平成31年 予算特別委員会(第5日 3月8日)
1.開会日時
平成31年3月8日(金)
午前10時30分 開会
午後2時47分 散会
2.開会場所
第一委員会室
3.出席者
(15人)
委員長 鈴木 久雄
副委員長 田中 耕太郎
委員 中嶋 ひろあき
委員 石田 英朗
委員 瓜生 正高
委員 富永 一
委員 佐藤 敦子
委員 中島 賢治
委員 墨谷 浩一
委員 志村 孝美
委員 奥村 暁子
委員 渡部 博年
委員 山本 理恵
委員 渡部 恵子
副議長 田中 広一
4.欠席者(1人)
議長 礒野 忠
5.説明員
6.議会局職員
田野議会局長
長田庶務係長
一瀬議事係長
工藤調査係長
秋山書記
酒井書記
桝谷書記
黒須書記
7.議題
- (1)議案第1号 平成31年度中央区一般会計予算
- (2)議案第2号 平成31年度中央区国民健康保険事業会計予算
- (3)議案第3号 平成31年度中央区介護保険事業会計予算
- (4)議案第4号 平成31年度中央区後期高齢者医療会計予算
- (5)議案第22号 平成31年度中央区一般会計補正予算
(午前10時30分 開会)
○鈴木委員長
皆様、おはようございます。ただいまより本日の委員会を開会いたします。
本日は、議長が欠席いたします。
資料要求がありました23点について、また既に配付済みであります要求資料に訂正がありましたので、あわせて席上に配付いたしました。
第5款「福祉保健費」について、質問者の発言を願います。
○山本委員
おはようございます。よろしくお願いします。
まず、緊急通報システム及び高齢者あんしんコール事業について、要望をさせていただきます。
高齢者あんしんコール事業については、今回、見直しの報告がなされております。2月の委員会でも、高齢者あんしんコール事業の新規受け付けを中止し、類似事業である緊急通報システムに移行していく報告がございました。緊急通報システムの緊急通報機器の設置に関しては、自宅の固定電話回線が、アナログ回線に加えて光ケーブル回線にも設置できるよう、事業者と協議していただきたいと重ねて要望いたします。
本日は、2月の子ども子育て・高齢者対策特別委員会で出た高齢者電話料金等助成事業について伺ってまいります。高齢者宅の固定電話と個人の携帯電話に対する助成事業です。
まず、その目的を確認させてください。そして、助成人数と事業効果についてお尋ねいたします。
○吉田高齢者福祉課長(参事)
高齢者の福祉電話料助成事業でございます。
こちらの事業の目的でございます。
65歳以上のひとり暮らし、または高齢者のみの世帯、こちらは住民税非課税世帯でございますが、近隣に親族等が居住していない高齢者世帯に対しまして、電話料金の助成を行うことで安否確認を図るということを目的としております。
利用料金及び通話料を月2,500円を上限で助成しているものでございます。実績といたしましては、現在、289台助成してございまして、親族が近隣に住んでいない方に対しまして、定期的に安否確認のお電話をするというようなことで、安心して住みなれた地域で暮らしていけるというようなお声をいただいているところでございます。
以上でございます。
○山本委員
それぞれ御答弁ありがとうございます。
近くに住んでいない、遠くに住んでいる家族とのコミュニケーションツールとして助成をしているのかと思います。この助成に関しては、固定電話と携帯電話、両方の助成があるかと思います。どちらかを選択するとはいうものの、携帯電話については、各携帯会社がファミ割や家族割引などのサービスを既に行っております。例えば、ドコモですと、家族内の国内通話無料というのがございまして、ファミリー割引と各種割引サービスを組み合わせると、家族内の国内発信通話料が24時間無料となります。離れて暮らす親や子供など、みんな一緒に加入できます。請求書、送付先や支払口座を別々にすることも可能です。ちなみに、私、山本家の家族もみんなファミ割に加入しており、両親と通話料に関してはかからないような状況であります。また、auに関しては、2年契約プラス家族割で家族間の国内通話料が24時間無料になります。家族割に加入する場合は、分け合いコースと繰り越しコースを選択できます。無料通話つきプランの余った通話料金分をその月のうちに家族で分け合うこともできます。そして、ソフトバンクに関しては、同居している家族、親戚のほか、離れて暮らす家族や遠くの親戚、同居中のパートナーや友人、シェアハウスの仲間など、みんな家族として取り扱っています。また、その家族が多いほど割引額も大きくなっております。今や、離れて暮らす家族と家族間国内通話料が無料になるプランが当たり前となっています。そこにあえて行政が税金を投入して、携帯電話料金を支える必要があるのでしょうか。
高齢者電話料金等助成事業では、高齢者側のみの通話料金が助成されるのに対し、民間のサービスは双方が無料となります。固定電話もデジタル化時代を迎えており、電話回線がアナログから光回線、デジタルに移行しています。固定電話については各社さまざまなサービスを展開しておりますが、民間に任せられることはどんどん民間に任せていくという方向性を持っていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。
○吉田高齢者福祉課長(参事)
現在、電話料金助成を利用している高齢者でございますが、先ほどの289台のうち、固定電話の方が約9割、携帯電話、スマートフォンの方が約1割となっております。
委員の御指摘のありました携帯やスマホの家族割等についてでございますが、こういった家族割等の利用をするためには、それを利用する親族の方が全員同じ電話会社を利用しているということのほか、2年割ですとか、別のオプションサービスを一緒に契約するなどの条件がございます。もし高齢者が家族割を利用していることが判明いたしましても、例えば他の電話会社を利用している親族と日ごろから連絡をとっているということも考えられます。また、これは事例でございますが、親族が就労で忙しいですとか、遠方に住んでいるなどの理由で、親族ではなく、近隣の友人や知人、また地域の見守り協力員に日ごろお電話をしている高齢者もいるということから、親族のどなたかと家族割を利用しているからということで、一概に電話料金の助成ができないという判断をすることは難しいというふうに考えております。
以上でございます。
○山本委員 御答弁ありがとうございます。
さまざまなケースがあるかと思いますが、どこまで行政は介入、助成していくのかということについて今後考えていく必要があると思います。
次に、女性福祉資金貸付事業について伺ってまいります。
平成31年度予算では、約576万円計上されています。昨年度の決算、平成29年度決算では482万円計上し、支出済額は272万円で、執行率56.5%でした。執行率が低いにもかかわらず、今回、増額で予算を組んだ理由についてお聞かせください。
○溝口子育て支援課長
こちらの女性福祉資金貸付でございますけれども、現年度、また過年度の返済が滞っていらっしゃる方がどうしても出ているのが現状でございます。その中で、毎月督促及び3カ月に1度は催告という形でやっているんですが、それでもなかなか連絡がとれない方がいらっしゃる中で、平成31年度は債権回収業務の委託を予定してございます。そちらによって、今まで連絡がとれなかった方にも連絡をとり、回収をしていくということで、そちらの費用も入っているというところで、予算575万6千円を計上させていただいているところでございます。
以上でございます。
○山本委員
御答弁ありがとうございます。
この女性福祉資金制度についてですけれども、昭和33年に売春防止法における要保護女子を対象とした東京都の婦人更生資金がもとになっています。現在は、東京都から特別区に事業移管され、中央区が独自に実施している事業です。各区独自に運用しているため、貸付基準が異なっております。例えば、台東区、葛飾区、中野区、杉並区などは、もう制度を継続しておりません。中央区の制度の対象については、生活困窮ではない、返済能力のある女性、25歳以上の女性、配偶者のいない女性などが対象となっています。その目的は、経済的自立と生活意欲の助長を図ることです。
中央区は、返済が可能であるとみなした方に貸し付けを行っているにもかかわらず、返済がなされていない状況に問題意識を感じています。今定例会では、女性福祉資金を貸し付けた女性の死亡により、112万円の債権が放棄されております。
そこで、現時点で貸付金元利総額はどのぐらいあるのか、収入未済額はどのぐらいなのか、償還不能額など、ございましたら、お知らせください。
○溝口子育て支援課長
まず、現在の貸し付け状況でございます。平成29年度は3件で170万5,000円、また30年度は既に貸し付けているのが2件96万3,000円、こちらは1月末日現在の状況で、以降も事務を進めているところですので、これより多くなる予定でございます。
また、収入未済ですけれども、こちらは、申しわけございません。平成29年度決算になりますが、2,165万4,452円となってございます。
以上です。
○山本委員
それぞれありがとうございます。
現時点で収入未済額が2,165万円ちょっとあるということです。一時的あるいは緊急に資金を要する方に対して貸付制度は意義のあるものだと思うんですが、貸し付けたお金は区民の皆さんの税金です。公平性の観点から適切な措置を講じるとともに、滞納に至らないための継続的な対策が必要であると思います。
そこで、先ほども御答弁いただきましたが、平成31年度に債権回収会社、サービサーへの委託を予定しているということです。3カ月以上滞納し、長期間償還が滞っているものが20件と報告されております。これは資料27に報告されております。私は、借り入れ申し込みから償還までの一貫した相談体制を構築することが重要だと考えております。また、福祉資金の性質上、借受人の生活を圧迫し、壊すような制度自体、見直していく必要があると考えております。今後もこの制度の福祉的な寄与度や有効性について検討していただきたいと思います。また、母子・父子福祉資金や生活福祉資金貸付制度などの代替可能性についても検討していっていただきたいと思います。
次に、居宅訪問型保育事業について伺ってまいります。
これは、東京都の補助金を活用した事業だと認識しております。平成30年度は、新宿区、台東区、目黒区、中野区、府中市などが実施しております。中央区も、平成31年4月1日から事業を開始する予定ですが、新規事業として始める理由についてお聞かせください。
○溝口子育て支援課長
平成31年度から居宅訪問型保育事業を開始いたします。東京都のほうで認可外の居宅訪問型保育事業に補助金を出すという事業でございますが、私ども中央区のほうは認可事業として、国の固定価格での基準に基づいた居宅訪問型保育事業を実施いたします。
目的といたしましては、平成31年度も、今、ちょうど4月入園の方の入所の内定が出たところなんですが、引き続き待機児童が出るという中で、待機児童がいるどうしても仕事に復帰しなければいけないという方向けに、御自宅にシッターを派遣しまして、お子さんを御自宅でお預かりする居宅訪問型保育事業を、待機児童向けということで開始させていただきます。
以上です。
○山本委員
ありがとうございます。
待機児童に向けた事業ですけれども、この事業は、生後57日以上から2歳児クラスの児童を対象に、個人宅で保育する事業です。いわゆるベビーシッターと言われる在宅保育者が、個人宅において、保護者にかわって子供を養護します。この事業は1対1という保育形態であることから、多くの子供が利用できるわけではございません。事業の特性を踏まえて、保育の利用調整基準表の優先順位を十分に考慮し、居宅での保育の必要性のより高い子供を対象とすべきと考えますが、いかがお考えでしょうか。
○溝口子育て支援課長
こちらも認可保育所の基準と同じように、居宅訪問型事業を希望される生後57日以上、2歳児で、お申し込みいただいた方全体の中で、保育の必要性の高い方から、こちらを御案内するという形で進めさせていただく予定でございます。
以上です。
○山本委員
保育の必要性の高い方ということは、点数が高い方ということになると思うんですけれども、私が思うには、例えば中央区の利用調整基準表の優先順位のほうの、ひとり親家庭や、例えば保護者が入院しているとか、単身赴任世帯である、保護者または子供に身体障害、養育・精神障害等の手帳を保持している世帯、あるいは多子世帯で母親の産前産後ケアが必要といった、本当に保育の必要性の高い方に注目すべきではないのかなと思います。今回、認可の保育所基準ということで、国の子ども・子育て支援制度の施設、事業者向けハンドブックでは、居宅訪問型の保育の必要性が高い場合について、障害、疾患等の程度を勘案して集団保育が著しく困難であると認められる場合や、ひとり親家庭で夜勤の勤務がある場合などを想定していると書いてあります。
点数が高いというより、こういった本当に保育の必要性が高いというほうを重視すべきと考えますが、いかがでしょうか。
○溝口子育て支援課長
先ほど一部私がわかりにくい説明をしてしまったかもしれませんが、まず、この居宅訪問型保育事業自体は、集団保育ができない障害児のケアということで、障害児向けの医療的ケアの居宅訪問型保育事業は平成29年度から開始させていただいており、今、委員から御紹介ありました、障害をお持ちの方に対しては、既にこの事業を実施させていただいているところでございます。
新しく平成31年度からは、今度、待機児童向けということで、どうしても認可保育所に入って、すぐお仕事を開始したいんだけれども、それがかなわない方ということで、認可保育所と同じ利用調整基準を区のほうで設けさせていただいておりますが、それに基づいて適正に、本当に保育が必要な方で点数の高い方から御案内をさせていただくということで、きっちりと進めさせていただきます。
以上です。
○山本委員
障害児向けは、平成29年度、別枠で設けているということですね。わかりました。
では、最後に、保護者のいないおうちに子供の命と家の鍵を預けるということになるため、保育者としての知識や技術に加えて、保健や看護的な知識や技術が必要だと考えます。東京都のですか、研修が義務づけられているとはいえ、万が一の事故や緊急時における対応については、どのようにお考えか、お聞かせください。
○溝口子育て支援課長
こちらの居宅訪問型保育事業は、各御家庭で1対1でお預かりをする保育でございます。そのような中で、まず緊急時、例えば救急対応ですとかは、事業者のほうで保育者向けにきっちりと研修等も、心肺蘇生の研修ですとか、日ごろからきっちり行っているということで、そちらのほうも引き続き、区のほうも定期的に確認させていただきたいと考えております。
また、安全性につきましても、保護者の方と事業者のほうでもよく打ち合わせをしていただいて、保育者のほうですけれども、どうしても長時間になりますので、1日に2人の保育者が入りますが、不定期でいろいろな方が行くのではなくて、チームとしては、最大でも5名ということで、いずれにしても保護者の方ときっちりお話をして、そのお子さんをチームでお預かりするというような体制で、家庭における保育をしっかりとやっていくということで、区も引き続き、この事業の開始後も、確認をとりながら安全に進めてまいりたいと考えております。
以上です。
○山本委員
それぞれ御答弁ありがとうございます。
居宅訪問型保育に限らず、保育においては、子供が安全かつ安心して過ごせ、また保護者が安心して仕事ができるような環境をぜひ整備していただきたいと要望して、質問を終わります。
○鈴木委員長
次の質問者の発言を願います。
○渡部(恵)委員
それでは、まず産後ケアについて質問をさせていただきます。
今年度は、前年度よりも200万円ほど予算の計上が少なくて、にもかかわらず、昨日の委員への御答弁によりますと、今年度は1月末までで186人で、前年度、平成29年度の実績165人を既に大きく上回っているということでした。平成31年度予算案は、人数はどれぐらいまで拡大していく予定で立てていますでしょうか。
○吉川健康推進課長
産後ケアの利用実績ですが、平成29年度は、昨日答弁したとおり165人、平成30年度は1月末までで186人となっておりまして、10カ月で186人ですので、年間にしますと200人をちょっと超えるような数になるのかなということが予想されます。平成31年度は、これに伴いまして、平成29年度の決算額は165人で1,540万円であったことから、平成31年度に関しましては2,012万4,000円の予算を見込んでおります。
以上になります。
○渡部(恵)委員
2,012万4,000円で、対象は200人を超えていくというような予想を立てていらっしゃると。理解いたしました。
今、実際利用されている方のほぼ100%の方々から満足しているという御回答が出ていることは、大変すばらしいことだと思います。この事業は、平成27年から5カ年にわたって、国と東京都のサポートの中で、何とか合計特殊出生率を上げるための取り組みです。産後ケア事業は平成31年度で国と東京都の助成は終わりますけれども、次の方向性としては、中央区としてはどのようにお考えでしょうか。
○吉川健康推進課長
産後ケア事業ですけれども、委員御指摘のとおり、現在、国からの補助金が2分の1、東京都からの補助金が4分の1入って運営しております。国の補助金に関しましては、特にこれからの予定は示されていないんですが、東京都に関しましては、平成31年度をもって補助金が終了となる予定となっております。平成32年度以降の実施体制に関しましては、東京都やほかの区の状況、区民ニーズ等を見ながら検討を重ねてまいります。
○渡部(恵)委員
平成32年度は、他区の事情も鑑みながら検討していくという御答弁ですけれども、この産後ケアは生後10週未満の赤ちゃんと赤ちゃんのママが対象ということですが、実際に、私のところにもたくさん、退院後こそ支援が必要だということでのお声をいただいております。
そこで、先日、20人ぐらいの出産後のお母様に集まっていただきまして、公聴会をしました。そして、現在、大体40名ぐらいの方から、その後、ママネットワークの中で、出産前後、妊娠のときから産後に至るまで、どのようなニーズがあるのかというアンケートを私自身がとっております。その中で、産後、育児ヘルパーさんを半年間、1回の出産について15回までで2時間での利用を中央区は支援しておられますけれども、この育児ヘルパーさんを利用している人が極めて少ないんです。
育児ヘルパーさんは、現在、何人いらっしゃって、これまでどれぐらいの方々を年間サポートしているのか教えていただけますでしょうか。
○植木子ども家庭支援センター所長
育児支援ヘルパーについてでございます。
こちらは、妊娠中または出産後6カ月の御家庭に対して、区が契約した事業者からヘルパーを派遣しております。ヘルパーの人数につきましては、事業者が雇っているヘルパーということで、把握しておりません。現在、実績としましては、平成29年が114人で、30年度、現在、同じく114人の方が使っていらっしゃいまして、1月末までで延べ618日使っている状況でございます。
以上でございます。
○渡部(恵)委員
大体2,000人からの新生児が誕生する中で、この数字を見ますと、御自宅に戻ってきた後、1割にも満たない方々の利用という感じですよね。産後ドゥーラさんが中央区内に3人いらっしゃいまして、そのドゥーラさんからも私はお声を伺いました。ドゥーラさんは見たということで、これから幾つかのお話をさせていただきます。
まず、急いで来てくださいと呼ばれて駆けつけたところ、もう立てなくて四つんばいになって、ふらふらになっていた方がいたとか、それから産後3日目におうちに戻ってきて掃除機をかけた後、大出血をして救急搬送された、夜泣きがひどくて眠れないから来てくださいと言われ、ふらふらな状態である。また、初産が大体30代後半から40代前半の方々からの産後ドゥーラさんに対する要請が多いということです。
そして、区内3人のドゥーラさんのほかに、他区のドゥーラさんも来てくださったんですが、長い間お母さんを見ていて、母子手帳が今と昔は違う。だから、実母ですとか、義理のお母様の知識と現在の育児に対する知識が異なっているので、感覚が違うということ、また、中央区の場合は、出産年齢が30代後半から40代の方や、地方出身のママたちも多いので、なかなか実家の支援を受けにくい。あるママは産後ケアを聖路加で終えて家に帰るときに、支援する人はいますかということを尋ねられたと。ところが、自分の両親はもう他界している。支援がないと大変ですよということまで言われるんだけれども、そもそもお母さんからの支援があるということ自体がボーナスであり、家族によって違うんですというようなお声もございました。
私もここ数年、品川区のネウボラ事業ですとか、中野区、杉並区が取り組んでいることも、堤式を堤先生のところにも行くなどいろいろ勉強させていただいてきました。一般的に、最近のお母様はぎりぎりまで働いて出産に臨んでいくので、産んだ後、知識をつければいいやと思っていたんだけれども、実際は3時間ごとの授乳ですとか、それからホルモンバランスが大きく崩れることによりまして、まさか自分がこんなになるとは思わなかったと。それから、御夫妻で何組か来てくださったんですが、妻がまさかこんなになるとは思わなかったと。キレるタイプと引きこもるタイプと両方いらっしゃるようで、自分は沐浴以外、両親学級で習わなかったので、夫として、産後どのような支援をしていいかがわからない。産後育児に参加ができないというような、お父様のお声も実際ございました。
そうしたことから、育児ヘルパーさんが中央区にいるんですがということで質問し、そして40人ぐらいの方に現在まで御回答いただいておりますけれども、利用しなかったという方が1位で、2位は利用したという方が24.1%だったんです。まだ40人程度の回答ですので、この数字をそのまま皆さんにお伝えするということは差し控えなければならない部分もあるとは思いますけれども。逆に、出産後はどのような支援が欲しいかということを聞いたところ、育児ヘルパーさんを申し込むときに、ウエブ上での申し込みをしなければいけないんですが、出産後、目がちかちかして、リーフレットも読めないし、それからウエブ上の申し込み自体が煩わしかったというようなお声が、利用しなかった方の、なぜ利用しなかったかということの中の答えで複数ございました。そこで、やはり自分で簡単に民間にお願いするのがいいだろうということで、産後ドゥーラさんを調べて、ドゥーラさんを利用されている方が、実は82.8%もいると。
そして、育児支援ヘルパーさんの申し込みの簡素化も、お母様の75.9%でお願いしたいということでの御回答がございます。そして、3位が2つあるんですが、55.2%の方が聖路加の産後ステイの利用条件を緩和してほしいと、夕方以降の支援の充実をお願いしたい、そのような御回答と、4位、5位に母親の定期健診と、両親学級ではなくて父親学級の開催を24.1%の方がお願いしたいというようなことも来ています。
今、私が聞き取りしている段階では、このような現状が把握できているんですけれども、今後、育児ヘルパーさんに関して、支援をより厚くしていける方向性というのは、今の予算の中では御回答は厳しいとは思うんですけれども、具体的に中央区のほうに届いている声の中で、こうした声があるのであれば、改善していく考え方も一つあると思うんです。現段階で結構です。どのような方向か、お考え、感じていらっしゃるところを教えていただけますでしょうか。
○植木子ども家庭支援センター所長
現在、育児支援ヘルパーは、先ほどもお話ししましたように、妊娠届を受け取ってからお申し込み可能ということなんですが、子ども家庭支援センターに来ていただいての受け付けという形になっております。そういった中で、妊娠してとか、妊娠後、お子さんを連れてというところは難しいというお話もございますのと、今、一番の問題が、区は1事業者と契約しておりまして、ヘルパー等の人手不足というのも変なんですが、なかなかお母様方の御希望の時間に会うことができなくて、どうしても時間変更をしていただいたり、そういったことが多くなっております。そこにつきましては、他区も複数の事業者と契約してやっているようですので、そういったところは参考にしていきたいというふうに今のところ考えております。
以上でございます。
○渡部(恵)委員
そのように御対応を、少しずつでもとっていっていただければというふうに思っております。
他方で、多くのお母様から、あかちゃん天国はすばらしいという御回答をいただきました。育児に困ったときに、育児に非常にたけている方々から貴重なアドバイスをいただけるというようなお話をいただいています。それから、産後鬱になりそうになりながら、中央区の保育園にたまたま7カ月で入れたというお母様からは、保育園で育児にたけている先生から、育児の指導とか御相談に乗っていただけていることは本当にありがたいというお声もございます。他方で、キャンセルしたいときにも、わざわざ行かなければならない。子供がぐあいが悪いとか、自分がぐあいが悪くてせっぱ詰まっているのに、わざわざ出向いてキャンセルしなければいけない点においては、ウエブでのキャンセルができるなど、少し改善していただければというようなお話もございました。あと、病児保育に関しても足りないというお声と、病後児に関しては、どのタイミングで連れていったらいいかがわからないと。むしろ病児のほうがありがたいなどというお声もいただいております。
これらに関しましては、全てまとめて、中央区の所管の部長と担当課長にデータをお渡ししようと思っております。
このほか、まだ幾つか質問させていただきたいこともございますが、また別の機会に改めさせていただきます。ありがとうございます。
○石田委員
第5款「福祉保健費」の質疑も終了したと思われますので、次に、第6款「環境土木費」について質疑に入るようお諮り願います。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
○鈴木委員長
ただいまの動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○鈴木委員長
御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決します。
これより環境土木費に入りますので、関係理事者の方は席の移動をお願いいたします。
第6款「環境土木費」について、理事者の説明を願います。
○浅沼企画部長
(説明)
○鈴木委員長
第6款「環境土木費」について、質問者の発言を願います。
○佐藤委員
それでは、私からは環境土木費について質問を始めたいと思います。
本区は、環境に対する認識を、水とみどりにかこまれ 地球にやさしく 未来につなぐまち 中央区と掲げ、環境施策を推進していくために、中央区環境行動計画を2008年に策定し、さらに2008年の課題を踏まえ、中央区環境行動計画2018を策定いたしました。定住人口が増加し、そして、にぎわいが戻ってきた一方で、温室効果ガスの排出量や廃棄物の増加など、環境への影響が懸念されています。大量消費、そして大量生産という社会のあり方に、これは経済の発展にはつきものでありますけれども、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の一つのレガシーが環境問題への取り組みであってほしいというふうに思っております。
また、きょう席上に配られました資料133、23区緑被率の順位で、本区は22位という資料がございました。たくさんの子育て世代の方たちが快適な都心空間を求めて本区に移住してくるわけですけれども、一方で、やはり環境に対する意識も大変高くて、定期的に地方に出向いて、子供に自然環境を体験させているというような御家庭も少なくありません。このような背景から、本区においても、積極的に緑化を推進していくこと、そして環境保全や持続可能性についての視点を常に持ち合わせていただきたいと思います。
そこで、お伺いいたしますけれども、今回の予算におきまして、環境という視点から、本区の方向性はどのような将来像を描いておられるのか、お聞かせください。
○望月環境土木部長
今回の予算ということでございますが、環境につきましては、やはりこれまで継続してきている取り組み、またオリンピックがありますので、オリンピックに向けての取り組み、また、その後の中央区の環境という形での取り組みが必要だというふうに考えてございます。
特徴的な部分といいますか、新しいものは今回の中では余り多くありませんが、これまで取り組んできておりますリサイクルであるとか、あるいは清掃事業を含めました部分、それと特色でいいますと、中央区の森というのが一番特色のある事業だと考えてございます。こういったものについても、中央区の森は拡大をしたところでございまして、今後、何年かかけて、そういった部分での森林保全活動等もしていく、そういった部分の取り組みを続けていくこと。やはり環境に関しましては、できることを、まず継続していくことが一番大切な取り組みだというふうに考えてございますので、そういった取り組みを、中央区として、できることに全力で取り組んでいく内容だというふうに考えてございます。
以上でございます。
○佐藤委員
できることを継続していくということが、私も非常に大切だと思います。本当に共感いたします。
環境保全ということについては、本区が単独でできることはできることとして行っていただくということで、しかし、これは、やはり都全体としての課題でもあるし、国全体の考え方でもあると思います。そこで、行政区域を超えた広域的な視点から地球温暖化防止に貢献するということが重要であるという考えのもと、今、環境土木部長に答弁いただきました中央区の森事業が行われております。平成18年以降続いている事業ですので、ことしが13年目と。区と事業者、そして区民も連携して二酸化炭素の吸収源となるような森林を守り、そして育てていくという大変志の高い事業であるというふうに思います。
かねてから数馬地区、南郷地区での推進がなされておりましたけれども、今年度から新しい地区も森林保全活動の対象になるというふうに伺っております。矢沢地区の4.4ヘクタールが新たに加わって、地球温暖化の防止に資する事業として期待を寄せているところでありますけれども、矢沢地区における活動がどのようになされているのか、少し具体的にお聞かせください。
そして、同じく環境の観点から、3R、リデュース、リユース、リサイクル、都心部には当然のことながら鉱山はありませんけれども、都市鉱山という言葉を用いて、ごみとして大量に廃棄される家電製品を鉱山として見立てた造語です。都市鉱山から有用な資源を回収して、2020オリンピック・パラリンピックのメダルを金・銀・銅で5,000個つくろうというプロジェクトが、この都心鉱山プロジェクトです。言葉が大変好奇心をそそるということと、回収場所が本区の本庁舎であるということから、私自身も家族総出で参加をしております。
オリンピック・パラリンピック大会組織委員会が中心となって推進しているプロジェクトでありますけれども、今月をもって、このプロジェクトの受け付けが終了するというふうに伺っております。終了間近であるということですので、まず大会組織委員会全体の進捗状況をお聞かせいただき、あわせて本区における取り組みの進捗状況及び、想定できる範囲で構いませんので、その成果などもあわせてお聞かせください。
○石田環境推進課長
中央区の森の矢沢地区についてでございます。
CO2の吸収源として、森林保全活動をするのはもちろんのことですけれども、現状、ほとんど針葉樹の杉であり、間伐により、森の中の照度を確保することで、森の地面に眠っている植物の回復を促したり、広葉樹を植栽するなど、広葉樹と針葉樹の混合林に誘導し、檜原村に本来ある植物や動物が戻ってくるよう、自然豊かな森にしていきたいと考えております。
また、森の中にジグザグに歩道散策路を設置し、森を訪れた方々が自然を楽しめるような整備をしていきたいと考えております。さらに、矢沢地区と南郷地区の互いの上のほうが近い場所にあるということがわかりまして、相互をつなぐなど、連携した利用ができないか、今後検討していきたいと考えております。
以上です。
○石井中央清掃事務所長
3Rのリデュース、リユース、リサイクル、その中のリサイクルの部分でございます。オリンピック・パラリンピック組織委員会が主催してございます都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクトでございます。
こちらは、皆さん御存じだと思いますけれども、大会の5,000個の金・銀・銅メダルの製作を国民が参加いたしまして、小型家電のリサイクルによります貴金属を用いまして、メダルをつくっていこうというプロジェクトでございまして、平成29年4月から開始されてございます。
組織委員会全体の進捗状況でございますけれども、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が公表してございます数値でございますが、このプロジェクトには、平成31年1月末現在でございますが、全国で1,573の自治体が参加してございます。また、自治体によります小型家電の回収量でございますけれども、平成29年4月1日から10月31日までの実績で4万7,480トンとなってございます。
また、金属の回収量でございますけれども、平成29年4月1日から30年10月31日までの実績で、金が28.4キログラム、銀が3,500キログラム、それから銅が2,700キログラムでございます。達成率でございますけれども、金が93.7%、それから銀が85.4%、銅が100%でございまして、本年の3月31日で目標の金属を収集できる見込みが立ちましたので、3月31日で終了ということになりました。
それから、本区の取り組みでございますけれども、本区におきましては、平成29年4月から小型家電のリサイクルを実施しておりまして、このプロジェクトへは平成29年4月から参加してございます。また、回収場所につきましては、当初、リサイクルハウスかざぐるま明石町、箱崎町の2カ所、それから小学校、一部の中学校での学校拠点の回収によって行ってございます。また、さらに平成29年7月からは、区役所の本庁舎、また中央清掃事務所の2カ所を追加してございます。
本区の成果でございますけれども、本区も、参加後、たくさんの小型家電を提供いただきまして、平成29年4月1日から平成31年1月31日までのプロジェクト対象の回収量は1万7,936キロでございます。また、回収量に基づいた回収比率で算出いたしました金属の回収量でございますが、こちらは金が0.34キログラム、銀が3.59キログラム、銅が1.11キログラムでございまして、区民の皆さんからの御協力をいただいたという状況でございます。
以上でございます。
○佐藤委員
それぞれ御答弁ありがとうございました。
まず、矢沢地区の活動ですけれども、密集した杉の木であるということと、針葉樹ですので、間伐によって広葉樹にしていくということで、森林保全の活動につながるということだと思います。そして、国もまた率先して木材の利用を推奨しております。公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律がありますけれども、我々地方公共団体や民間事業者も、こういった国の方針に即して主体的に推進すべきというふうに思います。
そこで、お伺いいたしますけれども、矢沢地区における間伐の量というのも相当なものがあると思います。この間伐材を今後どのように活用していくのか、お考えがあったら、お聞かせください。
そして、都市鉱山のプロジェクトでありますけれども、かなり画期的なプロジェクトであるというふうに期待を寄せて見ておりましたけれども、金・銀・銅それぞれ小型家電のリサイクルを通じて、国民全体が参加することによって、オリンピックのヒロインやヒーローをたたえるという、すばらしい大義名分もあって、いいプロジェクトだなというふうに思います。引き続き、区民の協力を呼びかけ、成功させていただきたいと思います。こちらは、御答弁は結構です。
よろしくお願いします。
○石田環境推進課長
矢沢地区の間伐材の活用についてでございます。
区域の上部が特に急勾配であることや、上部に向けて細長い地形であることから、全ての間伐材を搬出することはできませんが、なるべく多くの間伐材を搬出していきたいと考えております。搬出した間伐材で製材となる部分については、関係部局と連携を図りながら、公園のベンチや本の森ちゅうおう、晴海地区新設小学校及び中学校、晴海四丁目施設に活用できないか、今後検討していきたいと考えております。
搬出材で製材にできない部分は、檜原村にまきステーションがありますので、そちらに提供していきたいと考えております。また、やむを得ず搬出できない間伐材は、なるべく歩道、散策路の路肩や土どめなどに有効活用していきたいと考えております。
以上でございます。
○佐藤委員
御答弁ありがとうございます。今後も、さまざまな区民の憩いの場あるいは公共施設で活用していただきたいというふうに思います。
少し話題を変えまして、環境にやさしい道路の整備、それと環境に関連して、LED化の進捗状況についてお伺いしてまいりたいと思います。
まず、遮熱性舗装事業でございますけれども、近年の猛暑は、やり過ごすだけでも大変だなというふうに思います。そして、都心部である本区は、ヒートアイランド現象を少しでも緩和する道路ということで推進していただいていることと思います。
昨年、東京オリンピック・パラリンピックのマラソン競技の開始時間が議論されたりしました。新国立競技場をスタートして15キロぐらいで浅草に着きますので、東日本橋、清洲橋通り、京橋、銀座と、本区に入るのは、早いですから、開始から四、五十分後なのかなというふうに思うわけです。開始時間が7時半なのか、それ以前なのかにもよりますけれども、スタートから四、五十分で本区に到着してしまうということも考えて、いずれにせよ万全の対策を講じていただきたいと思っております。
そこで、お伺いいたしますのが、まず本区における遮熱性舗装の現在における整備状況についてお聞かせください。
それと、LED化の状況についてお聞きをします。
省電力のLEDにかえることで、CO2の削減による地球温暖防止に貢献するということで、本区でも街路灯のLED化を進めておられます。平成24年より行っていると、以前の委員会で御答弁いただきましたので、7年目を迎えております本事業です。まず、進捗状況をお聞かせいただきたいと思います。
そして、予算(案)の概要の25ページに書いてあります充実事業、照明灯のLED化についてでございますけれども、省資源・省エネルギー化と維持管理経費の縮減を図るとなっております。この点について、維持管理費の縮減は、歓迎すべきことではありますけれども、具体的にどのような縮減になっているのか、あるいはどのような縮減を目指していくのか、お聞かせください。
○落合道路課長
遮熱性舗装の整備状況についてでございます。
遮熱性舗装につきましては、環境にやさしい道路の整備ということで、平成18年度から、幅員22メーターの道路、また低騒音、排水性舗装の道路で整備を行っております。平成29年度からは、東京オリンピックの競技場周辺の暑さ対策に向けて、競技場、また競技会場へのルート、また人の多い箇所などにおいて整備を行っております。
現在までの整備状況ですが、人形町通り、八重洲通りなど6路線について整備を行っておりまして、全体で延長約5,600メーターの整備を行っているところでございます。また、今年度におきましては、銀座通り、また鍛冶橋通りといった2路線で整備を進めているところでございます。
以上でございます。
○池田水とみどりの課長
LED化の状況について御報告させていただきます。
LED化につきましては、委員の御指摘どおり、平成24年度から本格的に実施させていただいている状況でございます。また、2020年12月31日以降、水銀に関する水俣条約、いわゆる水銀条約もございまして、水銀灯の街路灯である路線から優先的に整備をさせていただいております。7年目ということで、現在、街路灯が全体で6,395基ございますうち、3,132基、率として49%がLED化になっております。また、平成31年度末、次年度末においては、8メートル以下の区道の水銀灯については、全て完了する予定となっております。
また、具体的にどのようなことが縮減につながっているかという御質問でございますが、委員のお話のありましたとおり、まず1つとしては、地球温暖化の対策として、CO2の削減につながっているというふうに考えております。また、LEDの特性である長寿命化によりますランプ交換工事の削減、また電気使用量の削減に伴いまして、電気料が削減になっているというふうに考えております。具体的に、CO2の削減に関しましては、例えば40型の蛍光灯とLED照明の場合ですと、約64%のCO2排出量の削減が可能というふうに言われております。また、ランプの長寿命化ですけれども、通常の蛍光灯ですと約1万2,000時間の寿命、3年から4年ぐらいの寿命ですが、LED灯の場合は約5万時間ということで、10年以上の寿命というふうに言われております。また、電気使用量の削減というところでいいますと、例えば8メーターの区道で、現在の街路灯ですと、約70ワットの電気使用量になっておりますが、これをLED化することによって34ワットという形で電気使用量が削減されます。金額にしますと、約306円の縮減となっております。こういったものの取り組みによって、環境に、また、さまざまなところで縮減につながっているというふうに考えております。
以上です。
○佐藤委員
それぞれ御答弁ありがとうございます。
幅員22メートル以上の低騒音の舗装、それから観光地や人通りの多い道路及び人形町通りを含めた6路線5,600メートルほどが既に完了しているという御答弁をいただきました。熱をためないで環境に優しい道路を整備する、環境にも人にも大変優しい有効な事業であるというふうに思います。この取り組みは、冒頭に申し上げましたオリンピック・パラリンピックに向けて、進められるところまで最大限進めていただきたいと思うわけですけれども、来年度以降の整備、つまりオリンピック・パラリンピック東京大会までに、どの程度整備が完了する予定であるのかについてもお聞かせいただきたいと思います。
そして、もう一点、街路灯のLED化による維持管理費の縮減について、大変御丁寧に御答弁をいただきました。電気使用量も減って、電気料金も減るというお答えでありました。この点は、環境の面からも、本区の財政上の面からも歓迎すべきことであると思いますので、今後も継続をして進めていただきたいと思います。
長い寿命と球切れの心配がない、そして、今御答弁いただきましたように電気量と電気代の節約になるということでありますので、一様に評価されているLEDなわけですけれども、一方で、LEDは重量が重いとか、光が拡散しないという御指摘もあるかと思います。この点について、本区におけるLED化の課題や解決すべき点なども、もしありましたら、お聞かせください。
○落合道路課長
来年度の整備の予定の箇所についてでございます。
来年度につきましては、中央市場通りの約450メーターの区間におきまして、道路改修とあわせまして、遮熱性舗装を実施する予定でございます。
また、東京オリンピック2020大会のマラソンコースとなります清洲橋通り、清杉通りの約1キロの区間につきましては、平成21年から23年度に整備のほうは一旦行っているといった状況でございます。しかしながら、整備から10年程度経過していることから、交通量などによりまして劣化や舗装のわだち堀れなどが発生している箇所がありますので、こういった箇所の部分的な補修を行い、マラソン選手の快適な競技に資していきたいというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
○池田水とみどりの課長
現在、LED化、先ほども答弁させていただいたとおり、幅員8メートル以下等について進めさせてもらっているところですが、今後、広幅員の道路のLED化を進めていくという中では、実は、LEDそのものは、現在の狭い幅員の街路灯であれば、ランプ交換等だけでLED化を進めていくことが可能だったんですが、広幅員になりますと、排出するワット数が、現在の街路灯ですと200ワットから400ワットの街路灯を使っているんですが、LED化することで70ワット以上のランプを使用することになります。
そういったところで、実は、今の街路灯の灯具でランプを交換した場合に、熱により、まだ基盤が弱いというところが課題として残っておりまして、今後、広幅員のLED化をする場合には、灯具そのものの交換、または支柱から交換しなければならないのかなというところが1つ、それとまた先ほどの、以前は直線的な光で拡散がなかなかというところもあったんですが、現在、メーカー側の技術も進歩しまして、大分広がるようになってきております。しかし、通常のランプに比べると、その辺はまだ課題があるのかなというところがございます。現在、広幅員の道路に街路灯を設置している場合、場合によっては車道灯だけで済んでいたものが、今後、広幅員になりますと、歩道も広いということから、歩道灯の整備もしなければならない可能性があります。今まで1灯式だったものを2灯式にしなければならないとか、そういうところで経費が少しかさむ場合もあるというところが課題となっております。
以上でございます。
○佐藤委員
それぞれ御答弁ありがとうございます。
オリンピック・パラリンピックのマラソンコースとなる1キロメートルの区間は、遮熱性舗装の整備が完了したと。あわせて、10年たっているので、ふぐあいがある場合は補修も進めておられるとのこと、引き続き、将来を見据えた道路整備をぜひ抜かりなく進めていただきたいと思います。
そしてまた、LEDについては、今後もさまざまな問題が想定されると思いますし、また、まちのほうからも問題提起等あると思いますけれども、適宜御対応くださるようにお願いいたします。
少し話題を変えまして、地下鉄新線検討調査についてお伺いいたします。
昨年の10月に開催されました都心・臨海地下鉄新線推進大会に、私も、公職について初めて参加をさせていただきまして、地域の方々や関係者の方々が地下鉄新線の早期実現に向けて、すごく強い思いを持っている。熱意に初めて向き合った経験でありました。懸命な御活動からも、やはり本区としては、まず臨海部と都心部の交通需要の件を、区民の声に応えて、都心部・臨海地域地下鉄構想をしっかりと進めていくことを共通認識とすることを、まず確認いたしたいと思います。
一方で、東京都は、羽田空港アクセス線、新空港線、東京8号線、東京12号線、多摩都市モノレールの北端と南端の6路線を平成28年の交通政策審議会の答申で、事業化に向けて検討などを進めるべきといたしました。平成30年度には東京都鉄道新線建設等準備基金を創設し、事業化に向けて進めようとしております。この6路線の中には、都心部・臨海地域地下鉄構想は位置づけられておりませんでした。また、6路線の総事業費は約1兆円というふうに試算をされていることから、東京都は鉄道新線建設等準備基金の創設をして、この3月末の段階で既に残金620億円となる見込みであるとしております。
この点でございますけれども、地下鉄新線を強く要望している本区としては、どのように捉えて、どのように対策を講ずるのか、お聞かせください。
○望月環境土木部長
まず、地下鉄新線の、昨年、推進大会が開催された部分での区の受けとめ等でございます。
これまでも地下鉄新線のお話については、地域の声もいろいろいただきながら検討してきた状況はございます。地域の熱い思いを、地域だけではございませんが、しっかり受けとめて、今後も区として全力で取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。昨年が第1回ということですので、これを継続しながら、この新線の実現に向けて検討を進めてまいりたいというところです。
また、東京都の6路線の部分についてでございます。
こちらについては、前回の交政審の答申に位置づけられていたもの、あるいは東京都が深くかかわっている計画のもの、そういったところでの基金の積み立てであるというふうに考えてございまして、今回初めて今の答申に位置づけられておりますが、その部分からいきますと、東京都の立場あるいは判断で、これが基金として積み立てられたんだろうというふうに、本区としては思っております。余りそこの部分で中央区が気にすることはないのかなと。
今回の中央区の検討路線が劣っているとか、そういうことでは一切ございませんで、この答申の中では、前回は順番的な部分の試算があったんですけれども、今回何もされていないという状況であれば、全てが同じスタートラインなのかなというふうにも考えられます。区としては、先ほど申しましたように、全力でその実現に向けて、地域と一体となって取り組んでいくということが必要だというふうに考えてございます。
以上です。
○佐藤委員
御答弁ありがとうございます。やはりぶれてはいけないなというふうに思います。地下鉄新線及び基金の対象となる6路線と同等またはそれ以上に重要であるという御認識を持っておられるというふうに思います。
東京都は、ことし1月15日、築地まちづくり方針、素案ですけれども、公表いたしました。食のテーマパーク機能を有する新たな市場として東京を牽引する一大拠点とするという基本方針であるそうですけれども、国際会議場などが中核とされておりまして、食のテーマパークであったり、市場機能というものは盛り込まれておりませんでした。都心部・臨海地域地下鉄構想の駅については、築地市場駅との関係、舟運等との連携に配慮すると記載されておりました。
こうした開発動向がある中、鉄道事業とまちづくりが連携をしているという方針を検討する必要があると思います。こういった現状において、区としてどのように捉えておられるのか。また、平成31年度予算に計上されている地下鉄新線検討調査の内容について、どのようなものになるのか、お聞かせください。
○三留環境政策課長
新年度の新線検討調査についてでございます。また、委員御案内の築地まちづくり方針について、どのように捉えているかということでございます。
まず、御案内いただきました築地まちづくり方針には、交通結節点の形成に係る方針において、都心部との連携に向け、地下鉄など基幹交通インフラ整備の具現化を図るというふうに記載されてございます。また、委員御案内ありましたとおり、留意事項に、都心部・臨海地域地下鉄構想駅については、築地市場駅との関係、舟運等との連携に配慮するというふうに記載されてございます。本区といたしましては、この地下鉄の実現に向けまして、踏み込んだ内容が書かれているのかなというところでございます。これを整備に向けての好機と捉えて、これから進めるべきと考えているところでございます。
また、平成31年度予算に計上してございます検討調査でございますが、このまちづくり方針で示された市場跡地、それから現在進んでおります選手村の跡地などの開発動向、さらには東京2020大会の施設が恒久化されたということ、それから豊洲市場の開場など、この二、三年でいろいろと変化しているということがございますので、前回、平成26、27年度にいたしました調査のフォローアップ、要は時点修正というような形で、いろいろと検討を進めたいと思っております。
いずれにしましても、先ほど環境土木部長が言いましたように、今後、本区が必要とする新線地下鉄につきまして、積極的に取り組めるように、まずその足がかりをつくりたいと思っているところでございます。
以上でございます。
○佐藤委員
御答弁ありがとうございました。
小池都知事の公約の中身が完全に変わっているけれども、方向性は変わっていないとおっしゃる都知事と、きのうなどは、議会側にはそれを詭弁というふうに批判する主張もありました。まだしっかりとした方針がまとまらない中、やはり本区としては、ぶれてはいけないと思います。中央区のためになるように、地下鉄新線の実現に向けて進んでまいりたいと思いますし、特に事業主体を含めた事業計画の十分な検討という点については、再整理、そして施策として磨き上げていっていただくようお願いをしたいと思っております。
少し時間がありますので、公衆便所について質問させていただきます。
予算書の190ページにあります公衆便所管理事業についてお伺いいたします。
災害時の緊急時に公衆衛生を確保する上で、公衆便所の役割は重要であるというふうに認識をしております。また、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会まで、あと1年余りとなりましたので、多くの外国人観光客を含めた、誰もが利用する公衆便所を整備して、維持管理をしていただきたいと思います。
現在、便器の多様化ですとか、だれでもトイレとか、いろいろな取り組みをしておられるというふうに認識しておりますが、現在までの進捗状況をお知らせください。
○池田水とみどりの課長
公衆便所の、誰もが使えるというところでの整備状況についてですが、1つは、便器の洋式化です。オリンピック等に向けまして、外国人の観光客の方も多くなるということで、便器の洋式化に取り組んでおります。それと、委員のお話もありましたとおり、だれでもトイレの整備、それとピクトグラムと多言語表示について進めさせていただいております。
便器の洋式化につきましては、現在、83カ所あります公衆便所のうち、65カ所に洋式の便器があるという状況になっております。また、だれでもトイレにつきましても、全83カ所のうち、同じく65カ所にだれでもトイレが整備されておりまして、残り18カ所という状況になっております。また、ピクトグラムと多言語表示につきましては、だれでもトイレにつきましては、100%表示されている状況となっております。
また、これとは別に、トイレの清掃作業ですけれども、外国人や来訪者の多い銀座地区におきましては、通常、日に2回清掃を行っているところを、今後3回にふやすなどの対応もしていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○佐藤委員
御答弁ありがとうございました。
海外に行くと、人通りの多いところの公衆便所というのはきれいなんですけれども、ちょっと住宅街とかへ入ったりすると、トイレがなかったり、すごく汚かったりとか、それで一気に観光のムードが下がってしまうということもあります。本区は、そうではなくて、トイレが本当にきれいで行き届いているという清潔な中央区を目指していただきたいと思います。
以上、環境土木費について聞いてまいりましたけれども、環境保全という視点と、まちの経済的な発展という、一見相反する2つの視点が必要とされる大変重要な款であるというふうに認識をしております。今後も、引き続き本区の独自性を大切にしつつ、先進性と環境への高い意識を兼ね備えたまちづくりをお願いいたしたいと思います。
そしてまた、地下鉄新線に関しては、ぜひいい方向に動いてくれることを願っております。
以上で質問を終わります。
○石田委員
ただいま第6款「環境土木費」の質疑半ばではありますが、暫時休憩し、午後1時に委員会を再開されるようお諮り願います。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
○鈴木委員長
ただいまの動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○鈴木委員長
御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決します。
午後1時に委員会を再開いたしますので、御参集願います。
暫時休憩いたします。
(午前11時52分 休憩)
(午後1時 再開)
○鈴木委員長
休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。
資料要求がありました19点について、席上に配付いたしました。
第6款「環境土木費」について、質問者の発言を願います。
○中島委員
午後一番の質問ということで緊張しておりますが、よろしくお願いいたします。
環境土木費ということで、なかなか奥の深い款だというふうに思っています。
まずは、一番の功績ということで、江戸バスかなと。コミュニティバスについて、いろいろお聞きしたいなと思っております。
コミュニティバス、平成21年12月からスタートして、私の記憶する限り、着実に利用者の数が伸びているというふうに思っております。そんな中で、現在、もう10年がたとうとしておりますが、江戸バスに対する現在の評価と課題など、ありましたら、お聞かせいただきたいと思います。
○三留環境政策課長
江戸バスについてでございます。
委員御案内のとおり、江戸バスにつきましては、来年度をもちまして10年ということで、乗車人数に関しましても、ここのところは伸びているところでございます。平成29年度に対前年比で3名ほど少なくなりましたけれども、30年度につきましては、それを上回れそうな勢いでございます。成果につきましては、そういった形で地域の皆様に御利用いただけているということが一番の成果かなと思ってございます。
課題でございますけれども、やはり公共施設を連絡するということで、これまでもいろいろと御要望がございましたが、要はルート的なもの、一方通行であるとか、また回れない地域が発生しているとか、時間的な問題であるとか、そういったところが課題であると認識してございます。
以上でございます。
○中島委員
ありがとうございます。まさしく、その点をきょうはお願いしようと思って、これを掲げさせていただいたんです。
ただ、いいところはもっとあって、コミュニティバスに乗ると、高齢者が来たり、お子様連れのお母さんが乗ってきたりすると、誰とは言わず、皆さん、自然に席を譲るんです。なかなか都バスでは見られない情景で、それがほとんど定着している。乗って移動というのもあるんですが、モラルという意味では、すごく勉強になるというふうに思っております。なかなか形としてあらわれてこないので、表にはなかなか出てこないので、きょうは紹介させていただきました。
さっきの課題です。まさしく、そうだなと。いまだに逆方向はできないですかというお話と、もう少し時間が早くならないかというお話をいただいております。月島地域の方は、幾ら話をしても、うちは通らないから関係ないというような方もいらっしゃいます。
そこで、きのうの発言の中で、環状2号線を通るルートも今後考えていくというようなお話を、たしか聞いたような気がするんですが、現実、勝どきへ、袋小路で行って戻ってくるというよりも、やはり晴海側から行ったほうがいいのかなと思っているんです。きのうのお話ですと、将来的にというか、オリンピック後にと言われていたんですが、その辺の確認をもう一度させていただきたいと思います。晴海から2号線に入って、勝どきから出てくるというような形をお考えになっているのか、その実施はオリンピック後の2020年明けぐらいになるのか、その時期もともにお知らせいただければと思います。
○三留環境政策課長
江戸バスのルートの改編ということでございます。前の委員会等々でも答弁させていただいておりますが、ルートに関しましては、どこをどのように通ってという案は、現在、まだ具体的にはございません。今後、委員御案内のルートも含めて検討させていただくような形になると思います。
それから、ルートの変更時期ということでございますが、環2ということではなくて、オリンピックの選手村の跡地のまち開き、それから今度晴海でふえます公共施設等々の開設時期が大体そのぐらいだろうということで、それをにらんで、ルートのほうの検討をさせていただきたいと思っているところでございます。
以上でございます。
○中島委員
なかなか公言できない部分はわかるんですが、今のお話を推測していけば、選手村で2号線でというような話になってくると、また入って出てくるのかという話にもなりますので、方向性としては、2号線で勝どきに行って戻ってくるという形をぜひ考えていただきたいなと思います。
一番言いたかったのは、もし路線の変更をお考えになるのであれば、きのうの私の発言の中で、築地を巻き込んだ移動手段として活用できないかなと。今の2路線のままだと、なかなか難しいかなという気がするんです。できたら、月島で1路線、京橋で1路線、日本橋で1路線という中で、うまくクロスする接点が設けられれば、きのう発言いたしました日本橋、銀座、京橋などをぐるっと回れるようなコースがつくれるかなと。コースだけではなくて、3路線にすることで、今60分以上かかっている時間が40分ぐらいに短縮できるかなというふうに思っているんです。そうすると、区民の方が要望されているルートの件とか地域性、さらには時間の3つが多少でも改善できるかなと思っておりますので、ぜひ再度ルート等を考えるときには、それを検討の場に入れていただければというのをお願いさせていただき、次の質問に移りたいと思います。
同じコミュニティということで、コミュニティサイクルですが、今、コミュニティサイクルは多くの方が御利用になっていて、ほかの区においても乗り入れができることで、大変多くの方がお使いになっています。コミュニティサイクルを導入してから、ことしで3年目になるわけですけれども、これも同じように、現状の評価と課題ということで、お話しいただければと思います。
○三留環境政策課長
コミュニティサイクルについてでございます。
委員御案内のとおり3年目を迎えますが、現在、まだ実証実験を延長させていただいているところでございます。平成27年10月に、自転車が200台、サイクルポートにつきましては18カ所で始まりました。これが、平成30年現在で、自転車が400台、現在のサイクルポートが54カ所になってございます。当初3区で始めたものが、目黒区が試験的な参加をして、今現在、10区になってございます。委員御案内のとおり広域な連携が図れて、利用のほうも伸びているところでございます。
課題につきましては、サイクルポート内での適切な配置、それから公開空地の利用であるとか、自転車の再配置の問題が大きな課題になってございます。
以上でございます。
○中島委員
どうもありがとうございます。
私も、歩いていると、よく見るだけではなく、私も大変利用させていただいているので、本当にありがたいというふうに思っております。
それとともに、課題としてよく聞くのは、自転車走行に関しての道路の、さらに歩道の状況だというふうに思っております。一番顕著に危険を感じるのが勝鬨橋です。あそこは、場所によって2メーター80センチないので、本来は自転車が走行できない場所だというふうに私は認識しているんですが、外側にちゃんと自転車ナビマークの印もついて、外を走るようになっておりまして、地域の婦人からは、車道を通らなきゃいけないんですよねということで、婦人の方が車道を、危ないながらも通っているという状況になっています。
まず、1つ聞きたいのは、ナビマークの法律的な力です。何となく私たちが知らないうちにナビマークができて、法律上の位置づけがどういうふうになっているのかというのが全然知らされないまま、ナビマークを主張されているという気がしているんです。
それと、歩道を自転車が走るということで、本来は、車道側から遠い側と、本当はラインか何かが入って、しっかり分かれていればいいんですが、分かれていないような状況もあります。そんな中で、今後、自転車が走行するためには、やはりもっと的確な自転車の通行帯を確保していかなければいけないのではないかというふうに思っております。
お聞きしたいのは、先ほどのナビマークの法律的なものと、歩道の今後の考え方、さらに車両通行帯の拡大について、この3点についてお聞きしたいと思います。
○三留環境政策課長
自転車走行空間についてでございます。
委員御案内のナビマークにつきましては、ここを通らなければいけないという法的根拠がないと認識してございます。自転車の走行に関しましては、自転車は軽車両、原則車道ということで、ただし危険を感じる場合には歩道を走っても構わないという規定もございます。また、年齢的な要件で歩道を通行しても構わない。それから、歩道に通行可の表示がある等々で、原則車道といいながらも、歩道の通行が認められているような状況でございます。
それから、今後の通行帯に関しての考え方でございます。
基本的には、自転車、歩行者、それから車両が全部分離されている、これがベストでございますが、道路の幅員等、それから御案内のように歩道の幅員等によりまして、これがなかなかできていないのが現実でございます。とはいいながらも、安全な通行帯が確保できるように、今後も関係機関と調整しながら、オリンピックに向けた東京都の自転車推奨ルート等で本区も整備してございますので、連携を図ってまいりたいと思っているところでございます。
以上でございます。
○中島委員
どうもありがとうございます。
これだけレンタサイクルがふえてくるということは、施策的にはうまくいっているというふうに思っているんですが、その成果として、個人の使用の自転車が軽減されているのか、自転車の絶対数が減っているのかということと、駅周辺の駐輪場の駐輪状況、さらには月島の駐輪状況などは、逆に、がらがらにあいているにもかかわらず、有料の駐輪場をそのまま保っている。今後の月島の駐輪場の使い方も、お聞かせいただければというふうに思います。
○三留環境政策課長
自転車の対策についてでございます。
まず、自転車の利用につきましては、自転車の個人利用とコミュニティサイクル、共同利用の2つがあわさって1つになっていく、これが一番望ましい姿であると思っております。ただ、本区の人口の増加とともに、自転車の数もふえているようでございます。駅前の放置自転車対策ということで、即日撤去の対応をさせていただいたのが平成26年だったと思いますが、その翌年度には放置自転車の台数が約半分ほどに減りました。ただ、その後、わずかながら、放置自転車は微増の傾向がまた見られる状況でありますので、今後も放置自転車対策に関しては、対応をとっていかなければいけないのかなと思っているところでございます。
それから、月島駅前第一駐輪場の件でございますが、さきの歳入の際にも別の委員に答弁させていただいたとおり、なかなか利用率の向上が図れないのが現状でございます。基本的には、周知、それから周りの放置自転車対策の強化等ということで、その活用を図っていきたいというところでございますが、いろいろと御要望等があると思いますので、今後さまざま検討させていただきたいと思っております。
以上でございます。
○中島委員
どうもありがとうございます。
結局、駐輪に関して規制をどんどんかけていくと、駐輪場を有料にしているせいで、では、どこにしわ寄せが来るかというと、公共施設とか、さらにスーパーの駐輪場とか、あげくの果ては歩道の車道側にずっと並ぶというような形になる。地域的には、各スーパーもかなり自転車に関しては、自分の敷地内から出すような形で取り組んでいる姿を見ると、自転車の置き場がないというのが現実です。有料の駐輪場を皆さん使ってくださいという話なんですが、今回、資料129を見ても、地下駐輪場がみんな3割程度しか使われていなくて、ほとんどあいている。それにもかかわらず、放置自転車がなかなか減らない。
一番困っているのは、先ほど言った月島駅前第一駐輪場です。あそこは地上部分にもかかわらず、有料ということで、一番立地条件がいい割には、中でも最悪の利用率になっている。これは、このままでいいんですかという話なんです。せっかくある駐輪場をもう少し有効的に利用できないかということと、区民の方は、月島方面は、自転車で移動される方が多い。買い物もされる方が多い。使っている方の姿を見ると、やはりお店の前とか、結局、出張所の駐輪場に置いて仕事に行かれたりという現状です。それをよしとしろという意味ではなくて、締めるところはしっかり締めなければいけないですけれども、しわ寄せが来る部分があるということをもう少し理解していただいて、自転車の駐輪に関しては、もう少し考えた施策がとれないかと思うんですが、その辺はいかがでしょうか。
○三留環境政策課長
委員にいろいろと御案内いただきました課題等々、十分に承知しているところでございます。本区における、商業地域であるとか、商業活動にも自転車が使われていたり、また大変便利でエコで、そういった形での自転車の活用方法というのも、国のほうで推進しているところであります。その活用と、また取り締まりと、なかなか苦しいところではございますが、駐輪場の活用につきましては、さきにも述べさせていただいていますように、その対策の一環として、駐輪台数を確保しないと、なかなか取り締まりができない。それだけではないとは思いますけれども、そういったところもございますので、では、すぐに何かもっと有用なものに転用していこうかということは、少し難しいのかなと思っているところでございます。
いずれにしましても、今後の自転車のあり方に関しましては、十分粘り強く対応していきたいなと思っているところでございます。
以上でございます。
○中島委員
どうもありがとうございます。
くどく言って申しわけないですけれども、月島第一は、できれば、レンタサイクルのポートをぜひ置いていただきたいなと。そこに置くことによって、月島特別出張所にあるレンタサイクルの自転車の量が減るというふうに見ているんです。区として、またそこに制限をかければ別ですけれども、そうすると、その部分に関しても、もう少し自転車を置けるスペースが拡大するかなというふうに思っております。まず、駅の上の月島駅前第一駐輪場、有料の部分をもう少し考えていただいて、シェアできるコミュニティサイクルのポートをぜひ誘致していただきたいなと思います。よろしくお願いします。
それとともに、オートバイの駐車に関して、地域の方から大変強く言われておりまして、オートバイの場合は、罰金という形で、かなりしっぺ返しを食う。かといって、急にオートバイをとめるところを探すこともできない。今回いただいた資料132に、オートバイの駐車場について書かれているんですが、これはあくまでも駐車場、置ける場所が主体に出ている。地域的に、居住で、皆さんが住んでいる場所ではない。最初の京橋プラザに関しては、プラザの下ですから、別にいいんですけれども、あと、行きたい場所かどうかという問題もある。
何が言いたいかというと、結構こういう形で、オートバイは、もう少し細かく駐車できるスペースをつくってほしい。例えば、車のパーキングみたいに、あれは銀座にはあるんですけれども、パーキングでとめられるような形とか、いろいろなところにつくっていただいて、オートバイの持っている利便性を損なわないような対応ができないかというふうに思っております。
それと、佃のほうではよくあるんですが、長屋があきになると、そこを潰してオートバイの駐車場にしたところがあって、そうすると、オートバイが大きいものですから、エンジンをかけたまま入ってきて、朝早かったり、夜遅かったりすると、その隣の家が、結構うるさい。そういう問題も出てきているので、どっちをとるかという問題もあるんですが、モラル的な問題がかなり強い部分はあるんですが、そうなったときに、駐車場を軒並みつくっていいのかという問題も出てくるんです。そうなると、道路のコインパーキングをオートバイのために細分化するという案が一番スムーズかなというふうに思っております。その辺の可能性に関してお聞きいたします。
○三留環境政策課長
二輪車の駐車に関してでございます。
委員にデメリットも含めて御案内いただいているので、ここでいろいろと答弁させていただくことはないのですが、道路上の二輪の駐車に関しましては、他区でも取り組んでいるような状況等があると思います。実際に私も見たこともございますので、そういったものの例示等も含めながら、ただ、本区における交通事情等々も含めて検討が必要かなと思っております。
以上でございます。
○中島委員
どうもありがとうございます。
車のパーキングが置けるのであれば、それを細分化するだけなので、基本的にはできるだろうという気はするんです。ぜひそういったものを、銀座や京橋とかビジュアル的に差し支えないところでという言い方しかできないんですが、景観を重視した上で、いろいろな方が来られると思いますので、ぜひ気軽に使える駐車場の確保もお願いしたいというふうに思っております。
次に、中央区で一番足りないのは緑だというふうに思っているんです。前委員からも中央区の森のお話をいただきましたが、やはり中央区の森は重要な施策だと思っております。緑被率が22番目、今までずっと23番目だったのが22番目になって、大変御苦労されているんだろうというふうに思っているんですが、そこで、先ほど中央区の森が出ましたので、中央区の森のお話をそのまま続けさせていただきたいと思います。
先ほどのお答えですと、傾斜地が多いので、間伐材をおろすのがなかなか大変だと言っておりましたが、間伐した材料をなるべく区でも使ってくださいみたいなお話でした。現実、傾斜地からおろす材料と、多摩産材、もうちょっと別の場所でとれた材料でつくったベンチと、値段的にどれほどの差があるんだろうという気がするんです。
現在、うちの区に入っている、檜原村ではなかったと思うんですが、多摩産材のベンチは1台幾らぐらいするのか、そのベンチはどのぐらいもつのか、お聞かせいただきたいと思います。
○池田水とみどりの課長
中央区の森から出ました間伐材を、公園で結構活用させていただいている状況でございます。
まずベンチの寿命のほうにつきましては、多摩産材も含めて同様の寿命というふうに伺っているところでございます。
単価のほうにつきましては、間伐材のベンチにつきましては、1基で40万円程度の費用がかかっております。多摩産材のほうについては、手元に資料がございませんので、申しわけございません。わからない状況でございます。
以上でございます。
○中島委員
どうもありがとうございます。
何が言いたいかというのは、どちらの木を使っても、基本的には区民のお金だということです。私も何回か檜原村に行って間伐をしたことがあるんですが、やはりかなりの傾斜地で、向こうのNPOの方に聞いても、ほとんど切りっ放しで置いてくると。おろすのに、すごくお金がかかる。人力を使うということで、無理にそれを使うことによって、コストがすごくはね上がるという話も、向こうの方から出てきたというふうに思っています。だとしたら、同じ意味合いであれば、多摩産材で少しでも値段を安くしていただいたほうが、本来はいいのかなと。そうすると、私たちの中央区の森というのは何だったんだという話にはなるんですが、ただ、現実は、別の使い方でもいいではないかというふうに思っているんです。わざわざ製材するためには、最低でも3メーターぐらいの長さでおろしてこなければいけないというものもあります。
別の方法はというと、一番やられているのは、チップ材にして袋に入れて、転がして落としてくるパターンです。そうすると、材木としては使えなくても、燃料として使える。何も形を保ったままでなくても、もうちょっと利用方法があるのではないか。そのほうが区民の税金を大切に使えるのではないかなというふうに思っているんですが、それに関して、お考えがありましたら、お聞かせいただきたいと思います。
○石田環境推進課長
先ほど間伐材の利用について答弁をさせていただきましたけれども、今の委員のお話も踏まえて、区民の皆さんの税金でやっている事業でございますので、もう一度、いろいろと有効な多方面の検討を今後させていただいて、なるべく中央区の森の間伐材が有効かつ安価というか、経済的にもいいものを今後検討させていただきたいと思っております。
以上です。
○中島委員
どうもありがとうございます。
本来は、檜原村の、数馬地域もそうですし、南郷地域も矢沢もそうですが、そういった材木を使えればいいんですが、なかなか採算が合わないので、向こうの林業も進まないというのもありますので、ぜひそういった形で御検討いただければというふうに思っております。
緑に関しては、何も檜原村だけではなくて、区内でも十分緑はいろいろなところにございます。現在は築地川公園の南側の改築というか、新しくやり直している。残念なのは、そんな中で、幾つか私が希望するような木がなくなっているという気がするんです。南側の聖路加のほうの出口のところには、ザクロだったり、さらにはカリンだったり、反対の新大橋側のほうのところには、クヌギだったり、ドングリがなって、子供たちが結構とりに来ていた場所があったり、その辺を見てみると、もうその辺の木が一切なくて、メタセコイアが大きく伸びていたというのがあります。メタセコイアの話は、また後にしますけれども、そういった実のなる木がなかった。あれは、今後、また同じように戻されるのか、それとも、切ってしまって、もうないのか、それとも苗木として植えるのか、その辺もお聞きしたいと思います。
○池田水とみどりの課長
ただいま工事を行っております築地川公園の南側につきまして、今御指摘ありましたザクロ等につきましては、現在、築地川公園の暁橋の付近に植樹してございます。また、実のなる木については、現在、千葉の苗圃のほうに一旦移植しておりまして、そのほとんどがこちらのほうに戻ってくる予定でございます。また、新たに今回の整備の中で、築地川公園におきましては、ダイダイを4本、ナツミカンを4本、ユズを6本追加する予定でおります。
以上です。
○中島委員
追加が全部かんきつ系だというのは、何か理由があるんでしょうか。基本的に、できた実は、区民の方がお持ち帰りになっても大丈夫なんでしょうか。その辺、お聞きしたいと思います。
○池田水とみどりの課長
木になっています実について、持ち帰っていいかということですけれども、基本的に、地上に落ちているものについては、個人の利用の範囲で、売買等をされてしまうと困るんですが、個人の使用の範囲においては、持って帰っていただいてもよいのかなと。また、食に関して担保はないものですから、区のほうで積極的にとっていいですよということは申していない状況でございます。また、教育学習等において御利用されるということであれば、その都度御相談していただければ、こちらのほうでも対応させていただきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○中島委員
どうもありがとうございます。寛大な采配で。その場所ではないですけれども、月島第一児童公園は、マスカットだったか、ブドウがなっているんですよね。鳥が食べると上からなくなるんですけれども、どういうわけか、下からなくなっている。けれども、そんな姿を見ると、まだまだ中央区には自然というか、そういったものが生えているということで心優しくなるんです。
そんな中で、先ほど言っていた中で、クヌギの話がなかったんですけれども、クヌギの木は、抜いて別のところに移すことはできないんだろうなと思っているんです。あれは、きっと切ってしまったんでしょうね。後で、その行き先も聞きたいと思いますけれども、クヌギというのは、どういうドングリがなるかというと、比較的大きくて丸くて、一番人気のある、幼稚園の子供たちも拾いに来ていっぱいポケットに入れるんです。一番の難敵は、クラフトのためごっそり持っていく婦人の方がいらっしゃって、その後から行くと、余りいい形のものが残っていなかったりするんですが、ただ、そういう自然がまだ中央区にあるということは心の救いだなと思います。クヌギの行方はどうなったんでしょうか。
○池田水とみどりの課長
クヌギにつきましては、委員御指摘のとおり、移植がなかなか難しいというところで、今回、新植させていただく予定でございます。また、コナラの木とかも、ドングリとかいった意味では、子供たちが拾って喜んだり、また工作の材料に使っていただいたりしているということも耳にしますので、そういった意味で、木の実がなる木についても、積極的に植栽できればなというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
○中島委員
ありがとうございます。
さっきの話の中で、メタセコイアという話をちょっとして飛ばしたんですが、メタセコイアというのは、スギ系の古代種と言われている木で、あかつき公園に行くと、真ん中に背の高い、30メーターぐらいの木が何本も生えている、あれなんですけれども、今から6,000年前ぐらいから生息していると。そういうふうに聞くと、見てみたいなと、一瞬皆さん思ったと思うんです。一般の人もそうだと思うんです。ぜひ、あそこの樹木に説明と名前をつけてあげて、区民に自然をそこで知っていただくというのも一つの教育的な観点ではないかなというふうに思っております。
昔、水とみどりの課にそういう話をしたら、QRコードをつけますと言って、トウキョウ・タワーズの前の樹木などにQRコードがついているんですが、スマホを掲げて説明文を読んでいる人はなかなかいないので、できましたら、ちょっとした形でも構わないですから、説明文をつけていただいて、少しでも区民が興味を持てるような取り組みをできるようにと思っております。その辺の取り組みはいかがでしょうか。
○三留環境政策課長
樹木に関しては、委員のお話のあったとおり、QRコードつきの銘板を設置しているところですけれども、今お話しいただいたとおり、QRコードを読み取るという機会がなかなか、1つ手間が入ってしまうので、やられている方が見受けられないということを受けまして、QRコードの内容等につきましても、簡易なもので設置できるものについては検討してまいりたいと考えます。
以上でございます。
○中島委員
どうもありがとうございます。
さっきメタセコイアという話をしたんですが、世界で一番背の高い木がアメリカにありまして、それがメタセコイアと同じ種のジャイアント・セコイアという119メーターの木です。本区のメタセコイアは30メーターぐらい、それでも30メーターぐらいありますから、なかなか壮観な樹木です。針葉樹ですので、これからの季節、今、枝には黄緑色の若葉が出てきて、黄緑色で一色になるんです。夏場になって濃くなると、今度は緑で一色になって、枯れるときには真っ茶色になって、赤色の樹木になって、赤茶けたような感じです。最後は全部葉が落ちる。1年間で4回楽しめる。季節を感じるのに、すごく親しい木だというふうに思っていますので、ぜひあかつき公園に行ったときには見ていただければと思っております。
ここから、次はどこへ行くんだという話なんですが、晴海の春海橋公園というのが昔あって、開発でどんどん削られてしまって、3分の1は確保すると言われたんですが、3分の1もだんだん危うくなっているんです。あそこは、晴海ふ頭に向けて、将来的には桜が主で、並木道ができるというふうに聞いているんです。それはそれでいいかなと思っているんですが、ただ、残念なのは、共同溝がどこまで行っているか、よくわからないんですが、その中に電信柱が残って、電線がまだあるんです。せっかくオリンピックが来ようとしているときに、数少ない樹木がまだ街路樹として残っている中に、電信柱があって、そこの中をずっと電線がある。ことしの共同溝の計画には晴海が入っていなかったんです。ということは、来年のオリンピックには、あの電信柱は残ったままだというふうに思っているんです。
晴海の電信柱、共同溝が一緒のペアだというふうに思っているんですが、その計画は今後どうなるのか、お聞かせいただきたいと思います。
○落合道路課長
晴海の電線共同溝と桜についてだと思います。
春海橋公園の樹木の残置に関しましては、バスターミナルであったり、バスベイの設置等々も含めまして、区としても、できるだけ残すようにという要望は伝えているところでございます。
また、現在、晴海一丁目のほうで電線共同溝の整備を東京都が実施してございます。その反対側になると思いますので、東京都のほうには確認いたしますが、たしか計画は入っていると思います。
以上でございます。
○中島委員
来年のオリンピックまでには間に合うんでしょうか。要は、実を言うと、地域の方から、せっかくオリンピック選手村が来て、にぎわう中に、電信柱はないだろうという話をされるんです。電信柱の何が悪いのかというのはあるんですが、せっかく三丁目、四丁目、五丁目あたりはもう全部とってあるんですが、二丁目と一丁目の一部だけに電信柱と電線が残っている。これは、端的に言って、来年のオリンピックまでにとれるのか、とれないのかだけ、お聞かせいただけますか。
○落合道路課長
晴海通りの電柱の件でございます。
こちらにつきましては、今、東京都のほうが整備を進めておりまして、今年度中に無電柱化が進められるというふうに聞いているところでございます。
以上でございます。
○中島委員
ありがとうございます。これで晴海は全土が一応電信柱がなくなるということで、ありがたい限りです。ことしの4月には間に合わないんだろうなと。なぜかというと、晴海倉庫の前の桜は、写真を撮ると、どうしても電柱と電線が入るんです。そうすると、やはりビジュアル的にちょっと、私のアート感覚からいうと厳しいものがあるので。あそこの桜は大変きれいで、並木道としては、皆さん、すごく感動されて、ちょうど去年は入学式のときにも重なって、写真を撮る方が大変多かった。一つの晴海の大きな名所かなというふうに思っています。それも、つくられていくのは、水とみどりの課とか道路課の方の御苦労があってのことだと大変感謝しております。これ以上いろいろな話をすると、また、くどくなりますので。
これからも、地域の緑を確保する意味でも、ぜひ行政の方には御苦労いただいて、今の緑被率をさらに向上させていただいて、22位から、さらに上に上がっていただくよう期待を申し上げまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。
○鈴木委員長
次の質問者の発言を願います。
○奥村委員
それでは、環境土木費について質問します。よろしくお願いします。
初めに、歩行環境の改善という問題についてお聞きしたいと思います。
日本共産党中央区議団としては、歩行者の安全を優先させるために、大きな交差点では歩車分離式の信号機を設置して、信号の点滅時間を長くしてほしいということを求めてきました。予算の資料125の中で、区内の信号の状況が示されています。歩車分離式信号というものにも幾つかパターンがあると思うんですけれども、私たちが求めているような、車が右折するときだけでなく、左折するときにも歩行者の信号が赤になる、そういう完全な歩車分離となっている信号は、今、53件あると思いますけれども、その中で、どういった信号なのかということが、もしわかれば、教えていただきたいと思います。
○畔上副参事(交通安全対策・特命担当兼生活安全・特命担当)
質問のありました歩車分離式の信号機についてでございます。
歩車分離式信号機につきましては、歩行者と車両が完全に分離されるということで、交差点における歩行者の安全が保たれるということで、区内においても、今、整備が進められているところでございます。
質問のありました種類でございますけれども、4点ありまして、1つ目が数寄屋橋交差点にあるようなスクランブル方式、2つ目が歩行者と車両を完全に分離する歩行者専用現示方式、3つ目が右折車、左折車と歩行者を分離する右左折車両分離方式、また右折車両のみを歩行者と分離する右折車両分離方式の4つがあるところでございます。
こちらですけれども、歩車分離式信号機を導入すると、歩行者の渡る時間が長くなる、つまり信号現示時間が長くなるということが問題として挙がっておりまして、そうすると、渋滞を引き起こしてしまうと。渋滞が起きると、バイクのすり抜けとか、歩行者が道路を横断してしまう、また、渋滞を避けて生活道路のほうに流入していく車もふえて、新たな危険が出てしまうということもありますので、その交差点ごとの交通量等を勘案しながら、慎重に設置を進めていると聞いております。
以上です。
○奥村委員
ありがとうございました。
勝どきの、特に駅前について、点滅時間を長くしてほしいとか、完全な歩車分離にしてほしいということを、これまでも強く要望させていただいていたんですけれども、2月14日付で環状第2号線(豊洲~築地)暫定開通による効果という資料が全議員送付されました。この中では、周辺道路の交通量が減少したということで、晴海通りの交通量が1割減少したということも報告されています。また、2月11日から大江戸線勝どき駅の新設ホームの供用が開始されたということで、乗降客数もこの間ずっとふえているものが、平成12年度3万人が平成29年度には10万人になったということも報告されています。
交差点を渡る人もふえている中で、中央区全体ですけれども、特に勝どき駅前の歩行者の安全を図るために、歩車分離の実施と点滅時間の延長ということを改めて要望させていただきたいんですが、その点について、環2の暫定開通などとのかかわりでも、今後、どういうことが考えられるかという点についてお聞きしたいと思います。
○畔上副参事(交通安全対策・特命担当兼生活安全・特命担当)
勝どき駅前交差点での歩車分離式の信号機の導入でございますが、現在、右折車両分離方式がとられております。
こちらの交差点ですけれども、平成28年12月に交通死亡事故が発生しておりまして、その際、警視庁の交通規制課、交通管制課、また区とか地元警察、あわせて実査を行ったところであります。その際、完全に歩車分離式にできないかという検討は行われたようでございますが、何分、今、地下鉄の関係で工事を行っておりまして、道路環境がまだ定まっていないということで、見送られたということでございます。今後、工事が終わりまして、しっかりした道路ができましたら、再度、警察のほうにも歩車分離式の導入を働きかけていきたいと思います。
以上です。
○奥村委員
ありがとうございます。
私の知り合いでも、あの交差点で結構重篤な事故に遭われたという方がいますので、ぜひ前向きに検討していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
次に、ほっとプラザはるみの温浴施設について伺いたいと思います。
ほっとプラザはるみのリニューアルについて、まちづくり協議会や委員会でも報告されていますけれども、この内容では温浴施設は整備されないという方向になっていると思います。どういった話し合いのもとで、温浴施設をなくしていくということになったのか。区民の方に求められている施設というのも、いろいろとあると思うので、いろいろ総合的な判断もあったのかとも思いますけれども、温浴プラザをなくしてしまうことを残念だと言っていらっしゃる区民の方もいるので、そういった話し合いの経緯と、パブコメなどはまだされていないと思うんですが、区民の方からは、どういった声が出ているかとか、また、今後どういうふうに意見を徴集していくのかという点についてもお示しいただきたいと思います。
○松永副参事(計画・特命担当)
ほっとプラザはるみのリニューアルにつきまして、お答えいたします。
今回、温浴施設を廃止といいましょうか、なくしまして、新しい施設にリニューアルしてまいりたいということを、まち協、また委員会などでもお話をさせていただいてきたところでございます。今回のリニューアルにつきましては、平成13年に建った還元施設としてのほっとプラザはるみのリニューアルがあるということと、その後、平成35年ごろになりますと、選手村HARUMI FLAGのほうも人がお住まいになってきて、どんどん人口がふえてくる。平成40年ごろというところでいきますと、今の2倍以上の人がお住まいになっているということもありまして、区といたしまして、区有施設、公共サービスとして何が必要なのかということを検討していった際に、ほっとプラザはるみのリニューアルの中で、集会施設ですとか、そういったものを提供していくのがよいのではないかということで、今回の案となってございます。
温浴施設につきましても、今、さまざまな方が御利用くださっているということは我々としても重々承知しているところでございますが、人口が大きくふえるというところを捉えて、より需要が高いのではないかというふうに想定しているものを、今回、ほっとプラザはるみの中でつくらせていただきたい、そのように思っておりまして、リニューアルの段となりました。
また、地元の皆様、区民の皆様のお声をどのような形でということでお話がございましたけれども、従前から町会、連合町会ですとか、晴海の中で将来ビジョン推進会議のようないろいろな、区民の皆様が地元の声をまとめていく場としまして、活動されているということで、そちらの皆様といろいろ意見交換をさせていただいております。また、まち協の場でも御報告をさせていただき、御意見をいただくということで、いろいろな形で区民の皆様の御意見を頂戴してまいりたいというふうに思ってございます。来年度になりますと、実際に設計に入ってまいりますので、その際も、いろいろな形で町会・自治会の皆様と意見交換をしながら設計を進めてまいりたい、そのように考えてございます。
以上でございます。
○奥村委員
もともとは還元施設としてということで、清掃工場もありますし、その還元、近隣の方たちに負担というか、迷惑施設と捉えられる部分もあると思うので、そこに対しての配慮ということだったのかなと思うんです。まず、ほっとプラザは清掃工場の隣にあって、その熱を利用できるということが大きな特徴なのではないかと思うんです。温浴施設を入れたというのは、やはり熱があるから、それを積極的に活用していこうという考え方だったのではないかなと思うんです。
そうであれば、今後もその熱を利用して、温浴施設なのか、プールのようなものなのか、あるいはホットヨガだとか、オンドルのような施設とか、今も岩盤浴が小さいスペースでありますけれども、そういうものを広げるとか、何か地域の、これから新しくお住まいになる住民の方たちの要望、アイデアなども取り入れれば、熱を利用した新しい施設も考えられると思うんです。そうした点について、熱の利用という観点から、区のほうではどう考えるのか。私としては、ぜひ検討していただきたいと思うので、それもお聞きしたいと思います。
それと、今後の進め方についても、これまでのように町会とか、まち協とか、そういうものでは、なかなか住民の方の声を全て吸い取るような状況にないのではないかということは、別の機会でも申し上げてきたんですけれども、やはり必要に応じてアンケートのようなものだとか、今、ほっとプラザを利用されている方たちに向けてアンケートをして、何か意見を吸い上げるようなことですとか、町会を通じてのアンケートの配布とか、そういった方法もあると思います。もう少し幅広く意見を酌み取ることもしていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
○松岡都市整備部長
この後、私のほうで設計委託を出していきますので、私のほうからお答えさせていただきたいと思います。
先ほどお話ありました熱源の利用の話なんですけれども、当時は温水プールだとか、そういうものに使う、どの区もそういう形でやってきていました。最近は、また違う形で、空調機だとか温水だとか、普通に建物に使うという形もふえてきていますので、熱源については、そういう形で館全体で使っていくというような形に変化していけるのかなというふうに考えてございます。
また、今御紹介ありましたホットヨガだとか岩盤浴、そういったものも、話があれば、視野に入れてもいいのかなと、今ちょっと思いましたけれども、実際、進め方としましては、まちの方に人選していただきまして、ワーキンググループを組んで、まちの方々と話し合いをしながら設計を進めていくという、少しまめな形で進めさせていただきたい、そのように考えてございます。
以上でございます。
○奥村委員
建物全体もリニューアルされていく中では、何か熱を利用した、目新しい、おもしろいものがあれば、喜ばれるのではないかなと思うので、ぜひ検討もしていただきたいというのと、ワーキンググループで進めるというのも、とてもいいと思うんですけれども、具体的にはどういう方たちがまちの中から入ってくるイメージなのかということもお聞きしたいと思います。
○松岡都市整備部長
ワーキンググループの人選につきましては、設計委託の中のワーキングですので、大々的に公募をするという形では考えておりません。まちの方に聞きながら、まちの方に人選していただいてというふうに進めていければいいのかなというふうに思ってございます。
以上でございます。
○奥村委員
ぜひ、さまざまな年齢層の、男女も取りまぜた、若い方の声も入るような検討をしていただきたいということを要望させていただきます。
次の質問ですが、歩道へのベンチの設置です。
具体的に言いますと、区民の方から清澄通り沿いにベンチを設置してほしいというお話がありまして、足もちょっと悪くて、買い物に行ったりするにも、少しずつ休まないといけなくて不自由しているということで、清澄通りは都道の部分なので、また、これは都のほうへも要請をぜひお願いしたいということと、区道でベンチの設置も進んでいると思うんですけれども、区道の中で、どういう箇所に、どういう通りにベンチを設置していくのかとか、優先順位をつけて設置していく基本的な考え方のようなものがあれば、お示しいただきたいと思います。
それと、先ほどから中央区の森の間伐材のお話も出ていますけれども、歩道に設置されているベンチでは、今のところ、間伐材を使ったようなものはないのかなと思っているんですが、こうしたものにもぜひ間伐材を活用していただきたいと思いますので、その点についても御答弁をお願いいたします。
○落合道路課長
歩道へのベンチの設置についてでございます。
歩道へのベンチというのは、高齢者、また障害者、乳幼児連れの方など、通行する方が休憩できる場、また交流できる場として、親しみを持てる道路空間を整備するということで、ベンチを設置しているところでございます。
整備状況ですが、平成2年から4年にかけて人形町通り、また平成3年には八重洲通り、平成15年には清澄通りの勝どき側、区道側で整備を進めておりました。近年の人口増加が進んでいる状況で、高齢者や乳幼児がふえている、また、今後もふえていくことが考えられるといったようなことから、平成29年度から、新基準のもと、整備を進めております。29年度は明石町の地区で10基整備いたしました。今年度につきましては、清杉通り、清洲橋通りなどに設置する予定で、最終的には今年度末で146基になる予定でございます。
基準についてですが、道路というものは、基本的に快適に通行できる空間でございますので、どうしても通行できる幅を確保していかなければいけない。そうなりますと、最低でも2メーター以上、有効幅員をとる必要があるということになりますので、ベンチを設置するとなりますと、通常のベンチであれば、3.5メーター以上の歩道で設置することが可能ではないかというふうに考えております。そういったことから、区道上で設置する際には、こういった広幅員の道路、また人が集まるようなところで設置していくことが必要であるというふうに考えております。
以上でございます。
○奥村委員
通行の際、邪魔にならないように、ある程度の広幅員のところから進めるというのは当然のことなのかなと思うんですけれども、木製のベンチも置いていただきたいと思う一方で、もうちょっと気軽な、パイプ式の、少し寄りかかって腰を落とせるようなタイプのものもあると思うんです。あれだと、そんなに幅員がなくとも設置することが可能なのかなとも思います。
中央区の森の間伐材を使ってのベンチについての答弁漏れがありましたので、その答弁を求めて、続きですけれども、寄りかかれるパイプ式のものもあわせて、それほど幅員がないような通りでも検討していただきたいと思います。いかがでしょうか。
○落合道路課長
失礼いたしました。答弁漏れがございました。
間伐材の利用についてでございます。
今、設置しておりますベンチにつきましては、プラスチック製というか、擬木といったものを使いながら、耐久性の観点などを踏まえた上で、そういったものを利用しているところでございます。間伐材については、耐久性とか、道路上に設置するといったこともございますし、メンテナンス等のことも踏まえながら検討していく必要があると考えておりますが、耐久性の観点から、今のところ、擬木での設置にしております。
サポートベンチにつきましては、場所によって、交差点部などでは、いっとき座るというよりは、寄りかかるスペースだったりとか、そういったことで利用される方もいらっしゃると思いますので、設置する場所に応じて対応していきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○奥村委員
では、いろいろ取りまぜながら、ちょっと休めるようなスペースが確保できるようにお願いしたいと思います。
次に、受動喫煙防止にかかわって、公園での禁煙、また分煙という話です。
今度、新年度は約3,500万円が予算計上されて、本庁舎の喫煙所の撤去ですとか、浜町公園と本石町公園で灰皿の周囲に植栽プランターを設置して分煙環境を整備するという内容になっていますけれども、私としては、分煙ではなくて、公園というのは全面禁煙でいいのではないかと思っているんです。公園の中でも、資料を見ますと、分煙の公園と禁煙の公園があるんですけれども、そのあたりはどう分けて、どう判断されて、そうなっているのかということをお聞きしたいと思います。
浜町公園の公園側のほうは、もう既に灰皿は撤去されていて、グラウンドのほうで大人の方たちが吸われたりしているのかなと思うんですけれども、そういうところも植栽プランターで分煙というよりも、もしどうしても吸いたいという方がいるのであれば、箱のような小屋の中でお願いするといいのではないかなと思うんです。小屋のようなものにするときにも、喫煙スペースをつくる際にも、中央区の森の間伐材を利用しながら、木の小屋のようなものがあれば、公園ともなじむし、よいのではないかと思うんです。
その点について、御意見というか、感想をいただきたいのと、浜町公園などは、お子さんといらっしゃる方も多いし、グラウンドのほうもお子さんも利用すると思うんですが、こういう形の分煙ということで、区民の方からは何か声のようなものは上がっていないのかどうか。親御さんであれば、やはり禁煙を求める声が多いのではないかなと思うんですけれども、その点についてもお聞きしたいと思います。
○池田水とみどりの課長
公園における受動喫煙の防止対策についてであります。
今、委員の御指摘のありました禁煙、分煙というところでございますが、既に施行されております中央区歩きたばこ及びポイ捨てをなくす条例におきましては、道路、公園については、灰皿が設置してある箇所のみ喫煙可ということになっております。
また、現在の公園におきまして、灰皿の設置状況でいいますと、児童遊園に関しては33カ所全て灰皿を撤去しております。また、公園におきましては、57カ所ある公園のうち、19カ所、41基の灰皿が設置してあるんですけれども、基本的には、お子様などが遊ぶ場として利用されます遊具の周辺等の灰皿については、公園内においても撤去させていただいております。基本的に、分煙化については、委員御指摘のとおり植栽によるプランターを囲むようにして設置しまして、現在、分煙対策を図っているところでございます。引き続き、本年度、浜町公園、また本石町公園においても、その中で分煙スペースを確保していきたいというふうに考えております。
今、小屋でどうかというようなお話もあったんですが、他区ではございますが、先日、千代田区で、敷地内にトレーラーハウスを利用した完全分煙の整備を設置したということも聞いております。そういった面もありまして、今後、そういうものも導入できるかどうか。実は、中央区内のメーカーだということもありますので、今後、その辺にもヒアリングをかけていきたいというふうに考えております。
あと、浜町公園においてですけれども、実は、グラウンド周辺の灰皿については、やはり少年野球とかサッカーとかの子供も利用されているということで、全て撤去させていただいております。今、浜町公園に残っているのが、デイキャンプ場のある1段上の部分に1基置いてあるんですけれども、今回の31年度予算においては、浜町公園のトンネルの出口の部分、浜町公園地下駐車場の入り口の脇に、以前、路上生活者の方が占拠されていた部分ですが、移動していただきまして、そこに分煙スペースを設置するというふうに考えております。
また、区民の声ということで、今お話ししたとおり、子供が利用されるところについては、やはり灰皿を移動してほしいとか、そういうことが過去にも多くありましたので、現在、そのような対策をとらせていただいている状況でございます。
以上でございます。
○奥村委員
やはり公園はできるだけ禁煙にしていただきたいと思います。
それと、千代田区のトレーラーハウスの話が出たんですけれども、私も、千代田区の禁煙、生活環境条例の問題などをちょうど調べていたところで、千代田区でも、屋内で喫煙所を設置する場合に、例えば商店街の空き店舗ですとか、あいているビルの1階のようなスペースで喫煙所を設置する場合に、最大で500万円まで助成をして、喫煙所設置への支援が進んでいます。やはり区内の公園を全面的に禁煙にしていくとか、今後、区として対策を考えていくとすれば、こうした屋内の喫煙所を設置することに対しての支援、吸える場所をさらに限定していくようなことも必要だと思うんです。こうした助成制度も、ぜひ取り組んでほしいと思いますが、その点はいかがでしょうか。
それと、千代田区のトレーラーハウスというのは、区営の喫煙所ということなんですか。そういうことではないんでしょうか。こうした助成制度によって建てられた喫煙所というものと、別に、区が直営で、区営で運営している、24時間利用できるような喫煙所も千代田区内に4つほどあるようですけれども、区として、こういう喫煙所をつくるということについては、どうお考えになるか、お聞きしたいと思います。
○松永副参事(計画・特命担当)
私のほうから、今、屋外の喫煙所の設置への助成ということでお話しいただきましたので、全体としてお答えをさせていただきます。
区といたしましても、今回の東京都受動喫煙防止条例の施行ですとか、国の健康増進法の改正というところで、さまざまな形で新しい規制が出てくるという中では、喫煙される方、そして喫煙をされない方、それぞれがうまく共存できるような形で区内で過ごしていただければというふうに思っているところでございます。今般、まずは建物というところに注力をさせていただいておりまして、メーンでの対策、予算化というところに関しましても、建物内というところに1つ大きな着目点のある予算立てという形になってございます。
ただ、結果として、喫煙所が減っていくというようなことも起こり得るというふうに思ってございまして、そういった中では、屋外での喫煙所の整備というのは、1つ大きなポイントなのかなというふうに思ってございます。その中で、今回、公園の分煙化、よりきちんとした分煙化ということで、2カ所の公園での予算化をさせていただいているところでございますし、今後、4月以降、皆様の御意見などをいただきながら、屋外の喫煙所の整備につきましても、さらに検討を進めてまいりたいというふうに思っているところでございます。
あと、先ほど千代田区のトレーラーハウスの運用というところで、区営なのかどうかというお話がございましたけれども、こちらは区営という形でのトレーラーハウスの運営ということで、情報としてはつかんでございます。
もう一つ、区営で24時間の喫煙所をというようなこともございましたけれども、先ほどの答弁と重複いたしますけれども、屋外もしくは屋内も含めまして、区営の喫煙所の設置につきましても、引き続き検討をしていきながら、必要であれば、そういった対応というのも1つ選択肢になり得るのかなというふうに思っているところでございます。
私のほうからは以上でございます。
○奥村委員
今後、必ず禁煙に対しての考え方というのは進んでいくものだと思いますので、屋内での禁煙施設をつくっていくという方向性でも考えていただきたいと思います。
トレーラーハウスというのは移動できるということなのかと思うので、おもしろいなと思うんですけれども、そういったものは中央区に向いているかもしれないので、ぜひ千代田区の状況も見ながら、検討していただきたいということを要望させていただきます。
それと、たばこの自動販売機ですけれども、自動販売機の横に灰皿が置いてあるようなところや、販売機だけで灰皿はないというようなところもあると思うんです。灰皿が置いてあるようなところに対して、区からはどのように働きかけて、灰皿を撤去していくようなことは進めているのかということもお聞きしたいと思います。
○三留環境政策課長
私有地の灰皿についてでございます。
道路上の灰皿につきましては、これまでも道路監察の一環として、受動喫煙防止条例以前に、歩きたばこ及びポイ捨てをなくす条例がございましたので、公共の空間での喫煙、灰皿の設置されていない場所での喫煙はできないということも含めまして、道路上の灰皿はございません。
私有地の灰皿につきましては、道路上にはみ出してたばこを吸われている方に関しては、これまでも、そういった観点から指導してきた状況でございます。受動喫煙の先ほどの答弁とかぶるかもしれないのですが、ポイ捨てという観点では、まちの環境美化、これから受動喫煙に関しては健康増進法という形で、違った意味でのお話になってくるとは思うのですが、屋内でたばこが吸えない。先ほど言いましたように、飲食店でたばこが吸えないという形になりますと、公園、道路、多分私有地の私道、駐車場、そういったところでの喫煙が今後目立つようになってくると思われます。そういったことも含めまして、先ほど企画部副参事が答弁いたしましたように、今後の状況を見ながら、そういったものを、ポイ捨てをなくす条例、それから受動喫煙防止条例というような形で分けるのではなくて、区全体で今後取り組んでいきたいと思っているところでございます。
以上でございます。
○奥村委員
そうした販売機を置いているような商店ですとかで、私有地での灰皿の撤去などについては、その方たちの意見、お店なりの判断ということになるとは思うんですけれども、灰皿がなければ、基本、吸えないわけなので、灰皿を撤去していくということも、もし例えばお店の周りにお子さんがいて、いろいろ区民の方から苦情があったりすれば、区としても動かざるを得ないというところもあると思うので、そういったことも含めて、灰皿も撤去していけるような、喫煙所に人が流れていくような流れをつくっていけるように、ぜひしていただきたいということを要望させていただきます。
次に、ごみのポイ捨ての問題についてお聞きしたいと思います。
飲料の自動販売機の横にごみ箱が設置されているところもあれば、ないところもあるんですけれども、そういう販売機で買われたものが、結局、その後、ポイ捨てにつながって、街路樹だとか植え込みの中に捨てられてしまうということがあると思うんです。飲料の自動販売機の横にごみ箱を設置するか、しないかというのは、自動販売機を置いていらっしゃる方の判断なのか、自動販売機の飲料メーカーなど事業者の判断なのか、販売機の横にごみ箱が設置されていないようなところに対して、ごみ箱を設置するようにというようなことを区が促していくということが可能なのかどうか。そのあたりについてのお考えをお聞きしたいと思います。
○石井中央清掃事務所長
飲料水の自動販売機の横に回収箱を置くかどうかということでございますけれども、まず自動販売機の管理者に対しまして、回収箱の設置を義務づけておりまして、瓶または缶の散乱を防止するように、区のほうでは推進してございます。
設置していないところへの対応でございますけれども、こちらのほうで連絡とかをいただいたところにつきましては、自動販売機の管理者のほうに連絡いたしまして、至急回収箱を設置するように指導してございます。
以上でございます。
○奥村委員
では、ごみ箱の設置は区で義務づけているということですか。聞き漏らしたので、お願いします。
いずれにしても、設置するのが基本なので、ごみ箱がないようなところがあれば、それは区に相談すれば、そこで指導していただいて、設置が必ずされていくということでよいのか、確認をさせていただきたいと思います。
○石井中央清掃事務所長
まず、販売機のごみ箱の設置につきましては、区の条例で設置を義務づけてございます。
また、届け出のありました自動販売機につきましては、審査を行いまして、確認済証を交付してございます。確認済証の交付件数でございますが、平成29年度は3,525台となってございます。
以上でございます。
○奥村委員
ありがとうございました。終わります。
○鈴木委員長
次の質問者の発言を願います。
○渡部(博)委員
それでは、何点か質問させていただきます。
まず、先ほど来出ておりますコミュニティサイクルの関係でお伺いしたいと思います。
コミュニティサイクルは、今、いろいろ言われておりますけれども、結局、コミュニティサイクルを、いろいろな場所にポートをつくって配置するというのはいいですが、ちゃんと交通ルールを守っているんですかと。そういう指導は、設置している中央区はやらないのかということも含めて、それはモラルの問題ですよと言われたら、設置している部分については、ちょっとおかしい話になるんですが、その辺のところはどういうふうにお考えなのか、お知らせいただければと思います。
コミュニティバスの話も出ておりましたけれども、コミュニティバスも、先ほど来言われておりまして、晴海のことについては、いろいろ言っております。これからオリンピックが終わった後の選手村、晴海フラッグができてから、交通の関係についても、いろいろ考えますよという話であるのと同時に、公共施設がそちらのほうにできるから、そういうところも含めてコミュニティバスを走らせますよということなんだろうというふうに思いますけれども、現時点でも交通不便地域と言われているのに、なぜ対応しないのかというのが全然見えてこない。晴海は交通不便地域だと認めているのに、なぜやらないのというのがわからない。コミュニティバスを走らせた。それから、ずっと変わっていない。それでも交通不便地域と言っているんだったら、なぜやらないのかというのを教えてもらいたいというのが2点目。
それと、分煙の話が先ほど来出ていましたけれども、中小企業の人たちが飲食店を中心にして禁煙、分煙、喫煙可と、何かステッカーで店の前に張るということになっていると思いますが、中央区として、そういう人たち、個人事業主だとか中小の飲食店に対して、分煙をするための助成とか、そういうことは、逆に、やられているのかどうか、そういうことに特化して、今後やっていくのかどうか、お知らせいただければと思います。
○三留環境政策課長
まず初めに、コミュニティサイクルの交通安全マナーということでございます。
区も、コミュニティサイクルの共同者ということで、交通安全マナーを向上させてほしいということだと思いますが、一方で、交通安全対策を実施している側でもございます。同じ部署で同じことをやってございますので、コミュニティサイクルの実施者という形での交通マナーの向上ということではなくて、区全体の交通安全対策の向上ということで、これまでもやってきた以上に、今後も力を入れてまいりたいと思っているところでございます。
それから、晴海の交通不便地域での江戸バスについてでございます。
いろいろと御不満はあるかと思いますけれども、江戸バスに限らず、これまでも、都バスの再編・拡充という形での取り組みは行ってきたつもりでございます。また、時期は遅くなってございますが、BRTの実施であったり、今後に向けた、かなり先の話になりますけれども、新線地下鉄へ向けての取り組みであったり、即効性のあるものはなかなか見出せないのですが、それなりに取り組みはしていると認識しているところでございます。
私のほうは以上でございます。
○松永副参事(計画・特命担当)
私のほうから、受動喫煙の件についての御質問にお答えさせていただきます。
中小企業、個人の方も含めまして、飲食店等、喫煙所の設置などにつきましての助成ということに関しましては、区で単独というところは、現状では予定しておりません。ただ、款が違いますけれども、総務費のほうで委託料という形で、コールセンター、周知、その他の費用を計上させていただいております。この中で、東京都のほうで実施される予定になってございます補助金の御案内ですとか、また資金に関する御相談ですとか、制度融資などもございますので、そういったものを御案内しながら、できるだけ円滑な対応をやっていただけるように支援してまいりたい、そのように考えているところでございます。
以上でございます。
○渡部(博)委員
ありがとうございます。
コミュニティサイクルの形だけではなくて、全体的に交通安全をつかさどっているところであるということで、全体的にやるということであることはわかりますけれども、これも以前質問したことがありますが、自転車利用者はヘルメットをかぶってくださいと言っているのに、コミュニティサイクルではヘルメットをかぶっていないわけです。ましてや、現状で、日本に居住されている外国の方もまれにコミュニティサイクルに乗られていますけれども、これからオリンピックになったときに、そういうものをどうやって守ってもらうのかというのが全然見えてきていないのが現状ではないですか。国もそうですし、東京都もそうですし、みんなそうですよ。
そういったところでいくと、区としてだけでなく、今、区が相互乗り入れしているところも含めて、東京全体でコミュニティサイクルも含めて、23区で環境か何か、部長会とか課長会があるでしょう。そういったところも含めて、国だとか東京都なりに、オリンピックのほうも含めてですけれども、しっかり申し入れていかなければいけないというのがあるわけでしょう。中央区だけでやっているわけではないんだから。逆に言えば、それを利用してくださいと東京都は言っているわけですけれども、それに対しても、そういったことについては全然話がなされていないというのが正直な話だと思います。
中央区だけで取り組むことではないけれども、東京全体、国も含めて巻き込みながら、オリンピックの関係団体も巻き込みながら、しっかり対応していっていただきたいと思うんですが、その辺をお聞かせいただければありがたいと思います。
それと、いろいろ歩車分離という話も出ていましたけれども、50メーター道路でしたか、30メーター道路でしたか、晴海通り、清澄通り、昭和通りもそうでしょうけれども、ああいう大きい通りというのは、左折専用、右折専用というのがあるわけです。そこのところで自転車が左折専用のところでとまっていると、巻き込みになってしまう。左折可が出てしまえば、なってしまう。自転車のほうも悪いですけれども、自転車が右折レーンまで来て、車と一緒に右折してしまう人たちもいる。こういうマナーの問題というのは、根本的に問題がどこにあるのかというのは、なかなか難しいけれども、左車線の人たちが左にいるというのは、ごく自然の話であるけれども、そこで巻き込み事故が起きるということもあるということ、そういうことも含めて、どういうふうな対応をとっていくのか考えていかなければ、混乱が混乱を呼んでしまうんだろうと思うので、その辺のところは、しっかり今のうちに対応していただくようにお願いしたいんですが、どうでしょうか。
コミュニティバスについては、いろいろ言われていましたけれども、都バスの関係だとか、いろいろ再編していただいているということはわかるんですが、正直な話をすれば、晴海地域だけではなくて、東京全体の中、特に晴海の客船ターミナルの関係も含めて、バスの配置の問題だとか、そういう問題に関していえば、東京都が最初に言ったことと二転三転している場合があるわけです。客船ターミナルは廃止すると言っていたのにもかかわらず、今、暫定で残しますよという話になっていて、なおかつ、あそこに都バスの停留所をつくるということになっているわけです。東京都にしっかりした考えのもとにやってもらわなければ、中央区自体も含めて、そういった交通の混乱は起きるんだと思うんですけれども、その辺のところはどういうふうにお考えか、お知らせいただければと思います。
喫煙の関係は、東京都を待っているのではなくて、中央区の個人事業主であるんだから、制度融資ということも含めて、今、考えられている。制度融資をお使いくださいと言っても、緊急を要しているもので、今まで融資を使っていた人たちは、なかなか難しい部分があるわけですよね。そういうところを考えたときに、では何が目的で中央区は個人事業主の人たちの喫煙、分煙分を含めて対応していってあげるのか、コールセンターだけでいいのかということがわからないので、そこのところをもう一回教えてください。
○三留環境政策課長
安全マナーについて、担当課長会、国・都へきちんと伝えていってくださいというお話でございます。
失礼いたしました。コミュニティサイクルポートは、配布しているマップの中に、自転車安全利用五則なりを記載させていただいているところでございます。また、委員御案内のように、やはりそういったものがきちんと周知徹底されていないということなので、今後、担当課長会または都・国へ機会あるごとにお伝えをさせていただきたいと思っております。
自転車のマナーにつきまして、私も車を運転しますので、左折巻き込みはかなり気にしてございます。先ほど申しました、今年度整備しております自転車推奨ルートも警視庁等と協議をしておりますので、そういった声を伝えていける機会があれば、どんどん伝えていく、それから、もし実証実験的に何かそういった取り組みができるのであれば、それはそれで、また考え方かなとは思います。
それから、東京都の考え方ということで、いろいろと交通事情等も含めまして、今回おくれた点であるとか、二転三転する点、こういったものは、東京都の事情もあるとは思いますけれども、区としてのしっかりした考え方を今後またきちんと、いろいろな機会を捉えてお伝えしていくということで対応させていただきたいと思います。
私のほうからは以上でございます。
○齊藤副区長
受動喫煙についてお答えをさせていただきます。
何度かお答えをさせていただいておりますが、区としては、受動喫煙対策、PTを組みまして、全庁を挙げて取り組んでおります。委員の御指摘のありました中小企業といいますか、零細企業を含めて、飲食店の支援というのは、区としても大事だと思っております。
ただ、そのときに、直ちに分煙施設をつくるための助成制度を区で単独でつくるのがいいかというと、規模の違いだとか、運営の形で、本当に店舗数が多いので、どういう形が出てくるのか、まだわかりません。ですから、ベースとしては、まず都の制度を活用させていただく。それをコールセンターによって、こちらのほうで広く情報を集めまして、区としてどういう形で支援をしたらいいのかというのが出てくれば、当然、それはやっていきたいというふうに思っております。ただ、まずはコールセンターで状況をしっかり捉えて、制度についての周知を行う。それから、地域の方あるいは事業者の方がどういうことを問題にしているのかをつかまえるということを、区として第一にやりたいというふうに考えております。
以上でございます。
○渡部(博)委員
ありがとうございます。
コミュニティサイクルだけでなくて、自転車の通行に関して言えば、本当に危険であるということです。それと、交差点部においても、明るいところと暗いところ、これもこの前、個別にお話しした部分はありますけれども、そういったところの認識性の悪いところを自転車が通っていくときには、大変危険なところを見たこともありますので、今後、そういった危険箇所も含めて調査をしていただいて、しっかり対応していただければありがたいなと思います。
先ほど出ていた勝鬨橋の上のナビマークは、私も何回か通ったことがありますけれども、トラックに巻き込まれそうな雰囲気で、タイヤの圧力で巻き込まれそうになってしまうということもあるので、そういったことも含めて、時と場合によっては、しっかり対応できるような形をとらなければいけない。歩道を通るだとか、いろいろなことも含めて、やはり区として、安全性の問題も含めて、東京都に言っていくなり、警視庁に進言するなりしていくということが必要だろうというふうに思いますので、よろしくお願いします。
コミュニティバスを初めとする東京都の関係ですけれども、政策があるのに、政策がその下に来たときに不安定になっているということで、中央区が巻き込まれるということは本当は避けてもらいたいというのがあります。だから、しっかり東京都に対して物事を言っていただきたいということをお願いしたいと思います。
いろいろ聞きたかったことはあるんですけれども、分煙の関係については、2020年にやりますよと言っている話でしょう。もう、ことし何年ですか。3万3,000件のうち、飲食店が何軒あるかということだって、中央区は把握しているはずでしょう。シールを東京都がつくるという話をしているけれども、そういったことについても、コールセンターをつくるから、そのときに初めてやるのかもしれませんが、そういった対応で中央区内の中小企業の人たちを守れるかというのがあるのではないのかなというのが気持ちにあるわけです。
だから、うまく対応していただければ早い時期に、コールセンターが4月からできるんでしょうから、4月以降に、どういうふうな形で意見を集約するのかということも含めて、早急な対応が必要だと思う。何でかというと、大工さんだって、建築会社だって、今、建物を建てるのに精いっぱいで、そういうところまで手が回らないんじゃないのか。そういったことも含めて、時間的余裕がないのではないですか。ましてや、家の分煙の話で言えば、家庭内ではたばこを吸えない。では、外で吸います。道路で吸いますという話になってしまうわけです。マンションであれば、ベランダで吸えるかといったら、吸えないわけです。たばこを吸う人は、どうすればいいんだろうねというふうになってしまうわけですよ。だから、そういうことも含めて、一番問題なのは、中央区の根幹をなしている中小企業の人たちがどうやって分煙に対応していくのかというのが喫緊に求められているんだろうと思って質問しました。
1つだけ聞いておきたいことがあって、電線共同溝は、中央区内のカバー率というのは、どこまでいきましたか。簡易も含めてで、お願いします。
○落合道路課長
電線共同溝の整備状況についてでございます。
電線共同溝につきましては、都市景観の向上、また歩行環境の改善といったところで整備を進めておりまして、現在のところ、国道、都道、区道、全体で44.9%となっております。また、区道のみですと36.1%といった状況でございます。
以上でございます。
○渡部(博)委員
ありがとうございます。
何でこんな質問をしたかというと、埋まっているのは電線と電話と、ものによってはガスも入っているという部分もあるだろうと思いますけれども、そういったことでいけば、いろいろな活用の仕方がいっぱい出てくるんだろうなというふうに思っているので、電線共同溝全体で50%までいっていないという状況であれば、なかなか難しい部分はあるんですけれども、これを進めることによって多種多様なものに変化していくということなんだろうと思っております。これはまた別の機会で、そのお話もしますけれども、占用料が高くなっているということと、それにあわせて、そういうものをつくるときには拠出金をもらっているという状況もあるわけでしょう。そういったところも含めて、やはりちゃんとしてもらわなければいけないというふうに思っています。
ほかにいっぱい聞きたいことがあったんですけれども、また違うところで聞くようにいたしますので、私の質問はやめます。
○石田委員
第6款「環境土木費」の質疑も終了したと思われますので、次に、第7款「都市整備費」の質疑に入るようお諮り願うとともに、本日はこの程度とし、明9日、明後10日を休会とし、来る11日午前10時30分に委員会を開会されるようお諮り願います。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
○鈴木委員長
ただいまの動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○鈴木委員長
御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決します。
本日はこの程度として、明9日、明後10日を休会とし、来る11日午前10時30分に委員会を開会いたしますので、御参集願います。
本日は、これをもって散会いたします。
お疲れさまでした。
(午後2時47分 散会)
お問い合わせ先:区議会議会局調査係
電話:03-3546-5559