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令和元年 区民文教委員会(7月25日)

1.開会日時

令和元年7月25日(木)

午前10時 開会

午後3時38分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長  海老原 崇 智

副委員長  渡 部 博 年

委  員  富 永   一

委  員  かみや 俊 宏

委  員  堀 田 弥 生

委  員  梶 谷 優 香

委  員  高 橋 元 気

議  長  押 田 まり子

4.議会局職員

(14人)

山本区長

齊藤副区長

平林教育長

遠藤区民部長

眞下区民生活課長

鷲頭地域振興課長

木曽文化・生涯学習課長

井山スポーツ課長

田部井商工観光課長

長嶋教育委員会事務局次長

俣野庶務課長

植木学務課長

染谷学校施設課長

中山指導室長

5.議会局職員

伊藤議会局長

一瀬議事係長

秋山書記

黒須書記

6.議題

  • 区民生活及び教育行政の調査について

(午前10時00分 開会)

○海老原委員長 それでは、区民文教委員会を開会いたします。

 本日、理事者報告の関係でスポーツ課長が出席しますので、御了承をお願いいたします。

 それでは、理事者報告をお願いいたします。

○遠藤区民部長

 1 大規模改修工事に伴う月島スポーツプラザの休館について(資料1)

 2 障害者ボッチャ大会に向けた交流会の実施について(資料2)

 3 中央区内共通買物券について(資料3)

○長嶋教育委員会事務局次長

 4 幼稚園保育料等の無償化について(資料4)

 5 平成30年度都内公立学校における体罰に係る実態把握の結果について(資料5)

以上5件報告

○海老原委員長 ありがとうございます。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午前10時7分でございます。自由民主党40分、公明党さん20分、新風会さん20分、あたらしい中央さん20分、区民クラブさん10分となります。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言をお願いいたします。

○富永委員 よろしくお願いします。

 私からは、資料2のボッチャに関して質問させていただきます。

 きのう、いよいよ、ついに東京オリンピック・パラリンピックの開催まで1年ということで、本区の中でも、日本橋を中心に、機運を盛り上げるためのしつらえが登場して、観光客等々から注目を浴びているところでございます。宣伝も兼ねて、自分のフェイスブック上にオリンピック・パラリンピックまで1年ということを載せたら、オリンピックはそうだけれども、パラリンピックは8月なんだから、1年前ではないですよね、ちょっと違和感を覚えますというようなコメントが入ったので、私としては、全部一連として考えていますよと入れたら、ああ、そうですかということだったんです。

 もともと、オリンピックは文科省、それからパラリンピックは厚労省が所管していたところを一本化してやるようになったことで、今後、どんなふうに結びつきながら一体化して盛り上がっていけるのかなというのを非常に注目しているところではありますけれども、本区の取り組みとして、やはりパラスポーツをもっともっと世間に広めながら、区民の人が楽しめるように、それからパラリンピックも盛り上がるようにという動きの中で、まずパラスポーツが数ある中で、中央区としてボッチャを選んだというのは、どういういきさつからでしょうか。それを教えてください。

○井山スポーツ課長 交流会を行うパラスポーツにボッチャをなぜ選んだかという御質問でございます。

 来年のオリンピックの開催が決まりまして、東京都も障害者スポーツに力を入れてきて、本区としましても、やはり同じように障害者スポーツの推進に向けて、いろいろ動いているところでございます。本区では、平成25年から障害者のスポーツ体験会を実施していまして、ボッチャも含めて、ラケットテニスですとか、障害者の方でもできる、いろいろなスポーツを実施しております。その中で、ボッチャというのは、一番親しみやすいといいますか、ルールも割とわかりやすい、障害者だけではなくて健常者の方も一緒に楽しめるというところで、ボッチャを推進していこうという動きになりまして、今回、練習会も含めて交流会を実施するということになりました。

 以上です。

○富永委員 ありがとうございます。

 ちょっとまだ勉強不足で、パラリンピックにはどれだけのパラスポーツが競技としてあるのかというのは、全部把握し切れてはいないんですけれども、多くのパラ競技というのは、もともとある競技を障害者の人たちができるように形を変えていった中で、ボッチャというのは、もともと重度の障害者の人たちができるように、障害者向けに開発されたオリジナルスポーツなんですよね。そんな中で、私自身も体験会とかを見ていると、これは変に誤解されてはいけないんですけれども、ボッチャを一緒に楽しめる健常者の対象は、多分小さなお子さんだったり、またはお年寄りだったりというふうに限られてしまうと思うんです。

 今後、もし中央区でしっかりもっとパラスポーツをということであれば、ボッチャもそうだけれども、今この資料を見ると、交流会の前に事前練習会というのが2回と。それは、区役所の大会議室を使うと書いてありますよね。中央区の体育館は、総合体育館と言われている以上、パラ競技もしっかりあの中でやれるようにしていかなければいけないと思うんです。もちろん、車椅子を使って。前に聞いたら、総合体育館ということでやっているから、障害者対応も一応考えてつくってはあるんだけれども、現状では、そこまで利用している実績がないという回答があったんですけれども、今後、本当にパラリンピックに向けてやっていくなら、ボッチャでも、積極的にもっともっと体育館を使って、スポーツだということをきちんとアピールしながらやっていっていただけたらと思うんですけれども、その辺を教えてください。

○井山スポーツ課長 ボッチャを総合スポーツセンターでもというお話です。

 本番の3月の交流会については、総合スポーツセンターで行うんですけれども、まず2回の練習会ですが、あくまで障害者団体の方に練習していただくというのが趣旨なので、障害者団体の方と話し合いをしまして、福祉センターですとか、そもそもできる床があるところということで、限られてしまうんですけれども、やはり障害者団体の方が割と来やすいというところと、ある程度のスペースがあるというところで、区役所8階の大会議室にしたという状況がございます。

 障害者の方がもうちょっといろいろなスポーツをするようになって、なれてきたら、やはりほかの場所、スポーツセンターなどでもやれるのではないかというふうには考えております。

 以上です。

○富永委員 ありがとうございます。

 体育館を使うには、やはり靴を履きかえたりというようなことも関係してくるので、そういうところも含めて、障害者の皆さんとしては、体育館よりも、こういうところのほうが使いやすいというお話が出ているのは十分承知しています。

 とはいえ、やはりスポーツなので、もっともっとこれから広げていくには、中央区にはああいう立派な施設もあるので、そこをしっかりと利用しながら、みんなが楽しめるスポーツ環境をしっかりと整備していっていただけたらと思いますので、今後も引き続きよろしくお願いいたします。ありがとうございます。

○かみや委員 私からは、報告事項の3番と5番について2点お伺いしたいと思います。

 まず、3番の共通買物券についてですけれども、過去の資料などを拝見いたしますと、近年、即日完売が多かったのかなと承知をしています。一方、今回は1割弱の残券を、初日購入できなかった方に対して、販売されたのかなというふうに思いますけれども、今回の販売について、全体的に区の見解を伺えればと思います。

 そして、2点目ですけれども、資料5の体罰に係る実態把握の結果についてです。

 都の報告書を拝見いたしますと、申告者別報告数というものが記載されておりますけれども、区内の小学校の1事案は、どの区分に該当するのか伺えればと思います。

 以上です。

○田部井商工観光課長 共通買物券についてでございます。

 委員おっしゃいますように、昨年度、それから一昨年度と2年続けて即日完売という結果でございまして、今回につきましては、資料のとおりの残券が出たということでございます。こちらについては、資料のとおりでございますけれども、6月27日まで、平日の数で約9日間、区役所のほうで販売をしたということでございます。特に、2年連続で完売していたということで、日曜日に販売をしているものですから、日曜日に来られない方がどうしても買えなかったというお声もこれまでもございましたので、そういう意味においては、翌日以降、平日の販売につなげられたというところについては、よかったのかなというところは考えております。そういうふうに認識はしております。

 こちらの制度につきましては、もともと区内の消費を刺激しながら地域経済の活性化を図っていくという目的、特に今年度につきましては、この10月に消費税率の引き上げが予定されておりますので、こうしたことによる消費の落ち込みを見込みまして、発行額を1億円増額したわけですけれども、額面としては1億1,000万円上乗せをして6億6,000万円ということになりました。1億1,000万円上げたということもあって、即日完売にはならなかったという面もあろうかなと思っておりますけれども、全体的には、増額をしたということもあって、区内の経済にも一定程度つながっていく、昨年以上の効果があるのではないかというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○中山指導室長 区分の内容については、この資料に出てございますように、小学校のほうで不適切な行為の中の不適切な指導が1件ということになります。

○かみや委員 体罰の実態把握のほうですけれども、区のホームページからリンクの張ってあります都の調査報告書の2ページに、報告数、(2)申告者別報告数というものがございまして、教職員本人から、他の教職員から、児童・生徒本人から、他の児童・生徒から、保護者から、地域住民からというふうに、不適切な行為というものについて、どういうふうにして把握をされたかという視点で調査結果がありますので、こちらでお願いできればと思います。

○中山指導室長 大変申しわけございませんでした。それについては、この行為を見ていた児童の保護者からの申告ということになります。もう少し詳しく言えば、児童の保護者がそれを見ていたほかの児童の保護者から聞いた内容の中で、問い合わせてわかったということになります。保護者からの申告ということになります。

 以上です。

○かみや委員 それぞれ御答弁ありがとうございました。

 共通買物券についてですけれども、今回の状況はよくわかりました。

 今後の展開について、次に伺いたいと思うんですけれども、区政年鑑など、過去の資料を見ておりますと、この事業は平成12年度に3億円から始まり、平成21年度に5億5,000万円に増額、本年度、御答弁があったように6億6,000万円発行していると承知をしております。一方、人口は、平成12年の7万6,000人から、現在、16万人を超えているというところで、これまで販売冊数を変更することにより販売の機会をふやすなど、さまざまな取り組みを行っているものと思っておりますけれども、今後この事業をどのように展開していくのか伺いたいと思います。

 特に、広く販売機会を提供するという視点、そして経済波及効果という視点、あるいは家庭への経済的な視点、それに加えて、予算にも限りがあると思いますので、財政的な視点など、さまざまな見解があると思うんですけれども、どのような考え方で今後展開していくかということを伺えればと思います。

 体罰のほうについてですけれども、不適切な指導ということですが、給食の指導中だったというお話があったと思うんですけれども、可能であれば、もう少し詳しくその状況を教えていただきたいというのとともに、もう既に区として教員の方に対して指導されているということですが、そちらについても、もう少し詳しく教えていただければと思います。

 以上です。

○田部井商工観光課長 共通買物券につきましては、委員おっしゃいましたとおり、平成12年度3億円から始めまして、これまでの経緯をたどっているわけでございます。そうした中で、当時の経済対策として、増額をしたりですとか、1人当たりの購入限度額を変更したりですとか、さまざまな工夫を行ってまいりました。

 今後の展開ですが、今年度につきましては、消費税の引き上げというものがありましたけれども、今後も社会情勢の変化ですとか、そうしたものを踏まえながら、当然、予算というものもございますので、費用対効果を含めて、全体的に考えながら、ことし6億6,000万円にいたしましたけれども、今後、例えばこれを来年度以降もやっていくのか、もしくは、また5億円に戻すとか、さまざまなやり方、決め方というものはあろうかと思います。共通買物券の事業につきましては、中小企業の支援をしていくというところが中心的な目的としてございますので、そうしたことの効果がしっかり出るような形を我々としてもしっかりと検証といいますか、検討いたしまして、今後の展開というものは考えていかなければいけないというふうに考えております。

 当然、そうした中で、おっしゃいますように、人口がふえているというところもございますし、今申し上げた中小企業への支援という目的がある一方で、平成12年度から続いておりますので、やはり区民の方の中には、そうした目的もわかりながら、家計の一部助けになるというところを期待して、毎年楽しみに購入をしていただいているという方も実際にいらっしゃいます。そうした家計に与える影響等も含めまして、総合的に検証しながら今後の展開というものを考えてまいりたいというふうに存じます。

 以上でございます。

○中山指導室長 まず、この時点での詳しい状況ということですが、給食が終わったところで、まだ牛乳を飲み終わっていない児童に対して、教員が、最初は鼻をつまんで飲むと一気に飲めるかもしれないよということを話し、では先生がつまむねということで鼻をつまみました。瓶の中には牛乳が残っているところで、それを持ち上げて飲めば飲みやすいんじゃないかということを子供のほうに促して、自分で飲ませようとしたのですが、なかなか飲む様子がなかったので、そこも教員のほうが持って飲ませたということで、鼻をつまんで牛乳を、あえて言うなら無理やり飲ませてしまったというところで、その後、子供が泣いてしまったという案件でございます。

 その後ですが、これについては、まず学校から区に、事情聴取も含めて、報告を上げてもらい、それをもとに、区の教育委員会から都の教育委員会に報告を上げ、その後、事情聴取をし、処分のほうがおりている状況でございます。指導については、事情聴取のところで、当然、区のほうから指導しておりますし、体罰関連の行為につきましては、その後も再発防止研修を半年行うとか、それぞれの段階によるんですが、そういったところで、この教員にも指導しているところでございます。

 以上です。

○かみや委員 買物券について、ぜひ今後もより一層効果的な事業となるよう御検討をお願いしたいと思います。

 体罰のほうにつきましても、今後も引き続き指導していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

 以上で質問を終わります。

○堀田委員 私からは、資料2のことでお尋ねさせていただきます。

 前委員からもございましたが、障害者ボッチャ大会ということで、パラスポーツの盛り上がりのために、ぜひとも多くの方に参加していただいて、成功させていただきたいというふうに思っております。

 1点確認をさせていただきたいんですが、資料の8の周知方法ということで、例えば区内障害者団体、また民生・児童委員、主任児童委員に周知依頼をすると。3番目に、特別支援学級設置校等に周知するというふうに書かれてございます。等というところに、都立の特別支援学校が含まれているのかというあたりを教えていただければと思います。

 特別支援学校、当然、本当に重度の障害の皆さんで、支援学級と全然比べ物にならないぐらい重度の方が多いんですけれども、私は、以前、発表会に行かせていただいて、例えば楽器の演奏ですとか、また体を動かしての発表などもされていて、こんなことができるんだと、すごく感動して拝見していたんです。それと、スポーツができるかというのとはまた別かもしれないんですけれども、周知ということで、していただけるのか。

 都立の学校ですので、区のそれぞれのイベント、催しなどのお知らせは、本来なら、学校からは行かないのかなというふうに思いますもので、今回の交流会は、大切な、楽しみにできるようなイベントかと思いますし、特別支援学級設置校等の等のところに支援学校を入れていただければという思いでお尋ねさせていただきます。よろしくお願いします。

○井山スポーツ課長 周知方法のところ、特別支援学級設置校等の部分で都立の特別支援学校への周知ですけれども、今回の交流会に向けての周知は、こちらから特別支援学校のほうにいたします。毎年やっております障害者スポーツ体験会でも、毎年、特別支援学校のほうに、担当部署である指導室を通しまして、チラシの配布を行っております。

 以上です。

○堀田委員 ありがとうございます。安心いたしました。

 どれだけの方が参加できるかはわかりませんけれども、区民の方ですので、その情報は同等に伝えていただければと思っておりましたので、うれしく思います。よろしくお願いいたします。

 以上で終わります。

○梶谷委員 私からは、資料1について質問をしたいと思います。

 今回の代替施設の検討をした際に、月島スポーツプラザの具体的な利用者数などから、月島第三小学校に決まったと思うんですけれども、検討のときに出た具体的な、月島スポーツプラザの利用者数などの数字がわかれば、教えてください。

○井山スポーツ課長 月島スポーツプラザの利用者数ですけれども、まず月島スポーツプラザはプールと武道場がありまして、プールのほうにつきましては、利用者数が、平成30年度ですけれども、個人利用、団体利用を合わせて12万1,652人です。武道場は、第1武道場と第2武道場、それぞれ畳の部屋と床の部屋があるんですけれども、平成30年度、合わせまして5万5,165人です。

 以上です。

○梶谷委員 ありがとうございます。

 その数字の中で、今回、月島第三小学校を利用されると予想される人数というのは、出されていますでしょうか。教えてください。

○井山スポーツ課長 具体的に予想される人数というのは、済みません、すぐには出ないんですけれども、月島スポーツプラザは月島にありますので、そこから一番近いところが月島第三小学校になります。そういった意味でも、今、既存の月島スポーツプラザのプールを使っている方が、一番かわりに行きやすいというところで、月島第三小学校を代替施設というふうにして、今後、利用するということでございます。

 以上です。

○梶谷委員 ありがとうございます。

 区民の方にとっては、健康のために必要不可欠な場所だと思います。今回、休館が長期間になりますので、今後、皆様がどのように利用されているのか、引き続き経過を教えていただければと思います。ありがとうございます。

○高橋(元)委員 高橋です。よろしくお願いいたします。

 私のほうから、資料5について、2点質問させていただければと思います。

 まず、体罰等の調査結果についてですけれども、不適切な行為として、不適切な指導、行き過ぎた指導、暴言等とございます。前回の区民文教委員会でも、いじめの問題に関して、いじめの基準について御質問させていただいたんですけれども、そのときは子供がいじめと感じるかどうかというふうにお話をされていました。今回については、不適切であったか、行き過ぎたかどうかという判断は子供はできないかと思いますので、不適切な行為の区分については、どなたがどのような基準で御判断をされているのか、まず1点御回答をお願いいたします。

 また、もう一点ですけれども、私は、もちろん体罰を肯定しているわけではございませんが、今回の中央区の小学校の1件もそうですけれども、例えば著しく児童の素行が悪かったとか、そのような背景については、きちんと考慮がされているのかという点、もちろん時代が変わっているのは理解をしておりますし、私が子供のころも、自分がいたずらっ子でしたので、いたずらをしたときにはきちんと怒られて、びんたもされたこともあります。もちろん体罰を肯定しているわけではございませんが、それで自分が悪いと認識したということもありました。子供に対しては、本当に正しいことと、本当に悪いことを適切に指導できる環境が整っているのか。教師が怖がってしまったり、遠慮してしまうような環境になっていないのかという点について、御見解をお願いいたします。

○中山指導室長 まず、1点目ですが、不適切な行為等の区分についてなんですが、一応の区分としましては、不適切な指導に関しては肉体的な負担なんですが、軽微な有形力の行使というのが一般的に言われているところです。暴言等については、恐怖感、侮辱感、人権侵害等精神的な苦痛を与えるような言動、そして行き過ぎた指導については、主に部活動とかスポーツ指導において、子供たちの実態に合わないような無理な、過剰な指導をした場合ということで一般的には言われてございます。ただ、先ほど言ったように、区分について、東京都のガイドラインを示しているんですが、この内容を見ていっても、そのときそのときの状況であるとか、そこに至った経緯であるとか、そういったところをよくよく配慮していかなければならないので、今言った一般的な区分だけではなくて、微妙なラインのところについては、当然、事情聴取であるとか、子供には学校に聞いてもらいますが、子供の言い分であるとか、教師の言い分であるとか、そういったところを複合的に捉えながら、最終的に判断していくことになるというところでございます。

 それから、2点目の子供たちの素行もあるのに、そのあたりで教師のほうが適正な指導ができるかどうかというところです。

 東京都のガイドラインでいきますと、ここに出ている体罰、それから不適切な行為以外に、指導の範囲内であるとか、適切な指導であるとか、正当防衛、正当行為であるとか、緊急避難であるとか、緊急避難というのは、例えば子供が、ないとは思うんですが、ベランダ等に腰かけていて、下に落ちる可能性があるときに、腕を急に引っ張っておろすとか、こういったものは緊急避難に当たりますし、指導の範囲内というのは、注意喚起、浸透させるためにやむを得ず行われたもの、肩をぽんとたたいて寝ている子を起こすであるとか、社会通念上、そこはやはり指導の範囲内でしょうというようなところですね。こういったところも区分として設けてございます。先ほど言ったように、いろいろな観点から考えて、体罰なのか、それとも関連した不適切な行為なのか、それともそれ以外なのかということを一つ一つ判断していきます。

 当然、教員にもガイドラインのことは周知してございますし、場合によっては、子供たち、保護者にも都がつくっているDVD等も見せてございますので、教員が指導をしにくくなる部分は、一定程度はあるかもしれませんが、基本的に、必ずしも体に触れたから全てが体罰であるとか不適切な行為であるとかということではないということは学校のほうに周知して、教員のほうは、そこに基づいて指導を行っているところかと思っておりますので、やりにくいということはないかと思っております。

 以上です。

○高橋(元)委員 御答弁ありがとうございます。先ほどのお話で、基準について理解をさせていただきました。ありがとうございます。

 東京都のガイドラインとのことだったんですけれども、こちらでは、最終的にジャッジをされる方というのは教育委員会ということでよろしいでしょうか。

○中山指導室長 東京都の公立小中学校の正規の教員は東京都の職員となりますので、東京都の教育委員会ということになります。

 以上です。

○高橋(元)委員 承知しました。ありがとうございます。

 やはり教師の方が伸び伸びとというと、また変な話になるかとは思うんですけれども、きちんと子供に対して向き合った教育ができるような、適切な指導ができるような体制を御構築いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

 私の質問は以上でございます。

○海老原委員長 それでは、理事者報告に対する質疑も終了したと思われますので、区民生活及び教育行政の調査につきまして、質疑がございましたら、順次お願いいたします。よろしいですか。

 それでは、議題、区民生活及び教育行政の調査につきましては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○海老原委員長 ありがとうございます。

 それでは、管内視察につきまして、午後は区立常盤小学校別館及びまちかど展示館の視察を実施いたしますので、午後1時10分、正面玄関前に集合を願います。

 午後1時10分まで休憩といたします。

 お疲れさまでございました。

 なお、委員の方と担当部長は、そのままお残り願います。

(午前10時39分 休憩)


-委員会を閉じた後-

 行政視察については、10月下旬からの2週間で、4常任委員会の視察を実施する予定であり、日程・視察先等詳細は正副委員長に一任する旨が確認され、了承された。


(午後1時8分 再開)

○海老原委員長 再開(車中)

     〔視察等日程は別紙のとおり〕

○海老原委員長 閉会

(午後3時38分 閉会)


「別 紙」

区民文教委員会視察等日程

○日  程

    委 員 会 開 会           10:00

         ↓

       [休  憩]

         ↓

    区 役 所 出 発           13:08

    委 員 会 再 開

         ↓

    区立常盤小学校別館           13:32~14:28

    (説明・視察)

         ↓

    まちかど展示館①小津史料館       14:35~15:00

    (説明・視察)                 

         ↓

    まちかど展示館②ミズノプリンティングミュージアム

    (説明・視察)             15:15~15:35

         ↓

    委員会閉会(車中)           15:38

    区 役 所 到 着           15:42

○視察概要

・区立常盤小学校別館について

到着後、施設概要について説明を受けた。

  その後、説明を受けながら、つぶさに校内の視察を行った。

・まちかど展示館(小津史料館及びミズノプリンティングミュージアム)について

  到着後、説明を受けながら、つぶさに施設の視察を行った。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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