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平成31年 東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会(2月21日)

1.開会日時

平成31年2月21日(木)

午後1時30分 開会

午後2時32分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 染谷 眞人

副委員長 押田 まり子

委員 瓜生 正高

委員 塚田 秀伸

委員 墨谷 浩一

委員 加藤 博司

委員 小坂 和輝

議長 礒野 忠

4.出席説明員

(15人)

齊藤副区長

吉田副区長

平林教育長

浅沼企画部長

山﨑政策企画課長

松永副参事(計画・特命担当)

大久保財政課長

早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長

望月環境土木部長

三留環境政策課長

松岡都市整備部長

斎藤都市計画課長

栗村都市計画事業担当課長

長嶋教育委員会事務局次長

吉野指導室長

5.議会局職員

田野議会局長

一瀬議事係長

秋山書記

酒井書記

6.議題

  • 2020年東京オリンピック・パラリンピックに関すること

(午後1時30分 開会)

○染谷委員長
 こんにちは。ただいまより東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を開会いたします。

 議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり、理事者報告に対する質疑とあわせて行いますので、よろしくお願いします。

 初めに、理事者報告を願います。

○浅沼企画部長
 

 1 東京2020大会500日前イベントの開催等について(資料1)

 2 中央区オリンピック・パラリンピック区民協議会の実施状況等について(資料2)

 3 平成30年度第2回オリンピック・パラリンピックに関する講演会の開催結果について(資料3)

以上3件報告

○染谷委員長
 ありがとうございます。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いします。ただいまの時刻は午後1時37分です。自民党100分、公明党さん40分、日本共産党さん40分、子どもを守る会さん10分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○塚田委員
 それでは、私のほうから2点ほど質問させていただきます。議題でございます。1つはレガシーについて、もう一点は一校一国運動と、2つお尋ねいたします。

 まず、レガシーについてでございます。

 開発事業を初め、大会、それから関連の施設であるとか、こういった大会に関連するもののスタート時点では、レガシーという名前が、ある意味、非常に便利に使われて、将来に残る大変有意義な遺産というか、すごくいいものが残りますよというような形で、一つの落ちとしてレガシーを使うようなところがあったわけです。あれから、実際に施設の建設が進み、晴海の選手村においても大体外形が整いつつある今、あらゆる場面でレガシーという言葉が用いられ、使われていたんですけれども、それら有形のもの、それから無形のものも含めて、それぞれのレガシーという言葉に対して、現在、どういう形で進捗しているのか。もうレガシーとして完成しているものであるとか、これから本格的につくられていくものもあると思うんですが、レガシーという言葉で今まで語られたもの全般に、今、どういった進捗状況にあるか、それをひとつお聞かせください。

 そして、もう一点、一校一国運動のほうでございます。

 これも、どんどん今後も続けていくものであると思うんですが、まずオリンピック・パラリンピック大会の時点が一つのピークと考えますと、いよいよ最終段階、仕上げの段階になるのかなという思いであるんですが、来年の大会に向けて、何か特別なことを用意されているのか、そういったことがあれば、お聞かせいただきたいと思います。

 この2つについて、お聞かせください。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 私のほうからは、レガシーについて答弁させていただきます。

 今、委員御発言のとおり、レガシーという言葉につきましては、招致が決定した段階から、かなりうたわれてきたところでございます。とりわけ本区におきましては、大会の中心となる選手村ができるということから、まち自体がレガシーとして、今のお話でいうと有形のレガシーということで位置づけられていくものと思ってございます。選手村につきましては、東京都のほうが再開発事業という形で進めている建物、それとあわせて、水素ステーションであったり、あるいは大会後の交通のかなめとなりますマルチモビリティステーションであったり、また外周部には緑の公園ができるだとか、新たなまちとして、先進都市ということで、まち自体が世界各国から引き続き訪れられるまちとして、将来にも残っていくものというふうに思ってございます。

 また、一方、ソフトのレガシーという形につきましては、区といたしましても、オリンピック・パラリンピック区民協議会であったり、また、その下の部会であったり、こういった各ジャンルの方々に一堂にお集まりいただいて情報を共有する連絡体制が育まれてきているものと思ってございます。先ほどの資料でも御説明させていただいた都市ボランティアの中央区の推薦枠につきましても、各団体のほうから御協力をいただいて、中央区から非常に多くのボランティアをいただいたということを東京都のほうからも連絡を受けているところでございます。

 こういったハード、またソフトのレガシーというものは、招致が決まった段階から少しずつ進んでいくものでございますけれども、あと1年半に迫りました大会のとき、さらにはその後に続けられるようなハード、ソフト、それぞれのレガシーというものも意識しながら本区としても進めてまいりたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○吉野指導室長
 一校一国運動でございますが、これまでの流れでいいますと、平成29年度末までにそれぞれの学校がメインで学習する、メインで応援する国を決めるということでやってまいりました。今年度、平成30年度につきましては、そのメイン交流国として決めた国の学習を行うとともに、やはり直接的な交流を目指すというようなところで学習を進めてきました。来年度に向けて、仕上げというようなお言葉もあったんですけれども、計画の中では、メイン交流国との直接的交流の深化というような言葉を使っております。深めていくということで、ことし1年間でかなり学習が進んでおりますので、いよいよ2020大会の前年度ということで、そこをしっかり学習し、メインに交流する国を応援するとともに、そこの文化や歴史を学んでいくというのが来年度の計画になっているところでございます。

 ただ、一方で、実は、一校一国運動を進めながら、これはいい発展と思ってはいるんですけれども、各学校が一国だけではなく、ほかの国もしっかり学習したいんだという声が、これは子供たちのほうから自然発生的に上がってきた声でございます。ですから、やはりそこも大事にしながら、一校一国運動というところはメインには据えるんですけれども、子供たちの声を生かしながら、複数の国を学習していくというところも引き続き行っていきたいと考えております。

 何にしても、前年ということで、オリンピック・パラリンピック大会に向けて機運をより上昇させるためにも、各学校での一校一国運動を中心としたオリンピック・パラリンピック教育をさらに盛り上げていきたいと考えております。

 以上です。

○塚田委員
 それぞれに御答弁ありがとうございます。

 レガシーについてですけれども、2020年に向けた中央区の取組、今から4年前につくられた資料でございます。そこには、大会後のレガシーとして、今オリンピック・パラリンピック調整担当課長がおっしゃったような内容が大体実現されている、あるいは実現に向けて動いているところでございますけれども、1つ気になったのは、スポーツの項目であった、例えば400メートルトラックなどの施設の活用であるとか、ジョギングコースの整備であるとか、そういったものが少し弱いというか、現実的にはちょっと難しいのかなという思いがあります。そういったところにおいての、例えば代替施設みたいなものの準備といいますか、今後、将来に向けてですが、大会が終わった以降でもいいと思うんですけれども、レガシーと言えるスポーツ環境みたいなものが全体にちょっと弱いのかなという感想を持ったもので、それについて何か今後の代替施設というか、レガシーに限らず、そういったものの展開を考えているようであれば、お聞かせいただきたいと思います。

 それと、一校一国運動のほうです。

 子供さんのほうから自主的にほかの国も勉強したいというような形は物すごくいいと思うんですけれども、もう一つお聞きしたいのは、大会が始まるときに何か集大成というような形で、実際のアスリートにコンタクトをとるとかということではないですが、本当のオリンピック・パラリンピックのときに、スタッフなのか、そういった方にアクセスできるというようなことが、大会の周辺で何かないか。そこら辺も、あれば、お聞かせ願いたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 御指摘のありました2020年に向けた中央区の取組の中のスポーツの部分で大会後のレガシーとして書かせていただいているところでございますけれども、この冊子ができた際には、組織委員会のほうで選手村の中に400メートルトラックをつくる、あるいは50メートルプールをつくるというような計画が当初あったものですから、せっかくであれば、こういったものを残していこうということで、そういった要望も、都なり組織委員会にしてきたところでございます。ところが、そういったものをつくらないという計画に変更されてきた中で、現在、実際の計画が進んでいるわけでございますけれども、400メートルトラックがつくられる予定であった部分の晴海ふ頭公園には、大きな広場が設けられます。また、その周辺にはジョギングコースとして走れるようなコースもつくられるということが計画されてございまして、また、それは大会後も一般の区民、都民の方が使えるような状況になってございますので、これは1つ、スポーツができるレガシーとしても考えられるかと思ってございます。

 また、晴海ふ頭の外周部を取り巻きます水辺のプロムナードというような形で、これはオリンピックだけではなくて、その周辺の開発も含めまして、外周部をぐるりと回れるような公園整備、また、例えばジョギングができるようなしつらえを、区としても東京都とあわせて整備を進めていければと思ってございます。

 また、スポーツ施設そのものではございませんけれども、晴海五丁目の真ん中には大きな小学校、中学校ができます。こちらの中には非常に大きなグラウンドもとれるようになってございまして、学校が使っていないときには、当然、一般の区民の方にも開放できる施設として活用していきたいと思っています。また、学校には同じく大きい体育館であったり、またプールもつくられる予定でございますので、こういったところも、時間のシェアも含めまして、さまざまな方が活用できるような施設としてつくり上げていく必要があるというふうに思ってございます。

 以上です。

○吉野指導室長
 一校一国運動における、大会の開催年に向けての取り組み、また、その年での取り組みというところでは、当然、子供たちはできれば選手と直接的に何か交流できないかとか、あとはボランティアを通して交流できないか、そのような思いは教育委員会にもありますし、学校もかなりそのようなことも期待しております。ですから、そこに向けて何とか道筋をつくっていきたいというところは、計画はもちろんですが、思いもしっかり持っているところでございます。

 ただ、その年に選手と直接交流することは、大会の中ではかなりハードルが高いのかなというところも一方であります。特に、本区は選手村を抱えておりますので、選手村を起点としたアプローチで何かボランティアができないかとか、そのようなことも、実は組織委員会にも投げかけながら話は出ているところでございます。ただ、未定なものや希望的なものがかなり多いので、具体的にはここではお話ししませんが、今、そのような形でアプローチをかなり行っているところでございます。

 それと、既に、例えば本区の豊海小学校・豊海幼稚園は、ブラジルのファミリーラウンジという形で使われることになっています。それ以外にも幾つかの国から使いたいという話も来ていますので、そのような学校は、使わせてあげるからということではないんですけれども、そのようなことからのアプローチというのはしやすいのかなとも思っております。

 何にしても、直接的な交流、ボランティアを通しての交流はやりたいと思っていますし、逆に、やるべきだとも思っております。それに向けて、何とか実現させようと努力しているところでございます。なかなか具体的なお話ができていないんですが、このような形で進んでいるところでございます。

 以上です。

○塚田委員
 それぞれに御答弁ありがとうございました。

 レガシーも、いささか古い資料を持ち出してきて大変失礼いたしました。その後、随分計画の絵も出て、我々も承認してきた経緯もありますので、トラックの計画がもうなくなっているのは随分前の話だったと思います。そういう意味では、いろいろな要素でレガシーを実現しようと動かれていることは大変すごいなという思いで見せていただいた中で、スポーツのレガシーというところが最初の計画と大分変わってしまったなという思いがありました。

 今後、高齢化社会に向けて、例えば中央粋なまちトレーニングであるとか、いろいろなスポーツのところにおいて、オリンピックがきっかけでできたということではないにしても、やはり機運を高める意味でも、オリンピック・パラリンピックの名前をある程度つけていくような形で、今まで以上にスポーツを盛んにやっていますというような取り組みを前面にあらわす、そういった結びつけというのが必要ではないのかなという思いでございます。ですから、ぜひともスポーツの分野でのレガシーをもう少しふやしていただくという前提で、何かそういうお考えを加えていただくということで、どうぞお願いしたいと思います。

 それと、一校一国運動につきましては、お考えとしては同じような思いであるんだなというところで、賛同させていただける内容だと思います。やはり大会が近づくにつれて、恐らく駆け込みでいろいろな需要が出てくるであろうというような思いと、いろいろなチャンスをうかがっているけれども、本当に決まる決まらないというのは紙一重で、準備をしていたけれども、結局決まらなかったとか、一方で、全く飛び込みで入ってくるとか、そんなことも多分あるでしょう。どうぞ今後もフレキシブルにいろいろな対応をしていただけるような形で広く構えていただくとともに、準備を進めていただければという思いでございます。

 一昨年、行政視察で長野市の小学校に行きまして、まちで行われた一校一国運動であるとか、そういった学習によって、その後、外交官になったとか、あるいはその国との橋渡しになるような仕事をしているとか、実際にそういうことをしているお子さんというか、もう大人になられていますけれども、そういったことがございます。ですから、オリンピックが終わった時点で全てが終わるのでなく、レガシーとともに、オリンピックが終わった後もこれを継続していただいて、ぜひとも中央区の文化、スポーツ文化というんでしょうか、こういう形で1つ、いつか大きな実を結ぶように、ぜひとも一過性で終わらずに、この後も続けていただく、それ自体がレガシーになるような形で進めていただければという思いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 以上でございます。

○墨谷委員
 私のほうからは、機運醸成についてという視点で質問していきたいと思います。

 本区としても、さまざまな機運醸成の取り組み、本日も東京2020大会500日前イベントということで、本当にあっという間に、平成31年3月12日は500日前ということで本庁舎の1階でもカウントダウンの掲示がされております。さまざまなイベント、また講演なども、町なかに行くと、ポスターというか、掲示板に案内があって、私も時間があれば行きたいなと思うこともあるんですけれども、たくさんの方が行けない部分もあるのかなというふうに思っております。

 機運醸成ですけれども、私が高齢の方とお話ししたところ、なかなか外に出られないといった中で、今回のオリンピック・パラリンピック競技大会での都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクトということで、小型家電を持ってきてオリンピックに参加したんですよというようなお話も聞きました。いろいろな形で機運醸成が中央区で行われているんだと思うんですけれども、オリンピック・パラリンピック競技大会に皆様がかかわれるということは、すごくいいことではないかなというふうに思っております。かなり前には、オリンピックまで私は生きたいというようなお話もありましたけれども、もう本当に近くになってきましたので、そういう話は最近聞きませんが、幅広い方が東京オリンピック・パラリンピック競技大会に参加、またかかわることができるというのはすばらしいことではないかなというふうに思っております。

 そういった中で、折り鶴プロジェクトというものが出ております。この折り鶴プロジェクトについて詳しく教えていただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 来年度予算の中で計上させていただいておりますが、現在、折り鶴プロジェクトという形で整理をさせていただいてございます。こちらにつきましては、平成30年2月、ちょうど1年前になりますけれども、第5回目のオリンピック・パラリンピック区民協議会の中で、協議会の構成員の方からの提案として、この企画の母体があったところでございます。この構成員の企画につきまして、その後、区民協議会のもとにありますボランティア検討部会あるいは観光・文化検討部会で具体的なコンセプトであったり、全体的なスキームの検討を重ねてきて、ようやく1年後になりますけれども、区のほうで予算化できるような形まで整理がされてきたところでございます。

 このプロジェクト自体でございますけれども、先ほど委員のほうからもございましたように、なるべく多くの方、また御高齢で外に出られないような方も一緒に、中央区一体となって協力できるような取り組みが何かできないかということで、折り鶴を折るということは、お年寄りからお子様までどなたでもできるのではないかというようなお声を、先ほどの構成員だけではなくて、いろいろな方面からお声をいだたいたところでございます。こういった取り組みを、この後、具体的に来年度になりますけれども、中央区全体で折り鶴を折って、大会のとき、再来年度になりますが、選手や役員あるいは外国から来る観光客の方々に中央区としてお渡しすることができるのではないかということで、こちらの折り鶴プロジェクトを始めてまいりたいというところでございます。

 さらに具体的に、どこの場所でどのようにというあたりにつきましては、今後、先ほどの検討部会でさらなる深度化を図ってまいりたいと思ってございます。来年度にかけまして、こういったことを進めていきながら、中央区全体で盛り上げてまいりたい、機運醸成を図ってまいりたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○墨谷委員
 御答弁ありがとうございました。

 やはり幅広い方の糾合というのがすごく大切かなと私は思いました。高齢の方から、お声をいただいたように、都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクトということで、中央区でも小型家電の回収によって東京オリンピック・パラリンピック競技大会の金・銀・銅のメダルになると。このメダルについても約5,000個のメダルということで、これも機運醸成の一つではないかなというふうに思いました。幅広い方が参加できるということで、また環境対策の一環としても、小型家電を回収して資源になるという取り組みが皆さんに普及していけばいいなというふうに思いました。

 また、折り鶴ですけれども、若い方から高齢の方、幅広い方が今回の東京オリンピック・パラリンピック競技大会に参加、また応援できるように、本区としても全力で取り組んでいただきたいというふうに要望して、私の質問を終了いたします。

 以上です。

○加藤委員
 それでは、この間のこの特別委員会でのやりとりの中から、改めてもう一度、進捗状況も含めて、それぞれ答弁をいただきたいと思います。

 まず最初に、この特別委員会とはちょっと違うのかもしれないですけれども、関連する内容として、ほっとプラザはるみの閉館について、区民の方からこういう要求です。オリンピックのために、区民の楽しみにしているほっとプラザを閉館するというのはおかしいのではないかという声をいただいて、そこは臨港消防署が当日使うから、また、その後、リニューアルするというお話はさせていただいたんですけれども、その区民の方にしてみれば、オリンピックのために、区民が楽しみにしているものをなぜそういうことをするんだ、納得いかないというお叱りをいただきました。

 今回、環境建設委員会に出された資料によると、リニューアルオープンした場合、温浴施設がなくなるという話もありますが、これに当たって、利用者の皆さんの声あるいは休止中の代替施設の検討はされているのかどうなのか、わかる範囲でお答えいただきたいと思います。

○松永副参事(計画・特命担当) ほっとプラザはるみの閉館に伴う幾つかの御質問についてお答えさせていただきます。

 まず、利用者の皆様の声でございますが、直接利用者の方というよりは、まちの皆様、晴海の町会等々を含めたまちの皆様といろいろお話をさせていただきながら、リニューアルの検討を進めさせていただいているところでございます。温浴施設のほうも、御利用いただいている方がいらっしゃるということは重々承知しておりますけれども、全体といたしまして、晴海の新しいまちづくりの核としていきたいというところで、今の検討を進めさせていただいているところでございます。

 また、閉館中の代替施設ということで御質問いただいておりますが、残念ながら、今回、ほっとプラザはるみと同等のものを用意するというのは非常に難しいというところもございまして、純粋な代替施設は用意できないのかなというふうに思ってございます。区内の学校開放しているプールですとか、月島スポーツプラザも含めて、いろいろなところにプール等々がございますので、そういったものをぜひ御利用いただきたいなというふうに思っているところでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 学校あるいは月島のそういう施設については、私も承知しているんですけれども、なぜこの方に私がお叱りをいただいたかという背景を御紹介しておきたいと思うんです。高齢者になると、プールは体に負担が重いと。ああいう温浴施設で、多少温度が高いことによって、非常に使いやすいと。プールは少し冷たくて、体に負担が大きいから、ぜひあれは残してほしいんだよねというのがもともと背景にあったということを紹介しておきます。

 実際に、代替施設として学校施設等の開放とか、そういうことは私も承知をしておりますので、ぜひ今後、さまざまな区民の意見を聞きながら、いろいろと取り組んでいただきたいなと思います。

 次に、交通規制と物流についてという問題です。

 コンビニの店長さんとお話しする機会がありまして、オリンピックになったら物流はどうなるの、心配ないのかというお話をしましたら、交通規制等により商品の搬入が時間どおりに来るのかどうか、それが一番心配なんだということを言っているんです。私も、そういうこともあるのかなと。実際、見ましたら、朝早く商品がコンビニに持ち込まれるわけです。晴海にも幾つかのコンビニエンスストア、大手のスーパーマーケットがありますけれども、周辺のセキュリティの問題なども含めて、さまざまな搬入について、そういう障害がないような形で取り組まれているのかどうなのか、また検討されているのかどうなのか、お伺いしたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 大会時の輸送、またセキュリティ等々についてでございます。

 現在、こちらにつきましては、大会組織委員会のほうで大会時の選手、役員の搬送であったり、また交通規制であったり、検討がなされているところでございまして、今年度にはその輸送の計画案が公表されるようなスケジュール感で現在進んでいると聞いているところでございます。また、これまでの間にも、先ほど委員からありました民間の物流等々の事業者には、時差的な対応の協力を願いたいというような打診もされているかと思ってございますけれども、丸々全て時間をずらすということも難しいというのも現実でございますので、そのあたりの協力していただけるところ、あるいはどうしても規制がかかるところが、この後の計画の中で明らかになってくる。そうした中で、区としてどういうことが対応できるのか、また区民の方にお伝えしなければならないこと、こういったところを整理しながら、あと1年半後になりますけれども、なるべく早い段階で区としても周知を図ってまいりたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○加藤委員
 今年度中というのは、ことしの3月までということで理解していいのかな。この計画案が出てくるということで、晴海にもいろいろな業者、中小企業、コンビニエンスストアを含むさまざまな商店もございますので、ぜひそういう方々に負担のかからないというか、影響が出ないような形で中央区としても取り組んでいただきたい、そのように願います。

 環状2号線が暫定開通した後、先日、2月に入ってからですかね、勝どき駅前交差点で交通量の測定が行われたかと思います。その結果については、まだ出ていないのかなと思いますけれども、大会開催時は環状2号線が選手の移動のために専用で使われるというようなお話を聞いているかと思います。その場合、現在使っている豊洲新市場と築地場外市場との交通アクセスについて、どのように考えられているのか。その点について、わかる範囲でお答えいただきたいと思います。

○三留環境政策課長
 環状2号線の件でございます。

 先日、全議員送付させていただきました暫定開通1カ月後の交通の関係の資料でいきますと、大分スムーズに通っているという結果が出ているようでございます。

 また、3カ月後、6カ月後の交通量調査もするというふうには聞いてございます。オリンピックの大会時に専用というお話でありましたけれども、BRTを運行するだとか、そういったお話もございますので、必ずしもその辺が専用であるというのは、現在、確認がとれておりません。ですから、そのときの市場の方々の輸送ルートにつきましても、今後きちんとお話し合いがされるものと思っているところでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 大変失礼しました。その資料については、私、見落としておりました。環状2号線が通って、晴海通りが朝晩少しは余裕ができるのかなと見ていたんですけれども、実際見ている範囲では余り変化がないなという印象を持っていたものですから、調査を行った結果については、私も精査をさせていただきます。

 それと、セキュリティの関係で、選手村とそれ以外の区分はどのように行うのか。今はやりのトランプ大統領ではないですけれども、壁をつくるのかどうなのか、その辺についてどのように検討されているのか、お答えいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 セキュリティについてでございます。

 オリンピックのセキュリティにつきましては、立候補ファイルの中でセキュリティゾーンという表記が、選手村の周辺、具体的には晴海四丁目、五丁目のあたりにラインが引かれていたかと思ってございます。具体的なラインの位置等については、現在検討がされているかと思いますけれども、そういった囲みの中で大きなセキュリティゾーンが定められるというふうに聞いているところでございます。

 また、その境界につきましては、過去の大会におきましても、網製のフェンス、高さが2メーターであったり、3メーターであったりで外周部を囲う、また網で囲うと同時に、周辺には防犯カメラがついていたりだとか、大会によって多少やり方等々は違うと思いますけれども、今回の東京大会でも恐らく同様のものがなされるのではないかというふうに聞いているところでございます。ただ、現在、まだ計画中でございますので、そういったものが明らかになってき次第、我々としても、地元であり、そういった部分にもしっかり説明するように組織委員会に働きかけてまいりたいと思っているところでございます。

 以上です。

○加藤委員
 セキュリティゾーン、晴海四丁目、五丁目というのは私も承知していたんですけれども、それがどういう形か、今までイメージがなかなか湧かなかったんです。今聞いたら、網製のフェンスで囲うと。トランプ大統領が言っているような、壁をつくるということですよね。そういうことになるのかなとイメージが湧きました。安全性を確保するという意味では非常に大事なことだと思うんですが、果たしてそれがオリンピックにふさわしいのかなと私は感じるところはあります。やはり晴海にとっては、さまざまな形でいろいろな影響を受ける可能性が高いので、とりあえず、どういう形でやるのかわかり次第、ぜひ一刻も早い段階で周知していただく、また、それに対しての区民の声もきちんと聞いていただきたいなと思います。そのことを要望しておきます。

 次に、安全対策、これはセキュリティの問題ではなくて、この間の委員会の中で、東京都の100%出資による区内7カ所の暑さ対策事業が行われると。前々回の委員会であったかと思うんですけれども、その後、検討されている追加対策があれば、ぜひ御紹介をいただきたいと思います。

○三留環境政策課長
 安全対策ということで、夏場の暑さ対策についてでございます。

 環境局が行っているミスト設備の対応のことだと思いますが、来年度、選手村から晴海通りにかけまして、ミストなり、各拠点拠点での暑さ対策を検討しているところでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 晴海通りと、俗に言う三ツ目通りというのか、晴海三丁目と四丁目の間の通りを環状2号線に向かって行く通りの間を含めた晴海通りのミスト対策を行うのかな。全地域的にやるとは思えないので、何カ所かに分けてやるんだと思うんですけれども、その点について、もうちょっと詳しくお願いします。

○三留環境政策課長
 申しわけございません。委員おっしゃるとおり、各拠点拠点、例えば三原橋のところであったり、その途中にある公園であるとか、橋詰広場といったところを拠点として、そういった対応を検討しているところでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 わかりました。先ほどの答弁を聞いて、相当東京都もやる気だなと思ったんですけれども、実際は拠点、点々なんですね。前回の答弁の中でも、区内7カ所、銀座だとか、そういう形で行いますよという答弁をいただいていたので、追加の対策工事として、実際にこういうことをやられるのかなと一瞬思ったものですから、確認をさせていただきました。

 引き続き、前回も述べましたけれども、7月24日からスタートする夏のオリンピック・パラリンピック大会は、組織委員会においては、マラソンだとかは出発時間を繰り上げて何とかして対応しようとして、いろいろと検討されているんですけれども、それは組織委員会が考えることです。ただ、それを応援に行く区民なり都民なり国民に対する安全対策も、組織委員会がきちんと考えなければいけないし、また中央区としても、いろいろと検討しなければいけないのではないかなと私は思うんです。7カ所で今のところストップしているようですけれども、選手村を抱える中央区ですから、さまざまな方がお見えになる可能性があるし、またセキュリティゾーンを金網で全部仕切られるという問題もありますけれども、観客に対して、あるいは応援に来る人たちに対する安全対策に引き続き取り組んでいただきたいと思います。ぜひ、7カ所と言わず、夏場ですから、中央区は一般的に平日の来街者は60万人とも70万人とも言われておりますので、オリンピックだけではなくて、そういう意味でも、これを機に、安全対策に区内で取り組んでいただきたいなと思います。

 前々回の委員会でこれを言ったら、款が違いますよと言われてしまったので、あえてそれを承知の上で言いますけれども、美化の問題というのは、やはり考えなければいけないなと思うんです。まちの、選手村の周辺を含めて、そういうことについてどういう形で区民の皆さんにお願いをして、いろいろやられているかとは思うんですけれども、行政として、周辺の美化の問題についてどのような考えでいるのか、最後にお聞きしたいと思います。

○三留環境政策課長
 まちの美化ということでございます。

 美化ということで思い当たるのは、まちをきれいにするクリーンデーであるとか、そういった働きかけを強めていくといったことになるかと思います。現状、何か新しいものということは考えてございませんが、そういったことも含めて、今後検討してまいりたいと思います。

 以上でございます。

○加藤委員
 大変失礼しました。クリーンデーも含めて、まちの美化という点も、やはりいろいろな海外からお見えになる方々の目に一番触れるところではないかなと、そんな思いもしております。ボランティアとして参加する、大会ばかりではなくて、まちの美化ということも、区民が参加する一つの大きな手段ではないかなと思いますので、ぜひ御検討いただきたいと思います。

 以上で質問を終わります。

○小坂委員
 オリンピックまで519日、パラリンピックまで551日で、500日前イベントというところで、よろしくお願い申し上げます。

 昨日、日本橋の首都高地下化の都による説明会に出ましたけれども、どれだけ中央区のよい地下化の案が反映されたのかなと感じはするところであり、そこから考えると、オリパラの準備に当たっても、都にどれだけ意見が通っていくのかというところは大変難しさを感じるところであります。

 質疑に入っていきますけれども、まず築地のデポ、駐車場ができ上がります。前から言っておりますけれども、築地市場跡地の五輪駐車場計画は、規模がバス850台を含む合計2,700台と。恒久施設であった場合は排気ガスの環境影響評価が求められる1,000台の約3倍が、短期間ではあるものの、多くの台数が集まるという問題があります。排ガスから食のまち築地を守るという考え方が必要でありますけれども、築地のデポの図面は出たのか否か教えてください。

 また、排ガスに関しては、環境影響評価条例に基づくものはしないとしても、何らかの評価をするというふうに都は言っていたわけであって、本当にやっているのかどうか、そのあたりの情報があるか否か教えていただければと思います。

 また、一校一国運動が出ました。直接的交流というふうな表現もなされておりますけれども、16校の小学校、4校の中学校、直接的交流ができていないような学校はもうないと考えてよいのかどうか教えてください。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 築地のデポの計画の図面でございます。

 こちらにつきましては、まだ出ていないというところが結論でございますけれども、現在、解体が順次行われておりまして、解体の計画、また環状2号線の整備、さらには築地のデポの工事ということで、これらの3つがそれぞれ、錯綜するというわけではございませんけれども、同時並行的に進んでいくということから、こういった工程を調整しながら、図面もやがては明らかになってくるものというふうに思ってございます。

 こちらについては、以上です。

○三留環境政策課長
 環境アセスメントに関してでございます。

 今のところ、御相談等を受けてございませんので、とりあえずは現状、変わっていないというところでございます。

 以上でございます。

○吉野指導室長
 一校一国運動の直接的交流事業でございますが、これにつきましては、交流できていない学校はありません。来日したその国の子供との交流、大使館の方との交流、地域に住んでいる人との交流等々、アプローチの仕方はさまざまでございますが、直接的交流がない学校はありません。

 以上です。

○小坂委員
 それぞれにありがとうございます。

 もしできれば、現時点でデポの図面はどうなっているのかというのをひとつ都に問い合わせていただき、もしあれば資料請求したいなと思うんですけれども、そのあたり、検討いただければと思います。

 また、都は区民等への解体工事の説明会のときに、このような評価をすると言っていたので、このあたり、きっと排ガスのアセスメントはしていると思いますので、問い合わせていただき、もし資料があれば、この委員会に資料請求したいと思います。

 次、一校一国運動に関しては了解しました。なかなか温度差があるという話だったので、心配していましたが、全て直接的交流ができているような感じで、いろいろな幅はありますけれども、できているということで安心しました。ますますの交流を期待いたします。

 次に、一般ボランティアといいますか、区はプロアクティブ・コミュニティというふうなことも挙げながらやってきているわけなので、先ほど話題になっているように、五輪のところに何かぱっと思いついて参加したい、ごみがあるから集団できれいにしようというふうな手上げ式のボランティアがほかにもいっぱい出てくるかもしれない。そのようなボランティアが生まれたりもするでしょうし、訪れる障害のある方々の車椅子を押すサポートをしたいという人があらわれたり、自分は通訳が上手だから、医院に来た外国の人に通訳でついてもいいよとか、ちょっとしたボランティアをしたいという人ができるような場所を区が紹介するなどの、ちょっと何かボランティアをしたいという方々の働き方の提案につなげていくもの、公的にボランティアを募集している話は置いておいて、そのような草の根的に発生するボランティアさんをつなげるような仕組みがあるのかどうか教えていただければと思います。

 また、選手村を抱える中央区でありますので、全参加国を応援するような仕組みは、もちろん折り鶴を配るとか、そういうものはあるのかもしれませんが、オリンピックに来た全参加国を応援できるような仕組みは、このような折り鶴は全ての国を応援しているからいいというのか、ほかに、全ての国を応援する何か、これという企画があるのか、そのあたりを教えていただければと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 まず、区民の方が気軽に参加しやすいボランティアについてでございますけれども、現在も、月に1回、晴海の周辺を清掃ボランティアをやりましょうというような地域の方の発議のもと、ボランティアが広く募集されながら、進められているところでございます。こういった取り組みも、ボランティア検討部会の各構成員の方々の団体で、それぞれオリンピックに向けた取り組みということを自発的に行っていただいているところでございます。そういったものを区のほうでは事業費補助という形での支援をさせていただきながら、中央区全体が一体となって進めさせていただいているかと思ってございます。また、ほかの団体では、五輪になぞらえて夢を描くというような取り組みも、各団体のイベントの企画の中でそういったコーナーを設けたりだとか、さまざまな形での五輪へのかかわり方が進められているところでございます。

 また、さらには、1つ、豊海小学校では、ブラジルのオリンピック委員会をお招きすることになってございまして、そちらでもさまざまな形でのボランティアが必要になってくるかと思ってございます。こちらについては、地域の方々でボランティアのプロジェクトチームなるものを立ち上げながら、語学だけではなくて、ブラジルの方々を支えるさまざまなボランティアをやっていこうではないかということが、これから組織化されて、さらには地域の方々にも声をかけて募られていくものというふうに思ってございます。

 もう一点でございますけれども、全ての参加国をもてなすというところでございますが、さきの折り鶴プロジェクトを中央区全体で進めていくとともに、そういう意味では、選手村は月島地域でございますけれども、京橋あるいは日本橋地域にも、選手だけではなくて観光客の方々も多く訪れられると思いますので、各案内拠点であったり、また地域の商店街であったり、こういったところで中央区全体がおもてなしの心を持って取り組めるような雰囲気をつくり上げてまいりたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○小坂委員
 ボランティア検討部会がボランティアをやりたい人につなげていただければと思います。

 終わります。

○染谷委員長
 質疑を終わります。

 資料要求につきましては、正副委員長で相談の上、追ってということにさせていただきます。

 議題、2020年東京オリンピック・パラリンピックに関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○染谷委員長
 さよう取り扱わせていただきます。

 第一回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○染谷委員長
 それでは、東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を閉会いたします。

 お疲れさまでございました。

(午後2時32分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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