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令和元年 環境建設委員会(12月13日)

1.開会日時

令和元年12月13日(金)

午後1時30分 開会

午後2時25分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(7人)

委員長 墨谷 浩一

副委員長 奥村 暁子

代理 竹内 幸美

委員 中嶋 ひろあき

委員 瓜生 正高

委員 太田 太

副議長 田中 広一

4.欠席者(2人)

委員 押田 まり子

委員 二瓶 文徳

議長 (押田 まり子)

5.出席説明員

(11人)

吉田副区長

望月環境土木部長

三留環境政策課長

石田環境推進課長

池田水とみどりの課長

落合道路課長

石井中央清掃事務所長

松岡都市整備部長

斎藤都市計画課長

栗村地域整備課長

福島副参事(まちづくり事業・特命担当)

6.議会局職員

伊藤議会局長

一瀬議事係長

桝谷書記

酒井書記

7.議題

  • 環境保全及び建設行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○墨谷委員長
 ただいまより環境建設委員会を開会いたします。

 本日、押田委員、二瓶委員並びに区長は欠席いたします。

 また、押田委員が欠席のため、竹内議員から代理出席の申し出がありました。よろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○墨谷委員長
 異議なしということで、竹内議員は委員席へお移りください。

 それでは、理事者報告に移ります。

○望月環境土木部長

 1 中央清掃工場の操業状況及び排ガス等調査結果について(令和元年度上半期)(資料1)

○松岡都市整備部長

 2 まちづくり協議会の報告(資料2)

以上2件報告

○墨谷委員長
 発言の時間制について。発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時35分です。自由民主党さん100分、公明党40分、日本共産党さん40分、未来会議さん10分となります。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言をお願いいたします。

     〔発言する者なし〕

○墨谷委員長
 それでは、議題に移ります。

○太田委員
 それでは、議題で2点お伺いいたします。

 1つ目に、水谷橋公園の保育園になるところの道路状況についてお伺いしたいんですけれども、現在、昭和通りから銀座一丁目のほうに曲がっていくと、保育園を今つくっていますけれども、あそこの交差点が現在、信号がありません。今のところだったらいいんです。恐らく、今後保育園が併設されたときに、外部からも保育園児とか、お子さんがたくさん来ると思うんですけれども、今、白バイがあそこにとまって、一時不停止とか、不正をしている車をとめて取り締まりなどをやっているので、ある程度はとまったり、徐行はしているんですけれども、白バイがいなくなった途端に、徐行する車がなくなってしまうんです。信号がないために、そこが物すごく危険な状況になっているんです。その真横は高速道路からおりてくる出口になっています。高速を走ってきて、我々もそうですけれども、おりてきてすぐだと、高速のまま走りそうになることがありますよね。結構加速して走ったりして、見ると、結構危ないんです。そういったところの対策を講じる予定があるのかどうか、お伺いしたいのが1つ。

 もう一点、佃三丁目の護岸工事、これは東京都のマターになっていますけれども、現在、ずっととまっているんです。ずっとそのまま放置されているような状況が続いておりまして、その護岸工事の再開はいつされるのか。欲を言えば、あのまま護岸工事を数メートルやって完成してしまうと、何か非常にもったいない感じがするんです。これは要望としてですけれども、健康のために、あの辺の公園にはずっと散策している人やマラソンなどをやっている人もたくさんおります。であれば、あそこの佃三丁目の護岸をずっと豊洲のほうまでつなげてしまうとか、そういった何か周遊できるような環境を整備するのもいいのではないかなという話が結構ありまして、考え方の一つですけれども、工事はいつ再開されるのか、また、どういった工事内容なのかというのをお聞きしたいです。

 この2点をお願いいたします。

○落合道路課長
 中央通りと昭和通りの間の水谷橋公園の通りについてでございます。

 そちらにつきましては、どうしても昭和通りから中央通りに抜ける車など、交通量が比較的多い道路になっていると思います。今後、水谷橋公園に保育園が整備され、保育園児がふえていく、また、人の交通も大変多い箇所であると認識しているところでございます。信号機の設置については、交通管理者、警察のほうで行っていくんですが、どうしても信号機までの距離が近かったりすると、車の滞留するスペースがとれないことなどがございまして、設置していくのがなかなか難しい箇所であるというふうに考えております。しかしながら、保育園児がふえてきたりすることがあると思いますので、しっかりと交通管理者と協議・連携をしながら、道路の面で、例えば滑りどめ舗装などをやって、交差点があることを強調するなど、そういった対策はとれると思いますので、安全対策を講じていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○三留環境政策課長
 私からは、佃三丁目の護岸工事についてでございます。

 多分、委員御指摘の護岸工事というのは、相生橋下流側の既存でできているテラス、それ以降についての話ということになるかと思います。ちょうどあそこから下流側といいますか、海側に面しましては、港湾局の管理の海になります。現在、整備されています相生橋より下流は、東京都の港湾局と河川部が共管している区域で、そこまで整備されているという状況になってございます。それ以降の工事につきましては、区のほうに計画等の案内は、まだ今のところ、ございません。そういうことでございますので、どのような内容の工事になるのかというのも、現在、不明でございます。

 とはいいながらも、その下流側、晴海側の50メートルの沖出し堤防との連続性は有効であると考えますので、今後、何か機会があるごとに、また、そういった要望等をしていければと思ってございます。

 以上でございます。

○太田委員
 それぞれに御答弁ありがとうございます。

 水谷橋公園付近の道路事情は、昭和通りから物すごく短いので、信号をつけづらい部分はよく理解しております。例えば、今、あそこも何メートルぐらいからか、両サイド10メートルぐらいですかね、茶色の舗装をしたりして、視覚的な効果というのは、私もずっと前から見ているので、ある程度はわかるんですけれども、ちょっと絞り込んだ、トラックが通れるぐらいのスペースは入れつつポールを立てるとか、お子さんが通い出す時期になりましたら、やはり人員を配置して、交通安全指導も必要なのではないかと思います。そういった検討をしっかりと、今後を見越して、よろしくお願いいたします。

 佃三丁目の護岸工事のことも、よく理解できました。護岸工事ですが、あのままやっておくというのも、ちょっと殺風景でありますし、また、せっかく手前まではすごくきれいに整備されておりまして、皆さんの憩いの場になっているところもあります。相生橋から下流にしっかりとつなげていけば、さらに人の交流なども見込めるわけでして、そういったことも、できる限り速やかに対応していただければと思います。

 以上、2つのことをお伺いして、私の質問とさせていただきます。ありがとうございました。

○墨谷委員長
 副委員長は委員席へお移りください。

○奥村委員
 それでは、幾つか質問させていただきます。

 私からも最初に交通問題です。

 相生橋ですとか中央大橋からおりて走ってくる自転車のスピードが結構速くて、人が接触しそうになったり、中央大橋から下ってくると、ちょうど左側にマンションの駐車場出入り口などもあって、そうした車ともぶつかりそうになったりということで、地元の方からもお話を聞いているんです。以前もそういった自転車のスピードを落とすために、どういったことができるのか、ポールの数をふやしていただいたり、破損しているものを修理していただいたということもあったんですけれども、やはりポールだけでは、なかなかスピードが抑制し切れていないと思うんです。そのあたりの改善策を求めたいと思いますが、いかがでしょうか。

○三留環境政策課長
 自転車のスピード対策ということだと思います。

 委員御案内いただきました相生橋、中央大橋等につきましては、大前提が都道であるということ、それから都道の比較的広い幅員の歩道で、橋の勾配等も含めて、自転車がかなりのスピードを出しているというお話は、区長への手紙等々も含めて、いただいてございます。その都度、道路管理者である東京都の第一建設事務所のほうに、その対策について要望もしくはそういったことをお伝えしているところでございます。先ほど委員御案内ありましたとおり、歩道上にポールを立てたりとか、注意喚起の看板を立てたりとか、対策はしておりますけれども、なかなかそれが決定打になっていないということで、改善がなされていないというような状況も認識してございます。

 とはいいながら、これをすれば、そういったものが防げるというのが、正直言って、現時点でぱっとお答えができないような状況にあるのかなと思っております。基本的には、これまでも申し上げているとおり、要は自転車利用者のマナーが一番かなとは思っておりますけれども、なかなかそういったところに訴えることのできる有効打というものがない状況の中、今後も引き続き根気よく、マナー向上に向けて、お伝えをしていきたいとは思ってございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 以前から、中央区はいろいろ橋も多くて、なかなか自転車のスピードが抑えられないという話は出ていると思うんです。区長への手紙でも区民の方から声も上がっているという中で、なかなか有効な策がとられないという状況のままではいけないと思うので、東京都のほうにも要望として声も上げていただいているということですけれども、自転車のマナーはもちろん大事なんですが、物理的に絶対にスピードを落とさざるを得ないような仕組みというものを考えないと、大きな事故が起こることがあり得ると私は考えています。

 以前ですけれども、私の子供が保育園に行っていたときに、自転車で送り迎えをしているお父さんが、接触というか、スピードを抑え切れないで、かなり激しい転倒をして、お仕事に行く前だったと思うんですけれども、スーツの片側がびりびりに破けて、その状態でお子さんを保育園に届けに来ているという状態も見たことがあって、すさまじいなと思ったんです。お子さんがいると過重もあって、スピードがより抑制できないというようなこともあるでしょう。接触される側も大変ですし、運転している側も大変なことになると思うので、やはりもう一歩進んで東京都のほうに強く言っていただいて、ぜひ何らか物理的にスピードを抑えられるような対策をとっていただきたいということを強く要望させていただきます。

 次の質問に移ります。

 さきの一般質問にかかわってなんですが、中央区のCO2の排出量をどう削減していくか、削減していくべきだという角度で質問を幾つかさせていただきました。その中の答弁で、再開発による温室効果ガスについては、都心の中心エリアに床を集中させることで都市全体としての排出量は削減されるという旨の答弁もあったんですけれども、私が一般質問を作成する際にも参考にした資料で、全議員送付もされている、ことし3月に策定された特別区の温室効果ガス排出量ということで、オール東京62市区町村共同事業として策定されたものがあります。その中でも、京都議定書で定めた基準年度である1990年から、23区でも温室効果ガスは増加しているし、中央区でも温室効果ガスも二酸化炭素もともに増加となっていて、東京全体で見ても、都心に床を集中させると温室効果ガスが全体としては減っていくということにはなっていないと思うんですけれども、どういう根拠でこういう答弁となっているのかということについて伺いたいと思います。

 それとあわせて、中央エコアクト事業についての質問も一般質問でさせていただきました。認定される事業者をどう定着させていくのかということについても質問しましたけれども、今あるインセンティブにプラスアルファして何か策があるということでもないような御答弁でした。新規の認定事業をふやすという意味では、御答弁でもあったように周知にも力を入れていくということで、12月11日号の区のおしらせでも、事業所用の中央エコアクトの参加者募集という案内も出ていますけれども、さらに新規の認定事業者をふやしていくために、周知の方法をどう工夫していくかということと、一度認定された企業がその後もずっと認定をされ続けていくような、定着させていく仕組みが必要だと思いますので、そういったことにどう取り組んでいくのかということについて伺いたいと思います。よろしくお願いします。

○望月環境土木部長
 私のほうから、まず最初の御質問でございますCO2の排出についてということでお答えをさせていただきます。

 一般質問の中でお答えをさせていただいたように、コンパクトシティ的に都市の中心部に床が多くあるというような状況をつくり出すということは、都市全体で見れば効果的であり、CO2の削減につながるものであるという一般的な考え方を述べさせていただいておりますので、東京だけあるいは中央区だけというよりも、都市のあり方そのものの中でコンパクトな形での都市の形成は、床の集中によって、まとまりができますと、全体としてはCO2の削減につながるということでのお話でございます。

 それから、中央エコアクト事業のほうでございますけれども、先ほどの周知を図っていくということをまだ続けていくというお話でございますが、はっきりと企業さんのほうにもインセンティブの内容も含めた形で、しっかりとお伝えしていく、これがまず重要だろうと思っております。それによって、今、定着している方もいらっしゃるわけでございます。そういった方にますます定着していただくと同時に、新しい方をふやしていく。そのための周知を図る努力をこれからも継続しながらやっていく。また、インセンティブの中身について、周知がまだ図られていない状況を含めますと、さまざまな機会を通じまして、また環境情報センターでの事業等も含めて周知を図りながら、そういった形での活用を広げていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 都市のコンパクト化との関連ということでの一般的な考えを示したものだということだったんですけれども、私としては、一般論というよりも、中央区として具体的に、やはりこれだけ高層のビルが建つ中で環境に負荷をかけている。データ上も、東京全体としても、また中央区全体としても温室効果ガスもCO2もともに増加しているという中で、どう対応をとるのかという角度で聞いたので、やはり中央区として、事業者に対しての働きかけ、また、まちづくりの転換というものが必要だということは強く訴えたいと思います。

 中央エコアクトについても、80社ぐらいでしたっけ、制度が始まってから、これまで事業者を認定した中で、今認定されているのが30社ぐらいということだったので、どう定着させていくか、周知もさらに必要だと思いますが、同じ都心である千代田区などの施策を見てみますと、中央区と同じエコアクトのような事業もやりながら、ヒートアイランド対策ですとか、低炭素建築物に対しての助成の制度などを設けています。この中では、中央区でも既に実施をされているものもありますけれども、読み上げますと、屋上緑化や壁面緑化、敷地内の緑化、樹木ですとか、芝ですとか、地上部でのことです。あと、高反射率塗料ですとか、日射調整フィルム・窓用のコーティング材の設置などがあります。こうしたものは、中央区でも既に事業者に対しての助成が行われているかと思うんですけれども、そのあたりの確認と、千代田区のもので新しいかなと思ったのがドライ型ミスト発生装置で、水を微細な霧状にして噴射し気化熱によって周囲の冷却を行う装置に対しての助成も行っているということです。こういうものは、まだ中央区では実施していないかなと思うのですが、今後、こういったものも、また、千代田区だけでなく、ほかの自治体でも取り組んでいるようなもの、先進的な取り組みがあれば、そういったものも中央区でもぜひ助成の対象に加えていただくということも要望したいと思いますが、いかがでしょうか。

○石田環境推進課長
 私のほうから答えられる分を答えさせていただきたいと思います。

 屋根の塗装については、現在、中央区でも行っております。また、窓ガラス等に張るフィルムについても、環境推進課のほうで実施しているところでございます。

 私からは以上でございます。

○池田水とみどりの課長
 私のほうからは、緑化に関することについてお答えさせていただきます。

 委員の御案内がありましたとおり、千代田区でも行っております屋上緑化等につきまして、現在、中央区におきましては、中央区花と緑のまちづくり推進要綱による助成金ということで、同様に屋上緑化、壁面緑化、接道部の緑化、また、それにあわせまして、大きくなった樹木に対する保護・育成ということで補助金の対象とさせてもらっております。先般、中央区緑の基本計画で掲げました2028年度に緑被率13%を達成させたいという中では、民間の活力も必要となっているところもございます。引き続き、こういった助成金を通じて緑化を進めていきたいというふうに考えております。結果として、それが温暖化対策としての一端を担えればというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○三留環境政策課長
 もう一点のドライミストへの助成でございます。

 現在、ドライミストに対する助成制度は、東京都の環境局のほうで、オリンピックの暑さ対策ということで実施されているところでございます。本区も、オリンピックに向けまして、そういった補助金を活用した事業の展開は、現在も行っているところです。今後、それをどのように発展させていくのかというのは、今後の状況を見ながらということだと思いますので、今すぐ区のほうでドライミストの助成に対応していくかどうかというのは、今後の研究課題かなと思ってございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 東京都のほうでもオリンピックの対策として実施しているということで、区内の事業所で実際にこの都の助成を受けて設置されるような場所がどの程度あるのかということも、もしわかれば教えていただきたいのと、オリンピックが終わった後も、それはそのまま設置し続けるということで、オリンピックが終わったら撤去するという形ではなく、ずっと使用できるという形になっているのか。もし、それが非常に効果があるとか、事業所からさらに要望があるということであれば、千代田区でもこうして実施しているわけですから、状況も見ながら、中央区でも同じような補助を区独自にでも進めていくことが望ましいのではないかと思うんです。要望があれば、ぜひ実施していきたいと思いますし、もしそうでない場合にも、オリンピックに向けてというだけではなくて、その後も継続して、ドライミストの設置に東京都が積極的に助成していくというようなことを区からも東京都に声を上げていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

○三留環境政策課長
 まず、1点目は、東京都の対策がどのようにされているのかということについてでございます。

 申しわけございません。今、資料が手元にございませんが、たしか数寄屋橋公園を含む外堀通りを、ある一定の区域を定めまして、これに対して数カ所の助成をしたというのが2年前だったかの対応だと聞いております。それから、今年度、中央区が晴海通り、それから浜町公園の一部等でドライミストの設置を計画してございまして、これはオリンピックのおもてなしロードであったり、公園・緑地等を活用した部分での対応でございますけれども、そこに都の補助金を投入しているというような状況でございます。

 今後、オリンピックが終わった後、基本的に、この暑さはオリンピックが終わったからと解消されるものではございませんので、そういったものに対して必要性があればとは思いますけれども、それが補助金なのか、それとも一定程度の開発における地域貢献であるのか、そういったものも含めて、今後、ドライミストの有効性についていろいろと研究をしながら検討していきたいと思ってございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 既に東京都のほうで設置を予定している数寄屋橋公園、あと、区でも独自に晴海通りと浜町公園、緑地ということなんですけれども、建物に設置する、歩道を歩く方たちに向けてのミストの設置というものもあると思うんです。そういうものを、人通りが多い繁華街などでビルに設置していくとか、そういう方法もあると思うんですけれども、そういったものについては、今のところ、東京都のほうでは特に補助金はないということでいいのか。区でもそのあたりの研究をしていただいて、やはり温暖化はさらに今後進んでいくということが予測されますので、健康のためにも、夏の暑さをどう回避していくか、軽減していくかということで、必要なことだと思います。建物への設置も含めて、ぜひ考えていただきたいと思いますし、東京都との協力、また、既に実施している千代田区との意見交換などもお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。

○三留環境政策課長
 私からは、ビルへのミスト設置に対する東京都の助成が入っているのかどうかということについてでございます。

 私どもの把握している範囲内で、私の認識しているところでは、京橋スクエアにもミストがございますし、月島一丁目の開発の中にもミストがあるというのは認識してございます。ただ、そこに東京都の補助金が入っているかどうかというのは、申しわけございません。私のほうで承知していないところでございます。

 私からは以上でございます。

○池田水とみどりの課長
 私のほうから、現在予定しております浜町公園等のミストについてです。

 我々のほうも、ミストを設置する際に、歩行者の関係等も調査しながら設置箇所を選定させていただきました。ミストにつきましては、いろいろなお声を聞きますと、歓迎する方もいれば、やはりかかりたくないという方もおられます。どういったところが有効なのかというところで、例えば歩道幅員が大きく確保されているところでの設置だとか、また、歩道から一歩入り込んだところでのミストの設置だとか、そういったことで、位置についても検証させていただいたところでございます。

 ミストを今回設置した後に、どういった状況で、どのような感じであったのか等、我々のほうも調査しながら、今後どのようにやっていくかについては、設置後に検証していきたいというふうに考えております。

 以上です。

○奥村委員
 やはり都心でビルも多く、夏は非常に暑いという状況なので、今後、ぜひ検証していただいて、積極的な取り組みを要望したいと思います。

 それと、同じ千代田区の制度で、千代田区低炭素建築物助成制度というものがありまして、CO2削減量1トン当たりに対して25万円、上限で1,000万円を助成するという制度、延べ床面積300平米以上5,000平米以下の建築計画に対して、こういった制度もあるんですけれども、こういったものについては、中央区で研究されたりしたことがあるか、また、御意見も伺いたいと思います。

○望月環境土木部長
 千代田区の制度について承知しているわけではございませんが、本区においてCO2の削減に助成金を出すというような制度を検討したところではございません。

 そういったことではなくて、本区の場合ですと、まちづくり基本条例を用いながら、低炭素に向けた開発となるように、さまざまな事業者の方を指導している、あるいは、直近でいけば最新の効率的な機器を採用していただく、それによってCO2の削減に取り組んでいただくことは既に条例を用いて指導しております。そういった意味からは、大規模な開発等においては、そういったものがもうつくられている状況であるというふうに考えます。先ほどのお話の中で大きさのお話がございましたけれども、そういった部分で千代田区さんがターゲットを絞った形で一部そういったことをやられているのかなとは思いますが、本区としては、今のところ、そういったことは考えてございません。

 以上でございます。

○奥村委員
 市街地再開発事業などに対しては、大規模なものには、まちづくり基本条例の中で指導しているということですが、そうしたものに該当しないような新築の建築物に対しても、今後、できる取り組みということで、1つ千代田区のこうした施策も参考になるかと思います。

 一般質問でも述べましたけれども、中央区は再開発事業が非常に多くて、延べ床面積が増加する中で、CO2排出量が増加している。東京23区全体の増加率の2倍の増加率だということで、やはり環境に負荷をかけないまちづくりをどう進めていくのかということは非常に重大な問題だと思いますので、こうした千代田区の取り組みなどもぜひ参考にしていただいて、CO2削減に向けて、今後も努力をしていただきたいということを強く要望させていただきます。

 次に、再開発の問題です。

 同じ一般質問の中で、共同出資型による共同建てかえの中で保留床をつくりながら、また区の施設も入れ込むような形で、ぜひ中低層の共同建てかえ、タワマンではない形でのまちの更新を検討していただきたいということも要望しました。現実に、路地の奥で再建築不可というような土地が、佃や月島、また日本橋などでもあると思います。こうした再建築不可の土地では、今住んでいる住宅が老朽化して住めなくなってしまえば、その後、建てかえが制度上できないということなので、こういった住宅、路地の奥にある再建築不可の土地の更新をどうしていくのかということは、やはり大きな課題だと思います。区が把握している中で、こういう再建築不可の土地は、箇所数としてどの程度あるのかということを確認させていただきたいと思います。

 それと、こうした土地がぽつぽつとある中で、こういったところが全部市街地再開発で面的にまちを更新していくことができるかといえば、そういうことでもないわけで、そうした際にどうしていくのか。路地の奥にあるような小さい再建築不可の土地で老朽家屋を更新していくという意味でも、中小規模での共同建てかえということは必要だと思うので、そういった考え方、こうしたまちの更新に対して、市街地再開発で大きなタワマンしかないということではない選択肢をきちんと区民の方にも示して、希望があれば、やはり区が主導的な立場をとりながら、別のやり方を提示していくということは必要なことだと思いますので、その点についての考え方を改めてお聞きしたいと思います。

○吉田副区長
 法律に基づく再建築不可という敷地がどのぐらいあるかということになれば、具体的に申し上げると、現実に再建築不可というふうにみなされる部分は、佃一丁目しかございません。佃一丁目の元佃の中の区域の、いわゆる90センチの路地に面している部分は、建築基準法上、救済できる道路がございませんので、これは基本的には建築不可であります。残余の土地については、路地の部分でございますけれども、月島地区や勝どきにもございます。それから、人形町等にもございますが、こういったものについては、1間、いわゆる1.8メーターの幅を持っておりますので、一応この部分を建築基準法上の道路として認めて、後退距離等をとらせながら建築をさせることが可能であるという土地にしております。ですから、お尋ねの字義どおり申し上げますと、基本的には、建築不可というものについては元佃、佃一丁目であるというふうに御理解いただいてよろしいと思います。

 そういった建築物をどういう形で開発するかということについては、私どもの区の基本的な課題でございます。この部分は委員も御理解をいただけるかと思いますけれども、例えば湊町地区でやりましたときには、地上げ旋風が吹き荒れた地域の開発でございますけれども、ぽつんぽつんと残された権利者のお宅と、民間事業者が食い荒らした土地との集合体を土地区画整理事業という形で区分けいたしまして、整理をさせていただきまして、土地の道路づきの条件をそれぞれ変えながら、平屋づくりの建てかえと再開発事業とを組み合わせて実施したものでございます。そういう選択というのは、昔から地域に対してやっているものでございます。個別建てかえと再開発事業の組み合わせであるとか、共同建てかえと再開発事業の組み合わせというのは、昔からやっているものでございまして、その点については、私どもなりに工夫をし、住民に提示し、実践もしてきてまいっております。

 ですから、現に今の時点でそういう問題について、私どもが現にやっている部分の中で、現行法規の中でできるものについても、やっているわけです。問題は、共同建てかえと言っているものの中が、おっしゃっている小規模共同建てかえというものの現実の都心部における難しさに、今、現実にぶつかっているというところはあるわけです。

 それは、我々が法規的にやっていないからではなくて、例えば共同出資型と申し上げる場合には、それぞれの権利者がそれなりのお金を出さなければいけないわけです。例えば7人、8人の方たちが寄り集まって、基本的に同じ金額のお金を共同で出資する。その目標額に全部の権利者が到達するかどうかというような問題、それから、現実の問題として商業地などにはよくあるわけですけれども、例えば土地が一部抵当に入っているとか、担保に入っているとか、そういった問題、そういう個々の背負っている現実の区民生活の部分は、共同建てかえの開発利益の中ではなかなか解消し切れない。率直に申し上げますと、例えば抵当権を持っている銀行屋さんというのは、大型建築物の中に抵当権を移行することは了解いたしますけれども、小型の建築物に抵当権を移行することについては、必ずしも了承しないというような現実的な問題もございますので、そういったところを含めて調整しながらやらないといけない。

 我々がそういったやり方を知らないとか何かということではない。それなりに選択肢としては、いろいろやらせていただいている。だけれども、小規模というのは、そういう難しさを抱えていますよというふうに申し上げている。それにもかかわらず、我々として、例えばリバースモーゲージというような問題も含めて、つまり高齢者の方々でお金を全部出せないというような方々に対して、どういう融資制度があるのかとか何かという問題も含めて、今も検討は続けているというふうに御理解をいただきたい。

○奥村委員
 これまで何度も申し上げてきてはいますけれども、タワマンばかりが建ち並ぶまちの姿というのは今後大きな問題が出てくると私は思っていますし、そういった意味で、小規模での共同建てかえというものは、既に中央区のほうでも研究も検討もされているということであっても、それをさらに進めて検討していただきたいし、まちの更新に向けて、再開発にかかわる方たちに話を聞けば、そんなに高いものは要らない、地権者の方でも、そんなに高いところに入りたいわけではないという声は現実にあるわけです。超高層ばかりではないまちの更新が必要だと考えているという意味では、私の考えも区の考えも一緒だというふうに受け取ることができるなら、さらに研究を進めていただきたいし、実際にNPOで小規模での共同建てかえ、共同出資型によるものを実現しているような団体もありますから、そういったところとも実際にやりとりをしていただいて、どういった手法なら実現できるかということも含めて、さらに研究をしていただきたいということは重ねて強く要望させていただきます。

 次に、また再開発についてです。

 以前、6月の委員会で質問した際には、その時点で佃二丁目の清澄通り沿いのカーサ相生から、もともと旭湯があった一帯にかけてのみ、再開発の勉強会などが開かれている、区で確認できているのはこれだけだというお話があったんですけれども、清澄通り沿いのフジマート月島店、スーパーマーケットが入っているUR都市機構の月島一丁目市街地住宅なども、今後更新しないということを住民の方にアナウンスしているようですし、あの裏手の一帯でもマンションを建てるような計画が事業者のほうから何回か上がったりしているようです。このあたりは再開発のことでの予定がないのかということだけ、1点確認させていただきたいと思います。

○福島副参事(まちづくり事業・特命担当) 月島一丁目のフジマートのところの再開発の予定はということですが、そこで再開発の予定があるということは、今のところ聞いておりません。

○墨谷委員長
 それでは、奥村委員は副委員長席にお戻りください。

 質疑も終了したと思います。議題、環境保全及び建設行政の調査については、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○墨谷委員長
 以上をもちまして、環境建設委員会を閉会いたします。

 ありがとうございました。

(午後2時25分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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