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平成30年 築地等地域活性化対策特別委員会(11月14日)

1.開会日時

平成30年11月14日(水)

午後1時30分 開会

午後4時03分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 塚田 秀伸

副委員長 志村 孝美

委員 中嶋 ひろあき

委員 木村 克一

委員 田中 広一

委員 渡部 博年

委員 青木 かの

議長 礒野 忠

4.出席説明員

(17人)

齊藤副区長

吉田副区長

浅沼企画部長

山﨑政策企画課長

松永副参事(計画・特命担当)

遠藤区民部長

眞下区民生活課長

鷲頭地域振興課長

木曽文化・生涯学習課長

小林スポーツ課長

田中商工観光課長(参事)

望月環境土木部長

三留環境政策課長

松岡都市整備部長

斎藤都市計画課長

菅沼地域整備課長

栗村都市計画事業担当課長

5.議会局職員

田野議会局長

一瀬議事係長

黒須書記

桝谷書記

6.議題

  • 新しい築地等まちづくり及び観光・地域振興等に関すること

(午後1時30分 開会)

○塚田委員長
 ただいまから築地等地域活性化対策特別委員会を開会いたします。よろしくお願いします。

 本日、議長は途中退席いたします。

 また、理事者報告の関係で区民生活課長及びスポーツ課長が出席いたしますので、御了承願います。

 それでは、議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり、理事者報告に対する質疑とあわせて行いますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、初めに、理事者報告をお願いいたします。

○遠藤区民部長

1 中央区立浜町集会施設の指定管理者候補事業者の決定について(資料1)

2 平成30年度中央区まちかど展示館助成対象施設の公募について(資料2)

3 中央小学校温水プールの利用休止について(資料3)

○松岡都市整備部長

4 築地魚河岸入居者に対する支援について(資料4)

5 晴海地区における歩行者ネットワークの整備に向けた都との協議について(資料5)

以上5件報告

○塚田委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時38分です。自民党71分、公明党37分、日本共産党37分、中央区民クラブ37分、無所属・中央10分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言をお願いします。

○中嶋委員
 それでは、何点か御質問させていただきます。

 まず、資料4の築地魚河岸についてです。

 実は、プレオープン期間もございまして、グランドオープンをしたということは既成の事実でございますが、その中で、私の考えですけれども、場外イコール場内だと思うんですよね。豊洲に移転してしまったということでございますので、それを見越して、場外の中に築地魚河岸をオープンしたと思うんです。私がもし間違っていたらお知らせ願いたいんですが、午前9時までがプロの人が来る、それから9時以降は一般客と観光客が入ってくるという構図になっておりますし、私が聞いた話では、当時はプロの人が中心に来るのではないかと言われていたんです。私も、現在行っていませんから、よくわからないんですが、やはり場内イコール場外という構図の中で、場内が豊洲に移ってしまったということでございますので、場外も大変厳しい状況に置かれている企業もあるのではないかと思うんですよね。その辺の認識はどう考えているかをお知らせください。

○菅沼地域整備課長
 まず、今の築地魚河岸の営業時間について、先にお答えさせていただきます。

 市場が移転前までの期間につきましては、築地魚河岸はそもそも市場を移転することを前提に整備した建物でございましたので、築地市場が機能していた段階においては、実は、時間によるオペレーション、つまり一般客とプロの買い出し人の方々の時間の分けを必ずしも線引きすべきでないという築地魚河岸事業協議会の運営についての検討がございましたので、豊洲に移転する前までは、実は、時間の区切りはしてございませんでした。一方で、今、委員御指摘のとおり、移転後につきましては、朝5時からオープンする築地魚河岸の建物にあっては、午前9時までがプロの買い出し人の方々、9時以降は、今おっしゃったとおり一般客、観光客を対象にという運営をしているというのが実際でございます。

 また、場外が厳しい環境に置かれているのではないかといった認識の部分についてのお問い合わせでございますけれども、確かに、市場が移転した中で、いろいろマスコミの報道で連日新しい市場を見学する一般客、観光客が相当数に上っているというところと、一方、築地市場が閉場した後の部分につきましては、場外の人が閑散というところが見られるというところは、報道されている部分があろうかと思います。ただ、実態的に、さきの環境建設委員会でも認識を述べさせていただきましたけれども、一定量の物販に対する感触というお声をいただきながら、必ずしも相当厳しいとは受けとめていないというところが私どもの正直な思いでございます。特に、築地魚河岸の入居者のヒアリングという部分に関して言うと、プロの方々が豊洲に行くことなく築地魚河岸で買い物を済ませられるといった声を含めまして、プロの方々が堅調に築地魚河岸で買い物をされているというお声も、実際、私どものほうに届いてございます。そういった認識でございます。

 以上です。

○中嶋委員
 どうもありがとうございました。

 ここに議長がおるんですけれども、議長は場外を大変詳しく私に語っているんですが、築地魚河岸がありますよね。私の聞いている範囲ですと、たしか九十数店舗あるはずなんですよね。恐らく場外、場内、関係者を多く誘致していると私は認識しているわけですが、実は、大変申しわけないんですが、場内のことをお話しさせていただきますと、場内の人も、経営者はもうグレードが高くなっているわけですよ。要するに、御高齢者もふえてきた。築地魚河岸というお話もあったので、ではそこへ入ってくださいということで入ったんですが、しばらくの期間、ここにも書いてあるようにプレオープンしてしまった。最初は、小池都知事も、僕らもすぐ入ると思ったんです。場内は場外へ移ると思った。ところが、場外が残ってしまった。場外が残ってしまって、場内、場外という関係がもうなくなっているわけですよ。そうすると、上野のアメ横みたいになってしまうのではないかという危惧があるんですが、その辺の認識はどうですか。

○菅沼地域整備課長
 私ども、物理的な立地ということで言いますと、まさに江戸期以来の都民の台所という市場の成り立ちが歴史的な背景でございますから、今回の豊洲移転にあっては、初めて本区から市場機能が出ていく事象が起きていることは間違いないというところの中で、今、委員御指摘の場内と場外の関係性は、市場そのものが豊洲に移った中で、場外が現状あると私どもは十分認識してございますけれども、残ってしまったという感覚は、私どもにはございません。むしろ、築地場外は現在地のまま、築地ブランド、食の文化の発信というブランドを大切にしながら、かつ発展させていきましょうということで、今、私どもはそういう気持ちで地元の方々と連携をしているという思いでございます。

 また、場内の中における築地魚河岸の位置づけといいますか、ポジションということにあっては、まさに築地でワンストップでプロの方々がお越しになり、支持されて、利用できるという位置づけと、それから、場外でお買い物をさまざましてもらって、築地の食文化を維持、継承していく役割を持っていくという関係性であるというふうに認識してございますから、今後、築地というブランドがますます発展していくような取り組みを区としても考えていかなければいけない、そのように思っているところでございます。

 以上です。

○中嶋委員
 どうもありがとうございました。

 こういう会議をやりますと、お話し合いをしていますとか、発展させますとか、よく言うんですが、私に言わせると具体にないわけですよね。私が一番心配するのは、例えば環状2号線の参考資料が机の上に置いてあったんですが、環状2号線を通して豊洲へ行ってもらうと。我々が聞いた範囲では、環状2号線を一つの例にしますと、6万台近く通るのではないかと。今、暫定ですから、そこまではいっていませんけれども。

 それでは、1つ聞きたいんですが、今、小田原橋棟の区画賃料が6万6,960円、海幸橋棟が5万7,240円ですよね。この根拠というのはどこにあるんですか。

○菅沼地域整備課長
 まず、その数字の根拠の前に、具体的な話がないというところについて答弁させていただきます。

 実際、この間、私どもは、2年前のプレオープンから、委員御指摘があったとおり、まさにオール築地として、築地場外を今後発展させる取り組みとして、具体的に築地魚河岸の整備であり、かつ移転直前にあっては、ある種の風評被害的なことの防御策として、キャンペーンの実施であったり、そして、この秋のイベントとして秋まつり、今後の年末商戦の展開の具体的な取り組みというところは、まさに地元が一丸となってやっているというふうに認識しているところでございます。

 また、後段ございました標準的な区画賃料の部分につきましては、私どもは、この位置づけを要綱として定めまして、その要綱の中で、建設費から割り出される1区画当たりの単価をもって入居者の賃料水準を算出した数字でございます。

 以上です。

○中嶋委員
 わかりました。どうも済みません。

 そうすると、この6万6,960円が、来年の4月以降は約20万円ちょっとになるわけですよね。海幸橋のほうは17万円ちょっとになる。そうすると、かなり金額が高いわけですよ。もちろん、築地という一等地でございますから、そう家賃体系は下げられないのではないかと思うんですが、果たして20万円強の金額を払い切れるのかどうかというのが心配なわけですよね。それから、海幸橋の方というのは17万円強のお支払いをしなくてはいけない。それだけ利益が上がるのかなと私は考えているわけです。

 もちろん、場外市場にもいろいろな会があります。議長も一生懸命その会議に出て、場外をよくしたい、築地ブランドを残したいということでやっておられると思うんですが、見ていると、どうも違うのかなと思うんです。これは私の考えなんですけれどもね。築地ブランドを残すなら、残すなりの対応をしてもらわなければいけないと私は考えているわけですよ。ですから、その辺について、お考えがあれば、述べていただきたい。本当に20万円、17万円以上のお金が払えるのかどうかですよ。それが私はすごく心配なんですよね。

○吉田副区長
 市場移転に伴って、いろいろな形で人の出入りについても、でこぼこあるわけです。日々動いておりますから。私は、御心配いただくような状況ではないと思っております。こういった状況は中期的に見定めて、そういう中で対応策を考えなければいけない問題であって、1日、2日の問題で右顧左べんする必要もないだろうというふうに思っております。

 御心配をいただいておりますが、実際に築地地区における現在の築地魚河岸の賃料は民間の店舗賃料に比べてどうかというと、これは相当安いんでございます。ですから、率直に申し上げますが、これを払って御商売していけないというのであれば、やはり転居していただくしかない。そういう努力をしてもらう必要がある。それで成り立つように努力してもらう必要があると思っております。現実の問題として、あきはないのか、次の応募はいつできるんだというようなお問い合わせも現実にありますから、そういう点では、私どもとしては、中長期的に見れば心配はないと考えています。

 ですから、逆に、私どもは、コンセプトとして、プロに選ばれる市場、それこそ委員が御指摘になったように上野のほうの市場と混同されないような質の高い食の拠点として維持していく、そのことが大事であって、賃料の問題については、一般の営業レベルでこなせる賃料だと考えておりますので、その点について特段心配はしておりません。

○中嶋委員
 吉田副区長、どうもありがとうございます。

 心配ないということなので、私も安心しますけれども、場外市場の近隣の店舗から見ると、どうなのかわからないんですけれども、とにかく私が一番心配するのは、場内がなくなってしまった、豊洲に移転してしまったということは事実なわけですよ。私としては場内イコール場外という考えがあったものですから、きょう御質問させていただいたんですが、とにかく吉田副区長のお話の中で、心配はないという心強いお話を聞いたものですから、私もこれにて質問を終わりますけれども、とにかく行政がどこまで話し合いに介入していくのかというのも心配ですが、やはり企業努力というのは必要だと私は思うんです。そうしないと、企業というのは厳しい状態に入っていく。まして、築地というのは一般客もすごく多い、観光客も多いということでございますが、そのほか、もろもろの整備もきちんとしていただくということを願って、私の質問を終わりたいと思います。

○木村委員
 それでは、私のほうから、資料2のまちかど展示館助成の対象施設の公募について質問させていただきます。

 余談になるんですけれども、ここ1週間以内で、テレビの番組を見ていると、朝の!さんぽ道という7時半からの番組、それからここ二、三日は、昼間の9時55分から20分ぐらいの番組で高田順次のじゅん散歩という番組をテレビでやっています。たまたま、いつもそれを見ているものですから、注意深く見ていたらば、今回に関しては、築地の場外に対しても結構中心的に、じゅん散歩なんかは2日間連続、築地の場外、築地魚河岸という形でアピールしてくれているということで、場内がいなくなった後でも築地のまちはこうなっていますよというのを、中央区の行政の後押し的な感じで、どんどんアピールしてくれているということもありました。

 そのようなことがあったときに、やはりそれに伴って、中央区にはもっとこのほかにもいろいろないいところがありますよというので、まちかど展示館というものを平成23年から26年、約4年間かけて22館をつくってきたというのが現状だと思います。この22の施設のうち、幾つかを私も見せていただいているんですけれども、例えば建物の中でおみこしを展示して、このおみこしの歴史とか、このまちの文化とかというのを展示している、あるいは伝統文化の伝統工芸品という形で、足袋をつくっているおうちに展示ルームをつくっていただいたり、ちょうちんをつくっているところに展示をしたり、書いているものを見たりすることができるというような形でやっている施設が結構あると思います。その中でも、これは特定できないのかもしれないんですが、今言ったように常に人がいらっしゃるとか、いなくても、ぶらっと来て見ていくとか、そういうものもありながら、店舗でやっている場合は、そこへお客様が来て、昔のお話を聞いたり、ものづくりに対してのことを聞いたりするようなことができる展示館が幾つもあるような形で、ここに出ているんだと思うんです。この約4年間に22施設、果たして区内のお客様あるいは区外からの観光客のお客様の数は集計できていないのかもしれませんけれども、どのくらいの方々に来ていただいて、まちかど展示館を見ているのかというところが、まず1点です。

 それと、ここ4年間に関しては、一切まちかど展示館の新規公募はしていなかったというのは、資料にも書いてあるように4年間をかけて既存の施設の充実を図ろうというところと、まちかど展示館運営協議会をつくって、その中でいかに中央区のまちかど展示館同士のコミュニケーションをとりながら、この施設を多くの方々にアピールしていくかというところで、専用のホームページやパンフレット等という形であったんですが、私も実際伺ったときに、まちかど展示館を地域別に書いてあったパンフレットを見かけたこともあるんです。今後、どのような形でまちかど展示館のアピールをしていくつもりなのか。新たに、ここで新規にまちかど展示館を公募しようとしたというところにも、観光・文化資源としての活用を一層深めると書いてあるんですが、その点をもう少し詳しく御説明をしていただきたいと思います。

 また、新規募集に対して、今回、総額幾らぐらいの金額の予算を見込んでいるのか、また、どれぐらいの応募数を見込んでいるのかというところもお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。

○木曽文化・生涯学習課長
 まず、まちかど展示館をどのぐらいの方が見ているのかという御質問でございます。

 展示館が22館ございまして、なかなか22館全て正確な数値を集計しているわけではございませんが、幾つかの展示館で来館者数の統計をとっております。その中で、展示館によって、いろいろなパターン、型のものがありまして、既に展示館として整備されているような企業系の展示館ですと、平成29年度の実績ですけれども、1万9,045人ぐらいでございます。また、老舗の小ぢんまりとした店舗というようなものもありますので、そういうところは58人ぐらいのところもございます。この辺は予約で説明するというような形をとっているので、こういう数値になっているのかなと思っております。それから、いろいろありますけれども、3,900人とか2,800人とか、それぞれ展示館によって来館者数は異なっておりますが、それをもって多い少ないという判断はできかねるかなというふうに考えているところでございます。

 それから、ホームページ等をどのぐらいの方が見ているかというところですけれども、ちょっと古いデータになってしまいますが、ことしの7月のホームページのアクセス数としては、一月で4,708件という統計がとれております。これは、前年同月比49%ぐらいアップしておりまして、確実にアクセスしてくれている方々がふえているのかなというふうに認識してございます。

 それから、これからどのようにアピールしていくのかというところでございますけれども、ホームページ、パンフレットを充実させていくというところで、より多くの方々にまちかど展示館というものを知っていただいて、区の魅力を内外に発信するとともに、住んでいる方あるいは地域により愛着を持ってもらって、もっと言うと、住んでみたいと思うようなまちにしていきたいというふうに考えております。

 新たに公募することになった、新規募集に至った過程でございますけれども、委員がおっしゃっていましたように、22館整備したところですが、それぞれが1つの点として展開していては広がりがないだろうというところで、ネットワーク化といいますか、事業者さん、それから地域文化に豊かな識見を有する学識経験者で構成するまちかど展示館運営協議会を立ち上げまして、いわゆる横のつながり、点から面にするような形での文化資源、観光資源として展示館を活用していくというところで、平成26年度に認定を休止して、27年度からそういう取り組みをしてまいりました。それから、一定の活用基盤もできてきたことと、まちかど展示館運営協議会の委員の方々からの意見として、既存の区内の伝統的な老舗等を展示館としてもっと広げていけないだろうかとか、地域によってばらつきがある、例えば、銀座エリアは展示館がまだ少ないのではないかと。銀座については、展示館がないんですけれども、これは物足りないと。もっと言うと、区内にはもっとたくさん展示館となれるべきところがあるのではないかというような御意見がありました。そういった運営協議会の意見も踏まえて、先ほど申し上げたとおり、活用基盤のほうもある程度できてきましたので、もう一度再開してみようということで、今年度から認定をするということで考えてございます。

 それから、予算でございますけれども、申し上げたとおり、展示館を公募して認定館を募って認定するところでございます。ただ、やみくもに公募するのではなくて、我々のほうも、まちかど展示館運営協議会の意見も踏まえて、既存の老舗等、さまざまな観光的な魅力のあるところ、文化的にも魅力のあるところを独自にリストアップしてきました。その中でも、まちかど展示館として、いわゆる展示品がきちんとあるのか、それから来館者へきちんと説明できるような体制になっているのか、それから展示スペースがあるのかといった観点から独自に職員が調査しまして、それから、実際に調査訪問して、事業者さんとも少しお話をさせていただきました。実際の事業の趣旨とかスキームとかも説明しまして、可能性がありそうなところが12件ほど候補として挙がりました。これは昨年やったんですけれども、ことしに入って改めて訪問して、その辺をお話ししたところ、6店舗ほどに理解を示していただいて、意欲を示しているというところで感触がつかめましたので、予算としては6館程度の改修整備費、それから施設管理の運営費というところで、来年度に向けて予算要求をしているところでございます。

 以上でございます。

○木村委員
 ありがとうございます。

 今御答弁いただきましたように、企業等々は、その企業に会社的な関係で来るお客様がまた見に来てくれるとかいうのもあると思います。また、個人商店でやっている方は、自分の商売をやりながらも、まちかど展示館に御協力をいただいているということなものですから、58人程度のところもありましたというお話です。

 特に、私が思うのは、先ほど文化・生涯学習課長にお答えしていただいたように、今まではまちかど展示館が点だったものを、つなぎ合わせていって、それぞれの地域をまち歩きできるようなものにしていくと、中央区に興味を持っていただいている方、例えば私も歴史が好きなので、事あるたびに中央区内の歴史についても、いろいろなことを見たり聞いたりというようなことをしているんですが、そのような形で、まちかど展示館を地域別に分けたり、例えば歴史的な、極端な話、おみこしを展示してあるのであれば、日本橋地域のおみこし、京橋地域のおみこし、月島地域のおみこしというようなみこしめぐりをしながらでも、作者の違いから、みこしの形がこのように違うんだとか、特に通常のみこしは四角なのに、住吉神社のおみこしは八角という形で、あれは京都のほうの伝統文化の天皇がお座りになる台座の形を模しているとか、そういう歴史の違いからおみこしの形の違いまで、あるいは頭の部分には漆が塗ってあるもの、あるいは木彫りでやってあるもの、さまざまな違いがあるということを見て感じることができるような、これがまさにまちかど展示館の趣旨だと思うんです。

 ですから、今のでいうと、これから1カ月の間に公募をして持っていって、この1カ月間で果たしてどのくらいのまちかど展示館の応募が来るのかなということで、ちょっと不安もあったんですけれども、今、文化・生涯学習課長からの御答弁で、ある程度下地をつけながら、その中から今回は6館ぐらいに絞って持っていってというような御答弁もありましたので、安心したんですけれども、今後は、今言ったように、まちかど展示館をただつくるだけではなくて、先ほどの文化・生涯学習課長の御答弁のように、点から線、線から面へつなげていくような形で、中央区内にある伝統文化のいいものを一人でも多くの方々にアピールするようなものとして、まちかど展示館をつくっていただきたいということと、もう一点言うと、ただ単にまちかど展示館運営協議会だけではなくて、運営協議会と中央区のまち歩きという会が幾つもあると思うんですけれども、そことタイアップをしながら、まちかどめぐりをしていただくというのも、あるところではやっているようなこともあると聞いているんです。それが、まちかど展示館運営協議会では知らないけれども、まち歩きのほうで、こういういいものがあったから、こういうところも取り入れていこうというような形で歩いていると思うんですが、そのような形でもっと広げることは幾らでもできるのかなと。中央区が持っている伝統文化のいいものを一人でも多く、区内の方々あるいは区外の方々にも中央区を知ってもらうというようなことも一つの糧だと思います。

 先ほど前振りのとき、テレビ番組でもじゅん散歩とか朝の散歩とか、そういうもので中央区はかなり注目を浴びているところだと思いますので、ぜひともそのようなところともタイアップをしながら、今、中央区では、区のホームページのほかに、区のおしらせ中央や、9チャンネルでテレビ広報もやっていると思うんですけれども、そういうところにも特集を組んでもらって、例えば区の展示館はこういうところがありますよとか、そういうものもアップしていくことによって、一人でも多くの方々に本区のいいところをアピールしていただくような形で進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 以上で私の質問を終わります。

○田中(広)委員
 では、私から2点質問させていただきたいと思います。1つ目は築地に関して、2つ目はまちづくりに関連して質問させていただきます。

 先ほど議論がありましたとおり、また、環境建設委員会でも伺っておりました。今のお話を伺いますと、築地、特に築地魚河岸の関係だと思いますけれども、そんなに心配するほどではないというお話でありました。改めてですけれども、お店側あるいは買いに来てくださるプロの方からどんな声が上がっているのか、把握していらっしゃるのか、もう少し詳しく教えていただければ、ありがたいと思います。あわせて、もういただいているところではありますけれども、移転した後、この1カ月間の変化の中で、どんなふうに感じていらっしゃるのかも教えていただければと思います。

 それから、もう一つですけれども、マンション建設が進んでいる中で、ちょっと心配なのは保育園の整備についてでございまして、当然、マンションも大規模な再開発があったり、あるいは中小規模の計画があるわけですが、日ごろさまざまな活動をしていると、本当に保育園の心配をするお声は依然として続いている状況にあります。そういった中で、まちづくりの御担当者といたしまして、保育園の対策について、どんなふうに感じていらっしゃるのか、これまでどういった対策を打って、どんなふうに感じていらっしゃるのか教えていただければと思います。よろしくお願いします。

○菅沼地域整備課長
 築地市場が閉場したのが10月6日でございます。新市場がオープンしたのが11日、そこからはや1カ月がたとうという時間の中で、例えば築地魚河岸のお店側の声のお問い合わせでございます。

 環境建設委員会でも少しお話しした部分があるんですけれども、今回、豊洲に移転するに当たって、築地魚河岸の入居者の店舗の方々は、これからいよいよ本腰を入れて、築地できちんとお買い物をするための品ぞろえをどう充実させていくのかというところを、事前の声としてお聞きしてきたところでございます。品ぞろえをどうするのかという部分について言うと、やはりプロの視点、プロが求めるニーズというターゲットの部分での品ぞろえがちゃんとお店に並ぶんだよとか、あるいは豊洲経由できちんと入ってくるんだよというお話をいかにうまくそろえていくのかといったところがございます。

 環境建設委員会の私の答弁の中で例示的にハモのお客さんのニーズといったところでお話ししたのは、ハモという食材は、春の時期と秋の時期に1回ずつ、年に2回旬が来るといったところで、10月の下旬あるいは11月で脂が乗ってきてという、まさに飲食のニーズに応えるというところからすると、産地との関係の出荷量と、それから豊洲に行けば、歩き回れば、あれだけの規模なわけですから、当然入るんですけれども、いかんせん、そこはコンパクトかつ大変な中での一定の条件下での品ぞろえというところに関しては、相当気を配っていかなければいけないといったお話もございます。そういったプロのニーズ、視点に立った形で、いかに的確に応えていくかという話、そして、これも言うなれば、わざわざ豊洲に行かなくてもいいんだよというお話も、当然、視点としてあるといったところでの入居者側の、ある種の、品ぞろえを含めたオペレーションの部分を今後どう具体的に構築していくかといった声をいただいているところでございます。

 2点目のまちづくり、特に保育園対策の部分についてのお問い合わせでございます。

 実態的に、ここの所管である福祉保健部と、私どもまちづくり所管の都市整備部は連携する部分がございますけれども、大義的に言いますと、何といっても、私どもは大規模開発事業におけるまちづくり基本条例の中での具体的な協議の中で、ニーズといいますか、需要によって出る量的な部分の対応策をまちづくり基本条例に適合する大規模開発の中で、事業者との協議の中で、施設計画にうまく組み込んでいくという取り組みが、まず私ども所管部としては一番大きい話なのかなというふうに思ってございます。

 一方で、今、福祉保健部のほうから聞いてございますのは、用地確保という観点よりも、むしろ既存のビルの中でのあきスペースの活用とか、1階とか2階の入居のテナントの入れかえ時期を捉えた部分での供給の仕方というところも、本当にきめ細かにやっているというふうに聞いてございますので、私どもも、ある種、そういったアンテナを張りながら、ディベロッパー等々との協議の中で、そういったニーズに対応するような量的な対応策を、私どもはまちづくりの中でオールラウンド的に捉えていかなければいけないというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 それぞれありがとうございました。

 まず、築地に関してであります。

 ハモの例も出していただいて、本当に買い出し人の方の声、要望というのはしっかり受けとめて、当然、これは民間でありますので、民間の方が創意工夫をして進めていく、それを区としてどう支援していくのかという姿勢が一番大事だなというふうに思っております。これもずっと議論されているとおり、この年末をどうしていくのか、そして、もう一つは、豊洲のほうでにぎわい施設がいずれできると思いますので、当然、築地らしさをこれからもどう進めていきながら、この一、二年でしっかり手を打っていくのか、この点が大変重要だというふうに思っております。

 私もいろいろなお声をいただくんですが、例えばプロの買い出し人の方からすると、やはり先ほどの資料4の文書の中でもあったとおり、豊洲と築地を両方見ている点もあって、豊洲に行って、その後、築地に来るとかという方もいらっしゃって、都営バスとかの交通をもう少し充実していただけるとありがたい、そんな声もあります。これは区でできることではありませんけれども、やはり豊洲と築地間の交通もぜひ東京都にしっかりと要望していただきたいというふうに思います。

 それから、もう一点は、先ほど来、お店側、それから買い出しに来てくださるプロの方を大切にしていきたい、また、環境建設委員会でも近隣の区とかの関係者、団体等にもいろいろアプローチしたいというお話もありましたけれども、すごく大事なことだと思っておりまして、現場の地元の商店街の皆様もいろいろなアプローチをしていらっしゃると思いますが、それを少しでも応援できるように何か検討していただきたいと思っております。環境建設委員会でも少しそんな話題が出ていましたけれども、どんな検討をしていらっしゃるのか、その点をもし教えていただければありがたいと思います。

 それから、もう一点は、まちづくりについてですけれども、確かに、いろいろ対応していただいて、本当に重要な、また難しい課題を受けとめながら対応していただいていることは理解しております。その上で、確かに、子ども・子育て支援制度等で需要の見込みを行って、その上で、まちづくりの側としては、大規模であればまちづくり基本条例、あるいは中小規模であれば指導要綱等でしっかり手を打っていただいているんですけれども、例えば、この間もある大きなマンションが建つに当たって、竣工は来年なんですが、来年のタイミングが、入居する時期と、それから保育所を開設する時期がずれているんです。どうしても大規模なものですから。当然、これは民間側の問題ではあるんですけれども、いずれ引っ越してこられる、区民となられるであろう方々からすれば、やはり安心して子育てをしたいという気持ちを持ってこられますので、そういった点をきめ細かく手を打っていくというのは、難しいんですけれども、どう感じていらっしゃるのか。

 それから、もう一つは、大規模は目に見えてわかりやすいんですが、中小規模のマンションが少しずつ建っていくと、やはり結果的に待機児童が大変多くなっていく。そう考えますと、確かに、事業計画の難しさは私もよく理解はしているんですけれども、中小規模の中にも保育所を最初から整備していくようなことをしていかないと間に合わないのではないかなというふうに私は感じているんですが、この点はいかがでしょうか。

○菅沼地域整備課長
 まず、築地魚河岸の部分、築地の場外を取り巻く環境について、今、私どもは具体的に内部的な検討をしているという部分についてお答えいたします。

 実際上、今、私どもの頭の中のイメージを少し具体的なお話としてしますと、委員御指摘のとおり、豊洲で仕入れたものを直接買い出し人の人たちが持って帰る、あるいは豊洲市場経由、築地魚河岸とか築地の場外に来たものをどう買い出し人の方が持って帰るか、そこの部分の着目点として、築地に来られる買い出し人の方が、この魚とこの魚、あるいはこの野菜と惣菜を直接見て買う際に対して、ある種、買い出し人の方々は複数店舗を回るんだけれども、これを1キロちょうだい、この何とかをちょうだいといった部分について、手ぶらで帰れるような配送システムのあり方というものはないだろうかというようなことを具体的に検討できないかというところでございます。ある種のそういった環境づくりに着目点を当てながら、今後、具体的に検討していきたいといったお話でございます。

 この部分は、実は、10月1日の築地魚河岸のグランドオープンのときに、まさに楠本理事長がお話しされた部分ですけれども、豊洲の市場と築地魚河岸が競合するという形ではなくて、お客様にどう選んでいただくか、そこはきちんと入居者全体を含めて考えたいといった趣旨のことを挨拶の場で述べておられました。私どももそう思ってございますのは、まさに築地をどう選んでもらえるかという環境を整えるための区の支援だったり、公社の支援であったりというところをトータルで、考えていきたいというふうな部分でございます。

 それから、マンションの部分で、まさに委員がおっしゃった、そこの部分は、建物全体の竣工のタイミングと、例えば1・2階に入居される保育所の開設時期が必然的にずれている。保育園の場合については、特に開設に当たって保育園に足り得る施設づくりを内装工事としてというタイムラグが生まれたり、あるいは入居者募集という募集期間のタイムラグが生まれたりというところで、竣工イコール保育園開設という図式がきめ細かくできないのかというところのもどかしさといいますか、ジレンマがあるというのは、私どもも同感でございます。実際、保育園事業者の公募というところに関しては、実態的な所管部は福祉保健部でございますけれども、私どもも、そこはまちづくりを所管する部署として指をくわえてということではなくて、竣工合わせ、開設時期合わせの部分で一工夫できないかというところは検討していきたいというふうに考えてございます。

 また、後段、大規模マンションとか大規模開発のみならず、中規模な建物の中にもというのは、まさに着目点として私どもも持ってございまして、今般の地区計画の改定の中にも公共公益施設の導入の中で容積評価を当て込んで、ある種、条件を整えながら、施行は来年7月になりますけれども、具体的にそこの部分に対しては明確に容積の緩和を付与するといった形を地区計画の改定に盛り込んだといった取り組みでございます。

 以上です。

○田中(広)委員
 ありがとうございます。

 本当に配送システムはすごく大事だと思っておりまして、これはテレビでもやっていましたし、また、皆さんと豊洲市場にも視察に行ったときに、たしかパッケージ加工というところを見せていただいて、あのパッケージ加工も、今までそんなことをやったことがなかった仲卸さんが、いつも一定の仕事を終えたらパッケージ加工場に行って、パッケージしてお客様に提供する。豊洲に行っている方でも、いろいろな努力をしながら手を打っていく。あるいは、海外への展開をしていこうとしている。そういう状況にあって、やはり築地においては、築地らしさを継承していくためにしっかりと創意工夫を進めていきながら、それを支援できる区の体制は絶対必要だなと思っております。その中で、配送システムというのは本当に大事なことで、いろいろなお店を伺っても、直接築地へ行っていらっしゃったんですかとか、いろいろ聞いても、いや、もう今は電話一本で来てもらっていますとか、そういう話題が本当に多いので、その体制はしっかりお願いしたいというふうに思います。

 これはどこまで御回答いただけるかはわかりませんけれども、5,500平米の中でしっかり体制を整えていくということなんでしょうか。もう少し詳細を教えていただければ、ありがたいと思います。

 それから、もう一つは、お店側とお買い求めになる買い出し人の方とのマッチングです。どこかの施設に集まってもらって商談会というのは難しいのかもしれないですが、築地ではこれだけ商品がそろって、これだけの配送システムがありますよと買い出し人の方に見てもらう場、わかってもらう場は必要だと思うんです。ぜひそういったことも検討していただきたいと思うんです。例えば、今、東京都の事業の中でも産業集積活性化支援事業ということで、区市町村が計画をつくって提出をすれば、補助金も2分の1で上限が1億円ぐらいということで出していただけるといった事業もあるようですので、他部署にわたるのかもしれませんけれども、連携していただきながら、東京都の事業も活用して、ぜひ次の1年、2年先のことを踏まえて手を打っていただきたいと思いますが、改めて御見解をいただければ、ありがたいと思います。

 それから、済みません。まちづくりのことについては、御答弁いただいたとおり、しっかりと対応をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○吉田副区長
 配送システムとマッチングですが、実際に配送システムそのものについては、現実の検討というのは、ある程度できるんですが、今、配送の部分については、実は人手の確保とか、そういうところが一番深刻でございまして、ある程度お金を出しながら配送システム自体をつくり上げることは簡単なんでございますが、事業者が現実に、例えば2トン車を回すというような組み立てをしていった場合に、意外と配送先の範囲まで含めて制限を加えないと、配送システムそのものが組み立てられないというようなこともございます。

 今、基本的に考えておりますのは、私どもとしては、料飲業の方々が多数立地している、例えば台東区、千代田区、港区、中央区というようなところの料飲店を基本的にはターゲットとして、その範囲で、例えば1日2回ぐらいの配送が可能なシステムをつくっていくというようなことが、予算的にも、人手の確保的にも現実的なのかなということで、今、調整はしております。そういったものを確立すれば、料飲店の方々がわざわざ車で築地に来なくても買い出しができるというような状況をつくれるのではないか。そういうふうにしていきますと、実は、東京都内の料飲店の過半数以上の方々、4区でも押さえがきくというようなことになりますから、しっかりした御商売ができるような状況が生まれるのではないかということで検討しておりますけれども、いずれにしても、そこの隘路は人手不足の問題でございまして、その部分を受けられる民間の業者の方々と、今、何件か調整をしながら、お話をさせていただいているというのが実態でございます。

 マッチングのお話でございますが、先ほど申し上げましたように、私どもは、実は、築地は現在もやっていますよというキャンペーンをやりましたときにも、築地の場外と、築地魚河岸と、それから私どもの区の料飲の方々、つまり銀座の料飲であり、日本橋の料飲であり、久松の料飲であり、そういう方との連携というのが一番強固でございますので、そこの部分をしっかりさせていこうということで考えております。基本的に私どもの地元の料飲の方々に使われる築地でないといけないと思いますから、そこできちんと使っていれば、ほかの東京の料飲の方々にも、やはり築地だよということが自然と伝わっていくようになろうかと思いますから、マッチングの主軸をそんなに広げなくても、地元の中できちんとやっていくということが、まず基本であろうと思っておりまして、そういう方向で努力させていただいております。

○田中(広)委員
 ありがとうございます。御答弁いただいたとおり、本当に地元に愛される施設でなければいけないと思っております。

 私も、別に商談会はどうかなというところもありまして、箱の中にわざわざ来てくださるかどうかもわかりませんし、それがいいとは思いませんが、ただ、次の1年、2年を考えたときに、東京都の事業も活用しながら、少しでも手を打てるのであれば検討していただきたい、そういう思いであります。御答弁いただいたとおり、しっかりと地元の皆様に喜んでいただける、信頼していただける、それは必ず広がっていくものと思っております。私も、そういった視点で、しっかりと調査・研究していきたいと思います。

 確認なんですが、先ほど交通の問題を言ったんですけれども、ぜひ改めて、東京都に再度要望していただきたいと思うんですが、御答弁をお願いします。

○吉田副区長
 済みません。

 実は、この間、お話をしておりますように、新橋から出ていたバスがございますけれども、これは交通局のほうが築地までは出していたわけですが、それを豊洲のほうに延ばしまして、全ダイヤのうち半分は急行というようなことで直行するよと言っていたんです。そういったところも交渉させていただきながら、何とか、いわゆる各駅停車で私どもの築地、それから勝どき、晴海を通って流れるというような改善を交通局のほうがしていこうということにもなってございます。そういった調整は随時させていただいておりまして、当面、東京都交通局が対象でございますけれども、そういったところに働きかけをしながら調整をしていこうと思っております。

○田中(広)委員
 ありがとうございます。大事な時期でありますので、区で打てる手はぜひしっかりと打っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 以上で質問を終わります。ありがとうございました。

○渡部(博)委員
 何点か質問させていただきます。

 まず、1点目は、今回、議会の中で指定管理者の事業候補者の関係で議案に出てくる部分が多くなるんだろうというふうに思いますけれども、今回、この1件だけ、浜町集会施設の関係であるわけですが、1件の応札になっているということで、一次審査が230点中162点、最終結果が300点中215点というのが高いのか低いのかというのが理解に苦しむ部分があって、そこのところはどういう見解をお持ちなのか。評価がAでありますから、採用するということにはなりますけれども、1者であると、こういうことが起きるのかなというふうに思うんですが、その辺も含めてお知らせをいただければと思います。

 2点目は、まちかど展示館の話です。

 これから6展示館が対象になっているよというお話をお伺いしました。それも区内全部ネットワーク化をしていきますよという話、それもいいと思います。それで区内のまち歩きも含めてやっていくというところはよく理解できる部分でありますけれども、どういうふうな形でいろいろ対応していくのか。どこに何が、誰がいるのかというようなことも含めて、今、統計をとれる部分は、別に人がそこに何人いようが、何人来ようがという話については、ある程度の部分ができるのはあるわけです。それで、この間いろいろ言ってきている区内のWi-Fiの形も含めて、そういうものをしっかり整備していくということが、利用客だとか、いろいろな形について、人がどういうふうに流れているのか、観光的にどうなのかということも含めて資料になる、ビッグデータと言われていますけれども、区内でそういったものをしっかり活用していくことが必要であって、それで地域の活性化、では何がここは足りないんだということも含めてやっていくのが必要だと。まちかど展示館だけではなくて、いろいろな業種といいますか、区の施設、また中央区内に遺跡だとか、いろいろなものもあったりして、まちかど展示館とはならないですけれども、そういったところも明示できるような形も含めて、区内めぐりマップみたいなものをつくっていくということも必要だし、ネットワーク化を利用した上でしっかり対応していくということも重要ではないのかなというふうに思うんですが、その辺の考え方をお知らせください。

 次に、築地魚河岸の関係については、いろいろお話がありましたけれども、まず1点目にお伺いしたいのは、築地閉場後の市場のネズミ対策です。これはどうだったのか。対策して、どういうふうなことがあったのかということをお知らせいただければありがたいと思います。その結果、苦情が上がってきたのかどうかということもお知らせいただければ幸いです。

 次に、築地魚河岸というのは、中央区としては、中央区に築地のブランドを残そうということの基幹ショップとしてつくろうということでやり始めたというのはそのとおりだと思いますし、そういうふうな形で今も進んでいるんだというふうに思いますけれども、では築地魚河岸がどの程度区のホームページなり何なりで広報されてきたのかというのが、どの程度頻繁にやられてきたのかということも含めて、お知らせいただきたい。

 築地ブランドということで、先ほど前委員の質問の中でありましたが、新たに入っていきたいという人、家賃が高くなっても、次に入ってくる人たちは結構いるというお話は、大変魅力的な部分であるんだというふうに思いますけれども、では今入っている人たちは、結局、築地ブランドを残していこうということになっている話でありますから、家賃を下げろということでは一切ないわけですけれども、そういった方々が商売できる環境を中央区としてどういうふうに整えていくのかというのが一番重要だというふうに思うんです。その辺の考え方をもう一度お知らせいただければと思います。

 あと、晴海地区の歩行者ネットワークの整備についてですけれども、晴海は結構若い人たちが入居されているというふうに思いますが、高齢者の方も結構いらっしゃいます。そこの中でいくと、このネットワーク化というのは歩車分離的なものになって、いい部分であるかというふうに思うわけですけれども、1つは、オリンピック後には晴海に出張所ができるということでございますね。晴海一丁目から、二丁目や四丁目、五丁目のほうまで行くというのは、正直言って、高齢者が歩いていくというのは大変であります。そういったところも含めて、高齢者対策も含めて、それだけでいいのかという考え方です。公共施設に用事ができたときに行くときの交通手段については、それでよしとするのか、車椅子の方はどうするのかとか、いろいろな形があるわけですけれども、その辺の考え方についてお知らせいただければと思います。よろしくお願いします。

○吉田副区長
 基本的な部分をお答えいたしますけれども、例えば築地魚河岸に入居している方の中で、市場移転の2年の延期というような環境の中で、やはりいろいろ御商売が思惑どおりいかなかったりした方もいらっしゃる。現実の問題として、築地魚河岸の家賃が3分の1であり続けたというようなことからして、その3分の1の家賃ということを前提にして御商売をされてきた方もいらっしゃる。御商売のつまずきもあったというようなことから、大変恐縮ですけれども、4月以降家賃が上がった中で、出ざるを得ないという方たちの御商売の環境までは我々はつくれません。当初から、正規の家賃はこうですからというふうに申し上げてお店をやっているわけですから、逆に、その部分については、そういう中で御商売をやれるようにやってくださいというふうに申し上げます。

 ただし、私どもとして、先ほどの委員にもお答えをいたしましたが、現実の問題として、アメ横にはならないというか、それなりの質の高い食の拠点をつくろうとしているわけでございますから、現実には東京都内の市場の中で仲卸業を営んでいるような方との関連を持った、きちんとしたお店で、良質のものを安く提供できるようなお店を厳選しながら、お店を選んでいくというようなこと、最後、入っていくよう形については、そういう方を選んでいくことによって、築地魚河岸の質を維持し、現に出店している方々の御商売の邪魔にならないようにすることが私どもの最大の務めであろうというふうに思っております。

 それから、晴海の交通ネットワークの問題でございますが、実は、今、晴海の交通ネットワークのひどい象徴は、晴海通りにかかっております一丁目と三丁目の歩道橋だと思っています。結局、あの傾斜で、それから風に対する配慮のない状態で歩道橋があって、あれを渡れというほうがなかなか難しい。現実の問題として、ここの歩行者ネットワークの中では、例えば一丁目の場合はトリトンのところで、ある程度エレベーターなり何なりが人工地盤のレベルまではあるわけですから、そういったところでバリアフリーを使いながら、その上で2階の中で水平に移動ができて、例えば三丁目に行けるとか、四丁目に行けるとかという状態をどうつくっていくかということだと思っております。だから、今後、例えば一丁目と三丁目の間などについては、向かい側のところの開発とあわせて、全体としてはやらなければいけないことだと思いますが、そういった将来像を見通しながらバリアフリーを形成していくにはどうしたらいいかということ、適切な箇所はどこなんだということ、そういった部分を地元と今後話し合っていくんだということでございますので、その辺は御理解をいただきたいと思います。

 あと、残余の部分については、担当の理事者のほうから答弁させていただきます。

○鷲頭地域振興課長
 浜町集会施設の指定管理者候補事業者の決定における経緯といたしまして、今回、説明会を行うに当たりまして、御出席いただいた事業者は全部で3者ございました。その3者のうち、2者が合同事業体ということで手を組んで応募をいただいております。残りの1者の応募いただけなかった理由につきまして確認をさせていただきましたところ、こちらの施設が葬儀を行うという部分についての特異性というところを余り御理解されていなくて、単純な集会施設だという認識でいらっしゃったということでございまして、その点を加味して、今回は応募に至らなかったということでお話を伺ったところでございます。

 また、委員からもお話がございました、今回の1事業者の応募という状態の中でのこちらの採点の結果ということでございますけれども、こちらは現行の事業者が行っておりますサービス水準を一つの基準として考えておりまして、そちらをもとにして、トータルの採点の割合で考えた場合に、7割を超える点数をとられているというところでございますので、私どもといたしましては、今回応募いただいた事業者が浜町集会施設の指定管理者の候補として一定の水準を保つことができると考えているところでございます。

 私からは以上でございます。

○田中商工観光課長(参事) 私のほうからは、まちかど展示館の観光的な視点からのネットワーク化とWi-Fiの関係についてお答えさせていただきます。

 まず、観光的な視点からのネットワーク化の部分でございますが、まちかど展示館自体は非常に貴重で重要なポイントだというふうに認識をしているところでございます。そういった中で、今、例えば観光協会のほうでいろいろな取り組みを行っておりますが、そのときに、中央区だと、例えば1時間あれば、このコース、それから日本橋であれば、このコース、築地であれば、このコースといったようなコース設定をあえてするのではなくて、どちらかというと、まちかど展示館を含めまして、区内にあるさまざまなポイント、それから文化体験ができる、あるいは実際いろいろな体験ができるようなものも含めまして、まずそういったポイントの掘り起こしをする。その掘り起こしたものを実際に御要望のあった旅行会社やまちを訪れた方のニーズによって組み立てていく企画型のコース設定を、今、お江戸満喫まち歩きという形で提供させていただいてございます。この中には、まちかど展示館もそうですけれども、例えば相撲部屋の朝稽古が見られるですとか、銀座のパン屋さんでパンをつくることができるですとか、そういったものも含めまして、実際にそこと交渉しながら、ポイントを探しながら、組み合わせていく。そういった意味では、こちらでいいところを全部組み合わせてコース設定するのも必要かもしれませんが、一方で、やはりニーズに合ったものをつくっていくといった意味での部分が必要かと思ってございます。そういった中に、まちかど展示館をさらにふやしていって充実することができるのではないかというふうに思っているところでございます。

 また、Wi-Fiを活用した人の流れといいますか、データを活用した観光施策への反映といった部分でございます。

 まず、Wi-Fiでございますが、昨年度に整備をさせていただきまして、中央通りが京橋から日本橋まで整備が終わりましたので、今、銀座から日本橋まで、ある程度Wi-Fiをつなぎながら、まち歩きをしてもらうことができるような環境ができたところでございます。また、今年度はWi-Fiルーターの貸し出しといったような形で、実際にWi-Fiを持ってまちの中を歩いていただくといったような形で、順次エリアを拡大しているところでございますが、観光の視点からという部分で、まだ区全域をWi-Fi環境で網羅するところまではいっていないところでございます。先ほどルートづくりのところでも申し上げましたが、現在、我々とすると、中央区にはこういういいところがあるというのをPRしていくというところに主眼を置いてやっているのが現状でございまして、そういった意味では、実際にWi-Fiを活用した中で、どこからどのような人が来て、どちらへ流れているといったところについての分析をする体制まではまだ至っていないところでございます。

 ただ、現在、中央通りのWi-Fiが、先ほど言いました京橋から日本橋、これが4月以降つながったわけでございますが、4月におおむね3万件の利用だったものが、この9月には6万7,000件といった形で、2倍以上のアクセスをしていただいた状況になってございます。こういった傾向を見ながら、委員御指摘のデータの収集・活用についても検討していきたいと思ってございます。

 また、ルーターの貸し出しでございます。件数は少ないのでございますが、とは言いながらも、それなりに御利用いただいてございます。これは4つの観光案内所で貸し出しを行っていまして、借りる場所と返す場所は別でも構わないといったことがございます。まず、どこで借りた人がどこで返すといったような傾向はつかむことができるかなと。それから、返却の際にはツイートしてくださいといいますか、世界に向けて発信してくださいとお願いしています。この中で、どこに行ったというのも確認することができてございまして、今、そういったデータを集めているところでございます。こういったものを活用しながら、改めて観光施策といいますか、ルート設定等に生かしていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○松永副参事(計画・特命担当) 私のほうからは、築地市場閉場後のネズミ対策という御質問についてお答えさせていただきたいと思います。

 築地市場の閉場後のネズミ対策は、10月上旬から今週いっぱい、11月16日までを一つの期間として東京都のほうで実施しているところでございます。そのため、捕獲実績という意味での個々の細かい数字は、まだ私どものほうも伺っていないところではございますが、報道等、また日々の仕事の関係で、現在も築地に残っている東京都の職員がいますので、そういった方たちとお話をしている限りですと、5月ごろからの閉場に向けた対策から今に至るまで、11月上旬ぐらいまでで3,000匹程度捕獲ができているということ、そして、現在、築地市場場内でネズミを見かけることはかなり少なくなってきたということで、確実に捕獲が進んでいるというか、駆除が進んでいるというような認識を持たれているようです。また、報道の中で、今、イカリ消毒さんが東京都の事業をお受けになっていますけれども、他社のコメントでも、おおむね対策が成功しているのではないかというような御意見をいただいているようですので、そういった意味で、業界全体として見たときには、対策としてはうまくいっているというふうに認識しているのかなというふうに思ってございます。

 また、ネズミに関しましての苦情というところでございますけれども、私は直接の所管ではございませんので、件数等々は御容赦いただきたいと思いますが、今回、築地市場の閉場に伴ってネズミに関する苦情がふえたというようなお話は、特段伺ってはございませんので、それほど大きな苦情はないのかなというふうに思っている次第でございます。

 私のほうからは以上でございます。

○菅沼地域整備課長
 私のほうからは、築地魚河岸の広報等についてお答えいたします。

 区のホームページで直接関連リンクとして、築地魚河岸独自のホームページにアクセスできますので、そこの部分での広報という話が1点ございます。ただ、一方で、では築地魚河岸のホームページにどれくらいのアクセス数があるかといったことについては、申しわけございませんが、把握できてございません。

 また、広報という意味でいいますと、私ども、今回、築地魚河岸がグランドオープンというところに関して言いますと、区のおしらせ9月11日号で1面を使って大々的に広報をかけてきたといったところがございます。

 次に、入居者に対するという部分につきましては、冒頭、吉田副区長のほうから答弁したお話でございまして、まさに環境を整えるという観点で言いますと、私どもは適切な部分で検討を含めながら支援していきたい、そのように考えているところでございます。

 以上です。

○渡部(博)委員
 それぞれありがとうございました。

 浜町の関係については、3者のうち2者が合同してということで、今までやっていた方がやられている部分というのも、そこの中に入っているというのはあるわけですけれども、7割というと、215点で7割ということになるのかなというふうには思うんですが、なるべく高めていっていただくように、うまくコミュニケーションをとって対応していただきたいなというふうに思っております。利用者の人たちが本当に使いやすいような形を含めて、うまく対応していただければというふうに思っております。

 まちかど展示館とか、いろいろな形で、これからも広報だとか、まち歩きも含めてやられているということで、努力されているということについては理解しているところでございますけれども、結局、さっき言ったルーターを貸し出ししたときにも、最後にはツイートしてくださいという話になるわけですよね。結局、それが逆に、その人たちがどういう形で行ったか把握するときには、そこでしか把握できないということであるわけですから、AからBに行ったということで、どういう動きをしたかということは、ある程度は把握できるところであるんだと思いますけれども、せっかくある、今進んでいる技術の中で、そういうものを活用しない手はないだろうなということと、もう一つは、余り関係ない部署ですけれども、防災で無料のWi-Fiの施設をつくっている。なぜ無料なのかということも含めて検討していただいて、区内全域にどういうふうに配備していくのか。また、Wi-Fiの設備をつくることによって、掲示板も含めて、地域に一緒に情報を流せるという利点もあるわけです。

 中央区が区民のためにそういった情報を流せるかということは大切なことであるし、それに中央区だけがお金を出すということではなくて、企業なり、そういう人たちと協力しながらやっていくということが大切なんだろうなというふうに思っています。その辺も含めて研究をしていただいて、これから晴海通り沿いにもWi-Fiの設備をつくるという話であるかと思いますけれども、そういったことも含めて、全体でどういうふうにやっていくのか。動いた人も含めて、Aという個人は特定されなくても、その人がどう入ってきて、どう出ていったのかということもわかるわけですから、そこで中央区の観光行政なり、新たな考え方が出てくるのではないかなというふうに思っておりますので、それも含めて検討していただければありがたいというふうに思います。

 それと、先ほど豊洲に移転したときのことも含めて、いろいろお話があって、新たな入居の関係については、家賃は上がるというのは基本的に当然だと思いますし、それは最初にわかっているはずですから、今の3分の1というのは、かえってありがたいだろうというふうに思うわけですけれども、では現状どうなのかということで、3分の1にしていますよ、これは暫定措置ですということは築地魚河岸の人たちはみんな知っているわけですが、先ほど来出ている買い出し人と言われるプロの人たちの意見をどういうふうにして把握してきたのか。移転をしてから、どういうふうな把握をしてきたのか。その後、来ている観光客の人たちなり中央区民なり、一般のお客さんたちにどういった形でお話を聞いて、もし聞いていたら、サンプル数はどのぐらいあったのかということもお知らせいただきたいと思うんです。

 なぜこういうことを言うかというと、今まで築地市場移転をする前には、いろいろな意見も聞いていたと。移転が終わった後、1カ月たった。その後に、そこに通われている方、来られている方たちの意見を集約して、そういうものを開示することによって、築地魚河岸の店舗の人たちの商売のあり方も含めて、考え方が出てくるんだというふうに思うんですけれども、その辺の考え方についてはどうなのかということをお知らせください。やめて、新たに入居される方もいるかもしれないという話ですけれども、そういったときに注意していただきたいのは、築地のブランドを守れる人ということ、言われておりましたけれども、そこが重要なんだというふうに思いますので、その辺はしっかり対応していただきたいなというふうに思います。

 ネズミの対策については、わかりましたけれども、その後、対策を11月16日までやっていると。聞いた話によりますと、環状2号線のほうの塀がつくられていなかったところがあったんですよね。聞いた話ですよ。工事をするのに、環状2号線のところは塀ができないよという話で、塀ができていなかったときに工事を始めているということは、どこかに行っている可能性はあるねということが心配だったんです。それで、どんな被害報告がありましたかとか、いろいろなことを聞いたところでありますけれども、もともとの生息数は3,000匹ぐらいということだったんですかね。それだけ確認をさせていただければありがたいなと思います。よろしくお願いします。

○吉田副区長
 築地に関して、今おっしゃったように、利用者、営業者を含めて、いろいろ御意見をということについてのデータ等のお話がございましたけれども、冒頭にもお断りいたしましたように、私は、この部分については、今、ある種、豊洲見学ブームでございますから、そういうようなブームのさなかに、今聞いている御意見もありますけれども、そういうブームのさなかにというよりは、やはり中長期的に意見をかみしめていかなければいけないと思っております。

 そういう部分について、私どもとしては、年度末まで連続的にいろいろお話を聞きながら調整はしていきたいと思いますが、この委員会の中でもはっきりさせてきましたように、基本的に築地魚河岸を中心として、それなりに築地ブランドを守っていくために改善できる具体的なポイントは、やはり配送システムだと私どもは思っておりますから、そういったものを含めて、主軸にしながら、改善策がどういうふうに打てるかということは検討していきたいと思っております。

○松永副参事(計画・特命担当) 築地場内のネズミの生息数ということですけれども、いろいろな場でそういった御要望があって、東京都のほうもいろいろ検討したようなんですが、実際、今回の東京都の事業の委託先であるイカリ消毒さんのほうでは、範囲が広過ぎるということもあって、行き来がかなりあるので、実際の生息数を推測するのはかなり難しいというのがお答えだったというふうに伺っております。ただ、一方で、いろいろな場で、例えば1万匹ですとか、何か具体的な数字が報道などでも出ているんですけれども、それ自体は東京都の公式見解ということではないというふうに聞いております。

 以上でございます。

○渡部(博)委員
 ありがとうございます。

 私がなぜこんな時期にアンケート調査だとか、そういうことを言ったかというと、今、吉田副区長が言ったように、豊洲ブームだと。では、このときにどういう人たちがここに来てくれているのかというのも、傾向と対策も含めて、考えてやっていかなければいけない。継続してこれからもやっていってもらうということは、今、吉田副区長が言っていたから理解はしますけれども、やはりそういったところを一つ一つ、時期を捉えてしっかり対応していっていただかないと、結局、築地魚河岸全体に対する、区が情報提供できるということも含めて、魚河岸自体もしっかりやらなければいけない部分はありますけれども、都市整備公社も含めて、いろいろな対策を講じていって、しっかりした築地ブランドを構築していかなければいけないというのが基本だと思いますので、きめ細かく対応していただきたいというふうに思います。

 ネズミの関係については、いろいろありますけれども、基本的に、ネズミは人を見たら逃げますから、どれだけいるかどうかというのは、正直言ってわからないというのはよく理解しますが、現在も解体している最中でありますし、いろいろなことも含めて、地域の人たちからどういったことが出てくるのかというのは、しっかり連携をとっていただきながら対応していただきたいなというふうに思いますし、これからいろいろな問題がまだ出てくる可能性もあるわけですから、注視して、中央区として対応していただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 終わります。

○塚田委員長
 ありがとうございました。

 委員会の途中でございますが、ここで休憩を挟ませていただきたいと思います。再開時刻は午後3時15分でお願いいたします。

 それでは、一旦休憩いたします。

(午後3時3分 休憩)


(午後3時15分 再開)

○塚田委員長
 それでは、休憩前に引き続きまして、委員会を再開いたします。

 続きまして、御質問のある方。

○青木委員
 それでは、私からも築地について、時間内で質問させていただきます。

 私も環境建設委員会を傍聴しておりまして、そこで出た質問に対する答弁などを簡潔にまとめてみますと、飲食店は厳しいところもあるが、むしろ物販は売り上げが伸びており、まだまだ拡大できるチャンスがある。今のが1です。2、今後は、早朝のプロ仕様と、午前9時以降は一般客と観光客を呼び込む作戦を徹底していく。3、仲卸業で構成する築地魚河岸では、豊洲まで買い出しに行けない、あるいは行かない業者の方々のために、多彩な食材の提供が課題である。ほかにもありましたけれども、私は、このあたりが重要かなということを思って、そして、きょうも前に質問なさいました委員の皆さんに対する答弁なども重なっておりますので、改めてお聞きする部分もあります。

 まず、築地魚河岸の時間のオペレーションとして、9時で区切りというのが意外と広まっているようで、これは築地魚河岸だけではなくて、場外市場全体が一般の方は9時からしか行ってはいけない、あるいは9時からが一般の方対象と誤解をしている。特に、海外からの旅行客の方は、昔のガイドなどを見ていらっしゃいますと、そう思う方がいらっしゃる。それで9時以前に利用する方の人数が減っているのではないかという御意見も聞いておりますが、築地魚河岸ではなく、場外市場のほうでの、そういった意味での時間的オペレーションはどのような作戦というか、どのようなお考えでなさっているのか、まずはお聞かせください。

○菅沼地域整備課長
 今、時間のオペレーションの話について、委員の御指摘のとおり、築地魚河岸は市場移転後のオペレーションとして、具体的な運営時間を正規の形に戻したというお話でございます。

 一方、御質問にございます築地の場外市場の利用というお話でございます。このあたり、実際、私ども、難しいというお話が率直に出てしまうのは、場外の店舗の方々も築地魚河岸同様に、まちとしては基本的に朝5時から機能してございます。例えば、玉子焼屋さんでは自分のお店を含めて販売、それから出荷、さらには玉子焼そのものをつくっているというところもございますし、そういったまちとしての機能時間という部分でいうと、必ずしもプロの方々の時間帯が必然的に、本当に80年というなりわいの歴史の中での時間というところと、今、委員御指摘の一般客、来訪客が動き出す時間、つまりホテルのチェックアウト時に朝食を食べてから、さあ、観光をしようという時間帯とか、そういったところの兼ね合いを含めてのお話でございますので、そのあたりは築地の場外の食のまちづくり協議会の方々を含めた時間なので、特段の決めはしていないというふうに認識してございます。

 以上です。

○青木委員
 今、私が質問した意見については幾つか聞いておりますので、その辺は食まちのほうで時間的なこと、築地魚河岸はこう、ですけれども、場外は何時から開いていますよとか、早朝に朝御飯を食べることもできるというような別々のオペレーションといいますか、時間の認知度を高めていく必要はあるのではないかと感じました。

 次の質問ですけれども、賃料についてさまざまな事情がこれまでありました。そして今も、年末に向けて盛り上がっていくということで、3月いっぱい賃料が3分の1になるということ、ここは私も賛成です。そして、その後、最初、吉田副区長が中期的視野でとおっしゃったので、3月の様子を見て、また3分の1という考えもゼロではないのかなと理解しておりましたが、その後の委員の方へのお答えに関しては、かなり厳しく、一応3月で切ると。それ以降は通常の賃貸料に戻るということです。細かく言いますと、小田原橋のほうが20万880円、海幸橋のほうが17万1,720円。前委員もおっしゃったように、大変高いと。でも、確かに、民間と比べると、あの立地で、これは普通、あるいはそれでもリーズナブルかもしれない。だけれども、やはり考えますに、豊洲がある。そして、豊洲は、イメージとしては近代的で大規模な物流センターのようなもの、あくまでもイメージです。それに対して、築地魚河岸は昔ながらのファミリー経営のところもありますし、その中でかゆいところにも手が届くような、これが多彩なものをそろえていくということにもつながると思うんです。あと、配送の問題も出てきました。このようなすみ分けをしていくのだろうなと私は思っていたのですが、先ほど、4月から、この料金を払えないなら、退去してください、入りたい方はたくさんいらっしゃいますとまで、先ほどの答弁にありました。この辺は、本当にこんな厳しいやり方で、厳しいというか、現実的な方策で、4月以降、また延長するということは、基本的にはないと考えてよろしいんでしょうか。

○吉田副区長
 初めから、募集するとき、私どもは正規の家賃で募集しておるわけですから。これについては、特殊な事情があって、現実の問題として、これまで3分の1としてきましたけれども、現実に、私どもの築地魚河岸のコンセプトと家賃の決定というところについて言えば、今の状態、豊洲に市場が移転をして築地があるという姿は、当初想定していた状況でございます。その中でも、仲卸的な機能を果たしてくれという部分で築地魚河岸をやっているわけですから、家賃については、4月以降については、基本的には正規の家賃を払っていただくという方向性に変わりはございません。

○青木委員
 ということは、何度も言いますが、希望事業者はたくさんあるということで、その中で、きょうも何度も出てきました守らなければならない築地ブランドというものを残していけるんでしょうか。

○吉田副区長
 ですから、質の維持という点で店舗の募集等については、当然、気を使ってやっていくというふうに申し上げている。私どもの当初のコンセプトは、仲卸を経営しているような店が、市場の中で仲卸をやっているような系列の中で商売をしてくださいというふうに言っております。そういうことが当初のコンセプトでもう決まっているわけですから、それを守り抜いていかないと危険なことになる。家賃は高くしました。家賃は高くしましたけれども、それでは観光地として何でもやっていいですよなんていうことになったら、おしまいですから。私どもは、あそこの中核のところで食の中心、本拠である築地という名前を守ってもらわなければいけないわけですから、私どもは、そこはきちんとやり抜きます。

○青木委員
 はっきりお答えをいただきましたので、中央区の方針として、そのようなやり方をし、かつ築地のブランドを守っていくと。

 あと30秒なので、確認なんですけれども、東京都が出しておりますオリンピック後、オリンピックデポの後、あのとき、A、B、C、D、4分割して、場外市場は残っているんですが、これは残るんですよね。

○吉田副区長
 東京都の絵面については全然納得をしておりませんけれども、場外市場が残ることについては、間違いございません。

○青木委員
 ありがとうございました。以上で終わります。

○塚田委員長
 それでは、副委員長は委員席へお移りください。

○志村委員
 それでは、まずまちかど展示館について、お聞きします。

 ここにありますように、地域にある文化資源の発掘ということで、私は大変大事で魅力的な取り組みだと思います。今、区内、大規模開発で中央区の歴史・文化、町並みなどが変化する中で、形を残すという重要さがあると思います。あわせて、地域コミュニティの輪を広げる役割を持つというふうにも指摘されているところです。先ほど来、この認知とか活用を広げていく努力を行っているというふうにありました。

 そこで、まちかど展示館、パンフレットはあるんですけれども、外国人の方、インバウンドもしくは区内に居住する外国人の方もふえておりますが、そういう方たちに展示館を知ってもらうような努力というものをどのように考えているのか、1点お聞きしたい。

 それから、まるごとミュージアムが11月4日に行われましたけれども、これとの関係をどう考えているのかをお聞きしたいんです。11月4日、第11回まるごとミュージアムのパンフレットで区長も挨拶しておりますけれども、その中で、中央区は、さまざまな文化資源に満ちあふれ、まち全体が華やかで魅力的なミュージアムでありますというものです。ですから、地域にある文化資源の発掘、さらにはコミュニティを広げるという意味、まちかど展示館のコンセプトとまるごとミュージアムのコンセプトは一致しているのではないかと思います。そういう中で、ミズノプリンティングミュージアムは参加しておりますけれども、まるごとミュージアムにまちかど展示館が位置づけられていないのはなぜなのか、お聞かせください。

○木曽文化・生涯学習課長
 まちかど展示館を外国人に知ってもらうための考え方、どのような努力をしているかという御質問でございます。

 まちかど展示館の事業者さんの意見からも出ているんですけれども、やはり最近、外国人の訪問者、特に老舗のお店などは外国人の方が多いということで、外国人に対してうまく説明できないんです、日本語しか話せないのでみたいな店主の方もいらっしゃいます。私どもも、限られた予算の中ではありますが、何とか多言語対応していきたいというところで、少しずつではありますが、取り組んでいるところでございます。例えば、英語、中国語、韓国語でまちかど展示館のチラシを作成するですとか、ホームページに各展示館の紹介を英語、中国語、韓国語で掲載しております。さらには、ウエブ上で展示館、展示物の説明の音声を制作していまして、これも英、中、韓で制作しておりまして、実際にホームページ等でそれを音声で聞くことができます。さらには、QRコード化しておりまして、実際に展示館にそのQRコードを設置してございます。そこに訪問して、スマートフォンで読み取ると、その場で、音声解説が聞けるというような取り組みもしてございます。もっと広げていきたいと思っておりますが、現状では、そのような取り組みをしているところでございます。

 それから、まるごとミュージアムとの関係でございますが、まるごとミュージアムは通常、文化・芸術の秋ということで10月下旬の日曜日ですとか、ことしは11月4日、日曜日に開催しておりまして、まちかど展示館の店主さん、事業者さんは老舗等の店舗等が多くて、店舗等の都合で日曜日閉館している展示館が多いということもあって、22館全部タイアップできたら一番いいんですけれども、できない状況が続いております。しかしながら、先ほど委員の御指摘がありましたけれども、ふだんは休館しているミズノプリンティングミュージアムに、特別にその日は開館していただいて、活版印刷機の体験会のようなものを催してもらったり、あるいは当日、バスツアーという形でバスによるまち歩きということで、まるごとミュージアムのメニューの中にあるんですが、そのバスツアーでまち歩きをしている中で、まちかど展示館を御紹介するですとか、まるごとミュージアムが1日ではなくて前日の土曜日、ことしでいうと11月3日ですが、これも含めてまるごとミュージアムというところで宣伝しているというか、打ち出しているんですけれども、前日のイベントとして、例えば小津和紙さんで紙すき体験をやっていただくとか、一部の展示館ではありますが、協力を得ながら、少しずつタイアップを図っているところでございます。

 以上でございます。

○志村委員
 いろいろな努力を具体的にお聞きできました。

 外国語対応で、世界の中ではスペイン語が一番使われているということです。ただ、インバウンドの方でどれぐらいなのかというのはあるんですけれども、今後、いろいろな意味では拡充もしていただきたいというふうに思っています。

 それから、まちかど展示館のほうは、閉館の場合もあるとかいうことでは、やはり協力が求められるというふうに思いますけれども、まちかど展示館に応募する、そして区の文化、共有の財産だという位置づけを持っていただいて、1年に1回の例えばまるごとミュージアムのときに、前日も含めてになるかもしれませんけれども、いろいろなツアーとの組み合わせや協力を広げていくと、もっとまるごとミュージアムの魅力も上がると思います。コンセプトとして一番大事なところの、地域でつくり上げていくミュージアムという意味では、大変大事ではないかなというふうに思っております。ですから、各地域にある、会社の中にもあれば、まちの一角にあるという意味では、その関係者や地元の方たちが、例えばまるごとミュージアムのときにボランティアとして、いろいろお話ができるような状況とか、スタンプシールが機関紙の中にはありますけれども、そういうものも活用して、クイズラリーではないですけれども、それぞれのいろいろな魅力を、歩いたり、移動手段を活用して伝えていくというのが大事かなというふうに思います。先ほどの面的なネットワークを広げていくという意味では、さらにこれも発展させていただきたいと思うんです。

 そういう中で、関連して、まるごとミュージアムについてですけれども、こちらのほうにも外国人の方たちへの特段の配慮といいますか、今回、いろいろな取り組みとして、どのようなことが行われてきたのかを教えていただきたいのと、まるごとミュージアムは、まちかど展示館だけではなくて、区内のさまざまな、例えば看板建築とか危機遺産とか、いろいろな歴史的な建築物を含めて、地域の文化は本当に数限りなくあると思うんですけれども、そういうものも地域のミュージアムとして光を当てて、今後の企画の中に反映させていくということも考えていらっしゃるのかどうか、そのあたりもお聞かせください。

○木曽文化・生涯学習課長
 まるごとミュージアムの外国人への配慮等でございます。

 委員御指摘のように、文化・芸術の秋の1日ではありますけれども、区が中央区の文化的魅力を内外に発信し、その日、力強く中央区の区内全域で催し物を行い、無料の船やバスを運行しながら、皆さんに体感していただくというところで始まったイベントでございます。ことしで11回目を迎えまして、区民の方あるいは区外の方にもかなり認識されてきているイベントになっているのかなというふうに思ってございます。

 その中で、外国人への配慮ということで、当然、外国人の方も最近ふえておりまして、まるごとミュージアムのインフォメーション会場というのを区内に3カ所設置してございます。銀座エリアですと、ことしから東急プラザの地下1階のところ、それから、日本橋エリアはコレド日本橋、それから、月島・晴海エリアはトリトン、この3会場で、何かわからないことがあったらインフォメーションできるような形にしております。その中で、銀座のほうには私どものほうで通訳を配置してございまして、外国人の方が来た場合は、英語のみになってしまいますが、英語で御案内する。それから、英語版のまるごとミュージアムの概要というものを作成しておりまして、これをそれぞれのインフォメーション会場あるいは船着場等で配布するようにしております。ただ、御指摘もありましたけれども、外国人対応が完璧にできているかと言われると、まだまだ足りないのかなという認識ではございますが、外国人の方も、何をやっているのということでお尋ねいただければ、御案内できるような形、そしてバスや船に乗って中央区の文化を体感していただいて、知ってもらう。それを目指してやっているところでございます。

 それから、あくまでもまるごとミュージアムは、文化の意識啓発、一つのきっかけになればと思ってやっております。基本的には、区が全てやるのではなくて、区が環境整備を図りながら、区民の主体的な文化活動とか取り組みの支援、環境整備を図れればというところでやっておりますので、活発な文化活動が催されているというのを知ってもらいながら、それぞれの事業者さんが、この日を励みに集大成で取り組んでもらうですとか、日々の地道な活動をこの日に集大成として持ってくるですとか、あるいはもっと言いますと、将来的には1年365日、常に何かしらの文化イベントが行われているという絵姿をイメージしながら、まるごとミュージアムを盛り上げていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○志村委員
 外国人の方、インバウンド、また区内に住む方も含めて、広報とかポスター、チラシなどもぜひ工夫しながら、どんどん周知、宣伝も今後していただきたいと思います。

 私も、まるごとミュージアムについては、もちろん、当初から支援というか、支持していて、いろいろな提案もさせていただいてきておりますけれども、足らないのは、区民とか、NPOを含めて、草の根でつくっていこうと。中央区全域の中で、いろいろなところでそういう機運が盛り上がる。以前、例えばコミュニティバスの停留所ごとに、そのまちで何かイベントなり、お迎えするものをセットしていくと、まちの人たちもまるごとミュージアムということについての意識も高まっていくのではないかというふうな提案もしたことがあるんですけれども、今、文化活動とかNPOの団体の方たちがまるごとミュージアムに参加して、中央区全体を一つの大きなミュージアムとしてやっていこうではないかという意識を持っていく。そういう意味では、住みやすいまちとかにつながると思うんです。景観の問題とか、中央区のまちづくりの歴史や文化を残そうではないかというあたりでのまちづくりへの意識も高まっていくと思いますので、ぜひそういうことも含めて、私なんかはそういう思いがあるので、まるごとミュージアムも支持しているところです。

 次は、築地魚河岸についてですけれども、いろいろ御意見もずっと出されてきました。この中にも、豊洲か築地かの比較をしていてというところが、これは、私はなかなかよかったかなと。下がっていないで、比較をしているということは、やはりチャンスだというふうに捉えることができると私は思います。

 先ほど、配送が主軸だという話もありましたけれども、私も思うのは、地域整備課長も言っていたように、品ぞろえなんです。その品ぞろえで、資料に商品ロスの増加ということも指摘されております。結局、よくありがちなのは、ロスをなくすために仕入れを控える、店頭の商品を減らす。そうすると、品ぞろえが悪くなる。悪くなると魅力がなくなるという悪循環になってしまいます。ですから、売れ残り、食品ロス、商品ロスをどう解決するのかというあたりをどう考えているのか。区が絡んでいるいろいろな話し合いの中で、どのように考えているのか、この点についてお聞かせください。

○菅沼地域整備課長
 そこの部分について、私どもの思いとしては、やはり先ほど来、吉田副区長も答弁しているとおり、品ぞろえとか、あるいは先ほど出たオペレーションの仕方を含めて、まず入居者が一義的に考えていくべきことだろうと。ただ、一方で、区として取り組まなければならない環境づくりという視点も、やはり年末商戦あるいは中長期的な視点を持ちながら取り組んでいくべき話だろうというふうに認識しているところでございます。

 以上です。

○志村委員
 入居者の方たちと、今後というか、いろいろな対策も考えると思うんですけれども、例えば一つの考え方ですが、売れ残ったものをそっくり買い取ってくれるスーパーとか、そういう大手の鮮魚店などが築地魚河岸に注目するというようなことも重要なことだなというふうに思います。

 私も市場で働いていましたけれども、時間が来ると、残ったやつは助けてくれる業者がいるんです。これはどこでもやっていると思うんですけれども、そういうものを安心して買えるというようなこともありますので、今、市場法の関係も含めて、仲卸でもそういうことが、例えば築地魚河岸で各店舗に残ったやつを買い取って販売するというようなことも可能ではないかなというふうにも思うんですけれども、売れ残り、商品ロスを怖がらない、そういうセーフティネットというものもつくる必要があるかなと。あわせて、例えば14時以降を投げ売りタイムとかいう形で、区民だけではなくて、ランチが一段落したプロの買い出し人が、きょうは何が残ったかなという形で安く買い取って、夕方なり翌日のランチに生かすとか、そういう二度来てもらうというようなやり方もあるというふうに思います。それから、豊洲の仲卸で売れ残ったものを築地魚河岸に持ってきて、築地魚河岸で最終的にそういうルートをつくっていけば解決もできるというような手法も大事かなというふうに思います。もし見解があればいいですし、機会があれば、そういうことも提案していただきたいと思います。

 それから、区としてできることとすれば、例えば築地魚河岸が、料飲も含めた飲食店とか場外から注文を受け付けて、それを翌朝に豊洲からそろえて、築地魚河岸の仕分け場、例えば空き店舗があれば、注文を受けた品をそろえておくということをしておけば、配送とは別に、来てもらって、それを受け取りながら、きょうはほかに目ぼしい、いいものはないかなと。やはりプロに足を運んでもらうということ、そうしないと目ききがなかなか育っていかないと思いますので、配送も大事なんですけれども、プロに来てもらう、何回も来てもらうとか、やりとりの中でプロが築地魚河岸をつくっていくというか、そういう発想が大事ではないかなというふうに思っています。

 とりあえず、その点について。区ができるのは、築地魚河岸を飲食店とか場外との注文と、また集荷というか、そういう場所として活用できないかというあたりはいかがでしょうか。

○菅沼地域整備課長
 今、委員に、例えば一つの考え方としてという例示を幾つか挙げていただきました。一つの視点として、商品ロスをどう解決するかという話、あるいは売れ残りの買い取りであったり、本来コンセプトを守りながらのセーフティネットづくりという話でございます。私どもは、そこは大変貴重なお話として受けとめます。

 ただ、実際に入居者側、商い側の視点がどこにあるのか、そして、その視点を持って、私ども区として、築地魚河岸の発展、まさに吉田副区長が答弁した、核として育つために盛り上げた具体的な支援策をどのようにできるのかということに関しては、やはり今後、本当になかなか、ある種、時間という部分の制約もございますけれども、入居者側との緊密な意見交換等々を含めまして、きちんと検討といいますか、検証していかなければいけない。その中で、我々のできる支援策を考えていかなければいけない、そのような認識でございます。

 以上です。

○志村委員
 そういう中で、料理飲食業組合が先ほど出ましたけれども、料飲組合、とりわけ中央区の団体、組合の方たちは、築地魚河岸についての認識はどういうものをお持ちなのか。先ほども地元の料飲組合の方たちが大変重要だと。私もそう思います。であるので、やはり料飲組合の方たちが築地魚河岸を応援するというか、育てていくというような意識をお持ちなのかどうか、そのあたりはいかがでしょう。

○田中商工観光課長(参事) 今回、築地魚河岸の運営に当たりまして、先ほど答弁いたしましたように、料飲組合等とのつながりというものがより深まってきているところでございます。御指摘のありました部分でいきますと、まず実際、御意見として伺っているところでは、築地魚河岸あるいは場外の方々とつながりがあるのが、意外なんですけれども、日本橋料飲組合が一番つながりが強かったというふうに聞いてございます。まずは、そこからお話が始まりました。その中で、我々に相談がございましたので、久松料飲組合あるいは銀座料飲組合を御紹介する中で、つながりが広がっていっているところでございます。そういった意味では、料飲組合の幹部の方々は非常に築地魚河岸あるいは場外に興味を持っていただいて、一緒に盛り上げていきたいという思いを持っているということでございます。

○志村委員
 そういう意味で、料飲組合の方たち、今お話を聞けば、応援団になってもらえる可能性があるのかなというふうに思っています。だから、料飲組合の方たち、大小あると思うんですけれども、そういう方たちが使いやすい、役に立つ築地魚河岸に変わっていくというようなことも大事かなと。ですから、入居されている方たちと料飲組合、1日のサイクルが全く違う感じもするので、会って話をするとか、なかなか難しい面もあるので、どうしても区が間に入らなくてはいけないと思うんですけれども、やはり人と人との関係の中で、商いというのはそういうものもありますので、こういう方たちのためには、こんな無理もしようとか、そういうものがお互いに生まれることもあると思います。ですから、そのあたりも重視して、双方向での発展というあたりで、区も努力していただきたいというふうに思います。

 それから、築地魚河岸で飲食がダウンしているというような話、フードコートもそうなんですけれども、これは個人客が減っていることを示しているのかなと私は思うんです。ツアーだったら、どかんとどこかの大きい食べ物屋さんで済むんですけれども、築地魚河岸のフードコートを利用する方は家族とか個人で来る方、そのあたりの認識と、そうなると、バスの駐車場をふやして観光客をふやしていくというようなお話もあったんですけれども、これは根本的に、やはり築地魚河岸を含めた場外のそもそものコンセプトとまたちょっと違うものになってしまう、人は来るんですけれども、そのコンセプトを壊してしまうのかなと。

 今、私ども共産党区議団も聞き取り調査をずっと、1回だけでなく、やはり継続しないとということでやっていますが、1カ月後から始めたんです。これからどう変化するか。そういう中で、観光客が減って買い出しがしやすくなったとか、お店のほうは商売がしやすくなったとか、そういうものも出ている。そこにまた駐車場をつくって観光客が来てしまうということでの心配も生まれています。ですから、お客には来てほしいんですけれども、そこら辺が難しいかなというふうに思います。もしそのあたりの見解があれば、お聞かせいただいても結構ですけれども、個人客をフードコートでどうやってふやすのか、そのようなことで入居者なりが考えていることがあれば、お聞かせください。

○田中商工観光課長(参事) まず、観光バスの駐車場のお話でございますが、場外のそばに市場橋の駐車場がございます。今、これは朝方、6時から10時までは仕入れ客用で、10時から15時までは観光バスという形で使わせていただいているところでございます。今回、5,500平米の中に仕入れ客用の駐車場が別に確保できたということもございますので、今、市場橋の駐車場をうまく活用しながら、観光バスの増加ができないかという検討を観光協会と行っているところでございます。

 ただ、委員御指摘がありましたように、まだ場外のほうが観光客向けにかじを切るのか、プロ向けなのかという部分で意見が割れているところで、また、我々といたしましても、やはり築地はプロ向けの部分を持っていて初めて築地、それで観光客が来るという部分で考えておりますので、この辺は十分地元の意見を聞きながら調整してやっていきたいというふうに思っております。

○菅沼地域整備課長
 築地魚河岸のフードコートを例に挙げられていましたので、そこの部分についてお答えいたします。

 おっしゃるとおり、場外市場というまちの中の飲食と築地魚河岸の3階部分にございますフードコートは、同様の客足というふうな捉え方をしてございます。例に出された一般客、個人客という部分に対しては、やはり足が鈍っているというところは、印象としてございます。ただ、今、商工観光課長がお答えしましたとおり、そこの部分の話については、やはり地元としてどういうふうに観光客、一般客を取り込んでいくのか、そして、築地魚河岸の視点でいうと、先ほど前委員からもございましたけれども、時間帯あるいは月曜から金曜までの平日、さらには土日・祝日という曜日別、そういったことに対して、どのように地元のほうが考えていくのか、そういった視点も含めて、今後、地元と協議、調整を図っていきたい、そのように思ってございます。

 以上です。

○志村委員
 個人客といいますか、私は、やはり中央区民の方とか地元の方たちがお買い物に行けるような場所になってほしいなというふうに思っています。そういう意味では、子供たちに魚の文化を知ってもらう、その魅力を知ってもらうという意味で、スタジアムというんですか、あの場所を使って、いろいろなことに取り組んでいるというのは以前も聞いておりますけれども、あそこを魚と青果のテーマパーク的に、子供たちを対象にしたイベントとかツアーコース、保育所とか学童クラブとかを含めて、1階でいろいろなお魚を見たり、野菜を知って、店員さんと会話をして、屋上のイベント広場でいろいろやるなど、あそこに足を運んで、切り身ではなくて魚を見て、水族館とはまた違う魚を見ながら、機会があれば親子で行くような、区民の一般客を広げるという意味ではちょっと長いスパンになるかもしれないけれども、家族とそろって行けるような取り組みというか、内容も必要かなというふうに思っています。これは、私の思いというか、そうだったらいいなということですので、参考までに聞いていただければと思います。

 次は、築地市場の跡地の問題です。

 移転が10月11日で、その1週間後の18日に、都が跡地を、築地を含む臨海地域の総合的なビジョン、東京ベイエリアビジョンの検討に官民連携で若手検討チームの会合を開きました。ここには大手ディベロッパーなども入っていて、このディベロッパーは三井不動産、三菱地所、住友不動産、森ビルなどですけれども、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催後の成長戦略を明示するというのが目的で、五輪をてこにしながら、国内外から新しい産業とか投資を臨海部に呼び込むことなどが軸に据えられております。対象エリアということで、築地から、ずっと青海まで来ていまして、5,800ヘクタールですけれども、地域ごとのイメージとして、築地が新たなブランドの創出・交流拠点、晴海が環境先進都市のモデルケース、豊洲が市場の活気と賑わいを活かす、有明がスポーツとイベントで賑わうまち、台場がアーバン・ウォーターフロント、青海がリゾート&イノベーションということを打ち出そうとしています。

 今、この東京ベイエリアビジョンを検討して策定に入っていますけれども、都は、これと関係自治体がどうかかわると考えているのか、築地とか晴海を持つ中央区は、このビジョンにどうかかわろうとしているのか、そのあたりをお聞かせください。

○菅沼地域整備課長
 臨海エリア、ベイエリアのビジョンづくりは、今、委員御案内のあったとおりの話でございます。一方で、私どもは正式な形で参加してございますのが、ことしの6月に設置された築地まちづくり庁内検討会という都庁内で設置された都市整備局長を含めた会議体、それから私どもが正式な構成員となってございます築地まちづくり検討委員会、今、この2つの部分での検討の参加をしてございます。

 ただ、一方で、この検討会と委員会の部分については、今年度末までに基本的な方針をまとめるというところだけの作業工程でございまして、実際、委員御質問あったベイエリアビジョンとどう結びつけていったり、あるいは臨海部の中での市場の跡地そのものがどのような活用方策になるかという関係性の部分については、私どもは具体的にまだ聞かされていることは一切ございません。したがいまして、今、正式に参加している検討委員会、検討会の中で、そのあたりの東京都の考え方をきちんとヒアリングしていきたい、そのような段階でございます。

○志村委員
 今参加している検討委員会、検討会ですけれども、ここは、2014年に東京都が日本設計に委託して提出している築地地区まちづくり調査検討業務委託報告書に基づいているものなのか。これは、3つの開発案が示されて、その中の観光・交流を重視したA案では、複合国際交流拠点としての海外VIPが利用するラグジュアリーホテルとか超高層ホテル、国際会議場、劇場、ホール、大規模展示施設、オフィスビルなどを配置している内容が出されているんですけれども、これに基づいた検討会なり検討委員会になっているのかどうか、そのあたりの確認をお願いします。

○菅沼地域整備課長
 私が今お話ししました庁内検討会、検討委員会という部分につきましては、大きな流れでいいますと、昨年10月からことしの5月、全7回やられた築地再開発検討会議の第7回で取りまとめられた大きな視点の部分で、外部の有識者から成る会議体の視点を持って、それを引き継ぐ形で、本年6月に庁内検討会及び検討委員会を都庁内に設置し、地元区として関連する意見を述べてくれというところも含めて、構成がなされたところでございまして、前例出された日本設計との3つの開発という流れとは、ちょっと違うのかなという認識でおります。

○志村委員
 小池都知事が発言などされているのは、この2014年のこれが主になっている。もちろん、頭にある中での発言がずっと続いていると思います。

 東京ベイエリアビジョンの都政新報の報道で、中央区が、次のようなインタビューに答えている。築地再開発では、地元の中央区が3,000室程度の大収容のホテル建設案も想定というふうに書かれているんです。これは、さっき私が言った、今、検討会や検討委員会で示されている日本設計に委託した報告書の内容で、都政新報の記者に答えたのではないかと思うんですが、その点はいかがですか。

○菅沼地域整備課長
 都政新報の記事は、私も拝読してございます。おっしゃるとおり、3,000室のホテルというところがございますけれども、直接私どもがお答えして、そういった部分に対して都政新報に載ったという認識はなくて、むしろ、委員御指摘されたとおり、ここからは推測でございますけれども、一定の報告書の中で、恐らく記者がそれを読み取って、地元区の思いということでお書きになったのかなというところが私の認識でございまして、そこの部分を直接我々まちづくりの所管部として、ある種、築地の再開発の大規模な宿泊数という捉え方をしているものではございません。

○志村委員
 地元中央区が想定という報道がされているので、そういうふうに受けます。きょうはもう時間がないんですけれども、2010年に日本設計が、中央区が委託して、跡地のにぎわい施設、そういうところを出したところでもあります。2004年から築地をどうしようかということで日本設計に委託して、会議も開いて進めてきたという点で、その流れが今でも続いているのかなというのを感じましたので、今の質問をさせていただきました。

 以上で質問を終わります。

○塚田委員長
 ありがとうございました。

 それでは、志村委員は副委員長席にお戻りください。

 議題、新しい築地等まちづくり及び観光・地域振興等に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○塚田委員長
 第四回区議会定例会における委員長報告の取り扱いにつきまして、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○塚田委員長
 ただいまをもちまして、築地等地域活性化対策特別委員会を閉会いたします。

 どうもありがとうございました。

(午後4時3分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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