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令和2年 環境建設委員会(12月10日)

1.開会日時

令和2年12月10日(木)

午後1時30分 開会

午後2時53分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(7人)

委員長 塚田 秀伸

副委員長 渡部 博年

委員 押田 まり子

委員 田中 耕太郎

委員 小坂 和輝

委員 中島 賢治

委員 しらす 夏

議長 (押田 まり子)

4.出席説明員

(13人)

山本区長

吉田副区長

望月環境土木部長

三留環境政策課長

武藤環境推進課長

池田水とみどりの課長

落合道路課長

石井中央清掃事務所長

松岡都市整備部長

川島都市計画課長

栗村地域整備課長

水野都市計画事業担当課長

福島副参事(まちづくり事業・特命担当)

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

黒須書記

秋山書記

6.議題

  • (1) 環境保全及び建設行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○塚田委員長
 ただいまから環境建設委員会を開会いたします。

 それでは、まず理事者報告をお願いいたします。

○松岡都市整備部長

 1 まちづくり協議会の報告(資料1)

以上1件報告

○塚田委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時31分です。自由民主党74分、あたらしい中央38分、公明党38分、区民の風38分、維新の会10分となります。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言を願います。

○小坂委員
 では、よろしくお願い申し上げます。

 まちづくり協議会の報告1件ということでありますが、このまちづくり協議会は大変重要なまちづくり協議会であったと考えているところです。11月6日に開催されて、まず、11月9日に本委員会が開催されております。11月9日に開催され、この協議会の資料が11月10日に全議員送付されたのであれば、この資料をそのまま、今回の12月の委員会に出すのではなくて、11月の委員会に出せば、そこで報告案件として議論できたのではないかと思いたくなるところなんです。なぜ12月に遅れて出してきたのか。これは、まちづくりにおいて非常に本質的な問題だと思っているんです。同時進行的に行政の方々と議会が意見交換しなくてはならなくて、1か月も遅れて、この報告をするというのは、やはり大いに反省すべき部分があるんですけれども、何か出せなかった理由があるのであれば教えてください。

○松岡都市整備部長
 資料の送付についてでございますけれども、委員会に出すという手続の中で、非常に前から準備をして中身を確認して出すという我々の事務的な作業がございます。そういったものに対して、今回の場合は時間的に間に合わないと。また、議事録等を確認した後に送って、それを議論していただくのがいいだろうということで、事務的に間に合わないのが一番なんですけれども、そういった形で今回の報告という形になりました。

 以上でございます。

○小坂委員
 ただ、この協議会がいつ開かれるというのは、全議員送付しているわけですよね。10月23日の段階から開催を決めているわけだから、前もって配付資料は準備できるわけです。その辺りは、きちんと同時進行的なことをお願いしたく、今後はちゃんと出していただけるようにお願いしたいと考えます。以前からそうだったじゃないですか。議事録がなかったとしても委員会報告をするというのが、そちらの姿勢だったと思います。議事録は後から送付しますとかいうことだったので、本当に同時進行的なこと、まちづくりの我々への報告は、時期を逸さずにお願いしたいと考えます。

 議事録で実際にあるんですけれども、この協議会で多くの委員の皆様からお話があったところに、中身は何をつくるかとおっしゃっているわけです。食のまち築地と日本の玄関口築地市場跡地を生かした開発にしなければならないというふうなことで、場外の皆様も、築地の皆様も、区民の皆様もすごく期待されているところであります。どのような中身をつくっていくかということ、それはまだまだ議論ができていないわけではございますけれども、この土地で本当に築地の発展のための何らかのもの、この議事録を読めば、委員からいろいろなことが言われているところであります。

 それであれば、KK線を緑化するということでリーダーシップを取られ、東京都にも物をお伝えくださっている山本区長が、この築地において、どのようなビジョンで実際にまちづくりを行っていきたいと。リーダーとして、どのようなお考えがあるか、ぜひともお伺いしたいと考えております。申し訳ございませんが、山本区長、ぜひともビジョンを。といいますのも、地下鉄新線推進大会のときの御発言でも、未来のラインとか、おっしゃっていたわけでございますから、ぜひともその延長線でも、築地の跡地に何をつくりたいかという区長としてのビジョンをお聞かせください。

○山本区長
 ただいま御指名いただきましたので、一言、そのことについての私の考えを表明させていただきたいというふうに思います。突然のことなので、まとまった話ができるかどうか分かりませんが、あくまでも私見というところで、今日の段階ではお聞き取りをいただきたい、こういうふうに思います。

 築地市場の跡地は23ヘクタールございますし、これは中央区にあって東京都の土地であるという環境状況の中で、どういうふうにこれを市場のあった跡として活用していくかということでありますけれども、1つは、あそこの立地条件をまず考えてみる。そうすると、隣接する浜離宮、そして、もう一つはウオーターフロントを抱えている。それから、もう一つは隣接する晴海地区に1万2,000名の方々が見える。それから、東京都の中の中心区である中央区と。こう考えると、ここには、今、世界的には金融拠点の必要性も生じているかもしれない。あるいは、例えばですけれども、シンガポールのように、世界中の人が集まって、常にあらゆることの協議ができる、本当に収容人数の多い国際交流の拠点という都心区としての役割が、今日はまだ果たせていない。この状況を埋めていく必要もあろうかというふうな諸条件がある。そして、場外市場、江戸時代からずっと中央区が食を背負ってきたわけであります。これが初めて江東区へ移りましたけれども、これまでの400年にわたる長い歴史の中で、江戸の食、東京の食、日本の食の根源を担ってきたのは中央区であったという心の矜持もあります。そういうレガシーをしっかり生かして、歴史的な、文化的なものとしても発信をしていく義務もある。そういうところで、また生活をしておられる方々もいる。こういう環境下もあります。こういう幾つもの条件の中で、これまでも区政の方々が一生懸命このことに取り組んで、今、方向性をつくりつつあるわけですから、そこに、市場の在り方、築地のまちづくり協議会の方々、こういう方々の意見を大いに入れていきながら、これを公知のものとし、共有化できるものとして進めていくというのが、今、築地に課された環境であろうというふうに思っております。

 さらに、もうちょっと広く言いますから、ちょっと時間がかかって恐縮ですが、日本橋の首都高速道路の地下化によって、日本橋でも大きなまちづくりが進みます。それから、同時に日本橋川、これも玉川上水をずっと引いてきた川筋であります。これももう一度よみがえらせなければいけない。こういう自然環境、川の環境にマッチした、そういうまちづくりをやはり日本橋でもしていかなければいけない。同時に、そのことによって、中央区から発信した事柄として、KK線の緑化が可能になってくる。こういうビジョンがもう見えております。今朝の日経新聞にも出ていたとおりでありますけれども、こういうことで緑化が進んでまいります。そういうふうになった大きな中央区全体のビジョン、イメージ、デザイン、こういった中にあって築地がどうあるべきか、これもまた考えていかなければいけない。

 こういう非常に複雑に取り囲まれた状況の中で、端的に申し上げると、1つは国際交流の立派な拠点、しかも多目的性をはらんでいるもの、会議もできれば、あるいは芸術の世界的なイベントも行われるかもしれない、あるいは金融の会議、環境問題、こういったものを語り合うことのできる、世界中の人が集まれる、こういう国際交流の拠点ができないかということを願っておりますのと、それから、もう一つは、聖路加であったり、がんセンター、こういう周辺の、日本の医療を支える中央区でもありますから、そういう意味で、これからの医療、地域包括医療、あるいは医療に対する開発事業、こういったものの展開もまた必要になるかもしれません。

 そして、同時に、ウオーターフロントがあり、新しい人々、来街者の方々も含めて、そこににぎわいを見せていけるまちづくり、そして一方で、浜離宮から隣接する、緑化した自然に優しいサステーナビリティに富んだまちづくり、そして大事なのは、先ほど申し上げました晴海の方々や周辺環境の整備によって人口が増えてまいりますから、このことに伴って、交通手段が圧倒的重要課題でありますけれども、地下鉄新線を通し、そして、それに連携するようにしてBRTが運行し、水運も、新たに来るであろう羽田、それから品川の新しいリニアの拠点、こういったところの陸上あるいは水上、海上交通の充実、これらのことも総合的に考えて、交通ネットワークの整備も、やはり築地に一つの大きな中心軸が集まるであろうから、これを大いに充実させていくというふうなことも必要であり、最後に、先ほどの場外市場、江戸の食を立派に次の時代に残し、これからの時代にふさわしい形で、世の中、社会に貢献をしていく。

 こういうふうに、それらのことも導入をしていくということで、多岐にわたって、まとまっていないのですが、これを、これから私は区の職員といろいろ論議を重ね、そして議員の方々の意見も聞き、そして何よりも重要な区民の声を聞いて、この方向性に少しでも色をどんどん入れていく。そして、最終的には、中央区のトータルデザイン、それを起点として進めるようなトータルデザインを私は描いていきたいと、こんなことを申し上げて、これは私見の羅列でありますけれども、答弁に代えたいというふうに思います。

 以上です。

○小坂委員
 区長、本当に突然で申し訳ございません。ただ、私見とおっしゃいましたけれども、全てを網羅した中央区のあるべき姿、そのあるべき姿に対して、築地が物すごく引っ張っていくということで、築地を輝かせることで中央区も輝きという、その大変大きなビジョンのお話だったと思います。KK線緑化で山本区長が小池都知事の心を動かしたように、築地の再開発においても、今おっしゃったビジョンを持ち、ぜひとも小池都知事を動かしていただければと思います。本当によろしくお願い申し上げます。

 その第一段階が今なされようとしているところで、11月の委員会で、この報告がなかったために、私のほうから議題として、まちづくり協議会のことに触れさせていただきましたけれども、11月中に第1回の築地場外市場等の交通基盤に関する検討会を開催されるとおっしゃっていたので、恐らくされたと思います。それがどのような内容であったのかということです。本来なら、今日、その資料も添付されるべきだったと思うんだけれども、それはさておき、答弁を今いただければ、それで済むわけですから、築地まちづくり協議会の下部組織である、その第1回の検討会の内容及び、どのような委員構成かを教えてください。

○水野都市計画事業担当課長
 築地場外市場等の交通基盤に関する検討会についてでございます。

 検討会につきましては、11月28日土曜日に開催しております。その中で、議事といたしまして、築地市場跡地の開発の現状と区の考えについてということで、まず23ヘクタールの跡地が都有地であること、今後、東京都が実施方針、それから、事業者を募集して民間に土地を貸し付けて開発を行わせる予定ということ、それから、平成31年3月には東京都が開発の方針として築地まちづくり方針を出しているという、まず、前提の部分の確認をしたことが1つございます。

 それから、築地まちづくり方針に対しての区の考えということで、交通基盤・交通結節機能の整備が必要だということ、それから、迅速なまちづくりの推進、築地場外市場に対する配慮、都民に開かれたまちづくりなどが必要であるといったことも確認させていただいたところです。そして、令和3年度の実施方針の策定前に区と地元の考えを取りまとめて、築地市場跡地の開発に関する区と地元の要望事項を提言していくといった内容についても説明させていただきました。

 その後、場外市場との交通基盤の検討会で検討していく内容ということにも触れまして、築地場外市場等の課題、波除通りにおける歩行者と車両が交錯するといった課題ですとか、築地場外市場の荷さばき機能の確保、それから、区の施設が老朽化しているといったところが課題となっているので、それらを中心に検討していきましょうということを事務局のほうからお話ししたところでございます。そして、まずは第1回ですので、検討ポイントの整理というところまでさせていただいて、終えたところでございます。

 それから、構成員につきましては、学識経験者、こちらは物流ですとか、交通、それから都市計画に精通している方、そして築地の関係者、地元の方々、そして中央区で構成したものでございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 まず、確認ですけれども、それら資料もまた、この委員会には出していただけるものなのかどうかということと、構成員は、どういう資格の誰が参加されているか。

 そしてまた、次の開催日、第2回の日程も決まっていると思いますので、その日程を明らかにしてください。

○水野都市計画事業担当課長
 本検討会については、非公開ということで開催してございまして、資料、それから名簿について公開するという予定はございません。ただ、本検討会での内容につきましては、まちづくり協議会で御報告させていただきたいというふうに考えてございます。

 それから、第2回の検討会についてでございますが、日程はまだ決まっておりませんが、2月頃を予定しているという状況でございます。

 以上です。

○小坂委員
 いろいろと個人情報に関わる問題のある検討会等であれば、非公開というのも許されますけれども、中央区にとって重要な会議でありますので、これは公開でなされるべきであると考えるところです。どんな点が非公開にしなくてはならないか。この内容は個人情報に当たりますか。

 子ども・子育て会議が公開されているように、自由闊達な意見は公開の場でもできるわけで、教育委員会の定例会も公開ですよ。全て重要な会議は公開されているわけです。もし個人の権利に引っかかるようなものがあれば、結構非公開な部分も出てきます。例えば、ダムをどこに造るという場合に非公開、それは、その話が出た場合にそこの住民が動揺しますから、そうなりますけれども、その場合と今回の非公開とは次元が全く違いますので、そちらが非公開にしたいと思う意図です。どういう点を配慮して非公開にしているのか、教えてください。

○吉田副区長
 私どもは行政ですから、小坂委員が属している会派のように守秘義務があるわけではございませんので、それなりに私どもとしては、この部分については基本的な議論をさせていただいて、そのまとめができたものについては、段階的にまちづくり協議会に報告し、議会に報告し、そして、要望するべき事項については都に申し上げていくのだということを、これまで何回も申し上げている。それで、どこに非公開性がありますか。議論をしていく部分で、議論を形成的に重ねていく部分については、これは表には出しません。ただし、その中身については、必ずまち協に出し、議会に出すと言っているんです。

○小坂委員
 これは非公開ではないですか。資料を出さない。委員名簿を出さないということは、非公開というんです。なぜ出せないんですかと聞いているんです。

○吉田副区長
 これについては、まず、資料は、基本的にまとめができた段階で出しますと申し上げている。今、担当課長のほうからも、こういう内容で議論をさせていただいて、こういう方向で議論をすることを確認しましたということで、内容も公開させていただいている。お話をさせていただいている。そこについては、それぞれ、基本的に、委員会も、まち協も、前提としながらやっております。どうしてそこの部分の形成的な、例えば作業している部分まで入っていないと公開性がないと言われるのか、分かりかねます。

 それから、構成員の一人一人の名前を出せということですが、大変申し訳ありませんが、これまで築地市場移転の問題から始まって今日まで、公開性の会議の中でどれだけ多くの人々の間に亀裂をつくってきたか。そういうことが起きてきたので、こういうメンバーでフランクにお話しする場所の中では、委員の名前を表に出すと、いろいろ問題が起きるので、この件についてはお出しできません。

○小坂委員
 これは、築地市場の移転とは全く性質が違う。新たなものを一緒に考えながらつくりましょうということであって、移転に誰が反対している、誰が賛成しているとかいうところでは亀裂が浮かび上がるかもしれませんけれども、今回はそういうリスクはないんですよ。東京都を説得する材料として、こういう資料の下、こういう方々が寄り集まって、そして、このような結論が出ました、誰々さんがこう発言した。各自がその団体を背負って出てくるわけです。その内容をきちんと東京都に届けていかなければ、東京都は納得しませんよ。そうなった場合は、誰がどう言ったか分からない無責任な発言しか届きません。コロナのことも、我々医療者は名前を出して発言しています。それと同じです。責任を持って、みんなは、まちづくりはどうあるべきか発言しているわけであって、それを公開したから発言できなくなるとかということはない。

 東京都に説得力ある資料を出すためにも、また、個人のどういう資格の人がどういう発言をしたかということを、別に亀裂を生むわけではないので、ぜひとも公開していただきたいと考えますが、いかがですか。

○塚田委員長
 小坂委員、今の質問は、もう既に答弁されております。別の質問に変えていただければと思います。

○小坂委員
 ぜひとも資料とか、名簿とか、その公開を要望して、まずは、委員長にお願いします。この第1回の検討会の資料及び名簿を委員会に提出いただけるように、資料要求させていただきますので、御検討をよろしくお願いします。

○吉田副区長
 委員長からの御要望がありましても、私どもは、名簿については、お出しできません。大変申し訳ありませんが、築地の中で亀裂が起きたことは、委員本人もお認めになっている。それを起こした当人でもある。そういう人たちに私どもは名簿は出しません。

○小坂委員
 やや個人の名誉を棄損するような発言は、やめていただきたいと考えるところであります。これは議会の品位が傷つきますので、その辺りはよろしくお願いします。

 では、ここで終わります。私は一切、そのような亀裂を生むとか、そういうことはしておりません。

○塚田委員長
 続きまして、議題、環境保全及び建設行政の調査につきまして、質問のある方はいらっしゃいますか。

○田中(耕)委員
 自民党の田中です。私から、議題といたしまして、都市整備と関連いたしまして、分譲マンションの管理状況についてお伺いしたいと思います。

 分譲マンションの管理状況届出制度があることは知っています。私自身も、現在住んでいる自宅マンション、それと、以前住んでいた自宅マンション等で管理組合の理事や理事長を務めたこともございまして、マンションの管理・自治は、区内、区民の住居の根本をなすものと考えています。

 その上で、以前から、分譲マンション、賃貸ももちろん大切なんですけれども、マンションの管理状況や、その中の運営、ガバナンスについても、やはり区として、行政として積極的に関わっていくべきであろうというふうに思います。これまでも管理組合についてのお話をしてまいりますと、管理組合はあくまでも私有財産の保全が主目的であるので、行政として関われるのは限定的だというのが、今もそうだと思いますが、公式な見解になっているのは、もちろん分かります。分かるんですが、繰り返しになりますけれども、実際問題として、本区の場合、多くの方が、申し上げるまでもなく、9割方の区民の方がマンションにお住まいであるということ、さらには、マンションの管理そのものも、場合によっては長期の管理運営体制、特に耐震問題ですとか、空き家の問題などは、公共の福祉に大変大きな関わりがある問題でございます。

 それのみならず、ソフト面で考えても、例えばごみの集団回収ですとか、駐輪場の需要、駐車場の需要の問題、さらには防災訓練なども、実際問題として、規模を問わず、マンションの管理組合や、管理組合とほとんど同じ運営主体の下で行われている自治会で行われているわけですから、結局、マンションの管理組合とも区として関わっていくことが、区民と直接、間接に関わる物すごく重要なファクター、要因、手段であると思います。ですが、残念ながら、その関わりは限定的だというのが、私が長年、区の理事者の皆さんにお伝えしているところでございます。

 これまでも分譲マンションの優良認定制度なども導入していただきまして、今までよりは間口を広く取っていただいたり、努力をしていただいているのは分かるのですが、大規模の再開発等も含む中で、もう一歩、さらに前進をさせていただきたいという趣旨で、大きなところを質問してまいりたいと思います。

 まず、分譲マンションの管理状況届出制度ですけれども、対象の物件が昭和58年12月31日以前に新築されたものということで、古いマンションを想定しているというのは分かっているんですが、現状、この届出の対象となっている分譲マンションは、全て届出がきちんとなされているのか。また、対象以外のマンションの取組状況がどうなっているのかについてもお示しをしていただきたいと思います。

 また、あわせて、私がずっと申し上げているように、古い、新しいとか、そういう問題ではなくて、管理組合と直接、間接にコンタクトを取るべきだというふうに思っているんです。実際、そういうマンションもあるのは分かっていますが、もっと取るべきだと思っていますので、その取組状況についても、今、何か具体策等があれば、お示しをいただきたいと思います。お願いいたします。

○川島都市計画課長
 分譲マンションについてのお尋ねでございます。

 委員御指摘のとおり、東京都のほうで、分譲マンションの管理組合に対して、より積極的に行政が関与をしていけるような制度ということで、管理状況届出制度が全都的に今年度から始まりました。中央区におきましても、実施年度が始まる前から、周知を開始いたしまして、まずは制度の対象になっているところを中心にということにはなりますけれども、制度の周知、それから届出の促進に取り組んでいます。

 ただし、新しいものについても、区民の9割の方々がマンションにお住まいという状況の中で、区としては、積極的に届出を促し、一定の支援につなげる、あるいはアドバイスにつなげていく取組を進めたいというふうに思っておりまして、中央区としては、そういったところの届出も積極的に受けていきたいといった意思表示を含めて周知を図っているところです。

 具体的には、それぞれどのぐらいの届出数になっているのか、現状、手元に数字がないですけれども、制度が始まったばかりというところもございまして、まだ対象のマンションについても全てに届け出ていただいている状況にはないというふうに認識しています。東京都のほうも、制度が始まったばかりということで、管理組合が届出を出すに当たっては、組合の中の手続もいろいろあるということにも配慮しながら、緩やかに、出してくださいというような催促も行いながら、1年かけて制度周知、届出の促しを、まずは書面でもって行っていく。次年度については、マンション管理士とともに現地に調査に行くようなこともしながら、届出がないところについても積極的に関与していくような取組を都と区が協力しながら行っていこうと。そのようなことで、区としても精力的にやっていきたいというふうに考えています。

 届出をすぐに出していただけるところというのは、むしろ管理について非常に積極的にやられているところというふうにこちらも認識をしておりまして、届出が出てこないところについては、何かしらの課題があるのではないか、そのようなことも意識しながら積極的に取り組んでまいりたい、かように考えているところです。

 以上です。

○松岡都市整備部長
 今、委員のほうから、対象外のマンションについてという御質問もあったかと思います。対象外のマンションにつきましても、区独自に、そういった届出制度を活用するようにということで働きかけをしていきたいというふうに考えてございます。

 いずれにしても、適切に管理をして、まちを守っていくというのは非常に大切だと思っていますので、先ほど委員のお話にありましたけれども、管理組合等に直接お話をしていく、そういったことを積極的に行っていきたい、そのように考えてございます。

 以上でございます。

○田中(耕)委員
 ありがとうございます。

 今回、分譲マンション管理状況届出制度は、都の新設、今年度からの制度というのは聞き及んでいます。これをあえて議題で申し上げておりますのは、これまで私がマンションの理事や理事長を歴任してきたという個人的な経歴もありますし、先ほど来のお話のように、ハード面、マンションそのものの管理だけではなくて、やはり区のやっている行政サービスや法的な手続、案内しなければならないものは非常に多岐にわたっているわけでして、それを個人の方がそれぞれやるというのはやはり限界もあります。また、組織的に行っていくには、これまでは町会や自治会がうまく機能していた部分が大きかったと思いますし、これからもそれが区政の根幹をなすものだというふうには思っています。

 一方で、これだけマンションが、特に本区の場合は大規模の高層マンション、いわゆるタワーマンションもどんどん急進的に建ち上がっている。中小規模のマンションもどんどん建っている。こういった中で新住民の方が増えてきて、その方たちに本区の考え方やサービスを伝えていく、また、マンションとして、地域として、ある程度のまとまった人数として行っていただきたいものを促していく。このためには、マンションをとても大きな窓口として考えていかなければならないというのを繰り返し御指摘申し上げています。

 これも今まで申し上げてきたので、繰り返しになって非常に恐縮なんですが、今のお話の中で、マンションを個別に、管理組合に、例えばお手紙を送るですとか、案内を送るという、もちろん、これはこれでいいんですが、これも再三申し上げています。くどいと言われるかもしれませんが、現実問題として、マンションの管理組合は管理会社が事務局を務めています。ですから、マンションの管理組合や理事長宛てに区の考え、例えばこういった状況届出制度をしてくださいというのを送っても、なかなかそのレスポンスが遅れてしまう。結局、そこから一度管理会社、事務局に回って、そして管理組合の理事会が開かれて、総会が開かれるというのが通常の流れと思います。

 ですから、再三の御指摘になりますが、こういった御案内や勉強会を、建築時、特に新築の場合は、建築時のディベロッパー、大体の場合、管理会社はディベロッパー系の管理会社が行っているわけですから、建設会社、建築会社には、当然、建築の許認可の段階から直接・間接的に関わっていくわけですから、建築会社、建設会社、そして管理会社として指名されるであろうディベロッパー系の管理会社にふだんからコンタクトを取ることによって、大小様々な物件の中で、中央区としては、こういうことを考えている、こういうことに協力をしてほしいといった意図が素早く伝わるというふうに思います。

 また、単純に新築時のみならず、本区内で管理件数が多い管理会社というのは、調べれば、すぐ分かるお話だと思います。管理会社としても、行政との窓口を実際多く求めています。私が直接・間接的に関わっている管理会社、自分の住んでいるマンション以外でも数社ありますけれども、むしろ皆さんは行政からのいい情報はないですかと、我々に聞いてきます。区でやっている助成制度だとか、新しいトピック、ニュースをちゃんと収集して、実際の住民、管理組合の方にお伝えすることが、管理会社にとっても信頼の上がるお話なんです。特に、助成金や支援が得られる制度はまさにそれで、本区が、例えば優良マンション認定制度とか、それから、私も何件か関わりましたけれども、防犯カメラなどは、本区は積極的に都の制度も取り入れて、すごく一生懸命やっていて、知っているマンションは物すごく積極的に関わっている。でも、知らないところは、本当はやりたいと思っているけれども、そんな支援制度があったんですかというような管理会社や管理組合も山のようにいるというのが現状かと思います。

 全てに効率的に満遍なくやるというのはもちろん理想ですし、それが難しいとなるならば、申し上げたように、建築物1棟当たりの入居世帯の多い、住民の多い物件や、管理件数の多い管理会社といったターゲットをしっかりと絞って、そこに窓口、担当の管理会社の社員に連絡を取ったりすることのできる環境をつくっていくことによって、様々な施策、単純にマンションの管理運営だけではなく、この委員会の所管からは外れるかもしれませんが、防災・防犯、それから、ごみの回収はこの委員会の所管だと思いますけれども、駐車場、駐輪場の問題なども、この後、本当に大きな課題になってくると思うんです。そういうものを、実際に持っているマンションの知恵だとか、空きスペース、需要と供給のバランスを見ていかなければ、施策を打つことができないと思いますので、ぜひともターゲットをしっかり絞った、優先順位をつけた管理会社との接点を設けていただきたいというふうに思うんですけれども、それについて、もしも難しい点や、できる点があるならば、御答弁をお願いしたいと思います。

○吉田副区長
 実は、本区の場合、自助・共助・公助というようなことで、いろいろな政策部門でそういう話をさせていただく中で、例えば管理組合というところは、本区の場合は基本的には共助の役割を果たさなければいけない組織になるわけでございますけれども、どういう部分が共助なのかという部分についてのPRが、やはり区の施策として不足していたと私は思っております。

 例えば、防災一つ取っても、私どもの区の防災計画というのは、どちらかというと避難所中心の防災計画のお話をさせていただきましたけれども、ほぼ9割は在宅避難なんです。その場合に、実は、在宅避難の人たちが自助として、自分はどういう備蓄をしたらいいか、あるいは家の中でどうしたらいいかということと、マンション全体で何をしなければいけないかということの整理、PRが十分できていない。とりわけ、どういうインフラが壊れたときには、こういうふうにする、どういうインフラがアウトになったときはこういうふうにするというようなことが、それぞれ想定はされているけれども、十分に理解されてはいない。だから、管理組合等の活動についても、どちらかというと管理会社のほうにお任せになっているという部分が結構強いと思っております。そういう部分で、私どもなりに、特に防災などをてこにしながら、管理組合の役割の重要性、つまり、共助の役割の重要性みたいなものも含めて、きちんとしたPRを行いながら、管理組合に対する信頼感、あるいは管理組合をきちんと運営しなければいけないんだという、いわゆる義務感というようなものを区民の間に育成していくことが、やはりひとまず一番大事だと思っておりまして、今後、防災等を中心としながら、そういうことをやっていきたいと思っております。

 それから、委員御指摘のとおり、ディベロッパー系の管理会社等を通じて、別の意味での企業サイドからのPRというものも併せてやりながら、私どもとしては、共助の重要性というものを今後の施策のあらゆる段階で強調をしていきたいというふうに考えております。

○田中(耕)委員
 吉田副区長から御答弁いただきまして、ありがとうございます。

 自分でも繰り返しの点が多いとは思っているんですが、共助、まさにマンションは共同住居でございますから、共助の精神の一つだと思います。今回の都の制度も、まさに本区のような都心のマンション、共同住宅の多い地域を、当然、念頭に置いた制度と思います。

 本区の場合は、人口も急増していて、大型マンションも多い。もちろん、中小のマンションも多い。さらには、古いマンションも多いということで、まさにマンション特区と言っても過言ではないレベルなわけですから、この問題については、正直言うと、今回、都の制度は契機の一つかもしれませんけれども、区として、今までも高層住宅に対する防災の面だとか、イニシアチブ、リーダーシップを取っていただいた点はあると思いますが、マンション管理については、今後、古い住居、もちろん新しい住居も、必ず最大の課題となっていくというふうに考えています。ですので、これまでの延長線上にあるのではなくて、できることならば、例えば、今、管理会社との接点というのをお願いしましたけれども、管理会社を呼んでというか、例えば連絡協議会のような形で区が主催して、場合によっては都の担当者も呼んで、こういうことができますよ、こういう情報発信をしてくださいねというような連絡がふだんから取り合える体制づくりから構築していただきたいというふうに思います。

 さらに、先ほどからの繰り返しですが、単純にマンションの管理そのもの、管理がずさんでマンションが荒れるというようなことへの対策ももちろん大事なんですけれども、単純に、近年ずっと言われていることですけれども、区のおしらせ一つ取っても、読んでいる率が下がっていて、その一つの理由は、やはりマンションへの全戸配布ができているマンションとできていないマンションがあったり、全戸配布はしないとしても、受付とか、入り口のロビーに区のおしらせをきちんと置いてくれているマンションと、全然置いてもいないし、もちろん配布もされていないというマンションも、分譲、賃貸を問わず、現実問題として、あるわけです。私自身も町会の担当として、区のおしらせをマンションに各戸配布したりしていますけれども、セキュリティの関係で、それをやめてくれというマンションもあれば、ぜひやってくださいというところもありますし、そもそも町会に入っていないから、区のおしらせ自体がどうやっても届いていないだろうと予見されるところもあるわけです。

 複合的、総合的に考えて、マンションの管理を、本委員会の所管という意味で、マンションとの付き合い方を再構築していただきたいというのを強く強くお願いして、質問を終わります。

○小坂委員
 よろしくお願いします。

 先ほどの議論で、まちづくり協議会の、ある意味、問題点、閉鎖性なりが出てきて、大変残念に思っているところです。まちづくり協議会で自由闊達な意見交換ができたりとか、また、その検討内容が同時進行的に区議会でも議論される、区民にも伝わるということが、先ほど言われたような閉鎖性では伝わらないと思われます。

 また、その延長でお伺いさせていただきますけれども、まちづくり協議会の委員を中央区議会議員が務めてよいのかどうか、区の考え方を教えてください。といいますのも、教育委員会なり、その方々は、政党は無所属の方を選ばれております。不偏不党という中で議論をすべきであると思われますので、区の見解を教えてください。それが1点目です。

 2点目は、前回の委員会で個別施設計画をつくられているということでございました。個別施設計画で大事なのは、トータルサイクルコストを出していくと。であれば、城東小は、例えばどれぐらいのトータルサイクルコストになるという検討がなされているか。計画の検討状況が知りたいがために、一例を教えてください。

 3点目は、グリーンインフラガイドラインがようやくつくられると期待しているところです。もちろん、これは減災にもなるし、緑化にもなるし、また、生物多様性の場所にもなるし、CO2吸収の一助にもなるし、景観がよくなる。すごく期待するところで、また、それを世話する区民がプロアクティブ・コミュニティという区民参加の場所にもなる。すごく期待しているんですけれども、その検討状況を教えてください。

○吉田副区長
 まちづくり協議会というのは、私どもが平成の初めからつくっている組織でございます。これについては、御案内のとおり、基本的には、町会・自治会、それから商店街、そういった地域の団体の代表者を選定しております。その中で、区議会議員の方が町会長であったり、自治会長であったりする場合には、当然、構成員となっているわけでございます。

 ただし、私どもの区は、大変ありがたいことに、構成員の中で、議員の方が例えば自治会長をやっていて、大変多くの時間しゃべったりしますと、地元の御長老の方が、おまえさんたちは議会でしゃべる機会があるんだから、まち協の場では町会長がお話ししなさいというような御指導もございまして、私どもは、それなりに地域の礼儀と作法に満ちた形でまち協をずっとやらせていただいている。不偏不党というのは、基本的に、まちとして守られている。その部分を我々も大事にしていきたいですし、現実にその人が議員であるかどうかということは問題ではないというふうに思っています。

○松岡都市整備部長
 個別施設計画の件でございますけれども、現在、企画部のほうでまとめている計画でございまして、今ここで、我々はお答えできないという状況でございます。

 以上でございます。

○池田水とみどりの課長
 グリーンインフラガイドラインの現在の進捗状況について御報告させていただきます。

 当初、年4回実施した上で、まとめていくということでスタートしております。第1回を5月頃、春先に行う予定だったんですけれども、コロナ禍ということもあり、第1回を7月29日に実施させていただいてございます。その中では、グリーンインフラとは何だとか、また、ほかの事例の確認等をさせていただいてございます。

 第2回につきまして、11月11日に実施させていただいてございます。その中では、本区におけるグリーンインフラガイドラインの定義であるとか、また、グリーンインフラという言葉はよく聞くようになってきているけれども、それがどのようなものであるかとか、そういうところについても、委員を含めまして、議論をさせていただいてございます。現在、グリーンインフラは大きな取組になるんですけれども、それぞれ個別の、どういったものをやっていけるのかというところについて、調査等も含めて、行っているところでございます。

 第3回につきましては、現在、2月にできればということで、委員長のほうと調整を進めているところでございます。

 また、グリーンインフラにつきましては、現状ある機能も含めて価値を上げていくこととか、保全をしていくことも大事だと思っている部分もありますし、また、新規にどういうものができるかというところで、これからその部分の議論について深めていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○小坂委員
 まず、まちづくり協議会の構成員に関しては、例えば、議員は政党性というのが抜け切れないから、もし参加するのであれば無所属になるとか、そのような配慮とか、もしくは委員にはならないとか、町会の副会長がなるとか、それらの配慮が必要なのではないかと思われます。政党の政策が反映されたとか、そのように取られかねないようなことは、我々はしないというのも一つの在り方でありますので、委員の選び方に関しては、十分な配慮、もしくは委員自体が遠慮するとかいうことは行っていくべきではないか。

 例えば、同じようなことはPTAの部分においても、なしているわけですよ。議員は遠慮していくというふうになっている。遠慮しなくて大丈夫ですかね。その辺りはちょっとありますが、PTAのほうは、当事者だった場合は、私はやっていいと思うんですよ。

 不偏不党、まちづくりにおいて、その在り方というのはすごく政治性も伴ってくるわけですので、その辺りの配慮というのは大事ではないかなと。たまたまその人がどんどん上がっていって、町会・自治会長になったから参加しているという在り方で本当にいいのかどうか。本来なら、町会・自治会も政党性があったら駄目なものだから、遠慮するというのが在り方だとは思いますけれども、それは置いときながら、その辺りで、政党性はなくすということでないと。さらに言えば、今言ったように下部組織でメンバーも非公開ということになってくれば、それはそれで政党性が反映されているというのが否定できないんです。そういう在り方が本当にいいのかどうか、もう一度御答弁いただきたい。

 また、個別施設計画に関しては、トータルサイクルコストを入れた配慮というのをぜひとも期待したいです。それを要望します。

 グリーンインフラガイドラインは、ちなみに、これは聞いていないんですけれども、この委員なり、資料は公開ですか。

○塚田委員長
 小坂委員の先ほどの質問の1点目につきましては、もう既に答弁いただいております。これは御答弁いただかなくて結構ですので、もう一点のほうの御答弁をお願いいたします。

○池田水とみどりの課長
 グリーンインフラに関係します緑化推進委員会についてでございます。

 委員の構成は9名で行われております。そのうち2名が学識経験者、4名が中央区内の関係団体、ボランティアとかの団体の方に入っていただいております。それと区の職員が3名の構成です。

 また、この会議につきましては、委員長が公開することを適当でないと判断しない限り、公開で行わせていただいております。

 以上でございます。

○小坂委員
 グリーンインフラは、築地の跡地にも関わってきますよね。それが堂々と公開の議論をしているわけです。であれば、区長がおっしゃったビジョンを現実化していくべき重要な会議をぜひとも公開にすべき。一方で公開して、何かよく分かりませんけれども、理由があって非公開にすると。分断されるとのことですが、そんな分断はあるわけないじゃないですか。つくっていくものですから。ですので、私は、全て公開で議論しませんかと言いたい。開かれたものにしていくことによって、区長もおっしゃっていたじゃないですか。たくさんの区民の意見も聞いていきながら、私見を広げていきたいと。それが非公開だったら、より難しいわけで、ぜひとも公開の議論をして、区政をぜひとも変えてきませんかと言いたいです。

 グリーンインフラの部分は、すごく期待するところでありますけれども、これはPark-PFIやKK線緑化等の関係でどういうふうな検討の状況になっているのか、教えていただければと思います。

○池田水とみどりの課長
 グリーンインフラの関係での推進委員会の設置の中では、Park-PFIについても議論をさせていただいております。Park-PFIというのは一つの取組手法でございまして、グリーンインフラという大枠の中の一つの施策というふうに位置づけてございます。Park-PFIにつきましては、現在、国等でもいろいろ積極的に取り組んでいるところで、実は、先日の第2回の中で、初めてPark-PFIについて議論をさせていただきました。その中では、地域住民の関わりが非常に重要であるというところもございまして、今後、Park-PFI事業について、導入に向けた検討も進めてまいりたいと考えております。こちらについては、第3回、第4回の中でも議論を深めまして、Park-PFIの導入に向けた検討を進めてまいりたいというふうに考えてございます。

 また、KK線の緑化につきましては、今回の推進委員会の中では、現在のところ、議論はさせていただいていない状況でございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 グリーンインフラですので、KK線もインフラであり、それもぜひとも議題に入れていただきたいし、道路もインフラでありますので。京都市とかでは、道の空き地のところに庭園を造るとか、そんなこともされているわけですし、うまく水分を吸収できる庭園を造っておけば、集中豪雨、ゲリラ豪雨が来たときに、その庭園が水分を吸ってくれるわけでありますので、いろいろ考えるべきだと思います。

 また、KK線も入れるべきではないかなと。KK線をインフラの部分で、どういうふう緑化していくかというところで、入れるべきところだと思います。一度、2月あたりのこの委員会に、それら資料を出していただきながら議論させていただければと考えるところであります。

 ぜひとも開かれた協議会、まちづくりをお願いして、終わります。

○中島委員
 私からは、BRTについてお聞きしたいなと。

 京成バスのホームページを見ると、BRTは2021年1月からプレ二次運行というふうに記載がされているんです。ただ、二次運行は今まで、私の認識ですと、2020年ですと大会後の運行というふうに認識していたんですが、現在、その辺が変更になっているのかどうか。もし変更になっているのでしたら、いつぐらいから二次運行されるのか、お聞かせいただきたいと思います。

○三留環境政策課長
 BRTに関してでございます。

 委員が今御案内の2021年1月のプレ運行二次というものに関しまして、申し訳ございません。ホームページ上での確認は致しておりませんので、現在のところ、認識がございません。

 それから、東京都のほうからも、そういった話に関しましての報告は区のほうには正式にいただいてございませんので、プレ二次に関しての運行の状況というのは、こちらのほうでは、現在は、正確につかんでおりません。これまでどおりのオリンピック後という認識でございます。

 以上でございます。

○中島委員
 ありがとうございましたと言いづらいところですが、東京都から来ていないけれども、ホームページにはもう出ているという現状なんです。私の見方がおかしいのかな。2021年の1月以降、以降ですから、ちょっと長いんだというふうには思っているんですけれども、1月と出てるから、もう1月、2月ぐらいにはスタートするのかなと思っておりますので、その辺を東京都のほうにも確認していただければと思います。二次運行になぜそんなにこだわるかというと、二次運行のコースになると、晴海のターミナルは豊洲に行く方向には止まらないということですよね。豊洲のほうから来る場合には、晴海ターミナルに入るんですけれども、逆に行く場合は止まらないというふうに認識しているんですけれども、その辺はいかがでしょうか。

○三留環境政策課長
 二次運行になった時点での晴海二丁目ターミナルについてということでよろしいでしょうか。

 止まらないということではなくて、コース的に、そちらのほうでは一応停車するというふうな形で認識はしてございます。ただ、現在、二次運行がオリンピック後ということで、ターミナルの運用について、そういったスケジューリングがなされているというふうに認識してございますので、先ほど委員がおっしゃったように、大会前に二次運行というような形であれば、そういったことも生じるかもしれませんけれども、基本的には、これまで説明を受けている中では、大会後に二次運行ということで、ターミナルもしくは晴海二丁目には止まるというふうに認識してございます。

○中島委員
 ありがとうございます。

 ターミナルに止まるというのは、二次運行のコースは豊洲市場から豊洲を回って晴海に入って勝どきへ抜けるという、3本できるうちの1本はそれだというふうに思っているんです。もう一本は虎ノ門から勝どきまで、もう一本は虎ノ門から東京テレポートまでという、この3本が二次という形で出ていたと思うんですけれども、そのうちの晴海は、月島警察署の脇の晴海中央で1回止まって、その後に晴海ターミナルに止まるというのは今まで一度も聞いたことがないんです。確かに豊洲から使う分には入れるんですけれども、逆側からは入れないという認識なんです。この認識は、私が間違っていますか。もし止まるとすると、晴海一丁目辺りにもう一個バス停をつくらなければいけないというような形になるんです。そういった話は今までに聞いたことがないんですが、その辺はいかがでしょうか。

○栗村地域整備課長
 BRTのプレ二次運行の晴海ターミナルの進入についてでございますが、以前、晴海のまちづくり協議会において東京都が説明した資料によりますと、晴海二丁目のバスターミナルについて、豊洲方面に行く路線は確かにございます。そこについては、晴海通りから右折をしてバスターミナルの中に入っていくというところで、一旦バスターミナルの中に入って乗降し、再度右折をして豊洲方面に行くというルートで行いますという形の発表がなされているところでございます。

 以上です。

○中島委員
 ありがとうございます。

 ということは、まだあのコースは生きているということなんですかね。基本的に、交通を考えたときに、そんなに複雑な回り方で入っていくのかなという気はするんですが、まだ日にち的に半年以上あることなので、しっかり見ていきたいというふうに思っているんですが、ということは、晴海のターミナルはそのまま使うということであると、現状、あそこにただアスファルトが敷いてあるだけで、ターミナルとしての屋根もなければ、そういった施設もないんですけれども、その辺の考え方について。

 それと、勝どきの環状2号線の下も、新橋のほうに向かうほうには、一応バス停の変更がないみたいなので、あそこも本来であれば屋根がつくべきだろうと思っているんですが、反対側に関しては、場所は移動するというので、まだいいのかなと思うんですが、その辺の屋根の考え方はどういうふうになっているか、お聞かせいただきたいと思います。

○三留環境政策課長
 現状の晴海二丁目のバスターミナルについてでございます。

 こちらにつきましては、現在、東京2020大会のオリンピックに使用する計画は、基本的には変わっていないということですので、大会が終わった後に整備をすると。暫定的な施設であるために、現状、このような形であるというような説明を受けてございます。確かに、現在、ひさしもなければ、何もないような状況です。

 あと、勝どきのバス停につきましても、委員御案内のとおり、今、プレ運行のコースということで環状2号線を通れない部分がございますので、変更になるということで、つくってございません。ただ、上り下り、両方とも仮設ではなくて、片側は本設であろうというような御意見は認識しているところでございますけれども、東京都、それから事業者である東京BRTとの協議の中で、そういったような状況になっているということで認識してございます。

 以上でございます。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 BRTに関しては、まだまだ実験的というか、プレ運行ということで、本稼働ではないので、乗る方もまだ多くはないですし、運行に関しても短い距離なので、利用される方も少ない。二次になると、かなり距離的には伸びるし、有明のほうも入ってくるとなると、人もかなり増えてくるだろうなと。そうなったときに、しっかり待てるような場所を、屋根を造っていただいて、実際、交通機関として役立てるような取組を施設としても整えていただきたいと思います。

 今、ずっとお話を聞いていて、もう一つ思ったのは、やはり晴海ターミナルのところはおかしいですよね、幾ら考えても。新橋側から来て、晴海を通って豊洲へ抜けていくときに、小学校の裏を通って入っていくとか、あそこを右折して入るというのは分かるんですけれども、出ていくときは、またそこをUターンみたいな形で行かなければいけなくなってしまう。そういう話は今まで一度も聞いたことがないんですけれども、現状はそういった話になっているのかどうか、お聞かせいただきたいと思います。

○吉田副区長
 現在のBRT運行は、実はBRTの運行になっていなくて、大変申し訳ないですけれども、バスの運行になってしまっているんです。これが本格的なBRT運行になるためには、実際にはきちんとした駅舎を造って、駅に入ったときに改札ができていて、バスに乗るときは一斉に大量の人数が乗れるような状態が、基本的にはBRTの在り方ですし、それから、道路においてBRT運行の優先レーンの確保ができるとかということで、一定の定時性が守られるというのが、基本的にはBRTの原則でございます。今日のところは暫定運行ということで、現実の問題としてバス運行になってしまっておりますので、その部分の改善や、駅舎を含めて、本格的なBRT運行に向けては、今、東京都とバス運行会社に対して、地元区としても、きちんとした申入れをしていきたいと思っております。

 それから、晴海二丁目のターミナルの問題でございます。それから、そこに至る経路の問題でございますが、これは、実際に晴海二丁目のまちづくりという観点を含めて、やはり我々としては、基本的に、今、この部分について東京都と協議をしております。とりわけ一丁目と二丁目の間の三ツ目通りの横断というのも大変ですので、できれば、ターミナルのところにデッキを設けたいというようなことの協議も、今、しております。そういうものを積み重ねの中で、今、運行経路の問題についても、改善をしていくように、協議をこれからさらに緻密なものにさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 ホームページ先行型で今情報が流れているので、区のほうもしっかり足並みをそろえて情報を取得して、私たちに提供していただければと思います。今後、いろいろとお世話になりますが、よろしくお願いいたします。

 以上で終わります。

○しらす委員
 よろしくお願いいたします。

 環境保全への取組についてお伺いします。

 2050年に温室効果ガスである二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする脱炭素社会の実現が表明されまして、今、世界は様々な土地で環境の変化が悪い方向に向かっていて、環境保全が必要と考えております。環境保全の取組は様々あると思いますが、昨日、銀座を歩いていましたら、目に留まりましたビルがありまして、建築中のビルは銀座通りに結構幾つかあるんですけれども、八丁目に木造の12階建てのものがありました。耐火木造で12階建ての商業施設は日本初ということだったんですが、隈研吾さんという、デザインした建築家の方が、銀座に森が出現したイメージのビルを建設したいということで、今、建てられているところでした。

 中央区内におきましては、中央区の森環境ふれあい村構想により、豊海小学校の図書室の家具や、本の森ちゅうおうで、今後、国産木材を使おうという目標を立てているのは承知しておりますが、ビルが大変多い中央区において脱炭素社会の展望、先取りの具現化について、何かお考えがありましたら、お示しください。

○武藤環境推進課長
 木材の利活用についての御質問でございます。

 区のほうでは、中央区の森の間伐材につきまして、晴海四丁目の小・中学校のほうでも使いたいというふうに考えております。様々な場所で間伐材を使えるような取組を全庁的に進めていければと考えておりますけれども、それ以外の民間事業者につきましては、国のほうでも法律で、区でも方針をつくれということになっておりますので、そういう方針を今後つくる方向で検討しながら、木材の活用についての考え方を広げていければというふうに考えております。

 以上です。

○しらす委員
 ありがとうございました。国のほうからも積極的に木材を使うようにということで、中央区でも考えてくださっているということで、承知いたしました。

 私が幼い頃は、山に木を植えまして、私が今これぐらいの年齢になったら、きっとその木も大きくなって様々な、日本の各地で元気に使われているということを予想していたんですが、現在、日本の国材は海外のものに押されてしまって、全く使えていなくて、木が切り倒されるのは木が病気になったときに薫蒸するためということで、大変無残な状況で、日本全国の森林がそういう状況になっていることに大変悲しい思いをしております。国のほうからもお話があったということで、民間事業者ですとか、中央区内でビルを建てるときも、様々な補助や推進など、今後、中央区内において考えていただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。

 環境保全の観点から、太陽光パネルというものも今後利用が増すかと考えているんです。また、銀座通りのカフェに、太陽光パネルが見本として置かれているところがあるんです。中央区内ではないですけれども、太陽光パネルというのは環境保全に使うといいながら、日本全国で木を切り倒してメガソーラーが造られているという状況があるんですけれども、中央区としては、メガソーラーについての考え方、20年、30年後にメガソーラーの処理方法というのは具体的に全く示されてないんです。それから、国産でなくて、主に海外の、中国産のものが多いと思うんですけれども、メガソーラーについて、今後、中央区の森もありますから、森林伐採などもされていますので、区の見解があればお示しください。家にちょっと置くぐらいでしたらいいんですが、森林伐採などがないように、メガソーラーについての知識、今後、20年、30年たったら、どのように処理されるか、御存じでしたら、お示しください。

○吉田副区長
 基本的に、例えば私ども中央区の森において目指していることというのは、実は、基本的には武蔵野にあった普通の森に戻すことだと思っているんです。実際、森林破壊というのは、実は森林自体で行われておりまして、戦中戦後のいわゆる植林事業の中で杉の木とヒノキの木が植えっ放しになっていた。しらす委員に御指摘いただいたように、実は、昭和30年代の後半から40年代にかけて南洋材が安く入ってきたために、杉の木、それからヒノキの木が放りっ放しになっておりまして、それが森林破壊の元凶になっております。ですから、私ども中央区の森などにおいては、どちらかというと、ヒノキ、杉の木というのも、やはり基本的には密植されておりまして、構造的な体力が弱いものですから、そういったものについては、どちらかを伐採しながら、基本的には武蔵野にあった広葉常緑樹みたいなものを再現して、逆に、自然環境の保全に向かっていきたいと思っております。

 メガソーラーにつきましては、むしろそういう森林で使うのではなくて、都市部の屋上とか壁面とかで活用していきたいと思っておりますが、現実の開発が進んでいく過程の中で、どういうふうな形で設置すればいいかということで、課題もございますけれども、区としても、メガソーラーの設置については、都市部の中において助成をしていきたいというふうに考えております。

○しらす委員
 御答弁ありがとうございました。

 メガソーラーについて、都心部については助成していきたいということでしたが、二、三十年後にメガソーラーの処理方法というのは、探してもあまり見当たらないんですが、どのように処理されるか、お考えがありましたら、お願いいたします。

○吉田副区長
 今、現実に、私どもの区の中で考えられるとしたら、実は一番最適なものは、実態的には、きっと築地の跡地の開発の中での活用だと思います。ただ、それをどういうふうに全体の開発計画の中に組み入れるかという問題だと思っております。そういうものをきちんとやっていければと思っております。

 私どもとしては、先ほど区長からお答えをいたしましたように、これからグリーンベルトというものを幾つかつくってまいります。私は、グリーンベルトというものは、グリーンであることのほうが美しいと思っていますから、メガソーラーなどをあまり配置したくはないのでございますが、ただ、巨大建築物の上空とか何かについては、基本的には、そういうものの配置が適切な部分もございますので、そういった部分については、検討させていただきたいと思っております。

○山本区長
 御指摘の2050年という話について、メガソーラーのことは吉田副区長が答弁したとおりでございまして、これもまた私の私見ですけれども、2050年ゼロエミッションというんですか、CO2排出ゼロへ持っていくべく、具体的なプランがどこまでつくれるかということにチャレンジをしていきたいというふうに思っております。これも私見ですので、ここでまだ確定のプランは申し上げられないんですが、今後、29のプロジェクトが区内で進んでまいりますし、それに築地、晴海と、こういうこともインクルードされながら進んでいくので、こういう中において使用される電力あるいはエネルギーというのは、やはり私たちが自助努力でつくるものと同時に、いわゆる域外の業者から取ってくる電力を使わなければ、中央区の産業の拡大、成長路線は歩めないわけですから、これから拡大するであろう電力の供給を、少しずつでもいいから、温室効果ガスを使わない燃料を利用したエネルギーにシフトしていくということを少しずつ、2050年に向けて進めたいというふうに思っており、民間の業者の方々とも連携を取りながらやっていきたいと思っております。

○しらす委員
 ありがとうございました。

 都心部においては、太陽光パネルの補助をされるということだったんですが、耐久年数が20年ぐらいと言われている太陽光パネルを使用し終わったときの処理方法を教えてくださいということだったんです。

○塚田委員長
 お時間になりました。

 それでは、議題、環境保全及び建設行政の調査につきまして、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○塚田委員長
 これにて環境建設委員会を終了いたします。

 ありがとうございました。

(午後2時53分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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