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令和2年 築地等地域活性化対策特別委員会(7月14日)

1.開会日時

令和2年7月14日(火)

午後1時30分 開会

午後2時39分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(9人)

委員長 富永 一

副委員長 小栗 智恵子

委員 塚田 秀伸

委員 海老原 崇智

委員 太田 太

委員 高橋 元気

委員 田中 広一

委員 渡部 恵子

議長 押田 まり子

4.出席説明員

(15人)

齊藤副区長

吉田副区長

浅沼企画部長

山﨑政策企画課長

栗原副参事(計画・特命担当)

遠藤区民部長

鷲頭地域振興課長

岩田文化・生涯学習課長

田部井商工観光課長

望月環境土木部長

三留環境政策課長

川島都市計画課長

栗村地域整備課長

水野都市計画事業担当課長

福島副参事(まちづくり事業・特命担当)

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

秋山書記

黒須書記

6.議題

  • 新しい築地等まちづくり及び観光・地域振興等に関すること

(午後1時30分 開会)

○富永委員長
 ただいまより委員会を開会いたします。

 議題の審査に入りますが、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、初めに、理事者報告をお願いいたします。

○遠藤区民部長

 1 コミュニティふれあい銭湯の充実について(資料1)

○浅沼企画部長

 2 旧築地市場跡地の暫定貸付について(資料2)

以上2件報告

○富永委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時33分です。自由民主党68分、あたらしい中央さん32分、公明党さん32分、新風会さん32分、日本共産党さん32分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○塚田委員
 どうぞよろしくお願いいたします。

 私から、2点ほど質問させていただきます。まず、1点目として築地市場跡地に関する要望書、そして、もう一点が来街者の減少についてお尋ねいたします。

 まず、最初の築地市場跡地に関する要望書についてでございます。

 先月、場外市場関係者から東京都に宛てて提出されました要望書には、幾つか項目がございまして、そちらの進捗といいますか、現在、どういう状況であるか、その内容についてお尋ねいたします。

 その要望書の数字でいきますけれども、1番目、まず築地まちづくり方針についてでございます。これまでに我々も何度か提案ということで意見書を上げたりしておりますけれども、今もって東京都からは、段階ごとの開発ということを言ってこられる。そして、我々は、あくまでも一体化、全てまとめての整備ということをこれまでも何度となく提案しているんですが、なかなかこれが受け入れられず、一旦、コロナ禍にあって開発の休止などが発言される中でも、地下鉄の新線の構想とともに、進んでいないのが現状かと思います。これについて、現在どういう状況であるか、お知らせいただきたいのがまず1つ。

 そして、もう一点、回遊性の維持ということで、BRTも延び延びになっておりますけれども、現在のルートをたどっていきますと、築地に停留所はあるんですが、交通結節点となるようなターミナルみたいなものが今ないんです。もともとこれは皆様の御尽力で中央区が発案したものであり、やはり中央区の皆様にとって便のいいものになる、これが第一義かと思います。そういう意味では、東京都から押しつけられたルートは、中央区にとってあまりいいものではないので、これについては確実にいい形に進めていかなければならないと思います。その点から見ましても、こういったルートについて、どういう状況であるか、お聞かせ願いたいと思います。

 それと、もう一点、これが完成した後も、現在、築地から豊洲市場をつなぐシャトルバスがございますけれども、これは市場関係者の皆様に非常に便がいい乗り物でございますので、築地と豊洲新市場を行き来していただけるように、このシャトルバスの存続をぜひともお願いしたいと思いますが、そこら辺のお話を聞かせていただければと思います。

 そして、もう一点、地元の代表者の意見がなかなか反映されないこともございます。これまで再三にわたりまして、中央区から地元の意見を反映した形でこの会に話をしていくという機会が、できそうで、なかなかできておりません。これにつきましても、ぜひともお話を聞かせていただければと思います。

 そして、もう一点、来街者の減少についてお尋ねいたします。

 先日、本区の人口が17万人を超えまして、昭和28年、最多の人口でございました17万二千幾つかの人口まで、あと僅か2,000人を切るぐらいの勢いでございます。これは誠に喜ばしいことであるんですが、その一方で、非常に気にかかりますのが昼間人口の減少でございます。5年に1度行われます国勢調査のデータによりますと、昼間人口が最も多かったのが平成2年、74万8,000人でございます。そして、5年に1度ですので、直近の数値としましては平成27年、この年が60万8,000人と、この間に実に2割近く、19%もの減少を見せております。さらには、都心の一極集中を避ける意味で、昨今の企業の転出超過を見ても、いわゆる商業地であるところのまちの本質がちょっと変わってきているのかなと。本区の歴史を鑑みますと、必ずしもこれは好ましくない状況かと思っております。そして、その上にコロナ感染拡大の問題がございますので、なかなか来街者が増える傾向がない。そして、来街者の減少による地域振興の落ち込みについて、これまでの問題点とともに振り返っていただきまして、今後の立て直しに向けた方策や課題など、お考えがあるかと思いますので、ぜひともお聞かせ願いたいと思います。

 以上です。よろしくお願いします。

○吉田副区長
 冒頭、築地のまちづくり方針に関するお尋ねでございます。

 現実の問題として、いわゆる段階的な整備というのは、まちづくり方針の中に書かれていることではございますけれども、実は、コロナの関係も含めまして、東京都のほうが段階的整備の事務手続を中止いたしました。そういう流れの中で、私ども区としては、もう何回もでございますけれども、ゼロ段階というような、いわゆる端ぎれの開発を行ってほしくないということを再々要望しておりましたし、この段階的整備が事務的に流れた後も、東京都のほうにお話に伺いまして、基本的には、トータルな計画を東京都において今こそ検討すべきだということを私どもとしては要求をしているところでございます。

 この点については、今、東京都のほうが、この築地市場の跡地の問題、オリンピックが具体的にどうなるかという問題も含めて、いろいろな調整をしていただいているところでございますので、確定的な御返事はございませんが、再び東京都のほうから段階的な開発というようなお話が出てこないように、私どもとしては折衝をさせていただいているつもりでございます。

 それから、BRTの問題につきましては、これは、本来であれば5月に開業していなければならなかった問題でございますが、運送機関における3密を避けるというようなことも含めて、延期になったところでございます。どういう形で再開できるかということについて、今、東京都と、受託をしております京成バスのほうでお話を進めているところでございますが、現実にめどは立っていないという状況でございます。

 その際に、もう一つお尋ねのございました築地の中での、いわゆる降り口というようなものをどういうふうに検討できるかということでございますが、今、現実の問題として、描かれている路線の中に、例えば築地のまちと環状2号線が触れ合う部分がちょうど新大橋通りの交差点の部分で、残りの部分は、実は、市場の跡地として完全に封鎖された空間のところにしか停留施設を造るようなところがない。構造的には非常に難しい。交差点の部分には造れませんし、また、完全に閉鎖された空間の中に施設を造るということもなかなか難しい。そういう状況がございますので、御要望はもう十分分かっているのでございますが、それをどういう形で実現させるかということは技術的にはかなり難しい段階にある。私どもとしては、その部分を何とか工夫できないかということを調整させていただいている状況でございます。

 それから、シャトルバスの存続でございますが、これはBRTと全く別の問題でございまして、市場間機能の連携というような問題でございますので、このシャトルバスについては存続するように、当然、東京都にも交渉をしているところでございますし、現実に、その部分について否定的な返事が返ってきているわけではございません。

 それから、地元との話合いをしながら具体的な要望を東京都に突きつけていくという問題については、従来の方針と変わりなく、これは今年度中にやるつもりでございますが、実は、築地で会合を開くたびにコロナの感染者数が増えたりしまして、なかなか会合を開きにくいというのが今の状況でございます。それでも、8月、9月の様子を見ながら調整をさせていただいて、地元の話合いは進めていきたいというのが現実のところでございます。

 それから、来街者の減少、いわゆる昼間人口の減少についてどう考えるかということでございますが、実は、来街者を含めて、昼間人口は昨年の12月までは着実に増えていたと私どもは思っているんです。確かに、労働者の昼間人口は減ってきたと思いますけれども、来街者を含めた昼間人口は増えてきたと思っているんです。ところが、今回コロナがございまして、実際のところ、築地の場外等の来街者を見ていきますと、3月まではかなり深刻に減りました。

 しかし、実は、4月以降、ステイホームが長引いた関係もありまして、周辺にお住まいの夜間人口の方々が、どうもスーパーの買物に飽きて、かなり築地の場外に来ていただけるようになりました。そういう方たちの口コミもありまして、来街者そのものは減っていますが、実態的には、例えば築地魚河岸の各店舗などについては、逆に、ある意味で4月以降盛り返してきている。そして、本物がある程度適正な値段で売られているお店だというようなことが徐々に定着しつつあるわけでございます。飲食店部門については、まだ懸念が強く残っておりますけれども、物販部門については、かなりそういう状況が見えてきている。これは、やはり一つのチャンスだと思っております。今回、そういう部分を生かしながら、さらに来街者の方に着実にお買物をしていただけるような状況をつくり出していくことが我々の務めだなというふうに考えておりまして、コロナ以降についても、そういった形の、私どものこのまちの運営ができるように、地元の方々とも十分話し合っていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○塚田委員
 それぞれに御答弁ありがとうございました。

 まず、築地のまちづくり、意見書についてでございます。

 特に、段階的な整備にならないように、我々中央区全体でのお願いといいますか、活動をしているところでございます。ぜひとも、やはり一体化した整備というところにポイントを置いて進めていただきたいと思っております。

 それと、BRTについてです。

 これもなかなか進まないような状況、密を避ける意味でということで一旦停止して、この後の再開がちょっと見込めない状況ではあるんですけれども、もともとの都電の頃からしますと、築地などは確実にターミナル機能があって、やはり本区の地理を考えても、月島地区、それから日本橋地区からも都電が延びていた経緯もございます。そういう意味では、ここを中心といいますか、一つのターミナルとして、やはり利便性のいい場所であり、ここから例えば銀座、そして東京駅へつながる路線も含めて、中央区の皆様にとって、そしてまた私も含めてですが、都電の時代の利便性というのをよく覚えておりますので、ぜひとも築地に何かしらのターミナル、交通結節点として、そのDNAを残していただきたいと思っております。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

 そして、もう一方で、昼間人口です。

 確かに、吉田副区長がおっしゃったとおり、実は、国勢調査、5年に1回のものでいきますと、直近の平成27年よりも一番減っているのが、その5年前でありました。それから3万人ほど増えたんです。少し増えておりますので、確かにおっしゃるとおりです。そして、吉田副区長が例に挙げられたように、築地では本物を売っている。これは、やはり中央区の真骨頂であると思います。何事においても、やはりすばらしいものを比較的廉価で販売している。この実力があってこそのにぎわいであると思います。

 こういった動きは、一つの成功例として挙げていただいたかと思うんですが、これを本区全域において、昼間人口、そして、いみじくも吉田副区長がおっしゃった昼間人口と来街者というのは意味が少し変わりますけれども、区外から来られる方にいかに中央区で楽しんでいただくか、何か時を過ごしていただく、そういう意味からしますと、やはり来街者をどんどん増やしていくような政策は今後も進めていかなければいけないのではないかなと考えております。リモートワークであるとか、企業がどんどん転出している現状を考えますと、ほっておいては、なかなか昼間人口、来街者が増えることは考えにくい世の中でございます。そして、今日この委員会で答弁をいただきまして、これで全て解消するような話ではございません。中長期にわたる大きなテーマだと思いますので、今後も引き続きぜひとも検討していただいて、前向きに進めていただけるように、どうぞお願いいたします。

 皆様も御存じの先達のお言葉で、こんな言葉があります。人集まらずして繁栄なしと。人集まらずして繁栄なし、いま一度この言葉を思い出す今日この頃でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 私からは、今のBRTの話と、それから地域の活性化ということで質問させていただきたいと思います。

 今、BRTの議論を伺っていまして、これは念のための確認も含めてお尋ねしたいんですが、今の新橋・虎ノ門ルートが中心になって東京都は考えていらっしゃるんですけれども、中央区としては、やはり東京駅方面に、再開発も完了して、地下にターミナルができて、このルートをしっかり実現したいという思いがもともと強かったと思います。まだまだ先の話かもしれませんが、もしそのルートとなったときは、先ほどお話がありました築地エリアの停留施設、これが可能なルートになるのかどうか、その点の現在の構想を教えていただければと思います。

 それから、もう一つ、地域の活性化ということで、今、本当に大変な状況で、皆さんもいろいろ感じていらっしゃるかと思います。そういった状況の中で、御答弁の中にも、一般のスーパー等に少し飽きたところもあって、築地の本物を感じて、お客さんが増えたというお話を伺いました。私も、築地の現地でそういうお話も一部頂いたところであります。そういった中で、少しでも区ができることということで、やはり宣伝していくことが大事だなと思っているんです。

 先日、ある方と江戸バスに乗ったときに、少し築地の御紹介をしてくださるPRがありまして、それを見ただけで、すぐ反応して、築地で買物、いいですよねという話題になったんです。今、「こんにちは中央区です」にもいろいろ載せていただいてPRしていただいていますので、あらゆる環境を使って、ぜひ地域経済の活性化につながるようにPRしていただきたいと思います。地域経済の活性化ということで、よろしくお願いします。

○三留環境政策課長
 私からは、BRTについてお答えいたします。

 委員御案内のとおり、現在、BRTのルートの中に、銀座、東京駅に向かうルートが検討構想ルートという形で絵にも示されてございます。これは、東京駅前の開発に伴う停留機能、バスターミナルが完了した暁には、そういったルートも実現できるのではないかという検討中ということでございます。

 そのルートの中に築地というお話だと思いますけれども、先ほど吉田副区長のほうからも答弁していますとおり、現在の築地の状況では、停留施設を造るのがなかなか難しい状況であると思います。とはいいながら、築地に対するBRT、交通結節機能という形での何らかの寄りつきは必要なんだろうと思っているところでございますので、築地のまちづくりの中で、交通結節機能、それから環状2号線と街区との取合い、こういったものをいろいろと研究させていただきまして、東京都のほうにも働きかけをしていきたいなと思っているところでございます。

 以上でございます。

○田部井商工観光課長
 地域経済活性化ということで、PRということでございますけれども、今、こうした状況下にあって、地域の事業者の方は、非常に厳しい状況に置かれているということは認識をしているところでございます。そうした中で、それぞれの事業者の方々、また地域の団体の方々が何か積極的に取組をしていく、仕掛けていくという中にありましては、区のほうといたしましても、例えば区商連、それから観光協会等々とも連携をしながら、そうしたPRについては努めてまいりたいと思っております。

 また、具体的には、これまでも、このコロナ禍にあってでございますけれども、観光協会などとも連携をいたしまして、デリバリーですとか、テイクアウトを始めたお店の紹介というようなことも、これはホームページではございますけれども、そうしたことを始めているところでございます。区の広報、周知の方法ということになりますと、どうしても区報がまず第一にありまして、あとホームページ、それからツイッター、フェイスブックがございます。私どもといたしましても、地域のそうした取組を宣伝、PRを一緒にしていくに当たっては、今後、ほかに、例えばどういうチャンネル、周知の方法があるのかというところをしっかりと検討といいますか、見極めながら、その事業ごとに効果的な周知を十分に図ってまいりたいというふうに考えているところでございます。

 いずれにいたしましても、中央区は、そうした事業者の皆様の活発な事業活動というものがあって、このにぎわいが形成されている区でございますので、委員おっしゃるような観点から積極的に検討をしてまいりたいと存じます。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 ありがとうございます。

 まず、BRTのほうですが、これは引き続き調査・研究しながら、東京都としっかり協議して取り組んでいただきたいと思います。

 これも確認ですけれども、もし東京駅ルートとなりますと、環状2号線を通って築地エリアに降りてきたときには、今はどの道を通って行こうと区としては考えていらっしゃるのか、もう一度教えていただければと思います。

 それから、活性化ということで、私も、築地エリアで物販をやっていらっしゃる方から、厳しい5月の中でも工夫をして、今までは対面だけしかやらなかったけれども、一歩踏み込んで、インターネット等を活用しながらやったら少し手応えがあったというお話をいただきました。皆さん、いろいろ工夫をしておられますので、その背中を押す。例えば、東京都の業態転換の助成制度の御紹介もそうですし、先ほどの築地のPRもそうですが、各エリアにおいて、中央区は本当に魅力的なまち、商店街もたくさんありますので、いろいろな御紹介を様々な媒体を使って、どうやったら見ていただけるのか、多くの方に触れていただけるのか考えていただいて、様々な手段を積極的に、民間を支援する形でお願いしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。1点だけお願いします。

○三留環境政策課長
 現状、どのようなルートを考えているかということだと思います。

 具体的に、この通りを通って、この地域で、この場所でというのがまだ確定しているわけではございませんけれども、残念ながら、築地につきましては環状2号線の本線のトンネルを通過してしまいますので、あそこで曲がるというのは、現状、考えられないのかなと思っております。

 その先、銀座の停留所をどこにつくるのかというところでございますけれども、これも確定ではございませんが、現在、晴海通りの三原橋につきまして、多少なりとも空地がございますので、そういったところが活用できないかとか、そういった検討をしているような状況でございます。その先は、先ほど御紹介いただきました東京駅のバスターミナルで止まるような形での検討状況というような形です。まだ、これにつきましては検討状況ですので、変更があるかもしれません。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 ありがとうございます。

 様々御検討していらっしゃるとはお察し申し上げますけれども、メインのBRTは、速達性が大事なので、臨海エリアから都心部へというスピード感が求められると思います。また、もう一方で、都営バスもそうですが、ルートが幾つか、同じ道を通っていても、どこどこ行きというように種類がいろいろありますので、例えば築地大橋を渡って築地の市場跡地に入ったときには、例えば側道に曲がるルートを1本入れていただくとか、全部が同じ地下に潜るだけではなくて、様々な検討が十分できると思いますので、ぜひ今後の構想を練る中で、しっかり築地に停留していただける体制を整えて、中央区内の活性化、また発展につながるように御検討いただきますようお願いいたしまして、質問を終わります。ありがとうございました。

○渡部(恵)委員
 では、資料2から質問させていただきます。

 今回、恒久的な荷下ろし機能整備の検討について、また調整を図っていくというような資料となっておりますが、ここに移動する前は5,500平米という非常に大きなところを東京都から借りておりました。そのときの荷さばきの状況と、現在の荷さばきの状況がどのように変わっているのか。そして、荷さばき会社のほうですとか、利用者の方々から何らかお声が届いているのかをまず教えてください。

○栗村地域整備課長
 荷さばき機能の昨年度の5,500平米のときの利用状況ということでございます。それと、現在の1,350平米のところとの違いということでございます。

 5,500平米の頃につきましては、実は、業者が2社入って荷さばき等を行っておりました。現在の少し規模が小さくなった状況では、そのうち1社が残って、引き続き豊洲から来た様々な生鮮品を築地の場外市場の業者のほうに入れていくということで、そこの輸送のターミナルが今の荷さばき機能になっているところでございます。業者の数がちょっと変わっているというのが違いでございます。

 今後のこちらの検討でございます。

 そういった話の中で、規模としてどれぐらい必要なのか、どれぐらいが適正規模なのかというところまでは、こちらのほうではまだ見えているところではないですが、そういったあたりを含めて、今年度、区の中で、区有地を使いながら、どういった形で荷さばき機能を今後も継続してつくれるのかといったところを中心に検討を重ね、地元の方とも意見を交わしながら検討を深めていきたいと。動線の話もありますので、そういった話も含めて、東京都とも協議をしていきたいというふうに考えております。

 以上です。

○渡部(恵)委員
 御答弁ありがとうございます。

 今年度、2020年度新規予算に、築地の活気とにぎわいの継承・発展に向けたまちづくりとして予算がついております。その中に、今回の築地場外市場における荷下ろし機能などの検討ということも入っています。ここは従来、中央区の方向性として、交通結節点として非常に大切なポイントであり、それから首都高晴海線の築地におけるランプの位置ですとか、先ほど来、委員の方々からBRTの御質問がございましたが、いろいろなところで築地につくり込みをしていかなければなりません。また、前委員からの御質問によりますと、まちの方々とこうしたまちづくりに向けた検討の話合いがまだできず、8月か9月に向けて話し合っていきたいという御答弁がございました。

 築地という地域は、これからのつくり込みにおいて非常に大切であるということも十分分かっているんですけれども、利用される方にとっては、今回、晴海通り沿いなので、市場のほうに入ってすぐ駐車場があるので、一般の方々にとっては分かりやすくて見やすいと思うんです。しかし、実際に築地で商いをする人にとってみると、その距離はどうなのかとか、同時に、歩行者の安全な空間ということも考えていかなければならないのではないかなというふうに、この資料を読ませていただいて感じたところでございます。

 これから位置も含めて、お話合いをしていかれると思いますが、現段階での歩行者空間の安全性ですとか、それから、そこに荷さばき場を利用して円滑に、スピード感を持って魚等々、荷さばきしたものが配達されていく状況の位置、また、中央区がこれからいろいろなところをつくり込んでいきたいというところの中で、この広さにおいて、また場所においては、どのようにお考えなのか、もし考えがあるのであれば教えていただきたいと思います。

○吉田副区長
 基本的には、築地市場の跡地について、交通結節点として重要だと私どもが言っておりますのは、率直に申し上げますと、水上交通、陸上交通が集中して、それらがまた乗換えが可能な地域としての交通結節点でございますので、その部分に関していいますと、晴海通り、新大橋通り、それから環状2号線、それから今後来るであろう高速晴海線と、それから地下鉄新線、それと水上交通については大型船から小型船まで、そういった交通が集中するところとして、それを整理し、そして、その部分を利用しながら、例えば銀座や築地に対するバスベイであったり、タクシーベイであったりする部分、そういうもの全体として、総称として私どもは交通結節点と呼んでいるわけでございます。

 地元にとって重要なのは、実は、豊洲市場と築地市場跡地との連結でございます。これは、交通結節点機能の道路の一部を活用しながらも、築地市場跡地の中に、あるいは場外市場の一部の中に、荷さばき場なり何なりを設けなければならないという話でございます。この点について、現在の1,335平米余の土地については、1事業者で運用しておりますので、規模的にいえば足りていると思っておりますが、位置的には、委員が御指摘のように若干問題がありとしないわけではございません。そういうものを含めて、地元と、豊洲市場と築地場外市場の間の交通形態をどう見て、あるいは築地場外市場内での交通をどう見て、どこにどういうものを配置すべきかというようなことも話合いをしながら、そのときに東京都の土地を借受けするとすれば、どの位置にどのぐらいの大きさが適切であるのか、それから、我々の区の施設、現状、何度か申し上げましたけれども、A棟とか駐車場も、現実にもう築後30年以上たっておりますから、その部分の改修なども含めて、実際にこれから築地市場跡地の開発が完了するまででも、最低でもあと七、八年はかかりますでしょうから、そういうことの中での交通の連結というものをどう考えるか。これを少し、年次計画も立てながら整理をしようと考えております。

 この部分は、全体としての交通結節機能と、地元が要求する交通機能との有機的な連結をどういうふうに図るかという課題でもございますので、そういった部分を総合的に検討させていただいて、東京都に地元としての要望は要望として突きつけていく。そして、私どもの区の施設改善計画というようなものも併せて検討をさせていただいて、調整させていただきたいというふうに思っております。

○渡部(恵)委員
 詳細に微に入り細に入り教えていただきまして、ありがとうございます。

 とても大切な水上の活用ということも御答弁にございました。七、八年後には確実にコロナウイルスは収まっているというふうに言われて、一般的にはあと四、五年というふうに言われておりますので、その頃には、築地を中心として、日本橋地域ですとか、また銀座地域ですとか、東京駅などへ放射状に人々と物が流通できるようなお取組に向かって、地元と協議をしていっていただきたいと思います。それにはなかなか大変な環境で、皆様の健康といいますか、感染しない、させないということも別途考えていかなければならない現況下ですが、そこのところをお願いしたいと思います。

 次に、活性化についてお伺いしたいと思います。

 来週の22日からGO TOキャンペーンが実際に始まります。今、国のほうは東京問題ですとか、都のほうは一生懸命感染拡大を抑えながら何とか東京の経済を回していこうという、それぞれの苦しい立ち位置の中で、経済を回していくことと陽性患者をいかに少なくしていくかということが報道等で見受けられております。私どものまちも、そういう意味では、銀座で商いをする方から、給付金等々ですとか、様々な国からの支援で経済的には何とかなりそうなんだけれども、実際、人が来ないんだよねというお話を伺っていたんですが、次に言われたのが、せっかくまちに戻ってきてくださったんだけども、今度は感染リスクと背中合わせになってしまっていると。お客様には来ていただきたいんだけれども、そこをどういうふうにバランスを取っていけばいいのかというところが非常に難しいんだよねというようなお話もございます。

 他方で、銀座のクラブ経営のママたちが、いかにお客様の安心、健康を守りながら、自身の経済を守って、店の存続を図っていくかというような御努力も報道等で拝見し、それぞれの方々が御努力しているんだなと。すごく大変な状況の中での経済活性化という、両立が難しい中での取組をそれぞれの方々が行っているということは分かっているんですが、行政としまして、この前の補正予算でも、各町会ですとか、まちにサーモグラフィーといいますか、検温ができるようなものを用意していくという方向性もございます。そのほかに、地域の活性化として、さらにどのような活性化の方向の検討が今なされているのかということがもしあれば、教えていただきたいと思います。

○富永委員長
 質問の内容が、コロナに関してというようなことに聞こえるので、それはまたコロナウイルス・防災等対策特別委員会があるので、地域活性化という観点でよろしいですか。では、それで答弁をお願いします。

○田部井商工観光課長
 先ほども答弁をさせていただきましたけれども、今、区内各事業者、本当に幅広い業種の事業者の皆様が大変厳しい状況にあるということでございます。確かに、私もまちで耳にするのは、宣言の解除もあり、人も戻ってはきたんだけれども、やはり売上げについてはまだ50%なんだよ、60%なんだよというようなお話を聞いたりというところもございます。また、そうした中で、今、委員からもございましたけれども、感染リスクとどう両立をさせていくのかという、そうしたバランスも大変難しいというところは認識しておりますし、実際のお声としても聞いているところでございます。

 区といたしましては、経済の活性化という観点から申し上げれば、こうした状況にあるからこそ、事業者が何か新しく始めた、例えば新しい商品を作った、オンラインを始めたとか、この厳しい状況の中にあって、本当に様々な工夫をされているということでございます。区といたしましては、そうした部分も含めて、支援というものは、行政としても今後しっかりとしていかなければいけないかなと思っております。

 経済活動が安定的になっていくには、先ほど委員からもございましたけれども、四、五年という、中期的な期間を要するんだろうと。でありますので、やはり目先の何かというよりは、中長期を見据えた区の取組、支援の在り方、ありようといったものを全体的、総合的に考えた上で今後進めてまいりたいというふうに考えてございます。今、具体的に、この後にどういうメニューをそろえているということはないですけれども、今申し上げたとおり、数年先も見通しながら、様々な施策であったり、事業であったりというもので支援について当たっていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○渡部(恵)委員
 大変難しい質問といいますか、なかなか答えがこれという、解決できるような決定打がないような質問をさせていただきまして、その点は大変申し訳ないと思います。実際は、中長期の視点を持ちつつ、オンラインということですとか、この中での新たな何かで活路を見いだしている人たちの情報を、また商工観光等々の御支援の中で、こういう在り方があるなど、皆様に御紹介する機会もまたおつくりいただけるという方向性だと思います。中長期にわたる中での経済活性化というところは非常に難しいと思いつつ、その御支援、今御答弁いただきましたので、今後ともしっかり取り組んでいただけますように、また、まちの方々と情報交換しながら、情報を適切に、皆さんにいいものを伝えていただけるようにというふうに願っております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 質問を終わります。

○富永委員長
 副委員長は委員席へお移りください。

○小栗委員
 それでは、何点か質問させていただきます。

 最初に、資料1のコミュニティふれあい銭湯についてです。

 これは、公衆浴場の支援、そして利用者の分散を図る、また地域活動の減少による連帯感の希薄化を防止する、コミュニティ意識の高揚を図るということで、今まで月2回だったものを、10月から毎週金曜日に実施するという内容で御報告がありました。今、公衆浴場は、世界湯がなくなってしまって8か所ですけれども、最初に、ふれあい銭湯の取組として、今年度の予算で4,358万円が計上されているんですが、これはどういうふうに銭湯ごとに配分されるのか。当日の入場者数で割り返すのか、施設の規模で定額になっているのか、その辺のふれあい銭湯の取組の現状についてお伺いしたいと思います。

○鷲頭地域振興課長
 コミュニティふれあい銭湯につきましては、まず私ども中央区と東京都の公衆浴場業生活衛生同業組合中央支部との間での契約に基づきます委託契約となっております。支部との調整の中で、各浴場につきまして1回当たり、消費税込みで約20万円強の金額を委託料としてお支払いしているところでございます。この委託料の算出に当たりましては、浴場の規模ですとか、来場者数といったことにとらわれるものではなく、あくまでも浴場組合に加盟している全浴場の平等性という部分に重きを置きまして、各浴場一律の委託料となっているところでございます。

 以上でございます。

○小栗委員
 今回の回数の見直しによって、9月までは2回、4月から8月までが中止になっていたので、10月から3月までに25回、やっても27回という形ですけれども、回数としては3回増えるというふうになっていますが、これは予算上も1回20万円ということで、3回分上乗せされるという計算でいいのか。まず、その点の確認をさせていただきたいと思います。

○鷲頭地域振興課長
 今回、当初予定よりも増となっております3回分につきましては、先ほど委員からも御案内がございましたような、世界湯の廃業によって、そもそもの当初予定回数の、公衆浴場の減に伴います、いわゆる予算の、本来であれば執行残となるべき部分がございます。こういった部分も有効に活用することを考慮いたしまして、当初予算の枠組みの中で、今回、この3回の増分についても対応ができる見込みでございます。

 以上でございます。

○小栗委員
 予算上は枠内で収まるだろうということでした。

 今もお話が出たように、世界湯がなくなってしまって、日本橋では十思湯の1か所のみということになっています。その分、十思湯のほうが混んで密集状態になっているということで、改善が必要ではないかと、利用者の方からも御意見を伺っているんですけれども、さらにコミュニティふれあい銭湯ということをやると、集中してしまう。そういう不安もありますけれども、その辺はどのようにお考えなのかという点。

 それと、公衆浴場に関しては、これまでも2016年に旭湯と寿湯が廃業になって9か所になってしまったと。今回は世界湯の廃業で8か所になってしまったということで、中央区としても、これまでも公衆浴場を大切な施設として、公衆衛生という観点以外にも、コミュニティの場として9浴場は残していきたいということで、いろいろな取組もされてきたということです。寿湯の廃止の際は急な話だったので、公衆浴場の存続のためにも、浴場組合との話合いの場なども活用して、もう少し情報を早くつかんで対処していきたいというような話も、以前、質疑の中でありました。今回の世界湯については、どういう経緯で廃止になってしまったということなのか、その辺の経過についても併せてお伺いしたいと思います。

○鷲頭地域振興課長
 初めに、ふれあい銭湯の再開に当たりまして、いわゆる感染防止の対応についてでございます。

 こちらにつきましては、資料1の目的のところにも記載をさせていただきますとおり、回数を増やすことによりまして利用者の分散来場を図ることにより、まず一定の対応ができるものと考えているところでございます。そのほか、先ほど委員からもお話がございました十思湯の件につきましては、私どもも、日にちを変え、時間を変えということで現場に何度か伺ったり、また経営されている方にもお話を伺っているところでございますけれども、そこまで過剰な人数の増加にはつながっていないというところでございます。浴場組合加盟の方々にも伺いましたところ、世界湯を利用されていた方々は、他の浴場にもある程度広く分散して、他の公衆浴場の利用につながっているというところがあるところでございます。

 次に、先ほどお話がございました寿湯の廃業に伴います経過の件で、世界湯についてはどのような対応を行ってきたのかといったところのお話でございますが、今回、世界湯の廃業につきましても大変急なお話であったことは事実でございます。

 当初、今年の1月頃に、私どものところにも、今後の経営の相談ということでお話をいただいたところでございます。その際は、補助金の活用などについて御説明をさせていただきまして、では今後も頑張りますといったようなことでお話をされていたところでございますが、3月の下旬に、我々も急に、まちの方から情報提供をいただきまして、すぐにその日駆けつけましたところ、浴場の中に、廃業につながるという貼り紙がされていたということで認識しております。その後、世界湯の経営者の方とも何度かお話をさせていただいたところでございますが、やはりこちらを経営されている会社の状況もあるというところで、今回は完全に民間の公衆浴場ということでございますので、廃業を含めました経営判断については、その会社の方々に委ねられるということもございます。私どもとしては本当に精いっぱい皆様方にお話をさせていただいたところでございますけれども、残念ながら廃業に至ってしまったという経緯でございます。

 以上でございます。

○小栗委員
 日本橋では、今、1か所になってしまったということで、まちの皆さんも大変残念だと。特に、場所が日本橋の端のほうになってしまったので大変だというようなお話もたくさんありまして、何とか世界湯、もう廃業になってしまったんですけれども、その場所に新しくできる建物の中に入船湯のように公衆浴場を整備できないだろうかというような声もたくさん出ています。

 前も、公衆浴場の問題で、今、中央区では確保浴場として銀座湯と勝どき湯が指定されており、公設民営の浴場として銀座湯、入船湯、十思湯があると。どういう条件があれば公設民営の浴場として整備できるのか、また新たな建物の中に入船湯のような形で整備できないかというようなやり取りもする中で、それぞれケース・バイ・ケースで、こうすれば残せるということにはならないというお話も以前あったんですけれども、新たな建物に地域貢献策として公衆浴場を設置していく、そういう働きかけをぜひ中央区のほうからできないのかというふうに思うんです。その点について、お考えを伺いたいと思います。

○鷲頭地域振興課長
 まず、こちらの世界湯の跡地のお話でございます。

 この件につきましては、私どもも都市整備部とも情報共有をしながら、どういった話が来ているのかということを確認してはいるところでございますが、まだ正式に区に対して、実際にどういった活用をされるという話というのは一切来ていない状況でございます。

 そういった点を踏まえまして、ただいまお話がございましたような公設民営を含めます新たな公衆浴場の整備という観点でのお話でございますけれども、公衆浴場の整備につきましては、委員も御案内のとおり、まず初期投資というものも非常にかかるところでございますし、その後、膨大な額のランニングコスト、いわゆる維持管理費がかかるところでございます。そういった点を加味いたしますと、現状ではなかなか世界湯に代わります公衆浴場の設置というのは難しいものであろうと考えているところでございます。

 以上でございます。

○小栗委員
 中央区では、入船湯のような例もあるので、今、新しい建物はどういうふうになるとかいう具体的な相談はないということですけれども、ぜひ地域貢献策として公衆浴場を整備する、新しく整備する事業者にそういう面で協力を願うことも含めて、ぜひ強力に進めていただきたいというふうに思います。

 地域整備の面からいって、こういうことを強く要望するということについては難しいかどうか伺いたいと思います。

○栗村地域整備課長
 銭湯があった場所の跡地開発について、銭湯の継続みたいなものを要望できるかという話でございますが、そういった形での、従前あったものをそこで復元させるという観点で、開発が起きるということであれば、違う地権者、今までいなかった地権者が入って開発をするということですので、恐らくまた別のプランを立てながらやってきているんだと思います。そこの中で、区として地域整備として要望していくのであれば、幾つかそこの中で求められている生活支援施設の整備をなるべくそこの中で実現させてほしいと。そういったものについての地区計画を活用しました緩和措置もありますし、そういったものを使いながら、複合した開発を求めていくといったところを区としてはやっていくのかなというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○小栗委員
 入船湯の場合は、地上げとかが横行した時代に、ビルを建て替えるのであれば、そこにぜひ銭湯をそのまま続けられるように残してほしいというような、まちの中での大きな運動もあり、中央区の努力もあって、ビルの建て替えの際に、そこの地下に整備したという歴史的な取組もありましたので、そういうことも含めて、地域に必要な施設である公衆浴場として整備できるよう働きかけをぜひしていただきたいということを改めて要望しておきたいと思います。

 次に、旧築地市場跡地の暫定貸付の関係です。

 今年9月30日までの暫定貸付を来年1年間延長する手続を進めているという御報告でした。今年、オリンピックが開催されれば、9月以降の利用がどうなるのかという点で不透明なことがあったからかもしれませんけれども、なぜこの土地の賃貸契約期間が今年の9月30日までだったのか、その後はどういうふうに考えていたのか、改めて御説明をいただきたいと思います。

○栗村地域整備課長
 現在の暫定借受けしているところの9月30日までという期間でございますが、これは委員からのお話にもあったとおり、やはりオリンピック・パラリンピックの期間までは、あそこの部分は使う。逆に言うと、そこ以外は使うことができないという中で、築地のデポ用地の中で活用しなくてもいいような部分を東京都とこれまで協議をしてきまして、オリンピック・パラリンピックの期間までは、そこについては大丈夫だということで、今回、9月30日まで貸していただいているところでございます。

 以上です。

○小栗委員
 オリンピックが延期されたこともあって、来年までそのまま使えるようにするということは、当然必要なことだというふうに思いますけれども、恒久的な荷下ろし機能整備の検討ということで先ほど来お話もありますが、先ほどの御答弁によると、もともと市場の建物のあった地域での荷下ろし場、あと駐車場の借受け、交通結節点としての整備ということも考えているというようなお話だったんですけれども、そういう理解でよろしいでしょうか。

○吉田副区長
 基本的には、先ほども御答弁申し上げましたように、ここの築地市場跡地は、全体の土地を使って交通拠点をつくっていかなければならない土地だと私どもは思っております。そこの中に、先ほど申し上げましたように豊洲市場と築地場外市場との間の交通、それから、いわゆる荷さばきをどう組み込んでいくのかということが、また、もう一つ、地元としての課題であるというふうに考えております。ですから、それをどんな形でこの敷地の中に求めるか、また、区有地とか、周りの道路との関連をどう調整するか、そういったものをこれから検討させていただこうと思っております。

 今の時点では、この1,335平米というところは一つの足がかりでございまして、地元としては、周りの道路を含めて、かなり工夫をしながら荷さばき等をやっている状況でございますから、これを次年度以降、例えばこの土地を同じように借りられるのかどうかというような問題や、あるいは借りるところが変わった場合にはどうかというようなことも含めて、東京都とは話し合っていかなければいけない。今、御報告させていただいているのは、来年度については、今年と同じものを借り受けるということを東京都と交渉していて、それなりの見通しを持っているという部分を御報告させていただいているという状況でございます。

○小栗委員
 暫定貸付を来年まで延期するという点については分かりました。

 築地市場の跡地の利用についても、いろいろお話がありますように、段階的に地域を分けて開発するのではなくて、一体的にやるべきだということを中央区としては要望していきたいというようなお話もありましたけれども、そこにどういうものをつくっていくのかという点について、東京都の計画としては、MICE機能とか、ホテルとか、事務所とか、そういうものを、場所をいろいろ分けながらやっていくというのが築地まちづくり方針だったわけです。そういう全体計画自体についても、中央区から、こういうふうにすべきではないか、こういう要望があるというような形で見直しをかけて提案をしていくという理解でよろしいでしょうか。

○吉田副区長
 そのとおりです。

○小栗委員
 私も前から言っていますけれども、中央区に一番足りないのは緑だし、防災用の広場も含めて、緑地なども本当に必要になってきていると思います。交通の拠点としての利用、それを地下でやって、その上にいろいろな利用ができるのではないかというようなお話もありますけれども、そういう計画をどういうふうに組み立てていくのかというのは、ぜひ、まちの皆さんもそうですし、区民にも広く意見を求め、そして、もちろん区議会にもいろいろ諮っていただいて、きちんとした要望がまとめられるようにしていただきたいということを要望して終わります。ありがとうございました。

○富永委員長
 それでは、小栗委員は副委員長席にお戻りください。

 議題、新しい築地等まちづくり及び観光・地域振興等に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○富永委員長
 では、これをもちまして本日の委員会を閉会します。

 ありがとうございました。

(午後2時39分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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