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令和2年 懲罰特別委員会(12月3日)

1.開会日時

令和2年12月3日(木)

午後2時20分 開会

午後6時55分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(10人)

委員長 木村 克一

副委員長 塚田 秀伸

委員 礒野 忠

委員 小坂 和輝

委員 墨谷 浩一

委員 渡部 博年

委員 渡部 恵子

委員 小栗 智恵子

議長 押田 まり子

副議長 田中 広一

4.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

桝谷書記

秋山書記

5.議題

  • (1) 高橋元気議員の懲罰について

(午後2時20分 開会)

○押田議長
 御苦労さまでございます。それでは、ただいまから懲罰特別委員会を開会いたします。

 委員長の選任については、いかがいたしましょうか。

     〔「議長一任」と呼ぶ者あり〕

○押田議長
 議長一任とのことでございますので、私より御指名いたします。

 委員長には木村克一委員を御指名いたします。木村委員は委員長席にお着きください。

○木村委員長
 それでは、副委員長の選任については、いかがいたしましょうか。

     〔「委員長一任」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長
 委員長一任とのことでありますので、私より指名いたします。

 副委員長には塚田秀伸委員を御指名させていただきます。

 塚田委員は副委員長席にお着きください。

 これより高橋元気議員の懲罰についての審査に入りますが、ここで暫時休憩といたします。

(午後2時21分 休憩)


(午後3時44分 再開)

○木村委員長
 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。

 これより議題の審査に入ります。

 なお、本件は委員間の議論になると思われますので、会派持ち時間制は取りません。

 また、本日の委員会の終了予定時間の目途を午後4時30分といたします。

 高橋元気議員より発言したい旨の申出がありましたので、区議会会議規則第89条第2項に基づき、お諮りいたします。

 高橋議員の発言を許可することについて、御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長
 御異議なしと認めます。

 よって、高橋議員の発言を許可します。

 審査方法についてですが、まず、懲罰動議発議者代表の説明を受けた後、懲罰動議発議者に対する質疑を行い、次に、高橋元気議員の弁明を聞きます。その後、高橋元気議員に対する質疑を行うという順序で審査を進めたいと存じますが、これに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長
 御異議なしと認めます。

 それでは、懲罰動議発議者代表は席の移動を願います。

 懲罰動議の説明を願います。

○墨谷委員
 それでは、発議者を代表して、懲罰動議の提案説明をさせていただきます。

 高橋元気議員は、去る11月27日に開会された令和2年第四回定例会において、教育委員会委員の任命に同意をされました。ところが、採決の翌28日、自身のソーシャルメディアにおいて、教育委員会委員の任命について批判的な書き込みを行いました。議場における表決とソーシャルメディアにおける態度が裏腹であり、議員にとって最も重要な基本的権限である表決権を軽んじるものです。また、ソーシャルメディアへの書き込みは今回だけではなく、今年10月の決算特別委員会においても同様なことを行っています。

 また、教育委員会委員の年齢のみをもって資質に欠けるとするものであり、高齢者に対する差別的な内容と言えます。委員の名誉を大変に傷つけるものです。

 さらには、教育委員会委員の人選について、誰かへの忖度があったなどと、自身の勝手な思い込みに基づき、書き込みを行いました。これは、議会と行政との信頼関係を損ねるものです。

 これらのことは、議会の信頼と品位を著しく損なうものであります。

 よって、地方自治法第135条第2項及び中央区議会会議規則第120条第1項の規定により、高橋元気議員に対し懲罰を科すように求めます。

 よろしく御審議の上、御決定をくださるようお願い申し上げます。

○木村委員長
 これより質疑に入ります。

 何か質問はございますか。

○小坂委員
 それでは、それぞれに明らかにしていきたいと思います。

 あたらしい中央としましては、これは結論から言いまして、議員が持っている政治的表現を大きく損ねるような動議であると考えるところであって、ぜひとも、この動議を撤回なり、取り消していただきたいと願う。その結論をお願いするところであります。それに向けて、これから質疑していきます。また、高橋元気議員は、一切の懲罰を受けるようなことをしておりません。彼の名誉をしっかりとここで守りたいと考えるところです。

 それでは、質疑に入りますが、まず、そもそも論からお伺いさせていただきますけれども、今、私たちはコロナで大変な時期なんです。その中において、この動議を出してきた。いろいろと我々は動議とか提案、議案を出せるわけです。なぜ今、これを最優先に持ってこなければならないのか。今、本会議を開催するに当たって、理事者の皆さんをお待たせしているわけです。拘束しているわけです。コロナの準備をしなければならない理事者に関して、お待たせするような議案の提出の在り方。まず、優先順位を持って提出すべきではないですか。そのことに関して、今、なぜこの時期に、このような動議を提出するのか、その考え方を教えてください。わざわざ提出しなくてもいいのではないですかと言いたい。貴重なこの時間を、全力でコロナに向かって議案を考えるべきではないか。まずは、それを明らかにしてください。

○押田議長
 小坂委員の発言にお答えをさせていただきたいと思います。

 優先順位のコロナとかという問題と、これは切り離していただきたいと思うんです。と申しますのは、高橋元気議員は、発議者がおっしゃったように、議場では賛成をなさいました。議員の権利というのは、提案権も予算権もございません。理事者から提案されたものを区民の目線で見て、イエスかノーか、これをやるのが私どもチェック機関としての役目だと思っております。そして、議場で賛成をなさって、全員が拍手で送り出したんです。その後で、次の日に、70歳ではいかがなものかとか、ICTについていけるのかとか、これは私どもだけではなくて、教育委員会、それから提案者である区長に対しても、非常に失礼なことだというふうに思っております。これをそのまま見過ごすということは、私自身の個人的な考えにもなりますが、議員としていかがなものかというふうに思います。議員の権利を放棄しているのではないか、そのように感じるから、こうやって高橋元気議員に注意を促さなければいけないというふうに思っております。

 ちょっと話がそれますが、貴会派の幹事長さんに伺いましたら、もうちょっとこれを審議する期間があれば、もしかしたら私どもの会派は反対したかもしれないというふうに、私にはっきりおっしゃいました。でも、幹事長さんにこれを提案したのは、11月19日の幹事長会で、名前も出して説明をしております。私が幹事長会を仕切ったから、よく分かっています。それを会派にお持ち帰りになって、協議する時間は十分におありになったはずです。それを幹事長からお聞きになっていないのかなと思います。それで協議する時間がなかったと言われるのは、幹事長会を仕切った私には非常に心外でございます。その辺もお含みおきいただいて、あのツイッターの投稿が本当のことなのか。

 すごく教育委員さんに対して失礼で、名前を書いていないから失礼ではないとおっしゃいますが、この情報公開の時代に、議案を情報公開請求していただけば、そこで教育委員さんが挨拶をしていることや、名前も何も全て出ております。すぐに誰か特定できてしまう。そういうことを議員としてやっていいのかどうかということをもう一度考えていただきたいというふうに思っております。

○小坂委員
 まず、今の発言の前提からお伺いしますけれども、発議者は中央区議会議員、礒野忠様、墨谷浩一様、渡部博年様、渡部恵子様、この4人の議員です。今、議長が御説明されましたが、懲罰動議と、中立である議長との関係性を教えてください。それがあっての発言ではないですか。

○押田議長
 私が中立であるということは、もちろんでございます。しかし、この懲罰の動議を私のほうにいただいて、私が受けた立場でございます。その受けたことに対しての御説明ですから、別に私が中立ではないということにはならない。これは懲罰動議を出した皆さんに対する委員会ですから、中立でないという発言はちょっとおかしくないですか。

○小坂委員
 この発議者は4名ですけれども、議長はこれに賛成をされているのか、されていないのか、その賛意を示されているのかどうか。ここは非常に重要なことでありますので、それに関してはどうですか。

 それと、私は発議者に質問したんです。発議者への質問だったんですが、発議者として議長が答弁されたのか、そこだけ明らかにしておきませんか。

○押田議長
 誤解があるといけませんが、発議者に対する質問ということは、多分議事録を見ていただくと分かると思うんですが、おっしゃっておりません。ですから、単なる質問だと思って、私は時系列で、あなたの会派に私がどういう態度をこれまで取ってきたかという説明をさせていただきました。

 懲罰の動議はいただきましたが、私もすぐに懲罰委員会を開こうなんて思っていませんでした。それまでに何度も幹事長さんと話合いをさせていただいております。それは、あなたの会派でお聞きになったら分かると思います。その上でも、なかなかいいお返事が得られなかった。最後は、みんな同じ考えですとおっしゃったから、では、高橋元気議員のおっしゃっていることと、あなたの会派は皆さん同じなんですねと言った上で、この話になってきました。

 ですから、私が今お答えしたのは、発議者に対する御質問だと思わなくて、ただ、あなたは質問だとおっしゃったから、私が出ただけです。そうでしょう。提案理由の説明についてとか、そういうことはおっしゃっていなかったから、私がお答えしたんです。その辺は誤解のないように。

○小坂委員
 物すごく重要な部分なので、お伺いしますけれども、今、懲罰委員会を開きたいというふうなことを議長はおっしゃいましたけれども、議長自身が懲罰委員会を開きたいと考えておられるんですか。そこはきちんと、誤解を生じると思いますので、そこをお願いします。

○押田議長
 すみません。私は開きたいと言ったのではなくて、私は、発議者の方たちから懲罰委員会を開いてくださいということを受けました。ですから、開きましょうという話になっているわけで、私が皆さんにお願いして懲罰委員会を開いてくださいなんて、一言も申し上げていませんから、誤解のないようにお願いします。

○小坂委員
 議長と幹事長のやり取りがあって、それで開催したくなったかのように、議長の今のお答えを聞いていて、思ったもので、お伺いさせていただきましたが、あくまでも議長は中立であって、この瞬間に開いたという、役目を持ったから開いたということで解釈いたします。

 何か幹事長会のことなどを言いましたけれども、あの内容は非公開なものであって、ここではそれを持ち出すべきものではないけれども、持ち出したということは、幹事長会の内容は、やはりオープンにしながら、こういうことを幹事長会で出しましたから、それで……

     〔「違う」と呼ぶ者あり〕

○小坂委員
 いや、それを理由に今おっしゃいましたよね。幹事長会を、そうしたらオープンに開いていこうというようなことで、私たちは幹事長会に関しては……

     〔「何でそっちにいくの」「全然話が違うでしょう」「委員長」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員
 論点が全然違うので、修正をお願いします。

○木村委員長
 ただいまの小坂委員のお話に関しては、高橋元気議員の懲罰とは相反する幹事長会のお話になっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

 なお、先ほど小坂委員のほうから言われました、11月30日付、発議者の連名の書類が私のところにも届いていますが、発議者として、中央区議会議員の4名の各会派の幹事長から中央区議会議長宛てに、高橋元気議員に対する懲罰動議という書類が提出されておりますので、それに伴って、この委員会の設置が行われたということです。先ほども議長が申しましたけれども、議長が望んで設置したということではないということは、この書面をもっても分かると思いますので、提出されている書面をよくお読みください。

○小坂委員
 私は、発議者に対してお伺いしたものでありますから、まず発議者に対して質問と委員長が最初におっしゃったので、私は発議者に対して先ほど質問しましたけれども、議長が立たれたので、そうなっただけです。

 それでは、改めてお伺いしますけれども、コロナ禍において、これをまず提出された、そもそもの考え方を教えてください。

○礒野委員
 この提出をなぜコロナ禍でというお話ですが、コロナ禍とは全く関係のない話であります。先ほど議長のほうからるる御説明いただいたとおりですが、こちらのSNS、ソーシャルメディアの問題点は、私どもは3点あると考えております。

 こちらは、先ほど墨谷代表のほうからお話があったとおりですが、1点目が、本会議場で同意をしたものに対して、全く裏腹な意見を発信している。その前の決算特別委員会のときにも同じようなことがあり、そこの委員の代表者会を開いて、そこの中で皆さんの御意見を伺って、高橋元気議員も、申し訳ございませんでしたと、その場で謝罪をしているわけです。それと全く同じことをまた繰り返してしまっている。

 それと、もう一点は、名前は特定していませんと言いますけれども、先ほど議長がおっしゃったとおり、情報公開で全て明らかになるんです。しかも、今回の教育委員再任というのは、お一人しかいらっしゃいません。そこの中に70代以上の委員の他に、若く知見のある候補がいなかったのかというような書き込みですよね。その前段をいえば、ICT化も進む教育現場においてと。

 ただ、今回再任された教育委員さんは、その前の4年間も非常に一生懸命取り組んでいただいている。年齢のことを言わせていただくと、4人の教育委員さんというのは、中央区はバランスが崩れるといけないということで、現役の子育てをしている人を必ず1人入れる。そこまで気を遣って、配慮して教育委員を選任しているという今までの流れもあります。そういったこともよくお考えいただきたいというふうに思います。

 また、3点目ですが、最後に庁内で議論はされたのだろうか、忖度にしか見えないと。これは、区の教育委員会、また区長部局において、一生懸命議論されて活動されている方、しかも、それだけの見識を持った方、地域でも信頼されている方、そういう方を選んで推薦してきているわけです。それを我々はちゃんと事前に聞いているわけです。11月19日の幹事長会において聞いているわけです。そこで、それぞれの幹事長が各会派に持ち帰って、今回はこういう方が推薦で上がっていますよ、いかがですかと。そこで、それぞれの会派で総会も持たれていると思います。

 それを話す時間がなかったとか、何か言い訳は後から聞いたんですけれども、ここの3点に関して、行政に対してもそう、それから再任された委員さんに対してもそう、また議会に対してもそうですし、とてもこれは許し難い行為だということで、今回、これを発議しているわけです。

 ですから、コロナ禍だからとかという話ではないんです。本来だったら、我々もこんなことをやっていたくないんです。もっとやることはいっぱいあるんです。それを、こんな時間を使わせているという思いはないんですか。我々は、もっとほかにやることがあるだろう。それこそ、コロナのことについてもそう。何でこんな時間を使わなければならないのかというのをよく考えていただきたいと思います。

 以上です。

○小坂委員
 これはコロナ禍に持ち出すような内容ではない。厳重注意なりで、私は、高橋元気議員は何も悪いことをされてないので、厳重注意もないとは思われますけれども……

     〔「委員長」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員
 今、小坂委員は同じ質問ですから。

 それから、厳重注意というお話がありましたが、それを一生懸命やっていたのが議長だったんです。先ほど説明がありましたよね。そこで一生懸命やって、やって、やって、この状態になっているんです。それは、あなたたちの会派4人が一致した意見ですと言ったんですよ。それはおかしいでしょう。

 それから、終了予定時間が4時30分ということですから、そろそろ先に進めていただきたいと思います。よろしくお願いします。

○木村委員長
 小坂委員、この後に、また高橋元気議員の弁明の時間などもありますので。

○小坂委員
 時間制限なしとおっしゃったのは、そちらではないですか。

○木村委員長
 いや、4時30分をめどにということで、お話をさせていただいたと思うんですが、今、小坂委員の質問に関しても、同じ質問が繰り返されるとともに、ほかの委員の方にも、この動議提出者に対しての質問をしていただく時間を設けるべきだと思います。高橋元気議員の弁明もありますし、弁明に対する質疑もあります。4時半と時間を区切った上で行っていますので、お一人の委員だけ時間を長く取ると、ほかの委員の方が質問する時間がなくなってしまいます。ほかの形での質問をお願いします。

○小坂委員
 これを聞いている皆さん、どう思いますか。

     〔「関係ないだろう、傍聴人は」と呼ぶ者あり〕

     〔「委員長」と呼ぶ者あり〕

○渡部(博)委員
 申し訳ないですけれども、事の本質というのは、今回の話については動議ということで、議会の本会議においても、いろいろな委員会においても、全て動議が優先されるということです。ですから、この動議を出したということは、議会に対して、議会が本当にそういったことで一人の人を傷つけることをしていいのかということも含めて、私たちは出しているわけです。

 表現の自由とか、いろいろなことを言われていますが、表現の自由があるなら、解釈の自由もあるわけです。解釈をどういうふうにするかということについては、では、どういうふうになるんですかね、逆に言えば。

 そういうことも含めて、まず第一に局長に確認したいことがあるんです。今回の教育委員の任命同意については、全議員が賛成しましたか。そこだけ、議会局の局長として、お答えをいただければありがたいと思います。まず、そこを確認したいです。

○伊藤議会局長
 ただいまの質問についてでございますが、さきの本会議におきまして、教育委員の任命については、全会一致でございます。全議員の同意をいただいているものです。

 以上でございます。

○渡部(博)委員
 全議員の同意を得て、今回の教育委員の方は選任されたと。その後、時間軸だけではなくて、正確なことを書かないと、私たちは議員として何なのかという話になる。正確なことを書いていますか。自分は賛成しましたということを書いた上で、そういうことを書いていますか。そういうことも含めて、私たちは、賛成することも、反対することも、議員が表決するということは区民から与えられた権能なわけです。それをないがしろにするということです。それも含めて、どう考えているのかというのを逆に聞きたい。

○渡部(恵)委員
 私からは、そもそも論に立ち返ったお話を、お時間をいただきながら、させていただきたいと思います。

 まず、高橋元気議員が当選してきたのは第19期です。そして、新議員研修会の中で、令和元年5月10日、議会局がきちんと、議会の規律という形で、議会の内部における秩序の維持、議会に対する信頼の確保等のために遵守するルール、1、規律に関すること、議会の品位を重んじなければならない、本会議や委員会で無礼な言葉を使用しない、他の議員を侮辱する言動をしない等々、そして、規律を乱す者に対して、(2)といたしまして、前項の規律を乱し、違反した場合は懲罰を科されることがあるということがるる規定されていることを、新しく当選してきた方に議会局からきちんと教えています。

 そして、この夏、私たちは、いろいろなことで議会のあり方検討協議会を重ねてまいりました。その中で、私たち全員が合意した中の申合せということで、ソーシャルメディアに関する項目があります。ソーシャルメディアの特性を最大限活用しつつ、公の機関として、自らの信用を損なわないリスク管理を行うため、下記のとおり申し合わせる。情報を発信する際には、プライバシー権を含む基本的人権、著作権、肖像権等に留意するとともに、誤解を招くことのないよう、正確な記述に努めること。守秘義務に反しないことはもとより、意思形成過程にある情報の取扱いについても十分留意すること。中央区議会議員が発信した情報は、議会の権限の及ばない事項についても区民に対して相当の信憑性を与えることを十分認識すること。中央区議会議員は、中央区全体の利益のため、公平にその権限を行使すべきである。情報発信に際し、議員本人及び中央区議会の品位を傷つけることは厳に慎むこと。一度ネットワーク上に公開された情報を完全に削除することが困難であることを念頭に置くこと。

 これらを踏まえまして、まず、議会の品位の尊重ということで、様々判例が出ております。その中で、今回、議会外のことで、この条文を拡大解釈するのは無理である。しかし、必ずしも議院内における行動または会期中の行動に限られることなく、院外における活動でも、会期外における活動でも、それが院内の秩序を乱すと認められる限り、懲罰の原因となるというような解釈がございます。

 その上で、高橋元気議員の今回のツイートを確認させていただきました。その際、これまで発議者の方々がるるお話しされておりますが、教育委員会の委員が区議会で何の議論もなく再選と書いてあります。しかし、これは何の議論もなくではなく、議長からもお話がございましたが、11月19日の幹事長会において総務部長から提案されたことを各会派が持って帰っております。そして、会派の中で議論がされ尽くしたために、先週の11月27日、全議会、全議員一致で再任された。これが事実です。しかし、これはなかったかのような発言をしている。これは、地方自治法132条に無礼の言葉というのがございますが、この無礼の言葉というものに、まさしく抵触する内容でございます。

 また、70代以上の委員というふうに年齢を限定し、若く知見のある候補者がいなかったのか、これについては、資質について問うています。さらに、どなたかの返信に対し、髙橋元気議員は、本来長老の仕事は云々、本件だけでなくあらゆる場面で課題等と書いております。これについては、評価を入れているために、私が考えるのは、まず事実として、今回のこと、年齢が70代、長老の仕事、それから若く知見のある、これだけで十分に、この事実については法律にも抵触しております。それゆえに、今回、私は会派として、高橋元気議員に対し、懲罰に対する動議を出させていただいた次第でございます。

 以上です。

○木村委員長
 そのほか、質問はございますか。

 時間がないものですから、一人一問でいきますけれども、小栗委員、よろしいですか。

○小栗委員
 今回の懲罰動議の発議の理由は、先ほども御説明いただきましたが、教育委員の任命同意の採決に賛成していたにもかかわらず、自分自身のソーシャルメディアに批判的な意見を書き込むなどして、議会の信頼と品位を傷つけたということだと思います。

 確かに、任命に賛成したのに、一方で任命を批判するということは矛盾する態度と言えますけれども、だからといって、議会の信頼と品位を傷つけることになったのかという点については、私は同意はできません。

 全国町村議会議長会の議員必携によりますと、懲罰については、議会の権威を保持し、公正に能動的な会議運営がされるように地方自治法などで決められていると。本会議及び委員会の開会中に、議員が規定された規律を乱した場合に科されるのが懲罰であると。議場外の行為であっても、正当な理由がなく欠席したり、秘密会の内容を漏らした者は対象になるということが書いてありまして、懲罰の事由として、具体的な例としては、議員が正当な理由もなく、応招、招集に応じなかったときとか、秘密会の内容を他に漏らした場合、また、本会議や委員会で無礼の言葉を使用したり、他人の私生活にわたる言論をした場合、4番目に、議長や委員長から発言の取消しや禁止を命じられても応じなかった場合、5番目に、戒告や陳謝の処分を受けたのに、それをやらなかった場合、そして6番目に、出席停止の処分を受けた議員が停止期間中に出席し、退場を命じられても退場しない場合、そして、7番目として、上記のほか、地方自治法、会議規則及び委員会条例に違反した場合ということになっておりますけれども、今回はこれの懲罰の事由として、どれに当たるということで発議をされているのか、その点を確認させていただきたいと思います。

○礒野委員
 全て読んでいただきまして、ありがとうございます。

 今、お話しいただいた中の4番目は、見事に該当していると思います。

○墨谷委員
 発議者として、先ほど御質問がありましたので、なぜコロナ禍にかという御質問もあったと思います。

 私は、発議者として、また会派をまとめる幹事長として、あり方検討協議会の中でずっと議論をしてまいりました。先ほども話がありましたけれども、ソーシャルメディアにおける情報発信に関する申合せというものをしております。その上で、ここにいる全員はいらっしゃらなかったかもしれませんけれども、今回の高橋元気議員は、今回が初めてではなく、過去にも、同じとは言いませんけれども、謝っていただいているというようなこともあります。ということもありまして、コロナ禍ということでございますが、コロナ禍であればすべきでないということではないと思います。そういうために、今回、私が発議者として提案させていただきました。

 それとまた、私から質問をさせていただきたいと思うんですけれども、ソーシャルメディアの情報発信に関する申合せ、こちらについては、各会派の幹事長から、皆さんに通達が行っているはずですけれども、その点については、聞いていらっしゃるんでしょうか。質問です。

○小坂委員
 まず、それが来ているかという、ソーシャルメディアにおける情報発信に関する申合せについて、これはきちんと我々は読んでおります。

 逆に、質問しますけれども、これのどこに違反しているのかということが1つ問題であって、まず、皆さんに確認したいんですけれども、高橋元気議員のツイートは、教育委員会の委員が区議会で何の議論もなく再選されるのが違和感しかない。少なくとも区民文教委員会に付託され審議されるべきでは。ICT化も進む教育現場において、70代以上の委員の他に、若く知見のある候補者がいなかったのか、庁内で議論はされたのだろうか。忖度にしか見えない、これが11月28日のツイートの全文です。これからして、我々は70代以上を差別などしておりませんし、どのように差別したのかを逆に質問します。

 また……

○木村委員長
 小坂委員、同じような質問が先ほども出ております。先ほど代表質問からの答弁という形では、その答弁が出たという形で受け取りましたので、それでよろしいでしょうか。

○小坂委員
 では、お伺いします。この表決権という議会での1票と、SNSへのこの投稿では、何ら反対など言っていないにもかかわらず、それを矛盾とするのはどのような解釈か教えてください。

○木村委員長
 小坂委員、先ほども言いましたけれども、各委員の皆様から、ある程度、質問もいただいたと思います。すみませんが、先ほども言いましたように、これから高橋元気議員の弁明もお伺いしなくてはいけない。今回、高橋議員がどういうふうに思っているかということを皆さんでお聞きしたいと思っておりますので、今言ったように、このまま、発議者に対する質問から、次に移らせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長
 以上で、懲罰動議発議者に対する質疑は終了いたします。

 懲罰動議発議者代表は委員席へお戻りください。

 次に、高橋元気議員の弁明を聞きます。

 高橋元気議員の入室を認めます。

     〔高橋元気議員入室〕

 それでは、高橋元気議員、懲罰動議に対する弁明を願います。

○高橋(元)議員
 本日は、私に起因する問題につきまして、区民の皆様、傍聴されている皆様、委員の皆様、議員の皆様、理事者関係者の皆様のお時間をお取りいたしましたことを心より、まずはお詫びを申し上げます。

 また、弁明の機会を頂戴いたしまして、ありがとうございます。

 本件動議の対象となっていると思われます私のツイッター上の投稿につきましては、その趣旨は、議案の賛否に踏み込む前の段階、人事案につきましては、区長選任の上、すなわち議会の同意、非同意を得るものとされておりますが、区民にとっても非常に関心の高い重要な人事にもかかわらず、委員会への付託等の方法を含めて、その同意、非同意を判定する実質的な審議が行われていない制度自体に対する問題提起を行ったものであります。

 本件人事案、令和2年度第四回中央区議会定例会議案第87号、中央区教育委員会委員の任命同意について、個別議案に対する反対を表明するものではございません。本件は、あくまで個人の気持ち、感情を議会外にて投稿したものであり、中央区議会会議規則第120条の懲罰の対象となるものであるのか疑問に思います。

 今後は、個人としても、議案の賛否を会派内で活発に議論することを自ら呼びかけ、根本的な制度自体に対する反対と個別上程議案の賛否について、どのように折り合いをつけていくのか考えてまいります。

 また、区民の皆様に対して誠実な情報発信を心がけ、真摯に職務に取り組んでまいります。

 以上です。

○木村委員長
 これより高橋元気議員に対する質疑に入ります。

 何か質問はございますか。

○小坂委員
 まず、日々のツイッター発言は、どのような思いで発言されているかということをお伝えください。

 2つ目が、問題となっているツイートがありますが、それぞれに、その文言でどういうことを意図したかったのか、それを明らかにしてください。というのは、発議者は70歳以上を差別しているかのように捉えているので、そこの誤解がなきように、本人の思いがどうであるのかを確認していただきたい。

 また、議会において、SNSの発信はどのようなものが理想であるか教えてください。

 以上です。

○木村委員長
 小坂委員、今の質問は、高橋元気議員が、今、弁明した内容のなぞりだと思いますので、今の質問に関しましては却下いたします。

 ほかの委員の質問はございますか。

○礒野委員
 それでは、質問をさせていただきます。

 今、弁明をしていただきましたが、先ほどもこちらのほうで、なぜ動議を出したか説明をさせていただいたんですけれども、ここには大きな問題が3点あるというふうに我々は考えております。

 1点目は、本会議で同意をしているにもかかわらず、逆のことをこうやって発信している。今、弁明の中では、今後に向けての問題提起というお話をされていたんですが、今後に向けてというのであれば、ここの70代以上の委員というような話は出てこないと思うんです。70代以上の委員ということをここで言ってしまっているということは、今回のことなんです。だから、今弁明されたことと全く食い違っていると私は思います。やはり議員としての責任ですよね。本会議場で自分が同意したわけですから。そこの責任をちゃんと持って、そして皆さんに正しい情報を伝えるというのは、あり方検討協議会なども含めて、皆さん、頑張ろうということで進めてきたわけですけれども、これに対して全く相反していることだというので、今回、こういう話が出ております。

 それから、70代以上というのも、先ほどもお話ししましたけれども、中央区も情報公開をしっかりとしているわけです。名前まで全部明らかになる話じゃないですか。しかも、議会でも本会議場で御挨拶いただいているわけです。だから、こういったことも十分に注意すべきということは、再三みんなで話し合っていると思うんです。これに関して、あり方検討協議会、前回のときも同じでしたけれども、どこの部分だとかという話ではなくて、あり方検討協議会は、幹事長の皆さんが時間をつくって、本当に何時間もかけて10回やって、やっと取りまとめた話なんです。できるだけ発言、言論の自由はしっかり守っていこうと。ただ、正確な発信をしていかなければいけないというのが全幹事長の話の中で合意されて、それをしっかりと守って、中央区議会として、外から見てもおかしくない、後ろ指を差されないような区議会にしていこうということでまとめたのが、その話だったんです。そこの部分で、やはりちょっとずれているんだろう、違うんじゃないかなと。70代以上というのは特定されてしまうのだというのに関して、現在、どのように考えているか。

 それから、1点目は、同意したにもかかわらず、今後に向けてと言ったけれども、今後ではないですよね。今お話ししたとおり70代以上と書いてあるから。だから、これに関しても、どういう思いなのか。申し訳ないと思うのだったら、それでも結構ですし。

 それから、最後、庁内で議論はされたのだろうか、忖度にしか見えない、これも、しっかりと教育委員会、それから区長部局を含めて、任命された委員さんがどれだけのことを一生懸命、地域活動、それから子供の教育、また、ほかの部分で、それを言ってしまうと誰だというのが本当にオープンになってしまうので、言えないですけれども、本当に様々なことをやられている方で、そういった見識を持っている方を自信を持って出した。11月19日に幹事長会で伝わっているわけです。議論する暇がなかったとか、先ほど小坂委員が言っていましたけれども、議論する時間は十分あったと思います。

     〔「それは言っていません」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員
 言っていないのだったらいいけれども、そういうふうに、前も話が出ていましたので。だから、そういった時間的な余裕というのはあったはずですし、幹事長会で出たものは、各会派の幹事長が代表で出てきて、各会派に所属する議員に全て伝えている。それがやはり幹事長の仕事だと思うんです。あり方検討協議会の話にしても、以前もお話ししましたけれども、あり方検討協議会でこれだけ時間をかけてやりました。やっとまとまった。そうしたら、その中に関して、具体例の文言を一つずつ入れようかというところまでいったんです。だけども、そんなみっともない、子供のことではないんだから、大人なんだから、最低限ちゃんと伝えてそれを守ろうよということで、まとめたあり方検討協議会だったんです。だから、そこは全然聞いていませんといったら、申し訳ないけれども、あたらしい中央さんの幹事長が全然伝えていないのか、逆に、そこに所属している議員が全く聞いていない、聞く耳を持っていないのかというふうにしか捉えられないことだと思うんです。

 今、何点か質問しましたけれども、そこら辺を含めて御答弁いただきたいと思います。

○高橋(元)議員
 ただいまの御質問にお答えをさせていただきます。

 まず、本件のツイート、私の11月28日の投稿であるかと思いますが、まず、こちらの投稿の趣旨を改めてお伝えさせていただければと思います。

 まず、先ほども申し上げましたとおり、本件の個別議案に対する反対を表明したものではございません。

 さらに言えば、読み上げます。ICT化も進む教育現場において、70代以上の委員の他に、若く知見のある候補者がいなかったのか、庁内で議論はされたのだろうかという点におきましては、私は、この個人の70代以上の方を批判しているわけではございません。それは庁内で議論がされたのだろうかという問題提起にすぎません。

 以上の理由から、私は、本件については、私が賛成をいたしました中央区教育委員会委員の任命同意の同意、非同意という部分には触れてはおらず、制度自体に対する批判をしたものでございます。ですので、先ほどの質問からいえば、70代以上の委員の方に対する個別批判はしていないというふうに弁明をさせていただきます。

 また、議員としての責任という部分につきましても、もちろん、議員としての責任は重々承知をして、正しい情報発信を区民の皆様に心がけていきたいと思っております。その上で、やはり、まず自分の発言が誤解がないように伝えていくように心がけていきたいと思っております。

 ですが、本件ツイート、投稿に関しましては、私が区議会において採決権を行使した内容と反していないと考えておりますし、70代以上の方を批判したものではないと考えております。

 以上です。

○木村委員長
 多くの方々の質問を聞きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○渡部(恵)委員
 私から、質問させていただきます。

 高橋議員のこのツイートに対しまして、どなたかからの質問に対し、御返事をされております。世代交代は必要で、本来長老の仕事は後継を育てることなんですけどねというのは、制度に対する問題ではなく、長老の仕事と言って、イコール70代以上の委員に対して向けられている言葉ではないのかということが1つ。

 そして、あたらしい中央さんのみ、時間がなかったというふうなことをおっしゃっているようですが、議案は11月19日、全幹事長に対して提案されております。議論がどのような形で会派の中でなされたのか。その際、高橋議員は、それだけ制度に対する問題があるというのであれば、なぜ幹事長や皆さんたちと議論を尽くすことができなかったのか、教えてください。

○高橋(元)議員
 ただいまの御質問にお答えをさせていただきます。

 私のツイートについてはどんな組織にも世代交代は必要で、本来長老の仕事は後継を育てることなんですけどね、それが出来ていないのは、本件だけでなくあらゆる場面で課題だと思いますというふうに申し上げております。これは、明らかに特定の個人に対して何か批判をしているわけではなく、制度として、そして一般的に、本来、長老と申し上げましたが、組織の上に立つべき人間は後継を育てることが仕事であるというふうに、私の意見を表明しただけでございます。

 そして、先ほど御質問がありましたが、あたらしい中央に時間がなかったというふうに発言をされておりましたが、私は、そのように申し上げてはおりません。

 以上です。

○渡部(恵)委員
 私の質問に対してきちんとお答えいただいていないので、もう一度伺います。どのような議論がなされたんでしょうか。

○高橋(元)議員
 我が会派、あたらしい中央は、基本的に、原則、毎日、会派総会を開き、各個別の議案に対して議論を進めております。

 本件に関して個別にどのような議論がされたのかという点につきましては、我が会派の守秘義務であると考えております。ですので、その答弁は、私は拒否をいたします。

○木村委員長
 渡部恵子委員、皆さんの質問を聞きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 そのほかの質問のある方。

○墨谷委員
 よろしくお願いします。

 今回、会派、また個人として、賛成の立場で行動されているというところもお聞きしております。あり方検討協議会の中でも、青木幹事長が入りながら、SNS、ソーシャルメディアについては、正確な情報、また正しい情報を上げていきましょうということで共有してまいりました。ソーシャルメディアにおける情報発信に関する申し合わせというのをやりまして、皆様に徹底したというふうに思っております。この夏に何回も何回も繰り返し議論をした結果でございます。

 1点目に、ソーシャルメディアにおける情報発信に関する申し合わせについて、どのように認識されたのか。

 2点目でございます。情報は、読み手によって、読むほうに誤解を与える可能性というのがあると思います。その点についてしっかりと考慮すべきではないか、そのように思います。私はこれはそういうふうに言っているのではない、そのような主張もあり、高橋元気議員が主張されているとおりに感じる方もいるかもしれませんが、私は、たくさんの方が違うふうに捉えていること、また、個人といっても、区議会議員として、やはり正しい情報を上げていこう、また、再三積み重ねてきたわけですから、今ここで気をつけますということではなくて、読み手に誤解を与える可能性を考慮をしていかなかったのではないかというふうに私は思います。

 その点について、よろしくお願いします。

○高橋(元)議員
 まずは、あり方検討協議会にて決定されたソーシャルメディアにおける申合せについてですが、このルールは、私は守っていると考えております。その上で、どの点が違反をしているかということを明確にしていただきたく思います。

 2点目としまして、読み手の受け取る側の気持ちという問題ですけれども、受け取られる側についても、やはり誤解のなきように私も説明をしていかなくてはいけないと思っています。それゆえに、この公開の場で訂正をしている次第でございます。ですので、この懲罰特別委員会において、私は訂正をさせていただいております。

○木村委員長
 高橋議員、今、質問に対しての答弁ではなく、逆質問になっています。今、質問を受ける立場だというところを御確認の上、お願いいたします。

○高橋(元)議員
 分かりました。失礼いたしました。

 1点目のソーシャルメディアにおける申合せにつきましては、私は守っていると考えております。

 読み手の問題につきましては、このような場をお借りして、そして、たくさんの傍聴の方、区民の方がいらっしゃる中で、私の発言に対する趣旨を説明させていただいております。

 読み手への考慮、今回の件についてどう思うかという点につきましては、そのような私の考えの下からすれば、真摯にツイッターで投稿をして、それを読んでいただいた皆様、そして区民の皆様に対して、真摯に自分のこの投稿の真意を伝えていくことが私の精いっぱいの誠意であると考えております。

 以上です。

○墨谷委員
 あり方検討協議会の中でも、また今回のソーシャルメディアの情報発信に関する申合せについても、多分、会派内で青木幹事長は様々、毎回、皆さんと情報を共有しているというようなお話があります。今の話は、この申合せに外れているのではないかなというふうに私は感じます。

 もう一点、読み手に対して誤解を与えるというのは、もうこれは取消しすることがないので、やはり何らかの形でお示しをしていただかなければいけないのではないかなというふうに私は感じました。

 以上です。

○木村委員長
 ほかの委員の質問はございますでしょうか。

○渡部(博)委員
 先ほど高橋議員が来る前に、礒野委員が言われたことがありました。教育委員は幅広い年代、子育ての年代も含めて、教育委員4名の中に、そういう方々がしっかりいると。年代も含めて、しっかりバランスを持ってやりましょうということまで真剣に話してやっている部分は、私たちもちゃんと聞かされているところでございます。その辺については、どういう認識で今回の方のことだけを言っているのか。その全体のバランスを見て、しっかりやっているのかということも含めて、やはり考えなければいけない。そこを理解した上で、議員としてどう行動するかというのが必要なんだと思います。

 私は同意しましたが、こういうやり方はこうですねということではなく、賛成したか、反対したかということを一行も書いていない。まず、このことが正直なツイートではない。ましてや、議員は24時間365日公人であるわけです。公人であり続けることが基本であります。だから、個人の場面でツイートしたものについても、区議会議員としての責任があるわけです。正直な話、それをしなければ、どこが基準になるかということもなくなるわけです。先ほど墨谷委員が言われていましたが、申し訳ないですけれども、受ける立場、相手が高橋議員の書いたツイートをどういうふうに理解するか、それは個人によって違うわけです。だから、分かりやすく、ちゃんとしたことを書いてくれと。それをしなければ駄目だということなんです。そこが基本なんです。

 そういうことも含めて、議員としてどうあるべきかということは、正直に書くということをしっかりしなければいけないというのは当たり前の話ではないですか。区議会議員になるためには、区民の人たちに投票してもらって、それを表決するという義務があるわけです。表決する義務をしっかり果たしていくということは、果たしていますよ。今回は賛成しましたということで、果たしています。でも、その後に、賛成しましたが、こうなんですということ、やはりちゃんとしたことをしっかり書いていかないと、それは正直なものであるということにはならないと思うんです。私たちが正直でなければ、区民の人たちは何を物差しにして区議会を見るんですか。そういうところも含めて、やはり考えなければいけないんだろうと思うんです。

 その辺も含めて、私は、高橋議員が言っていることも、それは高橋議員なりのやり方で理解をするところはあります。だけれども、それは議員としてツイートして、いろいろなことを皆さんに伝えなければいけない。ほかのことについて、私は何も言っていません。表現の自由だとか、そういうことに関しては、別に私はそういうことを否定しているつもりはありません。今回のことについて、人を特定できるがごとくの書き方というのは、失礼だよね。区議会議員として表決をした中で、それはどうなんだということは、疑義として残るわけです。

 そういうところも含めて、私は、今回、高橋議員は初めて当選し議会の中で1期生ということで、いろいろな面で議会というのが分からないという部分もあるかもしれません。だけれども、会派として成り立っている以上は、先輩方がしっかりしなければ、高橋議員を育てられないということになるわけです。そういうことも含めて、会派の体をなしているかということも含めて、やはり考えなければいけないということです。そこは、申し訳ないですけれども、意見をさせていただきます。

 ほかに質問がなければ、4時半ということでしたので、もう5時に近くなりますので、採決をしていただきたいというふうに思います。

○木村委員長
 そのほかの質問はございますでしょうか。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長
 以上で高橋議員に対する質疑は終了いたします。

 高橋元気議員は退室願います。

     〔高橋元気議員退室〕

○木村委員長
 次に、高橋元気議員に対し、懲罰事犯として懲罰を科すべきかどうかについて、意見はございますでしょうか。

○渡部(博)委員
 今回の話については、正直な話、今、いろいろな話が出ました、本人からも。妥当な線というべきであろうということについては、戒告ということで、議長からの御注意をしっかりと本会議場でしていただきたいということでお願いしたいと思います。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長
 そのほか、意見はございますでしょうか。

○小坂委員
 まず、そのような戒告なり、高橋議員の説明を聞いて、彼は何ら70代以上の方を誹謗中傷しようとか、そういうことはおっしゃっていなかった。

 彼に対してどのような罰を与えるかということに関して、注意を受けるような内容では、今回、なかったのであり、このようなツイートに対して処罰を与えることは、表現の自由の……

○木村委員長
 小坂委員、ただいま私の質問に関しては、高橋元気議員に対して懲罰事犯として懲罰を科すべきかどうかという形の質問をさせていただいています。それに対して、各委員の意見はございますかというところでございますので、よろしくお願いいたします。

○小坂委員
 高橋議員は、他人を誹謗中傷するような考え方を持っていなかったために、何ら懲罰を科すような内容ではない。このツイートに懲罰をかけた場合は……

○木村委員長
 懲罰を科すような内容ではないということで、よろしいでしょうか。

 今、私が質問した意図が分かっていないようですけれども、懲罰を科すかどうかということについて皆さんの意見をいただいている中で、科すべきではないというお答えをいただいたと思うんですけれども。

○小坂委員
 科すべきではありません。

○木村委員長
 それで結構です。

 ほかの方の御意見はございますか。

○小栗委員
 今回の懲罰動議の発議の理由は、教育委員会の任命同意の採決に賛成していたにもかかわらず、自身のソーシャルメディアに批判的な内容を書き込むなどして、議会の信頼と品位を傷つけたとしています。

 確かに、任命に賛成したのに、一方では任命を批判するということは矛盾する態度と言えますが、だからといって、議会の信頼と品位を傷つける内容とは思えません。議員必携の懲罰の事由に挙げられているものの中で、今回の発議は、議長や委員長から発言の取消しや禁止、退場を命じられて、これに応じなかったような場合とのことでしたが、今回の懲罰には、これは該当しないと考えます。

 この間、議会のあり方検討協議会で議論の末、ソーシャルメディアにおける情報発信に関する申合せをまとめました。情報発信に際し、議員本人及び中央区議会の品位を傷つけることは厳に慎むことは重要なポイントです。しかし、品位を傷つけたかどうかの判断は大変難しく、慎重に考え、懲罰に値するかどうか考慮する必要があります。今回問題とされたツイートでは、議会の信頼と品位を傷つける内容とは思えません。そもそも懲罰特別委員会にかける内容ではないと考えます。

 よって、日本共産党区議団は、高橋元気議員への懲罰を科すことに反対します。

○木村委員長
 ただいま高橋元気議員に対する懲罰につきまして、渡部博年委員からは、懲罰事犯に該当し、戒告の懲罰を科すべきとの意見がございました。また、小坂委員、小栗委員からは、本件は懲罰事犯に該当せず、懲罰を科すべきではないと意見がございました。これらに御意見のある方は発言をお願いいたします。

○渡部(恵)委員
 もう、るるいろいろな方々から御意見が出し尽くされたと私も考えます。本件は、懲罰事犯に該当するというふうに私は考えます。懲罰を科すべきものというふうに判断させていただきます。

○木村委員長
 それでは、本件の審査を終了し、採決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長
 異議なしと認めます。

 本件の審査を終了し、採決することに決定をいたしました。

 ここで、暫時休憩といたします。

(午後4時55分 休憩)


(午後5時15分 再開)

○木村委員長
 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。

 これより採決に入ります。

 高橋元気議員に対し、懲罰を科すことに賛成の方は御起立願います。

     〔賛成者起立〕

○木村委員長
 起立多数と認めます。――御着席願います。

 本件は、高橋元気議員に対し懲罰を科すことに決定いたしました。

 先ほど渡部博年委員からは、戒告の懲罰を科すべきとの意見がありましたが、そのほか、ございますでしょうか。

○小坂委員
 地方自治法上の戒告なるものをこのレベルでかけることは、表現の萎縮を起こすことになりますので、本会議での戒告はやめていただきたい。

 以上です。

○木村委員長
 本件につきましては、戒告の懲罰を科すべきとの意見がありましたので、戒告の懲罰に科すべきものと決定することについての採決をいたします。

 高橋元気議員に対する懲罰を戒告とすることに賛成の方は御起立願います。

     〔賛成者起立〕

○木村委員長
 起立多数と認めます。――御着席願います。

 ただいま、本委員会として、高橋元気議員に対し、戒告の懲罰を科すべきものと決定いたしました。

 ここで暫時休憩といたします。

(午後5時18分 休憩)


(午後6時10分 再開)

○木村委員長
 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。

 戒告文案についてでありますが、さきに委員から提出されておりますので、議会局長に朗読させます。

○伊藤議会局長
 戒告文案。

 高橋元気議員は去る11月27日に開会された令和2年第四回定例会において、教育委員会委員の任命に同意をした。ところが、採決の翌28日、自身のソーシャルメディアにおいて、教育委員会委員の任命について批判的な書き込みを行った。議場における表決と、ソーシャルメディアにおける態度が裏腹である。これは、議員にとって最も重要な基本的権限である表決権を軽んじるものである。

 また、批判的な書き込みは、教育委員会委員の年齢のみをもって資質に欠けるとした、高齢者に対する差別的な内容と言え、委員の名誉を大変に傷つけるものである。

 これらの議会の品位または名誉を損なう表現は、他人もしくは中央区議会の名誉を毀損し、中央区議会会議規則第111条に違反する行為である。

 このことは、議員の職分に鑑み、誠に遺憾である。

 よって、戒告する。

 また、中央区議会として、高橋元気議員に対し、今後情報発信を行う場合には、客観的な事実に基づいた内容を記載することと、その表現については、常に議会の品位を保つものであることを強く求めるものである。

 令和2年12月3日

 中央区議会

 以上でございます。

○木村委員長
 次に、戒告文案について意見はございますでしょうか。

○小坂委員
 戒告文に書かれています、高齢者の差別の部分は削除願います。この高橋議員のツイッターをよく読んでいただいて、そこから何ら特定の御高齢の方を批判してはおりません。誰かを特定できるような内容ではないし、その内容はツイッターを読んでいただければ、委員を広い範囲で選んでくださいという提案にしか読めないじゃないですか。

 一部、もしかしてそのように解釈する方がいらっしゃるかもしれないけれども、ただ、それは書き方がやや、ツイッターの文字数、140字に入らなかったとか、その部分はありますが、このツイッターの内容とかけ離れた解釈をする。そのような差別的表現というふうなことを誰も読み取れません。一般的な区民の皆様が、このツイッターと今の戒告文に何ら関連性を持つことはできません。

 よって、その戒告文、高齢者の差別の部分は少なくとも削除することを求めます。

 また、高橋元気議員は、我々のこの委員会の中で、何ら、彼がツイッターにおいて表決権を侵害するようなことはしていない。表決権は、議場において表決すること、それだけじゃないですか。それと、ツイッターの投稿と何ら関連性はないじゃないですか。ですので、何ら表決権は侵害していないため、この戒告文の修正を求めます。

○木村委員長
 そのほか、意見はございますでしょうか。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長
 それでは、戒告文案について採決いたします。

 戒告文案につきましては、ただいまの案のとおり決定することに賛成の方は御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○木村委員長
 起立多数と認めます。――御着席願います。

 本委員会として、戒告文案を決定いたしました。

 本会議における委員長報告の取扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長
 正副委員長一任の声がありましたので、さよう取り扱わせていただきます。

 ここで、暫時休憩をいたします。

 委員会再開後、委員長報告案を朗読し、御検討を願います。

 暫時休憩といたします。

(午後6時20分 休憩)


(午後6時49分 再開)

○木村委員長
 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。

 これより委員長報告(案)を朗読いたします。

 ただいま上程されました高橋元気議員の懲罰について、懲罰特別委員会における審査経過並びに結果の御報告を申し上げます。

 本件は、本日の本会議において本特別委員会に付託されたものであり、その趣旨は令和2年第四回定例会において、教育委員会委員の任命同意の採決の際には賛意を表していたにもかかわらず、翻って自身のソーシャルメディアにおいて、教育委員会委員の任命について批判的な意見を書き込むなどし、議会の信頼と品位を傷つけたため、地方自治法第135条第2項及び区議会会議規則第120条第1項の規定に基づき、同議員に対し懲罰を科されたいというものであります。

 本特別委員会は、本日の本会議におきまして委員の選任が行われ、委員8名が指名されました。本会議休憩中、議長招集による委員会が開会され、私が委員長に、副委員長には塚田秀伸委員がそれぞれ選出され、即日就任いたしました。

 ここで一旦委員会は休憩に入り、再開後付託を受けました事件について、慎重かつ詳細な審査を行いました。

 懲罰動議発議者代表の墨谷浩一議員から説明を受け、質疑を行い、次に、高橋元気議員から弁明を受け、質疑を行いました。質疑終了後、委員間での意見交換を行いました。

 委員より、本件は懲罰事犯に該当するため、本件の審査を終了し、高橋元気議員に対して、戒告の懲罰を科すとする採決をすべきとの発言がありました。

 一方、本件は懲罰事犯には該当しないため、本件の審査を終了し、高橋元気議員に対して、懲罰を科さないとする採決をすべきとの異なる発言があったことから、本件が懲罰事犯として戒告の懲罰を科すべきものと決定することについて採決いたしましたところ、戒告の懲罰を科すことに決定いたしました。

 続いて、戒告文案について意見交換を行い、委員から提出された戒告文案を採用することについて採決いたしましたところ、採用することに決しました。

 戒告文案は次のとおりです。

 高橋元気議員は去る11月27日に開会された令和2年第四回定例会において、教育委員会委員の任命に同意をした。ところが、採決の翌28日、自身のソーシャルメディアにおいて、教育委員会委員の任命について批判的な書き込みを行った。議場における表決と、ソーシャルメディアにおける態度が裏腹である。これは、議員にとって最も重要な基本的権限である表決権を軽んじるものである。

 また、批判的な書き込みは、教育委員会委員の年齢のみをもって資質に欠けるとした、高齢者に対する差別的な内容と言え、委員の名誉を大変に傷つけるものである。

 これらの議会の品位または名誉を損なう表現は、他人もしくは中央区議会の名誉を毀損し、中央区議会会議規則第111条に違反する行為である。

 このことは、議員の職分に鑑み、誠に遺憾である。

 よって、戒告する。

 また、中央区議会として、高橋元気議員に対し、今後情報発信を行う場合には、客観的な事実に基づいた内容を記載することと、その表現については、常に議会の品位を保つものであることを強く求めるものである。

 令和2年12月3日 中央区議会

 以上、本特別委員会の決定のとおり表決いただきますようお願い申し上げまして、付託を受けました事件の審査経過並びに結果の御報告といたします。

 ただいま朗読いたしましたとおりでございます。

 ここでお諮りいたします。

 本案をもって本委員会の委員長報告とすることに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長
 異議なしと認め、本案をもって本会議に報告することといたします。以上をもって委員会を閉会いたします。

(午後6時55分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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