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令和2年 東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会(6月15日)

1.開会日時

令和2年6月15日(月)

午後1時30分 開会

午後2時32分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 中嶋 ひろあき

副委員長 山本 理恵

委員 礒野 忠

委員 太田 太

委員 高橋 まきこ

委員 墨谷 浩一

委員 二瓶 文徳

議長 押田 まり子

4.出席説明員

(15人)

山本区長

齊藤副区長

吉田副区長

平林教育長

浅沼企画部長

山﨑政策企画課長

栗原副参事(計画・特命担当)

早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)

望月環境土木部長

三留環境政策課長

落合道路課長

松岡都市整備部長

栗村地域整備課長

生島教育委員会事務局次長

中山指導室長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

鳴子書記

桝谷書記

6.議題

  • 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に関すること

(午後1時30分 開会)

○中嶋委員長
 皆さん、こんにちは。ただいまより東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を開会いたします。よろしくお願いいたします。

 (挨拶)

 次に、議長、御挨拶をお願いいたします。

○押田議長
 (挨拶)

○中嶋委員長
 次に、区長、御挨拶をお願いいたします。

○山本区長
 (挨拶)

○中嶋委員長
 それでは、議題の審査に入りますが、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、理事者報告をお願いいたします。

○浅沼企画部長
 1 東京2020大会の延期に伴う区事業への影響等について(資料1)

 2 東京2020大会の延期に伴う都・組織委員会の対応状況等について(資料2)

以上2件報告

○中嶋委員長
 お疲れ様でございました。

 それでは、発言の持ち時間制につきましては、先日の各種委員長会で確認されておりますとおり、会派基本時間20分と1委員の配分時間に同一会派委員数を乗じて算出された時間を加えて、各会派に割り振られる持ち時間といたします。なお、1人会派の持ち時間については10分となりますので、よろしくお願いいたします。ただいま午後1時39分でございます。自由民主党68分、あたらしい中央36分、公明党36分、区民の風36分、未来会議10分となりますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○太田委員
 それでは、よろしくお願いいたします。

 質問に関しては、資料1にも2にも通じる質問となりますけれども、まずは、東京2020大会がおおむね1年延期となりました。本区においても、それに伴う影響などが様々で、調査結果をまとめていただいておりますが、何せ国難の続く中で、秋以降でないと答えが出しづらい状況で、2面対応を迫られている。こういった状況を考えると、理事者の皆様も御対応に苦慮されていることと、心中察するところであります。テレビのニュースとかでは、IOCは大会の簡素化を打ち出してきている。それがまた、ちまたではややもすると、中止かもしれないという空気感が漂っている。

 対応が大変難しいわけでありますけれども、そんな中で、1年延びたということは、時間に余裕ができたという部分もございますし、それをうまく活用しないという手はないわけで、そういう空気感の中でお尋ねいたしますけれども、来年の大会に向けて、本区の対応など、大会開催について、大まかな所感とか方向性などがございましたら、お答えいただければと思います。よろしくお願いいたします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 1年延期に伴います本区としての対応についてでございます。

 今、委員御案内のありましたとおり、開催するのはなかなか難しいのではないかというような世論もあったかと思ってございます。ただ、そうした中で、開催を確実に進めていくということ、これは先週でございますけれども、IOCのほうからも、簡素化しながら実施するということと併せて、安全・安心な環境を提供することを最優先とすること、また費用を最小化しながら進めるというような形で、実施していくことについての方針が示されたところでございます。

 本区において、これまで予定していた事業について、これらの内容を今すぐ反映していくことはなかなか難しいかと思ってございます。ただ、これまで進めてきました中央区のおもてなしの取組、例えば折り鶴ウェーブ等は、多くの区民の方にこれまでも協力していただいて、ここまでたどり着いた事業でございます。また、区民協議会等の意見も頂きながら、晴海トリトンスクエアのところにおもてなしセンターを大会期間中設けるといった話も、準備を進めてきていたわけでございますけれども、基本的には1年延期というような形で整理させていただいてございます。

 ただ、こういったものにつきましても、このまま1年延期して実施するというのがなかなか難しい部分も、今回のコロナ対策というところで出てきているところかと思ってございますので、こういった部分につきましても、1年間という準備期間でしっかり検討しながら、確実に進めてまいりたいというふうに思ってございます。また、これだけではございませんので、生まれた時間をもちまして、まだもっとできることがあるのではないかというようなことについても検討を進めさせていただいて、また、来年度の予算等につきましても、その中で新たな施策を区としても考えてまいりたいというふうに考えてございます。

 以上です。

○太田委員
 お答えありがとうございます。

 今回の対応というのは本当に難しいと思ってニュースなどを見ておりますけれども、ただいま御答弁いただいた中身をお聞きしますと、まだ多少の期待というか、これを盛り下げてはいけないですよね。それぞれの選手がみんな、4年に1回のワンチャンスにかけて闘ってきたり、そういった思いの中で、我々中央区としては何ができるか。それこそ世界のお客様をお迎えするわけで、しっかりそういう思いも酌み取っていただいて、来年の予算づけにも反映していただければと思っております。

 次に、築地デポなどの話もありますけれども、そこもうまく活用できないものかなと。デポだけではなくて、築地市場跡地に1年間そのまま置いてある立体駐車場の活用法とか、そういった部分の話を少しさせていただきますと、オリンピックを目がけて、商店街だったり、築地の皆さん、また中央区で商売をされている方とか、様々いらっしゃると思うんですけれども、今残してある建物の活用方法とか、そういった部分で、あそこは立体駐車場ですが、うまい使い方みたいなものがあるのかどうか、また、何か活用法がもしあれば、お聞かせいただければと思います。お願いします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 オリンピック施設の活用についてでございます。

 今、委員の御指摘がありました築地デポにつきましては、現在、整備のほうはおおむね完了している状況であるというふうに聞いているところでございます。ただ、さきの資料でもお示しさせていただきましたとおり、エリアについては基本的に、閉鎖管理をするということで、現在もそうですけれども、囲いをしながら、出入口については誘導員を立てて閉鎖管理をしている状況でございます。また、築地デポにつきましては、環状2号線の工事が並行して行われてございますので、こちらの工事は、現在、継続的に実施しているところでございます。

 とはいうものの、築地のデポとして使う大型バス800台強が止められる駐車スペース、また、フリートと呼ばれます乗用車が活用する400台以上のスペースにつきましては、今、舗装がされている状況でございます。活用の仕方によっては可能な部分もあるのではないかというふうに考えられるところでございますけれども、実際問題、一部工事がまだ残っていることや、それからセキュリティの観点からも、組織委員会であったり、東京都なりと協議が必要なエリアになっているかと思ってございます。こういったところを活用しながら、例えばですけれども、隣接します築地の場外市場と連携したイベントだとか、そういったものも、この間でぜひ実施できればというふうに考えるところでございますが、今申しましたとおり、工事の進捗状況、また、先ほど申した管理者との協議を踏まえた上でないと、なかなか難しいというところが現状かと思ってございます。

 ただ、本区としましても、オリンピックだけではなくて、地域の活性化にも資するような取組が、この1年間でできないか、本区のにぎわいをつくっていくことができないか、こういったことについては、引き続き検討してまいりたい。また、都や組織委員会にも、できる部分があれば、しっかり働きかけてまいりたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○太田委員
 ありがとうございます。

 築地のほうも駐車場の舗装が大分完成しているということで、また、いろいろなイベントなどもこれから企画していくというような案をお聞きしまして、少し安心しましたけれども、これは東京都にいっぱいハッパをかけて、ぜひとも実現していただければありがたいと思います。

 本来であれば、世界各国からお客様をお迎えして、大会を盛り上げるとともに、オリンピック・パラリンピック特需を想定していたであろうと察するところではありますけれども、逆に、コロナ禍で全てを失ってしまった飲食店や、破産まで追い込まれてしまった様々な業種の方が本当に大変な思いをして生活しているので、ここは東京2020大会をしっかり本区から盛り上げていく勢いで御対応いただければと切に願っているところであります。

 次の質問は、資料1にも出ておりますとおり、おもてなしTシャツの購入とか、折り鶴ウェーブ、この折り鶴なども、1年半とか寝かしておくと、やはり劣化してしまうのではないかなと私は思うわけです。その辺りは十分気をつけて、しまっているとは思うんですけれども、劣化してしまったものをみんなにお配りするというのも問題があるのではないかと思いまして、折り鶴ウェーブにつきましては、今後も、大会開催がちょっと近くなってからでも構わないですが、また一度集めて、しっかりときれいな物を皆さんにお渡ししたいなと。こういった部分も考えておりますが、その辺の所感はいかがでしょうか。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 折り鶴ウェーブの取組についてでございます。

 こちらにつきましては、昨年度になりますけれども、2月から3月にかけまして袋詰め作業をほぼ完了しているところでございます。現在、区の福祉センターであったり、高齢者施設であったり、こういった施設で残りの袋詰め作業をやってもらおうということで、その準備を進めているところでございます。

 折り鶴につきましては、非常に御好評頂きまして、20万羽を超える数を集めることができまして、袋詰め作業以外にも10万羽を超える鶴があるわけで、こういったものにつきまして、現在、区では除湿対策をしながら保管しているところでございます。また、先般も現地をちゃんと確認して、湿気等がないかどうか確認しながら、温めている状況でございます。これらの袋詰めをしてない鶴の活用などにつきましても、この後、残された時間がまだ多くございますので、区民協議会だとか、その下の部会で、どのような活用ができるのか検討してまいりたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○太田委員
 大変すばらしい管理をしているということで、ありがとうございます。

 今後、来年に向けての大会、しっかり本区から世界に発信できるようなレガシーを期待しておりますので、また今後ともひとつよろしくお願いいたします。

 私の質問はこれにて終わせていただきます。ありがとうございました。

○高橋(ま)委員
 昨年に引き続きまして、よろしくお願いします。

 まず、頂きました資料から2点伺いたいと思います。

 資料1の2、晴海地区のまちづくりについて、見解、御説明をいただきました。こちらは公共施設も含まれているということで、特に、この施設の中では小学校、中学校、また、こども園を含む複合施設も入ってございます。晴海周辺に暮らす区民への影響をどのように捉えていらっしゃるか、その在り方について、お聞かせいただきたく思います。お願いします。

 もう一点、資料の中から質問を重ねさせていただきます。

 資料2の別紙で、マルチモビリティステーション等、選手村の事業等の対応状況で、先ほども御答弁にありましたが、閉鎖管理を中心とした内容について説明いただきました。6月6日に虎ノ門ヒルズ駅が開業いたしまして、こちらが晴海とBRTでつながることへの期待も、さらにまた話題となったという経緯がございました。この進捗、現在の状況について、改めてお伺いしたいと思います。

 資料から、まず2点お聞かせください。お願いします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 私から、1点目についてお答えさせていただきたいと思います。

 まず、1年延期に伴います区民への影響についてでございます。

 これは、今、委員御指摘のありましたとおり、晴海のまちづくり全体に直結する課題かと思ってございます。今おっしゃった学校、それから晴海四丁目の特別出張所は、いずれも大会時に仮設であった建物の跡地に、仮設のものを撤去した後に、造るといった工程になることから、やむなく1年延期せざるを得ないというものでございます。

 そういう意味では、新たに1万2,000人の人口増が予定されておりますHARUMI FLAG自体につきましても、当然、横にスライドするようなスケジュール感になってくることを考えますと、学校の建設、また特別出張所の整備、併せてほっとプラザはるみもそうですが、そういった人口増に耐え得るような状況になるのか、現段階ではまだ見えない部分がございますけれども、区としても、そういった状況を鑑みながら、しっかりとこの後も検討し続けていかなければならないというふうに思ってございます。

 また、大会後のまちづくり、まちの在り方につきましては、地域の方々とも議論を重ねながら、どういったまちにしていく必要があるのか、コミュニティ形成をいかにしてつくっていくのか、こういった検討を地域の方々と進めていく予定でございます。この協議体につきましても、今年度、新たにこしらえながら進めていきたいと思っているところでございますが、現在のコロナの状況で、今、なかなか開催も難しい状況でございますけれども、来年のオリンピック、また、その後のまち開きに向けましては、地域の方々ともこういった議論をしっかりしながら、新たなまちを区としても支えていく、つくっていく必要があるというふうに思ってございます。

 私からは以上です。

○三留環境政策課長
 私からは、BRTの進捗状況についてでございます。

 残念ながら、BRTにつきましては、大会前にプレ一次運行ということで運行開始を予定しておりましたけれども、コロナの影響によりまして、人の移動を誘導する、助長するということで、様々な理由をもちまして運行開始を延期したというふうに東京都のほうから聞いてございます。進捗状況ということで、今後、いつ運行を開始するのか、その後のスケジュール等につきましては、現在のところ、まだ協議、それから御報告等を受けていないところでございます。

 それから、委員から御案内のありました晴海五丁目のマルチモビリティステーションでございますけれども、こちらに関しましては、大会終了後に整備をして、そういった施設を造って、最終的には3段階目の本格運行時に活用されるという予定になってございますので、大会の状況を見据えて、また新たなスタートが切られるというところだと思ってございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 御丁寧にありがとうございます。

 まず、今、教えていただきましたBRTの件からですが、やはり地元の方々で期待していた、プレ運行を待っているというお声もたくさんございましたので、地域の皆様の声を聞いていただいて、引き続きお取組を区からもお願いしたいと思います。

 さきに御答弁いただきましたまちづくりについてなのですが、HARUMI FLAGの入居が遅れるというところはごもっともだと思うんですけれども、現在、既に晴海地区では、月島第三小学校が1年生で6クラス、豊海小学校が1年生で5クラス、また、幼稚園で申し上げましても、晴海幼稚園は3歳児クラスが3クラス、そして、さらに今回、3歳児は半分ぐらいの方が希望がかなわない形で、幼稚園に入園できなかったと伺っています。近くの豊海幼稚園も4クラスということで、既に定員の数もかなり多くなっていますし、また、教室の必要数も増えているというふうに伺っております。既に、晴海の四丁目や五丁目などから通っている方のことも考えますと、引き続き、このまちづくり、暮らしというところも区に支えていただきたい部分が多くございますので、きめ細やかに皆様のお声を聞いていただきたいと思います。

 続きましての質問ですが、こちらの特別委員会の資料として頂きました内容から2点質問をさせていただきます。

 先ほども御答弁で、新たな協議体で共にまち開きへ向けて協議していくというお話をいただいたんですが、こちらの資料の中で、晴海地区全体でコミュニティ形成が図られるような組織案を検討するための新たな会議体の設置についてということで、詳しく御説明いただいております。この会議体の設置について、改めてこの会議体の在り方であるとか、この会議の目的、コミュニティ形成が図れるようなというところで書いてはございますが、区としての思いもあると思いますので、そちらについて、また、構成員が20名程度とありますが、具体的に決まっている内容がありましたら、この構成員についても教えていただきたく思っております。

 また、同じ資料の中からとなりますが、中央区オリンピック・パラリンピック教育の推進について御説明をいただきました。オリンピックの開催が、規模もそうですし、開催いかんを問う声もある中で、来年の開催いかんで、この教育が変わるということがあるのかということと、また、今年から来年に向けての教育の取組、今、コロナの影響も受けまして、かなり教育は厳しいとは思いますけれども、何かお考えがありましたら、この点も伺いたいと思います。

 以上、大きく2点、お願いします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 私のほうからは、晴海地区のコミュニティ形成が図られるような組織について答弁させていただきます。

 4月に送付させていただいた資料の部分でございますけれども、これまでオリンピックが決まってから、ここにたどり着くまで、晴海地区将来ビジョン検討委員会で、地域の方々の声を聞きながら、将来の晴海の在り方を議論してきたところでございます。晴海地区将来ビジョンにつきましては、大きくは晴海のハード面、それから、ハードができた後のコミュニティ形成というソフト面、両面についての検討を段階を追ってしてきたところでございます。昨年度をもちまして一定程度の方向性が出てきたということ、それから、一方で、また新たな課題が見えてきたということ、具体的に申しますと、ソフト面の部分でございますけれども、昨年まで晴海地区将来ビジョン検討委員会が母体となりながら地域のスモールイベントを幾つか実施してきたところでございます。ただ、具体的な実施に当たりましては、やはり人的な協力が必要であるといったこと、また、資金面をどうやって捻出していくかといったところが、組織の中でも非常に課題であろうというところを実態としてつかんできたところでございます。

 そうしたことから、今後になりますけれども、オリンピック、さらには、その後のまち開きを迎えるに当たる、令和3年から4年にかけての期間になりますけれども、この間におきまして、将来的にHARUMI FLAGができた後のまち、まち開き後の晴海をどのようにしていくのが晴海にとって最もいいのかということを議論していくに当たりましては、もうちょっと大きなくくりの中での検討が必要であろうというところにたどり着いたわけでございます。こうしたことから、晴海地区全体でコミュニティ形成が図られる組織を、晴海地区将来ビジョン推進会議だけではなくて、もうちょっと大きい枠組みの中で議論をさせていただきたいということを地域の方々にも申入れをしてきたところでございます。

 この構成員20名程度につきましては、そういう意味では、住民の方々、それから住民だけではなくて、晴海でお仕事をされている方あるいは地権者の方、それからHARUMI FLAGの住民の方にも本当は入っていただければというところですが、現段階ではまだそういう時期ではございませんので、特定建築者の方々に当初は入っていただきながら、まち開き後の晴海というものを検討してまいりたい、協議してまいりたいということで、こういった組織をつくってまいりたいというふうに思ってございます。さきにも申しましたとおり、コロナの影響で、なかなか具体的に、まちの方々と、ではどういう構成でやっていくかという議論は、現段階ではスタートを切れておりませんけれども、今後、その辺りも詰めて、こういった組織をつくり上げて議論をさせていただきたいというふうに思ってございます。

 私からは以上です。

○中山指導室長
 オリンピック・パラリンピック教育についてでございます。

 まず、延期に伴って、教育として変わることがあるかというところですが、当初の予定では、今年度末に、教育のレガシーということで、今までやってきた取組の中で、どの教育活動を学校の特色として残していくのかというところで学校のほうには考えていただきたいということを、昨年度末に学校にお話ししているところでございます。

 1年延びたことによりまして、これまで中央区が独自に取り組んできたオリンピック・パラリンピック学習、それから中央区版1校1国運動を通した学習、それからハートフルスポーツ、そして体力向上の4つの柱は、今年度も、それから来年度も継続していくことになると考えております。ただ、学校といたしましては、その中で、オリンピック・パラリンピック大会が終了した後、残していく教育のレガシーについては引き続き考えていただくというところで、そこら辺が見通しとしてあるかなというふうに考えてございます。

 それから、今年度、コロナ禍における学校での取組というところですが、今申し上げた4つの柱について変わるところはございませんし、将来的な教育のレガシーとして何を残していくかというところについては変わりはございません。ただ、実際、コロナ禍の中で、例えば外部人材を学校にお呼びして講演していただくであるとか、実際にスポーツを教えていただくであるとか、そういったところについては、一定の制限があるかと考えております。東京都のほうでは、まだ基本方針が出されておりませんが、中央区は、先取りして今までやってきたこの4つについて、今の状況下でできることを考えながら、学校のほうには取り組んでいただく。それから、東京都のほうで、子供向けにアスリートから応援メッセージであるとか、教育のウェブサイトを立ち上げておりますので、この辺りを活用しながら、できるところで1校1国運動であるとか、体力向上についても、外部人材を使わないでできるところをやっていく。そのうち、外部人材が活用できるようになれば、もちろん今までどおりのものもできるかと考えてございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 まず、協議体の点ですけれども、HARUMI FLAGの住民の方も今後というお話もございましたが、最近、新しく晴海周辺の地域にお住まいになった方々でも、こうした会議に積極的に入っていきたいという考えをお持ちの方もいらっしゃいますので、そうした方であるとか、あと、区内では具体的にバスケットボールや野球、サッカーなど、そういったスポーツ団体の方々から、晴海がスポーツと健康を大切にするまちというところで関わっていきたいというお声も具体的に頂いていますので、そうしたスポーツ団体の方々等、希望する方をより多く取り込んでいただけるような会議体となって、新しいまちを広く開いていただくということを要望したいと思います。

 続きまして、御説明いただきましたオリンピック・パラリンピック教育の推進についてですが、4つの柱の継続ということと、各校でレガシーを検討していくという点、分かりました。ありがとうございます。都から、アスリートからのメッセージ等、ウェブ配信等もされているということで、休校中に楽しまれたという御家庭の声を私も伺ってまいりました。引き続き、よろしくお願いします。

 私からの質問は以上です。

○墨谷委員
 よろしくお願いいたします。

 今回の新型コロナウイルス感染症のコロナ禍の中で、やはり安全・安心が最優先されるのではないかというふうに思っております。そのように本区としても進めていただいているというふうに思っております。また、ワクチンなどの開発がなければ、コロナ禍というのは劇的には改善されていかないのではないかというふうに思います。一日も早いワクチン等、薬の開発が求められているのかなというふうに思っております。オリンピックまで403日、またパラリンピックまで435日というような中で、しっかりと、また状況により、いろいろな対応が必要になってくるのではないかなというふうに思っております。また、背景的には、経済対策、教育、医療、介護、様々な支援がこれからも中央区として必要な部分もあると思います。

 そういった中で、オリンピック組織委員会は、大会をシンプルなものにするロードマップを公表されております。また、サービスレベルの見直し、最適化、合理化するとの発表がございます。そうした中で、本区として、この延期に伴う費用というんですか、区から出ている費用と、国から、都から出ている費用があるかとは思いますが、本区としての費用の最小化というか、合理化の考えがございましたら、まずお聞かせいただきたいと思います。

○浅沼企画部長
 まず、延期に伴う費用ということでございます。

 ただいま延期に伴う区事業への影響等ということで御報告をさせていただきました。今、この延期に伴っての区の事業の関わりの予算額というのはございますけれども、それをどのようにするかということによっても、これからの歳出あるいは残る経費というものは変わってきますので、そこのところを、今、全庁的に取りまとめを行っているところでございます。

 それから、都や組織委員会の関係でございます。

 都や組織委員会が行うということに伴って、区は協力をするといったようなところも予定していたところでございますけれども、これがどのぐらいかかってくるかというのは、都や組織委員会のこれからの日程も決まってまいりますので、そういうところを見たり、それからまた、申しました区の事業の予算の状況といったものを踏まえて見ていかないと、ちょっと算出は難しいところでございます。

○墨谷委員
 現在、全庁的な見直しなどをしていただいているというようなお話です。安全・安心を優先しながら、選手村もあることですし、本区としても東京2020大会をしっかりと成功に結びつけられればいいというふうに思っております。

 理事者報告の中で3点、未就学児、障害者団体、また児童・生徒等のパラリンピック観戦機会の提供というところですけれども、こちらについては、お父様、お母様、保護者の方から期待値もすごく高かったというふうに私は伺っています。また、そういった中で、中央区としても、未就学児などをはじめとするパラリンピック観戦機会を、最大限設けてきたというのも伺っております。バス会社等の契約がかなり大変だったというふうにお聞きしているんですけれども、こちらについては、違約金とかが発生しないのかが1点です。

 それと、折り鶴ウェーブについてです。

 折り鶴ウェーブが始まったときに、高齢の方とお話しし、オリンピックに参加したいんだという思いで、折り鶴を折って私に託されて、私も区役所に持ってきたというのを覚えております。

 そういった中で、この折り鶴ウェーブでございますが、中央区のおもてなしプロジェクトの一つとして、折り鶴を通して世界の人々とつながる、平和と文化のおもてなしというコンセプトでやられていると思います。こちらも、先ほどお話があったとおり20万羽を超える折り鶴が皆様から集まったと。そういった皆さんの思いが詰まった施策かというふうに思っております。今、コロナ禍の中で、ほっとするような情報発信、これからどうするというのは先ほどもありましたけれども、これからだということもあったかもしれませんが、その辺の情報発信もしていただければいいのではないかというふうに考えております。

 3点目は晴海地区のまちづくり、理事者報告の資料1ですけれども、晴海地区のまちづくりについて、今回、延期に伴って、契約的な経済損失というんですか、当初だったら、このまま建ててだったのが、少し延びたことによって、中央区に対して経済的なマイナスがあったのか、その点について確認をさせていただきたいと思います。

 よろしくお願いします。

○生島教育委員会事務局次長
 子供たちの観戦事業のことでございますけれども、教育委員会としては、幼稚園児ですとか、小学校1年生、2年生の子たちをバスに乗せてということで考えていたところですけれども、バス事業に関しては、今、資料が手元にないのでございますが、違約金というお話は聞いてはいないところでございます。また、チケット等に関しては、東京都のほうが手配しておりますので、こちらについては、特に区のほうではないところでございます。

 以上でございます。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 今のチケットにつきましては、区のほうで、未就学児であったり、あるいは障害者であったり、こういったところは、東京都のほうともやり取りをしながら進めてきたわけでございますけれども、これらにつきましても、直前でこういった状況になりましたので、そういった話は一切ないものというような形で、現在、整理されているところでございます。

 また、来年度、こういったものについてどうなるのか、現段階では、まだ情報がございませんので、その辺りにつきましては、さきの教育委員会の小・中学生も含めて、改めて分かった段階で、また御報告をさせていただきたいというふうに思ってございます。

 また、2点目の折り鶴ウェーブの取組でございますけれども、こちらにつきましても、さきにも申し上げさせていただきましたとおり、御好評頂いて20万羽を超えて保管させていただいているわけでございますけれども、現段階でプラスの情報を発信するということは、なかなか難しい状況かとも思ってございます。1年延期に伴いまして、現在、オリンピック事業がどのような状況になっているのか、こういったことは、5月の中頃にホームページの情報につきましても、折り鶴ウェーブも含めまして、全て更新をさせていただいているところでございます。

 ただ、今申しましたとおり、東京都や組織委員会のホームページ上もそうですけれども、現段階では、検討状況をまた改めて公表しますというような記載が非常に多い段階でございますので、本区の折り鶴ウェーブの取組につきましても、今後、さきにも申しました、残りといいますか、さらに集まった13万羽の活用の仕方だとか、こういったものについて改めて議論をし、発信してまいりたいというふうに思ってございます。

 私からは以上です。

○浅沼企画部長
 晴海地区のまちづくりの経済的な関係でございます。

 資料1で、本区の施設3つの工事等の延期のスケジュールを記載させていただいてございます。設計は終わってございまして、今年度は、オリンピックが終われば土地を購入して工事にかかろうといったところでございますけれども、それが1年延期になっているといった状況でございます。

 ほっとプラザはるみにつきましては、オリンピックが終わった後にリニューアルにかかろうといったところでございましたけれども、1年延期になってございまして、今、温浴施設のほうは休止というか、取りやめをしているところでございますが、1年延期になっても、施設は何らかの管理が必要ということになりまして、単純に言うと、そこの管理に要する経費はかかっているというような状況でございます。

 いずれにしましても、今、全庁的に、延期に伴う経費等につきましては取りまとめをしているといった状況でございます。

○墨谷委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 未就学児、障害者団体、また児童・生徒等のパラリンピック観戦機会の提供ということで、すごく評判のいい施策だと思います。現在、バス会社等についての違約金はないということで、ほっとしております。

 また、折り鶴ウェーブについては、私が関わった方は、比較的高齢の方だったもので、高齢の方も情報を受け取りやすいような情報発信をこれからも適宜お願いしたいというふうに思います。

 また、晴海地区のまちづくりで延期に伴う経済損失について、経費については全庁的に調べていくというような御答弁があったと思います。経済的に縮小するのか、また発展するのか、そこはまだこれからだと思いますので、しっかりと見ていきたいと思います。

 最後に、選手村内を巡回するバスということで、トヨタがバスを運行するということになっているんですけれども、こちらの状況について、最後にお聞かせいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 選手村内を大会時に循環するバスについてでございます。

 こちらにつきましては、大会を今年やる予定であったとした場合に、事前に試行訓練をするというようなことを予定していたわけでございますけれども、大会が1年延期になったことに伴いまして、今、委員お話のありましたトヨタの車両につきましては、現段階でまだ、晴海地区で走ったりだとか、そういったことはしていない状況でございます。ただ、組織委員会からまだ明確なやり取り、協議をしていないところでございますけれども、こういったものの活用について今後どのようにするのかについては、引き続きの協議が必要かと思ってございます。情報については、分かり次第、また御報告をさせていただきたいと思います。

 以上です。

○墨谷委員
 御答弁ありがとうございます。また、今後とも適宜御報告いただければと思います。

 私の質問を終了します。

○二瓶委員
 よろしくお願いいたします。

 コロナの影響でオリンピックが延期になってしまいまして、もともとだったら、今年そのままオリンピックの予定ではあったんですけれども、いい見方をすれば、オリンピック開催まで1年間の時間が増えたという見方ができると思います。

 そういった中で、オリンピックが東京に来る、そして選手村が中央区にできるということで、区民の方もとても楽しみになさっていまして、一方で、マスコミなどでオリンピックに対しての批判もやはり多くあるのは、実際問題あることだと思います。そういった面では、先日、ブルーインパルスが東京上空を飛んだということで、ああいった一つのイベントというのも、例えば自衛隊に反対をしている方でも、ブルーインパルスを見ることによって、すごいとなったこともあるということで、オリンピックが東京に来て、中央区に選手村ができるということは、本当に喜ばしいことだと思っております。

 このまま今年オリンピックを迎えることになったときに対して、何かもうちょっと準備ができたかなとか、不安点があったのかどうかをお知らせいただきたいのと、時間がもう1年もらえたという考え方をした面で、これからさらにより良いものにするために何かできるのかということを考えているのかを、まずお教えください。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 まず、1年延期に伴いましてでございますけれども、これまでも、具体的に選手村への選手の輸送であったりとか、そういった交通問題については、地域も含めて、今年の夏、開催するに当たっての、非常に大きな課題であるということから、昨年度も地域の方々も交えて相当議論をしてきたところでございます。ただ、やはり相当な数の選手が来る、関係者が来る。また、観光客も来るということから、なかなか解決の糸口というものが、正直、抜本的な解決というのは難しい状況であったのも事実です。そうした中で、例えば豊洲の市場の車両については、時間帯を分けながら環状2号線を活用してもらうだとか、様々な方策を取りながら、今年の夏の大会運営を実行していこうというところで、地域も含めて議論してきたところです。

 今回、そういったところについて課題が完全に解決してない中での1年延期ということから、そういう意味では、改めて交通計画についても考え直すことができるのではないか。勝どき駅につきましても、非常に混雑が予想されていたわけでございますけれども、こういったものについても、もっと違う方策が取れるのではないかというようなことも今後議論ができるかと思ってございます。

 ただ、さきに組織委員会のほうも申しておりますとおり、大会の方針、安全・安心な大会にするということ、それから費用を最小限とすること、シンプルな大会とすること、こういったところを踏まえて、具体的にどのような大会運営をするのかについて今後議論が進められていくということから、我が区としましても、そういった議論を進めていく中でないと、今の段階から具体的な方策を示すのはなかなか難しいかなと思ってございます。

 したがいまして、今後の議論の中では、さきに申しました課題等について、解決できるような働きかけを区としてはやっていく必要があるというふうに思ってございます。

 以上です。

○二瓶委員
 ありがとうございます。

 やはり交通面や輸送面で課題が残っていたということがあるので、1年間時間が増えたということで、それを皆さんが納得できる形にしていただいて、万全の状態で臨んでいただきたいと思います。

 もう一点の質問ですけれども、選手村跡地のHARUMI FLAGに関してです。

 1年延期になってしまったという面で、閉鎖管理を行うということになっているんですけれども、例えば閉鎖管理や何かでずさんな面が取り沙汰されてしまった場合、資産価値的にかなり下がってしまう可能性があるのではないかと私は危惧しております。閉鎖管理の主体はほとんど組織委員会、東京都だったりはするわけですけれども、中央区にできた選手村、HARUMI FLAGの資産価値を守っていかなければならないと私は強く思っていますので、そういった面で、ここの団体、各局に対して、本区としてはどのような呼びかけを行っていくのかをお教えください。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 選手村、HARUMI FLAG等の管理の状況についてでございます。

 本日の資料でもお示しさせていただいておりますとおり、基本的には閉鎖管理をしっかりする、またガードマンを立てるというようなことで、組織委員会、東京都のほうは予定しているということでございますが、実は、幾つか既に間違って侵入してしまったりだとかの事例も含めて、幾つかそういったことが見受けられるということで、こういったものについては、逐一区のほうも情報を共有できるような体制を現在もつくっているところでございます。

 そういう意味では、HARUMI FLAG自体は特定建築者の民間施設でございますけれども、東京都が発注者であるといったこと、また、区としましては、HARUMI FLAGだけではなくて、その周辺にお住まいの方々の安全・安心もしっかり確保していく必要があるというふうに思ってございますので、さきの報告でもございましたとおり、不審者等だけではなくて、自然災害、台風あるいはこの後、集中豪雨等もあるかと思いますけれども、そういったものについてもしっかり対応できるような体制を、組織委員会、東京都に取ってもらいたい。また、万々一そういったことが起きた際にも、しっかり区と情報共有をしていっていただきたいというようなことを申し入れ、既にそういった体制ができている状況でございます。

 以上です。

○二瓶委員
 ありがとうございます。

 1年延びたということで落胆せずに、機運を高めたまま、オリンピックに向かっていっていただきたいという思いを込めまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

○中嶋委員長
 お疲れさまでした。

 それでは、議題、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に関することについて、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中嶋委員長
 ありがとうございます。

 次に、第二回区議会定例会における委員長報告の取扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中嶋委員長
 ありがとうございます。

 次に、行政視察について御報告いたします。例年、7月の委員会におきまして、区内所管施設視察に代えて、行政視察を実施しているところでありますが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、視察は行わないということにいたしますので、御了承願いたいと思います。

 それでは、以上をもちまして東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を閉会といたします。

 どうもお疲れさまでございました。

(午後2時32分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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