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令和2年 東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会(11月13日)

1.開会日時

令和2年11月13日(金)

午後1時30分 開会

午後2時42分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 中嶋 ひろあき

副委員長 山本 理恵

委員 礒野 忠

委員 太田 太

委員 高橋 まきこ

委員 墨谷 浩一

委員 二瓶 文徳

副議長 田中 広一

4.欠席者

(1人)

議長 押田 まり子

5.出席説明員

(14人)

齊藤副区長

吉田副区長

平林教育長

浅沼企画部長

山﨑政策企画課長

栗原副参事(計画・特命担当)

早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)

望月環境土木部長

三留環境政策課長

落合道路課長

松岡都市整備部長

栗村地域整備課長

生島教育委員会事務局次長

中山指導室長

6.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

鳴子書記

桝谷書記

7.議題

  • 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に関すること

(午後1時30分 開会)

○中嶋委員長
 皆さん、こんにちは。東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会をただいまから開会させていただきます。

 開会に当たりまして、本日、押田議長は欠席いたします。

 次に、議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり、理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、理事者報告をお願いいたします。

○浅沼企画部長

 1 東京2020大会簡素化等の検討状況について(資料1)

 2 2021年 東京2020聖火リレーの実施概要について(資料2)

○松岡都市整備部長

 3 晴海コミュニティ構想検討会議の設置について(資料3)

以上3件報告

○中嶋委員長
 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりでございますので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時39分でございます。自由民主党68分、あたらしい中央36分、公明党36分、区民の風36分、未来会議10分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言をお願いいたします。

○高橋(ま)委員
 お願いいたします。私からは、まず資料1から伺いたいと思います。

 今回、こちらの資料の中で資料1の3、コロナ対策のところにおきまして、コロナ調整会議は9月以降4回開催されているという情報等をお伝えいただいております。東京オリンピック・パラリンピック競技大会における新型コロナウイルス感染症対策調整会議の資料を私も拝見いたしました。こちらの4回目が中央区とも関わるところかと思います。

 アスリート向けの医療・療養機能の強化について(案)という資料を拝見しました。この中で、地域の保健医療機能の強化という項目が上げられていまして、具体的に、円滑な大会運営と大会中の地域の保健医療体制の両立に資するよう、地域における円滑な連携・協力を支援する方策を検討と説明されております。これまでの経過、2回目、3回目のところでも、地元、地域との連携とか、そういった中で、保健所、医療機関、受入れ自治体との連携体制を構築するというところで、関係医療機関等の情報共有ルールを策定するというふうに御説明もございました。こうした検討がされている中で、やはりこういった点は区民の皆様も非常に心配されていると伺っております。

 現在、検討段階にあるようですが、保健所や中央区におきまして、こういった情報共有ルールの策定について、今、何か話合いを進めている状況であるかという点を質問させてください。現状でも、保健所の職員の皆様は業務過多の状況が続いているということですので、連携となった際は、具体的にどのように両立させる方向で進めたいというふうに中央区側として考えていらっしゃるか。まず、1点、こちらを伺いたいと思っております。

 同じ資料の中から、2、簡素化の主な内容の中で、(2)入村式の取りやめ、また(3)ユニフォームアクレディテーションセンター、UACが区外のホテルに代替されるということを御説明いただきました。こうしたことの影響としまして、区内を移動する人が減るということ、また、移動のための専用車の往来が増えるのではないかという点が想定されますけれども、中央区として、こうした変更をどのように捉えていらっしゃるのか、お聞かせください。具体的には、立入禁止エリアの見直しもあるのかどうかという点をお聞かせいただきたいと思います。

 もう一点、関連しまして、東京都におきまして、第13回輸送連絡調整会議を9月3日に開催されたということを拝見しました。中央区に非常に大きな影響がございます輸送運営計画V2について、見直し等の取組状況が報告されたということでございましたが、中央区はどういった御報告を受けているのか、また、こちらで述べられている取組状況についてお聞かせいただけたらと思っております。

 取りあえず、ここまで一度お願いいたします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 それでは、順次、お答えいたします。

 まず、1点目のコロナ会議の状況についてでございます。

 こちらについては、今、委員御案内のありましたとおり、国と組織委員会と東京都のほうで議論が進められておりまして、ちょうど昨日、第5回目が開催されて終わったところと聞いてございます。その中で、とりわけ選手村でのコロナ感染対策というものが非常に重要であると。これは、区のほうとしても認識をしてございます。そういう意味では、都の福祉保健局が東京都の窓口となりまして、先般、都のほうから区の福祉保健部局、保健所のほうにも、コロナ会議を踏まえて、今後、調整をしていきたいというような相談、協議があったところでございます。具体的には、今後、そのような形で議論を進めていく形になるところでございますので、現段階では、まだ詰まった話ではございませんけれども、本区としましては、いずれにしましても、区民の方のコロナ対策に支障があってはならないものですから、そういった部分と大会の関係者との両立をしっかりやっていただかなければならないということで、そういった部分については、都や組織委員会のほうにしっかり物を申してまいりたいと思っているところでございます。

 それから、2点目の入村式、それからUACでございます。

 まず、入村式につきましては、選手村の中で各国の方がお越しになられたときに、簡単なイベント、式典みたいなものをやるというものが取りやめになったということで、実は、この入村式で、できれば本区の子供たちなどがお迎えできるような形が取れないかというような相談も、組織委員会のほうにこれまでもさせてきていただいたところでございますけれども、今回、こういったものが取りやめになったということですので、そういう意味では、おもてなしの機会が1つ少なくなってしまったのかなというような印象を持っているところでございます。

 もう一点のUAC、ユニフォームアクレディテーションセンターでございますけれども、こちらはボランティアの方々にユニフォーム等を配る場所ということで予定をしていたところでございます。こちらについては、最大で1日7,000人の方が来られる施設ということで、昨年の段階でも、勝どき駅からの混雑が非常に懸念されたところでございますが、こちらについては、そういう意味では、勝どき駅の混雑の緩和につながるものということで、区としては、よかった方向の一つかなというふうに思ってございます。

 こういった選手村一連の周辺の状況等につきましては、様々な個別の段階で議論が進められてございますけれども、セキュリティエリアだとか、こういった部分については、今のところ変更の話は聞いてございませんので、昨年示したとおりのものが実施されるものというふうに思ってございます。

 なお、来年の開催に向けましては、改めて地域の方々にもそういった交通の状況を取りまとめて説明してもらえるように、区からも東京都、組織委員会のほうに申入れをしてまいりたいと思ってございます。

 私からは以上でございます。

○落合道路課長
 第13回輸送連絡調整会議についてでございます。

 第13回の会議につきましては、2020年9月3日に書面開催をしております。そうした中で示されたものとしては、新しい日程について追記がされたこと、また、基本的な輸送に関する考え方としては、来年の大会時の交通マネジメントについては、今年の夏予定していたものと同様といったところが基本とされているところでございます。具体的には、高速道路の料金施策であったりとか、会場周辺の交通対策といったところでございます。新しい日程も示されておりますので、今後も、状況などを踏まえて必要な見直しを行っていくといったところが示されているところでございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 それぞれにありがとうございます。

 まず、1つ目ですが、地域の皆様、区民をはじめとする皆様に支障がないようにというところです。現在、感染者数が増えている中で、受入れの施設等にも限りがあるというところで、皆様の不安が高まっていると感じておりますので、引き続き、おっしゃっていただいた方向で皆様が安心して過ごせる期間となりますように、お取組をお願いいたします。

 2つ目ですが、入村式の取りやめ等の影響というところで、具体的に、おもてなしの機会が損失というか、少なくなっているところの影響と、また、勝どき駅混雑の緩和という、いい方向について伺わせていただきました。これまでも申し上げてきましたが、おもてなしの機会については、いろいろな機会を創出する方法があるというところで御提案いただいたところもございますので、おっしゃっていただきましたようなウェブを中心とするとか、代わりとなる機会を設けていただくように、引き続き要望をさせていただきます。

 また、3点目ですが、輸送連絡調整会議について、書面開催であったというところを確認させていただきました。こちらも同様のスケジュールの後ろ倒しと伺ったところでございますけれども、こちらについても、変更がございましたり、影響がある点を早めに周知いただくようにお願いいたします。

 続きまして、資料3、晴海コミュニティ構想検討会議の設置について質問をさせていただきます。

 まず、1点目ですが、こちらの中の3番目の項目で構成員の中に、HARUMI FLAG代表という方、こちらは事業者の方が1名入っていらっしゃるのですが、既に購入をされている方もいらっしゃいますので、これから住もうという購入者の方々の中で、共にまちづくりに関わっていきたいという思いのある方もいらっしゃるのではないかなというふうに思うのですが、コミュニティ形成に積極的に関わりたい方に向けて、公募というものを考えていないのか、現在のお考えをお聞かせください。

 また、事業者を通じて、購入者の方々へのヒアリングを行ってきたのか、また、行う意向があるかという点についても確認をさせてください。

 まず、この点からお願いいたします。

○栗村地域整備課長
 晴海コミュニティ構想検討会議についてでございます。

 構成員の公募についてということでございますが、HARUMI FLAGのほうは、こちらで示させていただいているとおり、今、販売事業者の代表である三井不動産レジデンシャルの代表の方にお願いをしているところでございます。一部のところで契約をされている方もいらっしゃるかとは思いますが、こちらについては、全体のHARUMI FLAGの募集を今、中断しているところでございますが、きちんとやった後で、HARUMI FLAGの中での自治組織といいますか、まずはHARUMI FLAG内でのコミュニティということをHARUMI FLAGの販売者のほうで考えている、計画をしているところというふうに聞いております。

 今回は、HARUMI FLAGの方を入れてというよりも、HARUMI FLAGのまち開きに向けて、まずは今お住まいになっている方、あるいは働いていらっしゃる企業の方、こういった今の晴海の関係者の中で、どういうふうに新たな住民を受け入れていこうかということを検討するのが今回のコミュニティ検討会議ということでございます。コミュニティ検討会議は、そういった意味でいきますと、お迎えをするに当たってのこちら側の機運醸成という目的でございますので、HARUMI FLAGの代表の事業者の方については、今の関係者の考え方をHARUMI FLAGのコミュニティ形成にも生かしてもらうという趣旨で構成員として入っていただいているところでございます。

 それと、事業者を通じてどういう話を聞いているのかということにつきましては、特にまだ具体的にアクションを起こしているという話は聞いていないところでございます。

 私からは以上です。

○高橋(ま)委員
 御丁寧にありがとうございます。現時点のこちらのコミュニティ構想検討会議については、お迎えに当たっての機運醸成であるというところを確認させていただきました。

 現在晴海に住んでいる方でも、これからまちが大きく発展し、変わろうとしているというところで、関わっていきたいという方もいらっしゃいますので、ぜひとも公募といった、広く関わりたい方、現在お住まいの方にも窓口を開いていただくようなコミュニティ形成について要望をさせていただきたいと思います。

 HARUMI FLAGコミュニティについては、これから自治組織を計画していく、全ての販売終了後にまとめていっていただくという段階についても確認をさせていただきました。今回、こちらの書面にもございますように、やはり1万2,000人と地域の構成員の大部分を占めることになりますため、地域への影響も大きいというふうに考えます。始まりから主体的に関わっていただく方も、やはりその中においては必要だというふうに考えております。

 今回、資料3の別添資料4等を拝見しましても、ほっとプラザはるみ分科会が進んでいるという状況の中で、第3回の開催時期が今年の12月頃ということで上げられておりますけれども、具体的に、分科会のテーマとしましては、人材・協力者について検討されるというところでございましたが、こうした協力者を募っていったり、集めていくというテーマにおいても、これから住んでいく方を含めたコミュニティ形成というのは非常に重要になっていくというふうに考えます。まちづくりに積極的に関わりたい方が参加できる合意形成の場づくりというもの、先ほど公募についての要望を上げさせていただきましたけれども、こうした点についてどのようにお考えでいらっしゃるか、再度質問をさせていただきたいと思います。

 もう一点ですが、今回、コミュニティ構想検討会議の設置についてということで御説明をいただきました。こちらの資料ですが、今月開催されている委員会では初めて出された資料ということで拝見をしております。関連の常任委員会等で出すお考えがなかったのかという点についてお聞かせいただきたいと思っております。理由は、こちらの会議の開催が9月14日であったというところで、関連した会議も常任委員会においてはございますため、その点を伺いたいと思います。

 お願いいたします。

○栗村地域整備課長
 ほっとプラザはるみの分科会の資料の中に出てきています、これから予定しているテーマでございますが、人材・協力者についてというところでございます。

 こちらは、詳細にどういった形のワーキングをやっていくのかというところは、これから内部で議論するところでございますが、合意形成の場を開かれた形でというところでございますけれども、今回のほっとプラザはるみのワークショップ、分科会につきましては、将来、もちろんHARUMI FLAGに住む方も含めまして、晴海の住民あるいは企業の方がどういうふうにほっとプラザはるみの運営に関われるのか、主体的に運営側としてどういうふうに関与できるのかというところを、分科会の中で地域の皆さんと考えているところでございます。ですので、地域の皆さんの声の中で、運営をする組織、まだそこまでの議論には至っておりませんが、例えば運営をしていく組織をつくっていくということになるとすると、その委員の決め方みたいなものも住民の方で決めていただくということになりますので、そちらのほうでそういった声が地元の皆さんから出てくれば、では、どういう形で公募をしていくのかということになるのかというふうに思います。

 それから、今回の委員会の報告でございますが、今回の晴海コミュニティ構想検討会議の内容が、オリンピック・パラリンピックの、ある意味、レガシーであるHARUMI FLAGとどういった形で結びついていくのかというところで、こういうテーマでございましたので、本特別委員会のほうに報告するのが妥当であろうという判断の中で、今回の報告ということでございます。

 以上です。

○高橋(ま)委員
 御丁寧にありがとうございました。

 分科会についてのワーキング内容はこれからであるというところで、運営側としての位置づけについて伺いました。こうした構成員の方々の意見があればというところでもございましたので、ぜひとも関わりたいと思っている方が積極的にこうした場づくりに参加できるような点について、引き続き要望していきたいと思います。

 こうした検討会議等も、分科会という位置づけですと、やはり同じメンバーの中から検討していくという進め方になっていくと思いますので、多様な意見を取り入れることによって、こちらの検討内容の進め方として御説明していらっしゃいます、晴海に住み・働き・集う全ての人々が自ら連携していくというところのきっかけになっていくと思いますので、この検討内容の方向性であれば、構成員についても同じ方向性で設けていくことが必要だというふうに私は捉えますので、広く公募をしていただくというところが、この一歩になるのではないかという点を提案させていただきます。

 また、御説明いただきました資料についてですが、オリンピック・パラリンピックのレガシーとの兼ね合いというところで、まさに、こちらの会議にふさわしい内容であるというところが、伺って、よく分かりました。

 一方で、やはりまちづくりに関わる非常に大きな考え方の基本になる構想検討会議であると思いますので、まちづくりに関わる常任委員会でも、ぜひとも議題の一つということで取り上げていただけたらというふうに思いました。間に合うのであれば、より早く一度でも多くの議論をする機会が議会ないし、その中の委員会においてもあるとよいというふうに個人的に考えます。委員会においては、構成委員もそれぞれに違いますので、同じ案件においても、より活発な議論がなされるよう、それぞれの会議で出していただけるよう要望させていただきまして、以上で質問を終えさせていただきます。ありがとうございます。

○墨谷委員
 よろしくお願いいたします。

 私のほうからは、理事者報告、議題から1つずつ質問をしたいと思います。

 昨日、11月12日の東京都のモニタリング会議では、新規の感染者数が増加しているというような報告があって、予断を許さない状況が続いていると思います。また、厚生労働省のホームページを見ますと、新型コロナウイルスワクチンの早期実用化に向けた厚生労働省の取組、主なワクチンの開発状況が掲載されております。一日も早いコロナの終息を願っております。また、理事者の皆様の東京2020大会を成功させるための努力に感謝申し上げます。

 まず理事者報告の資料1の4、本区の対応でございます。

 機運を盛り上げていく取組ということで、本区独自の気運醸成事業にも影響が想定されているというような記載がございます。細かくなくても結構なので、機運醸成の影響を、現時点で想定されているものがございましたら、お示しいただければと思います。お願いいたします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 本区の影響についてでございます。

 こちらについては、これまでのコロナ会議の中で、選手、それから大会関係者については、広く行動制限がされるというような方向性の報告がなされておりまして、となると、これまで予定しておりました晴海のおもてなしセンター、それから、おもてなしロードを通じた銀座あるいは日本橋へ向けた様々なおもてなしの取組において、選手や大会関係者に直接手渡し等々することができなくなるのではないか、こういったことが非常に大きな課題というふうに認識をしているところでございます。

 また、練習会場であったり、それから聖火リレー、これは都や組織委員会と連携した取組になりますけれども、こういったものについても、観客、観戦客等が来れないのではないか。また、海外からも入国そのものが難しいのではないか。こういったことから、これまで予定していたおもてなしの取組というものを少し変えていく必要があるというふうに考えているところでございます。

 ちょうどなんですけれども、おととい、区民協議会の下部組織に当たるボランティア検討部会を開催させていただいたところでございます。その中でも、今申し上げた、おもてなしの取組をどういうふうに考えていくのか、それからもう一点、折り鶴ウェーブで作った鶴をどのように渡していくのか、こういった点について地域の皆様方の御意見等々も伺ってきたところでございます。まだ具体的な方策、それから、さきのコロナ会議についても、こういった形で大会をやるという最終的な結論に至っていませんので、現段階では様々な検討をしていかなければならない状況かと思いますけれども、いずれにしましても、何らかの形で皆さんの思いを伝えていけるような取組を区としても考えてまいりたいと思ってございます。

 以上です。

○墨谷委員
 答弁ありがとうございます。

 今、おもてなしセンター、またおもてなしロードの対応に課題が生じてくるというようなお話をいただきました。また、本区としても、ボランティア検討部会などで変えていかなければというような形で検討をこれからも進めていかなければいけない、そういうようなお話もありました。折り鶴を折っていただいて、私に持っていってくださいという方がいらっしゃいまして、ぜひその折り鶴は何らかの形でお渡しできると、すごくありがたいというふうに思っております。いろいろと大変な中、また皆様のお知恵を出していただいて、しっかりと機運醸成をして盛り上げていただきたい、そのように思います。

 本庁舎の入り口に東京2020大会のカウントダウンのボードがございます。来場される方が、そういったものを見て、本区としても、そういうものがあるんだと、盛り上がるような気持ちも起こるのではないかというふうに思っております。そういった中、本区では、総合スポーツセンターと観光情報センターでグッズの販売がされております。販売品目としては、ピンバッジとか、Tシャツとか、タオルとか、またネックストラップ等々書いてあります。そういった中で、私も総合スポーツセンターを見たりして、やはりそういったものがあるだけで機運の醸成というのは盛り上がっていくのではないかなというふうに考えました。ですので提案として、本庁舎とか出張所などでもそういったものを置いていく、そういったものを見ることで機運醸成につながるのではないかというふうに考えますが、本区として、そういったことに対してどのように感じているか、お聞かせいただければと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 機運醸成に係るグッズの販売等かと思いますけれども、こちらについては、今、委員から御案内がありました総合スポーツセンター、それから観光情報センター等でさせていただいてございます。グッズの販売につきましては、組織委員会、東京都等のライセンスの規定がございまして、これまで何らかの形で販売等々をしている窓口に合わせて、そういったものを置けるというような形のところから、さきに言いました場所で販売をさせていただいているところでございます。本庁舎につきましても、以前、そのような相談、問合せ等々をしたこともございます。ただ、なかなか難しい規定もありまして、現在、そういった形には及んでいないところでございます。

 ただ、今御案内ありましたカウントダウンボードだとか、機運醸成については、区としても取り組んでいかなければならないものと思ってございますので、本庁舎に限らず、様々な場所等々を活用しながら、機運醸成の取組を来年の大会に向けて実施してまいりたいと思ってございます。

 以上です。

○墨谷委員
 御答弁ありがとうございます。本庁舎や、また月島特別出張所とか、日本橋特別出張所などに訪れる方もいらっしゃいますので、目につくことによって、そういった思いも盛り上がってくるのではないかなと思ったので、質問させていただきました。

 あと、議題として1点、今回の東京2020大会の記憶を残していく取組について質問させていただきたいと思います。

 デジタルの写真とか、映像とか、後世に歴史を残していく取組というのが求められていると思います。本区としても考えていらっしゃると思うんですけれども、そういった考えについて、本区の考えを教えていただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 記憶を残していくという部分でございますけれども、そういう意味では、東京2020大会が中央区で行われたということについて、とりわけ選手村がある中央区としましては、ハード、ソフト両面のレガシーとして記憶を残していく必要があろうと思ってございます。

 ハード面につきましては、もう既に晴海のほうで、HARUMI FLAGをはじめとした様々な検討をしているところでございますけれども、ソフト面につきましても、晴海選手村だけではなくて、それこそ招致が決定したときからの様々な、歓喜であったり、それから1000日前、500日前のような、様々なイベント等もやってまいりました。これらについては、本区広報のほうでも、都度都度取材をして、データとして大切に保管してございますので、こういった一連の、招致決定から来年の大会開催を通して全体的な記録として保存し、また、区民の方々がいつでも見られるような状況をつくってまいりたいというふうに思っているところでございます。

 以上です。

○墨谷委員
 ありがとうございます。

 図書館のホームページで、アーカイブというか、佃大橋の開通式のときの写真が見られましたけれども、当時、こういう形だったんだなと思い起こして、また、商店街の様子を見て、こういうふうになっていたんだなというふうに、今の状況を後から見たら、みんなマスクをしていたなというときが必ず来るのではないかなというふうに思います。そういった意味では、しっかりと記録を残していただいて、誰もが見られるというようなこともすごく大切なことではないかなというふうに感じました。区のほうで収集するというのも1つと思いますし、また、区民の皆さんと区内で働く人たちなどからも、そういったものを集めて、残していくという考え方について、最後、お聞きいたします。お願いいたします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 今、委員から御案内、御提案のございました、区だけの記録ではないものを残すというところは、非常に参考にさせていただきたいと思ってございます。そういう意味では、区が見れる場所、撮れる場所というのも限られているところかと思います。例えば、聖火リレーでいえば、銀座八丁目からスタートして浜町まで行くわけでございますけれども、その場所ごとに、それぞれの方々の思い出になるものがあろうかと思います。ウェブ上なのか、いろいろなやり方はあろうかと思いますけれども、そういったものも巻き込みながら、取り入れながら整理ができるようになればというふうに思ってございます。どこまで、どういうふうにできるのかというのは、これからでございますけれども、検討のほうはさせていただきたいと思ってございます。

○墨谷委員
 ありがとうございます。

 何年もたって、マスクをしなくてもいい時代がまた必ず来るというふうに確信しております。また、東京2020大会を成功させるため、今回の東京2020大会の簡素化の検討を急ピッチにしていかなければいけない。そういったことに対して感謝の思いでいっぱいでございます。本当にありがとうございます。

 以上をもちまして、私の質問を終了いたします。ありがとうございました。

○二瓶委員
 資料3の晴海コミュニティ構想検討会議についてお尋ねをします。

 先日行われた都心・臨海地下鉄新線推進大会に私も参加しまして、明治大学名誉教授で中央区都市計画審議会会長の市川先生のお話を聞いて、晴海に地下鉄が通ると、都心に背骨を通すという表現をしていて、本当にすごいまちづくりであり、新しいまちになるんだなと思いました。晴海に1本地下鉄が通る、また、日本で唯一の東京2020大会の選手村だった場所ということで、本当に大きなレガシーになっていくと思います。

 そういった面で、晴海で連携することを促す仕掛け及び地域全体の課題を解決していくとありますが、本区として、どのようなサポートができるのか。また、参考資料もついていますが、どのような支援をして、選手村跡地を晴海ブランドとして、選手村跡地だったんだというアピールをすることによって、将来的に新しいHARUMI FLAGに、どのような資産価値をつくっていきたいのか、そして、つくっていくのかの検討状況をお知らせいただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

○栗村地域整備課長
 コミュニティ構想検討会議における区のサポートというところでございますが、こちらのコミュニティ形成の大きなテーマとしては、地域の方が自発的に、主体的に、自分たちの住む・働く晴海というまちについて、誇り、プライドを持っていただく、地域のブランドとして上げていくといったところを、どのようなプロセスを経て、そういった形に持っていけるのかというところでございます。

 議論につきましては、皆様がどういう形でまちをよくしていくかということに関して、それぞれ一人一人がどう関わっていけるのかというところかと思っております。その中で、区としましては、ほっとプラザはるみもまさにそうですが、こういった施設の運営みたいなところに区民の方、企業の方を入れるという仕組みづくりをやっていくですとか、皆様が意見を出しやすくするような仕組みをつくっていくというところが、まず区の役割としてあるのかなというふうに感じながら、この会議の運営を行っていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○二瓶委員
 ありがとうございます。

 昨日の市川先生の話を聞いて、私は個人的にもすごくわくわくしましたし、新しいまちが本当に晴海にできるんだなと。本委員会はオリパラの委員会なので、そんなに都市計画、都市整備については触れませんが、日本に1か所しかない東京2020大会の選手村跡地ということで、大会を簡素化、効率化することで、来年、あと半年ちょっとで開催されるという状況なので、本当に楽しみにしている方も多いと思いますので、ぜひ成功を祈りつつ、我々としても、何かできることがあれば、全力でサポートしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 以上です。

○中嶋委員長
 副委員長は委員席へお移りください。

○山本委員
 私からは、資料1と資料3についてお伺いしてまいります。

 まず、資料1についてです。

 IOCのバッハ会長は、2021年に延期された東京オリンピックの中止はしないと断言し、大会開催に向けた準備が着々と進められています。11月15日から18日に訪日し、国立競技場や晴海選手村などを視察する予定となっています。

 まず、今回の資料1を拝見し、東京2020大会の簡素化により、ユニフォームアクレディテーションセンター、UACが中央区外の施設で代替することが報告されております。勝どき駅の混雑の心配がなくなり、安心したところです。

 さて、政府、大会組織委員会、東京都は、今年9月に新型コロナウイルス感染症対策調整会議を設置し、競技場や選手村等の感染防止策、医療体制の確保、環境整備やルールづくりなどを検討しています。そして、年内に中間の取りまとめがなされる予定となっております。本来であれば、この中間の取りまとめが報告されてから、中央区における影響をしっかりと確認したいと考えていたのですが、本委員会の次回の開催が来年2月の予定であるため、東京オリンピック・パラリンピック大会における感染症対策について、企画部に何点かお伺いしてまいります。

 オリンピックはコロナの影響により延期されたということでどうしても、切っても切り離せないものであると考えております。まず、中央区が抱える選手村は14階から18階建ての宿泊棟21棟や食堂などの関連施設で構成され、ピーク時には選手、コーチ、スタッフ、約3万人が活動すると言われております。調整会議では、選手村で感染者が出た場合を想定し、発熱外来、保健所機能を持った保健衛生拠点、そして感染症対策センターなどを設置し、対応を一元化する方針です。

 そもそも選手村には、けがや病気を治療する総合診療所や医務室、救護室が設けられる計画でした。この通常の診療所とは別に、高熱やせきなどの感染が疑われる症状が出た選手らに対応する発熱外来を設置する予定です。この発熱外来の診療所は予約制となっており、診療対象は、緊急時を除き、選手に限定されています。つまり、選手以外のスタッフは選手村の外の診療所で受診することとなります。大会指定医療機関以外の地域の病院やクリニックでの診療になると思います。そこで、中央区内における医療機関の検査・治療体制の現状、キャパシティについてお伺いいたします。

 2点目に、保健所機能を持つ保健衛生拠点も開設されます。感染した選手は専門の保健師らがあらかじめ確保した宿泊療養施設や指定病院に搬送し、隔離して、クラスターが発生するのを防止します。この保健衛生拠点と中央区保健所との連携や情報共有が不可欠となります。そこで、感染症法における法律上の管轄保健所の取扱いについて確認をさせてください。

 まずは、この2点をお願いします。

○中嶋委員長
 山本委員、実は、保健所の担当者が誰もいないんですよ。

○山本委員
 企画部でいいです。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 現在、当課のほうで知り得ている情報についてお伝えさせていただきたいと思います。

 今、委員御案内のありました選手村の中でのどういった形で発熱外来の診療所を設けるかなど、こういったものについては、コロナ会議の検討を踏まえて、今、組織委員会のほうで検討がされているところと聞いてございます。具体的にどのように運営するだとかは、まさにこれからというところと存じてございます。

 また、そういう意味では、今申したのは選手等々の話でございまして、今、委員よりお話がありました、そこで働く方あるいはボランティアの方、こういった方々については、働く方、それからボランティアの方の行動マニュアル、ガイドラインをまた別に作成しているというふうに聞いてございますので、こういった方々の対応、対策についても、また別途整理がされるものと聞き及んでございます。こうしたことから、例えば働く方が感染した場合にどのような形で収容されるのか、搬送されるのか、こういったものも現段階では分かりかねるところでございます。そうしたことから、キャパシティは大丈夫かというような御質問については、お答えすることが難しいところでございます。

 それから、2点目の保健衛生拠点の設置につきましても、何らかのものを設置する必要があるということ、これを選手村の中なのか、あるいは近くなのか、こういったところについては、この会議の中でも議題として上がってございますけれども、具体的な設置場所、それから保健所との連携の仕方についても、今後の議論でございます。さきの答弁でも御案内させていただきましたとおり、都の福祉保健局のほうが本区の福祉保健部のほうに、その協議を開始しているところでございますので、具体的には、そういった中での議論が進められるところでございます。

 いずれにしましても、さきに申したとおり、大会期間中も区民の健康、安全管理、こういったものは区としてもしっかりしていかなければならないというふうに思ってございます。

○山本委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 まだコロナ調整会議の報告がなされていないということで、なかなか答えることが難しいのは理解しております。ただ、選手とコーチとスタッフは別に考えなければいけないということ、そして、さらには観光客についても検討をしていかなければならないと考えております。

 IOCのバッハ会長は、海外からの観客も来ることが前提で動いている、無観客五輪の可能性はないと言及しています。選手やスタッフ以外、国内外から集う観客の感染症の対策が求められます。つまり、今のお話の中で、中央区の保健所は、コーチやスタッフ以外、さらに観客の対応もしていかなければならないと考えております。そこで、医師会や、また保健所のマンパワーは足りるのかといった心配が上がってまいります。

 また、令和2年度主要な施策の成果、行政評価の53ページを拝見しますと、今回、コロナによって外国人の観光客に対して通訳の臨時雇用が必要となったといった課題が挙げられておりました。東京大会に向けても、こういった通訳の確保というものが必要になってくるかと思います。そのときの人材の確保や、また、その負担の在り方といったものを検討していく必要があると思いますが、区としては、現段階でどのよううにお考えか、お聞かせください。

 また、選手やスタッフの行動管理は可能ですが、観客の完全な行動管理は現実的ではありません。東京大会における感染症対策の難しさを感じております。どのように実効性を担保していくのかが課題であります。また、選手や競技会場に常駐する医療従事者は、約5,000人と言われております。ここに日本国内の医師や看護師らが派遣される数が5,000人と言われていますが、中央区の医師や看護師らの派遣状況について、今、分かれば教えていただければと思います。

○浅沼企画部長
 まず、通訳等の関係でございます。

 現行の新型コロナウイルス感染症におきましても、当然、外国人の方からのお問合せは保健所のほうに入ってくるというところで、様々な言葉の関係があって、通訳の方を確保したということになります。オリンピックですと、200国近くの選手の方等がいらっしゃるということになりますので、本区だけで通訳を確保するというのは非常に難しいだろうというふうに思っています。これには、国あるいは組織委員会、それから東京都などの協力もぜひ求めていきたい、お願いをしたいというふうに考えているのが今のところでございます。

 それから、観客の方の行動管理についてでございます。

 今朝の一部の新聞報道の中で、観客の方の感染症の関係について、政府のほうでも検討をしているというところで、日本に来る前に検査をするとか、アプリケーションを使って国内での行動をチェックするようなことが報道されておりました。これは、当然、本区だけで単独で何か対応できるものではございませんので、国を挙げて政府のほうできちんと考えていただきたいというふうに思っております。

 同様に、医療従事者の関係でございます。

 これも、区はという話ではないかと思いますけれども、すみません、福祉保健部の理事者がおりませんので、今、区のほうにどのようにスタッフの協力体制というのが来ているかというのは、申し訳ありませんが、こちらでは分からない状況でございます。

○山本委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 質問するには、まだ時期尚早かとは思っていましたが、今後、年内にコロナ調整会議の中間整理がなされましたら、それを踏まえて、中央区の対応について具体的に報告していただきたいと思います。また、何にせよ、来年、オリンピック・パラリンピック大会は開催されるということがほぼ決まっているかと思いますので、保健医療体制の強化については、しっかりと中央区内で検討していただきたいと思います。

 次に、資料3について、何点かお伺いしてまいります。資料3、晴海コミュニティ構想検討会議の設置についてです。

 検討会議の参考資料を拝見しますと、資産価値の向上のために、晴海ブランドを創造していくなど、資産価値の向上、晴海ブランドという言葉が目立ちます。検討会議の議論のポイントともなっている資産価値の向上に寄与する晴海ブランドについて、どのような議論がなされているのか、お聞かせください。

 また、中央区が描くイメージはどのようなものなのか、オリンピックのレガシーのブランディングなのか、具体的なものをお知らせいただければと思います。

○栗村地域整備課長
 コミュニティ構想検討会議におけます晴海ブランドという言葉についてということでございます。

 こちらは、直接的に資産価値の向上そのものが今回のコミュニティ構想、コミュニティの目的というよりも、結果として、そういった形になっていくものであろうということです。晴海というのは島でございますので、我々の地域というエリア性が、ある意味、分かりやすいという中で、晴海に今お住まいの方、働いている方、それから、これからお住まいになられる、働かれる方が、どういうふうに自分たちの晴海というものについて誇りを持てるのか、そういったところを、一人一人の中に晴海に対する愛着を持ってもらうということを表したものとして、ブランドという言葉を使っているところでございます。そういったものが、結果として、形として出てくれば、晴海というものの周辺からの価値というものが高まっていくだろうという形で、晴海ブランドという名前を使っているところでございます。

 以上です。

○山本委員
 御答弁ありがとうございます。

 中央区は、中央区ブランドであったり、ブランドという言葉をよく使うなと感じております。晴海については、今後、結果として晴海ブランドが形成されることを願っての言葉だと理解しましたが、HARUMI FLAGのまちづくりを行うに当たって、現在のHARUMI FLAGの販売状況がどうなっているのかということ、また、入居者情報、こういったことを知る必要があるのかなと考えております。2019年7月からHARUMI FLAGの街区ごとの段階的な販売が開始されています。抽せん倍率は高く、販売状況は良好だった、ほぼ完売だったと報道でお聞きしています。特に展望のよい部屋の倍率が非常に高かったと言われております。申込者層は30代、40代の会社員で、湾岸エリアの住民の住み替えも非常に多いといった報道がなされております。その一方で、立地からか、高齢者の需要が非常に低いといった認識であります。

 まず、HARUMI FLAGの購入情報を把握しているのか。販売状況について確認をさせてください。

 また、東京大会が延期されたことにより、引渡しの時期が延期となっております。この影響は、現在、どのように現れているのかというか、どのような影響があるのか、分かる範囲でお答えいただければと思います。

○吉田副区長
 今、現実には、段階的に販売をしている状況の中で、第1回の方々、購入されている900人程度の方々に、また延期になりましたので引渡しが遅れます、買取り意向がございますかというようなことを含めて、調整をしている段階でございます。大変恐縮ですが、委員の御質問、通じてなんですが、実は、販売事業者も、私どももそうでございますけれども、実態的にはオリンピックが、さて、どういう形で、どういう規模で行われて、本当に引渡しが、例えば1年だけの延期でいいのかどうかというような問題も含めて、現在、ある意味で先がはっきり見えている状況ではないわけでございます。今、ある種のデータはやはりございますし、そのお話はあるわけですけれども、途上でございますから、現実の問題として、その部分が今の形でデータとなり得るかどうかということについては、難しいかと思っております。

 それから、ブランドの問題について先ほど言及がございました。少なくとも晴海において、実は、6,000戸近くの住宅が出来上がって、1万2,000人の人口増が見込まれていますが、本区でも最大の規模の住宅団地が突然集積するし、周りの建物も基本的には共同住宅でございます。晴海は、率直に申し上げますと、例えば防災的にいえば、自宅で避難をされる方たちが住んでいるところでございます。ただし、その部分について、例えばそういう区域について、実際に懸念されることは、やはり従来、1つの住宅団地ばかりのまちでありますと、一緒に高齢化してしまう。ある意味で、高島平問題とか、多摩ニュータウン問題とか言われている部分、そういうものを我々としては懸念しているものですから、逆に、そういうネガティブな形で住宅オンリーのまちでいいのかという部分において、ブランドというものの形成を少し図っていく必要がある。そこのところは、基本的には文化的なもの、あるいは文教的なものをどういうふうに入れていくか。そういうものを入れつつ、具体的に住民の、いわゆる団地から、鉄とコンクリートから飛び出してきて、お互いを結び合うようなコミュニティをどうつくれるかというのは、まちそのものがそういう特性を持っているがゆえに、我々がサポートしながらつくり上げていかなければならないコミュニティだろうというふうに思っておりますので、そういうことをやらせていただいている。

 前段の話については、特に、先ほど保健行政のお話もございましたけれども、今、現実に何も決まっていない。はっきりしたものは決まっていませんので、保健当局の理事者がいても、お答えできない部分もございます。人の種別についても、率直に申しますと、今、委員がおっしゃったことはそのとおりでございますが、そのほかにマスコミ関係者が例えば3万人来たら、そういうものはどうするんだとか、そういうものも含めて、まだ正式に何も決まっておりませんので、大変恐縮ですが、その部分について明確なお答えができにくい状況にあるということを御理解いただきたい。

○山本委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。何にせよ、オリンピックがどうなるのかということが非常に問題であるということは理解しております。

 晴海のまちづくりに関しては、HARUMI FLAGの購入者情報であったり、それを分析することによって今後のまちづくりの議論の活性化に資するのではないかと考えております。具体的なデータを基に、課題や、また行政需要を予測するといったことが検討できるのかと思いまして、質問をさせていただきました。

 本日の質問は以上です。

○中嶋委員長
 副委員長席へお戻りください。

 それでは、議題、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中嶋委員長
 第四回区議会定例会における委員長報告の取扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中嶋委員長
 そのようにさせていただきます。

 以上をもちまして東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を閉会とさせていただきます。

 どうもありがとうございました。

(午後2時42分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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