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令和元年 築地等地域活性化対策特別委員会(9月11日)

1.開会日時

令和元年9月11日(水)

午後1時30分 開会

午後3時5分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(9人)

委員長  富 永   一

副委員長  渡 部 恵 子

委  員  海老原 崇 智

委  員  竹 内 幸 美

委  員  かみや 俊 宏

委  員  田 中 広 一

委  員  青 木 か の

委  員  二 瓶 文 徳

議  長  押 田 まり子

4.出席説明員

(18人)

齊藤副区長

吉田副区長

浅沼企画部長

山﨑政策企画課長

栗原副参事(計画・特命担当)

遠藤区民部長

眞下区民生活課長

鷲頭地域振興課長

木曽文化・生涯学習課長

井山スポーツ課長

田部井商工観光課長

森下日本橋特別出張所長

望月環境土木部長

三留環境政策課長

松岡都市整備部長

斎藤都市計画課長

栗村地域整備課長

福島副参事(まちづくり事業・特命担当)

5.議会局職員

伊藤議会局長

一瀬議事係長

酒井書記

桝谷書記

6.議題

  • 新しい築地等まちづくり及び観光・地域振興等に関すること

(午後1時30分 開会)

○富永委員長
 それでは、委員会を開会いたします。よろしくお願いいたします。

 本日は、理事者報告の関係で区民生活課長、スポーツ課長及び日本橋特別出張所長が出席いたしますので、あわせて御了承願います。

 過日の行政視察の実施に当たりましては、所期の目的を十分果たすことができたと思いますので、今後の施策の参考になればと考えております。なお、内容につきましては、第三回定例会での委員長報告で報告させていただきますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、議題の審査に入ります。質疑につきましては、既に御了承のとおり、理事者報告に対する質疑とあわせて行いますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、まず初めに、理事者報告をよろしくお願いいたします。

○遠藤区民部長

 1 区民施設の指定管理者の評価結果について(資料1)

 2 令和元年度中央区まちかど展示館の認定について(資料2)

 3 「第2回東京国際合唱コンクール in HARUMI」の実施結果について(資料3)

○望月環境土木部長

 4 築地川アメニティ整備構想について(資料4)

以上4件報告

○富永委員長
 どうもありがとうございました。

 それでは、発言の時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時45分、自由民主党72分、公明党さん33分、新風会さん33分、あたらしい中央さん33分、未来会議さん10分でございます。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○かみや委員
 私からは、築地川アメニティ構想について3点お伺いしたいと思います。

 まず、1点目でありますけれども、この構想をどのように作成されたのかということについて、少し詳しくお尋ねしたいと思います。

 平成30年度予算を拝見しますと、調査予算等がついているものと考えておりますけれども、この大きな方向性、構想というものを示されるということであれば、この調査結果を踏まえて、庁内の関係機関や外部機関などとも連携、あるいは意見を踏まえながら作成されたのか。構想作成の枠組みについてお伺いできればと考えております。

 2点目は、これからということだと思うんですけれども、この構想の主たる関係機関と想定されます国、東京都、そして首都高グループとの関係についてであります。

 例えば、日ごろの関係、お付き合いの中で、この構想について各機関がどのように考えているか、あるいは具体的な話がまだということであれば、この構想について、どのように各機関が考えていると区として考えていらっしゃるか、このことをお尋ねしたいと思います。

 そして、3点目でありますけれども、今お配りをいただいております資料4の1ページ目、A3の裏面の右側、中央区を取り巻く環境、5つ目の段落です。都が作成した築地まちづくり方針との関係であります。

 記載いただいております築地まちづくり方針を拝見いたしますと、8ページ目、東京ベイエリアビジョン(仮称)との連携という記載がございます。この資料を拝見いたしますと、築地地域の該当エリアに地図上で色が付されておりまして、新たなブランドの創出・交流拠点という考え方が示されていると思います。都の示すエリアと、今回の区の構想エリアというのは重なる部分があるのか、ないのか、また、どのような連携、またはすみ分けというものを現時点で想定されているか、考え方を伺います。

 以上3点です。

○三留環境政策課長
 築地川アメニティ整備構想について、3点の御質問でございます。

 まず、1点目、どのように策定し、その枠組みはという御質問でございます。

 委員御案内のとおり、平成30年度に調査委託費を計上いたしまして、その委託の中で関係機関と調整、協議を重ねてきた結果、まとめたものでございます。2点目の御質問とかぶりますけれども、関係機関、国、東京都、首都高の3者と協議、調整を重ねたと。特に必要となる調整は、この大規模更新計画を策定しております首都高速道路株式会社になります。この整備構想を具体化するには、絵に描いた餅ではいけない、具体的に可能性のあるものにしていきたいということで、かなり細かい調整はさせていただいたところであります。本来の全面ふたがけというような形で策定できればよかったんですけれども、現実性等々を踏まえまして、今回、このような形で御報告をさせていただいているところでございます。国に関しましては、国土交通省と首都高関係のところ、それから東京都につきましては、都市整備局の首都高の関係の部署というようなところでございます。

 それから、築地のベイエリアビジョンとの関係性ということでございます。

 申しわけございません。ベイエリアビジョンを手元に持っておりませんので、8ページの具体的な場所、ただ、委員の御案内いただいているベイエリアビジョンの地域というのは築地の地域と思われますが、今回、この資料4の2ページ目でございますけれども、要は、銀座と築地を結ぶ、この絵の中には具体的に示されてございませんけれども、実際にこの中に書いてある築地の今後のまちのつくり方と、中央区が別件抱えております地下鉄構想であるとか、そういったほかの都市基盤も含めて、一体的に考えていかなければいけない構想であると認識してございます。そういう意味では、東京都のベイエリアビジョンに示されているさまざまな事象も、こういったものの中に取り込んでいかなければいけないのかなというところでございます。

 いずれにしましても、整備構想という形で御報告をさせていただきましたので、これから関係機関と調整しながら、これをもっと発展的に具体化を進めていきたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

○かみや委員
 それぞれ3点について御答弁ありがとうございます。

 今御答弁いただいた中で、まず調査結果についてでありますけれども、この調査の中で、関係機関とも協議をする、調整をするという枠組みということで教えていただきました。この中で、国、東京都、首都高、それぞれ少し細かい話にもなりますけれども、まずは事務局担当で調整を図っているところなのか、それとも、ある程度方向性をお話しできる管理職クラスの方の形で調整というか、枠組みをスタートさせたのか、このレベル感を教えていただきたいというのが1点でございます。

 そして、2点目が、今お話をいただきました東京都あるいは周辺のまちづくりとの関係をしっかりと協議いただくというお話をいただいたと思います。そこと少し重なりまして、資料4、1ページ目、1の目的の5行目から、まさに今お話があったところと重なると思いますけれども、現在、当該区間周辺では、区役所の建替え計画や地元検討組織によるまちづくりの検討が進められていると。こうした状況を踏まえて本構想を取りまとめたとございますので、こうした状況をもう少し、今、いろいろな連携というものが必要だというお話があったかと思いますけれども、今後、これからというところもあろうと思いますけれども、具体的に、この状況を踏まえて、さらにどういうふうに検討を進めていかれる予定か、お話しいただける範囲で伺えればと思います。

 以上になります。

○吉田副区長
 まず、レベル感というお話でございますけれども、具体的なレベルでは、ある意味で上層部も含めて、事務方も含めて、一応の連携を持っている。ただ、実は、関係機関というのはみんな、それぞれ役所でございますから、ほかのことには余り口を出さないので、こういう余計なことは書いてくれるなとか何かということを言いながら、構想という形で今回出すことについても、一応了解をお互いに得ているという状況でございます。ただ、委員御案内のとおり、取り巻く環境の中で、この構想は全体の流れの一つの動きでございまして、地元区だから、逆に、そのことは構想として、むしろ表に出してしまうぞという話でございます。

 これから、きっと一連の流れとして、首都高を地下化しましたと。全部地下化しますと大変な話になりますので、地下化をしたうちの高速八重洲線を活用して、循環線を一部確保するというようなことをやりましたので、高速八重洲線を使います。高速の八重洲線というのも地下を使ってまいりますと、今、会社線とという形で京橋と八重洲の間に入っているところに、今後、地下道を入れなければならないというようなこと、これをまた検討するというのは、去年の夏からずっと、今、国、東京都、公団、私どもという形でやらせていただいております。合流をしてくるところが、この掘り割りになるわけでございますので、この掘り割りの耐震性も強化をしなければいけないし、上部をどういうふうに活用していかなければいけないかという話も出てくる。ここの中で、先ほども御指摘ありましたように、実は、カーブがきついところであったり、周りの取り付きのための空間が弱いところがあったりしますから、この掘り割り道路自体も改修、改善をしていかなければならない。そういう中で、耐震性を一緒に高めていかなければならないという部分がございます。

 その部分については、今度は逆に、私どももこういうアメニティ構想を打ち出しながら、全体的に高速地下化から始まった、いわゆる全体の東京の都心部の中の都市基盤の新たなあり方の模索というものを、東京都、国、そして首都高を巻き込みながらやらせていただいている。地元区としては、このアメニティ構想を初めとして、今後、具体的な構想をむしろもっと積極的に打ち出していって、これを実現させていく方向にいきたいと思っています。このアメニティ構想の大筋の方向性について、関係の人間は、こういう形で実現したいということについては、基本的には合意をしております。ただし、お互い予算を抱えているものですから、うちじゃないよみたいな、お金をもうちょっと出してくれみたいな話は今後あるでしょうけれども、この方向性については、いこうということになっておりますので、これを実務的に調整しながらやらせていただくことになっていくだろうと思っています。

 私どもの庁舎の建てかえ等について言及しているところについてのお尋ねがございましたけれども、庁舎建てかえ問題について、今の検討状況の中で、基本的には、私どものこの庁舎と、それから中央会館がありますブロッサムも同じぐらい古くなっておりますので、いろいろ機能の更新を含めて、建てかえ問題を内包しているわけです。それと、八丁堀のほうにございます京華スクエアの部分についても、廃校して以降、暫定利用ということで今日まで来ておりますけれども、これについても10年以内の暫定利用といいながら、もう時間切れになって、まだ使っているわけです。そういうものも含めて、3つの基本的な土地があるわけでございまして、そういったものを動かしながらというような検討を進めているわけです。

 そういう中では、ブロッサムとこの区役所の位置関係を考えただけでも、その中間にございます三吉橋の前の掘り割り空間の上部をどういうふうに活用していって、それぞれの土地を有機的、合理的に、かつ環境的に整ったものにどういうふうにしていくかということもあわせて考えていかなければならないというふうに思っております。

 ですから、跡地整備の問題も、そういう意味で、位置的な問題でかかわってくるというふうに申し上げているわけでございまして、それぞれタイミングはありますでしょうけれども、基本的には、その上での上部空間をきちんとした形で活用しながら、区民の福利厚生に役立てるような空間づくりをしていくということは間違いない方向性だと思っておりますので、それを含んで整備をさせていただきたいと思っています。

○かみや委員
 御答弁ありがとうございます。

 今後、さらなる検討をいただくと。そして、この構想を深めていただくと。周辺状況も踏まえてということになろうと思いますけれども、さらに深めていただきますようお願いをいたしまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

○田中(広)委員
 私からは2点質問させていただきます。

 まず1点目は、今と同じ築地川アメニティ構想、もう一点は、議題で築地の関係について質問させていただきたいと思います。

 今の御答弁、また議論を伺っておりまして、最初の段階で、昨年度の調査費の中でいろいろ検討してきたけれども、現実性を踏まえて、可能性のあるところでということでまとめられたというお話があったと思いますが、どういったところに引っかかって苦労されて、御努力されて現実性のあるものにまとめてこられたのか、その辺を教えていただければありがたいと思います。

 それから、もう一点、築地の関係ですが、今回の補正予算の内容にある点でございますけれども、これまで築地魚河岸のさまざまな環境整備については、本当に皆様の御努力で今のような状態になっております。ただ、なかなか売上が進まない、利益が確保できないという問題はありますけれども、本当にこれからもしっかり支えていかなければいけないなと思っております。

 その中で、荷さばき場、駐車場スペース、1,300平米ということでありますけれども、1,300平米という広さにした。現場の皆さんの御意見を踏まえてまとめたんだと思うんですけれども、本当に1,300平米で大丈夫なのかどうか、その辺の現場の皆様の声を教えていただければありがたいと思いますので、よろしくお願いします。

○吉田副区長
 後段の部分から回答させていただきますけれども、まず築地の問題についてでございます。

 今回、補正予算をいただいたものを含めて、基本的には、築地の活性化はとめることはできないと思っておりますから、やっております。実は、いろいろなところで申し上げておりますけれども、本当に市場移転というものはかなり大きな傷跡を残しておりまして、豊洲でも、それから私どもの区で、築地の場外でも、やはり売上は豊洲では2割とか、私どもで1割ぐらいは確実に落ちております。それと、現場で荷物を見て物を買っていくということが、豊洲で非常に不便だということで、ファクス注文される飲食店の方がふえまして、その方たちが減った部分、2割、1割とか言っている部分を占めているのだと思いますけれども、結構そういう形の減少が痛く響いているところがございます。ですから、その部分を何とか解消していかなければいけないし、そういったものを防いでいくためにも、私どもが東京都から借り受けている土地の活用を含めて、何とかやっていかなければいけないわけです。

 地元では、正直言うと、駐車場が少し過大な部分があったものですから、そういったものを減らすのは反対ではない。1,350平米でもいいんだけれども、位置としてはよくないというようなことも、かなり意見としては、地元からはいただいております。ただし、問題は、それについての代替措置みたいなものを少し具体的な検討をしろということになってございまして、この1,350平米を活用し、軸に据えながら、では、どういうふうなものができるかということを検討させていただきたいと思っております。

 それと同時に、実は、今後、オリンピックが終われば、そのお話になると思いますけれども、築地市場の跡地の開発がどう行われるのか。その跡地と築地の場外市場をどう組み合わせて、ある意味でユニークな新しい築地はどういうふうにつくるんだというような部分について、きちんと地元の意見を集約しながら、東京都に意見として私どもは申し述べていかなければならない。そういう全体構想を具体的に上げていかなければなりませんから、そういうときに、現に借りている土地のありようも含めて、今後、建設工事の全体スケジュールの中でも、築地場外市場に支障を来さないために、何ができるか、どういう形の東京都の協力を望むのか、きちんと整理をしておかなければならないだろうと思っております。

 ただし、あそこもかなり大規模な開発計画と、その前提となります文化財の発掘であるとか、土壌汚染対策とかを講じなければいけませんので、借り受けるところは、端であれば、ひとまず、これからも借りられるのかなということを含めて、東京都に協力をお願いしているところもございますので、そういった部分を含めて、今回、実際的には1,350平米をお借りしておりますけれども、前後の措置については、先ほど申し上げたような方向性を持って対応してまいりたいというふうに考えておりますので、御理解いただきたいと思います。

○望月環境土木部長
 私のほうから、築地アメニティ構想についてお答えをさせていただきます。

 確かに、平成30年度の調査でございまして、完了いたしましたら、すぐにでも報告をさせていただければという考えを持ちながら、まとめたところがございますが、実は、その間も日本橋の首都高の地下化のお話ですとか、あるいは先ほどの代替措置のようなお話もありまして、我々がまとめる構想が浮いたものになってしまわないように、整合が図れるようにタイミングを見させていただいていた部分がございます。それでタイミングが今になってしまったということで、ちょっとおくれてしまったことは申しわけございませんでしたけれども、そういったタイミングの中で、今回こういった構想を区として掲げているということでございます。

 日本橋の地下化につきましては、これまでも首都高、東京都、国と十分にお話を続けてきております。そういった状況を見させていただきながら、この構想についても浮いたものとならない、差があるようなものにならない、現実的なものとして、どうお話を聞いていただけるかというところにも腐心をしながら、構想として取りまとめさせていただきました。

 まだ区の思いでございますので、具体はこれからでございます。お金がどのくらいかかるのか、事業として、どこがどう担当するのか、あるいは上部空間の整備をどうやって、その後の管理をどうするのか、まだまださまざまな課題はあるかと思っておりますが、精力的にそういったものを今後働きかけながら、また協議をしながら、実現に向けて取り組んでまいりたいと考えてございます。

 以上です。

○田中(広)委員
 それぞれありがとうございます。

 アメニティ構想は本当にすばらしい内容ですし、ぜひ実現したいというふうに思っております。これまでさまざまな議論あるいは基本構想の議論の場でも、本当に顔の見える広場づくり、あるいは回遊性ですとか、それから公園、緑が大切だということで、さまざまなお声、議論があったと思います。まさに、それが集約された、またエリア的にも商業エリア2つを結ぶ大事なところでありますので、しっかり実現に向けていきたいなと思っております。

 私も自分なりの経験を踏まえながら、資料を拝見させていただいて、やはり引っかかるのは、当然、時間も大変膨大だと思いますが、事業費をどうするのかというのが問題だと思います。平成26年6月のときの首都高の更新計画の資料を拝見しますと、銀座・新富町間で559億円という事業費を出しているんです。その資料だけ見ると、何となく、首都高でこのお金を出して、首都高でされるのかなと一瞬思うんですが、現実はどうなのか。全体の事業でいくと6,000億円ぐらいかかるような話ですから、大変なことだなというふうに感じております。また、一方、日本橋の関係の議論を聞いていても、この事業費の関係というのは、さまざまな関係者の御協力がなければできないのと同じように、これもやはりそうなのかなというふうに感じております。

 そこで、伺いたいのは、現実的な一歩を記す上で、その事業費をどうやって確保していくのか、あるいは首都高がある程度予算を持っていて、それなりの耐震化、上部にふたをしていこうという方向性を持っているのかどうか。これまでの首都高、国の議論も踏まえて、その辺がまだ見えないので、現状のところを教えていただければありがたいなと思います。

 それから、築地の件につきましても、これまでの御尽力には本当に敬意を表する次第でございます。ありがたいと思っております。

 その上で、今、今後の方向性等、いろいろ踏まえながら、まず補正予算(案)を確保しながら、軸となって広げていきたいというお話もありました。前回のときも、たしか4,500平米から5,500平米に拡大していただいたような記憶があるんですけれども、実際、現場の中では、今、苦しい中で、位置の問題もありますし、本当にその敷地面積で足りるのかどうかというお声もいただいておりますので、ぜひその辺はしっかりフォローしていただけるような体制を引き続きお願いしたいと思います。

 その上で、先ほど御答弁の中で全体構想というお話がありましたが、この全体構想を出していくタイミングです。どの辺を見ているのか。今、頭の中の、もし議論されている構想がありましたら、もう少し教えていただければありがたいと思います。

 2点、よろしくお願いします。

○吉田副区長
 まず、このアメニティ構想を含めた首都高の改善の部分についての全体経費の問題でございます。

 これは、実際にまだ全体として整理し切れておりません。率直に言いますと、高速の地下化の部分については、一応概算の整理ができておりますが、この部分を八重洲線に持ってきて、八重洲線から、さらに地下を通って、私どもの築地川まで持ってくるという部分について、そして築地川の部分を耐震化して、ふたがけをするというような部分について、総額で幾ら出るかというのは、基本的には、まだはっきり出ておりません。

 今、委員から御指摘ありましたような500億円前後の経費については、基本的には、築地川部分の掘り割り部分の耐震化とカーブの改修というところで積み上げられた経費だと思いますけれども、現実の問題として、今後、首都高の地下化を含めて、路線の取り付きの状態の改善であるとか何かをした場合には、経費は上がるはずでございます。そういったものの経費がどういうふうになるかということでございますけれども、これはまだ全体的な整理は済んでいない。

 ただ、委員御指摘いただいておりますように、首都高自体も、耐震化を含めた改修が必要で、そこに首都高が金を出さなければならないと言っておりますから、その財源の部分を、お金でなくて、例えば再開発とか何かでということを含めて、私どもがサポートをしていって、こういったアメニティ構想を含めた、私どもの良好な環境づくりに寄与する部分については、区として全面的に協力するというような形をとっていって、経費の形成を図っていく。当然、国や都の財政的な支援ももちろん入れていくというような形にしていかなければいけない問題だと思っております。今、この辺についての経費の積み上げというのは、そこのところを含めて、まだでき上がっておりませんので、その点は御了解をいただきたいと思います。

 田中委員の質問はなかなか微妙なところを突いておられて、大変恐縮でございますが、タイミングの問題でございます。実は、東京都は何か勘違いされているらしくて、昨年ですか、5年以内に着工とか約束したことは、誰も信用してはいないのに、5年以内に着工しないといけないと一部勘違いしていらっしゃる部分もあって、勝鬨門のところの一角だけでも5年以内に着工しなければいけないのではないかみたいな形で、土地を切り割りしたような形での開発計画の絵も、まちづくり方針の中にあるわけでございます。そういうものを具体化されると非常に困りますので、私どもは、基本的には、全体の構想がしっかりしない形で部分的に切り売り的な開発をされるのは非常に困りますので、私どもの区として、そういうことは困るよということを含めて反論していかなければならないと思います。

 従来から、ずっとそういう意見は区としては言ってきたわけです。だから、そういう部分について、逆に、露骨にそういうふうな方向性が出てくるのであれば、そこのタイミングに合わせて、私どもは、区として、そういうふうでは困る、こういうふうにしてもらいたいんだから、それでは困るよと言わなければいけないタイミングがあるだろうと思っておりまして、その部分については、今年度末にもそういう状況が生まれてくるのかどうか、かなり微妙なところだと私どもとしては思っております。そういう意味で、少なくとも新年度の予算の中では、地元の中でそういったものを引き続き話し合いができるような状況をつくっていきたいというふうに思っているところでございます。

○田中(広)委員
 ありがとうございます。

 アメニティ構想でございますが、なかなか難しい状況があると思います。私も関係者の方に伺いますと、意外と、ふたをするというのは結構な費用がかかるというお話も聞いておりまして、簡単ではないというふうに思います。今回、本当にすばらしい構想を報告していただいて、本当に将来にとって目標ができたなと思うんですけれども、大事なことは、区民の皆様あるいは来街者が自由に利用できる環境にしていただきたいというふうに思っております。

 ちょっと細かい点で恐縮ですけれども、イメージパースを拝見いたしますと、何かすごく特定エリアを中心にイメージ図が出されている。たまたまそこを選んでいるのかもしれないですけれども、ちょうど東劇のエリアのイメージ図が大変多いんです。かつ、自然豊かとかという表現をいただいてはいるんですけれども、イメージの多いところは、どっちかというとウッドデッキ上のところが多くて、何か狙いがあるのかなと感じてしまって、ちょっと心配してしまうところもあるんです。つまり、何が言いたいかといいますと、事業費がなかなか大変だということで、仮に民間のいろいろな開発動向を踏まえて整備していくとなれば、当然、民間もいろいろな知恵、また、さまざまなものを提供するわけですから、ふたの上部も利用しやすい環境をつくりたいというふうに想像できます。そういった中で、区民あるいは来街者の方が自由に往来できる環境にならなくなったときが心配だなという思いを持ったものですから、その点の懸念については、大丈夫なんでしょうか。今後の管理の問題、所有権の問題につながっていくと思うんですけれども、この点についてはどうなのか、教えていただければありがたいと思います。

 それから、築地の問題についてでございますが、本当に大事な、大きな課題でございまして、今、吉田副区長のほうから御答弁いただいておりますけれども、しっかり状況を見ながら、当然、議会、関係者、地元の方も含めて、しっかり議論し、協議して、思いを東京都にしっかり提出していきたいと思います。この点につきましては、これからもしっかり私たちもやっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 また、先ほどの細かい点で恐縮ですが、補正予算案の中にある1,300平米のところです。足らない、あるいはもう少し環境を整えていただきたいという声については、ぜひ受けとめていただいて、しっかり東京都の協力をいただけますように、よろしくお願いいたします。では、お願いします。

○吉田副区長
 高速道路の上部空間についてでございますけれども、実は、単純に申し上げますと、このアメニティ構想の一部でも、立体道路制度を活用して建築物が載るような空間が出てくる可能性はあります。正直申し上げますと、本当に新橋演舞場のところでございます。何でかと申しますと、あそこのカーブがきつ過ぎるんです。それを平らにしますよということになると、演舞場の基礎を削らなければいけないような状態になる可能性がございます。そういう部分については、高速道路の一部が民間宅地の中に入っていくような部分がございます。それが出てきますから、そこのところは、逆に言うと、立体道路の区域であって、そこの部分を平面的には、建築物が建っていますから、これはなかなか入れませんよというところは出てくるかもしれません。可能性として、あります。ただし、それをなだらかにしているわけです。そっちをなだらかにしているわけですから、こっちの通りのほうは広がっているわけです。

 そういう部分を含めて、私どもが申し上げるのは、ここに区民は入れません、流れが途切れますというような状態は、基本的に起こり得ないと思っています。ですから、昨日も議論になったんですが、正直言えば、例えば銀座中学校のところをどうするかについては、銀中に野球部をつくりたいという人もいますから、そこはどうするかわかりませんけれども、残余のところについては、基本的には、都民、区民が自由に行き来できる状態にはなる。ただ、空間的にそういう処理がある部分はありますよということでお答えします。

○田中(広)委員
 ありがとうございます。

 確かに、そういう状況になるかと思います。ただ、今回のイメージを拝見すると、ウッドデッキ状のところがすごく強調されていまして、私だけなのかもしれないんですけれども、何かそこだけ具体性があるというふうに感じた次第でございます。

 今、吉田副区長から少し銀中の話題に触れていただきまして、当初、たしか平成30年度の予算の中では、新尾張橋まで検討するとなっていたんですが、実際のこの整備構想は、千代橋までになっています。銀中、郵便局側のエリア、あそこはどんな形で考えていらっしゃるのか、上部のふたは難しいという状況になったのか、その点、御見解を教えていただければと思います。よろしくお願いします。

○吉田副区長
 基本的に、上部は使えるんですよ。ただし、現実の問題として、あそこも含めて、先ほど申し上げましたけれども、銀座の出入り口の部分については、結構ふくそう的に路線が、出入り口も入ってくるものですから、カルバートの線形がどういうふうになるかということは、まだ確定的ではない。ですから、銀中のところも上部空間を使えるような空間になって、単独で公園にすることも可能だと思います。ただ、銀中がせっかくあそこにあって、校庭を広げたいという気持ちもありますから、そこは配慮しなければいけない。

 ただ、銀中の校庭のグラウンドの高さと高速道路の上の高さが合うかどうか、設計上調整しなければいけないところがございます。今、そこは苦労中なので、そこのところを突つくのは、一応適切なところでよろしくお願いします。

○田中(広)委員
 私も、議会で活動させていただくようになりまして、地元の中学校の関係者から、本当に悲願だというお話を聞いております。いずれにしても、教育機関が隣接しているわけでありますので、区の教育行政にとって、またいい方向にいくように、ぜひお力をいただければというふうに思います。

 このアメニティ構想ですけれども、すごく大事だなと思う視点も十分入っておりますし、感じているのは、先ほども少し議論がありましたけれども、築地川から銀座方面に行く、これは縦という言い方をしていいんでしょうか、この流れです。これが、すごく回遊性としては大事だと思っております。その部分の場所が、ちょうど先ほど申し上げた東劇のところになるものですから、そこでウッドデッキ状の階段になっていて、構造物があるように見えるというのは、その流れをむしろ少し行きづらくさせているのかなという思いも、あくまでもイメージ図ですけれども、そういうふうに感じた次第でございます。

 ですので、築地川の横に沿って移動する回遊性も当然大事ですけれども、次の中央区の活性化という点を考えたら、築地エリアから、むしろ銀座に行く流れも、お互い行き来することも大変重要だと感じておりますので、この点はしっかり検討していかなければならないなと私は感じております。来街者の方は、どちらかというと、築地に来るときは築地に目的感を持って、銀座だったら銀座に目的感を持って来られますけれども、銀座、築地という流れがちょっと足らないなというのが、たしか今までの課題だったと思います。そういった意味で、晴海通りの一つの流れを横に広がるように考えていくという回遊性の視点というのは大事だと私は思っておりますので、ぜひ御検討いただければと思います。

 最後に、改めて伺いたいのは、こうした今回のアメニティ構想、本当にすばらしいと思いますし、また、将来、今後、築地の跡地の問題あるいは臨海部からの交通の課題、そして銀座方面に抜けていく課題、さらには、それこそ区役所本庁舎、また銀座ブロッサムの今後の動向もございます。また、京華スクエアもありますし、京橋エリアの隣接、あるいは臨海部を含めて、本当に大きく動くなというふうに感じております。そういった意味で、個々を見ると本当に大変ではあるんですけれども、むしろ広域的な視点を含めて、先ほども少し似たような質問もございましたので恐縮でございますが、将来の目標といいましょうか、構想といいましょうか、イメージをどんなふうに持っていらっしゃるのか。これは20年、30年先の話になりますけれども、現状のその点のお考えについて、御見解を最後にお聞かせいただければありがたいと思います。

○吉田副区長
 これは、先ほどかみや委員の御質問にもお答えしたところですけれども、実は、このアメニティ構想は単独の構想ではないと思います。やはり基本的には、私どもとしては、今、首都高の地下化ということを、地元の悲願で日本橋から出発した話でございますが、そのきっかけを通じて、今また私どもの区内を、ある意味で分断している、横断している、例えば昭和通りの、50メーターというのもかなり分断していることは分断しているんですけれども、それと首都高も現実に分断しているところ、こういったところを含めて、現実の問題として、日本橋の川の水面に光を当てようという話が、今度、銀座の首都高の上部空間を含めて、できたら会社線の上部空間を含めて、都心中の都心の銀座、築地に大量の緑をもたらすという流れをつくれるかもしれない。首都高の循環性みたいなものをきちんと整備していくならば、例えば築地市場の跡地を含めて、環状2号線とか首都高の晴海線とかを環状線に連結して、交通拠点として整理をしていくような構想も出てくるかもしれない。大きな意味に立つと、首都高の地下化を含めて、中央区が新しい、また次の世代の交通基盤をつくり上げることになるかもしれない。

 昨日も申し上げましたけれども、トータルでは20年ぐらいかかると思います。ただし、そういう中で、高速の地下化から始まった新しい基盤づくり、そこの中には、当然、最終的には地下鉄まで入ってくるわけでございますけれども、そういったものをトータルで含めて、都心部の国際都市東京の中央、ど真ん中の中央区の中に新しい国際的な都市基盤をつくっていくという流れになっていくだろうと思っております。その点を含めて、その基礎をここ一、二年の間できちんとつくり出していかなければならないことだと御理解をいただきたいと思います。

○田中(広)委員
 大変ありがとうございます。

 これまで予算の審議で、よく転換期というお話がありましたけれども、オリンピックを控えて、一つの大事な転換期を迎えていると思います。一つの事例ですけれども、これを契機に、もともと築地川であったところを緑の川にしていくような新しい流れを、また人の顔の見える広場づくり等をしっかり整備しながら、ぜひ中央区としてさらなる発展を目指していきたいと思います。

 1つだけ申し上げるのを忘れたんですが、質問ではないですけれども、首都高が絡む話ですので、交通はやはり安全が第一だと思っております。当然、安全が都市計画上は一番大事だと聞いておりますので、交通上、安全を一番大事にしながら、しっかりアメニティ構想を実現できるように、何とぞよろしくお願い申し上げます。

 以上で質問を終わります。ありがとうございました。

○青木委員
 よろしくお願いいたします。

 それでは、私からは、資料1の区民施設指定管理者、資料2のまちかど展示館、そして最後に築地川アメニティ整備構想、私のほうからも質問させていただきます。

 まずは、区民館のほうです。

 今回御報告をいただいております。プラス、議題ということで、ほかの件も含めまして、区民施設の受動喫煙防止対策に関することですけれども、2019年8月28日にホームページも更新されておりまして、本区においては、区役所本庁舎などの喫煙所を閉鎖する他、子どもの健康を守る観点から保育所や児童館などが入っている複合施設の喫煙所を閉鎖しました。一方、既に分煙措置が図られている区民館などの喫煙所は残し、喫煙者の権利にも配慮しますと。これは私も納得いたします。

 ホームページには喫煙所の閉鎖施設が出ております。逆に、喫煙者の権利を守るために、喫煙所を残す区の施設、今回、指定管理の報告がありましたけれども、指定管理を行っている区民館、児童館、児童館は禁煙だと思いますが、区民館、社会教育会館などについて、喫煙所を残す施設がありましたら、教えてください。

○富永委員長
 青木委員、ちょっといいですか。多分これは所管が福祉保健のほうに入ってくると思うので、今の質問の中で、この委員会でもし答えられるのであれば、お願いします。そこから進むようになってしまうと、所管が違ってくると思うので、少し気をつけていただけたらと思うんですけれども。

○青木委員
 そのことは十分心得ております。ですから、内容についてお聞きするのではなくて、指定管理ということで、今回いろいろな評価が行われたわけですが、今後は当然、受動喫煙対策ということも一つの項目に入ってくると思います。私は、別に喫煙所を撤去しようと言っているわけではなく、逆に、現状を把握したいだけです。なので、こちらの管轄になると思います。喫煙所を残す施設、名前だけで結構ですので、教えてください。

○鷲頭地域振興課長
 それでは、まず私ども地域振興課が所管しております施設の関係で、喫煙所が残る施設について答弁させていただきます。

 こちらの資料1の別紙2のところで順に申し上げていきますと、別紙2の1ページでございますが、①の中央会館につきましては、喫煙所が既に存在しておりまして、分煙もされているということで残置しております。

 続きまして、2ページ、③の京橋地域区民館でございますけれども、こちらも、いわゆる児童館との複合施設になるような部分については、当然撤去しているものでございますが、主として区民館が存在するものにつきましては、残しているものでございます。こちらについては、④の日本橋地域区民館及び⑤の月島地域区民館について、同様の形で残しておりますが、地域的な偏在で申しますと、日本橋地域の区民館につきましては、1施設のみ、新場橋区民館のみ喫煙所が残るという状態になっております。それ以外の日本橋地域区民館は全て閉鎖ということで、有効利用を含めて、検討しているところでございます。

 また、3ページの⑥浜町集会施設についてでございますけれども、こちらも①の中央会館と同様に、既に分煙が徹底されているものでございますので、喫煙所は残置しているものでございます。

 また、区民施設の関係ということで、続けて申し上げて恐縮ですが、4ページをごらんいただけますでしょうか。

 ⑦の伊豆高原荘及び⑧の区民健康村につきましては、従来と同様の形で、それぞれの客室内で喫煙利用ができるということとあわせまして、別途で、こちらの喫煙所も残すということで、今進めているところでございます。

 私ども地域振興課の所管施設については、以上でございます。

○青木委員
 それが私がお尋ねしたかったことです。どうもありがとうございます。

 それでは、次、まちかど展示館についてお尋ねしてまいります。

 まちかど展示館ですが、今回新しく報告されております。一旦中止がありまして、今回また新たに始まって、まちかど展示館の指定がまたこれからふえていくわけです。今回の資料には入っておりませんが、まちかど展示館事業につきましては、区としても助成をしております。平成26年の本区のホームページのほうでは、その金額について書いておりますので、確認をいたしますと、施設建築整備として経費の10分の9、上限1,000万円、及び設計に係る経費が上限200万円、または改修に係る経費として上限100万円、あと運営費として原則年額10万円、これは変わりないと思いますので、施設整備費あるいは設計に係る経費あるいは改修に係る経費といたしまして、今回指定されました展示館はどれくらい助成がなされたのか。そして、その理由についてお聞かせいただければと思います。

○木曽文化・生涯学習課長
 委員御指摘のとおり、まちかど展示館の助成金には、施設整備費の助成金として3種類ございます。建築費助成金の1,000万円、10分の9です。それから、それに伴う設計費の助成金200万円、それから改装するための改装整備費の助成金100万円というのがございます。それから、年間を通して、今後展示館が施設運営していくために必要な施設管理の運営費ということで、年間10万円を上限に助成しております。

 お尋ねの件ですけれども、いわゆる第2期、昨年と今年度にかけて認定したのは8館ございます。そのうち、1館につきましては、既にもう展示館としての形を整えておりましたので、改装整備費はかかっていないですが、残りの老舗系の昨年の3館、それから今年度の4館につきましては、予定としては、改装整備費、上限100万円のものを助成するという形で考えているところでございます。

 この改装整備費につきましては、新たに町会や自治会、その他の営利を目的としない団体が建築を伴って展示館を整備するというものでございまして、今年度認定したもの、あるいは昨年度認定したものは、営利を目的としない団体ではございませんで、店舗を構えている事業者でございます。館の改装、それから、それに伴う展示設備の整備に要する経費として、ちょっと改修工事をして展示品をうまくガラス張りのケースに入れて展示するですとか、そういった形の改装整備費になりますので、かかった経費を、上限を100万円として全額補助というふうに考えてございます。

 以上です。

○青木委員
 ありがとうございます。

 1館は助成が必要なかったということですので、昨年度4館、ことしは4館、8館のうち7館に、既に店舗の中にある施設を使うということで、改修費用の上限100万円が助成されたということで確認させていただきました。ありがとうございます。

 それから、駆け込みではないですが、前回、最後の助成といたしまして、あるいはまちかど展示館の認定の中に、箱崎町、佃、勝どき、晴海のおみこしを置く場所として、当然、ガラス張りで展示もされておりますので、皆さんが見ることもできます。そういう形で、まちかど展示館として、みこし庫が使われております。ほかにもおみこしはあると思うんですが、現在、全体を見てみましたところ、おみこしの置き場として展示館が整備されているのは、箱崎町と佃と勝どきと晴海の4館だと思います。

 まずは、その確認と、それ以外の町会・自治会からは、同じような要望が出ているのか。出ていれば、それが今後、展示館として認められるのか、場合によるのか、条件によるのかということをお聞かせいただければと思います。

○木曽文化・生涯学習課長
 みこし庫についてのお尋ねでございます。

 みこし庫と言っていいかわからないんですけれども、みこしを展示しているまちかど展示館は、現在5館ございます。佃まちかど展示館、それからおっしゃったとおり、箱崎町箱四町会のみこしを展示している展示館、それから晴海のふるさと晴海資料展示館、さらには兜町・茅場町まちかど展示館、それから勝どき・豊海歴史資料展示館の5館でございます。実は、箱崎町箱四町会のみこしの展示館につきましては、既に再開発で展示がもう完了しておりまして、これについては助成金を出しておりません。そのほかのおみこしの助成につきましては、先ほど申し上げたとおり、設計費200万円、それから建築費の1,000万円を、実績としては助成してございます。ごめんなさい。勝どきについては、満額ではないですが、900万円近いので、ほとんど1,000万円に近い額で設計費を助成しているところでございます。

 それから、先ほどの御質問の訂正ですけれども、先ほど4館を認定したというふうに説明させていただきましたが、認定をしたので、来年整備をします。したがいまして、この4館については、額も確定しておりませんので、正確には、まだ助成していないといいますか、認定をした段階です。昨年認定したものについて助成をしているところでございます。それは3館の分ということで、1館は既に整備がされていますので、3館の分で助成をするというふうに考えてございます。

 それから、ほかのみこしの要望が出ているかという御質問でございますが、どうしても認定してほしいという声は届いていないんですが、まちの動きの中で、おみこしがあって展示したいんだけれどもというようなお話は聞いたことはあります。私どもとしては、昨年と今年度、公募という形でまちかど展示館の認定をしておりますので、その中で当然、申請が出てくれば、第三者の機関でありますまちかど展示館認定審査会のほうで認定をして、諮問するわけですが、答申があれば、区のほうで認定をするという形になろうかと思います。

 以上です。

○青木委員
 ありがとうございました。

 私が見落としておりましたが、兜町もみこし庫ということで、現在、来年助成が出るものも含めまして、全部で5つのみこし庫を中心としたまちかど展示館があるということですね。

 なぜお聞きしたかというと、助成費用が合わせますと全部で1,200万円になってきますので、町会によって偏りがなく、申請が出れば、全てがとは限りませんが、認められる可能性が高いということで確認をさせていただきました。

 それでは、前委員もお尋ねになりました築地川アメニティ整備構想についてお聞きしてまいります。

 私もきのうは傍聴しておりましたが、築地川アメニティ構想、とてもすばらしい構想、まさに夢のある構想だと思いました。これから、先ほど吉田副区長から20年スパンでの長期間の構想あるいは計画ということで、長期にはなりますが、区内全体を俯瞰してみますと、月島地域、臨海部は新しいまちが、まさにHARUMI FLAGも含め、つくられようとしている。そして、これまで報告をいただきました日本橋につきましては、日本橋川の再生ということで、日本橋を中心に、また川を再生し、そして舟運、歴史を再生していくというような計画があります。そして、京橋地域は築地川整備構想ということで、バランスよく3つの大きな構想がこれからの新しい中央区を形づくっていくんだろうと、私も大変期待をしておりまして、できることがあれば応援してまいりたいと思っております。そのために、ちょっとお聞きしておきたいことがあります。

 まず、今回の構想も含めまして、再整備ではなく、最近、都市再生という言葉がよく使われるようになりました。都計審などでも、都市再生という言葉が一つのキーワードのように出てきたように感じておりますが、今回、本来のこの言葉の定義、辞書的な意味というよりも、中央区の開発における、まちづくりにおける再開発、そしてまちの、都市の再生という言葉のニュアンスの違いを教えていただけたらと思います。今回、特に都市再生ということで、これをうたっているということで、都市再生ということでお聞きできたらと思います。

○吉田副区長
 都市再生という言葉が最近というふうには思っていないです。平成14年ごろからあった話でございますけれども、いずれにしても、本区は非常に歴史のあるまちですが、江戸時代から、実際のところを言うと、基本的に町屋だけで発展したまちというのは、私どもの中央区と江東区だけなんです。正直、台東区は、どちらかというと、浅草寺と上野のお寺で成り立っていますし、人を悪く言うわけではありませんけれども、港区は狸穴でございますから、いずれにしても麦畑があったところでございます。現実に町屋でずっと成り立っていたのは、基本的には、私どもの区と江東区だと思います。そのまちですから、道路の規格や何かが、正直、江戸規格なんです。つまり、公道と公道で挟まれた1区画の面積が2,000平米から3,000平米なんです。そこの中に路地みたいなものが入り込んで、まちというものが成り立っているという構造です。

 実際には、これは本区が一番立ちおくれたころでございますけれども、昭和50年代、いわゆる経済成長期の中で、本社機能の大規模化などがどんどん進みましたときには、都心5区の中で東証上場の本社機能を持つ本社が減っていった区は、都心5区の中では本区だけでございます。面積が小さ過ぎて、既存の事務所ビルの中では、とても本社機能がもたないということで、出ていったわけです。一番著名なのは、今、一生懸命再開発しておりますけれども、八重洲ブックセンターの隣にホンダも出発しておりますし、それからソニーもそこで出発しているんですが、今、本社は本区にはございません。現実に、私どもの区は、基本的に、その部分において、もともと歴史というものを踏まえながらも、逆に、そういう部分で都市の再開発が必要である。まちの成り立ち、それから町会の組み立てとか何かというものを含めたら、非常に都市化された空間だと思いますけれども、実は、地形とか家並みとか街路とかを見ていったときには、やはり再開発が必要である区域でございます。

 ですから、私どもは常に、再開発であろうと、都市再生であろうと、言葉のニュアンスというものには余りこだわりませんけれども、その中で、私どもが追求していったのは、今いる人たちをどうやって残していくかでございます。現実に、まちの規模が現代の経済活動に間に合わないのであれば、建物の形は変わってしまうわけです。それで変わらないものは何かといったら、人しかいないわけですから、そこの中に人を残し、企業を残すということをどうやるかということを一番大きなテーマにいたしました。

 先日から何かまた、言葉でにぎやかになりまして、SDGsとかといって、国連が2015年に採択したからといって大騒ぎしておりますけれども、大変申しわけありませんが、あんなものを2015年につくって、遅いだろうと、逆に、私どもは言いたい。1990年のときから、私どもは、コミュニティファンドを含めて、ここにどうやって住み続けられるかということは模索しております。ですから、私どもも、このまちのありようというものを、ハードなのかソフトなのかを含めて、どういう形で残すかということを開発の中では常に考えていく。そこが、言葉として言えば、再というところは、現に何かがあるからこそ再であって、そこをつくりかえながらも歴史を残していくということ、これを我々は追求していかなければならない。我々の地域の中で限界のあるものについては、ほかの部分でも貢献させていただくということで、正直言って、2006年には、私ども中央区の中だけで環境施策をやってもしようがないということで、中央区の森というものも2006年にやっておりますから、私どもは、とっくにSDGsなんていうものをやっています。

 最近、いろいろなところで欧米のいろいろな概念を持ってきて、おくれているのではないかとか何かとか言う人がいますけれども、何回も申し上げますが、私どもがむしろ中央区議会にはっきり申し上げたいのは、区として、今、現実に抱えている問題を具体的にどう解決していくかということを日々ちゃんと調整していけば、世界最先端の事項を我々の手でやってきたじゃないか、やれているじゃないかと。だから、今目にするのは、そういう会話の知識や何かでなくて、現に今まちの中で何を行政と議会が手を組んでやらなければならないか、そこを考えることだと私は思います。ですから、言葉には余りこだわりません。

○青木委員
 私の質問の中にはなかったんですけれども、SDGsについても熱く語っていただきまして、ありがとうございます。

 今のお話、大変納得いたします。イメージといたしましては、これまでは工場があったところ、石川島ですね。あるいは古い団地あるいは家があったところを再開発していくというイメージ、特に今回の都市再生という言葉、私は都市再生という言葉は好きです。日本橋の場合、もと、まさに町屋とおっしゃいましたけれども、町屋を中心とした日本橋というまちがあった。その歴史の中での日本橋川を再生していく、中心とした都市の再生、そして、今回は築地川、これは川ではありませんが、実質、名前に残っている築地川の上の首都高にふたがけをして、ここに広大な緑の広場をつくっていく。中央区は狭い区ですので、埋め立てをしない限り、土地がないという中で、このアイデアを見たときに、私は大変感銘を受けました。そういった意味で、私は都市再生という言葉は大変重要ですし、私の心には大変響いております。なので、質問をいたしました。

 そこで、昨日の委員の方から質問があったんですけれども、ふたの上、今回いただいた資料によりますと、緑地広場に全てなっておりますが、緑地広場に建物といいますか、ビルを建てる可能性はありますかという委員の方の質問に対し、お答えが、今のところ、ありませんと。今のところ、ありませんとおっしゃったところが大変気になるんですが、今のところなくて、将来的に何かできる可能性はあるんでしょうか。

○吉田副区長
 先ほど答弁しているとおりでございまして、この部分、高速道路の線形の改修とか何かというものが行われた場合には、高速道路が民地に入り込むようなところにおいては、建築物を建てる空間もあるかもしれないけれども、それ以外のところについては、空間地として、そこを基本的には緑地にしていくんだというのが私どもの考え方でございます。

○青木委員
 基本的には、この構想どおり緑地にしていくということですね。

 最後の質問になりますが、最後のページ、6ページにあります実現に向けた検討課題ということで、確かに、これから先は長い、さまざまな課題があるわけですが、その中で、1つ確認したいんです。

 いただいた資料4を見ますと、川沿い、ちょうど区役所の目の前にあります三吉橋からずっと行きまして、先ほどお話にもありましたけれども、銀中近くの千代橋までということで、この構想の中には直接には日本橋は入ってこないんですけれども、最後のページに出てくる。これからの課題の中に出てまいりますが、あくまでも日本橋の首都高の地下化ということを前提とした、それを含んで一体となった構想、プロジェクトという考え方でよろしいでしょうか。

○吉田副区長
 日本橋が地下化されないで、お堀の上だけふたをしますと言われても、なかなか本区は賛成できなかったですから、日本橋が地下化されて、かつお堀の上をちゃんとやりましょうと言うんだから、当然そういう形でやらせていただいています。

○青木委員
 わかりました。では、日本橋の地下化が前提となり、その上で、今回の構想というのは、中央区で出したものですね。令和元年9月、中央区となっておりますので、中央区ではこのようなプロジェクトがあるということで、先ほどお話にもありましたように、国や都あるいは公団と話を進めていくということですね。わかりました。

 20年構想、できれば10年ぐらいで実現できると、本当に中央区の活性化、今後、オリンピック・パラリンピック後も活性化ということで、さまざまな目標、住民の皆さんにも夢を与える、子供たちにも夢を与えるということで、この構想には私は大変感銘をしております。

 ということで、質問を終わらせていただきます。

○二瓶委員
 私からは、資料3について質問をいたしたいと思います。

 合唱コンクールが実際に行われまして、2ページ目の(3)に主な感想が載っていまして、このコンクールに関しましては、よかったというものばかりですけれども、まちかどコンサートに関しましては、もっと宣伝して一般の人へ周知してほしいと思う、4つ目の来年度もやってほしいのように、結構要望のようなものをここに取り上げているのかなと感じます。

 例えば、来年度もやってほしいということに関しまして、多分この合唱コンクールを誘致するというのは、なかなか難しいことであるのかなと思うんですけれども、定期的にまちかどコンサートのようなものを今後も行っていく可能性があるのかどうか、まずお聞かせください。

○木曽文化・生涯学習課長
 まちかどコンサートを今後もやっていくかという御質問でございます。

 私どもとしましては、東京国際合唱コンクール、世界基準のコンクールを生かしながら、それを核としながら、まちかどコンサートあるいはことしに関してはプレイベントとしてのオープニングコンサート、それから実際のコンクールを区民の方に少しでも味わっていただきたいということで、区民枠を設けたという考え方でございますので、まちかどコンサートを成立させるためには、まずソフトといいますか、世界基準の合唱団が不可欠でございます。そういった意味で、やはりコンクールとタイアップしながらやっていくのが一番効果的だろうと考えております。

 来年度につきましては、お尋ねのとおり、東京オリンピック・パラリンピックがこの時期に開催されます。一応私どもの、まだ共催といいますか、そういうところは確定してございませんが、一般社団法人東京国際合唱機構という、主催しているところが、既にもう9月に、コンクールのほうを想定しております。それに区が改めて共催するのかどうかという判断になろうかと思っております。

 いずれにしましても、中央区、まだ合唱という部分では、文化的に十分ではないというふうにも思っておりますし、未来を担う子供たちが合唱を通して広く文化に親しんでもらって、新たな中央区の魅力づくりをしていきたいというところで、所管としましては、ぜひ国際合唱コンクールを続けていきたいというふうには思っているところでございます。

 以上です。

○二瓶委員
 御答弁ありがとうございます。自分としても、結構合唱に力を入れて、まちおこしをしていくのはおもしろいのかなと感じております。国際合唱コンクールとなると、本当に世界規模の合唱団をたくさん呼ぶというのは、やはりハードルがかなり高いものなのかなと思うので、2年に1回なり、どこかの国を決めて呼ぶような形で今後ともやっていっていただけたらなと思います。

 感想の中で、2つ目の、もっと宣伝して一般の方に周知をしてほしいという声が上がっている原因としては、周知の方法や期間などが、もしかしたら短かったのかなと感じました。そこら辺に関しては、本区としてはどのようにお考えなのかをお聞かせください。

○木曽文化・生涯学習課長
 まちかどコンサートの広報についてでございます。

 広報については、私どもとしては、精いっぱい今回やったつもりでございますが、まだまだこういう声があるというのは、謙虚に受けとめなければいけないかなと思っております。

 いずれにしましても、まだ2回目でございます。初回は無我夢中でやっていたというのが正直なところで、今年度につきましては、その反省を踏まえました。まず昨年あったのが、何を歌っているのかがわからないので、せめて曲目だけでも知りたいとか、実際に区内3商業施設で行われているということをもっと周知してほしいというような声がございましたので、当然、昨年もやりましたけれども、区のおしらせには載せております。それから、江戸バスで実際にチラシのようなものを、昨年は手づくりだったんですが、ややお金をかけまして、丁寧なチラシもつくりました。さらには、曲目も、これは手づくりになったんですけれども、3会場で行われる当日のそれぞれの演目みたいなものも示してきたところです。

 ただ、どうしても海外の合唱団が正式に来日するのが、キャンセルされたり、入れかわったりとかいうので、なかなか合唱団を特定するのが難しくて、まちかどコンサートを行いますよという形でしか広報ができなかったのが現実でございます。その中で、今申し上げた江戸バスですとか、駅ラックなどにもチラシを置いて、広報に努めてきたんですが、まだまだ足りない部分は何があるのか、十分精査しながら、例えばそれぞれの3商業施設の広報媒体を使って宣伝してもらうとか、そういったものも含めて今後検討していきたいと考えております。

 以上です。

○二瓶委員
 御答弁ありがとうございました。

 今後ともこういう企画は続けていってほしいと思いますし、逆にまた、中学生や小学生で合唱をやりたいという子供たちと、海外の方を呼んだときに例えば1日でもいいから、コラボみたいな形で一緒に合唱しましょうみたいなイベントがあってもいいのかなということを感じております。ぜひともそのようなことも、次回のときには構想の中に入れてもらいながら、検討していただけたらと思います。

 質問を終わらせていただきたいと思います。

○富永委員長
 質疑も終了したと思われます。

 議題、新しい築地等まちづくり及び観光・地域振興等に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○富永委員長
 それでは、第三回区議会定例会における委員長報告の取り扱いにつきましては、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○富永委員長
 それでは、これをもちまして本日の委員会を閉じます。

 ありがとうございました。

(午後3時5分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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