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平成30年 東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会(9月12日)

1.開会日時

平成30年9月12日(水)

午後1時30分 開会

午後2時54分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 染谷 眞人

副委員長 押田 まり子

委員 瓜生 正高

委員 塚田 秀伸

委員 墨谷 浩一

委員 加藤 博司

委員 小坂 和輝

議長 礒野 忠

4.出席説明員

(15人)

齊藤副区長

吉田副区長

平林教育長

浅沼企画部長

山﨑政策企画課長

松永副参事(計画・特命担当)

大久保財政課長

早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長

望月環境土木部長

三留環境政策課長

松岡都市整備部長

斎藤都市計画課長

栗村都市計画事業担当課長

長嶋教育委員会事務局次長

吉野指導室長

5.議会局職員

田野議会局長

一瀬議事係長

秋山書記

酒井書記

6.議題

  • 2020年東京オリンピック・パラリンピックに関すること

(午後1時30分 開会)

○染谷委員長
 こんにちは。ただいまから東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を開会いたします。

 まず初めに、過日の行政視察の実施に当たりましては、所期の目的を十分果たすことができたと思いますので、今後の施策の参考になればと考えています。なお、内容につきましては、第三回定例会での委員長報告で報告させていただきたいと存じます。

 では、議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり、理事者報告に対する質疑とあわせて行いますので、よろしくお願いします。

 初めに、理事者報告を願います。

○浅沼企画部長

 1 東京2020オリンピック聖火リレーについて(資料1)

 2 東京2020大会に向けた晴海二丁目車両基地の整備について(資料2)

 以上2件報告

○染谷委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時36分です。自民党さん100分、公明党さん40分、日本共産党さん40分、子どもを守る会さん10分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○瓜生委員
 私のほうから何点か質問させていただきます。

 まず、資料1、東京2020オリンピック聖火リレーについてです。

 先日、報道等を見ていると、IOCと組織委員会の方がお話をしていて、いろいろな課題が出てくる中で、日本の特殊な気候にどう対応していくのか、あと、日本列島特有の問題ではないですけれども、昨今続いております災害に対してどのように対策を練っていくのか、しっかり対処してほしいというのがIOCの意見だったというふうに記憶をしています。そういった中で、今回、オリンピックの聖火リレーについてです。

 あらあらを説明していただいておりますが、中身に関しては、これを読むに当たっては、まだこれからおいおい走りながら考えていこうということだと思うんですけれども、まず1点、中央区に回ってくる中において、多分数時間が中央区の持ち時間になると思います。その中で、狭い中央区ですから、どこを聖火リレーのルートにするのか等々、今、具体的に個別の話をすると、地域の中でいろいろなハレーションだとか、要らぬ競争を生んだりとか、なかなか特定のことを言えないとは思うんですけれども、現状、中央区内のルートがイメージされているのかどうか、そのあたりも含めて一度お知らせをいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 リレーのルートにつきましては、今御指摘ありましたとおり、15日間の中で都内62全区市町村を回るということになってございます。そうしたことから、単純に割っても1日当たり4つの区市町村を回らなければならない。小笠原だとか、そういった島しょ部も含めての62ですので、実際、かなり過密な日程になろうかなと思っているところでございます。

 そうした中で、中央区の部分、どれだけ聖火リレーのコースとして選定されるのか、こういったところは、まさにこれから決まるところでございますけれども、本区といたしましては、これまでも区民協議会でも幾つか御意見等々いただいているところでございます。日本橋地域、京橋地域、月島地域、それぞれ本区としましては、通過できるような形で、なるべく多くの方に見ていただけるようなルート選定というものがなされるよう希望するところでございます。

 以上です。

○瓜生委員
 ありがとうございました。そういったお答えが来ると思っていました。

 その中において、一番は聖火リレーというのは、聖火ランナーになった方は一生の思い出になりますから、多分多くの方が参加をしたいと願っているものだと思います。この資料の説明ではちょっと読み取れないんですけれども、聖火リレー実行委員会が公募をする形で全ての選考に携わるのか、それとも、ある種、大きな決め事をつくって、各区にその選考を任せるのか、そのあたりの情報が明らかになっているのか。もし、今明らかになっていませんという答えであれば、過去にロンドンとリオも聖火リレーがあったと思いますけれども、大まかな形だと多分中身は変わらないと思うんですが、各国の事情というものをもし把握しているのであれば、そのあたりもお知らせをいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 ランナーの選考についてでございます。

 資料1の、今後の主な予定の中にもございますとおり、まずは聖火リレーのルートが本年中に案として選定をされるということが決まっておりまして、その翌年になります2019年にランナーの選考に入っていくと。この選考形態につきましても、現在の段階では、まだその選考方法についても決まっていないというような段階でありまして、まさにルートが決まった後に、そのあたりが明らかになってくるものと思ってございます。

 過去の大会等でございますけれども、前回大会はリオデジャネイロですが、こちらでは、聖火ランナー数としましてブラジルの方々が1万2,000人走られた。また、その前の大会、ロンドン大会ではイギリス人の方が8,000人走られた。こういったデータを手にしているわけでございますけれども、両大会におきましても、5月に入ってから聖火リレーがいずれもスタートしているところでございます。これに比べまして、今回の東京大会では3月26日からスタートということですので、実質、聖火リレー自体は非常に長い期間行われるということで、恐らく総数についてもふえていくものであろうと思っているところでございます。

 ただ、今申したとおり、現段階では明らかになっていないところが非常に多うございますので、今後また、そのあたりが明らかになってき次第、区としても働きかけていくとともに、情報のほうは共有してまいりたいと思ってございます。

 以上です。

○瓜生委員
 ありがとうございました。選考というのは、なかなか難しいところだと思うんです。中央区独自の考え方もあるかと思うんですけれども、逆に、東京都のほうに決めていただくほうが、他区とのバランスとかが必要な部分もあるかと思いますので、大変御苦労をかけると思いますが、しっかり対応していただきたいと思います。

 また、オリパラの区民協議会も半年に1回の開催ということですので、情報のタイムラグだとか、逆を言うと、インターネットとかSNSから先に情報を知ることも多いと思いますので、そのあたりも踏まえて、しっかりと御対応していただくようにお願いを申し上げまして、この質問は終わりにさせていただきます。

 次に、資料2の東京2020大会に向けた晴海二丁目車両基地の整備についてという形で、先般のまちづくり協議会で御報告をいただいていると思いますし、まちづくり協議会でもお話がるる出ている部分でございますけれども、この車両基地予定地に関して、ここに書いていますよね。ザ・パークハウス晴海タワーズの方からさまざまな要望をいただいているという部分で、デザイン付仮囲いをつくって騒音等に配慮した車両基地にすると。晴海通りに入口、出口を設けるというお話なんですけれども、この囲いをすることによって、ある程度、過去の同種の事案について、エビデンスというか、そのようなものがあるのかどうか、これで防げるのかどうか、何か騒音をはかるものだとか、科学的に排ガスとかのことを考慮できるものがあるのかどうか、また、その準備があるのかどうか、お知らせをいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 仮囲い等の対策についてでございます。

 こちらについては、委員のほうからもお話がありました、本年3月の晴海まちづくり協議会におきまして地元住民の方々からいただいたお声、具体的には、今申されましたザ・パークハウス晴海タワーズなど晴海二丁目の方々からの御意見でございました。バスの一時待機所になるのは理解するところではありますけれども、外周においては、バス等の騒音であったり、あるいは排ガスであったり、そういったことがないように注意をしていただきたいといったような御意見をいただいた。また、オリンピックのときのバスの出入りにつきましては、区道側ではなく晴海通り側からの出入りで対応していただきたいといったような要望をいただいたところでございます。この整備については東京都、また運営については組織委員会が行うわけでございますけれども、3月にいただいた御意見を踏まえまして、今回お示しする計画の概要といいますか、あらあらの絵が出てきたところでございます。

 今申したとおり、基本的に、そういった住民の方の御意見を踏まえた形での整備を予定しているところでございます。この仮囲いにつきましては、資料2の左下の写真にあるように基本的には通常の工事用の仮囲いのフェンスになってございますので、騒音だとか、それから排ガスという意味では、どこまで防げるかというのは、数値的な部分はなかなか難しいかと思いますけれども、こういった仮囲いがされておりますので、例えば車が夜間回ることによるライトだとか、そういったことは防げるのかなと思ってございます。まだ、現段階で実際にここに入ってくる台数だとか、それから使う時間帯だとか、そういったことが明らかになってございませんので、今後の運行形態、状況が明らかになってくる中で、また地域の方々とはそのあたりの具体的な協議を進めて、御理解をいただきながら整備を進めていくものであるというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○瓜生委員
 説明ありがとうございます。

 過去のまちづくり協議会を見ていても、言われたことにしっかりと対応されていることがわかりました。しかし、また新たに何か提示されたり、こうしてほしいという要望が続くと思いますので、その辺はしっかりと御対応を願いたいと思います。

 そして、車両基地予定地の中でBRTの暫定ターミナルとも共用するんですけれども、多分選手村に送り届けたバスがここに一時停留、滞留をするというイメージなんですが、あくまでも出入り口を晴海通り側だけに設けることを考えると、今でも、逆の区立住宅があるほうなどに大型車両がとまっていて、広い晴海通りですけれども、結構圧迫感というか、交通の妨げになっている部分もあると思うんです。そのあたりについては、選手をピストン輸送というか、輸送した分に関して、この中に全ておさまるのか。それまでの間にはいろいろ、晴海通りの豊洲方面に向かう車線が1車線つぶれるのかどうかわかりませんけれども、逆に、違う意味で道路のほうに滞留する可能性というのをどの程度踏まえているのかどうか、また、そういうところの対策は、警察のほうとも区としてお話をされているのかどうか、お示しをいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 道路の滞留等についてでございますけれども、今、委員お話ありましたとおり、こちらは大型バス、選手を運ぶバスの一時待機所でございますので、具体的には、ここのバスが晴海五丁目側にあります選手村に行って、選手をピックアップして会場に届けて、またバスだけがここに戻ってくるというようなオペレーションになるというふうに聞いているところでございます。当然、今、委員からもお話ありましたとおり、地元の警察あるいは警視庁につきましても、オリンピックの特別の対策部隊を持ってございますので、こういったところと、ここの晴海だけではなくて、東京の会場全ての輸送計画を、現在、警察も含めて検討しているところでございます。聞くところによりますと、そういった輸送全体の計画を盛り込んだ輸送運営計画V2案というものを年度内に定めていく、そういった中で、今御指摘のありましたような全体の運送計画が明らかになってくるというふうに聞いているところでございます。

 以上です。

○瓜生委員
 ありがとうございます。

 多分、今、全体像もしっかり出ていない中で、各々個別の案にお答えするのは厳しいところもあるとは思うんですけれども、必ず車両もこの中におさまり切らない部分が想定されますので、結局、運用でカバーするしかないという答弁しかいただけないとは思います。地域の安全・安心の礎になります、この地域の道路の管理をしっかりしていただきたいということと、滞留して中に車両が入らないという御答弁は、希望したとおり、いただかなかったんですけれども、入れない部分の車両を今後どうしていくのかということも踏まえていただいて、より一層緊密に地域、そして警察、本区と話し合いの場を持って、事故のなきようにお取り計らいをいただけますことを要望いたしまして、私の質問を終わります。

○墨谷委員
 私のほうからの質問は、理事者報告の中の東京2020大会に向けた晴海二丁目車両基地の整備について、資料2の中から、まず1点目、質問させていただきたいと思います。

 先ほどもいろいろとお話があったと思います。まだあらあらの絵が出たばかりだというところですけれども、本区がどのようにやっていくかというのは、なかなか難しい中だと思います。また、国や東京都とかオリンピックの組織委員会など、さまざまなところ次第で対応も変えていかなければいけない、大変な状況ではないかなというふうに思っております。

 別紙1の中でBRT暫定ターミナルと共用と、車両基地予定地の絵の中なんですけれども、矢印で車両の出入り口が示されていまして、晴海通りに面して、トラック、ダンプカーとかも移動するというような感じなのかなというふうに思います。この辺については、大きな太い樹木が植えてあって、ある意味、風よけになっている効果もあるのではないかなというふうに思っているんですけれども、伺った話によると、旧春海橋公園というのがありまして、そこをなくすために、この緑地帯は残していくんだというような取り決めがあったというふうに聞いております。そういった中で、この辺の緑地に関して、木を切っていってしまうのか、その辺についてお聞かせいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 今御指摘ありました晴海二丁目の敷地内の樹木等についてでございます。

 こちらにつきましても、先般から多々御意見等をいただいているところでございまして、そういった部分につきましては、東京都あるいは組織委員会のほうに伝えてあり、現計画では具体的な記載はまだございませんけれども、基本的に残していく形での運営を考えているところでございます。

 ただ、この絵にもございますとおり、出入り口の部分を今後3カ所つくっていかなければいけない。ここは、やむなくあけざるを得ないところではございますけれども、晴海通りに面する部分の樹木については、残していくような形での計画を現在検討しているところでございます。左の写真でフラワーポットであったり、あるいはデザイン付仮囲い柵の記載がございますけれども、外周部については、こういったものとあわせた形での修景がなされるものであるというふうに思っているところでございます。

 以上です。

○墨谷委員
 御答弁ありがとうございます。

 この絵の中では、どのぐらい木が切られるかというのは私もわからないですけれども、3つの出入り口があるということでありますので、かなりの部分で木が伐採されるのではないかなというふうに思います。出入り口ができてしまうということで、限りなく残していただきたいということと、また、皆様からもお声があったということだと思いますので、その点、緑化について、フラワーポットというのは当面のものではないかなというふうに思うんですけれども、まちづくりという中でのしっかりとした緑化について要望していきたいというふうに思いますので、その点について、どうぞ御見解をお願いします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 今、委員の御指摘がありましたとおり、こちらの晴海通り沿いにつきましては、広い歩道もあり、歩行者の方の日陰を確保するというのがなかなか難しい部分であろうということは我々も認識しているところでございます。また、当然、夏の暑い季節でもございますので、こういった緑陰というのも非常に大切なことだと思ってございます。今回の絵では、フラワーポットのイメージだとか、まだこういった表現しかできていないものかと思ってございます。これに限らず、引き続き区としましても、都や組織委員会に対して、単なる囲いをするというだけではなくて、緑だとか暑さ対策だとか、そういったものにも配慮したようなものを検討するように、改めて働きかけてまいりたいと思います。

 以上です。

○墨谷委員
 ありがとうございます。暑さ対策というお言葉も出ました。やはり樹木というのは大きくなるまでに時間がかかると思いますので、今後、2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会の後のレガシーとしても、しっかりとつくっていけるようにバックアップをしていっていただきたいというふうに思います。緑化について要望していきたいというふうに思っております。

 次に、議題のほうで、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会についてのまちづくりという観点で質問していきたいと思います。

 まず最初に、機運醸成について、現在、区役所の入り口とかホームページのカウントダウンとかということで、されていると思いますが、今後、区として独自の考えがございましたら、教えていただきたいと思います。

 もう一点は熱中症対策ということですけれども、町なかを歩いていると、霧状のミストシャワーのあるところが、最近、何カ所か見受けられました。日本に来られる、また中央区に来られる来街者の方へのおもてなしということで、熱中症対策というのも考えられているのではないかなというふうに思います。区によっては、打ち水をして温度を下げていくということを、オリンピックとは関係なく、ずっとやっている自治体もあると思います。そういった意味で、おもてなしという角度での熱中症対策について、この2点、よろしくお願いいたします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 1点目の区としての今後の機運醸成、盛り上げについてでございます。

 開催まであと2年を切ったという中で、いよいよオリンピック・パラリンピックが近づいてきているところでございます。また、年明け3月には500日前、翌4月にはパラリンピックの500日前ということで、まさにカウントダウンが進んでいるところでございます。区としての盛り上げ、機運醸成につきましては、さきに申しましたオリンピック・パラリンピック区民協議会を通じて、今後、区だけではなくて、地域の方々も一体となって中央区として盛り上げていこうというところの共有を図っているところでございます。先般、7月には、その盛り上げのための気運醸成事業に対する補助事業を立ち上げているところでございます。

 現在、日本橋、それから京橋、月島、各地域の方々の団体のほうからも、具体的な申請にはまだたどり着いてございませんけれども、それぞれ、こんな企画をしたい、さまざまな御要望をいただいているところでありまして、こういった機運醸成が地域の方々と一緒になって進めていける、また、区としては、そういった取り組みを支援していける体制ができてきたと思っているところでございます。そういう意味では、来年度、また再来年度になりますオリンピックまでに向けましては、さらに右肩上がりでの機運醸成を図っていかなければならないと思っているところでございますので、引き続き区民協議会、また、その下部組織である観光・文化検討部会、またボランティア検討部会、こういった方々と一緒になって、機運醸成、盛り上げをやってまいりたいというふうに思っているところでございます。

 以上です。

○三留環境政策課長
 私のほうからは、熱中症対策についてお答えをさせていただきます。

 委員御案内のように、熱中症対策でミストであるとか、そういった対応がなされておりまして、東京都の環境局のほうで補助金等を出して、中央通りであるとか、数寄屋橋公園の一角であるとか、そういったところで、現在、7カ所ぐらいで対応がなされております。区道の中にもマラソンコース等もございますので、どんなことができるのか、区として何かできるのかということで、大々的にはできないのかなとは思っておりますけれども、今後の検討だと思っております。

 以上でございます。

○墨谷委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 機運醸成については、地域の方々と協働して、本区としてもしっかり取り組んでいただけるというお話をいただきました。

 また、熱中症対策についても、中央通り等々にミストがつけられているということで、最近、見ていると、少しずつそういうものが目につくのと、皆様もそうだと思いますが、今も暑いですけれども、今回の夏については、皆さんと会うたびに、暑いですねということで、歩いていると汗だらだらになってしまうみたいな異常な形で、今後も地球環境の中で、夏になると暑さがずっと続いていくのかなというふうに思いました。ですので、東京2020大会に向けて、しっかりとした熱中症対策、また、その後のレガシーとしても熱中症対策が続いていくような施策を要望して、私の質問を終了いたします。

○加藤委員
 私からも資料2について、これは前委員も質問されておりますように、今現在、選手村建設に伴い、晴海五丁目周辺のケヤキだとか桜だとか、非常に大きく成長したものが伐採されたと。そして、この間も、区内における再開発等で、いろいろな形で伐採が続けられているということで、今回、晴海二丁目、晴海通り側については残す考えで対応するということが、先ほど前委員への答えにあったかと思います。現在ある樹木を残す方策をぜひ検討していただいて対応していただきたいと、私からも要望したいと思います。

 それでは、質問に入ります。

 ボランティアに関してですけれども、新聞報道によると、文部科学省とスポーツ庁は、7月26日、東京オリンピック・パラリンピックのボランティアに学生の参加を促すため、全国の大学と高等専門学校に、授業や試験期間について適切に対応するよう求める通知を出したということが報道されております。現代版の葵の印籠ではありませんが、五輪ということで無理が通るような国策としての組織委員会の姿勢に問題があるのではないかと思いますけれども、このような取り組みについて、中央区はどのように考えられているのか、御認識をお聞かせいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 ボランティアについてでございます。

 組織委員会が募集をします大会ボランティア8万人、また東京都が募集します都市ボランティア3万人が、今後、いよいよ募集をかけて、実際に従事していただく運びになってくるところでございますが、今、委員の御指摘もありましたとおり、大学生だとか、学生の力を多く活用したいといった意向を組織委員会も持っている、あるいは東京都のほうでもそういった施策を打っていきたいというところで進めているところかと思ってございます。そういう意味では、この間の平昌オリンピックにおきましても、なかなかボランティアの処遇が厳しいと。極寒の中で何時間も立たされるといった、俗に言うブラックな状況ではないかというような御批判があったかと思ってございます。

 基本的には、ボランティアというのは、自分の厚意の中で行われるものでございますので、そういったボランティアの気持ちをないがしろにするような運営は、今回の大会においても、よろしくないものであるというふうに思ってございます。さまざまなそういった状況も踏まえまして、今回、募集要領等も出てきているものだと思ってございます。従事する日数であったり、時間であったり、あるいはそこまでの交通費であったり、食事の提供であったり、こういったさまざまな一つ一つのものを詰めていっていただいて、都なり組織委員会がボランティアを募集していっていただく必要があるというふうに思っているところでございます。また、今後、区のほうにおきましても、募集等につきましては協力していく体制をとってございますので、そういった中で、中央区の方にも一人でも多く参加していただくよう促してまいりたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○加藤委員
 大会までのスケジュールによりますと、大会ボランティア8万人、都市ボランティア3万人については、9月から募集が始まったかと思います。それに先行して、2019年のラグビーW杯の大会ボランティアの募集が8月からスタートしているかと思います。

 そこで、質問ですが、都内、区市町村からの推薦などについて、応募開始の時期までに検討すると、ボランティアについては説明があるわけなんですけれども、このことについて、現在の検討状況についてお知らせいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 都市ボランティアにつきましては、ちょうど本日、東京都あるいは組織委員会のほうで公表するというふうに言われてございます。その中で、先ほど申しました都市ボランティア3万人のうち、区市町村枠での推薦者を5,000人程度ということが示されているところでございます。また、それ以外にも、今、委員のお話もありましたラグビーのワールドカップでのボランティアの方も、都市ボランティアの3万人の中で活用をしてまいりたいというふうに聞いているところでございます。

 具体的に、区市町村枠につきましては、都内といいましても62区市町村あるわけでございまして、こういった区市町村の中から、どのような形で推薦者を出していけるのか、具体的なところはまだ示されてございません。こういったところについても、今後、東京都なりから情報があり次第、区としても検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○加藤委員
 推薦枠については、大体5,000人程度なのかなということが御答弁にあったと思うんですけれども、それとの関連なんですが、中央区観光協会観光ボランティアとの関係では、どういうつながりがあるのか、全くないのか。日本語観光、外国語観光、外国語観光通訳ボランティアが研修もされ、登録もされているかと思うんですけれども、それとのつながり、連携について検討されているのか、全くそれは検討されていないのか、お答えいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 観光ボランティア等との連携、関連性でございますけれども、観光ボランティア等につきましては、現在、区内では100名程度いらっしゃるかと思ってございます。ただ、今回の区市町村のボランティアの枠との直接の関連性というものはございません。

 ただ、先ほどの中央区のオリンピック・パラリンピック区民協議会のもとにありますボランティア検討部会の中に観光協会のメンバーも入ってございます。また、ボランティアに資する会員の方も、このボランティア検討部会に入ってございまして、11名の方が委員となってございます。また、事務局としましても、今申しましたとおり観光協会、また文化・国際交流振興協会、また社会福祉協議会、こういった中央区の団体等につきましても、このボランティア検討部会の中に入っているところでございます。区としましては、このボランティア検討部会の中で検討をさせていただきながら、推薦枠につきましても、具体的な検討を進めてまいりたいと思っているところでございます。

 以上です。

○加藤委員
 せっかく中央区の観光ボランティアという制度をつくって、100名、もっといるのではないかなと思ったんですけれども、100名近くのボランティアの方がいろいろな研修を受け、そして実際に活動しているということがありますので、ぜひ中央区として、こういう場でも活躍する場を提供することも、一つの考え方として、あってもいいのではないかなと思います。

 その中で、ボランティアの活動の問題について気になる点があるんですけれども、ことしは災害級の酷暑ということで、実際、マラソンとか競歩の競技で、暑さを考慮して開始時間を早めることになったと。マラソンについては30分、競歩については1時間かな。マラソンは午前7時から、競歩は午前6時からということですね。それに伴い、大会ボランティアの皆さんも選手以上に早目の準備に入ることになるのではないかなと思うんです。午前6時から競歩の競技が開始されれば、その前にボランティアとして活動しなければいけないわけです。その点についての確認と、組織委員会は、先ほどの説明では活動期間中における滞在先から活動場所までの交通費相当分とお弁当代、一定額が支給されるとしておりますけれども、例えば6時に競歩がスタートする。その1時間前に集合するといったら、電車がないわけですよね。そういう場合の宿泊とか、そういうことも、ある意味で、考えなければならないのかなという疑問があります。

 私自身は、大会ボランティアの協力なくしてオリンピックを成功させることはできないと思うんですけれども、そういう意味も含めて、ボランティアの皆さん、ボランティアですから無償だということではなくて、やはりそれなりの配慮も必要ではないかと思うんです。それについて、現在どういう状況になっているのか、お知らせいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 実際の大会当日等のボランティアの対応状況等についてでございます。

 これは、具体的には組織委員会が決めることでございます。現段階で、今、委員御指摘があったような時間帯だとか宿泊先だとか、そういった具体的な話は聞いていないところでございます。ただ、当然、御指摘がありましたとおり、大会がなされる時間の前にはそういったボランティアの対応も必要になってくるかと思ってございます。過去の大会でも、特にロンドン大会ではボランティアの大会であったなどというように、非常にボランティアの力というのは大きなものであるというふうに思ってございます。先ほどの答弁でも申しましたとおり、非常に過酷な条件では、そういったボランティアも気持ちよく働くことは難しいかと思いますので、そういったところにつきましては、組織委員会の中で今後検討がなされていくことというふうに思っているところでございます。

 以上です。

○加藤委員
 重複しますけれども、やはり大会ボランティアの協力なくしてオリンピックを成功させることはできないと思います。災害級の酷暑も予想されているわけですから、炎天下、十分な安全対策を含む対応を、組織委員会を含めて、ぜひ強力に区としても申し入れをお願いしたいと思います。

 次に、区政世論調査から2つほど質問をいたします。

 区政世論調査概要版の10ページですけれども、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に対する中央区政世論調査概要版によると、区民が懸念していることの1番に、観光客の増加による治安・防犯・マナー面の懸念が76.2%、この回答に答えた方の実に4人に3人以上の方が懸念を持っている。この点について、どういう御見解を持っているのか、また、その懸念解消に向けた取り組みについて、区としてどのように考えているのか、お答えいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 世論調査の結果についてでございますけれども、こちらの治安・防犯・マナー面については、過去の調査からも増加をしているところでございまして、本年の調査については76.2%ということで非常に高い数値を示したところでございます。一方で、もう一つの懸念材料であった晴海に選手村ができるというようなところも懸念として捉えていた部分があったところでございますが、選手村工事につきましては、オリンピックが決まった当初から丁寧な説明を心がけるとともに、工事の状況等あるいは地域の要望等を受け入れながら工事を進めてきていることから、そういう意味では、だんだんポイントが下がってきているものというふうに認識をしているところでございます。

 一方で、今御指摘のありました観光客の増加によるマナー等の不安な部分については、これはオリンピックだけではないと思ってございます。昨今の観光客の急増であったり、またオリンピックにつきましては、大会に関します今申された安全面であったり、あるいはセキュリティ計画がまだ具体的に明らかにされていないといったことから、ある意味、懸念というような形で数値上明らかになってきているものであろうというふうに思ってございます。今申しました大会自体のセキュリティだとか、交通の規制だとか、そういった部分につきましては、今後明らかになってくると思いますので、どこまでこの懸念が払拭できるかは未曽有のところでございますけれども、今後、そういったところも組織委員会あるいは東京都と連携しながら、不安を少なくしていくような取り組みが必要であろうと思っているところでございます。

 以上です。

○加藤委員
 治安や防犯対策については、日常的にきちんと取り組まなければいけないということで当たり前のことですけれども、マナーの面については、それぞれ国によって生活習慣や文化の違いから、住民とのさまざまなトラブルが生じることが考えられるのではないかなと私自身は思っているんです。実際、オリンピックということで初めて日本に来る方も多いのではないかと思います。区民や海外から来る人を含む来街者への周知、例えば日本ではマナー違反でも、海外では当たり前ということだってあり得るわけです。その逆もあり得るわけですから、やはり来街者に対して周知ないしは多言語対応も必要と考えるんです。そういう対応については検討されていないのかなと思いますけれども、その点についてはいかがですか。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 観光客等のマナーについてでございます。

 こちらにつきましては、オリンピックに限らずですけれども、観光の観点からも、マナーの大切さをさまざまなところで働きかけていく取り組みをいろいろな角度でしているところでございます。1つには、これはまちごとでございますけれども、例えば銀座では人気アニメのキャラクターなどを使いながら、外国の方々に、こういったことをしてはだめだよ、こういうのは日本だとクールではないですよという非常にわかりやすい絵柄でアナウンスする取り組みもされていると聞いているところでございます。ひとえにマナーといいましても、なかなか何が正解で何がいけないということもないかとも思ってございますので、地域ごとに、あるいは場合によっては商店街ごとに、まちに訪れる方々にそういったものを訴えかけていくようなことも大切かと思ってございます。

 先ほどの多言語についてもそうですけれども、こういったオリンピックに係る取り組みにつきましては、地域に対しての助成をしてまいりたいと思ってございますので、そういった苦情、御懸念等がありましたら、御相談いただければ、区のほうもバックアップ、支援をしてまいりたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○加藤委員
 さまざまなことが想定外ということでなくて、想定内に抑えながら、町会とか商店街からそういう要望が来た場合については、ぜひ真摯に対応していただきたいなと思います。そのことを要望しておきます。

 次に、セキュリティに関して質問いたします。

 住宅宿泊事業、いわゆる民泊事業について、区は条例や要綱をつくり、規制をかけています。現在、民泊法施行に伴い、多くのマンションが規約の変更を行い、民泊としての住居の使用禁止あるいは規制、制限する方向で動いています。その上に立って、選手村と近接する晴海地区、勝どき・豊海地区のセキュリティの面で、現在の範囲など、検討状況について、その後どのように進捗しているのか、お聞かせいただきたいと思います。

 また、周辺マンションなどへの疑問、不安などの聞き取り調査を行っているのかどうか、それについてもあわせてお答えいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 選手村周辺のセキュリティの進捗状況についてでございます。

 こちらにつきましては、大会組織委員会の警備局というところが主になって対応しているところかと思ってございますが、基本的に、選手村のセキュリティエリアの中につきましては組織委員会が、セキュリティエリアの外につきましては警察、警視庁のほうが対応すると聞いているところでございます。ただ、では具体的に、その警備をどうやるんだというようなところにつきましては、警備上の課題もありますので、当然、明らかにできない部分もあるというようなところは聞いているところでございます。

 また、晴海四丁目、五丁目、特に地域の方々への聞き取り調査につきましては、四丁目につきましては、選手村のエリアと隣接する街区になってございますので、こちらについては、かなり早い段階から、それぞれの事業所、所有者の方々にヒアリングを行い、具体的な業務の遂行状況あるいはトラックだとか事業者の配達状況を確認しながら、業務に支障がないような形での大会の運営を心がけていきたいというふうに組織委員会からも聞いているところでございます。では、最終的にそれをどういうふうにしていくという結論までは、まだ至っていないというふうに聞いているところでございますけれども、こういったものを一つ一つ整理しながら大会を迎えていくような形で、セキュリティ計画を立てていくというふうに聞いているところでございます。また、全体が明らかになってくれば、当然、地域の方々にも周知を図ってまいりたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○加藤委員
 ぜひ地域周辺のマンション等については、周知をしていただきたいと思います。

 この問題で、前、東京湾大華火祭をやったときに、入場者の整理を何段階かに分けて、ずっとやっていたと記憶しているんですけれども、やはりセキュリティについても、最初からいきなり100%のセキュリティがかかるのではなくて、選手村に近づくに従ってセキュリティがだんだん厳しくなっていくのではないかなと私は見ているんです。晴海四丁目の事業者等を含めてヒアリングをやったということでありますけれども、近づけば近づくほど、さまざまな不安などが私のところにも聞こえてきていますので、ぜひ周辺のマンションなどへの聞き取りなども積極的にやって、問題がなければいいわけですから、不安を解消するために、中央区としても汗を流していただけたらなと思います。

 次に、オリンピックを機にしたサマータイムの導入について、この間、新聞、テレビ、マスコミ報道で取り上げられて騒いでいるわけですけれども、中央区はサマータイムの導入についてどのようなお考えなのか、まずお聞かせいただきたいと思います。

○山﨑政策企画課長
 サマータイムにつきましては、夏季期間の働き方とか、いろいろな課題も含めて、政府のほうからもそういう話が出てきているところでございますけれども、今のところ、そういったことでの具体的な検討等々は考えていないところでございますので、今後、国のほうからそういう流れが来れば、また検討していくことになろうかと思いますが、現状では、まだ何も動いていないというのが今の状況でございます。

○加藤委員
 安倍首相は、8月7日になるのかな、2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長らと首相官邸で会い、夏場だけ時計の針を一、二時間進めるサマータイム、いわゆる夏時間制度の導入の可否をめぐる議論を自民党内で進めるよう、同席した遠藤会長代行に指示をしたと。指示をしたわけですから、具体的に動き始めていると私自身は見たわけです。

 今のところ何ら指示はないというお話でしたけれども、サマータイムの導入について、中央区として、極論を言えばイエスかノーなのか、その点についてお答えいただければと思います。

○山﨑政策企画課長
 イエスかノーかというお話でございますけれども、そういう観点でこちらのほうから申し上げるというのはなかなか難しいのかなと。

 現実的には、今、時差ビズとか、そういう絡みで朝1時間早目に勤務という現状はございますけれども、それを一律時間を早めてやるというのは、既に導入されている諸外国でもいろいろ判断が分かれていて、やめようというような動きがあるところもあるように報道等がされているところがございます。その辺は、国の動向等との絡みが一番大きいですので、区としての判断はあり得ないところでございます。国としてどうするかという話の部分が占めているところでございますので、そこは区としては静観している立場でございます。そういったところだという形でお答えをさせていただきます。

○加藤委員
 なかなか苦しい、そのとおりだと思うんですけれども、私自身はサマータイムを導入すべきではないということを述べたいと思うんです。

 実際、日本もサマータイムについては、1948年に実施したという歴史があります。このとき、労働強化、睡眠不足を招き、4年間で廃止した経験がある。やはりここにきちんと学ぶべき必要があるのではないかなと思うんです。サマータイム導入によって、情報化社会の中で一、二時間ずれることによって、ある意味では、本当に国民生活に大混乱が起きることも専門家が指摘をしております。また、長時間労働の懸念も指摘されているわけです。区としても、サマータイムの導入については、そういうことはすべきでないということを、国の動向を待つのではなくて、区としてきちんと意見を言うことが必要ではないかと考え、ぜひそういう意見を申し上げるように努力をしていただきたいと思います。

 次に、酷暑対策です。

 前委員からの質問もありましたけれども、微細ミストの設置、港区、中央区、千代田区と調布市、さらに2自治体の追加予定になっております。現在の取り組み、東京都の調査を見ると、中央通りを中心にして、微細ミスト及び微細ミスト付きパラソル、数寄屋橋公園ですね。全部で7カ所で行われるということが言われております。そして、東京都は、暑さ対策として、温度上昇を抑える道路の舗装や路上に観客向けにクールスポットや会場の入場待ちの行列にテントや大型冷風機設置などを行うとしておりますけれども、あくまでも対策は競技場周辺に限られているのではないかと思います。

 ちょっと話は変わりますけれども、総務省は、ことし4月30日から8月5日の約3カ月間で、熱中症のために救急搬送されたのが7万1,266人、過去最高を記録したと。その中で、残念にも亡くなられた方が138人だったことを明らかにしております。また、文部科学省も、児童・生徒が学校での活動中に熱中症になるおそれがあることから、必要に応じて夏休みの延長や臨時休校の設定を検討するよう通知を出したと報道されております。実際、会場周辺、競技場周辺だけではなく、来街者の熱中症対策も含め、区内の酷暑対策を検討していく必要がある。そして、区としても、独自の対策を検討すべきではないかと私は考えるんですけれども、どういう形で熱中症対策を今後進めていくのか、お答えいただきたいと思います。

○三留環境政策課長
 暑さ対策、熱中症対策についてでございます。

 前委員の御質問でもありましたとおり、熱中症対策、いろいろな取り組みがなされているところでございます。委員御案内のとおり、先ほども申しましたとおり、中央通りで数寄屋橋公園を含むエリアで、東京都環境局の助成金を活用したドライミストの対応、それから、これも委員の御案内のとおり、クールスポット、区役所であるとか、要は公共施設のクーラーのついているところでお休みいただきながら、暑さをしのいでいただくとか、そういった対応が現在なされているところでございます。また、道路などでいいましても、遮熱性舗装であるとか、そういったものも、国の補助金等を活用して現在も行っているところでございます。

 特にことしは、先ほどからも御案内のとおり、災害級の暑さということでございましたけれども、暑さ対策につきましては、これまでも対応してきているところでございます。また、先ほど言いましたように、区としてどのようなその他の対応ができるのかにつきましては、今後検討をさせていただきます。

 以上でございます。

○加藤委員
 この問題は後手後手に回らないように、今から、オリンピックだけではなくて、今後異常気象が続くことが十分考えられる。だからといって、来年がことし以上に酷暑になるのか、あるいは冷夏になるのかというのは今から予想はできないわけですけれども、ただ、ことしの事例を踏まえながら、やはり最大限の対応をしていく必要があるのではないかなと考えます。実際、果たして中央通り7カ所で十分なのかなと私自身は疑問に思っているんです。

 東京都の考え方としては、大会会場周辺で現に観光客が多く集まる地域において、先端技術等を有する暑さ対策整備にかかわる経費を補助、補助率10分の10ですから、100%負担をしてくれるということです。今回はこの6カ所となっていますけれども、区内の地域を精査していただいて、さらに設置する場所を一つでも二つでもふやすような努力をぜひお願いしたいと思います。その点、よろしくお願いします。

 そして、最後になりますけれども、交通問題について幾つか質問をします。

 先ほどのセキュリティの関係もありますけれども、環状2号線、それから環状2号線の豊洲大橋、晴海大橋など、最近の流れを見ていると、晴海大橋が開通したことによって晴海通りの下りの通行量が非常にふえてきたような、実際にカウントしているわけではないので、それは言えないですけれども、実際、日々見ていると、下りの交通量がふえてきているという印象を持つんです。大会期間中も含めて、晴海通りなどへの影響、交通量の増加などをどのように考えられているのか、もしわかれば教えていただきたいと思います。

○三留環境政策課長
 大会期間中の晴海通りへの影響ということでございます。

 大変申しわけございません。数字は手元に持ってございませんが、環状2号線建設時または晴海五丁目の再開発時に環境影響評価なるものを行って、数字の予測はしているということで認識はしてございます。ようやく環状2号線も動き始めたということで、今後、まずは暫定道路、それから地上部道路、それから本線開通という段階を踏まえて、晴海通りの負担が軽減されていくものと認識しているところでございます。

 大会期間中ということであれば、それはなかなか効果が期待できないところではございますけれども、そういった意味合いでは、大会関係者等への要請等も含めまして、今後十分行っていきたいと思っておるところでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 環状2号線が開通すれば、多少晴海通りの負荷も減るのかなというようなお答えだったかと思うんです。環状2号線、きょうの話とは全然違うので大変申しわけないですけれども、昨日の都内版のニュースで、豊洲新市場に地盤沈下のために10メートルにわたって深さ5センチのひび割れができたと。もうそういう事態が起きている。豊洲新市場1カ月前の開場時期に来ているわけだけれども、実際、築地市場の移転が果たして本当にできるのかなと私自身は疑問を持っているんです。ですから、こういう視点からいうと、環状2号線、そして万が一開通が制約を受けた場合、晴海通りの役割というのは本当に大きくなってくるのではないかなと思います。

 先日、違う委員会で、9月3日に工事車両による人身事故、小学校6年生が工事車両に巻き込まれて重傷を負うという事故が発生しているところでもあります。この辺については、警察署と連携をしながら、交通問題については、地域住民への影響を最小限に抑えるようにぜひ努めていただきたい。そのことを述べて、質問を終わります。

○小坂委員
 では、よろしくお願いします。

 前委員がおっしゃったように、9月3日の事故、小学校6年生の重傷交通事故、工事車両が起こしたということでございますけれども、これは絶対あってはならないことなので、この点に関して、これは東京都の車両であったのかどうか、教えてください。

 2点目は、デポ、車両基地に関してですけれども、築地市場の車両基地に関しては、解体工事説明会において、排ガスに関して、環境影響評価、アセスメントもどきをするというふうに東京都はおっしゃっていました。このあたりのデータを入手しているのかどうか、教えてください。

 3点目は、9月の区民文教委員会で出された晴海小・中学校、晴海五丁目3番、新設小・中学校、魅力ある小・中学校ができるということは、今後の晴海のまちづくりにあってほしいことですけれども、この小・中学校においては、特別支援学級の開設は考えられているのかどうか、教えてください。お願いします。

○染谷委員長
 小坂委員、1番目の質問と3番目の質問については、本委員会でお答えできるかどうかわからないですが。

○小坂委員
 できたら。

〔「できたらではなくて、やってはいけない」と呼ぶ者あり〕

○吉田副区長
 デポの件についてお答えをいたします。

 現実の問題として、基本的には、デポの設計そのものが完成をいたしておりませんので、どのような形状で、どういう出入り口を使ってというようなところも含めて、現在、調整の段階でございまして、この点について、今、現時点において詳細なデータを持っているわけではございません。

○染谷委員長
 小坂委員、当委員会では、先ほどの御質問は不適切だと思います。

○小坂委員
 工事車両に関して、事故がなきようにしていくというのは大事な点ですよね。そこで、晴海のまちづくり協議会と東京都と、交通問題に関して、交通事故を起こさないとか、そのあたりの協定をきちんと結んでいるのかどうかに関して教えてください。質問の仕方を変えますが。

〔「趣旨が違う」と呼ぶ者あり〕

○染谷委員長
 オリンピックに関することについての質問をお願いします。

○小坂委員
 オリンピックの準備に向けた晴海の選手村なり、その後のまちづくりに関して、または解体工事車両等についてです。

○吉田副区長
 これは最初の質問と全然違う質問ですね。

○小坂委員
 はい。

○吉田副区長
 違う質問ですよね。

○小坂委員
 工事車両に関して。

○吉田副区長
 工事車両ではなくて、その部分について、今、新しい質問としてお答えをさせていただきますけれども、私どもは、基本的に選手村全体の建設を行います事業体と東京都と私ども区と地元の方が参加をして、選手村建設に関しての連絡協議体を持っておりまして、そこの中で全体の工事の安全性について協議を重ねながら、連携を持って対処しているところでございます。

○小坂委員
 工事車両の安全性に関して、協定までは結んでいないということでいいんですか。

○吉田副区長
 工事車両そのものについて、さまざまな業種の方の工事の車両が入ってくるわけでございますから、そういったものについて総合的に指導・監督する立場から、基本的には、東京都であるとか、事業体であるとか、私どもとかが話し合いをしているわけでございまして、個々の車両を含めて、全体的に統括的な協定などというものは到底考えられないということを御理解いただきたいと思います。

○小坂委員
 築地のデポに関して回答があったと思われますが、それに関して、東京都は排ガスに関して環境アセスメントをしているというふうに答えていますので、もしその資料があれば、この委員会に提出していただければと思います。

 次に進みますが、今、気運醸成事業というのがなされている中で、補助金を出すということであります。この対象者に関しては、町会・自治会関連や商店街関連とありますが、区内のサークルなりNPOなりが補助金をもらう対象者としてなり得るのかどうか。広くこの補助金をもらえたほうがいいと思いますので、プロアクティブ・コミュニティの中での一つの活動でもあり得るわけですから、気運醸成事業に関しての補助金対象者はもっと広く考えていいのかどうか、教えてください。

 あと、オリンピックの安全性のところでは、爆発テロとか、そういうふうなこともやってくる可能性があります。そこからすると、爆発のテロが起きた場合のトリアージの訓練とか、選手村で爆発テロが起きた場合に、恐らく聖路加国際病院がその拠点病院になると思いますけれども、爆発テロに対してのトリアージを含めた訓練をなされようとしているのか。春には1つ、晴海の高速道路でテロの訓練がなされて、それを見ましたけれども、あれは爆発の訓練ではなかったので、爆発の場合のテロ対策に関して教えてください。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 1点目の気運醸成補助事業についてでございます。

 こちらの対象につきましては、広く、多くの区民の方あるいは団体の方々からいただくように考えているところでございます。ただ、やみくもに何でもいいというわけではございません。個別具体的に、それぞれ御相談いただきながら対応させていただいているところでございますので、具体的な機運醸成の取り組みがあるようでしたら、窓口のほうにぜひ御相談いただければと思います。

 それから、2点目のテロ対策あるいはトリアージの対応等々についてでございますけれども、具体的な医療体制については、オリンピック自体の医療体制ということで、これは組織委員会のほうが検討を進めており、具体的には、恐らくですけれども、医師会等を通じて、そういった情報が今後流れてくるであろうというふうに聞いているところでございます。

 また、具体的な、先ほどの爆発だとか、そういった訓練につきましても、東京都あるいは組織委員会が主になっておりまして、具体的なテロ行為、また自然災害なども含めての災害、それからサイバーテロ、それぞれの分科会を設けながら、具体的に競技会場の周辺であったり、そういったところで訓練を開始し始めているところでございます。今後、爆発対策、対応みたいなこともなされるかと思ってございますが、何せ我々本区としましては選手村を抱えてございますので、非常に重要な施設だと思ってございます。地域の方々も含めて、こういった対策をしっかり、都、それから組織委員会にも働きかけてまいりたいと思ってございます。

 以上です。

○小坂委員
 テロのほうは、トリアージも含めた訓練、準備のほうを、こういうことはないとは思いますけれども、過去の大会においては選手村でテロが起きているわけなので、その想定を区のほうも見守っていただければと思います。

 また、機運醸成に関しては、限定的な対象者の書き方がありましたけれども、広くということでありますので、安心いたしました。

 また、工事車両に関しての安全性は、今後オリンピックが始まるに向けて、工事車両という問題は非常に大きくなってきます。東京都は、交通需要マネジメント、TDMをやるということですけれども、ただいまから交通問題、工事車両問題をTDMで解決していただければと考えるところであります。

 終わります。

○染谷委員長
 先ほどの資料請求につきましては、理事者と正副委員長と相談の上、確認いたします。

 それでは、質疑を終了といたします。

 議題、2020年東京オリンピック・パラリンピックに関することにつきましては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○染谷委員長
 さよう取り扱わせていただきます。

 第三回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○染谷委員長
 さよう取り扱わせていただきます。

 それでは、東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を閉会いたします。

 お疲れさまでございました。

(午後2時54分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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