ページの先頭です
トップページ  の中の  会議録検索(本会議・委員会等)  の中の  令和2年 決算特別委員会第5日 10月7日)

令和2年 決算特別委員会(第5日 10月7日)

1.開会日時

令和2年10月7日(水)

午前10時30分 開会

午後3時3分 散会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(16人)

委員長 塚田 秀伸

副委員長 堀田 弥生

委員 礒野 忠

委員 佐藤 あつこ

委員 海老原 崇智

委員 竹内 幸美

委員 田中 耕太郎

委員 小坂 和輝

委員 高橋 元気

委員 中島 賢治

委員 渡部 博年

委員 渡部 恵子

委員 奥村 暁子

委員 しらす 夏

議長 押田 まり子

副議長 田中 広一

4.説明員

別紙理事者一覧のとおり

5.議会局職員

伊藤議会局長

長田庶務係長

小倉議事係長

工藤調査係長

秋山書記

桝谷書記

黒須書記

鳴子書記

6.議題

  • 議案第65号 令和元年度中央区各会計歳入歳出決算の認定について

(午前10時30分 開会)

○塚田委員長
 ただいまより本日の委員会を開会いたします。

 資料要求がございました33点について、席上に配付しております。

 第5款「福祉保健費」について、質問者の発言を願います。

○渡部(博)委員
 それでは、例のごとくお聞きいたします。

 全体で不用額というのは、結局、扶助費の関係で相当大きな金額が出てくるのかなというふうに思いますけれども、今回いろいろな意味で負担金だとか工事料、これも高齢者の関係で工事料の翌年度繰越しだとかいろいろあるというのは、ある一定のところでは理解するところですけれども、子育てにしてもそうですけれども、こういった中で負担金だとか、そういうところで多く出ているということについて、この令和元年度の不用額の傾向というか、この流れの中でどういうふうにしてこういうことになってきたのかということをお知らせいただければ幸いです。よろしくお願いします。

○春貴管理課長(参事)
 福祉保健費の決算の不用額でございます。

 福祉保健費の不用額、社会福祉費、児童福祉費、保健費の3つの項がございまして、全体で9億9,504万7,016円ということでございます。

 社会福祉費につきましては4億1,938万8,000円余でございまして、主な不用額の中身といたしましては、職員の給与費が約5,200万円余、またプレミアム付商品券の発行が7,600万円余、生活保護世帯への援護が5,500万円余の不用額が出ているところでございます。

 プレミアム付商品券や生活保護世帯の不用額につきましては、これは実績が当初見込みを下回ったというような理由で不用額となっているというところでございます。

 また、レインボーハウス明石の運営費、またリハポート明石の運営費で、約2,100万円余がそれぞれ出ているようなところでございます。こちらは、運営費のうちの人件費の執行残というようなところでございます。

 児童福祉費につきましては3億8,273万1,359円の不用額が出ているところでございます。内容といたしましては、子ども・子育て支援給付で7,700万円余、また区立保育所の運営費で7,600万円余、児童福祉施設の運営費の補助で7,300万円余、児童館の管理運営で7,900万円余の不用額が出ているようなところでございます。

 子ども・子育て支援給付、また児童福祉施設の運営費補助については、実績が当初見込みを下回ったというようなところでございます。

 また、区立保育所の管理費につきましては、指定管理者の人件費の執行残、また非常勤職員の欠員等による残となっているようなところでございます。

 同じく、児童館の管理運営につきましても指定管理者の人件費の執行残というようなところでございます。

 保健費につきましては1億9,292万7,366円ということでございまして、主な不用額は、がん検診の3,500万円余、予防接種の2,600万円余、地域ねずみ防除促進事業で3,200万円余、中央区保健所の管理運営で1,700万円余の不用額が出ているようなところでございます。

 がん検診、予防接種、地域ねずみ防除促進事業につきましては、実績が見込みを下回ったというようなところでの不用額というふうになっているところでございます。

 中央区保健所の管理運営につきましては、光熱水費の減というところが不用額の主な要因となっているところでございます。

 以上でございます。

○渡部(博)委員
 ありがとうございます。いろいろお話をお伺いして、令和元年度は、福祉保健部全体で大きく変わったことというのは、保育園だとか無償化のこと、それとあと築地市場のところのネズミの関係も含めてやられていたと思いますけれども、そのほかに人件費が多く、これは区の職員の関係以外のところの人件費も減っている部分はあるんだろうと思います。ちょっとお聞きしたいんですけれども、資料の中で保育園の関係で定員を満たしていないところというのは、結局、保育園の保育士の方が足りないから定員が満たされてないのか、募集がなかったから満たされてないのか、どっちなんでしょうか。

○石戸保育課長
 保育園の定員についてでございます。ゼロ歳から2歳児を中心に待機児童となっているということで、こちらについては全て埋まっている状態でございます。あわせて、満たなかった要因の大きなところですと、やはり新設園の四、五歳児の部分がなかなか定員充足されないといったところや、あと地域型のほうでございますが、居宅訪問等の新規事業をしているところですが、いわゆる居宅で期間限定等でお入りいただいた方で、その後、認可保育園のほうに加点で移行されているところで、タイムラグ等がございまして一部欠員が出て、その後の補充というところで充足していない園があるところでございます。

 以上でございます。

○渡部(博)委員
 分かりました。区立園であれば、区が直接やっている園であれば、歳児の関係でいえば弾力運営をされているということになっているということは確かですけれども、その弾力運営の中で民間の認可、認証にそういうことを強いるということはいいのか悪いのかというのはあるわけですけれども、そういったところで4歳、5歳児が定員に満たないということであれば、それをすることによって後々響いてくるのかもしれないんですけれども、そういった要請はされてきたのかどうかというのをお知らせください。

○石戸保育課長
 新設園等の四、五歳児の定員につきましては、やはりなかなか新設当初というのは埋まりづらい傾向がございます。3年経過する中で、下の歳児が繰り上がってくるというところで、そういった意味ではほぼ3年で定員の部分は埋まってくるような状況となってございます。

 それ以外に、本区は1歳児の待機児童が非常に多いというところで、その空いた四、五歳児の定員の部分について、職員、保育士が施設におりますので、施設のほうの環境が整えば、期間限定ということで1歳児を中心に定員の受入れのほうをお願いしているような状況でございます。

 以上でございます。

○渡部(博)委員
 大変御苦労されているんだろうなというふうに思うんですけれども、そういったことも含めて、子供が毎年2,000人生まれているということも含めて考えたら、やはり、ある一定の運用の仕方は考えていかなきゃいけない。新しいところは、これからできるところがあるにしても、現状でどうしていくのかということもしっかり考えていかなきゃいけないなというふうに思っておりますので、大変御苦労されると思いますけれども、しっかり対応していただければ幸いだなというふうに思います。

 それと、コロナの関係で令和元年度の2月、3月期に、いろいろ保健所も含めて大変な、中央区全体も含めてですけれども、大変な時期が始まったときです。PCR検査は4月からやり始めたから、この年度に入ってないんだね。だから、こういった形でいろいろ不用額が出てきたのかなというのはあるんですけれども、2月、3月の中で保健所及び福祉保健部でコロナの対応についてどのようなことをされたのか。既にお聞きはしているところですけれども、この年度の中で、この短い中で迅速な対応をされてきたと思いますが、その具体的な内容を少しお知らせいただければ幸いです。

○田中福祉保健部長
 令和元年度の中でのコロナの対応についてでございます。

 実際には、1月24日に国や都から情報が来まして、まず区のホームページの注目情報に関連記事というような形で載せて、1月中には、医師会等に対しマスク等の配付をしたということで初期対応を行ったところでございます。

 その後、2月に入りまして、今度は第1段階ということで、区民へ向けた情報提供の体制整備ですとか、区施設職員における感染拡大防止の取組、それから事業継続、区民サービスをどうつなげていくかということに対応してきたということで、具体的には、専用電話の相談窓口、コールセンターを設置したりですとか、社会福祉施設等のいろいろな施設に対しまして国からの事務連絡に基づく対応の周知を行うですとか、あと高齢者の施設では面会の自粛を始めたりですとか、保育所における対応等の部分を通知したところでございます。

 また、2月の下旬からは第2段階ということで、実際には、例えば学校での対応が始まったりですとか、各区民施設での利用の抑制等が始まりまして、区民の方々には大変不便な思いをさせたところになってございます。この期間からは、感染拡大の防止対策の強化に努めたというようなところで、3月までを乗り切りまして、それ以降、4月以降の取組につないでいったというところでございます。

 以上でございます。

○渡部(博)委員
 初期の段階で本当に御苦労されてきたというのは理解しておりますけれども、コロナの対応に伴って、区の行政全体の施策も含めて後退せざるを得ないという部分、区民に対してサービスを提供できなかったという時期もあったと思います。

 そういった中でいくと、今まで危機管理のところで考えてきたところを、やはり少しそういったところまで含めて考えていかなきゃいけないというのが新たに出てきた、中央区の再度の突発的な感染症も含めて出てきたんじゃないのかなというふうに感じておりますので、その辺はしっかり、これからこういう教訓を生かしてやっていただければ幸いだなというふうに思います。

 ちょっと違うところに行きますけれども、民生委員の話で、マンションに入れないなど、いろんなことも含めて本当に苦労されていると、私にも苦情じゃないですけど、相談的な、小言を言われているんだと思いますけれども、そういった形で活動しづらいということもあるので、これは継続して各マンションの管理組合だとか、いろんなところを含めてしっかり対応していっていただかないと、民生委員の本来の活動ができないということになると思いますので、その辺は引き続きしっかり対応していただきたいなというふうに思っております。

 それと、令和元年度は敬老大会の参加者が8,191人であったわけですけれども、2年度は中止と。これはちょっと先の話になっちゃいますけれども、この中止になったときの後の対応というのはどういうふうに考えられているのか、ちょっとお知らせいただけますか。

○清水高齢者福祉課長
 敬老大会でございます。本来ですと、令和2年度は新橋演舞場で9月に6日間開催の予定でございました。こういった事情ということで中止とし、対象になる方、およそ1万9,000人の方に対して中止の御通知を申し上げました。

 来年度についてはこれから検討していくところでございますが、基本的には、この敬老大会は皆さんの外出、そして交流、そういったことを楽しみにしていただくという機会でございますが、代替ということではなく、来年、何とかコロナの対応をしながら、例年どおり開催できないかというところで今検討しているところでございます。

 以上でございます。

○渡部(博)委員
 あと、もう1個、高齢者の関係で聞きたいなと思っていたのは、先日、10月1日から東京BRTというのが走っていますけれども、あれはシルバーパスを使って乗れるのかどうかというのを確認させてください。

○三留環境政策課長
 東京BRTの件についてでございます。東京都のほうに確認したところ、シルバーパスは使えるということでございます。

 以上でございます。

○渡部(博)委員
 何でこんなことを聞くかというと、高齢者の方々の外に出る機会をつくるということであれば、やっぱりこういったところもしっかりPRをしていただかなきゃいけないのかなというふうに感じています。

 私が住んでいるところは、晴海のところで以前から交通不便地域と言われていましたけれども、お年寄りが出かけていく、障害を持っている人たちが出かけていくという手段については、バスだけしかなく、駅まで歩いていくというのもなかなか大変だということも含めて、考えていただいて交通不便地域というものを解消していただいて、高齢者の方たちの健康増進も含めてしっかり対応していただければ幸いだなというふうに思います。

 いっぱい聞きたいことがあるんですけど、時間が来ちゃいますので、あと1点、ネズミの関係を聞きたいと思います。

 ネズミ、これ、申し訳ないんですけど、私も夜、体力維持のために歩いているんですけれども、晴海の植え込みの中にいっぱいいます。がさがさごそごそ歩いています。以前はそんなことなかったですけれども、これはどこから来たのか、申し訳ないですけれども、こういったところも含めて再度点検していただけないかどうかということをお聞かせください。

○小林生活衛生課長
 ネズミの件でございますけれども、保健所のほうにもいろいろとそういったネズミの相談が寄せられております。中央区の保健所のほうでも公共空間の植え込みのネズミの駆除作業ですとか、それから普及啓発に努めているところですけれども、そういったいろんな個別具体のネズミの相談に関しましても当然応じまして、保健所職員ですとか、場合によっては専門の業者を伴いまして、そういったお尋ねのあった場所にお伺いをして、現状の調査ですとか、それから対策みたいなものにも取り組ませていただきたいと思ってございます。

 以上でございます。

○渡部(博)委員
 ネズミは感染症も運ぶということも含めて、やはり考えていただいて迅速な対応をお願いしたいと思います。

 あとはほかのところでやります。終わります。

○塚田委員長
 次の質問者の発言を願います。

○渡部(恵)委員
 では、令和元年度の充実事業の中からお伺いさせていただきます。

 歯科健康診査について、新たに新規として未受診者への受診勧奨について費用がついております。対象は受診歴がない方のうちということで、20代から70代、10歳刻みでございまして、その後が72、74、76、78と2歳刻み、80歳以降の方は特にここでは対象とはなっていないんですが、今回実施した効果というのはどういうふうに御覧になっているのでしょうか。

○春貴管理課長(参事)
 歯科健診の受診勧奨でございます。口腔内の健康が全身の健康につながるということで、やはり口腔内の健康を保つということが非常に重要だというふうに考えているところでございます。

 そういう意味では、健診を受けていただいて適切な治療につなげていく、自らの口腔内の状況を確認していただくという健診の意義というものもあるのかなということで、受診率の向上に向けた取組をしていくというところで、今回、新たに受診勧奨を実施してきたところでございます。

 令和元年度に実施した、全体で過去一度も受診したことのない方、成人の対象ですと20歳から70歳まで10歳刻み、高齢者の対象で72歳から78歳までの2歳刻みということでございます。全体で1万4,189人に対して勧奨したところでございます。

 効果といたしましては、昨年度の結果を見ますと、全体で10の年齢に対して受診勧奨をしたところ、7つの年齢で受診率が上がったというようなところでございます。

 一番大きいところで、20歳のところが3ポイント以上上がっているというところで、一定の効果があったというふうに思ってございます。残念ながら、全体の受診率は、成人歯科健診、高齢者歯科健診ともに0.1ポイントほど下がっておりますが、受診勧奨した年齢につきましては、おおむね上がっているというような状況でございます。

 以上でございます。

○渡部(恵)委員
 1万4,189人の方が対象ということで勧奨されたということで、若いうちからの、特に20歳代が3ポイント以上上がったということは、健康に対するというか、口腔内の健康に対する意識が若いうちから高まるということは非常に効果があったのではないかなというふうに思っております。

 また、昨今、数日前のニュースでありましたけれども、歯周病菌が内臓にもたらす影響というのはかねてから言われておりますが、どうやら認知症の方にも何らか影響を及ぼすという研究結果が出ているというニュースを拝見いたしました。

 私自身も歯医者さんに行くたびに歯周ポケットを測って、口腔ケア、数か月に一度やっていただいているんですけれども、この口腔ケアの大切さというのをいま一度しっかり周知していただくにはどのようなことをお考えなんでしょうか。

○春貴管理課長(参事)
 やはり口腔内のケアを理解していただく、最終的にはこの健診につなげていくということを、我々も工夫をしながら取り組んでいきたいなというふうに考えているところでございます。

 今年度につきましては、いわゆるビジョンを活用した啓発として、小伝馬町のビジョンで1か月間、歯と体の健康のために口腔ケアをというような内容を流したり、江戸バスのポスターの掲出による啓発を7月1日から5日まで、環境土木部の協力を得ながら進めてきたり、また先ほどお話ししました受診勧奨のはがきの作成、また民生委員が行う一人暮らし高齢者等の実態調査の中で、歯科健診の御案内をさせていただくというようなことに取り組んでいるところでございます。

 そのほかに、従来からのポスターの掲示、区のおしらせでの広報などを通じて、歯科健診の受診率の向上、ひいては口腔内の健康の向上についての大切さを周知していきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○渡部(恵)委員
 区のおしらせをはじめ江戸バスにまで、また小伝馬町のビジョンで映像により皆様にありとあらゆるところで網をかけて、取りこぼしのないようなPRをしていただいているということを十分理解させていただきました。

 そして、今、健康向上ということをおっしゃっておられましたが、こちらは未然に防げる、未病のまま抑えられる可能性が十分ある取組だと思いますので、これからも未来の病気を引き起こさないための口腔ケア、こうした歯科健診についてお取組をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

 続きまして、新規で、地域ねずみ防除促進事業ということで令和元年から3年間予算がついております。今回、私のところにも晴海地域ほかでネズミが出ていると、勝どき地域でもネズミの相談をいただいたりしているんですけれども、今回お取り組みになりまして何件ぐらいの御相談があったのか、執行されたのかということについてまずお伺いしたいと思います。

○小林生活衛生課長
 新規事業の地域ねずみ防除促進事業でございます。こちらのほう、去年は、銀座のほうで23町会分まとめて大々的に行いました。それからもう1件、日本橋のほうでも1件ございまして、計2件の執行という形になってございます。

 相談のほうも、非常に多くいただいておりまして、10件を超えるような相談をいただいております。今年度に入っても、ひっきりなしにネズミの相談があり、それから町会の方々も非常に関心を持っていただきまして相談をいただいている状況でございます。

 以上でございます。

○渡部(恵)委員
 特に銀座の23町会、そして日本橋では1件御相談があって執行されたというお話をいただきました。やはり、御相談させていただいてすぐに対応に来てくださったというお声をいただいております。即対応していただいているので非常にありがたいということで、また最大200万円までの補助ということもすごくありがたいというお声をいただいております。

 ただ、こちらも相談があってこういう事業がありますということをお話しして、知らなかった、そういうのがあるんですねということがあります。区のおしらせをはじめ、ありとあらゆる媒体を通して、こうした取組についてお知らせされておりますし、区の掲示板なんかでもネズミについてのお知らせがあるんですが、さらにもう一歩、皆さんの目に触れていくということについて何かお取組の方法、アイデア等、今お考えがあったらお知らせいただければと思います。

○小林生活衛生課長
 こちらの事業でございますけれども、基本的には町会・自治会、それから商店街、そういったところが対象になってございまして、いろんな相談をいただいておりますし、まだ御存じない団体もあるかと思いますので、こちらのほうも今年度も時期を捉えて、そろそろ町会等も来年度の予算組みが始まる時期でございますので、個別具体に通知を、去年もさせていただきましたけれども、今年度もさせていただきたいというふうに考えてございます。

 以上です。

○渡部(恵)委員
 対象の町会・自治会など個別具体にダイレクトにお知らせをお考えということで、ぜひよろしくお願いしたいと思います。

 やはり晴海地域とか他の地域でも、ビル等々の解体によってネズミたちの大移動が行われているのかなというふうに私自身は感じているところがございます。そうした地域を含めて、重点的なお知らせ等々、これからもよろしくお願いしたいと思います。

 以上で質問を終わります。ありがとうございます。

○塚田委員長
 次の質問者の発言を願います。

○奥村委員
 それでは、まずがん検診について伺います。

 中央区では現在6種類のがん検診が行われていますが、2019年の予算特別委員会の際に、肺がん検診にCT検査を加えてほしいという区民の方の声を紹介しながら実施を求めましたけれども、御答弁としては、肺がんのCT検査は国の指針に入っていないのでと、そういうものでした。

 この国の指針を見てみると、区では実施している前立腺がんはこの指針に入っていませんし、子宮がん検診についても、区で実施している子宮体がん検診と子宮内膜細胞診、これも国の指針には入っていないということが分かったんですが、指針にとらわれずに、こうして区として積極的に検診をしているものがありながら、肺がんのCTについては難しいと考える合理的な根拠というものをお示しいただきたいと思います。

○春貴管理課長(参事)
 指針外のがん検診についてでございます。

 やはり区民の命と健康を守る施策としてのがん検診というのは非常に重要なものだろうというふうに考えてございます。そういう意味では、区が公費を投入して対策型の検診として実施する、いわゆる死亡率減少を目的として実施する検診につきましては、やはり内容、実施方法については、一定の有効性が検証されたもので確立された方法で実施することが望ましいというふうに考えているところでございます。

 先ほど委員がおっしゃいました前立腺がん等の指針外の内容については、過去に検診として実施してきたという経緯から、区のほうで実施しているところでございまして、区民サービスを低下させないというようなことで、指針外であっても実施しているというような状況でございます。

 今、指針外の検診については国や東京都が、対象年齢も含めて見直すようにという指導を行っているところでございますが、区といたしましては、実施してきた経緯等を踏まえて、これまでどおり実施していきたいというふうに考えているようなところでございます。

 また、新たな検診につきましては、やはり有効性についてしっかり確立した内容である、またそれが国の指針で十分確認された内容であるものについて実施していくべきものというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 有効性ということについてなんですけれども、CT検査ですと、エックス線の検査に比べてより小さくてより早い時期の肺がんを発見できるということが既に国内外の研究でも報告されていますし、胸部のエックス線の検診に比べて10倍程度早期発見率が高いということも既にいろいろなところで発表されています。国立がん研究センターなどのホームページでもそういうものを確認することができました。

 前立腺がんなどについては一度実施してきたという経緯もあるからということなんですけれども、厚労省のホームページを見ると、前立腺がんの検診を実施している自治体というのは14.3%ということで、肺がんのCT検査を実施している自治体というのは14.2%。ほぼ数字も同じなので、やはり有効性も確認されていて、かつ前立腺がんなどとほぼ同じ割合でCTも今全国で導入されているということを考えれば、やはり今後、CT検査を導入していくという合理的な理由に十分なるのではないかと思いますので、有効性について十分でないというふうに考えている理由などもお示しいただきたいと思います。

 あと、死亡率をどう低下させていくか、区民の命を守るという観点からいっても、肺がんの死亡率というのは男性で1位、女性でも2位ということです。前立腺がんは6位で、子宮頸がんは8位ということなので、死亡率で見ても、肺がんというのは非常に高いので、やはり小さなうちから早期発見して、早い治療に努めるということが区民の命を守るためにも有効だというふうに考えています。死亡率という角度から見てどう思われるかという点についてもお聞きしたいと思います。

○春貴管理課長(参事)
 肺がん検診のCTの導入についての有効性の評価というか内容でございますけれども、国立がん研究センターで、対策型検診として実施するための推奨レベルという評価が出ているところでございます。

 CT検査につきましては、対策型検診として実施すべきでないというような評価になっているところでございます。その内容といたしましては、死亡率減少効果の有無を判断する証拠が不十分、対策型検診として実施することは勧められないというような内容となっているところでございます。

 肺がん検診につきましては、そういう意味では委員おっしゃるとおり、肺がんに罹患する方が非常に多くいらっしゃるかなというふうには思っているところではございますが、実施方法としては、これまでの胸部エックス線として実施していきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 やはりなかなか難しいという前回に引き続きの答弁なのかなと思いますが、今CT検査も普通のCTに比べて10分の1程度の低線量で、被曝線量が1ミリシーベルトというものもあって、これを取り入れて実施をしているという自治体が豊島区や品川区、あと稲城市など都内でもあるということですし、また決算特別委員会の資料などでも出していただいていますけれども、肺がん検診を受診している方、区民の人数というのも、胃がんなどに比べても一番高いということですし、それだけ気にしている方も多いということだと思います。

 調べると、区内で肺がんのCT検査ができる医療機関も今現在で20件程度あるということなので、CT検査を取り入れていくというのは今後の流れとして生まれてくるものだと思います。ぜひ積極的に区民の命を守るために実施していただきたいということは、再度強く要望をさせていただきます。

 次に、猫の保護について伺います。

 2018年の9月に補正予算が約5,600万円ほど組まれて、昨年の4月から築地市場で捕獲された猫の臨時保護所というものが運用されました。でも、それがボランティアの方などのお話だと、コロナとの関わりは不明ですが、4月頃から既に使われていないということなんですが、今閉鎖されてしまっている理由と経緯、一体何が問題となっているのかということについて伺いたいと思います。

○小林生活衛生課長
 築地市場移転に伴う飼い主のいない猫の臨時保護施設として整備されました晴海の施設でございますけれども、こちらのほう、NPO法人フライングタイガースが東京都の委託を受けまして21匹の猫を保護いたしました。令和元年の4月に施設はできたんですけれども、入れる前のいろんな準備がございましたので、8月下旬頃にその準備が整いまして、順次、猫を施設に入れて飼育をしたということでございます。

 実際、こういった飼い主のいない猫は、動物の愛護をされる活動家、ボランティアの皆様方に保護されますと、1つは里親を探して譲渡されると。それから、譲渡されない、そういった猫につきましては終生飼養という形で寿命を迎えるまで面倒を見るといったような状況になってございます。

 実際、晴海の施設に8月下旬に収容いたしまして、そういった形でやったんですけれども、新しい里親を探せる猫は譲渡しようということで、実は晴海の施設がかなり離れたところに造っているものでございまして、世話をしに行くということがなかなか難しいといったような状況がございました。

 そういったところで、ボランティアのシェルターが区内各地にございますので、こちらのほうに一旦入れて、人なれをさせて譲渡会に出しましょうということで、実際には11月いっぱい、12月ぐらいで全頭引き揚げまして、それでボランティアのシェルターのところで面倒を見て、そちらのほうで譲渡できる猫は譲渡して、それから終生飼養ということで、その途中で亡くなってしまった猫たちもいるんですけれども、今のところもまだボランティアのシェルターのところで飼育しているといったような状況でございます。

 以上です。

○奥村委員
 運用としてはなかなか難しいと。不便な場所にあって、ボランティアの方なども通いにくいとか、そういう声もあったんだと思うんですけれども、シェルターに一旦引き取られて人なれをさせていくということなんですけれども、シェルターというものに当たるのか分からないんですけれども、やはりボランティアの方で自分で引き取って、もともとたくさんの猫を飼育している中にさらに増えているということで、大変だという声もあるようですし、費用的な負担について、もともとこの施策は、土地は東京都のもので、建物は中央区が建てて、運営費のようなものは東京都から若干出ると、そういうものだったと思うんですけれども、一旦シェルターなど、あるいは自宅などで引き取られた方などに対して、運営費として餌代などが増えるわけですから、その分、都からの運営費がきちんと回されるとか、どうもそういうことでもないようで、特に餌代として何か補助を頂いているとか、そういうこともないというふうに伺っているんですけれども、運営費というのはどういうふうに使われているのか。もともとは施設の運営のために都が出すと言っていたものが、結果として今施設が使われずに、民間の手に飼育が委ねられているということで、民間の方たちに対してその運営費など何かしらの補助というのは出て当然なのかなというふうにも思うんですけれども、そういったあたりというのが都との協議なのか、話がどういうふうに進んでいるのかということも確認をさせていただきたいと思います。

 ボランティアのシェルターで人なれした後、譲渡されてしまえば、晴海の保護施設には猫は戻ってこないということですよね。晴海の保護施設というのは今後も使われることがないと、そういうことになるのか。せっかく5,000万円もかけて造ったもので、区民の方からもどうなんだろうかとか、そういう声もいろいろあったと思うんですけれども、やはり今後きちんと活用していく方策というのはどう考えているのかということについて伺いたいと思います。

○小林生活衛生課長
 まず1点目の築地の今残っている猫のことでございますけれども、こちらについてはボランティアのシェルターでは受け止め切れないと。一度に20匹もの猫が出るということで、これは過大な負担だということで、区でこういった施設を整備すると。東京都のほうは、NPO法人のフライングタイガースというところに委託費ということで捕獲ですとか、今おっしゃったような終生飼養にかかるような餌代全てを一括で前払いで支払いをしているというふうに聞いてございます。ですので、基本的には、築地の猫については、餌代ですとか、そういったところについては東京都のほうが負担していると。

 ただ、本当に、捕獲してから収容する場所がないということで、それについては、区のほうが今回、地元行政として責任を持って整備するということでございます。

 それから、今後の晴海の施設の件でございますけれども、こちらのほう、非常に我々も頭を悩ませているところでございますけれども、区内の飼い主のいない猫をボランティアの方が本当に献身的な御努力でずっと捕獲をして、いろんな取組をしていただいています。平成17年に共生推進員制度が始まりまして、そのときに実際に飼い主のいない猫の避妊去勢手術の助成事業をつくったわけです。そのときには1年に200匹以上捕獲をしました。実際、猫の繁殖力というのはすごいものでございまして、1年に最大で4回ぐらい繁殖をすると。1回当たり5匹ぐらい生まれてくるといったようなところで、多いときには9匹と聞いてございます。本当に1匹放っておくとどんどん増えていくというところでございますけれども、幸いにしてどんどん右肩下がりに減っていって、去年では年間で17件の避妊去勢手術の実績になっているといったような状況でございます。

 ですので、そういったところも含めまして、実際、地域のボランティアのシェルター、それからそういった捕獲ですとか、地域で寿命を迎える地域猫といったような、いろんな御負担をいただいている共生推進員の皆様方とよく話をしながら、また独居の高齢の方の話し相手ですとか、周りに相談する相手がいないということで、伴侶動物として、家族の一員として一緒に住んでいる猫の面倒をなかなか見切れない、それから施設に入所される、そういったときに、どうしても面倒が見切れないといったときには、共生推進員が、おとしより相談センター、それからケアマネジャー、社会福祉協議会からお話をいただいていろんな対応をしているところでございます。そういったところの活用ですとか、またもう1点、晴海の近隣住民の皆様方の御理解も必要でございますので、こういったところを御説明して、施設の在り方、役割、活用方法、こういったところをしっかり検討していきたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○田中福祉保健部長
 1点修正をさせてください。東京都の委託料でございますが、基本的に築地の猫の捕獲に関する委託でございまして、現在、シェルターの運営に伴う部分での資金ということではないので、すみません、修正させてください。

○奥村委員
 委託費については理解できたんですけれども、いずれにしても、もともと区が造った施設で飼っていた猫をそれぞれが引き取って、世話の手間や費用面の負担も増えて、ただその部分に対しては補助が何もないということだとやはり大変だと思います。ボランティアの方たちも受け入れる数に限界があると思うので、やはり何か対策を考えていただきたい。晴海の施設をきちんと活用して、一人暮らしで、マンションで猫を飼っていらしたという方だったり、たくさん何頭も飼っていて多頭飼育崩壊を起こしてしまっているようなものを今後きちんと晴海の施設で受け入れていくとか、そういったことを、とにかく関係者の方たちと話合いもきちんと進めながら、しっかりとやっていただきたいと思います。

○塚田委員長
 次の質問者の発言を願います。

○しらす委員
 よろしくお願いいたします。認知症についてお伺いしたいと思います。

 2019年1月から12月に認知症を起因として行方不明になったという届出は1万7,479人、過去最高を記録したことが警察庁のまとめで判明し、行方不明者の総数に占める割合も過去最高の20.1%ということです。東京都内では1,174人の行方不明者が発生しており、見守りネットワークや認知症対策の強化が改めて課題に浮上しております。

 そこでお尋ねしますが、中央区内におきましては認知症起因の行方不明者はどのぐらいいらっしゃいますでしょうか。その対策は現在どのように取られていますでしょうか。また、今後のさらなる強化策などお考えがありましたらお示しください。

○平川介護保険課長
 認知症の方で徘回といいますか、行方不明になられる方、またその方に対しての見守り活動ということでございます。

 申し訳ございません。区内で認知症で行方不明になった方というのは、実数は手元に持ってございませんで、ただ、都内の傾向としては、今警察で保護される方が非常に多いということでは聞いているところでございます。

 次に、対策のところでございますが、認知症の方を見守るネットワークというのは、複数、重層的に取り組んでいるところでございまして、まず御家族の方等、また御本人の方が申請によって、御本人が身につけるキーホルダーというものが1つございます。その方の情報が入っている見守りキーホルダーというのをつけていただいて、実際に行方不明になられたときに、どなたかが発見した際、この方は誰かということが即座に分かるようなものを作っておりますのと、あと地域の見守り活動の団体もございまして、こちらは今区内に25団体ございます。こちらは対象者が、見守る方と見守られる方が限定されているものでございますが、そうしたネットワークが一つと、あとは見守り協定を区内の19事業者と提携しておりまして、事業者の方の気づきによって通報、御連絡を頂戴するというシステムになっておりまして、そういった複数のネットワークを活用して認知症の方といいますか、行方不明、徘回をされている方を発見するというシステムでございます。

 以上でございます。

○しらす委員
 ありがとうございました。様々な方が関わって対策を取ってらっしゃること、また見守りキーホルダーという存在があることを知りまして、さらなる周知をお願いしたいと思います。

 次に、先日、知人の医師とお話ししておりましたら、中央区は高齢者サービスが大変充実しているのを認識しているのですが、来院される高齢の患者が必要といいますか、ふさわしいサービスを受けてない方が多く見られるというお話がございました。

 その医師は、窓口としておとしより相談センターを御案内しているそうです。多くの高齢者に、困り事がありましたらおとしより相談センターへ足をお運びいただきたいと考えております。そのため、IT弱者、区のおしらせなどを御覧にならない方への新たな対応を考えていただけないでしょうか。

○平川介護保険課長
 サービスを必要としている方の真のニーズといいますか、そういったものを満たすために、各種御案内、御相談というところでおとしより相談センターを活用していただいているところ、またそのPRについてということでございますが、まず委員も御紹介いただきました区のおしらせというようなところで、おとしより相談センターの御案内を年に数回させていただいておりまして、直近ですと10月11日号の広報紙の1面にも出る予定でございます。

 高齢者の実態調査の中でも、区のおしらせで、紙の媒体で情報を得ている方というのが7割強いらっしゃいますので、やはりまず紙面というのが有効であるというところで考えております。

 また、ICTの活用というところでございますと、区の場合ホームページがございまして、そちらにもおとしより相談センターの場所であるとか、活動内容というのはしっかりと掲載させていただいておりますので、これからも両面を使ってPRをさせていただきたいと思ってございます。

 以上でございます。

○しらす委員
 御答弁ありがとうございました。実態調査を行っていただいているということで、紙媒体で7割強の方が知っているということで了解いたしました。さらなる対策も、もしありましたらよろしくお願いいたします。

 おとしより相談センターが区内にあると思うんですけれども、相談数がすごく多いと伺っております。令和2年、65歳以上が2万4,945人ですが、この相談の受入れ状況、今の受入れ状況と、今後も高齢者人口も増えていくと思われるんですが、それに合わせて今後の対応方法について何かお考えがありましたら伺いたいと思います。

○平川介護保険課長
 おとしより相談センターをはじめとする区の相談窓口の体制ということについてでございます。

 先ほど御紹介いただきましたおとしより相談センター、区内に5か所ございます。日本橋地域に分室を入れると2か所、京橋地域が1か所でございますが、月島地域に分室を入れて2か所の計5か所で運営してございます。それと区役所の中にも4階に介護保険課がございます。そちらでも相談員が3名常駐しておりますので、その中で年間8,000件程度の御相談を承っているところでございます。

 御相談は多岐にわたり、介護保険はなかなか分かりづらいというところもございますので、その中で例えば生活の不安から始まって、介護が必要になった場合にどういったことができるのかというところで、1件当たりの相談のお時間がかかるものかなというふうに思っておりまして、基本的には、来所された窓口においてしっかりと丁寧に御相談に乗っていて、その方の不安になっている部分を解消していただくというのが目的でございます。

 体制としましては、区の本庁舎の4階に介護保険課がございますので、その中で窓口として受けるというところと、現在は区内の5か所におとしより相談センターがありますので、その中で相談体制を整えているというところです。また、今後につきましては、晴海地区での人口の増加が見込まれておりますので、晴海地区においても新たなおとしより相談センターを整備していくというところで、計画も含めて進めているところでございます。

 以上でございます。

○しらす委員
 ありがとうございました。区内数か所で御相談を受けてくださっているということで、区役所に足を運んだときも御案内をよろしくお願いいたします。また、晴海の人口増加に伴い、新たなセンターの設置を検討中ということで了解いたしました。よろしくお願いいたします。

 次に、「備えて安心!認知症」という区で出している冊子の中に、認知症の人への対応の心得がありまして、読んでみましたら対応というのが大変難しいように感じました。

 区では認知症サポーター講座が開催されており、令和元年度には1,971人の大変多くの方が受講されて参加されておりますが、そこで学ばれた方が何か実際に講座で得たことによって感じたこと、実際に認知症の方と接して何か役に立ったことなどの体験談がもし耳に入っておりましたら教えていただけますでしょうか。

○平川介護保険課長
 委員御紹介いただきました認知症の「備えて安心!認知症」、認知症ケアパスについて及び認知症サポーターの方の実際のまちでの活動についての状況でございます。

 まず、「備えて安心!認知症」については、こちらは冊子で作らせていただいておりまして、その方自身が例えば自分が認知症かもしれないという気づきのチェックリストをつけていただくとか、あとは、やはり早期発見には御家族の方が一番気づきやすいというところもありますので、御家族の方が状況を確認できるようなもの、また認知症になっていく、なった先のところについても、私のページというのを設けておりまして、その中でいろいろと御自身の状況を整理できるというものでございます。

 また、認知症サポーター養成講座につきましては、毎年2,000人規模の認知症のサポーターの方が生まれている、養成をしているという状況でございまして、サポーターというところの名前がついておりますとおり、認知症の方に対してのサポートをするというところが1つ大きな目的でございますけれども、それと並行して、やはりまず認知症を理解していただく。認知症というのはどういうものかというのが、ふだん接する方がいないと、御家族にいたりしないと、なかなか分かりづらいところがございますので、まず認知症サポーターの養成講座を受けていただいて、認知症がどういうものかというのをまず1つ御理解いただくというところがこの養成講座の大きな目的でございます。

 また、認知症サポーターの養成講座を受けていただいた方がどういった活動をされているかというところでございますけれども、サポーターの養成講座を受けていただくと、修了証の代わりにオレンジ・リングをお渡ししております。なかなかふだん、まちで身につけている方というのは少ないかもしれませんけれども、サポートをするんだという気持ちを後押ししているところと、あとどういった活動、お声というところですけれども、認知症サポーターのステップアップをしていきまして、キャラバン・メイトという講師の側に回っていく認知症サポーターの方もいらっしゃいます。先日もステップアップ講座を開かせていただいて、やはりその中で介護している方ですとか、そういったところでの情報の共有を図っているところでございます。

 以上でございます。

○しらす委員
 御丁寧に御答弁ありがとうございました。認知症が周りにいらっしゃらないとどういうものか分からない部分も多いので、私もぜひ学んでまいりたいと思っております。また、オレンジ・リングというものをいただけるということで、実際につけてらっしゃる方もお見かけしたことがありまして、何だろうとそのとき思いましたので、さらなる周知と、私も学んでぜひ受け取ってつけてまいりたいと思っております。認知症にやさしいまち中央区というキャッチコピーもありますので、住み慣れたまちで安心して暮らすために、さらなる充実をよろしくお願いいたします。

 次に、中央区災害派遣活動、医療従事者のスタッフ登録というのがあると思うんですけれども、医師会に所属してない災害医師ボランティアを募集していて、中央区では12月に提出書類が配付されると思うんですけれども、医師会に所属してない医師たちも精力的にボランティア活動を行っていることが非常に多いこと、私は存じ上げております。やや排他的と言われる中央区においても、ぜひ在職する中央区に目を向けて活動する意欲を持てるような医師への周知をお願いしたいと思います。

 そこで、中央区におきましては、医学生が毎年数十人誕生しているんですけれども、社会貢献も教わっている医学生にもボランティア活動を何か設けて、若いうちからボランティア活動に目を向けるような、そのような活動を見つけていただけたらと思うんですが、いかがでしょうか。

○春貴管理課長(参事)
 災害時の医療従事者ということで、今回、災害時の医療活動従事スタッフの登録制度につきましては、やはり被害の状況によっては医療従事スタッフが多数必要とされるというようなところから、今回、医師会、医療関係団体に所属してない医療従事者、医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、また看護師などを募集していくようなところでございます。

 今委員のほうからの御提案にあった医療従事者としては、学生ですとまだ医師免許等は取っていないというような状況で、なかなか治療行為だとか、そういう行為については従事させることは難しいのかなというふうに思っているところでございます。

 しかしながら、災害時には多方面でボランティア等が必要になると、災害時のボランティアは必要になるというふうに考えてございます。そちらにつきましては、災害ボランティアということで社会福祉協議会が運営するボランティア活動等に従事していくところでございます。

 例えばあとは、私どもの区には災害拠点病院ということで聖路加国際病院がございます。聖路加にもたくさんの医療のインターン等が従事していくかなというところでございますので、そこにおいても医療の補助等が行われていくものというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○しらす委員
 御答弁ありがとうございました。承知しました。若いときから、医学部に入った学生もいろいろ忙しい生活を送っている中でも、社会貢献をする意識を持つことは大変重要だと思っておりますので、もし可能でありましたら、見学でも何でも、その機会を与えていただけたらと要望いたしましておしまいとさせていただきます。ありがとうございました。

○礒野委員
 第5款「福祉保健費」の質疑も終了したと思われますので、次に第6款「環境土木費」の質疑に入るようお諮り願います。

〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

○塚田委員長
 ただいまの動議に御異議ありませんでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○塚田委員長
 御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決します。

 第6款「環境土木費」について、理事者の説明をお願いいたします。

○鈴木会計管理者
 (説明)

○礒野委員
 ただいま第6款「環境土木費」の質疑半ばでありますが、暫時休憩し、午後1時に委員会を再開されるようお諮り願います。

〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

○塚田委員長
 ただいまの動議に御異議ありませんでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○塚田委員長
 御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決します。

 午後1時ちょうどに委員会を再開いたしますので、御参集願います。

 暫時休憩いたします。

(午前11時41分 休憩)


(午後1時 再開)

○塚田委員長
 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。

 資料要求がありました28点について、席上に配付しております。

 第6款「環境土木費」について、質問者の発言を願います。

○竹内委員
 それでは、私から環境土木費についての質問をさせていただきます。

 まずは、都心・臨海地下鉄新線推進大会についてと区内の道路安全対策についてお伺いをします。

 まず、地下鉄新線の推進大会についてです。

 本年も11月12日に都心・臨海地下鉄新線推進大会が開催される運びとなりました。初回は晴海トリトンのグランドロビーで開催、昨年は本庁舎8階大会議室での開催、それに続く3回目の大会であると認識をしております。今回は、コロナ禍において様々な配慮もしつつ、晴海の第一生命ホールにて開催できることは、この都心・臨海地下鉄新線の推進に対する本区のお考えと地元町会等を中心にした住民の意識が同じ方向を向いていることを強く感じるところでございます。まずは、このコロナ禍で開催を決断されたことに対しての所感をお聞かせください。

 続いて、区内の道路環境、道路の安全対策についてお伺いします。

 これは勝どきの話になりますが、日々朝のまちを見て回っているんですが、登校で子供たちが学校に向かいます。一部には集団登校で、高学年が班長、副班長を務めて一列になり登校しているところもあるようですが、区内の多くの学校は個別に登校していると思います。

 そんな朝のまちを見ている折に、車両規制の標識が設置されている道路に車やバイクが進入している状況を見かけました。観察していると結構な数が、主に抜け道だと思いますが、そういう状況で通ってきます。また、数年前に設置されたゾーン30という30キロ以下で走りましょうという意味合いの標識もありますが、それがあっても結構なスピードで走っている車も多い。これは危ないと思うところからお伺いをします。

 昨年、中央区議会の第四回定例会で本会派の一般質問において、晴海一丁目と二丁目は広幅員の幹線道路で、道路横断の安全性の確保が課題であること、まちからの安全性の確保について強く要望があり、デッキの設置に関する検討会を設置しているとの御答弁がございました。

 また、晴海三丁目、四丁目、五丁目の開発や、地下鉄新線計画の内容を見据えて、安全、快適に横断できるバリアフリーに配慮した歩行空間の整備を行っていくという御答弁もございました。確かに、晴海はこれからつくるまちでありますから、このようなつくり込みが可能なのだと思います。ですが、歩行空間の安全確保は晴海のことだけではございません。既にあるまちの歩行環境の安全対策を取っていかねばならないと思います。

 まずは、歩行環境の安全に関して、地域ごと、エリアごとの特性もあるかと思いますが、本区の認識している課題がございましたらお示しください。

○三留環境政策課長
 まず初めに、地下鉄の推進大会についてでございます。

 委員御案内のとおり、昨年、一昨年と推進大会を開催させていただきました。今年は、コロナ禍ではございますが、やはり地元の皆様方の熱意、それから地下鉄新線を必ず実現するんだという区の思いも含めまして、推進大会を開催するという形で現在進めさせていただいているところでございます。

 状況的には、現在まだ不安定な状況でございますけれども、たまたま今回は第一生命ホールという会場をお借りすることができまして、参加者の皆様方の確認であるとか、ソーシャルディスタンスであるとか、そういった対応が何とか可能な状況で開催できるのではないのかというような形で今回、開催に踏み切ったわけでございます。

 委員も御案内のとおり、まずは地域の皆様方の気持ちを盛り上げて、それから区内全体に広げていって、今後は他区とも連携をしながら、東京都、国に働きかけていきたいと思っているところでございます。

 それから、続きまして2点目の歩行環境の考え方ということだと思います。

 委員御案内のように、晴海は今現在まちが大きく動いております。こういった中で、平成31年に改定したものだと思いますけれども、直近では「晴海 まちづくりの考え方」、この中で歩行者環境のネットワークといいますが、そういった考え方をまとめさせていただいているところです。

 委員から御指摘のありました勝どきにつきましても、今現在、まちの様相は早いテンポで変わっていると認識してございます。再開発であったり、環状2号線の暫定開通ですけれども、今後、本線開通、それから環状3号線のボトルネックでありました新島橋の架け替えも、ようやく長い時間をかけて、御迷惑をおかけしながらやっと完了したという状況でございます。

 その先の環状3号線、都市計画道路の計画がございますけれども、そういったものも計画されているということで、今後、まだまちの様相も変わってくるのではないのかなと認識しているところでございます。

 とは言いながら、これまで交通の課題であった勝どき駅の通勤ラッシュの混雑、こういったものがようやく一部解消の方向に向けてやっと完了というような状況でございます。

 新線地下鉄の駅舎がどこにできるとか、そういったことはまだ決まってございませんけれども、先ほどの環状3号線等々含めまして、今後、まちが変わっていくということであれば、勝どき、月島、豊海も含めて歩行環境の考え方をまとめていかなければいけないのかなというふうに認識しているところでございます。

 以上でございます。

○望月環境土木部長
 少し補足させていただきます。地下空間といいますか、歩行環境の確保ということでございますけど、月島地域におきましては、有楽町線の月島駅、あるいは大江戸線の勝どき駅という地下の空間がございます。また、地下道もそれなりに延びているという状況がございます。さらに、開発で勝どきの東地区において地下空間の活用として地下道が整備されるというような、歩行環境を補完する形で造られていく、あるいは利用されていく状況になろうかと思っております。先ほどの都市計画道路の環状3号線のお話もございますが、そういったものも見極めながら、地下空間の活用について今後も検討してまいりたいと考えてございます。

 以上です。

○永田副参事(交通安全対策・特命担当)
 2点目の認識している課題、安全な歩行環境についてでございます。

 交通規制の面についてでございます。まず、朝の登校時間、こちらにつきましては、スクールゾーンというものがございます。これは、昭和47年の全国交通安全運動を契機といたしまして全国的に設定がされたものでありまして、小学校等を中心とする半径おおむね500メートル以内の地域を指定いたしまして、その中で交通安全施設の整備、それから交通規制、交通指導取締り、安全広報などを組み合わせて、総合的かつ集中的に実施する地域としてございます。すなわち、その中で標識によって車両が入ることは禁止されているものという、面の中でそういった道路が公安委員会の決定により規制されているというものでございます。

 また、もう一つ、ゾーン30という施策がございます。こちら、生活道路対策でありまして、生活道路における歩行者や自転車の安全な通行を確保するための交通安全対策の1つでありまして、先ほどのスクールゾーンが道路1本についての線の交通規制であるのに対しまして、ゾーン30につきましては面での規制となります。そのエリアで30キロの速度規制を実施するというものでございます。そういった速度規制と他の交通安全対策を組み合わせていることによりまして、ゾーン内における、車の速度を抑制したり、あるいは通り抜けを抑制したりするという施策でありまして、当然、生活道路でありますので、大部分がスクールゾーンと重なる部分もございます。

 そういった中で、規制時間中に車が通ってしまうであるとか、あるいは30キロ規制にもかかわらず、速度が出ているんじゃないかというところにつきましては、確かにそういったところもあると承知しております。子供の安全、あるいは生活道路の安全を守るためにつくられた規制でございますので、まずは規制を守っていただくことが大事かなというところでございます。

 したがいまして、まずは警察に対しまして見守り活動や取締りを要望してまいりたいと思います。その上で、周知が足りないということであれば、各種キャンペーン、それから安全教育、こういったものを通じまして啓発活動を実施してまいります。

 また、区では、学校、PTA、警察と合同による通学路点検を実施しておりますので、こういった場も活用しながら、規制を守っていただくような取組というのを推進してまいりたいと思います。

 以上です。

○竹内委員
 それぞれに御答弁ありがとうございました。

 まず、地下鉄新線推進大会について、これからとにかく地元住人の機運を高めていくことが必要であると。最初に行われたものが晴海トリトンのグランドロビーでした。今回はコロナ禍で事前に参加の申請をしてくださいという形で、密を避けた状態で行っていただくことに対しては本当に感謝をしております。ですが、最初のグランドロビーでの通りがかりの人が何これと注目するという、やっぱり住人だけではなく、地域を利用する方々の目にも届くことというのがさらなるアピールにつながるのかなと考えております。

 今まで地下鉄新線の導入についても調査、検討を行っていただき、ホームページにも独自のルート案というのも掲載しているのを拝見しております。こういう内容は地域住人のみならず、一人でも多くの人に伝わる方法であり、アピールができて機運が高まるのにもつながると考えますが、この点で、もちろん今回はコロナもありますし、今後の場所のスペースの都合もありますし、少々考えられるところはあるかと思いますが、これがかなうかどうか分かりませんが、オープンスペース、天候の心配なども含めて、そういった地域を巻き込んだ開催についての御見解がございましたらお示しください。

 それから、区内の道路環境の部分、ゾーン30ですとかスクールゾーンのお話を今いただきました。先日、交通安全週間がありました。いつもですと各町会の協力があり、日中の見守りというのがあるんですが、それもコロナ禍で今回は自粛をされて、例年よりは静かな期間でした。

 この交通安全週間の取組に通学路対策というのがございまして、交通安全週間中のある日、パトカーと白バイが来て、警官も立って、非常に豪華な見守りをしていただいたというのがあります。子供たちも通りがかりの園児も、パトカーやお巡りさんだと姿を見て喜ぶし、あと、日頃そこを普通に通っている車も何だろうという、警戒といいますか、ちゃんと注意をする、そういうので大変効果の高いものだなと感じました。

 実は、私は9月の連休のときに、区内の全学校周辺の道路環境を見て回ってきたんです。これはスクールゾーンの規制を調べるためでした。学校によって車両の規制があるスクールゾーンを設置しているところもあれば、ただ徐行しましょうというような促しをしているような場所もあるんですけれども、学校、エリアによって、環境は違いますけど、時間帯がまちまちであったり、そういう違いが見られることがありました。

 先ほど永田副参事からお話がありましたように、スクールゾーン、私も調べてみました。設置されてから50年ほどたっております。ですが、恐らく50年ほど前というのは、本区の人口は11万人ほど、世帯数も5万世帯を切り、人口が減少に向かっているときでした。学校までの道のりは民家が多くて、地域の見守りの目も多い時代でした。それから50年が過ぎた今というのは、地下鉄が開通して高層マンションが建ち並び、共働きの世帯が多く、朝から保育園に見送りをする親子もよく見かけます。

 私はそういう中で、車両の規制を守れない車が通っていく様子を見て、登校見守りが必要であると思い、朝のまちに出るというきっかけになりました。2年ほど前には、晴海の交差点で当時の小学校の児童が事故に遭ったのも記憶に新しいところですし、最近、区境で幼いお子さんが救急搬送されて重体であるという報道もありました。一昔前は地図を片手に道を見て、標識を見て進む時代でしたけれども、今はカーナビが大体どの車にもついています。次を右に曲がるとか左に曲がるとか、音声を聞いて運転する時代になったために、恐らく現地の標識まで認識が至らないという今の時代ならではの課題もあるのかなと思います。

 そこで、例えばもう少し視覚的な効果を使って、せめて減速を促すとか、そういうようなことも考えられるかと思いますが、こちらの御見解もお聞かせください。

○三留環境政策課長
 私からは地下鉄の推進大会についてでございます。

 委員からも御案内いただきましたように、今回はコロナ禍においての開催ということでこのような対応を取らせていただいております。私どももトリトンスクエアのロビーで第1回目を開かせていただいたときに、やはり多くの通行中の方に足を止めて聞き入っていただいたということを覚えております。

 この推進大会につきましては、都心・臨海地下鉄新線推進協議会というものを持っておりまして、その幹事会の中でいろいろな取決めをさせていただいております。その幹事会の中でも、やはり地元の限られた人間だけではなくて、大勢の方にこのことを知っていただくべきだという強いお声もいただいているところでございますので、今後の大会につきましては、そういった工夫も考えながら企画をしていければと思っているところでございます。

 以上でございます。

○落合道路課長
 視覚的な減速の促進といったところでございます。

 道路の中で、区道はほとんどが生活道路となっているところでございますが、そういった道路で規制標識がある中でもスピードが出てしまうといった事象が見受けられる状況でございます。

 そういった中で、先ほど永田副参事のほうからもお話しさせていただきましたが、PTAの方とか交通管理者などと一緒に年に1回、通学路などの周辺の地域を回って安全対策を取れる場所がないかといったところで取り組んでいるところです。

 そういった意味で、例えば交差点付近などにおいては、白線などを用いまして狭窄といったものを設置したり、また交差点の真ん中の部分と手前の部分などの色を変えたりするなど、視覚的なもので運転者に促していると。また、そういった色を変えているところでは、摩擦抵抗のちょっと強いものを使いまして、ブレーキの利きをよくしたりとか、そういった対策を取りながら減速を促している状況でございます。

 今後も交通管理者、また関係機関とともに、一緒になって安全対策に努めてまいりたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○竹内委員
 それぞれありがとうございます。地下鉄の推進大会については、場所の確保というのは非常に大変なこともあるかと思いますが、そのアピールという部分では、改めて、このまま続けていきたい、機運を高めていきたいというところで、引き続き東京都や国にも訴えていかなきゃいけないものがあると思います。お取組を引き続きお願いいたします。

 区内の道路の安全対策という点で、スクールゾーンという限られた場についての課題をお伺いしたわけですけれども、もちろん今回の交通安全でも、そういう取締り、取締りといいますか見守りということで、道路管理者にも立ち会っていただいているという現状もあります。自転車でもいろいろマナーのことは言われます。でも、車というのはやはり大きなもので、何か接触があれば事故が大きくなるという点では、今お伺いしてブレーキが利きやすいように塗装を変えているとか、様々な視覚的な対応をしてお取組をいただいていたり、地域のPTAとも協力し合っているというお答えをいただきました。改めて、またそういう部分で、その視点を持って地域の課題、改善点等を見つけてお取組をいただけたらと思います。

 また、スクールゾーンに関しては、子供の安全の側面からも、教育の分野で御見解を伺わせていただきたいと思います。さらに、議論、検討を重ねさせていただきたいと思います。

 それでは、次は環境対策についてお伺いをさせてください。

 本区では、檜原村と森林保全に関する協定を結び、平成18年には数馬地区、平成24年には南郷地区、そして平成30年には矢沢地区において、植樹や間伐などを行っていることと思います。また、平成25年6月に開設した環境情報センターにおいては、間伐材を使ったワークショップを開催したり、私たちを取り巻く環境に関連した講座を開催するなど、環境の保全に取り組んでいらっしゃることを認識しております。

 まずは、中央区の森をはじめとする様々な環境対策について、これまでの取組状況や認識している課題がございましたらお示しください。

○武藤環境推進課長
 本区で行っています環境対策についてということでございます。

 今、中央区の森のお話がございましたけれども、特に温室効果ガスの排出削減というところで、CO2削減についての取組といたしまして、中央区の森でまず森林保全のほうに取り組ませていただいているところでございます。

 それ以外にも省エネ効果の高い機器等の導入に当たりまして、環境性能が高いものというのは金額が高い部分もありますので、そういう導入を図る上での助成をしたりですとか、あと開発に当たっての環境計画について反映させていただいたりですとか、区で取り組めるものについて行っているところでございます。

 ただ、やはり地球温暖化対策といいますとどうしても地球規模ということで世界規模的な話になってきますので、区でできる取組について取り組ませていただいて、できるものからやっていくこと、また区民の方に対してどういう取組ができるのかということを周知、啓発させていただいているところになります。

 以上です。

○竹内委員
 ありがとうございます。様々な機会の中で環境保全、CO2削減へのお取組をされているということを受け止めました。

 そして、先日、中央区議会第三回定例会の本会派の一般質問において、令和3年度は税のより効果的な活用に向けて、複数の区の連携による広域的な森林整備などについて、本区を中心に合同の調査研究を行う予定であるといった内容の御答弁をいただいていたかと思います。本区のみでなく他区も含めた合同調査研究というのは大切な視点ではないかと感じておりますが、具体的にどのようなことを進めていく御予定かお示しください。

○武藤環境推進課長
 他区も含めた合同研究についてでございます。こちらについては、特別区長会が設置しております研究機関の特別区長会調査研究機構というものがあるんですけれども、そちらが各区に対して研究テーマを募集しまして、そのテーマに基づいて複数の区が合同で研究をするといったようなものになります。

 本区では、森林環境譲与税の有効活用をテーマとして提案のほうをさせていただきまして、このほど採用されたといったところになります。

 今後、森林整備や木材活用の促進など、税の創設の趣旨を踏まえまして、他区と連携した広域的な取組について一緒に研究していければというふうに考えているところになります。まだ研究に参加する区というのは決まっていないんですけれども、都心区を中心に幾つか問合せをいただいているといったところになります。

 研究期間につきましては、令和3年度の1年間ということになりますけれども、研究内容が事業化できるようにということで具体的な取組を今後進めていきたいというふうに考えています。

 以上です。

○竹内委員
 御答弁ありがとうございます。まず、森林環境譲与税の活用の一環として研究、調査を行っていく、また、なおかつ、都心区においての連携ということ、承知いたしました。中央区は中央区の森という森林環境の保全に関する協定を平成18年、もう10年以上前から結び、保全に取り組んでいる。また、たしか私の息子が小学生の頃なので六、七年前、恐らく環境情報センター設立当初の頃だと思います。間伐材を使ったワークショップがありまして、そこで鉛筆立てと貯金箱を作ったのを覚えています。そのときは、子供が楽しめる場所として行っていただけなんですけれども、こういうことで調べていきますと、間伐材を利用して、その活用方法についても今までも多くのお取組をなさってきたんだなと。

 先日も久しぶりに環境情報センターを訪ねましたら、間伐材を使ったアイテム、グッズがかなり増えておりまして、そういう部分でも、他区よりも先進的にいろいろなお取組をなさっているのだなと感じております。

 区内の公園には、間伐材で作ったベンチが置いてあり、小学校の図書館、豊海小学校の図書館はこの間伐材で本棚を作ったということもございます。間伐材を有効活用するノウハウも本区は持っておりますので、他区とのプロジェクト、他区との取組を参考に、お互いに意見を出し合って新たなプロジェクトがかなう可能性もあるのかなと思います。引き続き、環境対策へのお取組をお願いいたします。

 以上で終わります。

○塚田委員長
 次の質問者の発言を願います。

○高橋(元)委員
 私からは、まずは自然エネルギーの活用、普及という点でお伺いをさせていただきたいと思います。

 令和元年度におきましては、温暖化対策の推進として自然エネルギー及び省エネルギー機器等導入費助成で2,000万7,962円、そして低公害車の普及・啓発としては251万8,401円というような予算を使っております。

 やはり本区の特徴としては、水素ステーションを造ったりとか、やはり国、そして東京都の方針によるところはございますが、BRTを運行させてクリーンな都市であるというイメージをつけていく、そして、来年開催されるか分かりませんが、オリンピックを迎えるに当たって、そのような環境面でも優れた都市であるというところをアピールしているという点は非常に重要であるかと思っています。

 国につきましては、国は水素・燃料電池戦略ロードマップというものを掲げております。これはあくまで燃料電池自動車の普及目標、規制緩和やコスト削減に関して定めた目標ではございますが、本区において水素エネルギー、そして燃料電池も含めて、自然エネルギーの活用、普及という点では都市整備の中でも基盤になってくるかと思います。今後のまちづくりにおいて、このような自然エネルギーの活用、普及についてどのような、ロードマップというよりも、今後の見通しを立てているかという点についてお伺いをさせてください。

○望月環境土木部長
 自然エネルギーの活用と申しますと、中央区において自然があまりない状況がまずありますので、なかなか難しい課題の1つであるというふうに考えています。

 例えば自然エネルギーですと太陽光、それとか風車のようなもので洋上風力発電等も最近あります。いろんな自然エネルギーの活用がございますが、まず自然エネルギーの太陽光というのが、本区ではビルの影になってしまって、いい条件でなかなか設置ができないという都心区ならではの要素もございます。そういった自然エネルギーの活用がまだまだ進んでいない状況もございます。

 ただ、そういった中でも、例えば先ほどの導入費の助成の中では、給湯の装置であったり、あるいは太陽光パネルも含めてですが、自然エネルギーの活用のための導入の助成、それだけではないですが、導入費の助成をしていると。

 また、低公害車の普及ということでいけば、区役所の前にもございますが、電気スタンドをこれまで設置して、そういったところで活用していただいていますが、本区だけで取り組める自然エネルギーというのは難しい部分がございます。そうした中で、先ほどの、例えば中央区の森というような発想も生まれてきたところでございまして、要は境界といいますか、区を越えた、あるいはそういった部分での連携なりの中で、中央区ができることをそちらのところでやっていく、森林保全も一緒にやっていくというような活動が中央区の独自の取組としては、特色ある取組としてあるというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。なかなか答えにくい質問だったかと思いますが、確かに中央区につきましては、そういった自然エネルギーの活用、そもそも太陽光も含めて、どのようにエネルギー自体を生み出していけるかという点もやはり課題である、そして難しい点であると思っています。

 中央区の森も含めて他区、そして近隣都市の連携を含めて環境政策に取り組んでいくというような方針であるかと思いますが、今後も燃料電池車の活用、そして水素ステーションができる都市であるからには、晴海地区に、HARUMI FLAGにおいて水素エネルギーを活用していく、もしくはほっとプラザはるみにおいて焼却に関わるエネルギー、火力のエネルギーを使って、光が都市をつくっているというような特徴もございます。

 今後のまち整備においても、そのように環境に優しく、そしてできる限り、都市の中で自然環境を活用するのは難しいかもしれませんが、工夫をもって都市整備づくりに生かしていただきたいと思っています。

 もう1点だけお伺いをさせていただきます。ポイ捨てと歩きたばこについてなんですけれども、これも以前に私からも質問させていただきましたが、ほかの都市に比べたら少ないほうかもしれませんが、やはり町なかにたばこの吸い殻が落ちていたりすることがございます。

 本区におかれましても、条例を制定してパトロールをして、そしてまちでは清掃員の方が定期的に作業して清掃してくれているという状況は理解させていただいておりますが、やはり抑止力という点では過料の徴収というところも少し念頭に置いてはいかがかと思っております。最近では台東区で新たにポイ捨て、そして歩きたばこにおいては、新たに過料の徴収を検討するという条例の制定が今まさに審議がされているところでございます。

 ただ、これはやはりほかの区との状況の違い、ほかの区は分かりませんが、どれだけひどい状況なのかというところにもよるとは思いますが、パトロールをしている中で、中央区においてはこのようなポイ捨て、歩きたばこの現状をどのように認識されているのか。その上で、例えば今後、過料の徴収等、新たな抑止力の行使について検討されているかという点についてお伺いをさせてください。

○武藤環境推進課長
 吸い殻のポイ捨てとあと過料についてでございます。

 吸い殻のポイ捨てにつきましては、やはり多いというふうな状況で、特に最近ひどいのが私道を含む私有地でのポイ捨てが非常に増えているといったような状況でございます。

 過料につきましては、本区での路上喫煙自体の多くが駐車場ですとか私道、または店の軒先のようなところなど、私有地に関した場所で生じているというものがほとんどになります。

 私有地での喫煙に過料を科すというのは難しい面がございまして、過料を導入しても、効果としてはなかなか限定的になってしまうのではないかというふうに考えているところでございます。

 過料を実際科しているほかの自治体にも聞いているところなんですけれども、特に改正健康増進法が施行された後、私有地のほうに入っていっての喫煙というのがやはり増えているという状況もありまして、過料を取るのが難しくなってきているというお話も聞いているところでございます。

 本区では、新しくつくった条例のほうで、私有地の喫煙であっても、公道で受動喫煙が生じているときには、これを防止するための規制ですとか灰皿の撤去について、パトロールですとか、場合によっては職員が直接出向いて注意喚起、行政指導を行っているところでございます。

 やはりこうした喫煙ルールをきちっと守っていただくこと、あと今進めています指定喫煙場所を増やしていくこと、こういったことが最終的には防止につながっていくというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○高橋(元)委員
 詳しく御答弁ありがとうございました。極端な話、私有地のほうに逃げてしまっているというような状況もあるかと思います。そうなると、やはり区としてはどうしようもない。そして、やれることとしては、もちろん受動喫煙防止という観点もございますが、やはり普及啓発とそしてマナーの問題、モラルの問題であるかと思いますので、区民の皆様に対しても、やはり積極的に広報活動、そしてパトロールを通じて、きちんとマナーを守ってもらえるような喫煙者の方々へのルール周知を徹底していただきますようお願いを申し上げます。

 私からの質問は以上です。

○塚田委員長
 次の質問者の発言を願います。

○小坂委員
 では、お願いします。まず、区道の有効活用とバリアフリーに関して質問させてください。

 前からも道路の占用許可制というもので、お金を払えば区道を使えるというふうなものですけれども、コロナ禍で商店街振興の考え方もあって、国と、そして区のほうも道路占用許可の緩和を行っているというところですけれども、その制度は始まってから何件ぐらい利用があったか教えてください。

 また、その申込み、申請に当たっては、商店街など団体が申し込むことになりますけれども、民主的な運営をしている商店街だけれども、定款まで確認することに、なにか意図などあるのか教えてください。

 また、前からも言っていますけれども、区道で、歩道から車道へのところで2センチの段差があるわけなんですけれども、それをモルタルで埋めて段差をゼロにする場合の手続を教えてください。

○落合道路課長
 道路占用についての緊急措置の規制緩和についてでございます。

 今のところ、何件許可を行ったかといったところでございますが、お問合せに関しては大体20件ぐらいいただいたところではございますが、今のところ、最終的に許可として行われた件数はゼロ件といった状況でございます。

 また、商店街等の定款を確認しているかといったところでございますが、商工観光の部署とも連携しながら行っておりますので、そこまで定款を見て許可をするとか、そういったところでは行っておりません。

 次に、バリアフリーについてでございます。歩車道の境界の2センチの段差のところをモルタルで詰めるといったところでございますが、こちらの2センチというのは視覚障害者の方等に分かりやすくするためのサインといったところになっておりますので、そこを埋めるといったことは、現在のところ許可するといった状況ではない状況でございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 分かりました。定款まで見ながら許可していくというふうにそちらの手続がなっていたので、すごく厳格な手続なんだなというふうに感じたので確認させていただきました。

 それと、道路の2センチのバリアフリーのところ、また一緒に考えていければと思います。

 次に進ませていただきますが、風害です。風害に関して、何か実害が起こっているのかどうか、その辺りの区の体感を教えてください。

 2点目が公園の面積なんですけれども、平成20年では1人当たり5.34平方メートルが、平成30年は1人当たり3.82平方メートルというふうに、1人当たりの公園の面積が減ってきております。公園は平成30年度で大体60ヘクタール区にはあるわけですけれども、1人当たりの公園面積は、国は大体どれぐらい整備するよう言っているものなのか教えてください。

 3点目が環境アセスメントのことに関してなんですけれども、CO2の排出量というのも環境アセスメントで評価項目に入れることができるのかどうか教えてください。

○三留環境政策課長
 私からは、1点目の風害に関する実害ということでございます。

 まちづくりの中で風害に対するアセス等々で対応は取られていると。とは言いながら、整備初期に関しましては、なかなか風害対策で樹木等々の成長が追いついていないということ等もございまして、やはり風の強いところもあるというところは認識してございます。

 実害ということで、何かこういった実害がありますという御報告はできないのですけれども、この部分に関しては、こちら側の風のときにかなりの強い風が吹くといったお声等々はいただいているところでございます。

 それから、環境アセスについてでございます。CO2削減の項目をその中に入れるのか入れないのかというところの御質問だと思いますけれども、環境アセスの項目等々の事業者と協議する内容、それから入れる、入れないに関しましては、東京都が調整を図ってございますので、こちらのほうで入れられる、入れられないを御回答することができません。

 以上でございます。

○池田水とみどりの課長
 公園面積についてでございます。4月1日現在で中央区の場合、1人当たり3.67平米となってございます。中央区も含めて市街地においては、国または区の条例においても1人当たり5平米以上が望ましいという位置づけになっております。また、全国レベルになりますと、こちらについては10平方メートル以上というのが望ましいという位置づけになってございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 風害の実害というところ、私もびっくりしたのが、昨年度の晴海地区の第3地区H街区ですかね、そこで環境アセスメントの建設前で晴海通り上でランク4が出ているということで、具体的には環境アセスメントの前の段階からランク4という許容範囲外の風害が出ているということもあるし、また実際、自分が医師として風害で転んだという子供も診療したこともありますので、今後ぜひとももう一度、風害に関して全区的な調査をしていただければということ、これは要望させていただきます。

 環境アセスメントの項目に関しては、東京都のほうは入れることができるということで、東京都環境影響評価技術指針を出されております。この中央区においても、例えば資料186で中央区の平均気温の推移を30年間で見ると、平成3年度では16度だったのが、平成30年度で17.5度、区でも1度上がっていると。これは大変な話でありますので、もちろんこれは本区だけで頑張ってもどうかなという話ではあるものの、都は入れることができるというふうに制度上なっているわけだから、区の中でCO2をたくさん出してしまうというふうな建て方というのもなされている以上は、区としても環境アセスメントの項目に入れてくださいというお願いぐらいはできると思いますので、その辺り要望させていただきます。

 公園面積のほうは理解いたしましたが、大体1人当たりの公園面積で10平方メートル、せいぜい5平方メートル、それに至ってないという状況ですので、この辺りはまた御努力をよろしくお願いします。

 次に移りますけれども、環境情報センターというのが前委員もおっしゃったように、大変有意義な施設であります。ただ銀座の一等地にあるものですが、賃料はどれぐらいなのか教えてください。

 2つ目が、勝鬨橋があります。これも都の管轄ではありますけれども、7月辺りの環境建設委員会で吉田副区長が、なかなかペンキも剥げてきてさびが出てきているという状況において、都に物を申してくださるというふうなことをおっしゃっていましたが、勝鬨橋のペンキ塗りなり長寿命化の考え方の方向性、都はどうなっているのかどうか、分かる範囲で教えていただければと思います。

 3点目が、これも都と絡んできますけれども、区が言っているKK線の緑化とつながるので御質問させていただきますけれども、KK線を緑化するためには別線ルートが必要になってくるというふうに思います。その別線ルートの都市計画決定はいつぐらいになされるのか。それも前から聞いていることですけれども、何か分かれば教えていただきたいと思います。

○武藤環境推進課長
 環境情報センターの賃料についてでございます。地域の貢献施設として造ったものになりますので、賃料というものはお支払いしてないところになります。

 以上です。

○落合道路課長
 勝鬨橋の長寿命化についてでございます。

 勝鬨橋については、塗装が剥げてきているといったことがありまして、東京都のほうに塗装の時期等の確認を行ったところでございます。今のところ近い年数で行うといった計画がないといったところでございましたが、橋梁においては東京都においても長寿命化計画を立てた中で、定期的に健全度をはかっていくといったことで塗装を行っているといった状況と聞いております。

 また、区においても、塗装などにつきましては大体10年から15年程度、健全度の状態にもよりますが、そういった周期の中で塗装を行っているといった状況でございます。

 以上でございます。

○水野都市計画事業担当課長
 KK線の別線の都市計画についてでございます。

 本年3月に開催されました首都高都心環状線の交通機能確保に関する検討会にて別線を整備することを具体化していくという方向性が出ております。その後の都市計画手続のスケジュールについてはまだ未定ということでございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 なかなか都市と道がばらばらなので質問しづらいところでありますが、答えていただきありがとうございます。

 環境情報センターの賃料がかかっていないということで安心しました。有効に活用していっていただければと思います。

 今企業のほうは、オフィスを都心から外に出していくというふうに考えておりますので、これも家賃だったら、財源縮減のために移転させる必要もあるかという趣旨で質問させていただきました。

 勝鬨橋のほうも、区民の皆様に大変御迷惑をかけながらの工事を1回して、きれいになったかと思えば照明だけだったので、同時に塗装もしたらどうかというふうな考えで質問させていただきましたが、ぜひとも長寿命化の考え方で、勝鬨橋は区の大切な財産ですから、その方向で早めに塗装してくださいと、これからも言い続けていただければと考えます。

 また別線ルートに関しましては、両方にまたがる部門ではあるものの、すごく夢のある計画であるKK線のグリーン化、山本区長がやっていこうというふうにリーダーシップを取ってくださった大切な計画でありますので、ぜひとも実現に向けて、その前には、大前提としてKK線に流れてくる車両をどこかに持っていかなくてはいけないということで質問させていただきました。

 次に、街路樹の話なんですけれども、資料204で基準にて不適となった樹木の撤去や街路樹診断により不健全となった樹木の撤去ということで、令和元年度は69本の伐採本数があるわけですけれども、このような街路樹は伐採に当たっては、地域の方々と話合いながら伐採する必要があるんじゃないかなと思うんですけれども、地域への伐採に当たっての手順というもの、考え方を教えてください。

 粗大ごみに関して、粗大ごみのリサイクルの考え方、もうちょっとやっていってもいいんじゃないかというふうに、これは他委員も問題意識を持たれているところでありますけれども、粗大ごみのような大きなもののリサイクルの考え方、何かあれば教えてください。

○池田水とみどりの課長
 街路樹の伐採本数についてでございます。

 まずは、街路樹診断による不健全樹木の伐採についてですが、こちらは街路樹診断を行った上でA判定、B1、B2、C判定ということで、特にC判定となったものについては撤去させていただいてございます。これは完全に枯れてしまっているだとか、または害虫により幹が空洞化してしまっているとか、そういった倒木の危険性があるものについては撤去させていただいております。

 令和元年度におきましては、診断結果で撤去したものは5本でございます。それと、あとは再開発事業で主な樹種の変更等が行われているんですけれども、再開発事業におきましては、地域の計画の下で実施されているものと認識しておりまして、そういった意味では、地域の方との話合いの下で樹木を含めた全体のまちづくりの計画がなされているというふうに認識しております。

 その他、街路樹が撤去または移植等される場合においては、区のほうの考え方といたしましても、やはり街路樹、生き物ですので、我々としては大切に育ててきているセクションでもございます。ですので、むやみに撤去等されないための指導は行ってございます。また、できる限り生かせるものは生かしてほしいと、移植できるものは移植してほしいと、それぞれの事業者等にもお願いさせて指導させてもらっている状況でございます。

 また、地域との話合いというところでございますと、特に大径木などになりますと、なかなか地域に根づいている樹木もございます。そういったものについても、やはり地域との話合いの上で、理解を得た上でないと動かせないというふうに認識はしております。

 ですから、今後も引き続き、そういった、確かにまちが更新される、土地が更新される場合は、ほかの建築工事や、また交通上、どうしても今ある樹木が不適格であるとか、そういった場合にも、街路樹診断をした上で移植ができるのかどうかも判断した上で、樹木に関しては撤去または移設等させてもらうようにしております。

 今後も引き続き、地域の意見、もちろん大切だというふうに認識しておりますので、今後も生かせる樹木については生かしながら、適正な管理をしていきたいと思っております。

 以上でございます。

○石井中央清掃事務所長
 粗大ごみのリサイクルについてでございますが、現在、粗大ごみにつきましては、月島にございます粗大ごみの中継場でDVDプレーヤー、また炊飯器等をピックアップいたしまして資源化をしております。

 また、残りの粗大ごみにつきましては、中央防波堤の粗大ごみ破砕処理施設というところが清掃一組のものでございまして、そちらで鉄の回収も行っております。また、可燃の燃える部分につきましては、再度といいますか、清掃工場のほうに持ってまいりまして、そこでサーマルリサイクルという形で行っております。

 ただ、委員おっしゃられているのは、PRといいますか、全体的なそういった資源としてのものと思いますので、今後そういったものにつきましては検討していく必要があるかなと考えております。

 以上でございます。

○小坂委員
 以上で終わります。

○塚田委員長
 次の質問者の発言を願います。

○中島委員
 環境土木費について質問させていただきます。

 最初は、中央区の緑化ということでお話をさせていただきたいと思います。

 平成29年度の緑被率が10.7%。今までずっと最下位だった緑被率が21位に上がったということで大変おめでたいなと思っておりますが、平成16年度の9.1%から1.6%上がるのに13年かかっております。平成30年度に12%との目標を立てておりますが、あと少し、あとこの差が1.3%クリアするには、もうちょっと10年ぐらいで12%に達成するという、あと少し頑張っていただきたいと思いますが、それについてまず現状、中央区の緑化の現状と、将来に向けての展望、さらに数値的な目標をどういうふうに捉えているかお聞かせいただきたいと思います。

○池田水とみどりの課長
 今現在、まず23区においての緑被率なんですけれども、現在、中央区は10.7%でございまして、墨田区等が緑の実態調査を行った結果、現在20位というふうになっております。他区の緑被率が下がってしまったというところでございます。

 現在の緑化に対する状況なんですけれども、公園等の拡大による緑化の推進というのがなかなか難しいところではございますが、現在特に進めております朝潮運河におけます護岸整備、東京都が行いました護岸整備の後、その上部を公園として整備し、緑化の確保に努めているところがメインでございます。

 10年後の緑被の目標としている13%に対して、今現在計画しております朝潮運河の公園整備や緑道の新設、東京都で行っております晴海ふ頭公園や晴海緑道公園、また選手村の開発に伴いまして創設させる緑化なども視野に入れますと、大体10年後には12%は超えるかなというふうに試算しております。

 ただ、残りの1%を今後どうやって上げていくかというところについては、現在、様々な委員会等を通しまして検討しているところでございます。

 以上でございます。

○中島委員
 どうもありがとうございます。公園の役割として平成30年の区政世論調査もめくってみました。その中で、公園としての役割は、「のんびり休息できる場所」というのが61%。築地川公園の新しくなった感じはこれに合致しているんだと。明るくなって、芝生があって、ベンチがあって、結構あそこでくつろいでいる方がいらっしゃるという。

 それと、2番目には「自然とのふれあいの場」ということで49.9%、ほとんど5割の方が公園はやはり自然との触れ合いの場だというふうに捉えております。

 3番目に「子どもの遊び場」として43.8%。これも明るくなったおかげで芝生ができた、野原があるおかげで子供が安全に遊べるというふうに捉えているんですが、まず自然と触れ合える場所ということで、最近、公園で虫が出るとすぐ電話をいただいて、殺虫剤をまいてくれという話になるんですね。

 虫も自然の一種だと私は思っているんですが、それとともに、最近、ドングリがあまり取れなくなって、これ、しようがない面はあるんですけれども、どうしても公園を改修したりすると、植え替えたりとか、木を切ったりとかしますけれども、そうすると、どうしてもその年、その翌年ぐらいまでは枝が一生懸命回復するためにドングリができなくなるんですが、もう少しドングリのことも考えていただきたいなと。

 一番思うのは、夏場に、台風が来るから木が倒れるので剪定をするんですね。そのせいで秋にドングリの実をつけないという。そうすると、子供たちが、せっかく遊び場としているのに、ドングリを拾えなくなる。この二、三日、あかつき公園とか築地川公園とかぐるぐる回ったんですが、例年よりも随分ドングリが少ないなと思っております。

 中央区には、ドングリというのは22種類あるうちの7種類が取れるというふうに言われているんですね。3分の1、大変多くドングリが取れるんですけれども、なかなかその7つを見つけられない。公園の管理という上では、もう少し時期を見ながら剪定をしていただければ。台風の問題はあるので、一概にどうのとはまた言えないんですけれども、ぜひ管理に関しては植物のことも考えていただきたいと思いますが、その辺はいかがでしょうか。

○池田水とみどりの課長
 今委員から様々な御指摘をいただいた中で、まず1つ、自然との部分ということで虫が湧くということですが、やはり夏の時期などは蚊が発生したりすると、区のほうにも害虫駆除として、虫が発生しているので何とかしてほしいというようなお問合せを多くいただいております。

 直接、噴霧による蚊の駆除等を今現在控えておりまして、蚊の発生源である水たまり等に薬剤を投入しまして、もともとの発生を抑えるような取組も行ってございます。

 また、どうしても毛虫などについては葉についていますので、これは殺虫剤をまくんですが、今委員からもお話があった自然とのということで、かんきつ系のミカンの木とかアゲハチョウの幼虫とかもついている場合がございますので、そういうところは控えながら丁寧な対応をさせていただいているところでございます。

 また、ドングリなんですけれども、委員御指摘の7種類、栗の木がなくなってしまって7種類になってしまっているんですが、やはり夏季剪定等において、昨年の倒木等の実績等も踏まえまして、場所によっては強剪定を、風通しのいいところでは強剪定が入ってしまったりしているところもございます。ドングリ等、実のなる木についても、今年は大分、実がつくのが遅れているということは伺っております。

 昨年造りました築地川公園の樹木につきましても、やはり新しく植えたものについては、実がなるまでに3年、4年はかかってしまうというところで、残念ながら築地川公園の一部では今年は実がなってないという状況でございます。

 区のほうといたしましても、こういった実のなる木やドングリ等、子供たちが学習教材としても使えるような、遊びとしても使えるような、こういった樹木についても、今後とも適正に管理しながら充実させていきたいなというふうには考えております。

 以上でございます。

○中島委員
 どうもありがとうございます。すごく御配慮いただいてありがとうございます。

 先ほど言った「自然とのふれあいの場」と答えた49.9%、半分の方、一番触れ合えるというのが菜園だと思うんですね。菜園、野菜を作ったりという。高齢者の方というのは、やはり自分の働ける能力の中で労働していくわけですから、そういう意味では菜園というのは一番いいのかなと思うんですが、なかなかそう言いつつも、公園の中に菜園を造っていいのかという問題もあって。ただ、これからの時代として、私も今までいろんなボランティアをやってきて、やっぱり物を作り上げる、作ったものを食べるというのはすごく感動的な思いをするんですね。

 そういう意味では、中央区だからこそ、こういった自然に触れることができないからこそ、行政としてそういったものを提供する必要もあるのではないかというふうに思っているんですが、その辺のお考えはいかがでしょうか。

○池田水とみどりの課長
 野菜等のいわゆる生産緑地等についてでございます。

 中央区もこれまでの取組の中で、例えば月島第一児童公園の脇などではプールの跡地を活用して菜園等を造ったりしているところもございます。また、晴海の第三公園の中では田んぼを造って、地域の方とともに連携を図りながら育てて、出来上がった米を昨年はこども園のほうにお配りさせていただいたりして取組を行っております。

 一方、お年寄りの活躍の場という面でいいますと、生産緑地の場合、生産緑地法という法律がございますが、そういった中での取組となると、ある程度一定の土地を確保しなければならないというところもございまして、本区においては、なかなか公園の中で200平米、300平米といった土地を確保するのが難しいのかなというふうに考えております。

 また、菜園等については、今、緑化助成の中で、屋上緑化の中で菜園についても助成をするようになっておりますので、そういった部分も活用しながら緑化に努めていきたいと、また皆さんの活躍の場を増やしていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○中島委員
 どうもありがとうございます。菜園は何も四角くなきゃいけないということはなくて、これも公言していいのかどうかというのはあるんですけれども、BRTの操車場ができているところ、ずっと土が盛ってありますよね。あそこに冬瓜の種をぼんと投げておいたら、翌年、冬瓜がなってたという。簡単なものは本当に簡単に実がなる。手入れをすればたくさんのものがなるというだけの話で、割と守られた場所よりも、荒れ地のほうが一生懸命育つので健康な野菜ができるかもしれない。ちゃんと四角いものにこだわる必要はないかなというふうに思っているんです。

 これからの時代、やはりいろんな場所、先ほども川の護岸もこれからは緑化しなきゃいけないというお話がありましたので、そういうところも利用して、ぜひ、区のお金でどうにかするんじゃなくて、高齢者にそういった管理をお願いしながら緑化を進めていくということも1つの手段ではないかなと思いますので、ぜひお願いしたいなと思います。

 先ほどいろいろお話が出た中央区の森に関してですが、これはやはり都心部においての緑化の限界がもうそろそろ来ているのかなというふうに思っているんですね。先ほどから土地がないので、屋上緑化。屋上緑化の場合は、構造的なもの、重量が耐えるものを造らなきゃいけないとか、壁面緑化の場合はどうしなきゃいけないといろいろ条件が必要になってくると、そんなにどんどん広げていけない。都心部においての緑化というのは制限があるというふうに思っているんですね。

 そんな中に出てきたのが中央区の森の取組だというふうに思っているんですが、そこで、私たちと触れ合うために中央区の森ツアーを行っていると思うんですが、それの現状と、そこで行っているイベント、さらにはツアーの成果、もう一つ最後には、中央区の森として先ほどCO2の削減というふうに言いましたけれども、具体的にどのぐらい削減されているのか、概算でもいいですから分かるようでしたら教えてください。

○武藤環境推進課長
 中央区の森についてでございます。体験ツアーにつきましては年3回開催しておりまして、うち2回は春秋で一般の方を対象に、夏については親子ツアーということで開催をさせていただいているところでございます。

 ただ、ここ何回かは台風ですとか、そういった影響もあって中止になってしまっておりますが、開催する際には、募集定員いっぱいぐらいにはなっているといったところで好評をいただいているところになります。

 あと、中央区の森をやっていての二酸化炭素の削減についてなんですけれども、令和元年度ですと166トンということで、世帯数で言いますと57世帯分ぐらいというふうなところになります。なので、削減できる量というのはそんなに大きくない部分ではありますけれども、森林整備、森林環境譲与税も含めましてかなり重要性が高まっているところでもありますので、引き続き拡大も含めて続けていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○中島委員
 イベントとして炭焼きをやっていると思うんですけれども、炭焼きをやっている材料というのはどういった材料で炭焼きをやられているのか教えてください。

○武藤環境推進課長
 イベントの中身についてでございます。基本的には間伐材を使っての炭焼きをやらせていただいているところでございます。

 ツアーの中では、炭焼きのほかに間伐体験ですとか植樹、また丸太切り体験とか、そういうものも含めてやらせていただいているところになります。

 以上です。

○中島委員
 何が言いたいかというと、炭焼きをやっている内容は、たしかナラとかイヌブナだったと思うんです。そうじゃないと炭にならないんです。間伐の杉を切ったものを焼いても炭にならない。ならないというか、燃えかすしか残ってこないという。一般的に植樹を檜原村でやっているのは、杉を落として常緑の広葉樹とか落葉樹の広葉樹を植えているんですね。私が言いたいのは、そのイベントをやるために植えるべき木を切ってないですかという話なんです。炭焼きをするためにナラとかイヌブナを切ってないですかという話、そこまでは確認はしてないのかもしれないですけれども、そうすると本末転倒だろうという気もしているんですね。ぜひその辺までチェックをしていただきたいと。

 自慢じゃないですけれども、私、中央区の森のツアーに7回ほど行きましたので、その現場を見ているつもりでおりますので、ぜひその辺も確認した上で進めていっていただきたいなと思っております。

 それで、先ほど間伐材の利用についてもちょこっと話が出ましたけれども、ベンチについて前は値段が高いというクレームを言いましたけれども、ベンチもそろそろ板の部分が腐り始めていますね。さらに、2016年のオリンピックの誘致のときに使ったプランター、あれは随分朽ちていますね。そろそろそういったものも新しく交換して間伐材を使ってもらうようなことは考えていないんでしょうか。活用部分としてそういったものを考えているかどうかをお聞かせいただきたいと思います。

○池田水とみどりの課長
 まず、間伐材の再利用ということで、現在ベンチ、またオリンピックの誘致の際のプランター等で使っているものもございます。例えば昨年度、一昨年度ですと、浜町公園のベンチなどを間伐材を新しく入れ替えて再利用、作り直させていただいているような状況です。ベンチが大分老朽化していることは認識しておりまして、日々の点検の中でささくれ等が起きてないか等の点検をさせてもらっている中、現在、間伐材がなかなか出てこないところもございまして、本年度については交換の予定はございません。ただ、維持管理する上では安全を確保していくということが必要ですので、日々の点検の中でチェックはさせていただいております。

 また、炭の利用としましては、現在デイキャンプ場等においても一部、間伐材から作られた炭を無料で配付させていただいて利用していただいた上で、どんな感じかとか、アンケート調査を行った経緯もございます。本年度もたしかバーベキュー場にそれぞれ利用者に対して僅かなんですけれども、炭を一部、無料で配付させてもらっているということがございます。

 以上でございます。

○中島委員
 炭というのはやっぱり杉材で作ったものなんですかね。きっと違うと思いますけれども。杉でやってもバーベキューをするには火力が足らないというふうに思っていますので。

 それで、今いろいろ文句ばっかり言っているんですけれども、中央区の森に関する経費というのは、昔は区の予算でやっていたんですけど、今は森林環境譲与税を使っているのかなと。本来の森林環境譲与税の使い道とは違うというか、本来では上乗せで使うべきものだろうというふうに思っているんですが、その辺のお考えはいかがでしょうか。現在の使い道についてお聞かせいただきたいと思います。

○吉田副区長
 中央区の森事業は平成18年に始めたものでございまして、これは本区がどちらかというと、日本全国で一番初めに境界を越えて行う環境政策としてやったものでございます。これは現実問題として、本区の、都心区の置かれている環境の実態から発生してやったものですから、環境譲与税を使うべきものではないと思います。本区の財源の中から使うべきだと。

 先ほど環境政策課長からもお答えしましたように、環境譲与税というものはどこの区でも一般財源の中に入ってしまって、使い勝手が分からない状態で使われていくとしたら、この税をつくった意義がなくなるだろうということで、私どもとしては、その部分は共同でまとめて使って、本当の森林保全等について有効に使うべきだという考え方から、今回、共同調査をやらせていただく提案をさせていただいたわけでございますけれども、そういう趣旨から申しましても、この中央区の森というものについてのものは区の一般財源の中からやっていくべきものであって、環境譲与税というものは、それに上乗せしてさらに有効に活用すべきものだというのが基本的な考え方でございます。

 今いろいろ御指摘ございましたけれども、私どもは中央区の森については、委員もそういう御指摘がありましたのでびっくりしましたけれども、現実の問題について面積掛ける立体的な容量の中で、環境貢献要素が何戸分であるというような数字はあまり問題ではないと思っているんです。私どもとしては、そこでの伐採なんかをしながら、森林全体がよみがえっていく、環境からすれば必ずしも数値化できるものではないと思っています。

 そういう中で、中央区の森というものを現実の問題として、区の環境施策のみならず、それから基本的には、今後、これは大事だと思っていますけれども、本区の子供たちに、自然に触れ合わせながら環境を守っていくことの重要性を認識させていく。今御指摘ございましたように、炭焼きとか何かという問題についても、今確かにナラや何か燃やしちゃったら本末転倒だというお話がございますけれども、そういう過程も含めて、基本的には子供たちに火、水、土、そして木というようなものを教えていく貴重なキャンプとしても、中央区の森を活用していく、そういう姿勢はやはり必要だと思っていまして、そういう部分で十分に中央区の森というものを今後、行政全般の中で活用していきたいというふうに思っております。

○中島委員
 ありがとうございます。思いは一緒ですね。せっかく頂いているお金ですから、それに使われるんだったらしっかりプールをして、その分も未来の子供たちのために使っていただければというのをお願いさせていただきます。

 あまりずっと緑化ばっかりこだわっていると、ほかの質問が全然聞けなくて終わっちゃうので、次にコミュニティサイクルの不良についてですね。

 自転車、大変多く活用されているんですが、それとともに不良の自転車も大変多い。例えばパンクだったり、さらにブレーキのゴムがなかったりとか、いざ走ろうと思うとチェーンが伸びててがたがただったりというような話も前にさせていただいたんです。

 それを直してもらうのは当然なんですが、ただ乗ったとき、それに気づいたときに、印をつけさせていただいたほうが早く手当てができるのではないかと前にもお話をしたんですが、一度もそれに対して取組がされてない。ぜひそれは区としても要望して、不良の自転車を貸し出さないようにしてほしいと思っているんですね。

 貸し出すと解鍵したときに有料になってしまうんです。それを戻して電話しても、電話すること自体が有料でお金を取られてしまう。全てドコモがもうかるようなシステムになっているという。ですから、その辺は、これは聞きませんけれども、要望ということでぜひよろしくお願いしたいと思います。

 次に、コミュニティバスなんですが、環状2号線も開通しましたし、そろそろ晴海を通って勝どきを回るという、今勝どきを往復するコースではなくて、晴海から入って勝どきに抜けるようなコースに変更してほしいと思っているんですが、その辺の取組のいかんに関してお聞かせいただきたいと思います。

 最後、文句ですから、それを聞いた後にします。

○三留環境政策課長
 江戸バスのルートの考え方ということでございます。

 これまでも江戸バスのルートにつきましては、環状2号線の本線開通と、それからHARUMI FLAGのまち開きに合わせてルートを変えますというお話をさせていただいてございます。今後、オリンピックが1年延びてHARUMI FLAGのまち開きも多少延びるというような状況の中で、とはいいましても、今後、江戸バスのルートにつきましては様々な御意見があるようでございますので、できるだけ早い時期にそういったものを話し合える機会がつくれればいいなというふうに現状考えているところでございます。

 以上でございます。

○中島委員
 ありがとうございます。早い時期、早い時期と毎回同じ回答ですので、ぜひ環状2号線を使った多くの人が利用できるようなコースにしていただければと思います。

 最後に、文句になってしまうとさっき言ったんですけど、BRTバスの路線についてなんですが、大変すばらしいバスで、晴海一丁目から出て勝どきに停まって、新橋、虎ノ門ヒルズと。全く月島、佃なんか関係なく通っていくあのコース。何が言いたいかというと、本線がつながったとしても東京テレポートからですが、今と状況はほとんど変わらない。

 もともとBRTを要望したのは、区内を循環するバスをお願いしたつもりではいたんですね。晴海を出て勝どき、築地、銀座、東京駅、日本橋というように、それを巡回して区民の足となるようなバスをお願いしたつもりだったんですが、蓋を開けてみると、ほとんど江東区の海岸部分というか、そちらの人のためのバスという。さらに、中央区においては晴海の高層住宅の方や勝どきの高層住宅の一部の方、今まで住んでた、要望してきた方とは一切関係ないようなコースになっている。

 ぜひ新しいコースとは言わないですけれども、区民が、多くの人が利用できるようなコースの増便を考えていただけないかというのがお願いなんですが、晴海から出てせめて勝どき、もう少し細かく停まっても結構ですので、晴海から出て勝どき、築地、銀座というようなぐるっと回るような、地域の人たちに利便性の高いバスになるような形で運行をしていただけないかというのが要望兼質問なんですが、いかがでしょうか。

○三留環境政策課長
 BRTの路線についてでございます。委員御案内のとおり、今現在はプレ一次ということで、晴海、勝どき、新橋、虎ノ門、これだけしか停まりません。今公表されています今後のルートにつきましても、4ルートともまだ銀座、東京につきましては検討ルートというような形になってございます。

 とはいいましても、今現在、地下鉄新線の話も進めてございますが、今現実に運行を開始したBRTについても、そういったルート等で区民の皆様の利便性が確保できるように東京都のほうにも働きかけ、さらに強めていきたいと思っております。

 以上でございます。

○中島委員
 大変に希望薄いお答えありがとうございました。ぜひ地域の皆さんが利用できるようなバス、せっかく走るんですから、皆さんから賛同を受けるようなバスの運行を期待して質問を終わりたいと思います。どうも御清聴ありがとうございました。

○塚田委員長
 次の質問者の発言を願います。

○渡部(博)委員
 それでは、いつものごとく質問させていただきます。

 環境土木費に関して言えば、工事の関係で不用額が出てきているのかなというふうに思いますが、委託料もこれに合わせて不用額が出てきているのかなというふうに思います。

 その中で、翌年度繰越しで特徴的なのは公園河川費で8,000万円という不用額が出ているというところも含めて、道路橋梁費もあるわけですけれども、そういった中で、この傾向も含めてまずはお知らせいただければと思います。

○三留環境政策課長
 環境土木費の不用額、それから繰越しについてでございます。

 委員御案内のとおり、環境土木費につきましては、都市基盤であるとか、そういった施設の維持修繕、改修、それから管理等々の委託の請負等が多くなってございます。

 今回、約122億8千万円の予算のうち、不用額になったのが約6億4,000万円という形で、かなりの金額が不用額になってございます。その代表的なものに関しましては、ほっとプラザはるみの改修、こちらで7,000万円強。それから、遮熱であったり低騒音であったりといった環境に優しい道路の整備で約6,000万円。それから、電線共同溝につきましては、支障物の移設が当初見込みよりも下回ったということで、こちらが約5,900万円。それから、同じような形で試掘調査による施工の見直しということで、橋梁の長寿命化工事で4,100万円程度。その他、工事請負でやはり同じような理由で高額の不用額が発生してございます。大きく2つになるのかなと思っております。先ほど委員御案内のとおり、工事の契約差金、これがかなり大部分を占めてございます。

 また、先ほど申しましたとおり、当初設計よりも安価にできたというような形の工事の見直しであったりとか、試掘結果による工法の見直しによって減額がされたとか、そういったものも含めまして、今回6億4,000万円強の不用額が発生してございます。

 所管部の事業の性質上、そういったところが大きいのかなというふうに判断はしてございますが、今後につきましても、区民ニーズであるとか、そういった施策の進捗状況等々を踏まえながら、見直しであるとか、いろいろなものに関してこういったものを活用していければなと思っております。

 それから、令和元年度から令和2年度への繰越しということで、委員からの例示が公園河川費ということで上がってございますが、工事請負で街角広場の整備、これが施工業者から前払金の請求がなかったため、それを翌年度に送ったというのが2,000万円程度。それから、公園河川費の中で公衆便所の整備、これが工事の管理委託と併せて委託をしておりますが、工期を延伸したため予算額を繰り越したといったような形で、予算の繰越しをさせていただいているようなところでございます。

 説明については以上でございます。

○渡部(博)委員
 ありがとうございます。こういう大がかりなものがあるということに関しては、ある意味、入札であったり、いろいろな形も含めて差金というのが見積りよりも大きく出てくるということもあったり、さっき言われた工事の在り方とか見直しの方法によって、本当に安全である工事であることは変わりなく、安価に仕事ができたということがあったりして差金が出てきたということも含めて理解するところであります。

 積算のことは今までも言ってきましたけれども、いろいろな形で試掘をしなきゃ分からないとか、いろいろな形で調べなきゃいけないという部分も多くあるというのは理解しつつも、できる限り積算の方法もうまく積み上げていっていただいて、しっかり予算を組んでいただければ幸いだなというふうに思います。

 その中で、令和元年度の駐車場の利用率というか駐車場の収支というんですか、中央区内にある駐車場の収支については、管理費だとか委託されている部分とかいろいろあるんですが、これによって収支としてどうなのかということをお知らせいただきたい。それと、コミュニティサイクルの関係で、これもいろいろ前委員の方々からも出ておりましたけれども、さっき資料を見たら何%か区立の駐輪場が空いているということも含めて、そういうところの積極的利用も含めて、月島地域であれば勝どき、月島の駐輪場の近所には駅がすぐ隣接している部分もあるわけですから、地下から出すとか、そういうことになるとなかなか借手がいるかいないかということはあるかもしれませんが、そういうところの空いているところも含めて、積極的に拡大していく必要があるんじゃないのかなというふうに思うんですけれども、その辺の考え方をお知らせいただければと思います。取りあえず、よろしくお願いします。

○三留環境政策課長
 まず初めに、駐車場の収支ということでございます。

 各駐車場について細かい数字でのお示しはここではできないのですけれども、基本的な考え方といたしまして、まず駐車場につきましては歳入、使用料の計上がございます。こちらも駐車場ごとに定期貸し、一時貸し、それから1泊貸しというような形でお示しをさせていただいているところでございますけれども、対前年度と見比べましてやはり駐車場ごとに増減がございます。

 これは何なのかということで分析をさせていただいているところでございますが、単純に、その駐車場の周辺のマンション工事であったりとか、築地川に関しましては場外市場であったりとか、オリンピック関連の工事用車両の駐車場の使用が前年度あってそれがなくなったとか、反対に周りで開発があって、その駐車場の一時使用の率が伸びたとか、そういったところの傾向が見受けられます。

 定期に関しましては、利用率等々含めまして、残念ながらあまり伸びていない、現状維持というところが私どもの分析でございます。

 収支ということでございますので、それに関わる経費でございますけれども、これも個々の駐車場で細かい数字は控えさせていただきますけれども、同じように設置、開設からかなり時間のたっている公共施設でございます。特に地下の駐車場に関しましては、かなり老朽化等々も発生してございます。これに、施設を委託管理するお金とそれの修繕をするお金が1つの形で、決算という形で数字が出てございますので、工事によって歳出の金額がかなり増減しているというところが現状でございます。

 ただ、今年度、施設の管理計画というか、駐車場の長寿命化計画等を策定させていただいておりますので、できるだけコストの平準化というのを図っていきたいと考えているところでございます。

 それから、2点目のコミュニティサイクルの駐輪場の活用というところでございます。これまでも各会派、各委員の皆様から様々な御意見はいただいているところでございます。先ほど勝どき等、地下の駐輪場はなかなか利用勝手がということでございましたけれども、そういったところの空いているスペース、それから月島駅前第一駐輪場、平場で奥まっているところでございますけれども、こういったところもコミュニティサイクルの活用をということで検討している最中でございます。

 そういったところで、活用できるところに関しましては、これまでも皆様からいただいている御意見等々を前向きに捉えているところでございます。

 以上でございます。

○渡部(博)委員
 駐車場の関係については理解するところもあるわけですけれども、今年度、長寿命化も含めて考えているということで、その結果も含めて検証したいと思います。とにかく古くなってきているということで、修繕だとかいろんなことでお金がかかってるんじゃないかなというところで質問させていただいて、そこがこれからどういうふうな重荷になっていくのかということも出てくるわけですので、そういうところをどういうふうに感じているのかなというのも知りたかったので質問させていただきました。長寿命化の関係について今後を見たいと思います。

 コミュニティサイクルについては検討中ということなので、人口が増えてきている、活用したいという人たちがいっぱいいるわけですから、やっぱりそういったところも踏まえて、置く場所ができれば、そこを活用する可能性というのは高いんだろうと思いますので、そういったところも含めてしっかり対応をお願いしたいと思います。

 次に、コミュニティバスの関係で、コミュニティバスの収支は資料に載ってなくて、これも全部調べれば分かるんでしょうけれども、収支の関係については、雑談もいろいろさせていただいている部分でありますけれども、先ほども出ましたBRTはシルバーパスが使えるという話でありますが、中央区のコミュニティバスはシルバーパスが使えないと。コミュニティバスにはバス協会はお金を補助しないという形で使えないということにはなっているわけですけれども、そういった中でいくと、都バスの関係でも、今晴海から都心部へ行くということについてはなかなか路線が絞られてて、移動手段をいろいろ考えなきゃいけないということもある。

 そういった中で、都のバスだけじゃなくて区のバスも走っているけど、区のバスは100円かかると。65歳以上の人たちも含めて、少し安くできないかというのが率直な質問なんです。そういうことも含めて、今赤字かどうかも含めて、収支の話もお知らせいただければ。

○三留環境政策課長
 江戸バスの収支についてでございます。初めに、委員御案内のとおり、シルバーパスにつきましては協会の補助でありますとか、そういったものの関係で事業者の負担になります。一方、江戸バスの利用は200円を100円にしていて、安く乗っていただいているというところから、シルバーパスの使用については見合わせているというところでございます。というよりは、できないというのが現状でございます。

 これはコミュニティバスを運行しています他自治体といいますか、23区のほかの区でも、やはり100円で運行しているところに関しては同じような対応を取られているようでございます。

 それから、江戸バスの収支というところでございます。江戸バスにつきましては、年々右肩上がりで、少しずつではございますが、利用者の増加というのが見てとれてきておりました。というのは、おりましたということで、やはりコロナの影響というのが今回出ている状況でございます。

 令和元年度につきましては2月、3月から若干、減少傾向が見え始めたというところでございます。そしてやはり4月の緊急事態宣言が発令された後、公共交通機関、これはどこでも同じでございますけれども、外出が控えられたということでかなりの減少になってございます。

 ということで、収支がというお話での結論になりませんでしたけど、基本的にはやはり厳しい状況にあるというところでございます。

 以上でございます。

○渡部(博)委員
 厳しいということはよく理解しているんですけど、元気な高齢者の方々を東京都の都バスの中で、晴海、さっきも言いましたけど、交通不便地域だと区は認めているという話ですよね。それでいて、高齢者の方々がいろいろなところに行く、行きたい場所に行く交通手段の提供というのは、今一生懸命、地下鉄の話も頑張ってやっていただいているということはありますけれども、やはりそういったことも含めて、区は東京都なりといろいろな協議をして、機会を与えてあげるということが必要なんだろうというふうに思います。

 そういった中で、100円の金額というのはなかなか変えられないというのは理解するところですけれども、そういった高齢者の方々も含めて、小さい子供も、小さい子供は親と一緒に行くというパターンもあるんでしょうけれども、なるべく外に出る機会、いろいろなところに行く機会を与えていっていただきたいなと。機会を与えるためにこれからも努力をしていただきたいというふうに思います。

 いろいろ聞きたいのはやまやまなんですが、清掃一部事務組合の負担金の話だとか、いろいろ聞きたいことは山のようにあるんですけれども、街角広場もいろいろ言われてきてから久しいですけど、何で2,000万円余っちゃったのかなという話も含めて疑問に思うところは多々あるわけなんでございます。そういったところはまた積み残しとして、違う場所で質問させていただきまして終わります。

○塚田委員長
 次の質問者の発言を願います。

○渡部(恵)委員
 最初に、緑の基本計画についてお伺いをいたします。

 2019年の3月に策定された新たな10年間の計画が出されております。1年半たっておりますが、今回、2017年に都市緑地法、都市公園法などが改正されたということなども要因のようでございますけれども、新たな10年間、最初の1年経過しました。今現在どんな状況で進んでいるでしょうか。

○池田水とみどりの課長
 緑の基本計画についてでございます。

 緑の基本計画を平成31年3月に策定させていただきまして、本年度において、緑化推進委員会というものを設置させていただきました。この緑の基本計画でリーディングプロジェクトとして11項目を掲げております。最終的には、緑の基本計画で掲げた目標を達成するためにどういう取組をしていくかとか、どういう方針を立てていくとか、そういったことを今現在、緑化推進委員会の中で議論をさせていただいている状況でございます。

 また、委員のほうからもお話がありました平成29年に都市公園法や都市緑地法が改正されたことに伴いまして、大きく緑化に対する動きがございました。例えば都市公園法におきましては、公共還元型の公益施設の設置管理制度、いわゆるPark-PFIにおいて、10年の許可だったものを20年に延伸するだとか、また都市緑地法においては市民緑地認定制度というものができまして、区のメリットとしては、活用することによって公園面積に加えられるというメリットがございます。また、市民、民間においても、都市計画税や固定資産税の減税が受けられるような制度もございます。

 国のこういった取決めの中で、緑化をさらに拡大していこうという取組が大きく動いているところで、そのための準備と、今ちょうど助走が始まったような状態でございます。

 緑化推進委員会の中では、グリーンインフラの関係、それとPark-PFI、それと街路樹の維持管理計画等についてメインに議論をさせていただいておりまして、この委員会の中でそれぞれの方針等を定めていきたいと思っております。

 また、その中でPark-PFIにつきましては、今区内に90公園、児童遊園がございますが、その全てに適用できるというわけではなく、どういった形で、こういった施設を設けながら還元施設、維持管理費を捻出していけるかとか、そういうところについても、今選定も含めた調整、議論をさせていただいてございます。

 また、都市緑地法に基づきます市民緑地制度につきましては、緑の基本計画の策定に当たりまして、区内全域を緑化重点地区として指定させていただきました。このことによりまして、中央区内全域でこういった市民緑地制度が活用できるようになってございます。

 今現在は、こちら制度を活用するためには、例えばみどり法人というものを設立した上で、300平米以上、5年間維持管理していただくというような取組をしていただくという約束の下で認定していくんですけれども、そういった認定の要綱等については全て整いましたので、今は申請を受け付けている状態でございます。

 そういった意味で、それぞれPark-PFIやグリーンインフラも含めた、こういった緑の基本計画に伴いますリーディングプロジェクトの動きについては、具体的には来年度以降、推進委員会の結果を受けて実施していきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○渡部(恵)委員
 この法律が改正されたことによりまして大きく区内も調整し、かつ中央区の取組の中でも、区内全体を緑化重点地区に置くなどして、区になるべくメリットがあるように、公園として認められるような方向性でという、様々なことで動き出された重要な1年だったということで今理解させていただきました。

 私も少し過去のパブリックコメントなども見たんですが、先ほど前委員がおっしゃっていたように、昭和61年度には緑被率が6.6%だったと。33年たってようやく平成29年度に10.7%まで上げてきた。4.1%上げるのにどれほど大変だったかということがパブリックコメントに対する回答でよく分かります。

 日本橋地域は平成16年度4.4%から平成29年度に6.2%に、京橋地域は10.9%から12.3%に、月島地域は11.8%から13.2%ということで、数年かけて一生懸命頑張りながらパーセンテージを上げて、少しでも緑、緑被率、緑視率を含めて上げていかれている努力ということがこうしたところからも見えてきております。

 区内に緑が増えていくということは、地域の土地の価値ということでも上がるということで聞いておりますので、これからも緑の基本計画をどんどん推進していっていただきたいなということで、お取組をよろしくお願いいたします。

 続きまして、公園についても一部お伺いさせていただきたいと思います。

 先ほど前委員からの質問にもございましたが、中央区立公園条例では区民1人当たりの公園の標準面積は5平米以上ということでございますが、どうしても人口増加とともにそのパーセンテージというか、1人当たりの公園面積が減るというのは致し方がない事情だなというふうに理解しております。

 ただ、公園というのは重要な、行政評価にも書かれておりますが、区民の方々が遊んだり、親子でボール投げをしたり、子供たちが遊んだり、憩いの場というだけでなく、防災対策等、いざというときの機能もあるということで、実は公園、非常に重要なんだなということを改めて理解させていただきました。

 そんな中で、以前質問させていただいたときに、遊具1つ、例えば危険なものという判断で囲いを造らなきゃいけないというような事情もある中で、公園の再開発などに乗じて一生懸命、造られているとか、古い公園に新たに手を加えて改修して、よりよいものにされているという御努力も理解しておりますが、今、子供たちが非常に増えている、新生児がたくさん生まれているこの環境の中で、私は月島地域の方から、小さい子が乗れるブランコ、安全バーがついているものがすごく少ないんだなどという御意見もいただいて、以前お届けしたことがあると思うんですが、遊具の考え方と、それから今後の公園の方向性などについては今どのようにお考えでしょうか。

○池田水とみどりの課長
 公園の考え方についてでございます。

 委員御指摘のとおり、公園には様々な機能がございまして、我々にとっても、区民の方々にとっても重要な社会資本の施設だというふうに考えてございます。

 特に遊具に特化してお話をさせていただきますと、やはり遊具1つ設置するに当たりまして安全領域というものが必要になってまいります。例えばブランコ1個設置するとしても、周りに囲いがあるようなエリアが必要になってくる。また、安全領域というところで、限られた面積の中でどれだけの遊具が設置できるのかということを設計上検討しながら充実させていきたいというふうに考えております。

 公園の改修等に当たりましては、地域の方の御意見等、またはこれまでの公園の利用の仕方、開催されてたイベントや、防災訓練、そういった地域の利用も踏まえながら、地域の声を取り入れながら公園の整備を進めていってございます。

 今後につきましても、そういった地域の声も含めて、新たな時代に合わせた、地域に合わせた取組をするという上では、そういった意見を踏まえて検討していきたいというふうに考えております。

 また、遊具に関しましても、かなり技術が発達して、大分様々な遊具ができてきておりますので、そういったものも、改修等の機会を捉えて皆様に周知させていただいた上で、地域ではどういうものを入れたらいいのかとか、そういう御相談をさせてもらいながら反映させていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○渡部(恵)委員
 詳細な御答弁ありがとうございます。築地川の公園がすごくきれいになって、休日に親子連れをすごくたくさん見るようになりました。ただ、お砂場がなくて、硬い地面を一生懸命掘っているお子さんを見たことがあって、すぐそばの別の公園にありますよと思いながら、何ていうんでしょうか、ほほ笑ましくその光景を見ておりました。

 区内、黎明橋公園もそうですが、少し小高い丘があることで子供たちが喜んで遊び回って、もはやわだちができているといいますか、そのような状況で子供たちが遊んでいる姿を見ましても、先ほど中央区の森の活用もございましたが、小さいうちにできるだけ自然環境の中で遊ばせてあげたいなということを1人の大人として思います。これからも公園整備、大変だと思いますけれども、地域の方々の声を聞いてお取組をお願いしたいと思います。

 そして、さらに安全という形といいますか、これまで中央区が取り組んでこられた遮熱道路についてお伺いしたいんですけれども、ちょうど令和元年度分の予算特別委員会の中である御答弁に、現在、遮熱道路を5,600メーターぐらい整えていますよというふうにお答えがございました。大体1年間で計画的に進めているというお話でございましたが、どんな状況の中で、優先順位をつけながらこうした道路を造ってらっしゃるのでしょうか。

○落合道路課長
 遮熱性舗装についてでございます。ヒートアイランド現象の緩和といった観点から、平成18年度から遮熱性舗装を実施しております。路線を選定するに当たりましては、幅員が22メーター以上の道路で、低騒音、排水性舗装を行っている道路で行っております。

 年間大体どれぐらいかということなんですが、面積に関しては、その道路の幅員等によって上下はあるものの、例えば昨年であれば清洲橋通り、また中央市場通りで約1万平米行ったところでございます。今年度におきましては、清澄通り、また鍛冶橋通りの一部で行うということで、面積的には大体6,000平米ぐらいといったところでございます。

 今後も、低騒音、排水性舗装の場所で計画的に行うことで、環境に優しい舗装を実施していきたいと。実際、舗装面というのは大体一番暑いとき、真夏で60度ぐらいになるんですが、比較すると大体10度程度低減されるということで、体感温度も軽減できる、また夜間の蓄熱も抑えられるといったところがありますので、しっかりと環境対策というのをやっていきたいと思っております。

 以上でございます。

○渡部(恵)委員
 計画的に毎年、低騒音、排水性舗装という道路を重視しながら進めておられるという御答弁をありがとうございます。区民の方々も今、夏に走ったりされる方も大勢いらっしゃいますので、皆さんが快適に通行、また交通できるような道路の舗装ということで、環境対策も含めてよろしくお願いしたいと思います。

 橋梁の長寿命化計画も新規で予算がついているんですけれども、これについてはまた別の機会に質問させていただきたいと思います。

 ただ、中央区内には67橋架かっていると思うんですけれども、丁寧な修繕計画と、それからまた古くなったものに関しては計画的に架け替え工事をされておりますが、新島橋の架け替え工事をしたことで近隣住民の方から非常に感謝されるお声をいただいておりますことをお伝えしたいと思います。

 環状2号線と大きな道路のところと運河から風が吹いて、子供たちが傘を差せないほど強風で大変な思いをしているということでお話をいただいておりましたが、手すりをつけていただいたり拡幅したことによって、勝どき側から渡るときも、逆側に渡るときも非常に見えやすくなったなど、いい架け替え工事をしていただいたということを御相談に来た方々からも聞いております。これからもこうした丁寧な、安全安心に全ての道路が通行できるようなお取組をお願いいたします。

 以上で質問を終わります。

○礒野委員
 第6款「環境土木費」の質疑も終了したと思われますので、次に、第7款「都市整備費」の質疑に入るようお諮り願うとともに、本日はこの程度とし、明8日午前10時30分に委員会を開会されるようお諮り願います。

〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

○塚田委員長
 ただいまの動議に御異議ありませんでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○塚田委員長
 御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決します。

 明8日午前10時30分に委員会を開会いたしますので、御参集願います。

 本日はこれをもって散会いたします。

(午後3時3分 散会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

ページの先頭へ