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平成31年第一回定例会会議録(第3日 2月26日)

1.会期

二十六日(第三日)

二月二十六日(火曜日)

2.開議並びに散会

午後二時開議

午後四時四十六分散会

3.出席議員

(二十八名)

一番 青木 かの議員

二番 渡部 恵子議員

三番 山本 理恵議員

四番 海老原 崇智議員

五番 佐藤 敦子議員

六番 塚田 秀伸議員

七番 小坂 和輝議員

九番 加藤 博司員

十番 奥村 暁子議員

十一番 原田 賢一議員

十二番 田中 耕太郎議員

十三番 富永 一議員

十四番 染谷 眞人議員

十五番 木村 克一議員

十六番 堀田 弥生議員

十七番 松川 たけゆき議員

十九番 小栗 智恵子議員

二十番 志村 孝美議員

二十一番 礒野 忠議員

二十二番 鈴木 久雄議員

二十三番 瓜生 正高議員

二十四番 石田 英朗議員

二十五番 中嶋 ひろあき議員

二十六番 押田 まり子議員

二十七番 墨谷 浩一議員

二十八番 田中 広一議員

二十九番 中島 賢治議員

三十番 渡部 博年議員

4.出席説明員

区長 矢田 美英君

副区長 齊藤 進君

副区長 吉田 不曇君

教育長 平林 治樹君

企画部長 浅沼 孝一郎君

総務部長 田中武君

防災危機管理室長 濱田徹君

区民部長 遠藤 龍雄君

福祉保健部長 黒川眞君

高齢者施策推進室長 古田島 幹雄君

保健所長 中橋 猛君

環境土木部長 望月 秀彦君

都市整備部長 松岡 広亮君

会計管理者 坂田 直昭君

教育委員会事務局次長 長嶋 育夫君

監査事務局長 高橋 和義君

政策企画課長 山﨑 健順君

財政課長 大久保 稔君

広報課長 園田 典子君

総務部参事(総務課長事務取扱) 鈴木浩君

5.議会局出席職員

議会局長 田野 則雄君

庶務係長 長田 基道君

議事係長 一瀬 知之君

調査係長 工藤 久栄君

書記 秋山 和美君

6.議事日程

日程第一
諸般の報告

日程第二
一般質問

日程第三
議案第一号 平成三十一年度中央区一般会計予算

日程第四
議案第二号 平成三十一年度中央区国民健康保険事業会計予算

日程第五
議案第三号 平成三十一年度中央区介護保険事業会計予算

日程第六
議案第四号 平成三十一年度中央区後期高齢者医療会計予算

日程第七
議案第二十二号 平成三十一年度中央区一般会計補正予算

日程第八
議案第五号 平成三十年度中央区一般会計補正予算

日程第九
議案第六号 平成三十年度中央区国民健康保険事業会計補正予算

日程第十
議案第七号 平成三十年度中央区介護保険事業会計補正予算

日程第十一
議案第八号 平成三十年度中央区後期高齢者医療会計補正予算

日程第十二
議案第九号 中央区個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例

日程第十三
議案第十号 中央区債権管理条例

日程第十四
議案第十七号 佃公園(佃堀東側)整備工事請負契約の一部変更について

日程第十五
議案第十八号 建物の購入について

日程第十六
議案第十九号 土地負担付き譲与契約

日程第十七
議案第二十三号 中央区職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例

日程第十八
議案第十五号 中央区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例

日程第十九
議案第十六号 中央区立学校設備使用料条例の一部を改正する条例

日程第二十
議案第二十五号 中央区立幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例

日程第二十一
議案第十一号 中央区心身障害者福祉手当条例の一部を改正する条例

日程第二十二
議案第二十一号 権利の放棄について

日程第二十三
議案第二十四号 中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例

日程第二十四
議案第十二号 中央区道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例

日程第二十五
議案第十三号 中央区立公園条例の一部を改正する条例

日程第二十六
議案第十四号 中央区立まちづくり支援用施設条例の一部を改正する条例

日程第二十七
議案第二十号 訴えの提起について


午後二時 開議

○議長(礒野 忠議員) 
 ただいまより、本日の会議を開きます。


○議長(礒野 忠議員) 
 これより本日の日程に入ります。

 日程第一、「諸般の報告」を行います。

     〔田野議会局長朗読〕


八、議案の送付について


○議長(礒野 忠議員) 
 報告を終わります。

 ここで、ただいま報告のありましたとおり、区長より議案四件が送付されましたので、本日の日程に掲載いたしました。


○議長(礒野 忠議員) 
 次に、日程第二、「一般質問」を行います。順次、質問を許します。

 三十番渡部博年議員。

〔三十番 渡部博年議員登壇〕

○三十番(渡部博年議員) 
 中央区民クラブの渡部博年です。会派の一員として、二○一九年第一回区議会定例会に当たり、当面する区政の課題について、さきに提出してあります質問通告書に沿って発言いたしますが、質問二日目ということで、項目が重なる部分については、視点を変えて行います。また、時間の都合もありますので、端的にお聞きする部分もございますが、区長並びに関係理事者の皆様には、区民に寄り添った、区民生活第一で誠意ある御答弁をいただきますようお願いいたします。なお、再質問は、この場で留保させていただきます。

 東京二○二○オリンピック・パラリンピック開催まで、一年余りであります。一九六四年に行われた大会と時代的背景も大きく変化し、その当時に建築された首都高速道路の地下化が現実になってきたところでありますが、未来に負担を残すようなことのないようにすることが大事だということを教えてもらっています。だからこそ、東京二○二○大会は、綿密に考えに考え抜き、東京というまちの将来に期待の持てる形をつくり上げていくことが非常に重要と考えます。

 今後三十年以内に首都直下型地震が起きると言われている中、防災対策については、区だけでなく、東京都と全体で考えていかなければならない状況であり、オリンピック・パラリンピックに向けての区内バリアフリー点検・対策も急務であると同時に、選手村周辺の晴海地区に目を向けたとき、マンション、事業所、生活関連施設なども多く存在している現状で、世界各国からの選手団、関係者、観光客が区内に多く訪れる環境となり、大会組織委員会からの情報の欠如で、区民を初め、事業者も不安を感じているのではないかと思います。

 大会本番を想定して、ことし、二○一九年に東京で行われる世界選手権などは、柔道、バレーボール、女子ハンドボールなどがあり、国内的にも各スポーツ団体主体での国内・国際大会が開催されることと思います。大会の競技会開催自体における課題解決につながると思いますが、現状で区民生活に大きく影響を及ぼすセキュリティ、交通関係などにおいて、中央区及び区民がどのような役割、対応を行うのかがはっきりしていないところであり、大会開催前、大会中、大会後の区民生活や経済活動に対しては、明確なものは出ていないと思います。また、区としては、区民協議会で議論し、独自でできることについては実施しているところでありますが、東京都や組織委員会の対応は大変問題であると思います。

 これまでも質問してきましたが、この間の大会関係団体と行政機関同士の協議や会議、連絡体制について、どのような頻度でこれまで開催されてきたのか。また、今後の会議のあり方について、中央区の置かれている現状を加味したものとなるような会議となっていくのか、お知らせください。

 あわせて、中央区オリンピック・パラリンピック区民協議会での、地域で一体となったおもてなしについての方向性と、区民全体に対しての考え方の周知についても、大会関係団体の動向が見えてこない限り、はっきりした方向性を示せないと思います。このようなオリンピック・パラリンピック大会で、中央区の地域力の育成など、コミュニティ形成をさらに行うことにより、行政と地域の協働につながるものであると考えます。この人口急増、マンション居住率が九○%になろうとしている中央区の最大かつ重要な問題であり、中央区におけるレガシーになると考えますが、区としての、今後、オリンピック・パラリンピック大会までの現状のスケジュール及び取り組み方と推進方法、そして、さきにお話しした防災、バリアフリーを初めとする大会前後の中央区の取り組みの現状と将来像、基本構想・基本計画を実現するための努力をお知らせください。

 次に、区の広報・広聴全体について伺いたいと思います。

 まず、区のホームページについてであります。

 まちを歩いていると、区民の方から言われたことがあります。区のホームページで自分の必要とするものにたどり着くのに苦労したということをお聞きし、また、ほかの方は、ほかの検索エンジンで調べたほうが早いという人など、いろいろと御意見をいただきました。

 区のホームページは、区の行政を二十四時間お知らせする区の顔であり、中央区の区民の皆さんへの広報・広聴の場であるわけです。ホームページ開設から幾度となく改正されてきたところですが、平成二十五年にリニューアルされてから今日までの間、細かなアップデートはあったと思いますが、昨今の技術進歩もあり、これまで以上に利用しやすくするために、区民の意見を聞きながらリニューアルする考えがないのかどうか伺いたいと思います。

 次に、これまでも質問を行ってきましたWi‐Fiについてであります。

 国では、観光立国に向けて、全国で整備を行っているところであります。区としては、防災拠点などを中心として四十五施設、観光用として、町なかに設置したものが十三カ所とお聞きしています。東京二○二○オリンピック・パラリンピックに訪れる観光客の方々を考えると、報道では、昨年の来日外国人だけでも三千百万人を超える数字であり、国内旅行者を考えたときには、もっと多くの数字になります。外国人を初めとする観光客などに対しては、銀座通り、晴海通りを中心に整備しているところでありますが、中央区各地域に史跡、老舗など多くの観光スポットがあり、中央区の一部の地域の魅力のPRだけでは物足りないと考えます。Wi‐Fi管内を出たときに、スマートフォンなどでインターネットをどれだけ利用されているかは、疑問の残るところであります。

 そこで、区内全体に張りめぐらされている通信事業者のWi‐Fi施設の活用により、区民への情報提供などを積極的に行うと同時に、観光に対しても活用していくことが必要でないかと考えます。私自身の感覚では、現状、活用が活発に行われていると感じられません。

 そこで、端的にお聞きしますが、一、各部でそれぞれの対応で、区としての負担はどうなのか、二、他自治体の先進事例などを調査したことがあるのか、三、中央区のWi‐Fi基本計画は必要ないと考えているのか、三点を伺いたいと思います。

 次に、築地地域の活性化について伺いたいと思います。

 築地まちづくり方針(素案)が発表され、今後、詳細に取りまとめられ、よりよい築地の将来像について考えられていると信じていますが、市場移転から何度か、築地の方々に、全ての方々にお話を伺ったわけではありませんが、場外周辺以外に活気が感じられないということでありました。また、市場関係者も、築地から豊洲に近い場所に事務所を移転し、事務所ビルの空きも出ているところであります。これは、市場移転する前から懸念事項でありましたが、現実に起こっている事実であります。

 二○一八年四月に東京都と取り交わした合意書があり、四項目提示していますが、駐車場など具体的対応もある中ですが、この間の報道などを見ていると、豊洲市場に力を入れているように感じます。築地地域が一体となった活動がこれまで以上に求められていることが根底にあるわけですが、都のこれまでの築地地域に対しての対応、そして食の殿堂としての築地場外市場に対しての具体的対応と今後の方針についてお知らせください。

 次に、築地魚河岸の現状と課題について考えたときに、これも端的にお聞きしますが、一、プロの仕入れは来場者全体でどの程度あるのか、二、魚河岸全体の売上の推移について、三、築地魚河岸と場外の関係性について、区はどのように考えているのか、四、現状の築地魚河岸の知名度アップの対策について、以上お知らせください。

 次に、子供対策について伺いたいと思います。

 ここ最近の報道で多く取り上げられている虐待、いじめなど、子供が巻き込まれる事案があります。中央区として、子ども家庭支援センターきらら中央がその中心であり、子どもほっとラインや面談などを通じてしっかりした対応を行っていると考えます。児童福祉法改正に伴い、二十三区特別区で児童相談所の設置が可能となり、平成二十九年度以降の五年間で設置を目指すこととなっており、現在、東京都も含めて、特別区では児童相談業務の向上、設置を目指している最中です。

 中央区としても、人材育成しているところでありますが、このような、これまで表面化していない事例も多数取り上げられている現状は、中央区内ではあるのかどうかが心配であります。また、港区では、設置場所の課題も表面化しています。こうした状況変化が著しい中、区としての児童相談所の人材育成及び確保計画、設置場所について、国も緊急対策を打ち出していることや、子供に対する虐待案件が多発している状況も踏まえ、区としては、前倒しなどの検討も含めて、どのような進行状況なのか、お知らせいただきたいと思います。

 次に、公共交通の課題について伺いたいと思います。

 長期間に及ぶ改良工事を行っていた勝どき駅ホーム工事が終了し、二月十一日から供用開始となりました。そもそも、このような月島地域全体での人口急増を見込んだものではなく、交通政策審議会で審議されていた時期に予定されていた再開発などを考慮した想定定住及び就業人口であったためと考えます。その先を想定し、緻密な積み上げが大事であると思っています。現状の勝どき駅の乗降人数は、二○○一年度では一日平均約六万二千人であった人数が、二○一七年度には一日平均十万二千人となっています。この間、区としても、駅エレベーターの設置など、施設整備にも財政投入を行っているところであります。このような過去の事例を参考として、地下鉄新線については、中央区だけでなく、臨海部全体として利用者試算を行い、継ぎはぎでないスマートな方法をとっていただきたいと思います。

 そこで、伺いますが、現在の地下鉄新線の進行状況と課題、BRT運行の開始時期の明確化と、区民に対しての情報提供について、都営バスの交通結節点での新たな役割などの考え方について、江戸バスのルート検討や役割のあり方も変化している状況であると考えますが、お知らせください。

 また、今申し上げた事例も含め、晴海地区については、区としても交通不便地区と認識しているところだと思いますが、目に見える改善の目途について伺いたいと思います。

 次に、区長所信表明についてお伺いします。

 まず、矢田区長におかれましては、人口減少の中、都心居住を推進し、三十二年前に区民に訴え、今日まで区政に邁進してこられ、見事十六万人を超え、これからも力強く回復傾向にあり、この間の努力に関して敬意を表します。これからも中央区行政に対しての助言をいただければ幸いです。

 質問の前に、行政課題全般について、これまで幾度となくお尋ねしてまいりました行政間の情報提供及び共有について触れさせていただきたいと思います。

 BRT、ベイエリアビジョン、環状二号線利用状況など、これだけではありません、多くの課題が報道発表される直前に区に情報提供される事態が多数あることは、本当に問題であると感じています。これまで私が質問してきた中の回答では、都と連携して対応する重要課題については、担当部局間において連絡調整、協議などを積み重ね、相互に理解を深めながら解決に向けた取り組みを進めるとあります。また、東京都との全員協議会でも、多方面にわたって綿密に連携していく旨の発言があったと記憶していますが、どうでしょうか。個人的には、本当に行政間の連絡がしっかり成り立っているようには感じられません。この問題は、行政だけの問題ではなく、議会としての意識を持って行動することも重要だと思っています。

 東京二○二○オリンピック・パラリンピック大会も控えている現在、行政間の緻密な連携は不可欠で、まちづくりのハード、ソフト全体に影響を及ぼすものであると考えるところです。人口急増の中、区民ニーズも多岐にわたり、これまでの状況と照らし合わせながら、区としての施策の展開・推進・検証、新たな展開をこれまで以上にスピーディーに行うことが重要であり、縦割り行政を区民に押しつけることなく、各部での横の綿密な関係を築く必要もさらにあると思います。また、法律の縛りがある中においても、区民の皆さんに対しての対応のあり方、その方に寄り添った親切で丁寧な対応が必要であるとも感じています。

 そこで、伺いたいことは、これからの行政運営について、これまで指摘した東京都や関係団体などの綿密な情報共有、情報収集を図る必要性や、これまでの行政運営に満足することなく、最善の対策をさらに進められるように、区を挙げての努力をお願いしたい観点などを踏まえながら、これからの区政運営の基礎となる所信表明について、区長の意気込みと、これからも伝えていくことを力強く御答弁いただければと思います。

 以上で第一回目の質問を終わります。

     〔区長 矢田美英君登壇〕

○区長(矢田美英君) 
 渡部博年議員の御質問に順次お答えいたします。

 初めに、東京二○二○大会に係る情報連絡体制についてであります。

 大会関係団体や東京都を初めとする行政機関とは、二カ月ごとに開催されている特別区のオリンピック・パラリンピック準備担当課長会等を通じまして、都や組織委員会からさまざまな情報提供がありまして、区からも直接要望を伝えるなど、活発な意見交換をしております。また、これとは別に、本区は選手村ができることから、都が設置した晴海地域工事連絡会や大会後のまちづくりに係る検討委員会などに参加し、行政間の情報共有を図るとともに、地元の意向を踏まえた協議を重ねているところであります。いまだ明らかにされていない交通計画やセキュリティ対策など、区民生活に直接影響を及ぼすおそれのある事案につきましても、本年四月からは大会組織委員会、約三千人規模の本部機能が晴海トリトンスクエアに移転してくることから、これまで以上に緊密に連携を強化し、積極的かつ迅速な情報共有を図ってまいりたいと考えております。

 次に、大会開催に向けた本区の取り組みについてであります。

 いよいよ来年に迫った大会開催に向けては、世界各国からの選手団や関係者、国内外から訪れる大変多くの観光客を、地域の皆様と一体となり、中央区全体で歓迎してまいりたいと思っております。そのため、区では、町会・自治会を初め、スポーツや文化、商工関係団体など、さまざまな分野の方々を一堂に会した区民協議会を設立し、情報共有、連携強化を図るとともに、団体間の横断的なコミュニティの形成を推進しているところであります。また、大会開催を契機として、区内全体の良好なまちづくりを進めるため、平成二十七年三月に作成した、二○二○年に向けた中央区の取組に基づき、スポーツ、国際教育・交流、観光・文化、防犯・防災、まちづくりの五つの分野の取り組みを総合的に推進しているところでありまして、新年度予算案には約三十二億円を計上しております。区といたしましては、大会後にもこうした取り組みを通じて、基本構想・基本計画で掲げた「輝く未来へ橋をかける ― 人が集まる粋なまち」の実現に向け、今後とも不断の努力をしてまいります。

 次に、ホームページのリニューアルについてであります。

 区のホームページは、行政サービスや業務の案内役として重要な役割を担っているものと認識しております。そのため、平成二十五年度のリニューアルでは、見やすさや使いやすさ、わかりやすさを具体的な指針として、高齢者や障害のある方を含め、誰にとっても利用しやすいものとするため、トップページのレイアウトやコンテンツのカテゴリー分け等の再構築、新たな検索エンジンの導入、スマートフォンサイトの開設などを行いました。その後も、中央区版アクセシビリティガイドラインを作成し、文字の大きさや色使いなどにも配慮するとともに、随時各機能の更新を行い、利便性の向上に努めているところであります。こうしたことから、現在のところ、リニューアルを行う予定はございませんが、区民の皆様の御意見・御要望のほか、新たな機能や技術の開発にも注視し、今後もより使いやすいホームページを目指して研究してまいります。

 次に、Wi‐Fiについてであります。

 本区では、Wi‐Fiに関する計画を策定しておりませんが、観光と防災の両面から施策方針を立て、東京都助成制度の活用など、財政的な負担の軽減を図りながら、Wi‐Fi環境の整備を進めるとともに、商店街の独自整備に対して補助を行っております。また、他自治体への調査は行っておりませんが、現在、商業施設など民間事業者設置のWi‐Fiアクセスポイントも増加し、各種サービスにつながるスマートフォンアプリが配信されるなど、以前よりも容易にインターネットに接続できる環境が整ってきていると認識しております。今後とも、各施策の目的と役割に合わせて、助成制度の活用や民間事業者との連携を図り、Wi‐Fi環境の整備に取り組んでまいります。

 次に、築地地域に対する都の対応についてであります。

 これまでの築地地域に対する都の対応につきましては、荷さばき場や駐車場に使用する暫定貸付地について、当初予定から約千平方メートルの拡大を図り、五千五百平方メートルの貸付地となったことを初め、豊洲市場までの都バス運行ルートにおける築地、勝どき、晴海への停車、環状第二号線の暫定道路の早期開通など、区が要望した四項目について、基本的に全ての対応がなされたところであります。さらに、今後の対応について、都知事は、本年一月の記者会見で、築地場外市場の活性化も一つのテーマと明言し、新年度予算に地域産業の活性化に向けた取り組みとして、大規模施設の移転に伴う支援の予算を盛り込んでおります。区といたしましては、都の取り組みを十分に生かしながら、中長期的な視点を持って、場外市場とともにハード、ソフト両面で具体的なまちづくりの取り組みを継続してまいります。

 次に、築地魚河岸についてであります。

 都市整備公社が実施した調査によりますと、昨年十二月中旬、三日間で約三万人の方が来場しており、午前五時から九時までのプロの仕入れの時間帯でも、約五千二百人が来場しております。売上の推移につきましては、区としては詳細まで把握できませんが、プロの仕入れの方々を中心に来場者がふえ、売上が伸びるよう、今後とも入居者の方々とともに対応を検討してまいります。また、築地魚河岸は場外市場の一員であり、施設コンセプトである、食のプロに支持され、一般客・観光客にも親しまれる、食のまち築地のにぎわいの拠点としての役割を果たしながら、さまざまな活動を場外市場と一体的に行い、築地ブランドを発信し続けてまいります。さらに、知名度アップにつきましては、築地魚河岸事業協議会や築地食のまちづくり協議会において、築地魚河岸での買い物ツアーなどのイベントや、プロ向けのパンフレットやポスターの作成などを実施しているところであります。区といたしましては、今後とも、場外全体のにぎわいにつながるよう、各協議会と連携を図り、さまざまな取り組みを行ってまいります。

 次に、児童相談所に関する本区の取り組み状況についてであります。

 児童相談所の設置に当たっては、児童福祉司や児童心理司など高度な専門知識、経験を有する人材の確保・育成が極めて重要であります。そこで、区では、児童福祉司等の確保に向けて、平成二十九年度から子ども家庭支援センターの職員を順次増員するとともに、職員を東京都児童相談所へ派遣するほか、都や特別区職員研修所が実施する研修を受講させるなど、人材の育成に取り組んでいるところであります。施設等に関しましては、子供の安全やプライバシーを守る観点から、一時保護等を含め、児童相談所の機能に適した立地条件を慎重に検討する必要があるほか、里親や児童養護施設の確保など、子供を適切に養護するための環境整備も大きな課題となっております。加えて、国は、児童福祉司の配置標準の見直しや一時保護の体制強化を相次いで打ち出しており、区といたしましては、こうした動向を注視するとともに、来年中の開設が予定されている他区の施設規模や運営状況等も参考にしながら、本区で開設する場合の課題整理をさらに進めてまいりたいと考えております。

 次に、公共交通についてであります。

 都心部・臨海地域地下鉄構想については、昨年十月に第一回の推進大会を、地域と一体となり、開催したところであります。今後、交通政策審議会の答申に示された課題に対して、築地市場跡地などの開発動向を踏まえ、地下鉄新線の整備に必要となる諸条件の再整備を行い、東京都や関係機関と連携して検討の熟度を高めてまいります。BRTにつきましては、平成三十一年度末の環状第二号線地上部道路の開通後にプレ運行が開始され、その後、平成三十四年度の本線トンネル開通後に本格運行を実施する予定であります。開始時期につきましては、都からの情報をもとに、区のホームページ等を活用して広く周知してまいります。さらに、BRTを中心としたマルチモビリティステーションと都営バスの拠点として活用される晴海客船ターミナルの停留施設は、それぞれの役割が検討されるとともに、江戸バスについても、BRTなどの運行状況を踏まえ、公共施設へのアクセスを考慮したルートの見直しを検討してまいります。今後の晴海地区における交通環境は、BRTの本格運行などにより改善が図られるものの、交通需要のさらなる増加が見込まれることから、地下鉄新線の早期事業化に向けて取り組んでまいります。

 次に、これからの区政運営についてであります。

 今後、二十万都市が視野に入る中、本区では、新たな基本構想・基本計画に基づく各施策を着実に推進し、さらなる発展を目指していかなければなりません。そのためには、これまでの慣行や考え方にとらわれることなく、各部の連携や組織を横断した取り組みはもとより、常に新たな発想と創意工夫を持って各施策に取り組む姿勢が必要であります。また、本区の重要課題に対する東京都や関係団体との連携については、それぞれが置かれた立場や状況はあるものの、相互に理解を深め、確固たる信頼関係を築きながら、着実に解決に向けた取り組みを進めていかなければなりません。今後とも、こうした取り組みの土台として、区の総力を挙げて各施策を着実に推進し、住み・働き・集う全ての人々が幸せを実感し、誇りを持てる魅力的なまち中央区の実現に向けて、さらなる飛躍・発展を期待するところであります。

 答弁は以上であります。

     〔三十番 渡部博年議員登壇〕

○三十番(渡部博年議員) 
 区長、それぞれ御答弁ありがとうございました。

 東京都の、先ほどの全てのところで読み取っていただくとわかるんですが、区に伝わる情報は早いのかどうかわかりません。でも、区議会に伝わる情報というのは遅いです。この前、BRTの説明に来てもらったのも発表の日の午前中かな。そういうような状況でございまして、東京都と中央区、ほかの区もそうですけれども、しっかりした連絡体制、その前にちゃんとした話があって、区としても情報をつかんでいるということがあれば、議会にも報告をしっかりしていただくということが大切なのではないかなというふうに思っています。変な話ですけれども、私だけに知らせていないということであれば、それはまた違うことになりますけれども、やはり議会全体。まちの中に行ったときにいろいろ聞かれるわけです。逆に言えば、区の広報をするということも議員の仕事の一部であるわけですから、しっかりした対応をしていただきたいなというふうに思っております。

 今後三十年間に首都直下型地震が起きるということで、区長もいろいろなところでお話をされているところでありますけれども、やはりいつ何が起こるかわからないという状況も想定しながら、オリンピック・パラリンピックを迎えていただきたいというふうに思っている次第です。それは、先ほど言った三千万人を超える外国人観光客の方も、国内旅行者も含めて考えたら、帰宅困難者対策も含めて対応しなければならないというのは、中央区だけでなく、東京都にもしっかりそういった考え方を伝えていくことが必要なのだろうというふうに思いますし、セキュリティだとか交通の話については、今、まだ何も出てきてないということでありますし、逆に、おもてなしということでありますと、中央区民がそれぞれ何をしたらいいのかというのが、まだ明確に出てきていないというのが正直な話だと思います。

 これは、中央区だけで考えられるものではなくて、国・東京都が主導権を持ちながら大きな形をつくっていかなければならないということでしょうけれども、やはり中央区は中央区ならではのオリンピックの選手村を抱えているということで、月島地域を初めとして、中央区内全体でどういうおもてなしをしていくのかというのは、その先を見て、中央区バージョンみたいなものを考えて、しっかり今のうちに確立していく必要があるのではないのかなというふうに思っている次第です。

 それとあと、オリンピックのおもてなしも含めて、区民協議会の話でございますけれども、各種団体の会員まで、隅々までまだいっていないというのが現状ではないかなというふうに思っています。それは、各種団体で、まだ余り大きく課題が進まないということもあるんだろうと思いますけれども、そういったことも含めて、浸透を図っていただきたいなというふうに思っております。

 あるスポーツ団体の方たちは、こう言っていました。グラウンドが少なくなって、私たちの活動の拠点が区内では少なくなってしまったね。これからどうなるんでしょうねということも言われていました。グラウンドがあるない、そういうことも含めて、区として、その先にスポーツ団体の人たちが不安に思うようなことのないような形をしっかりつくっていかなければいけないのだろう。そのことがないと、おもてなしにつながっていく部分では気持ちよくできない部分があるのではないかなというふうに思っております。

 あと、ホームページの関係については、リニューアルするお考えはないということでございましたけれども、ホームページというのは、二十四時間、先ほども言いましたけれども、区の顔であるということは確かであります。そこで予備知識を持った上で区に来るということは本当に大切で、逆に、区民の人たちは自分が求めている場所に行けるわけですよね。

 また、年代別だとか、いろいろな形でリニューアルの形もつくってきましたけれども、年齢別、課題別という、課題別というのはありますけれども、ライフステージ順につくっていくということもやはり必要ではないのかなというふうに思っています。十歳の小学生の子供がいますと。では、このときはどうですかとか、ゼロ歳、生まれたとき、どうなんですかとか、そういうライフステージに応じたホームページのあり方というのも考えていくことは、一番とは言いませんが、わかりやすい。ライフサイクルに合わせた形でやるのが一番いいのではないのかなというふうに感じているところでございます。区民としっかり話し合っていただいて、中央区の区民がホームページを見て理解しやすくなるようにお願いをしたいと思っております。

 Wi‐Fiについては、基本計画は必要ないということで、中央区のWi‐Fi事業ということを区が行うということではないということでありましょうけれども、区内にWi‐Fiを張りめぐらせることによって、中央区が主体となった情報発信が、区内居住の登録者によって理解ができるということもあるわけです。だから、ある一定の運用基準だとか、そういうものをつくっていかないと、ちょっとおかしなことになってしまうのではないのかなというふうに感じているところでございまして、これはまた、これから予算特別委員会が開催されることだと思いますので、そちらの方でしっかりやらせていただきたいというふうに思います。

 築地の関係については、いろいろありますけれども、魚河岸ができたことというのは、基本があるわけですから、仲卸の人たちも含めて、しっかりした築地の伝統を守っていくという根本があるわけですから、そこを間違いないように、仮に店舗をやめる方がいても、今までのコンセプトに沿ったものでいかなければ、中央区が築地魚河岸をつくった最初のコンセプトになっていかないのだろうというふうに思いますので、その辺は、いろいろな魚河岸の方たちも含めて、築地全体のお話をしっかり聞いて対応していただければありがたいと思います。

 子供対策については、わかりましたが、港区のような形になって、設置場所について、ここはこうだ、ああだという細かいところで反対だとか、そういうことがないように、いろいろな形でしっかり地域と話を進めていただければありがたいなというふうに思います。

 公共交通についても、話すと長くなりますので、予算特別委員会のほうでやらせていただきます。

 所信表明についてですけれども、私も、区長と同じ時間、この区議会で過ごさせていただきました。区長は今回退任されるということでありますけれども、この三十二年間の功績については、一生懸命努力されてきたということは、端で見ていて理解するところでありますが、今度立場が変わっても、中央区にしっかり助言をいただきながら、中央区の発展のために御協力をしていただきたいというふうに思います。これからも、いろいろな場でお話をさせていただくことがあるかと思いますが、よろしくお願いしたいと思います。

 以上要望を述べまして、質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)


○二十三番(瓜生正高議員) 
 議事進行について動議を提出いたします。

 ただいま一般質問の半ばではありますが、この際、暫時休憩されるようお諮り願います。

     〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

○議長(礒野 忠議員) 
 ただいま提出されました動議は賛成者がありますので、成立いたしました。よって、直ちにこれを議題といたします。

 お諮りいたします。ただいまの動議に御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(礒野 忠議員) 
 御異議なしと認めます。よって、暫時休憩いたします。

     午後二時四十七分 休憩


     午後三時十分 開議

○議長(礒野 忠議員) 
 休憩前に引き続き、会議を開きます。

 一般質問を続けます。まず、四番海老原崇智議員。

〔四番 海老原崇智議員登壇〕

○四番(海老原崇智議員) 
 中央区議会自由民主党、海老原崇智でございます。質問通告に基づき、中央区政の今の、そして未来の諸課題につきまして質問をさせていただきます。願わくは、今回の質疑を通じて、区民の皆様の、そして中央区の発展に幾ばくかでも寄与することができますならば、これ以上の喜びはございません。なお、再質問を留保いたします。

 中央区の今と未来とを考える中で、その根幹をなすのが財政にあることは言をまたないところであります。今、矢田区政が大団円を迎えようとしている中で、築地に新たな幕が開き、オリンピック・パラリンピックの足音が聞こえる。そして、その後ろには晴海のまちづくりや首都高の地下化、本庁舎の整備、幾多の開発が出番を待っている。そして、人口増は引き続く。こうした大きな転換期を迎えている本区を財政面から捉えることで、中央区の今を、そして未来を御一緒に共有できればと考えております。

 そこで、過去五年にわたる財政運営の各種財政指標、実質収支比率、経常収支比率、財政健全化法に基づく健全化判断比率四指標を一覧すれば、それはいずれも適正水準の範囲内であり、本区の財政状況は健全な状況にあることを示しております。加えて、都区財政調整交付金については、区が適正な行政を遂行するために必要な経費とされる基準財政需要額が四百四十億円超となり、人口の増加とともに金額が上乗せされており、中央区に交付される普通交付金も伸びております。

 一方で、その比率が高いほど財政が硬直化、つまり区民の要請に応えられなくなってしまうという経常収支比率の計算式を構成する義務的経費に着目すると、お子さんや御高齢の方、また障害のある方への施策を実施する扶助費が、近年、十年近く上昇を続けております。今後十年にわたり人口増が続くと推計される本区において、お子さん、お年を召された方、障害のある方にとっても、より住みやすい、住み続けられるまちであるために、扶助費の上昇は今後、より一層進むと考えます。人口のグラフを山登りで申せば、過去から今を通過して、十年間の登り、その後は下山が待っているのでしょうか。施策を柔軟に展開する財政の弾力性が、より求められると考えます。

 また、財政健全化法は、危機的な財政状況にある地方自治体の状況を明らかにすることが目的ゆえに、健全化判断比率は財政状況の危機的悪化を捉えるのには適しておりますが、そのような状況にそもそもない本区においては、財政状況の真実の姿、つまり財政運営に心を配り、日々好転させようと努力されておられる職員の皆様の爪跡を映し出すことは十全にできないとの指摘もなされており、新たな公会計が始まり、新たな指標の研究も、より租税民主主義に資すると考えます。

 さらには、日本の、そして国際都市を標榜する東京都の中心的な牽引役としての中央区は、都区財政調整制度の枠組みの中で、財源保障の恩恵を享受しつつも、財源の均衡化という縛りも色濃いと感じております。殊に、普通交付金の原資となる調整三税自体、その収入額が景気に左右されることもあり、自主財源の確保も含めた幅広い議論が始まってもよいのではないかと感じています。

 以上、三点の視点を踏まえて、来し方行く末より今を見詰めたとき、平成二十九年度決算において初めて一千億円を超え、そして来年度、平成三十一年度には当初予算として初めて一千億円を超える規模の予算編成となりました。中央区の財政の現在の状況をいかに分析されて、認識されておられるのか、お考えをお聞かせください。

 次に、財政運営の障壁、そして不確定要素について質問をさせていただきます。

 そもそも財政とは、施策の達成を通じて、区民福祉向上に寄与する経済活動であり、資金の調達・管理・支出により成り立っているところ、その調達面におきまして、数年来のいわゆるふるさと納税による損失が、平成二十八年度に五億円、二十九年度には九億円、そして三十年度には十三億円となっています。さらに、地方消費税の清算基準の見直しにより十六億円の、また地方法人課税では、本年十月に予定されている消費税率一○%引き上げにより二十億円強の、それぞれ悪影響が見込まれています。

 こうした歳入面での財政への懸念がある一方、歳出面では、投資的経費の状況に注意が必要であります。けだし、投資的経費は、主に施設整備や開発案件であり、本区の制御が必ずしもきかないこと、そして大きな資金がいっときに動くことにより、資金繰りに注意を払わなければならないと考えます。現に、平成二十九年度は二百五十八億九千万円、その前年度の平成二十八年度は七十四億八千六百万円多い三百三十三億七千六百万円、さらにその前の二十七年度は逆に二百三十一億六千万円と、開発動向により、投資的経費は大きく変動をしています。とりわけオリンピック・パラリンピックの後、晴海の選手村跡地を筆頭に、当該地区には新しいまちが誕生します。マンション、小学校、中学校、保健センターなどの施設の整備が予定をされています。加えて、平成三十一年一月推計中央区将来人口の見通しについてによると、二○二四年度内、つまり五年以内に本区の人口は二十万人を超えるとされています。

 晴海や築地、日本橋を初め、区内全域で行われる大型再開発の真っただ中に、最悪の想定ではありますが、首都直下地震が起きてしまったら。首都直下地震と言わないまでも、新場橋の事故のような思いがけないつまずきや、埋蔵物の調査による工期の延長など、少しでも懸念を払拭して不確定要素を小さく、少なくするためにも、施設ごとに事業別に更新費用の算出をする必要があると考えます。また、時には個別施設同士の改修・更新を連携させて、計画的に経費を抑えた方法を模索すべきであると考えます。現在、中央区公共施設等総合管理方針に基づいて個別計画が策定中であろうかと思いますが、ぜひ、よりきめ細かい柔軟性のある個別計画であってほしいと考えております。

 以上の二点を踏まえて、本区の特徴である施設整備や開発動向に左右される投資的経費のあり方について、お考えをお聞かせください。

 財政につきまして、最後の質問です。将来の財政のあり方について、お尋ねをいたします。

 先ほど来、人口増加に伴う財政需要の拡大と懸念される事項についてお話をさせていただいておりますが、それは、今と、そして近い未来、十年ほどの現象であろうと考えられます。いずれ、本区も人口減少の時を迎えると予測をされています。また、技術の発達による利便性、簡便性の進展がさまざまな場面で発揮されることで、場所も人も、今想定しているよりも狭く、そして少なくて事足りるということの蓋然性は年を追うごとに高くなってきています。人口が減少して、御高齢の方々がふえるとともに、マンションの空き室、老朽化なども進む懸念があります。一方で、福祉に係る扶助費の伸びはおさまらない可能性があります。そうなれば、当然、財政の弾力性は失われていくのであります。

 一方で、本区は商業のまちであり、今も新進の企業の立ち上げのための事務所や創薬ベンチャーや国際金融都市など、企業の活力向上に資する仕掛けがなされております。

 以上より、人口増加の先の人口減少が予見できる今、将来の財政規模の縮小を見越して民間との連携を図り、例えば公園や道路、保育施設等でのPFIやCSRの実現など、民間活力を一層利用した区の運営を図るべきであると考えますが、将来の財政のあり方について、本区のお考えをお聞かせください。

 次に、築地についてお伺いいたします。

 先般、東京都より、築地まちづくり方針の素案が提示されました。従来、住宅はつくらない、交通の結節点としての機能を持たせる、そこに係る都心部・臨海地域地下鉄構想につきましては、方針として、都心部との連携強化に向け、地下鉄など基幹交通インフラ整備の具体化を図ると記載がされております。そして、秋葉原から東京駅をつなぐつくばエクスプレスの延伸も視野に入れているのかとも読めます。今回の素案には、いずれも本区の声が届いたと感じるところもございます。

 一方で、波除神社のゲートゾーンと称する一角には、サービスアパートメントといった表記がございます。これは、高級ホテルのような期間限定賃貸借マンションという位置づけなのでしょうか。

 また、交通結節点につきましては、スケジュールの明示がございません。本区の築地場外や周辺のにぎわいを考えると、一刻も早い段階での構築が必須であると考えます。

 そして、全体として、総花的であると感じております。地元区として、本区のにぎわいに資するしつらえはどのようなものなのか。そして、そこに住むまちの人々が住みよい、住み続けられる環境であるためには、いかなる配慮が必要なのかといった住民・区民の目線が最も重要であると考えます。

 以上を踏まえまして、検討委員会には本区からも参加しておりますが、改めて今回の素案につきまして、本区として、どのように評価をされているのか、お尋ねをいたします。

 次に、素案の都市基盤整備と土地利用につきまして質問いたします。

 先ほど波除神社のゲートゾーンと称する一角について触れましたが、そこは、現在、築地魚河岸の荷さばき場、駐車場として使用させていただいております。素案では触れられておりませんが、暫定貸付地とのことで、契約の終了後は使用できなくなると伺いました。昨年の全員協議会におきましても、一日当たり約八千個の荷物が、市場内外のお仕事をされている方々の手から手へと流通しているとのことでした。この協議会には都の担当職員の方も来られて、その重要性への認識は我々とも共有したものと思っております。言うまでもないことですが、周辺にお住まいの方々、築地場外でお仕事をされている方々、また築地魚河岸の今後のにぎわいを考えますと、環状二号線を含めて、築地の市場跡地とその周囲の動向は、細大漏らさず東京都、中央区と共有していくべきだと思います。その点、東京都と中央区の検討会、情報連絡会を立ち上げるべきであると考えます。

 以上を踏まえまして、現在の運搬量とそれに見合う場所の広さと、場所の確保を本区として東京都にどのように申し入れをしていくのか、また、東京都との協議体の構築につきまして、お考えをお聞かせください。

 次に、日本橋及び昭和通り上空の首都高についてお尋ねいたします。

 昨年は、日本橋上空にかかる首都高の地下化に向けて、大変大きな動きがあった年となりました。国・東京都・中央区、首都高速株式会社の四者により、三回にわたり首都高日本橋地下化検討会が開かれ、線形案と費用負担とが示されました。そして、積み残しのあった課題についても、新たな会議体が発足をしたところであります。現実に通すことのできるルートを模索し、積算根拠のある金額を提示されたと伺い、実現に向けて、確実な一歩を踏み出したと感じております。特例的環境アセスメント手続の実施を経て、都市計画の事業認可が首都高速株式会社に年内におりればと、段階を踏むことの重要性を再認識している次第であります。そして、地下化から地上部へのつなぎ込み、また何よりも重要なのは、日本橋川沿い五地区の再開発の成功であり、つまり地元の再開発との連携あってこその日本橋の青空であると考えております。

 そこで、今日までの進捗状況と今後の再開発の展望を含めて、地下化への道筋についてお聞かせください。

 最後に、昭和通り上空にかかる首都高速道路の撤去についてであります。

 日本橋上空の首都高撤去と足並みをそろえて主張してきたわけでありますが、以前の一般質問におきまして、勝負事を、地の利・人の輪・時の運という言葉で表現いたしました。まさに、日本橋上空の首都高地下化は、勝機をつかまえようとしていると感じています。

 時を同じくして、昭和通りの首都高撤去につきましては、どうか。さきの一般質問の御答弁において、一号上野線のまたがる三区、すなわち台東区、千代田区、中央区の三区の連携をしかるべきときに図るという道筋を示されました。今回の日本橋上空の首都高地下化の勝機にあやかり、ここで確かな一歩を踏み出すべきであると考えます。もしこのタイミングを逃したら、昭和通り上空にかかる首都高一号上野線撤去は幻に終わるという危機感を地元の方々も持っておいでです。また、首都直下地震の危機、騒音や公害など公衆衛生に係る心配、地域のにぎわいや地域経済発展への阻害と、昭和通り上空の首都高撤去をすることにより、さまざまに中央区ブランドは向上をするのであります。また、日本橋上空の首都高地下化を契機に、中央区の、そして国際競争力向上に資する国際都市東京にふさわしい、首都交通機能の刷新を含めた道路更新の大きな流れができるかもしれません。

 そこで、中央区が手を挙げて、台東区、千代田区、中央区の三区の協議体立ち上げに向けた調査・検討を開始すべきだと考えますが、本区のお考えをお聞かせください。

 以上で第一回目の質問を終わります。

     〔区長 矢田美英君登壇〕

○区長(矢田美英君) 
 海老原崇智議員の御質問に順次お答えいたします。

 初めに、財政の現状認識についてであります。

 本区の予算規模は近年急激に増加しておりますが、この主な要因は、人口増加に対し適切に区民サービスを提供する公共施設などの基盤整備によるものであります。一方、経常収支比率などの指標が示すように、施設整備などの臨時的経費を除いた行政サービスの増加に対しては、堅調で安定した税収などで賄われており、財政の健全性は保たれているものと認識しております。しかしながら、近年の都市部の財源を狙い撃ちした不合理な税制改正など、本区を取り巻く財政環境は厳しさを増しており、これまで以上に効率的・効果的な行財政運営が求められております。区といたしましては、公会計制度の活用や適切な債権管理など、歳入歳出両面から行財政マネジメントの強化を図り、区民ニーズに的確に対応し得る弾力的な財政運営に一層努めてまいります。

 次に、投資的経費のあり方についてであります。

 本区の投資的経費は、今後の人口増加を見据えた新たな施設整備などにより、高どまりし、かつ年度間で大きく変動しております。そのため、これまで蓄えてきた基金の取り崩しや区債発行などの財源対策を講じるなど、実質的な負担の平準化を図っております。こうした施設整備の集中期は、平成三十五年度をめどに一定程度収束すると想定しているものの、その後は、既存施設を含め、適切に維持・更新していくことが大きな課題と考えております。こうしたことから、一昨年に策定した公共施設等総合管理方針に基づき、現在、個別施設ごとの適切な維持・更新を目的とした長寿命化修繕計画の策定に向け、検討を進めております。この計画策定を通じまして、施設の更新時期や経費の平準化を図るとともに、財政的なリスク分散にも努めてまいります。

 次に、将来の財政のあり方についてであります。

 区では、これまでも、拡大・多様化する行政需要に対応するため、指定管理者制度の導入や、活発な民間開発の機会を捉えた事業者からの協力金の活用、保育所整備を初めとする公共貢献策の誘導などを図ってまいりました。また、ふるさと中央区応援寄附制度として、寄附金を活用した団体支援を通じ、地域の課題解決を図る仕組みも設けたところであります。しかし、将来見込まれる人口減少局面では、現在のような税収の堅調な伸びは期待できず、財政規模の縮小も想定されることから、これまで以上に民間・地域と連携した取り組みが重要性を増してまいります。本区では、新たな基本構想において、地域課題に対し、企業や団体などと連携しながら、地域が率先して解決するプロアクティブ・コミュニティの考えを打ち出したところであります。区といたしましては、こうした考えのもと、広く共通する課題への対応など、行政の役割を果たすとともに、地域課題を地域がみずから解決できる仕組みの構築などにより、財政規模は縮小したとしても、きめ細やかで効果的な区政運営、そして、それを支える効率的で健全な財政を目指すことが重要であると考えております。

 次に、築地まちづくり方針の素案についてであります。

 今回公表された築地まちづくり方針の素案は、環状第二号線や周辺道路から敷地内へのアクセス経路を初め、自動車交通、舟運とのアクセスを可能にする交通結節機能や交通ターミナル機能の整備など、これまで本区が主張してきた内容について、おおむね織り込まれていると認識しております。また、今回示された国際競争力向上に必要な質の高い国際会議場や良質なホテル機能の導入は、周辺にある既存の文化施設等との相乗効果により、地域のにぎわいに資するものと評価しております。一方で、示された将来像は二十年以上先のものであり、工事により長期間にわたり仮囲いで塞がれてしまう状況は、場外市場など周辺環境に悪影響を及ぼす懸念があります。本区といたしましては、迅速にまちづくりを推進することを初め、場外市場に対する計画上の配慮や国際都市東京にふさわしい交通基盤の整備、都民に開かれたまちづくりの推進などを東京都に対して速やかに要望してまいります。

 次に、暫定貸付地の確保や、東京都との協議会の構築についてであります。

 現在、暫定貸付地は、荷さばき場や駐車場として機能しておりまして、特に荷さばき場については、場外と豊洲市場をつなぐ物流拠点として重要な役割を果たしているところであります。ことし十月までの貸付期間満了後においても、場外を支える物流機能が損なわれることがないよう、取り扱い荷物の運搬量にかかわらず、現在、荷さばき場として機能している範囲と同等以上の広さの確保が最低限必要であります。区といたしましては、今後も継続的な用地の貸し付けに向けて、築地のまちづくりに関する都区検討会を通じまして、積極的に協議を重ねてまいります。

 次に、首都高地下化の進捗状況及び今後の展望等についてであります。

 首都高地下化の線形ルート案及び事業スキーム等について、関係者間で合意した昨年七月以降、今日まで、さらなる計画の詳細化と協議・調整を進めてまいりました。特に、地元区として、再開発事業の検討が具体的に進捗している八重洲一丁目北地区や日本橋室町一丁目地区の準備組合と首都高地下化との整合性を図る協議・調整を進めてきたところであります。こうした関係者間の緊密な連携により、首都高の都市計画変更の素案が取りまとめられ、今般、説明会が開催されたところであります。今後の再開発の展望としては、八重洲一丁目北地区、室町一丁目地区の都市計画手続と首都高の都市計画変更手続が並行して進められ、その後、首都高の事業認可手続が着手されることから、現在、具体的な検討が進められている日本橋一丁目一・二番街区や日本橋一丁目東地区のまちづくりとの協議・調整を行い、取りまとめていくことが目標となります。首都高地下化への道筋は、川沿い五地区の再開発事業及び地下化の線形に関係する権利者の御理解と御協力を得て成り立つものであります。区といたしましては、今後も継続した川沿いのまちづくり活動への支援と、権利者及び関係機関との協議・調整に最大限の努力をしてまいります。

 次に、昭和通り上空にかかる首都高の撤去についてであります。

 日本橋の首都高地下化の取り組みについて地元説明を行っている中で、日本橋一の部、二の部の方々から、昭和通り上空の一号上野線もあわせて撤去してほしいとの声が区にも寄せられております。具体的には、開通後五十年以上経過していることから、その老朽化対策や騒音、粉じんなど環境面の改善、さらには一号上野線がまちを分断し地域の発展が阻害されているなどの御意見が出されております。区といたしましては、日本橋上空の地下化の取り組みが具体的に進捗してきた現段階において、当該地域における現状の課題や一号上野線を撤去した際のまちをつなぐネットワークのあり方、まちの将来像などについて整理を行う必要があると認識しております。そのためには、これまでの国や都などの協議を踏まえ、関係する千代田区及び台東区のまちづくりの考え方や意向を確認するとともに、協議体の構築に向けた検討を進めていきたいと考えております。

 答弁は以上であります。

     〔四番 海老原崇智議員登壇〕

○四番(海老原崇智議員) 
 それぞれに御答弁ありがとうございます。

 それでは、少し所感を述べさせていただきたいと思います。

 まず、財政についてですが、認識は、おおむね共有をさせていただいているのかなというふうに思っております。特に、財政の現状につきまして、適正な区民サービスというお言葉がありました。何よりも重要なことであるし、基本であるというふうに私自身も感じております。ただ、今後の不確定な、多様化が進んでいる世の中において、適正とは何を指すのかといった議論が、これから深めていかなければいけない一番の核心部分ではないのかなというふうに私は感じております。

 また、投資的経費のあり方につきまして、計画を策定しているということで、特に財政的なリスクの分散、これがやはり一番重要なんだろうなというふうに、私も個人的に考えております。ただ、一方で、計画をつくったことによって、この計画にとらわれ過ぎないように、ぜひとも先を見越して、柔軟な運用をしていただくように要望をさせていただきます。

 また、財政の最後の、将来の財政のあり方についてでありますが、御答弁の中で、中央区の基本構想の中にあるプロアクティブ・コミュニティとおっしゃいました。地域課題を区、そして地域の皆様とともに解決に導いていく。これからの区行政全てをしょい込むというのは、やはりできないのであろうなと感じました。区と区民と、そして企業とが役割分担をしながら中央区を前に進めていく、こういった姿勢が重要である、私もこのように考えた次第であります。

 次に、築地についてであります。

 築地は、場内は東京都の土地であるというのが大前提ではありますが、築地の土地の名前、そして周辺にある物事というのは全て中央区であります。我々は、この築地の新しい動きを迎え入れる側にあるわけであります。迎え入れるのは、お住まいになっている住民の方々、区民の方々であります。そして、中央区はこういった方々に最大限の配慮を今後も払い続けていかなければならないというふうに思っています。そしてまた、築地のにぎわいの面で、ホテルができるというのは、非常にたくさんの人が来られる中ではプラスになるという御答弁があったかと思います。来ていただくためには、やはり周辺の文化財等により磨きをかけるということを忘れてはならないだろうと思います。本区の魅力をさらに磨いていただくように要望をさせていただきたいと思います。

 そしてまた、都市基盤の整備と土地利用についてですが、これは一にも二にも、まずは今、築地魚河岸の波除神社の横で暫定貸付地として借り受けている駐車場や荷さばき場の整備・確保ですね。運搬量にかかわらず、同等以上のと。都区検討会において話し合いを進めるといった御答弁でしたが、何よりも大切なのは、毎日毎日営業をされていらっしゃる方々、御商売されている方々にとって、空白期間を設けてしまうというのが一番困りますので、この空白というものを避けていただければと思います。

 続きまして、日本橋及び昭和通り上空の首都高についてであります。

 まず初めに、日本橋の首都高でございますが、再開発計画が八重洲一丁目北地区と室町一丁目地区で進んでいる。これにあわせて、それぞれ都市計画の手続、そして首都高においては変更の手続、そこから事業認可という流れであると。一個一個をしっかりとやっていただきたいというふうに、一つ一つの再開発事業の権利者の方々と引き続き丁寧にお話し合いを続けていただければと思います。

 また、昭和通り上空にかかる首都高の撤去についてでありますが、正直申し上げまして、私が想定していた以上の前向きな御答弁をいただきました。率直にお礼を申し上げます。ぜひとも、こういった努力が、まちの皆様とともに実をならせて、その果実をとれるように、そのためには、先ほど御答弁にもありましたけれども、撤去後の具体的なまちの将来像を日本橋一の部、二の部、日本橋地域がしっかりとビジョンを描かなければならない、私もこのように考えた次第であります。

 ところで、先日、上野の東京国立博物館におきまして、「顔真卿 王羲之を超えた名筆」という展覧会を見てまいりました。盛唐から中唐にかけての政治家であり、書家であった彼の書の力強さに目を奪われるとともに、それ以上に心に迫ってまいりましたのは、幾星霜を経て眼前にある彼の肉筆、その歴史、時の重みでありました。翻って、本区において、日本橋、築地が積み重ねてきた時の重みを次世代に渡すことが、今を生きる我々に課せられた使命であると感じています。

 現在、多様性、またインクルージョン、社会的包摂という複雑化する現実社会の中で、いかに持続可能な成長を続けていけるのか、すなわち今を大切にしながらも、いかに次の世代にこの中央区を渡していけるのか。前回の一般質問においても、まちづくりについて、多様性と持続可能性の観点から質問をさせていただきました。今回は、その根幹をなす財政面、そして大正時代の関東大震災、昭和の時代の東京オリンピックといった歴史が、中央区に、そして築地、日本橋に求めたとも言える市場や首都高の建設について、こうした観点から質問をさせていただきました。

 新たな時代に一歩踏み出す今、その一歩を慎重かつ柔軟に、地元とともに歩んでほしいと切に願って、私の一般質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)

○議長(礒野 忠議員) 
 次に、二十四番石田英朗議員。

〔二十四番 石田英朗議員登壇〕

○二十四番(石田英朗議員) 
 自由民主党の石田英朗でございます。平成三十一年度第一回定例会に当たりまして、自由民主党の会派の一員として、矢田美英区長に質問をさせていただきます。なお、あらかじめ再質問を留保させていただきます。

 さて、本年一月十七日、矢田区長は四月に行われる統一地方選挙に出馬しないことを表明されました。熟慮の上の御決断であったかと推察するところですが、私は厳粛に受けとめたいと存じております。

 矢田区長は、昭和六十二年四月に区長就任以来、八期三十二年、定住人口回復を初め、快適な都心居住と区民福祉の充実を第一に考え、さまざまな施策に粉骨砕身、全力で取り組んでこられました。ジャーナリストとして国内あるいは世界を俯瞰してきた経歴を生かし、就任後から新たな施策を次々と打ち出されました。

 平和都市宣言を初めとする四つの宣言を行い、中央区政としての理想や方針を明確にし、本区の進むべき方向性を示されました。また、にぎわいや観光、コミュニティの活性化を図る東京湾大華火祭や、大江戸まつり盆おどり大会の開催、若い世帯でも都心中央区に住み続けることができる区立住宅の応能家賃制度、さらに、高齢になっても区内で安心して介護やリハビリが受けられるよう、特別養護老人ホーム、また老人保健施設も整備されました。そして、全国初となる教育環境に関する基本条例を制定し、区の総力を挙げて子供の健全な成長を育み、よりよい教育環境を整備していく、すなわち教育の中央区に邁進していくんだという決意を示されました。

 このほかにも、矢田区長がなし遂げられた実績は数多く、語り切れないほどありますが、何といっても、人口回復は全区民が認める最大の功績ではないかと思っております。

 所信表明でも言及されておりましたが、矢田区長が就任された当時の中央区は、まさにバブル景気の真っただ中にありました。まちは活気を呈している一方、区内各地で地上げ、底地買いが盛んに行われ、虫食いとなった空き地が放置され、多くの区民が長年住みなれたこの中央区を離れていきました。人口減少はとどまることなく続き、町会活動や地域のお祭り、まちの防災・防犯など、まちのコミュニティをもとに成り立っていたものが崩壊の危機に瀕し、まちの空洞化が進むことによって、この先、中央区はどうなってしまうのかと、区民の不安は募る一方でした。

 こうした中、矢田区長は、就任翌年の昭和六十三年に定住人口回復対策本部を設置され、人口回復に向けた施策に本格的に取り組まれました。当時の地価高騰と都心の業務地化の状況を考えれば、日本橋や銀座を抱える中央区は、業務機能に特化したまちづくりが求められており、都心に人が住むための施策を行うことは、かなり勇気の要る決断であったと思います。一見、まちがにぎわって活気があるように見えても、それを担い、支える区民がいないまちでは、まちは衰退していってしまうばかりであります。まちのにぎわいは、また活気は、まちに住んでいる人があってこそです。当時の都心は、人が住むところではないという風潮の中で、区長が人口回復施策にいち早く取り組まれたことは、中央区というまちに住む私たち区民にとって、一条の光を見る思いでありました。

 当時から三十年が過ぎ、今や本区の定住人口は十六万人を超え、東京二○二○大会後の晴海選手村跡地の開発を考えれば、二十万人が視野に見えてきたところでもあります。今、もし当時の自分に、三十年後の中央区の人口が十六万人を超え、まちには子供の声が響き、まちは活気とにぎわいにあふれていると説明したら、どうでしょうか。恐らく、そんな夢物語みたいなことはと笑われてしまうかもしれません。この夢物語と言われるようなことをなし遂げたのが中央区であります。これは大いに誇るべきことであると私は思います。

 もとより、区長お一人でなし得たものではありません。副区長を初めとする職員皆さんの並々ならぬ努力があってのたまものでありますが、区長の強い信念とリーダーシップが職員皆様方を勇気づけ、また、やる気を起こさせたのではないかと考えております。矢田区長のこれまでの努力と信念に敬意を表するとともに、その功績を改めて評価いたします。

 このように、これまで取り組まれてきた施策の成果として、定住人口回復が図られる一方で、人がふえればふえるほど、まちが大きくなればなるほど、これまで取り組んできた施策以上に、さまざまな課題が出てくるものであります。中央区に転入された区民が多くなる中での新たなコミュニティのあり方、子供の数が増加する中で、待機児童解消を初めとする子育て環境の整備、三十代、四十代の人口が増加する中で高齢化率は下がってはいるものの、高齢者数そのものは増加しており、認知症や介護予防、社会参加の場など、生き生きと安心して暮らし続けられる環境の整備など、さらなる充実が必要となっているのではないかと思います。こうした個別の施策の課題はもとより、晴海選手村跡地におけるまちづくりや、築地市場跡地の開発など、長期にわたって的確な施策をすべき課題が山積しており、まさに中央区は大きく変わりつつあるわけです。

 今後、これらの課題を解決し、全ての区民が安心していつまでも定住できるまちづくりを継続的に推進するためには、心豊かに暮らすことができる快適な居住環境の充実といった質の向上が求められていると思います。

 そのような中で、今定例会に提案されております平成三十一年度予算案は、区長として、最後の大きな仕事であります。区長は、所信表明の冒頭で、誰もが安心できる質の高い快適な都心居住を実現していくためには、多様化・複雑化する区民ニーズを的確に捉えた積極的な区政運営が求められている、一日たりとも区政を停滞させることなく各施策を着実に進めるため、新年度予算を編成したと述べられていました。その結果として、本区当初予算として初めて一千億円を超える予算編成となっております。このことは、十六万人を超える区民がこれまでどおり安心感を持って生活を営むことができるということはもちろん、新しい時代を迎えるに当たっての基盤づくりという観点に立ってのものであると認識するところであります。

 そこで、お尋ねいたします。

 区長就任以来、八期三十二年におけるこれまでの取り組みと、その成果について、区長御自身の所感を、まずお聞かせ願いたく思います。

 また、これからのまちづくりにおいて、道半ばあるいは積み残されている課題について、今後の新たな区政において、どのように取り組んでいくべきか、あるいはどう引き継いでいってほしいのか、区長の思いをお聞かせ願いたいと思います。

 以上をもちまして、第一回目の質問を終わります。

     〔区長 矢田美英君登壇〕

○区長(矢田美英君) 
 石田英朗議員の御質問に順次お答えいたします。

 初めに、これまでの取り組みとその成果についてでありますが、いろいろとお褒めのお言葉をいただき、どこか穴があったら入りたい、潜り込みたいような気でありますけれども、本当にいろいろとできましたのも、まさに議員の皆様方、そして千五百人の職員の皆様方の御支援、そして区民の皆様方の温かい御支援、御協力のたまものでございまして、そういう面で本当に、さまざまな点、反省すべき点ももちろんありますよね。

 私は、新聞記者、共同通信の政治記者として全うするであろうということで、首相官邸キャップまで上り詰めて、あとデスクという直前で方向転換したわけでありますから、自分自身はもとより、批判精神を大事にしてきたものでございまして、したがって、この三十二年間、誰からこう言われた、誰からこう言われた、誰からこう言われた、誰からこう言われている、これは全部頭に入っているつもりでありますけれども、区長という立場ではなかなか言えない点もあって、そういう点では、また皆様方に御迷惑をおかけしたのではないか、そういうふうにも思うわけであります。本当に皆様方のおかげで、もうすぐ二十万人都市になろうとすることができた。これは、皆様方のおかげであります。

 そして、何よりも不祥事は絶対にだめだということでございまして、庁議出席者による不祥事撲滅のための綱紀点検委員会というのを年に二、三回は必ず開いてきたわけでありますが、不祥事が起こらなかった。これがよかったなというふうに思っているわけであります。ただ、残念ながら、職員の中には、六十歳の定年になる前に、健康面を害されて亡くなられた方も、去年も一人おられましたね。そういう点では非常に残念であったというふうにも思うわけでありますけれども、まさに全ての点は、議会の皆様を初め、区民の皆様、職員の皆様のおかげでございまして、そのことをまず、はっきりと述べておきたい、そういう思いであります。

 区長就任当時、最大の課題であった人口回復施策につきましては、定住人口回復対策本部を設置し、これは最初の年の一月一日を人口回復対策元年と位置づけまして、対策本部を設置したわけであります。中央区の住宅及び住環境に関する基本条例の制定を初め、コミュニティファンドや区の特性を踏まえた地区計画の導入など、従来の発想を転換し、全国でも先駆けとなる施策を積極的に展開してまいりました。あわせて、全国初となる中学校と保育園を併設した特別養護老人ホーム、マイホームはるみの開設。そうですね。私が区長になったとき、特別養護老人ホームというのは一つもなかったんですね。それが、今や、大きなものだけでも四つですか、小さなものも入れると六つ、七つ目がもうじきできる、こういうことでありまして、マイホームはるみの開設など、都心区ならではの創意工夫を凝らし、高齢者や障害者施設を初めとした福祉の充実、子育て支援や教育環境の向上、公園、道路、水辺の整備など、総合的な施策に全力を注いでまいりました。バブル景気後の長引く不況や少子高齢化など、社会経済状況が大きく動いていく中で、人口回復という大きな課題に向かって、一つ一つ種をまき、各施策を着実に進めてきたことが、職住近接、職住近接ですね。職住近接が本当にやりたかった最大の目標であるわけでありますけれども、職住近接という便利で快適な都心居住の流れを生み出し、定住人口が十六万人を超え、二十万都市も見込まれる現在につながっているものと思います。こうした大きな成果が上げられましたのも、区議会を初め、区民の皆様の御理解、御協力のたまものであり、改めて感謝申し上げる次第であります。

 次に、これからの区政についてであります。

 本区の人口が増加し、今後も成長することが期待できる一方、地域コミュニティや福祉の充実、教育環境の整備、防災対策などの課題に加え、東京二○二○大会後の晴海選手村跡地開発や日本橋、東京駅前、月島、勝どきなど、現在二十八の再開発事業等が動いており、さらに築地市場跡地や新たな交通網の整備など、中長期的視点に立ったまちづくりが問われております。こうした現下の諸課題に対処していくためには、これまで一つ一つ積み重ねてきた施策を土台にして、常に新たな発想や創意工夫のもと、挑戦していくことが大切であると思っております。人口回復への取り組みは挑戦の連続でありましたが、みずからの信念のもとに続けることができたからこそ今があり、これこそが中央区スタイルとして誇るべきことであります。私は、こうした思いを信条に、三十二年にわたり快適な都心居住のまちづくりに取り組んでまいりましたが、これからも絶えることなく、住み、働き、集う全ての人々が幸せを実感できる、誰もが憧れる魅力的なまち中央区として、さらに発展していくこと強く願っております。

 答弁は以上であります。ありがとうございます。

     〔二十四番 石田英朗議員登壇〕

○二十四番(石田英朗議員) 
 矢田区長の三十二年間にわたる区政への熱い思いを聞かせていただきました。

 最後に、区長が、大きく、御自身がこれからもやり続けるんだというぐらいの決意のあらわれの御発言でございましたが、これは返してみれば、我々、ここにいる理事者の皆さん、そして議会が引き受けて、どうこれから中央区の発展につなげていくのか、東京一の自治体中央区、いや、日本一の、世界に冠たる中央区ということをいつも区長は発言をされておりますが、私たちがその責を担う覚悟がさらに必要だなと改めて感じたところであります。矢田美英区長の三十二年間のこうした強い信念と思い、功績に報いていく、これが私たちに与えられた使命であるというふうに考えるところであります。

 矢田区長におかれましては、長きにわたり、本当に御苦労さまでしたと申し上げたいと思います。そして、私からもありがとうございましたと申し上げ、質問を終わります。(拍手)

○議長(礒野 忠議員) 
 以上をもって一般質問を終わります。


○議長(礒野 忠議員) 
 次に、日程第三から日程第七までを一括して上程いたします。これに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(礒野 忠議員) 
 御異議なしと認めます。よって、日程第三から日程第七までを一括して議題といたします。

     〔田野議会局長朗読〕


日程第三

 議案第一号 平成三十一年度中央区一般会計予算

日程第四

 議案第二号 平成三十一年度中央区国民健康保険事業会計予算

日程第五

 議案第三号 平成三十一年度中央区介護保険事業会計予算

日程第六

 議案第四号 平成三十一年度中央区後期高齢者医療会計予算

日程第七

 議案第二十二号 平成三十一年度中央区一般会計補正予算


○議長(礒野 忠議員) 
 提案者の説明を願います。

     〔区長 矢田美英君登壇〕

○区長(矢田美英君) 
 ただいま一括上程されました議案第一号、第二号、第三号及び第四号、平成三十一年度本区各会計予算並びに議案第二十二号、平成三十一年度本区一般会計補正予算につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。

 初めに、各会計の当初予算についてでございます。

 一般会計の予算総額は、歳入歳出それぞれ一千三十一億三千二百七十四万九千円であります。また、地方自治法の定めるところによりまして、繰越明許費、債務負担行為、特別区債、一時借入金及び歳出予算の流用の定めを置いております。

 国民健康保険事業会計の予算総額は、歳入歳出それぞれ百三十一億五百九十万四千円であります。また、法の定めるところによりまして、一時借入金及び歳出予算の流用の定めを置いております。

 介護保険事業会計の予算総額は、歳入歳出それぞれ八十四億五千六百四十五万一千円であります。また、法の定めるところによりまして、一時借入金及び歳出予算の流用の定めを置いております。

 後期高齢者医療会計の予算総額は、歳入歳出それぞれ二十八億二千九十四万二千円であります。また、法の定めるところによりまして、歳出予算の流用の定めを置いております。

 引き続き、平成三十一年度一般会計補正予算について御説明申し上げます。

 今回の補正は、プレミアム付商品券の発行により、三億二千二百五十万四千円を追加するもので、補正後の予算額は一千三十四億五千五百二十五万三千円となるものであります。

 よろしく御審議の上、御決定のほどお願いいたします。


○二十三番(瓜生正高議員) 
 議事進行について動議を提出いたします。

 ただいま上程されております議案第一号から議案第四号まで及び議案第二十二号、平成三十一年度本区各会計予算は、その内容を慎重に審査する必要がありますので、十四名の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、付託されるようお諮り願うとともに、議長より直ちに委員を指名されるようお諮り願います。

     〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

○議長(礒野 忠議員) 
 ただいま提出されました動議は賛成者がありますので、成立いたしました。よって、直ちにこれを議題といたします。

 お諮りいたします。ただいまの動議に御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(礒野 忠議員) 
 御異議なしと認めます。よって、予算特別委員会は設置されましたので、議案第一号から議案第四号まで及び議案第二十二号を付託いたします。

 さらに、区議会委員会条例第五条第一項及び第二項の規定に基づき、私より委員を御指名申し上げます。

     〔議会局職員、予算特別委員会委員名簿を配付〕

○議長(礒野 忠議員) 
 それでは、ただいまから氏名を申し上げます。

     鈴 木 久 雄 議員   中 嶋 ひろあき 議員

     石 田 英 朗 議員   瓜 生 正 高 議員

     富 永   一 議員   田 中 耕太郎 議員

     佐 藤 敦 子 議員   中 島 賢 治 議員

     墨 谷 浩 一 議員   志 村 孝 美 議員

     奥 村 暁 子 議員   渡 部 博 年 議員

     山 本 理 恵 議員   渡 部 恵 子 議員

 以上、御指名申し上げました。これに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(礒野 忠議員) 
 御異議なしと認めます。よって、予算特別委員会委員は決定いたしました。

 なお、本日、本会議終了後、直ちに、ただいま設置されました予算特別委員会を開会いたしますので、委員各位には第二委員会室に御参集願います。


○議長(礒野 忠議員) 
 次に、日程第八から日程第十一までを一括して上程いたします。これに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(礒野 忠議員) 
 御異議なしと認めます。よって、日程第八から日程第十一までを一括して議題といたします。

     〔田野議会局長朗読〕


日程第八

 議案第五号 平成三十年度中央区一般会計補正予算

日程第九

 議案第六号 平成三十年度中央区国民健康保険事業会計補正予算

日程第十

 議案第七号 平成三十年度中央区介護保険事業会計補正予算

日程第十一

 議案第八号 平成三十年度中央区後期高齢者医療会計補正予算


○議長(礒野 忠議員) 
 提案者の説明を願います。

     〔区長 矢田美英君登壇〕

○区長(矢田美英君) 
 ただいま一括上程されました議案第五号、第六号、第七号及び第八号、平成三十年度本区各会計補正予算につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。

 今回の補正は、一般会計で四十二億七百四十九万一千円を、国民健康保険事業会計で二億二千七百五十万二千円を、介護保険事業会計で八千二百七十九万八千円を、後期高齢者医療会計で一億六百十万七千円を、それぞれ追加するものであります。

 この結果、最終補正後の予算額は、一般会計は九百三十三億六百一万三千円、国民健康保険事業会計は百三十二億五千六百十七万九千円、介護保険事業会計は八十六億五千百九十三万一千円、後期高齢者医療会計は二十八億七百三十七万円となるものであります。

 初めに、一般会計補正予算について御説明申し上げます。

 歳入では、特別区税、特別区交付金、都支出金、財産収入、寄附金、繰越金及び諸収入を増額し、国庫支出金及び繰入金を減額いたします。

 次に、歳出について御説明申し上げます。

 議会費、企画費、総務費、区民費、福祉保健費、環境土木費及び教育費は、職員の給与費を減額いたします。

 そのほか、総務費は、ふるさと中央区応援寄附を活用した団体支援について減額いたします。

 環境土木費は、公衆便所の整備費を増額いたします。

 都市整備費は、交通環境改善支援事業、市街地再開発事業助成、まちづくり支援事業及び住宅・建築物耐震改修等支援事業について減額いたします。

 諸支出金は、特別会計への繰出金を減額し、財政積立金を増額いたします。

 なお、繰越明許費は、「いきいき桜川の改築および桜川地域密着型特別養護老人ホーム等の整備」ほか二件を追加いたします。

 次に、国民健康保険事業会計補正予算について御説明申し上げます。

 歳入は、国民健康保険料及び繰入金を減額し、繰越金及び諸収入を増額いたします。

 歳出は、総務費を減額し、諸支出金を増額いたします。

 次に、介護保険事業会計補正予算について御説明申し上げます。

 歳入は、財産収入及び繰越金を増額し、繰入金を減額いたします。

 歳出は、総務費を減額し、基金積立金を増額いたします。

 次に、後期高齢者医療会計補正予算について御説明申し上げます。

 歳入は、後期高齢者医療保険料、繰越金及び諸収入を増額し、繰入金を減額いたします。

 歳出は、総務費を減額し、広域連合納付金及び諸支出金を増額いたします。

 よろしく御審議の上、御決定のほどお願いいたします。


○二十三番(瓜生正高議員) 
 議事進行について、動議を提出いたします。

 ただいま上程されております議案第五号から議案第八号は、企画総務委員会に付託されるようお諮り願います。

     〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

○議長(礒野 忠議員) 
 ただいま提出されました動議は賛成者がありますので、成立いたしました。よって、直ちにこれを議題といたします。

 お諮りいたします。ただいまの動議に御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(礒野 忠議員) 
 御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決します。


○議長(礒野 忠議員) 
 次に、日程第十二から日程第十七までを一括して上程いたします。これに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(礒野 忠議員) 
 御異議なしと認めます。よって、日程第十二から日程第十七までを一括して議題といたします。

     〔田野議会局長朗読〕


日程第十二

 議案第九号 中央区個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例

日程第十三

 議案第十号 中央区債権管理条例

日程第十四

 議案第十七号 佃公園(佃堀東側)整備工事請負契約の一部変更について

日程第十五

 議案第十八号 建物の購入について

日程第十六

 議案第十九号 土地負担付き譲与契約

日程第十七

 議案第二十三号 中央区職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例


○議長(礒野 忠議員) 
 提案者の説明を願います。

     〔区長 矢田美英君登壇〕

○区長(矢田美英君) 
 ただいま一括上程されました各議案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。

 まず、議案第九号、中央区個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例であります。

 本案は、個人情報の定義の明確化等をするものであります。

 次に、議案第十号、中央区債権管理条例であります。

 本案は、債権の管理に関し必要な事項を定めるものであります。

 次に、議案第十七号、佃公園(佃堀東側)整備工事請負契約の一部変更についてであります。

 本案は、工期を変更するものであります。

 次に、議案第十八号、建物の購入についてであります。

 本案は、区立常盤小学校の用に供するため、建物の一部を購入するものであります。

 次に、議案第十九号、土地負担付き譲与契約であります。

 本案は、東京都から負担つきで区立新川公園等の敷地の譲与を受けるものであります。

 最後に、議案第二十三号、中央区職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例であります。

 本案は、超過勤務に係る上限時間等に関し必要な事項を定めるものであります。

 以上、よろしく御審議の上、御決定のほどお願いいたします。

○議長(礒野 忠議員) 
 ただいま上程されました議案第九号、議案第十号、議案第十七号から議案第十九号まで及び議案第二十三号は、企画総務委員会に付託いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(礒野 忠議員) 
 御異議なしと認めます。よって、本議案につきましては、企画総務委員会へ付託いたします。


○議長(礒野 忠議員) 
 次に、日程第十八から日程第二十までを一括して上程いたします。これに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(礒野 忠議員) 
 御異議なしと認めます。よって、日程第十八から日程第二十までを一括して議題といたします。

     〔田野議会局長朗読〕


日程第十八

 議案第十五号 中央区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例

日程第十九

 議案第十六号 中央区立学校設備使用料条例の一部を改正する条例

日程第二十

 議案第二十五号 中央区立幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例


○議長(礒野 忠議員) 
 提案者の説明を願います。

     〔区長 矢田美英君登壇〕

○区長(矢田美英君) 
 ただいま一括上程されました各議案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。

 まず、議案第十五号、中央区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例であります。

 本案は、補償基礎額を改定するものであります。

 次に、議案第十六号、中央区立学校設備使用料条例の一部を改正する条例であります。

 本案は、区立常盤小学校のスポーツ利用に係る屋内体育館の使用料の限度額を定めるものであります。

 最後に、議案第二十五号、中央区立幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例であります。

 本案は、超過勤務に係る上限時間等に関し必要な事項を定めるものであります。

 以上、よろしく御審議の上、御決定のほどお願いいたします。

○議長(礒野 忠議員) 
 ただいま上程されました議案第十五号、議案第十六号及び議案第二十五号は、区民文教委員会に付託いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(礒野 忠議員) 
 御異議なしと認めます。よって、本議案につきましては、区民文教委員会へ付託いたします。


○議長(礒野 忠議員) 
 次に、日程第二十一から日程第二十三までを一括して上程いたします。これに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(礒野 忠議員) 
 御異議なしと認めます。よって、日程第二十一から日程第二十三までを一括して議題といたします。

     〔田野議会局長朗読〕


日程第二十一

 議案第十一号 中央区心身障害者福祉手当条例の一部を改正する条例

日程第二十二

 議案第二十一号 権利の放棄について

日程第二十三

 議案第二十四号 中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例


○議長(礒野 忠議員) 
 提案者の説明を願います。

     〔区長 矢田美英君登壇〕

○区長(矢田美英君) 
 ただいま一括上程されました各議案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。

 まず、議案第十一号、中央区心身障害者福祉手当条例の一部を改正する条例であります。

 本案は、心身障害者福祉手当の支給対象を拡大するものであります。

 次に、議案第二十一号、権利の放棄についてであります。

 本案は、債務者の死亡等により徴収が困難である債権を放棄するものであります。

 最後に、議案第二十四号、中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例であります。

 本案は、保険料率の改定等をするものであります。

 以上、よろしく御審議の上、御決定のほどお願いいたします。

○議長(礒野 忠議員) 
 ただいま上程されました議案第十一号、議案第二十一号及び議案第二十四号は、福祉保健委員会に付託いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(礒野 忠議員) 
 御異議なしと認めます。よって、本議案につきましては、福祉保健委員会へ付託いたします。


○議長(礒野 忠議員) 
 次に、日程第二十四から日程第二十七までを一括して上程いたします。これに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(礒野 忠議員) 
 御異議なしと認めます。よって、日程第二十四から日程第二十七までを一括して議題といたします。

     〔田野議会局長朗読〕


日程第二十四

 議案第十二号 中央区道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例

日程第二十五

 議案第十三号 中央区立公園条例の一部を改正する条例

日程第二十六

 議案第十四号 中央区立まちづくり支援用施設条例の一部を改正する条例

日程第二十七

 議案第二十号 訴えの提起について


○議長(礒野 忠議員) 
 提案者の説明を願います。

     〔区長 矢田美英君登壇〕

○区長(矢田美英君) 
 ただいま一括上程されました各議案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。

 まず、議案第十二号、中央区道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例であります。

 本案は、道路占用料の額の改定等をするものであります。

 次に、議案第十三号、中央区立公園条例の一部を改正する条例であります。

 本案は、区立公園の使用料の限度額等を改定するものであります。

 次に、議案第十四号、中央区立まちづくり支援用施設条例の一部を改正する条例であります。

 本案は、区立まちづくり支援用施設の申し込み資格の拡大等をするものであります。

 最後に、議案第二十号、訴えの提起についてであります。

 本案は、元使用者及びその連帯保証人を被告として、区立住宅の明け渡し等を求める訴えを提起するものであります。

 以上、よろしく御審議の上、御決定のほどお願いいたします。

○議長(礒野 忠議員) 
 ただいま上程されました議案第十二号から議案第十四号まで及び議案第二十号は、環境建設委員会に付託いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(礒野 忠議員) 
 御異議なしと認めます。よって、本議案につきましては、環境建設委員会へ付託いたします。


○二十三番(瓜生正高議員) 
 議事進行について、動議を提出いたします。

 本日の会議はこの程度とし、先ほど設置されました予算特別委員会並びに各常任委員会に付託されました議案の審査の関係もありますので、明二十七日より三月十八日までを休会とし、来る三月十九日定刻に本会議を開かれるようお諮り願います。

     〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

○議長(礒野 忠議員) 
 ただいま提出されました動議は賛成者がありますので、成立いたしました。よって、直ちにこれを議題といたします。

 お諮りいたします。ただいまの動議に御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(礒野 忠議員) 
 御異議なしと認めます。よって、本日の会議はこれにて打ち切り、明二十七日より三月十八日までを休会とし、来る三月十九日本会議を開きますから、定刻に御参集願います。

 本日は、これをもって散会いたします。

     午後四時四十六分 散会 


署名議員
議長 礒野 忠
議員 志村 孝美
議員 押田 まり子

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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