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令和2年 区民文教委員会(11月30日)

1.開会日時

令和2年11月30日(月)

午後1時30分 開会

午後2時15分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 堀田 弥生

副委員長 渡部 恵子

委員 木村 克一

委員 瓜生 正高

委員 太田 太

委員 高橋 元気

委員 奥村 暁子

議長 押田 まり子

4.出席説明員

(14人)

山本区長

齊藤副区長

平林教育長

遠藤区民部長

眞下区民生活課長

鷲頭地域振興課長

岩田文化・生涯学習課長

井山スポーツ課長

田部井商工観光課長

生島教育委員会事務局次長

俣野庶務課長

植木学務課長

染谷学校施設課長

中山指導室長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

桝谷書記

鳴子書記

6.議題

  • (1) 議案第74号 中央区立幼稚園設置条例の一部を改正する条例
  • (2) 議案第75号 中央区立学校設備使用料条例の一部を改正する条例
  • (3) 議案第78号 指定管理者の指定について(区立中央会館)
  • (4) 議案第79号 指定管理者の指定について(区立区民館 京橋地域)
  • (5) 議案第80号 指定管理者の指定について(区立区民館 日本橋地域)
  • (6) 議案第81号 指定管理者の指定について(区立区民館 月島地域)
  • (7) 議案第82号 指定管理者の指定について(区立総合スポーツセンター等体育施設)
  • (8) 議案第83号 指定管理者の指定について(区立月島運動場)
  • (9) 議案第84号 指定管理者の指定について(区立豊海テニス場)

(午後1時30分 開会)

○堀田委員長
 ただいまより区民文教委員会を開会いたします。よろしくお願いいたします。

 本日、理事者報告の関係でスポーツ課長が出席しますので、御了承願います。

 去る11月24日の本会議におきまして本委員会に付託された議案の決定に当たり、その内容を十分に審査する必要があるとして、本日、開会した次第でございます。本委員会の運営につきましては、委員各位の特段の御理解と御協力をいただきますよう、何とぞよろしくお願い申し上げます。

 審査方法につきまして、付託された各議案について一括して説明を受け、一括して質疑を行い、質疑終了後、それぞれの議案を別々に起立採決によりお諮りすることでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○堀田委員長
 さよう取り扱わせていただきます。

 では、理事者の説明をお願いいたします。

○遠藤区民部長

 1 議案第78号 指定管理者の指定について(区立中央会館)

 2 議案第79号 指定管理者の指定について(区立区民館 京橋地域)

 3 議案第80号 指定管理者の指定について(区立区民館 日本橋地域)

 4 議案第81号 指定管理者の指定について(区立区民館 月島地域)

 5 議案第82号 指定管理者の指定について(区立総合スポーツセンター等体育施設)

 6 議案第83号 指定管理者の指定について(区立月島運動場)

 7 議案第84号 指定管理者の指定について(区立豊海テニス場)

○生島教育委員会事務局次長

 8 議案第74号 中央区立幼稚園設置条例の一部を改正する条例(資料1)

 9 議案第75号 中央区立学校設備使用料条例の一部を改正する条例(資料2)

以上9件報告

○堀田委員長
 発言の時間制につきましては、通常の委員会での例によりますが、採決に係る時間10分を考慮し、各会派の持ち時間を算出することといたします。ただいまの時刻は午後1時34分です。自由民主党さん56分、あたらしい中央さん32分、公明党32分、新風会さん32分、日本共産党さん32分となります。

 それでは、理事者の説明に対する質疑を行います。

 発言を願います。

○高橋(元)委員
 私からは、指定管理者の指定についてお伺いをさせていただければと思います。

 まずは、区民の方からいただいているお声として、これは具体的なところになってしまうんですけれども、月島スポーツプラザの受付の方の接客態度が悪いというようなお話がありました。その1点は確認をしていただきたいといたしましても、指定管理者の評価だったり、指導という部分でお伺いしたい点が何点かございます。

 今回の件に関しましては、コナミスポーツ株式会社の中央区スポーツ未来創造パートナーズに決まっておりますが、指定管理者を決定するに当たって、頂いている委員会資料の10ページですと、評価の配点を見た限りだと、利用者サービス及び利用率の向上については、A社が57点で、C社の中央区スポーツ未来創造パートナーズは54点で、A社のほうが上回っております。ただし、項目5番の運営経費及び収支計画になると、A社が34点、C社が43点で逆転をしている。その結果、中央区スポーツ未来創造パートナーズに今回は指定管理者が決まっているというふうに見て取ることができます。

 今回、そのような判断に至った、利用者サービス及び利用率の向上と運営経費及び収支計画の点を考慮しますと、どれほどの差があったのか、どのような判断で指定管理者を決めていったのか、本件についてどのような判断がされたのかという点を1点お伺いさせてください。

○井山スポーツ課長
 総合スポーツセンター等運動施設の指定管理の業者の選定結果についてでございます。

 まず、委員おっしゃるとおり、一次審査の結果におきまして、利用者サービス及び利用者の向上はA社が57点、C社が54点、その後の運営経費及び収支計画ではA社が34点、C社が43点という結果でございました。それぞれ個々に審査項目、サービスの向上策とか人材育成ですとか、様々な項目がある中で点数をつけさせていただきました。A社に関しましては、現状の業者でありますので、実情を知っているというところ、C社に関しましては、新しく申し込んできた業者というところで、新しい事業の展開ですとか、いろいろな案を提出いただいた、それぞれのいいところがございまして、このような結果となっております。

 運営経費及び収支計画につきましては、いろいろな経費の削減、縮減策ですとか、収支計画、あと指定管理料を出していただいた中で、妥当な点数といいますか、安かろう悪かろうでもいけないですし、あまり高くなってはいけないというところでの結果がこういう結果となっておりまして、さらに二次審査のプレゼンテーションの結果、御覧の数字のとおりですけれども、最終的には、僅差ではありますが、C社、中央区スポーツ未来創造パートナーズが業者となったという結果でございます。

 以上でございます。

○高橋(元)委員
 分かりました。ありがとうございます。本件につきましては、理解をさせていただきました。

 全般的に、指定管理者の評価をするときに、区民のアンケート、利用者アンケートを指定管理者評価の中の一つの項目として、区民の方々の利用の御意見を吸い上げているというふうには認識をさせていただいております。今回、指定管理者を評価するに当たって、恐らく区民アンケート、利用者アンケートも参考にされていると思いますが、平時においては、どれくらいの頻度、体制といいますか、どのような形で区民からのアンケートだったり、声をフィードバックして、その上で指導して、運営に生かしているのかという点についてもお伺いをさせていただいてもよろしいでしょうか。

○堀田委員長
 すみません。今の御質問の内容ですが、評価委員会を1年に1回開催しておりますし、それは本委員会にも御報告いただいております。また、今回、付託議案に対しての質問ということになりますので、若干それるかと思います。取り消すか、もしくは違う角度での御質問をお願いいたします。

○高橋(元)委員
 失礼しました。分かりました。

 それでは、今回の質問につきましては、平時というところであると、今回の付託の内容から外れてしまうかと思いますので、今回の区民アンケートの部分について、今回、恐らくA社に対しての評価の一つになるかと思いますが、区民からの声という部分について、生かされた部分はあるのかという点について教えてください。

 また、新規参入しやすいような形のフラットな評価になっているのかという点についても、お伺いをさせていただきたいと思っています。要は、既存の事業者が有利になってしまうような項目があって、評価がされていないかという点で、今回の評価の部分についての概要を教えていただいてもよろしいでしょうか。

○眞下区民生活課長
 今回の選定に当たっては、アンケート調査というのは行っておりません。これは、選定の際に、今行っている事業者がそれこそ有利になってしまうとか、そういう状況もあろうと思いますので、選定をするときには、その事業者がほかの自治体等で行っているものとかを参考にしながら、特にそういうことでのまちの声に関しての評価は項目にはございません。

 それから、今回の指定で既存業者が有利になるかどうかというような状況でございますが、これはあくまでもフラットで、それぞれが出してきた提案を評価させていただいて、例えばその施設の特性に合ったノウハウとかを有しているか、それから、ほかの自治体で事業者がやっていることとか、そういうことを参考に、事業者としてふさわしいかどうかということを判断させていただいているところでございます。

 以上でございます。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。

 本件について、そして評価制度としても、基本的には、既存の事業者が有利になってしまわないように、今までの声は項目には入れていないということでしたが、既存事業者については5年間の実績があって、項目にはなくても、肌感覚として、選定委員の担当者の方が、ここはいいところだよね、悪いところだよねというところを判断していると思います。新規事業者につきましては、ほかの自治体でやっていた取組とかを参考にして、フラットな評価をしていることと思います。

 今後も、新規参入業者、そして既存の事業者のいいところも悪いところもしっかりと評価をして、見定めた上で今後も選定をしていただければと思います。

 私からの質問は以上です。

○奥村委員
 それでは、質問をさせていただきます。

 今回の指定管理者制度の指定については、3年ごとの見直しのものと5年ごとの見直しのものと、併せていろいろな施設が議案として提案されています。これまで日本共産党区議団としては、指定管理者制度自体の問題点は指摘しながらも、指定管理者だからということで全て反対という一律的な判断はせずに、各施設ごとにそれぞれ個別に判断をしてきました。

 前回反対したものが2件あるんですけれども、今回の議案の番号でいうと81号と84号、指定管理者の指定について、区立区民館月島地域と、区立豊海テニス場、これはどちらもタフカなんですが、この2つの施設は、3年前に同じタフカに再指定された際には、どちらの施設も正規雇用がゼロで、全てが非正規雇用でした。区民館については、月島地域5館の区民館全体の基幹館となる勝どきの区民館に配置されている職員も非正規で、こうしたことでよいのかという問題も指摘してきました。

 決算特別委員会で出された資料で、全指定管理者制度導入施設の状況一覧というものがありますけれども、この資料では、職員数に占める正規職員と非正規職員の内訳が明記されています。これを見ると、月島地域の区民館では、3年前、正規職員ゼロのものが、今回は10名に増えていて、豊海テニス場も、正規職員が3年前はゼロでしたが、今回、正規職員は4名に増えています。一方で、月島区民館は、正規、非正規合わせて35名の職員だったものが、直近の決算の資料では25名と、人数が減っています。こうしたことも併せて、正規職員がなぜ増えたのかという理由について、また、職員数が減っている要因についても伺いたいと思います。

○鷲頭地域振興課長
 月島地域の区民館におきましては、ただいま委員からも御指摘がございましたように、昨年度の状況で正規職員が10名となっているところでございます。こちらにつきましては、その前の年と比べましても、正規職員は2名増えております。また、全体の人数は35名から25名と、3年前と比べて減っているところでございますけれども、こちらにつきましては、正規職員の方を増やしたことによりまして、いわゆる勤務シフトが、お一人の方のシフトで長時間占める割合が増えることになったと。また、1週間当たりの勤務日も増加したということで、その辺りの勤務シフトを効率的に配置することによる人数の減となっているところでございます。

 また、こちらのタフカ株式会社におきましては、大変地域密着型の事業者でございまして、今回の指定管理者選定におきましても、区民の方々の優先雇用ですとか、高齢者の方々の優先雇用ということについて非常に力を入れて取り組んでおられます。そうした中で、3年間ごとの区民館の評価という中で、他の公共施設などとの連携ですとか、正規職員の方でなければ取り組めない事業につきまして、運営している中で、いろいろな気づきがあり、実施をされているものと考えているところでございます。また、非常時の際にも、やはり区民の方々が多く雇用されているということは、有事の際もすぐ対応することが可能ということで考えておりますので、私どもといたしましては、そうした点を評価させていただいているものでございます。

 以上でございます。

○井山スポーツ課長
 豊海テニス場に関してですけれども、こちらも正規職員が増えたところでございます。豊海テニス場に関しては、区内唯一のテニス場というところで、テニス利用者が増えている。また、いろいろな団体が増えている中で、トラブルですとか、いろいろな要望に対応することが必要だというところで、ある程度責任のある者、正規職員の対応が必要というところでの配置になったものというところでございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 お話を伺っていると、正規の職員を増やしたことで、また地元の方たちの採用、高齢者の採用なども増やしている中で、非常時にも素早く対応できるということですとか、きめ細やかな要望にも応えられる体制が整っているということでは、やはりメリットが非常に大きいと思いますけれども、区としては、正規職員を増やしていくということのメリットをどのように評価し、捉えているのかという点について伺いたいと思います。

 それと、以前、指定管理者制度というのは民間事業者を育てていくという意味合いもあるんだという御答弁があったんですけれども、こうして正規職員を増やすことで、区民の要望により応えられるようになっているというようなメリット、成果というものをきちんと指定管理者制度の中で生かしていく。ほかの民間事業者、指定管理者として、いろいろな施設の運営に当たっている事業所に対しては、どう広げていこうと考えているのかという点についても伺いたいと思います。

○眞下区民生活課長
 この指定管理者の選定に当たって、事業者が提案してきたことによって、正規職員に関して、当然ながら、正規職員の割合が高いほうが得点が高くなるということになります。区のほうでも、なるべくそういうことで雇用の安定とか、そういうことを考えるとすれば、運営上、正規職員の割合が高いほうが望ましいというふうに考えております。

 正規職員というのは、法律で明確に正規職員と定義された概念はございませんが、一般的には、雇用期間の定めのない無期雇用契約を結んで働く労働者のことを示すということで、基本的には、期間限定とか、任期付きとか、そういうことではなく、一旦雇用されれば、その会社の決まりで定年まで勤められるということが正規職員というふうな概念で我々は捉えているところでございます。

 ただ、今御質問がございました施設、例えば区民館も、場合によっては、朝から夜の9時まで延長の利用ということにも対応してございますので、1日の時間が非常に長いというような状況がございます。そういうような状況を踏まえることと、それから、実際に高齢者の方も、正規ではなくて、パートタイムで仕事をしたいというニーズもございます。

 それは、ある意味では、それぞれの提案事業者が安定した運営ということを念頭に、どういう人員配置をするかというのは、それぞれの会社が判断すべきと思っております。ですから、区として働きかけるということは直接はいたしませんが、当然ながら、雇用の安定と考えると、正規職員の割合が高いほうが安定した運営が望めるということで、そういう事業者に対しては、多く配点をするような基準を取っているところでございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 区として直接正規職員を増やせとか、そういうことは言えないということのようですけれども、メリットはあるということで、正規が望ましいというふうに考えているということです。配点も大きく、その部分については重きを置いているということであれば、こうして正規職員を増やしていくことで点数のアップにもつながって、指定されていくということをぜひ広げていただきたいと思いますし、新しく指定管理者を決めるときですとか、また再契約するときなどにも、こうしたメリットについては、区として、ぜひ周知していただきたいと思います。

 これまでもずっと指摘はしてきましたけれども、指定管理者制度の下では、雇用破壊も起きる、官製ワーキングプアが生まれていくということは非常に大きな問題だというふうに思います。継続的で安定的なサービスを提供していくためにも、ぜひこのように正規の職員を増やしていただきたいし、ゼロだった正規職員が徐々に増えていっているということは非常に大きな変化だと思いますし、それをぜひ区としても後押しを精いっぱいしていっていただきたいということを強く要望させていただきます。

 今回、新たに指定管理者となる事業者が2つあります。議案でいうと79号の京橋地域、これまでは三菱地所コミュニティ・セイビ共同事業体、前々回はケントクと、これまで頻繁に指定管理者が替わっていると思いますけれども、こうした理由と、その分析についてはどうなっているか。

 同様に、82号の区立総合スポーツセンター、浜町運動場、月島スポーツプラザ、これも、前回はシンコースポーツ・大成有楽不動産共同事業体でしたが、今回、中央区スポーツ未来創造パートナーズという共同事業体になっていて、代表団体はコナミスポーツ株式会社ということになっています。これについては、何がどう評価されたのか、伺いたいと思います。

 そして、それぞれ選定された事業者以外の応募事業者の中に、もともとの指定管理者であった三菱地所やケントクが入っているのか。スポーツセンターでいえば、シンコースポーツなども応募してきているのかということについて伺いたいと思います。

○鷲頭地域振興課長
 私からは、京橋地域の区民館におけます事業者選定について御回答申し上げます。

 まず、今回、京橋地域の区民館は新規の事業者が選定されているところでございますけれども、現在指定管理者でございます三菱地所コミュニティ・セイビ共同事業体につきましては、指定管理者の選定に当たりまして、三菱地所コミュニティが社としての方針として、今後、指定管理者事業については撤退をしていくということで決めたものでございます。そのため、今回、京橋地域におきまして、共同事業体のもう一社であるセイビにつきましては、新たに事業者単独で選定の申込みがございましたが、残念ながら選定には至らなかったところでございます。

 また、先ほど委員からもお話がございましたケントクにつきましては、今回は、こちらの選定に当たりまして、申込みをいただいてはいなかったところでございます。

 また、今回の選定の中で、私どもがスターツファシリティーについて特に高く評価しておりましたのが、項目で申しますと、衛生管理、事故・災害、その他の緊急時の危機管理体制の確立、この点につきまして、特に昨今の新型コロナウイルス感染症の予防策ということについて非常に力を入れて取り組んでおられるという点を評価いたしまして、今回は選定をさせていただいているところでございます。

 以上でございます。

○井山スポーツ課長
 総合スポーツセンター等体育施設についてでございます。

 今回の結果、選定されましたコナミと現在のシンコースポーツの当初の選定結果の資料を見ても分かりますように、点数は非常に拮抗しておりました。一次審査におきましては、やはり現在のシンコースポーツは経験が長いというところで、現地のことも施設のことも知っているというところで、安定した提案内容というところで評価できたところであるんですが、今回選定されましたコナミのほうが、やはりいろいろな提案内容をされてきております。中には、ちょっと施設にそぐわないものもあったんですけれども、いろいろな観点から、コロナの状況も踏まえて新しい提案をしてきたというところ、それに見合った収支計画というところで選定されたところでございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 まず、三菱地所コミュニティが、社として管理事業から撤退するという判断をしたというのは、どういう判断からなのかということも、分かればお示しいただきたいと思います。

 スターツファシリティーはビル管理会社でもあって、様々なビルでの対応、いろいろ災害時の緊急の対応などにも経験があるということなのかなというふうにも思いますし、コロナのお話もあったので、そういうところが評価されたということですが、私から見ると、この2つの事業所、それぞれライバルとなっている事業者と、点数が勝っているものもあれば、劣っているものもあり、全体としては、どちらも拮抗しているという状況のように思います。この委員会で提出されている資料だけでは、どの部分がどう評価されているのかという詳細までは、なかなか分からない。これまでも指摘してきたことですが、なかなか判断するのが難しいというふうに考えています。これについては、もう少し詳細な資料を出していくべきだということは、決算特別委員会の中でも述べさせていただきました。この点については、今後も要求していきたいと思っています。

 それと、コナミスポーツについては、私は、働く方たちがどのような処遇で働くことになるのかということが気になるんですけれども、この共同事業体というのは、中央区で指定管理事業者となるために独自に組んだ共同体ということで、中央という頭文字も頭についているので、中央区だけなんだと思うんですけれども、その辺りを確認させていただきたい。

 コナミスポーツが指定管理となっている施設は、品川区の総合体育館ですとか、墨田区の両国屋内プールとかがあるんですけれども、時給が1,030円や1,040円ということで、募集されているアルバイトやパートの方、プールの監視業務の方なども東京の最低賃金に僅か27円上乗せといった形です。こうしたところで、先ほどの正規職員を増やしてきたタフカのように、処遇の改善をして、よりよい条件でということが、働く方たちのやりがいにもなり、継続して働くということにつながると思いますけれども、区として、今後契約していくに当たって、こうした処遇については、どういう形でよりよい条件となるよう求めていくとお考えなのかという考え方についても伺いたいと思います。

○鷲頭地域振興課長
 三菱地所コミュニティがなぜ、今回、指定管理者の選定にも応募がなかったのかということでございますけれども、こちらについては、私どもも再三事業者に確認をさせていただいていたところでございますが、残念ながら、社としての方針でという回答のみでとどまっているところでございます。

 私からは以上でございます。

○眞下区民生活課長
 総合スポーツセンターのコナミスポーツを筆頭とした共同事業体に関しては、本区においては、ほっとプラザはるみで実績はございます。ただ、構成のメンバーは変わっているかもしれません。

 それから、処遇ということになりますが、これに関しては、各種法令を遵守した上で、当然ながら、正規とか、そういうことでの安定した身分ということが望ましいところですが、そういうことに関して、当然ながら、安定した運営ということは求めますが、処遇の中身について向こうにお伝えするということに関しては、差し控えるような形になろうかと思います。

 以上でございます。

○奥村委員
 新しい事業者に替わっていくという中で、判断できる材料をもっと示していただきたいと強く思っています。

 新規の事業者が提案されている2件の議案については、態度を保留とさせていただきたいというふうに考えております。

 決算特別委員会でも述べましたけれども、他区では、指定管理の選定に当たって、様々な資料が出されています。応募した全ての事業所の名称、所在地なども、このようにA社、B社と伏せるのではなく、全て明らかにされているところもあります。ほかにも、一次審査が書類審査と財務調査で、財務調査は5段階評価となっていて、5段階中の下位2段階に評価された事業者は二次審査に進めないという仕組みを取っているところもあります。二次審査では実地の調査も実施して、その結果を選定委員会に報告して、その結果を踏まえて、選定委員が一次審査通過者のヒアリングをしていく。一次審査と二次審査の結果を総合的に審議する、そういうところもあります。

 指定管理者を公募する際に配布される公募要項の資料など、100ページにもわたるようなものも全部公開されているところもありますし、毎年、事業者の事業の報告書も、施設の利用者の人数や利用率、苦情の件数、施設の改修等の件数、実施したイベント名と実施日、参加費、参加人数、事業計画書で提案した取組の結果、ほかにも指定管理に関する業務の収支、これは世田谷区の区民館の例ですけれども、収入が指定管理料、利用料金収入、自主事業収入、合わせて1億377万円だとか、支出なども示されているなど、本当に多くの情報がある中で選定がされています。指定管理者自身が区に対して提出する事業計画書なども、50ページにわたる資料で、内容も非常に詳細なものが出ていますし、区からの指定管理料の収入の額、管理運営費のうちの維持管理費が幾らであるとか、そういったことなども全部示されているものもあります。

 決算特別委員会では、まだこういう資料は中央区では出せないということですけれども、他区で出せるものが中央区で出せない理由はどうしてもないと私は思うんですが、その点について、最後に伺いたいと思います。ぜひ資料を出していただいて、議会できちんと審議できるように、開かれた情報公開というものを強く求めたいと思いますが、いかがでしょうか。

○眞下区民生活課長
 指定管理者の選定に当たっては、例えば応募の事業者名を全て公表するとか、そういうことで、実は、試行錯誤を繰り返しておりまして、本区においても、最初の指定管理のときには事業者名をある程度出しておりました。ただ、落選というか、選定されなかったところから非常に苦情を受けたところもございますし、その会社自体の信用というものもございます。また、我が国は資本主義社会でございますので、そういった事業者のノウハウとか、そういうものの流出とかいうものにも十分な配慮が必要と我々は考えておりますので、本区においては、事業者の中身、ノウハウとかの部分に関しましては、選定委員会でも、実は、選定の作業が終わった後、回収をさせていただくとか、そういった十分な配慮をさせていただいているところでございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 終わります。

○堀田委員長
 では、副委員長は委員席へお移りください。

 では、質疑を終了いたしましたので、これより採決に入ります。

 まず、議案第74号、中央区立幼稚園設置条例の一部を改正する条例について、起立により採決いたします。

 本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○堀田委員長
 全員起立と認めます。――御着席願います。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 次に、議案第75号、中央区立学校設備使用料条例の一部を改正する条例について、起立により採決いたします。

 本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○堀田委員長
 全員起立と認めます。――御着席願います。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 次に、議案第78号、指定管理者の指定について(区立中央会館)について、起立により採決いたします。

 本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○堀田委員長
 全員起立と認めます。――御着席願います。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 次に、議案第79号、指定管理者の指定について(区立区民館 京橋地域)について、起立により採決いたします。

〔「委員長」と呼ぶ者あり〕

○奥村委員
 態度を保留したいと思いますので、退席させていただきます。

〔奥村委員退室〕

○堀田委員長
 本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○堀田委員長
 全員起立と認めます。――御着席願います。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 退室者は入室を願います。

〔奥村委員着席〕

 ただいまの採決で、本議案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 次に、議案第80号、指定管理者の指定について(区立区民館 日本橋地域)について、起立により採決いたします。

 本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○堀田委員長
 全員起立と認めます。――御着席願います。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 次に、議案第81号、指定管理者の指定について(区立区民館 月島地域)について、起立により採決いたします。

 本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○堀田委員長
 全員起立と認めます。――御着席願います。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 次に、議案第82号、指定管理者の指定について(区立総合スポーツセンター等体育施設)について、起立により採決いたします。

〔「委員長」と呼ぶ者あり〕

○奥村委員
 態度を保留したいと思いますので、退席させていただきます。

〔奥村委員退室〕

○堀田委員長
 本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○堀田委員長
 全員起立と認めます。――御着席願います。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 退室者は入室を願います。

〔奥村委員着席〕

 ただいまの採決で、本議案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 次に、議案第83号、指定管理者の指定について(区立月島運動場)について、起立により採決いたします。

 本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○堀田委員長
 全員起立と認めます。――御着席願います。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 次に、議案第84号、指定管理者の指定について(区立豊海テニス場)について、起立により採決いたします。

 本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○堀田委員長
 全員起立と認めます。――御着席願います。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 副委員長は、元の席にお戻りください。

 本会議における委員長報告の取扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○堀田委員長
 さよう取り扱わせていただきます。

 以上で区民文教委員会を閉会いたします。

 お疲れさまでございました。

(午後2時15分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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