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令和元年 区民文教委員会(11月14日)

1.開会日時

令和元年11月14日(木)

午後1時30分 開会

午後2時46分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 海老原 崇智

副委員長 渡部 博年

代理 竹内 幸美

委員 かみや 俊宏

委員 堀田 弥生

委員 梶谷 優香

委員 高橋 元気

議長 押田 まり子

4.欠席者(1人)

委員 富永 一

5.出席説明員

(14人)

山本区長

齊藤副区長

平林教育長

遠藤区民部長

眞下区民生活課長

鷲頭地域振興課長

木曽文化・生涯学習課長

田部井商工観光課長

長嶋教育委員会事務局次長

俣野庶務課長

植木学務課長

染谷学校施設課長

中山指導室長

志賀谷図書文化財課長

6.議会局職員

伊藤議会局長

一瀬議事係長

秋山書記

黒須書記

7.議題

  • 区民生活及び教育行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○海老原委員長
 区民文教委員会を開会いたします。

 本日、富永委員は欠席のため、竹内議員から代理出席の申し出がありましたが、よろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○海老原委員長
 それでは、竹内議員は委員席へお願いいたします。

 また、理事者報告の関係で図書文化財課長が出席しますので、御了承をお願いいたします。

 過日の行政視察の実施に当たりましては、所期の目的を十分に果たすことができたと思いますので、今後の施策の参考になればと考えております。

 なお、内容につきましては、第四回定例会での委員長報告で報告をさせていただきたいと存じます。

 それでは、理事者より御報告をお願いいたします。

○遠藤区民部長

1 中央区立社会教育会館の指定管理者候補事業者の決定について(資料1)

2 八丁堀区民館改築に伴う休館について(資料2)

○長嶋教育委員会事務局次長

3 阪本こども園(仮称)運営候補事業者の決定について(資料3)

4 令和元年度学習力サポートテストの結果に基づく授業改善に向けた取組について(資料4)

5 令和元年度区立小・中学校児童・生徒体力等調査の結果について(資料5)

6 地方公務員法等の一部を改正する法律に伴う中央区立幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部改正について(資料6)

7 図書館システム機器更新に伴う区立図書館の臨時休館について(資料7)

以上7件報告

○海老原委員長
 ありがとうございます。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時48分です。自由民主党さん65分、公明党さん35分、新風会さん35分、あたらしい中央さん35分、区民クラブさん10分となります。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言をお願いいたします。

○かみや委員
 私からは、資料1について質問させていただきます。

 中央区立社会教育会館の指定管理者候補事業者の決定についてということでありますけれども、まず1つ目、選定理由について、資料の3ページ目、選定理由にございます現状の課題を見据えた地域コミュニティへの支援や人員配置計画の取り組みが高く評価されたということでありますが、この内容について、可能な範囲でもう少し詳しく具体的にお聞かせいただけますでしょうか。

 そしてまた、ホームページを拝見いたしますと、平成21年度から指定管理者制度を導入していると承知しております。この中で、今回もこれまでと同様の事業者に決定し、本年度で10年間同じ事業者が運営されたことになる、今年度が10年目というふうに思います。指定管理制度が導入されて10年を振り返っての所感と、もし課題などを感じていらっしゃる点があれば、お聞かせいただければと思います。

○木曽文化・生涯学習課長
 指定管理者についての御質問を2点いただきました。

 まず、選定の理由として書かせていただきました地域コミュニティへの支援や人員配置計画などの高評価という点についてお答えいたします。

 まず、地域コミュニティへの支援ですけれども、選定された指定管理者候補者につきましては、地域コミュニティの活動の重要さを十分認識していまして、自主事業等の中で地域コミュニティを支援すべく、さまざまな事業の提案をしていました。例えば地域の商店会と連携をとって社会教育会館まつりをしたり、地域の住民会を立ち上げたいですとか、あるいは子供を核にしたコミュニティ形成の講座等を企画したいですとか、そういったさまざまな地域コミュニティの活動に資するような提案を数多くしています。それから、利用者のニーズの把握、サービスの向上について踏み込んだ提案をしていました。例えば、利用者の懇談会を催して、さまざまな意見を吸い上げて反映させるですとか、あるいは情報が偏ってしまわないように、さまざまな方々に公平に情報が届くように、ホームページを充実させるですとか、機関紙を発行するですとか、有識者の講義を受講し、スタッフの力量を上げるですとか、そういった形で利用者に寄り添った形での提案をしているというところ、それから4館を統一してやるメリットを生かしながら、臨機応変な対応ができるような、さまざまな提案、総括館長を設けて、そこが司令塔になって4館をくまなく指揮できるようにですとか、苦情処理等については、統一的な見解で偏った対応がなされないようにするですとか、そういった部分での工夫等が見られましたので、高評価をしたというところでございます。

 それから、平成21年4月から指定管理者制度を導入しております。振り返ってみますと、アンケート等からも、これはいいことなのかわからないですけれども、直営でやっていたときよりも、対応がすごくよくなった、サービスがよくなったとか、いろいろ意見をすぐ聞いていただいて、さまざまな工夫をしていただけているとか、そういった部分で高評価を得ているというところと、導入前に比べて利用率も画期的に上がっているというところで、こういったところは評価していいのかなと思っております。現在、利用率も、4館全体の平均ですけれども、76.6%というのは、導入前は58.7%ぐらいだったんです。それがここまで上がってきているというところを見ますと、利用率のアップというところでも、区民の方あるいは団体の方にかなり浸透してきているのかなというところで、指定管理者制度にしてよかったのではないかというふうに私どもとしては捉えているところでございます。

 以上です。

○かみや委員
 それぞれ御丁寧に御答弁ありがとうございます。

 今、御答弁いただいた中にも一部あったかと思いますけれども、まさに同じ事業者が継続的にやられるということで、さまざまなメリットがあった、ノウハウが蓄積された、指定管理者制度のメリットそのものなのかなというふうに、伺っていて率直に感じたところであります。

 一方で、長年継続していると、ある意味では、なれのようなものによるデメリットもあるのかもしれない。であるからこそ、指定期間は、3年、5年、10年、いろいろな考え方はあると思うんですけれども、長いところは10年としている中でも、本区としては5年でやっていらっしゃるのかなというふうにも推察をするところであります。事業者からさまざま提案があったものをしっかりと指導いただきながら、引き続き、社会教育会館の利用率を上げる、区民の方々一人一人が使いやすい形で運営をお願いいたしたいと思いますけれども、今後の5年に向けた工夫点などのお考えがもしあればお願いします。

 といいますのも、今、利用率が上がったと。逆説的なところになるかもしれませんし、本区は限られた面積でありますから、施設上もやむを得ないというところは重々承知をしておりますけれども、地域の方からは、例えば特定の曜日、特定の時間がどうしても使いづらい、予約がとりづらいというような声が一部聞こえてきております。今御説明いただいたように利用者の皆様の声を丁寧に聞いていただきながら運営されているというふうに思いますけれども、引き続き、さらなる工夫などをお考えいただけるようであれば、この点をお聞かせいただければというふうに思います。

○木曽文化・生涯学習課長
 今後5年間の工夫点等があったらということでございます。

 振り返ってみますと、先ほども申し上げたとおり、直営のときよりもいい部分は確かにあるんですが、委員御指摘のように、そこにあぐらをかいていてはいけない、常に緊張感を持って、利用者の意見を酌み上げながら改善していく姿勢は必要かと思います。そういう意味でも、期限を区切っての指定、改めてまた競争するという環境に置くということは非常に大切かなというふうに認識しております。

 当然、さまざまな課題はあります。それぞれの地域で、例えば築地ですと、築地市場が移転したことに伴ってのまちのあり方ですとか、日本橋ですと、若い世代が流入してきて新旧世代の橋渡しの必要性が出てきているですとか、月島でいいますと、子育て世代とか外国人の増加等で新しいコミュニティの形成の部分で課題もある。また、社会教育関係登録団体の育成も見据えていかなければいけない、生涯学習の拠点でなければいけない社会教育会館ですから、その団体が活動しやすいように、その中で、一部は高齢化の中で団体を解散せざるを得ないようなところもある、あるいはどういう役割を担っている団体かわからなくて参加できない方もいる。そういった部分を見据えて、社会教育関係登録団体をさらに育成できるように、いろいろ環境整備をする、情報提供していくというところで、より多くの方にサークル活動、生きがいのある豊かな生活を送っていただく工夫をしなければいけないというふうに考えております。

 それから、利用率が上がることのメリット、デメリットも当然あると思います。予約がとりにくい部分が出てきてしまった、それについてはどうしたらいいんだろうかという御意見は確かにございます。それぞれの人気のある時間帯というのはあるんですが、逆に、人気のない時間帯を自主事業で利用してもらって、例えばそういう時間帯に利用しやすい方が、この時間帯は予約がとりやすいんだなというのを情報として提供して、本当は午後がいいんだけれども、午前中がすいているから、そこを予約しようかなというような思いにさせてくれるように、自主事業等でPRをして、自分たちもそういう活動をしてみようかなというふうに促したり、そういった形で、限りある部屋数でございますので、その中で上手に満遍なく利用していただけるような形をとっていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○かみや委員
 それぞれに御丁寧な答弁ありがとうございます。

 地域ごとの取り組みでありますとか、自主事業の取り組みなど、ぜひ引き続きお願いをいたしまして、質問を終わらせていただきます。

○梶谷委員
 私からは、資料2の八丁堀区民館の改築に伴う休館について質問させていただきます。

 約2年半の長期にわたる休館になるのですが、まず現在の集会室4室の利用状況を教えてください。

 そして、この約2年半の休館の間、集会室4室の代替施設としてどちらを利用すればいいのか、その点も教えてください。

 そして、高齢者の利用はもちろんですけれども、乳幼児連れの方がいた際に、新しく八丁堀区民館の平面イメージの中に授乳室の文字がないのが気になったんです。授乳室を設けたほうがいいのではないのかなと思いました。もし授乳室を設けなくても、あいている集会室で対応できればいいとも思うんですけれども、集会室が4室とも満室だったときはどのように対応するのか教えてください。

 4点目、職員住宅ですけれども、非常事態が発生した場合に必要な災害対策要員の確保も目的となっておりますが、具体的にどのような対応ができる職員にするか、特定の職員が決まっているのであれば、教えてください。

○鷲頭地域振興課長
 八丁堀区民館の改築に伴います御質問でございますが、まず4室の利用状況についてでございます。

 こちらにつきまして、現在、八丁堀区民館におきましては、和室が1部屋、洋室が3部屋という状況でございますが、全体の利用率といたしましては、61.7%というのが平成30年度の利用実績となっているところでございます。このうちの内訳で申しますと、洋室につきましては、おおむね同じような利用率でございますが、和室につきまして、利用率で申しますと、全体の16.2%ということで、この部屋についてのみ利用率が低くなっているという状況でございます。

 また、こちらの改築に伴います休館が2年半に及ぶというところもございまして、代替施設というお話がございました。

 八丁堀区民館の近隣におきましては、新川の区民館ですとか、新富の区民館といったところが比較的近くにあるところでございます。こういった施設の御利用などについても、同じ京橋地域の区民館ということもございますので、指定管理者と連携しながら利用の告知を図ってまいりたいと考えているところでございます。

 また、授乳室のお話がございました。

 満室時の対応ということでございますけれども、これまでも過去、区民館で授乳をしたいということでお申し出をいただいたことが何度かございます。そういった場合の対応として、委員からもお話がございましたように、空き室対応ということも行っておりましたが、やはり満室時にお話をいただくこともございます。そういった場合には、私どもの区民館は事務室を備えております。そういった事務室の一隅を御利用いただくような形で、これまでも対応させていただいたことがございますので、そのような形で利用者の皆様にも周知を図ってまいりたいと考えているところでございます。

 また、最後に御質問いただきました職員住宅の機能の部分についてのお話でございますけれども、一般的なお話で申し上げますと、職員住宅に入居する職員については、いずれかの防災拠点の要員ですとか、緊急時に対策をとれるような人員ということになっております。また、直接的なお話とは趣旨が若干異なりますが、職員住宅に住む職員につきましては、地域の町会・自治会の活動にも積極的にかかわっていくということで役割が位置づけられているところでございます。今後も、こういった部分の対応につきましては、職員課や防災課などとも連携しながら対応を図ってまいりたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

○梶谷委員
 済みません。授乳室で1点確認ですけれども、授乳室自体を設ける予定はないということでよろしいですか。

○鷲頭地域振興課長
 大変失礼いたしました。授乳室の設置という部分についてですけれども、こちらの施設につきましては、今回のこちらの資料2の中にもございますとおり、誰でもトイレですとか、福祉関係の、いわゆるバリアフリー化の部分に重点を置き、対応させていただいたところでございます。非常に限られた敷地の中で、面積的にも厳しい状況の中で対応するということでのお話でございますので、恐縮ではございますが、授乳室については設置することはできないというところでございますけれども、先ほど申し上げましたような事務室部分での対応などを含めまして、区民館全体となって、授乳される方々、お子さん連れの方々にも対応してまいりたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

○梶谷委員
 ありがとうございます。

 高齢者の方を初め、妊産婦、乳幼児のさまざまな利用者が八丁堀区民館が利用できるように、地域の住民の声を取り入れながら改築していただけるようにお願いしたいと思います。

 次に、資料4の学習力サポートテスト結果について質問をさせていただきます。

 小学生は全体的に全国よりも上回っていて、理科のみ、ちょっとポイントが少ないんですけれども、中学生になると理科と社会が下回ってきて、社会が急に低下する点について、区としてどのように捉えているか教えてください。

○中山指導室長
 中学校の社会科についてでございますが、社会事象に関する知識・理解の領域と、それから、もう一つは資料活用の技能というところに課題があると考えてございます。これは、実は中学校だけの課題ではなくて、小学校段階から課題としてはずっと継続しているものでございます。中学校において、これが顕著にあらわれてくる理由といたしましては、一つは、単純な理由なんですが、特に社会科については地理、歴史、公民と、小学校よりもさらに細分化され、より内容が難しくなってしまうというところで、そこが顕著になってきているということと、もう一つ考えられるのは、先ほど説明の中で学習習慣の話がちょっと出ましたが、塾等に通い、学習時間としては長いんだけれども、家庭で学習する時間については、やはりちょっと少ない状況が中学校はあります。小学校の社会科を考えますと、ワークテスト、単元ごとにテストをやっているかと思うんです。割と短いスパンで復習をするためのテストをやっていて、記憶を強化する回数が多いと思います。これに対して、中学校は定期考査になりますので、その期間がさらに開いていくというところで、自分でも家庭でもう一度復習をしたりしていく時間がきちんと必要なはずなんですが、ここのところが弱くなっているのではないかということなどが考えられます。そのあたりの捉えとしては、そのように考えてございます。

 以上です。

○梶谷委員
 ありがとうございます。

 外部の専門家の意見とかも取り入れながら、中央区の小・中学生の学力向上、そして体力向上にも取り組んでいっていただきたいと思います。

 次に、資料6の臨時的任用教員について確認をさせてください。

 今回、常時勤務する職員に欠員が生じた場合のみ臨時職員が任用できるように厳格化されましたが、今まで臨時職員を任用していて、支障などはなかったのかどうか。そして、今後もそうですけれども、臨時職員に欠員が生じた場合はどのように対応しているか、教えてください。

○中山指導室長
 幼稚園の臨時的任用教員につきましては、委員おっしゃったとおり、常勤の職員に欠員が出た場合に、特別な措置として任用しているところになるかと思います。臨時的任用教員に関しましては、特に支障があったかどうかというところで申しますと、正規の教員とは違い、先ほど言ったように特別な措置としての任用になりますので、選考等を受けていないというところで、それぞれの教員の個人差というのは非常に大きいかと思います。ベテランの方で教職経験があり、一度何かの都合でやめられた方が臨時的任用教員として採用される場合もあれば、大学を卒業したばかりで正規の教員に受からなかったために臨時的任用教員として雇用される方もいて、経験とか、そういったことにもかなり差があるというところはございます。ただ、中央区の幼稚園の臨時的任用教員に関しまして、そのことで何か支障があったということはございません。各園では、園長を中心に、経験年数の浅い臨時的任用教員であれば、きちんと育成しながら、やっていただいているところでございます。

 それから、欠員が生じた場合ということですが、この欠員というのは、臨時的任用教員が何かの事情でやめてしまった場合として捉えてございますが、あくまで正規教員に対する特別な措置としての臨時的任用教員ですので、臨時的任用教員をされた方がやめたとしたら、最初に戻って、正規の教員で休まれている方に臨時的任用教員をつけるということで、新たにそこで任用していくような対応になるかと思います。

 以上でございます。

○梶谷委員
 ありがとうございます。

 園児にとっては、臨時教員も含めたスタッフ全員のスムーズな連携が大切だと思います。今回の改正により園児にしわ寄せがいかないように、区としても現場の実態把握にさらに努めていただきたいと思います。

 以上で質問を終わります。

○高橋(元)委員
 よろしくお願いいたします。

 私からは、資料3、4、5について質問させていただきます。

 まず、資料3は、簡単な質問にはなるんですけれども、今回、運営候補事業者の選定の決め手が、当該事業者の提案内容が、阪本小学校への接続や区の幼稚園行政との連携などが具体的に想定された内容だったからとのことでした。これは資料1にも関係するところですけれども、別紙の内容のみでは、どのような提案であったのかというのがなかなかイメージできませんので、例えば今後このような御報告をいただく場合は、プレゼンをされたときの資料の一部をコピーしていただくとか、もしくは提案の概要を簡単に記載していただければと思っているんですが、それが可能なのかどうかという点と、阪本こども園の今回のプレゼン内容の概要を説明いただければと思います。よろしくお願いします。

○植木学務課長
 プレゼン資料の概要というところですが、そちらにつきましては、書ける範囲で、もうちょっと細かく書ければ書いていきたいとは思っております。ただ、やはりその事業者の提案ということなので、その資料をつけるのは難しいと思いますので、概略等、書ける範囲で記載できたらと思っております。

 また、プレゼンの提案内容につきましては、こちらにも書かせていただきましたが、今回、阪本小学校との連携というところで、中央区初の公私連携幼保連携型認定こども園というところを渋谷教育学園にもとても認識していただいておりまして、そのあたりとの連携ということで御提案いただいたところでございます。

 以上でございます。

○高橋(元)委員
 御答弁ありがとうございます。承知いたしました。詳しい内容というよりも概要を記載いただければ、わかりやすくなりますので、どうかよろしくお願いいたします。

 続きまして、資料4について質問させていただきます。

 資料4の学習力サポートテストの結果に基づく授業改善に向けた取組については、大変興味深く熟読させていただきました。まず、やはり全体として理科が弱いというのが特徴的で、以前の質疑の中でも、中央区は自然を実際に見て触れ合える機会が少ないというのも一因となっているだろうとされていたと思っています。実物を観察する機会がそうそうないということは、イメージを膨らませるためには、写真だけではなくて動画だったり、また動画を生かすタブレットの活用とか、ICT教育の展開によって、多くの課題解決もできるのではないかと率直に感じました。そのようなタブレットの有効活用の一つとしては、グループとか個人として積極的にプレゼンを実施することによってプレゼン能力が鍛えられるということも挙げられると思います。

 本資料において記載のある課題として、国語において、文章の組み立てや段落構成を考えさせること、プレゼン場面等に生かせる知識として図表などの資料と説明の文章を関連づけること、社会においては、複数の資料が示す内容を比較、検討しながら読み取り、総合的に捉えてまとめること、授業で話し合う機会を設けること、理科においても、資料をもとに自分の考えをまとめたり、発表する能力の向上が求められているというふうに記載がございます。

 この中で、ICT教育の推進については、これまでもたくさん質問してきましたので、少し視点を変えて質問させていただければと思っております。

 中央区だけでなくて、おおむね全国的な教育の課題として求められているのが、総合的に、科目にとらわれずに、自分で考えて課題を解決する力を伸ばすということが課題となっていると思います。まず課題があって、その課題解決のために、みずから複数の情報をまとめて自分の考えを話せる能力、そして教科の枠組みにとらわれない総合的な学習が求められていると思っております。つまりは、第一に目の前の課題の構造を把握した上で、複数の情報をまとめて、そして解決策のオプションを並べて、ベターなオプションを組み合わせて試す力が求められていると、経済産業省の現教育産業室長の講演を私も聞きに行きまして、大変共感をいたしました。子供たちの昔からの疑問として、何で今この教科を勉強する必要があるのかとか、この勉強は何の役に立つのかというような質問があった経験、この場にいる方、皆さんが一度は思ったことがあったり、子供から質問を受けたことがあるのではないかと思います。いい大学へ行くためだよとか、大人になったら必要になるんだよと、私も答えていたような記憶がございます。つまり、今まではそのような知識詰め込み型の教育でしたが、近年、その教育の概念が少し変わり始めている、変えなくてはいけないのではないかと思っております。つまり、課題解決型の要素を強めていくべきではないかと考えております。

 経済産業省が主催している未来の教室キャラバンという取り組みがございまして、社会的な課題、例えば人口減少とか大きな問題から、災害避難所の運営とか小さい課題の解決に向けて、そのための方法を、今までの知識だとか情報やビッグデータを活用して考えて発表するという取り組みがなされております。そして、そのための基盤づくりとして、一人一人の学習用パソコンを国としても推進しているところではございますが、このような課題解決型の総合学習において、本区においてどのような取り組みが現在なされているのか、現状をお聞かせいただいてもよろしいでしょうか。

○中山指導室長
 委員おっしゃるように、課題解決学習、我々のほうでは問題解決型の学習であるとか、そういった言い方をしますが、これについては、フリーの課題、または環境であるとか、ある程度テーマを設けたものであれば、総合的な学習の時間の中で行っております。個々の具体例というのは、今、手元に資料がないので何とも言えないところはございますが、委員おっしゃるとおり、フリーの課題については、そういった総合的な学習の時間でやっているというのが1つございます。

 それ以外に、問題解決型の学習というのは、算数とか数学でやっている場合が多いんですけれども、これについては、子供たちがそれぞれの考えを持って、その学習課題の解き方等を、タブレットがあれば、その中で考え方を共有するというのもあるんですけれども、なければ、ホワイトボード等にその考えを書いて、黒板のところにいろいろな考え方を並べていく、Aの考え方、Bの考え方、Cの考え方、そういった幾つかの考え方を、それぞれ考えた子供たちが説明をします。ほかの子供たちは、その中でどの考えに自分の考えは近いであるとか、まずそこを分別し、その後で、この考え方とこの考え方の類似点、また相違点、ここはこう考えると同じ考え方になるよねであるとか、そういったものを捉えながら、算数ですので、最終的に効率よく数理的な処理ができるというところにたどり着くような形でやっていく学習というのは、算数では大体行われているところでございます。課題解決の学習というのは、総合的な学習を筆頭に、いろいろなところで学校として取り入れてやってきているところでございます。

 以上です。

○高橋(元)委員
 詳しい御答弁をありがとうございます。

 算数の時間は算数の時間で取り入れていらっしゃるとのことだったんですけれども、総合的な学習の時間は年間何時間あるのかとか、そのような学習の時間を今後ふやしていく予定があるのかという点についてお伺いしてもよろしいでしょうか。

○海老原委員長
 高橋委員、学習力サポートテストの内容についての質問でお願いをしたいと思います。もしそれを超えるようであれば、議題に関する質疑のほうで質問していただければと思います。

○高橋(元)委員
 失礼しました。先ほどの質問は一回取り消しをさせていただきます。今後また質問させていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、次に、資料5について質問させていただければと思います。

 資料5は体力テストでございます。本区における体力向上の取り組みは、とてもすばらしいと感じております。全国平均を上回る結果が出ている部分もございますし、各学校における休み時間等における運動時間の確保や体育指導補助員の活用、マイスクールスポーツの活用といった取り組みの効果がとてもあらわれていると思います。

 一方で、投力の向上、持久力の向上という面においては、本区における遊べる敷地面積の問題がかなり響いているのかなとも感じております。その中で、今後、ラグビー型スポーツにおける外部講師の招聘など、タイムリーで個人的にもうれしい取り組みの記載がされております。

 学校開放及び公園整備も含めた環境という面で、済みません、公園というところでお伺いをしたいんですけれども、現状、中央区内でボールを扱って遊ぶことができるような公園が幾つあって、これからふやす予定があるのか。

○海老原委員長
 高橋委員、公園についてはこの委員会の所管と違うので。

○高橋(元)委員
 わかりました。失礼いたしました。では、少し質問を変えさせていただきます。

 今後、晴海地区で小・中学校が設立される予定かと思っております。新設される晴海の小・中学校において、現状、例えばスポーツにおける取り組みなど、まだ検討段階かもしれないですけれども、スポーツにおける特色などがございましたら、お伺いしてもよろしいでしょうか。

○海老原委員長
 高橋委員、重ねてで申しわけないですけれども、理事者報告の範囲の中で質問いただきたいので、もし晴海のお話をされるのであれば、議題のほうでやっていただいたほうがいいかなと。

○高橋(元)委員
 わかりました。大変失礼いたしました。では、済みません。理事者報告に対する質問は以上になります。ありがとうございます。

○海老原委員長
 それでは、理事者報告に対する質疑も終了したと思われますので、続きまして、議題、区民生活及び教育行政の調査につきまして質疑のある方は挙手をお願いいたします。

○かみや委員
 私から2点質問させていただきたいと思います。

 1点目は、小学生の運動環境について、そして2点目は、この秋の区内におけます、区民部所管といいましょうか、かかわられているといいましょうか、イベントについてでございます。

 まず、1点目でありますけれども、先週、本委員会の行政視察において、札幌都心部における子ども関連複合施設ということで、小学校、ミニ児童館、保育園、そして子育て支援総合センターが一体となった施設を視察させていただきました。この施設のコンセプトの一つに相互交流ということがあり、自然な交流が生まれるようにグラウンドなどを整備しているということでありました。グラウンドの面積は約3,500平米ということで、まちの雰囲気、建物、そして道路などを見ても、東京の都心部と北海道札幌で、かなり広さというものは違うんだなと実感いたしました。今回、この施設をごらんになった上で、子供たちの運動に関すること、運動することについての意義、もちろん都心の中央区と北海道では制約条件が全然違うというところもあるかと思いますけれども、一般論として、見解を伺います。

 そしてまた、秋の運動会シーズンも終わったかと思います。私も幾つか見学をさせていただきまして、この秋の運動会シーズンが終わった中で、区内の小学校の運動会についての御所感、あるいは今後、来年度以降、もし課題のようなものがあれば、お聞かせいただければと思います。

 そして、2点目の質問でありますけれども、区内における秋のイベントについて、まだ一部、今週、来週でしょうか、残っているものもあるのかなというふうには思いますけれども、9、10、11月の前半まで、さまざまな区民向けのイベントあるいは商工観光のイベントがあったのかなと。毎週末、さまざまな取り組みをしていただいていたのかなと、地域の一員として参加をさせていただいていて、たくさんの御苦労であったり、工夫、特にことしは天候面もあって、どういうふうに実施するか、ぎりぎりまで御苦労もあったのかなというふうに推察をいたしておりますけれども、イベントにおける所感、そしてまた来年度に向けた改善点、あるいはここが課題なのではないかというふうにお考えのところがあれば、お聞かせいただければと思います。

○長嶋教育委員会事務局次長
 まず、行政視察の資生館小学校のお話です。

 私も同行させていただきまして、あちらの施設は、たしか4校が統廃合されて1校大きなものをつくる、また、その施設については、中に児童館ですとか、あるいは本区でいうところのあかちゃん天国みたいな組織ですとか、そういった子供関連施設を一体的につくって、札幌の真ん中に設置されている学校でございました。そういった意味で、比較的学校規模としてはそんなに大きくはないと思います。ここのところ、同じような都心区でありながら、本区はむしろ児童数が非常にふえてきて、そういった場所の確保が大変な中、あちらにつきましては、4校を統廃合して1校にし、なおかつほかの施設を入れるというような状況になっている。これは、それぞれの都市によって状況が変わってくるだろうと思います。また、同時に、運動場、校庭の大きさにつきましても3,500平米ということで、そんなに大きな校庭だとは思いませんでしたけれども、少なくとも我々の校庭に比べれば1.5倍ぐらいはあるのかなというふうに感じたところでございます。

 そういった中で、運動環境というのは、それぞれの学校ですとか、地域によってさまざまだろうと思います。確かに、本区におきましては、運動環境は非常に厳しいところはたくさんあろうと思います。そういった中で、我々としては、どういう工夫をして運動能力を上げていくかということが一つの課題だと考えてございます。こちらの小・中学校体力等調査の結果についてという資料で、最後に記載している今後の取組のように、早い時期、我々であれば、幸い、かなりの部分が幼稚園を公立で持っているというメリットもございますので、幼稚園からの運動遊びを中心とした活動でありますとか、あるいは小学校において、スポーツだけではなくて、体を動かすような活動あるいは、ここでも書かせていただきましたけれども、紙鉄砲や紙飛行機などの伝承遊びを、投げるということだけではなくて、そういったところから体験をさせていって、投げるというのは肩の力を使うということを理解させる、というような形でやっていく。そういったさまざまな工夫を持ってやっていかなければいけないものだろうというふうに考えているところでございます。

 それから、秋の運動会シーズンでございますけれども、各学校がさまざまな工夫をしながら運動会をやってございます。ただ、先ほどもちょっと申し上げましたとおり、本区におきましては非常に児童数がふえてきているということで、例えば、以前は幼稚園と小学校が同時にできたんですけれども、それを分けてやるですとか、さまざまな工夫をしている。その工夫の中で、どれだけ実りのある運動会をしていくかということで、各学校がそれぞれ努力しているというふうに考えているところでございます。確かに、なかなか難しくなってくる種目もあろうかと思いますけれども、それぞれ与えられた環境の中で、よりよいものを目指していくというのが基本的な考え方でございます。

 私からは以上です。

○平林教育長
 私も、秋の運動会、ことし何校か見せていただきました。やはり全般的に、今、教育委員会事務局次長が答弁したように、生徒がふえていて、結果的に相当校庭が狭いなというのが現実的な問題だというふうに思っています。学校によっては、工夫をしながら、保護者の方の出入りというんですか、校舎の中で一旦待機して、その種目になったら出てきていただくような、そういった工夫をしないと、保護者の方全員に見ていただくスペースがないのではないかということで、私もお話を伺っている中で、そういった動きも見ておりました。

 実際、運動会自体は学習指導要領に基づきます特別活動として非常に重要な役割を担っているということで、学校としても重要視をしている行事だというふうに考えてございます。ですから、何とか運動会をうまく実施して、子供たちの成功体験ですとか、それから自己肯定感を高めるための演技ですとか、やった喜びですとか、こういったものをなるべく味わわせてあげたいというのが学校の考え方だというふうに聞いてございます。

 では、例えば場所を変えたらどうなのということを、率直に私も校長と話しております。場所を変えるというのは、なかなか単純ではないんです。どういうことかというと、走るとか、例えばリレーなどというのは、ある程度、ここからここだということを決めればできるらしいんですけれども、運動会はそれだけではなく、さまざまな演技もあり、低学年にいたっては、例えば自分が立つポジションがどこなのかとか、日ごろからの練習というのが非常に重要だということで、場所を変えるとなると、やはりその辺の準備もしていかなければいけない。ただ、今、学校でそれを全部やり切れるのかというところが今後の大きな課題でして、場所を変えるとなることも想定しながら、今後、運動会のあり方を教育委員会も一緒になって考えていくというのがこれからの課題だろうというふうに私は考えてございます。

 以上です。

○遠藤区民部長
 それでは、秋のイベントの関係でお答えをさせていただきます。

 御案内のとおり、区あるいは実行委員会形式で行っているイベントから、地域が自主的に行っているイベントまで、さまざまございます。特に屋外で行うイベントであれば、やはり天気が非常に大きな問題で、特にことしは大変不順な天気、台風の関係もありまして、一部実施できなかったイベントもございました。それから、イベントを実施するに当たりまして大変重要なのは、当然、安全対策等でございまして、地域の御協力、いろいろな町会・自治会、青少年委員会等、各種団体の御協力があって初めてイベントが円滑にできるものだというふうに思っておりますので、そういった団体等と連携を図りながらやっていくことが大変重要だと思っております。

 おかげさまで、夏から秋のイベントに関して、大きな事故とか事件がなく、無事にできたものだというふうに思っているところでございます。特にイベントに関しましては、例えば観光商業まつりのような区のにぎわいと活気につながるもの、それから大江戸まつりのようなコミュニティの形成、それからスポーツや文化イベントといった個人の生活を豊かにするようなイベント、さまざまな形でやらせていただいていますので、こういったものを引き続き安全に、また地域の力をいただきながらやっていきたいと思っております。

 来年の課題という意味では、やはり大きなところでは、来年、オリンピック・パラリンピックが実施されますので、特に警備の関係が非常に厳しい状況になっておりまして、通常、警察の御協力をいただくといったところ、例えば大江戸まつりでいえば、パレードをやっているんですが、そういったものは警察の協力がなくてはできないといったことも含めまして、来年は中止せざるを得ないかなというようなことを今考えているところでございます。そういった意味で、来年、特に課題という意味では、今言った警備の面が一番の課題になるかなと思っております。また、さまざまなイベントを通じていろいろな方から御意見をいただいたり、また各団体の方からもいろいろな意見をいただいていますので、そういうものを反映させながら、より充実したイベントにしてまいりたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○かみや委員
 それぞれ大変御丁寧な答弁ありがとうございます。まず、小学校の運動環境について、課題もある中で、さまざまな工夫をしていただいているということが重々わかりましたので、引き続き運動環境の充実に取り組んでいただきたいというふうにお願いをさせていただきたいと思います。

 そして、秋のイベントについても、特に、今、警備のお話などをお伺いいたしましたし、地域の皆様あるいは各団体の皆様からも丁寧に声を聞いていただいて、たくさんのイベントを引き続き行っていただきたいということを申し上げまして、質問を終わらせていただきたいと思います。

○高橋(元)委員
 先ほどは大変失礼いたしました。おわび申し上げます。

 私からは2点質問させていただければと思います。

 先ほど理事者報告の中で質問させていただいた事項の続きにはなるんですけれども、問題解決型学習において、本区における今の年間の時間単位数と、それを今後ふやしていく予定があるかどうか、お聞かせいただいてもよろしいでしょうか。

○中山指導室長
 問題解決型の学習の時間というよりは、総合的な学習の時間としては、例えば小学校5・6年であれば70時間というところで、これは標準時数として指導要領上、決まってございます。ですので、特色として、それを少し上回りながらやっていくということは、各学校の時数のやりくりの中で可能かと思いますが、これを区として一律でふやしていくとか、減らしていくとかという考えでは、今のところはないです。

 以上です。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。理解しました。

 問題解決学習というのも、今後大事な時間になってくるかと思いますので、国の動向だったり、ほかの自治体の動向を見た上で、今後の学習指導要領の考え方にも通じてくるかとは思いますが、前向きな御検討をいただければ幸いと思っております。

 続きまして、2番目の質問として、今後新設される晴海の小・中学校に関する質問をさせていただければと思います。

 これも、現時点で決まっているもので構いません。晴海に新設される小・中学校については、やはり人口急増が確実である晴海地区に新しくできるということになって、同じ敷地の中に小学校、中学校ができるということでございますが、小学校、中学校で一体となった学校ができるという点では、江東区にある小中一貫の義務教育学校、有明西学園に通ずる部分もあるのかなと思っております。小学校と中学校で一貫して教育を行うメリットとしては、やはり小学校6年制、中学校3年制の、6年、3年という制度にこだわらずに学年の区分を自由に変えて学校や区の教育方針や地域の特色を生かしたような柔軟な教育ができる、9年間を使って有効に、晴海地区の子供たちに長期的な教育を施すことができるという点が特徴であるかと思っています。また、不登校の一つの原因でもある中1ギャップを解消するような効果も実証されております。小中一貫校については、文部科学省も平成28年に指針を出しておりますけれども、その中で、課題はあるが、一定の効果があるとされております。

 まず、晴海に新設される小・中学校については、そもそも小学校、中学校は別として考えていらっしゃるのか、それとも小中一貫校として検討されているのか、お聞かせいただいてもよろしいでしょうか。

○長嶋教育委員会事務局次長
 晴海の小・中学校につきましては、基本的に単独と考えています。ただ、施設的な分野として実際つながっているという点があるとか、あるいは大きな体育館を区分して統一的に使えるようにしようですとか、あるいは校庭ですとか、スポーツ施設関係はほとんど共用なり、かなり大きな形で、単独でも使えるし、また小中が同時に使うということもできるというような形で、フレキシブルな形をとっています。また、当然、近接した建物になりますので、学校の教員の連絡調整というのも非常にしやすくなってくるだろうと考えています。

 ただ、小中一貫校という形では規定しておりません。ですから、小学校のカリキュラムは小学校のカリキュラム、中学校は中学校のカリキュラムという形で、それをずらすというようなことは、今、考えてはございません。

 以上です。

○高橋(元)委員
 御答弁ありがとうございます。

 教育委員会が最もお詳しいと思いますので、そもそも小中一貫校におけるメリットなどを検討された上で、そのような御判断をされたのか、プラス、検討した上で小学校、中学校を分けたほうがいいというふうにされたのかという点をもう一度お聞かせいただいてもよろしいでしょうか。

○長嶋教育委員会事務局次長
 晴海の小中に関しまして、小中一貫校にするのか、別々の学校にするのかということで、例えば専門委員会か何かを設置して検討したかと聞かれますと、それはしてございません。教育委員会の中で、基本的にいえば、小中一貫校ではなくて、小学校と中学校をつくるという形で進めてきてございます。

 正直、小中一貫校のメリット、あるいは別々のメリットはさまざまあると思います。1つとしては、カリキュラム自体を、例えば品川区みたいに変えてしまって4・3・2制にしようですとか、その場合は、今、特区をとらなければいけないという話になりますけれども、カリキュラム自体を変えてしまう。何を言っているかというと、例えば中学校の授業を小学校でやってしまうとか、そういったことができる点が一番大きなメリットだと思います。それから、中学校に上がったときの中1ギャップという話からいえば、基本的にいえば、かなりなれている世界の中でずっと上がりますので、プレッシャーみたいなものが比較的ないだろうという話はあります。

 その一方で、例えば中高ですと3年、3年の6年間というパターンで、3年間では短過ぎるので6年間を通してという話がありますが、逆に、小中だと9年間になってしまうので、その時点でリフレッシュというか、心を新たにという部分としてどうなんだろうという意見もあります。ですから、小中一貫校、小・中学校、どちらがいいという話でもないと思いますけれども、それぞれ特徴があるだろうと考えています。

 我々としては、基本的にいえば、義務教育で各公立学校を所管してございますので、例えばこの1校だけカリキュラムを変えるというのは、本来避けるべきではないのかなというふうに考えてございます。ですから、そういった意味で、例えば全校のカリキュラムを変える、品川区のようにやるというのであれば、それはそれであるでしょうけれども、1校だけカリキュラムを変えるというのは果たしてどうなんだろうというふうに考えてございます。そういった意味では、小中一貫校の、例えば私立であれば、非常に大きなメリットというのは失ってしまうのかなというふうに思ってございますので、小中一貫校をやるかやらないかという話は、ほかの学校とのバランスですとか、授業の仕方の考え方ですとか、そういうものをきちんと整理した上で、ここだけ特別にやるんだという意思が固まれば、そういう選択肢もあろうかと思いますけれども、今の段階では、とりあえず小中別々で、実際、施設の中の運用という意味では、それぞれ交流を図っていくというような考え方でございます。

 以上です。

○高橋(元)委員
 大変わかりやすく御答弁ありがとうございます。私自身も大変勉強になりました。ありがとうございます。

 小中一貫校についても、やはりいろいろな区で導入されていると思いますので、ぜひそのいいところとか、もしくは課題もかなり出てきているとも聞いております。そのような情報を収集した上で、今後の中央区の教育のあり方について、さらに御検討いただければ幸いでございます。

 晴海の小・中学校について、もう一点だけお伺いをさせてください。

 今後、晴海の小・中学校、特に特認校という形になるわけではないと思っているんですけれども、例えば晴海小・中学校はどういう特色を出していくのかというところで考えているところがもしあれば、先ほどの質問の中でも申し上げましたけれども、例えばオリンピックの選手村の跡地にできるので、スポーツに力を入れるとか、英語教育に力を入れるとか、我々晴海に住む人間としても何か希望が持てるような今の目標だったり、検討内容がもしあれば、お聞かせいただいてもよろしいでしょうか。

○長嶋教育委員会事務局次長
 例えば、常盤小ですとか、城東小ですとか、そもそもその地域にお子さんがいないという状況であれば、パイロット校みたいな特色というのはあるんだろうと思いますが、ただ、それぞれ学校は地域の中にある学校だと思ってございます。ですから、その地域がどういう性格の地域で、どういった子供たちが上がってきて、その子供たちにとって何が必要なのかというのを、自分たちの運営と言ってはなんですけれども、プライドとしていくのかというのは、やはり学校ができて、そこに子供たちが入って、まちができて、その中で、このまちはどういう特色があるのか、あるいは自分のまちとしてプライドを持っていけるのかという中で特色というのは考えていくべきだろうと思っています。ですから、そういった意味で、まだお子さんの状態もわからない、どれだけ入るかもわからないというような状況ですので、このタイミングで、私どもとしては、ここはこういう特色をつけようとは考えてございません。ただ、実際にそれがオープンして、それぞれ地域の方あるいは子供たちの活動の中で、学校の特色というのはできてくるものだろうと考えてございます。

 以上です。

○高橋(元)委員
 本当にわかりやすく、大変御丁寧な御答弁ありがとうございます。

 晴海の小学校、中学校については、数万人規模の人が入る晴海地域の中で、この中心に位置するという施設の特徴もありますし、住民の関心もとても高い分野でございます。また、小学校、中学校、晴海の部分について話が進めば、お知らせいただければ幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。

 質問は以上になります。ありがとうございました。

○海老原委員長
 それでは、区民生活及び教育行政の調査につきましては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○海老原委員長
 第四回区議会定例会における委員長報告の取り扱いにつきましては、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○海老原委員長
 ありがとうございます。

 それでは、区民文教委員会を閉会いたします。

 ありがとうございました。

(午後2時46分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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