナーサリーの保育園のときには、やはり保育士が大量にやめているということが、学栄ナーサリーの運営する目黒区の保育園で起きていたという問題なども取り上げさせていただいて、なかなか聞こえてこない、区がつかめていない声で問題になっているものも結構あるのかなという思いもしています。

 保育園は待たれている施設ですので、やはりきちんと区として認可保育園運営に責任を持っていただいて、事業者と協力をしながら、しっかり運営がされるように、安全で安心な保育がされるように、また働いている保育士の方たちにとっても満足できる、幸せに働ける職場となるように、区としてもしっかり支えていただきたいということを要望して、質問を終わります。

○鈴木委員長
 それでは、質疑が終了いたしましたので、これより採決に入ります。

 まず、議案第94号、平成30年度中央区一般会計補正予算につきまして、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○鈴木委員長
 全員起立と認めます。――御着席願います。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 次に、議案第105号、平成30年度中央区一般会計補正予算について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○鈴木委員長
 全員起立と認めます。――御着席願います。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 副委員長はもとの席にお戻りください。

 本会議における委員長報告の取り扱いについては、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長
 さよう取り扱わせていただきます。

 それでは、本日は、これをもちまして閉会とさせていただきます。

 御苦労さまでございました。

(午前11時16分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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