ページの先頭です
トップページ  の中の  会議録検索(本会議・委員会等)  の中の令和2年 築地等地域活性化対策特別委員会(6月10日)

令和2年 築地等地域活性化対策特別委員会(6月10日)

1.開会日時

令和2年6月10日(水)

午後1時30分 開会

午後3時55分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(9人)

委員長 富永 一

副委員長 小栗 智恵子

委員 塚田 秀伸

委員 海老原 崇智

委員 太田 太

委員 高橋 元気

委員 田中 広一

委員 渡部 恵子

議長 押田 まり子

4.出席説明員

(19人)

山本区長

齊藤副区長

吉田副区長

浅沼企画部長

山﨑政策企画課長

栗原副参事(計画・特命担当)

遠藤区民部長

眞下区民生活課長

鷲頭地域振興課長

岩田文化・生涯学習課長

井山スポーツ課長

田部井商工観光課長

望月環境土木部長

三留環境政策課長

松岡都市整備部長

川島都市計画課長

栗村地域整備課長

水野都市計画事業担当課長

福島副参事(まちづくり事業・特命担当)

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

秋山書記

黒須書記

6.議題

  • 新しい築地等まちづくり及び観光・地域振興等に関すること

(午後1時30分 開会)

○富永委員長
 それでは、ただいまより築地等地域活性化対策特別委員会を開会いたします。

 本日は理事者報告の関係で区民生活課長及びスポーツ課長が出席いたしますので、御了承願います。

 まず、私より一言御挨拶させていただきます。

 (挨拶)

 それでは、議長、御挨拶をお願いします。

○押田議長
 (挨拶)

○富永委員長
 ありがとうございました。

 区長、御挨拶をよろしくお願いいたします。

○山本区長
 (挨拶)

○富永委員長
 ありがとうございました。

 議題の審査に入りますが、特別委員会の質疑につきましては理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、理事者の報告をお願いします。

○遠藤区民部長

 1 中央区立中央会館等の指定管理者候補事業者の選定について(資料1)

○松岡都市整備部長

 2 都市計画区域の整備、開発及び保全の方針(都市計画区域マスタープラン)並びに都市再開発の方針の改定について(資料2)

 3 都市再生特別地区(大手町地区)に変更について(資料3)

 4 令和2年度市街地再開発事業等の取組(資料4)

以上4件報告

○富永委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、先日の各種委員長会で確認されておりますとおり、会派基本時間20分と1委員の配分時間に同一会派委員数を乗じて算出された時間を加え、各会派に割り振られる持ち時間といたします。なお、一人会派の持ち時間については10分となりますので、よろしくお願いいたします。ただいまの時間は午後1時44分、自由民主党60分、あたらしい中央さん30分、公明党さん30分、新風会さん30分、日本共産党さん30分となります。

 それでは、質疑に入ります。発言をお願いいたします。

○塚田委員
 それでは、私から資料1についてお尋ねいたします。

 資料1、中央区立中央会館等の指定管理者候補事業者の選定について、こちらの3番になりますけれども、選定委員会の設置及び構成という欄にございます選定委員会の構成9名、この中にそれぞれ人数が書かれております。特にお聞きしたいのが、利用者代表という方が3名おられますけれども、どういった基準を基に選ばれているのか。それと、委員会で議論される内容も少し聞かせていただければと思います。よろしくお願いいたします。

○眞下区民生活課長
 指定管理者候補事業者の選定に当たりまして、選定委員会の構成についてでございます。

 お尋ねのありました利用者代表につきましては、これは一施設についてかなり高額な指定管理料を伴うものでございますので、各地域の連合町会長に就任をお願いしているところでございます。

 それからあと、今回はスポーツ施設ということでスポーツ関係の団体、具体的に申し上げますと中央区体育協会の役員の方に出席をお願いして選定に加わっていただくことになってございます。

 それから、中身につきましてですけれども、まず、この委員会は3回行われます。今回の第1回の委員会につきましては書面開催ということで、各施設の募集要項につきまして本来は会議で御審議いただくところでございますが、今回につきましては委員の方にそれぞれ御説明を個別に差し上げて、持ち回りということで開催をさせていただきました。第2回で応募があった事業者について書面での審査を行い、第3回では第1次審査を通った事業者にプレゼンテーションをお願いしまして、3回の選定委員会を経て、事業候補者ということになりますけれども、その選定を行うものでございます。

 以上でございます。

○塚田委員
 どうもありがとうございます。各地域の連合町会長、3地域ということですね。ありがとうございます。

 地域の皆さんと話のできる窓口を今後開いていただいて、より地域に密着した、例えばお祭りであるとか、そういう際に、いろいろ地域性を鑑みて、利用促進というような、逆に使わせていただけるような機会を設けていただくとか、地域についてもう少し窓口を開いていただきたいという話が1点と、それと選定委員会の中で障害のある方が入っていないところが少し気になるところでございまして、これまでにも、特に対象施設の3番から5番について、実際に例えば車椅子を利用されている方があまり実績としてスポーツ施設を使われてないということもございます。そこら辺についていかがお考えでしょうか。

○眞下区民生活課長
 地域とのつながりということでございますけれども、中央会館ですと京橋地域にしかございませんが、ただ区民館とか、これについては、3地域にそれぞれ事業者を分けて、地域とのつながりということに関しては非常に重要なことでございますので、例えば地元の事業に協力するとか、そういうことに関しては積極的に事業者に対して求めているところでございます。

 今回の選定委員会だけではなく、毎年、全施設の評価委員会ということも行っておりまして、各施設がどういうような運営を行っているかというチェックを年に一度行わせていただいております。

 それで、各事業者のほうも地域とのつながりということを非常に大事にして、地域の方との、ある意味ではコラボレーション的な事業とかも行っているところでございますし、区民館みたいに規模が小さい施設は、地域の中に意外と存在感がないということもございますので、自主事業だとか利用促進事業とか、そういうものを行って施設のPRをしていただくということと、中央区は非常に新たに住民になる方が多い中で、そういったコミュニケーションを図るというような重要性もありますので、施設のPRとかそういうのも含めて行っております。選定の際には各事業者が自主事業とか、そういうところで地域とのつながりということを大切にしているというのも1つのポイントとして捉えて選定に当たりたいと思っております。

 それからあと、障害のある方の御利用ですが、基本的には中央区の施設は福祉のまちづくり方針に基づいて、バリアフリー化は一定の水準には達していると考えております。ただ、今回改修の計画がございます八丁堀区民館だけはエレベーターがございません。もともと社会保険事務所の施設を転用したということがございましたので、施設が古く、バリアフリー対応になっていなかったというところがございます。

 ただ、利用に当たっては、例えば総合スポーツセンターに関しましては、プールの利用だとか、そういうことに関しましても可動床ということで、プールの床が上がり、車椅子の方にも対応ができるとか、その施設、施設に応じて障害のある方でも利用がしやすいような施設整備ということは、これは区民施設に限らず、全体の施設において区の施設の整備方針として我々は捉えております。その中で、特にトイレ、それからエレベーターの設置、いろいろとバリアフリーの対応を図るものがありますけれども、施設の特性に応じた形で様々なバリアフリーに関しては対応を行っているところでございます。あとはそういう方たちが使いやすいような形、それからあと、そういう方たちも使用ができるということを認識していただくために、自主事業とかそういうことに関しても充実を図っていくものだと考えております。

 以上でございます。

○塚田委員
 御答弁ありがとうございます。今まさにおっしゃられたとおりに、中央区の施設におきましては、障害のある方に対して、かなりそういったしつらえをされているにも関わらず、実際、利用される実績が少ないと聞いております。

 それとあと、窓口で、電話の問合せなども含めて聞いた感じだと、断られることがあるということなんですね。これは窓口の方の言い方を否定するわけじゃないんですけれども、何かしらの介添えがあれば対応できるとか、そういうこともあると思うのですが、簡単に断られてがっかりしたというような話を幾つか聞きましたので、ぜひともそういったことへの対応もいま一度検証していただいて、本当にそれが使えるものになっているのか、実際に利用したところ何か問題があるようなこともあると聞いておりますので、ぜひともそこら辺を検証した上で、指定管理者の皆様にもそういう情報を伝えて、的確な使われ方を促していくような形になっていくようにお願いしたいと思います。

 以上でございます。

○海老原委員
 それでは、私のほうから資料2と資料3、そして議題で首都高速道路と地域コミュニティ、特に地域振興、文化・生涯学習についてそれぞれお尋ねをさせていただきたいと思います。

 まず、資料2のマスタープランの改定についてでありますが、平成26年12月に都市計画区域マスタープランが改定されたというふうに承知をしておりますが、改定から間もない中でさらにもう1回改定をしていくというところで、現在、本区として26年12月のマスタープランについてどのような評価をされているのか総括をお聞かせ願えればと思います。

 また、今回出されておりますマスタープランについての評価について、東京都の思いとのずれですとか、そういったものがもしあるようでしたら御教示を頂ければと思います。

 続いて、資料3についてでありますが、都市再生特別地区、大手町地区ということで、直接には本区と関わりはないと言えばないのかもしれませんが、やはり大きな目で見ると、回遊性といったところでは非常に重要な地域なのかなというふうに私自身は考えております。

 そういった意味で、地域活性化という観点で本区に与える、こちらのD街区の再開発がどういった影響を与えていくのか御所見を聞かせていただければと思います。やはり東に向かって二、三分行くと中央通りもありますし、東京駅中心の回遊性といったところの観点もあり得るのかなと思いますので、その辺のお考えがもしあるようでしたら併せてお聞かせ願えればと思います。

○川島都市計画課長
 まず、都市計画区域マスタープランについてでございます。東京都のほうが現状持っているマスタープラン、御指摘のとおり改定が平成26年となっています。今回のマスタープランも基本的には前回のマスタープランをしっかりと引き継いで、それをさらに強化していくというコンセプトになってございます。立ち上げて早々になぜというところで言いますと、やはりオリンピックといった大きなことを経験した後の未来に向かってのマスタープランとして仕立てていきたい、そこの部分が大きいかと思います。この件については、実は平成31年になりますけれども、東京都の行政計画として都市づくりのグランドデザインといったものを、同じく2040年を目標年次としまして公表されてございます。今回の区域マスタープランは、その内容をしっかりと都市計画法に基づくマスタープランとしても位置づけて確実に推し進めていきたい、そういった考えの表れかというふうに考えています。

 前回のマスタープランから強化された点としましては、道路はもとより鉄道、舟運といったような、そういったことも含めて交通の基盤を強化して、しっかりとネットワークを都内において発達させていくことで、国内外を視野に多様な分野の交流、連携、挑戦を促進していくんだという考えが明示された点、また環境との調和、技術革新への対応というのを図りながら、持続的な都市として発展を目指していくんだ、この強く明示された2点というのが変更された大きな部分かなというふうに思ってございます。

 そういった意味で言いますと、区の都市計画施策はこれまでも、こうした既に明らかになっている東京都の大きな道筋もしっかりと見ながら進めてきたといったところがございますので、今回の内容、大きな視点として何ら方向をたがえるものではないというふうに受け止めているところでございます。

 続きまして、資料3、常磐橋の開発の関係でございます。委員御指摘のとおり、こちらについては、中央区には区域が僅かながら入っているとはいっても、中央区とそれから東京駅の周辺において千代田区のエリアを結ぶ大きな結節点というふうに捉えてございます。

 そういった意味でいきますと、東京国際金融センター構想の実現に寄与する拠点整備を図るもの、また国際都市東京の魅力を高めるものという意味で、本区のまちづくりとしっかり連携して魅力ある東京の実現に取り組んでいく、そういった相手になる取組であろうというふうに受け止めています。

 八重洲や日本橋といったようなところとの回遊性の強化という部分に視点を向けた提案というのは、平成28年度の提案時からも強く打ち出されておりました。長期にわたる計画でもありますので、区としては計画に係る情報提供、また区と要所要所での協議についてもしっかりと応じるように求めてまいったところです。

 とりわけ日本橋川沿いのまちづくりとの連携、それからネットワークの強化、そういったところには働きかけを行ってきたところがございますので、今般、追加提案の中で呉服橋交差点下のネットワーク化、首都高地下化への協力、そういったところが打ち出されたのは非常に有意義であるというふうに受け止めています。

 以上です。

○海老原委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 まず、マスタープランについてでありますけれども、前回を踏襲してより強化を目指しているということで、国内外への挑戦と持続可能性と2つの大きな視点がそこにあるということで、区としても同じ方向を向いているということで非常に心強いなと思います。

 少し具体のお話に入らせていただきますけれども、頂いた資料の別紙の1-2のところに、特色ある地域の将来像、それぞれ中央区を代表する地域の名称が掲げられているわけでありますが、八丁堀、茅場町、そしてまた人形町というのが新しく入ってきたのかなというふうに感じております。

 八丁堀、茅場町につきましては、公共・公益施設の再編、土地の高度利用によりといったことが書かれています。今般、区議会でも検討されておりましたけれども、本庁舎の移転ですとか、そういったものとの関わりであるとか、実際にこの八丁堀、茅場町の将来像について御見解があればお答えを頂きたい。

 そしてまた、人形町におきましては、建築物の更新やリノベーションが行われというふうに書かれているわけでございますが、これは一体どういったイメージを今現在お持ちなのか、またまちの方とこういったお話が徐々に始まっているのかどうか、その辺りもお聞かせいただければと思います。

 そして、資料3の大手町街区につきましてでありますが、平成28年の段階で回遊性について打ち出しをしているということで、ネットワーク環境を整備して強化していくというのは本区のにぎわいにも大変に有意義なことであるというふうに思っております。

 そしてまた、今回、呉服橋のところのお話が出ているということですが、都市計画課長もお話しされましたが、日本橋川沿いということで首都高速道路の地下化、そして第96号線、こちらの道路が拡張されるといったお話も聞いておりますが、工事その他で懸念される点がもしございましたら教えていただきたいと思います。

○福島副参事(まちづくり事業・特命担当)
 私のほうから八丁堀の将来像についてお話しさせていただければと思います。

 委員が今御紹介していただきましたとおり、別紙1-2のところに書いてある公共・公益施設の再編や土地の高度利用というところ、ここの部分、八丁堀で検討を進めております再開発の部分のこともこれに当てはまってくるのかなというふうに考えております。

 八丁堀の地域におきましては、幾つかの区の施設のほうも存在しているというような状況になっておりますので、これらの施設、今後どのようにしていくのかというところを再開発の中でどういうことができるのか、またはそれぞれ単独のところでどういうふうにそれを維持していくのか、そういうところをまちの方とともに話し合いながら、今後の在り方というものも検討していけたらなというふうに思います。

 続きまして、人形町の建物のリノベーションというところでございます。その地域に古くから存在するような建物、個性的な建物が、人形町に限らず、お隣の浜町でもそういうような建物がございまして、まちの方がそういうところの建物を従前、例えば事務所で使われていたような場所、そういうところをリノベーション、より魅力を高めるような形で地域の方との交流、または新たな来街者を呼べるような、そういうような施設のほうに造り替えて、そしてそれを活用していくと、そういうような取組も具体的に今行われているところでもありますので、ここの部分もそういったものが当てはまるのかなというふうに考えております。

 私からは以上です。

○水野都市計画事業担当課長
 私からは、首都高工事、それから96号線の拡幅工事の懸念点についてお話しいたします。

 首都高工事、こちらにつきましては約20年かかるビッグプロジェクトでございます。長期にわたって大規模な工事が行われるということで、騒音、振動等、アセスの調査においては基準を守っておりますので大丈夫かと思っておりますが、地元の方の御懸念もあるかと思いますので、丁寧に説明していくことをこちらから働きかけていきたいと思っております。工事の着手の前には工事説明会も開催される予定ですので、そこで丁寧に説明するようにこちらから働きかけてまいります。

 以上でございます。

○海老原委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。資料2につきましてですが、都市計画課長も福島副参事も御答弁いただきましたけれども、浜町ですとか、その他の地域もやはりたくさんありますので、古くは多分、東日本橋とかのセットですか、そういった活動もございますし、また横山町でもつい最近、新聞報道で様々まちのほうでいろいろな工夫をされているということですので、ぜひともこちらに書かれていない地域のことでも一生懸命やっていただければなというふうに思います。

 そしてまた、資料3についてでありますが、ビッグプロジェクトで長くかかるということで2040年という時間が明示されているわけでありますが、令和何年度かにD街区の大きな建物が建って、そして回遊性を本区が目指していく中で、こういった工事がつまずきの石になったらもったいないなといった趣旨でちょっと質問させていただきました。もちろん近隣の方々、企業の方々への御配慮というのはされていくとは承知をしておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 続きまして、先ほど少し触れましたが、議題として首都高速道路地域活性化の観点から質問させていただきます。また、新しい地域コミュニティの在り方についても併せて質問をさせていただきたいと思います。

 まず、首都高速道路でございますが、今般のコロナ禍によりまして事業説明会ができずに資料の配付になったということでございます。やはり、なるべく早く事業化を進めていただければなというふうに思っておりますので、致し方ないのかなというふうに個人的には考えております。

 そしてまた、都市事業認可が下りて事業説明会、そして道路の設計を経て工事の説明会へつながる道筋ができているということなので、地域活性化の観点から今回、常磐橋の出入口、そして幾つかの出入口、3つですか、呉服橋とそして江戸橋が廃止になるといったところで、普通に考えると、ここで乗り降りしていた車がここを使わなくなるということで、そういった意味で地域のにぎわいであるとか日本橋、それがなくなったから直接的に何か影響が出ると思いませんけれども、どういった御所見をお持ちなのかお聞かせ願えればと思います。

 そしてまた、地域コミュニティの在り方でありますが、ここ数カ月で大きく新しい地域コミュニティといった考え方が出てきているのかなというふうに思うわけであります。町会の方、そしてまた地区委員会の方々、その他いろいろなまちの方々が新たな形を模索しているのかなというふうに感じているわけでありますが、今現在で地域振興課、そして文化・生涯学習課のほうで、こういったまちの動きにいかなる評価をして今後どういった支援をされていくのか、そういったお考えがもしおありでしたらお聞かせいただければと思います。

○三留環境政策課長
 首都高速道路の出口廃止に伴う地域のにぎわいに対する影響ということでございます。

 地域のにぎわいというよりも、工事でそこの出口がなくなるためにほかの出口へ集中するといったことで地域に影響が出ないようにしていかなきゃいけない、これは当然のことだと思っております。また、その出口がなくなることで地域のにぎわいがなくなってしまう、そういったことは防いでいかなきゃいけないことと認識してございますので、今後、先ほども説明ありましたように、長い期間のプロジェクトになりますので、そういったことに関しましては区として関わっていきたいなと思っております。

 以上でございます。

○鷲頭地域振興課長
 私からは新しい地域コミュニティにつきまして、まちの方々の動きへの評価という部分を含めて御説明をさせていただきたいと存じます。

 まず、今回の新型コロナウイルス感染症の拡大に伴いまして、地域コミュニティの肝であります、いわゆる地域の方々が直接お会いして地域活動を行うということについて大きな弊害が出ているものと認識しております。

 そういった問題に対しまして、既にまちの方々も幾つか取組を始められていらっしゃいます。例えば私ども地域振興課で把握している限りで申し上げますと、例えばまちの飲食店について、電子的なマップを掲載するというような取組を町会として行われているといったようなところもございますし、またまちの中で絵画の募集を行うという、子供たちに絵を描いてもらって、それをまた町会として集めてホームページ上で展開するといったような取組が行われているということも伺っているところでございます。

 また、私ども中央区におきましても協力している事業といたしまして、中央区町会連合会におきまして、LINEで画像や動画などを投稿して、それをユーチューブに編集して公開するといったような取組も行われているところでございます。

 どうしても、なかなか地域の方々が直接お会いできない時期というのは、私どもも地域の連帯感というのが薄まりかねないということで大変危惧しているところでございますけれども、やはり皆様、強い思いをお持ちになりまして、そういった地域コミュニティを維持、発展させていくための取組というのをいろいろとお考えでいらっしゃるということで、私どもといたしましても大変心強く感じているところでございます。

 また、こういった取組におきましては、町会、自治会の方々にとどまらず、各地区の青少年対策地区委員会の方々ですとか、町会の青年部の方々といったような方々も含めまして、全体的に取り組んでいただいているということで、たとえオンラインの場所に変わったとしても、やはり中央区における町会、自治会をはじめとする地域コミュニティのつながりの重要性というものはいささかも失われてはいないものであると考えているところでございます。

 以上でございます。

○海老原委員
 それぞれに御答弁ありがとうございます。

 まず、首都高についてですが、まさに環境政策課長がおっしゃるとおりだと私も思っております。なかなか区として関わっていくというのは、大きな工事ですから、できることも限られているのかなというふうに思うわけですが、そんな中でやはり我が区としてできることというのは、恐らく工事が始まったときに様々区民の方々への御迷惑であるとか御不便が生じざるを得ないのかなと。特にこういった中心のところを扱うとなると、例えば入り口のところで、鎧橋の上が地下に向かって工事が進んでいくんだろうなと。そうすると、兜町と小網町を結ぶあそこの橋の交通がどうなるんだろうか、平成通りですよね。また一方で、こういった段階、段階での問題というのが生じてくるのかなというふうに懸念をするわけでありますが、もう一つ、地下の埋設物の移設ということで江戸橋の北詰の交差点のところも恐らく工事が始まるんだろうと、一番最初になるんだろうといったところで、今も、銀座方面に向けて左折レーンは非常に混んでいるわけですが、こういったところの混雑ですとか、今ちょっと指摘をさせていただいた鎧橋辺りの工事の状況であるとか、この辺について、現時点でなかなか御答弁できないかと思うんですけれども、本区の意気込みを聞かせていただければと思います。

 続いて、新しい地域コミュニティの模索については、やはり時代が難しい時代になると新しい工夫も生まれてくるのかなというふうに思います。これは地域の方に限らず、区役所の方々の様々なお知恵も出ているのかなというふうに思うとともに、今地域振興課長がおっしゃられた地域の連帯感、こちらへの危惧というのは確かに非常に強いのかなというふうに思います。

 まちの方々がまちの行事を始めたり、もしくはやめるに当たって、私の感覚的な問題かもしれませんけれども、区が主催の行事が中止になるかどうか、これが1つの指標なんだろうなというふうに感じているわけであります。

 特に今回、大江戸まつりの中止というのが地域に発表される前後で、ほかの盆踊りであるとか夏の祭りもやっぱり無理だねという話になってきたのかなというふうに感じているわけでありますが、そういった意味で、7月の末まで例えば区民館が閉まっているとか、また地域の行事についてどういった形で再開していくのか、その判断をどのように持っていくのか、この辺、現状でお考えがありましたらお聞かせいただければと思います。

○三留環境政策課長
 首都高の今後の工事進捗に伴った区の関わりについてということでございます。

 このたび資料配付によって御説明をさせていただいたのは、事業認可が下りましたということで、事業の大まかな説明をさせていただいているというところでございます。

 委員御案内あったとおり、地下の埋設物の移設であるとか、それぞれ3段階ぐらいの事業について御説明をしているものでございますけれども、今後、具体的な個々の工事等の説明は、また工事説明会ということであると聞いてございます。そういったものに対しまして、区のほうも各セクション、いろいろなところで関わってございますので、区民の皆様になるべく御迷惑のかからないよう、また、これだけの大工事、日本挙げてのビッグプロジェクトでございますので、ぜひとも速やかに行われるように取り組んでまいりたいと思っているところでございます。

 以上でございます。

○鷲頭地域振興課長
 それでは、私からは地域行事再開の判断についてということで御答弁申し上げます。

 まず、こちらにつきまして、委員からもお話がございましたとおり、地域の行事につきましては、それぞれ各町会、自治会の皆様をはじめ団体の皆様で、いろいろと工夫を凝らしながら行われているものだと認識しているところでございます。

 そういった中で、基本的に自主事業の判断ということになりますと、やはり団体様でまず判断していただくということになりますが、当然そのために、私どもからも情報提供ということについては常に行っているところでございます。

 例えば区の方針というものが改定されたりですとか、または国、都の方針が変わったりした場合につきましても、私ども地域振興課からは常に町会、自治会の皆様に当日または翌日には必ず文書で御案内を差し上げて、どういった変更があった、またどういった対応を取らねばならないのかといったことについて御案内を申し上げているところでございます。

 そういった状況の中で、やはり地域でイベントを行われるということになりますと、当然、そのときの感染状況の拡大、これが非常に大きなキーワードになってくるだろうと考えているところでございます。

 また、そういったような状況の中でも、やはり地域の皆様におきましては、行事によって非常に熱意、思い入れのある、またどうしてもやらなければならない行事というものがあろうかと考えているところでございます。

 その際にも、感染の拡大防止策の重要性というのを私ども常に訴えているところでございますが、改めまして、各町会、自治会の皆様方から、何か事業を行われるに当たりましては、私どもまで御相談いただきながら御対応をさせていただき、またその中で新しい考え方、また対策の御案内ですとか相談についても対応させていただきたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

○海老原委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。首都高につきましては、工事説明会に向けて万全の体制で臨んでいただければと思います。

 そしてまた、新しい地域コミュニティの模索というところから少し脱線をしたかもしれませんけれども、何よりも中央区の繁栄というのは人が集まってにぎわうということだと思いますので、そこに向けてどうやってスタートを切っていくのかというところだけきちんと見ていただければなというふうに考えております。

 以上で私の質問を終わります。

○高橋(元)委員
 私から何点か御質問させていただければと思います。

 まずは、報告事項の4番の資料4、令和2年度市街地再開発事業等の取組について質問させていただきます。

 まず、令和2年度の市街地再開発事業一覧表を見ておりますが、こちらにオリンピックの延期の影響がどの程度入っているのかという点についてお伺いをさせていただきたいと思っております。やはり一番懸念されるのが晴海五丁目西地区の再開発事業について、これもお答えいただける範囲で構いませんが、今どのように整理をしていて、単純に凍結せざるを得ない状況なのか、加えて、今後、どのようにこの晴海五丁目西地区の開発については判断をしていくのか。今検討されている状況のままで構いませんので、教えていただきたいと思います。

○栗村地域整備課長
 晴海五丁目西地区の現在の状況についてでございます。

 現在のところ、オリンピック・パラリンピックが1年延期という方針の中で進んでいると。その状況の中で、今、東京都あるいは特定建築者のほうから聞いている話でいきますと、大きな事業そのものが今回の1年延期に伴って大きくずれるというところまでいかないのではないか。いかないように、今、両者の中で検討が進められているというふうに聞いているところでございます。ということですので、全体の大きなスケジュールの延期みたいなところが現時点で定まっているということはないという状況でございます。

 今の選手村のところにつきましては、既にオリンピックの組織委員会のほうに管理が、これはもうコロナの前に移管されているところでございますので、その中でどういった形で今後、選手村の部分を扱っていくのかというところが喫緊の課題になるのかなというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。大きく延期がないように、ずれないように業者のほうと検討を進めているとのことでありがとうございます。いろいろとまた状況は変わってくるかと思いますので、決まり次第、教えていただきたく思います。

 同じく市街地の再開発事業について、これも特定の部分についての進捗というか検討状況をお伺いさせていただきたいと思っております。資料の28番で記載されている勝どき五丁目の西地区についてなんですけれども、こちらもお伺いをしている限りだと、タワーマンションの建設の予定がされているというふうにお伺いをしているんですが、今の検討状況について、お答えいただける範囲で構いませんので、教えていただいてもよろしいでしょうか。

○福島副参事(まちづくり事業・特命担当)
 勝どき五丁目西地区の検討状況というところでございます。こちらのほうは、検討している区域の中には既存の少し築年がたっているマンションがございます。そこの住民の方を中心に、そこでどういうようなまちづくりができるのかというところを今検討しているところです。状況としては、地元の検討組織というものが立ち上がっているところではあるんですが、まだもう一つ先の例えば具体に検討するような準備組合、こういったものは組成されてないというような状況でございます。

 以上でございます。

○高橋(元)委員
 こちらもありがとうございます。やはりまだまだ検討を進めているという状況とのことでしたので、こちらも含めて、勝どきと豊海町のデザインについて、今後の将来像についても、こちらは議題となってしまいますが、教えていただきたいと思っております。

 こちら、豊海町と勝どき西地区、やはり今後、発展が望まれる地域でもあると思っていますし、さらに発展をしていただきたい地域でもございます。先日、質問の中で、環状3号線の話も出てきたと思います。例えばそのようなグランドデザインも含めて、どのようなまちづくりを豊海町と勝どき地域で将来像を考えているのかという点についてお伺いをさせていただきたいと思っています。

○福島副参事(まちづくり事業・特命担当)
 勝どきと豊海町のまちづくりについてでございます。こちらのほうにつきましては、平成28年に区のほうで勝どき・豊海地区まちづくりガイドラインを定めまして、まちづくりについての方向性というものを整理してございます。

 その中では、ここの地区の将来像として新しい都心ライフスタイルを育むまちということを掲げてございます。その中で幾つかキーワードのほうを出しておりまして、1つは生活機能が充実したまちというところ、また周りを運河等、水辺に囲まれておりますので、そういう地の利、ウオーターフロントを生かし、水辺と調和したまち、こういうところも掲げてございます。

 また、ここの部分について、豊海町の大半の部分については漁港区というような形にもなってございますので、そういったところをいかににぎわいあるまちに、そういったものを含めましてしていくかというようなところも考えているところでございます。そういうガイドラインに基づきまして、ここの部分のまちづくりのほうは考え、進めていきたいというふうに考えております。

 私からは以上です。

○高橋(元)委員
 それぞれありがとうございます。晴海地域の開発がかなりスピードを持って進んでいっている一方、やはり豊海町と勝どき地域についても同じように両方が発展をしていって、さらによりよいまちになるかと思っていますので、ぜひ前向きに、今後も進めていただきたいと思っております。

 続きまして、次はBRTの運行再開についてお伺いをさせていただきたいと思っております。やはり近隣地域の住民の方々も、今回、無期限で延期になってしまったBRTのプレ運行の開始については非常に残念に思っております。

 そこで、今後の再開についてのめど、これもまた難しい問題かとは思いますけれども、どのように考えているのかという点と、あとは、BRTが開通するということを楽しみにしている住民の方もいらっしゃったと思っていますので、区として何か代替手段で考えられるようなことがあるかどうかという点についてお伺いさせてください。

○三留環境政策課長
 BRTの運行再開についてでございます。

 BRT、残念ながら運行が延期ということになってしまっているところでございます。東京都の考え方としては、人の移動を助長するということで運行を延期したというふうに聞いてございます。現状、コロナの状況がまだまだ先が見えない中で、運行再開のめどが立っているという御報告は残念ながら受けてございません。

 区のほうとして、このBRTの代わりに何かできないのかということにつきましては、現状のところ、私どもとしてはそんなに遠くない話なのかなと思ってございますので、その代替手段に関しましては現在検討していないところでございます。

 以上でございます。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。やはりこの状況ですので、仕方ない部分はあるかとは思いますが、遠くない未来なのであれば、私たちも楽しみにしておりますので、ぜひ東京都としっかりと話をしていただいた上で、BRTの早期開通に向けて進めていただきたいと思っております。

 次、地域振興という観点からもう1点質問させていただきたいと思っております。オリンピックの延期やコロナの影響ももちろんございます。地域活性化という視点からは、やはり築地や日本橋、銀座の商店街を中心にして大きな打撃を受けている今の状況でございますけれども、今後、地域振興の観点、商店街をもっと支援していくという観点から、今の現状での認識と今後の対策の方向性について、またさらなる施策を実行していくようなお考えがあるのかという点についてお伺いをさせてください。

○田部井商工観光課長
 地域振興ということでございますけれども、現状、委員も御承知のとおり、このコロナの影響で幅広い業種、業態の事業者がまさに深刻な影響を受けているというところでございます。

 中央区、まさに商業のまちというところでございますし、観光を含めてですけれども、やはりにぎわい、そうしたものを活性化させていかなければいけないというふうにまず認識はしているところでございます。ただ、現状ということにおきましては、今申し上げたとおり、それぞれの事業者の足元の経営というんでしょうか、事業にやはり今は専念をしているというところでございます。私どものほうも秋のイベント等で、地域の方々、商店会の方々ともお話をしているんですけれども、マインドというんでしょうか、そうしたところが今は前向きに、積極的にというところがなかなか厳しいと。前向きではないということではなくて、今のこの足元の状況がどうしても厳しい、そこのところで少し、私どものほうもいろいろとお話をさせていただいておりますけれども、この進捗というものがなかなか難しいかなというところで思っております。

 ただ、やはり今後、秋なのか、コロナの状況によってということになるんだと思いますけれども、やはりそれぞれの事業者、また地域のほうも、これまで培ってきたイベントですとか、それぞれの地域の活性化に向けた動きですとか、そうしたことを早く展開したい、早く取り戻したいというようなお気持ちがある、やっぱりお話をしているとそういうお話をよく聞きますので、やはり区といたしましても、そうした時期、それから状況というんでしょうか、そうしたものをしっかりと見定めながら、商店会等々とも足並みをそろえて、今後、様々なイベント等ですとか活性化に向けた取組というものについて進めていきたいというふうに考えているところでございます。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。やはり今後、コロナの緊急事態宣言が解除されて、自粛要請もだんだんと解除される段階までフェーズが移ってきているかと思います。その中で、やはり本区としても、商店街も含めた地域に対して積極的に支援をしていただいて、あとは、もう大丈夫なんだというメッセージを積極的に出していかない限りは、やはり観光客の方も来てくれないと思っています。ですので、過剰に自粛をするだけではなくて、どうやってこれからまた一層盛り上げていくのか、ふだんの日常を経てふだんの商店街に戻っていけるのかというところも考えた上で、また新たな施策等も検討していただきたいと思っております。

 私からの質問は以上です。ありがとうございました。

○田中(広)委員
 私からは、資料2と、それから議題ということで、築地エリアに関連して質問させていただきたいと思います。

 まず、資料2の先ほど来御説明、また議論のありました別紙1-2のところに築地の箇所がございます。この内容を見ますと、昨年の3月、東京都のまちづくり方針に書いてある内容がある程度色濃く出ているのかなと思うんですが、改めて、ここに書いております国際会議場等の機能を中核としながら、文化・芸術、スポーツ・ウェルネスなどの機能を融合して相乗効果を発揮し等と書いてありますけれども、これについての本区の御所見を伺えればありがたいなというふうに思います。

 あわせて、本年度予算といたしまして、築地の場内の跡地の調査検討が入っております。この検討状況、また今進めている中で、改めて今この時期に来てこういった構想をやっていきたいという思いがあればお聞かせいただければと思います。よろしくお願いします。

○栗原副参事(計画・特命担当)
 私のほうから築地のまちづくりに関して、マスタープランで出ております内容について区の考えているところをお伝えさせていただきます。

 築地のまちづくり方針に関しては、これまでも何度も東京都に対して意見を述べてきたところでございますが、特に築地の活気とにぎわい、これを維持し続けるためには、まちづくりの全体計画というものを早期、明確に示していただくということと、あとは整備完了時期の前倒しに向けた工程の短縮化が必要であるということを東京都のほうに申し伝えております。

 今マスタープランの中で示されているものにつきましては、かなり幅広い内容のものになっておりまして、当然、東京都のほうで示しております築地のまちづくり方針と連動する内容にはなっておりますが、やはり全体計画として具体的に何をどうつくっていくのかというところは、この計画の中ではまだ明確になっているものではございませんので、引き続き東京都に対して、まちづくり全体の計画の早期明確化というところと整理完了時期の前倒しというところを今後も引き続いて要望していきたいというように考えております。

 また、本年度につきましては、築地のまちづくりについて、地元関係者とも調整を図りながら、築地の活気とにぎわいの継承が発展できるように調査、検討を区として行ってまいりますので、この結果をまた本年度中に東京都に提言をしていこうと考えております。まだコロナの影響もあって検討のほうは進められておりませんが、本年度中に何とか東京都のほうにも区の考えというものを提案していこうというように考えております。

 以上です。

○栗村地域整備課長
 ただいま答弁のありました今年度の調査内容につきまして、少し補足のほうをさせていただきます。

 今年度、もともと地元の方々も入れた築地場外市場のまちづくり検討会議というものを年度当初立ち上げる予定でおりました。ただ、今現在、やはりコロナ感染症の影響により、まだ検討会議そのものの立ち上げには至ってないという状況でございます。

 ただ、この検討会議の中で、もともと議論をしようとしていました場外と今回の市場跡地をつなぐ部分、特に今、区の施設があります駐車場ですとか市場ですとか、こういったところも含めまして、どういった形で築地の跡地の中の交通結節点の整備、あるいはその中に通していくアクセス道路、こういったものと築地場外の中に今も課題になっております、特に豊洲市場を中心とした海産物をどういった形で場外市場の中できちんとさばいて流通させていくかと、そういった荷さばき動線をどういうふうに確保するのかというところ。それから、特に環状2号線、それから高速晴海線もこの地区の市場跡地の中を通っておりますので、こういったアクセス道路とどういうふうに関係をさせていくのかといったところ、これは少し技術的な検討みたいなところは区のほうでやりながら、地元の方との検討会議の中でこういったものを出していき、地元の皆さんと意見を詰めた上で、東京都のほうに提言をしていくといったことを今年度中の目標として考えているというところでございます。

 以上です。

○田中(広)委員
 ありがとうございます。たしか昨年、東京都が民間事業者から提案を募集するという動きがあったと思うんですが、これは今現状、止まっているのかどうか少し教えていただければと思います。

 それから、今御答弁いただいたとおり、まだ協議が少し止まっているところでありますので、まとまってから今後東京都へというお話がありますけれども、その辺の時期ももう少し、今年度の末なのか来年度なのか、改めてお願いいたします。

○栗村地域整備課長
 今年度予定しておりました東京都の跡地の募集についてでございます。いわゆるゼロ次開発と言っていたものの実施方針、どういった考え方で募集をするのかというところ、もともとは昨年度末、3月中に公表されるということでした。今回の状況を鑑みて、まず実施方針を出すということが今凍結された状況になっているというところでございます。

 あと、報道でもありましたとおり、東京都としましては、築地のまちづくりそのものについて、今年度、検討については見合わせるといいますか、都庁の人員の中で、そういったまちづくりに関わる人たちを少しコロナ対策のほうに向けたいというような発表もされているところで、現在、東京都の中で具体的にまちづくり方針に沿った検討が行われているという状況ではないということでございます。

 ですので、先ほど答弁させていただきましたとおり、本来、東京都のほうで検討がなされてもいいような内容ではございますが、そういったところを区のほうで、地元の方も含めて大きな考え方を示していくといったところで、少し順番が変わってきているのかなというふうに捉えているということでございます。

○田中(広)委員
 ありがとうございます。区の案を出していくに当たって、やはりタイミングはすごく大事だなと思っておりまして、もし通常のスケジュールどおりにいって民間事業者の御提案を受けてしまうと、ある程度固定化されていく可能性があるなと私は心配しておりました。

 今いろんな事情が重なっている中でありまして、なかなか現場での協議も進まないところではありますが、しかしながら、厳しい不安な状況をどう希望に変えていくのかという意味ではすごく大事な取組だと思っておりますので、そうした視点でぜひ進めていただきたいと思いますし、3点ほど御提案も含めて質問させていただきたいと思います。

 今お話しありましたとおり、交通結節機能あるいはにぎわいの継承、これは本当に最重要で、先ほどあったとおり地元の方の協議、意見を踏まえながら、しっかりと体制を整えて東京都に申入れしていただきたいというふうに思います。

 私はあえて3点、ややもすると優先順位が少し下がりそうな内容を挙げさせていただきたいと思います。

 まず、1点伺いたいなと思いますのは水辺ですね。親水空間、東京都が示した案には水辺を1つの歩行者ネットワークのようなくくりとしているんですが、ここに何か少しでも区として工夫していきたいなという点があるのかどうかお聞かせいただければと思います。

 2つ目は、これはこれまで何度も申し上げてまいりました緑の創出、緑地空間の創出ですね。これについてお考えが何かあるかどうかお聞かせいただければと思います。

 3点目は、これだけ世界中の方が集うであろう想定の計画、あるいは区民の皆様も今、人口が増えておりますので、そういった意味で、今後の災害対策など、そういった視点を含めたものも考えていきたいという思いがあるのかどうか、この点もお聞かせいただければと思います。お願いします。

○吉田副区長
 まず、スケジュールの件に関して申し上げますと、今、晴海のまちづくりと、それからこの築地のまちづくり、当面にのしかかっているのはオリンピックでございます。オリンピックが1年延期になることによって築地の跡地の部分も、デポであることがさらに1年延びていくというようなことがございまして、現実問題、やれるのかどうかというふうな一般的な不安も抱えながら、実はスケジュールが不透明なままこの1年が過ぎようとしているわけでございます。私どもは、その点について先週も都庁のほうに具体的に申し入れてまいりましたけれども、この1年をそういう意味で空転してはいけないんじゃないかと。基本的に私どもの築地であり、私どもの晴海であり、こういう部分について、例えばある意味で魅力づけみたいなものをきちっと考えていくことを今の時期にやらないといけないんじゃないだろうかと。万が一にもオリンピックがないということになりますと、オリンピックに使われなかった選手村という評判になったときに、現実に晴海はどうなるんだということでございますので、これは別に選手村を住宅に転用したまちというだけではなくて、晴海固有のコンセプトもつくらなきゃいけない。対岸である築地もそれなりの魅力をつくらなきゃいけない。その部分を含めて、やっぱり今年1年しっかりした検討が必要だろうというふうに思っていますし、それは東京都ができないのであれば我が区でやろうよと。それで、それを東京都に突きつけていこうよということを私どもとしては考えておりまして、そういった部分について、これは地元とも議会とも御相談をさせていただきながら、東京都に具体的な提案を持っていくような方向でいきたいと思っております。

 その中で、今委員御指摘いただきましたような水辺、緑地、それから防災という問題でございます。この辺については、築地という部分、築地の市場の跡地というところは実は港の機能がありまして、漁船が寄りつくようなところで、いわゆる防波堤が造られているわけです。これは総合的に今後、組替えをしていく段階で、現実に明石町まではもうスーパー堤防ができているわけですから、築地のところはどういう港湾機能を入れて防波堤機能みたいなものをどういう形で入れるんだと、これは重要な計画でございます。

 その先が御案内のとおり、浜離宮、今かなり古色蒼然とした防波堤になっていますから、そういったものとどういうふうに連結をしていくのか。そういう中に、結局、浜離宮の防波堤の問題、それから築地の漁港としての防波堤の問題、そういう中で水辺をどういうふうに取り扱っていくか、船舶をどういうふうに取り扱っていくか。船舶については、正直言って中規模までは港としての築地に入れられるでしょうけど、大型船なんかにつきましては、環状2号線の築地大橋がございますから、いわゆる手前の領域じゃないと入ってこられない。ただし、意外とその手前の領域であれば、例えば今竹芝にかなり大型船が入っていますから、逆の意味で言えば、環状2号線の手前であればかなり大型の船も取りつく。そうすると、防災的な機能というものもある意味で期待できる。

 そういったところも含めて、築地市場の跡地だけではなくて、隅田川河口部分としてのあの辺りの設計というものが必要になってくるのではないか。そういう中で、人が散策する堤防上の、あるいは防波堤上の空間というようなものと、船の乗り入れをする部分というものをどういうふうにネットワークしながら水辺、緑地、そしてある意味で防災船着場というようなものを連結しながら造っていくのか、これは非常に重要なポイントだと思っております。

 先ほどから大きなテーマとしての築地跡地の話はございますけれども、跡地だけではなくて、その周辺を隅田川河口部分としてどういうふうに整備するか。その中で、水辺、緑地、防災というものをどうこなしていくか。これを考えていくことは極めて重要なことだと思っておりますし、これらをうまく取り入れていくことによって、交通結節点としてさらに面白い築地をつくれるのではないかと思っております。

 これらの部分についても検討しながら、今年度中にきちっとしたものをつくって東京都に提案できるようにしていきたいというふうに考えております。

○田中(広)委員
 大変にありがとうございます。この港という機能、船をどう着けていくのか、合わせてこのスーパー堤防、安全・安心という視点はすごく大事だと思っております。また取り上げさせていただいた次第でございます。

 また災害等が来たときに、例えば、日本にはあまりありませんけれども、災害用の船で接岸をしてどう支援していくのか、そういった意味でも、今、吉田副区長から御答弁ありましたとおり、隅田川エリアを一体的にしっかり見て体制を整えていただきたい。ぜひ今、力強い御答弁でありましたので、期待しておりますのでよろしくお願いします。

 その中で、昨日に引き続きの質問になりますが、同じエリアを進めていく上で、やはり水辺の中で自然の再生というものを入れていただきたいなと思います。それは、干潟を整備しながら、昨日もハゼというお話がありましたが、生き物が生息するようなエリアも造っていただきたいと思います。もともと埋立地でございますし、以前は干潟が中心であったこの東京湾でありますので、そういった意味で、干潟を再生していくということは大変重要だと思っております。

 実はこの4月、ちょうど浜離宮の隣の竹芝のエリアで再開発があって、その再開発エリアの中で23メーターの干潟を整備していくという、これ、楽しみにしていたんですけれども、まだオープンしてないので見られていないんですが、そういったアクションもあります。浜離宮の反対側になります。

 したがって、今回の築地のまさに跡地の計画の中で、そういったことも想定しながら、ちょうど浜離宮の側面のエリアを自然の再生、もともと浜離宮は江戸という見方、それから築地の場内のところを文明開化、それから場外を昭和というふうに理事者の方が御説明してくださいましたけれども、川に面したその時間軸、その中にやはりもともと干潟があったんだということはしっかり残して、生き物を大事にしていくという視点は必要だと思いますので、御見解を頂ければと思います。

 それから、2つ目は、先ほど申し上げたんですが、緑の創出ということで、これは可能な限り取っていただきたいということは何度も申し上げたとおりでございます。これもいざというときの災害時、避難するときの大切な拠点になりますので、しっかり緑の広場を確保していただきたいと思います。

 併せて申し上げたいのは、ちょうどKK線あるいはアメニティ整備構想、当然、首都高の地下化が進んでいくということが大前提でありますけれども、この構想を昨年、そして今年度ではKK線の構想をまた練っていくというタイミングでありますので、緑のネットワークをこの築地の跡地のイメージの中にも入れていく、例えば物理的に見たらがんセンターの両脇の道をつないでいくような想定等も考えて、緑のネットワークということをしっかり進めて、銀座エリアから築地までということを考えて回遊性を深めていく、そんなイメージを持っていただきたいという思いで質問しているんですが、御見解いかがでしょうか。

 3点目でございます。今回の新型コロナウイルスの影響を受けて、本当に多くの方が経済面でも、医療、介護、様々な面で不安に思っています。そういった意味で、今、人口が増えて、しかも今後、海外の方がたくさん来ていただくであろう想定をしているこの計画の中で、やはり日本の特徴は、いつも理事者の方がおっしゃっていますが、安全・安心・清潔という1つの表現がありますけれども、この危機管理機能、あるいは防災機能なのか、あるいは医療機能なのか、そういった視点もぜひ盛り込んで、これは単に中央区エリアだけの話ではなくて、東京都の発展につながるお話でありますので、そういう視点でも盛り込んでいただきたいと思いますが、御見解いかがでしょうか。

○吉田副区長
 実は、朝潮のところでハゼが釣れなくなったのは、朝潮のところの護岸整備をして、一時的に干潟が消えて汽水流域がちょっと減ったためかなと思っているんです。今御指摘いただいたように、ある意味で人工的にも干潟を造っていくというようなことは、今後の我々が残していく自然という意味で非常に重要な課題だと思っていますが、大変恐縮ですが、先ほど申し上げたように古い防波堤、もう1回きちっと造り直したりすると、その時間にすぐうまく干潟が機能しないかもしれません。そういう視点は持ちますけれども、すぐ回復するとは申し上げられないので、その点、御容赦を頂きたいと思います。

 こういった緑という問題について、それから、いわゆるKK線の上部、あるいは私どもの現在の掘り割り部分の上部の緑化というものは、これはおっしゃるとおり、築地の跡地とむしろ積極的に連結すべきものだと思います。

 基本的には、高速道路のネットワークとして都心部の環状線と臨海線と高速道路で連結するという方向性も1つありますが、同時に、緑のネットワーク、都心部にできたそういった緑の大きなネットワークをいわゆる東京湾まで運んでいくという機能が、例えば築地市場の跡地の開発の中でも継承されるやり方もあろうかと思っています。委員御指摘のとおり、現実の問題として、がんセンターの前の通りなどを使いながらつないでいく方向も考えられますし、銀座八丁目から出ている路線を基本的には築地市場跡地の一番浜離宮側のほうに通しながら、先ほど申し上げた防波堤の整備などと連結をしながらつないでいって、借景として浜離宮をフルに活用できるような遊歩道を築地跡地の側に活用するとか、そういういわゆる緑のネットワークといわゆる歩ける道、オープンに歩ける道を湾岸から緑のネットワークまでつないでいくという考え方は当然あり得るだろうと思っております。

 そういう中で、全体の計画を落ち着けていく。築地市場の跡地というものについて、基本的には緑のイメージというものを、そういった相対的な歩行者ネットワーク、交通ネットワークも巻き込んだ上で緑のイメージというのをつくっていく。そういうことは極めて重要だと思っておりますので、そういった視点も持ちながら、区の要望というものをまとめていきたいと思っています。

 その上で、現実に今度、医療機関の問題ですが、この築地地区の場合は当然、がんセンターとか聖路加病院という大きな、あるいは国際的な機能を発揮し得る病院があるわけでございまして、そういったものと築地の市場の跡地の国際的な機能とどう連結するかというのは、これはやっぱり大きな課題だと思っております。

 御案内のとおり、医療ツーリズムというのもあり得るわけでございますので、そういったものをどういうふうにうまくつないで連結していくかというのも、これは現実に病院ということではなくて、例えばホテルの機能の一部として医療ツーリズムも受け入れられるような形もあり得ると思います。そういったことも含めて、これも総合的な検討の1つの課題であり得るというふうに思っておりますので、そういったことも一体的に検討させていただきたいと思っております。

○山本区長
 今、まさに吉田副区長が言われたとおりのことでございまして、その方向へ向かって私ども一丸となって進みたい、こういうふうに思っています。特に首都高速道路のKK線の緑化の問題、これも絡めて1つの緑でありますし、同時に築地の市場跡地にもでき得る限りの緑を極力確保したい。建物もできるでありましょうから、これは極力、温室効果ガスを出さない、こういうふうなことを含めて総合的に環境に優しい、つまり酸素の多いエリア、森のようなイメージですが、全体をそういうふうなイメージで捉えていって、その一方で水辺、これも最大限生かしながら、親水性のある空間を一方に抱え、こちらには浜離宮を抱え、そして築地市場は江戸からの食材を豊富に供給していく。こういうふうな形を整えた総合的な森のような広場のある国際交流拠点、このようなものを目指して、今も吉田副区長が述べた具体的な構想をその中に最大限盛り込みながら、首都圏内のいわゆる環状線、これの問題と絡めて、中央区全体を環境に優しい緑の豊富な、こういう方向に向けて進んでいきたいと、こんなことを考えておりますので、今ちょっと補足でお話をさせていただきました。

 それから、今、医療コンソーシアムみたいな構想も私どもも提言がございますので、そういう点でも特色のあるまちづくりも可能になってくるのではないかと、こんなことも思いますので、併せてお伝えしておきたいというふうに思います。

 以上です。

○田中(広)委員
 山本区長、また吉田副区長の力強い御答弁、また様々な視点で既にいろんな構想を練っていただいているんだなという思いも感じ取ることができました。

 とにかく、今すごく不安に思っていらっしゃる方、多いと思います。どうかこの一つ一つの取組、まさに区民の皆様、それこそ都民の皆様にとっても希望につながっていくような大事な取組でございますので、ぜひ力を合わせて取り組んでいきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

○富永委員長
 それでは、質疑の半ばですけれども、ここで一旦休憩を挟みたいと思います。午後3時10分に再開いたしますので、よろしくお願いいたします。

(午後3時 休憩)


(午後3時10分 再開)

○富永委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

 発言をお願いします。

○渡部(恵)委員
 では、資料1から質問させていただきます。

 こちら、拝見させていただいて、現在、東京アラート発令中の中で指定管理者の募集をしていかなきゃならないんだということ。そして、この指定管理の期間も3年から5年ということと、また中央会館をはじめ総合スポーツセンターなど、人々が集まっていく施設の指定管理者の募集ということで、これまでとは違う募集といいますか、区民のニーズをどういうふうに捉まえながら区民サービスの向上を図っていく事業者を選定していかなきゃならないのかなというふうに思いました。

 そこで、今回、こうした中での指定管理者募集について、区民部はどのように今お考えなのかということをまずお聞かせいただきたいと思います。

○眞下区民生活課長
 コロナ禍と言われるこのような状況の中で選定ということになりますけれども、あくまでも選定に当たっては、やはり先ほど委員もおっしゃられたとおり行政サービス、つまり施設のサービスの提供にふさわしい事業者を選ぶという観点で行っておりますので、このコロナ禍で第1回の選定委員会を書面開催、持ち回りで行ったというような特殊性はあったとしても、根幹的な事業者の選定ということに関しては、私は変わりがないというふうに思っております。

 以上でございます。

○渡部(恵)委員
 根幹的に区民サービスの質の向上においては、どんな状況下でも変わりがないという、当然、思いはそうであろうというふうに私も同じように感じていますが、今回、これまで、当たり前のように事業者にお願いをしていた安全配慮などの義務ですとか、それは有事の際の危機管理になっている部分とかもあるということは以前お話を頂いて教えていただいておりますが、区との連携についてはどのような考えを今お持ちなのか、それとも従来どおり、そこも質も変わらずにお考えなのかということだけをお聞かせいただければと思います。

○眞下区民生活課長
 施設に関しましては公の施設ということになりますので、指定管理者を導入したとしても、施設の設置者としての責任は有するということになります。当然ながら、先ほどのお話もございましたとおり、安全配慮義務ということに関しては区のほうにも取り組む必要が十分にあるということで、指定管理者の方とともに現状を把握して必要な指示、指導、連携の下に行っていくべきと思っております。

 今回のコロナ感染症の拡大、これはある意味では、国難というような状況だと私は思っております。ですから、指定管理者と協定を結ぶ中にも緊急時、災害、事故等の対応ということに関しては、簡単に申し上げれば、そういった区の災害対応に対して御協力を願うと、そのときには協力していただくということがございますが、今回こういうコロナウイルス感染症ということに関して、今後どうなるかというような状況が分からないような非常に大きな問題で、当然それが非常事態宣言を受けて施設の休業ということにも至っているような重要なものでございます。

 ですから、施設の休業または再開とかに際しましては、あくまでも施設の設置者としての区の責任の下に指定管理者、つまり事業者との連携を図りながら、区民サービスを提供することは当然第一だと思いますが、まず施設の運営に関して先ほども言いましたとおり、施設利用者の方の安全ということをまずイベントと同様に考えなければいけないものだと私は思っております。まず安全にサービスを提供できるかどうかということに関しましては、十分に指定管理者の方とともに影響を最小限にとどめるような形にして、なおかつコミュニティだとか文化芸術だとか、そういうところにも寄与できるように、早く開設をするということは考えなければいけないことかもしれませんけれども、やはり安全ということに関しては、まずそれを第一と私は考えるべきだと思っておりますので、区民部の施設に関しまして、スポーツ、文化芸術、コミュニティ、いろいろと目的はございますけれども、やはりそういうことに関して安全に、なおかつ区民のニーズに沿った運営を常に考えていきながら、指定管理者とともに考えていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○渡部(恵)委員
 これを区民の方々、利用者さんが聞いたらとても安心できるんじゃないかなという御答弁ありがとうございます。

 区民ニーズ、今まさにサービスの向上を図りながらも、区民の健康を第一、安全第一でお考えいただくという中で、新しく指定管理者に選定される方々とともに、どうぞコミュニティと文化芸術事業、なかなか安全対策と両立していくのが、ソーシャルディスタンスとかいろんなことを言われていますけれども、大変な中で、どうぞ皆様のためによろしくお願いしたいと思います。ありがとうございます。

 次に、資料2について、私、少しお伺いしたいことがございます。都市計画のマスタープランの今回の改定の基本的な考え方というものを東京都のホームページで見ました。東京都のほうは50年先を見据えて諸島も含めた首都圏と東京全体を考えているという考え方の中で、区市町村マスタープランというものもきちんと都市計画法に基づいて考えていますという、そんな内容が書かれておりました。50年先かと思いながらも、広域を考える東京都なのでそういう考え方なのかなというふうにちょっと思いながら、それに目を通させていただきました。

 実際は20年先の都市環境、人口減などもこれから起こっていく中で、2040年を見据えた開発について、都市計画について今御提案を頂いているわけでございますが、この間、様々、各自治体でもいろんな問題を解決しながら進んでいかなきゃならないんだろうなというふうに考えています。

 先ほどメディカルツーリズムという吉田副区長の御答弁、前委員の御質問に対してございましたが、既に私たちの区は日本橋に創薬特区、これは国からです。それから、国際金融都市は東京都のほうから、アジアのヘッドクォーターということはここに書かれておりますが、様々な首都としての都心区としての役割があって、これまでもまちづくりを進めてきています。都心区としての役割ということは十分理解した上で、様々これから中央区の発展に向けて進んでいく中で、こうした開発がどのように区民生活にメリットとなっていくのかということをざっくりでいいんですが、これは全てハード的なまちづくりの方向性と都心区の発展に向けての方向性が書かれているわけなんですが、区民生活、どういうふうにこの中央区の中で生活していく中で、よりたくさんのここで生活する区民が受益を得られるのかなということがもし方向性で分かれば教えていただきたいと思います。

○川島都市計画課長
 マスタープランと区民生活の関連性というか影響についてでございます。東京都のほうは非常に大きな全都というような視点の中で、大きく東京都を4つに区域分けをしまして、このエリアにはこういう役割、日本の首都である東京の中の位置づけとしてはこういう役割だというところを示しながら、大きな道筋を示しています。

 そういった方向感を捉えながら、各自治体、例えば23区においても、それぞれの地域のまちづくりの方向性というのを持って具体的に取り組んでいくという形になります。本区におきましては、地区計画ですとかガイドラインですとか、そういった形を取ってまちづくりの方向性を示して、開発であったり、個別の建て替えであったり、そういった機能の更新をそういったツールを使いながら進めて、区民の生活に何か役に立つような、そういったことを少しずつ取り込んでまちに取り入れていく、そんな取組を進めています。

 開発を通じてということであれば、なかなか個別の建て替えというのが難しいような、先ほど来お話が出ているような大きな緑地空間であったり水辺空間の再生であったり、あるいは災害に寄与するような空間の整備であったり、また核となるような大きな都市機能の誘致、そんなようなことが図られるものと思います。

 また、個別の建て替えも含めて、そういったものができることを1つの契機にしながら、生活の利便に関わるような、そういったような機能が少しずつ増えていく、広がっていく、そういった中でまちづくりが区民の生活に直接的に効果をもたらすように、こういった考え方をマスタープラン等を通じて示しながら促していく、そういったものかと思っています。

 以上です。

○渡部(恵)委員
 今まさに御答弁いただいたとおりだと思うんですが、やはりここの区は皆さんにとってとても利便性のいい、電車ですとか、足回りが非常にいい区なので、住民の方にとってはすごく住みやすいまちであるということは第一義的にあると思います。

 そして、その中でも、さらに様々な教育機関においても特色を持たせたり、地域に特色を持たせるまちづくりが進んでいることも十分分かっております。そして、それをこれからも進めていただきたいと思うのと同時に、やはりここのまちは江戸開府以来、町人文化、また寺町とともに進んできて、様々な状況の中で耐えてきたという町人文化、町の人たちのDNAがしっかりと刻まれている土地でもあるかなというふうに考えております。

 ですから、これから先々を見据えた都心としての、また日本としての国際競争力を持たせていく地域ではありますけれども、区民生活の潤い、これまで従来、大切にしてこられたまちの息吹が感じられていくような人々の声をしっかり区に届けていけるようなコミュニティも取っていただきながら、都心のまちづくりを進めていただければというふうに思います。よろしくお願いしたいと思います。

 そして、資料3についてなんですが、常盤橋プロジェクトが中央区の道路を挟んで反対側に来るということでございまして、私はちょっと東京都の考えを聞いてみたいなというふうに思うんですけれども、千代田区のほうにも、既に日比谷には大きな建物が建ってそこに様々な企業が入ってきています。また、港区では高輪ゲートウェイ駅ができることによって、高輪台には3棟の高層マンションとホテルと外国人用の様々な機能を持たせたものを造っていくと。中央区もかねてから八重洲に国際会議場を造る、また展示場を造る。なかなか東京駅の近くの有楽町の施設が国際会議ができないような小さな機能であるということから、それを捉まえて八重洲に、これまで従来からいろいろな機能を持たせていく国際観光都市として、またビジネスエリアとして、また東京の表玄関としての役割をしっかりつくっていくんだという方向性で何年も動いていたのに、よく見ますとホテル、国際ホテルですとか都市観光施設など、これまで中央区が一生懸命手がけてきたようなまちを本当に目と鼻の先につくられるんだなというふうに、この都市再生特別地区の変更についての資料、私、見たんですが、この点はどういうふうにお考えなんでしょうか。

 千代田区側、そしてまた中央区側、まちの機能は確かに若干違うと思いますが、都心全体としての都心区の役割という点はお互いに持っていると考えていいと思うんですけれども、同じようなものを造っていくことによって、千代田区と中央区、パイを奪い合うような状況になってしまうようなことは私はあまり、何というんでしょうか、中央区の人間として目と鼻の先に同じようなものを造るんだなという印象を受けたんですが、この点はどのようにお考えなんでしょうか。

○川島都市計画課長
 東京のまちづくり、東京都のほうの考えを代弁するというのとはちょっと異なりますけれども、私どもの受け止めとしましては、やはり東京全体あるいは日本全体というのを考えたときに、例えば中央区の日本橋、八重洲のみで国際観光拠点を形成しているというようなことではなくて、都市間で競争しながらも連携して、大きな固まりとしてそういう競争力の高い都市をつくり上げていく、そういったことなんだろうというふうに思っています。

 例えばMICE機能というような言い方もよくされておりますけれども、それも大きな何かしらの会議であるとかイベント企画、そういったものが起きたときに、1つの会場だけで事が足りるということではありませんし、またそれを受け止めるための機能がホテル1つとっても非常に多くの量が必要になる。1か所に集中させるというよりも、適切に連携させる形で持っていくことで全体として機能することができる。

 今回の常磐橋の計画の中にも大規模ホールというような追加提案が含まれていますけれども、これは規模で言うと2,000席級のホールということで、このエリアではなかなか数としては存在しないものなんです。そうしますと、ここにそれがあることでいわゆる核イベントになるものを持ってくる。その周辺で、それの関連イベントも展開することができる。その周辺でというのには千代田区のみではなくて、当然中央区も含まれてくる。あるいは、他区も含まれてくる。そういったような広がりの中で、国際都市東京というようなものを実現していく、そういったお考えなんであろう。また、中央区もその一角をしっかりと担っていくものなんだろうと、そういうふうに考えているところでございます。

 以上です。

○渡部(恵)委員
 2,000席のホールという御答弁ありがとうございます。これまでも丸の内側、大きな開発をしてまいりまして、そのところにもやはり国際会議場ですとか、外国人の方々のラグジュアリーなホテルを造っていくというような方向性でのまちづくりが千代田区でも進められていたという経緯もありました。また、しょっちゅう国際会議があるわけでもなく、世界銀行の会議が数年前にございましたが、あのようなにぎわいは東京にしっかりと競争力を持たせないと、これはなかなか誘致してこれないという現状もやはりあると思います。そこは今議論する場ではないと思いますが、こうした機能を持たせながらも、今なかなかこのコロナ禍で、先日、景気DIも見させていただきましたが、著しく下がっておりました。

 それは当然だと思っておりますが、しっかりと国際競争力を持てる企業だけでなく、私たちのまちは中小企業が非常に多いので、中小企業をしっかりと力強く、またこんな現状下であったとしても、これまでも何回も過去数百年、江戸のまちの人たちが頑張っていろいろな方面で、その状況に合わせて柔軟に対応してきているということもあるので、今回のことを様々考えますと、方向性もなかなか見えない中で、業者の皆様、頑張っていただいております。また、地域の方々も必死になって頑張っている中でございますので、他方で、こうした大きな会議場が利用できるような国際競争力を持たせていくというまちづくりを進めていく。

 そしてまた同時に、このまちで営んでいる、様々な商いを営んでいる方々のことも両面見ていただきながら、東京都と連携した国際競争力を持たせたまちづくり、そして中央区の特色を持たせた医療ツーリズム、そして創薬特区、また国際金融都市をつくっていくという方向性、ぜひ実現していっていただきたいと思います。

 以上で質問を終わります。

○富永委員長
 では、副委員長は委員席へお移りください。

○小栗委員
 それでは、私からも何点か質問をさせていただきます。

 最初に、資料2に関連いたしますが、今回、この別紙2で示されているように、再開発促進地区、特に一体的かつ総合的に市街地の再開発を促進すべき相当規模の地区と、誘導地区が変更になった点が示されておりますが、再開発促進地区に新たに入ったのが八丁堀、茅場町の地域ということで、将来像として目指すものが新たに変更点として書かれていますけれども、こういう変更がされそうなので誘導地区から促進地区に変えるということなのか。本当はマスタープランというのであれば、こういう地区を目指すから再開発のいろんな計画が後からつくられるという順序なのかなと思うと、逆に地域で開発がいろいろ変わってきているので、このマスタープランを変えていくというようなふうに見えるんですけれども、その辺の理由についてお示しいただきたいと。再開発促進地区と誘導地区の具体的な違いについても併せて御説明いただけたらと思います。

○川島都市計画課長
 都市再開発の方針についてでございます。

 まず、地区の位置づけでございますけれども、再開発促進地区と誘導地区と2つがございまして、再開発促進地区は特に一体的かつ総合的に市街地の再開発を促進すべき地区ということになります。大きく2つの位置づけがありまして、ある程度の事業進捗に至っている地区もこの中に位置づけられますが、もう一つ、具体的な事業計画は定まっていないけれども、再開発の必要性が高い一団のエリアと公共施設の整備の促進ですとか民間の優良なプロジェクトを誘導するような、そういう必要性の高いエリア、そんなような事業進捗のあるところ、あるいは事業進捗を促すべきところ、その大きな2つがこの再開発促進地区に含まれてきます。

 誘導地区のほうですけれども、こちらについては再開発促進地区には至らないけれども、区域マスタープランを実効性のあるものとする上で計画を誘導することの効果が大きい地区という、そういう位置づけの違いがございます。

 そういう意味でいきますと、東京都のほうでは、全都下を見る中で、中央区については、この2つの地区のいずれかにどこも位置づけられるだろうというふうに指定していくという内容になっています。

 今回、エリアが少し拡大になりました。八丁堀ですとか茅場町の辺りのことなんですけれども、こちらについては、既にいわゆる国際金融軸といったような構想がかつて示された際に、都市再生特別措置法の政令で指定する都市再生緊急整備地域というのがあるんですけれども、この別紙の資料の中でも※印の2番目で注書きをさせていただいておりますけれども、都市の再生の拠点として、開発事業等を通じて緊急かつ重点的に市街地の整備を促進するべき地域、これについては、既に都市再生特別措置法の中で地域指定がなされているものです。

 そういったことを踏まえまして、この部分の変更につきましては、もともと誘導地区であった一部の地域をそれと整合させるような形で再開発促進地区に位置づけを変えるといった内容になってございます。

 以上です。

○小栗委員
 なので、都市再開発の方針として促進地区と誘導地区があるんですけれども、現実に動いているものに合わせてそれをどんどん変えるというのは、本当はこういうプランがあって、それに合わせて具体化していくじゃなくて、逆に具体化したものを将来の方針として書き換えるみたいなふうになっているのがちょっと解せないなというふうに思います。

 具体的に言えば、中央区は再開発促進地区か、あるいは誘導地区、全部大体入っているという中で、具体的に言えば、今回、資料で示していただいたような市街地再開発の計画が中央区内で今29動いているということだと思います。

 それで、今のコロナの状況を踏まえますと、本当に経済の再開がいつ軌道に乗っていくのかという点も大変不透明だということがあると思います。それと、インバウンドが望めない。回復に何年かかかるかもしれないということも当然のこととして想定されるわけです。それで、外需頼みの経済の脆弱性というんですか、そういうのも今回の事態でも明らかになってきているのではないかというふうに私は考えます。

 それで、先ほど来いろいろ各地域の問題でも御説明ありましたけれども、特に晴海の選手村については、オリンピック自体が延期になるのか、もしかするとなくなるのかということも分からないという状況の中で、大きな入居の変更がないというような先ほどの御説明だったように思いますが、違うんですか。その辺の晴海の跡地利用の状況でも、いつ入居できるのか、その辺も不透明というんですか、大変な状況になっているというふうに思います。晴海も含めて、今動いている再開発事業も、建設に入ったところはちょっと資材の遅れとかはあるかもしれませんけど、今準備中のところも含めて、今までの枠のように保留床を売却するような形で大きなものを造って採算を取るというような手法も含めて、事業が予定どおり進むのかというのは大変不透明でどうなるか分からないというのが実情ではないかと思いますけれども、その辺の見解を伺いたいと思います。

○栗村地域整備課長
 今後の市街地再開発事業の動向ということかというふうに理解しますが、先日も答弁をしましたが、市街地再開発事業の今後の動向につきましては、今事業として組み上がってきている事業につきましては、事業計画がおおむね定まっているというところの中で、基本的には、現在の計画の中で進められていくというところが原則になっているかと思っております。

 先ほど例示のありました晴海五丁目の西地区につきましても、そういった意味でいきますと、住宅として市街地再開発事業の床の利用がなされていくといったところもここは変更がない。時期についてどういった形になっていくのかというところにつきましては、先ほども答弁しましたが、今、東京都と特定建築者の中で調整中というところでございます。

 これから都市計画等を組み上げていく再開発事業につきましては、基本的には保留床の取り方を変えていくということは、市街地再開発事業を採択する上では変わらない。保留床をどういった形で構成して、事業を支える上でつくっていくのかという形になっていくかと思います。そのつくり方につきましては、今後求められてくるであろう新たな需要、都心部に求められていくオフィスであっても、今後、仕様であるとかいろいろなところでは変わってくるかと思いますが、東京都心に求められていく、様々なものが集まっていくという大きな意味でいきますと、そこは変わらない。具体的な手段としてどういう床をつくるのかというところが少しアジャストされていくのかなというふうに考えております。

 大きなところでいきますと、先ほどの区域マスタープランで求められているような都市像をつくる上で、どういう形で具体的に各地区の市街地再開発事業の中で解を出していくのかというところを今検討している準備組合等と議論を重ねながら、床のほうを考えていきたいというふうに考えております。

 以上です。

○小栗委員
 今の御答弁ですと、これからも、今、具体的に動いている29事業もそうですけれども、都心区に床をもっと増やすようなオフィスビルもあるし、住宅もあるし、そういうものをどんどん造っていく方向だと、今までの方針と変わらないという御答弁のように聞いたんですけれども、今コロナの状況を見ても、全国で1万7,000人ぐらいですか、感染者のうち東京で5,000人の感染者が生まれているということを見れば、過密都市のリスクが大変高いということが示されているのではないかというふうに私は考えます。

 あと、直下型の地震がもし都心、東京で起きたりしたら、中枢機能がこれだけ集中しているわけですから、大変な被害の中で大変な事態になるということも考えると、本当にこういう超過密な都市構造、いろんな機能を都心部、特にこの国際ビジネス交流ゾーンということで集めてどんどん進めていくという、そういうまちづくりが大変リスクの高いものに、改めてそういう危険が目の前に示されているのではないかというふうに私は考えます。

 そういう意味で、都市計画区域のマスタープランも含めて、その上にあるという上位計画のまちづくりのグランドデザインについても、これまでの方向を踏襲して、国際ビジネス交流ゾーンには国際競争を勝ち抜くような、そういう機能をもっと集中させていくという、こういうまちづくりの手法そのものを私は見直していく必要があるのではないかというふうに考えますが、その点についての御見解を伺いたいと思います。

○吉田副区長
 昨日もちょっと申し上げたところですけれども、実際コロナの影響というのは、国際交流がきちっと復調するまで四、五年かかるということで、現実に今の日本の社会の中に深刻な不況をもたらすことは間違いがないと思います。

 その部分については、やっぱり我々、考えなきゃいけないと思いますが、一方で、口幅ったい言い方で私の専門でもないんですけれども、実際のところ、私は日本の安全・安心、それから清潔ということ、とりわけ水道水をはじめとした上質の水を日本が持っているということが現実の問題として、こういう言い方は申し訳ないですけれども、死亡率みたいなところの数字の中に結果として出ていると思っております。日本はそういう意味で、私どもは安全・安心・清潔の基盤が、これはこれまでの先達がつくってきたものですけれども、しっかりつくり上げてきたことがこういう結果をもたらしていると思っております。

 今、一頓挫を迎えておりますが、地球はだんだんそういう意味で言うと狭くなってきていると私は思っておりまして、やっぱりグローバリズムというのは進むと思っております。

 そういうグローバリズムが進む中で、日本の安全・安心というものは、あるいは清潔というものは、コロナで逆に評価をされていくだろうと。日本で集まること、日本に行くこと、これがむしろ評価をされて、再評価をされて、インバウンドも増えていくという環境が、私は今の時点で言いにくいことではありますけれども、将来的には基本的に望めることだろうと思っております。

 その中で、私ども今一番、この四、五年の中で、基本的には不況だから、例えばそういう意味で、先ほど私どもの担当課長から再開発事業は基本的に変わらないというような答弁がございましたけれども、ある意味で立ち止まらなくてはならない部分も出てくると思います。ただ、立ち止まって、強制された鎖国の中で日本の国をどう持っていくかという流れの中で、私どもがやらなきゃならないのは、安全・安心・清潔と言っているブランドの中で、実は防災の問題であるとか環境の問題とか、そういったものをてこにしながら、国内的にやらざるを得ないですけれども、国内的に景気を振興しながら、安全・安心・清潔の基盤をさらに一層固めていくというようなことがやっぱりなされていく必要がある。

 だから、防災的な点検も含めて、もう一度しっかりした基盤の整備ができているのかどうかというようなことも含めて、これはやっていかざるを得ない。そういう側面も視点として加えながら、まちづくりというのは進めていかなければならないというふうに私どもは思っております。

 そういう部分もないと景気の下支えもやっぱりできないというふうに考えておりますので、とりわけ、これから我々は防災、それから環境というような問題を指標にしながらまちづくりを進めていこうというふうに考えております。

○小栗委員
 防災、環境を重視したまちづくり、私もそれは絶対進めるべきだと思います。

 水道水とかの安全、申し訳ないけどとおっしゃっていましたが、別に申し訳なくないと思います。やっぱりそういう安全、清潔さ、そういうものが日本の中で培われてきたということを大切にして、超高層のビルをばんばん建てることが発展ではないという視点に立って、ぜひまちづくりを進めていただきたいというふうに私は思っております。

 水の問題も出ましたけれども、例えば農業とか食料の自給率なんかも大変低くなってしまっていて、本当に鎖国状態になったときに食べる物がなくなってしまうような危険まで、今、日本としてはそういう危険も一方である。国づくりも含めてやっぱり大きな見直しが必要な時期になってきているというふうに私は思います。

 次に、先ほどもいろいろ御説明いただきましたが、築地のまちづくり方針についてなんですが、これは都知事が築地まちづくり方針の見直しを表明したと。五輪が延期になったということもあって、都心の再開発に関する大きな状況の変化だからということで見直しということになったというふうな説明なんですけれども、これは今まで東京都が言ってきた国際展示場とかホテルとか、そういうものを含めた再開発の方針全体を見直してもう1回考えていくということを東京都が表明しているのか。取りあえず、ゼロ段階ということで、水辺の地域の事業者を決めてしまおうみたいな、そういう動きは一旦ストップしましたということだけなのか、その辺の東京都が今どういう状況で考えているのか。先ほどのお話ですと、1年くらいかけて、東京都が考えられないのなら中央区からどんどん提案していこうということで、緑を中心とした、あと水辺を活用した、そういうプランなども提案していきたいということで、私は大変いいと思います。ぜひそういうふうに進めてほしいと思います。

やっぱり中央区に一番足りないのは緑ですから、緑の公園とか緑地とか、そういうものを含めて、あそこの築地の市場の跡地にまた巨大な国際会議場とか、そういうものを造るんじゃなくて、そうした防災の機能も持った緑地などを造っていくということを、中央区としてもまちの皆さんの意見なども聞いて提案していくというのは大変大切なことだと思うんですけれども、それを東京都としては聞く耳を持つ状態にあるのか、その辺も含めて伺いたいと思います。

○吉田副区長
 先ほども御答弁申し上げましたけれども、私も先週、東京都のほうと折衝してきておりまして、やはりこの1年間の五輪延期という中で、思考を停止するんじゃなくて、むしろそこのところをきちっと考えましょうというふうに言ってきております。

 そのときに受け止めているのは、基本的には築地の全体のコンセプトについては、東京都は変えていないと思いますけれども、少なくともゼロ段階というような、いわゆる勝鬨橋の周辺の開発だけ最初にやりますよみたいな話自体は放棄しましたと、全体計画で進めますよということで、東京都は動いている。そういう中だからこそ、全体計画について少し地元区としてもいろいろ積極的な提案をしていきますということを私どもとしては申し上げてきている。それはそれで、そういうことをむしろ一緒に考えていきましょうみたいなことで一応話合いは済んでおります。ですから、そういう方向で私どもとしては進んでいきたいというふうに思っております。

○小栗委員
 築地市場の問題は、これまでも移転のことも含めて長い歴史があり、やり取りがあり、東京都に何度も裏切られたような思いをしてきています。その跡地の活用についても、区のほうからもいろいろ積極的に提案していただいているようですけれども、地元の声をちゃんと聞いて計画を練り直すというふうにしてもらえるように、東京都に対してもこれからもぜひ強く要望をしていただきたいというふうに思います。そのことを強調して終わります。ありがとうございました。

○富永委員長
 小栗委員は副委員長席にお戻りください。

 それでは、議題、新しい築地等まちづくり及び観光・地域振興等に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○富永委員長
 第二回区議会定例会における委員長報告の取扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○富永委員長
 それから、今日は行政視察について一言御案内させていただきます。

 例年7月の委員会においては、区内所管施設視察に代えて行政視察を実施しているところではございますけれども、新型コロナウイルスの感染症の拡大防止の観点から視察は行わないということにいたしますので、御了承願います。

 それでは、これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。

 お疲れさまでした。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

ページの先頭へ