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平成30年 東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会(11月15日)

1.開会日時

平成30年11月15日(木)

午後1時30分 開会

午後2時54分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 染谷 眞人

副委員長 押田 まり子

委員 瓜生 正高

委員 塚田 秀伸

委員 墨谷 浩一

委員 加藤 博司

委員 小坂 和輝

議長 礒野 忠

4.出席説明員

(15人)

齊藤副区長

吉田副区長

平林教育長

浅沼企画部長

山﨑政策企画課長

松永副参事(計画・特命担当)

大久保財政課長

早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長

望月環境土木部長

三留環境政策課長

松岡都市整備部長

斎藤都市計画課長

栗村都市計画事業担当課長

長嶋教育委員会事務局次長

吉野指導室長

5.議会局職員

田野議会局長

一瀬議事係長

秋山書記

酒井書記

6.議題

  • 2020年東京オリンピック・パラリンピックに関すること

(午後1時30分 開会)

○染谷委員長
 東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を開会いたします。

 議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり、理事者報告に対する質疑とあわせて行いますので、よろしくお願いします。

 初めに、理事者報告を願います。

○浅沼企画部長

1 平成30年度第1回オリンピック・パラリンピックに関する講演会の開催結果について(資料1)

2 選手村予定地周辺の施設及び土地の利用について(資料2)

○松岡都市整備部長

3 東京2020大会後の選手村跡地の名称等について(資料3)

○長嶋教育委員会事務局次長

4 平成30年度中央区オリンピック・パラリンピック教育の取組について(資料4)

以上4件報告

○染谷委員長
 ありがとうございます。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時41分です。自民党96分、公明党39分、日本共産党39分、子どもを守る会10分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○瓜生委員
 私のほうから、端的に何点か質問をさせていただきます。

 平成30年度第1回オリンピック・パラリンピックに関する講演会の開催結果について、昨年度と同様、報告をいただきました。こういった講演会を開催するというのは、前回の答弁でもあったと思うんですけれども、機運醸成と、区民の方、聴衆の方のさまざまな多様性のある意見を酌み取るためには、大事なことだと認識をしています。テーマ、日本の裏側・ブラジルについて距離を理解で縮めよう、大変興味深く、意義のあったものだと思います。

 アンケートも従来どおりとっていただいて、私も夜、講演を聞きに行ったことがありますけれども、アンケートは簡易的なものですが、疲れている中、記入するのもなかなか大変だったんですけれども、今回は回収率が92%ということです。資料1の裏面を見ると、どういった内容、こういった結果ですよというところで、正直言って、講演内容に関してとか、決まり切った定型のアンケートに対しては、語弊を恐れないで言えば、さほど意味があるものではないと思うんです。その後の自由意見だったり、講演を聞いている方は職員の方と顔なじみの方も多分いらっしゃると思うので、例えば帰るとき、ぽろっと一言感想を言ったりして帰途につく方もいらっしゃると思うんです。そういったことを踏まえながら、どういった意見があったのかとか、オリンピック・パラリンピック調整担当課長は庁内でも組織委員会でも会議とかに参加されていますから、こういった意見をどう共有していくのか、そういう大きな方向性とか、細かい話でも結構ですけれども、お答えをいただければと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 講演会のアンケートについてでございます。

 こちらにつきましては、裏面にお示ししていますとおり、アンケートを講演会の最後に皆さんに御記入いただいた後、お帰りいただくというような流れで、これは第1回目から、このような形でやらせていただきまして、アンケート内容につきましても、傾向を見たいという部分もあることから、同じ質問項目等で書かせていただいてございます。そうした中で、例えば参加回数なども、回数を重ねてはいるものの、初めて参加する方が結構いっぱいいらっしゃる。当然リピーターの方もいらっしゃるというようなこと。それから、これだけ回数を重ねてきて、わかったところではあるんですけれども、その回に行ったテーマに興味がある方が結構いらっしゃって、今後もそういったテーマでやっていただきたいというような、そういう意味では、その回のテーマに引っ張られるようなアンケート結果も見受けられるかなというところを実感しているところでございます。

 例えば、今回でいえば、2番の今後の講演内容の希望について、国際教育・交流というところが一番高くなってございます。アンケート用紙の一番最後のところでございますけれども、自由意見欄として、講演会そのものだけではなくて、オリンピック・パラリンピックに関します区への御意見等があれば御自由に御記入くださいというような形の自由な記入欄を設けてございます。そうした中で、ここに記載させていただいているような意見、それから記載はしていないですけれども、先ほど委員もおっしゃいました、帰りがけにこちらに足を運んでいただいて、いろいろ聞きたいことがあると。例えば、選手村の整備はどれぐらい進んでいるんですかだとか、あるいは、当時ですけれども、ボランティアの手続はどういうふうにすればいいんですかだとか、オリンピックについての本当にさまざまな内容を聞きたいという方が非常に多くいらっしゃる。それから、ぜひとも私も何かお手伝いができないかというような前向きな御意見もいただいたりしているところでございます。選手村の中にというような声も多くいただきますけれども、そういった部分は組織委員会のほうで仕切っているところから、なかなか難しい部分があるんですよなどというような御回答をさせていただいておりますけれども、先ほど委員のほうからもありましたとおり、我々もそういった御意見を組織委員会なり東京都に上げながら、ぜひともそういったことが一つでも実現していければなというふうに思っているところでございます。

 この講演会の機会というのは、本当に広く一般の方々から御意見をいただける場だというふうに私どもも思ってございますので、今後とも、こういった形で御意見をいただければと思っているところでございます。

 以上です。

○瓜生委員
 御説明ありがとうございました。

 今回のテーマによるところも大きいとは思うんですけれども、今、お話の中で講演会の参加回数、1回目の方が81.3%、8割方という話だと思うんです。この講演会を始めたのは、昨年度ぐらいからでしたっけ。もっと前でしたっけ。そのときから、徐々にですけれども、大分機運も上がってきたのかなと。結局、マスコミとか報道のほうは、オリンピックが近づくにつれ、各種競技だとか、そういったものに物すごくクローズアップしていくと思うんですけれども、そういうところで余り注目を浴びないようなテーマだったから、逆によかったのかなと。

 だから、今後の講演会の内容についても、国際教育・交流の分野を聞いてみたいということがそこに如実にあらわれているのかなというふうに感じております。オリパラが近づけば近づくほど、さまざまな意見とか要望とか思いというのがだんだんオリンピック・パラリンピック調整担当課長の耳にも届くと思うんです。お一人で受けとめるというのは大変だと思うんですけれども、お話を聞いていただいて、全部が全部かなうことではないというのは重々承知していますので、一つでも区民の思いを整理していただいて、このオリパラの事業だけではなくて、さまざまな事務事業に生かせるように、今回のオリンピックを一つの契機にしていってほしいというふうに要望させていただいて、この質問は終わらせていただきます。

 次に、資料2、選手村予定地周辺の施設及び土地の利用について。

 晴海四丁目、三丁目、もろもろの地域で、オリンピックが始まると、まちも一変してくるという中で、周辺の施設及び土地をどういうふうに利用していくのかなというのが、区民ないし都民の関心事だと思います。その中において、別紙の3番の旧日産販売店の土地についてですけれども、2つ目の丸に、中央区がおもてなし拠点として土地の一部を共用することを検討中と。まだ検討中ですから、予算も何もない中で、言えることは限られていると思うんですけれども、どのような方向性で、うっすらとでも構わないんですが、どういったビジョンがあるのか、そのあたりについて御説明をいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 こちらの晴海三丁目の土地についてでございます。

 今回、大会関係車両待機場として、こちらの場所を活用するということで組織委員会から示されたわけでございますけれども、ここの部分につきまして、そのうちの一部を本区のおもてなし拠点として活用することができないかという検討を、現在、組織委員会と始めているところでございます。こちらのおもてなし拠点につきましては、去る7月の区民協議会の際に、仮ですけれども、おもてなし拠点を選手村周辺で検討していきたいという旨の御案内、御報告をさせていただいたところでございます。選手村周辺のおもてなし拠点につきましては、観光協会のほうで取りまとめをいたしておりました2020年に向けた検討委員会の報告書の中で、こういった取り組みを中央区全般として取り組んでいったらいいのではないかというような御意見も踏まえて、検討しているところを記載してございます。

 おもてなし拠点の具体的な内容については、現在、区民協議会であったり、あるいはそのもとの観光・文化検討部会、ボランティア検討部会の中で今後詰めていく予定でございますけれども、こちらについては、せっかく中央区で行われるわけですから、中央区の紹介をしたり、あるいは選手、役員の方に対しましては、日本文化を体験できるような、見ていただけるようなものができればいいのではないかというような方向性を持ちまして、今後、具体的な検討を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○瓜生委員
 ありがとうございます。

 今、まだ何も決まっていない段階で言えないところもあるんですけれども、具体的なお話が出てくると、皆さん、それに対しての意見だとか思いも出てくると思うので、なるべく早く具体案を区民の皆様、地域の皆さん、地元の皆さん、議会もそうですけれども、提示するように努力をしていただきたいと思います。私自身の勝手な頭の中の想像だと、多分万博のときの日本村みたいな、それの中央区版みたいなイメージもありますので、パビリオンの建設というんですか、そういうふうになると思いますけれども、ぜひとも積極的に内外の調整をよろしくお願い申し上げます。

 以上で質問を終わります。

○塚田委員
 それでは、私から質問させていただきます。

 東京オリンピック開会式まで、いよいよ六百十数日となっております。もう1年ちょっとと言えるかと思います。選手村に入りますほとんどの選手、そして関係者は、成田空港であるとか羽田空港からチャーターしましたバスあるいは車なりに乗って、直接選手村に来られると思うんですが、実際に選手村の中にずっといらっしゃるかというと、やはり過去の大会などを見ても、有名、無名を問わず、多くの選手がまちに出て、買い食いといいますか、遊ぶ。試合、ゲームまでの数日間、ちょっと気楽に過ごす間で、少しまちの散策をされていることが間々見受けられます。

 そういう意味で、晴海の選手村から最寄りの駅まで、どのような経路で歩いていかれると想定されているか。それと、余暇の過ごし方として、徒歩で行ける周辺の施設について、どういうところがあるか、どのように考えていらっしゃるか、お聞かせください。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 大会時の選手や役員の動向についてでございます。

 こちらにつきましては、今年度でございますけれども、本課のほうで大会に向けたおもてなしアドバイザリー業務委託を発注させていただいて、現在、そういった検討を進めているところでございます。具体的には、今、委員からもお話がありましたとおり、過去大会の状況等を調べる中で、選手が具体的に競技大会以外の時間をどのように過ごすのか、どういった動静をとられているのか確認しているところでございます。ただ、今回、その動向が必ずしも東京大会に生かされるかどうかは定かではないところでございまして、今回の東京大会での選手の移動というのは、基本的にはバスで競技会場と選手村を往復するというのがベースの動きになろうかと思ってございます。

 そうした中で、委員おっしゃった余暇の部分で、そういったところに選手が具体的に歩いて出られるのか、あるいは先ほどおっしゃいました最寄りの駅に行くのかどうかについては、現段階でははっきりわからないところでございますけれども、仮にそういったことがなされるような場合には、ぜひとも本区の中、これは晴海だけではなくて、銀座であったり、日本橋であったり、そういったところに導き出せるような仕組みというものを、今回のアドバイザリー委託の中で、どういうことができるのか検討してまいりたいというふうに思っているところでございます。

 以上です。

○塚田委員
 御答弁ありがとうございます。

 今おっしゃった中では、外出できるかどうかということもありましたけれども、過去の大会を見ると、まるっきり選手村に幽閉というか、閉じ込められていることもないことからしても、やはりお散歩であるとか、外に出ることはあり得るだろうと考えております。

 選手村の詳細もまだ出ていませんので、どこにゲートができるかというのもまだこれからなんですが、恐らく真ん中の大きな通り、今の中央清掃工場の前の通りですね。あそこにメーンゲートができると考えますと、晴海から出る場合には、直前に、すぐ出たところに環状2号線との交差点になる晴海五丁目交差点、それから、もう少し歩きますと、晴海通りとぶつかる晴海三丁目交差点、ここら辺で右か左かに曲がっていただくと、それぞれの場所に行くであろうと。そして、左に行けば勝どき、それから築地、その先の銀座につながる。そして、右に行きますと区外に出てしまうわけですけれども、例えばおいしいものを食べに行きたい、そして市場を見に行きたいというような形になると、1キロ未満程度の距離に築地と新市場の場所とがございます。こういう場合ですと、全くバッティングするんですが、大変問題かなと思うのが、選手村から新市場というのは、建物自体が見えていて、実際の距離も新市場のほうがわずかに近いんです。何もしない状態であると、どちらに行くというと、やはり新市場に向かって行かれる方が多いのかなというような思いでおります。そういう意味では、何かしらの誘導であるとか、本区のほうに来ていただくような形にしむける必要があるかと思います。

 銀座から築地までWi-Fiの設置計画があるというようなことなんですが、例えばそれを築地から選手村までつなげるとか、これまでのフリーWi-Fiの設置といいますか、それの現状についてお聞かせいただきたいことと、やはり人を誘導して、何とか交差点を左に曲がっていただいて、中央区のほうに足を向けていただく、そういうような考えが必要かと思うんですが、その点についていかがお考えでしょう。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 選手、役員の誘導というところかと思ってございます。

 まず、Wi-Fi環境につきましては、委員の御指摘もございましたとおり、中央区の観光エリアに観光客向けのWi-Fi整備として、東京都の補助をもらいながら、観光案内板にあわせてWi-Fiの設備がついているというものを順次進めているところでございます。現在、そういったものにつきまして、先ほどもお話がありました銀座から築地について、整備をしつつあるわけでございますけれども、まさに、そういう意味では、選手村の晴海地区、それから月島エリアを挟んで築地になるわけでございますので、大会時に向けましては、そういったところのWi-Fi整備というものも必要になってくるであろうというふうに考えてございます。とりわけ、先ほど申しました晴海三丁目のおもてなし拠点、仮にこういった場所で拠点を設置できるようになるのであれば、こういったところにも整備を進めていく必要もあろうかというふうに考えているところでございます。

 また、これはWi-Fi整備だけというわけではなくて、当然、大会期間中は暑い夏でございますので、例えばミストであったり、パーゴラであったり、そういった整備もあわせてやっていく。また、そこに結びつけていくためには、例えば草花で道を飾っていくだとか、そういった誘導策もあわせてやっていくことが、ひいては、先ほどもございました中央区の中に誘導していくことにつながることではないかなというふうに考えてございます。

 いずれにしましても、中央区の中に呼び込むためには、今おっしゃいました晴海通りを伝わっていくということが非常に重要な鍵かと思ってございますので、こういったところは積極的に区としても進めていく必要があるであろうというふうに考えてございます。

 以上です。

○塚田委員
 御答弁ありがとうございます。本当に、交差点で右に曲がるか、左に曲がるかで大変大きく意味が違ってくるわけでございます。

 フリーWi-Fiというのは、我々、日本で日本のキャリアでスマホをいじっていると、余り気にならないんですけれども、外国に行きますと、物すごく通信費というのが高くて、フリーWi-Fiを発信しているところに人がたかっているような状態がよく見受けられます。ですから、例えばこれが道沿いにあって、指定したルートどおりに歩いていただければ、ずっとWi-Fiを利用しながら、勝どきなり築地なり銀座まで行けるというようなことは、大変大事だと思っております。そして、銀座まで誘導すると、今度、中央通りのほうにもまたWi-Fiがつながるわけで、その先、京橋、日本橋まで、あるいは築地まで来ていただくと、今度は日比谷線がございます。日比谷線は、中央区の中で駅が一番多いんですけれども、7駅ございます。それこそ小伝馬町から銀座まで、広く中央区をカバーする。そして、勝どきまで来ていただければ、月島のほうにも行けるということで、晴海通りを左に曲がっていただくというのは大変重要なことなので、今おっしゃっていましたけれども、ここは大きなポイントとして、ぜひとも何かしらの誘導、お花を置くとか、まさか道に色をつけて、こっちに曲がれということもできないと思いますが、何かそれぐらい強力な力でお越しいただくような仕組みをぜひとも考えていただく、これは大事かと思っております。

 オリンピック・パラリンピックの選手村で最大で1万7,000人収容と言っておりますけれども、当然、期間中に人の出入りがあって、また、パラリンピックでは新しい方が入られてくる。そういう意味では、期間中に恐らく1万7,000人の数倍の方がここを訪れることになるかと思いますので、ぜひともこれは重要に考えていただいて、左折プロジェクトと名前をつけるかどうかは別としても、ぜひともここをきっちりと、そうなるようにしていただきたいと思います。要望します。

 そして、もう一つ、小さい話でございますが、きょうも東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会の封筒でいただいていますけれども、こちらにオリンピック・パラリンピックのマークがついております。こういった認識であるとか、それから地元の機運が高まらない中で、ほかの封筒にもぜひともつけてはどうかなと思うんです。もちろん、在庫であるとか、いろいろ諸問題はあるかと思うんですが、この点についていかがお考えでしょう。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 このエンブレムにつきましては、区がつけるに当たっても、都を通じまして組織委員会のほうに申請をして承認を得たものにマークをつけているということになってございます。中央区もホストシティの一つという位置づけから、区が申請するものについては、基本的にはつけている形にはなるんですが、現在つけさせていただいているものにつきましても、中央区のマークとなるべく重ならないような、離れた位置につけてもらいたいだとか、区が使用するに当たっても幾つかの規定がございます。こういったことから、使用できるようなパターンもあれば、逆に難しいというようなものもあったりするのが現状でございまして、そういったところを協議しながら、できるものについては、区としても積極的に、オリンピックまでの間はつけてまいりたいというふうに思ってございます。

○塚田委員
 そういう意味では、こちらの封筒も見事なバランスでデザインされております。使う順番であるとか、いろいろあると思うんですけれども、ほかの部署の封筒にもぜひとも入れていただいて、これは当該区、我々の中央区に選手村というような重要な施設ができますので、より機運を高める意味と、やはり皆さんで楽しんでいただく、皆さんでつくり上げるオリンピックというような意識を高める意味でも、区から出すものについては、なるべくこれがあったほうがいいのではないかなという思いでございますので、いま一度その辺も精査していただいて、つけられるものにはぜひともつけていただくということで、よろしくお願いします。

 以上でございます。

○墨谷委員
 私のほうから、議題として質問していきたいと思います。

 きょうも中央区役所の正面の入り口を入りますと、東京2020オリンピック競技大会まであと617日、東京2020パラリンピック大会まであと649日というふうに目に入ってきます。機運醸成ということで、区役所に来る方も、正面玄関から入る方は目につくのではないかなというふうに思います。また、選手村につながる環状2号線についても、豊洲・築地間が11月4日2時から暫定開通しておりまして、また、晴海の選手村跡地の住宅についても、明年以降、販売がされる予定ではないかというふうに思っておりますが、そういった意味で、大会まで2年を切って、徐々に機運も高まっているのではないかというふうに思っておりますが、まだまだオリンピックの機運醸成について、していくこともあるのではないかなというふうに思っております。

 そういった中で、オリンピック競技大会のよい遺産というか、レガシーについて、IOCによりますと、レガシーとは、長期にわたる、特にポジティブな影響というふうにあります。IOCはオリンピック・レガシーの分野として、スポーツ、社会、環境、都市、経済の5分野を挙げているということで、本日は環境の分野について、東京2020大会の機運醸成、また環境分野でのレガシー、よい遺産としての視点で質問をしてまいりたいというふうに思っております。

 まず、小型家電の回収でございますが、本区としても、都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクトに参加していると思います。平成29年4月22日より、みんなのメダルプロジェクトに参加しておりまして、都市鉱山と呼ばれる不要になった小型家電の回収をして、東京2020大会での金銀銅メダルをつくるプロジェクトとなっております。やはり循環型社会形成に資する取り組みとして、非常に大切なことではないかというふうに私は思っております。

 そこで、質問でございますが、東京都もいろいろと発信しておりまして、中央区でもホームページやおしらせでさまざまな発信をされていると思うんですけれども、私は機運醸成の意味も含めまして、さらなる情報の発信が必要ではないかというふうに考えております。ある高齢の方からのお話なんですけれども、オリンピックに参加したいということで、小型家電の回収をしているということを私がお話をしたら、私も参加したいのですが、どこに持っていけばいいんですかというお話がありました。

 現在、常設で回収しているところと、また時間が決められていて拠点回収しているというようなところもございます。なるべく近いところに回収場所があることによって、皆様の目について、参加していこうかなという機運の醸成にもつながるのではないかなというふうに思います。そういった視点で、さらなる小型家電の回収、みんなのメダルプロジェクトについての情報発信について、本区としての考えをお願いいたします。

○三留環境政策課長
 みんなのメダルプロジェクトに関してでございます。

 委員御案内のとおり、ホームページ上での御案内と、それから中央清掃事務所が出しておりますごみと資源の分け方・出し方というようなパンフレットにもプロジェクトの記載がございます。平成26年から、まずは都市鉱山の資源の回収ということで、小学校で毎週土曜日に拠点回収ということで始まった事業、それが29年4月から、みんなのメダルプロジェクトに参加をして、その中に一部組み込まれているというような状況でございます。みんなのメダルプロジェクトの事業に参加した後、中央区役所、それから中央清掃事務所の常設回収が拡大になりまして、現在では、毎週土曜日の小学校、それから日本橋中学校、銀座中学校、それから常設でリサイクルハウスかざぐるま明石町・箱崎町といったようなところでも回収をしているような状況でございます。

 私からは以上でございます。

○墨谷委員
 御答弁ありがとうございます。

 平成26年4月から中央区として小型家電を回収し、平成29年4月22日より、みんなのメダルプロジェクトに参加して、また常設回収のところも拡大してきたというようなお話で、本区としても対応しているということが、今、お話の中で、取り組みとして、わかりました。

 私は、まだまだ拡大というか、回収箱の常設ですね。いつでも届けられる。当然、小型家電の中に携帯電話とかそういった情報機器が入っていて、人がいるところでないとだめだとか、そういった課題とかもあると思うんですけれども、そういった意味で、例えば月島特別出張所など、出張所に対しての常時回収場所の拡大についての検討について、どのように考えられているのか、よろしくお願いいたします。

○三留環境政策課長
 常設箇所の拡大ということで、委員御案内のとおり、人の目のあるところといったことで、今挙がりました月島特別出張所であるとか、日本橋特別出張所であるとか、そういったところに関しては、今後の拡大の対象として検討できるのかなと思ってございますので、今後の検討課題ということにさせていただきたいと思います。

 以上でございます。

○墨谷委員
 御答弁ありがとうございます。

 区内の小学校、また銀座中学校とか日本橋中学校で毎週土曜日に拠点回収というのも、すごくいいことではないかなと。うちの家内はいろいろな拠点回収のものをその日に持っていこうということが頭の中にあって、持っていくんですけれども、まだまだ、中央区は新しい方もたくさんいらっしゃいますので、そういった意味で、出張所とかへ行ったときに、そういったものがあるといいのかなと。また、月島特別出張所ですと、ほかの回収資源というんですか、ごみも分けることによって資源につながるものもあると思いますので、そういった意味で、現状の常時回収場所の拡大について、しっかりと御検討いただいて、開設していただきたいなと。また、人も必要になると思いますので、その辺については工夫していただきたいというふうに思います。

 あと、回収された小型家電の行方ですけれども、ホームページにちらっと出ていて、皆さん、携帯電話とかタブレットとかはなかなか回収場所に持っていきにくい、初期化しても、厳密に言うと、データが漏れてしまうのではないかみたいな心配事もあるというお声も私は聞いております。そういった中で、ホームページには出ていたんですけれども、区のおしらせにも出ていたのかわからないですが、今ある回収場所が、例えば中央区役所の1階のロビー、リサイクルハウスかざぐるま明石町とか箱崎町とか、常設しているところに何かチラシというか、こういうふうになっていますみたいな、都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクトでも結構ですし、また小型家電についての循環型社会に本区としてはこういうふうに取り組んでいますよというアピール、チラシみたいなものを置いたり、そういった表示でも結構なんですけれども、できたら私もオリンピックに参加したんですみたいな方一人一人に、参加賞みたいなものがあると、皆さんにとって、プラスアルファにつながるのではないかなというふうに思っております。そういった意味で、参加した方へのプラスアルファみたいなものについて御意見をいただきたいと思います。

○望月環境土木部長
 メダルプロジェクトへの参加ということで、多くの方に参加していただきたいというふうに思っております。まだ途中で、なかなか想定をしております金銀銅の材料については、まだまだ足りないような状況も聞いております。そういった回収場所の拡大は、東京都を含めて連携しながら、やはり検討させていただきたいと思っておりますが、委員のお話もございましたけれども、情報が漏れるようなことがあってはならないということになりますので、やはり人が立ち会うという必要がありますが、人がいる状況というのがなかなか難しい点がございます。そういったところも含めながら、今後検討させていただければと思っております。

 その際に、例えば回収場所にチラシ等でメダルプロジェクトの行方、小型家電の行方みたいな形でPRができるような形は検討させていただければと思っておりますが、プラスアルファで何かということは、当然、そういった部分での検討が別途必要になりますので、それは今後の課題かなと思っています。ただ、なるべく多くの方に御協力いただけるように、PR、周知については努めてまいりたいというふうに考えてございます。

 以上です。

○墨谷委員
 ありがとうございます。

 私に御相談いただいた方は、小型家電を持っていって、私はオリンピックに参加したんだということで、誰の金銀銅メダルになるかわからないですけれども、そういった意味では、夢のあるお話ではないかなというふうに私も思いました。東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けての小型家電の回収ということとあわせて、本区は前からやっていたわけですから、そういったものがよい遺産として、レガシーとして、その後も続いていくような形で、今回のオリンピックの期間まで、皆様に周知できるようなチラシなりパンフレットなりがお渡しできると、すごくプラスになってくるのではないかなというふうに思いまして、要望をさせていただきます。

 以上で質問を終了いたします。

○加藤委員
 それでは、きょうの報告にありましたけれども、旧日産販売店の土地の活用についてです。

 まず、大会関係車両の待機場として活用するということが想定されているわけですけれども、何台ぐらいの車両をここで収容すると考えられているのか。あわせて、例えば車の進行方向は、どちらのほうに向かって出入りするのか、その辺はまだわかっていないかもしれませんけれども、わかる範囲でお答えいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 日産販売店跡地についてでございます。

 現在、現地では取り壊しが進められているところかと思ってございます。こちらの組織委員会の資料にも記載がございますとおり、大会関係車両の待機場ですから、こちらを使って、基本的には選手等を運ぶバス等をストックするような形で活用されるというふうに聞いているところでございます。ただ、具体的な台数等については、先般も御案内しました晴海二丁目のほうも待機場として使うというようなことも示されておりまして、ここの三丁目の部分が最終的に何台になるのかは、現在、わかっていない状況でございます。こうしたことから、同じ敷地の中で本区としましても予定をさせていただきたい、おもてなし拠点の大きさだとか形状だとか、こういったところも、まさに組織委員会とも一緒に、現在、検討させていただいている状況でございます。

 以上です。

○加藤委員
 実は、なぜこんな質問をしたのかというと、旧日産販売店の前に、三つ目通りというんですか、晴海通りの歩道上に、樹齢数十年と思われるケヤキなどがずっとあるわけです。実際、このことによって、そういう樹木が安易に伐採されるのではないかと、私自身、危惧をしております。この間、実際問題、晴海二丁目のほうも、あるいは晴海選手村の建設工事の中で、晴海ふ頭公園、それにつながる桜の木も一切合財切られてしまった、切り倒されているという状況を目の当たりにしているわけです。そして、また晴海交差点から選手村へ行く車道内の緑地帯も順次撤去されているということで、晴海を中心に、敷地内の緑化という問題が、オリンピックという名のもとに発生しているのではないかと思います。樹齢何十年という木が切り倒されているということは、現在の環境を壊すことになるのではないかと私は考えるんです。

 ですから、今回、待機場として旧日産販売店の活用についても、やはりその辺のことについては配慮して取り組んでいくべきではないかと考えるんですけれども、ぜひその点についてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 こちらの敷地につきましては、まさに選手村からの主動線に面したところかと思ってございます。ただ、そちらに並んでおります、委員御指摘のケヤキ並木をいじって、こちらの敷地を活用するというような話は、現在のところ、聞いていないところでございます。

 また、先般の晴海二丁目の敷地につきましても、出入り口の部分以外のところについては、樹木を残した形で整備をすると。これは、地域の方々の御意見も組織委員会のほうに伝え、そういった部分に配慮しながら整備が進められるところでございます。

 また、晴海の選手村につきましては、この後の資料でもお示ししていますとおり、敷地の中に相当なボリュームの緑を整備しているといったこと、また、一番突端にございます晴海ふ頭公園も、従前よりも面積を拡大すること、また、さらには海側、晴海運河側のほうにも新たな緑道公園として3.6ヘクタールもの公園を新設することから、エリアとしては、緑の部分、緑地の部分が従前よりも相当ふえるものというふうに区としては理解をしているところでございます。

 以上です。

○加藤委員
 確かに晴海ふ頭公園の再整備をするということは当然承知しております。しかし、私がなぜこのような話をしたのかというと、やはり木々の成長というのは5年や10年で立派になるわけではありませんし、今、晴海にあるケヤキ等については、幹周りが1メートルを超えるものもあるわけですから、そういうものを大事に扱う。オリンピックのために、あのケヤキを切り倒されたんだよということはあってはいけないと私は考えるんです。今回、待機場として使われるわけですから、1カ月半程度のオリンピックの期間中に、そういうことのためにケヤキが犠牲になるようなことはすべきでないということを、中央区としても、環境保全という立場からも、東京都あるいは組織委員会に、旧日産販売店の活用については、そういう申し入れもぜひ強力に推し進めていただきたいと願います。

 次に、大会期間中の環状2号線の運用についてです。

 先ほども前委員のほうからありましたように、11月4日に暫定開通したということで、晴海通りの交通渋滞が幾分緩和されたと思います。実際、市場が開場した後、本当に車が動くのかというぐらい、昔の見本市会場があったときの状況を思い出すような混雑状況でありましたけれども、実際、いろいろな方に聞くと、環状2号線の暫定開通によって、当初と比べて、豊洲市場からの仕入れにかかる時間が短縮されたという声もある。

 しかし、その上で、この間、何回か質問しているかと思うんですけれども、大会期間中の運用については、一般車両の通行、あるいは今、側道を利用して歩行者や自転車が渡っているわけですが、そういうことが可能なのかどうか、確認をしておきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 大会期間中の環状2号線の活用についてでございます。

 こちらにつきましては、晴海選手村というだけではなくて、今大会、各競技会場も含めた輸送計画というものを組織委員会の中で東京都と一緒に検討を進めているところでございまして、この輸送の部分につきましては、年度内に輸送運営計画のバージョン2というものが示される中で、具体的な活用の仕方というものが出てくるものというふうに聞いているところでございます。こうしたことから、現段階では環状2号線がどのような形で運用されるのかについては示されていないところでございますけれども、今後、そういった計画が出てくる中で、本区としましても、大会期間中の一般の方々の日常生活への影響が少なくなるような配慮というものを、状況によっては、組織委員会なり東京都に申し入れていかなければならないというふうに思っているところでございます。

 以上です。

○加藤委員
 地域住民や豊洲市場利用者への影響を最小限にするために、ぜひ中央区としても努力をしていただきたいと思います。

 そこで、BRTのプレ運行開始はいつごろを予定しているのか、また、プレ運行が開始されたBRTは、区民なども実際に利用できるのかどうか、その点も、環状2号線絡みで確認をしたいと思います。

○三留環境政策課長
 BRTのプレ運行についてでございます。

 先日、事業計画の改定がございまして、BRTは、これから、来年度に停留所施設の建設、それから、まず一次のプレ運行として、大会前に、まずは虎ノ門、新橋、勝どき、晴海二丁目間を行うというふうになってございます。

 私からは以上でございます。

○加藤委員
 それはわかるんですけれども、具体的にプレオープンというのは来年度で、当然、停留所をつくらなければいけないというのは十分理解しております。2020年7月24日にオリンピックがスタートするわけです。その前というのは、大体いつごろを予定しているのかということと、もう一つは、BRTについては、地域の住民もプレオープンのときに運行されているBRTを使うことができるのか、それを確認しておきたいと思います。

○三留環境政策課長
 失礼いたしました。2019年度末の予定ということですので、2020年春に運行開始、それから一般のお客様もお乗りいただけるということで聞いてございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 今後進められるわけですから、2020年の春には運行開始がされて、実際に区民の方も利用できるということを確認しておきたいと思います。

 順不同になって大変申しわけないんですけれども、先ほど旧日産販売店のところで、おもてなし拠点とか待機場として利用するという説明があったんですが、その他、検討されている施設及び土地について、もし今わかれば、お答えいただければと思うんですけれども、お願いします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 こちらの資料につきましては、組織委員会から、現在の検討状況ということで示されてございますので、4番に記載がありますとおり、ほかの部分については今後順次報告予定ということで、現在、具体的な検討がされているところ等については、聞いていないところでございます。

 以上です。

○加藤委員
 わかりました。重複して、大変申しわけありませんでしたけれども、晴海に住む私たちにとっては、どこに何ができるのかというのは、やはり注目する、気になることでありますので、わかり次第、順次、委員会報告なりをぜひお願いしたいと思います。

 次に、今回、選手村跡地の総計画戸数が発表されて、分譲住宅が4,145戸、シニア住宅やシェアハウスを含む賃貸住宅が1,487戸計画されているということが、きょう配付された資料の中でも明らかになっております。私たちは、この間、都営住宅や障害者のグループホームとかケアホームなどの公共住宅を盛り込むよう、ずっと求めているわけです。こういうことも、今、明らかになる中で、特定建築者ということでなかなか難しいのかとは思いますけれども、やはり公共住宅を東京都に求めるべきではないかと思うんです。実際、晴海地区将来ビジョン検討委員会においても、晴海五丁目には公共住宅をつくるべきではないかという意見があったかと思います。その後、どういう状況になっているのか、お答えいただきたいと思います。

○栗村都市計画事業担当課長
 選手村跡地の住宅の計画の状況でございますが、今回お示ししている特定建築者からの記者発表資料にもありますとおり、賃貸住宅については、通常のさまざまな世帯向けの賃貸住宅、それからシニア住宅、それから介護住宅というもの、それから保育施設も3街区の賃貸住宅があるところには計画されているといったところでございまして、公共住宅というお話でございますが、現在のところでは、そういった公的な住宅を入れるという計画は、この中では立っていないところでございます。

 以上です。

○加藤委員
 特定建築者のほうで、晴海五丁目については、そういうものをつくらないということは、この間、何回も資料の中で明らかになっているわけですけれども、例えば先日の都営住宅の募集要項を見ても、中央区においても大体50倍以上の競争倍率があるということは、やはり公共住宅というか、低家賃の住宅を希望している区民の方、都民の方が多いということがわかるんです。これは私の思いですけれども、将来的に中央区が借上住宅として活用するということも検討してはどうなのかなと思うんです。私のこの個人的な意見に対して、どのようなお考えなのか、お答えいただきたいと思います。

○松岡都市整備部長
 住宅の借り上げの件でございますが、今回、オリンピック選手村跡地のところに、シニア住宅も含めた、さまざまな形態の住宅を特定建築者のほうで供給するということになってございます。そういった中で、特に低所得者向けというものはございませんが、まちの形態等を含めまして、そういったもので対応していくまちというふうに理解をしてございます。今回、中央区で借り上げをして住宅供給をしていくという考えはございません。

 以上でございます。

○加藤委員
 多分そういう答えが返ってくるというのはわかっていたんですけれども、住まいは人権ということもあります。公共住宅を提供していくのは、都議会の中でも、都営住宅というのは議員団でも一貫して要望していたわけですけれども、実際、それに東京都は一顧だにしないで、こういう形でやっているということは問題だと私も思いますし、中央区としても、低所得者の方も安心して住めるようなまちをつくっていくという意味では、そういう努力も考えていく必要があるのではないかなと私は考えております。この件については、これで終わりにします。

 次に、晴海地域内のバリアフリーの考え方について、お聞かせいただきたいんです。

 御存じのとおり、晴海というのは、一丁目、二丁目、三丁目、四丁目、晴海通りや有明通りとか三つ目通りとかいう形で、街区が分断されている。例えば、具体的には晴海三丁目からトリトンスクエアへの横断については、高齢者にとって、ある意味、命がけだという声が寄せられております。晴海地域全体のコミュニティ形成ということも含めて、バリアフリーというのは自由に移動できるということが大事なことではないかなと私は考えるんですけれども、このように晴海地域が街区によって分断されているということについて、解消に向け、何か検討されているのかどうなのか、お聞かせいただきたいと思うんです。お願いします。

○栗村都市計画事業担当課長
 街区をまたぐ晴海のまちの中のバリアフリーについてでございます。

 別の委員会で報告させていただいているところでございますが、晴海地区については、一丁目と三丁目というお話もありましたが、各丁目の間に広幅員の都道が入っているというところで、区としても、安全に渡れる環境をつくるということは課題だと認識しております。その中で、これからオリンピック後、いろいろ動いてくる開発の機を捉えて、今、晴海のトリトンスクエアのところでは2階レベルで歩行者が歩ける空間が整備されておりますので、そこにうまくネットワークできるような形の手だてを開発事業者に求めていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○加藤委員
 夢物語というか、とっぴなことを言いますので、聞いておいていただきたいんですけれども、晴海三丁目西地区の再開発の取り組みの中で、例えば晴海三丁目と一丁目が分断されている、何とかならないのかという話の中で、例えば黎明橋の下に浮き橋を通して通行できるようにしたらどうかとか、あるいは晴海三丁目住宅、今、ドゥ・トゥールも含めて3棟建っているわけですけれども、人工地盤をずっと真っすぐ延ばす、トリトンスクエアまで高架橋にして、トリトンスクエアに真っすぐ行けるようにする話とか、あるいは晴海三丁目の交差点を、今ああいう形になっていますけれども、あそこをぐるっと周回できるような歩道橋をつくる。その歩道橋だと、高齢者の人が階段をおりたり、上ったりするのが大変だから、銀座にあるような、エレベーターをつけるとか、エスカレーターをつけるとか、そういうことも、今後のまちづくりの中で、いろいろと夢を持ちながら考えていく必要があるのではないかなと思うんです。こういうことをすることによって、晴海地域内のバリアフリーを、解消できると言ったら言い過ぎですけれども、幾分対応できるのではないかなと考えるんです。

 今言った内容について、どのような御見解をお持ちなのか、あれば、お答えいただければと思います。

○栗村都市計画事業担当課長
 できるところからというところにもなりますが、これから行われる、今、再開発の検討がされている地区がまだまだ残っておりますので、事業者と話し合いながら、各丁目間のところの地上部のデッキを整備するですとか、そういったことの具体的な計画がつくれるよう、協議を重ねていきたいというふうに考えているところでございます。

○加藤委員
 いろいろな再開発をする中で、まちづくりにおいても、やはり夢のあるまちづくりをしていく必要があると思うんです。

 そこで、それとの関連になるんですけれども、今、晴海三丁目に横断歩道橋がありますが、老朽化して、前の委員会かどこかで、改修あるいは撤去することを検討中だというお話があったような記憶があるんです。晴海一丁目と三丁目を結ぶ横断歩道橋の、今の取り組み状況について、どういう状況になっているのか、お聞かせいただきたいと思います。

○三留環境政策課長
 晴海三丁目と一丁目を結んでいる横断歩道橋の件についてでございます。

 あの横断歩道橋がバリアフリーになっていない、幅が狭い、それから、いろいろと問題があるということは認識してございます。東京都のほうにもお伝えしているところでございます。ただ、先日もありました小学生の交通事故であるとか、そういった観点もございます。通学路の一部に組み込まれている歩道橋を、老朽化しているということで、すぐに撤去ということにはならないかと思います。今御説明をさせていただいた他のバリアフリー施設等が完成したときに、撤去といった考え方もあるかと思いますので、今後、また東京都との調整は続けていきたいと思っております。

 以上でございます。

○加藤委員
 若い人にとってみれば、横断歩道橋なんてトントンと階段を上るのは大したことがない障害なんですけれども、やはり高齢者の方に聞くと、あの横断歩道橋は障壁になっているんです。そして、晴海三丁目交差点に行けば、信号が渡り切れない。そういうことで、どうしても晴海三丁目側から一丁目側に行くのにはいろいろな意味でのバリアがあるということで、やはりそこのところは、ぜひ今後のまちづくりの中でも検討していただきたいと思います。地下のほうは無理だということは理解しておりますので、地下が無理であれば、上になるのかなという思いなんですけれども、今後区民の皆さんの御意見も伺いながら、オリンピックを機にして、晴海地域内のバリアを少しでもなくしていくという意味で、ぜひ取り組んでいただきたいと思うんです。ぜひそのことを要望しておきたいと思います。

 最後になりますけれども、選手村が置かれる中央区、やはり平和の祭典としてのオリンピックは大事にしなければいけないと思います。そういう意味でも、今、中央区は中央区平和都市宣言を行っておりますけれども、ソフトの面での遺産と言ったらおかしいですが、レガシーとして、中央区非核平和都市宣言を行うことも後世の子供たちに残していく必要があるのではないかなと私は思うんです。2020年東京オリンピック大会において、中央区は非核平和都市宣言を行ったんだという思いを残していく必要があるのではないかなと思います。

 ちなみに、ちょっと紹介しますけれども、昨年、核兵器禁止条約が採択されて、現在、各国の国内での批准に向けた取り組みが行われていると。そして、禁止条約については、ことし10月17日時点で69カ国が署名をし、19カ国が批准をしていると。この条約については、50カ国が批准すれば90日後に条約が発効するということは、皆様御存じだと思うんですけれども、ところが、日本政府は、この決議案に反対したということと、核兵器禁止条約にできるだけ早期に署名、批准するよう全ての国に呼びかける決議案にも反対したと。やはり私はここに大きな問題があると、厳しく批判したいと思うんです。

 私は、先ほど申しましたように、2020年東京オリンピック・パラリンピック大会を平和の祭典として後世に残すと同時に、大会を機に、平和へのメッセージを発信していく必要があるのではないかと考えるんです。1988年、昭和63年に中央区が平和都市宣言を行っておりますけれども、被爆国日本、そして選手村を抱える中央区が非核平和都市宣言を行うことは、核兵器禁止に向けた強い後押しになるのではないかなと考えるんです。ハード面ばかりでなくて、こういう後世に残すメッセージをすべきではないかと考えるんですけれども、御意見をいただきたいと思います。

○吉田副区長
 オリンピックが平和の祭典であるという前提に立って、そのオリンピックにどういうふうに、例えば子供たちが参加するかとか何かということについての工夫は、当然、今、教育のほうから報告されている内容も含めてやらなければいけませんけれども、大変恐縮でございますが、この委員会でそれを議論することは大変不適切だと思いますので、その辺は御理解いただきたいと思います。

○加藤委員
 失礼しました。わかりました。

 私としては、そういう思いがあるので、ぜひ2020年東京オリンピック・パラリンピック大会を中央区から平和を発信していく一大事業として推進していただけるよう願いまして、私の質問を終わります。

○小坂委員
 それでは、よろしくお願い申し上げます。

 HARUMI FLAGという新たな都市ができ、中央区の魅力もますます高まっていくということで、大変楽しみにするところであります。

 質問させていただきますが、まず資料2に関連しての土地の利用等々に関してです。

 晴海客船ターミナルの利用はどうなるのか、教えていただければと思います。資料3のHARUMI FLAGの参考資料の5ページにおいては、まちができ、まだ客船ターミナルも健在であるという絵があります。この絵はCGで、実際とは違うと書いていますけれども、この客船ターミナルがどうなるのか、教えてください。

 2つ目が、まさにHARUMI FLAGの晴海五丁目西地区市街地再開発事業の範囲内においては、中央区の道路に関しての工事の許可とか、その辺を与えているのかどうか教えてください。

 3点目は、晴海五丁目西地区市街地再開発事業がありますけれども、これは5,632戸、人口約1万2,000人ということで、私が聞き落としていたら済みません。教えていただきたいんですけれども、開発協力金は、この事業において、中央区には幾ら入ってくるのか。100万円掛ける5,000戸で考えれば50億円となりますが、このあたりが決まっているのかどうか教えていただければと思います。

 最後ですが、一校一国運動の学校における推進していくような人、窓口のような先生がおられるのかどうか教えてください。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 資料3の部分で示されております客船ターミナルの絵柄についてでございます。

 こちらにつきましては、特定建築者が作成したものの中に記載がございます。この客船ターミナルにつきましては、住宅が販売される時期については、このような形で客船ターミナルの建物として残るというようなことから、こういったことが記載されているものと思ってございます。

 なお、この機能自体が今後どのような形になっていくのかについては、東京都での検討かと思ってございますので、こちらの図で示されているものについては、販売の時期の絵柄というふうな理解をしているところでございます。

 以上です。

○三留環境政策課長
 それでは、道路の許可に関してでございます。

 現在、区道として供用開始がされている道路に関しましては、区のほうで占用許可等々をしてございます。それから、晴海五丁目の開発区域内の将来の管理者として、まだ供用開始をしていない道路につきましては、東京都のほうで一括して受けて、御相談等はいただいておりますが、最終的に引き継ぎを受けるという予定になっていると思います。

 以上でございます。

○栗村都市計画事業担当課長
 晴海五丁目西地区の開発協力金の件についてでございますが、超高層等の工事がこれからというところで、まだ全体についての協議が整ったところではございません。開発協力金についても、継続して協議をしているところでございまして、少なくとも今回の板状棟の部分については、戸数に見合った開発協力金を支払うという話の協議をしているところでございます。

 以上です。

○吉野指導室長
 中央区版一校一国運動の窓口ということでございますが、オリンピック・パラリンピック教育の担当の教員というのが必ずいます。ただ、公文書にしっかり位置づけているかどうかは別としても、主幹教諭だったり、または学校については副校長だったり、学年の先生だったり、さまざまですけれども、必ず担当の教員はいます。

 以上です。

○小坂委員
 では、最後の質問の御答弁からですが、例えばポルトガル語が話せるので、お役に立てればと思いますということで、一校一国運動で、ブラジルとか、ポルトガル語を使う国の支援をしている小学校を手伝いたいという人がいた場合に、その区民が学校にそういう相談を持ちかけるような、そんな具体例を受け入れるようなところまで考えているのかどうか。五輪の講演会のところで、そういう人がきっとおられるというふうな感じを受けたので、国際都市中央区でもありますので、いろいろな国の人がおられる。一校一国運動をやっていて、自分の国をこの学校は取り扱ってくれているじゃないか、なら手伝いたいという気持ちにきっとなると思うので、そういう場合に、何かいいアイデアがある区民が学校に相談できるような仕組みになっているのかどうかというところを教えていただければと思います。

○吉野指導室長
 まず、もちろん、各学校・園それぞれの計画に基づいて行っております。取り組み内容も年間でしっかり決めております。ただし、今のようなお話で、お手伝いしたい方というのは、当然、地域の方でもいらっしゃったりしますので、そのあたりは柔軟に対応はしていきたいと思っております。ただ、学校・園の取り組み状況もありますので、必ず受け入れるかどうかというのは、その状況によります。外から来た場合の窓口は、基本的には副校長がなるというふうに思っていただいて結構だと思います。

○小坂委員
 きのう、教育委員会があって、この議題がありましたけれども、教育委員の方からも、学校の取り組みによって、その国の姿勢がちょっと違って、積極的な国もあれば、やってくれない国もあると。そういうふうな中で、教育委員会としても何か支援できないかというふうな意見も出ていたところであり、全ての学校における一校一国運動が盛り上がるように、手伝いたいという区民が協力できるような窓口をつくっていただければありがたいなと思うところであります。

 道路の占用許可とか、聞いたところに関しましては、バリアフリーの観点がありまして、横断歩道のバリアフリー、議論はありますよ。横断歩道、前に私も質問させていただいているところでありますけれども、結局、道路と歩道との間に2センチの段差がどうしてもできてしまうというところがあるんですが、このあたりがゼロになるような、段差がないまちが新たにできる、晴海のところでそうならないかなと思うところです。このあたりの2センチの段差がなくなるような、段差バリアフリーの考え方はありますか。

○三留環境政策課長
 前々から御質問いただいている2センチの段差についてでございます。

 晴海に新しくできるまちでございますが、セミフラットでもう道路ができておりまして、バリアフリーは大分進んでいると思います。委員おっしゃる2センチのところだけだと思いますが、都道と区道が交差しているところなどもございますので、統一的な仕様で対応させていただいているところでございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 新たなまちができるというところで、開発協力金のところも聞きましたが、5,600戸、1万2,000人が住むというところで、建物ばかりで見られて、公共施設なり保育所なり、地域包括ケアシステムが回るかとか、住むのはいいんだけれども、その後の福祉サービスなりが果たして十分かどうかという不安がありまして、このあたりがもう少し充実するような考え方、地主の東京都が考えていただければと思うところであります。特定建築者制度ということで難しいと思いますが、その辺を考えるところです。

 以上で終わります。

○染谷委員長
 それでは、質疑を終わりま議題、2020年東京オリンピック・パラリンピックに関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○染谷委員長
 さよう取り扱わせていただきます。

 第四回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○染谷委員長
 さよう取り扱わせていただきます。

 東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を閉会いたします。

 お疲れさまでございました。

(午後3時2分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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