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平成31年 環境建設委員会(2月15日)

1.開会日時

平成31年2月15日(金)

午後1時30分 開会

午後3時00分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(7人)

委員長 富永 一

副委員長 墨谷 浩一

委員 中嶋 ひろあき

委員 礒野 忠

委員 佐藤 敦子

委員 志村 孝美

委員 山本 理恵

議長 (礒野 忠)

4.出席説明員

(13人)

吉田副区長

望月環境土木部長

三留環境政策課長

石田環境推進課長

池田水とみどりの課長

落合道路課長

石井中央清掃事務所長

松岡都市整備部長

斎藤都市計画課長

菅沼地域整備課長

栗村都市計画事業担当課長

川島住宅課長

芳賀営繕課長

5.議会局職員

田野議会局長

一瀬議事係長

秋山書記

桝谷書記

6.議題

  • 環境保全及び建設行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○富永委員長
 こんにちは。これから環境建設委員会を開会いたします。よろしくお願いします。

 本日、区長は公務のため、欠席いたします。

 また、理事者報告の関係で住宅課長及び営繕課長が出席いたしますので、あわせて御了承をお願いいたします。

 それでは、理事者報告をお願いいたします。

○望月環境土木部長

 1 平成30年度河川等の水生生物調査結果について(資料1)

 2 平成30年度大気中の揮発性有機化合物調査結果について(資料2)

 3 鉄道駅におけるエレベーター設置状況について(資料3)

 4 東京都市計画道路の変更について(資料4)

 5 マルチモビリティステーションの整備について(資料5)

 6 地中障害に伴う中央区立水谷橋公園及び水谷橋公園内保育所等の開設時期の変更について(資料6)

 7 道路占用料の額の改定等について(資料7)

○松岡都市整備部長

 8 臨港地区の変更について(資料8)

 9 市街地開発事業指導要綱の一部改正について(資料9)

 10 晴海地区の開発計画に伴う都市計画変更について(資料10)

 11 まちづくり協議会の報告(資料11)

 12 まちづくり支援用施設の利用拡大について(資料12)

 13 建物(区立住宅)明渡し等請求に係る訴えの提起について(資料13)

以上13件報告

○富永委員長
 ありがとうございました。

 それでは、発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後2時1分です。自民党84分、公明党さん36分、日本共産党さん36分、無所属さん10分となります。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。発言をお願いします。

○志村委員
 まず、資料1です。

 水生生物の調査結果ということで、大変興味深く拝見させていただきました。環境は大変重要ですけれども、都心だと生物という形で見られなくて、もちろん水の中だから直接見られないんですが、どうしても化学的な物質の数値であらわされるということが多くなります。水質調査のデータも出していただいておりますけれども、なかなかイメージが湧かないという中で、生物がこれだけ存在するというのを改めて今回見せていただきまして、知らないこととか新たな発見がたくさんありますので、幾つかお聞かせいただきたいと思います。

 この調査は5年ごとに行っているというお話ですけれども、いつごろから始めて、そして、その推移を見て、どのような変化の特徴があるのか。この調査というのは区独自なのか、それとも例えば全都的とか全国的というような形で水生生物の調査が行われているのか、そのあたりをお聞きしたいのと、硫化物というのは、例えば日本橋だとか大手門橋とかいうところが高いということで、いろいろ数値がありますけれども、これはどんな物質から主に発生するのかというあたりを、まずお聞かせください。

○三留環境政策課長
 水生生物調査の結果についてでございます。

 まず、この調査がいつからかということでございます。申しわけございません。何年からというのはわかりませんが、私の手元には平成10年度からの調査結果がありますので、平成10年からは行っているということでございます。

 結果の推移でございますけれども、平成10年、15年と調査箇所数が6カ所、7カ所と違っております。現在の8カ所になったのが前々回の平成20年度からということで、20年度から見てみますと、魚類等の個体数ですが、ちょっとこれもイレギュラーで、平成20年度にはボラの稚魚が大量にとれたということで、かなりの魚類の個体数が確認されてございます。それから、平成25年度ですが、前日に大雨が降ったということで、個体数としてはイレギュラーなものになっているようでございます。ただ、ほかの数値を見てみますと、魚類の個体数以外に大きく変化をしているということはなくて、今回御報告させていただきました日本橋であるとか、大手門橋であるとか、そういったところの数値が若干高かったり、基準に満たなかったりというような状況でございます。

 とはいいましても、移動性の低い付着生物であるとか底生生物に関しましては、個体数、それから種類等も、若干ながら、ふえてございますので、そういった意味では、水生生物の生息環境は維持されているのではないのかなというふうに推測できるところでございます。

 それから、この調査は本区の調査ですけれども、他区でも同じような河川等を持っているところの調査結果が出ているところもありますので、おのおの調査をされているのではないのかなと思いますが、申しわけございません、ここは確認しているところではございません。

 あと、全硫化物ですが、硫化水素臭のもととなる物質類ということで、これとこれとこれということでは今お答えができないのですが、硫化水素臭のもととなる物質、汚れの原因物質というふうな形での認識ということでお答えをさせていただきます。

 私からの説明は以上でございます。

○志村委員
 調査するときによっても状況がありますので、移動する生物の数値を比較するのは確かにできないと思いますし、底生生物はふえているというあたりもありました。

 硫化物は、今ちょっと意味がわからなかったのですが、原因物質がいっぱいあり過ぎて特定できないという話なのか、もう一度。硫化水素臭というのはにおいなんですか。この数字はにおいなのか。全硫化物という物なので、汚濁指標の一つであるということで、においではなく物質だと思います。その物質は何から発生するのか、もしわかれば、お聞きしたいんです。

 というのは、結局、きれいにするためには、汚濁の原因、もとになるものを改善していく。例えば、ヘドロが大変多くて、メタンガスとこれと一緒かどうかわからないけれども、ヘドロから出るいろいろな物質だから、よくテレビ番組で池の水を抜くというのがありますけれども、ヘドロの除去作業とかを計画的にやればきれいになるのかということもあるので、もっときれいにするためにはどうしたらいいのかということについて、変わらないというのは悪くなるよりはいいんですけれども、せっかくのこういうデータですので、そのあたりをお聞きしたいと思うんです。

 あと、細かく興味がある部分では、これを見ても、中央大橋のところでマクロベントスとメイオベントスというのが大変種類が多いということであります。どんな理由があって、このように種類が多いのか、わかる範囲で結構ですけれども、お聞きしたいと思います。これはちょうど真ん中ですから、ほかにいろいろな形で波及できることがあればなと思うんです。

 そのあたりと、魚は大きさが書いていないと思いますので、データが出されているのは成魚なのか、そのあたりもお聞かせいただきたい。移動するのであれば、その途中のとか、イメージ的に、どういう形で中央区に魚が、出されているのがいるのか、大きさ。あと、具体的に、例えば中央大橋のスズキ23匹とありますけれども、この大きさがどのくらいあるのかがわかると、大体のイメージが湧くかなと思います。

 それから、亀島橋のほうですけれども、表層・下層がともに貧酸素状態と。酸素が少ないというようなことです。あそこの亀島川のところには水草が植えてありますけれども、その効果はないのか。以前は、植えていて効果が出ているような御報告があったと思うんですけれども、貧酸素状態ということと草を植えているということの関係性がわかれば、教えていただきたいと思います。

 あと、亀島橋に絡むことでは、カニヤドリカンザシゴカイは亀島橋と浅草橋ということで、2カ所だけです。こういう特色的なものが2カ所だけというのもなぜなのかなというふうに思いましたので、あわせて教えていただきたいと思います。

○三留環境政策課長
 まず、申しわけございません。硫化物の物質名が何なのかということで、勘違いしました。委員おっしゃるとおり、通称ヘドロであるとか、要は堆積物でございます。先ほど言いましたのは、その堆積物が腐敗することによって硫化水素臭のする原因物質となるということでございます。

 先ほど委員おっしゃったとおり、中央区の河川、運河につきましては感潮河川ですので、潮の満ち引きによって、水の流れがかなり緩慢になったり、また下流から上流に向かってというような形で、なかなか流れのないところでございます。その中で堆積物が流れていかないという状況で、積もり積もってヘドロ化していく。それが硫化物となっていくということでございます。水の中の酸素もしくは土中の酸素が多ければ、そういったものを微生物等が分解していくということですので、こういった指標の中で、どうしても酸素の量であるとか、それからヘドロの堆積量というものが重要なポイントになってくるのかなと思ってございます。

 それに対応するためにはどうしたらいいのかということで、委員御案内のとおり、ヘドロをすくう、しゅんせつということでございます。河川のほうに関しましては、私の知っているところでも、かなり定期的にしゅんせつは行っております。築地川では、港湾との境界の区域になりますので、こちらは港湾局のほうでしゅんせつを行っているということです。記録のあるところでは、平成17年、18年に1度築地川をしゅんせつしていて、それ以降はしゅんせつがないということは把握してございます。こういったことを計画的にすることによって、堆積物の除去をしていかないと、川の流れによって自然に堆積物を流すということは、なかなか難しいのかなというふうに思っているところでございます。

 それから、魚類の大きさですが、成魚であるのか、稚魚であるのかというのは、申しわけございません。手元の資料にはございません。ただ、移動する時期が成魚であったり、稚魚であったりということだと思ってございます。

 それから、亀島橋の貧酸素、要は溶存酸素が少ない状況、それから、あそこの河川の際に植えているアシであるとか、ああいったものの効果がないのか、あるのかということでございます。ここの表の中の溶存酸素量ということでは、水の中の酸素量は2.0ということで、これは確かに基準を満たしていない、貧酸素という形になると思いますが、その下のBOD、生物化学的酸素要求量が2.0ということで、これは基準を満たしている。何を言いたいのかといいますと、数値が小さければ、汚れ物質が少ない。BODというのは、微生物が汚れをきれいにするために、どのぐらいの酸素を使っているかということを数値化しているものですので、数値的には低い。ということは、水をきれいにするために微生物がいっぱい酸素を使って、川の中の酸素が少なくなっているということも1つ考えられるのでないのかなと。これは結論づけの中に書いてあるものではなくて、個人的見解になるのかもしれませんけれども、そういったことも考えられるのではないのかなと思ってございます。

 それから、ゴカイの仲間で2カ所だけとれているものがあるということでございます。こちらに関しましては、どういった理由でというのを明確に推測、推計したわけではございません。とはいいながらも、今回調査した中で、希少生物というんですか、申しわけございません、今、ぱっと出てきませんが、そういったものも捕獲されてございます。中央大橋、先ほど委員御案内のように隅田川の中央でございます。いろいろなところから、いろいろな生物が流れ着いてというか、移動して、そういったものが多種多様にとれるのではないのかなというところでございます。

 私のほうからは以上でございます。

○志村委員
 ありがとうございます。河川をきれいにしていくというあたりの幾つか具体的な方策をお伝えいただきました。

 硫化物とかがなくなって、においもなくなれば、この中には食べられる魚も、もしかしたら生まれるかもしれません。食べちゃうと生き物がちょっとかわいそうですね。

 ハゼなんか、佃小橋のところからは、それこそあそこはハゼの揺りかごと言われているぐらいで、そういうものもわかるんですけれども、いろいろな種類がいるんだなと思って、そういう意味では、中央区の河川がどういう役割を果たしているのかなというあたりで、大きさなどもお聞きしました。

 亀島川の話は、環境政策課長のお話で大体わかりました。微生物が多くて活性化しているから、その分、酸素が少なくなっているんだという一つの要因という形で説明を受ければ、整合性がつくのかなと思います。いろいろこういうところから学びながら、河川の環境づくりというものも進めていただきたいと思います。

 また幾つか細かい点ですけれども、黎明橋でホンビノスガイがとれました。ホンビノスガイは、東京湾では10センチを超えるぐらいの大きいものもあるんですけれども、わかれば、黎明橋のホンビノスガイというのはどのぐらいの大きさなのか。

 それから、黎明橋のところでウグイが3匹とれているということで、ウグイをインターネットで調べたら、今、だんだん下流から上流のほうに関東地方では追いやられていて、群れをなしてという形であるんです。ここだけですけれども、ウグイがとれたというのも、えっと思ったんです。このあたりは以前もとれたのかを含めて、そんなに珍しいものではないんだよという話なのかもお聞かせいただきたいと思います。

 また細かくて申しわけないんですが、佃小橋のところに、先ほどありました準絶滅危惧、NTのウミゴマツボとあります。これが、環境省レッドリストでは軟体動物で、東京都のリストでは貝類なんですけれども、ウミゴマツボというのはどんな生物なのかなというのがありますので、それを教えていただきたい。

 あと、佃小橋の底生生物は、ほかと比べても種類が結構多いんです。それが多いのも、もし理由があれば教えていただきたい。佃小橋のあたりは独特の雰囲気の環境を持っているところですので、そういうものと、そこにすむ生物が多いというあたりの関係についても、わかれば、お聞かせください。

○三留環境政策課長
 ホンビノスガイ、それからウグイの件ですが、きょう、調査結果本体の冊子を持ってきてございませんので、大きさに関しては、申しわけございません。

 それから、ウグイは清流にすむ魚ではございますけれども、そういったものがこの中央区の中でとれたということは、大変いいことなのかなと思ってございます。ただ、ウグイが前回とれているかどうかということに関しては、申しわけありませんが、手元の資料ではわかりかねます。後でまた、わかればお答えしたいと思います。

 それから、佃小橋についてでございます。委員御案内のとおり、河川というよりは堀という形で、本川から潮の満ち引きで、ほぼ水が入れかわっているようなところでございます。また、本区におきましても、際にアシを植えたとか、環境に配慮した水辺をつくっているところでございます。私も個人的にいろいろとかかわりがございましたので、堀の中のしゅんせつであるとか、そういったこともやった経験がございます。その中で、あそこは中央区の中でも水深がある程度浅くて、それから際から本川に向かって、それぞれの水深の変化がある。その中で、いろいろな生物がすみついているんだと思います。底生生物の数が多いということは、委員御案内いただいたとおり、そういった入り江構造、それから浅いところから深いところ、それから際のアシといった環境が、そういったことを生んでいるのではないのかと思っているところでございます。

 それから、レッドリストに載っていますウミゴマツボでございます。ここでは軟体動物と書いてございますが、委員御案内のとおり貝類ということでいいと思います。巻き貝の一種と私は聞いてございます。マクロベントスとメイオベントスの違いというのは、大きさによって区分けをしているということで、1ミリに満たないもの、それから1ミリ以上のものだったと思いますが、そういった区分けの中で、いろいろな生物が入っているということでの総称でございます。以上でございます。

○志村委員
 ありがとうございました。いろいろ細かくお聞きしました。

 実は、これはパンフレットとして小学校に配られるわけです。例えば、ただウグイの絵だけとか、そういうものではなく、もっと科学的な検証に応えられる、自分たちが住んでいるところにどういう動物がいるのか、子供たち、生徒たちが先生に質問したときに、先生たちが答えられる。そして、話をしながら、環境とか生物に関心を持って、大事にしていこう、もっときれいにしていこう、そういうきっかけにもしてほしいという思いもあって、細かく聞きました。ですから、わかる範囲で結構ですし、どういうパンフレットをつくるか、4月の配付ですから、もうできているのかもしれませんけれども、学校に配るという意味で、それを子供たちにどのように役立ててほしいのかという思いを込めた進め方をしていただきたいと思います。

 次に、資料4の首都高の地下化です。

 青空を取り戻すというのはいいんですけれども、一方で、地下化に反対する人たちも少なくありません。地下化の事業というものが、中央区と区民へどのような影響を与えるのか、そのあたりの影響をどう考えるのか、まずお聞かせください。

○菅沼地域整備課長
 今回、今週末になりますけれども、17日日曜日と来週20日の水曜日に、まずは首都高の地下化の素案説明会が行われます。この素案説明会の位置づけは、ことし、具体的に都市計画の手続に着手していくといった部分の説明が、まず1つございます。その上で、今、委員御質問のお話につきましては、一旦、国、首都高、東京都、私ども中央区で検討会を組成していきながら、地下化のルート案とか概算事業費の部分についての確認を終えたところでございますけれども、いずれにしても、事業化については、東京オリンピック大会後、なるべく早目に事業着手したいというお話を聞いてございます。

 したがいまして、御質問の区民への影響ということからしますと、まず1つは、工事に要する10年から20年という長期間にわたって、川沿いの部分、それから橋の部分につきましての工事の影響というのは相当あるだろう、それなりに影響があるだろうというふうに考えているところでございます。一方で、環状線の機能はそのまま使い続けながら地下化という話になりますので、環状線そのものについての特段の影響はないと私どもは認識してございます。

 物流の機能を確保しながら地下化という、長期間にわたっての工事になるわけでございますけれども、地下化をすることによって、本来のきれいな水辺空間であったり、景観を呼び戻せるという大きな効果があり、さらには老朽化対策が待ったなしのインフラ整備というところの一部区間を地下化するわけでございますので、向こう100年のさらなる基盤整備というところが私どもの大きな着目点である、取り組みであるというふうに認識してございます。

 総じて影響が全くないということではなくて、相当影響はあるだろうという部分については、関係者を含めまして、これから一つ一つ、区民等の不安を解消していきたい、そういったところで考えてございます。

 以上です。

○志村委員
 影響という意味では、昨年の7月18日に第3回首都高日本橋地下化検討会が事業スキームを出したということで、財政的な負担、影響もあるかなと。ここで、地方自治体では約400億円、この中には公共用地の活用というのもあります。それからもう半年以上たっていますけれども、区の負担の想定というのはどのぐらいされているのか。

 あわせて、民間プロジェクトで約400億円というのがあります。民間プロジェクトというのは、市街地再開発事業などを含めてだと思うんですけれども、民間プロジェクトで約400億円という考え方の内訳をお聞かせください。

○菅沼地域整備課長
 今、御質問にあったとおりの枠組みが昨年の7月の検討会の話でございます。

 まず、1つ目のお話、地方自治体の400億円の部分につきましては、東京都が一旦工区、工程を考える中で、日本橋川を渡る一石橋、それから常盤橋の落橋及び仮設を街路事業で行うこととしてございまして、実態的には、そこの部分につきましては320から330億円ぐらいの試算をしているようでございます。そこから差し引きという考え方に立ちますと、70億円から80億円ぐらいが本区の負担になるという想定をしてございます。では、この70億円から80億円の負担の部分を、どこから持ち出すのかという話はございますけれども、私ども、まちづくりの中で、現状の区道があったりという部分がございますので、そういった公共用地を活用してという検討を今後深めていきたい、そのように考えているところでございます。

 また、2点目の民間プロジェクト400億円の話でございます。実態的に地元負担という枠組みについては、現状、川沿いで5つの再開発事業が取り組まれてございますけれども、私ども区が捉えているのは、その5つの地区だけで400億円を全て負担するということではなくて、ある種、一つ一つのプロジェクトがどれくらいの開発余力を生み出すのか。開発余力を生み出す部分については、容積率の評価であったり、さらには地元の効率性を増すような事業計画が必須、前提ではございますけれども、そういったところの5地区が連担するような形と、さらには区内の、私どもの日本橋再生に資するようなプロジェクトを含めて、何とか地元の協力という形で400億円を確保していきたい、そのように考えているところでございます。

 以上です。

○志村委員
 そういう中で、例えば市街地再開発事業の負担分から国や都、また区から税金の投入、自治体の負担ではなくて、市街地再開発事業の中での今の400億円の負担、いろいろあるけれども、その中で、それを税金で交付金とか何かの形で対応するというやり方も考えられるのかなと思うんですが、そのあたりはいかがですか。

○菅沼地域整備課長
 今、志村委員がおっしゃった税金の投入という言葉の受けとめ方として、市街地再開発事業に補助をする、社会資本整備総合交付金といったことも1つアイデアとしてあるのではないか。実際、再開発事業は、おっしゃるとおりお財布一つでございまして、お財布の中の収入の部分については、補助金、社会資本整備総合交付金というものが、性質上、当然含まれてきます。私が先ほど答弁した中で、ある種、事業性の向上の余力という表現をしましたけれども、補助金の投与と余力の向上という話の中で、しかるべき部分をきちんと、首都高の地下化の負担といいますか、基金的なものに役立てていきたい、そうした形で何とか3,200億円のフレームが守られるような形に向けた努力をしていきたい、そのように考えているところでございます。

○志村委員
 ということで、税金の投入による補塡もあり得ると。スキームというか、市街地再開発事業の中のシステムとしては当然あり得るということだと思います。

 時間もないんですけれども、さっきの川の話じゃないですが、私は地下化は賛成していませんよ。地下化は賛成していない。なくすのはいい。ただ、もしやるとしたら、日本橋川をきれいにするということをあわせてできないか。例えば、トンネルを掘って地下水を日本橋川に流して、ヘドロをきれいにするとか、そういう環境とのあたりはどうお考えでしょうか。

○吉田副区長
 私どもも、高速道路をとるということだけではなくて、川面に光を当てることによって水中で水草による光合成が行われて、河川がきれいになるという構造を願っているわけですが、それ以前に、実は、まだ内堀のお水、それから一部下水も入っているんですが、大雨のときに日本橋川に流れてくるという構造がございまして、その部分をどういうふうに改善できるかということで、今、さまざまな角度から検討がございます。

 委員から御指摘のありました地下水という部分もあるんですが、玉川上水の復活というか、内堀を経由して玉川上水を復活させて、そういった水で内堀そのものも浄化させながらというような考え方もあるようでございまして、そういった問題についても、区としては中長期的に取り組んでいかざるを得ないというふうに考えております。

○志村委員
 ありがとうございました。時間が来ましたので、終わります。

○山本委員
 私からは、資料5と9と10、11に関連してお聞きしてまいります。量が多いので、ぱっぱといきます。

 まず、資料5、マルチモビリティステーションの整備についてです。

 2022年度にBRTが本格的に運行するということです。運行当初は、平日のピーク時で1時間大体20便で計画しております。これは東京都都市整備局が発表している都心と臨海地域とを結ぶBRTに関する事業計画をもとにしているんですけれども、将来的に50便、5,000人を運ぼうという計画です。1時間に50便だと、60分で割ると1.2分となります。現在も、勝どきから晴海通りを通る都バスを見ていると、3分に1本程度通っているらしいんですけれども、詰まっているんです。停車駅とか信号なりで、やはりどうしても5台ぐらい詰まっている状況なんです。将来的に50便というのは実現可能なのか、区のお考えをお聞かせください。

 また、BRTと都バスの運行ルートは通学路になっている場所だと思うんですけれども、歩行者の安全性についてはどのようにお考えか、お聞かせください。

 次に、資料9について伺います。

 市街地開発事業指導要綱の一部改正についてです。こちらについては、主な改正内容として、ホテルの建築計画を行う新規のものに対して定めるものだと思います。用途変更するものに対しては、どのようにお考えか、お聞かせください。

 そして、ホテルの運営方法等に関して事前説明を行うということですけれども、既存のマンションあるいはオフィスの全部または一部を用途変更して簡易宿泊所にするというケースが最近物すごく多いんですが、こういったケースに関しては、この義務は定めないのかということです。その辺についてお聞かせください。

 2点目に、当初は建築申請において住宅を申請していた、マンションを申請していたんだけれども、その後、ホテルとなるケース、これもやはり用途変更なんですが、こういった場合、住民に対しては、まず住宅をつくる、マンションをつくるという説明になっているわけです。だけれども、でき上がったらホテルだったということは結構あり得るんですが、こういったことに関して、今後、要綱におさめていくお考えはないのか、お聞かせください。

 最後、資料10、11に関連して、晴海の再開発についてお伺いします。

 まず、1点目に、将来構想街区というものが3カ所ほどございます。別添資料の4番にございますが、私立学校、文化・交流施設、地下鉄新線など3点ほど書かれているんですけれども、この辺は将来構想の中に取り組んでいこうというお考えなのか、確認をさせてください。

 また、晴海地区というのはオリンピック・パラリンピックの選手村のレガシーというわけですけれども、今回の晴海の再開発の中に障害者の視点がないようなんですが、この辺についてどのようにお考えになっているのか、お考えをお聞かせください。よろしくお願いします。

○三留環境政策課長
 私からは、マルチモビリティステーションのBRTの件、それから歩行者の安全性についてお答えいたします。

 BRTの本格実施に向けまして、今、さまざまな動きがございます。その中で、将来計画、1時間50便が可能であるのかどうか。BRTの売りにつきましては、定時性と速達性ということで、細かく停車・停留所を設けるのではなくて、ある程度飛ばしていくというような状況でございます。現状、信号やバス停が詰まっていることによってバスが連なっているというような状況が見受けられる中で、目標をそういった形で計画してございますので、それに向けて対応していくのだと思っております。

 それから、歩行者の安全性につきましては、先ほど晴海地区の歩行者ネットワーク等々でございましたように、歩車分離のバリアフリー空間等も含めまして、さまざまなところで検討しているところでございます。ただ、それが全区的なものということではないので、そういったことも含めて今後の検討課題とさせていただきます。

 以上でございます。

○菅沼地域整備課長
 私のほうからは、市街地開発事業指導要綱の一部改正についてでございます。

 まず、1点目の新規のホテル計画の用途変更の扱いにつきましては、現状の要綱でも既に用途変更については届け出が必要でございます。したがいまして、今回の要綱の改正いかんによらず、ホテル計画の部分についても届け出というタイミングを捉えて、きちんと指示してまいりたい。

 また、既存のマンションあるいは事務所の部分をホテル計画にしたときの用途変更についても、基本的に、そこの部分は要綱の対象となります。したがって、今、まだ要綱のきめ細かな条文構成を詰めている検討段階でございますので、委員御指摘の説明の機会の持ち方については、継続して検討していきたい、そのように考えてございます。

 最後、マンションをその後ホテルにと。これは、実態的には確認申請の出し直しという話になりますので、私どもの中高層建築物のお知らせの要綱に基づく説明会の義務もございますし、要綱で位置づける周知、説明というところもございますので、そういった機会に近隣の方々に適切にアナウンスしていく体制をとっていくというような考え方でございます。

 以上です。

○栗村都市計画事業担当課長
 まちづくり協議会の報告の別添資料4の3つの施設に関する御質問でございます。

 今回、まちづくり協議会で出させていただいた私立学校の誘致、それから文化・交流施設の誘致、地下鉄新線の早期事業化というところでございますけれども、こちらの資料にあるとおり、平成26年に地元の方々で策定しました将来ビジョンの中でも、この3つの要素については、将来にかけて実現していきたいという中の一つとして書かれていたものでございます。特に、掲げた3つにつきましては、区が主体的に誘致、実現について働きかけていく必要がある、それだけのボリュームがあるというところですので、こういった形での打ち出しをさせていただいたところです。実際の何か構想があるかどうかというところにつきましては、今のところ、まだこれについて具体的にこの場所でというところはないのでございますが、これから特に晴海三丁目、四丁目を含めまして実現を図っていきたいというところでございます。

 それから、障害者の視点はないのかということにつきましては、特にこの将来ビジョンの中で掲げているところではございませんが、つくっていく屋外・屋内の施設については、当然のことながら、バリアフリー、それからユニバーサルデザインに即したものとしていくといったところを考えているところでございます。

 以上です。

○山本委員
 時間がないので、最後、障害者のことです。

 もちろんバリアフリーとかも重要ですけれども、今後人口がふえていって、障害のある方がふえてくると思うんです。それを抱える施設が、今現在、全く計画されていないように感じます。

○富永委員長
 ごめんなさい。時間になりましたので、山本委員の発言はここまでとさせていただきます。

 それでは、続きまして、議題、環境保全及び建設行政の調査につきまして、御発言ございますか。

○中嶋委員
 議題で何点か質問させていただきます。

 まず、環状2号線です。

 10月11日に市場の豊洲移転が行われたということでございますが、環状第2号線(豊洲~築地)暫定開通による効果という資料が建設局から出ていますね。環状2号線は、本来ですと地下化ということで進めてきた事業ですが、これが地上高架になってしまったということで、地域の方から、どういうことなのかと。マンションを買ったときの重要事項説明書を読んでいるわけですよ。その説明では地下になっていたわけです。ところが、ふたを開けてみたら地上高架だと。大反対をするということで、困ったなと思ったんです。

 実は、この資料を見ますと、こういうふうに書いてあるんです。豊洲から新橋まで平均所要時間が15分から12分に短縮されましたと。それから、新橋から豊洲まで22分から11分に短縮されましたと書いてあるんです。私が聞いた話ですと、これはちょっと古い資料なんですが、1日の交通量が6万台ぐらい通るんじゃないかと予測しているわけです。今はそんなには通っていないはずですよね。1点聞きたいのは、果たして6万台という数字が今どうなっているのかなというのが心配なわけです。

 ちょっと話がそれますけれども、防音壁というのは縦しかやらないんですよ。それを、環状2号線の勝どき五丁目、六丁目側は全て上までやってあるんです。ただし、上はまだ塞いでいないんですよ。でも、思ったより静かだということは聞いております。ところが、晴海のほうへ行くと、防音壁は縦だけで終わってしまっている。そういうことがありますので、6万台が事実なのかどうか。

 それから、ここにも書いてあるんですが、交通量が1割減少したと書いてあるんです。これは晴海通りだと思うんですが、確かに晴海通りは少なくなりました。それはそうですよ。築地市場がもうないんですから。私たちが幼少のころは、晴海通りを通るのは大変だったんです。それが、今はもう本当にすっすっと通れますよね。ですから、ここに書いてあるのが事実なのかどうか、その辺、確認だけです。

 それから、もう一点は晴海のまちづくりに関してです。

 資料11のまちづくり協議会の報告がありますよね。そのうち、ほっとプラザはるみのリニューアルについてという資料を見ますと、選手村が2019年度に完成するというのは、大変ありがたいなと。恐らく建物は24棟建つんじゃないかと私は見ているんです。そのうちの21棟は選手村で使うということでございますが、最終的には24棟建ちますよということを聞いているんです。これが事実かどうか確認させてください。

 そこで、ほっとプラザの位置ですが、資料の左の上のほうに絵図がありますよね。公園があるわけです。今、公園を整備していますよね。これは都の事業なんですが、実は客船ターミナルについて、晴海の人は大変御立腹しているわけですよ。おかしいじゃないかと。この絵を見ると、全て公園になっているんです、客船ターミナル。ところが、ある会社が出した絵を見ると、右側のほうはそうなっていないんですよ。客船ターミナルがそのまま出てしまっているんです。これはどういうことなのか教えていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

○三留環境政策課長
 環状2号線の件についてでございます。

 委員御案内の資料というのは、昨日、全議員送付させていただいた資料をもとにということだと思ってございます。こちらの資料につきましては、環状2号線の暫定開通後1カ月の交通量調査、それから沿線の築地、勝どき、晴海、豊洲、有明の住民の方、事業者の方1,000名にアンケートを行った結果ということでございます。交通量調査の結果で所要時間15分が12分に短縮したといったことを単にあらわしている資料でございますので、将来的な本線開通のときの参考というよりは、現状ということで御認識いただければと思います。

 それから、交通量の予測に関しましては、その後の調査がされておりませんので、その数字が生きているものと認識してございます。

 私のほうからは以上でございます。

○栗村都市計画事業担当課長
 晴海の選手村の住宅の棟数についての御質問でございますが、計画の中で、大会後、まち開きまでに全部で24棟の住宅が建ちます。その中には、選手村のときには含まれていないタワーの2棟が入っていると。ですので、選手村としては22棟、今、高層の住宅が建設されているという状況でございます。

 それから、晴海客船ターミナルの件についてでございますが、本日の資料5のところでも御説明しましたとおり、今、大会後のまち開きの時点では、まだ客船ターミナルがあるということで、我々もそこを認識していなかったんですが、そういったことになるということで東京都港湾局のほうからは聞いているところでございます。

 まちづくり協議会の資料で我々が出させていただいた、東京都が当初示していた図面のほうは緑地の絵になっております。これとの違いということでございますが、今、江東区の青海のほうに客船ターミナル、新しいターミナルをつくっているところでございます。現在、1つ目のバースをつくっていると。計画としては2つバースをつくるんですが、今、1つ目の工事が行われている状況でございます。2つ目のバースが完成した後、晴海の客船ターミナルについては、その時点で廃止すると聞いているところでございます。今のところ、2バース目の建設のめどが、いつからという形ではまだ決まっていないということですので、時期は未定ですが、将来的には晴海客船ターミナルは廃止されるというところだということでございます。客船ターミナルが廃止されましたら、そこの用途廃止をしまして、公園への計画変更をそこから行います。そこで緑地としての整備がされるというところでございます。

 以上です。

○中嶋委員
 いろいろどうもありがとうございました。

 環状2号線はわかりました。1カ月ですからね。

 ただ、勝どき五丁目、六丁目のあたりは地下化の計画だったんですよ。ここに吉田副区長もいますけれども、散々東京都へ行ってやり合ったことは事実です。だけれども、地上高架になってしまった。マンションを買う人には重要事項説明書で地下化だと話しているんですよね。ところが、いつの間にか地上高架。これは努力したんですけれども、地域の努力も報われなかったということでございますので、あとは条件闘争で、静かにしてもらいたいんだと。

 そうすると、今は少ないんですけれども、これから6万台という予測もあるわけですよね。それを私は聞いているんですけれども、さっきも発言の中で、そのような計画になってくるんじゃないかなと思うと、もっとふえるわけですよ。困ったなという感じはするんですが、今のところは静かだと言っておりますので、これはいいことだなということで納得はしているわけでございます。

 それから、さっき言った客船ターミナルの件なんですが、あそこはバースもあるんですよね。今御紹介がありました青海のほうを通っていると。なぜかというと、あそこにレインボーブリッジがあるんですよね。今、客船も大型化が進んでいます。確かに、客船が入っているんですよ。だけれども、厳しいだろうと。もっと大型になってくると、もうあそこを通れなくなるから、青海のほうにつくっていると。

 でも、私たちが聞いているのは、客船ターミナルがない絵を聞いているわけですよ。それが、違う絵が出ていたら、それは地域の方が怒りますよ。話が違うじゃないかと。私に言われても大変困るんですが、では、それを確認してきますということで、きょう、あえてお伺いしたわけでございます。

 確かに、青海に2つつくるということで、今、1つ整備していますよね。それは結構なことなんですが、実は、これも私が聞いた話ですよ。もう一つつくっていて、整備が終わると、そっちへ入れるわけですよね。もう一つのほうもうまくいくと、はっきり言って、公園がどうなるかわからないわけです。私は客船ターミナルも公園になると聞いている。地域の方も、みんな聞いているわけですよ。それがいきなり、絵を見たら、何だ、これは、違うじゃないかと。この絵を見ると、公園になっているわけですよ。では、どっちが本当なのか。それで尋ねたら、将来的には恐らく公園になるんじゃないかと。これは東京都の事業ですから。それはしっかり区が問題を提起していただいて、東京都にしっかり言っていただかなければいけないと思いますので、よろしくお願いしたい。それだけでございます。

 以上でございます。

○富永委員長
 それでは、議題、環境保全及び建設行政の調査については、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○富永委員長
 第一回区議会定例会における委員長報告の取り扱いにつきましては、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○富永委員長
 それでは、ただいまをもちまして環境建設委員会を閉じます。

 ありがとうございました。

 お疲れさまでした。

(午後3時00分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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