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令和元年 企画総務委員会(11月11日)

1.開会日時

令和元年11月11日(月)

午後1時30分 開会

午後4時16分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(9人)

委員長 礒野 忠

副委員長 中島 賢治

委員 塚田 秀伸

委員 佐藤 あつこ

委員 渡部 恵子

委員 青木 かの

委員 小栗 智恵子

委員 山本 理恵

議長 押田 まり子

4.出席説明員

(14人)

山本区長

齊藤副区長

浅沼企画部長

山﨑政策企画課長

栗原副参事(計画・特命担当)

大久保財政課長

園田広報課長

黒川総務部長

鈴木総務課長(参事)

生島職員課長

濱田防災危機管理室長

菅沼危機管理課長

畔上副参事(生活安全・特命担当)

岡田防災課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

一瀬議事係長

黒須書記

桝谷書記

6.議題

  • (1)企画・総務及び財政の調査について
  • (2)「沖縄県民は先住民族」とする国連勧告の撤回を求める意見書の提出を求める請願
  • (3)辺野古新基地建設工事の中止と普天間基地の無条件撤去を求める意見書採択を求める請願

(午後1時30分 開会)

○礒野委員長
 こんにちは。ただいまより企画総務委員会を開会します。よろしくお願いいたします。

 本日、理事者報告の関係で広報課長及び総務部副参事(生活安全・特命担当)が出席いたしますので、御了承願います。

 過日の行政視察の実施に当たりましては、所期の目的を十分果たすことができたと思いますので、今後の施策の参考になればと考えています。

 なお、内容につきましては、第四回定例会での委員長報告で報告させていただきたいと存じます。

 それでは、理事者報告を願います。

○浅沼企画部長

 1 温浴プラザ「ほっとプラザはるみ」の改修設計の方針について(資料1)

 2 第49回区政世論調査の結果について(資料2)

○黒川総務部長

 3 令和元年第四回区議会定例会提出予定議案(件名・説明)(資料3)

 4 臨時的に任用される職員の制度変更について(資料4)

 5 令和元年台風第15号及び第19号に伴う本区の対応について(資料5)

 6 令和元年特別区人事委員会等勧告概要について(資料6)

○濱田防災危機管理室長

 7 ちゅうおう安全・安心メール等による防犯情報の配信状況等について(資料7)

以上7件報告

○礒野委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。

 ただいまの時刻は午後1時58分です。自由民主党44分、公明党28分、新風会28分、あたらしい中央28分、日本共産党28分、無所属10分となります。

 なお、持ち時間には、この後の議題であります請願審査の時間も含まれます。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言を願います。

○佐藤委員
 それでは、私のほうから質問を始めさせていただきたいと思います。

 資料1と2と5についてお伺いしていきたいと思っております。

 ほっとプラザはるみの改修ですけれども、本当にいろいろと考えていただいているなということが、この資料からもよく伝わってまいりました。コミュニティの活動の拠点ということで、多世代交流だとか、食あるいは健康、文化・学習のいろいろな場を提供するということでコミュニティを発展させていくという意図であるということは十分伝わりました。いろいろな要素が書いてあって、少し端的にお伺いしたいと思うのですが、結局のところ、こういった場を提供してコミュニティへと発展させていくための要素というのは、どういうことだというふうに考えておられるのか、御見解をお聞かせください。

 そして、資料2についてです。

 毎年、大変楽しみにしております区政世論調査でございますけれども、満足度と重要度の相関ということで、満足度が低くて重要度が高いというところに行政課題を置いておられる。それは非常にごもっともだなというふうに感じるわけなんですが、一方で、満足度が低く重要度も低いというところの施策でございます。これは、一言で言うと関心がないという理解でよろしいのかなというふうに思うのですが、とはいえ、関心がないということ自体が、認識がそもそもないとか、わからないとか、そういった方も多いのではないかというふうに考えるところでございます。つまり、議論が深まっていないのではないかというところを1つ指摘させていただきたいと思います。このあたりの見解について、お考えをお聞かせいただきたいと思っております。

 そして、最後に、資料5についてです。

 災害が起こったときの対応ということで、派遣要請という形が1つ、そして相互援助協定というものが1つ、そして、本区独自の取り組みというものが1つ、3種類見てとれました。この3つの中で、協定を結んでいるところは相互に助け合うといった協働というか、助け合い、援助というところが盛り込まれているというふうに理解をしておりますけれども、例えば派遣要請があるところに関しては、本区ももし災害に巻き込まれたときには派遣要請をするという考え方でよろしいかと思います。そして、本区独自の取り組みというところでうたっていただいております点についての質問ですけれども、やはりこういうふうにお互い助け合って関係を深めていくということは非常に大事なことだと思いますが、この点において、制度という形で、相互関係ではなく、インフォーマルな形で関係を深化させていくという点、大変興味があるんですけれども、この点、どのようにして深化を深めていくのかという点についてお伺いしたいと思います。

 以上3点、よろしくお願いいたします。

○栗原副参事(計画・特命担当)
 私のほうから、1点目の温浴プラザほっとプラザはるみの改修についての御質問、ここの施設においてコミュニティを発展させていくための要素として、どのように考えているのかという御質問についてお答えさせていただきます。

 区といたしましては、今回、ここの施設を改修いたしまして、まず地域コミュニティの方が活動しやすくなるような施設に変えていくという場づくりということを1点考えております。その上で、今回、資料の中にも入れておりますが、単純に施設だけというものではなく、運営上の課題というものも地域の皆様に一緒になって考えていただいているという状況でございます。さらに、運営上の課題につきましては、今後ともさらに皆さんの意見を聞いて深めていくということで、地域の方にいかに主体的に参加いただけるかというところの御意見をいただきながら、この施設をいずれはプロアクティブ・コミュニティの場として皆さんに使っていただけるように、地域の方にも御参加いただいて、さらに御活動いただくというようなことをもってコミュニティが発展するための要素と考えております。

 以上です。

○園田広報課長
 御指摘の世論調査の満足度、重要度の関連ですけれども、区民を対象にお聞きしているもので、昨年度同様、今回もやはりコミュニティの育成とか中小企業対策、それから駐車場、駐輪場の整備などは、生活と関連性、なくてはならないという点において、やはり関心がどうしても薄れてしまうというところはあるかと思います。議論というところですけれども、区としては、コミュニティの育成とか男女共同参画社会などについて、広報紙などを通して、これからも区民の関心を高めていく必要はあると認識しています。

 以上です。

○濱田防災危機管理室長
 区独自の災害の協定というか、応援対策をどう深化させるかといった質問でございます。

 これは災害というキーワードにとらわれず、やはり自治体間の交流という観点も必要かと思っておりまして、例えば本区が災害援助協定を結んでいる都市は、基本的には交流から始まって、困ったときにはお互いさまではございませんけれども、お互いの災害協定に発展したという経緯でございます。

 今回、川俣町の場合は、説明でもありましたように、従来から少年スポーツ交流がございまして、今回、台風19号で本区も若干被害があるかもしれないという状況ではあったんですけれども、本区は大きな被害がないといった段階で川俣町のほうに確認しましたところ、状況が確認できましたので、交流の延長上で、今回、援助を行ったところでございます。これが、今後、お互い援助協定あるいは交流がさらに発達しまして、目標というわけではございませんけれども、いずれは災害援助協定に結びつくような交流を今後とも深めてまいりたいと考えております。

 以上でございます。

○佐藤委員
 ありがとうございます。

 まず、資料1に関してですけれども、地域の方を中心に、そこでいろいろな議論をしていただいて、そこからコミュニティを発展させていくという考え方なのだろうなというふうに思いました。地域の方といっても、組織もあれば、個人もあるし、いろいろな方たちが集まってくる中で、発信をしていくとか、受信をしていくというところで、すごく自由度が上がれば上がるほど、いろいろな方が集まってくるというところで、そこのリスク管理というところもやはり議論に上げていかなければいけないのかなというふうに考えました。いずれコミュニティに発展していって、いろいろな外部の方たちからアプローチがあって、そこに入って交流が生まれてというところのリスク管理という点で、制度できっちりと決めていかれるのか、あるいは内発的に皆さんでルールを守って、お互いに自主規制をしながらモラルを守っていきましょうという方向でいくのか、その辺のお考えがありましたら、お聞かせください。

 そして、資料2についてでございます。

 よくわかりました。例えば、満足度が低くて重要度も低くてというところの施策を見ていくと、例えば中小企業対策であったり、地域の情報化であったり、あるいはコミュニティであったり、男女共同参画、これはいずれも非常に重要なテーマだと思います。ここの関心度が薄い、重要度が低いという認識自体が、やはりこれからの課題だなというふうに思っております。そこの認知度を上げていく、議論を深めていく施策を、あるいは研究・調査というものをお願いしたいなというふうに思いました。

 そして、資料5については、交流の延長線上に制度があるということは、聞いていて大変安心いたしましたので、これからもどんどんいろいろな交流をしていただきたいと思いました。

 以上です。資料1についてだけ御答弁をお願いいたします。

○栗原副参事(計画・特命担当)
 ほっとプラザはるみにおいて、いろいろなグループの方が今後活動に関与した場合に、区としてどのようにリスク管理をしていくのかという御質問についてお答えをいたします。

 先ほども申し上げましたとおり、運営に関しては、今後の課題として検討しておりますので、その中で、また、どういった方の関与があり得るのか、どういったリスクがあり得るのかなども含めて、区として検討してまいりまして、来年度また議会のほうにどのような形で運営していくのかなども御報告できればと思っております。

 以上です。

○佐藤委員
 御答弁ありがとうございました。

 最後に、1つだけお聞きしたいんですけれども、学との連携ということで、いろいろな情報を持っている学というところについて、これから探していくというようなことが書いてありましたけれども、具体的にモデルケースだとか先行事例として、いいなと思っている事例とかがあるのであれば、教えていただければと思います。

○栗原副参事(計画・特命担当)
 今、御指摘いただきました意見といたしましては、これはワークショップの中で出た意見でして、大学など協力してもらえる団体を探していくということを記載しております。やはり御意見の中でも、産官学の中でも学というものは新しいアイデアをいただけるので、いいのではないかというところが出ました。

 なかなか区の中でという意味では難しいんですが、やはりいろいろな発信をすることで学のほうからも興味を持っていただいて、そこからまた新しく始まるものもあるだろうというところで考えているところであります。具体的には、慶應大学と港区のほうでやっております芝の家というものがございまして、これは縁側のような場所ですとか、昔ながらのお菓子などを売っているようなお店なども置きながら、さらに学生さんにも参加していただいているというようなところもございますので、そういった港区と慶應大学の例も参考にしながら、区としてもどういったことができるのか考えていきたいと思います。

 以上です。

○佐藤委員
 ありがとうございます。

 芝の家に関しては、本当に全く何のルールもなく、そして内発的なルールづくり、全部人材が請け負っているというところがあるわけです。その核となる人材というところが、やはりテーマになっているというふうにお聞きしております。私は少しかかわらせていただいているところでもありますので、大変興味を持っております。どうぞ推し進めていただければと思います。

 以上です。ありがとうございます。

○渡部(恵)委員
 それでは、資料1から質問をさせていただきます。

 ほっとプラザはるみがこれから地域の核となっていく、そのまず第一歩を踏み出すためのさまざまな取り組みについて、本当に第一歩を地域の方々と話し合っていらっしゃるということを、今、前委員への御答弁から私も理解しております。

 その上で幾つか深掘りをさせていただきたいんですけれども、情報発信基地としていくということと、多世代が交流できるような、さまざまなフロアづくりをされている。また、趣味を通じたコミュニケーションも育みます。そうしたことをおっしゃっているんですけれども、具体的には、今、皆さんと話し合いの最中ということではありますが、どういう方向に、区は向かっていらっしゃるのかということをもう少し具体的に教えていただけますでしょうか。

○栗原副参事(計画・特命担当)
 3点御質問をいただきました。

 まず、1点目でございます。情報発信をどのようにしていくのかという観点です。

 資料1の別紙の2枚目に各階平面ゾーニング図がございまして、こちらの1階、一番下でございますが、展示スタジオというものを設けてございます。中央エントランスのあたりでございます。こちらに活動の様子ですとか、活動報告のようなものを掲示していただきまして、こういった活動をやっているのであれば入ってみたいですとか、そういったものが見えるような形にしようと思っているのが具体的な情報発信の一つでございます。さらに、施設設計の観点とはずれますが、今後、運営上の課題として考えておりますのは、いかにして情報発信をして、皆さんに参加していただくかということも考えております。それはまた、今、インターネット等の情報ツールも発達しておりますので、そういったものも使いながら発信をしていこうと考えております。

 続きまして、2点目の多世代交流についてでございます。

 こちらも平面ゾーニング図でいいますと、1階の左手の部分に多世代交流スタジオ、イベントスタジオというものを今回新たに設けております。こちらは、外側から一体となって見えるような、例えばガラス張りのような形ですとか、そういった入りやすい工夫をいたしまして、特に目的がなくても、1階で何をやっているのかというものが見えるようなしつらえにいたしまして、そこに入って皆さんで交流ができるような施設設計を考えております。具体的には、先ほど前委員の御質問の中で回答させていただきましたが、港区の芝の家のような縁側のようなスペースを設けまして、そこに座って誰かとお話ができるというようなことも考えております。さらに、土日などにはイベントなどができるように、1階は広くスペースをとりましたので、例えばマルシェなどのイベントをして、そこに新しい、何か興味を持った方に御参加いただけるようなことも考えております。

 さらに、2階でございますが、多世代スタジオといたしまして、ここのスペース、例えばシニアの方のサークルですとか、囲碁のサークルですとか、あとは学生や社会人の方が勉強できるような会議室としての使い方ですとか、あとは親子スペースなどのような使い方もすることによって、レストランですとか、料理スタジオもございますので、料理スタジオなどでは子ども食堂ですとか、シニア、御高齢の方が今おひとりで暮らされているときに孤食にならないようにというようなところで、いろいろな方と食事がとれるようなことも多世代交流として考えているスペースでございます。

 続きまして、趣味を通じたコミュニケーションというところで、3階部分でございますが、アクティブスタジオ、3階の左上でございますけれども、こちらは卓球ですとか、ダンス等のサークル活動などをすることを考えております。また、音楽スタジオといたしまして、これまでこの施設にはなかった防音のスペースを設けまして、こちらで合唱ですとか楽器の演奏なども皆さんでできる、そんな趣味を通じたコミュニケーションができるという場所、さらに左手にございますのが工作スタジオでして、ここで工作の得意なお年寄りの方がお子さんに何かDIYなどを教えられるようなスペースを考えております。

 さらに、3階の右手の部分でございますが、温談浴という新たなスペースを設けました。温談浴といいますのは、服を着たまま入れる床暖房のようなお部屋でして、例えばですけれども、芝のマットを床に敷きまして、そこで座りながら交流を深められるというような場所を、今回、この施設の目玉となるようなところとして考えております。といいますのも、こちらは還元施設でございますので、還元施設であるところの清掃工場の蒸気を利用した形で温談浴、もしくは夏場は冷房としても使用いたしますので、そういった温かさ、涼しさなどを皆さんと交流しながら楽しめるような、そういったコミュニケーションができるような場所として想定をしております。

 以上3点、施設の概要でございます。

 以上です。

○渡部(恵)委員
 ありがとうございます。

 これまでの箱物のような、従来どおり区が区民サービスとして会議室等々をこれまでもつくっていらっしゃいましたけれども、それとまた違う発展性を持たせた、さまざまな交流が深められるお部屋をつくっていらっしゃるなということを伺わせていただきました。その上で、現在いただいているお声ということで、人材育成のところには、しっかりと運営をしていける人材育成が必要ですとか、また個々の趣味の集まりだけでは全体がまとまらないよねというお声もあります。今のままですと、情報発信をしていくということで、自然に人が集まってくるような取り組みの方向性ということについては、どういうふうに考えているのかなというふうに、お話を伺いながら、思いました。

 文科省が、地域の核となるドイツ型のスポーツクラブを各地域でつくりなさいということを随分前から推奨しておりますけれども、ドイツ型のスポーツクラブのお話は、釈迦に説法でございますが、皆様御存じのとおり、地域の核となるものです。また、スポーツを通しまして、お年寄りが毎朝集まれるような場所があり、子育てをしている人たちがそこでお子さんを預けて、テニスやヨガなどに興じたり、またプロサッカーチームが健康増進においてサポートしていく、そのような地域の中にある実際のスポーツクラブのクラブハウス的な役割を通して、ここがコミュニティの拠点になっているというのが本来のドイツ型スポーツクラブのあり方で、文科省は、これからこうした地域自治力を高めていく中で、このような施設をつくっていく方針を打ち出しております。

 そうしたことを考えますと、今、区が一生懸命地域の方と一緒に、さまざまな方向性に向かって可能性を見出している最中とは思いますけれども、多世代の方が、まさに指摘されている言葉そのものだと思うんですが、趣味の集まりということももちろん大切なんですけれども、もっと広く気軽にそこに来て、多世代、おじいちゃん、おばあちゃんにちょっと子供を見ていてねというような託児的な意味合いを持たせていく方向ですとか、もっとドイツ型のスポーツクラブのような自由さと闊達さを持ちながら、地域の核となっていくような方向性ということについて、どのようにお考えでしょうか。

○栗原副参事(計画・特命担当)
 ドイツ型のスポーツクラブの例にもございますとおり、どのように地域のコミュニティというものを根づかせていくのかというところでございます。

 今回、運営上の課題として意見の抜粋を載せていただいておりますけれども、やはりある程度の時間はかかるものだと区としても考えておりまして、本年度、区として運営上の課題に関してどのように検討していくのかということを取りまとめまして、また来年度早々に運営上の課題に関して、地域の住民の方を入れて皆さんと議論をしていこうと考えているところでございます。今もそうですけれども、1階部分に地域活動スタジオというものを置いておりまして、ここで先ほどおっしゃっていたような、地域の方同士が、誰々さんがいるなというのを見て、そこでまたつながっていくような場所も設置しております。あとは施設の部分をどのように使っていくのか、どのように使えるようなものにしていくのかというのは、やはり区だけではなくて、地元の住民の方の意見ももらいながら、さらに住民だけではなくて、いろいろな組織体というものが晴海地域にもございますので、そういった方もしくは学の意見なども来年度いただけるようなことをまた検討しながら、まとめてまいりたいと思っております。

 以上です。

○渡部(恵)委員
 ありがとうございます。

 ここは、もともとほっとプラザはるみというところでスタートしておりますので、温談浴が目玉というふうにお考えということでございます。これから1万2,000人の全く新しいまちができる中で、その中の拠点として、1階だけであれば、割と顔が見える関係もつくりやすいかもしれませんが、建物が縦になっていくということもあるので、すぐドイツ型スポーツクラブのようなものをそのまま日本の習慣の中に持ち込むということは非常に厳しいかなと。また、このように各階層をもちまして、そこの中でいろいろな活動が始まっていくので、そこの縦と横を結んでいくようなことは非常に難しいかもしれませんが、何しろ新しいまちができる、そして新しい取り組みということで、地域自治力を増していく、地域の課題はやはり地域の方々で解決していく、本来のプロアクティブ・コミュニティの方向性に向かって御支援いただけますようにお願いしたいと思います。ありがとうございます。

 そして、資料2について質問させていただきます。

 まず、少し個別の質問をさせていただこうかと思います。防災拠点の認知度が大分高まってきてよかったなというふうに思っておりますが、災害時に情報を得る手段として有効だと思うものというところで、防災行政無線が2位に位置づけられています。しかし、今回のスーパー台風と言われるような大型の台風で豪雨、また暴風、そのような中で防災行政無線というのは聞こえにくいという問題ももちろんありますし、この活用は厳しいのではないかなと。地域の方に避難をお願いしたいときに、もちろん行政無線を使うということを手段として考えておられると思いますけれども、このほかに、実際、今回、聞こえにくかったとか、使われなかったということももちろんあるんですけれども、スーパー台風などの大型の暴風雨が来たときに、防災行政無線についてどのようにお考えなのか。災害情報を得る手段として第2位ということで、これだけ多くの方が挙げていらっしゃるということは、高齢者の方々もすごく多いのかなというふうに推測しているんですが、まず、この点をどのようにお考えか、お聞かせください。

○菅沼危機管理課長
 今、委員御指摘あったとおり、暴風雨が強い段階における防災行政無線の聞こえづらさとか汎用性の部分については、我々は従来から一つの課題、懸念としているところでございます。一方で、そういう意味で言うと、今回は避難勧告というレベルまで達していないというところもございましたけれども、委員御紹介いただきましたとおり、防災行政無線は使ってございません。

 ただ、一方で、台風が、今おっしゃったスーパー台風、超大型台風といった中で、ある種、タイムライン、時間的なスケジュールの猶予が許す中で、強まる前の避難指示に関しては、当然、有効、有用なものというところと、一方で、行政無線の設置箇所数を、わずかながらという言い方をしてしまいますけれども、一つ一つ民間のビルにお願いして、設置箇所数をふやしているというところも、実際、私どもは地道な取り組みとしてやってございます。したがって、調査の2番目に挙げられている部分につきましては、我々は、大事な大事なツールの一つとして今後も当然充実、拡充していきたいという思いもございますし、それを補完する、相互に連携し合うという意味でいうと、ほかの例えば緊急告知ラジオであったり、ホームページであったりという有効なツールもあわせ持って情報伝達をより確実なものにしていきたい、そのような考えでいるところでございます。

 以上です。

○渡部(恵)委員
 まさに、今後の情報ツールとして、より確実に届くものということを考えていただきたいと思ったので、この質問をさせていただいたんです。

 今、防災マップアプリの加入率ということもお伺いしたいと思うんです。私どものまちは幸いなことに大きな被害という点では、人がけがをするとか、命にかかわるようなことは起きていませんが、中には情報が一歩、二歩おくれただけで、自治体でそういうケースもありますので、高齢者の方ですとか、障害がある方に情報手段としてより確実に届く方法をぜひお考えいただきたいと思います。

 また、防災マップアプリを私も入れているので、今回、区が臨時に自主避難所をつくったということもすぐに情報が入ってまいりました。そうしたツールを持っていることによって、情報を有効に得る手段にもなっていくと思いますし、また、加入率を今後どのように上げていくのかということも含めまして、区民への周知についてお伺いいたします。

○岡田防災課長
 防災マップアプリについてでございます。

 防災マップアプリにつきましては、基本的には、防災拠点の周知ですとか、帰宅困難者支援施設の周知というのがそもそもの目的ではございますけれども、今回の台風のように、自主避難所の開設ですとか、これまでと違った周知をマップアプリでさせていただいたところでございます。これとあわせまして、ハザードマップ等も情報として載せさせていただいている中で、これまでの地震という観点だけではなくて、風水害も含めまして、自然災害を全体的に捉えまして、防災マップアプリの普及啓発を図っていきながら、ダウンロードの件数を伸ばしていければいいのかなというふうに考えているところでございます。

 加入率でございますけれども、8月末現在で1万2,515件となっておりまして、これ以降、先日の台風でまたさらにダウンロード件数がふえまして、ハザードマップをダウンロードしたいという方がかなりいらっしゃった中で、今、正確な数字は御提示できないですが、1万4,000件程度のダウンロード数となっているところでございます。

 以上でございます。

○渡部(恵)委員
 やはり必要な情報を区民自身がとりに行けるようなやり方が大切ですので、どうぞこれからもよろしくお願いします。

 そして、前委員からの御指摘もございましたが、私もさまざまな場で何度か質問させていただいておりますが、どうしても下位に位置づけられてくる1から5番の中のコミュニティの育成について、区民の意識が、コミュニティに参加するには地域のお祭り等々に参加したいというお声もあるようではございますけれども、コミュニティの育成という点が余り上位に上がってこないのが非常に残念だなと常々思っております。

 と申しますのも、上位に位置づけられている、区民が区の施策として一番重要だと考える1から4まで、子育て支援においても、高齢者福祉・介護や、防災対策においても、実は全部地域のコミュニティが核になっていることが非常に重要ですよね。そこが、どうも区民の認識とつながっていっていないなということを常々思っております。子育てにしても、高齢者にしても、見守り体制ですとか、そういうことも非常に大事ですし、コミュニティの中で子供たちが成長していくということも、地域、教育の中でもとり行われていることです。ましてや、防災・防犯は地域の目が大事かと思っておりますので、ここをどういうふうに、これからコミュニティこそがベースになって、こうしたことができるのだという方向性を区が打ち出していくのかという思いについてお伺いさせてください。

○山﨑政策企画課長
 委員おっしゃったように、コミュニティの育成は、まちの中で人が住んでいくに当たって、本当にベースとなる部分でもございますし、特に中央区の場合は人口の流入が増大している中で、新しい住民の方々とこれまで住んでいた方々、また、今は新しく住まわれて、もう10年たっていらっしゃるような区民の方々も多くふえてきている状況の中ですので、そういった融合というのはかねてから課題というふうに認識はしておりますけれども、これからもなお一層、まだまだこれから20万人都市に向けてふえていくという推計もされているところですので、そこは重要なところだと思います。

 ただ、こうした世論調査の中で、ここがアンケートの調査の中で低い部分として出てくるというのは、無意識の中の意識というわけではないんでしょうけれども、普通の生活の中でのコミュニティという中では、それほど大きな不満といいますか、そういったものは余り見受けられないのかなと。お子さんがいれば、保育園や幼稚園、学校などのコミュニティとのつながりもございますし、また高齢者の中でも、敬老館ですとか、シルバー人材センターですとか、そういったところに出られている方は、そういう意味では、比較的緩やかな、あるいは密接なというところもございますが、そういうコミュニティも当然生きているところだと思います。ですので、日常の中で改めてコミュニティの育成ということを問われたときに、積極的な取り組みがどうかという意識の部分での結果なのかなというふうに思っております。そういう積極性というものは、やはり自分が本当に必要と思った段階で顕在化してくる部分というのもございますので、先ほどおっしゃったように障害者ですとか高齢者の、例えばひとり暮らしの方の見守りですとか、あるいは何かあったときのサポートですとか、そういうものはやはり地域のかかわり方が大変重要なものですので、そういう観点で見ていく必要があるのかなというふうに思います。

 ですので、先ほど温浴プラザの話もございましたけれども、20年ぐらい前の住民が少ないところから、今、急激にふえてきていて、そういう中で新しい形を区でも模索しているような段階ですので、そういった観点は積極的に取り組みの方向性を示していく必要があるんだろうかというふうに思います。その辺は、コミュニティの部署とも連携しながら、区の全体の方向性、施策として取り組んでいく必要があろうかというふうに考えてございます。

 以上です。

○渡部(恵)委員
 ありがとうございます。

 先日、視察させていただきました函館市においても、また秋田市においても、地方都市は人口減少ということ、高齢化社会に突入しているということを想定した、さまざまな取り組みが進んでいるということを学ばせていただきました。私たちのまちは、まだまだ人口が伸びてまいりますが、東京の人口のピークも2025年ですし、やがてゆっくりと人口が東京も三、四十年かけながら減っていく中で、今、満足と答えている方が実際は多いんですけれども、意識せず、コミュニティが生活の中に溶け込んでいるからということで、今、御答弁いただいたとおり、顕在化してきたときに数値にあらわれるということも確かにあると思います。

 これから向かっていく人口増加、そして、やがて自然減で人口が減っていく20年後、30年後を見据えた中で、コミュニティのあり方、育て方、またプロアクティブ・コミュニティということを、晴海を中心に、きっかけとして、また波及していくような方向性に向かっていった、さまざまな施策を今から打ち出していっていただければと思います。よろしくお願いいたします。

 終わります。

○青木委員
 それでは、私からは資料1のほっとプラザはるみについてのみお聞きしてまいります。

 まず、今回、資料をいただきまして、いい意味でも悪い意味でも大変な違和感を感じています。いい意味でも悪い意味でもですよ。というのは、これまでいただいた資料をさかのぼっていきました。ほっとプラザはるみをリニューアルすると。これは、晴海における、あるいはHARUMI FLAGの中におきまして、大きな事業の一つであります。さかのぼって、これからは用途変更をするということで、東京都の土地であるので、東京都の許可が必要であるというようなことで、いろいろと資料をいただいております。ようやく東京都からオーケーが出たと。これから具体的な詰めに入る。どういうものが出てくるだろうなと大変興味を持っていたわけです。そこで、今回、この資料をいただいたわけですが、余りにもすばらし過ぎる。ある意味、もうでき上がっている。

 一つ一つ具体的にお聞きしてまいります。

 まず、地域住民によるワークショップ、全6回です。これも漏れ聞いてはおりましたが、具体的に地域住民によるワークショップは、どういう方が何名、そして全6回でどういうことを話し合ったのかということをまとめてお聞かせください。

○栗原副参事(計画・特命担当)
 ほっとプラザはるみのワークショップについて、どういった方、何名、どういったことをしたのかという御質問について回答いたします。

 まず、ワークショップのメンバーについてでございますが、ほっとプラザはるみの改修におきましては、先ほど委員の御指摘がありましたとおり、もともと平成29年11月9日に、まず企画総務委員会で、月島地域における公共施設等整備の方向性についてというところで、ほっとプラザはるみだけではなくて、晴海四丁目の複合公共施設等の話も含めて御報告させていただいたのが1回目でございます。本年6月6日に改修計画について、東京都から還元施設の改修内容について承諾をいただいたということの報告をさせていただいております。そういった意味では、今回の報告が3回目となるものでございます。

 このような改修の検討の流れにおいて、今までも地域の方に御説明をいたしまして、意見を伺いながら検討を進めていたところでございます。本年度ワークショップを開催するに当たりましては、これまで御意見を伺ってきました晴海連合町会、晴海地区将来ビジョン推進会議から構成員の御推薦をいただきまして、御参加いただいたところでございます。これが、まずメンバーです。

 何名かというところでございますが、ワークショップの構成員といたしましては、晴海連合町会の推薦の方が8名、晴海地区将来ビジョン推進会議の推薦の方が8名、合計16名でございます。

 ワークショップの内容がどういったことかというところなんですけれども、全6回の中の、まず第1回目といたしまして、10年後の月島地域、晴海地区のありたい姿はどういったものなのかというところと、10年後のほっとプラザはるみのあるべき姿というものを、これから選手村ができて、その後、住民が入ってくるというような地図を交えながら、まずイメージを膨らませていただいたというのが第1回目でございます。第2回目といたしましては、ふらっと立ち寄れる施設として、どんな仕掛け、活動をしたらいいのかというようなところを御議論いただきました。第3回目におきましては、健康増進、リラクゼーション、交流機能を備えた地域コミュニティの醸成につながる施設とはどういったものかということを検討していただきました。第4回目は、ほっとプラザはるみの改修コンセプト及び改修計画案につきまして、今までの御意見を踏まえたものを作成して、さらにそれをもとに御議論をいただいたところでございます。第5回目では、その議論を踏まえて、ほっとプラザはるみの改修計画案について御議論いただきまして、第6回目の最終回で今回報告させていただいたもののもとの部分でございますけれども、ワークショップとしてのほっとプラザはるみ改修計画案のまとめについてというところと、改修後の施設における地域主体の活動の課題について御意見をいただいたというものでございます。

 以上です。

○青木委員
 わかりました。メンバーの個人名を出すことはできないと当然思いますし、これまでの区のやり方としても、こういったものは議事録はとっていないということですので、今、大体のお話を伺いました。

 我が会派の高橋元気議員は、地元が晴海です。地元の方から大変相談を受けておりまして、今聞いていてわかるように、まずはなぜほっとプラザはるみを改修しなければいけないのか、今ある温浴施設はなぜ要らないのかというところからすると、このメンバーの中に晴海に住んでいる方が何名ぐらいいらっしゃるのかわかりませんが、いわゆる地域の方という、地域の方というのも漠然としていますので、私も余り使いたくはないんですが、少なくとも温浴施設は人気がありましたよね。

 欠点の1つといえば、ロケーションです。今の場所は晴海の端のほうにあり、ロケーションが悪い。例えば月島から行くにも歩いて30分ぐらいかかる。ただ、今後のことを考えていきますと、晴海の人口が倍になったときに、晴海の中心にあるわけです。そのときに、わざわざ今人気のある温浴施設を6回の話し合いの中で新しいものに変えていくと。キャッチフレーズが、懐かしくて新しいとありますが、今ある温浴施設も十分懐かしくて新しい。今後の新しい住民の皆さんにとっても人気が出る可能性もあるわけです。

 済みません。質問に戻ります。

 ということで、今お話を聞いていますと、順調に進んでいったように聞こえますが、実際に高橋元気議員のところには、さまざまなクレーム、御相談の中で、この話し合いは毎回紛糾していたという声がありました。結論ありきで、かなり反対意見も出て、紛糾もあった。うまく説得されて統一できた意見もあったかもしれませんが、反対意見もあったわけですよね。その反対意見については、どのように処理をしたのか。例えば、多数決によって決めたのか、あるいは今おっしゃったように温談施設を残しますということで、それが一つの材料になったのか。なぜ温浴施設がなくなってしまったのかということを、済みません、私の持ち時間は少ないので、簡単に御説明ください。

○栗原副参事(計画・特命担当)
 なぜ温浴施設をなくすことになったのかというところの御質問として、回答させていただきます。

 まず、ほっとプラザはるみは開設から20年経過しておりますので、ちょうど大規模更新の時期だということと、あとは東京2020大会後に晴海地区に新しいまちができるというところ、人口がふえることを踏まえまして、地域のあらゆる世代が集い、にぎわいと交流、地域コミュニティの拠点となる施設にしていこうというところが、まずこれまで、本日を含めまして3回、委員会に報告をしてきた中で、やはり根底にあるものでございます。

 さらに、ほっとプラザはるみの近辺においては、公共施設のための用地が限られているというところで、資料1の別紙の1枚目のちょうど左側の背景の下でございますけれども、晴海五丁目近辺、ほっとプラザはるみ近辺の地図の概略図を載せてございます。ほっとプラザはるみは、先ほど委員のほうからも御指摘がございましたとおり、ちょうど真ん中の地域にございまして、赤の点線の部分というのが晴海の選手村跡地で、この中に新しく1万2,000人の方が住まわれるという状況でございます。青枠の部分が公共施設でございまして、晴海五丁目の小中学校、晴海四丁目の複合公共施設の2つに関しては、今後、東京都のほうから土地を取得して新たに区がつくっていくものでございます。ほっとプラザはるみに関しましては、今、区で持っているものでございますが、これ以外にスペース、公共施設として予定されているものがないという状況です。ほかの地域にございます講演会ですとかダンス教室等に利用されているような社会教育会館、子育て交流サロン、学童クラブ室に利用されているような児童館、あとはコーラス、英会話等に利用されているような敬老館などについては、今後この地域に新たにつくるということが難しいという状況でございます。限られたスペースの中で、社会教育会館、児童館、敬老館で行っているような地域コミュニティの多様な活動を行えるようにするためには、やはり多目的、多機能な空間を広く整備する必要があるということから、温浴施設からの転換を図ることとしたというところでございます。

 ワークショップの中でも、当然、温浴に関して存続すべきだという御意見も出ておりました。この施設で特に御高齢の方からの御意見もいただいているところではございますけれども、現に使用されている方からすると、なぜなくすのかという御意見も多くいただいているところでございます。ただ、この施設の20年後ですとか、将来を考えたときに、今のままの利用形態で本当にいいんだろうかという御議論、御意見が、まさにワークショップの構成員の方からも出ておりまして、ワークショップがまとまったのも、今の利用だけではなくて、やはり将来の晴海をどう考えていくべきなのかというような御意見が出て、最終的には今、区としてワークショップの結果を踏まえて御報告申し上げている改修の内容にほぼ決まったところでございます。

 改修前の温浴施設が持っていました健康増進、リラックス、あとは交流機能、地域の方と交流ができるような機能を、改修によって、より一層充実させていこうというように考えまして、先ほど温談浴の話もさせていただきましたが、今回、さらにシャワーステーションのスペースを割と広くとっておりまして、ここも施設の目玉となるようなものとして、今まだ、これから基本設計をまさに進めている段階でございますけれども、今後、来年度の実施設計の中でも詳細に関しては検討してまいりますが、例えばシャワーステーション、ミストシャワーが出るですとか、泡シャワーが出るですとか、今あるような通常のシャワーとは違う、温浴施設から転換を図るというところで、何か人に興味を持っていただけるような、目玉となるものとして今後考えていこうと思っております。

 以上です。

○青木委員
 そうですね。今おっしゃったように、私も、今回、具体的な案が出てきたときに、まず思ったのが、これまでの中央区ですと、児童館や区民館、社会教育会館が担っていたような役割だなと。これをここに持ってくるということは、晴海にも特別出張所はできますが、そこにこの施設はできないので、こちらにつくる、それとも別にもつくるのかということを1つ確認させてください。

○栗原副参事(計画・特命担当)
 特別出張所につきましては、晴海四丁目の公共施設の中のちょうど1階部分につくりますので、今回想定しておりますのは、先ほど申し上げたような社会教育会館、児童館、敬老館などの利用形態が本施設でできるように考えて設計をしたものでございます。

 以上です。

○青木委員
 晴海特別出張所にも、その機能は持たせるわけですよね。晴海にもできますよね。

○栗原副参事(計画・特命担当)
 資料1の別紙の1枚目をごらんいただきますと、先ほどの1番の背景の下に晴海五丁目近辺の概略図を載せておりますが、ここの右側に晴海四丁目公共施設という記載がございまして、こちらには、まず特別出張所、保健センター、図書館、認定こども園、おとしより相談センターをつくる予定でございます。ですので、特別出張所自体は晴海四丁目に置くものでして、ほっとプラザはるみのほうには特別出張所の機能はないです。

 以上です。

○青木委員
 私の説明がわかりづらいなら、済みません。今おっしゃったように、晴海四丁目公共施設の中に特別出張所が入りまして、今回新しく御提案いただいたほっとプラザはるみの機能というものは、どちらかというと晴海四丁目公共施設、特別出張所、ほかの場所、月島でいえば特別出張所の中に含まれるような機能であるという印象を持ちました。そこまではよろしいでしょうか。

 その上で、ほっとプラザはるみ独自の機能といたしまして、今おっしゃったように、これから長期的な視点で見ていった場合、前委員も質問なさったように、新しい住民がふえるということで、コミュニティの場、コミュニティということが一つのポイントになってくると思いますが、現在の温浴プラザ、ほっとプラザはるみも十分その施設になっている。例えば、お子さんのためのじゃぶじゃぶ池があったりですとか、温浴プールではシニアの方がウオーキングで毎日通っていらっしゃったり、若い方も泳いでいらっしゃったり、ジャクジーもありますし、十分コミュニティの場になっていたと思うんです。

 ですから、私は、温浴施設をさらに改善するような、それを上回るコミュニケーションの場というものなら納得はいたしますが、例えば温浴施設をなくして何が出てきたかというと、食を通じた交流フロアですとか、健康、それから屋上の野菜スタジオ、野菜を育てるとか、それが悪いと言っているわけではないんですが、今人気のある、あるいは必要とされている目的である温浴施設をなくすということは、すごく唐突に感じました。食を通じた交流フロアって築地のことかなと思うくらいダブっていますし、これは具体的に言っても仕方ありませんが、新しいものが幾つか出てきますよね。新しい食とか、野菜をつくるとか、それはどういうところから出てきたんでしょうか。

○栗原副参事(計画・特命担当)
 まず、温浴施設が今の機能で十分ではないのか、なぜ変えるのかといった御質問として、お答えさせていただきます。

 まず、先ほども申し上げましたとおり、新しいまちになりますので、新しい人がふえていくという中で、いかにして限られた公共施設を、その地域に必要なものに変えていくのかという考え方が根本にございまして、先ほど申し上げたとおり、この地域ではコミュニティの育成にかかわるような社会教育会館、児童館、敬老館などの機能を持った場所、スペースを確保していくべきだという考えに基づいて、改修の計画案を作成させていただいたところでございます。そこで、現状ございました温浴施設の機能の代替といたしましては、先ほどごらんいただきました別紙1枚目の地図のほっとプラザはるみの向かいにできます晴海五丁目小中学校には温水プールを設置いたしまして、こちらを一般開放していく予定でございますので、今、温浴施設のところで歩行などで活用していた方に関しましては、晴海五丁目の小中学校の温水プールを御利用いただきまして、健康増進等をしていただきたいというように考えております。

 先ほどのレストランと料理スタジオの観点で、新たに料理スタジオというものが出てきたのではないのかというところでございますけれども、もともと、今も2階にはレストランがございまして、2階をどういったところとしてつくっていくのかというところで、食というものを交流のテーマといたしまして、レストランのみならず料理スタジオ、こちらのスペースもそんなに大きいものではないんですけれども、ここにキッチン、料理できるようなスペースを置きまして、そこを活用した交流の場、先ほども申し上げましたとおり、この施設としては、交流をメーンとしておりますので、何かそこを活用したものとして設計したいというような考え方から料理スタジオにしたものでございます。

 屋上の野菜スタジオに関しましては、ここでどういったことを考えているのかといいますと、プランターで、例えば地域の皆さん、お子さんも一緒に参加していただいて枝豆等をつくって、そこの収穫祭を地域イベントとして開催して、そこでつくった野菜などを使って、フリースペースでバーベキュー等ができるような場所として考えておりますので、そこでバーベキューなどをいたしまして、地域の交流をさらに深めていく。それが多世代交流につながるような場所になるようなことを、ワークショップの中での御意見なども踏まえまして、考えて設計をしたというところでございます。

 以上です。

○青木委員
 食については、わかりました。いろいろな意見が出た中で、ちょっとはあったのかもしれない。さまざまな考え方がありますので。

 今、代替施設としては、これまでもほかの議員も別の委員会でも説明されたときに、必ず小・中学校ができますので、そこの温水プールを開放しますので、そこを使ってくださいと。しかしそこが、やはり一番わかっていらっしゃらないのではないかと。ほっとプラザはるみはシニアの方の御利用が多くて、泳ぐのではなくて、歩いている方が多いんです。これからどういう方がお使いになるかわかりませんが、決して代替施設にはならない。かわりの施設にはならないということを私は申し上げておきたいです。

 もう一つ重要な点です。今回、まちづくりということで、運営にはマンパワーが必要、運営を支える人材育成が必要とありますが、これも何だか唐突に感じました。これまでですと、中央区がこういう施設をつくりますよと、まず出てきて、その後で、これは区が直接運営します、指定管理にしますというようなことを決めていくんですが、これを読んでいますと、運営を担える人材育成が必要、後半には運営主体、無償ボランティア、有償の専任担当者などを組織化しとあります。これをプロアクティブ・コミュニティの一つの形態として捉えているなら、そう捉えますが、私が読みますと、これは指定管理のことなのか、あるいは完全に地域の方にお任せして、そういう人材を育てて、もう皆さんでやってくださいよということなのか。青文字になった運営上の課題って、具体的にはどういうことですか。ほっとプラザはるみが決して黒字ではないということはわかっております。シニアの方は無料ですし、サービス施設ですので、経営上のことを言ったら、さまざまな問題があることはわかりますが、ここでいう運営上の課題、これがまた急に出てきたというところです。この内容をお聞きします。

○栗原副参事(計画・特命担当)
 まず、2点ございまして、1点目がプールそのものが代替施設にならないのではないのかという点でございます。

 今でも区の総合スポーツセンターですとか、個人開放を行っております小・中学校の温水プールにおきましても、泳ぐコースのほかに、歩行コースというものを設けておりますので、今回、晴海五丁目の小中学校に設置するプールにつきましても、歩行コースを設けることが予定されておりますので、運営に関しては今後になりますが、歩くことも可能ということは皆さんにもお知りおきいただきたいということが、まず1点目でございます。

 2点目でございますけれども、ワークショップの資料の中で運営上の課題に関するワークショップにおける意見というものがございまして、まず運営上の課題とはどういった意味なのかということです。

 この施設そのものがプロアクティブ・コミュニティの醸成施設になるように考えていきたいという区の考えに基づきまして、いかに住民の方に参加をしていただくのかということを念頭に考えておりまして、では、プロアクティブ・コミュニティで100%住民の方がいきなり運営できるかというと、組織母体をどうするのかですとか、それこそここに書いているような人材の話ですとかが出てまいりますので、運営上の課題といいますのは、指定管理になる可能性も、まだ今後の検討ですけれども、あるんですが、指定管理とした場合でも、住民活動の参加というものを指定管理の中にどのように組み込んでいけばいいのかというものも課題としてはございますので、そういった運営を、区民の方に滞りなく使っていただくことと、住民の方にうまく参加していただくことの両立というものをどうしていけばいいのかということも含めての運営上の課題でございます。経営ではございませんで、住民の方がいかに参加して運営できるかといった意味での記載でございます。

 さらに、ここに書いてございますのは、ワークショップで住民の皆様から出た意見というものを抜粋しております。その前後の部分もございます。ただ、抜粋になってございますので、ちょっと唐突感のある部分もあるかとは思いますが、これに関しても、また来年度も検討してまいりますので、御理解いただければと思います。

 以上です。

○青木委員
 一応6回のワークショップを行ったということで、その内容を誰も客観的には見ることができませんので、もうこれは水かけ論になってしまいますが、実際、地元では、今回陳情が出ていますね。これはもう企画総務委員会委員に陳情ということで配られておりますので、ここで言っても大丈夫かと思いますが、陳情が出ておりまして、それでは足りないということで、請願に向けての署名集めも既に始まっていると。そういう意見も高橋議員のところに入ってきております。地元ですので。

 ということは、やはり6回のワークショップというのが、効率的に使われなかった、効率的な運営がなされなかった。地域の方も含め、6回も皆さんに集まっていただきながら、このような新しいアイデアもあり、全てが悪いと私は申しておりませんが、新しいアイデアも組み込みながら、なぜ人気があった温浴施設については、温談浴ですか、目玉とおっしゃいましたが、これは決して目玉にはなり得ない。こういう形でしか残せなかった。そのかわりに野菜スタジオですとか、スポーツスタジオですとか、キッチンスタジオですとか、そういう何か目新しいものはつくるけれども、ずっと晴海にあって、みんなに愛されていた施設がなくなってしまうということを大変残念に思います。

 以上です。

○礒野委員長
 ただいま理事者報告の質疑半ばでありますが、暫時休憩といたします。再開は午後3時15分といたします。よろしくお願いいたします。

(午後3時3分 休憩)


(午後3時15分 再開)

○礒野委員長
 それでは、休憩前に引き続き、会議を開きます。

 発言を願います。

○小栗委員
 それでは、私からも資料1の温浴プラザについてお伺いしたいと思います。

 今までいろいろやりとりがありましたが、ワークショップという形でいろいろ検討するというのは大変いいなというふうに思ったんですけれども、ワークショップでやるというのを、6月の委員会のときとかは特にそういう報告はなかったように記憶しているんですが、いつからいつまでの間に6回をやったのかという点をお示しいただきたいというふうに思います。

 それと、地域コミュニティの核となる施設にするということで、多世代が使えるものにということでコンセプトを設定していらっしゃいますけれども、多目的というのが無目的化しないかという心配があるんです。1つは、敬老館を晴海地域につくってほしいという声が以前からあって、署名なども集めて提出されているというふうに聞いているんですけれども、そういう声が反映されたものになっているのかというふうに思うと、今までもいろいろありましたけれども、タイムシェアですか、時間ごとに区切って利用しようというやり方をとるというようなお話もありましたので、そういう意味では、いわゆる敬老館のような、いつ行ってもいいし、いつ行っても高齢者向けのものもやっているというような施設にはならないのではないかという点について、見解を伺いたいというふうに思います。

 それと、問題になっている温浴施設ですけれども、この問題について、私も6月の企画総務委員会でも発言させていただきました。もともと温浴施設というのがほっとプラザの一番の中心の施設だったわけで、そういう意味では、これの存続をすべきではないかということをその場でも訴えましたが、先ほども話があったように、近くにできる小・中学校のプールの利用ということで、今もそういうお話だったんです。月島三丁目のプール利用についても、この間ずっと議論がありますが、月島スポーツプラザの改修のために月島第三小学校のプールを代替施設として利用するということになっていますけれども、結局、午前中とか早朝とか、学校をやっているときには使えないということで、そういう利用勝手の問題でも代替にはなりにくいのではないかということで、この間ずっと私たちも要望しています。同じように、ほっとプラザの温浴施設にかわるものとして、小・中学校のプールの利用というのは、十分それにかわるものになり得ないのではないかというふうに思いますけれども、その点についても、もう一度御答弁をいただきたいと思います。

○栗原副参事(計画・特命担当)
 3点御質問をいただきましたので、1点ずつお答えをさせていただきます。

 まず、ワークショップの開催でございますが、5月に第1回目を開催いたしまして、最終の6回目が10月でございました。5月から10月まで、この間に毎月1回開催いたしまして、全6回となってございます。

 2点目でございますが、敬老館の利用がこの施設でできるのかというところでございます。

 敬老館のような利用として考えておりますのが、まず資料1の別紙の2枚目でございますが、こちらの各階平面図のゾーニング図を用いて御説明をさせていただきます。

 まず、1階部分でございますけれども、先ほどおっしゃったような、入ってきてすぐ、そこで座ったり、お話ができる場所といたしましては、ここの多世代交流スタジオの部分にそういったスペース、ワークショップなどでいただいた御意見なども参考に、今後、基本設計を進めてまいりますが、畳張りの部屋のようなものを設けまして、そこにふらっと立ち寄れるようなスペースをつくることを想定しております。それが1階でございます。

 2階でございますが、多世代スタジオといたしまして、囲碁ですとか、そういったものとして使えるようなスペースも、こちらはタイムシェアにはなりますが、ここで想定をしております。先ほどの料理スタジオの観点で、孤食のお話もさせていただきましたが、そういったところにも御参加いただけるような新たな場所としても想定をしております。また、1階から3階、屋上の部分も含めまして、今、スタジオと銘打っていないフリースペースも幾つもございますので、こういった場所に椅子や机などを置くなど、そこのスペースも、皆さんで歓談いただけるようなスペースとすることも考えております。

 3階でございますが、例えばダンスのサークルが敬老館にあったりしますが、こういったものをアクティブスタジオでも御利用いただけますし、またコーラスですとか、合唱などに関しましては、音楽スタジオを使っていただけるということを考えております。

 また、改修方針の全体像の枠内にも記載をさせていただいているんですけれども、ここの施設全体として、ふらっと立ち寄れ、歩き回れる行きどまりのない散策路のように計画をしております。先ほどのプールで歩くという観点に関しては、晴海五丁目の小・中学校の温水プールをというお話でしたが、それだけにとどまらずに、1階から、例えば屋上部分まで歩いて運動ができるような、階段を使った運動ですとか、ワークショップの中の御意見ですけれども、そういったこともおもしろいのではないのかというような御意見も出ておりました。そちらに関しましては、今後の運用というところも出てまいりますが、何か上に上れるような仕掛け、例えばライトアップですとか、そういったものも利用しながら、あらゆる方法を検討した上で、温浴施設の持っていた健康増進機能に関しては向上させていくことを考えております。

 3点目でございますが、温浴施設の部分でございますけれども、晴海五丁目小・中学校に設置いたしますプールの一般開放、地域開放では代替にならないのではないかというところでございます。

 こちらの温浴施設で歩行訓練ですとかをしていただいた方に関しましては、晴海五丁目の小・中学校のプール、やはり時間がある程度限られてしまうというところはございますけれども、限られた公共施設をどう使っていくかという観点で、そちらを御利用いただきたいというところと、あとは運用上ですけれども、どういった形をとると利用しやすくなるのかということは、小・中学校の温水プールの開放において、また今後検討していきたいと考えております。

 さらに、この3階部分に関しましては、運動スタジオも設置いたしますし、またアクティブスタジオもございまして、こちらでは卓球ですとか、そういった運動もできますし、アクティブスタジオ、運動スタジオにつきましては、ヨガなどのプログラムも実施する予定でございますので、健康増進としてのストレッチですとか、そういったものもしていただけるようなスペースは、今の案の中でもございます。さらには、先ほども御説明いたしましたが、現在の温浴施設の持っておりました交流機能、健康増進機能、リラックス機能の3つの機能のうちの交流とリラックスというところを、この温談浴のところでしていただけるということを考えております。

 さらに、シャワーステーションも用いまして、ゆったりとしたシャワースペースというものをつくろうと考えておりまして、ワークショップの中からも、温浴施設の目玉となるものをつくっていくべきだという御意見もいただきまして、通常のシャワーとは違う、ゆったりとしたシャワースペースを用意する予定でおります。このシャワーステーションでは、リラックスですとか、交流機能なども増進できるようなことを考えておりますので、現状そのものではないですけれども、晴海五丁目の小・中学校のプールですとか、新しくなるこの施設内容なども複合的に考えて、今ある機能というものを皆さんで御利用いただく、いろいろな場所でまた使っていただけるというようなことを考えて、今回、計画したものでございます。

 以上です。

○小栗委員
 御説明はいただきましたが、温浴施設については、先ほども紹介がありましたけれども、区議会に陳情も出ているということもありますし、絶対に温浴施設はつくれない、再検討の余地はないということなのか、その点だけ確認をさせていただきたいと思います。

 それと、管理運営については、専門の担当者などを組織していくとか、人材育成というようなお話も出て、運営の方法については、これからまた検討していくというお話もありましたけれども、区の今の想定としては、区の直営あるいは指定管理者やNPOに委託をする等、どういう感じを想定しているのか、その点について伺いたいと思います。

○栗原副参事(計画・特命担当)
 ほっとプラザはるみの件、2点御質問をいただきました。

 まず、1点目ですが、温浴施設そのものをなくしてしまうということに関して、再検討の余地はないのかという点でございます。

 先ほど来申し上げていますように、区としては、やはり限られたスペースの中で地域コミュニティの活動を行うための施設を整備していく必要性があるということを考えておりますので、皆様からの御意見も参考に、今回は多目的、多機能な空間を広く整備する必要があるということを主たる理由といたしまして、温浴施設からの展開を図ることとしたところでございます。

 続いて、2点目でございますが、今後の運営形態について、どのように考えているのかというところでございます。

 先ほども申し上げましたが、運営上の課題に関しましては、今回、ワークショップの中でも最後に御意見をいただいて、その意見の抜粋を本資料には記載させていただいているところですけれども、来年度にどのような方たちに御参加いただいて運営の検討を進めていくべきなのか、今後、区として考えまして、それを踏まえ、それが指定管理になるのか、指定管理になった場合でも、先ほども申し上げましたが、住民の活動を指定管理の条件の中にどのように入れていくことができるのかということを、まさに今も聞き取りなどを行いながら検討を進めているところでございますので、こちらに関しては、もう少し検討のお時間を頂戴して、今後、判断をしてまいりたいというように考えております。

 以上です。

○小栗委員
 私としては、改めて温浴施設をきちんと存続させて、今までも地域の核としても大変利用されてきたものを取り入れた改修案を求めたいというふうに思います。

 次に、資料2の区政世論調査の結果の関連で何点か質問させていただきたいと思います。

 防災対策の点では、先ほども御紹介がありましたけれども、防災拠点の認知度が上がってきているということは、私も大変重要だというふうに思いますが、基本的に、マンションに住んでいる人は、地震のときなどにすぐに防災拠点に来るのではなくて、自宅、マンションで避難生活が送れるように備蓄なども用意しておいてくださいというのが基本的な区の考え方だと思うんですけれども、そういうことも周知していく必要があるのではないかというふうに考えます。この点についてはどうなのか、御答弁をいただきたいというふうに思います。

 あと、子育て支援の関係ですけれども、望む支援策としては、第1位が一時預かり保育、延長保育、病児・病後児保育で、昨年度と比べると3.2ポイント減っていると。あと、保育園・認定こども園などの施設整備についても第2位ということで、希望は大変高いものになっていますけれども、昨年に比べて8.3ポイント減少しているという記述になっています。この理由はどのように考えているのかという点と、保育園の待機児童はいまだ解消できていないわけなので、一層の施設の整備が必要だというふうに考えますけれども、この点については、どのように区としては捉えているのか、お伺いしたいと思います。

○岡田防災課長
 防災拠点についての御質問でございます。

 まず、防災拠点の認知度でございますけれども、前回から比べてポイントが上がっているところでございます。こちらにつきましては、今年度、地域防災フェアを開催させていただいたところでございます。そういった中で、各防災拠点を会場とさせていただいたところでございますので、そうした中で認知度がまた上がってきているところなのかなというふうに考えているところでございます。

 それと、中央区の場合、集合住宅の居住率が90%を超えている中で、地震災害が起きたときには、基本的には在宅避難していただくという想定をしているところでございます。区としては、マンションの方を含めて、区民の方々に備蓄の推奨をしているところでございますが、災害が長引いてきたような場合につきましては、3日以上たってきますと、皆さん、だんだん備蓄がなくなってくる中で、支援が必要になってくると思います。防災拠点には、国からの支援物資が届くということになりますので、在宅避難者に対しましても、食料等の支援ができるということで、防災拠点を知っていただくというのは大切なことなのかなと思っております。そういった中で、さまざま普及啓発事業を行いながら、防災拠点の周知、備蓄の推奨等をますます充実させて進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○山﨑政策企画課長
 子育て支援策の世論調査の成果でございます。

 確かに、先ほど委員おっしゃったように、一時預かりですとか保育園の整備についてはポイントが減っているということで、これは今まで区が取り組んできた子育て施設あるいはサービスの充実の施策に一定の成果が見られるところであろうかというふうな評価はしております。ただ、そうはいっても、先ほどおっしゃったように、待機児童の問題にも引き続き取り組んでいかなければならないですし、依然として、お子さんの生まれる数が2,000人を超えている状況、これは恐らくことしもそうなろうかというような現在の状況でもございますので、当然、子育て支援サービス、こういった観点の充実というのは引き続き図っていかなければいけないだろうというところでございます。

 また、晴海地区のHARUMI FLAGからすれば、晴海四丁目の公共施設のこども園、それからHARUMI FLAG内にも子育て支援施設を誘致するように、今、そういう方向で話も進んでおりますし、そういう計画になっておりますので、そういった観点というのは、気を緩めることなく進めてまいりたいというふうに考えてございます。

 以上です。

○小栗委員
 ぜひこの世論調査の結果を受けて、施策の充実に生かしていただきたいというふうに思います。

 もう一点、東京2020大会の関連ですけれども、期待しているという回答がだんだんふえてきて、それでも懸念があるが28%ということで結果としては示されています。マラソンのコースが札幌になってしまったということも含めると、期待度が下がったのではないかというような気もしておりますけれども、この中で示されている東京2020大会の開催に伴い懸念していることの内容を見ますと、観光客の増加による日常生活の不便さが8.2ポイント上がっていると。あと、大会開催に伴う交通規制や選手村の警備などによる日常生活への影響も6.2ポイント上がっているということを見ますと、地域的な影響度もいろいろ違うわけですけれども、やはりこういう問題での不安、悪影響についての懸念が広がっているということだというふうに思います。

 まちづくり協議会の中でも説明などがありましたけれども、そういう意見や要望に対する検討内容は、東京都からいつごろ示されるのか、その点の見通しについて伺いたいと思います。

○浅沼企画部長
 交通規制だとかセキュリティの関係で区民の皆さんが大会時に御懸念をお持ちというのは、今回の世論調査でもさらにふえたということで、区としても課題であるというふうに、従前からも思ってございますけれども、さらに認識を強くしたところでございます。

 先般、7項目の要望を出しまして、東京都、組織委員会のほうから、それに対応したような交通規制等の計画が出てきたところでございます。その後、まちづくり協議会でも御報告をしましたけれども、やはり地域の方は、まだ不十分だという認識をお持ちでございます。区としても、当然、まだこれで終わりというふうには思ってございません。12月には組織委員会のほうで交通計画をある程度固めるというふうに聞いてございますので、それまでにはきちんと区あるいは区民の皆様の思いを反映したような交通計画を策定するように、区としても働きかけをしてまいりたいというふうに考えてございます。

○小栗委員
 終わります。

○山本委員
 私からも、資料1と資料2について伺ってまいります。

 資料1、温浴プラザ、ほっとプラザはるみの改修についてです。

 温浴プラザに関しては、健康増進施設から交流・にぎわい施設へと転換するものです。そこで、私から2点質問させていただきます。これまでもるる、ほかの委員から質問がございましたが、私からは、1点目が運営方針について、2点目が名称変更についてです。

 まず、1点目です。

 ワークショップを経て改修設計の方針が具体化されてまいりました。地域住民によるワークショップの意見では、運営上の課題が挙げられています。この課題について、コミュニティの形成、マンパワーの育成というやりとりがございましたが、施設の運営コストについてもしっかり考えていく必要があるのではないか、運営上の課題の一つではないかと考えております。

 資料1、別紙の2枚目の左下に資金に関する意見がございまして、費用の算出と収支の検討が必要であると書かれております。ほっとプラザはるみの維持管理経費と収入については、これまでも委員会等々で議論がなされてきていますが、運営費が9、利用料が1といった関係にあったかと思います。非常にランニングコストがかかっていた、利用率が低かった、利用料が安いのか、そういった状況にあったかと思います。つまり、施設運営コストが非常に高い施設であった。なぜコストが高いのかといいますと、プール同様に、水回りの設備のコストが非常に高かったり、更新、メンテナンスの時期が早いといったことが挙げられております。そのため、利用率を上げるための工夫として、高齢者から子育て世代に着眼した事業が展開されてまいりました。

 これらを踏まえて、今後のこの施設の運営方針について、どのようにお考えか。また、収支、ランニングコストと使用料との関係については、どのように考えておられるのか、お聞かせください。

 そして、2点目、名称についてです。

 ほっとプラザはるみ、温浴プラザがなくなるということで、当然ながら名称は変更するものと考えております。この名称について、ワークショップ等々でどのような御意見があったのか、お聞かせください。

○栗原副参事(計画・特命担当)
 ほっとプラザはるみの改修の件について2点御質問いただきました。

 まず、1点目の運営方針、運営コストを含む点についての考えでございます。

 運営コストに関しましては、確かに、今回、平面ゾーニング図でごらんいただけますとおり、運動の施設から学習、文化活動スペース、あと食に関するような部分も含めて多様なものとなっておりますので、今、この点に関しても、実際に、例えばこれが指定管理だった場合に、どれぐらいの費用がかかるのかというのを、まさにヒアリングをしながら検討しているところでございます。ですので、今後どういった運営方法をとるのが妥当なのかというところも含めて、ヒアリング等をしながら検討を進めてまいります。

 2点目の名称変更の点でございますが、やはりワークショップの中からも、こういった名称がいいのではないかというようなところ、まさに今回改修のコンセプトとしております、はるみキーステーションのようなものも名称案としていいのではないのかというような御意見等もワークショップの中で出たところでございます。ただ、名称に関しましては、今後、運営上の課題を来年度も検討してまいりますが、その中で条例をどうしていくのかということも含めて検討を進めてまいりたいと考えております。

 以上です。

○山本委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 まず、1点目について、ほっとプラザはるみの施設に関しては、東京都との土地無償貸付契約であるということです。ただ、土地を無償で借り受けている契約であるにせよ、また公営あるいは指定管理者を導入するにせよ、しっかりとコスト意識は持つべきだと考えております。また、今後、利用者に対する説明もあるということですので、パブリックコメント等もしっかりととっていただきたいと思います。

 そして、名称に関してですけれども、できれば広く区民の方に募集をかけるなどしていただければと思います。行政のほうで決めてしまうのではなく、区民の皆さんから、こういった施設、新しくリニューアルする施設の名称を募集するといったことも1つ考えていただき、また区民の方に愛される、親しまれる施設にしていただきたいと思います。

 次に、資料2の世論調査について簡単に伺ってまいります。

 まず、1点目は、今回、7月に実施されております。毎年5月に実施されておりますが、今回、時期がずれた理由についてお聞かせください。

 また、来年に関してですけれども、オリパラの前と後では調査項目が変わってくると思いますが、どのようにお考えか、お聞かせください。

 そして、今後、中央区の人口に偏りが生じてくるかと思います。月島地域に5割の人口が集中すると言われております。この世論調査に与える影響について、何か影響などが今後考えられるのであれば、お聞かせください。

 また、この調査結果についてですが、中央区全体としての結果となっております。今後、地域別の分析なども必要になるのではないかと思いますが、見解を伺います。

○園田広報課長
 まず、世論調査の実施時期につきましては、最終的には庁議で区長の意思決定をして、それから調査票を発送するということになるため、今年度は区長選もあったことから、2カ月ほどずれております。来年度以降につきましては、特段の理由がなければ、もとに戻す予定でおります。

 それから、オリンピック・パラリンピックが実施された後ということですけれども、世論調査に挙げる項目につきましては、毎年、各所管からいろいろ意見を聞いて、その上で庁議の場で決定しておりますので、そこで必要な設問項目を繰り入れていくということになります。

 それから、地域性の問題ですが、ランダムサンプリングでやっておりますので、無作為といいながらも、例えば月島地域が50であれば50の割合がピックアップできるようなやり方をしておりますので、地域性というよりは、中央区民全体の意見を聞いているということで、特段人口がふえても問題はないかと思います。

 以上です。

○山本委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 1点、地域別の分析についてお答えがなかったので、これだけ、よろしくお願いします。

○園田広報課長
 失礼しました。地域性の分析につきましては、現状でも冊子には載っている部分もありますけれども、データとしては、所管のほうで保管しております。必要に応じて事業部のほうから、その調査を改めてやることも可能ですので、内容に応じて、今後もそれは進めていけるものと思います。

 以上です。

○山本委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 最後の地域別の分析に関してですけれども、地域によって満足度が違うのではないかと感じております。今回いただいた資料の12ページに満足度について書かれておりますが、例えば月島地域では満足だけれども、日本橋地域では不満足といった結果も出ているのではないか。例えばですけれども、そう考えておりますので、ぜひともきめ細かい分析のほうをよろしくお願いいたします。

 以上で終わります。

○礒野委員長
 それでは、次に、議題(1)、企画・総務及び財政の調査について発言のある方。

○塚田委員
 それでは、私から2点ほど、まずは洪水災害対策につきまして、そして、もう一点、中央区のホームページについてお尋ねいたします。

 先般の台風19号につきましては、西は三重県、そして東、東北におきましては岩手県まで、100名近い死者、そして1兆円以上もの経済損失と、台風の接近以前、2日前ぐらいから記録的、歴史的に大変大きな台風が来る、その規模と勢力は今までにないようなものであるというようなふれ込みどおりに大変大きな台風が実際に接近し、そして日本に広く被害をもたらしたわけでございます。そういう中におきまして、中央区を含む都心部におきましては、本区職員の皆様の事前の準備、そして夜通しの対応におきまして、被害はほとんどなかったと。十数本の倒木、そして一部の浸水、それと看板の落下等ありましたが、人的、そして大きな被害はほぼなかったというような状況だったと思います。

 私も余り外出してはいけないということでしたが、実際に自分の足で台風の接近に至るまで、かなり中央区をうろうろ歩いて見て回っておりました。そういう意味では、台風接近のタイミングであるとか、それに向けた水位の上昇など、そういうものをまちで確認しながら歩いたわけでございますが、今回、運がよかったのもあって、余り問題がないなというような思いで歩いていたわけでございます。

 しかし、その中で、1つ大きな問題であろうというところは、まず19号が最接近したのが夜の10時過ぎであったと思うんですが、このタイミングからその後にかけて、亀島川という川がございますが、ここの水位が大変高くなっていた。亀島川には、上流、下流といいますか、川の流れでいいますと、上側に当たるのが日本橋川と接している日本橋水門、そして下流域に当たるのが隅田川と接している亀島川水門、この2カ所で本来は仕切られるところである。そして、もともと堤防の高さゆえに、完全に水位を調整できる閘門の形になっていて、水位が上がった場合には完全にシャットアウトできるという構造でございます。そういう意味では、地域住民の方が大変恐怖を覚える。そして、私も、一番水位の上がったときから1時間後ぐらいでしたけれども、実際に見たときに、やはり壁、いわゆる堤防から1メートル以内に水位が上がっている。川の周辺にお住まいの方からすると、これはまずいぞ、このままだとまずいんじゃないかという恐怖心を抱かれる水位まで上がっていた。

 そして、一方で、この水門が両方とも閉められなかったんです。水門の管理というのは、江東区にございます治水事務所が開閉を仕切っているわけでございます。そういう意味では、もちろんプロの視点で開閉がされているわけでございます。私も問い合わせをしたところ、あと5センチ水位が上がったら閉める予定だというような話をされていたわけですが、地域の住民の方が恐怖心を感じている時点で、これはやはりちょっと問題があるだろうと。それと、十数年前に1回越水をしていると。これは裏がとれていませんけれども、地元の方がそうおっしゃっていることもありまして、台風が来るたびに、水位について恐怖感を覚えているということもあり、これについて、事務所に問い合わせて、5センチ上がったら閉めるという話で一回納得はしたんですが、中央区にございます住吉水門、それから月島川水門は、いずれも台風接近の8時間以上前に閉めている。そういう意味からも、もっと早い段階で亀島川の水門も閉めることができたのではないかと。地域の皆さんの恐怖心をむやみに高める必要もなかったのではないかと考えております。

 まずは、その点について、もちろん管理は区ではなく、治水事務所がやっているわけですけれども、こういったことにつきまして、本区ではどう考えていらっしゃるか、お聞かせください。

○菅沼危機管理課長
 台風19号に伴う万が一の事態に備えまして、今、委員からも御説明いただきましたとおり、私ども、水防体制、それから防災危機管理センターの立ち上げを含めまして、初動期から、その対応に当たってございました。今、委員御紹介ございましたとおり、川に関していうと、神田川、日本橋川、亀島川に関係する水門は江東治水事務所が管理している水門でございます。その中で、実は2つの着目点で10月12日の午後から翌日13日日曜日の正午まで、荒川河川の氾濫に備えた岩淵水門の水位の注視と、それから神田川の水系に伴って飯田橋付近の水位を常時監視していたのが私どもの監視体制でございます。

 御案内の亀島川水門の水位でございますけれども、10月12日土曜日午後5時15分が満潮時刻でございまして、その外水位で2.67メーター、それから翌日午前4時27分、こちらが満潮時刻でございまして、その時点で2.8メーター、今、委員御紹介いただきました、あと5センチというのは、まさに2.85メーターをもって水門を閉めるというのが日本橋水門と亀島川水門の基準でございました。ただ、ここからは水門管理者の判断による部分を含めまして、我々の区の考え方の受けとめでございますけれども、水門の外水位が2.85メーターに達し、さらに今後上昇するおそれがある場合については、水門を閉鎖するという基準でございますので、私ども、先ほど申し上げましたように、常時監視しておりましたが、飯田橋付近の水位が日曜日の早朝の段階では、実は下がっていたので、下流側の亀島川であったり、日本橋川の水位は、当然、この後、上がるおそれがないといった考えのもとで閉めなかったのかなというふうに認識しているところでございます。

 いずれにしましても、今、委員に御案内いただいた地元の方々の不安をどのように取り除くかというところも当然あろうかと思いますので、今後、そういった水位の案内の部分については、江東治水事務所のほうと、より連携を深めていきたい、そのように考えているところでございます。

 以上です。

○塚田委員
 ありがとうございます。

 おっしゃるとおり、あと5センチというところがどれぐらいの量かというと、問題は、やはり参考の水位というのが飯田橋付近、これは神田川でございます。そして、一方の隅田川は、やはり水の出元が違う。それから、このときは東京湾からの高波も懸念されたところで、今までにないぐらいの高波が来る可能性があったという話も考えますと、もちろんプロの視点というのは、素人の私が言うこととはまた見解が違うと思いますけれども、やはり見た感じとして、まずそうだと。その周辺にお住まいの方からしたら、やはり怖い。越水して冠水するということは大変問題になるということで、そういう意味では、少し基準を見直していただくか、あるいは中央区サイドから、こういった打診ができないものか。こういったものをぜひとも、いま一度基準の見直しも含め、そして観測点の見直しも含めて、検討していただければという思いでございます。

 そういう意味で、この日、私も消防団の警備が終わった後、いろいろ歩いて回ったわけですけれども、問題としては、やはり中央区のハザードマップにもございますが、中央区の何カ所か、過去の事例からしても、冠水する場所があり、そういうところでは、今回も何となく水がたまっているなというのは実際に見受けられました。

 そんな中で、1つぜひともこれは要望させていただきたいのが、マンホールの形状が何種類かございますけれども、今回は時期も重なりまして、ちょうどプラタナスの葉っぱなどが落ちて流されていた。葉っぱがたまると、あっと言う間に流水しなくなる。下水道局のほうに聞きますと、1時間当たり50ミリあるいは60ミリの排水が可能だとは言うものの、一番入り口の部分で、まずそうなっていない。まずは下に流れていっていない。こういうことが大変多く見受けられたわけです。そして、一方で、ふた自体に、アスファルトのものなのか、あるいはちょっと粘着質のものが詰まっていて、実際にもう機能していない、あるいは雨水ますの下のほうで何か滞っているのか、オーバーフローしているところも何カ所か見受けられました。

 そういう意味では、全部のふた、取水口をかえることはないと思いますが、他区、例えば江東区、そして北区など、過去に水害のあった区を見ますと、マンホールのふたもいろいろ形状がございまして、スリットの形なども今後検討していくべきではないかと考えております。

 それと、一方で、これは消防団で警備していたときでありましたけれども、火ばさみでちょんちょんとスリットを叩いてやると、これで一気に水が流れたり、あるいはそこの葉っぱを取り除くことで一気に水が流れるということもありましたので、何かこういった装備品も含めて、今後対応していただければという思いでございます。要望させていただきたいと思います。

 それと、中央区各地で、現在も防災拠点委員会ということで、災害についての避難訓練をしている真っ最中でございますが、今まで関東大震災の教訓から、地震、そして地震に伴う火災に重点を置いて避難訓練をしているわけでありますが、近年、大変続発しております大雨による水害、洪水災害に対して、全てそれを変えましょうということではございませんが、防災を考えるときに、今までもいろいろな水害に対しての知識の啓発をされておりますが、訓練におきましても、水害への対策を取り入れていただくことをぜひとも進めるべきではないかと考えますが、いかがお考えでしょう。

○菅沼危機管理課長
 まさに、今、各防災拠点で防災訓練を実施している時期でございまして、実際、我々防災危機管理室として、防災課が支援してございます指定運営訓練の部分につきましても、今、委員に御紹介いただいた水害を意識した日ごろの備えとか、あるいは水害に対する正しい知識といった部分の御質問を区民の方から多数いただいているところでございます。したがいまして、私ども、今御紹介いただいたマンホールにたまるような葉っぱの除去という部分を含めて、まさに地元の方々が日ごろからそういった点検をしていただくことが何より大事だと認識してございますので、そういった普及啓発活動につきましては、より力を入れていきたい、そのように考えているところでございます。

 以上です。

○塚田委員
 御答弁ありがとうございます。

 巨大地震について、30年間の間に何%の確率で起きるというような報告は、一定の研究のもとに発表されているわけですが、水害につきましては、30年間のうちにということではなくて、ことしはちょっとわかりませんけれども、来年以降も間違いなく発生する。海水温の上昇とともに、今回の台風と因果関係があるというのが気象庁からも出されております。そういう意味では、温暖化以降、今後も間違いなく、こういった災害もなくならない、減らないということを考えると、やはりいささか急を要する懸案ではないかという思いで質問させていただきました。どうぞ、この点につきましても、今後、より一層広げていただきながら、区民の皆様が不安にならない、安心に暮らしていただけるような対策を進めていただければと思います。

 もう一点、済みません。中央区のホームページについてお尋ねいたします。

 先般、行政視察で函館市に参りましたが、その後に、個人視察ということで北海道の倶知安町にお邪魔してまいりました。この倶知安町は、人口1万6,000人ほどでございますけれども、これから冬のシーズンになりますと、ニセコのスキー場を擁する土地でございまして、大変多くの外国のお客様が来られる。そういう意味では、外国のお客様を招き入れるという意味で、人口の1割近くもの外国人の方が、スタッフとして実際に転入してこられるということだそうです。そういう意味では、100名ちょっとの倶知安町役場の皆さんが、そういう引っ越してこられる多くの外国の方に対して、どういう対応をされているか、それを見たいという思いで視察してきたのであります。対応としては、事前に、ぜひともこれを熟読してくださいということで冊子を配るということと、やはり一番これが大きいんですが、インターネットのサイトの情報で、まずは多言語化、そして実際に引っ越しされる際には、どういう内容の書類が必要なのか、こういったものがわかりやすく掲示されているわけであります。

 そういう意味では、現在、中央区のホームページを見ますと、例えば外国人がアクセスする際に、トップページからもう一段階経ないと外国語に到達できない。あるいは本区外の方で、例えば観光であるとか買い物も含めて、中央区に来てくださる方がホームページを検索したときに、一番下のほうに観光協会の情報があるんですが、楽しげな写真とともに直感的にそういった方がアクセスできるように、手間をかけずに欲しい情報に最短距離でつながるような、何かアイデアを組み込んでいかなければいけないのではないかなというように考えているわけでございます。その点につきましていかがお考えか、お聞かせください。

○園田広報課長
 現在のホームページは、平成25年12月にリニューアルして、今6年目になりますが、当時は階層を浅くして一般の区民の方たちに情報をわかりやすく、なるべくアクセスしやすいような形で、それをコンセプトにつくり上げてきたものです。委員おっしゃるように、外国人向けにマルチリンガルという仕組みも入れておりますが、中央区のつくりは、確かに、2回クリックしないと3カ国語のうちの一つにたどり着けないというところもございます。今、外国人住民が全体の5%というところで、どこまで外国人の方たちに詳しく御案内していくのかというのは、今後も検討の必要があると思いますが、観光協会と協力し合いながら、外国からいらっしゃる観光の方向け、それから居住されている方に向けて、それぞれ分けた形で提供していくのが一番好ましいかなというふうに思っております。

 観光協会のタブが一番下にあるということも今後検討していきたいと思いますが、リニューアルとなると相当経費もかかることから、今のホームページの上にかぶせるような形で、入りやすくするような形を今後検討していきたいというふうに思います。

 以上です。

○塚田委員
 御答弁ありがとうございます。

 中央区の人口で5%、実際に9,000人ほどの外国の方が今、お住まいでいらっしゃる。ただ、先ほどの倶知安町の話ではないですけれども、実際に窓口に来られるけれども、日本語が余り得意でない方も多い中で、やはり外国の方が頼るものというのは、インターネット、ホームページという方も大変多いのではないかという思いでございます。そういう意味では、まずは一番最初のページ、中央区のページにはたどり着いたけれども、果たしてどこのボタンを押していいのかわからない。こういうことは大変多いであろうと。そして、来年以降、まだまだ外国の方がふえていくことも含めて考えますと、現在、日本語以外で3カ国の対応でございますが、これももう少しふやすべきではないのか。それと、区にお住まいでない、例えば観光で来られる方についても、わかりやすいようなボタン、そういう意味では、何も全て刷新するということではなくて、一種のチューニングということで、実情に合わせた形でチューニングしていく、チューンアップしていくということでお考えいただければいいのではないかと考えております。

 そして、もう一点、ホームページについてお聞かせください。

 これもまた災害につながるんですが、先般の台風接近時におきまして、一番問題になりましたのは、国交省の川の防災情報あるいはダム貯水情報というサイトが、実は、台風の接近の前にサーバーダウンしてしまったと。通常であれば、余り見る人がいないと言うと、ちょっと語弊がありますけれども、川の治安について、通常の天気であれば、誰も余り危機感を伴うこともなく、余りホームページの閲覧をすることが少ないのであろうと思いますが、やはりいよいよ台風が来る、そして現状の水位がこれから上がるという段階で、皆様の注目が大変高まる。そして、まさかですけれども、国交省の管理するホームページがダウンしてしまった。そして、中央区のホームページにつきましては、ダウンはしなかったというものの、やはり非常にアクセスが混んで、なかなかそこにたどり着けない実態があったと聞いております。

 そういう意味では、災害時、特別な画面をしつらえるということも含めてですけれども、災害時を想定して、通常のアクセス数の、これは2倍とか3倍ということではございません。それこそ100倍に近いようなアクセス数になる可能性もあるので、そういったときに対して、本区におきましては、どれぐらいの想定をしているのか、飛躍的にふえた場合にどういった対策を考えていらっしゃるのか、お聞かせください。

○園田広報課長
 10月12日の状況ですが、通常月ですと、1カ月分のアクセス数は大体十二、三万なんですけれども、10月につきましては、日にち別ではありませんが、48万件のアクセスがあったということで、ほとんどが12日に集中しているということです。委員おっしゃるように、区のホームページ自体はダウンはしなかったものの、非常につながりにくい状況で、多くの皆さんがハザードマップにアクセスして、それをダウンロードするというところで、かなりそこで停滞をしている状況が続いていました。

 今後の対応ですけれども、実際にホームページが停滞しなかった区の情報とかもいろいろ聞いてみたところ、新しい仕組みを導入しているところもあったので、今後、そういうことも検討する一方で、今まで災害対策本部が立ち上がったときに災害画面に切りかえるというふうにしてきましたが、今後、アクセスがこのように集中することが予測される場合には、事前に災害対策用の画面に切りかえて、アクセスをしやすくするということは、今後やっていこうというふうに思っています。

 以上です。

○塚田委員
 御答弁ありがとうございました。

 区政世論調査を見ましても、災害時に何を見るかということでは、ホームページを見るという方が50%以上でしたかね。あるいはアプリであるとか、それからメールの情報を見る。そういう意味では、インターネットというのは、今、もう本当に欠かせない。これがないと、全くどうすべきかわからない。特に、まちの連携などが減っている現在、外国の方はさらにそうでしょうけれども、やはりインターネットの情報が本当に命綱になる可能性が高い。そういうことにおきましては、災害に向けて、まずはアクセスを確保することが一番でありますけれども、災害に対する情報を適時流す、そして外国の方にもわかりやすいような方策、例えば長野県では、情報の窓口について、電話はこちらにアクセスしてくださいというのは、全部平仮名で書くようなこともされていると聞きます。

 そういう意味では、やはり中央区におきましても、今後、外国の方、もちろん外国の方に限りませんが、インターネットにアクセスして情報をとりたい方がさらにふえますので、今後とも充実させていただくように、どうぞよろしくお願いいたします。

 以上で終わります。ありがとうございます。

○小栗委員
 1点だけお伺いします。

 区のおしらせちゅうおう11月1日付で、11月5日から住民票などに旧氏(旧姓)が併記できますというお知らせが載りました。この内容は、三定で可決した印鑑条例の一部改正によるものだというふうに思いますけれども、これを併記できると何ができるのか余り詳しい説明がないという印象を持ちます。

 総務省が広報のリーフで旧姓併記の役立つ例として、保険、携帯電話の契約や銀行口座が旧姓のまま引き続き使えますという説明をしていたそうですけれども、旧姓のまま引き続き使えますという表現ではまずいのではないかという銀行などからの指摘があって、各種の契約や銀行口座の名義に旧姓が使われる場面で、その証明に使えますというふうに直したということですが、こういう扱いで間違いがないのかという点の確認と、住民票の旧姓併記のシステムの変更には、国の費用として194億円が投入されたということですけれども、中央区での費用はどうなっているのか、お知らせいただきたいと思います。

○鈴木総務課長(参事)
 11月からの旧姓使用でございます。

 委員から御紹介ありましたように、法律の中では位置づけられたのでありますが、やはり使われる分野は広うございますので、例えば銀行等々ではもっと慎重な扱いをというようなことで、ばらばらになっている経緯もあろうかなと思ってございます。もともと、この趣旨の一つとしますと、姓を女性が変えることが多いですので、そういった方々の活躍を推すとか、そういったものも目的の中に言われているようでございます。思ったより影響が広い中ではありますので、今後、どういったメリットがあるのかというのをきちんとわかりやすく周知をしていくことが必要であろうかなと思ってございます。

 ただ、現状では、実際に使う場合になって若干混乱が生じているということは承知してございます。

 私からは以上でございます。

○大久保財政課長
 システム改修に係る経費でございます。

 今、手元に資料がございませんので、お答えできません。申しわけございません。

○小栗委員
 これについては、選択的夫婦別姓が法制化されれば、旧姓併記のシステムを莫大な費用をかけていじるというようなこともしなくて済む、無駄遣いにならないという声が上がっているということをあわせて指摘しておきたいと思います。

 以上で終わります。ありがとうございました。

○礒野委員長
 企画・総務及び財政の調査について、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員長
 次に、議題(2)請願第1号、「沖縄県民は先住民族」とする国連勧告の撤回を求める意見書の提出を求める請願の審査について、質問ございますでしょうか。

 では、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員長
 次に、議題(3)請願第3号、辺野古新基地建設工事の中止と普天間基地の無条件撤去を求める意見書採択を求める請願の審査について、質問ございますでしょうか。

 では、継続審査でよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員長
 第四回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについては、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員長
 それでは、これをもちまして企画総務委員会を閉会させていただきます。

 お疲れさまでございました。

(午後4時16分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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