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令和2年第三回定例会会議録(第5日 10月15日)

1.会期

二十三日(第五日)

十月十五日(木曜日)

2.開議並びに閉会

午後二時開議

午後三時九分閉会

3.出席議員

(三十名)

一番 高橋 元気議員

二番 高橋 まきこ議員

三番 梶谷 優香議員

四番 田中 耕太郎議員

五番 かみや 俊宏議員

六番 太田 太議員

七番 二瓶 文徳議員

八番 しらす 夏議員

九番 奥村 暁子議員

十番 青木 かの議員

十一番 小坂 和輝議員

十二番 渡部 恵子議員

十三番 竹内 幸美議員

十四番 佐藤 あつこ議員

十五番 塚田 秀伸議員

十六番 堀田 弥生議員

十七番 墨谷 浩一議員

十八番 山本 理恵議員

十九番 小栗 智恵子議員

二十番 押田 まり子議員

二十一番 富永 一議員

二十二番 瓜生 正高議員

二十三番 海老原 崇智議員

二十四番 礒野 忠議員

二十五番 木村 克一議員

二十六番 中嶋 ひろあき議員

二十七番 田中 広一議員

二十八番 中島 賢治議員

二十九番 原田 賢一議員

三十番 渡部 博年議員

4.出席説明員

区長 山本 泰人君

副区長 齊藤 進君

副区長 吉田 不曇君

教育長 平林 治樹君

企画部長 浅沼 孝一郎君

総務部長 黒川眞君

防災危機管理室長 濱田徹君

区民部長 遠藤 龍雄君

福祉保健部長 田中 智彦君

高齢者施策推進室長 吉田 和子君

保健所長 山本 光昭君

環境土木部長 望月 秀彦君

都市整備部長 松岡 広亮君

会計管理者 鈴木浩君

教育委員会事務局次長 生島憲君

監査事務局長 高橋 和義君

政策企画課長 山﨑 健順君

財政課長 大久保 稔君

広報課長 園田 典子君

総務部参事(総務課長事務取扱) 北澤 千恵子君

5.議会局出席職員

議会局長 伊藤 孝志君

庶務係長 長田 基道君

議事係長 小倉 正信君

調査係長 工藤 久栄君

書記 桝谷 剛司君

6.議事日程

日程第一
 諸般の報告

日程第二
 請願第五号 国の責任による少人数学級の前進を求める請願

日程第三
 議案第六十二号 中央区分担金等に係る督促及び滞納処分並びに延滞金に関する条例の一部を改正する条例
 議案第六十六号 坂本町公園改修工事請負契約
 議案第六十七号 中央区立柏学園大規模改修第二期工事(建築工事)請負契約
 議案第六十八号 厨房機器の買入れについて
        (九月二十九日 企画総務委員会付託に続いて)

日程第四
 議案第六十四号 中央区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例
 議案第六十九号 指定管理者の指定について(区立図書館)
        (九月二十九日 区民文教委員会付託に続いて)

日程第五
 議案第六十三号 中央区女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例
        (九月二十九日 福祉保健委員会付託に続いて)

日程第六
  諮問第一号 地方自治法第二百二十九条第二項の規定に基づく議会への諮問について
        (九月二十九日 企画総務委員会付託に続いて)

日程第七
 議案第六十五号 令和元年度中央区各会計歳入歳出決算の認定について
        (九月二十九日 決算特別委員会付託に続いて)

日程第八
 議員提出議案第五号 「新型コロナウイルス感染症に関する意見書」の提出について

日程第九
 議会閉会中の継続審査


午後二時 開議

○議長(押田まり子議員)
 ただいまより、本日の会議を開きます。


○議長(押田まり子議員)
 これより本日の日程に入ります。

 日程第一、「諸般の報告」を行います。

〔伊藤議会局長朗読〕


十一、委員会報告書(企画総務委員会)

十二、委員会報告書(区民文教委員会)

十三、委員会報告書(福祉保健委員会)

十四、委員会報告書(決算特別委員会)

十五、議案の提出について


○議長(押田まり子議員)
 報告を終わります。

 ここで、ただいま報告のありましたとおり、議員提出議案一件が提出されましたので、本日の日程に掲載いたしました。


○議長(押田まり子議員)
 次に、日程第二を議題といたします。

〔伊藤議会局長朗読〕


日程第二

 請願第五号 国の責任による少人数学級の前進を求める請願


○二十三番(海老原崇智議員)
 議事進行について、動議を提出いたします。

 ただいま上程されました請願第五号は、内容の朗読を省略し、区民文教委員会に付託されるようお諮り願います。

〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

○議長(押田まり子議員)
 ただいま提出されました動議は賛成者がありますので、成立いたしました。

 お諮りいたします。ただいまの動議に御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(押田まり子議員)
 御異議なしと認めます。よって、ただいまの動議のごとく決します。


○議長(押田まり子議員)
 次に、日程第三を議題といたします。

〔伊藤議会局長朗読〕


日程第三

 議案第六十二号 中央区分担金等に係る督促及び滞納処分並びに延滞金に関する条例の一部を改正する条例

 議案第六十六号 坂本町公園改修工事請負契約

 議案第六十七号 中央区立柏学園大規模改修第二期工事(建築工事)請負契約

 議案第六十八号 厨房機器の買入れについて

         (九月二十九日 企画総務委員会付託に続いて)


○議長(押田まり子議員)
 本案について、企画総務委員会の報告を礒野委員長より願います。

〔二十四番 礒野 忠議員登壇〕

○二十四番(礒野 忠議員)
 ただいまより、去る九月二十九日の本会議において本委員会に付託を受けました議案につきまして、審査結果の御報告を申し上げます。

 本委員会は、九月三十日に開会し、慎重な質疑を行いました。

 付託された議案第六十二号「中央区分担金等に係る督促及び滞納処分並びに延滞金に関する条例の一部を改正する条例」、議案第六十六号「坂本町公園改修工事請負契約」、議案第六十七号「中央区立柏学園大規模改修第二期工事(建築工事)請負契約」、議案第六十八号「厨房機器の買入れについて」につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。

 以上、本委員会の結果報告といたします。(拍手)

○議長(押田まり子議員)
 報告を終わります。

 まず、議案第六十二号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(押田まり子議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第三、議案第六十二号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第六十六号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(押田まり子議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第三、議案第六十六号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第六十七号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(押田まり子議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第三、議案第六十七号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第六十八号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(押田まり子議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第三、議案第六十八号は原案のとおり可決されました。


○議長(押田まり子議員)
 次に、日程第四を議題といたします。

〔伊藤議会局長朗読〕


日程第四

 議案第六十四号 中央区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例

 議案第六十九号 指定管理者の指定について(区立図書館)

         (九月二十九日 区民文教委員会付託に続いて)


○議長(押田まり子議員)
 本案について、区民文教委員会の報告を堀田委員長より願います。

〔十六番 堀田弥生議員登壇〕

○十六番(堀田弥生議員)
 ただいまより、去る九月二十九日の本会議において本委員会に付託を受けました議案につきまして、審査結果の御報告を申し上げます。

 本委員会は、十月一日に開会し、慎重な質疑を行い、付託された議案について、それぞれ採決をいたしましたところ、次のとおり決しました。

 まず、議案第六十四号「中央区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例」につきましては、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第六十九号「指定管理者の指定について(区立図書館)」につきましては、奥村委員から、次のような意見がありました。

 議案第六十九号「指定管理者の指定について」の反対意見を述べます。

 本議案は、二○二一年四月一日から日本橋図書館及び月島図書館に、二○二二年四月一日から京橋図書館に指定管理者制度を導入し、指定管理者に株式会社図書館流通センターを指定するものです。

 指定期間は、日本橋図書館及び月島図書館は六年間、京橋図書館は五年間となっています。

 日本共産党区議団は、これまでも区施設への指定管理者制度導入について、繰り返し問題点を指摘してきました。

 公の施設は設置主体が自ら管理するのが原則であり、特に図書館運営に指定管理者制度はなじまないと考えます。

 この間、図書館の指定管理者の指定取消しや自治体直営に戻す例が全国で見られています。

 区はこれまで、指定管理者制度を導入している区施設について、利用者満足度は高いと評価していますが、例えば図書館運営を指定管理者から自治体直営に戻したところでも、指定管理者の下で行われた開館時間の延長や開館日数の増加については、継続・維持した上で直営に戻すこととした自治体もあります。

 開館時間の延長やそれに伴う分の貸出冊数の増加、加えてカウンターでの対応の改善や職員のスキルの向上などは、民間に委ねることなく、自治体の取組によって実現できるものであり、指定管理者でなければ利用者満足度を上げることができないという理由はありません。

 そもそも図書館は、区民館などの貸館業とは性格が異なり、教育文化の発展の基礎となる施設です。

 住民の知る権利や豊かな学びを保障するための施設とするためには、事業の継続性と職員の育成が不可欠ですが、指定管理者制度自体の問題として、指定管理期間が定められる下で働く職員の雇用継続には限りがあり、その結果、職員の養成や後継者の育成は保障されません。

 また、今回、指定管理候補事業者となっている図書館流通センターは、都内の公立図書館で最低賃金に僅か六十七円を上乗せした一千八十円で非正規の契約社員を、司書資格を持つ図書館司書スタッフでさえ九十七円を上乗せした一千百十円という時給で募集している点も看過できません。

 図書館職員の労働条件が悪化すれば、やりがいを持って働くという意欲がそがれ、ひいては区民サービスの低下につながるのではないでしょうか。自治体自らが非正規化を進め、官製ワーキングプアを大量につくり出していく構造の転換も求められます。

 図書館流通センターが指定管理者となっていた茨城県の守谷市立図書館は、館長と職員が相次いで退職するなどの問題があり、二○一九年度から市直営に戻されています。

 加えて、図書館流通センターが運営する公立図書館で、図書館カードの不正利用や個人情報保護に反する防犯カメラ映像の一般人への開示などの問題が起きている点も問題です。

 以上の理由から、日本共産党区議団は、株式会社図書館流通センターを区内三つの図書館の指定管理者に指定する議案第六十九号「指定管理者の指定について」に反対します。

 奥村委員からの発言後、本議案について採決をいたしましたところ、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 以上、本委員会の結果報告といたします。(拍手)

○議長(押田まり子議員)
 報告を終わります。

 まず、議案第六十四号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(押田まり子議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第四、議案第六十四号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第六十九号について、お諮りいたします。

〔小坂和輝議員退席〕

 本案は、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○議長(押田まり子議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第四、議案第六十九号は原案のとおり可決されました。

〔小坂和輝議員着席〕


○議長(押田まり子議員)
 次に、日程第五を議題といたします。

〔伊藤議会局長朗読〕


日程第五

 議案第六十三号 中央区女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例

         (九月二十九日 福祉保健委員会付託に続いて)


○議長(押田まり子議員)
 本案について、福祉保健委員会の報告を原田委員長より願います。

〔二十九番 原田賢一議員登壇〕

○二十九番(原田賢一議員)
 ただいまより、去る九月二十九日の本会議において本委員会に付託を受けました議案につきまして、審査結果の御報告を申し上げます。

 本委員会は、十月一日に開会し、慎重な質疑を行いました。

 付託された議案第六十三号「中央区女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例」につきましては、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 以上、本委員会の結果報告といたします。(拍手)

○議長(押田まり子議員)
 報告を終わります。

 議案第六十三号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(押田まり子議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第五、議案第六十三号は原案のとおり可決されました。


○議長(押田まり子議員)
 次に、日程第六を議題といたします。

〔伊藤議会局長朗読〕


日程第六

 諮問第一号 地方自治法第二百二十九条第二項の規定に基づく議会への諮問について

         (九月二十九日 企画総務委員会付託に続いて)


○議長(押田まり子議員)
 本諮問について、企画総務委員会の報告を礒野委員長より願います。

〔二十四番 礒野 忠議員登壇〕

○二十四番(礒野 忠議員)
 ただいまより、去る九月二十九日の本会議において本委員会に付託を受けました諮問につきまして、審査結果の御報告を申し上げます。

 本委員会は、九月三十日に開会し、慎重な質疑を行いました。

 付託された諮問第一号「地方自治法第二百二十九条第二項の規定に基づく議会への諮問について」につきましては、裁決書案のとおり裁決することに異議なしとすべきものと決しました。

 以上、本委員会の結果報告といたします。(拍手)

○議長(押田まり子議員)
 報告を終わります。

 本諮問について、お諮りいたします。

〔奥村暁子議員、小栗智恵子議員退席〕

 本諮問に対する委員会の報告は、裁決書案のとおり裁決することに異議ないものであります。本諮問について、裁決書案のとおり裁決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○議長(押田まり子議員)
 全員起立と認めます。──御着席願います。よって、日程第六、諮問第一号は裁決書案のとおり裁決することに異議ないものと意見することに決しました。

〔奥村暁子議員、小栗智恵子議員着席〕


○議長(押田まり子議員)
 次に、日程第七を議題といたします。

〔伊藤議会局長朗読〕


日程第七

 議案第六十五号 令和元年度中央区各会計歳入歳出決算の認定について

         (九月二十九日 決算特別委員会付託に続いて)


○議長(押田まり子議員)
 本案について、決算特別委員会の報告を塚田委員長より願います。

〔十五番 塚田秀伸議員登壇〕

○十五番(塚田秀伸議員)
 ただいまより、決算特別委員会に付託を受けました、議案第六十五号「令和元年度中央区各会計歳入歳出決算の認定について」につきまして、その審査経過並びに結果の御報告を申し上げます。

 本特別委員会は、去る九月二十九日の本会議において委員十四名をもって設置され、本案の付託を受けたものであります。

 当日は、本会議散会後、議長招集による初の委員会が開会され、私が委員長に、副委員長には堀田弥生委員が選任され、即日就任し、ここに本委員会の構成が行われました。

 次に、十月二日に委員会を開会し、議長並びに区長挨拶の後、会計管理者より、各会計全般にわたり総括説明を受けた後、一般会計歳入決算より説明を求め、質疑に入り、その後、一般会計歳出決算を原則各款ごとに質疑し、続いて、国民健康保険事業会計、介護保険事業会計及び後期高齢者医療会計の各歳入歳出決算は、一括により質疑を進めることと決し、審査を開始いたしました。

 令和元年度の本区各会計歳入歳出決算のうち、一般会計における歳入決算額は一千二十二億六千二百七十三万一千四百三十七円で、前年度と比較して一○・九%の増、また、歳出決算額は九百九十四億七百二十八万七百五十五円で、前年度と比較して一一・九%の増となっており、歳入歳出差引額二十八億五千五百四十五万六百八十二円のうち、翌年度へ繰り越すべき財源五億五千三百八十七万二千円を差し引いた実質収支額は二十三億百五十七万八千六百八十二円となっております。

 国民健康保険事業会計における歳入決算額は百二十八億三千五百五十七万二千五百九十五円で、前年度と比較して○・二%の減、また、歳出決算額は百二十六億六千七百七十六万二千七十五円で、前年度と比較して○・○四%の増となっており、歳入歳出差引額は一億六千七百八十一万五百二十円となっております。

 介護保険事業会計における歳入決算額は八十七億三千七百七十三万四千百七十九円で、前年度と比較して二・四%の増、また、歳出決算額は八十四億九千三百二万一千百六十八円で、前年度と比較して二・九%の増となっており、歳入歳出差引額は二億四千四百七十一万三千十一円となっております。

 後期高齢者医療会計における歳入決算額は二十八億九千六百七十六万九千五百九十四円で、前年度と比較して三・九%の増、また、歳出決算額は二十八億七千三百八十四万八千百一円で、前年度と比較して三・九%の増となっており、歳入歳出差引額は二千二百九十二万一千四百九十三円となっております。

 当該年度における本区財政は、人口増加による特別区民税の伸びは期待できるものの、ふるさと納税によるマイナス影響は引き続き拡大するなど、依然、予断を許さない状況の下、拡大かつ多様化する行政需要や区民ニーズに対し、可及的速やかな施策の対応が求められたところであります。

 本特別委員会は、決算認定の審査に当たり、これらを踏まえ、本区の行政運営が限られた財源と権能の中で、区民の要望と意向を捉えつつ、区民の福祉向上のために、いかに適正かつ効果的に予算執行がなされたか、かかる観点から、去る九月二十九日の本会議での付託以来、本日まで、延べ十一日間にわたり慎重に審査を行ってまいりました。

 すなわち、十月二日には、まず一般会計「歳入」より質疑を開始し、これを終了し、同日、「歳出」第一款「議会費」の質疑に入り、これを終了し、さらに同日、第二款「企画費」及び第三款「総務費」を一括して質疑に入り、五日にこれを終了し、同日、第四款「区民費」の質疑に入り、六日にこれを終了し、同日、第五款「福祉保健費」の質疑に入り、七日にこれを終了し、同日、第六款「環境土木費」の質疑に入り、これを終了し、八日に第七款「都市整備費」の質疑に入り、これを終了し、同日、第八款「教育費」の質疑に入り、九日にこれを終了し、同日、第九款「公債費」、第十款「諸支出金」、第十一款「予備費」、以上三款を一括して質疑に入り、これを終了し、さらに同日、国民健康保険事業会計、介護保険事業会計及び後期高齢者医療会計の各歳入歳出を一括して質疑に入り、これを終了し、十二日に総括質疑に入り、十四日にこれを終了し、全ての質疑を終了した次第であります。

 さらに、令和元年度中央区各会計歳入歳出決算の審査が終了したことに伴い、同日、各会派の態度表明を受けたものであります。

 まず、中央区議会自由民主党議員団委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 中央区議会自由民主党議員団の令和元年度決算に対する態度表明を行います。

 令和元年度は、三十年に及ぶ平成時代に幕を下ろし、年度途中に改元を迎える歴史の節目であり、時を同じくして誕生した山本区長の下、中央区基本計画二○一八の具体的施策を強力に推進し始めた年でありました。

 人口回復をはじめ、順調な財政環境に支えられ、歳入歳出はともに一千億円規模を維持し、成長を遂げております。さらに、首都高移転計画や、築地市場跡地を含む大規模な街区開発、地下鉄新線構想、また臨海部での人口増から見直される公共交通網等、国家規模のプロジェクトを、本区独自の未来像を実現する絶好の機会と捉え、邁進してまいりました。

 全世界は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、重大な影響を受け、新たな生活様式で暮らす、新たな時代となったとも言われる状況になっております。

 令和元年度中央区各会計歳入歳出決算に当たり、我が会派は、商工業を守るための支援、年末に向けて飲食業組合等を対象とした経済支援策をはじめ、各款にわたり堅実な区政とすべく慎重な質疑を重ねてまいりました。感染症による様々深刻な対応が求められる中、一定程度、区民生活が取り戻せるまで、五年以上要すると想定され、先につなぐ支え切れる財政、施策を実現することを望みます。

 以上申し上げまして、中央区議会自由民主党議員団は、本決算特別委員会に付託されました令和元年度各会計歳入歳出決算の認定に同意します。

 次に、あたらしい中央委員よりは、次のよう態度表明がなされました。

 あたらしい中央は、令和二年九月十八日に、令和三年度予算要望書をあらかじめ提出し、来るべき財源不足に備える予算編成に資するべく、本決算特別委員会に臨みました。

 令和元年度決算の状況は、歳入歳出とも約一割増で前年度を上回り、実質収支は黒字幅が三億五千四百万円減少の二十三億円、財政調整基金に十八億円積み立てる一方、十一億円取り崩し、実質単年度収支は三億四千八十七万円となりました。財政指標では、実質収支比率四・三%、経常収支比率七二・四%、財政健全化法四指標に問題はないと考えます。

 一般会計歳入は、人口増加による特別区民税の伸びは期待できるものの、新型コロナウイルスによる減収要因、ふるさと納税の影響には引き続き注意が必要です。ふるさと中央区応援寄附の認知度を高める広報活動並びにニーズを捉えた返礼品やサービスなどについても総合的に検討いただきたく思います。土地売払収入の適正確保、そのための財産審議会の設置、不用額を翌年に繰り越せるフレーム方式のコロナ禍での一時的な採用など、併せて検討いただきたいと思います。

 一般会計歳出について、議会費では、開かれた区政の実現及び感染症などの拡大時においても議会活動を継続できるように、オンラインによる議会・委員会の開催、ペーパーレス化や資料の迅速な共有のためのタブレット端末配付、そして、議事録の音声入力による即時公開を求めます。

 企画費・総務費では、ICT技術活用によるさらなる業務の改善や、各種行政手続や申請のさらなるオンライン化・ペーパーレス化、テレワークの推進などを検討の上、情報化基本方針改定版へ方向性を明示いただきたいと思います。施設費用を的確に見積もったライフサイクルコストを算出した個別施設整備計画の立案により、今後の施設整備の方向性を明示いただきたいと思います。職員提案制度も開始するなど、幅広い観点から区政改革の取組を求めます。

 区民費では、本区の柱である商工観光を支える中小企業、商店の支援策のなお一層の検討と家賃補助や奨学金など、補助・融資制度の適用拡大の検討も求めます。

 福祉保健費では、特に令和二年三月策定、第二期子ども・子育て支援事業計画にうたわれている令和四年度中の待機児解消の着実な履行を求めます。その際は、都心の限られたスペースを活用するという観点から、緊急に小規模保育園の開園や認可外施設の導入など、多角的な検討を求めます。また、学童の待機も深刻であり、民間学童への補助等への検討もお願いいたします。コロナ禍の課題として、HER‐SYS活用とかかりつけ医ネットワークを構築した上での安全な自宅療養・在宅療養体制の確立及び即日結果を出すPCR検査体制のさらなる拡充を求めます。

 環境土木費では、自然エネルギー導入に向けた取組の強化、全区的風害調査、環境アセスメント項目への温室効果ガスの追加、勝鬨橋長寿命化を御検討いただきたく思います。

 都市整備費では、吉田不曇副区長の答弁にありましたように集積に綻びが表れており、まちづくりの在り方が大きく転換しようとしています。再開発においては、社会インフラに合うかを事前評価し、かつ国交省が求める事後評価も行うことを求めます。まちづくり協議会や勉強会、再開発準備組合、再開発組合においては、その公共性を自覚し、民主的な運営を怠ることのないよう指導強化を求めます。KK線の緑のプロムナード化、築地市場跡地再開発、日本橋首都高地下化、築地川アメニティ構想、地下鉄新線誘致など、中央区のまちづくりを、都市基盤整備基金の運用含め、総合的に検討する学識経験者も入れた区民検討組織の立ち上げを求めます。

 教育費では、一人一台タブレット端末を用いた学びが令和三年四月から始まります。常時安定した高速通信環境を整備するとともに、ICT支援員を各校一人配備し学習環境が整備されること、一斉休校が起きた場合あるいは不登校や病院入院中であっても、オンライン学習環境を用い、学びの継続ができることを求めます。本の森ちゅうおうでは、郷土資料・地域資料の有効活用及び生涯教育拠点としてのなお一層の御努力を、そのバリアフリー化とともにお願いします。

 最後に、我が会派が考える新しい中央区政での未来に向けて大切にしていただきたい視点、三点を述べます。

 一、進取果敢の精神

 中央区予算編成方針には、事業構築に当たり、職員一人一人が経営者の視点に立つことが述べられています。どうか、職員の皆様が、過去の経験を大切にしながらも、慣習にとらわれることなく、産学官の連携や検討組織への学識経験者の参画を得ながら、学問的・科学的知見を幅広く取り入れる不断の努力をこれからもお願いします。

 一、開かれたコミュニティ

 誰もが区政の主人公であり、そのことは、プロアクティブ・コミュニティとして中央区基本構想に既にうたわれています。公共性を有する町会・自治会、まちづくり協議会等において、参加しやすい環境整備と開かれた議論をお願いします。この町会や連合町会が閉鎖的となり、敷居が高く感じている区民がいることや、組織の高齢化は、私たちが憂いているところです。町会・自治会の法人化等を進めながら、広く地域に開かれた新しい町会・自治会・連合町会の在り方を導いていただけますようにお願い申し上げます。

 一、誰一人として取り残さない区政

 コロナ禍において、人と人との距離を確保することの必要性が増しました。結果、デジタル化やオンライン化が急速に進むこととなりました。それによって取り残される区民がいる一方で、デジタル化やオンライン化によってのみ、つながることができる区民がいることも確かです。御高齢の方や子供たち、障害のある方、助けてが言えない方々らにも情報を確実に届け、誰一人取り残すことなく、この危機を乗り越えられる支援をしていただき、区民に寄り添う区政であり続けるようお願いします。

 さらに、ウィズコロナの新しい日常の中で、行政として方向性を明確に示し、区民の皆様が安心して東京オリンピック・パラリンピックを迎えられる取組の継続をお願いします。

 以上、強く要望し、あたらしい中央は、令和元年度各会計歳入歳出決算に同意します。

 次に、中央区議会公明党委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 中央区議会公明党の態度表明を申し上げます。

 今回審議した会計年度の期間は、平成から令和へと新しい時代の幕が開けたときでした。また、年度の終盤には、今に続くコロナ禍が起き、官民挙げて未知、また未曽有の事態への対応を迫られたときでもありました。

 こうした中、迎えた令和元年度中央区普通会計決算は、歳入総額一千十一億一千四百万円、歳出総額は九百八十三億円で、歳入歳出ともに前年度を上回りました。

 財政収支では、一般会計の実質収支が約二十三億円、実質単年度収支が三億三千九百万円のいずれも黒字であり、引き続き健全な財政運営がなされたと言えます。

 財政指標から見た財政状況は、財政力指数が○・六六、実質収支比率が四・三%、経常収支比率が七二・四%、そして財政健全化法四指標のいずれも健全な状況にあります。本区の財政状況は適正水準を保ち、健全性を維持していると言えます。

 財源面では、一般財源であり自主財源でもある特別区民税が、納税義務者数の増加等に伴い、前年度比二十五億四千三百万円、九・六%の増となったものの、依存財源ではありますが、一般財源の大きな柱である特別区交付金は、普通交付金の減により同三十六億四千二百八十万円、一八・一%の大幅な減となり、一般財源率は七・五%減となりました。

 しかし、前年度の一般財源率が、特別区財政調整交付金の前倒し算定等により著しく高かったためであり、近年の推移を見ると、当該年度についても高い水準を保っていると言えます。

 また、自主財源は、教育施設整備基金からの繰入金の増などにより大きく増加したことから、自主財源率が二・六%増加しました。

 区政運営に必要な財源の確保に当たっては、国庫及び都支出金の活用のほか、特定目的基金からの適時・適切な取崩しや財政計画に基づく特別区債の発行などにより、適切に図られたと評価します。

 歳入においては、特別区税の不納欠損額、収入未済額は、いずれも前年度比減となっており、滞納の発生抑制に向けた様々な取組も成果を上げています。ただし、逆に増えている款もあります。公平性確保の観点から、滞納の発生抑止に努め、滞納が生じた場合には迅速な対応を図り、慢性化した滞納に対しては、より有効な対策を講じていただくようお願いいたします。

 このコロナ禍において、今後の税収は不透明・不確定な要素が多い中、令和三年度の税制改革で本区に及ぼす影響が、たとえ少しでもプラスになると期待できることは明るい材料です。また、特別区交付金についても、都心区ならではの需要をさらに強くお訴えいただけるようお願いします。

 歳出面においては、私立保育所の新規開設、保育士等宿舎借上支援事業、産後ケア事業など子育て支援の取組、消費税率引上げによる影響を緩和するため、低所得者・子育て世帯を対象としたプレミアム付商品券、行動援護や児童発達支援などの障害福祉サービスの充実、本の森ちゅうおう(仮称)の整備推進、いきいき桜川の改築、常盤小学校や阪本小学校等の整備・改築など教育施設の充実、コミュニティサイクルの整備、また東京オリンピック・パラリンピック教育及び自然教育の充実など、今後を見据えた施策の実現に努められ、区政全般にわたり充実・強化に努められました。

 今後は既存事業のより効率的・効果的な執行に向けた改善などへのさらなる取組とともに、災害時の帰宅困難者対策、まるごとミュージアムの都営交通一日券利用、スポーツ環境の確保、産後ケアの拡充、児童相談所の体制整備、築地場外市場並びに築地魚河岸への人の誘導、コミュニティバスやBRTのルート改編による不便地域の解消、森林環境譲与税の適正使用など、さらなる施策の充実を期待いたします。

 各款における決算審議に際しまして、私たち中央区議会公明党は、区民の目線に立ち、様々な意見や提案をさせていただきました。中でも、区役所新庁舎の方向性と明年のオリンピック・パラリンピック競技大会のおもてなしについて特に訴えさせていただきました。

 当局におかれましては、私たちの意見・提案を十分に御検討いただき、次年度の予算編成、また今後の行政運営に反映されんことを強く要望いたしまして、中央区各会計歳入歳出決算の認定に同意いたします。

 以上を申し上げまして、中央区議会公明党の態度表明といたします。

 次に、中央区議会区民の風委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 中央区議会区民の風の態度表明を行います。

 令和元年度は、平成から令和への改元、コロナ感染症の蔓延など歴史的な年でした。

 平成三十一年度当初予算は、「輝く未来を次世代へ引き継ぐ」をテーマに掲げ、子供の福祉・教育環境の充実と東京二○二○大会に向け、そして、その先にある二十万人都市を見据えた基盤整備に重点を置いた予算編成でした。

 さて、決算の質疑に当たっては、予算の見積りに過不足はなかったか、予算の執行結果や業務効果の適否などに焦点を当て、質問や提案を行ってまいりました。

 歳入においては、力強い人口増加に伴う特別区民税の伸びが期待できる一方で、ふるさと納税制度による税の流出や法人住民税の一部国税化に伴うマイナス影響、相次ぐ地方消費税の清算基準の見直しなど、国による税源偏在是正措置の影響を大きく受けています。今後は、コロナ感染症の影響による個人所得の減少や、企業収益の悪化に伴う特別区民税や特別区交付金などの大幅な減収が見込まれ、回復までに相当期間を要すると想定されています。平成十年以降続く定住人口の増加が必ずしも増収につながるわけではないことに留意しなければなりません。

 歳出においては、子育て世代の転入による乳幼児数の増加に伴う子育て・教育分野の行政需要が拡大しています。さらなる保育所待機児童の解消に向けた取組や、幼児教育・保育の無償化に係る環境整備等の主要課題に優先的・重点的に取り組んでいることを評価いたします。今後は、コロナ感染症拡大防止対策や東京二○二○大会の延期対応、晴海地区のまちづくりなど、多大な財政負担が生じることが予測されます。新たな時代の要請を的確に捉え、行政評価に基づく事務事業の大胆な見直しと、新しい発想による施策展開に努めていただき、その効果と成果に期待いたします。

 最後に、本委員会で私が申し上げました意見及び要望などを今後の区政運営に十分に反映していただくことを期待申し上げ、本決算特別委員会に付託されました令和元年度各会計歳入歳出決算に対する同意の態度表明とさせていただきます。

 次に、立憲民主党新風会委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 令和元年度予算は、「「輝く未来」を次世代へ引き継ぐ―オリンピック・パラリンピックとその先へ着実に歩み続ける―」と題し、年少人口増加を踏まえた子どもを健やかに育む環境の充実、東京二○二○大会を契機とした取組、さらに人口が一層延伸する二十万都市に向かう積極的な基盤整備を推進し、二年目を迎える中央区基本計画二○一八の着実な業務遂行のために、新規事業二十二事業、充実事業四十事業、継続事業九十七事業、計百五十九事業に対し、一般会計総額一千三十一億三千二百七十四万九千円、国民健康保険事業会計予算は百三十一億五百九十万四千円、介護保険事業会計予算は八十四億五千六百四十五万一千円、後期高齢者医療会計予算は二十八億二千九十四万二千円を充てる財政規模になりました。

 令和元年度の一般会計歳入決算額は一千二十二億六千二百七十三万一千四百三十七円、同歳出決算額は九百九十四億七百二十八万七百五十五円、国民健康保険事業会計歳入決算額は百二十八億三千五百五十七万二千五百九十五円、同歳出決算額は百二十六億六千七百七十六万二千七十五円、介護保険事業会計歳入決算額は八十七億三千七百七十三万四千百七十九円、同歳出決算額は八十四億九千三百二万一千百六十八円、後期高齢者医療会計歳入決算額は二十八億九千六百七十六万九千五百九十四円、同歳出決算額は二十八億七千三百八十四万八千百一円でした。

 立憲民主党新風会は、今委員会に上程された歳入歳出決算に対し、区民福祉の充実の視点から、主に令和元年度予算の新規事業、充実事業の執行に対し、質問いたしました。

 歳入では、区有地・建物貸付けの活用と財産収入の適切な運用について、また手数料・使用料における廃棄物手数料の徴収について、区民に新たな負担を強いることは難しい状況にあることから、自主財源確保について質問しました。

 歳出では、企画費において、折り鶴プロジェクトとオリンピック・パラリンピック大会気運醸成事業の執行について、総務費では、総合防災訓練、三年ぶりに開催された地域防災フェア、高層住宅の防災マニュアル作成、特殊詐欺被害の状況と執行について、区民費では、平成二十九年度から二年ぶり二回目に開催されたビジネス交流フェア、消費税一○%の引上げによる消費活性化と本区事業者支援のための充実事業の共通買物券発行、新規事業のスポーツを楽しむきっかけづくりの推進の執行について、福祉保健費では、新規事業の子ども・子育て応援ネットワークの構築、歯科健康診査の新規事業である未受診者への受診勧奨、同じく新規事業である地域ねずみ防除促進事業の執行について、環境土木費では、新規事業の中央区緑の基本計画、公園事業及び遊具の選択、遮熱道路の取組、橋梁長寿命化修繕計画の執行について、都市整備費では、新規事業である住宅マスタープランの改定を受け、区内の耐震改修促進法の対象建物の改修実績、耐震診断・補強工事について、調査終了から経年していることから、今後新たな調査の必要性について質問し、教育費では、新規事業である教育振興基本計画及び教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び令和元年度分の評価の結果に関する報告書の各内容について、また国際教育・交流から能楽・歌舞伎鑑賞教室の効果、オリンピック・パラリンピック英語講座の実績と効果について質問させていただきました。

 特に、子ども・子育て応援ネットワークの構築は、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援について、福祉保健部全体で新しく子供を迎え、本区で子育てをしていく家族の支援全般を行う事業であり、かつ昨今の経済状況から、企業支援など他の部局との連携も必要になる可能性もあるため、来年度も一層の充実を望みます。

 また、緑の基本計画においては、早速、緑化重点地区を指定し、緑化推進委員会の中で十一項目のロードマップを構築する中で、区内九十公園の維持管理と緑の維持管理を通し、緑被率の向上を目指すなど、確実に今後、中央区全体の資産価値を向上する一翼を担う事業を推進中との御報告から、今後の事業の確実な執行と展開に期待しています。

 教育においては、教育振興基本計画と事務管理・執行状況に対する評価の報告と施策体系の統一を図り、本区が目指すこれからの教育について、教育現場に立つ全教員の支援体制の一層の充実を図りながら、子供たちの心技体の健全な発育に向け、教育理念の実現をお願いいたします。

 また、区民生活の安心・安全のために、災害に対する自助・共助への意識啓発と効果的な防災訓練、防災対策の構築をお願いいたします。

 観光都市中央区を担う小規模、中小事業者への経済発展に向けてのビジネスフェアをはじめ、さらなる支援の在り方についても御一考いただき、基本計画二○一八の事務事業の展開と、外的要因における迅速な対応へ向けた事業へのお取組をお願いいたします。

 今後、人口増加に伴い、基盤整備をはじめとした、区民福祉の充実に向けた事務事業の拡大・充実が想定され、かつ突発的な外的な要因の発生に柔軟に対応していかなくてはならない状況も想定できることから、健全な財政政策については一層の注意と御努力をお願いいたします。

 以上、立憲民主党新風会は、今特別委員会に上程された令和元年度中央区各会計歳入歳出決算に同意いたします。

 次に、日本共産党中央区議会議員団委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 令和元年度中央区各会計歳入歳出決算の認定に対する日本共産党中央区議会議員団の態度表明を行います。

 今、世界で猛威を振るう新型コロナ感染症による暮らしと経済への打撃は、日を追うごとに深刻さを増しています。四月から六月期のGDPは年率二八・一%減という戦後最悪の落ち込みとなり、その後も、七月の家計消費が前年同月比七・六%減という大幅な減少となるなど、失われた需要と消費は戻っていません。

 本決算特別委員会で審議した二○一九年度決算は、アベノミクスの下で労働者の実質賃金が低下を続け、二○一九年十月から一○%に引き上げられた消費税増税も相まって、消費の落ち込みは深刻となっていく下での予算執行となった年度です。そこに新型コロナ危機が襲ったことで、家計、雇用、中小企業は、深刻な危機に直面しています。消費税増税と新型コロナのダブルパンチによる危機から命と暮らしを守り、地域経済を立て直すため、区として積極的な対策を講じることが求められます。

 日本共産党区議団は、二○一九年三月の予算特別委員会の審議の際、生活保護世帯への歳末見舞金・夏期見舞金の復活や小学校新入学児童標準服補助、子ども医療費助成の十八歳までの拡大などを計上した予算修正案を提案しました。その前年、二○一八年九月には、八百十一項目の二○一九年度中央区予算編成に関する重点要望書を区長に提出しています。

 二○一九年度決算には、我が党が要求してきた認可保育所整備や体動センサーなどの安全対策、消費税増税による区民負担軽減のため、ハッピー買物券発行額が五億五千万円から六億六千万円に引き上げられるなど、一定評価できる施策も実施されましたが、予算編成の経緯と本特別委員会での質疑を通じ、決算案は様々な問題があると判断しました。

 よって、日本共産党中央区議会議員団は、議案第六十五号「令和元年度中央区各会計歳入歳出決算の認定について」に反対します。

 以下、その理由を述べます。

 まず、一般会計決算についてです。

 第一に、指定管理者制度では、事業者の選定や評価結果の詳細が議会に明かされないことは問題です。委員会資料として全てが明らかにされている自治体もあります。事業者の企業秘密に当たるとして、情報が公開されないブラックボックスの状態では、事業者の妥当性について議会として十分に審議を尽くすことは困難です。改善を求めます。

 第二に、二○一九年度予算審議の際に求めた肺がんのCT検査導入の検討が進んでいないことは問題です。部位別がんの死亡率で男性一位、女性二位の肺がんを早期に発見し、区民の命を守るため、CT検査導入を求めます。

 第三に、約五千六百万円かけて晴海に建設された築地市場移転に伴う猫の臨時保護所が、四か月間しか使用されていなかったことは問題です。ボランティアの方が日替わりで通うには不便な立地や使い勝手などを鑑み、また、猫を人なれさせるためにも、世話をする職員を配置するなどし、使用を再開する手だてを取ることが必要です。

 第四に、人口増に保育所整備が追いつかない状態が続いています。さらなる保育所整備を進め、待機児ゼロを実現すべきです。

 第五に、二○一九年度から新たに待機児童を対象とした居宅訪問型保育事業が始まりましたが、安全対策が不十分です。事業所内保育所や保育ママの下で起きた痛ましい乳児の死亡事故を繰り返さないためには、保育者一人による居宅訪問型保育はやめ、何よりも保育所での受入れ体制を拡充することが先決です。

 第六に、保育園待機児に加え、学童クラブの待機児問題も深刻です。区内八児童館のうち六児童館では、既にもともとの定員以上に臨時措置として受入れ人数を増やしており、児童が詰め込まれている状態が続いていますが、それでも小学一年生でさえ待機せざるを得ません。学童クラブ整備を早急に進めるべきです。

 第七に、巨大なタワーマンション建設でまちの更新を図る市街地再開発事業は、行き詰まりを見せています。区の施設も取り込みながら、中低層での共同建て替えなどを進め、環境に優しい住み続けられるまちづくりへの転換が求められます。

 第八に、二○一九年の地区計画改定により、ホテル誘致を進めましたが、新型コロナと五輪大会の延期で苦境に立たされています。インバウンドと外需頼みの経済政策は見直すべきです。

 第九に、空室率が高いまちづくり支援用施設は、生活困窮世帯などにも貸し出すなどし、活用拡大を検討すべきです。

 第十に、区内三つの図書館に導入される予定の指定管理者制度ですが、その下で、長く区内図書館で勤務してきた司書資格を持つ図書館サービス専門員が雇い止めされるという事態が進行しています。図書館サービス専門員がその専門性を生かし働き続けられるよう、区が真摯な対応を取ることを切に願います。

 第十一に、二○一九年度に策定された中央区立学校における働き方改革推進プランにより、教員の多忙化解消に向け改善がされているか、検証ができない状況は問題です。休日勤務の解消や年次休暇取得に確実につなげる施策の強化が求められます。

 第十二に、学校内でのいじめや不登校、学校と保護者のトラブルなどの問題に弁護士の立場で当たるスクールロイヤーの配置に消極的です。教員の負担軽減のため、二十三区中十三区で配置されているスクールロイヤーの配置を求めます。

 次は、国民健康保険事業会計決算についてです。

 高過ぎる国民健康保険料については、全国知事会からも、公費を投入し、保険料を引き下げる要望の声が上がっています。保険料は毎年引き上げられ、中央区では、二○一九年度の一人当たり保険料は十三万六千六百六十九円となりました。滞納世帯は二○一九年度二○・六九%となっており、差押えが百七十四件に上っていますが、差押えを強化しても根本的な解決にはなりません。国に対し国庫負担を増やすことを求め、区独自の繰入れも行って保険料を引き下げることが必要です。

 次に、介護保険事業会計決算についてです。

 介護保険では、一割負担だった利用料の自己負担が、二○一八年度から所得に応じ三割負担となり、利用抑制につながっていることは問題です。必要な介護がお金の心配なく受けられるよう制度を改善すべきです。

 最後に、後期高齢者医療会計決算についてです。

 七十五歳という年齢を重ねただけで、今まで入っていた国保や健保から追い出す制度は世界に類を見ません。七十五歳以上の人口増と医療費負担が保険料に直接跳ね返る仕組みとなっているため、今後もさらに保険料が上がることは確実です。窓口での自己負担は、原則一割を二割に引き上げる計画がありますが、七十五歳以上の高齢者の九割が所得二百万円未満と困窮する中、二割負担の押しつけは、受診抑制を広げ、国の進める介護予防、重症化予防などにも逆行します。高い保険料と窓口負担、安上がりの差別医療を押しつける制度は、即刻廃止すべきです。

 以上、各会計歳入歳出決算の認定に対する反対の理由を述べ、日本共産党中央区議会議員団の態度表明を終わります。

 次に、維新の会委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 令和元年度中央区各会計歳入歳出決算に対する維新の会の態度表明を行います。

 新型コロナウイルスという未曽有の危機に対して、区民に寄り添う迅速な対応により、感染拡大防止に尽力していただきましたことを感謝申し上げます。

 今後は安全対策を怠ることなく、経済の落ち込みを回復していかなければなりません。定住人口が増加する中において、歳入の根幹である特別区民税や特別区交付金の減少は深刻で、厳しい財政状況を乗り越えるために、金融の活性化や観光産業への支援に積極的に取り組むべきだと考えます。引き続き、経済的・精神的な孤立を防ぎ、コロナ禍から区民生活を守ること、そして、緊急事態宣言下を想定し、地震災害や風水害など、複合災害に対する防災計画や、避難所運営の万全の備えとともに、コロナ禍を乗り越え、力強く成長し続ける経済対策を行い、新しい日常、新しい中央区を力を合わせてつくっていきたいと思います。

 教育の質向上、高齢者施策の充実、医療体制の強化についての質問・要望に、御回答をいただきましたことをぜひ実践していただきたいと思います。

 誇りある中央区の伝統と文化を大切に、中央区で生まれた方も、移り住んできた方も、豊かで活力ある社会の継続を目指して前進し、守るべきことは守り、変えるべきことは変えるという新しい改革の意識を持ち、未来への構想へ挑み続けることを確認し、令和元年度中央区各会計歳入歳出決算に同意いたします。

 以上のとおり、各会派の態度表明が終わりましたので、最後に、本特別委員会は、議案第六十五号「令和元年度中央区各会計歳入歳出決算の認定について」につきまして、起立により採決いたしましたところ、起立多数をもって認定すべきものと決しました。

 よって、本特別委員会の決定どおり認定していただきますようお願い申し上げまして、付託を受けました議案の審査経過並びに結果の御報告といたします。(拍手)

○議長(押田まり子議員)
 報告を終わります。

 本案は起立により採決いたします。本案を認定することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○議長(押田まり子議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第七、議案第六十五号は認定されました。


○議長(押田まり子議員)
 次に、日程第八を議題といたします。

〔伊藤議会局長朗読〕


日程第八

 議員提出議案第五号 「新型コロナウイルス感染症に関する意見書」の提出について


○議長(押田まり子議員)
 提案者の説明を願います。

〔二十四番 礒野 忠議員登壇〕

○二十四番(礒野 忠議員)
 ただいま上程されました、議員提出議案第五号「新型コロナウイルス感染症に関する意見書」の提出について、提案者を代表して、文案の朗読をもって提案説明に代えさせていただきます。

 新型コロナウイルス感染症に関する意見書

 政府は、新型コロナウイルス感染症対策として、医療提供体制の確保や治療薬・ワクチン関連、生活困窮者支援などを柱とする今年度第二次補正予算を閣議決定し、状況を踏まえながら対策を進めています。

 また、東京都は、二十三区の飲食店などに対する営業時間の短縮要請を九月十五日で終了しました。感染収束が見通せない状況の中で、区民生活への影響も長期化することは避けられないと考えます。今後、インフルエンザの流行期に備え感染症拡大防止対策を進めていくことが求められております。

 一方で、経済活動においても依然として大変厳しい状況であり、感染症拡大防止対策と経済活動の両立に向け更なる支援策が求められていると考えます。

 よって、左記事項の取り組みを強く要望します。

 記

 一、地域医療を支えるための支援体制を強化すること。

 二、医療機関のPCR検査参入基準の緩和を見直すとともに、感染症防止対策に関する物品の購入の支援を検討すること。

 三、保育施設で業務に従事されている方への慰労金の支給を検討すること。

 四、「新型コロナウイルス感染症予防対策ガイドライン等に基づく対策実行支援事業」について、小規模店舗での感染防止の取り組みのため、単価十万円未満の物品等も支援の対象とし、期間の延長も検討すること。

 五、中小零細企業向けに、オンライン環境を十分活用できるよう支援体制を強化すること。

 六、雇用支援体制を強化すること。

 右、地方自治法第九十九条の規定により、中央区議会の総意をもって意見書を提出します。

 令和二年十月十五日

         東京都中央区議会議長    押 田 まり子

 東京都知事 あて

 以上、よろしく御審議の上、御決定のほどお願い申し上げます。(拍手)

○議長(押田まり子議員)
 本案は、委員会付託を省略し、直ちにお諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(押田まり子議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第八、議員提出議案第五号は原案のとおり可決されました。


○議長(押田まり子議員)
 次に、日程第九、「議会閉会中の継続審査」について。

 ここで、ただいま各種委員会委員長より、各委員会に付託を受けております事件及び請願について、議会閉会中の継続審査の申出がなされておりますので、その一覧表をお手元に配付いたします。

〔議会局職員「各種委員会継続審査申出事件一覧表」を配付〕

○議長(押田まり子議員)
 お諮りいたします。本件の申出をそれぞれ承認することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(押田まり子議員)
 御異議なしと認めます。よって、本件の申出をそれぞれ承認することに決しました。


○二十三番(海老原崇智議員)
 議事進行について動議を提出いたします。

 今期定例会に提出されました案件は、全て終了したことと存じますので、これをもって閉会されるようお諮り願います。

〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

○議長(押田まり子議員)
 ただいま提出されました動議は賛成者がありますので、成立いたしました。よって、直ちにこれを議題といたします。

 お諮りいたします。ただいまの動議に御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(押田まり子議員)
 御異議なしと認めます。よって、会議を閉じます。


○議長(押田まり子議員)
 ここで山本区長より挨拶があります。

〔区長 山本泰人君登壇〕

○区長(山本泰人君)
 区議会終了に当たり、一言御挨拶申し上げます。

 去る九月二十三日から本日に至る今期定例会に御提案申し上げました案件につきましては、いずれも原案どおりの御決定あるいは御答申をいただき、誠にありがとうございます。

 この間、令和元年度各会計歳入歳出決算につきましては、決算特別委員会を設置し、その審査を付託され、各会計補正予算のほか、条例等の案件につきましては、各所管の常任委員会にその審査を付託され、極めて御熱心なる審査をいただいた上、いずれも原案どおりの可決等を賜り、厚く御礼申し上げます。

 本会議及び各委員会においていただきました貴重な御意見等につきましては、今後の区政運営に可能な限りこれを反映させ、より一層区民福祉の向上のために全力を傾ける所存でございます。

 今後とも、議員各位の御指導、御協力をお願いいたしまして、御挨拶といたします。

 誠にありがとうございました。

○議長(押田まり子議員)
 挨拶を終わります。


○議長(押田まり子議員)
 これをもって、令和二年第三回中央区議会定例会を閉会いたします。

     午後三時九分 閉会


署名議員
議 長  押田 まり子
議 員  山本 理恵
議 員  木村 克一

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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