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令和元年 企画総務委員会(6月6日)

1.開会日時

令和元年6月6日(木)

午後1時30分 開会

午後3時58分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(9人)

委員長  礒 野   忠

副委員長  中 島 賢 治

委  員  塚 田 秀 伸

委  員  佐 藤 あつこ

委  員  渡 部 恵 子

委  員  青 木 か の

委  員  小 栗 智恵子

委  員  山 本 理 恵

議  長  押 田 まり子

4.出席説明員

(14人)

山本区長

齊藤副区長

浅沼企画部長

山﨑政策企画課長

栗原副参事(計画・特命担当)

大久保財政課長

黒川総務部長

鈴木総務課長(参事)

生島職員課長

倉本経理課長

星野税務課長

濱田防災危機管理室長

菅沼危機管理課長

岡田防災課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

一瀬議事係長

黒須書記

桝谷書記

6.議題

  • 企画・総務及び財政の調査について

(午後1時30分 開会)

○礒野委員長 皆さん、こんにちは。ただいまより企画総務委員会を開会させていただきます。よろしくお願いいたします。

 初めに、私より御挨拶をさせていただきます。

 (挨拶)

○礒野委員長 次に、議長より御挨拶をお願いいたします。

○押田議長 (挨拶)

○礒野委員長 ありがとうございました。

 次に、区長より御挨拶をお願いいたします。

○山本区長 (挨拶)

○礒野委員長 ありがとうございました。

 続きまして、理事者紹介を、齊藤副区長、よろしくお願いいたします。

○齊藤副区長 (理事者紹介)

○礒野委員長 よろしくお願いいたします。

 それでは、常時出席以外の理事者の方は御退席をお願いいたします。

 なお、理事者報告の関係で経理課長及び税務課長が出席いたしますので、御了承願います。

 それでは、理事者報告をお願いいたします。

○浅沼企画部長

 1 晴海四丁目施設整備について(資料1)

 2 温浴プラザ「ほっとプラザはるみ」のリニューアルについて(資料2)

○黒川総務部長

 3 令和元年第二回区議会定例会提出予定議案(件名・説明)(資料3)

 4 平成31年4月1日現在の職員数について(資料4)

 5 住宅借入金等特別税額控除の控除期間の延長等について(資料5)

○濱田防災危機管理室長

 6 災害に際し応急措置の業務等に従事した者の損害補償に係る介護補償の額の改定について(資料6)

以上6件報告

○礒野委員長 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、先日の各種委員長会で確認されておりますとおり、会派基本時間20分と1委員の配分時間に同一会派の委員数を乗じて算出された時間を加えて各会派に割り振られる持ち時間といたします。なお、一人会派の持ち時間については10分となりますので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時57分です。自由民主党47分、公明党29分、新風会29分、あたらしい中央29分、日本共産党29分、無所属10分となります。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言を願います。

○塚田委員 それでは、私から質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。

 資料1にございます晴海四丁目施設整備についてお尋ねいたします。

 今回見せていただきました別紙を眺めていきますと、コンセプトから、ハルミの木のイメージ図なども含めて、大樹に鳥が飛んでくるような形で、非常にユニークなイメージで、そしてまた、いいものができるなと。楽しそうで、人が集まるんじゃないかなという思いで見せていただき、そして別紙を読み進んでいくと、最終的には余りハルミの木という感じであるのか、ないのか、こういう形に落ち着くんだろうなと。また、外装についても、これからいろいろ検討されるかと思うので、最終的には人が大勢集まる、そういうにぎわいを期待できる施設になればという思いでございます。

 そして、これを見させていただきまして、少し気になる点がございます。

 1つ、これまでの公共施設と比べまして、機能面であるとか、あるいはスケール感についても、大きな変化はないのかなと。これは別に悪いことではないんですが、この地域を考えていただきますと、晴海の再開発エリアの真っただ中に存在しているということと、環状2号線の豊洲大橋のたもとに位置するわけです。そして、環状2号線は、言うまでもなく、都心部と湾岸エリアをつなぐ最も西側に位置する道路でございます。例えば、震災が発生したときなどは、歩行者、それから帰宅困難者などがあふれることが容易に予想できるわけでございます。そんな環境、立地を鑑みても、人道的にも、そして地域の安全を考える意味でも、こういった皆さんに向けての対策であるとか、あるいは迎え入れる広さ、スペースといったものは、やはり対策を講じるべきではないかなと考えたわけでございます。それにつきまして、まずお答えいただきたい。

 そして、この四丁目施設の周辺におきまして、現在は交通過疎地とも言える状況でございます。お年寄りは言うに及ばず、晴海の中からでも、こちらに移動するには、全域から徒歩だけに頼るというのは若干無理がある距離であるなという思いでございます。これから都バスであるとか、BRTの路線に働きかけていただけるかとは考えておりますけれども、やはり、地下鉄新線の早期実現に一層期待がかかるわけでございます。

 こういった交通の点、そして帰宅困難者対策の2つについてお尋ねしたいと思います。どうぞお聞かせください。

○栗原副参事(計画・特命担当) 私のほうから、まず災害の観点についてお答えさせていただきたいと思います。

 こちらに関しましては、災害対応といたしまして、防災備蓄倉庫、非常用電源といった、非常時でも継続して施設を利用するための設備を整備することにより、防災に配慮した施設としております。

 続きまして、交通に関する部分でございます。

 環状2号線について、今、線がいろいろ変化をしているところではございますが、こちらの整備ですとか、BRTの開通も、時期に応じて進んでまいりますので、まず、こちらの交通ができます。これに伴いまして、コミュニティバス、中央区では江戸バスというものでございますが、こちらのルートについても検討していくものと考えております。また、まちの発展にあわせまして、都バスの運行についても、東京都に今後とも要望していきたいと考えております。このような交通インフラが整備されましたら、月島地域の回遊性は向上いたしますので、今後整備する晴海四丁目施設へのアクセスもしやすくなると考えております。

 さらに、2040年代でございますが、地下鉄新線の整備なども予定されております。これに関しては、区としては、さらに早期の新線の整備ですとか、新線の駅の晴海地区への整備なども求めていこうと考えております。このようなさまざまなインフラが多様に整備された折には、晴海四丁目新施設の利便性は飛躍的に向上するものと考えております。

 私からは以上でございます。

○濱田防災危機管理室長 帰宅困難者対策という言葉が出てきましたので、若干説明させていただきますけれども、1万2,000人規模の住民が新しくふえるといった意味では、まず区民向けとしては、小・中学校が新しくできる予定ですので、将来的には、そちらが避難所ということでの位置づけになろうかと考えてございます。

 それから、帰宅困難者対策という意味でいきますと、これからオリンピックの選手村ができるといったところで、基本的に、住宅棟以外は、今、仮設の計画でございまして、まだ具体的な建設に入っていないというところもございまして、選手村が終わった後か終わる前かわかりませんけれども、ある程度そういった開発の恒久的な建物が建設される段取りの中で、当然、帰宅困難者対策というのは講じていく必要があると考えておりまして、そういった時期を捉えて、しっかりと対応していきたいと考えております。

 以上でございます。

○塚田委員 それぞれにありがとうございます。

 防災倉庫等は、別紙3にもスペースが描かれておりまして、そこにはそういった名目で書かれております。

 一方で、帰宅困難者、もちろん本区の皆様に向けてもそうですが、やはり湾岸エリアと、それから首都圏、都心とを結ぶ環状2号線の麓ということは、中央区を通過するだけの方も含めて、相当多いだろう。そういう意味では、小学校など、これからつくられます幾つかの施設において、そういったスペースも割かれる。あるいは、通常は別の使い方をされていても、何か発災した場合に使い方を考えられるとか、考慮されるとか、そういったことも含めて、人道的と言いましたのは、本区の皆様に限らず、交通の要衝となる環状2号線を有する我が区だけに、やはりそういった考えも少し広げていただくということが大事ではないかなという思いで質問させていただきました。

 一方で、質問を広げさせていただきますけれども、晴海四丁目という観点からいきますと、今後、まだまだ先になりますけれども、大変多くの方にこのまちで生活していただく。そういった意味では、現在まだ見えていないものということで、生活に必需であります大型スーパーであるとか、そのほか、まちのにぎわいに直結する店舗の誘致であるとか、そういったものがなければ、なかなか生活しづらいまちになってしまうかと思うんですが、その点についていかがお考えでしょうか。

○栗原副参事(計画・特命担当) 今、選手村予定地の部分でございますが、晴海五丁目西地区第一種市街地再開発事業が行われておりまして、この中で特定建築者が事業を行っております。その事業の中におきましては、商業棟もございまして、こちらはいずれというところではございますが、今おっしゃっていただいたようなにぎわいのための施設等が予定されております。こちらを利用することによって、多くの方、HARUMI FLAGと言われている選手村跡地につきましては、人口として1万2,000人の方が入居することを想定しておりますので、このような方のための生活利便施設となることが予定されております。

 私からは以上です。

○塚田委員 御答弁ありがとうございます。

 ある意味、晴海の繁栄につながる大変大きなところかと思います。そして、地下鉄新線の早期開通は、我々全議員が応援している面もございます。ぜひとも強力に推進していただき、晴海が今までよりもはるかに発展する可能性を握る大変大きなプロジェクトになります。これは、中央区、全ての皆さんの願望でもございます。一日も早い実現、そして中央区の皆様にとって一番いい線形といいますか、路線を描いていただくことに全員で力を合わせて頑張ってまいりますので、今後、ぜひとも強力に推進していただければという思いでございます。

 以上でございます。どうもありがとうございます。

○佐藤委員 よろしくお願いいたします。

 それでは、私のほうからは資料2についてお伺いしたいと思っております。

 先ほどの資料1、晴海四丁目の施設整備に関しましても、また資料2のほっとプラザはるみに関しましても、いずれも晴海地区のコミュニティを大変重要視しておられるんだなというふうに思いながら拝見いたしました。しかし、都心部のコミュニティは、つくるのが非常に難しいと感じます。そもそも形成されるものなのか、自然発生的にできるものなのかという議論もありますし、どのような形でつくっていこうとお考えなのかということを中心に、お伺いしたいと思っております。

 晴海の地域性に関してですけれども、そもそも地縁の既存の団体というよりは、歴史とか伝統とか、そういった価値観には必ずしもとらわれない、非常に新しい素地の地域性なのかなというふうに私自身は認識しております。今般の一連の施設整備が、新しいコミュニティづくりに極めてダイレクトにかかわっているなというふうに考えられると思うんですけれども、どのように施設とコミュニティがかかわり合いを持っていくのか。晴海という新規性に富んだ地域性において、コミュニティが、あるいは施設が社会的にどういった意義を持つのか。そして、コミュニティと施設がどういうふうに関連し合って新しいものを生み出していくのか。少し抽象的ではありますけれども、コミュニティというものの再定義あるいは確認の意味も含めて、施設とコミュニティという観点から、お考えをお聞かせください。

○栗原副参事(計画・特命担当) 地域コミュニティというところで、私のほうからお答えさせていただきます。

 こちらは、新しい地域に新しい方がいらっしゃるという場所でございます。先ほども話が出ましたが、選手村跡地には、人口として新たに1万2,000人の方がいらっしゃるということと、令和7年度には、人口推計におきまして、中央区の人口の約50%の方が月島地域にお住みになるところでございます。ですので、今いらっしゃる方にもお話を聞いた上で、区として、ここの改修案を考えてまいりました。まずは、平成27年12月から、晴海地区のまちづくり協議会ですとか、晴海地区将来ビジョン推進会議、晴海連合町会の場で御説明を申し上げて、皆様から意見を頂戴してきた状況でございます。

 やはり新たなまちづくりの持続的な発展のためには、地域コミュニティをいかにつくっていくのかというところが重要でございまして、地域コミュニティの育成のためには、活動の場が必要となってまいります。先ほども御説明申し上げました、ほっとプラザはるみのリニューアルについての素案の別紙の中にも記載をさせていただいておりますが、別紙の1ページ目の4番でございます。最終形といたしましては、プロアクティブ・コミュニティという考えを区としては持っております。これはどういうことなのかといいますと、それぞれの地域の方が地域のための活動をしていくというものでございまして、まず活発な地域活動、地域を支える人づくりを促進していく。そのためには場所が必要というところで、今回、人口が新たにふえます選手村跡地に近接する形で、ほっとプラザのリニューアルを考えております。

 この施設の中でどういった活動をするのかということを、今も地域の方にワークショップという形で検討していただいておりまして、どういった方が、どういった方を対象に、何をやっていくのかということを皆さんで考えていただいております。その中で、それぞれ誰もが集まれるような施設、特に何かをやろうと思うわけではないですけれども、集まれるような場所として、ほっとプラザの改修を考えております。地域の方がお互いに支え合いながらコミュニティをつくっていくということを、プロアクティブ・コミュニティとして考えておりまして、新しい住民の方と既にいらっしゃる方とが一緒にコミュニティをつくっていくというところで、今回考えております。

 私からは以上でございます。

○佐藤委員 ありがとうございます。

 そこで暮らす多様な人たちが集まって、何かをやっていくうちに価値をつくり出していく、それもコミュニティのあり方だと思いますが、ただ集まるだけではコミュニティというのはできないと思うんです。そこから何かを創造して、新たに人と人とがつながって交流ができて、そして新しい新結合になっていってというイメージを何となく持っているんですが、今おっしゃっていただいたような、今いらっしゃる方たちを通じてのまち協ですとか、そういった価値観のあり方というのも1つだと思います。加えて、新たに参入してくる人たちというところも、どちらかというと、晴海の地域性からして、既存の地域に根差したというよりは、水平型にいろいろな方たちがかかわりを持っていく、そういったあり方も、1つの検討材料かなというふうに思っております。その意味で、今は、地縁というものに根差して人が集まってくるという考え方が1つ。そして、もう1つは、あらゆる情報をもとに、そこに集まってくるという考え方もあると思うんです。

 そういった意味で、まずは場所があります。そして、そこから情報発信して、情報をもとに集まってくる方たちのコミュニティというあり方も検討してもいいのかなというふうに私は思うんですが、情報化という観点から、この施設において、どのような取り組みをなさるのか、あるいはお考えなのか、その辺についてお聞かせください。

○栗原副参事(計画・特命担当) 先ほどもほっとプラザはるみの改修後、何をするかということをワークショップで話し合っているということを申し上げましたが、やはり皆様からも情報発信に関しては御意見が出ておりまして、何をやっているのか、まず見えやすくするということが1つございます。見えやすくという観点は、施設の物理的なもので、何をやっているのかというのが施設の外側からもわかるような施設にすることのみならず、情報化が進んでおりますので、インターネット等での発信など、そういった新しい技術なども使いながら、あらゆる方が参加できるような施設構想を考えております。

 ワークショップがまだ続いておりますので、今後もいろいろな意見を取り入れながら、今いただいた御意見も含めて、検討を進めてまいりたいと考えております。

 以上です。

○佐藤委員 ありがとうございます。外から見て、何をやっているのか、どういうところなんだろうと関心を持って、まず可視化をして、そして言語化をしていくということは非常に大事なことだと思います。

 その上で、ここは東京都からの還元施設ということで、承認できる施設の範囲内の改修ということで、つくりかえるためには、東京都に逐一許可をもらわなければいけないシステムという認識でよろしいですね。そういった中において、今、新しい起業家ですとか、新しい価値を創造するインキュベーション施設というような形で、いろいろな新しいことをする取り組みということを東京都の中でも奨励していると思うんです。そういった観点で、人が集まるという社会的な意義と同様に、経済的な一つの新たな価値という視点も大事かなというふうに思うのですが、インキュベーション、新たな価値づくりという視点では何か検討しておられるのか、あるいはまちの中からそういったお声が出ているのか、少しお聞かせいただきたい。

 あと、還元施設としての意義というところで、どのようなメリットがあって、どのようなところが区として有効なのか、その辺もあわせてお聞かせいただけますでしょうか。

○栗原副参事(計画・特命担当) では、まず経済的な価値の部分についてでございます。

 公共施設ですので、できることが限られているというところからのスタートではあるんですが、意見といたしましては、選手村跡地が近いというところもありまして、住民の方、特にお子さんを対象に、本物を知らせるような、教えられるようなことができないかという御意見がありました。例えば、オリンピック選手の方に来ていただいて、サッカー教室のようなものを開いて、それをお子さんたちに見せて、自分も選手になりたいといった希望を持たせるというようなことができないかというお話ですとか、マルシェのようなものができないかというような話も意見として出ております。土に触れる機会がないですとか、買い物をする場所も現時点では少ないという状況もありますので、新鮮な野菜を手にする機会があれば、それも望ましいのではないかという御意見もございました。また、今回、区として考えております施設案は、集会所をたくさんつくっておりますので、この中で何か教室のようなものを開催して、必要な料金を支払うというようなことも想定されるものでございます。また、子ども食堂ですとか、高齢者の方がお一人で孤食するようなことがないように、高齢者のための食堂というようなアイデアも出ております。

 続きまして、2点目でございますが、還元施設としての意義についてでございます。

 東京都環境局がこちらを所管しておりまして、還元施設として考えておりますのは、今、区のほうで考えております集会室ですとか体育施設、また、今もございますが、トレーニング室等、あとは福祉施設ですとか児童遊園は、還元施設として許容できる範囲であると都のほうからは示されております。もし還元施設を超えた利用をしてしまいますと、その分、土地を買い取るですとか、有償の貸し付け、要は賃料を支払って借りることになってしまいます。区としては、これだけ月島地域に人口がふえる状況にありまして、晴海五丁目の小・中学校のための土地の取得ですとか、今回、1点目で御答弁申し上げました晴海四丁目の複合施設のための東京都からの土地の取得等にも金銭的なものがかかりますので、今回、還元施設の範囲内でできることが財政的にも合理的であると考えたものでございます。

 私のほうからは以上でございます。

○佐藤委員 ありがとうございました。

 ぜひ還元施設としてのメリットを最大限利用していただきたいと思います。今、るる御説明いただきましたけれども、非常にわくわくします。この地から新しい価値の創造ということで、プロアクティブ・コミュニティというのが最終的に区の目指すところだというふうにおっしゃっていただきましたけれども、プロアクティブ・コミュニティをさらに発展させて、今、ソーシャル・キャピタルという考え方もあります。人と人がつながって新しい価値が、そこから何かを発信して、また、そこに人が集まってくるというプラットホームができるといいなというふうに思っております。大いに期待をしております。ありがとうございました。

○渡部(恵)委員 それでは、私は資料1から質問させていただきます。

 私も、この資料を最初、ツリーハウスという発想のもとに、いろいろな複合施設をつくり上げていくというコンセプトはおもしろいなと思いながら読み進めていったんですけれども、前委員からの御指摘にもございましたが、最終的には、区にとって管理しやすい複合施設ができ上がったのかなという印象を持ちました。ここにもしっかり書かれておりますが、オリンピックレガシーの素材を生かしながら、この地にそのアイデンティティを残していくための大切な区の行政拠点となっていくはずであり、かつ、こども園等々、現在、区が抱えているさまざまな問題も解決するような施設も同時につくられているわけです。

 図書館という機能について、御答弁にもございましたが、10年以内に、この地域の人口は非常に爆発的にふえ、やがて月島地域だけで区全体の52%の区民の方々がお住まいになってくるエリアの一つであります。ほかに、図書館は月島にもございますけれども、全く新しい地域の中に図書館がつくられていく中で、子供たちが学校から戻ってきて、そのまま図書館で学習をしたりですとか、あるいはお母さんたちがそこに集まってきて、さまざまなコミュニティが形成されていくようなことが、図書館の機能として、これから必要になってくると私自身は考えております。

 また、ここに憩いの場とか、暮らしや交流を支える機能の充実ということも書かれておりますけれども、そういう意味では、今、さまざまな地域でこうした施設ができておりますが、なぜかカフェ機能というものはついておりません。ですから、このすばらしいコンセプトの中でつくり上げていく複合施設の中で、これから区がここの地域で、どのように子供たちにも来てもらい、そして憩いの場につくり上げていくのか。ここを生かして、本当に豊かな地域コミュニティをどのようにつくり上げていくのか。この文面に書かれている目標について、具体にお示しいただきたいと思います。

○栗原副参事(計画・特命担当) まず、こちらの図書館についてでございます。

 恐れ入ります。資料1の別紙4でございますが、図書館の図面を見ていただきますと、児童エリアですとか、はだしスペースといったものを現段階では想定しております。この地区におきましては、多くの子育て世帯の方が居住されるということを見込んでおりますので、施設の特徴といたしまして、児童エリアですとか、ティーンズエリア等の子供向けスペースを広く確保しております。このことをもって、お子さんがここに興味を持っていただければと思っております。外観にもございますとおり、なかなかわかりにくいところはあるかもしれませんが、木のようなシンボル性のあるものを用意しておりますので、興味を持って、そこに集まっていただくということを目的としたものでございます。

 ただ、こちらは、当然、子供だけのエリアではございませんで、子供から高齢者まで、年齢ですとか、個人、団体にかかわらず、ほかの利用者に気兼ねすることなく読書に親しんだり、学習することもできるスペースにもなっております。また、利用者同士が気軽に交流できる図書館としても整備しておりますので、誰もが利用できる、誰もが来られるというところで、交流が深まるということを想定した施設としております。

 以上でございます。

○渡部(恵)委員 人口が爆発的にふえて、しかも子育て世代がふえてくる中での規模感という問題が1つございます。そして、誰でも交流できるようなつくり込みということですが、具体に、図書館等々、この施設を生かして、交流の場、そして、ここの施設が目指していく豊かな地域コミュニティをどのようにつくり上げていくのか、その方向性がいま一つ見えないんですけれども。

○栗原副参事(計画・特命担当) 晴海地区には、水素ステーションですとか、BRTのマルチモビリティステーションなども用意される予定でございます。その中で、今回、必要な施設として複合施設をつくる予定でして、ここには特別出張所ですとか、高齢者のためのおとしより相談センターですとか、図書館はもちろんですけれども、認定こども園もございますし、保健センターもある。こういった5施設が複合的にございますので、いろいろな用途で、いろいろな世代の方がこちらの施設に立ち寄ることができるというところです。そこに木陰をイメージした原っぱのようなスペースもございますので、そこに座っていたり、そこで話しているようなお子さんとの交流ですとか、住民の方、地域の方がこの施設に何か用事があっていらっしゃる、涼みに来るというようなところで皆さんとの交流が深まることを想定した施設としております。

 以上です。

○渡部(恵)委員 1万2,000人以上の人口が新しくふえてくる中で、既にお住まいの晴海地区の方々に利用していただくに当たりまして、区の出張所等々ができて、必要なおとしより相談センターとか、全ての機能をここに集約していくわけなので、規模感について、どうなのかなというふうに私は思いました。反面、子育て世代の方々が転入してくるということで、読み聞かせの場ですとか、こども園の子供たちがそのまま利用できるような仕組みも確かにつくられているというふうには思っております。これから区の施設として、ここはしっかり充実して、晴海地区の方々、そして新しく転入されてくる方々が、区の施設として、この目的にかなったように憩えて、コミュニティが形成できるような仕組みを新たにつくりながら、これから設計に向かっていって、ソフトの部分もさらにお考えいただきたいというふうに願っております。

 それでは、次に、資料2について質問させていただきます。

 ほっとプラザはるみを地域コミュニティの拠点につくり上げるということで、私は、この施設に対して大いなる期待をしております。

 その点で幾つか質問させていただきたいんですが、良好な地域づくりに資する交流拠点ということで、確かに、ここを新たなコミュニティづくりの拠点とし、そして人々のコミュニティの形成、つくられることによって、自助・共助など防災対策にも寄与していくというコンセプトにおいては、非常に期待ができると考えております。

 しかしながら、人づくりという言葉が出てきておりまして、新たなまちとして、ほっとプラザはるみの新しい拠点としての顔が出てくるわけですが、この中で、地域自治力を向上させていく方向性をどのようにお考えなのか。人をつくり上げていく中で、そして、その人たちによる地域自治力を向上していくための方法とかロードマップは、どのようにお考えなんでしょうか。

○栗原副参事(計画・特命担当) 地域コミュニティの形成につきましては、やはりすぐにできるものではございませんので、自治体として、いかにしてそこを助力していくのかというところだと思います。そのための、まず第一歩が、この施設づくりでございます。かつ、今、ワークショップを開催していると先ほど御説明申し上げましたが、そういったことをきめ細かく、地道にやっていくことによって、だんだん形成されていくものなのかなと思います。施設の魅力を高めることによって、そこに人を集める。かつ、その人を見た周りの方が、さらにその輪を広げていくというようなイメージで考えております。

 以上です。

○渡部(恵)委員 ありがとうございます。

 コワーキングスペースということも書かれておりますけれども、ビジネスマンによる利用ということです。改修内容として、文言としてもコワーキングと書かれておりますが、何社ぐらいを予定されているんでしょうか。

○栗原副参事(計画・特命担当) まだ基本設計の段階ですので、具体的に何をどうやっていくのかということについては、まちの皆さんの御意見を聞きつつ、検討していっている段階でございます。

 以上です。

○渡部(恵)委員 設計で集会室A、B、C、Dとか、さまざまございますけれども、ここを利用する団体だけがコミュニケーションを図るのではなくて、ここを利用される皆さんで新たな横のつながりをどういうふうにつくり上げていくのか。現在、地域の方々とお話しされていると思いますが、事前にそうした場をつくっていくこと、その場をどのようにつくり上げていくかということを、ともにつくる人たち、いわゆるキープレーヤー、キーマンの方々を育てていくことによって、ようやく人づくりが完成していくのかなというふうに私自身は理解しているんです。それが、やがて地域コミュニティを支える人材となる。ここの地域は、全く新しいまちがつくり上られていくわけですので、町会・自治会機能のようなものですとか、本当の意味で、住む人たちによって、まちをつくり上げていくというような原動力を持たせていく拠点になっていただきたいというふうに私個人としては願っております。

 双方交流の場をどのように築いていくのかということは、まだまだこれからで、今はオン・ザ・ウエーかもしれませんけれども、その方向性については、どのようにお考えなのか、お聞かせいただけますでしょうか。

 コミュニティづくり、それから、参加してくる人たちをどのように育てて、そして横串を広げて、かつ、先ほど前委員からも情報をどのようにというようなお話もございましたけれども、恐らく、転入される方は働く若い方々、共働き世代、そして子育て世代、働きながら子育てしている世代の方々が非常に多いというふうに考えているんです。そうであるならば、こうした会議の場に、スマートフォンですとかSNS機能を使いながら、その機能を通して参加していただくような方向性も考えていかなければならないのではないかなというふうに考えているんですが、その点についてもお聞かせいただければと思います。

○栗原副参事(計画・特命担当) おっしゃっていただいたとおり、地域の方が主体的に動かなければ、コミュニティは回っていかない。ただ、皆さん、当然、御自身のお仕事もございますし、子育てもあるという状況において、いかにそういった時間をつくっていくのかというのは、全ての方にとって共通の課題でございます。そういった方の中でも、やはり思い入れのある方を中心に回っているのが現実ではございますが、いずれの想定といたしましては、その人の裾野をふやすことによって、皆さんが拠出する労力を少しずつ少なくすることによって輪を広げていって、力を生み出すことができればというように、ワークショップに実際に参加して皆さんの御意見を聞きながら、思っているところでございます。

 情報発信の点につきまして、今、ワークショップは、皆さんの仕事が終わった夜の時間に御参加いただいて実施をしているところでございますが、それも御負担であることは当然でございますので、いずれインターネット等を介した会議の場等もできればと考えております。ICT技術もどんどん発達してまいりますので、そういったものも取り入れながら、皆さんが参加しやすい環境を整え、皆さんの意見を聞いて、それぞれ意見が変わるということもございますので、そういったものを積み重ねることによって、コミュニティの力を育てていくことに助力できればと、区としては考えております。

 以上です。

○渡部(恵)委員 若い方々ももちろんですけれども、確かに、ここには御高齢になられた古くからの住民の方々もお住まいでいらっしゃいますので、多世代が相互交流していくような方向性もとりながら、地域の拠点として、地域自治力を強化して、未来のまちをみんなでつくっていく方向性をとっていくような新たなほっとプラザはるみになっていくことを大いに期待しております。よろしくお願いいたします。

 資料4についてお伺いいたします。4月1日の職員数についてということでございます。

 これから人口がますます増加して、区を取り巻くさまざまな行政課題も多くなってくると考えております。その中で、今後の職員数の方向性、そしてまた、御報告いただいております平成23年から26年、27年、ちょうどサブプライムローンによるリーマンショックがあったころでしょうか、職員数が著しく少なくなっている。十数年前に当たりますが、この方々がそろそろ中堅どころになって、やがて区を支えていく人材になっていくのではないかというふうに考えております。ここの段階で人材を採り控えたことによる区の影響が今後どのように及んでくるのか、あるいは及ばないのかということにつきましても、お考えがあれば、教えていただきたいと思います。

○生島職員課長 職員数の推移をお示ししているところでございますけれども、今後、中央区はまだまだ人口がふえていくという状況がございます。これまでも、行政改革時代も含めてですけれども、基本的な考え方としては、行政サービスをおろそかにするというところはなく、効率を上げていく、職員を効率的に適正に配置していって、サービスを充実させていくというところは変わっていないかと思っております。そういったところは、これまで指定管理者であるとか、委託するとかによって、限られた職員をコアな政策部分に充実させていったり、直接的に区民の皆様にかかわるようなサービスに配置していくということで努力を続けてきたところでございます。

 昨今、特に行政需要が高まってきており、これについては、毎年度、各所属のほうにヒアリングをして、人口推計、そういった見込みを踏まえた上で、今後、新規の事業であったり、一時的な事業であったり、あるいは拡充・充実といったところで人員がどう必要かということを聞き取りながら、その中で取捨しながら配置しているのが、職員数の結果としての状態というふうに考えております。今後も、これが必ずふえていくのかどうかというのは、それぞれのヒアリングの中で、適正な配置をしていくという努力の中で、結果としてふえていくところもあろうかと思いますけれども、目標値としてふやしていこうとか、そういったことは、今のところ、考えているわけではございません。

 採り控えたというお話がありましたけれども、この部分に関しましては、確かに、今、中央区は若手がかなりふえております。そういった意味でいいますと、今後、研修をさらに充実させていく。特に、今後、管理監督者に向かう30代の若手人材につきましては、政策形成能力でありますとか、プレゼンテーション能力、まちとのかかわりといったところで、より能力が上がっていくような研修を充実させて、来るべき20万人に向けた準備を進めてまいりたいというふうに考えております。

 以上です。

○渡部(恵)委員 これから、ますますIoTといいますか、人工知能がどの程度入り込んでくるのか等々、今までなかったような産業革命ですとか、あるいは経済環境によって、私たちのまちは商業地でもあるので、打撃が及んでくる場合も確かにあって、さまざまな状況に合わせた対応が必要になってくると思うんですが、これから人口増加で新しく転入されてくる方、そして産業の振興も含めまして、どうか区民の皆様のために豊かな人材を育てていっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 以上で質問を終わります。

○青木委員 それでは、私のほうから、理事者報告につきましては1点だけ質問させていただきます。企画総務委員会につきましても、選挙を挟みまして、ちょっと間があきましたので、その間に行われたこと、何か変化があったのか、あるいはそのままなのかということも含めまして、きょうの質問を準備してまいりましたので、お酌み取りいただければと思います。

 まずは、理事者報告の資料1番です。前委員の皆さんもお尋ねになりましたが、晴海四丁目施設整備ということです。

 この中身を見てみますと、皆さんのお答えの中にもありましたように、やはりこれからの人口増加ということです。最新の人口想定によりましても、2025年に人口20万人を突破し、そのときに、今の行政単位である月島地域の人口が全体の半分以上になるということは、これまでは日本橋地域、京橋地域、月島地域と3つのエリアに行政単位としては分かれていたわけですが、実際、2025年以降は、行政単位としてはこの3つであっても、さらに月島地域を2つに分けて、晴海地域、そして、それ以外の佃・月島・勝どき・豊海というふうに1つの単位となる。晴海が新しい1つの行政単位となると理解することで、区民の皆さんにとっては、とてもわかりやすいのではないか。その証拠に、まず小学校、中学校ができます。特別出張所は月島にもありますが、晴海にも新たに特別出張所ができる。そして、図書館もできます。今後、ますます行政サービスの需要に合わせて進んでいくものと思われます。

 まずは、今、私が申し上げた、形式上、晴海地域ができるということではなく、考え方として、晴海が1つの行政単位になるという考え方は合っているかどうか教えてください。

○浅沼企画部長 委員御質問のように、人口推計では、晴海・月島地域が区内の人口の半分を超える時期が五、六年後に来るということでございます。また、今回、晴海四丁目の施設ということで、特別出張所を整備いたしますけれども、現在は京橋、日本橋と、晴海も含めて月島地域というふうに3つで大きく、本区は、ある程度カテゴリーをつくってございます。

 では、今度は晴海が4つ目になるのかということでございますが、特別出張所を整備いたしますし、保健センターも整備するところでございますけれども、これは行政の施設、機関が4つに分かれているとか、4つあるとかということではなく、地域のあり方、例えば町会ですとか、自治会といったような地縁組織のあり方というものも1つ大きくかかわってきますので、現在のところは、まだ未定といったようなところでございます。

○青木委員 わかりました。

 そして、晴海四丁目施設を具体的に見てまいりますと、答弁に何度もありましたようにダイバーシティといいますか、多様性という言葉が本当にたくさん出てまいります。実際、今後、中央区はもちろん、特に月島地域あるいはこれからできる晴海地域は、今想像できないぐらい多様性が出てくると思います。少なくとも、もとから住んでいる方、それから今、いわゆる新住民と呼ばれている高層マンションにお住まいの方プラス、オリンピック・パラリンピック選手村跡地、HARUMI FLAGに新しくお住まいになる方が1万2,000人、この3つを考えただけでも、大変な多様性が出てくると思うんです。コミュニティという話も出てまいりましたが、行政としては、多様性にどのように対応をしていくか。うまく満遍なく情報を発信して、そして情報を受け取ってもらえるか、対応していけるかというところをお聞かせいただければと思います。

○山﨑政策企画課長 コミュニティの融合といいますか、今、委員おっしゃったように、昔からいらっしゃる方、現在新しくいらっしゃった方、そして、これから入っていらっしゃる方、さまざまな年代層、特に子育て世代が多くなってくるだろうという想定のもとで、区としても、今、いろいろ考えているところでございます。先ほど来、コミュニティのあり方として、横串というお話もありましたし、縦のつながりもそうでしょうし、今後、いろいろなことが考えられると思っております。特に、コミュニティという考え方、これまで地縁という考え方が根強くございましたけれども、それが目的別であったり、これはSNSなどの発展とともに、そういった利用をしていく中で、1つの目的を持った人たちが集まって、いろいろな活動をしていくということもあります。また、子育て世代の方など、世代別、これは高齢者の方も、60代、70代のまだお若い方、いろいろ活動したい方の集いもあれば、かなり御高齢の方がそれぞれ通いの場のようなところに集まってやりたい世代、また若い世代、いろいろ出てございます。お子さんたちも、これから中高生もふえてくるということで、いろいろなコミュニティのあり方というものが問われてくるんだろうというふうに思っております。

 まさに、今、それが試されているところと、まして中央区としては、HARUMI FLAGのような、ある意味、ニュータウンでございます。1万2,000人もの方が新しく住まわれる。しかも、それが都心で行われるというところに、今までどこも経験したことがないだろうと思われるぐらいの課題を抱えているというふうに認識しております。それについては、区としては、まずハード面の施設は、当然、年数がかかりますので、今のうちから、四丁目であったり、ほっとプラザのリニューアルであったりということで準備をさせていただいていくということ、それから、ソフト面については、今、まさにHARUMI FLAGについては、事業者とも話し合いをしています。HARUMI FLAGに住まわれる方が中にこもってしまわれては困るわけですので、そういった方と今いる方をつなぐ場所として、ほっとプラザというのは、ある意味、いい場所にございます。そういうコミュニティの施設というのは、恐らくこれからかなり足りなくなってくるだろうという想定は持っておりますので、そういった観点からのほっとプラザのリニューアルということもございます。

 ですので、今、まさにそこの課題を捉えながら、ともに考えてやっていきたい。ワークショップでも、そういった意見が出ておりますので、今いらっしゃる方の意見も踏まえて、これから入居が決まって入ってくるだろうHARUMI FLAGの方々とも、今後どういう話し合いができるのか、どういうふうに伝えていけるのか、どういう方向性を持っていけるのかということも当然考えていかなければいけないということで、それらは、今、重い課題として受けとめつつ、今の段階ではハード面を整備しながら、ソフト面についてもしっかりと考えてまいりたいというふうに思っております。

 以上です。

○青木委員 ありがとうございます。

 行政として、まずはハード面を整え、ソフト面は、これから民間とも協力いたしまして、もう具体的に、例えばPIAZZAですとか、あるいは湾岸ネットワークですとか、行政に頼らない民間の組織もだんだんできてきておりますが、これは大きな問題になってまいりますので、また改めて別の機会に伺いたいと思います。

 あとは議題のほうでお尋ねいたします。ありがとうございました。

○礒野委員長 ただいま理事者報告の質疑半ばではありますが、暫時休憩をさせていただきます。再開は午後3時とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

 休憩といたします。

(午後2時49分 休憩)


(午後3時 再開)

○礒野委員長 それでは、休憩前に引き続き、委員会を再開させていただきます。

 発言を願います。

○小栗委員 それでは、私からも何点か質問をさせていただきます。

 最初に、資料1と2にかかわっての質問です。今、質疑がされておりますけれども、晴海四丁目の施設、そしてほっとプラザはるみのリニューアル、これから人口が急増する晴海という地域の公共施設として、何がどう求められているのかというのが大変重要なポイントだなというふうに感じました。

 HARUMI FLAGとして、今、売り出しがもう既に始まっている。ここに、公共的な施設として、どういうふうに考えているのかとか、その中で、中央区として、どういうものを公的にきちんと整備しなくてはいけないのかとか、そういう話し合いをきちんとやられた上で、こういう計画ができ上がってきているのかという点を、まず伺いたいと思います。

○栗原副参事(計画・特命担当) お答え申し上げます。

 再開発地域の事業者とは話し合いをしておりまして、HARUMI FLAGには、サービス付き高齢者向け住宅ですとか、保育所が設置されることになっております。こちらも踏まえまして、先ほども晴海五丁目の新しい地区には、やはり子育て世代の若い世代が来るということを見込んでおりますので、今回、晴海四丁目の施設につきましては、特別出張所、保健センター、おとしより相談センター、図書館、認定こども園の5施設を置くということを決定いたしました。

 さらに、この地域、晴海五丁目の部分に小・中学校を設置いたします。こちらも含めて、ほっとプラザの改修につきましては、地域コミュニティの核となる場として施設改修をしようと考えております。

 また、晴海四丁目の施設ですが、こちらは東京都から取得する予定の土地になっております。今回、複合施設に使いますのは敷地の半分でして、こちらにこの5施設を置くとともに、今後、令和10年代にはお子さんの数がさらにふえるということを見込んでおりますので、小学校の予定地として、今後の人口動向なども見きわめながら検討していく予定でおります。

 以上です。

○小栗委員 今、新しく整備する晴海四丁目の施設については、東京都から土地も購入して、半分は小学校用地として残しておくというお話だったんですけれども、これは土地を中央区が購入するということで、もう契約的には進んでいるという理解でいいのかという点と……。済みません。もうしたんですか。

 その理解と、HARUMI FLAGがつくられる選手村の用地というのは、今、住民訴訟も起きていますけれども、土地代を相場の10分の1以下に大サービスして建設されているという状況ですが、そういうことも踏まえた土地の値段になっているのかという点も確認をさせていただきたいというふうに思います。

 それと、ほっとプラザは、もともと清掃工場の余熱を利用して何かできないかということも考えた上で、温浴施設として設置されたんですけれども、今回のリニューアルの中では、全くそういうことが検討されていない。前もそういう案が出たときに、もっとそういう利用が必要ではないかという点や、ホットヨガとか、熱を利用できたり、温水を利用できたりすることも考えた施設として考えるべきではないかというような意見も委員会の中でやりとりがあったと思いますし、まちの皆さんからも、プールはつくってほしいという声は前から寄せられていると思いますけれども、その辺の検討は全然されていないのか、反映されないのかという点について、改めて伺いたいと思います。

○栗原副参事(計画・特命担当) 3点御質問がありましたので、まず1点目からでございます。

 晴海四丁目の施設につきまして、東京都から土地を取得するということで、契約は終わっているのかという御質問でございますが、こちらに関しては、今後、契約をする予定でございます。晴海四丁目の複合施設につきましては、令和5年4月、5年度から開館することを予定しておりまして、この間、契約手続ですとか、工事関係の作業をいたしますので、契約手続はまだでございます。

 2点目ですが、選手村の東京都からの土地の訴訟の件でございます。

 こちらにつきましては、1点目で回答を申し上げましたとおり、契約が済んでおりませんので、金額について何か影響があるですとか、そういったことはございません。今後、精査をして契約手続等を進めてまいります。

 最後、3点目でございますが、ほっとプラザの熱利用についてでございます。

 ほっとプラザの向かいには清掃工場がございまして、こちらの排熱を利用するという構造になっております。排熱につきましては、今でもほっとプラザの冷暖房に使用しております。どういう仕組みなのかと申しますと、清掃工場の排熱を用いまして、水を温めます。水を温めることによって蒸気が出ますので、この蒸気でタービンを回しまして発電する、電気をつくる仕組みになっております。この電気は、清掃工場でも使用しておりますし、また余った分に関しては売却をしておりますので、特段ほっとプラザで温浴施設、プールを温めなくても、それが無駄になるということはございません。

 続きまして、関連する御質問で、今、温浴施設としてプールがございますが、今回、ほっとプラザの改修案では、こちらを残すことは想定しておりません。その理由といたしましては、プールは健康増進の目的のもとでつくっておりますので、今回の施設改修におきましては、1万2,000人の人口増が今後見込まれる中において、地域の方がいろいろな用途に使えるための施設をつくるという観点で、健康増進だけではなくて、いろいろな世代の方がいろいろな用途に使える施設を残すべきだという観点で、プールは置かないという選択をしております。

 かつ、プールにつきましては、道路を挟んだ向かいに晴海五丁目の小・中学校をつくりますが、そこに温水プールを設置する予定でおります。この温水プールにつきましては、一般開放する予定ですので、こちらの施設を御利用いただきたく考えております。この温水プールにつきましては、全面可動床という設備を入れることになっておりまして、ゼロメートルから150センチメートルまでの深さに調整が可能です。今、温浴施設は歩くことができるんですが、こういったこともしやすいことを想定しております。運用に関しましては、まだ今後の問題ではあるんですけれども、今ほっとプラザを利用されている方にとっても、近くに代替施設ができるということで御理解をいただいているところでございます。

 以上です。

○小栗委員 そうしますと、晴海四丁目の施設ができるのが令和5年、2023年4月で、ほっとプラザのリニューアルも2023年ですよね。HARUMI FLAGなどの入居も、そのころには大体終わって、人口がばんとふえている。そういう想定ということで理解してよろしいんでしょうか。

○栗原副参事(計画・特命担当) HARUMI FLAGは、令和5年3月から入居が開始されますので、それに十分間に合う設計として、令和5年4月から、各施設の開所を想定しております。

 以上です。

○小栗委員 新しいまちがここにできるということで、図書館を初め、公共的にそういう施設をきちんと整備していくということは大変重要なことですし、保健センターとか出張所の施設としてつくっていく、今から計画的に進めていくということは、もちろん必要だと思うんですけれども、選手村跡地利用の全体の構成をよく見きわめて、どういう人たちが利用しやすい、どういう施設が必要なのかということをよく研究してやっていく必要があると思います。

 晴海四丁目施設のコンセプトが、ハルミの木とはらっぱの空間ということで出ていますけれども、資料1の別紙2の図を見ますと、4階部分が段差のある部屋みたいに、絵としては描いてあるんですが、そういうつくりを想定しているのかという点と、ビレッジプラザの木材を利用するということがうたわれていますけれども、それは、別紙5にあるように、窓際にそういう木をクロスして配置するというような利用を考えているということになるのか、あわせて伺いたいと思います。

○栗原副参事(計画・特命担当) 2点御質問をいただきましたので、まず1点目からでございます。

 段差があるように見えるというところでございますが、恐れ入ります、資料1の別紙4をごらんいただけますでしょうか。こちらの4階部分が吹き抜けとなっておりまして、別紙2のほうからだと、この部分があいているようにごらんいただける形になるかなと思います。別紙2の右下の図をごらんいただきますと、ちょうど図書館の部分が木の幹の部分のようになっておりまして、この図書館部分に吹き抜けがあることによって、幹と葉のようにごらんいただくことができるものでございます。なぜこのようなコンセプトになっているのかというのは、ハルミの木のデザイン性を考慮したということのほか、一般階下エリアに解放感を与えるということもございますとともに、こちらは北側になりますので、明るさを確保するといった機能面での目的もございます。

 続きまして、2点目の御質問でございますが、東京2020大会のレガシーを承継する木についてでございます。

 これにつきましては、組織委員会のほうでこの計画を考えておりまして、外観に利用するのかというと、それだけではなくて、アート・サイン計画というものを考えております。建物の案内のことなんですけれども、これを利用したレガシーを感じさせるようなものができないかということに関しましては、今、東京都ですとか、組織委員会と協議を進めているところでございます。必ずしも外側に使うというものではございません。

 以上でございます。

○小栗委員 実施計画はこれからということなので、これが完成図ということではないと思うんですけれども、木の使い方も、別紙5だと、外観ではなくて建物の内側にあるように見えるんです。

 それと、ハルミの木の話ですけれども、別紙2の下の図はそういうことで、よくわかりますけれども、コンセプト、ハルミの木と書いてある上のところの手書きの絵みたいなものは、床に段差がありますよね。それがあるので、こういうふうに部屋ごとに独立性を持たせて、グループ学習の部屋は少しへこませるとか、上げるとか、そういうことまで考えているのかなと思って伺ったので、その点もお伺いしたいというふうに思います。とりあえず、お願いします。

○栗原副参事(計画・特命担当) 失礼いたしました。別紙2のコンセプトの図は、あくまでもイメージ図というところでございます。実施設計に関しては、先ほど委員のほうからもありましたとおり、今後詰めてまいりますので、あくまでもイメージというところで御理解いただければと思います。

 以上です。

○小栗委員 ほっとプラザの温浴施設をなくしたのは、近くに中学校、小学校の温水プールが利用できるということなので、そういうことをまちの皆さんにもお知らせしなくてはいけないなと思ったんですけれども、全体の計画の中で、やはり皆さんの要望の強いものをどういうふうに組み合わせていくのかというのは、いろいろな意見を聞いて、ぜひ取り入れていっていただきたいというふうに思います。

 次に、資料4の職員数についてお伺いします。

 御説明にもありましたように、人口増による幼稚園の教員の4人増や、子育て支援関係の事務の増ということで11人ふえる。そういう中で、全体として対前年度比46人の増ということで、今回、職員数が示されています。細かい内訳はいいんですけれども、子育て支援でいえば、保育士さんを実際にふやしていく計画になっているのか。子育て支援関係事務の増という職員の方の業務についても、少し詳しく説明をいただきたいと思います。

 そして、いつも超過勤務の資料も予算や決算特別委員会のときに出していただいていますけれども、慢性的に超過勤務時間が長い職場があります。今出た子育て支援の相談窓口なども、ことしの3月にいただいた資料でいきますと、職員数も多いんですけれども、超過勤務数が4万2,000時間になっております。職員課では聞き取りもしてということでお話がありましたけれども、こういうところに向けて、特に、そういう職員をふやして業務量が適正になるようにやっている結果なのかどうか、その辺の考え方について伺いたいと思います。

○生島職員課長 子育て支援関係の部分の事務増ということで、11名と書かせていただいた中でいいますと、保育士2名を、育休関係の代替ということで配置させていただいている方々になります。

 また、子育て支援関係の業務の超過勤務の関係ですけれども、もちろん超過勤務を縮減していきたいということは、私どもとしては常に考えていることでして、今後、人口がふえるに従い、あるいはサービス拡充に伴って、職員の業務時間が長くなってくるという部分があれば、職員の確保で対応できるものは、もちろんそうやって対応していきます。ただ、今後のところでいえば、さまざま業務改善の方法を、他の自治体の先進的なやり方を参考にしながら取り入れていき、職員数がただふえていくだけではない状況で、より効率のいい行政事務をとり行えるような組織にしていきたいというふうに考えております。

 そういう意味でいいますと、先ほど答弁させていただいたように、適材適所といいますか、必要なサービスを供給するために、民間活用を行ったり、あるいは非常勤職員の方々を活用したりしていきながら、きめ細かくサービスができるような配置をしていくというところで、慢性的という御指摘がありましたけれども、課題意識は重々持っておりますので、何とかその点をクリアできるように今後も努めてまいりたいと存じます。

 以上です。

○小栗委員 今、効率的な業務ということで、非常勤の人の活用とか、民間への委託とかいうお話が出たんですけれども、業種によっては非常勤職員として配置させてもらったほうが効率的だというような部署もあるかもしれませんが、経営相談や消費生活相談に当たっている相談員の方や、児童、福祉関係では保育園や児童館やプレディ、幼稚園、ほかに非常勤職員として200人以上の方を毎年雇っているわけです。毎年必要な人員をきちんと正規で配置して、業務量を適正にしていく、そしてサービスの中身も濃くしていくことも考えていかなくてはいけないのではないかというふうに思うんですけれども、その辺についてのお考えを伺いたいと思います。

○生島職員課長 非常勤の方たちの活用につきましては、もちろん、委員がおっしゃったような形で正規職員によって行われることがいいものについては、そうしている部分もございますし、ただ、季節的な、一時的に業務が過重になってくる部分ですとか、あるいは全体のシフトの中で一部のサービスをきめ細かく提供するために、スポット的に非常勤の方々のシフトを組んでいく、常勤と非常勤の方が一緒に働いていくという形をとったほうが、全体的なサービスの提供がきめ細かくなるという場合もございます。あるいは人材の確保の部分でいいましても、基本的に、非常勤の方々は既に知見なり資格なりということで、ある程度の経験を持った方々を投入できるという部分で、人材育成にかけていく時間の部分ですとか、すぐにサービスに投入していく部分ですとか、そのあたりで育成していく期間を設ける職員たちと、すぐに拡充していく、充実していく部分とで、先ほどのとおり適材適所で、さまざまな人的資源を活用しながらサービスを充実させていくように努めているところでございます。

 以上です。

○小栗委員 ぜひ職員の皆さんが安心して生き生きと働ける職場環境ができるように、そしてサービスを向上できるように、そういうことを考えた職員配置をお願いしたいと思います。

 以上で終わります。

○山本委員 きょうは、企画総務委員会の初めての委員会質疑ということで、どうぞ1年間よろしくお願いいたします。また、わかりやすい御答弁のほど、よろしくお願い申し上げます。

 私からは、資料1と2についてお伺いしてまいります。

 まず、資料1、晴海四丁目施設整備についてです。

 晴海四丁目の施設に関しては、庁舎機能や図書館、認定こども園などを集約した複合施設となっております。まちのシンボル、ハルミの木をコンセプトに、東京オリンピック・パラリンピック大会後のまちづくりやコミュニティを持続的に支える地域住民の憩いの場を目指しています。

 そこで、まず1点目にお伺いしたいのが、この施設の開館が令和5年、2023年となっておりますが、同年に八丁堀の本の森ちゅうおうが開館する予定となっております。この両図書館、四丁目施設にも図書館が入るということで、本の森ちゅうおうとのコンセプトの違い、また地域の特性を生かした点、工夫などがございましたら、お聞かせください。

○山﨑政策企画課長 まず、本の森ちゅうおうでございますけれども、当然、立地場所は八丁堀ということで、ビジネスマンですとか、昼間の利用形態も意識しまして、例えばラウンジですとか、そういったものを入れたり、あるいはビジネス書を比較的多目に収集したり、増書したりというようなところで、あとは中央図書館的な役割も当然踏まえますので、そういった機能、それから社会教育的な、一部区民のサークルですとか、交流の機能を総合的に設けるといった形の、いわゆる中央図書館的なものにしていくというところでございます。

 今回、晴海四丁目の図書館のほうは、先ほどから申し上げているとおり、子育て世代を中心とした人が転入してきたり、人口としてもふえてくるだろうということで、先ほどの平面図を見ていただければわかるように、交流スペースを踏まえて、子供のスペースとかを厚くしていきたい。そこをもって、さらに子育て世代の人たちの交流の面ですとか、そういったものも支援していきたいというふうに考えてございます。

 なお、今のところ、本の森ちゅうおうは令和4年度開館の予定になっておりますので、その点だけお伝えしておきます。

 以上です。

○山本委員 それぞれの違いをお聞かせいただき、ありがとうございます。

 これまで公立の図書館というと、統一性、統一感がある図書館が多かったかなと思います。ただ、今、さまざまな施設において多様性とか多目的、多機能などが求められている時代ですので、ぜひそれぞれの個性、特色を最大限に生かした施設としていただきたいと考えております。

 晴海のほうは、子育て世代を中心に、交流支援ができればということだったんですが、将来的に、晴海には文化・交流施設を誘致する計画がございます。晴海地区における交流拠点機能のあり方について、どのようにお考えか、お聞かせください。

 また、晴海地区の施設間の連携などに対するお考えをお聞かせください。

○栗原副参事(計画・特命担当) 晴海地区の今後の計画でございます。

 今は、まだ東京2020大会後というところでございますが、さらにその先を含めて考えますと、交通ではBRTステーション等も整備されますし、まだ計画のレベルではございませんが、地下鉄の新線ですとか新駅などに関しましても今後という状況でございますので、これも含めまして、文化・交流施設の誘致ですとか、私立の学校の誘致などを将来像としては検討しているところでございます。今後の方向性といたしまして、教育・文化等によるにぎわいの創出、まちの付加価値の向上なども視野に入れて、今後検討を進めていくというように考えてございます。

 以上です。

○山本委員 御答弁ありがとうございます。

 将来的な話ですので、文化・交流施設については、具体的なものは決まっていないかと思います。ただ、晴海地区は、中央区内で文教のまちと言えるようなまちになるのではないかと予想しております。教育・文化、また交流拠点として、よりよいまちができることを願っております。

 そして、資料2のほっとプラザはるみについても簡単にお聞きしてまいります。

 先ほども温浴施設についての質疑がございました。私も、利用者の方々から温浴施設の存続を望む声をお聞きしております。こういった現在の利用者の声をどのように受けとめ、理解を得ているのか、現状をお聞かせください。

○栗原副参事(計画・特命担当) 利用者の方からは、区長への手紙などで御意見をいただいているところでございます。こちらに関しましては、近隣にできます晴海五丁目小・中学校に温水プールが設置されますので、こちらの一般開放を御利用いただくという説明をしております。

 また、ほっとプラザには、温浴施設といたしまして、プール状の歩行できるスペースとともに、岩盤浴、サウナのような採暖室が、プールに付随してございまして、今、こちらを指定管理者のほうでサウナ風ですとか岩盤風と呼んで置いているものですとか、ジャグジーなども設置されております。こちらにつきましては、プールと切り離して設置をするということになってしまいますと、公衆浴場法等の法令上の関係で、種類としては、その他の公衆浴場というものになるんですが、こちらに該当することになってしまうもので、もしこれだけを残すとなると、男女別にしなければならないという法令上の制限がかかってきます。そうなりますと、今の倍の施設を準備しなければならないということになります。晴海地区における限られた公共施設の場において、地域のコミュニティの方、あらゆる世代の方が、あらゆる目的で使えるものを残していくという観点からすると、そのようなスペースを割くのは現実的ではないのかなというように考えておりまして、プール等の温浴施設に関しては、残さないという判断をしているところでございます。

 以上です。

○山本委員 御答弁ありがとうございます。私のところにも、ここ最近も、この施設の存続について声が届いているので、まだ理解が得られていないのかなと。説明は済んでいるというお話ですけれども、もう少し丁寧な説明が必要なのではないかと考えております。

 時間がないので、最後に1点、5-7街区、ほっとプラザはるみの向かいの商業施設棟についてですけれども、ほっとプラザはるみとの相乗効果を期待しているということです。この商業棟にはスーパーなどが入る予定となっておりますが、竣工の時期についてお知らせください。現在でも、晴海地区においてスーパーを望む声が非常に多くございます。特に、私が聞くのは、晴海二丁目に欲しいという方が非常に多くいらっしゃいます。将来的に四丁目にスーパーができたとして、全部を賄い切れるのかといった観点についてもお聞かせください。

○栗原副参事(計画・特命担当) 5-7街区は商業棟でございますが、こちらの開設は、HARUMI FLAGのまち開きのときということでございますので、令和4年9月を予定しております。

 商業棟が、ここ以外のどの部分に、どう入ってくるのかということに関しましては、そこは民民の契約関係等もございますので、こちらではまだ把握しているところではございませんが、やはり住民の方が1万2,000人とふえていく状況におきましては、そこに商機を見出す方もいらっしゃると思いますので、そこに期待したいと考えております。

 以上です。

○山本委員 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 晴海については、これから新たなまちがつくられるということで、生活の利便性を高めるような施設をぜひとも誘致していただきたいと要望して質問を終わります。

○礒野委員長 理事者報告に対する質疑は終了いたしましたので、次に、議題に移らせていただきます。議題、企画・総務及び財政の調査について質問のある方。

○青木委員 それでは、残りの時間を使いまして、議題として、まずはオリンピックの輸送運営計画V2について、そして余った時間に、中央区オリンピック・パラリンピック区民協議会についてお尋ねしたいと思います。

 まず、輸送運営計画です。

 区のほうではまだ公開されておりませんが、東京都がもちろんやっておりますので、東京都のホームページを見てみますと、これまで輸送運営計画について、話し合いが第7回まで終わっております。そして、第7回の中の資料ですけれども、中央区に関する部分を抜き出しました。第7回の資料によると、目標は平日交通量の15%程度の減、継続的に一般交通を抑制し、交通量全体を大会前の10%程度減、部分的にさらなる分散・抑制を図るということで、中央区といたしましては、大会期間中も築地市場跡地が大会用デポとなりまして、環状2号線を通ることになると思いますので、市場関係者の車両の問題もございます。今、東京都が各地域に向けて、期間中、中央区は選手村ですけれども、その他の自治体、競技場を持っている自治体に関しては、その周辺に関してということで輸送運営計画を発表しているようです。

 現在、中央区としては、東京都が出している輸送運営計画については、どのような対応をなさっているのか、教えてください。

○浅沼企画部長 オリンピック・パラリンピックの開催時の輸送計画ということでございます。

 今、東京都あるいは組織委員会が検討している段階でございますけれども、まだ区のほうには詳細な計画案が示されてございませんので、御質問の環状2号線の通行だとかがどうなるのかという具体的なところについては、区としては、まだ把握をしてございません。しかしながら、当然想定されることといたしましては、築地にはデポができるとか、選手村からは選手を輸送するということになりますので、区民の皆さんの生活への影響というのは大きいものがあるというふうに考えてございますので、区民の皆さんへの影響が最小限になるような取り組みをしてほしいということで東京都あるいは組織委員会へ意見を申したいと思いますし、計画が明らかになった段階で、迅速に地元の皆様にお知らせをいたしまして、適切な対応をとってまいりたいというふうに考えてございます。

○青木委員 今おっしゃったことについては、理解いたします。ですが、もうあと1年です。東京都の会議がまだ第7回、今月中にも多分第8回が開催されると思いますが、中央区としての要望を出していく、地元の声を出していく必要があると思いますので、確認いたしますが、輸送運営計画をつくっている団体には、中央区はどういう形でかかわっているのか。参考者として入っているのか、あるいはメンバーの中に入っているのかを教えてください。

○齊藤副区長 申しわけありません。オリンピック・パラリンピック関係につきましては、東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会のほうで対応させていただくということで、担当のセクションはありますけれども、きょう、ごらんのように、出席しておりません。お答えできる範囲で関係課長がお答えをさせていただきますが、具体的な話については、またオリパラ対策特別委員会のほうで御質疑をお願いできればというふうに思っております。

○青木委員 わかりました。

 では、東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会のほうで具体的にお尋ねするということで、先に質問を出しておきますと、BRT、都バスでの対応というのは、私は大変懸念を抱いております。東京都は、何かというとBRTあるいは都バスのスケジュールによってということを出してまいりますが、それだけでは足りないという部分で、やはり中央区といたしまして、区としてできること、つまり東京都は言いたいことを言ってきて、これをやってくださいと言われても、中央区では大変難しいことになることが十分予想される中で、中央区としては、シャトルバスですね。今、高層マンションは、マンションの自治会なりが、それぞれシャトルバスを出しております。そのシャトルバスにどう協力をしていただくかということと、先ほど別のところで出ましたけれども、中央区が持っておりますコミュニティバス、江戸バスの活用などを含めまして、区民の皆さんにきっちりと、期間中も渋滞になることなく、スムーズに中央区内、オリンピックだけではなく、ふだんの仕事あるいは生活を行うことができるということをできるだけ早くお伝えしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会には、私の会派からも委員が出ておりますので、そちらでお尋ねいたします。

 それでは、次はオリンピック・パラリンピック区民協議会関係なんですが、これは多分お答えいただけると思います。

 オリンピック・パラリンピック区民協議会ということで、区民の皆さん、代表の方にも入っていただくということで、時々傍聴させていただいておりますが、委員の皆さんも活発に意見を出していらっしゃいますし、これは大変いい協議会だと思います。今、区長でいらっしゃいます山本区長が、中央区オリンピック・パラリンピック区民協議会の座長として何回か出席をなさっておりますが、皆さんの意見なども含めまして、区長は、オリンピック・パラリンピック区民協議会において、区民の皆さんのどういう声を受け取られたか、一番心に残っていることとか、ありましたら教えてください。

○山本区長 今、オリンピック・パラリンピック区民協議会のことについての御質問をいただきました。

 このことについては、今回のオリンピック・パラリンピックの事業の中に組み込まれましたけれども、折り鶴を頒布していくという、この辺のことが入っておりますが、これは、区民協議会の中で出たことを吸収して、それを取り上げて、今、具体的なプランに打ち込んでいるというふうなことですから、その意味では、有効的に活用したかというふうなこと、あとは、今、ボランティア部会と、それから、もう一つ、観光部会の2つの部会が中で動いておりますので、その中で恐らく協議がされて、よいものについては、また具体的な政策に反映されてくるということになるのではないかというふうなことをお話しいたします。

 以上です。

○青木委員 お答えいただきまして、どうもありがとうございます。区民協議会の中では、折り鶴がメーンの一つの行動、アクションということになりますので、しっかり進めて、区民の皆さんにも広く参加していただければなと思います。

 もしわかりましたら、今後のオリンピック・パラリンピック区民協議会について、どういう方向性を持って、そして、いつまで行われ、今後、どのような結論を出していくのか、どのような結果まで持っていくのかということをお知らせいただければと思います。

○浅沼企画部長 区民協議会につきましても、オリパラ対策特別委員会がございますので、そちらのほうで細かくお話をさせていただくことになろうかと思いますけれども、間もなく今年度の会議を始めさせていただきまして、先ほど区長よりお話をさせていただきました折り鶴プロジェクト等、さまざまな取り組みを、区民協議会の皆様と一緒に具体化に向けて進めていきたいというふうに考えてございます。1つはオリンピックの開催というのが目標でございますので、そこに向けての取り組みを十分に審議して、御意見をいただきたいというふうに考えてございます。

○青木委員 お答えいただき、ありがとうございます。

 では、話題を変えます。

 中央区地域防災フェアが5月26日に始まりまして、7月7日まで行われます。役所でいただくのと同時に、自宅のほうにも、全区民の皆さんへだと思いますが、資料がいろいろ送られてまいりました。今回の中央区地域防災フェアの新しくふえた内容などがありましたら、それも含めまして、地域防災フェアのことしの特徴、売りですね。

 あと、中央区防災マップアプリの資料も同時に送られてまいりました。若い方にやっていただけるように、ダウンロードできるQRコードもついております。今、中央区防災マップアプリのダウンロードがどれくらいなされているか、区民の皆さんの中で、どれくらいの方が利用していらっしゃるかということを教えてください。

○岡田防災課長 まず、地域防災フェアについての御質問でございます。

 地域防災フェアにつきましては、地域防災力の向上と防災拠点の周知を目的としまして、開催させていただいているところでございます。今回の地域防災フェアの特徴ということでございますけれども、消火器の販売・無料回収、家具類転倒防止器具ですとか、簡易トイレにつきましては、前回と同様の形で販売をさせていただいているところでございます。今回、特徴としましては、その中で設けておりますコーナーで、火災のVR体験コーナーがございまして、こちらはバーチャルリアリティになりますけれども、そうした形で実際の火災現場からどうやって逃げるのかということを疑似体験できるようなものをコーナーとして設けさせていただいております。

 もう一つの御質問でございますが、防災マップアプリでございます。

 こちらにつきましては、5月の時点で約8,900ダウンロードになっております。今回、地域防災フェアとあわせましてチラシを同封させていただいていましたところ、また件数が伸びているような状況でございます。現在、集計中で、正確な数字をお出しできない状況でございますけれども、確実に伸びているということはお伝えしたいと思います。

 以上でございます。

○青木委員 防災マップアプリもダウンロードすればスマホで使えるということで、しっかり区民の皆さんに利用していただければと思います。

 もう一つ、広報についてお尋ねしたいと思います。

 新聞折り込みの前に私たちのところには配られてくるんですが、新聞折り込みでも、やはり今回の6月1日号の区のおしらせちゅうおうは大変引きつけるものがあった。前のが悪かったというのではなく、今度、さらによくなったということです。まず写真がグリーンの木で、ロゴも変わりましたよね。こういった点につきまして、まずは全体的なリニューアルと言っていいんでしょうか、このリニューアル、ロゴについては、私は大変いいなと思っておりますが、どういう経過でロゴを変えていったのか。

 そして、一番大事なのは中身です。中身についても、改革されたものがありましたら教えてください。

○浅沼企画部長 広報紙のリニューアルについてでございます。

 デザインを変えて、印象も大分変わったと思っておりまして、評価をいただいたというのは、担当として、大変うれしく思っております。従前のデザインは、済みません、正確な年数を持っておりませんけれども、かなりの期間、使われておりました。そういうことで、令和に変わったからというわけではございませんけれども、少しリニューアルをしようと。何がきっかけというわけではございませんが、リニューアルをしようということで、今までと印象が大分変わって、半分ぐらいは区内の写真等を使って、インパクトのあるものにさせていただいたところでございます。

 また、ロゴにつきましても、幾つかパターンをつくりまして、その中で選んだものでございますけれども、今まで中央という漢字であったものを、平仮名にしたということで、少しやわらかい感じになったかなというふうに思ってございます。

○青木委員 済みません。広報課長には、今度、直接伺いたいと思います。

 今までは、どちらかというと、中央区からの発信というのはネットを通じての発信ということを、その都度進めてきたわけですし、委員会などでも質問してまいりましたが、やはり最終的に、特に年配の皆さんは、新聞折り込みの区のおしらせちゅうおう、あと町会が配るときもあり、町会が配布するものと新聞折り込みと順番にあるわけですが、皆さん、意外と興味を持って読んでいらっしゃるということを耳にしました。今回のリニューアルというのは、いいタイミングで、元号が変わったこととは関係ないということですが、結果的に、元号が変わり、令和版の新しい区のおしらせということで、新しい広報紙になることを期待しておりますので、頑張っていただきたいと思います。

 以上で質問を終わります。

○小栗委員 それでは、ジェンダー平等の問題で質問したいと思います。

 男女平等のレベルを示すジェンダーギャップ指数で、日本は149カ国中110位という状況です。女性の政治参加の面では、国会議員に占める女性の割合は、衆参を含めて13.6%という中で、今回、中央区は40%と大変先進的だなというふうに思うんです。自治体での幹部職員への女性の登用、審議会の委員も男女同数を目指す方向で、中央区の男女共同参画行動計画2018が作成されておりますけれども、職層別の女性職員の割合は、この計画ができたときの年度としては、2017年度で係長級の女性の割合が34.5%、管理職が14.9%という数字が示されています。審議会における女性委員の割合ということで、2017年度では女性委員の割合が26.6%という数字が示されて、10年前と比べると、10年前が26%で、2017年は26.6ということで、なかなか進んでいないように見える数字です。

 今回、職員数とかも出ていますけれども、そういう中で、その辺の状況は前進しているのかどうか、お尋ねしたいと思います。

○生島職員課長 職員数そのものでいいますと、男性が43.3%、それから女性が56.7%ということで、非常に女性が多い状況にはなってきてございます。管理監督者につきましては、今、委員にいただいた数字で、管理職の中での割合ということでいいますと、平成31年度の段階ですと15.5%ということで、若干上がっているのかなと思うんですけれども、どうしても幹部層が少ないこともあって、1人かわったりすると数字が結構動いたりするところはございます。

 ただ、この部分に関しましては、女性の割合をふやしていくというところはもちろんですけれども、幹部層に昇任意欲を醸成していくというところも大事だなと思っておりますので、中堅の職員に対する教育を進めていく中で、それに伴って女性の割合もふえてくるというふうになっていくのではないかと考えておりまして、そこを目標に、今、続けているところでございます。

 以上です。

○鈴木総務課長(参事) 男女共同参画行動計画2018の中で、審議会等々についても平等を進めていくべきだというようなことで取り組んでいるところでございます。ただ、残念ながら、区民の意識としては、これは計画の調査にもありますし、また区政世論調査の結果を見ましても、やはりそれほど大きく数字は伸びていないということでもございます。これは、地道にPRをしていく、意識を高めていくといったことが必要であろうかなと思ってございます。

 審議会の数値の点でも、やはりそれぞれ選任のときには女性の方をというように各部署にはお願いをしているところでございます。ただ、それぞれの会の中での代表の役職にある方には男性が多いという実情がございます。そうしたことから、審議会の種類によっては、なるべく御参画いただくように、これからも引き続き働きかけてまいりたいと思います。

 以上でございます。

○小栗委員 ぜひその方向で進めていただきたいと思います。特に、職員の女性の登用に関しては、男女を問わず、時間外労働とか長時間労働を是正していくというようなことも含めて、働き方について改革していくことも、あわせてぜひ取り組んでいただけたらと思います。

 以上で終わります。

○礒野委員長 それでは、議題、企画・総務及び財政の調査については、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員長 第二回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員長 それでは、長時間にわたり、ありがとうございました。

 これで企画総務委員会を閉会いたします。

(午後3時58分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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