令和元年 環境建設委員会(9月10日)
1.開会日時
令和元年9月10日(火)
午後1時30分 開会
午後3時 閉会
2.開会場所
第一委員会室
3.出席者
(7人)
委員長 墨 谷 浩 一
副委員長 奥 村 暁 子
委 員 押 田 まり子
委 員 中 嶋 ひろあき
委 員 瓜 生 正 高
委 員 太 田 太
委 員 二 瓶 文 徳
議 長 (押 田 まり子)
4.議会局職員
(13人)
吉田副区長
望月環境土木部長
三留環境政策課長
石田環境推進課長
池田水とみどりの課長
落合道路課長
石井中央清掃事務所長
松岡都市整備部長
斎藤都市計画課長
栗村地域整備課長
福島副参事(まちづくり事業・特命担当)
川島住宅課長
芳賀建築課長
5.議会局職員
伊藤議会局長
一瀬議事係長
桝谷書記
酒井書記
6.議題
- 環境保全及び建設行政の調査について
(午後1時30分 開会)
○墨谷委員長
ただいまより環境建設委員会を開会いたします。
本日、理事者報告の関係で住宅課長及び建築課長が出席いたしますので、御了承願います。
地下鉄建設促進五区協議会の活動について。8月27日に同協議会総会が葛飾区で開会され、私と奥村副委員長が出席いたしました。議事内容は、前年度の活動状況等の報告を受け、了承し、今後の活動方針について協議を行うとともに、意見交換を行いました。
それでは、理事者報告をお願いいたします。
○望月環境土木部長
1 温浴プラザの指定管理者の評価結果について(資料1)
2 築地川アメニティ整備構想について(資料2)
3 特別区道の路線の認定、廃止及び変更について(資料3)
4 平成30年度 ごみ量及び資源回収量について(資料4)
○松岡都市整備部長
5 中央区住宅マスタープランの改定について(資料5)
6 マンション建替法における容積率の緩和特例制度等について(資料6)
7 一般財団法人中央区都市整備公社の運営状況について(資料7)
以上7件報告
○墨谷委員長
ありがとうございます。
ただいまの時刻は午後1時56分です。自由民主党さん88分、公明党37分、日本共産党さん37分、未来会議さん10分となります。
それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。
発言をお願いいたします。
○太田委員
では、2番についてお尋ねいたします。
まず、築地川アメニティ整備構想について、これは非常にすばらしい、夢のある事業だなと思って拝見させていただいております。
質問は、まず1点目、首都高速の件ですが、建築後57年たったということで、物すごく老朽化しているのは、見てのとおり私も非常によくわかっております。さらに、私も大型トラックで何度も通った場所でありますので、申し上げますと、あそこを通ると、すごく急なカーブと坂で、スピードが結構出てしまう場所です。あそこは事故が多発している箇所だと思うんですけれども、年間の事故の記録とかがありましたら、お知らせ願いたいのと、それに関して、あそこの改築は、耐震構想もあるんでしょうけれども、それだけではなく、例えば道幅を広げるすべはあるのか。あと、あそこはもともと暗いですよね。排気ガスとかもあるんだと思うんですけれども、すごく暗くて、見通しが非常に悪いということです。こういったことも改善できるのであれば、どういった改善をしていくのかということもお聞きしたいところです。
そして、もう一つは2ページ目ですけれども、アメニティ整備構想の検討範囲ということで斜線が引いてあるんです。これを見ますと、三吉橋から銀座中学校の郵便局のところまで引いてあります。一方、3ページ目を見ますと、新たなアメニティ空間ということで、三吉橋から始まって、これが銀中の手前でとまっているんです。これは、どういった意味で途絶えているのかということをお聞きしたいです。お願いいたします。
○三留環境政策課長
築地川アメニティ構想についてでございます。
まず、初めの数点の御質問ですが、委員御案内のとおり、平成26年に首都高が大規模更新計画を策定したときに、掘り割り区間のカーブであるとか、高速の車線上に橋脚があるとか、安全性を向上させなければいけない問題も多々含まれてございました。そういったものを改善していくというのが首都高の大規模更新計画でございます。その大規模更新計画の中に、築地川区間が示されてございます。委員御質問ありました、今すぐに危ない状況であるかどうかということに関しては、その都度の修繕等を重ねておりますので、緊急に危なくなるということはないと思われます。ただ、長い期間耐えられるような更新計画を立てなければいけないというような状況になってございます。
先ほど事故の記録ということでございますけれども、申しわけございませんが、道路管理が首都高ですので、具体的にここで何件とか、そういったものに関しましては把握してございませんので、ここでお答えはできないような状況でございます。
それから、道幅を広げることについて、現在、首都高の築地川区間につきましては、基本的には、現在の幅から広がらないのではないのかなと。ただ、両側に区道がございますので、今回、私どもが築地川アメニティ構想を打ち出しまして、上部空間の活用をぜひともしたいという区の考え方をまとめてございますので、両側の区道の整備のときに協力して、スムーズな首都高の更新計画が図られるようであれば、若干広がるとか、そういったことはあり得るかもしれません。それは、今後の調整だと思ってございます。
それから、委員御指摘いただきました2ページ目と3ページ目の範囲、区間の違いでございますけれども、2ページ目に関しましては、一般的な概念を示させていただいているものでございます。3ページ目につきましては、ある程度調査をしながら、また関係機関と協議をしながら、ここら辺には具体的にこのような動きがあるよねとか、また、こういったところがポイントですよねというものを、まだ抽象的ではございますけれども、より具体的にお示ししたような図になってございますので、若干の食い違いはあるのかなと。ただ、築地川の掘り割り区間、前後を含めて、これまでも日本橋上空の首都高の地下化であるとか、別線計画であるとか、首都高はずっとつながってございますので、そういった一連の流れの中で、また考えも変わってくるのかなと思っているところでございます。
お答えに関しては、以上でございます。
○太田委員
御丁寧な御回答ありがとうございます。
首都高に関してですけれども、今後、区道の幅を広げられるかもしれないということで若干の希望と、本当にあそこは真っ暗なので、新しい首都高を見ていただければわかるとおり、白く壁を塗るとか、そういったことをするだけでも非常に視界が変わるんです。そういったことは必要だと思っております。やはり交通事故を減らすためにも、本区にも御尽力いただいて、極力交通安全面も考慮していただきたいと思っております。
また、2点目に質問させていただいた斜線が3ページ目と違うということです。聞くところによりますと、現在、銀座中学校に野球部がないということですが、ここをうまく活用して野球場をつくることができるんじゃないかというお話をいただいたんですけれども、そういったことで上の空間をうまく使えれば、中学生の健康面、そして新たな部活動とか、すごく貴重な体験ができるような、子供たちにも夢を持たせてあげたいということで、こちらも御協力いただきたいと思っております。
また、さらに、先般の大震災に関連して、今後の見通しとしては、大勢の帰宅困難者が出ると思いますので、そういったことからも、ここの空間をうまく利用して、大災害時にはすぐプレハブを建てられるとか、そういったことも複合的に考えていただければということを、私の要望とさせていただきまして、質問を終わります。ありがとうございました。
○二瓶委員
それぞれ御説明ありがとうございました。
まず、私からは、資料1の評価結果について質問をしたいと思います。
利用者の満足度は、評価がおおむねAということで、かなり高い評価であることはわかりましたが、少数意見の中で、例えば改善をしたほうがいいという意見は何か上がっているのでしょうか。そこを1個教えてください。
○三留環境政策課長
温浴施設の指定管理の件でございます。
今、委員から御質問いただきました利用者の満足度でございます。利用者の満足度につきましては、区のほうで実施しているアンケート結果によって、それをはかっているものでございます。この資料で御案内していますように、今回の指定管理者につきましては、平成29年度からの指定管理者でございます。今回お示ししているのは30年度ですけれども、29年度時点で前回の指定管理者からかわられたということもありまして、前管理者びいきみたいなものがありまして、アンケートの調査結果の評価が29年度にがくっと落ちました。それを反映した結果、29年度は評価をしてございますが、今回、29年度から30年度に向けて、数字で何%というお示しはできませんが、かなり評価が上がってございます。優良といいますから、かなりの部類に入っているような状況でございます。
申しわけございません。手元にアンケートの細かいものを持ち込んでいませんが、今、委員御質問いただきました点につきまして、それほど目にとまるような改善すべき点というのは私の記憶にありません。こういったものですよというのをお示しできないので、申しわけございませんけれども、もし必要であれば、後ほど御案内させていただきます。
以上でございます。
○二瓶委員
御答弁ありがとうございました。改善すべき点というものが、多分大きなところでないということは、かなりうまくいっているのかなという印象を受けました。
次に、資料4のごみ量の件について質問をいたします。
資料4の1番の本区におけるごみ量というのは、そんなに大きな変化はないように見られるんですけれども、2のほうの本区におけるステーション回収とピックアップ回収は結構ふえているのかなというような感じがします。ふえているきっかけとか要因というものが明確にあるのかなというところが1点と、もし平成30年度において明確な取り組みがないということであれば、今後はどのような取り組みをして、さらに資源回収率を上げていくという考えがあるのか、お聞かせください。
○石井中央清掃事務所長
まず、ステーション拠点回収がふえている点について、その要因ということでございますけれども、瓶の回収量が増加しておりまして、紙類は、新聞の発行数は減少しているんですが、それを上回る増加がございます。中でもカレット、ガラスくずでございますけれども、そちらが増加しておりまして、今、ワインブームということで、ワインの消費量が増加しているということも一因ではないかと考えてございます。
それから、今後の取り組みでございますけれども、資源の回収につきましては、集団回収も含めまして、区民の方々の御協力をいただく部分もございまして、また、区としましては、ホームページ、それから区のおしらせ、また、ごみ・資源の出し方等の冊子がございますので、そちらで周知・啓発を図ってまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
○二瓶委員
御答弁ありがとうございました。
ごみ、資源の回収というのはかなり大事なことであると思います。また、粗大ごみに関しましては、不法投棄的にマンションの下などに置かれているものがかなりありますので、日本人の居住者以外にも、外国人の居住者にもその周知ができるように、何か工夫をしていっていただけたらと思っております。
以上で終わります。
○墨谷委員長
副委員長は委員席へお移りください。
○奥村委員
それでは、初めに、資料2の築地川アメニティ整備構想についてお聞きします。
昨年の予算特別委員会の時期に、最初に、築地川にふた、覆蓋化してアメニティ空間をという報告があり、その後、中央区のほうでプランも立てながら、今回、委員会で報告されているということになります。私が心配していたのは、虎ノ門ヒルズのように高速道路にふたをして、その上に超高層のビルが建つというようなことですとか、ふたをした部分の容積率を宅地側に移転する立体道路制度の活用などで、近隣の再開発と一体にアメニティ整備構想も進むということなので、アメニティ空間の整備が周辺の超高層建築物を建てることにかかわってくるのではないかということを危惧していたんですけれども、この状況を見ると、あくまでも、ふたをした部分の上はアメニティ空間として、緑地として整備をするということで、この上に何か大きな建物が建つとか、そういう計画ではないということを確認させていただきます。
また、その委員会の中では、覆蓋化の部分と上部の空間をデッキでつないで、まちの回遊性を高めるとか、そういうことも検討の余地はあるだろうというような御答弁があったんですけれども、川の両側に何か超高層の建物などが建って、アメニティ空間の緑地の上に橋などを渡して行き来できるとか、そういうことでの上部空間の活用とかは今後あり得るのかどうか。
まずはアメニティ空間の整備ですけれども、再開発も一体に進むという中で、どういうふうに周辺の再開発とかかわってくるのかということも、今の時点でわかることや可能性について伺いたいと思います。
○三留環境政策課長
築地川のアメニティ構想につきまして、2点ほど御質問いただきました。
まず、1点目は、上部を活用して高層棟が建つのではないかという御質問でございます。
前々から、国であるとか首都高の大規模更新計画の中にも、そのようにとれるような絵柄で描かれているものは示されているんですが、実際にここでそういう活用というものは、現在、示されていません。ただ、委員御案内いただいた、今後どうなるのかというのは、現状、はっきりはしておりませんので、必ずしもありませんというお答えはできないような状況でございます。ただ、今のところ、私の知っている限りでは、そういった活用は制度としてはないので、現時点でそういったものはありません。
それから、2点目は、両側に高層棟を建てて、上側に橋をかけてというような御質問だったと思います。
まずは覆蓋化ということで、高速道路の上にふたがけをして、そこに上部の土地をつくって、現在では、公園であるとか、低層の1階の建物であるとか、利用者の利便施設が建つというような絵柄にはなってございます。その上部にもしデッキをかけるということであれば、今までの開発の中でも、2街区にわたって連絡通路というのは、下が道路であれば、占用要件を満たせば可能ということになりますので、ここで可能か不可能かということであれば、可能ではないのかなと思ってございます。
ただ、委員から御質問いただいている、この構想に関しては、上にデッキをかけるというよりも、前段で御質問いただきました、上部にふたをかけて、その上部を活用するというようなものがメーンになってございます。
お答えは以上でございます。
○奥村委員
このパース図というのは、区のほうで作成して、これからこれをベースにして話し合いを重ねていくというものですけれども、上の空間などもそのまま、ブリッジなどをかけるような形にせずに、アメニティ空間として上の空間も残してほしいとか、そういうことを区として要望するということは当然可能なんですよね。そういう権利は区にもあるわけですよね。今後の開発の中で、上の空間がどういうふうに、周辺の再開発の中で、せっかくできた緑地の上に、また何か構造物が建つようなことにはするべきではないというか、してほしくないとか、そういうことを区のほうで提案していくということは可能なのかということと、そういうこともぜひしていただきたいと思います。
まず、たたき台として、こうして区が初めに出しているわけなので、区として、そういうこともきちんと盛り込んで、提案もぜひしていただきたいと思うんですけれども、その点についてお考えをお示しください。
○望月環境土木部長
先ほども御説明をさせていただきましたが、このアメニティ整備構想については、ある意味、区の思い、考えをまず取りまとめさせていただいたところでございます。はっきり言って、首都高速は区の土地ではございませんけれども、その上に勝手に絵を描いたような構想をまとめたということが今の段階です。ですから、まだ具体的に何をとか、そういった部分の話があるわけではございませんが、本区にとってみれば、1人当たりの緑の減少というのがありますので、人口増加に伴って貴重な空間が新たに生み出せるのであれば、そちらの部分を緑化の空間、さらにプラスアルファ、何かこれまでにない緑化空間として、都市の中のアメニティみたいなものが付加価値として生まれてくるような形につながれば、よりいいものになっていくのではないかと。それが、今の時点のお話でございます。
これを具体化していくためには、先ほど言った首都高を含めて、国や東京都も含めてですが、いろいろな形でお話をさせていただきながら、実現に向けてどうできるのか。先ほどの容積のお話もございますが、それは当然、お持ちの方のところで検討もされるでしょうし、周辺のまちづくりの中でどのような制度を使うのかというのもございます。実際には、虎ノ門ヒルズで、もうああいう形ができていますので、あれができないわけではございません。ただ、制度として、今回持ち込むことができるのかどうかというのは、その状況においてでございますので、まずは区として、首都高速の貴重な空間を活用した緑化空間プラスアメニティ、何か付加価値をつけた形で首都高とお話をして、実現に向けて、これから取り組んでいけたらというところでございます。
可能性がないというお話では別にないと思いますけれども、いろいろな形が考えられると思っています。その中の一つが、今回お示ししている絵であったり、また、それ以外の絵も出てくるかもしれません。それは今後のお話という形になろうかと思っています。ただ、所有者はあくまでも首都高になりますので、そういった意味では、区の思いを絵として取りまとめたものでございます。
以上でございます。
○奥村委員
こうした都心の中でつながった連続的な緑地、緑をふやしていくというのは非常に大切なことだと思いますし、プランとしては、基本的にいいと思っているので、緑が生かされるような、当初のコンセプトから外れていくことがないようにということを願っていますし、そういう気持ちも区に持っていただきたいということは要望させていただきます。
今後、首都高とほかの関係機関ともいろいろ協議をしながら進んでいく話ですけれども、スケジュール感としては、どういうふうに今後の計画を立てているのか。いつぐらいにアメニティ空間が完成するようなめどを立てていくのかですとか、まだ固まっていない話で難しいところなんでしょうけれども、イメージとして、どれぐらいなのかというのをつかみたいので、わかる範囲でお願いいたします。
○吉田副区長
築地川のアメニティ整備構想というのは、実は、非常に深く関連計画とかかわっておりまして、首都高の日本橋川上空の地下化の計画とのリンクという問題もございます。そういうものとあわせながらでございますし、それから、先ほど、その点ではお断りしなければいけないということで、答弁させていただいているところでございますけれども、実態的には、先ほど太田委員のほうからもお話がございましたように、ここの部分はかなりカーブが急なんです。そうすると、例えば、率直に申し上げると、新橋演舞場の周辺はかなり急なカーブがございまして、これは、もともと首都高のほうも改善要素として見ているところでございます。そういった部分などは、高速道路が現状の民間の宅地に入り込む可能性がある。
それと、首都高にふたがけをしますと申し上げておりますけれども、現状の掘り割り区間は、大変びっくりしますけれども、実際のところを言うと、あの石垣は江戸時代から引き継がれているものを、関東大震災のときに若干補強した程度のものを、現実の問題として、高速道路として使ってしまっております。57年事故はないということでございますけれども、実は、側壁の構造が余り明確でない区域もないわけではない。そういう部分について補強をしますというのは、どういうふうにするかというと、率直に言いますと、私どもの区道部分に、車線がちょっと狭くなりますけれども、そこのところにコンクリート壁体をつくってしまって、そこの上にふたがけをして、地上部は区道として使いますけれども、例えば壁体が入り込んでいるとか何かという形で、現実の問題として、補強をしていくというような構造にもなりますので、実際的には、カーブを直して、民間宅地に入っている部分などは、逆に言うと、民間宅地のところには建物が現にあるわけですから、例えばそういうことの建てかえも含めて、調整をしたり何かしなければいけません。
そういった部分も含めて、トータルで考えていったときに、全体として、これらの図面の仕上がりがどのぐらいになるかということは、正直申し上げると、首都高の地下化の部分で最低でも12年、最高で20年かかってしまいますと申し上げていますけれども、そういうタイムスケジュールの中にあって、残念ながら、私が生きている間には見ることはできないという状況になるかなと。そのぐらいの時間、タームであるということを御理解いただきたいと思います。
○奥村委員
いろいろ話し合いも進んでいくのでしょうから、そのことをまた委員会でも逐一報告していただいて、議会みんなでいろいろアイデアなども出しながら、話し合えるようにしていただきたいということを要望させていただいて、次の質問に移ります。
資料6のマンションの建替法における容積率の緩和特例措置制度について質問します。
これは、これまで中央区が行ってきた、再開発ではない一般のマンションに向けての容積率の緩和措置を廃止したことによって、これまで活用の必要がなかったわけですけれども、マンションの建替え等の円滑化に関する法律の規定に基づいて、老朽化したマンションの建てかえ促進のための制度を創設していくという内容です。
中央区のこれまでの容積率の緩和措置の廃止というのは、定住人口を回復したということを理由にしているわけですけれども、こういう方法で老朽化したマンションを建てかえる際に、また容積率は緩和していくということがされると、建てかえの際には、当然、老朽化した従前のマンションよりもボリュームのあるものが建つことになる。区内には老朽化したマンションが多くあるわけで、建てかえの問題は非常に重要ですけれども、この手法で容積率がアップされていくということになると、全体として、やはりボリュームはふえるわけです。人口減少に歯どめがかかったからといって、容積率の緩和措置、一般のマンション向けのものはなくしても、結局、老朽化したマンションの建てかえの際には、緩和でボリュームアップとなれば、中央区全体としては、やはり戸数もふえていく、従前のものよりも高いものが建っていくということになるんだと思うんですけれども、そういう理解でいいのかどうか、中央区が容積率の緩和措置を廃止したということとの整合性というか、そのあたりはどういうふうに考えておられるのか、お示しいただきたいと思います。
○吉田副区長
これは、耐震性に問題がある建物の建てかえについて、基本的には容積の緩和をしていきましょうという制度の創設でございます。
委員御案内のとおり、実は、耐震性の問題について、それなりに厳密にやっておりますけれども、昭和50年代の半ばに耐震の基準等が変わっておりますので、現実に、今、対象になる建築物というものは、それ以前の建築物でございます。委員御案内と思いますが、都心の住宅事情も大変変わってきております。一戸建てというのは、基本的には45平米で平気だった時代が、現実には、一戸建てはやはり60平米は最低ないとねというのが、少なくとも今日の社会だと思います。容積率の緩和というのは、必ずしも基本的には住戸数の増加にはつながらないということもあり得ます。
それと、大変恐縮でございますが、この場合のケースは建てかえでございます。何度かお話し申し上げたところはありますけれども、本当に純粋に建てかえをしますというときになると、実際には、1戸あたりの居住者の方々の負担金というのは最低3,000万円ぐらいにはなります。20坪の住宅を建てますということでございまして、そこのところで、マンションだからということで建築費用を本当に抑えるだけ抑えたとしても、例えば1戸当たり20坪、60平米近くの住宅をつくりますということで、例えば120万円に抑えたとしても、2,400万円近くの金がかかってしまうでしょう。それと、その工事期間中の住居費だとか引っ越し料だとかを入れると、3,000万円を軽く超えるんですよ。そういう負担が1戸当たりに全部かかっていくので、逆に言えば、共用部分ぐらいは、ある意味で楽に、個々の負担にならないように建てかえるため、容積割り増し分を活用するとか何かという部分をしないと、実際にぎちぎちの中では、それぞれみんな足並みをそろえて建てかえすることは難しいというのが現実だろうと私は思っております。
現実問題として、住戸の面積のスタイル自体が少なくとも25%ぐらい1戸当たりの大きさが広がっている現実もございますし、その上に、建てかえの経済上の問題もございますから、一般的に、容積緩和をしたことが即住戸の増加につながらないというふうに私どもとしては理解しております。仮にあったとしても、それは一、二戸の問題だと思っていますから、非常に大きな人口の増加要因になるというふうに見るものではなくて、スラム化していった住宅をこういった形で耐震化するのが、むしろ健全な方向であろうというふうに私どもとしては考えているところでございます。
○奥村委員
老朽化したマンションをどう建てかえていくかというのは本当に重要な問題ですし、中央区では9割の方がマンションに住んでいるという実態の中で、建てたものは、年数がたてば必ず老朽化していくわけですから、どう建てかえしていくのかということは必要なことだと思います。
それと、今、吉田副区長が言われたように、戸数が単純にふえるわけではない、確かにそれもあるかとは思うんですけれども、やはり建築の費用、建てかえる費用を捻出するためには、従前お住まいになっている方たちの資産だけでは、どうしても足りない部分を補うという意味で、上に容積率も設けて、その部分を売却するなり貸すなりしての収入も得て、それを建設費に回す必要性もある。共用部分の話もありますけれども、そういう必要性もあるということで容積率の部分でのアップがあるのだとすれば、アップした部分に従前の居住者が、1戸当たりの面積を広げながら住むというだけではなくて、そこへ新しい住民を入れて貸すなり売るなりして得る収入も見込んでの計画になることが多いのではないかなと私は思うので、そうすると、やはり人口はどうしてもふえていくということになるんだと思うんです。
今後、この計画が進んでいく中で、従前のものから新しくなったもので、どういうふうに人口がふえていくのか、戸数がどういうふうに変化していくのか、そういうこともきちんと追いながら、また今後も議論が必要かなというふうに思いました。
次に、資料7の一般財団法人中央区都市整備公社の運営状況についてお聞きします。
都市整備公社の仕事としては、区が整備した施設、築地魚河岸の活性化への支援というのも大きな柱となっています。私たち日本共産党区議団は、9月5日に築地魚河岸の全店を訪問して、お仕事中でうまくお話が聞けない方などもいらっしゃいましたが、全店を回って、築地市場移転後の影響についての聞き取り調査を行いました。
鮮魚を扱っているのか、青果か、加工品かなど、いろいろ違いはありますけれども、そこで聞いた声を幾つか紹介させていただきますと、家賃補助が4月からなくなって、もともとの家賃となったために、減額されていたときの2.5倍の家賃を今は払っていて非常にきついということですとか、自分のところは夫婦でやっているから何とかなるけれども、人を雇っているところは大変だとか、プロの買い出しの方がなかなか来ない、ほかの市場へ流れている、一般客は早朝は入場させない、一般客は9時以降などと言っていたけれども、だんだんとこの辺も曖昧になってきているとか、当初この施設を整備するに当たって、リサーチして始めたときのコンセプトと違ってきているのではないか、プロ向けというコンセプトは既に崩れているという意見もありました。食べ歩きについても、いろいろ意見があったんですけれども、場外では食べ歩きができるのに、築地魚河岸の中では、1階ではだめとか、寿司なども、パックで販売できるようにはなったものの、買ったものを食べられない、3階にイート・イン・コーナーがあるけれども狭いとか、週末にはバーベキューもやっていますけれども、1階などは火気厳禁となっているのに、上では火を使えるというようなことに対して、どうも矛盾を感じるとか、魚河岸の施設として今後どういうものを目指すのか、また商売が続けていけるのかということで、全く方向性が見えないというような意見が多くありました。小田原橋棟の晴海通り側ではないほうの入り口も、入ってすぐ右手ですけれども、大手の仲卸などが撤退して、今、5こまあいていて、シャッターがおりていて非常に暗い、印象も悪いという声もありました。お客さんがふえるようにPR強化を望む声もありました。
資料7の中では、魚河岸協議会と連携して、業務筋用のパンフレットを発行したり、民間業者による買い物ツアーの開催などの協力も行ったとあるんですけれども、こうした地道なPR活動がどういうふうにお客さんを呼び寄せることにつながっているのか、そういった成果をどう分析しているのかということと、ほかにPRの策など、予定していることがあれば、お聞きしたいと思います。
あわせて、空き店舗となっている撤退した場所への入居の予定はあるのかどうか。入居するにしても、やはり売上が見込めないと、入っていこうという気持ちが当然起きないわけですけれども、そのあたりはどう分析しているのか。いずれにしても、空き店舗がそのままになっているとか、あるいは拡大していくという状況は、やはり歯どめをかけなくてはいけないと思うんですけれども、そういったことについての認識と見解をお聞きしたいと思います。
それと、いろいろ聞き取った声の中では、地元の買い出し客をどうふやしていくかが大事なのではないかという声もあって、築地のまちとか、勝鬨橋を渡った勝どきのまちからの人の流れをつくっていかないと、なかなか難しいのではないかという声もあったんです。一般の買い物客ということだと、プロ向けというところとどういうふうに調整していくのかというのはありますけれども、勝どきのほうからの人の流れ、一般客の流れをつくるために、今行われている取り組みなどがあれば、そうしたことについても伺いたいと思います。
○吉田副区長
今、築地魚河岸については、正直なところ、それなりの苦戦はしております。何度か申し上げているとおり、築地市場の移転によって、現実の問題として、やはり豊洲の市場の仲卸さんは相当苦しい思いをされている。その関係も含めて、率直に申し上げますと、豊洲のところでも築地でもそうですけれども、売上は減少しております。豊洲で、きっと2割ぐらい減っていると思います。私どものところで1割強減っていると思います。
実際、私どもの築地魚河岸はプロ相手ということがコンセプトでございますし、それから質の高い食料品の供給ということが基本的には前提にございましたので、豊洲市場を初めとした市場関係者以外の出店はお断りしてきております。ですから、豊洲で苦しくなれば、築地の経営も、一緒に2店舗でやっていられないので豊洲だけにまとめるとかという動きも含めて、空き店舗が5店舗出ているということは、御指摘のとおりでございます。空き店舗については、今、地元の中できちんと募集をいたしまして、早急に埋めていこうと思っております。
ただし、食べ物についての不満とか何かが出ているとか、もうちょっと一般的に観光客相手の食べ歩きとかというものを認めてもいいのではないかという声については、私どもは、そうなってしまったのでは、大変申しわけありませんけれども、上野近郊の市場と変わらなくなってしまう。私は、築地というものは、やはり食の拠点であるということで、質の高いものを入れたいというふうに思っておりますから、質の高いものを入れていくという選択基準は変えられない。そういう意味で、あの1階で生鮮の魚を売っているそばでアイスクリームを食べられたらかなわないというのがございますから、食べるなら3階で食べてくださいと。3階を食べやすいようにしていくための工夫は、やはりもうちょっとしなければいけないというふうには思っています。そういったところのコンセプトの徹底とPRというものが必要であるということは十分に理解をしております。
最後に御質問いただきました、例えば勝どきとか晴海とか、今、人口が急増している地域の方々のお買い物という部分で期待をするという声については、私は、それはそれで大事なことかなと思っております。と申しますのは、ある意味で、それは発見されているわけですけれども、実は、まちの魚屋で、いわゆる上から下までの魚を見るということ自身が新鮮な喜びになって、魚河岸に来ていただいているお客さんもいらっしゃいます。勝どきの居住者の方々にもそういう形を楽しんでいただくためには、私どもも公社を通じたPRを含めて、区民に対する魚河岸のPRというのは不断にやっていかなければいけない問題だと思っております。
実は、出てきていただいて築地で買い物して、さらに銀座に行くというような方々もございますので、逆に言うと、そこでお買い物になった品物を宅配で配達できないかということも含めたシステムの整備というものも一緒にやらなければならないだろうということで、今、公社と検討をさせていただいております。ただ、運送部門と小売部門の極端な人手不足が続いており、お金だけでは解決がつかない問題がございまして、この辺、今、かなり深刻に検討させていただいております。そういう課題を持っているというふうに御理解をいただきたいと思っております。
事態の深刻さというものは、それなりに私どもとしては理解をしている。ただ、私どもは、あそこの部分については、飲食店のまちにはしたくない、土産物屋のまちにしたくない。やはり質の高い食の供給のまちにしたいということについては、依然として基本的なコンセプトとして変わらないということで御理解いただきたいと思います。
○奥村委員
魚河岸で話を聞いても、そのあたりのコンセプトがしっかり伝わっていないのかなと思う部分もありましたし、やはりプロ向けだと難しい、プロの方が買いに来ない、そういう声もありました。輸入などをしているようなところは、それで何とかもっているけれども、やはりプロの方が足を運んでくれないということは一概に悩みを持っている印象を受けました。
銀座にその後、お買い物に行くような方に向けての運送のサービスとか、勝どきからの住民をどう取り込んでいくかとか、そういうことはありますけれども、それはプロ向けというよりも一般の観光客とか一般の人ということになると思うので、プロ向けの商品もそろえて、プロ向けとして運用しながらも、一般の人もというところが非常に悩ましい。本当に難しいと思っています。
ただ、今の状況でいうと、豊洲も難しい、魚河岸も難しいという状況、厳しさも見えてきますし、何度も言っていることですけれども、築地市場はやはり築地にあってこそで、築地にあれば、業者の方たちの苦しみもなかったかなという思いもします。
改めて、小池都知事は、築地に戻りたい人は戻れるようにするということも言っていたわけですけれども、本当に豊洲もだめだとなったときに、戻れる場として、都知事がもともと言っていたことなわけですから、築地の土地の整備の再開発の計画の中でも、そうした施設をつくれる余地を残しておくというか、そういうことは区としても要望していくことが区の責任でもあると思いますけれども、その点については、やはり東京都にそういうものを求めたりという気持ちは一切ないのかどうか、改めてお聞きしたいと思います。
○吉田副区長
一昨年の6月の都知事の発言、2つの市場を匂わせるような発言、それから5年以内の着工という発言が基本的にあったわけです。それは間違いなくあった。だけれども、そのときに、率直に申し上げると、その部分については、そんなことはあり得ない、そんなことはできないということを我々はわかっていた。ただし、その中で、築地は守る、豊洲は活かすという発言だけは、現実にできないことではないんだから、それはきちんと守らせるというのが私ども地元区の立場だと思います。法理上無理な2つの市場であるとか、それから何も考えずに5年以内に着工なんていうことは、基本的にはあり得ない。それが悲劇を生んだというのは、政治の世界において悲劇を生んだかもしれませんけれども、実務的には、私はその部分は信用すべきものではなかったと思っています。それは、何度かこれまでの委員会の中でも申し上げていると思います。
私は、この部分について、区としては、築地は守ると言ったんだよな、守ると言った部分について、地元の要求を含めて、ここのところはきちんとやってくれというのは、私どものこれからの取り組みの基本であります。その中で、築地の跡地開発と場外とのかみ合わせ、そういったもので築地全体をどんなまちとしてつくっていくかということについて、東京都が机の上でペンを走らせているだけではなくて、地元の意見もちゃんと聞いて絵を描けよということをきちんとやっていくのが私どもの仕事だと。そのことは、私どもだけではなくて、区議会の皆さん、区民の皆さん、地元の皆さんと一緒にやっていかなければならない課題だと思っている。また再び同じような脅威にさらさせたのではいけない。築地は守る。日本の食の拠点として守る。これが大事だと思っています。
○奥村委員
そうした怒りの気持ちもきちんと東京都に強く伝えていただいて、何とか業者の方たちのために動いていただきたいということを要望して、終わります。
○墨谷委員長
奥村委員は副委員長席にお戻りいただきたいと思います。
次に、議題、環境保全及び建設行政の調査について質問のある方。
○瓜生委員
私のほうから1点、先日、首都圏、関東に大きな影響があった台風15号の被害状況についてお話を聞かせていただきたいと思います。
全庁的な対応をされたということで、本当に区民の生命と財産を守っていただいたと思っております。その点に関して、まず御礼を申し上げたいと思います。
初めに、全体的な被害状況についてお知らせをいただきたいと思います。
○落合道路課長
まず台風の、雨による道路の被害についてであります。
こちらにつきましては、大きな浸水や冠水などの被害はありませんでした。しかしながら、道路の側溝、道路の端にあります、雨水を下水の本管に流すための雨水ますというのがございます。こちらに落ち葉とか枝などが大量に流れてきまして、一時的に雨水を飲み込めなくなるといったような状況が、鍛冶橋通りとか清澄通り、大通りなどで見られました。こちらに関しましては、雨水ますの清掃等を行いまして、流れるようにしたということで、水がたまっている箇所を解消したところでございます。
○松岡都市整備部長
私のほうからは、区の施設等の被害について御報告を申し上げます。
初めに、今回の台風で被害に遭った方々にお見舞い申し上げたいと思います。
区の施設でございますけれども、建物の漏水が本庁舎を含めて7施設ございました。また、施設内の樹木が倒れたもの、外壁やフェンスの一部損壊、スポーツセンターでは、自動給水装置が停止して冷房がとまってしまったという被害もございました。
また、住宅では、ベランダで隣の部屋との仕切りがあるんですけれども、それが風ですっ飛んでしまったとか、給湯器のカバーが損傷したとか、テレビのアンテナが壊れたとか、細かい話ですけれども、そういったことがございました。また、一部の住宅での停電もございました。また、民間施設でございますけれども、屋根の損壊、漏水、外壁の一部損傷などがございました。
ただし、区民及び職員のけが人等の報告はございません。
私のほうからは以上でございます。
○池田水とみどりの課長
私のほうからは、水とみどりの課で所管しています樹木等の被害状況について報告させていただきます。
本日の12時現在で確認できている数字でございます。街路樹につきましては、倒木、半倒木合わせまして86本、管内別でいいますと、京橋管内で46本、日本橋管内32本、月島管内8本でございます。また、公園においての倒木、半倒木につきましては、合計で31本、京橋管内で10本、日本橋管内で2本、月島管内で19本となっております。現在も、撤去作業等を進めている中で、この数については、最終的な数字としては、また何かの機会をとらえまして御報告させていただきたいと思っております。
状況としましては、当日、日が明けた2時40分に倒木の第一報が入りました。その後、消防、警察、区と連携を図りながら、特に道路を塞いでしまっている樹木の撤去等を中心に活動させていただきました。その場では、道路で伐採をして人が運べる大きさにしまして、道路の端に寄せたりしながら交通の確保をとったということでございます。現在、そういったものの撤去作業を行っていますが、撤去作業もなかなか思うように進まないところがございまして、現在も撤去作業をやっているところでございます。
以上でございます。
○瓜生委員
報告ありがとうございました。人的被害がほぼ出ていない、少ないというところは、本当によかったなと思います。台風が来るということを、さまざまなメディア、SNS等で私たちも知っていましたので、みんな不要不急の外出を控えたり、そういったところで気を使って過ごしたつもりですから、そういった被害が出ないのは本当によかったというところです。
1点確認ですけれども、道路課長がおっしゃった、冠水等の大きな被害はなかったと。これは区道に関してということですよね。もう一度その辺を。
○落合道路課長
説明不足で申しわけございません。先ほどお話しさせていただきましたのは、区道に関しての説明をさせていただきました。
以上でございます。
○瓜生委員
新聞報道でも、晴海通り、歌舞伎座の斜め前とかが冠水しているという新聞の写真が出ていました。その辺は多分、第一建設事務所等とお話をして、今後いろいろ対策を練っていかなければいけない部分もあると思います。今回、適切に対応していただいたので、こういった報告をしていただいた次第です。
私も3期目になりましたけれども、大雪の自然災害であったり、こういった台風も来て、私たちは結構脆弱な基盤に住んでいるんだということを如実に思い知らされるわけですけれども、今回、いろいろな経験を積んできた中で、何が教訓になったのか。また、今回の台風15号の災害でさまざまな施設等に影響が出ていますけれども、次回、いつ起こるかわからない災害ですけれども、どのような対策を練っていくつもりなのか。まだまだ具体的に全庁的には煮詰まっていないと思うんですけれども、その辺を踏まえて、所管の部署としてお示しをいただければと思います。
○落合道路課長
教訓といいますか、道路の浸水、冠水等について、そういった被害が中央区内は少ないといったような状況でございます。こちらについては、やはり雨水の処理に関しては、下水道の整備というのが一番大事であるというふうに考えております。東京都下水道局では、区内全域で今、1時間当たり50ミリの雨に耐えられるように、下水道の本管の整備が済んでいること、また東京都港湾局においては、月島・晴海地域などにおいて護岸のかさ上げなどの改修工事が済んでいる。高潮の対策が終わっているといったところが、冠水等の被害を少なくしているのではないかというふうに考えております。
今後につきましては、先ほどお話ししたとおり、下水の本管が大きくなっても、飲み込み口であります雨水ます等のごみの詰まり等が、多少水が上がってきてしまう原因にもなってきますので、人海戦術ではないんですが、やはりパトロールや点検をしっかり行って、そういった箇所があれば、しっかりと清掃を行っていくといったことが大事ではないかというふうに考えております。
以上でございます。
○瓜生委員
ありがとうございます。
そういった中で、今回の台風において、議員もそうですけれども、さまざまな庁舎にお問い合わせがあったり、SNS等で上げている議会関係者の方もいらっしゃいましたが、区民の方からのお問い合わせの中で、今回の台風の最中でも、台風一過の後でも、どのような問い合わせが一番多かったのか、その点について最後にお示しいただきたいと思います。
○池田水とみどりの課長
街路樹に関して、区民の方からのお問い合わせについてです。台風が過ぎた後、きょうですが、やはりいろいろ街路樹を沿道の皆さんによく見ていていただいていまして、よくあるのが、昨日より傾き方が大きくなったとか、伐採された樹木はリサイクル等されているのかとか、そういうようなお話はいただいているところです。特段、倒木のことに関しては、区民の方から、わざわざ電話をかけていただいて、ねぎらいの言葉をもらうことのほうが多かったというのが印象に残っています。
以上です。
○瓜生委員
こういった災害の後は、区民の方は、区役所の方、現業の方も含めて、どのような仕事をしておられるのかというのが一番わかる機会ですから、本当に感謝の言葉しかありません。今後は、倒木した木を新たに、新しい樹木を植えるとか、いろいろな方向性があると思いますけれども、また、それをわかりやすいように、議会を初め、区民の方々に説明していただくようにお願い申し上げまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。
○墨谷委員長
議題に関する質疑も終了したと思います。継続審査ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○墨谷委員長
第三回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○墨谷委員長
以上をもちまして環境建設委員会を終了いたします。
どうもありがとうございました。
(午後3時 閉会)
-委員会を閉じた後-
環境建設委員会行政視察は10月29日から10月31日で、視察目的として、熊本県熊本市では桜町地区第一種市街地再開発について、広島県広島市では「水の都ひろしま」推進計画について、それぞれ実施することを協議し、決定した。
お問い合わせ先:区議会議会局調査係
電話:03-3546-5559