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令和2年 築地等地域活性化対策特別委員会(11月12日)

1.開会日時

令和2年11月12日(木)

午後1時30分 開会

午後2時58分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(9人)

委員長 富永 一

副委員長 小栗 智恵子

委員 塚田 秀伸

委員 海老原 崇智

委員 太田 太

委員 高橋 元気

委員 田中 広一

委員 渡部 恵子

議長 押田 まり子

4.出席説明員

(19人)

齊藤副区長

吉田副区長

浅沼企画部長

山﨑政策企画課長

栗原副参事(計画・特命担当)

遠藤区民部長

眞下区民生活課長

鷲頭地域振興課長

岩田文化・生涯学習課長

井山スポーツ課長

田部井商工観光課長

竹内日本橋特別出張所長

望月環境土木部長

三留環境政策課長

松岡都市整備部長

川島都市計画課長

栗村地域整備課長

水野都市計画事業担当課長

福島副参事(まちづくり事業・特命担当)

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

秋山書記

黒須書記

6.議題

  • 新しい築地等まちづくり及び観光・地域振興等に関すること

(午後1時30分 開会)

○富永委員長
 ただいまより築地等地域活性化対策特別委員会を始めます。

 本日は、理事者報告の関係で、区民生活課長、スポーツ課長及び日本橋特別出張所長が出席いたしますので、御了承願います。

 これより議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり、理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、初めに、理事者報告をお願いいたします。

○遠藤区民部長

 1 中央区立中央会館等の指定管理者候補事業者の決定について(資料1)

 2 中央区ビジネス交流フェア2020の開催について(資料2)

 3 大規模改修工事に伴う日本橋公会堂ホールの利用申込受付の中止について(資料3)

以上3件報告

○富永委員長
 ありがとうございました。

 ただいまの時刻は午後1時39分です。それぞれの会派の持ち時間ですが、自由民主党64分、あたらしい中央さん31分、公明党さん31分、新風会さん31分、日本共産党さん31分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を順次願います。

○塚田委員
 それでは、私から、議題で質問を1つさせていただきたいと思います。

 3年後に日本の紙幣の柄といいますか、紙幣が刷新されるに当たりまして、最高額紙幣に、本区にも大変ゆかりのある渋沢栄一翁が選ばれるということになっております。そして、いよいよ来年の2月でございますが、NHKの大河ドラマで渋沢栄一翁を取り上げる。本区にとりましても、ゆかりのある人物ということで、少しニュースになるのは間違いないということでございます。

 これに当たりまして、おきなの生まれた某都市では数千万円をかけてアンドロイドを造ったとか、あるいは亡くなられた区におきましては博物館を刷新する、そして隣の区では、もともとお住まいになっていた、現在青森にある家を、東京、その区に持ってくるというようなこと、いずれも必ずしも行政の予算でやっているものでないものもございますけれども、一つの渋沢ブームと言えるような状況の中で、いろいろなところが、1つは観光のために、あるいは生涯教育の面でも、いろいろとこれに向けて施策といいますか、誘致を進めているところでございます。そういう観点、やはり来街者が増えるということを踏まえたところで、本区におきまして、何かそういった施策といいますか、手だてを準備されているのか。ありましたら、お聞かせください。

○田部井商工観光課長
 今、具体的に渋沢栄一さんについて、これというようなものを計画等々しているところではございませんけれども、例えば今年度の観光検定では、中央区と渋沢栄一というようなことを一つのテーマとして、今、まちのほうにも、区役所の中にもポスターを掲示させていただいておりまして、そこには当然、写真も載せさせていただいております。1つは、そうしたことで取り組んでいると。これらは観光協会のほうになりますけれども、1つ、そうしたことがある。

 それから、まちの中でも、そうした声を一部聞いているところではございますけれども、今、委員もおっしゃったように、直接区として、行政として何かをするということではなくて、そうしたまちの中の動きというものが、観光であったり、様々な広域的なものにつながっていくだろうというようなことにつきましては、場合によって、お話もお聞きしながら、区として、どのような対応ができるのかということにつきましては、今後考えてまいりたいと存じます。

 以上でございます。

○塚田委員
 ありがとうございます。

 渋沢栄一翁は、近代史におきましては、私が言うまでもなく、大変な偉人でございます。日本のみならず、海外からも大変評価の高い方でいらっしゃいます。そういう意味では、このドラマによってブームが起きて、世界中から今後、数年間にわたり、中央区に渋沢翁を目的にやってこられる方も大変多くなると思っております。コロナ禍により、来街者も大変減っている、増えるいい情報があまりない中で、来街者が増えるということは、飲食店をはじめ、地域の商業の皆様にとりましては何よりでございます。ぜひともそういう観点におきまして、遠くから皆様にお越しいただくような、今まで以上に、観光に限りませんけれども、ぜひともまちを歩いていただく観点で、誘致なりをしていただければと思います。

 本区には、これまでにも、例えば坂本龍馬であるとか、それから今後も伊能忠敬であるとか、ドラマになる可能性のある方も大変多く控えていらっしゃいます。そういう意味では、なるべく、この後、これまでにはなかなかこういった施策を打ってこられなかったと思うんですけれども、今まで以上にぜひとも強力に推進していただいて、一人でも多くの来街者、そして、まちの活気、活性化につながるように努めていただければという思いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 以上でございます。

○高橋(元)委員
 私からは、議題として、築地及び晴海の今後のまちづくりについてお伺いをさせていただければと思います。

 まずは、築地のまちづくりでございますが、さきの環境建設委員会でも、築地市場の跡地を交通結節点として活用していくため、中央区としては、区の意向を東京都に伝えていくため、築地場外市場等の交通基盤に関する検討会を立ち上げ、今後、区民の意見をまとめながら開催していくという答弁をされておりました。この検討会議では、恐らく交通基盤に関する話合いがされるかと思っていますが、築地のまちづくりの全体の方向性として、交通結節点以外の機能としても活用していくべきだと、もちろん思われていると思います。その全体の方向性として、場外市場との連携も含めて、どのような施設が望ましく、そして、区としては、どのような形で東京都に対して要望を伝えていくのかという観点でお伺いをさせていただきたいと思います。

 これまでの答弁の中でも、築地まちづくり方針の基本方針の方向性に基づいて検討していくというふうに御答弁をされていましたが、まずは、交通結節点以外の機能という観点から、どのように区としては方向性を考えていらっしゃるのかという点を改めてお伺いしたいのと、交通基盤として活用する以外に、築地地域を一体として考えた跡地の再開発について、どのようなプロセスで検討され、そして区民の意見を集約していくのか、現在の状況についてお伺いをさせてください。

○栗村地域整備課長
 今後の築地市場跡地のまちづくりを中心としたことについてでございます。

 築地の交通結節点の話は、委員の御指摘のとおり、先日のまちづくり協議会でも協議をさせていただきましたが、交通基盤に関する課題というのが、やはり喫緊のものであるということで、そこの課題にまずは焦点を絞って、地元の方々とも議論をしながら、どういった形の交通基盤を整備していけばいいのかというところを、まず初段の要望事項として、東京都に対して上げていきたいというふうに考えております。

 交通結節点以外の部分の要望ということでございますが、こちらにつきましては、平成31年に、本区、それから中央区議会と連名で出しております要望書の中で述べていますとおり、築地の開発の全体像を早期に表していくこと、それから、跡地の開発の中で、区民に限らず、都民あるいは来街者の方が自由に行き来できるような緑地空間ですとか、広場空間を整備していくことといったところ、それから交通に関する話、そういった話について等々、要望を上げているところでございます。

 それから、31年に東京都から出てきている築地まちづくり方針の中に、かねてから中央区のほうから述べている、特に、中にどういった要素が必要なのかという、国際都市東京として、今後の東京の発展に向けて必要となっていく、特にコンベンションですとか、海外の方々に広く認知されるような開発、そういったものを入れてほしいというところも含めまして、そちらについては反映をしていただいている状況でございます。

 私のほうからは以上です。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。

 今後、交通基盤については喫緊の課題として、まず初段として、きちんと住民の方と詰めた上で東京都に対して要望していただけるとのことでございます。まずは交通基盤が大事であるというような本区のお考えは、理解をさせていただいております。

 ただ、今後、築地の場外市場、築地魚河岸も含めて、どのように、例えば観光客を集める、もしくは地元の方々が憩いの場として集えるような施設を造っていくのかというようなところで、具体的にこういう施設を造ってほしいとか、例えば区民の方からも様々な要望があると思います。東京都に残された、もしくは中央区に残された本当に超大規模な再開発というのは、もう最後になってしまうかもしれません。こういう施設を詰め込んでほしいというような具体的な要望を、さらに一歩進んで踏み込んでいただきたいと考えております。

 その上では、交通基盤の要望がまとまったら、では第2段階として、具体的な施設、区民の方々から、こういうニーズがあるというような要望をさらに集約していくような検討会の設置については検討されているのか。どのような形で区民の方々の意見をさらに集約していくのかという点で、改めてお伺いをさせていただいてもよろしいでしょうか。

○栗村地域整備課長
 今後の交通基盤以降の要望事項ということでございますが、そちらについての検討につきましては、先日、まちづくり協議会でも述べさせていただきましたが、もちろん築地の跡地の開発全体のことについて、様々な要素を入れていくわけでございますが、そちらについては、かねてから議論をさせていただいております、まちづくり協議会の中で、地元の方々の意見もお聞きしながら、中央区全体としての要望としてまとめていきたいと考えているところでございます。

○高橋(元)委員
 まちづくり協議会の中で、今後検討を進めていくという形で理解をさせていただきました。

 ただ、今回の築地まちづくり協議会の中だけにとどまらず、例えば、まちづくり協議会はもちろん傍聴可能ではございますが、様々な方々のたくさんの幅広い意見を聞いていただきたいと思っています。また、アンケートを実施するとか、何かしらの方法があるかと思いますが、中央区の方々全員が非常に期待をしている施設になると思いますので、地元の方々も含めて、オール中央区で意見を吸い上げられるような仕組みをぜひ要望させていただきます。

 続きまして、晴海のほうのまちづくりについて、何点かお伺いをさせていただければと思います。

 まずは、先日、プレスリリースもございました晴海客船ターミナルの解体について、お伺いをさせていただきます。

 こちらは、私の理解では、まだ早期の解体・撤去はされないという形で理解をしていました。HARUMI FLAGの入居が始まってから、それ以降に解体をするものだと思っておりましたが、このプレスリリースの中では、老朽化が激しく、維持コストが多大なため、早期に解体・撤去をすることと東京都港湾局から話があったというふうに理解をしています。早期の解体に至った経緯として、東京都からどのような話を受けて進められていたのか、その点についてお伺いを、まずはさせていただければと思います。

○三留環境政策課長
 晴海客船ターミナルの解体についてでございます。

 東京都のお話によりますと、客船ターミナルを維持管理するのに多大な費用がかかっているという点が1点、それから、オリンピック後のHARUMI FLAGに入居が始まって、そこに居住されるという形になりますと、新たな住民に対する様々な負担がかかるというふうにも御説明をいただいているところです。取りあえず撤去に関する設計に入りますということで、できれば、入居前の撤去が望ましいというようなお話、そういった内容での御相談はいただいたところでございます。

 以上です。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。

 晴海客船ターミナルにつきましては、解体のニュースが出てから、私も様々な方から御意見をいただきました。全体としては、なくなってしまうのが寂しい、悲しいという意見が多数です。もちろん、施設の老朽化という部分については、解体という東京都の判断もやむを得ないのかもしれませんが、数々のドラマだったり、PVだったり、映画とかに活用されて、ある意味で、地元の、そして、まちのシンボルであった晴海の客船ターミナルがなくなってしまうことは、本当に悲しく思っています。

 その上で、もちろん、解体ということは仕方がないのかもしれませんが、本区としては、この跡地の開発も含めて、例えば、晴海客船ターミナルのドームでも構いませんが、今後、民間の方とPFIという形で公園の一部として活用するのであれば、一部を残すという選択肢もできるのではないかなと思っています。解体後、公園の一部という形になると理解をしていますが、解体後の方向性として、本区としては、どのような要望を出し、そして、考えているのかという点についてお伺いをさせてください。

○三留環境政策課長
 晴海客船ターミナルの解体後ということだと思います。

 これまでも、いろいろなタイミングで、跡地の絵が公園であったりしております。基本的には、晴海地域外周部の緑地とか、そういったスペースが望ましいと考えております。ただ、港湾局のほうは、これまでも晴海の客船ターミナルにつきましては、別のターミナルの第2バースができるまではあそこを活用するという方向性が示されております。それに対する仮設の客船ターミナルを計画しているという形でございます。まだまだ公園等々になるには先の話になりますけれども、引き続き、そういった方向性で要望をしていきたいと思っております。

 以上でございます。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。

 本件については、もう一点お伺いをさせていただきたいと思っておりますが、まずは、晴海客船ターミナルの長い階段を上って、お台場だったり、豊洲の海の眺めも含めて、大変眺めのいい、半ば展望台のような機能を持っていると思います。さらに、階段から後ろを振り向けば、晴海のまちが一望できるというようなところで、散歩コースにもなりますし、非常にすばらしい施設であったと思います。今、緑地とするというふうに答弁がございましたが、公園の一部となるに当たって、これも民間事業者と再開発を検討している、要はPFIの範囲内であると私は思っていたのですけれども、これはもう完全に緑地にするという形で方向性は決まっているものなのでしょうか。それとも、その中に、例えば小さな展望台を造るとか、もしくは、一番いい条件のところにあるので、何かしらの施設をさらに造っていくとか、そういうような考え方はあるのかどうかという点について、もう一度お伺いをさせてください。

○栗村地域整備課長
 晴海の将来のまちづくりに関してでございますが、晴海客船ターミナルの部分につきましては、PFIかどうかという意味でいきますと、こちらは、現在、港湾局の港湾施設ということでございますので、HARUMI FLAGのまちづくりとは切り離された部分であるというところでございます。

 ただ、晴海客船ターミナルの、将来的には跡地になっていくということは、もう港湾計画のほうで定まっているところでございますが、HARUMI FLAGの隣にある客船ターミナル跡地部分も含めまして、地元の方々とともに議論してつくりました晴海地区将来ビジョンの中で、ここについては緑地にしていこうということを、東京都とも一緒に議論をしながら定めているところでございます。そういった意味でいきますと、中央区、それから地元の晴海の方々も含めて、こちらについては、将来的には緑地になっていくということで了解されているものと認識しているところでございます。東京都のほうが作っている跡地のパンフレットのほうも、そういった形の将来像が示されているところでございます。

 以上です。

○高橋(元)委員
 晴海地区将来ビジョンの中で、緑地として既に示されているので、もちろん、東京都港湾局の跡地というところでの難しさもあるかと思いますが、今のところは、例えばそういう施設を建てる方向性ではないという形で確認をさせていただきました。晴海の将来を決めていく、将来ビジョンもそうですが、やはり地元の方とよく話し合っていただきたいと思っています。晴海の将来を考えたときに、コミュニティの形成という部分でも、また、HARUMI FLAGができて、たくさんの人たちが流入していく中で、その方々の全ての意見を聞くのは難しいかもしれませんが、ぜひたくさんの地元の方の御意見を踏まえた上でまちづくりを進めていただきたいと思っております。

 続けて、晴海のコミュニティについてお伺いをさせていただきたいと思っています。

 前回の決算特別委員会でもお話がありましたが、晴海コミュニティ構想検討会議というものが立ち上がっているというふうに認識をしております。晴海地区の将来を含めて、HARUMI FLAGでたくさんの人たちが流入してくる中で、どのように晴海のまちづくりをコントロールしていくかというようなお話であるかと思っています。

 この晴海コミュニティ構想検討会議の今の検討状況、設置状況について、まずはお伺いをさせてください。

○栗村地域整備課長
 コミュニティ構想の検討会議についてでございます。

 こちらにつきましては、今年度、会議を立ち上げたところでございます。昨年度までは、将来ビジョン推進会議で、どちらかといいますと、HARUMI FLAGをはじめとしたハードのまちづくりをメインとして議論をしてきたと。その中でのやはり大事な、解決し切れていない課題として、どういった形で新しい住民の方々とコミュニティを形成していくのかというところでございます。

 今年度につきましては、会議体の立ち上げをしまして、その中で、新しく入ってくる1万人余の新たな住民の方々と、現在、晴海に住んでいる方々が接せられる機会をつくるというところで、現在、ほっとプラザはるみの改修を計画しているところでございます。ほっとプラザはるみを、晴海の住民の方々、企業の方々が主体的にこの運営に関われるためにはどうしたらいいかといったところを、まずは最初のテーマとしまして、この会議の分科会として、ほっとプラザはるみの運営について集中的に、今、ワークショップを地元の代表の方々とやっているところでございます。

 以上です。

○高橋(元)委員
 ほっとプラザはるみの改修も含めた、分科会としてやっているというふうに、ただいま御答弁があったところでございます。私もいろいろな話を聞いておりますが、会議の構成員がいつも変わっていないのではないかと思っています。連合町会の方々をはじめとして、地元の代表としてお話をいただくのは、もちろん構わないとは思っているんですけれども、その顔ぶれがいつもと変わらない。どの会議でも変わらない部分で、一般募集という形で様々な方の声を聞いてみてもいいのではないかと思っています。このような会議の構成員は、晴海コミュニティ構想検討会議の部分だけとしてお伺いをさせていただきますが、会議の顔ぶれがいつもと変わらない。そして、一般募集をかけてもいいのではないかという点について、お考えをお願いいたします。

○栗村地域整備課長
 検討会議の構成員の選出についてでございます。

 こちらにつきましては、住民の代表としまして、晴海連合町会のほうに御相談をして、それぞれの連合町会に所属する自治会、町会の中からメンバーを選出していただいているところでございます。それから、企業のほうから、企業の代表ということで、こちらはかねてから晴海地区で活動をしている企業者で、将来の晴海のまちづくりを検討している、晴海をよくする会に構成員の選出をお願いしまして、そちらのほうからもそれぞれ、構成員の方々を出していただいているところでございます。

 こういった選出の仕方につきましては、特に地元の方々につきましては、地域のまちづくり、防火・防犯等々につきまして、日頃から地域の方々の意見を聞きながら活動されている連合町会の方々、自治会の方々の声を聞くというのが、やはり区としては一番確実に地域の方々の声が拾えるのではないかというところの中で、いろいろな地元の方々の意見を聞いていると思われる代表の方々というふうに認識しております。そういった方々での選出については、特にそれでおかしいということではないというふうに考えているところでございます。

○高橋(元)委員
 私の会派が懸念している点としては、あくまでクローズドの会議になってしまわないかというところで懸念をしています。それは、やはり会議の構成員の問題もそうですし、傍聴が許可されていないという点も私は問題であるかと思っています。

 さらに言うと、HARUMI FLAGは、もちろん、まだ住民が入っておりません。その中で、今の地元の、今のコミュニティの中で、今後のHARUMI FLAGも含めた今後の将来ビジョン、コミュニティの在り方を今決めておいていいのかという点について、若干疑問がございます。そういう意味だと、HARUMI FLAGの住民の方の意見を聞く機会、そしてHARUMI FLAGの方が正式に入ってきてから、また改めて在り方について決めるというような考え方もございます。今いる人たちで将来の全てを、HARUMI FLAGの全てを今決める必要がどこまであるのかという点について、お考えをお伺いさせていただいてもよろしいでしょうか。

○吉田副区長
 実は、まちの中に、ある意味で住宅の非常に大きな固まりができるというのは、私どもの区でいえば、一番最初に経験しているのは佃でございます。佃のリバーシティ21という団地が出来上がりましたときに、実は、正直申し上げますと、既存のコミュニティとリバーシティ21は、実質的には溶け合っておりませんでした。溶け合う部分が一部はあったんですが、それはどちらかというと、新川にございました都営住宅が佃のほうに移ってきたことによって、人のつながりは、ある程度あったという状態でございまして、いわゆる住宅団地が突然できて、別世界になっている。そこの中に、佃一丁目、元佃の町会があり、二丁目の町会があり、三丁目の町会がありという状態であった。実質、地域のまとまりというものが、具体的になかなかつくれなかったという状況がございます。

 次に、少しまとまりで出てきましたのは、晴海のトリトンでございます。実は、晴海のトリトンの場合は、既存に居住している方々をどうやって残すかという苦労をかなりしたものですから、コミュニティファンドの居住継続援助事業などを含めて、新しい住民の方々もたくさん入ってまいりましたけれども、その方々と既存住民の融和というものは、ある程度図れたというふうに思っています。そのときに、実際に新しい住民の方々を取り分けしながら意見を聞いて融合を図ったかというのではなくて、開発の途上において、今までいた住民の方々の生活改善の中で、一緒に新しい住民等が溶け込んでいくということを自然にやっていったわけでございます。

 今、その部分について、一応原則的な考え方というのはないと思っているんです。それぞれの地域の開発のありようや何かについて、それをどういうふうに地域で工夫していくかという問題だと思っていますけれども、今回、晴海の場合は、今までのリバーシティ21やトリトンの経験とは違います。トリトンの経験は、正直言いましたら、既存の住民の方を全部残しながらやってきておりますから、今までの住宅系の再開発で通用している部分でございます。その延長軸で考えていっていいんだけれども、ただし、数が多過ぎる。いきなり1万2,000人ですから。

 そのときに、我々がコミュニティを考えるときに、実は、受け入れる側の主体性がそれなりにきちんとしていないと、いきなり1万2,000人に対応できないのではないかというふうに考えていますので、基本的には、1万2,000人の方々がお入りになる前に、このまちというのはこういう形でいくし、こういう運営をしていきたいんだというような主体性の部分をむしろ明確にしておきたい。そして、将来的にHARUMI FLAGに御入居いただくときの入居説明会等について、晴海のまちは、ある種、こういうふうに考えていますよというようなことを御紹介させていただきながら、時間をかけながらコミュニティを形成していくけれども、一定のルールというものを基本的には考えていただく必要があるのではないかと思ってやっているわけです。

 入ってきた人たちに個別にいろいろ聞くといっても、なかなか難しゅうございますので、私どもは、今いる住民が基本的な主体性を確立して、こうありたいと思っているんだというふうに話をさせていただきながら、そういう部分で議論を積み重ねながら、時間をかけて、改善していくべきものは改善していくというようなやり方を取るべきだと思ってやっております。もっと入ってくる人の意見も聞いてほしいと言われましても、今、存在しておりませんから、聞けません。一つのやり方としては、こういうやり方しかないのではないのかなというふうに思っています。

 メンバーの固定というようなことについては、ある種の御不満なり、物足りなさを覚える部分はあるでしょうけれども、やはり1万2,000人を受け止める地元の主体性というものをどういうふうに固めるかという観点から、ある種、やむを得ないものとして御理解をいただきたいと思います。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。大変分かりやすく理解をさせていただきました。

 まずは受入れ側の主体性を醸成していく、要は、受入れ側の心の準備という部分で、今、形成をしている部分だというふうに理解をさせていただきました。かつ、新しい住民の方に一方的にルールを押しつけるのではなく、例えば、地元として、晴海はこうしたいんだというものをまず固めた上で、それを新しい住民の方に提案していくというような形で理解をさせていただきました。それであれば、私も賛成です。住民の方々、そして、今の会議の中に入っていない方であっても、できる限り開かれた、そして、たくさんの方の要望を聞けるように、区としても考慮して工夫をしていただきたいと思います。

 私からの質問は以上です。ありがとうございました。

○渡部(恵)委員
 それでは、まず、最近の中央区内の商業地、来街者等々、最近の動向について、どのような地元の声をいただいているのか教えてください。

○田部井商工観光課長
 来街者ということでございますけれども、一時期に比べますと、数としては、かなり戻ってきたということは、区が行っている様々な調査ですとか、そうしたところでも御回答といいますか、お声は聞いているところでございます。売上げも、コロナ禍の前に比べると、そこまでは回復はしていないけれども、そこそこ戻ってきていると。

 本区では、2か月に1度ですけれども、区内の景気動向調査というものを行ってございます。直近では10月に行ったものを、現在、取りまとめているところでございますけれども、前回の8月に比べれば、コロナからの少し回復というようなお声がかなり多くなってきている状況にございます。ただ、例えば昼間の来街者といいましょうか、昼間についてはそこそこということですけれども、夜の会食ですとか、そうしたところがまだまだ戻ってきていないというところは、引き続きの声としてございます。

 以上でございます。

○渡部(恵)委員
 私も、まさに同じように感じておりまして、もう銀座は確実に土日は通常どおりに戻ったなというような感じがございます。ただ、やはり日中働きに来ている方がお帰りになった後は、割とまちは静かかなと。これまでのような状況にはなかなか、また今、第3波等々の専門家会議の先生たちの声もあるために、まちは戦々恐々と、元に戻ったら困るなという思いと、本当にそこのところは、コロナとしばらくの間は付き合っていかなければならない中で、まちをこれから活性化していき、そして、安心・安全に御利用いただける工夫ということを本当に区が率先して、なかなか情報を取り得ない小さな飲食店等々にも御指導いただきたいなというふうに思っているんです。そちらの方向に向かって、今、途上かなと。

 売上げも、しばらく前よりはよくなってきたというお声でしたけれども、それもまだ完全には戻っていないという中で、区が、今、さらにどのような方向性を持って、そうした方々への支援ということをお考えなのか。もし今、そのお考えがあったら教えていただきたいと思います。といっても、非常に難しい質問だと思いますので、もしあればで結構でございます。

○田部井商工観光課長
 委員おっしゃるとおり、即効性があるものを直ちに何かという具体的なものは、今、申し上げることはできません。さきの一般質問等、また決算特別委員会等でも答弁をさせていただいておりますけれども、こうした状況の中にあって、昼間、それから夜間の、これは観光も含めてでございますけれども、こうしたものの振興といいますか、来街者を増やしていく。これは、企業でいえば売上げということになってくるかと思います。

 そうした中で、例えば本日も資料を提出させていただいておりますけれども、ビジネス交流フェアという中で、今回は商談会だけということになりますので、少し小さいものかもしれませんけれども、こうしたことの取組ですとか、それから、今後の支援につきましては、今、来年度予算等々に向けて全庁的に検討している状況でございます。

 以上でございます。

○渡部(恵)委員
 先月の決算特別委員会でも、ビジネス交流フェアの成果は非常に高く期待しているというふうに、私は質問の中で述べさせていただいた記憶がございます。こうした中でもビジネス交流フェアを、できる限り密を避けながら、しかしバイヤーにも、そして企業にもより効果的な方法を取るという形で、今、推進中ということでございますので、この決定においては非常に期待しております。

 また、地域の方々が地域の飲食店を支えるですとか、地域が地域の企業を支えていくという方向性も1つ大切なのかなというふうに、今、御答弁を伺いながら、私は感じました。地域の方々のなじみの店だけは、今、幸いなことに、地元の飲食店等々へ行くと、なじみのお客さんが戻ってきてくれて、気にかけてくれてというようなお声もあるので、地域の方が地域を支えていくような方向性ということも1つあるのかなというふうに思いました。

 次に、開発について進捗状況を教えていただければと思うんですけれども、国際金融都市を開発していく方向の中にございますが、今、具体的には、地元の方々とともに、どのような方向性のお話合いが進んでいるのでしょうか。

○吉田副区長
 開発の、いわゆる命題として、地元の方と国際金融都市の在り方なんていうことを議論するわけはないので、実態的には、自分たちの中で、どういうふうな生活改善とか何かということを開発を通じてやるかということが基本的なテーマであります。

 その中で、造りました施設建築物の用途として、事務所であったり、ホテルであったり、住宅であったりする、そのありよう、それと自分たちの生活をどう結びつけていくかということは、確かに議論をさせていただいておりますけれども、それ以外の部分で、大変申し訳ありませんが、形而上学的な議論は、意外としておりません。実態的には、東京都なり、国なりで、いわゆる国際金融という問題が議論されておりますけれども、正直、その点でいえば、私どもの区の日本橋でありますとか、兜町のところに流れていく、日本橋の一帯は国際金融というふうなイメージもございます。それから、例えば築地の跡地の開発については、金融という言葉こそつきませんけれども、むしろ国際交流というような、いわゆる都市全体として見た場合に、国際的な機能はそういう形で受け持たれていくべきだという議論は、確かにございます。

 私どもは、逆に、そういった議論を頭に置きながら、例えば築地であれば、築地単独ではなくて、銀座でありますとか、それから対岸にございます勝どき、豊海でありますとか、晴海でありますとか、そういったところも含めて、全体的にこのまちを活性化させていくためには、どういう機能であるべきかというような議論はさせていただく。日本橋においては日本橋で、やはり基本的にそこに業務が集積するわけでございますけれども、そういった業務の集積の中で、21世紀後半の金融街、商業街、業務街というもののありようについて考えながら、それらが、皆さんがお持ちの資産なり、あるいはお住まいなり、そういったものにどういう影響を与えていくかという部分で議論は進めさせていただいております。大きく見た、そういう議論というのは、なかなか地元の方との中で直接的な議論は行われておりませんが、現実に開発が進んでいき、そして開発後の建築物がどう利用されるかという点では、そういう方向に自然と流れていくことはあり得ることだというふうに思っております。

○渡部(恵)委員
 開発全体、中央区全体についてまで御答弁いただきまして、ありがとうございます。

 私も、かつて日本橋の証券会社におりましたので、あの当時、バブルに向かっていく物すごく華やかな時代と、その後の衰退していったまちの状況を見ておりますことから、海外も、ロンドンだとシティですし、ニューヨークですと、当然、金融のまちを見ますと、夜間はそこに住民がいないということで非常に静まり返っていることもあったので、日本橋等々、茅場町、兜町もそうですけれども、地域の方々の活性化に結びついていくまちとは、どういうことなのかなと思いましたので、質問させていただきました。

 また、20年前、30年前のビジネス街の在り方と、現在は5Gですとか、6Gですとか、デジタル化が著しく進む中でのオフィスの在り方という考え方が、また別途出てきているのかなというふうに考えております。

 せんだって、証券会社に勤務する私の友人から聞いたお話を少しだけ、何らかのプラスになればということでお話しさせていただければと思うんですけれども、今、本社が丸の内にあるんだけれども、まずもって自分の住んでいるマンションですとか、自宅ではインターネット環境が非常に危険なので、とてもじゃないけれども、リモートのやり取りができない。だから、本社には行けないんだけれども、近くの拠点の支店に行って、そこでリモート会議なり、国際的につないでいる会議に出なくてはならないんだと。だから、今度、実はこういうふうな動きが東京都も国も、今、特別な開発が進んでいてということを話したところ、すごくありがたいんだけれども、そうだとしたら、当然ながら、金融機関であれば、やはりインターネットの環境といいますか、セキュリティというのが第一に来るから、セキュリティがしっかりした環境の中で働ければ非常にうれしいと。

 それからまた、最近はもう出張も行かなくて済むというような環境になってしまったので、実は、どうやら様々な本社から地球のあちこちにある各支店に向けての会議に発信する映像を撮る部屋がないそうなんです。なので、そうした映像を撮るような部屋ができていたら、あの辺にある中堅どころの証券会社が、会議室を借りるがごとく、そのような撮影をする場所といいますか、会議をする場所で、しかもセキュリティがしっかりしているものを造ってくれると、本当はありがたいんだよねというお話がございました。

 開発というと、ハードな部分もすごくあるんですが、これからはデジタル化に向けて、中を整えていかなければならないこともあると思います。中央区に国際金融都市、私は非常に期待しておりますし、また日本橋、それから八重洲、そして築地、銀座というふうに、京橋地域、日本橋地域が何かでつながっていくこと、そしてまた、住宅地の環境も緑豊かにつながっていくことが中央区の理想というふうに感じておりますので、その辺りもちょっとお心に留めておいていただけるとありがたいと思います。

 以上、ごめんなさい。意見なんですが、終わらせていただきます。ありがとうございます。

○富永委員長
 副委員長は委員席へお移りください。

○小栗委員
 それでは、何点か質問をさせていただきたいと思います。

 最初に、資料1の指定管理者の事業者の決定の関係ですけれども、この中で、月島地域の区民館、そして月島運動場、豊海テニス場、この3つの指定管理者にタフカ株式会社が選ばれております。

 頂いた資料を見ますと、一次審査、二次審査の結果で点数が示されております。同じ事業者が選定されているわけですが、それぞれの項目というんですか、区民館での点数、運動場での点数、テニス場での点数というのが、同じ事業者ですけれども、点数が違う。もちろん、それぞれの施設の性格が違いますから、それに対する運営でそれぞれの提案があって、審査をしているということで、点数が違うということはあり得ることだというふうに思いますけれども、例えば一次審査の3の施設の運営体制及び組織の場合に、点数を見ますと、区民館だと42点で、満点の評価がそれぞれ違うので、満点に対しては93%ですけれども、月島運動場だと27点、満点に対して67%、テニス場については40点で満点の80%ということで、ばらばらになっている。一方で、配点が違うんですけれども、区民館とテニス場については、一次審査の合計点が同点というふうになっている理由について御説明をいただきたいと思います。

○鷲頭地域振興課長
 私どもでは、月島区民館の採点を行わせていただいておりますので、そちらを中心に答弁させていただきたいと存じます。

 まず、委員からただいま御指摘がございました、例えば月島地域区民館ということで、資料1の8ページにございます3の施設の運営体制及び組織の点でございますけれども、この中で、私ども地域振興課といたしましては、採点に当たりまして、こちらの最終的に決定した事業者につきましては、区内在住者や高齢者の雇用について積極的に行うという提案がされていて、なおかつ正規職員の積極的な雇用が明記されていることですとか、そのほか、現在の新型コロナウイルス感染症の予防対策、こういったことについて大変力を入れているということを評価いたしまして、点数を上げているところでございます。

 総合的に、たまたま豊海テニス場と合計の点数が一緒になったことはございますが、当然のことながら、採点は各課それぞれで行っておりますので、たまたま一致したということのみでございまして、その中で何か点数の采配があったですとか、そういったことについては、特に何もございません。

 以上でございます。

○井山スポーツ課長
 私のほうからは、月島運動場と豊海テニス場についてでございます。

 豊海テニス場につきましては、月島地域の区民館と同じ業者ということになりましたけれども、これに関して、豊海テニス場につきましては、利用率も高く、様々な利用者がおります。その中で、いろいろな要望ですとか、苦情といいますか、トラブルもちょっとある中で、それに対してどういうことができるかとか、対応する方法ですとか、特に3番の運営体制につきましては、朝から夜までやっている中で、シフト制の人が替わるときに引継ぎの時間を設けて、例えばシフトの最初の午前中に何かあった場合は、それが情報共有されるように、引継ぎ時間をしっかり取っているとか、そのような雇用体制、人員配置がしっかりしているところがやはり重要となっております。そういったところを主な評価の観点といたしまして、そこで、結果としてタフカが一番点数が高かったというところです。

 月島運動場に関しましては、申込みが1事業者ということで、かつ前回と同じ事業者というところで、頂いた事業計画書、提案書のほうについては、おおむね適切な提案がされているということで、点数については辛めにつけたとは思うんですけれども、おおむね適切に提案をされているということで点数をつけさせていただきました。

 以上です。

○小栗委員
 今、御説明いただいて、どういう点を評価したのかということも述べられえましたけれども、私たちが選定結果について示されているもので、どう評価したらいいのかというのが、点数しか示されないということでは、評価が難しいというのが現実です。決算特別委員会の中でも奥村委員が指摘しましたけれども、指定管理者の選定とか、評価については、中央区で出される資料が点数だけということで、情報が不足しているというのが現状だと思います。ほかの区では、どういう提案が事業者からあったのかというのが全部公表されていたり、選ばれた事業者だけではなくて、全ての応募した事業者の情報が公開されていたりというようなことで、それをどういうふうに選定したのかという資料もすごく詳しく示されているということを考えると、そういう点での情報公開が不十分ではないかというふうに思います。その点を指摘して、ぜひ改善を求めたいというふうに思います。

 次に、築地市場の跡地の活用の関連でお伺いをします。

 10日付で築地地区まちづくり協議会の資料が全議員送付されてまいりました。まちづくり協議会の報告としては、所管の環境建設委員会、また、当築地等地域活性化対策特別委員会にも議事録がまとまった時点で報告されるということは承知しておりますけれども、まちづくり協議会の報告というよりも、出された資料自体、例えば東京都が築地地区の事業者募集について、このような方向性が出て、中央区としては検討会も立ち上げて検討していきたいということについて、環境建設委員会なり、この委員会にもきちんと報告されてしかるべきではないかというふうに思います。

 その点で、なぜ報告がされないのか、議会軽視ではないかなという思いがあるんですけれども、その点について、まず伺いたいと思います。

○栗村地域整備課長
 先日、6日に行われました築地まちづくり協議会についての議会に対する報告ということでございますが、現在、6日の会議の記録を鋭意まとめているところでございます。議事録のほうをまとめて、次の委員会に報告をさせていただくというふうな形での予定をしているところでございます。その中で、どういった形の議論がなされているのか等々も含めまして、委員会のほうには報告をさせていただきたいというふうに考えております。

 以上です。

○小栗委員
 だから、まちづくり協議会の報告としては分かりますけれども、この内容自体は、まちづくり協議会に報告して議論するのはもちろんなんですが、区議会にちゃんと、まち協の報告はこういうものがありましたということではなくて、内容自体を議会に示すべきではないのかという点についてお伺いしているんですけれども、お願いします。

○吉田副区長
 今回、都庁から正式に文書が来たのは、ついこの間です。ただ、実際のところ、ゼロ段階は取りやめましたということについては、実は新聞報道等で、かなり早期に出ているわけでございます。そのことを受けながら、本区としては、不幸中の幸いとでもいうべきことだったんだけれども、こういうことになりましたというようなことのニュアンスについては、大変恐縮ですが、一般質問やほかの委員会での議論の中でも、私どもは既に申し上げていることでございますので、そういったものについて、あらかじめ型式を整えて御報告をすることまではいたしておりませんが、そういった点については、議会と既に率直に話はさせていただいていると思っております。

○小栗委員
 今回頂いたまち協で出された資料1、東京都の方向性についての文書は、私も確認したら、9月18日の都のホームページに載っておりました。私も、新聞報道とか、いろいろな情報で、ゼロ段階と本格実施の4段階でやるのはやめたというようなことで報道もあり、私たちも都議団ともいろいろ連絡を取りながら、今、どういう状況になっているのかということも含めて、前回の委員会でも質問させていただきましたし、本会議でも質問をいたしましたけれども、こういう形でまとまった、特にこういう検討課題が必要だということで、文章、図に落として、まとまったものという形で出てきているわけではないので、やはりそういうものは事前に、事前にというんですか、区議会にこういう形で出てきてしかるべきではないかというふうに思います。折に触れ、やっていますからというのではなく、具体的な名称も含めて、こういう課題があるということをきちんとこの中でまとめているわけなので、こういうものをまち協で示す前に、議会にもきちんと示されて当然ではないかというふうに私は思いますけれども、もう一度御答弁いただきたいと思います。

○吉田副区長
 大変恐縮でございますが、私が先ほど申し上げたのは、ゼロ段階の中止そのものの話についてお話を申し上げました。

 それから、こういう組織を立ち上げていって検討を進めていきますよという、まち協の資料2の部分に関していいますと、大変恐縮ですけれども、例えばまち協の資料で出しているものについて、事前に議会のほうに御報告させていただいているものもあれば、実は、事前報告させていただいていないものもございます。

 ある意味で、はっきりと他の行政体、例えば東京都とか、国のほうから出てきている文書については、必ずこれは基本的には議会のほうに、参考資料も含めて、送付はさせていただいております。ただし、まち協とか、地域の勉強会とかで私どもが、こういう課題があって、こうだから、こういう方向を検討しなければいけませんよねという形で、いわゆる討議資料としてお出ししたものまで、全部議会に報告することはございません。どこの会議でも討議資料というものは幾つかあるわけです。それがまとまって、ある意味で、中間で形ができたときには報告をさせていただいていると思っておりますけれども、いわゆる問題提起、こういう形で、こういうことが起きていますから、こういうことを検討しましょうというような問題提起の資料については、そこまで全部提出するということは、今までもいたしておりません。それは議論のための資料ですから。そこの中で、ある種のまとまりなり、中間のまとめが出て、区の施策の方向性として決まっていった場合については、必ず報告はさせていただいております。そのことについて、あくまでも討議資料ですから、それを全部送付するとなったら、私どもも本当に印刷代から何から、予算がとんでもないことになりますから、勘弁してください。

○小栗委員
 まちづくり協議会の議事録がまとまった段階で、報告がありますよね。それ以外に、町場でいろいろ検討してもらうための資料というのは、今までもあったけれども、議会には出していなかったということなんですか。それはそれで大変問題ではないかと私は思います。町場の人たちを含めて、まちづくりについて協議している内容が議会には全然報告なく、まとまった時点で報告する、それでいいんだということには全然ならないというふうに私は思います。今までも、まち協で、後でちゃんと報告になっている以外に、いろいろな資料が、まちづくり協議会の資料としてあったけれども、出していなかったということなんですか。

○吉田副区長
 まち協で出している資料については、基本的には、必ず全部報告していますよ。事後というところが問題だというふうにおっしゃるかもしれませんが、まち協に出している資料は出しています。それを事前に出せと言われても、討議の資料なので、事前にお出しするのは、これは別に区としては討議のための資料ですから、討議のときに問題提起の資料を、こういうことで討議をしますからといって事前に議会に御報告するということはしませんというふうに申し上げている。基本的には、討議の結果、議事として、こうなりましたということを含めて報告をさせていただいているわけですから。

○小栗委員
 討議途中なので、議会には出しませんというのは、ああ、そうなんですかと納得するわけにはいきません。これ以上いろいろやっても進まないので、その点は、今後、きちんと区議会にも報告をしてほしいということは要望しておきます。

 この検討の中身については、今、この場で委員会として議論できないのかといったら、そんなことはないですよね。なので、ちょっと立ち入って伺いたいと思います。

 先日の本会議での私の一般質問に対しても、一番の課題は交通基盤のことだということで、それについての要望を出していくというお話は、前からも伺っていますけれども、基本的に、MICE機能、国際交流施設としての機能というのは必要ではないかというような区としての見解としてありまして、IRではありませんから御安心くださいというお話もありました。

 東京都が国際交流機能というのを打ち出していますけれども、結局、その計画は、いろいろな事業者に、都の築地まちづくり方針に基づいて提案をしてもらって、その中から事業者を選んで、では、あなたのところにお願いしますということで、今回は4つに分けるのではなくて、一括して事業者に、私から言えば丸投げですが、任せるというような事業のつくりになっているというふうに私は理解しているんですけれども、そういう事業計画だということでいいのかどうか、まず確認をさせていただきたいということと、土地を民間に売却するのか、貸すのかは問題ではないというようなお話もあって、環境アセスの手続とか、都市計画のいろいろな手続の中で区が関与することができるので、いいものになりますから御安心ください、自信がありますというようなお話もありました。本当にそういういろいろな手続の中で、もちろん道路をどうするかとか、そういうものは都市計画でも決まっていくので、関与し、コントロールしていくことは、できる部分もたくさんあると思いますけれども、本当に中央区が、これから皆さんと意見をまとめながら要望していく内容で、全てコントロールできるというような仕組みになっているのか、その点についても確認をさせていただきたいと思います。

○吉田副区長
 順番に申し上げますけれども、とにかく検討の段階で、ここは23ヘクタールございますから、23ヘクタールに既定の容積率500%を掛けただけでも115万平米の床ができます。その床ができるというだけでも、相当の交通量が発生します。その上で、かつ豊洲市場の真ん中を通っている環状2号線が築地に到達するのは、敷地の中でございます。この23ヘクタールの真ん中を貫通するように通っている。ですから、交通の環境をきちんと整備しなければ、この部分について、跡地も場外も両立し得ないという環境があるから、交通の問題が一番大事ですと。その部分について、基本的に要望いたしますと言っております。

 その部分について言えば、これは丸投げ、丸投げとおっしゃいますが、実は23ヘクタール全部使いこなさないと、その交通の体系は出来上がりません。と申しますのは、敷地を環状2号線が貫通していますから、それこそスーパージャンクション状態に道路を巡らせないと、それぞれの地域に適切に到達することはありません。ですから、部分、部分で、それは総合的であるから、交通の整理ができるのであるわけでして、それも含めて丸投げというのは結構不適切な発言です。私どもの区が総合的な計画をと言っているのは、そういった115万平米から発生する交通量を総合的に処理するのは、全体的な土地利用でないとできないという観点から申し上げていますので、その点は御理解をいただきたい。

 それから、土地の部分について、基本的には、これは御存じのとおり、一般会計で5,000億円余のお金で市場会計から引き取っているものですから、その部分を財政的にどう処理するかというのは、東京都の問題でございます。私どもは、その財務的な問題について何かを申し上げるわけではなくて、そこの土地利用の在り方、交通の在り方、そういったものについて、私どもは物申し上げる。地元区として申し上げるわけでございます。金額あるいは財務的な処理、そういった部分の中身は、東京都議会において十分、一般会計で引き取った経緯も含めて議論をされるべき問題であって、それは我々の関与すべきところではありません。ただし、交通の問題や、その土地利用の問題については、地元区として、整然と申し入れるべきものだと思っております。

 何度も申し上げておりますが、この件については、私どもは、基本的に、ある種の対立を含む問題ではないと思っていますから、地元区として必要な要素については、常に、これまでもそうでしたけれども、私ども行政と議会とが一体となって要望していきたいと思っております。そのことが力だと思っています。その機会は、具体的に、令和4年の段階で、2022年の段階で東京都が民間事業者の公募をやりますと言っているわけですから、我々が令和4年に向けて、令和3年の段階で東京都が方針を定めるとき、その規則を定めるときに、地元の要望をきっちりと突きつけておくことは、まず必要であると思っております。その要望について、事業者を採用する主体である東京都が十分に考慮せずに、例えば事業者に物を言っていったときも、我々が、来年の段階できっちり申し入れていることを前提としながら、民間事業者に我々はこう言っているので、こういうふうにやってほしいというような話をきちんと、地元区として、環境アセスにおいても、都市計画においても、私どもは申し入れるつもりでございます。地元区として当然のことだと思いますし、そのことは、やっていかなければいけないでしょう。

 そこのところができるんですか、本当にできるんですかということは、どういう御主張なのか分かりません。区も区議会も力がありませんから、できないかもしれないんだけれども、それだったらどうしましょうという御質問なのかどうか、よく分かりませんけれども、現行の手続の中で、そこはやり抜いていくしかないじゃないですか。その部分について、きちんと、我々は前段から、こう積み重ねていって要望していくんだという実績の中でやり遂げていかなければ、しようがないことです。そうじゃありませんか。

○小栗委員
 私は、区がいろいろ申入れとかをやろうとしていることがおかしいとか、反対だとか、そういうことを言っているのではないです。私も、やはり交通結節点としての機能というのは必要だと思いますし、特にここは舟運と環状2号線や、これからの地下鉄のことなども考えれば、結節点としての機能が果たせるような整備というのは、もちろん必要ですし、道路も、ただ、きゅっと曲げればいいとか、そういうものではなくて、結構広いスペースも使いながら交通計画を考えていかなければ難しいだろうという区の提案というのは、なかなかすばらしいなと。そういうことをきちんと考えられなくては駄目じゃないかなという思いは同じです。

 ですから、中央区や近隣の皆さんとも相談して、区議会としても要望を、これまでも出してきましたけれども、そういうものがちゃんと反映されたまちづくりになるように、成功することを心から願っておりますけれども、今までの東京都のいろいろなやり方を見ると、そういう声が届かないということがしばしばあったので、そういう意味で、大丈夫か、東京都のそういうやり方に任せていたら問題ではないかということです。東京都が責任を持って、道路計画とか、新しく何が必要かということを考えて、ここに事業を展開するのではなくて、どういう事業がいいかというのを民間事業者から出してもらって、そこにお願いしてしまうというのが丸投げと私は言っているわけで、区の主張が丸投げだとか、そういう意味ではないので、その辺は誤解がないようにお願いしたいです。

 きちんと地元区として要望することは要望し、それがちゃんと実現していくように私たちも協力してやっていきたいというふうに思いますけれども、そういう議論をこれから積み重ねつつ、東京都がきちんとそういうものを反映して計画してもらえるように望んで、今日のところは終わりにします。ありがとうございました。

○富永委員長
 それでは、副委員長席にお戻りください。

 議題、新しい築地等まちづくり及び観光・地域振興等に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○富永委員長
 第四回区議会定例会における委員長報告の取扱いについては、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○富永委員長
 では、これにて本日の委員会を閉じます。

 お疲れさまでした。

(午後2時58分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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