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令和元年 東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会(6月12日)

1.開会日時

令和元年6月12日(水)

午後1時30分 開会

午後3時55分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(9人)

委員長  塚 田 秀 伸

副委員長  山 本 理 恵

委  員  瓜 生 正 高

委  員  田 中 耕太郎

委  員  中 島 賢 治

委  員  高 橋 まきこ

委  員  高 橋 元 気

委  員  小 坂 和 輝

議  長  押 田 まり子

4.出席説明員

(16人)

齊藤副区長

吉田副区長

平林教育長

浅沼企画部長

山﨑政策企画課長

栗原副参事(計画・特命担当)

早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事) 

遠藤区民部長

田部井商工観光課長

望月環境土木部長

三留環境政策課長

落合道路課長

松岡都市整備部長

栗村地域整備課長

長嶋教育委員会事務局次長

中山指導室長

5.議会局職員

伊藤議会局長

一瀬議事係長

黒須書記

秋山書記

6.議題

  • 2020年東京オリンピック・パラリンピックに関すること

(午後1時30分 開会)

○塚田委員長 こんにちは。ただいまより東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を始めさせていただきます。

 本日、区長は、公務のため欠席いたしますので、御了承願います。

 それでは、委員長の私より挨拶を一言申し上げます。

 (挨拶)

 それでは、議長から御挨拶をお願いいたします。

○押田議長 (挨拶)

○塚田委員長 ありがとうございました。

 続きまして、副区長の御挨拶をお願いいたします。

○齊藤副区長 (挨拶)

○塚田委員長 ありがとうございます。

 引き続き、理事者紹介をお願いいたします。

○齊藤副区長 (理事者紹介~区長部局分)

○平林教育長 (理事者紹介~教育委員会分)

○塚田委員長 ありがとうございました。

 それでは、議題の審査に入りますが、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質疑とあわせて行いますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、初めに、理事者報告をお願いいたします。

○浅沼企画部長

 1 2020年に向けた中央区のおもてなしの進め方について(資料1)

 2 東京2020オリンピック競技大会公式練習会場の使用に関する覚書の締結について(資料2)

 3 第7回中央区オリンピック・パラリンピック区民協議会の開催について(資料3)

 4 東京2020大会時における交通計画等の地元説明について(資料4)

 5 選手村及び選手村周辺の施設等の検討状況について(資料5)

 6 東京2020大会における築地デポ(車両基地)の運営について(資料6)

 7 選手村地区エネルギー事業に係る東京2020大会時のプレゼンテーション事業について(資料7)

○長嶋教育委員会事務局次長

 8 中央区オリンピック・パラリンピック教育の推進について(資料8)

以上8件報告

○塚田委員長 ありがとうございます。

 発言の持ち時間制につきましては、先日の各種委員長会で確認されておりますとおり、会派基本時間20分と1委員の配分時間に同一会派委員数を乗じて算出された時間を加えて各会派に割り振られる持ち時間といたします。なお、一人会派の持ち時間につきましては10分となりますので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時56分です。自由民主党56分、公明党32分、新風会32分、あたらしい中央32分、無所属10分、子どもを守る会10分でございます。

 それでは、質疑に入ります。

 発言をお願いいたします。

○瓜生委員 私のほうから何点か質問させていただきます。

 まず、資料4番、東京2020大会における交通計画等の地元説明について。

 地域の該当するまちづくり協議会で、昨年から、さまざまな意見交換がされて、それを集約したものの中からの課題点を浮かび上がらせたものが資料4の別紙の中身だというふうに理解をしております。こういったことが、現状、想定する課題であるということは認識しております。まちづくり協議会にいらっしゃる構成員の方とか、関係する方は、何が課題か、意思疎通というか、共有できている部分が多いとは思いますが、区民の方、特に月島地域は新住民の方も多いですし、既存の町会とか自治会に入っていない方が大多数を占めるわけでございますけれども、そういった方からの意見をどういうふうに集約するのか、また、区とまちづくり協議会で一緒に課題点を見出してきたもの、今回文書化したものをどのように伝えていくのかというところを、改めてお聞かせいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事) 資料4で記載してございます交通に関する区の課題点についてということで、こちらについては、7項目を記載させていただいてございます。今、委員から御指摘のございました月島地域につきましては、とりわけ選手村があるということから、非常に影響も大きいものであろうというふうに思ってございます。また、区の課題点にも書いてありますとおり、築地の市場跡には大会時にはデポということで、これもオリンピック関係の施設になるわけでございます。したがいまして、環状2号線、また晴海通りの影響も非常に大きく考えているところでございます。

 こうしたことから、これまで選手村の整備ということで、晴海地区のまちづくり協議会を主に地域の方々と議論をさせてきていただいたわけでございますけれども、こういった交通の部分につきましては、非常に広範に及ぶところでございます。そうしたことから、晴海地区だけではなくて、勝どき、豊海、また築地であったり、銀座であったり、こういったエリアの方々にも情報を早い段階で入れて、区の影響を地域の方々と一緒になって検討させていただく、また改善をしていく、こういったものに取り組んでいく必要があると思ってございます。

 また、現段階ではまだ明らかになっていない首都高速道路を活用する選手の移動も考えますと、中央区全域に少なからず影響があるものというふうに思ってございますので、こういったところにつきましては、基本的には、まちづくり協議会が主になろうかと思いますけれども、交通規制等々の判断基準につきましては、今後、さまざまな形、例えばホームページだとか、区のおしらせでの周知も場合によっては必要になってくるかなというふうに思ってございます。いずれにしましても、まだ現段階では明らかになっていないわけでございますけれども、もうすぐあと1年になるわけでございまして、なるべく早い段階で区としても対応していきたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○瓜生委員 るる御答弁ありがとうございました。

 国民の一人としては、オリンピックを大成功に導いていただきたい、また導きたいとは思いますけれども、日ごろ、月島地域、晴海地区、豊海地区、勝どき地区の方が、今回オリンピックが開催されることによって、生活に影響を受けるということは、ある程度は仕方ないのかなと思いますけれども、まちに住んでいる人が主役の部分もありますので、その辺の配慮が必要です。そのためには、やはり高層マンションにお住まいの住民の方がふえておりますから、どうやったら伝えられるのか、従来どおりだけの伝え方でいいのか、その部分も考えさせていただける、いい契機であるイベントだと思っておりますので、ぜひともその辺の方向性を庁内でも御議論いただいて、考えていっていただきたいと思っております。新たに何か伝え方等が決まりましたら、また報告をしていただけると思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 続いて、資料5、選手村及び選手村周辺の施設等の検討状況について。

 まだまだ決まっていない部分だとか、セキュリティの部分というのも、これから醸成というか、細かく双方の関係機関が協力をしながら煮詰めていくものだと思っておりますが、1点、晴海の客船ターミナルについて、今後の方向性としては、今、青海のほうの第1バースが建設中ということですので、第2バースができたら全面的に移転をすると。オリンピックのときにはサービスセンターができると表記いただいておりますが、今、ここには都バスのデポというか、車両集積所というんですか、それができていると思いますが、オリンピック開催時にどのような方向性が出ているのか。都バスというのは、晴海の人にとってもそうですけれども、大きな交通の基幹の一つでありますから、この取り扱いについてどのようになっているのか、現時点でわかっている範囲でお示しいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事) 選手村及び選手村周辺の検討状況についての客船ターミナルの部分の取り扱いでございますけれども、図面でもございますとおり、こちらの部分につきましては、青色の点線で囲まれている、つまりセキュリティエリアの中に入る形になってございますので、大会期間中は、こちらのほうで今利用しているような都バスの利用は難しいものというふうに考えてございます。また、こちらの件につきましては、当然、都バスを運営している東京都交通局、大会組織委員会、また、さまざまな関係者等との調整が必要になってくるものと思ってございます。

 また、大会前にはBRTの運行も予定されているわけでございまして、いわゆる区民の交通環境を大会期間中も損なわないようにやっていく必要があるというふうに、我々区としても認識をしてございます。どういったルートで、どういうふうに通せるのか、このあたりの協議につきましては、今後早急に詰めていく必要があるものであろうというふうに思ってございます。現段階でというお話ですけれども、今の段階では、まだ明確な方針、方向性は定まっていないというのが現状でございます。

 以上です。

○瓜生委員 御答弁ありがとうございます。

 現時点では何も決まっていないところではあると思うんですけれども、地域の足として皆さんがずっと使ってきたものですから、中央区として、実態というか、現場でどのように地域住民が都バスを利用しているかということを正確に把握していただいて、オリンピックですから、ダイヤが多少変わる部分もあるのかなという部分もありますけれども、晴海客船ターミナルが、都バスのある種のデポとして利用されてきた現実がありますから、そこの代替のところはどこなのか、早目に選定というか、東京都とお話をしていただいて、地域住民、地域の皆様にお伝えいただくことが区民福祉の向上につながる部分もあると思います。また、代替地のところも、先に言っていただいたほうが、反対とか、いろいろな声もあるかもしれないですけれども、逆に、行政側としても準備がしやすいのかなというふうに感じておりますので、ぜひともそのあたり、すぐに動いていただいて、意見を集約していただくことをお願いいたします。

 続いて、資料8、中央区オリンピック・パラリンピック教育の推進について。

 この資料を見せていただいて、全体的におっしゃっているとおりで、そのものずばり、全て書かれているところですけれども、別紙の中を見ていくと、例えばオリンピック・パラリンピック学習とか、中央区の一校一国運動とか、ボランティアに関しても、それだけではないですよね。興味・関心が高まったとか、理解が深まったと。そのとおりなんですけれども、実際問題として、こういった形に残らない日々の活動自体が、今後、中央区で学ばれた児童・生徒さんのレガシーになっていくとは思うんです。

 今報告をいただいているだけでは抽象的過ぎる部分があると思うんですけれども、どうやって区民の方とか、例えば一校一国運動だと、私の母校である佃中学校は大韓民国、佃島小学校はオーストラリア連邦をメーン交流国にしていると思うんですが、その学校に通っていれば、その学校の一校一国運動の中でいろいろな知識を深めると思うんですけれども、これだけの国の方が来て、いろいろな情報を学ぶ部分も多いと思うんです。せっかくいいときに、学生でいるうちに、児童でいるうちにオリパラが来るわけですから、どのように中央区で学んで、どのように共有していくのか。逆に、形に残るものにどういうふうに転換していくのか、その辺のお考えがあれば、お聞かせいただきたいと思います。

○中山指導室長 情報の共有というところでは、区民の方にどうかというのは、かなり難しいところもあるのかなというふうに思っております。1つは、教育広報紙を教育委員会として出しておりますが、その中で周知していくということが、今すぐにできることなのかなというふうに考えてございます。形としてというところは、確かになかなか難しいところで、検討してまいりたいとは思うんですが、委員おっしゃっているように、少なくとも学校で、それぞれの取り組みを保護者の方にしっかりと周知していただくことが、一番大事な、基本的な一つのことなのかなというふうに感じております。

 その上で、教員間での委員会とかも開いてございますので、そのあたりで学校間の情報の共有をしております。そのあたりは、また教員のほうから、その学校での取り組みに生かしてもらうことで、やってきているさまざまな活動が広がっていくのかなというふうに思っています。区民の方に直接というわけではないのですが、今、そういったことを考えてございます。

 以上です。

○瓜生委員 根幹の部分でのそういった形の情報共有は、しっかりとできていくんだろうなというふうには思っておりますけれども、そこだけでとまるわけではなくて、保護者の方に理解をしていただいて、家庭の中で反復をしていただいて、子供たちの将来とか、自分たちの人生につながっていくようなことまでができて、初めてレガシーというか、オリンピック・パラリンピック教育の意義が、本当にやってよかったなというふうに感じられると思うんです。

 そして、教員の方も、各々いろいろな勉強会を開いて、お互いの情報を共有しているというのは理解できますけれども、私は区議会という立場で参画させていただいているから、ある意味、情報がとりやすかったり、地域の行事のことがわかったりする面もあると思いますけれども、地域にとっても、レガシーというと抽象的な言葉ですけれども、実になるものが何なのかということを、せっかく中央区で地域と学校がいい関係で進んでいますから、そういった部分も一度お考えをいただきたい。情報を共有して、地域に何が残せるかという観点も、教育委員会とちょっとずれてしまう部分もあるのかもしれないですけれども、ぜひとも御検討いただいて、この事業がよりよい形で進むことをお願い申し上げまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。

○田中(耕)委員 それでは、私のほうから、資料に即して何点か順次質問をさせていただきたいと考えております。

 まず、資料1の中央区のおもてなし全般についてでございます。

 今回の資料では、アドバイザリー契約ということで、中央区のポテンシャルと今後の取り組みについて、明るいイメージでまとめていただいておりまして、来年のオリンピック・パラリンピックが本当に楽しみだなと思える現在の状況というふうに考えます。

 ただ、一方で、懸念というふうに申し上げてしまうとなんですが、例えば今回の資料の中央区のおもてなしという冊子の2ページの中でも述べられておりますが、当初、本区として平成27年3月の2020年に向けた中央区の取組ということで、4年ほど前に取組を基本方針としてまとめられたのを私も鮮明に覚えているんですけれども、この中で、スポーツ、国際教育・交流、観光・文化、まちづくりとあって、防犯・防災というフレーズが、取り組むべき5大分野の中に入っておりまして、非常に重要なポイントだなというふうに考えてございます。来年のオリンピック・パラリンピックを迎えるに当たって、大変明るい話題、また本当に期待と希望を私自身も抱いているんですけれども、やはりどうしてもリスクですとか、守りの部分、こういった点をおろそかにしてはいけないと思います。そして、その中で防犯・防災の取り組みというのを、オリンピック・パラリンピックの期間中やその前後に向けて、より一層強化していくといった視点が求められるのではないかというふうに考えています。

 そういった観点で、今回の一連の御報告、この資料を拝見しますと、直接的に防犯や防災についての取り組みや強化について述べられているところが余り見当たらず、来ていただく方に観光や地域振興の観点からの取り組みが載っているのがメーンなんだろうというふうに考えています。例えば、防犯に関しては、テロ対策や軽微な犯罪も、残念ながらふえることと思います。そして、テロ対策などは、一義には警察や消防が行うべき問題でありましょうし、一般の区民や我々ができることというのは限りがあるというふうに考えています。しかし、やはりこれだけ世界的な大きなイベントが来るわけですから、区民の草の根の活動として、例えば防犯パトロールを強化するですとか、テロのリスク等についても、いま一度啓発していく、こういった考え方がオリンピックムーブメントの中に、大きくなくていいと思うんですけれども、やはり確かな支え、バックアップとして備えるべきものではないかと思います。

 明るい話題のオリンピック・パラリンピックで余り暗い話題をお話しするのもなんですが、やはり近年でも、ボストンマラソンのテロもそうですし、ミュンヘンオリンピックやアトランタオリンピックでも死傷者の出るようなテロが、残念ながら起こっていますし、ミュンヘンオリンピックは、たしか選手村の中でのテロだったというふうに思います。もちろん、我々ができることに限りはあるんですけれども、やはり浮かれてばかりではなくて、そういうことも起こり得るんだというのをいま一度区民の方や来街者にも周知していく、そういった取り組みも地に足をつけて行っていただけないかなというふうに思います。

 また、防災に関しても、残念ながら、本区というか、日本、東京は地震やその他、水害も含めて、いつ何どき大きな災害が起きるかわからないということを常日ごろからいろいろな場面で我々は共有してまいりました。オリンピック期間中に、あってはならないことですし、そういったことが決してないことを願っておりますけれども、万が一、この期間中やその前後に大きな震災等が来た場合、通常と違う取り組みを行うべきなのか、通常どおりでいいのかについても、いま一度検証すべきではないかというふうに考えております。例えば、防災一つとりましても、常日ごろからの帰宅困難者対策に加えて、外国人観光客や関係者がいっぱいいらっしゃるわけですから、その方たちに一斉に通知する方法、例えば通常の防災無線に追加して、期間中、前後を見越した英語や主要外国語での防災無線でのアナウンスやコメントをする準備を、いつもよりももうワンランク、ツーランク高い状態として置いておくことや、日本語のわからない方に、災害時に何をすべきなのかといった御案内や提示がまちの中でやインターネットを通してできる、そういった取り組みをぜひとも進めていただきたいというふうに思います。

 私たちはオリンピック・パラリンピックで楽しい思い出を共有していかなければなりませんが、楽しい思い出をつくるためには、笑って済ませてもらえるようなことであれば構わないんですけれども、何よりも、嫌な思い出、決して取り返しのつかないようなミスは避けなければならないと考えます。ですので、今回のおもてなし、非常に前向きで明るい形は非常に評価しますが、改めて防犯・防災、具体的に今申し上げたような私の個人的な提案をした取り組みについても検証して、追記していく必要性があると思いますが、その点について、区の御見解をお願いいたします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事) 今、委員のほうから御案内のありました中央区のおもてなしの冊子の記載内容等についてでございます。

 こちらにつきましては、昨年度取りまとめた成果という形で整理をさせていただいてございます。冊子の2ページでも御説明させていただいた2020年に向けたおもてなしの視点ということで、基本的には、大会のときの来街者、選手だけではない来街者に向けた本区としてのおもてなしを整理させていただいたところでございます。

 今、委員のお話のありました平成26年度に整理させていただいた2020年に向けた中央区の取組の中では、確かに5つの項目ということの一つに、防犯・防災というものを掲げてございます。こちらの冊子との違いというところでお伝えさせていただきますと、今回取りまとめたおもてなしにつきましては、基本的には、おもてなしをする状況を整理させていただいてございます。前回整理させていただきました防犯・防災も含めます5項目につきましては、26年度以降、ずっと本区としても重点的に取り組みをさせていただいて、本年度もこの5項目による予算を計上してございます。

 こうした中で、防犯・防災という部分についても、大会のときには非常に大事であるということは認識してございます。一部、地域の方の取り組みの一つとしましては、例えばランニングパトロールをやって防犯力を高めようというような取り組みも既に進んでおりまして、こちらについては、昨年度オリンピックの補助事業の一つとして、地域の方への支援もさせていただいたところでございます。

 また、実際の大会時のテロあるいは自然災害、またサイバーテロも懸念されるわけでございますけれども、こういったものにつきましては、先ほど委員のお話もありましたとおり、区や区民が対応する部分は非常に難しいところでもございます。実際、こちらの内容につきましては、大会組織委員会、また東京都が主となりまして、警察や消防の方々ともあわせ持った部会をつくって、それぞれ検討が進められているところでございます。本区は選手村があるということから、そういったところにも構成員として会議の場に加わってございます。また、そのほか、各競技会場におきましても、災害が想定されてございますので、現在、そういう整理が都や組織委員会の中で順次進められているところだと聞いているところでございます。

 また、防災につきましても、やはり相当な数の外国人の方々が来られるということでございますので、東京都あるいは組織委員会が検討する中で、来街者のための避難誘導も検討が進められているというふうに聞いてございます。本区としましても、防災危機管理室と連携しながら、そういった情報を共有し、区として対応できるところを考えてまいりたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○田中(耕)委員 御答弁ありがとうございます。

 重ねてになりますけれども、本区で対応できることには、確かに限界のある課題ではあると思います。一方で、東京都や組織委員会、また国でも所管している部署があるわけですけれども、実際に万が一そういった事件や事故、また災害が起きた場合、どこに人々が滞留して、どこが一番困るかというと、都心である中央区、選手村を抱えている中央区かいわいが一番麻痺し、混乱し、実際に住まわれている方はもちろん、来街者にも多大な負担がかかるわけですから、そこはやはり上からの計画を待つというだけではなくて、中央区のほうから主体性、積極性を持って、こういうことが起きた場合にはどういったことをしたほうがいいのかというのを、国や都や組織委員会に積極的に提案していくぐらいの気構えは必要なのではないかというふうに思いますし、少なくとも区民の方に、そういったリスクや犯罪や災害への意識をいま一度高めていただく、そういったマインドでの新しいレガシーも築けるというふうに考えております。今回のおもてなしに入っていないからどうこうということはございませんが、防災・防犯の取り組みはしっかりとした項目として掲げていただいた上で、さらに具体策、先ほどランニングパトロールのお話はありましたが、プラスで費用のかかるものですと簡単にはできませんけれども、草の根の取り組みも含めて、啓発も含めて、積極的な活動を展開していただきたいというふうに考えてございます。

 続いて、資料2についても簡単に質問してまいります。

 オリンピックの3x3ということで、私もバスケットをやっておりまして、非常に楽しみだなと思うところです。公式練習会場が浜町体育館ということで、身近なところなんですが、まずお聞きしたいのは、例えば公開練習や見学といったものが想定されるのか否か、現段階でわかっている点があれば、お知らせしていただきたいと思います。また、改めてその観点から、もしもそういったことが可能であるならば、公式の練習施設ということで、地元民、とりわけ子供たちとの交流などが可能なのかどうか、そういった観点について情報提供をお願いしたいと思います。

 また、今回、3x3、浜町体育館ということですけれども、その他競技との提携等々が今後起こり得るのか否かという点、それから一月余りに及ぶ浜町体育館のメーンアリーナや小体育館がほぼ使えなくなるというふうに想定されますが、その間の代替案や、利用区民等への告知はどのように行っていくのかも、あわせてお示しください。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事) 3x3の練習会場の決定についてでございます。

 こちらは練習会場として決まったわけでございますけれども、実際は、まだ練習状況を見学できるかどうか明らかになっていないところでございます。ただ、別紙でつけさせていただいていますように、主会場につきましては、周りに観客席も当然ございますので、区としましては、ぜひとも区民の方に見てもらえるような状況をつくってまいりたいというふうに思っているところでございます。ただ、競技ごとにやはり戦略があって、なかなか公開できないだとか、そういった実情も聞いているところでございます。そうしたことから、一部ではどうしても閉じなければいけないだとか、そういった状況もあろうかと思いますけれども、区としましては、見られる、場合によっては選手と触れ合える時間を持ってもらえるように今後とも調整をしてまいりたいというふうに思ってございます。

 それから、2点目のその他の競技の可能性というところでございますけれども、残念ながら、区にはしっかり競技ができるようなスポーツのフィールドはないわけでございまして、練習会場として、ほかの場所で決定するということはないというふうに考えてございます。

 ただ、先般、4月2日に、晴海中学校をオーストラリアパラリンピック委員会がファミリーアンドフレンズラウンジとして利用するというようなことも決まったわけでございまして、選手村に近いという利便性から、こういった内容のものが今後も締結できるようにということで、そういった部分では、区としても協力をしてまいりたいというふうに思ってございます。

 また、最後になりますけれども、浜町の総合スポーツセンターが一定期間使えなくなってしまうということにつきましても、各スポーツの団体の方々、また一般の区民の方々にも事前に、なるべく早い段階で情報提供をしていかなければならないというふうに思ってございます。

 また、使用期間のところに書いてございますが、7月14日が選手村の開村の日でございます。この日以降、選手が晴海に住まわれるような形になるわけでございますけれども、なるべく利用する期間、それから利用する時間を極力少ないような形に調整させていただいて、一日も早い形で区民の方にまた利用していただけるようなことを区としても考えてまいりたいと思います。

 なお、中央区以外にもさまざまな練習会場が、ほかの区でも予定されてございまして、こうしたことから、代替地は、この間については難しいものというふうに思ってございます。ただ、世界のトップアスリートたちが来るわけでございますので、この間については、ぜひ選手と触れ合える、生で競技が見られる、そういったところでスポーツを楽しんでいただきたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○田中(耕)委員 るるありがとうございます。おおむね了解、承知することができました。

 御答弁がありましたように、本番の大会は先日、チケットの申し込みも始まりましたけれども、実際にはチケットが高額であったり、抽せん自体もなかなか厳しいのではないかという報道もございまして、生で実際の現場、試合等を見ることは難しいというふうに考えています。そういった観点からいいますと、選手村を抱え、身近な施設での練習の模様などがわずかでも見学できるように、積極的な交渉をお願いしてまいりたいというふうに思います。でも、今お話にありましたように、バスケットなどは、まさにフォーメーションやトリックプレーなどもありますから、見学できる時間等々は限られるのかもしれませんけれども、わずかでも生で見られる機会をふやすべく、御努力をお願いしてまいりたいと思います。

 資料4、5に関しては、地元への説明も丁寧にしていただくということで期待してございますが、1点、SNSやホームページを利用した、大会の現段階での最新状況ですとか、近くなりましたら、もちろん公式な見解ということになりますけれども、これは東京都や組織委員会が当然行っていくべきものだと思うんですけれども、区として独自に、その見解や区内バージョンの現在の進捗状況や交通状況についてホームページ等を開設したりする予定が今後あるのか否かについて、御見解をお示しいただければと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事) 大会時の本区の状況についてでございます。

 これらにつきましては、大会組織委員会のほうが、現在もトリトンスクエアに本部を構えて、集中的に管理をするというような体制で東京2020大会が行われるわけでございます。こういったところから、さまざまな交通規制の状況であったり、そういったものが統括されるわけでございまして、地元区でもありますので、中央区のほうにも情報提供等については密にやっていく必要があるというふうに思ってございます。

 なお、これらの情報等につきまして、区でリアルタイムでホームページに出すということは、現段階では想定してございません。正直申しまして、どのような精度で、どのようなレベルで組織委員会等のほうから情報が来るかというのも、まだ調整、検討段階でございます。そういったものが今後煮詰まっていく中で、区としても、改めてそういった部分については検討してまいりたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○田中(耕)委員 了解いたしました。

 都や組織委員会の公式発表は、もちろん、それが集中管理ということで大切ですし、混乱を招かないためにも重要だと思うんですけれども、今回御報告いただいたおもてなしですとか、中央区の取り組みも含めた、中央区としてのオリンピック特設ページや専用ページが今後つくられる可能性というのはどうなんでしょうか。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事) 区のホームページのオリンピックの展開でございますけれども、こちらにつきましては、現段階におきましても、ホームページのトップページでは、例えば開催まで、本日であれば、オリンピックが408日前ですというように、随時掲載させていただいているところでございます。また、オリンピック・パラリンピックという枠も設けてございまして、そこの中で、ボランティアの情報であったり、また折り鶴の話であったり、具体的な内容については、ここの中で展開をしていくことを考えているところでございますが、特設ページを、最初のクリックから入れるかとか、そういったつくり込みにつきましては、今後、広報課のほうとも協議をしてまいりたいと思いますけれども、なるべくわかりやすい形で区民の方に中央区の状況が伝わるようなつくり込みを本課としても取り組んでまいりたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○田中(耕)委員 大いに期待しておりますので、ぜひよろしくお願いします。

 最後に、1点だけ確認なんですけれども、資料7の水素ステーションについてです。

 私のほうで不勉強というか、最新状況を確認し漏らしていたら申しわけないですけれども、A、B、Cということでかかわるエネルギー事業の施設整備がうたわれてございます。Bの水素ステーションの立地や規模感などは承知していたんですが、今回の御報告で仮設ということで、大会終了後に完全に撤去という理解でよろしかったのかどうか。ここには12月までというふうに書いてあるんですけれども、これは恒久的施設だったかなというふうに私は考えていたんですけれども、それは違うということで、いま一度確認をしたいと思います。

 また、Aの街区供給は、晴海ふ頭公園の中と、もう一点、三角地帯がありまして、2カ所供給ということで、選手村内設ということですけれども、この規模や、これは今回のBの車両供給のステーションがここにできるという理解なのか、私のほうでわかりかねましたので、いま一度A、Bの兼ね合いと、終了後も含めた晴海地区の水素エネルギー利用について御見解をお願いします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事) 水素のプレゼンテーション事業についてでございますけれども、Bの車両供給の部分につきましては、ホテルマリナーズコートの横の敷地になりますけれども、こちらは大会後には撤去をする。大会後といっても、すぐではないわけでございますけれども、2020年12月ごろまでで、こちらのほうは撤去することになってございます。

 また、本設する水素ステーションにつきましては、平面図のほうで見ていただきますと、清掃工場の右側の四角の白抜きの部分があろうかと思います。環状2号線に沿った部分の敷地になりますけれども、大会後、こちらに水素ステーションの本設のものを整備する予定になってございます。

 また、Aの街区供給につきましては、委員御指摘のとおり、選手村の中の施設でございまして、こちらについては、基本的に、宿泊している選手たちあるいは関係者の方々に対して水素のプレゼンテーションをする施設になってございます。

 以上です。

○田中(耕)委員 そういたしますと、Aの街区供給はプレゼンテーションだけを行うという理解でよろしいんでしょうかね。資料の下にお示ししていただいているんですけれども、プレゼンテーションの意味することが私には十二分にわからなかったんです。今のお話ですと、Bの場所に仮設でつくって、その後、清掃工場の隣に本設で、Bと同じような規模、機能のものを整備するということでよろしいんでしょうか。了解いたしました。

 水素エネルギーについては、大きな期待が寄せられている一方で、やはり安全面や価格面で普及は難しいのではないかという意見が、近年、残念ながら、専門家の間からも上がってきているというのが実情だと私は考えております。また、万が一の災害時、水素ステーションということで、もちろん、念には念を入れてということで、さまざまな安全対策が図られているんですけれども、残念ながら、やはり水素はかなり危険なエネルギー源だというのは以前からわかっているお話でございまして、地元区として、水素エネルギーに、環境負荷がかからないということで大きな期待を持っていただくとともに、安全面での配慮を地元区として、もう一度総点検して、高いレベルのものを求めていっていただきたいというふうに考えています。

 大きな話になってしまいますけれども、原子力も、3.11の事故が起きるまでは比較的環境負荷の少ない安全なクリーンエネルギーというふれ込みであったわけです。水素は、そういった類いのものではございませんが、しかし、皆さんが思っているよりは危険だというような発想や御提言も近年ふえているのを私は確実に認識しておりますので、地元区として、そういった点も考慮して、今後のエネルギー供給体制を構築していっていただきたいというふうに考えます。

 以上で終わります。

○中島委員 私からは、資料1番のおもてなしと4番の交通計画のことでお聞きしたいと思います。

 私の読解力がないせいか、ずっと読んでいても、折り鶴ウェーブぐらいしか、おもてなしの具体的なものを見つけられなかったんですけれども、あと1年と迫ったこの時期に、おもてなしとして、折り鶴以外に具体的に決まっているものがないのかどうかわからないんですが、もしくは案でもありましたら、お示しいただきたいというふうに思っています。

 それと、資料1に将来のまちのにぎわいにつなげていくという一節があって、こういう文章を入れれば、ある程度ターゲットとなる場所を想定して挙げているんだろうというふうに思っているんですが、区として、どの辺をお考えになっているのか、お聞かせいただきたいと思います。

 それと、先ほど言った交通計画の件に関しては、いろいろな問題があって大変だということはわかるんですが、それよりも先に、まず隣の江東区に関しては、競技を行う場所が13施設、そのほかにもメーン会場や埼玉のサッカー場、カヌーの葛西など、遠いところは首都高を使って行けばいいんですが、逆に、近隣の江東区の13施設などは高速を使って行くわけにいかないとなると、一般道を通って行くだろうという予測がされるんですが、そうなったときに一番困るのは、私たちの頭の中に13施設の位置が把握されていない。今回、こういった資料の中で、隣接する江東区の13施設の場所と幹線道路も示していただいて、大会スケジュールが決まって、初めて交通計画が生まれてくるんだろうというふうに思いますので、事前の資料として、13施設を提示したような地図みたいなものもおつくりいただけないか、お聞かせいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事) まず、1点目、中央区のおもてなしの具体的な取り組みについてでございます。

 資料でも5ページ、6ページに今年度からの取り組みを記載させていただいているところでございまして、折り鶴ウェーブにつきましては、区民協議会を主に、企画を進めてきており、7月からキックオフイベントにいよいよ着手していくわけでございます。

 また、それ以外の具体的な取り組みについてというところでございますけれども、こちらにつきましては、既に取り組んでいるところとしましては、豊海小学校をブラジルオリンピック委員会の方々が使うということから、そちらの教室の1区画で地域の方々、学校の生徒なども交えながら、おもてなしルーム的なことができないかというような取り組みも、地域の中で進んでいるところでございます。また、さきにも答弁させていただきましたとおり、晴海中学校をオーストラリアパラリンピック委員会がお使いになるということから、こちらは中学校ですので、ぜひとも中学生の子供たちが主となりながら、また、おもてなしの取り組みができないかというようなことで、現在、検討を進めているところでございます。また、先般発表になりました聖火リレーにつきましても、浜町公園で最後にセレブレーションということで式典のようなものが予定されることに決まりましたので、こちらのほうでも何らかの形で、区民、区がかかわれるように取り組んでまいりたいというふうに思ってございます。

 非常に五月雨式、ばらばらとではありますけれども、少しずつ大会の祝祭感が形成されてくると思いますので、区としても一つずつ丁寧に取り組みを進めてまいりたいというふうに思ってございます。

 また、最後の3点目ですけれども、江東区の競技会場につきましては、組織委員会が以前整理をしてございます東京2020大会ガイドブックの中で、競技会場の場所等が示されたものがございます。中央区外の部分でございまして、区がこういったものをつくることが難しいわけでございますけれども、こういった情報につきましても、委員御指摘のとおり本区にも少なからず影響がある部分もあろうかと思いますので、何らかの形での情報提供に取り組んでまいりたいと思います。

 以上でございます。

 済みません。1点答弁漏れがございました。まちのにぎわいにつなげていくという部分でございますけれども、今回につきましては、とりわけ選手村が晴海にできるということ、また、選手村の周辺にぜひともおもてなしの拠点といったものをつくってまいりたいというようなことが、先ほどの区民協議会の中でも議論が進んできてございます。こうしたことから、そういう意味では、晴海通りを通って京橋地域のほうに流れ込んでいくような動線をつくれないか、また、その後、中央通りを活用して、さらには日本橋方面に、観光客も含めて、導くことができないか、こういった2つの道路をおもてなしロードというような形で主軸と考えながら、ひいては中央区全体の回遊性を持たせられることができないかというようなところが本区として考えているところでございます。

 以上です。

○中島委員 どうもありがとうございます。

 おもてなしに関しては、あと1年と迫った中で、なかなか厳しいものがあるかなと。おもてなしの概念はいろいろあるかと思うんですが、そろそろもう少し具体的に出てこないと、いろいろな案が出たとしても、間に合わないのではないかなと思っています。

 それとつながってくるのが、将来のにぎわいの場所かなと。今言ったおもてなしロードということで、選手村から銀座に抜ける道、晴海通りは、何といってもメーンかなというふうに思っています。そこでどのようにおもてなしができるかということが、今回の大会の成功にかかってくるのかなというふうに思っていますし、さらに、中央区として、そこに力を入れるべきだろうというふうに思っております。世界的に有名な銀座、日本橋、さらに最近では築地も大変有名ですので、この場所を使わないことはないなと。ぜひそれに向けたおもてなしの具体的な案を早急に詰めていく必要があるだろうなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 交通に関しては、毎日使う施設としては、国立競技場のメーンスタジアムが毎日使われますから、選手村を出て、左に曲がって、環状2号線を通って毎日規制がかかるんだろうなと。ただ、それ以外のところは、大会があるときだけ使うというようになった場合、13施設ある江東区の道路などは、毎日通行どめになるわけではない。ただ、施設によっては、規制されるところも出てくるという意味では、やはり本区としても、その辺をしっかり把握すべきだろうなと。他区だから、情報は得られないというようなお話でしたが、一番影響を受けるのは選手村を抱えている私どもの区ですので、そういった意味では、施設まで行く動線の確認もさせていただいた上で、今後、道路の規制に関しても、区民に対して影響がないような状態で早目に告知できるような体制もとるべきだろうと思っております。そういう意味では、逆に、先行して施設の場所を地図に落とし込んで、こちらで検討する必要もあるだろうなというふうに思いますので、ぜひその辺の取り組みもお願いしたいなと思います。

 あと、オリンピック・パラリンピック教育という意味では、いろいろな課題があって、今回、ボランティアという形で取り組むという話ですけれども、ハートフルスポーツ、障害者に対してのバリアフリーというか、そういった気持ちを持てる教育ということで進めていくということです。一応言葉ではわかるんですが、では具体的に何をもって、そういった教育を進めていくのかなというふうに1つ疑問に思ったんです。本当にボランティアの精神を持って、全てのお子さんがそういったところに接することができないだろうなと。何をもって、そういったボランティア精神を持ってハートフルスポーツというふうにうたっていくのかという具体的な取り組みというのは、何か教育委員会のほうでお考えをお持ちなのか、お聞かせいただきたいと思います。

○中山指導室長 ハートフルスポーツとボランティア活動についてですが、これはあくまで学校としての取り組みですので、お子さん一人一人の内面まで、確かに踏み込めない部分はあるかもしれません。

 ただ、資料8にもありますように、例えば高齢者施設を訪れて、その中で直接かかわるという体験を幼少期からやっていくことであるとか、それぞれの校・園で、今、交流できるところであるとか、地域清掃一つとってもそうなんですけれども、そういったこと一つ一つが、広く捉えたところのオリパラ教育の中のボランティアにつながっていくと考えております。地域に貢献していく気持ちといったものを育てていくというところを、ハートフルスポーツ、ボランティア活動というふうに考えてございますので、一つ一つの体験の中で個々の子供にそのあたりの、地域に貢献していくという気持ちを育んでいくこと、その部分を大事にしていきたいというふうに考えております。その体験の場を学校として一つずつ用意していこうということで考えてございます。

 以上です。

○中島委員 ありがとうございます。

 ボランティアというのはなかなか難しくて、その人の気持ちが一番重要だというふうに思っています。日々の生活の中で、今回、オリンピック・パラリンピックでその一つの突破口となればいいかなと思いますので、ぜひ力強く進めていただければというふうにお願いさせていただいて、質問を終わります。

○塚田委員長 それでは、質疑の半ばでございますが、10分ほど休憩をさせていただきたいと思います。午後3時5分に再開させていただきます。よろしくお願いいたします。

(午後2時52分 休憩)


(午後3時5分 再開)

○塚田委員長 それでは、再開いたします。

 発言をお願いいたします。

○高橋(ま)委員 高橋まきこです。よろしくお願いします。

 私からは、資料2、4、6、8についてお伺いしたいと思っております。資料ごとに御答弁いただけたらと思います。

 重複する部分もございますが、まず資料2についてです。

 使用期間が1カ月弱ということで、定期で利用している団体の方々への影響というところが懸念されます。定期利用団体、影響数もしくはそういったものの規模感ですけれども、どのぐらいと把握していらっしゃるかということについてと、もう一点が、先ほど委員からも話がございましたけれども、この期間、学校で申し上げると、夏季休暇期間にも当たります。代替の施設の御提案というところ、具体的な検討もあればと思いますので、2点教えてください。

○遠藤区民部長 オリンピックの関係で使用する期間ということで、正式には最大の規模が示されていて、その中で、また詳しく決まるということでございます。

 今、大変申しわけないんですが、その時期にどれぐらいの団体が使っているかという資料を持っていないんですが、スポーツ課のほうでも、当然、この間は相当な利用団体の方に御迷惑をかけるということは認識しております。今、どういった事業で使われているか、例えば区民体育大会とか、そういった意味で区の事業の関係、関連の事業も結構ありますので、そういうものをリストアップさせていただいているということと、利用するのはもう間違いないわけですので、先ほどもありましたように、なるべく早い段階にそういった旨を利用者の方にお知らせして、少しでも工夫をしていただくということで、先ほどの区民体育大会のほうも、例えば時期を変える、あるいは縮小してやらざるを得ないかなというようなこともございます。他の団体におきましても、他区の施設を利用するといっても、やはり同じような状況もございます。その規模によっては、例えば区でいえば学校施設とか、そういったところの利用という形で変えられるところもあろうかと思います。そういう御相談をさせていただきながら、工夫もしていただいて、めったにないといいますか、オリンピックのときですので、利用のほうも十分に工夫、また考えていただいて、区のほうとしてもいろいろ御相談させていただきますが、利用者の方々についても、やはりこの時期は特別だという形で、今からいろいろ考えていただけるように情報提供してまいりたいというふうに思っております。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員 ありがとうございます。

 日常的にもスポーツ施設が使いにくい、または使えないというお声が非常に多くございますので、区民の皆様に対して御理解いただく部分があるかとは思いますが、引き続き、おっしゃるとおり理解を求めていっていただきたいという点を重ねてお願い申し上げます。

 続きまして、資料4についての質問に移らせていただきます。

 こちらでまとめられた、多大な影響を及ぼすことが懸念されるという内容の中で、別紙は非常に重要な課題が適切に取りまとめられているのではないかというふうに拝見いたしました。具体的に、このすばらしい取りまとめについて、組織委員会に提出するというお話が先ほど御説明の中でもあったんですけれども、いつごろ、どういった形で提出、もしくは照会という形かわかりませんけれども、どのようにこちらを扱う予定かということ、また、この回答をどう得ていくかということについて1点、今お考えがある、もしくは予定されていることがあれば、教えていただきたいと思います。

 もう一点、交通計画につきましては、組織委員会がというところはございますけれども、各種交通機関と組織委員会、また区、行政の担当者の方という3者での会議が欠かせないというふうに判断しております。そういった場が現状であるかということ、以上2点教えてください。お願いします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事) 1点目の区の課題点についてでございます。

 記載のあります7項目は、いずれも本区として極めて大きい課題であるというふうに認識してございます。こういったものを書類としてどの段階で出すのかというだけではなくて、この後、6月下旬から7月にかけて、まちづくり協議会を4地区で予定してございまして、こうした中で、区としての課題認識を区民の方とも共有をしていきたいと思ってございます。また、そういった場に東京都あるいは組織委員会の方々にも出席してもらうわけでございまして、そうした中で、都あるいは組織委員会とも課題を共有していっていただきたいというふうに思ってございます。

 また、回答というところでございますけれども、7項目はいずれも非常に重要課題だと思ってございまして、改善の必要があるというふうに思ってございます。書類での回答に限らず、現地での実際の対応が非常に大事であるというふうに認識してございますので、一つずつ組織委員会、東京都等とも調整を図ってまいる必要があるというふうに思ってございます。

 また、最後の3者での会合という部分でございますけれども、これは会合というだけではなくて、日々、常に連絡をとっているような関係になってございます。先ほどの答弁でも申しました、組織委員会につきましては、この4月からトリトンスクエアのほうが主になっているわけでございまして、こちらに本区の職員を12名派遣し、選手村の運営にも携わりながら情報共有を図っているところでございます。また、どの事業につきましても、東京都、組織委員会、また中央区が欠かせない関係にあるというふうに思ってございますので、今後とも、こういった協議をより密にしていきながら、地域の方々へしっかりした説明ができるように、区として働きかけてまいりたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○高橋(ま)委員 ありがとうございます。

 今おっしゃったとおり、現地の対応が重要になる項目となりますと、やはり人の配置というのも最終的に欠かせないということが想定されますので、より早い段階で、この協議を深めていただくことの必要性を感じます。私自身が交通機関の会社員として対応してきた経緯から申し上げますと、やはり3者の話し合いというのは非常に重要で、特に区民の生活を守る、区民側に寄り添う直接的な訴えというものは非常に重要だと感じています。1日に3万人とか5万人といった方々が1駅を使うといった規模感のイベントであっても、1年程度問題を解決しながら何とか成功を求めていく、安全とか安心を求めていくということがございますので、今回、より早くその話し合いを具体的に進めるということの必要性をお伝えしていきたいと思います。この点についてはお願いということを重ねさせていただきます。

 続いての質問です。資料6について、今回、築地デポについて具体的にかなりお出しいただいていると思います。別紙を拝見した中で、1点、わかる限りで教えていただければという点でございます。

 右側半分の中段、大会関係者を輸送する車両の出入りについての部分ですけれども、フリートの2項目め、晴海通りを通行せず、築地六丁目交差点を直進する予定というふうに書いてありまして、ここはかなり具体的な表記かとお見受けしましたが、お見受けしても、どこをどのように通るかというところは、私の理解で至らなかった点もございます。もし現時点で組織委員会からの説明で理解されている部分がございましたら、補足で説明いただきたいと思います。伺いたい部分は、直進する予定というところが、どこまで、どう流れるのかというところ、おわかりの範囲がございましたら、お伺いしたいと思います。この後のまちづくり協議会でも、恐らく話題になるのではないかなという点で、1点お伺いさせていただきます。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事) 築地デポのフリートの出入り口でございます。

 こちらの矢印の記載のところから真っすぐ出て、晴海通りを右左折するのではなく、直進するということを、現在、聞いているところでございます。では直進するのはどこまでというところなんですが、明確にはまだ聞いていないところでございますけれども、基本的には、このまま真っすぐ行きますと、佃大橋につながる通りに出るわけでございまして、そういったところから回っていった形で選手村に入る車、あるいは大会関係者は首都高速道路を使って各競技会場等に行くというふうに聞いてございますので、どこかの高速の出入り口から高速に乗っていくというようなことも想定されるかと思ってございます。ただ、今申しましたとおり、具体的に車両がどこを通って、どういうふうに、どれだけの台数が移動するといったものは、まだ明らかになってございませんので、交通量等によっては、こちらも非常に大きな課題であるというふうに思ってございます。

 いずれにしましても、今後の組織委員会等の検討状況を踏まえて、区としても適切に対応していく必要があるというふうに思ってございます。

 以上です。

○吉田副区長 この表記は、実際のところを言うと、一般車両と言われるものを晴海通りに合流させないというところが趣旨でございまして、どこまで行くということではないんです。これは、晴海通りが混雑するから、合流をさせないという方向性でございます。この点については、その先に聖路加病院があり、明石小学校があるという状況でございますから、この部分は地元とも御相談をしなければいけませんけれども、区としても、こういう出入り口については非常に問題があると強く思っておりまして、こういう部分については、組織委員会あるいは東京都とも十分協議しながら、基本的には、混むだろうけれども、晴海通りに直接出入りをさせて、交通処理を大きな体系でやってもらいたいというふうに区としては主張していくつもりでございます。

○高橋(ま)委員 非常に心強い御答弁で、感謝いたします。やはり地元といたしましては、おっしゃるとおり病院、通学路、学童、公園等がある非常に重要な、子供たちが伸び伸びと歩いている通りで、大変心配に思いまして、質問をさせていただきました。ぜひとも引き続き御尽力くださいますようお願い申し上げます。

 最後の質問です。資料8、教育の推進についての部分からでございます。

 こちらの4項目め、都で指定されているという御説明がございましたけれども、教育推進事業について、おさらいというところになる部分もあるかとは思います。(1)、(2)、(3)、(4)、(5)ではそれぞれ具体的に対象校が挙げられているんですけれども、これは、区として指定する、いわゆるトップダウンのような形で決まったものと、また学校から挙手制でボトムアップで決まったものがあると思います。それぞれどの項目がどのように決められたかということを列挙いただけましたら、参考になります。お願いいたします。

○中山指導室長 資料8の東京都教育委員会が指定したオリパラの推進事業についてというところでございますが、これについては、一つ一つというよりは、全てにおいて東京都教育委員会が募集要項を出しておりまして、それを区のほうで学校にそれぞれ募集をかけて、学校が手を上げて、それを東京都教育委員会のほうで選定して指定されたものでございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員 ありがとうございます。よくわかりました。

 以上で私からの質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

○高橋(元)委員 高橋元気と申します。1年間、どうぞよろしくお願いいたします。

 私からは、資料1番、3番、4番、8番から質問させていただければと思っております。

 まず、資料1、おもてなしについてですけれども、にぎわいの創出や受け入れ環境の整備など、おもてなしの方向性については、大変すばらしいと思っております。

 その上で、私も過去の本特別委員会の議事録は検索をさせていただいて調べてはおりますけれども、もし既に御説明をいただいているのであれば大変申しわけないのですが、資料1記載のアドバイザリー業務の委託先がどちらであるのか、お伺いしたいと思っております。そして、どのような基準を持って選定されたのかという点について、お伺いさせていただければと思っております。

 続きまして、おもてなしの部分、大会期間中のごみ問題とボランティアの部分についても質問させていただければと思っております。

 大会期間中、東京都の試算では、来日観光客を1,500万人と見込んでおりますが、私自身、晴海の選手村予定地の目の前のマンションに住んでおりますので、ごみ問題や防犯対策については大変興味、関心を持っております。ごみ問題について、平成30年4月24日の本特別委員会の中で答弁をしていらっしゃいまして、その際には、ごみの清掃の部分については、特別な対策について具体的な検討はしていらっしゃらないとのことでした。ボランティアという意味でのおもてなし施策において、選手村周辺のボランティアでの清掃については予定されているとのことでしたが、選手村周辺だけではなくて、大会期間中は、晴海通り等、例えば歩道の交通量も相当なものになると思っております。その上で、メーンストリートとなるであろう中央区の大通りを初めとして、中央区全体の清掃活動において、例えば町会や自治会と連携して清掃活動に力を入れるとか、何か具体的な取り組みを検討されているのであれば、お伺いさせていただければと思います。

 最後に、オリンピックのボランティアについてです。

 観光ボランティアと外国人おもてなし語学ボランティアについてですが、現時点で両ボランティアについては何名ほど集まっているのかという点について、お伺いさせていただければと思っております。

 また、ボランティアであることが外国人の方から一目でわからない限り、その人がボランティアであるというのがわからないと思いますので、例えばバッジをつけるとか、旗を振っているとか、何かわかりやすい目印があるのかどうかという点についても、あわせてお伺いさせていただければと思います。

 以上3点について、お願いいたします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事) まず、アドバイザリー業務委託の委託先でございますけれども、こちらは株式会社JTBコミュニケーションデザインが受託をしているところでございます。

 こちらにつきましては、現在も中央区の京橋にございます観光情報センターの運営を受託しているところでございまして、こうしたことから、中央区の、いわゆるおもてなしの回遊性を持たせるには非常に有効な会社であるという認識のもと、業者を決めさせていただいてございます。また、JTB自体が大会のスポンサーにもなっているわけでございまして、こうしたことから、選手村の中はなかなか区が及ぶ部分ではないわけでございますけれども、こうしたところとの連携も視野に入れながら、中央区の回遊性が持たせられる有効な手だてだというふうに思ってございます。

 2点目の清掃のボランティアについてでございます。

 こちらにつきましては、地域の方々の自主的な取り組みによる清掃ボランティアということで、もう五十数回実施してございますけれども、オリンピックが決まった後、自主的な活動の中で、月に1回は選手村を清掃しようじゃないかというようなお声がけのもと、取り組まれているところでございます。最近になりまして、選手村の工事も行われている中で、工事関係者とも一緒に清掃しようというようなことで、今、毎月最初の土曜日の朝8時から9時という形で、工事事業者とボランティアの方々が連携して取り組んでございます。

 また、委員から御指摘のありました、ほかの地域においてもというところにつきましては、選手村の取り組み自体を区民協議会等で紹介してございますので、そうしたところに連携をしていきたいというような地域、団体等々がございましたら、ぜひとも連携しながら、そういった取り組みが広がっていくのがよろしいのかなというふうに考えてございます。

 また、3点目の観光ボランティア等でございますけれども、委員御指摘の中央区の観光協会等が主として行っているボランティアにつきましては、現在も行っている取り組みでありまして、大会のときに特別というわけではございません。具体的な制服だとか、そういったものはないわけでございますけれども、まちを歩いていて見つけてボランティアをするというような形ではなくて、お申し込みをいただいてボランティアをする、御案内をするというような形のものでございまして、やり方によっては視認性というものも検討していく必要もあるのかなというふうに思ってございます。

 なお、具体的な数字でございますけれども、外国人おもてなし語学ボランティアにつきましては、379人が登録しているところでございます。

 以上でございます。

○高橋(元)委員 御答弁ありがとうございます。

 まず、アドバイザリー契約の件ですけれども、大変実績がある会社とのことで安心しました。

 清掃ボランティアの件につきましては、月1回清掃に取り組まれているとのことですけれども、やはり大会期間中はかなりの頻度でごみがたまっていくかと思います。区民協議会の場等で、その連携をぜひ区としてもプッシュして、クリーンなまちづくりというか、町並みが外国の方にもアピールできるというのが大きな武器になるかと思いますので、ぜひその取り組みを強化していただければと思っております。

 観光ボランティアにつきましては、語学ボランティアが379人ということです。今後、視認性という意味では、一目で外国の方からおもてなしをしてくれる方がわかるというのは重要なところであるかと思っております。その上で、いろいろな区民の方から、語学ボランティアといっても、何語が堪能なのかというのがわからない場合、どうするのかといった御指摘もありました。例えば、フランス語が堪能であれば、Franceというバッジをつけたり、イタリア語が堪能であれば、Italyと書いたりというような、この人は何語であれば通じるというのが一目でわかるというのは非常に大事だと思っています。ぜひ御検討をお願いできればと思います。

 続きまして、資料3について質問させていただければと思っております。

 中央区オリンピック・パラリンピック区民協議会の開催についてですが、区民協議会及び検討部会の中で、まずは折り鶴プロジェクトについて、アイデアとして採用されたということで、このアイデア自体はとてもよいと思っております。その上で、お伺いしたいのですけれども、折り鶴プロジェクトというのは、たくさんのアイデアの中から選ばれたアイデアなのか、それとも、そもそも折り鶴というアイデア1案しか出てこなかったのか、どちらでしょうか。

 一生に一度になるかもしれないオリンピックやパラリンピックですので、中央区全体として、区民のたくさんの方々からおもてなし方法のアイデアを募集したほうがいいと思います。私はこういうふうに思っているという区民の方もたくさんいらっしゃいました。そうであれば、私は、閉鎖的な会議の中でアイデアを募集するのではなく、例えばホームページ上とかアンケートでたくさんの区民の方からアイデアを募集した上で、それを具体化していくのが検討部会なのかなとも思っております。その点につきまして、例えば、今後、たくさんの方々からアンケートという形でアイデアを募集するというのは検討されているのか。もう1年を切っているので、時間がないかもしれませんが、そのような御要望もあるので、その点についてどう考えているのか、お伺いさせていただいてもよろしいでしょうか。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事) 折り鶴ウェーブについてでございます。

 こちらにつきましては、平成30年2月の第5回区民協議会の中で構成員の方から企画の御提案があったわけでございまして、その中で、区民協議会のほうから具体的な検討を進めていくようにと指示がありました。具体的な検討につきましては、その下部組織でありますボランティア検討部会、また観光・文化検討部会の両部会の中で、具体的なコンセプトあるいは全体スキームを検討していくというような運びで現在に至ったわけでございます。

 ただ、このプロジェクト自体につきましては、実は、1つの提案というわけではございませんで、この区民協議会ではその発言であったわけでございますけれども、区のほうには、例えば地域の高齢者クラブからも、せっかくオリンピックが決まったので、私たちも何らかの形でかかわりたいというようなお声も届いていたところでございます。その具体的な声の中でも、折り鶴を折って何らかの形で渡すといった取り組みであれば、私たち高齢者でも参加することができるというようなお声もいただいてございます。手渡し等の具体的なやり方については、今後検討するわけでございますけれども、折り鶴の取り組みにつきましては、区民協議会の1つの意見というだけではなくて、さまざまな方々からの折り鶴に対する思いを集約させていただきながら、形にしてきたというような経緯がございます。

 また、多くの方々に具体的な企画の提案をいただいたらどうかというような御案内でございますけれども、今、委員のほうからもお話がありましたとおり、もう約1年しかないというようなところでございますので、区として進めていくようなものだけではなくて、地域の方々に自主的に取り組んでいただくようなもの、また個々人というのもなかなか難しい部分はあろうかと思いますけれども、区といたしましても、オリンピックに関します気運醸成事業補助金活用事業を実施してございますので、こういった補助を活用していただきながら、地域の方々の中で大会に向けた取り組みを進めていただけると、中央区全体として盛り上げにつながるのではないかというふうに思ってございます。

 以上です。

○高橋(元)委員 御答弁ありがとうございます。

 では、お答えができる範囲で構わないんですけれども、例えば区民協議会の中で、ほかにどのような案があったのかというところで具体的に示していただけますでしょうか。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事) 申しわけございません。具体的に、例えばこんな案がというものが、今、手元には資料としてないわけでございますけれども、具体的には、先ほど言ったボランティア検討部会は、中央区のさまざまな団体の代表の方に来ていただいてございます。また、観光・文化検討部会も、地域の商店街の方であったり、文化代表の方であったり、いろいろな立場の方に来ていただいておりまして、それぞれいろいろな御提案をいただいてございます。そうした中で、先ほど言ったように皆さん方で自主的に取り組んでいただくような取り組みもとても大切ですというような御案内はさせていただいています。

 既に取り組んでいるような団体もございまして、明確な答弁が難しいわけでございますけれども、2020年に向けた思いを紙に書いて、それを木のような形に張っていくというような取り組みも、地域の方々の取り組みの中では既に行われているようなことも見聞きしてございます。具体的に、今、私の口から申し上げられないところでございますけれども、そのようなさまざまな取り組みがあったことも事実でございます。

 以上です。

○高橋(元)委員 お答えいただきまして、ありがとうございます。

 もしかしたら、今回のオリンピック・パラリンピックは本当に、経験するのが一生に一度になるかもしれませんので、特に団体の代表者だけではなくて、区民の方のいろいろなアイデア、意見もぜひ取り入れて、そして1年後、もう間もなく開催されるわけですから、区としても、さまざまなアイデアを吸収して、すばらしい大会にするように取り組んでいただければと思います。

 続きまして、資料の4番について、こちらも、さきの委員からも御質問があった部分と多少重複するんですけれども、東京都の輸送運営計画がまだ示されていないということで、具体的な対応がなかなかできない状況であるというのは、重々承知しております。

 ただし、大会までもう1年しかありませんので、中央区としては、先ほどもお話はありましたが、今後のスケジュール感としては、東京都の輸送運営計画V2がいつ示されて、具体的な対応策については、いつごろまでに詰めて、そして住民に説明ができるのはいつごろであるのか。それに一つずつ対応されていくと先ほどの答弁でもおっしゃっていますが、であれば、最終的なデッドラインを内々で設定しているのか。このラインを超えたら、もう間に合わないということを御認識されているのかという点について、お伺いさせていただければと思います。

 また、東京都の動きが余りに遅いというのであれば、取り急ぎ中央区で独自に交通の輸送運営計画をつくって、東京都に提案できるようなBプランというのも、保険という意味では、まとめておいたほうがよろしいかと思います。そのような点について、中央区としてどのようにお考えになられているのか、お伺いさせてください。

○吉田副区長 今、委員が御指摘のとおり、組織委員会と、それから東京都のほうから総合的な交通計画が示されていない状況です。我々も、そこが基本的な部分で整理されていないと、その先に進めないと思っています。

 その中で、実は、私どもは、例示をいたしますと、先ほど中島委員からも御質問がございましたけれども、例えば湾岸部に競技施設がありますよと。競技施設に対して、基本的には、今の交通計画の状況はどうかというと、例えばここにテニスの森がありますというと、最寄り駅はゆりかもめの有明テニスの森駅ですと書いてあるわけです。それだけなんです。大体、日本国中から集まってきた、あるいは海外から集まってきた観客が、どうやってゆりかもめの駅にたどり着いて、時間内にゆりかもめの駅におりられるのかということがわかっていないような交通計画なんです。そういう交通計画と、それから、どこにセキュリティラインを引いていって、何を守るかというのが具体的にまだ見えない状況では、私どもの区域の中の交通計画というのは立っていかない。先ほども申し上げましたように、資料4の部分については、一応区としての問題意識はこうだよということで、非常に優しい言葉ではございますけれども、東京都には既に提出してございます。こういうことがわからなければ困るということは言ってあります。

 ただし、近々出てくる交通計画というのは、これからは打診に次ぐ打診でございまして、きっとばらばら出てくるんです。それについて逐一、地元とも協議しながら、区としての反対あるいは改善をいろいろ要求していくというようなことを、申しわけありませんが、これから12月まで連綿として続けていかなければならないというふうに思っています。その辺はぜひ御理解をいただきたいんですが、私どもとしては、ばらばら出てくる東京都の計画についても地元住民の方々と必ず共有して、そして区として地元の方々とともに、改善なり何なりの方向性を探っていくというふうな対応をとっていかざるを得ないと思っております。

 その部分については、私どもは、これは区議会との関係でもそうでございますけれども、今回の資料でもお話ししましたように、関連する主要な4地区のまち協については、それぞれ代表者を選んでもらって、4地区が常に臨時的にも集まれるというような懇談会を整備すると同時に、議会に対しては、それらに提出される資料等について、即日、全議員送付させていただきますから、そういうふうな形で、まず情報を共有するところ、個別に出る情報を共有するところから始めながら、12月まで、大変体系と脈絡を欠く作業でございますけれども、地元区としては、きちんとやっていきたいと考えています。

 本質的に申し上げますと、今、私どもの官僚組織や日本全体の組織が縦割りであって、実は、全体が総合化されるのは、地元に来てからなんだという状況があるから、地元として、しっかりした総合的な反論をしていかなければならないという現状なんです。御提案がございましたけれども、中央区から代替案をということですが、もとのベースの計画については、やはり東京都、あるいは組織委員会が、それこそ運輸機関と連携しながら計画をちゃんとつくってくれないと困る。

 率直に申し上げれば、先ほど申し上げた交通機関との関連で言いますと、ゆりかもめなんて本当に使えるかと。使えないんだったら、きっと東京駅におり立つテニスの会場に行く観客は何万人かいるだろうと。そうすると、その観客は、悪いけれども、基本的には京葉線で運んでくれとか、有楽町線で運んでくれという仕切りは、やはり東京都でないとできない、組織委員会でないとできない。それを地元区として要求していくという形でやらざるを得ない。我々は、地元区として総合化された、積み重なった被害に対して、地元区としてきちんと反論していくということ、区民と一つ一つ情報を共有しながら反論していくということが、基本的には大事だろうというふうに思っていますので、その点を御理解いただきたいと思います。

○高橋(元)委員 ありがとうございます。まずは12月までに進めていただけるとのことで、本当に私も安心しました。

 そしてまた、区としてのさまざまな思いもあるかと思います。東京都が輸送計画を今後出してくるというふうに言っていますが、その時点で、恐らく完璧な計画はおりてこないわけで、そこでスピード感を持って区としても対応をしていかなくてはいけない。私もできる限り協力させていただきますので、中央区が一丸となって来年のオリンピックの輸送計画を成功させていただければと思います。

 最後の質問になります。資料8になります。中央区オリンピック・パラリンピック教育の取り組みについてです。

 こちらの教育の取り組みも、とてもすばらしいと思っております。特に、一校一国運動においては、国際交流を通して子供たちの視野を広げるという意味でも、大変意義深いものであると思っております。

 ただ、一方で、一度築いた関係が、大会が終わると同時に終わってしまうというのであれば、とてももったいないと思っています。大会終了後の展望として、ぜひレガシーという意味でも、学校ごとに今後も継続的な関係を各国と築いていただきたいと思っておりますが、中央区として、大会後の展望についてはどのようにお考えでしょうか。

○中山指導室長 まさに、今、オリパラ教育の一番の課題はそこなのかなというふうに感じているところでございます。一校一国運動に限るのか、それとも、ここまで取り組んできたオリパラ教育全体、それぞれの教育活動になるのか、そして学校で何を残していけるのかということを検討しているところでございます。終了後については、委員おっしゃったように、教育のレガシーとして残していける教育活動、継続的にこれからも続けていける教育活動を、地域や子供の実態に応じて、各学校の中で最低1つは選んでいただいて、継続していけるような形がとれればということを、今、青写真として考えているところでございます。

 その中で、確かに一校一国運動につきましては、直接交流というところで、今まで培ってきた関係づくりであるとか、そこへたどり着くまでの軌跡とか、そういったものもございますので、それは中央区全体の財産としまして、オリパラ教育に続く、教育の名前はレガシー教育とか、新しい名前がつくのかどうかわかりませんが、そこにつなげていければということを考えているところでございます。

 以上です。

○高橋(元)委員 ありがとうございます。

 私も、教育のレガシーという意味では、来年の中央区の取り組みとしても、オリンピック・パラリンピックで終わってしまっては非常にもったいないと思っておりますので、ぜひレガシー教育といいますか、今後の教育についても、あわせて考えていただければと思います。

 私の質問は以上になります。

○小坂委員 五輪までにやらねばならないこと、1つには感染症対策、1つにはテロ対策、そしてヘイトスピーチをなくしたり、受動喫煙をなくしたり、バリアフリーにしていく、これら5つは少なくともやっていく対策であるかなと、東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会に属しながら、また協議会の活動を見ながら、私は感じております。また、レガシーとしては、中央区が健幸福祉都市になることや、国際交流都市になっていけばいいかなというふうに私も考えているところです。今までの議論を聞いていて、東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会は毎月開催しても追いつかないのではないかというふうな感じを受けております。

 では、質問に入らせていただきます。

 まず資料6の築地のデポ。築地の荷さばき場がなくなるという書き方になっておりますけれども、これはなくしてはいけないと思います。このあたりの考え方。

 また、車両がたくさん出るということで、前から言っておりますけれども、バスが1日1,850台、フリートが1日1,800台ということで、排ガス、特にNO2とかが発生します。この予測を東京都はきっとしているはずなので、東京都の排ガスの予測があれば、この委員会に資料を提出いただきたいと考えます。これが1点目。

 2点目は、資料7、水素ステーションです。

 Aの街区供給のところで、晴海ふ頭公園の中に施設をつくるというのは、施設があって、そこから選手村宿泊施設へ電源を供給するとか、そういう話は平成30年2月の選手村地区エネルギー事業の東京都のまとめでは、なかったわけですけれども、これは単に、選手村宿泊施設へ電源の一部を供給するというふうに記載しているから、このあたりに関して、少なくとも高圧ガス保安法にのっとった施設をきちんとつくるのかどうか教えてください。

 また、水素パイプラインの布設の最新の図があれば、この委員会に資料要求いたします。

 3つ目が、資料4の交通計画ですが、合同協議会について。今までの議論を聞いておりましたところ、有楽町線を使ったり、人の回遊性を持たせるということからすると、佃、月島のまちづくり協議会も入れて、5地区、6地区のまちづくり協議会の合同協議会にすべきと考えますが、いかがでしょうか。

 資料8ですが、3ページ目に国際的なスポーツ大会を契機とした体力向上事業、指定地区というふうに書いておりますが、中央区全域が指定地区になるという考えでよいのかどうか教えてください。

○塚田委員長 資料要求につきましては、副委員長と相談して対応させていただきます。

○吉田副区長 私どもが築地魚河岸や場外市場を運用するために、今お借りしている築地の土地の部分は、このデポの図面には書いてございませんけれども、引き続きそういった土地が確保できるよう、東京都と協議をしておりますし、その辺については、何とか今後とも確保できるだろうと思っております。

 それから、ここに入ります車両の車種によっては、排ガスとか何かというものは、一般的に整理できるものではございませんので、資料要求等ございましたけれども、そういったものについて、東京都でも準備がございませんので、提出できません。御了解をいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事) 水素についての部分でございますけれども、Aの街区供給については、プレゼンテーション事業ということで、公設の設備はないものでありますので、委員御指摘のありました、平成30年度の中には当然記載がないものでございます。

 それから、法にのっとったという部分につきましても、これも、この部分でのプレゼンテーション事業をやるということが明らかになったわけでございまして、当然、東京都の中でそういった整理がされているものというふうに思ってございます。

 それから、合同協議会につきましては、築地のデポ、それから選手村というところが主になるところでございまして、これらに直接関係するエリアというところで、銀座、築地、勝どき・豊海、晴海という4つの協議会を考えているところでございます。

 私からは以上です。

○三留環境政策課長 大会時のプレゼンテーションの事業につきまして、水素のパイプラインの図面等ということでございます。

 街区供給につきましては、プレゼンテーション施設ということで道路占用等の図面を見たことがありませんので、そういった施設が入るということは確認してございません。

 以上でございます。

○中山指導室長 国際的なスポーツ大会を契機とした体力向上事業についてですが、これについては、本区全体でということになります。幼稚園も体力づくりで推進校を指定していますけれども、全ての学校で取り組める内容を考えて、計画中でございます。

 以上です。

○小坂委員 それぞれありがとうございます。

 次に、資料8関連ですが、今、晴海中学校や豊海小学校の件は聞きましたけれども、それ以外で、さらにもっともっと子供たちが実際に具体的に大会関連のボランティアをする機会をつくっていってもいいと思いますけれども、そのあたりをつくるのを目指しているのかどうか教えてください。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事) 子供のボランティア等の取り組みにつきましては、ぜひとも区としても取り組んでいきたい意向ではありますものの、大会自体のボランティアは大会ボランティア、また東京都のほうでも都市ボランティアという相当な数のボランティアが予定されてございます。こういったボランティアの方々が、どういうところで、どういうふうに配置されてボランティアを行うのか、そういったところが明らかになっていない状況の中で、区が子供の力をかりたボランティアを展開するというのが、現段階ではなかなか見えない部分でもございます。

 先ほどの答弁の中でも、例えば清掃のボランティアは広くいろいろな方々が参加できるボランティアでございますので、こういったものも含めまして、何ができるのか、また、できないのか、そういったところは今後検討してまいりたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○小坂委員 区は、子供たちのボランティアの場をつくれると思います。例えば、来られた外国の選手全員に折り鶴を届けるとか、そういうふうなところで区が独自に子供のボランティアの場をつくれると思いますので、積極的につくっていっていただければと思います。

 最後ですが、健康教育とかの部分で、例えば女性アスリートの無月経とか、そういうことが医学的に、小児科的には話題になっているんですけれども、例えばこのような医学的なテーマを、子供たちは、心身の健康という部分で学ぶ機会があるのかどうか教えてください。

○中山指導室長 現時点では、ございません。あくまでも指導要領に沿って、できることをやっていくというところでございます。

 以上です。

○小坂委員 でしたら、クラブ活動をしている女の子たちも、激しいスポーツの中、無月経になる、また骨粗鬆症が起こったりということがありますので、ぜひとも医学と教育が連携しながら、心身の健康づくりの中での健康教育を考えていただければと思います。

 終わります。

○塚田委員長 議題、2020年東京オリンピック・パラリンピックに関することにつきまして、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○塚田委員長 第二回区議会定例会における委員長報告の取り扱いにつきまして、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○塚田委員長 ありがとうございます。

 それでは、これにて東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を閉会いたします。

(午後3時55分 閉会)

-委員会を閉じた後-

 特別委員会の行政視察について、7月上旬に管内視察にかえて行政視察を実施することができることになっているが、日程にいとまがないことから、実施の有無、日時、視察先、日程等について、正副委員長に一任することの了承をとった。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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