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令和2年 環境建設委員会(7月10日)

1.開会日時

令和2年7月10日(金)

午後1時30分 開会

午後2時31分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(7人)

委員長 塚田 秀伸

副委員長 渡部 博年

委員 押田 まり子

委員 田中 耕太郎

委員 小坂 和輝

委員 中島 賢治

委員 しらす 夏

議長 (押田 まり子)

4.出席説明員

(7人)

山本区長

吉田副区長

三留環境政策課長

武藤環境推進課長

池田水とみどりの課長

落合道路課長

石井中央清掃事務所長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

黒須書記

桝谷書記

6.議題

  • 環境保全及び建設行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○塚田委員長
 ただいまから環境建設委員会を開会いたします。

○吉田副区長
 御報告申し上げます。都市整備部の幹部職員1名が新型コロナウイルスに感染していることが判明いたしました。本日、保健所のほうから濃厚接触者の指定がございまして、都市整備部の管理職全員と、それから環境土木部長が濃厚接触者ということで、自宅待機、それからPCR検査等のほうに移っておりまして、本日の委員会に出席できませんので、大変恐縮でございますが、よろしくお願いいたします。

○塚田委員長
 ありがとうございます。

 続きまして、理事者報告をお願いいたします。

○吉田副区長

 1 令和元年度中央区役所温室効果ガス排出量等について(資料1)

 2 環境マネジメントシステムの運用について(資料2)

 3 区有地の活用及び公衆便所の移設について(資料3)

 4 旧築地市場跡地の暫定貸付について(資料4)

以上4件報告

○塚田委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりでございますので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時42分でございます。自由民主党68分、あたらしい中央36分、公明党36分、区民の風36分、維新の会10分でございます。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言をお願いいたします。

○小坂委員
 では、まず報告からお伺いさせていただきます。

 まず、報告の1番ですけれども、中央区役所温室効果ガス排出量に関しまして、今、実行計画が立てられております。ちょうど本年度が改定というふうになるわけですけれども、まず、その改定の方向性を教えていただければと思います。この結果を基に、どのような改定の方向にあるのか。平成26年度換算で5%削減ということは達成されたと。今後、本年度の実行計画の改定において、何年度を基準として何%削減を目標にし、その削減の目標をどういう理由の下に掲げるのか、その辺りを教えていただければと思います。

 また、改定に当たっては、中央区施設管理マニュアルを変更していくべきだと思うんですけれども、今後、中央区施設管理マニュアルのほうも、ここに重きを置いて改定していこうとか、そのようなことがあれば教えてください。

 また、改定に当たっては、環境行動計画推進委員会との連携もやっていくと思うんですけれども、その辺りはなされるのかどうか、教えてください。

 これが報告1に関してです。

 報告2に関しましては、環境マネジメントシステム、EMSをされているということです。174か所あるうちで、40か所の環境監査をされたと。この40を毎年やれば、大体4年に1度というサイクルなんですけれども、4年に1度の割合で環境監査、定期監査をしていくという考えなのかどうか、また、不定期に監査する場合もあるのかどうか、監査の考え方を教えてください。

 報告3に関しましては、月島説教所新設と公衆便所が平成11年3月に設置されて、大体20年ぐらいたつ施設でありますけれども、ある意味、月島の説教所というのは月島のシンボルであったと。さらに、また新たなシンボルをこれからつくっていこうということで、大変意義深い御報告であると私は考えます。この場所に関しまして、まちづくりにおける重要性なり、何か考え方があれば教えてください。どういうコンセプトの下、このような支援をしていったのかというところです。

 それとも関連しますけれども、2つ目は、まちとの協議の下、こういう公共施設の利用に関して考えていくと思うんですけれども、まちとの協議はどのようになされて、こういうふうな最終形に至ったのか。また、重要な月島のシンボルを新たにつくるという話でありますから、まちづくり協議会などの中でも報告し、議論していく必要があると思いますけれども、まちとの協議の関係の中で、協議がなされてきた形、また、まちづくり協議会で報告などがなされるのかどうか教えてください。

 4番目の旧築地市場跡地の暫定貸付については、大きな話でお答えいただければと思いますけれども、恒久的な荷下ろし機能を今後整備していかねばならないというふうに書かれております。細かく聞くのは担当者がおられませんが、将来の恒久施設をどのように整備していこうという大きな考え方を教えていただければと思います。

○武藤環境推進課長
 まず、資料1の温室効果ガス排出量等についてでございます。

 まず、改定の方向性ということですけれども、国のほうで、パリ協定を踏まえまして地球温暖化対策計画というのが立てられております。次期実行計画につきましては、これに基づいて策定されていくことになると思いますので、まず、国のほうで掲げているものについては、2030年度までに、基準年度が2013年度比で温室効果ガス総排出量を40%削減するとなっております。実行計画のほうは5年間で作成しておりますので、最終的に、この40%を目指して5年間でどれだけ減らせるかというのを設定しまして、取り組んでいくという形になります。

 続きまして、マニュアルの改定についてです。

 実行計画の改定に併せまして、施設等が今後も増加することが予想されますので、そういった中で温室効果ガスの排出量がなるべく増加しないようにということで、節電ですとか、空調設備の温度設定など、基本的な事項をきっちり守っていただけるように、そういったところも含めて改定のほうをしていきたいというふうに考えております。

 次に、環境行動計画推進委員会の関係ですけれども、こちらについても、必要に応じて報告等を行っていくというふうに考えております。

 次に、資料2でございます。

 環境マネジメントシステム運用に関するものですけれども、環境監査につきましては、先ほど御指摘いただきましたとおり40か所ということで、4年に1回程度監査を行って、順次回していくというふうな形になります。不定期での監査というのは、特に今のところ考えてはいません。

 以上です。

○池田水とみどりの課長
 今回の公衆便所の移設に伴う説教所の建て替えについてでございます。

 説教所の建て替えに関しましては、現在、事業者である築地本願寺が主体となって、今後、地域との話の場に関わっていくというふうに伺っております。区といたしましては、今回、公衆便所の移設が行われるということで、この件に関しまして、地域と調整をさせていただきました。今後、建て替えが行われる際に代替の便所は造られるのか等、まちのほうから意見は出ておりましたが、そういった部分について、まちとの調整をしているところでございます。

 また、まちとの協議の関係ということで、最終的にまち協でもということですけれども、現時点ではそういった話は出ておりません。あくまでも築地本願寺、事業所の一建物の建て替えということの中での調整は行っていきたいと思いますが、現在のところでは、そういった報告は受けていないところでございます。

 以上でございます。

○吉田副区長
 土地の借受けでございますけれども、恒久的なというよりは、実は、築地場外と豊洲とをどういうふうな形で交通手段として連結していくのか、そして、その連結をした拠点的な部分で、いわゆる荷さばき等をどうやっていくのかということについては、私どもとしては、地元の方々と連携して協議をするということで、今年度、調査を予定してございます。そういったものを含めて、東京都との間で協議をしていきたいというふうに思っておりますが、当然のことでございますが、東京都の土地もさることながら、実は、私どもの区の、いわゆるA棟と言っております築地の場外の施設についても、建設後30年以上経過しておりますので、駐車場を含む施設を含めて、全体としてどういうふうな更新をしながら、豊洲市場と築地市場跡地とどういうふうな連携を取るかということについても、総合的に絵を描いて検討をし、都に要望すべきものは要望するという形を取っていきたいというふうに考えております。

○小坂委員
 それぞれにありがとうございます。

 報告1のところの実行計画に関しては、2030年を目標に、2013年比ということで、具体的に5年計画で何%削減なのか、念のために教えてください。5年計画で、また5%という感じなのかどうか、念のための確認です。

 環境マネジメントシステム、EMSに関しての考え方は理解いたしました。4年に1回ということで、分かりました。

 報告3に関して、月島説教所は大変重要な施設でありますが、月島のシンボルという中で、今後は築地本願寺と話合いを持っていくというところであります。この施設は、1つには、月島、西仲通り商店街の表玄関口にあるということで、その入り口としての町並み形成に重要な場所でありますし、トイレということで、災害時対応をする必要がある。また、あの場所は道路が大変狭い場所であります。その辺りは、事故のなきようにという部分でも重要な観点があるかと考えます。そこでの調整がなされる必要があるかなと思うんですけれども、その歩道の拡幅に関して、念のため、教えてください。

 また、相手が宗教法人なので、政教分離という点では、ちょっとデリケートに扱っていかねばならない分野でありますが……

○塚田委員長
 質問の途中でございますけれども、内容が少しそれております。トイレの建て替えの報告になりますので、そこら辺は含まれないと思いますので、少し質問を変えていただくようにお願いいたします。

○小坂委員
 一応念のために、この路線における路線価は大体どれぐらいで、これを売れば、どれぐらいの額なのか、もし分かれば教えてください。路線価の方向から、念のために。また、購入というふうになってくると議会の議決とかは必要なのかどうか、また、購入において財産の交換、譲与、無償貸付等に関する条例は適用されるのかどうか、もし答えられれば教えてください。

○塚田委員長
 小坂委員、大変恐縮でございますが、これは理事者報告についての質疑でございますので、これを進めていただくには、議題のほうでお願いしたいと思います。

○小坂委員
 分かりました。

○塚田委員長
 少し質問を変えていただくようお願いいたします。

○小坂委員
 了解です。

 では、道路の部分は大丈夫ですか。

○塚田委員長
 議題のほうでお願いします。

○小坂委員
 了解です。分かりました。また改めて質問します。

 築地市場跡地の暫定のところは、A棟も含めて考えていくと。印象的に、築地六丁目の場所をというところで、築地場外から大変離れた場所なので、そこからすると、そのような考え方もありかなということで理解いたしました。

 また、築地の調査等、開かれた場で示されることをお願いして、1点、御答弁をお願いします。

○武藤環境推進課長
 次期実行計画の5年間の削減目標は何%かという御質問でございます。

 こちらにつきましては、今後、環境行動計画推進委員会ですとか、内部で検討していって、最終的に5年後に何%にするかというふうな形で決めていくことになりますので、今、まだ決定しているものではございません。

 以上です。

○小坂委員
 分かりました。

 実効性のある、また、重要なものでありますので、5%といわず幅広くできることを願いながら、ここでの質問を終わります。

○中島委員
 私からは、資料2の環境マネジメントシステムの中で、先ほど言った一番目標に到達していないのが用紙類ということで36%増と。いろいろな理由はお聞きしたんですけれども、その中で、基本的なシステムを変えていかなきゃいけないというお話が吉田副区長のほうからありましたので、具体的にどういうふうに考えていらっしゃるのか、お聞かせいただければと思います。

 私たちとすれば、今、議会でも用紙類、ペーパー類が飛び交っていますので、その辺からもやはり抜本的に変えていく必要があるんだろうなと思って質問をさせていただきます。

 それと、資料3で、気になっているのは、宗教法人である築地本願寺との契約には問題はないのかということと、さらに、三原橋のピアス銀座のところにもトイレを造ったときの話があって、そのときにもやはり30年というような経過で契約をされていると。今回の期間と、できる上物というのはどういったものかも御説明いただいていないので、できたら上物も御説明いただければというふうに思います。よろしくお願いします。

○武藤環境推進課長
 資料2の環境マネジメントシステムの用紙類削減に向けた取組ということでございます。

 こちらにつきましては、基本的には業務改善の中でやっていくというふうな形になるかと思うんですけれども、総務部・企画部が中心になりまして、今、業務改善を進めているところでございます。環境土木部としましても、そういうところに意見等を述べながら、電子決済を含め、そういった取組について用紙類を減らせるように今後働きかけをしていきたいというふうに考えております。

 以上です。

○池田水とみどりの課長
 貸付けの相手が宗教法人となる部分の課題についてです。

 貸付地の権利金、賃借料について、一般私人と同一の貸付条件の下、宗教法人に対して減額せず有償で貸し付けることにより、政教分離の原則には抵触しないというふうに考えております。

 また、今回建てられる建物には、2階の部分に現在の説教所と同等の施設が入るということを聞いております。それと、防災倉庫や赤ちゃん・ふらっと、それと3階から9階までに有料老人ホームが入るというふうに伺っております。

 以上でございます。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 まず、マネジメントシステムの中で、抜本的に変えるというふうに言われている割には、36%増という結果を変えられる内容ではないんじゃないかなと。抜本的なので、やはり大きくシステム的に、これをこういうふうにするという具体的なものがないと、この36%はクリアできないだろうと。これだけ人口が増えていて、いろいろなパンフレットも増えている。紙類の発行も増えている中で、業務の効率化を図るだけで、それをクリアできないだろうというふうに、今、聞いていて思いました。具体的に、もっと大きな取組をしていただくようにお願いさせていただきます。

 それと、先ほど資料3で言った中で、期間が30年だと思うんですけれども、三原橋のときも30年だったので、一緒だというふうに思っているんですが、30年後に更新するときには、やはりさらに30年という形を取るのか、20年にするのか、15年にするのかという、その辺まで考えていらっしゃるのか。ビルは一回建てれば、やはり五、六十年はそのままになりますので、その辺の更新のときの考え方というのも、もしお分かりになったら教えていただきたいと思います。

○池田水とみどりの課長
 申し訳ございませんでした。一般的に、貸付期間としては最長30年ということで伺っております。築地本願寺との調整の中で、今のところ、最長では30年というのが基本的にあるんですが、まだここを25年にするのか、20年にするのか、現在、調整しているというふうに伺っております。また、更新についても同様に、現在、最初の段階での貸付期間がまだ決定していないものですから、その辺についても、今後、調整されていくというふうに考えております。

 以上でございます。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 区民の財産をこういう形でお使いになるので、金額的な問題、期間の問題等々、後世にも響いていく問題なので、できれば地域の皆さんに還元できるようなものを最優先に考えた上で、トイレだけではなくて、今、赤ちゃん・ふらっと等、そういったものもお造りになるという話でしたけれども、できれば地域の方に還元できるようなものを重視して決断を下していただければというふうにお願いさせていただいて、質問を終わります。ありがとうございました。

○しらす委員
 よろしくお願いいたします。

 先ほどの委員と少々重複してしまうんですけれども、用紙の関係で、資料2で学校教育施設では古紙や廃材を活用した授業や用紙の裏面利用を徹底するなど、物を一切無駄にしないという意識が職員、児童共に浸透しているということは本当に大変すばらしいことだと思っております。その中で36%増ということで、ICTの推進を図るなど、用紙を抑制する取組が必要であると。今の答弁ですと、やる気度が見えないので、どの程度ICTの推進、電子申請を取り入れるか、そのやる気度を具体的に、今分かっている時点で結構ですので、それを見せていただけたらと思います。よろしくお願いします。

○武藤環境推進課長
 ICTの導入についてでございます。

 先ほどと同じような答弁になってしまうんですが、今、ちょうど企画部と総務部のほうで連携して、そちらの取組を進めているところでございます。全庁的にICTの導入を進めていく中で用紙を削減していくという形になりますので、また、その辺を踏まえまして、環境土木部としても対応を考えていきたいというふうに考えております。

 以上です。

○しらす委員
 御答弁ありがとうございます。

 やる気度をしっかりと見せていただいて、無駄を省き、目標を立てて環境政策に取り組むことは、経費の削減にもつながりますので、様々な今後の強化策を期待しております。

 ありがとうございました。

○塚田委員長
 続きまして、議題、環境保全及び建設行政の調査について、質問のある方はいらっしゃいますでしょうか。

○小坂委員
 月島説教所と公衆便所の件に関しまして、まず、これは議会の議決は不要なのかどうか、また、財産の交換、譲与、無償貸付等に関する条例の適用はあるのかどうか、その辺りを教えてください。

 また、路線価に関して、分かれば教えてください。

○池田水とみどりの課長
 議会での議決が必要なのかにつきまして、大変申し訳ありません。確認した上で報告させていただきたいと思っております。

 以上でございます。

○落合道路課長
 路線価についてでございます。

 現在、路線価については手元に資料がないのでございますが、今回の土地価格等を算定するに当たりましては、土地の取引の実績状況や公示地価などを踏まえまして、委託事業者によって不動産鑑定を行うということで、適正に行うというふうに聞いているところでございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 前委員からも出ているように、政教分離と関連する可能性もあるので、慎重にやらなければならないところであると思います。この場所の土地、1平方メートルが1万円パー平方メートルで貸し付けていると。もちろん、トイレを清掃とかせずに使える、また、赤ちゃん・ふらっとも入れるということで、うまくいっていますが、その辺りは気をつけてやっていただければと考えます。

 また、この施設の考え方の中で、具体例として有料老人ホームや赤ちゃん・ふらっとという内容が入ってきているということでありますが、この辺りは、区もこういうものを入れてくださいとかいう交渉の中で行ったものなのか、経過を教えてください。

○吉田副区長
 冒頭、報告のときに申し上げましたように、実は、もう多くの方々は御存じだと思いますけれども、説教所というのはかなり老朽化しておりまして、3.11のときには瓦が周りの道路に落ちてきた。現実に、かなり道路に面して大きなブロック塀を有しているということから、区側としては、改築の部分を要求していたところでございます。相手側は宗教法人ではございますけれども、民間でございます。私どもは、ただ、委員に御指摘いただくように説教場として、逆に、宗教的な施設としての説教所ではありましたけれども、地域のホールというような部分もありましたから、そういった部分は残してほしいというようなこと、それから、私どもが参加をするので、公衆便所として適切な敷地の形状、それから規模が確保できる大きさをアクセスしやすいところに設ける、あるいは地域的な貢献も若干考えていただくというようなことは注文をしますけれども、上部施設、そのほかの上の部分の施設のありようについては、基本的には民間の方が考えていくという形になっているわけでございます。

 その点は、我々も、低層部、いわゆる一、二階のありようについては私どもの要請もしておりますけれども、上部については民間として考えていただいているということで御理解をいただきたいと思います。

○小坂委員
 その交渉の中で、容積率をちょっとボーナスしたとかということはあるんですか。

○吉田副区長
 地区計画の中で建て替えをしておりますので、地区計画を離れて、容積率をオーバーしたということはございません。

○小坂委員
 分かりました。

 地域のホールでもありますし、新たな月島のシンボルができますことを期待いたします。私も、ぜひとも新たな顔をつくっていただければと思いますし、また、商店街の看板も置かれている月島西仲通り商店街の入り口でもありますので、看板もきちんと、もう一度新たなものを立てて、新たな表玄関ができますことを期待いたします。

 では、その次に移ります。

 先日の一般質問のその先ということで、一般質問の関連で少々お伺いさせていただきますが、まず、まちづくりに関しての各論というところで、築地再開発を検討する検討組織をつくられて、そこでつくられたもの、検討したものを、まちづくり協議会で明らかにしていくというふうなことでありました。築地の再開発を検討する組織のつくる大きな考え方をお示しいただければと思います。それが1点目です。

 2つ目は、日本橋首都高地下化に関しまして、それと不可分なルートとして別線ルートをつくり、進めていくということであります。別線ルートは、まだ都市計画決定も何もなされていないものでありますが、これは大体いつ頃に都市計画決定が示されたのか。また、KK線を使いませんから、それがなければ江戸橋ジャンクションから汐留方面に進めませんので、その別線ルートと日本橋首都高地下化の完成が同時期で、うまくいくのかどうか、その辺りがどのようになっているのか、教えていただければと思います。

 また、区の負担は80億円と明言されておりましたが、別線ルートをつくるに当たって、やはり区の負担もかかってくると思うんですけれども、その辺りも、もし分かっていれば、考え方を教えていただければと思います。

 3点目は勝鬨橋に関してですけれども、塗料が剝げてきていて、長寿命化するためには塗料を塗る必要があろうかと思います。もちろん、これは都の持ち物でありますので、都に伝えていっていただきたいと思うんですけれども、長寿命化の考え方であれば、そのことを言っていただけないかと思います。大事な中央区の顔でもありますので、勝鬨橋の塗料が剥げ、また、さびが目立ってきている部分に関しての対応、考え方を教えてください。

 4点目は、本の森ちゅうおうにガスガバナをつくるという交渉の状況、賃貸料は決められたのかどうか、もし分かれば教えてください。

○吉田副区長
 まず、築地でございますが、基本的には、私どもは、築地の問題については、まず何よりも東京都の総合的な計画というものが動き出す前に、地元としての最低限の要望は突きつけなければいかんというふうに思っておりますので、その点からしますと、築地の問題につきましては、まず築地場外を中心としてメンバーを構成した地元の人たちと、豊洲と築地場外、それから、豊洲と築地の市場跡地というものをどう連携させていくのかということを、まず最初の検討項目にしていくというのが重要なことだろうと思っておりまして、そういった部分を含めて、築地場外を中心として検討させていただきたいと思っております。

 それから、首都高の話でございます。

 別線ルートの検討でございますけれども、これは、今、鋭意、国・東京都、それから首都高、それからKK線等の関係者を含めて検討を進めております。検討している状況でございますから、現在のところ、都市計画決定がいつというようなことは明確ではございませんけれども、あまり遠い将来ではないということであろうかと思っております。

 次に、経費の80億円についてでございます。

 そのほかに経費がかかってくるのではないかということでございますが、これは、具体的に、周辺で首都高の地下化の部分においても、あるいは80億円がかかってくるのは地下化の部分そのものでございますけれども、その取り合いの中で周辺再開発と地下化とをどう連結づけていくかというようなところや、それから別線ルートをすり合わせていくところで、首都高と地元の区としての役割はどうかというようなこと、様々詰めなければならない事項はまだあるわけですけれども、現在、確定的に区の負担と言われているものについては80億円でございます。それ以外のものではございません。

 それから、勝鬨橋の塗装についてでございますが、これについては、東京都のほうに私どものほうから申し伝えさせていただきます。

○落合道路課長
 ガスガバナについてでございます。

 施設内に置かれる賃料等の進行状況については、申し訳ありません。把握していないところでございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 それぞれにありがとうございます。

 築地の再開発の部分は、場外と豊洲を結ぶというところに焦点というふうなことでありますが、大きな考え方なので、答弁できるのが吉田副区長だけである場でありますけれども、とても大事な話だと思いますので、もし可能であれば質問を続けさせていただきたいんですが、築地の再開発は東京都の問題でもあるし、また中央区全体の問題ということからすると、当初の狭い範囲の検討組織の立ち上げよりも、広く中央区全体の中の検討組織という立ち上げ方、考え方のほうが大事かと思います。23ヘクタールの一部分だけ、こう使いたいということで狭い範囲の検討組織で考えるのか。私は、中央区全体でどのように築地市場跡地を考えていくかという検討組織を立ち上げたほうがいいと思いますし、6月の委員会におきまして、区長も、緑の広がるまちにしていきたいというふうなこともおっしゃっておられたわけでありますから、東京都に物申すときの検討組織の在り方は、区全体の考え方が反映されるような検討組織を立ち上げるべきと考えますけれども、その考え方を教えてください。

 日本橋の首都高地下化に関しましては、KK線等の関係団体も含めながらということでありますが、別線ルートがなければ環状にならないので、でも、近い将来ということでありますから、その辺りが分かれば、また教えていただければと思います。

 勝鬨橋のほうは、大事な中央区の顔でもありますので、都のほうに申し伝えていただければと。五輪に向けて照明を換えるために足場を組んで、照明だけ換えましたけれども、あのときに塗装をしておけばよかったのではないかなと私も思っております。また、五輪の前に塗料を塗っていただければと思うところであります。

 本の森ちゅうおうの地下のガスガバナのほうの交渉も、どれだけの額を頂けるかというところでは非常に重要なものであります。その交渉過程がさらに進んでいるし、もう建てようとしているところでありますので、その交渉も議会に早めに教えていただければと考えます。

 築地のまちづくりに関しての考え方をお願いします。

○吉田副区長
 築地の問題は、実際に、中央区のみならず、東京都、そして、ある意味で言えば東京、日本の今後のありようというものを象徴するような敷地だと思っております。この部分について、我々としては、当然、これまで何度も東京都に呼びかけをするときに、区側で単独で申し入れるということではなくて、実際、あらゆる要望書について議会と御一緒にさせていただきながら要望してきたつもりでございます。

 基礎的な研究については、これは大変恐縮でございますが、築地市場跡地の役割の一つが交通拠点の整備でございますので、交通拠点の動線のありようについては、築地場外が一番関わるので、そこで基礎的な検討はさせていただきます。そういう基礎的な検討の上で、都に具体的に要望していくときについては、もちろん全区的に、そして議会にも御相談をさせていただきながら、御一緒に要望させていただきたいというふうに思っておりますので、全区的な協議を行うということは、基本的には、前提でございます。これまでもそうやってきましたので、その部分も含めて、御理解をいただければと思います。

○小坂委員
 区が出してくる計画をつくるに当たって、地元だけでなくて、全区的な組織、また、まちづくりの専門家、学識経験者、それらの方も入れて、幅広く区民の声を入れた計画を議会に出してきていただきたいというのが私の考えでありますので、その辺りをお含みおきいただければと思います。

 次に移らせていただきます。

 先ほど、報告1、報告2にありましたCO2削減は、すごく大事な話になりますが、中央区役所も頑張る。また、事業所も頑張る。頑張る事業所は事業所エコアクトをやっていただくということで、問題意識のある事業所はやっていただけますが、もう一つ、区として事業所に働きかける有効な手法として、環境影響評価という手法が使えると考えております。環境影響評価を、建て替えの前後でCO2がどのように出るかということを評価項目に入れる。評価項目に入れる選択肢は環境影響評価法でつくられていますので、大規模な再開発をするときには、今までの日当たりとか、風害とか、交通のものとかと同時に、CO2がどれだけ出るかということの前後の評価というのも環境影響評価の中でもするということで、大規模再開発におけるCO2の削減具合を区が主導して検討できるのではないかと考えます。この辺り、私はずっと環境影響アセスメントを読みながら、CO2削減を入れたらいいのではないかと思いながらやっていたもので、その辺りの考え方を教えていただければと思います。

○吉田副区長
 現在の環境影響評価については、評価項目を事業者が、ある意味で選択できることになっております。現在の環境影響評価のありようというものは、それなりに定着しておりますし、私どもとして、そこを積極的に変えるつもりはございません。

 ただし、私どもは、開発指導要綱の中で、環境影響評価の対象物件も含めて、さらには、そこに達しない小規模なものについても、開発指導要綱に基づいて環境計画書というものを提出をさせ、そこの中で環境上の指導は現に行っておりますので、そういったものを含めてトータルに、環境の確保という問題について我々は指導できているし、そういう意味で、現行のシステムを変えるというふうな考え方は持っておりません。

○小坂委員
 大規模な再開発の場合は、どのような環境アセスメントをするかということは、区のほうも主体的に選べるものと考えますので、事業者が選んだからというのではなくて、区から、これを出せというふうに言っていけると考えますので、その辺り、また検討いただければと思います。

 もう時間ですので質問はしませんが、コロナ対応における道路占用許可制度の緩和措置、都道に続き、区道もしていただきました。また、これは、コロナ禍での一つのすごく大事な対応かと思いますので、迅速にしていただきましたことに感謝申し上げます。また、この制度の使い方とか、専門的になりますので、ぜひとも説明会などをして、このような制度があるよということを広く区民に知っていただき、コロナを機にまちも有効に使えるような中央区をつくっていただければと思います。

 これは要望に代えまして、終わらせていただきます。ありがとうございました。

○しらす委員
 よろしくお願いいたします。

 中央区内の施設の主力電力電源構成を教えていただけますでしょうか。また、新規再生エネルギーの利用の考えはありますでしょうか。よろしくお願いいたします。

 それから、環境問題を考えたときに、中央区だけではなくて、地球規模、また日本全体で取り組む課題もたくさんあると思います。例えば、福島第一原発の処理水の保管タンクは数年で限界で、いっぱいになるそうですが、万が一の場合、日本全体、そして中央区にも影響をもたらすと思います。中央区として何か対応できそうなことがあるか、何か思いつくことがありましたら、お示しください。よろしくお願いいたします。

○武藤環境推進課長
 区内の電力構成についてでございます。

 基本的には、東京電力の電気を使用しておりますけれども、特に学校を中心に、清掃工場のバイオマス発電などを利用するなど、CO2排出量が少ない電気のほうを使ったりということで、そういうふうに切り替えられるものは切り替えてCO2の削減を図っているところでございます。

○吉田副区長
 環境問題について、都心中央区として考えるのではなくて、ある意味で全国的に考えていくことについて区としてどう考えるかというお尋ねがあったかと思います。私は、実は福島県いわき市の出身でございますので、ドラム缶に詰められた汚染水がたくさん蓄積している状況を本当に身近に感じております。現実の問題として、そういった問題を含めて、環境の問題というのは、実は、我々がどこに住み、どこで働いているかということに関係なく、生きていることの中だけでも、環境というものについて、それなりに影響を与えているということを、我々としても考えながら行動せざるを得ないと思っております。

 その意味で、私どもとしては、何度か申し上げてきたんですが、そういったきっかけとして、現在、森林譲与税というような税金も成立しながら、私どもの区のほうにも、今の時点ではあまり大きな金額でございませんけれども、交付もされております。区としては、中央区の森という活動でそれを使っていますというふうに説明すれば、全国的には優等生で通ってしまうわけですけれども、それだけでは、きっと森林譲与税ができた趣旨にはかなわないんだろうというふうに思っております。これから、区としては、23区や都に働きかけながら、そういった譲与税の活用の仕方も含めてトータルに、どういう環境貢献ができるか。中央区1区であれば、やれる範囲は小さいわけでございますけれども、日本全国で力を合わせれば、できることは何かあるはずでございますので、こういうことをきっかけにトータルで考えようという機運を、私ども区としても、他区や県・都に働きかけをしていくことを、私どもとしても、環境政策としてやっていかなければいけないというふうに考えているところでございます。

○しらす委員
 御答弁ありがとうございました。

 トータルで考える働きかけをしていってくださるということで、感謝申し上げます。

 防衛問題にしても、観光問題にしましても、なかなか自分たちだけの地域でその問題に対応できるものではありませんので、ほかの地域と連携を取りながら、みんなが注目する中央区でもありますし、日本を牽引していく中央区でありますように、様々な問題に取り組んでいただきますことを要望して、おしまいとさせていただきます。ありがとうございました。

○塚田委員長
 それでは、議題、環境保全及び建設行政の調査につきまして、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○塚田委員長
 それでは、これにて環境建設委員会を終了いたします。

 ありがとうございました。

 なお、委員の皆様はお残りをお願いいたします。

(午後2時31分 閉会)


-委員会を閉じた後-

 行政視察については、例年10月下旬からの2週間で、4常任委員会の視察を実施しているところだが、新型コロナウイルス感染症の先行きが見通せない状況であるため、実施の可否を含め正副委員長に一任する旨が確認され、了承された。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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