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令和2年 環境建設委員会(6月9日)

1.開会日時

令和2年6月9日(火)

午後1時30分 開会

午後3時22分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(7人)

委員長 塚田 秀伸

副委員長 渡部 博年

委員 押田 まり子

委員 田中 耕太郎

委員 小坂 和輝

委員 中島 賢治

委員 しらす 夏

議長 (押田 まり子)

4.出席説明員

(14人)

山本区長

吉田副区長

望月環境土木部長

三留環境政策課長

武藤環境推進課長

池田水とみどりの課長

落合道路課長

石井中央清掃事務所長

松岡都市整備部長

川島都市計画課長

栗村地域整備課長

水野都市計画事業担当課長

福島副参事(まちづくり事業・特命担当)

金広住宅課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

黒須書記

桝谷書記

6.議題

  • 環境保全及び建設行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○塚田委員長
 こんにちは。ただいまより環境建設委員会を始めさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

 本日、理事者報告の関係で住宅課長が出席いたしますので、御了承願います。

 (挨拶)

 続きまして、議長の御挨拶をお願いします。

○押田議長
 (挨拶)

○塚田委員長
 ありがとうございました。

 続きまして、区長の御挨拶をお願いします。

○山本区長
 (挨拶)

○塚田委員長
 ありがとうございました。

 それでは、理事者報告をお願いいたします。

○望月環境土木部長

 1 コミュニティサイクル事業について(資料1)

 2 令和元年度河川水質調査結果について(資料2)

 3 令和元年度大気汚染常時測定結果について(資料3)

 4 令和元年度ダイオキシン類調査結果について(資料4)

 5 令和元年度自動車公害調査結果について(資料5)

 6 東京都屋外広告物条例の改正に伴う事務手数料の追加について(資料6)

 7 新場橋における車両接触事故の和解について(資料7)

 8 ごみ収集車への誤積載に伴う損害賠償について(資料8)

 9 中央清掃工場の操業状況及び排ガス等調査結果について(資料9)

○松岡都市整備部長

 10 都市計画区域の整備、開発及び保全の方針(都市計画区域マスタープラン)並びに都市再開発の方針の改定について(資料10)

 11 都市再生特別地区(大手町地区)の変更について(資料11)

 12 令和2年度市街地再開発事業等の取組(資料12)

 13 区立住宅等の入居者募集について(資料13)

以上13件報告

○塚田委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、先日の各種委員長会で確認されておりますとおり、会派基本時間20分と1委員の配分時間に同一会派委員数を乗じて算出された時間を加え、各会派に割り振られる持ち時間といたします。なお、1人会派の持ち時間につきましては10分となりますので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時59分でございます。自由民主党59分、あたらしい中央33分、公明党33分、区民の風33分、維新の会10分となります。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言をお願いいたします。

○田中(耕)委員
 本年度、環境建設委員を仰せつかりました田中です。1年間よろしくお願いいたします。

 私のほうから、報告事項、数点についてお聞きしてまいりたいと思います。

 まず、資料1、コミュニティサイクル事業についてでございます。

 概要については、御報告いただいたとおりで、おおむね了解をしてございます。昨今、区内で生活しておりますと、少し気になる点といたしましては、台数が増えてまいりまして、一部自転車の老朽化が進んできているのではないかというのがございます。本事業が始まってから、もう既に5年目となりまして、随時修理や入替え等も行っていただいているものとは思いますが、やはりバッテリーの交換が行き届いていなかったり、また、少し小型な車体ですから、不特定多数の方がそれぞれの状態によって乗られるということで、傷んできているのかなというふうに感じるところもございます。そういった点を踏まえまして、現在のコミュニティサイクルの老朽化や交換状況、これは業務を委託している部分があるかと思いますけれども、交換や破損、それから事故については今回御報告いただいていますが、例えばパンクですとか、そういったものについて、現在、どのように対応していただいているのかについてお示しいただきたいというふうに思います。

 また、あわせて、現在、コロナ禍ということもございまして、利用が一時的に減少したり、逆に、今後、在宅勤務の方が増えて利用者数が増加するといったことも予想されると思うんですけれども、今回の御報告の中でも、利用者の多いポート、地域を見てまいりますと、月島・晴海地域の高層タワーマンション、またビルの近くの大型のポートの利用者が非常に多いというのが顕在化しているというふうに思います。今後の区民の人口動態も踏まえまして、こういった人口の急増地域、とりわけ高層タワーマンション等、居住者が増えている地域へのコミュニティサイクルの配置方法について、お考えがありましたら、お知らせいただきたいと思います。

 その点について、お願いいたします。

○三留環境政策課長
 コミュニティサイクルについてお答えいたします。

 まず、老朽化についてでございます。

 本来、これまで400台の自転車を投入しておりますけれども、自転車の費用に関する助成を行ってきました。基本的には、事業につきましては、事業者であるドコモ・バイクシェアが行ってございます。ということで、パンク、バッテリー、そういったものの対応も事業者が行ってございますが、やはりそういったお声を区のほうにも結構いただくことがございますので、その辺に関しましては、区のほうからも事業者へ随時、指導といいますか、お話をして対応をお願いしているところでございます。また、10区で連携をしてございますので、10区の集まり、会合等でも、同じような形で事業者のほうに、様々な問題、課題についてお願いをしているところでございます。

 それから、経年劣化もかなり激しいということで、今年度、本区で300台を投入するという形にさせていただいております。最初に投入している自転車は結構時間がたってございますけれども、後から参入している区もかなり自転車を投入しておりますので、それが巡って、あまり状態が良くないものが来ているような状況があるのかなと思っております。

 それから、今後の対応ということでございますけれども、新たな開発に関しましては、コミュニティサイクル、それから自転車置場等々、それぞれ協議をさせていただいているところでございます。また、晴海五丁目選手村跡地の開発につきましても、それぞれ数台ずつのポートを設置していただけるというふうに聞いてございます。また、区のほうで設置しますマルチモビリティステーションのほうにも導入をしたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○田中(耕)委員
 ありがとうございます。

 事業者にお願いして、協力しているということは了解しております。ただ、今のお話の中にありましたように、事業者にとっては、頻繁にというか、積極的に更新したり、修理したりすることでランニングコストが上がる。ランニングコストを下げることが事業者にとっての利益やメリットであったりする部分もありますが、区民の方にとっては、当然、何よりも安全であることが一番大事になってまいります。老朽化したり、バッテリーは、最悪の場合、壊れても止まるだけですけれども、特にブレーキの故障ですとか、車体のゆがみのようなものは、見つけるのが難しいときもあると思いますので、区のほうから積極的に行うべきなのか、それとも、区民の方や利用者からの申告制にすべきなのかは別にいたしましても、定期的な点検や安全性の確保の向上策については、ぜひとも積極的に検討をしていただきたいと思います。

 続きまして、資料6について、これは1点だけ確認です。

 プロジェクションマッピングの手数料ですが、これは公共施設等の建築物等にプロジェクションマッピングをした場合に、本区が受け取る手数料という理解でよろしいのかどうか、この点だけ教えていただけますでしょうか。

○落合道路課長
 プロジェクションマッピングについてでございます。

 この事務手数料につきましては、公共施設に限らず、民間の施設等においても、プロジェクションマッピングをやる際に、事務手数料としての費用がかかるというものです。ただ、公共団体がやる際には事務手数料はかかりません。民間の団体がやる際に事務手数料がかかるといったものでございます。

 以上でございます。

○田中(耕)委員
 そうなりますと、例えば民間の建物に民間の事業者がプロジェクションマッピング行った場合であっても、これは費用を徴収するという理解でよろしいんでしょうか。

○落合道路課長
 屋外広告物条例では、民間の施設においても広告物を出す際にかかる事務手数料となっておりますので、民間の施設にプロジェクションマッピングをやるというのは広告ということで、こちらの事務手数料がかかるといったものでございます。

○田中(耕)委員
 ありがとうございました。

 プロジェクションマッピングについては、皆様も御承知のように、エンターテインメントを中心に、今後、様々な利用が見込まれるというふうに思いますので、その動向については注目していきたいと思います。

 続いて、資料8についてお伺いします。

 最初にこれを聞いたとき、カニ2杯で6万円ということで、何て高いカニなんだというふうに思って驚いたところですが、よくよく調べてみると、今回、結果的に御迷惑をおかけしてしまった相手方ですけれども、東京というか、銀座を代表するような高級料理店ということで、カニも最高級品ということでございまして、納得なのかなというふうに思ったところがございます。

 関連して、ごみ収集に対してですが、先般、私がたまたま区内を歩いていましたところ、区の公式のごみ収集車ではないんですが、恐らくあれはふれあい収集ですかね。高齢者の皆様とか障害者の皆様を戸別に訪問して、ごみを収集するという事業を、ごみ収集事業の一環として行っていただいているかと思います。それ自体はすばらしいことなんですけれども、収集している車は軽トラックのような車だったと思うんですが、残念ながら、大通りで1つ大きなごみ袋を私の目の前で落としていきまして、私は赤信号になりかけのところだったんですけれども、拾って、走ってごみ収集を追いかけて、落ちましたよと言ったということが先般ありました。

 今回のこの案件とも関連するんですけれども、いま一度収集のモラルやルールを確認すべきだと思います。現在、ごみの量が非常に増えていまして、収集員の皆様、職員の皆様もなかなか一つ一つのごみの収集に手間暇かけていられないというのが実態かとは思うんですけれども、今回の誤積載ですとか、積載しているごみの落とし物、これもたまたま大事故にはなりませんでしたけれども、やはり2次災害を招くような危険性や蓋然性が非常に高い問題だと思いますので、お忙しいとは思うんですけれども、やはり小さなミスを減らしていくための取組をぜひとも考えていただきたいというふうに思うので、それについて御見解がありましたら、お知らせをしていただきたいと思います。

 また、あわせて、先ほども申し上げましたけれども、現在、コロナ禍ということもありまして、在宅者が増えていて、家庭ごみが増えているかというふうに思います。その動向ですとか、収集時間、先般から、区民の人口増加もあって、収集時間、地域によっては収集が遅いのではないかというような御指摘が結構あったかと思いますので、こういった収集の段取り、プログラミング等について、今後の方向性、何かお考えがありましたらば、教えていただきたいと思います。

○石井中央清掃事務所長
 先日のふれあい収集をしておりますごみ収集車からのごみの落下、誠に申し訳なく思っております。また、こちらの活越前ガニの誤積載につきましても、不注意な部分がございましたので、その点につきましても謝罪させていただきたいと思います。

 まず、先日のごみの落下につきましては、収集車のほうでほろを下ろしていなかった部分もございまして、収集車からごみが落下してしまったということでございました。その後、収集後にきちんとほろをかけての運搬を、朝礼等を通しまして徹底したところでございます。

 また、こちらのカニの誤積載につきましては、業務に慣れていない臨時職員が対応したというところもございます。しかし、あってはならないことですし、複数の作業員がおりますので、有料ごみ処理券が添付してあるかどうか確認いたしまして、ごみであるか、そうでないかの部分を複数の目で確認するというところの周知徹底を図った次第でございます。今後も、朝礼等を通しまして指導、周知等を図っていきたいと考えております。

 それから、コロナ禍の中で、家庭のごみが増えているのではないかというお話です。

 中央区としまして顕著にごみの量が増えましたのは、3月分の可燃ごみでございます。また、東京二十三区清掃一部事務組合の情報ではございますけれども、区収集ごみは、3月分が4.3%増、4月分につきましては8%の増となっているところでございます。まだ細かい数値は出ておりませんけれども、やはり家庭のごみが増えておりまして、また事業系のほうが減っている状況でございます。

 それから、収集時間の遅い集積所があるというお話ですけれども、区内を週1で回っておりまして、午前中に収集できるところ、また午後収集となるところもございまして、区民の皆様に御理解をいただきたいと思っております。ただ、午前中に収集する回数を増やしてございますので、その点でなるべく区民の方に御迷惑をかけないように、なるべく早く収集できように今後も考えてまいりたいと思っております。

 以上でございます。

○田中(耕)委員
 ありがとうございます。本当に件数も多いですし、職員の方も一生懸命やっていただいているというふうに思いますので、ミスの削減ですとか、今回の事例も含めて、失敗事例の共有化をしっかりと進めていただきたいというふうに思います。

 最後に、資料11と12、再開発について、まとめてお伺いしたいというふうに思います。

 まず、資料11の大手町の再開発についてです。

 今回、ローリング方式で第4次再開発ということで、日本一の高さの高層ビルが建つということで、不安とともに大きな期待をしている部分もございます。今回の常盤橋街区計画を説明していただくと、本区も今回、この都市計画の改定を必要としていくということです。お示ししていただいた資料によりますと、呉服橋交差点の地下道が本区に接するというところが直接的な関わりで、開発地自体は、常盤橋を挟んで、全て千代田区内かというふうに思っているんですが、どこが具体的に本区の再開発の計画を変更する必要性に準拠するのかというのを、念のため、お知らせしていただきたいというふうに思います。

 また、資料12も併せてですが、今回のコロナ禍といいますか、様々な社会情勢の変化に伴って、市街地再開発事業の今後の見通しといいますか、計画等が変更になったり、場合によっては、残念ながら、遅れてしまうものなども当然起こり得ると思うんです。その状況について、まだ先は見通せない、これから様々な課題が出てくるのであろうとは思うんですけれども、これまでのリーマンショックですとか、大きな話になってきますと、遡ってバブルの崩壊等も乗り越えてきた本区でございますので、民間事業者主体といえども、本区としてアドバイスをしていったり、直接・間接に関わっている事業がたくさんあると思いますので、その点について何か、現在、お考えのことがあるのか否かについてお示しいただきたいと思います。

 以上、お願いいたします。

○川島都市計画課長
 私のほうからは、資料11の関係でお答えをさせていただきます。

 今回、まず何の都市計画を変更するのかということですけれども、都市再生特別地区を一部変更することが見込まれるものでございます。この都市計画の決定権者は東京都になりますので、区の関与の仕方としましては、東京都から、この都市計画を定めることについて意見照会を受け、それについて回答していくというところが1点、手続上関係してくるところになります。

 東京都としては、関係する市区町村に照会を出すわけですが、御指摘のとおり、千代田区と中央区の2つの区にまたがる計画となってございまして、資料11の1枚目を御覧いただきますと、今回、常盤橋街区全部で3.5ヘクタールほどの区域になるんですが、中央区につきましては、黒い四角でくくったところに白字で中央区と書いてある、行政境のところから右側、東側というんですかね。面積でいいますと0.17ヘクタール、これは道路区域も含めておりまして、敷地でいいますと1,000平米ほどのエリアが中央区にかかっていると。建物としましては、別紙のほうでお示しさせていただいているA棟というところ、事務所、店舗、駐車場等の計画があるものですが、それが一部、中央区内にかかる形で、現在、既に建設が進められている状況となってございます。

 当該計画に対しての、コロナ禍における影響については、現状、何とか滞りなく進められるように進行させている、いろいろな対策を講じながら進行している状況というふうに聞いているところでございます。

 以上です。

○栗村地域整備課長
 私のほうからは、資料12の市街地再開発事業の今後の動向についてでございます。

 都市計画課長からもあったとおり、目下のコロナ禍の事業の進捗につきましては、大きく決定的に事業が遅れていくという状況ではないというふうに認識をしております。現在、工事をしている地区が3地区ございますが、そちらにつきましては、一部工事のストップをさせていただいたところもございますが、資材、それから人員等の確保に、コロナの緊急事態宣言下においては苦労していたということでございますが、順次、宣言解除に伴いまして、工事のほうも再開しているところでございます。大きな遅れが出ないように、各地区とも取り組んでいるところでございます。

 それから、これから事業に取りかかる地区、これから都市計画を迎える地区、それから既に都市計画が決定されていますけれども、これから工事に入る地区というところで、市街地再開発事業は長期にわたる事業ですので、いろいろなステージ、いろいろな段階にある地区がございます。現在、もう既に事業計画として動いている地区につきましては、喫緊の需要のところで、すぐに大きくそこに変化が見られるというところではないというふうに認識をしております。

 ただ、長期的な目で見ますと、やはりそれぞれの土地利用に対する床の需要というのは変化してくる可能性はあるかなと思っております。これから特に都市計画を迎えていく、どちらかといいますと、今、取り組み中の地区になりますが、19番以降の地区につきましては、そういった市場の動向も見据えながら、しっかりとした事業計画を組めるよう、準備組合とも議論をしながら設定をしていくということが必要なのかなというふうに考えているところでございます。

 私のほうからは以上でございます。

○田中(耕)委員
 それぞれありがとうございます。

 今後の影響については、あるのかないのかまだ分からない点がある一方で、やはり中長期的に、残念ながら、インバウンド需要ですとか、宿泊事業を中心に需要が回復するのは簡単ではないのではないかというふうに予想されている点もあると思います。本区の場合は、これまでインバウンドも含めた宿泊事業や、人口増加を伴う居住地の開発を進めてきたわけですけれども、そういった需要や見通しについても今後柔軟に考えて、アドバイスしたり、指導したり、協力を民間事業者としていっていただきたい。当然のことですけれども、いま一度そのお願いをしたいというふうに思います。

 あと、資料13については、質問はいたしませんが、先般、区立住宅や都立住宅の入居についてのお問合せを区民の方からいただいたんですが、都立住宅は、やはりコロナの影響で5月募集が6月にずれ込んでいるということで、また、現在の経済状況の激変によって、かなり公営住宅への需要が変動していくというふうに推測されますので、お問合せに対しては、ふだん以上に丁寧な対応を心がけていただきたいというのをお願いいたしまして、私の質問を終わります。

○小坂委員
 では、よろしくお願い申し上げます。私の専門は小児医療でございますけれども、まちづくりに関しましては、まちの在り方が人の健康に大いに影響を与えるものでありますので、まちづくりの施策に関しても、私も十分に勉強しながら、取り組んでいきたいと考えます。よろしくお願いします。

 まず、コミュニティサイクルに関しましては、そもそもこの事業費は幾らぐらいのものなのかということを1つ教えてください。

 また、ポートの土地占用料はもらっているのか否か、自転車1台は幾らなのか、それぞれ教えてください。

 次に、各調査結果が出されました。河川水質調査結果などが出されております。この中で、資料4と9、ダイオキシンの報告と中央清掃工場の報告においては、調査機関が書かれておりました。それ以外は調査機関が書かれておりません。これに関しては、後ほど調査会社の調査機関名を教えてください。

 次は資料10の都市計画区域マスタープランです。

 この改定ですが、都における検討の最終日はいつだったのかというのを教えてください。質問の趣旨は、コロナの影響を考慮して、これをつくったのかどうかということに関わってきますので、検討の最終日がいつだったかというのが一つの判断基準にもなるので、教えてください。

 最後に、資料11、大手町地区の変更ですけれども、これに関して、1,000平方メートル、区も関わっており、A棟も関わってくるので、開発協力金は頂くのかどうか。また、容積率が100%という大規模な変更でありますので、環境アセスメントをもう一度取り直すべきと考えますけれども、それを取り直すのかどうか、教えてください。

○三留環境政策課長
 コミュニティサイクルについてでございます。

 コミュニティサイクルの事業費ということでございましたが、もともとコミュニティサイクルは、先ほども御説明をしたように、例年でありますと、本区が予算計上させていただいている事業費につきましては、本区が法人契約をしておりますパスの契約料だけでございますので、この事業に対して自転車等に投入しているお金、事業費については計上してございません。それから、先ほども答弁しましたように、今年度は300台の増車、それからバッテリーを150個購入できる費用を補助するという形になってございますので、本年度につきましては、歳出で5,280万円の事業費を計上してございます。また、都からの補助金が入りますので、2分の1の2,640万円につきましては、歳入の事業費用を計上しているところでございます。

 自転車の1台当たりの費用ということでございます。バッテリー込みで5,280万円ですので、割る300台で1台18万円ぐらいになるかと思います。

 調査機関につきましては、申し訳ございません。今、手元に資料がございませんので、後ほど御連絡をさせていただきたいと思います。

 以上でございます。

○川島都市計画課長
 私のほうから、まず都市計画区域マスタープランの件についてです。

 都の検討の最終日については、具体的には承知しておりませんけれども、昨年度中の検討が主になっているものというふうには考えています。

 また、コロナの影響についてですけれども、本件は2040年を目標地点と設定した長期的な検討ということになりますので、そういった中で、現在進行形のコロナの事象について特別取り上げられているものには、現時点では見受けられない、そういったものを盛り込む性質のものではないというふうに考えているところです。

 それから、資料11の、大手町の計画につきましてですが、本件は、先ほども区域の関係で御説明をさせていただきましたとおり、ほぼ大半の区域が区外に当たるといったことになりますので、開発協力金の手続を位置づけております要綱においても、対象外ということで整理しております。つきましては、開発協力金についても頂戴する予定にはなってございません。

 次に、環境アセスの関係でございます。

 アセスについては、東京都の環境確保条例にのっとって行われているものでございますけれども、東京都と調整の上、適切に手続を進めていきます。具体的に申しますと、今回の変更の程度を勘案して、再予測をしつつも、変更届といった形で対応していく想定となっているというふうに聞いているところでございます。当然、前回の提案時より時間が大分経過しておりますので、その間に起きている開発の動向であるとか、それから現在のいろいろな状況、そういったものを再度調査いたしまして、その内容を基に評価していくものというふうに聞いているところでございます。

 以上です。

○小坂委員
 コミュニティサイクルのところでは、ポートの土地占用料に関して取っているのかどうかというのをお願いします。

 再度お伺いしますけれども、コミュニティサイクルに関しては、事業費というのは、コミュニティサイクル事業全体の総事業費が幾らぐらいのもうけというか、入りがあって、出があって、そこで働く人々を入れてというふうな全体の事業費が知りたいんですけれども、もし分かれば教えてください。事業費というのは、その意味です。

 都市計画区域マスタープランに関しましては、コロナの影響で、まちづくりの在り方というのが、コロナ前、コロナ後で大きく変わると思いますので、その内容は必ず反映させねばならないのではないかと考えます。昨年度の検討でつくられたものであって、コロナの影響がこれだけ大きくなるとは予想もしなかったという中で検討されていたわけだけれども、やはりコロナの影響を受けて、まちづくりが大きく、言ってしまえば、東京への一極集中がなくなっていく、また、オフィスのフロアも要らずにリモートでの働き方ができるというふうなこと、また、インバウンドも減ってくるという中で、日本のまちづくりの在り方が大きく変換するというふうに普通考えると思うんです。その影響を入れた都市計画区域マスタープランを東京都は提案すべきではないかと思うんですけれども、そうお考えにならないかどうか、もう一度お願いします。

 大手町の地区計画の変更においては、環境アセスメントに関して変更届を出すということですから、十分に環境アセスメントの内容も、また議論していただきたいと要望させていただきます。

 では、残りの回答をお願いします。

○三留環境政策課長
 申し訳ございません。先ほどの占用料についてでございます。

 ポートにつきましては、基本的に、公共用地にポートを設置する場合、占用料に関しましては、私どものほうから先方にお話をして、免除というような形で現在は進めさせていただいております。民間用地につきましては、これは事業者のほうで最終的には交渉してございますので、そちらのほうに関しましては把握していないところでございます。

 それから、総事業費ということでございますが、申し訳ございません。先ほども申し上げましたように、事業全体はドコモ・バイクシェアのほうでやっておりますので、総事業費につきましては、区では把握していないところでございます。

 以上でございます。

○吉田副区長
 コロナの問題というのはかなり深刻な問題であって、それは行政自身としても、これの重さというものを、今、かみしめているところでございます。コロナはウイルスであって、人体をむしばんでおりますけれども、実際に、やはり今、まちの、社会の構造と、それから経済を、ある意味でかなり破壊している部分もあるわけですし、それと同時に、コロナということで、人間の心の中にそれなりにひびを入れている部分がある。受け止め方は深刻でございます。

 しかし、それらのところの中で私どもが行政として考えなければいけないのは、現実の問題として、コロナ以前の段階で、日本の、そして東京の、私ども中央区の経済を支えていたものは、実はインバウンドであって、そのインバウンドの売上げが、銀座地区などにおいては3割を超していたというような状況もございますから、そういう国際的な交流が本格的に戻るまでに、基本的には四、五年かかるだろうと。現実に、その部分をどういう形で私どもの区の景気活力を維持し、あるいは伸ばしていくんだということが行政課題であることは、現実としてあります。

 それと同時に、コロナの影響によって、オリンピックが1年の延期ということになりましたけれども、区民も、区の行政の人間も、本当に来年できるのかということについて、実は確信を持っていないので、その辺のスケジュールが、現実の問題として、来年の正月ぐらいにはっきりするのかなというような状態の中で今漂っている。確かに、課題は深刻です。

 しかし、資料に書いてある都市計画区域マスタープランについては、現状の東京全体のいわゆる基盤と、それから今後計画されている様々な基盤の計画と、地形図の中でまちのありようというものを考えているのであって、確かに、今置かれている環境は、コロナによって深刻ではあるけれども、基本的に、骨格的な考え方は、軸はきちんと据えて物を考えて、戦術的な対応の中で、それでは、コロナの問題にどう対応するか。その辺のところを、いわゆる戦略的なものと戦術的なものをきちんと使い分けをすることが、これからのまちづくりにとって極めて重要だというふうに思っております。今、センセーショナルにコロナのお話をされる方が多いわけでして、そのことが全てに影響するかのごとくお話しになりますけれども、そのときに、やはり必要なのは、戦略的な視点と戦術的な視点の使い分けだと思っておりますので、その点を御理解いただきたいと思います。

○小坂委員
 コロナのことに関しては、また引き続き議題でもやります。

 では、ここで終わります。

○中島委員
 私からは、資料1と2についてお聞きしたいと思います。

 まず、コミュニティサイクル、先ほど他の委員もいろいろ御質問されていましたが、この5年間のコミュニティサイクルの評価として、業績をどのように判断されているかということを、まずお聞かせいただきたいと思います。

 それとともに、コロナの状況で区民の方も自転車を多くお使いになっている。ですから、この短期間においての利用数の伸びについてもお聞かせいただきたいと思います。

 次に、河川水質調査結果ですけれども、資料2別紙の表を見せていただくと、神田川でBODが6.2と、急激に増えている。これに関して、どのように判断しているかをお聞かせいただきたいと思います。

 まず、よろしくお願いいたします。

○三留環境政策課長
 コミュニティサイクルの業績に対する評価ということでございます。

 本年度、実証実験から本格実施に移行したということになりますが、現在、10区で連携をしてございますけれども、本区、特に都心区では、ここ一、二年、かなり回転率のほうは上がってきていると思ってございます。周辺区から都心区のほうに乗り入れているというような状況があるのかもしれませんけれども、朝晩の通勤に関しては、かなり波が高くなってございます。2番目の御質問にも関わるかと思いますけれども、今回、コロナの影響で短期的な状況はどうかというところで見ますと、1回会員が増えている状況、それから月額会員が、僅かではございますけれども、減っているというような状況が短期的には見えてございます。

 とはいいながらも、通勤の際、電車等公共交通機関の御利用を避けた方がかなり自転車に転化したというようなところが若干見えるかなと思ってございます。面白いところでは、通勤時間の波が、この2カ月間、半減している、利用の状況が半減しているというような報告も受けてございますので、コロナの影響はそういったところにもあったのかなと思いますし、コミュニティサイクルも10区で大分浸透してきて、赤い自転車を見ることが多くなったのかなと思っているところでございます。

 それから、水質のほうでございますけれども、神田川の9月の値が基準値を超えているというところでございます。前回の資料を見ましても、この部分が変化しているというところで、確認をしましたところ、前日に上流域で短期的な集中豪雨があったというような報告を受けてございます。そういったものが要因なのではないのかなと思っているところでございます。

 以上でございます。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 水質のほうからお聞きしたいと思います。

 確かに、私も調べましたら、8月30日に雨が降っていて、それから停滞前線があって、山間部には続けてずっと雨が降っている。それで、こういう数値になったのかなと私も思います。別に、これがどうということではないんですが、ただ、去年の7月か8月に玉川上水の水を再生水にして、飯田橋のお堀に注入して、その水を日本橋川に流すというような話が出ていました。それで、お堀と日本橋川を再生していくんだというような話ですけれども、これを考えるに、お堀はきれいになったとしても、なかなか日本橋川はきれいにならないのではないかなという気がしないでもないんです。それで、思っているのは、ぜひそういった企画がオリンピック後に実施されるということでしたら、やはりしっかり有機物を取るような施策も並行して行っていただいて、試行の上、なるべくきれいな水を日本橋川に流していただくという提案も区のほうからしていただければというふうに思っております。

 日本橋川の話はそれでいいんですけれども、ただ、5番目の築地川が、去年もお話ししたかと思うんですが、水質が良くなっている。これは、どう考えても、やはり外の東京湾の水が流入して、汽水状態で溶存酸素が増えたりしている。CODとかBODに関しても、数値的にはそんなに悪くない。となったときに、私の提案としては、せっかく平水区域の中で汽水状態が築かれているので、できたらここをハゼの生息地にしていただけないかなと。昔は、中央区の近辺はどこでもハゼが釣れていたというふうに思っているんです。私が小さいときには、佃小橋の下なんかは入れ食いというような状態で揚がっていましたので、そうやって考えたときに、ハゼの生息区域がどんどん再開発でなくなっている中、浜離宮の前だけは、まだ干潟に近い状況で残っている。隣に国際会議場ができて、全国一のスーパーな会場ができて、その脇を見ると、自然がしっかり残っているというところが中央区の価値につながるのではないかなというふうに思いますので、ハゼの生息地としての築地川の復活はどのようにお考えいただけるか、お聞かせいただきたいと思います。

 あまり水質の話をすると申し訳ないので、コミュニティサイクルです。

 本当に右肩上がりで御利用いただいている、そういうふうに思っております。ただ、いろいろ調べていくと、乗る前にパンクとかサドルとか確認してくださいみたいな話で、チェーンやギアも確認してくださいということが書いてあるんですが、実際は乗らないと分からない。パンクとかサドルに関しては、触れば分かるんですけれども、チェーンに関しては、走ってみないと分からない。最近の自転車の中には、目が飛ぶやつがあるんです。乗っていると、チェーンが伸びているせいで、歯車とチェーンが合っていないせいか、3回ぐらい回すと、カクッというふうにチェーンが飛ぶんです。これは、オートバイに乗っていると分かるんですけれども、チェーンが伸びると、こういった状態になるんです。そういうものは、結局、乗ってみないと分からない。ただ、それにもかかわらず、問合せに関しては、事前にチェックして、そのときは自転車を乗り換えてくださいと書いてあるんですけれども、その料金は御本人の御負担でという話です。

 それで、早速、昨日、電話を入れようと思って、0120-116-819に電話を入れたんです。これは無料電話だったんですけれども、4月10日から有料電話に変わっていた。それについての記載が一切ない。電話番号の記載もない。これは、どう見てもコミュニティサイクルで問合せしてくるなという感じですよね。どこのポートへ行っても、新しい電話の記載がない。この現状は、環境土木部として把握しておりましたでしょうか、お聞かせいただきたいと思います。

○三留環境政策課長
 まず、築地川のハゼの生息地についてでございます。

 築地川に関しましては、これまでもいろいろと御意見、御提案等いただいているところでございます。水質が良くなっているので、ぜひとも、あの状態の干潟をということだと思いますけれども、築地のまちづくり方針の中にも、浜離宮と一体となった護岸の整備、それから緑の創出等々ということもうたってございます。浜離宮恩賜庭園は史跡でございますので、なかなか手がつけられない。それが幸いして、ああいった干潟状態といいますか、浜離宮側の際までは汚泥をしゅんせつできないというような状況があると思います。築地川に関しましては、それなりの、自然を生かしながら緑を豊かにというような整備がされていくと思いますけれども、そういったことも含めて、築地川、それから浜離宮ということをポイントに、ハゼの生息というような形も含めて、今後、機会あるごとにお話をさせていただきたいと思っております。

 それから、コミュニティサイクルでございますけれども、いろいろと教えていただき、ありがとうございます。

 チェーンの伸びといいますか、チェーン等々のお話も昨今耳に入っているところでございます。また、電話番号につきましては、こちらもフリーダイヤルがいきなり変わったんだけれどもというお問合せもいただいているところでございます。確かに、コロナの関係で一時的な利用が増えたのだと思いますけれども、そういったことも含めて、お問合せが集中して、なかなかかかりにくくなっているというような状況の御指摘を受けていると。そういったことがあるので、フリーダイヤルから一般回線のほうに換えさせていただいて、かけやすかったものを、ちょっと御負担があるので、かけにくくなって、お問合せの件数を抑制したというような形での説明は受けたことがございます。これのいい悪いは、いろいろと御意見があると思いますけれども、そういったことがあるということは認識してございます。

 以上でございます。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 コミュニティサイクルは、せっかく利用数が伸びているのにもかかわらず、問合せ先も、前は自転車にちゃんと電話番号があったり、看板にちゃんとついていたのにもかかわらず、どこを探しても一切書いていない。あれでは問合せできないですよね。その辺はよろしくお願いします。

 それから、資料1の表を見て思ったのは、平日利用経路上位で1番が月島特別出張所からトリトンです。2番がトリトンから月島特別出張所、この利用が断トツで多くなっているというふうに見受けられるんですが、この理由というのは、結局、通勤者が出張所まで行って、月島駅から会社に行く。月島駅に来た人が、今度はトリトンに行くために出張所から乗るというふうに、うまくサイクルが回っているというふうに思っているんです。だとしたら、場所は月島特別出張所ではなくて、月島駅の、今、ほとんど駐輪されていない駐輪場にポートを置くべきではないかなと思っているんです。そのほうが利便性が高いし、多くの人に利用していただけるのではないかと思うんです。以前にも月島駅の駐輪場にポートをというお願いをしたときに、今、検討中ですというお話をいただいていたんですが、その後、その形の検討はどうなったか、お聞かせいただきたいと思います。

○三留環境政策課長
 ポートを月島特別出張所ではなくて月島駅の駐輪場のほうにということでございます。

 申し訳ございません。その後どうなったかというのは、正直に申し上げて、現状、把握してございませんので、確認をして御報告をさせていただきたいと思います。

 ただ、私の記憶違いなのかもしれないですけれども、地下駐輪場に対して、勝どき駅の増設部分に関しては、コミュニティサイクルを増設したというのは確認してございますが、東京メトロとタイアップをして実験的なものをやっているというお話が、それが月島だったのか、勝どきだったのか、今、ちょっと失念してございますので、それは確認をして、また御報告をさせていただきたいと思います。

 以上でございます。

○中島委員
 ありがとうございます。

 この表を見れば、月島駅を利用してトリトンに行っている、晴海の地域の人がトリトンから月島駅に来ているという姿を表しているんだというふうに思っているんです。前回もこの話をさせていただいたんですが、その上で、月島駅の地上の駐輪場がほとんど使われていない状況で空き地化していることを考えると、別に出張所のポートをなくして向こうに持っていけという意味ではなくても、これだけ使われているのだったら、需要と供給の問題で、もっと利便性を高めるべきではないかなと。だとしたら、ポートを置くべきではないかなというふうに思っております。

 ぜひその辺も再度検討していただいて、区民の利便性に沿った対応をしていただきたいというのを要望しまして、私の質問を終わります。

○しらす委員
 よろしくお願いいたします。

 資料10ですが、東京都が目指すべき将来像を実現するための主要な都市計画は、夢いっぱいでイメージしたいところですが、見てみますと、片仮名がいっぱいで、日本はどうなってしまうのでしょうという一抹の不安もあります。グローバルという言葉が飛び交うことにも慣れてきて、グローバルなビジネス展開を支えるサービスアパートメント、外国語対応の医療ということで、日本も変わりつつあるなと深く感じます。外国語対応の医療ということもちょっと驚いたんですが、数年前に、全ての授業を英語で行う医学部も日本に設立されましたし、日本語だけではなく、いつの間にか英語ができなければ困るというような社会になってしまったり、知らないうちに皆さんがスマートフォンを手に持っているような感じで、日本が変わりつつあるのを危惧しておりますが、それに取り残されないように私もついていきたいと思っております。

 その中で、資料10の国際ビジネス交流ゾーンというのは、中央区におきましては、どの辺りに当たるのでしょうか、教えてくださいますか。

○川島都市計画課長
 区域マスタープランにおける国際ビジネス交流ゾーンの位置でございます。

 資料10の別紙1-2を御確認いただければと思うんですけれども、この地域分けとゾーン分けは、東京都が平成31年に示しました都市づくりのグランドデザインと全く同じ区域分けになっているんですけれども、島嶼部も含めて、非常に大きなエリアを対象にエリア設定をしているというところから、中央区については、このエリアの中に部分的に含まれるというよりも、すっぽりと入るというような形で位置づけられてございます。

 別紙1-2の上の図のところを見ていただきますと、中枢広域拠点域というのと国際ビジネス交流ゾーンというのと、2つのエリア設定がされています。中央区は赤い破線でくくられているところで、国際ビジネス交流ゾーンは、中央区のみならず、千代田区ですとか、あるいは新宿区、渋谷区も含めた広い範囲をすっぽりと囲うもので、その中に中央区も含まれているものとなっております。

 以上です。

○しらす委員
 ありがとうございます。

 世界都心としての都市再生を進めるほかの地域、地区に負けないように、中央区におきましては、歴史と文化を大切にしたまちづくりを望んでまいりたいと思います。

 次に、東京駅の八重洲口側にバスターミナルがあると思うんですが、タクシーを利用する方が、すごくタクシーに乗りにくくて、バスに乗る人を優先しているという声が私のところによく届いているんです。

 別紙1と2にもあるように、その他周辺では開発が進んでいますが、これは何年後ぐらいに、この機能を改善、変わっていく可能性があるのかということと、ウェブサイトには4月1日更新で、東京駅前地域における八重洲バスターミナルの整備推進について、不足する交通結節機能との記載がありますが、これは具体的に何がどのぐらい不足しているのでしょうか。そして、その改善・充実に向けて、バスターミナルの整備検討を進めているとのことですが、課題は何が残されているのか。その解決策などがありましたら、お答えをお願いいたします。

○福島副参事(まちづくり事業・特命担当)
 バスターミナルについてのお問合せでございます。

 まず、東京駅の八重洲側では3つの再開発事業が進んでおりますが、これらの再開発事業と連携する形でバスターミナルのほうの整備が進められております。

 バスターミナルがなぜ検討されるようなったかというところの課題についてですが、まず東京駅前については、路上に高速乗合バスのバス停留所が点在しておりまして、その点が、例えば東京駅利用者がバスに乗る際に、なかなか乗換えがしづらいといった点や、路上で乗り降りをしている関係で、車両交通だとか歩行者通行の妨げになっているというような現状がございます。それを改善するために、東京駅前で進められているまちづくりと一体的に進めていこうというところで、このバスターミナルの整備が進められております。

 何が不足しているかというところですが、まさに交通結節機能というところが不足しておりまして、東京駅を利用する、鉄道を利用していた方がバスに乗り換えるための機能をいかにスムーズにできるか、またバリアフリー動線をどうやって確保するかというところでございます。この部分は、まちづくりと一体的にバスターミナルを整備することで、そういう乗換えの利便性を考慮した形でのバスターミナルが整備できるものというふうに考えてございます。

 バスターミナルを整備する上での課題ですが、3つの再開発と連携してバスターミナルの整備を進めているというところでございますので、バスターミナルも段階的に再開発に合わせて整備が進められることになります。段階的に整備されるバスターミナルへ、いかに円滑に地上のバス停を移行させるかといったことや、3つのバスターミナルを一体的に運用していくといったところが課題というふうに考えられるかなと思ってございます。

 バスターミナルが整備される時期については、先行して令和4年に一部開業というところを目標に進められているというふうに聞いております。

 以上です。

○しらす委員
 御答弁ありがとうございました。

 令和4年に一部開業されるということですが、タクシーに乗る方がすごく乗りづらいというのは、何かそのような点で改善策などはありますでしょうか。

○福島副参事(まちづくり事業・特命担当)
 東京駅を利用されている方が、バスが優先されてタクシーの利用がなかなかしづらいというお声につきましては、このバスターミナルの整備と併せて、東京駅のほうではJRのバスの交通広場の整備が進められております。ここが主にタクシー乗り場とJRのバスの乗り場というもので利用されているところになっておりますが、タクシーの利用がしづらいというお声は、こちらのほうにも届いておりますので、そこの部分は、今後、JR等に働きかけるなりといったことで、その利用改善が図れるのではないのかなというふうに考えております。

 以上です。

○しらす委員
 ありがとうございます。

 国際都市東京の玄関口にふさわしい、快適性、利便性を兼ね備えたまちづくりの提供を目指していくことを確認しまして、おしまいとさせていただきます。

○塚田委員長
 続きまして、議題、環境保全及び建設行政の調査につきまして、質問ございますか。

○小坂委員
 では、引き続きお願いします。

 先ほど吉田副区長が、戦略と戦術を持っていかねばならないということをおっしゃいました。であれば、都市整備部における戦略と戦術はどのようなものをお持ちなのか、また、環境土木部において戦略と戦術をどのようにお持ちなのか、その辺りを教えてください。

○松岡都市整備部長
 戦略と戦術の話でございますけれども、何しろ東京は、今、コロナで落ち込んでいる部分はありますけれども、そういったことを抜きにしても、いつでも東京に人が集まって、東京がにぎわっているという状況を壊さないようにまちづくりを行っていくということが一つの目指すものだというふうに思っております。

 そのためには、東京都が、今、まさにつくっている将来像は、委員のほうで先ほども、これからのまちづくりは変わってくるだろうというお話をされましたけれども、だから、一極集中がなくなって、東京都は衰退していくかもしれませんよなんていう将来像は描けるわけではなくて、常にやはり夢を持って、きちんとしたまちづくり、人が集まって、にぎわって、豊かなまちをつくるということを目指していかなければいけない。そのために必要な開発も行いますし、必要な建て替え等、個別の建て替え等も行っていく。そういったことで区民の生活を守っていくということが目指すべきもので、そういったものに対して、きちんと戦略を持っていくと。その戦略というものは、必要なものであれば開発であったり、そういったものになっていくのかなというふうに思います。別に開発だけが戦略ではございませんけれども、交通だとか、そういった全てのものをマッチングさせて都市をつくっていく。そういったものが目指すべき姿と戦略というものであるというふうに考えてございます。

 私からは以上です。

○望月環境土木部長
 戦略・戦術というお話ですが、区の施策、戦略・戦術と申しますと、やはり基本構想が基本であると。また、それに基づいて基本計画というものがございます。各部においても様々な、そういった施策、計画的なものがございますので、そういったものが、ある意味、戦略・戦術というもので示されるものではないかというふうに考えています。

 そういった中でいきますと、環境土木部といいますのは、まちづくりの中でも都市基盤の部分が所管でございます。例えば、道路とか、公園であるとか、そういったものを造り上げていく、維持管理していく部でございます。そういった部分につきましては、やはり区民生活に着実に密着している部分もございますので、地域とのお話合いにより、よりよいものに改善していくということが求められるものだと考えております。本区において、新しく道路を造るとか、あるいは公園を造るというのは難しい土地柄でございますけれども、そういった部分を維持、補修していく中で、よりよいものに変えていくというのが中央区にとっては大きな課題であるというふうに考えております。

 また、まちづくりのお話が先ほどございましたけれども、まちづくりについては、基本的な部分は何もこれまで変わってきている部分はないと私は思っております。区民の生活を含めて、人が住むまちづくりにおいては、基本的な考え方は変わってきてはいない。住み、働き続けられるまちづくりをこれまでも行ってきておりますし、今後も続けていくんだろうなというふうには思っております。その中で、歴史であるとか、文化であるとか、そういったものを大切に残しながら、保存しながら取り組まなくてはいけないもの、また、新しくしていかなくてはいけないもの、時代の要請に応えていくもの、様々な要素が絡み合ってまちはつくられていく。その中に、例えば血液を通わせて人が動くような形、これがうまく機能として循環していくような形になれば、一番いいまちづくりではないかいうふうに考えてございます。先ほど、基本はやはり基本構想、基本計画とお話ししましたように、そういったものに基づきながらやっていくということを考えてございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 それぞれの戦略・戦術の御説明ありがとうございます。

 私も、この非常に難しいアフターコロナの難局の下、この中央区を発展させていくには、財源がなくて、そしてまた、人は職住近接というワンワードでは集まらなくなって、そしてインバウンドも少なくなっている中で、でも、中央区は発展していくということを一生懸命に考えていかねばならなくて、その中で夢も描けねばならないと思っておりますので、一緒に考えていければと思うところであります。

 その戦術という部分におきましては、例えば一つの戦術として、少ない資源の中でどうするか、いろいろ考えていかねばなりません。国も考えてきてくれていて、ちょっと具体的な質問に入っていきますけれども、例えばコロナ道路占用許可という、歩道の占用許可基準緩和の緊急措置を6月5日に国交省が行ってくださいました。このコロナ道路占用許可、店の前の道路を無料で11月末まで使えますよと。無料ですよ。だから、密を防ぎたい飲食業の皆様がオープンカフェをただで造れるということです。そういう制度を利用していかねばならないと思うんですけれども、これを利用する考えはあるのかというのが1点。

 2つ目が、この状況において避難場所をどうつくるかというのが大きな課題であって、複合避難ができないというところであります。そこにおいて、ホテルがある中央区が、ホテルを造る、地域貢献するホテルは容積率緩和を許す。容積率緩和を許すというホテルの地域貢献の中に、災害時においてコロナの患者を受け入れてくれるホテルの量を増やす。そのようなことをしてくれるから、容積率緩和をしますよというふうに、ホテルの容積率緩和の要件をちょっと変えてみたり、そういうこともあると思うんです。

 この辺りの、コロナ禍において、いかに中央区を発展させていくか。今のこの難局をいかに乗り切るかというところで、具体的な戦術としてのコロナ道路占用許可に関してのお考え、それとホテルの容積率緩和の地区計画の段階においての地域貢献策として、災害時に患者を受け入れることに協力するホテルに対しては容積率を緩和するとか、その考え方を地域貢献の中に入れると。そのようなアイデアはいかがでしょうか。

○吉田副区長
 道路占用許可の基準緩和については、基本的には、私はこの部分をうまく活用すべきだと思っておりますけれども、今、地域の実情の中で非常に難しいのは、私も本気で言いますと、これは言葉が昭和っぽいんですが、例えば銀座復興であるとか、日本橋復興であるとかと言って、やはり世界にアピールはしたい。しかしながら、今、そういうことについては、逆に、また密をつくるじゃないかということで、お叱りを受ける可能性もあり、状況をうまく見ないと、そういう制度ができたからといって、すぐ乗れるかどうかということは考えなければいけない。それと同時に、その部分を区が演出するのではなくて、やはり地元の主体的な盛り上がりの中でそういう話が出てくることが望ましいと思っておりますので、そういった部分が、この地域の中で、この中央区のどの地域でも、どういう団体が主体になりながら、そういうことができるかということを、これから検討をしていきたいと思っております。

 それから、ホテルの多角的な使用でございますが、これは現実の問題として、東横インを含めて、我々のところも東京で第1号の協力をしたわけでございます。地元の方々にはいろいろ御協力いただき、大変ありがたいと思っておりますけれども、現実の問題として、これからの、これはコロナという問題ではなくて、災害という問題においても、首都直下地震が起きたりした場合に、健全なホテルがどういうふうに活用されるかというような部分については、今日の使い方というものを参考にしなければいけないのではないかと思っております。そういったものと、それから交通機関とどううまく組み合わせて、現実に生きた避難所として活用できるかということは、我々も考えていかなければならないと思います。

 ただし、現実に大災害が起きたときなどの避難所として活用する部分については、ホテルは、現実にそのときにお客さん、例えば、その後のお客さんはなかなか入りませんから、別に容積率をあらかじめ緩和しなくても活用できるのではないかというようなことも含めて、実態的なホテルの良質性というものについては、容積の緩和とか何かというものを考えますでしょうけれども、避難所という名目ではなかなか使いにくいのかなというふうに考えておりますが、委員のおっしゃる趣旨のようなところを少し検討しながら、やっていきたいと思っております。

○小坂委員
 コロナ道路占用許可は急がなくてはならない話だったので、無理やりここで質問させていただきましたが、確かに、地域からの盛り上がりの中でやるべきことであります。その辺り、盛り上がっていくことを願っています。

 また、ホテルの、コロナ禍における災害避難所や、それ以外でも大規模災害のときのホテルの利用の在り方において、一つのインセンティブとして、このような容積率緩和のサービスもあってもいいかもしれないと思いましたので、指摘させていただきました。

 次に、日本橋首都高速地下化という話があります。これも、今、意見募集が6月18日締切りでなされていると。この日本橋の上空の首都高をいかに取るかと。このコロナ禍で財源がない中ですが、やはり実現させねばならないと私も思うところであります。ただ、これに関しては、地元の説明会なしに意見書募集で本当にいいのかというところがあって、地元説明会をするように申し述べるべきではないかということが1つ。

 また、今、都市基盤整備基金をつくったところですけれども、これはやはり70億円から80億円をここにためて、この額でいいのかどうか、考え方です。日本橋の首都高地下化において70億円から80億円でいいのかどうかというところを教えてください。

 次に、築地市場跡地の再開発に関しましては、都が令和2年5月5日に、集中的・重点的な取組に注力するために休止する事業として、築地市場跡地の再開発手続き、区画整理、市街地再開発など、都市開発の推進等に関する事業を入れてきているという状況下において、築地市場跡地再開発の方向性として、都が進めない今だからこそ、区民の意見を集約して、このような形で利用しませんかというふうなことを言っていけばいいのではないかと思うんですけれども、その辺りの考え方をお願いします。

○吉田副区長
 高速の関係は、実は、高速道路の事業認可についての説明会というものはちょうどコロナの真っ最中だったものですから、説明会等の開催について、地元の方々ともお話合いをしながら、一応こういう状況だから、チラシの配布等でということでやらせていただいておりますので、特に事業認可についての説明でございますので、基本的には、この部分は今までどおり、従来の形でやらせていただきたいと思っております。

 それから、基金についてでございますけれども、これは、実際に首都高の地下化から始まって、我々は、これから、KK線の部分であるとか、それから、築地川アメニティ構想であるとか、それから、今、委員が最後におっしゃった、例えば築地市場跡地の問題なども含めて、これは21世紀後半の新しい都市基盤整備につながる話でございます。そういった部分に弾力的に活用できるように基金を整備したわけでございますので、これは、ある意味で継続的な、例えばここ10年、20年の流れの中で基金を弾力的に活用していくという流れで進んでいきたいと思っております。

 それから、最後に築地市場跡地の問題でございますが、これは東京都が、今回、作業をやめましたというのは、私どもにとって大変ありがたい話で、都が強行しようとしていたのは、実はゼロ段階というものをやろうとしておりましたので、それは我々は何度も申し上げているとおり、反対でございましたので、大変よかったと思っております。ですから、逆に、今の時期に我々が地元の方との検討を再開して、東京都に具体的に地元として物を言っていくということは大変重要なことだと思いますから、これは珍しく委員と私は意見が一致するところでございます。

○小坂委員
 ありがとうございます。

 区民の幸せというところで、最後にお互いつながっていると思いますので、全て同じ方向性だと思っております。取るステップは違うと思うんですけれども。

 日本橋のところの事業の説明会は、コロナ禍といっても、今、集会ができるようになったんですから、ぜひとも説明会は開いていただきたいと考えるんです。東京都の案を見たところ、ポンチ絵で見れば、日本橋の大事な橋脚の上にルートが重なっているんですよ。それはいけないでしょうとか、その辺りをきちんと説明してくださいとか言いたいところですし、また、KK線がきちんと解決もしないうちに、一方だけ通すというのは問題だと思うし、これは前からも言われているところであります。その辺りに関しても、両方セットで可能であるというふうな説明が必要だろうし、説明で疑問に思われる部分、事業計画認可の細部において、計画のところで不明確なところが多いので、説明しないというのではなくて、丁寧に地元に説明会もした上で意見書を募集するように、事業計画の説明会を開くように、ぜひとも強く要望していただきたい。なぜならば、このポンチ絵に疑問があるからです。ですので、その辺りをお願いしたく考えます。

 また、築地市場の跡地に関しては、ぜひとも地元の意見を聞きながら、また東京都が今、事業を休止していると。その間に、あの23ヘクタールを区民福祉のために何か使えないかというふうなアイデアを、開かれた場でぜひとも地元の意見を聞きながら、行っていただければと思います。

 以上で終わります。

○塚田委員長
 それでは、議題、環境保全及び建設行政の調査について、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○塚田委員長
 第二回区議会定例会における委員長報告の取扱いにつきまして、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○塚田委員長
 ありがとうございます。

 それでは、これにて環境建設委員会を閉会いたします。

 どうもありがとうございました。

(午後3時22分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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