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令和2年 区民文教委員会(2月14日)

1.開会日時

令和2年2月14日(金)

午後1時30分 開会

午後2時42分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 海老原 崇智

副委員長 渡部 博年

委員 富永 一

委員 かみや 俊宏

委員 堀田 弥生

委員 梶谷 優香

委員 高橋 元気

議長 押田 まり子

4.出席説明員

(14人)

山本区長

齊藤副区長

平林教育長

遠藤区民部長

眞下区民生活課長

鷲頭地域振興課長

木曽文化・生涯学習課長

田部井商工観光課長

長嶋教育委員会事務局次長

俣野庶務課長

植木学務課長

染谷学校施設課長

中山指導室長

志賀谷図書文化財課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

一瀬議事係長

秋山書記

黒須書記

6.議題

  • 区民生活及び教育行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○海老原委員長
 それでは、区民文教委員会を開会いたします。

 本日、区長はおくれて出席いたします。

 また、理事者報告の関係で図書文化財課長が出席しますので、あわせて御了承願います。

 それでは、理事者報告をお願いいたします。

○遠藤区民部長

 1 住民基本台帳による世帯と人口の動き(資料1)

 2 個人番号に係る通知カードの再交付手数料の廃止について(資料2)

 3 成年被後見人に係る印鑑の登録資格の追加等について(資料3)

 4 「中央区ビジネス交流フェア2019」の開催結果について(資料4)

 ○長嶋教育委員会事務局次長

 5 令和2年度の夏季休業日変更に伴う区立幼稚園預かり保育料の見直しについて(資料5)

 6 令和元年度児童・生徒の学力向上を図るための調査結果について(資料6)

 7 図書館における指定管理者制度の導入について(資料7)

以上7件報告

○海老原委員長
 ありがとうございます。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時42分です。自由民主党さん68分、公明党さん36分、新風会さん36分、あたらしい中央さん36分、区民クラブさん10分となります。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言を願います。

○かみや委員
 私からは2点、資料4と資料7についてお伺いしたいと思います。

 まず資料4、ビジネス交流フェア2019でありますけれども、今回、商談成立が6件ということでありますが、この具体的な内容を可能な範囲で少しお聞かせいただければと思います。

 そしてまた、今回の商談成立というものは一つのすばらしい成果なのかなというふうに感じておりますが、工夫でありますとか、このことに対する所感があれば、簡潔にお伺いできればと思います。

 そして、資料7、図書館における指定管理者制度の導入についてお尋ねします。

 今回、本の森ちゅうおう開設を契機に、区立図書館に指定管理者制度を導入していこうということなのかと思いますが、まず第1に、区立図書館に指定管理者制度を導入する理由についてお聞かせください。

 また、一部報道などによりますと、図書館のサービス低下を懸念するような意見もあるようでありますが、この点についてどのようにお考えか、お聞かせください。

○田部井商工観光課長
 私からは、ビジネス交流フェアについてお答えをさせていただきます。

 商談が成立した6件でございますけれども、大変恐縮ではございますが、この場ではそれぞれの企業のお名前は伏せさせていただきたいと思います。その上で、やはり全体的に伝統工芸品の分野の方々にかなりバイヤーさんが御興味、御関心をお持ちになられていたということがございます。そういう意味では、伝統工芸品を扱っている店舗につきましては、複数の商談が成立したところでございます。また、そのほかには食品ですとか、そうしたものも含まれているところでございます。

 また、6件を多いと見るか少ないと見るか、いろいろとあるかとは思いますけれども、今回、私どもといたしましても、このビジネス交流フェアを開催するに当たりまして、やはり少しでも多く商談、販路の拡大等々につなげていきたいというところから、バイヤーさんの参加をお願いしたところでございます。そうした中で、区だけですと、バイヤーさんとのつき合いといいましょうか、お願いの仕方というのもなかなか難しいところがあるんですけれども、このビジネス交流フェアにつきましては、資料にもございますとおり、しんきん協議会、それからよろず支援拠点、そうしたところと協力をしながら進めさせていただいているところから、バイヤーさんの交渉という部分については共催という形でお願いをしておりまして、今回は4社でございましたけれども、そちらの御協力をいただくことができたと。そうしたことで、共催という形をとりながら、効果的なといいましょうか、成果が上がったのではないかなというところが、簡単ではございますけれども、所感としてございます。

 以上でございます。

○志賀谷図書文化財課長
 私からは、本の森ちゅうおうについてでございます。

 本の森ちゅうおうの計画につきましては、図書館サービスを充実させることはもちろんですが、単なる図書館機能の充実というだけではなくて、あの場所に郷土資料館も併設されますので、そういった利点を生かしまして、歴史・文化など中央区の魅力を発信すること、また昨今、読書離れ等が言われておりますので、そういったところから、学校や保育園等と連携を強くいたしまして、子供の読書活動の推進を図ってまいりたいと考えているところでございます。

 また、これまでの事業にプラスして、こういった新しい事業を行っていくには、業務量も当然ふえてまいりますので、そういった面からも、区にしかできないところは区が行う、民間に任せられるところについては民間に任せていこうというところでございます。具体的には、本区の歴史や文化の紹介、学校等と連携した子ども読書活動の推進あるいは選書ですとか本の廃棄といったものについては、区が今後も直接行っていきたいと考えてございます。一方で、指定管理者のほうには一般的な本の貸し出し・返却業務ですとか、レファレンス・建物管理ですとか資料整理、あるいは集客イベント、そういったものは民間のノウハウが生かせますので、そういったところをやっていただきたいと考えているところでございます。

 また、図書館サービスが低下するのではないかという御意見でございますが、現在、特別区23区のうち、約半数の図書館において指定管理者制度を導入しているところでございます。こういった事業者につきましては、運営ノウハウを生かしまして、利用者満足度も高いと聞いているところでございます。また、民間事業者につきましては、柔軟な勤務形態による対応ができるですとか、民間ならではのさまざまなノウハウがございますので、そういったものが活用できるものと考えているところでございます。

 以上でございます。

○かみや委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 まず、資料4、ビジネス交流フェアについてでありますけれども、共催という形をとりながら、さまざまな工夫をされているということ、また、今回の商談については、伝統工芸品の分野において特に成果があったのかなということを承知いたしました。

 その上で、6月だったかと思いますけれども、区民文教委員会の中で、この事業については今後3年間続けていきたいと考えている。交流会、展示会のありようについても、成果、実態を検証しながら、さらなる拡大等、十分に検証してまいりたいと考えているという旨の御答弁をいただいたと承知いたしております。今回、1つ昨年の結果が出たというところを踏まえて、予算要求のタイミングとの兼ね合いで、すぐにというのは難しいのかもわかりませんが、今後の展開についてどのようにお考えかということをお聞かせいただければと思います。

 そしてまた、図書館の指定管理者制度についてでございます。

 今、御答弁を伺っている中で、図書館の根底業務というか、機能というか、こういったところとも考えられる資料の収集でありますとか廃棄、また、中央区の歴史・文化の分野も大切だというお話だったのかと認識いたしましたが、この分野を区が直接行う場合、具体的にどのようになるのかお聞かせください。

○田部井商工観光課長
 ビジネス交流フェアの今後の展開でございます。

 今回、いわゆる一対一の商談会ということで先ほど御答弁させていただきましたけれども、成果があったということで、商談会については、例えば枠、こまというんでしょうか、会社の数を含めて、もう少し拡大をしていきたいというふうに考えております。これは、そこに参加した方々の御意見ですとか、共催をしていただいている団体の方と話もしながら、そうしたことがかなり有効なのだろうというところで、ことしは6件でございましたけども、さらに枠等々を拡大して進めていきたい。会場の関係もございますので、それだけということにはなりませんけれども、この数を、できたら倍とかそれ以上とかという形で、会場の工夫等々もさせていただきながら、やっていきたいというのが、まず1点でございます。

 それから、交流会でございますけれども、実は、交流会につきましては、私どもが想定をしていたといいましょうか、希望していた数ほど、お集まりいただけなかったというところが実態でございます。こうしたところは、もう少し御参加いただける方々に、例えば内容をわかりやすくお伝えさせていただくですとか、逆に申し上げますと、交流会の部分を商談会のほうに振りかえていくですとか、そうしたことで考えていきたいというふうに思っています。

 それから、これは参加された方からの御意見ですけれども、各社が自分の商材をPRしたい、そうしたプレゼンを一分でもいいからというようなお声もいただいております。展示会は70社ございますので、70分もしくは百何分のプレゼンの時間は大変かと思いますけれども、何らかの形で、そういう御要望といいますか、商材のPR等々をしていただけるようなことができるかどうかという検討は、次回に向けて進めていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○志賀谷図書文化財課長
 資料の収集・保存についてでございます。

 これらは、今後につきましても区の職員が最終的には決定してまいりたいと考えているところでございます。ただ、これは現在も言えることなんですけれども、間違って廃棄してしまったりとか、そういうおそれがあります。こういったことがないように、現在でも作業手順をつくり順序を踏むですとか、複数の目で確認する等のことを行っているところでございます。また、特に貴重資料がございます地域資料室につきましては、場合によりましては、最初から区の職員が直接収集・廃棄等に携わってまいりたいと考えているところでございます。

 また、これらの中央区の歴史や文化の分野について、今後も幅広く資料を収集していくことは当然でございますが、ただ資料があるというだけではなく、日本の歴史の中でどのような意味があるのか、なぜこういった資料が貴重なのかということをわかりやすく説明するとともに、これから、こういう資料に対して皆さんに興味を持ってもらうというところについて、併設されます郷土天文館とあわせて展示等を検討していきたいと考えているところでございます。

 以上です。

○かみや委員
 それぞれに御答弁ありがとうございます。

 まず、ビジネス交流フェアについてでありますけれども、今御答弁いただいたように、今回の結果を踏まえて、ぜひ次回以降も商談件数、今のお話ですと倍を目指してというような気持ちのところかもしれませんけれども、ぜひ引き続きよりよい事業となるように検討していただきたい、進めていただきたいというふうに要望させていただきたいと思います。

 そして、図書館の指定管理者制度についてでありますけれども、今、御答弁の中で、万が一にも誤ってということがあってはならないというお話だったかと承知いたしました。大変恐縮でありますが、廃棄のプロセスをもう少し詳しく質問させていただければと思います。本なり資料を廃棄する際に、行政として意思決定を行っていくものと推察しております。その際の意思決定の始まり、起案でありますとか、協議、決定は区の方が行うのか、指定管理者の方が行うのか。

 そして、今、ダブルチェックなりも行っているということだったのかと思いますけれども、この意思決定の際に、決めるという決定と、その本の確認というプロセスは、ダブルチェックが行われていくという理解でよろしいものでしょうか。あわせて、直営でやる場合と指定管理で行う場合は、今のこの意思決定のプロセスに変更があるのかどうか教えていただければと思います。

○志賀谷図書文化財課長
 まず、廃棄のプロセスでございます。

 廃棄につきましては、日々皆様から返却された図書あるいは書棚に配架されている図書を職員が確認した上で、仮除籍という形で抜いております。その抜いたものを複数の目で確認し、廃棄、除籍して大丈夫だということであれば、本除籍という形になりますが、本除籍の前に、当然、内部で廃棄の意思決定の決裁をとっているところでございます。今後につきましても、仮除籍の時点で区の職員が現物と一覧表、データがございますので、それとをチェックした上で、区内部の意思決定をとった上で除籍、廃棄等を行ってまいりたいと考えているところでございます。

 以上です。

○かみや委員
 御答弁ありがとうございました。

 冒頭、民間にできることは民間にというお話も少しあったのかと感じましたが、この考え方になじむ分野と考えております。一方で、日本図書館協会などの調査においても、慎重な検討も必要だというような意見もあったかと承知いたしておりますので、ぜひ民間の創意工夫というところ、そしてまた、行政として守るべきものをしっかり守っていくという視点、この両輪で取り組んでいただくことを要望して質問を終わりたいと思います。

○堀田委員
 よろしくお願いいたします。

 私からは、資料7につきまして質問させていただきます。ただいま前委員から、るる御質問がございまして、また違う角度での質問をさせていただければと思います。

 まず初めに、確認ということなんですが、図書館における指定管理者制度は、他の自治体でも数年前から導入されておりました。先駆的に最初に導入した自治体などでは非常に全国の注目も浴びましたし、当然いい点もあったかと思いますが、やはりデメリットといいますか、よくない点もあったかというふうに認識しております。

 まず初めに、本区としまして、先行自治体のよい点、悪い点も踏まえて、今後導入していこうというふうに至った思い、例えば本区としてはどういうところに気をつけていこうとか、指定するときの内容として留意していこうと考えておられるところを知らせていただければと思います。お願いいたします。

○志賀谷図書文化財課長
 メリットとデメリット等でございます。

 民間の事業者が図書館を運営しているところにつきましては、さまざまなメリットがあると考えてございます。先ほどお話しさせていただいたように、事業者の運営ノウハウを生かして、柔軟な運営体制による開館時間の延長や開館日等の拡大、あるいはさまざまな事業を開催する等行いまして、利用者サービス向上ができているものと考えているところでございます。

 一方で、デメリットというところですけれども、これはよく言われているように、先ほどからお話しさせていただいているような選書や廃棄の問題、本来であれば公平に広く資料を集めなければいけないところを、一部に偏った資料になってしまったとか、そういうところがデメリットに挙げられるかと考えております。そういった面からも、資料の選書ですとか廃棄については、今後も区が行っていくというところで考えているところでございます。

 以上です。

○堀田委員
 ありがとうございます。その点を踏まえて、本区としては、しっかりと進めていくということで理解をいたしました。

 先ほど御答弁でも、メリットとして利便性の向上、また集客のことなども述べておられました。私も、区から指定管理者に移るということであれば、やはり欠かせないのはサービス、利便性の向上だと思います。図書館ということを考えたときに、やはり利用者数の増加というのも非常に重要な観点であるというふうにも認識しております。サービス、また利便性の向上というところでの確認というか、お願いになるかと思うんですけれども、お伺いしたいと思います。

 例えば、先日も私は日本橋、また月島の図書館をのぞいてまいりました。今、学生さんとか、またビジネスマンの方の利用がふえていて、どうしても机で書くときの筆圧が強い方などは音がしましたり、パソコンを使っている方とか電卓を使っている方などもいらっしゃいまして、そういう方が気兼ねなく使えるスペースということで、どちらの図書館にも、学習スペースというか、学習コーナーが設置されていました。平日の昼間でしたけれども、どちらの図書館もほぼ満席に近くて、やはり非常にニーズが高いというふうに確認をして帰ってきたところでございます。そういうニーズに合ったというところ、今も対応していただいているんですが、これからも、当然ですけれども、そういうサービス、また、それが向上していくような工夫をしていただきたいということと、一方で、やはり図書館というのは静かなところであるべきだというふうなお考えをお持ちの方もいらっしゃいます。実際にいらっしゃって、私はそういう御意見をいただいたんですが、大切なことは、共存というと変かもしれませんが、どちらの立場の方も気持ちよく利用できる環境をつくるという、そこが大切かなというふうに感じた次第でございます。

 現状でも学習スペースを分けて対応していただいていることは重々承知している上でですが、今後、指定管理者制度導入ということで、管理者に委託をしていく中で、どちらの立場の人にもしっかりと寄り添ってといいますか、それぞれの立場に立ってサービスを進めていただきたい。片や、当然、集客ということも非常に大切だと思っておりますし、その観点を持ちつつも、静かなスペース、そういう環境を望む方にも配慮していただきたいというふうに感じているのですが、その点について見解、認識をお願いいたします。

○志賀谷図書文化財課長
 まず、学習コーナーのお話でございますが、現状、日本橋、月島、京橋各館におきまして、学習コーナーと閲覧コーナーと分けてございます。そのほかに、夏休み等、学生さんの利用が多い時期については、ホールですとか、そういったこところを学習コーナーとして一般に開放させていただいているところでございます。

 しかしながら、いかんせん、どちらの図書館もスペース的に狭いという事情がございますので、通常に関しては、狭い中でお互い譲り合って御利用いただいているとこでございます。図書館といたしましては、譲り合って御利用いただくということで、ほかの利用者の方に迷惑をかけるような行為というのは御遠慮いただいています。そういったところにつきましては、職員が配架作業ですとか、館内を回るときに、注意させていただいているところでございます。

 今後ですけども、本の森ちゅうおうにつきましては、今お話があったように、さまざまな利用者のニーズがあると思いますので、それに応えられるようなスペースをつくっていきたいと考えているところでございます。

 以上です。

○堀田委員
 ありがとうございます。

 本の森ちゅうおうは、これから建つ新しい図書館ですので、しっかりとそのことに配慮しての設計にもなるかと思っております。また、現在、もう既にある日本橋、また月島図書館は確かに狭いということはありますが、現状、しっかりと分けていただいているというふうにも認識しておりますが、特に静かな環境を守るという意味でも、パトロールの励行などは、また今後もしっかりと続けていただきたいですし、指定管理者制度導入に当たっても、その点はしっかりと明確にした上での募集という形で進めていただければということをお願いいたしまして、質問を終わらせていただきます。

○梶谷委員
 私からは、資料6の令和元年度児童・生徒の学力向上を図るための調査結果について質問をさせていただきます。

調査内容(2)の児童・生徒質問調査から質問させていただきたいと思うんですけれども、まず学校に行く前に朝食を必ず食べるかという問いに対して、小学校、中学校ともに、東京都の平均を下回る結果が出ました。中央区として、この結果をどのように受けとめているのか。そして、今後改善するために、学校で具体的な指導を現在どのように行っていて、今後どのように行っていくのか、現時点で決まっていることがあれば教えてください。

○中山指導室長
 まず、朝食のとり方に関する子供たちへの指導というところですが、健康教育全般のところで、健康な生活をしていくために子供たち自身が考えて、食事であるとか、睡眠であるとか、運動であるとか、そういったものをどうとっていくかというのは、体育科の保健領域の中で勉強しております。これについては、小学校も中学校も、まず体育科保健体育の領域の中で確実に学習しているところです。それ以外に、例えば保健室で発育測定等をやるときに、養護教諭のほうから、睡眠の大事さも含めて、朝食のとり方であるとか、そういったところについては指導しておりますし、栄養のとり方については、家庭科の中で指導してございます。子供たち自身がそこに必要性を感じるというか、自分の健康に関して関心を持つ。まず、この教育については、それぞれの学習の中でやってございます。

 一方で、保護者の方への啓発というのも必要だと思いますので、このあたりは、この結果をお知らせしながら、学校のほうでそれぞれの形で保護者の方にお話いただくことも必要かなというふうに考えております。

 以上です。

○梶谷委員
 去年の議事録等も拝見したんですけれども、去年も同じような結果で、東京都の平均よりも下回っていて、今後も学校で指導していくということで、改善点と改善の仕方なども議事録で拝見したんです。去年の結果から、子供たちが朝食をとることを自分の中で大事だと思って、今までとらなかった子が朝食をとるようになったというふうな改善みたいなものが具体的に見られるというか、そういうものはあったのですか。

○中山指導室長
 学校としましては、子供から聞き取りというか、手を挙げてもらうとか、こういったアンケートといったところで朝食を食べているかどうかの確認しかできませんが、その中で著しく上がっているとか、著しく下がっているとか、並行であるとか、そういったところについては、対象の学年が毎年この調査は違いますので、その辺は追っていかなければいけないかなというところで、現時点では把握はできてございません。申しわけございません。

 以上です。

○梶谷委員
 今後指導していく上で、追っていかないと、本当に改善できているかどうかがわからないと思うので、その点は、今後も授業で教えていくのであれば、その子供たちが改善できているのかどうかも追って調査をしてほしいなと思います。特に中央区は共働き家庭が多いので、朝も忙しく、ゆっくり家族で朝食を食べるのも難しいと思うので、ただ朝食を食べるように指導するのではなくて、ぜひ家族とみんなで食べることの意義や重要性についても強調して教えていっていただきたいと思います。

 次に、自分のことを大切な存在だと感じているかとの問いに、どちらかといえば感じていない、感じていないの合計が、中央区の小学生では21%、東京都の小学生は22.3%、中央区の中学生では30.7%、東京都の中学生は33.8%と結果が出ました。

 東京都教職員研修センターの調査によると、小学3年生と中学1年生において、自尊感情に大き目な落差が見られるということが指摘されています。小学校3年生では、学習内容がぐっと難しくなり、つまずき始める児童がふえてくる。塾に通い始めて大量の宿題を課せられるようになる。また、中学1年生は中1ギャップなどが理由として挙げられています。2018年の内閣府が行っている我が国と諸外国の若者の意識に関する調査でも、自分自身に満足しているという項目で調査した7カ国中で、日本が最も満足度が低い結果となりました。

 今回の結果を踏まえて、区の御見解をお聞かせください。

○中山指導室長
 自尊感情、自己肯定感にかかわるところにつきましては、これといった施策、方法ということではなくて、教員一人一人が子供たちを認め、励ます。子供たちの学習の中でしっかりと頑張ってもらい、そのことをしっかりと称賛していくであるとか、そういった成功体験を子供たちにいろいろな場面で味わわせていくことが一番必要だというふうに感じております。このことについては、指導法とか、根本的な教育方針であるとか、学校経営方針にかかわってくるところでございますので、それぞれの学校はそれを理解しながら行っているところだと思っております。

 以上です。

○梶谷委員
 大阪市の生野南小学校では、命の誕生、誰もがとても大切な存在であることを教え、子供たちは自分を肯定し、自信を持って生きていけるようになる授業の工夫を行っています。先日、大阪市生野区に行きまして、生きるチカラまなびサポート事業を視察してきました。みずからの力で未来を切り開いていくために欠かすことのできない自尊感情の醸成を図ることを目的に、学校の要請に応じて、それぞれの分野で活躍されている企業の方などを講師として派遣する事業を大阪市の生野区が行っていました。

 中央区の小・中学生たちがもっと自分に自信を持って自己肯定できるように、自治体としても今後取り組んでいってほしいと思います。

 以上です。

○高橋(元)委員
 私からは、資料6と7について質問させていただければと思います。

 まずは資料6の学力調査の結果についてですけれども、やはり中央区の課題というか、何度も本区の中でも議論はされてきているかと私も認識はしておりますが、小学校の学力は極めて優秀なんですけれども、中学校になると東京都の平均まで落ちてきてしまう。傾向として、学力の高い子供たちが私立中学校に出ていってしまう、通い始めてしまうということも大きな要因になっているかと思っております。

 本区において、中学校の学力の平均値が東京都の平均と比べて落ちてしまうという点について、どのように課題を認識されていて、そして、どのような方向性を持って対策を考えていらっしゃるか。大変難しい問題というか、大きな問題となってきてしまうとは思うんですけれども、このギャップを埋めるためにどのような方針を持っているか、お聞かせください。

○中山指導室長
 中学校での学力というところで言えば、これまでも議論されてきているところではございますが、社会科の知識理解の部分と、それから資料活用の部分、そして特に理科で言えば、思考の部分であるとか、観察等の技能の部分であるとか、その辺がやはり課題としては出てきているというところで認識はしております。

 これに対して、中学校においては、小学校もそうですが、区独自の講師を入れながら、習熟度別の少人数の授業を取り入れていくというのが、中央区としての一番大きな施策の取り組みかなというふうに感じております。それ以外に、中学校においては放課後の補習教室を今年度から始めております。これについては、可能な限り継続していきながら、子供たちのほうも教員と相談しながら、必要があるお子さんについては、そこに参加していただきながら、しっかりと補習をしていくというところで学力を高めていければということを考えてございます。

 以上です。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。個別具体的に、例えば区独自の講師を呼んで少人数で取り組んでいく、補習をするというようなお話も聞かせていただきました。

 ちょっと私の質問の仕方も悪かったとは理解をしているんですけれども、今後、公立中学校の魅力を全体的に高めていくために、例えば特認校制度を利用するというところもあるかとは思いますけれども、本区として、公立中学校の魅力をどのように今後高めていくのかという点について、もし可能であれば、お伺いをさせていただきたいんですが、よろしいでしょうか。

○長嶋教育委員会事務局次長
 成績という一つの区切りでとると、私立中学校というのは選抜しているという話があります。それから、区立中学校というのは地域に根差した学校だという形になっています。ですから、魅力という理解をどう捉えるんですかというのは非常に難しい話ですけれども、区立中学校は頑張らなければいけないというのは、やはりそれぞれいろいろな子供たちがいる。成績のいい子もいれば、悪い子もいる。あるいは運動のできる子もいれば、余り得意ではない子もいる。あるいは、運動も成績も余りよくないけれども、妙に人望のある子がいる。そういった社会そのものを経験するというのが、公立学校の一番大きな魅力だと私は思っています。

 その中で、学力という面では、みんな一つ一つ伸ばさなければいけない。それについては、確かに、ある一定の学力を集める私立中学校のほうが教え方は簡単です。それに対して、区立中学校は挑戦していかなければいけないという状況にあると思います。ですから、私どもとしては、少人数指導を取り入れていますし、一人一人にどれだけ合った形でやっていくのかというのが必要になってきます。

 また同時に、区立中学校のいいところは、行政がバックについているということがもう一つあると思います。それについては、教育センターでのいろいろな活動ですとか、あるいは何かあったときには保健所が指導してくれるですとか、そういった部分が、ある面でいえば、区立中学校のメリットかなと考えています。

 それぞれお子さんの状態が違いますので、それに合った形で、いい教育をしていかなければいけないという中で、特に区立中学校については、求めるべきものは、そういった多様性を経験してもらいたい。そして、多様性は、確かに授業をするには難しいですけれども、それに対して少しでも高く学力を上げていきたい。それが区立中学校の魅力といいますか、私どもが求めていかなければいけない部分だろうというふうに考えてございます。

 以上です。

○高橋(元)委員
 すばらしい御答弁、本当にありがとうございます。

 やはり区立としてのよさというか、多様性や社会性を重んじて、本区独自のやり方も含めて、魅力のある小学校、中学校をつくっていただきたいと思っておりますので、思いは大変ありがたく受け取らせていただきました。ありがとうございます。

 それでは、次に、資料7について質問させていただきます。委員からいろいろと、御質問ございましたけれども、1つ改めて確認させていただきたいです。

 指定管理者と本区の役割分担という話があったかと思いますが、本の選書・廃棄については、基本的には区の職員が決定をしていくと。ただ、前委員への答弁の中で、地域資料室の地域資料については、場合によっては区の職員が収集・廃棄をするというふうに御答弁をされていたと思います。場合によってというところで、ちょっと私も引っかかってしまったんですけれども、改めまして、地域資料室の地域資料については、本区の職員が一貫して資料の収集・廃棄をするのか、それとも部分的には指定管理者に任せていくのか明らかにしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○志賀谷図書文化財課長
 地域資料室につきましては、基本的には中央区に関するさまざまな貴重資料を収集しているところでございます。当然、指定管理者に最初からお願いしても、できるものではないと考えてございます。今回、先ほどお話しさせていただいたように、郷土資料館も併設で一体に運営していく予定でございますので、郷土資料館の学芸員ですとか、そういった区の職員が地域資料室についても資料収集、選書、そういったところを行っていきたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

○長嶋教育委員会事務局次長
 済みません。少し補足させていただきます。

 郷土資料室の資料というのは非常に貴重本が多いという意味で、直接行うこともあるかもしれないというふうに答弁させていただいています。基本的に、その資料が本当に大事かどうかという話は、その資料の中身がわかっていなければいけませんので、それは当然区が直接行います。これは書籍一般も、地域資料も全く同じです。ただ、それで全部チェックが終わった後、捨てますというときに、一般図書であれば、あとは指定管理者のほうにお願いしてという話になるかもしれませんが、貴重本を扱うという場合は、やはり最後まで追う必要があるかどうかという話は、実際、指定管理者と相談しながら、指定管理者がどれだけのスキルあるいは作業手順をどれだけ間違いなく行っているかというのを確認した上で、実施していきたいと思っています。

 ですから、当面の間は区が直接行う形になると思いますけれども、とは言いながら、これから安定してくれば、指定管理者のほうにお任せすることもあるだろうという意味で、場合によってはというような表現をさせていただいているというふうに御理解いただければと思います。

○高橋(元)委員
 御答弁それぞれありがとうございます。

 地域資料室の資料については、基本的には区が直接収集・廃棄をしていくと。そして、場合によってはというか、今後の指定管理者の動向を見て、廃棄の部分、本当に区が決定したものを最後捨てる部分については指定管理者に任せることもあるということで理解させていただきました。ありがとうございます。

 こちらも前委員から質問があったと思うんですけれども、やはりサービスの低下の部分、特に私も区民の方々からお声をいただいている点としては、司書の方が一気にかわってしまったり、今までの司書さんがすごく優秀な方が多くて、少しキーワードをお話しするだけで関連する書籍を紹介してもらえるとか、そのような今の司書さんのクオリティが一気に下がってしまわないかというところは、懸念されているところであるかと思っております。

 ですので、司書さんも含めた窓口対応というところで、どのように区は今までのクオリティを担保をしていくのか、現状で考えていらっしゃる方針についてお伺いをさせてください。

○志賀谷図書文化財課長
 図書館司書の行っている業務、主に皆さんに接するのがレファレンス業務だと考えているところでございます。レファレンス業務につきましては、皆さん、こういった本を探しているですとか、こういったものが書いてある本を見たいとか、そういったことに対して、この本ですという形で御紹介するのが主な業務でございます。

 基本的には、図書館にどんな本があるのかというのを把握するのが一番でございます。当初はなかなか一気に覚えることはできませんけれども、図書館システムがございますので、そうしたシステムから検索するですとか、あるいは日々のレファレンス内容をデータ化しまして、積み重ねていくようなことをやっておきたいと考えているところでございます。当然、引き継ぎに関しては十分な引き継ぎ期間を設けていきたいと考えているところでございます。

 以上です。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。

 ほかの自治体の例でも、やはり司書のサービスのクオリティの低下が懸念されているという部分もございましたので、ぜひ本区としましても、そこの部分については直接指導を行うということも含めて、御検討いただければと思っております。

 最後に、同じ資料7からです。

 先ほど前委員からも、席が混雑していて、混雑期というか、非常に混むときはなかなか席に座れないということもあり得るかと思っております。特に、今後開設が予定されている本の森ちゅうおうについてですけれども、以前、区民文教委員会で視察をしてきた札幌市立図書館では、例えばオンラインで席を予約することができるとか、1時間だけ席を予約してしまうとか、そのようなシステム化ということもされておりました。今どう検討されているかわからないですけれども、今後、席を予約制にするとか、もしくはそういうシステムを導入するというような検討は、指定管理者のほうでされるのか、それとも本区として、このように図書館を運営していきましょう、入退館の手続はこのようにしましょうということを指導していくのか。これはどのようにお考えになられているのか、お聞かせください。

○志賀谷図書文化財課長
 席の予約でございますが、現在、学習コーナーにつきましては、予約をいただいた上で席を御利用いただいているところでございます。今後につきましても、そういったシステム関係につきましては区のほうで直接実施していく予定でございます。本の森ちゅうおうにつきましても、学習コーナーですとか、予約席を設ける予定でおります。

 以上です。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。

 本の森ちゅうおうが今後できていくことは、私も区民の一人として大変楽しみにしておりますので、ぜひそのような区民の方々の声を受けとめた上で、すばらしい図書館をつくっていただければと思います。

 私からの質問は以上になります。ありがとうございました。

○海老原委員長
 それでは、理事者報告に対する質疑も終了したと思われますので、次に、議題、区民生活及び教育行政の調査について質問のある方はどうぞ。

○かみや委員
 私から1点、教育におけるICT環境についてお尋ねしたいと思います。

 こちらは昨年12月の本委員会でもお尋ねをしておりまして、恐縮でありますけれども、あの後、文部科学省のホームページでありますとか、報道などでもさまざまな情報が提供されているということ、あるいは補正予算も成立したということで、状況や事情の変化もあったというふうに考えまして、お尋ねをさせていただければと思います。

 文部科学省のホームページを拝見いたしますと、大臣からのメッセージということで、ICT環境の取り組みを推進していこうという旨のメッセージが出ているというふうに承知をしております。少し概要で読ませていただきますと、文部科学省としては、来年度から始まる新学習指導要領を着実に実施していくとともに、ハード・ソフト両面から取り組んでいくと。この実現には、各自治体の首長の皆様のリーダーシップも不可欠なので、学校・教育委員会の皆様に加えて、自治体の皆様、調達・財政・情報担当部局の皆様など、一丸となって取り組んでいただくことを心よりお願い申し上げますといった旨のメッセージが出ているところでございます。

 今までもさまざま取り組みいただいていることは承知いたしておりますけれども、改めて、このメッセージを踏まえて、何か御所感なり考え方があれば、簡潔にお聞かせいただければと思います。

○植木学務課長
 小・中学校に行けるICT環境の整備につきましては、令和2年度の予算案ということで既にプレス発表もいたしましたが、新学習指導要領を踏まえまして、主体的で対話的な深い学びの実現に向けて、ICT機器を活用した授業を展開するということで、令和2年度、3学級に1学級分のタブレット等を用意するような形で今回予算計上しているところでございます。

 また、11月にも、学校間ネットワークの更新ということで補正予算を情報システム課のほうで計上しているところでございますが、情報システム課、また教育委員会、また財政課等々含めまして、連携しながらやっていくという形で、今のところ考えているところでございます。

 以上でございます。

○長嶋教育委員会事務局次長
 済みません。ちょっと補足をさせていただきます。

 文部科学省のメッセージに対して、どう所感があるかという御質問だと思うんですが、実際、ICTを活用した教育のスピードというのは多分上がってくるだろうと思っています。12月の委員会といいますか、予算要求でお示ししたとき、私どもは、1人1台入れるためにはそれなりのしっかりしたソフトなりデータベースがない限り、今だと余り効果はないですというような答弁をさせていただいたと思っています。それらが市場に出回るといいますか、実現していくのが多分早まってくるんだろうというふうに思っています。それにつきましては、そういった状況が生まれましたら、おくれることなく、我々としても対応していきたいと考えているところでございます。

 以上です。

○かみや委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 スピード感が少し速まってくるのではないかという認識をお答えいただいたところかと思いますのとともに、このメッセージの前から既に、ネットワークのところは補正予算で対応もしていらっしゃる。ICTのハードについては、いろいろな検証もされながら検討していくということかと思います。

 それに加えて、少し各論に入って恐縮でありますけれども、学校におけるICT環境整備について、5カ年計画を国のほうで出していると承知しております。ここにICT支援員を4校に1人配置ということが目安、目標として記載されているところでありますけれども、本区として、ソフト・ハード両面から既にやっていただけるところかとは思いますけれども、こちらについてどのように対策を講じていく予定があるか、聞かせいただければと思います。

○中山指導室長
 ICT支援についてでございます。

 文部科学省のほうで4校に1人ということですが、1人の配置を何日間やるかということにもよってくると思うんです。概算で、20日間勤務したとしてというところで見ていったときに、4校で20日間なので、月に1校につき5日間というふうになると思います。これを週に直していくと1.25日という数字が多分出てくると思うんです。来年度予算案でプレス発表したところでいうと、本区においては週2日から5日ということになりますので、先ほどの1.25日ははるかに超える数字で充実させていけるように、今、予算立てをしているところでございます。

 以上です。

○かみや委員
 御答弁ありがとうございます。

 さまざま報道されているところもあるということでありますが、国の基準であったり、要請というもの以上に、取り組みを進められているということかと承知いたしましたので、引き続きこの取り組みを推進していただくことを要望して、質問を終わりたいと思います。

○高橋(元)委員
 それでは、私から2点、議題として質問させていただければと思います。

 まず、区民の方からのお声として、小学生の保護者からの欠席連絡をオンライン化できないかというふうに御相談を受けております。防犯上の懸念から、御家族からの電話連絡に限っている。メール等によっては、誰か外部の方が家族をかたってしまう可能性もあるので、そういう連絡手段はとっていないとお伺いしていますが、極論から言うと、電話であっても、本人の家族というのはだますことができるといいますか、確実ではないかなと思っております。今後、欠席連絡も含めて、区立学校との連絡手段をオンライン化するような、システム化するようなお考えが現状あるか、本区のお考えをお聞かせいただいてもよろしいでしょうか。

○中山指導室長
 システム自体については、今、検討の段階ではないかなというふうに考えております。委員がおっしゃったように、一つの課題としては、保護者の本人確認ができるかどうかということはもちろんあるんですが、小学校、特に幼稚園とか、そのあたりで必要になってくることは、オンライン上のシステムを使って誰がどう確認していくのかというところになると思うんです。朝、ほとんど小学校で担任は教室のほうに行きますし、幼稚園で言えば保育室にみんないるような状態の中、職員室に残っている職員はそんなにいない。何かの対応が入れば、そちらに入ってしまいますので、子供の安全確認、登校したかどうかの安全確認は、朝一番でやらなければいけないところを誰ができるかという、園とか学校の体制ということも一つ課題としてあるかと思います。このあたりをクリアしていきながら、いずれ検討する時期は来るかなとは思いますが、現時点では検討の段階ではないかなと考えております。

 以上です。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。

 オンラインになった、システム化したことで教員の方々の負担になってもいけないと思っております。保護者の方々からの利便性という観点からの御相談だとは思っていますけれども、もし今後検討するのであれば、システム化も含めて、教員の方々の働き方改革も含めて、そのような手段がよいとなった段階で御検討いただければと思います。ありがとうございます。

 今、教員の方々の働き方改革というふうにお話をしたんですけれども、昨今、国会でも男性の育児休暇の取得や働き方改革について取り上げられております。区内の中学校にお勤めの方から実際に御相談がございまして、その方は、4歳の子供を育てながら教員を続けていらっしゃる方で、来年度から育児時短勤務を学校側に申し出たところ、教員の配置や授業時数の関係で現状はなかなか難しいと回答されたと御相談がございました。

 もちろん、1人が時短勤務をしてしまうと、ほかの教員の方々に負担が寄せられてしまうという点もやはり懸念されているところであるかとは思いますが、教育の質を担保していくということ以前に、教員の方々も働き方改革、子育ての支援を進めていきたい、いかなくてはいけないと考えております。教員の方々の働き方改革を本区においても推奨していくべきだと考えておりますが、時短勤務がしたくてもできない、休みがなかなかとれないとされている教員の方々の勤務状況の改善について、本区のお考えをお聞かせいただいてもよろしいでしょうか。

○長嶋教育委員会事務局次長
 今、時短勤務のお話がありました。それにつきまして、もしそういった事例があれば、具体的に私どものほうに教えていただきたいと思います。それは基本的に拒否してはいけない話ですので、それはとんでもない話だと思います。事実であれば、うちのほうがすぐ指導に入ります。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。これは個人の話になってしまうので、また別のところで御相談をさせていただければと思います。

 今後、教員の方々の負担を軽減していくためにも、教員の方々が急に休みたい、休まなくてはいけないとなった場合に、代替教員の確保というようなやり方も考えられるかと思います。例えば、区のほうで予算をつけて、急なけがとかも含めて、もし教員の方々に欠員が出てしまった場合に、代替教員を確保するというような考え方について、お考えを聞かせていただいてもよろしいでしょうか。

○中山指導室長
 代替の教員に関して、県費負担教職員、いわゆる小学校、中学校の公立学校の教員に関して言えば、都のほうでルールが決まっておりますので、その方の何が原因で休まれるのかによって、代替の教員がつくのか。産休・育休については、もちろんついておりますので、そのあたりは御案内のとおりかと思いますが、それ以外でもつけられるもの、それから、代替の教員ではなくて時間講師としてつけられるかどうかとか、そういったところの枠組みが決まっておりますので、その中でつけられるものをつけていくというところが、今、県費負担教職員、都職の教員については、やっているところでございます。

 それ以上のことは県というか、都の管轄になってきますので、区として県費負担教職員のところに何かをやっていけるかというと、そこはなかなか難しいところかなと考えております。

 以上です。

○高橋(元)委員
 御答弁ありがとうございます。

 東京都の施策にもよるとのことでございましたので、今、既に育休のほうについては御対応いただいているとのことですが、今後も教員の方々の働き方改革に向けて、本区としてもサポートができるところはぜひ考えていただければと思います。

 私からの質問は以上です。ありがとうございました。

○海老原委員長
 議題、区民生活及び教育行政の調査についての質問も終わりましたので、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○海老原委員長
 ありがとうございます。

 第一回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○海老原委員長
 ありがとうございます。

 それでは、区民文教委員会を閉会いたします。

 お疲れさまでした。

(午後2時42分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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