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令和3年 コロナウイルス・防災等対策特別委員会(6月11日)

1.開会日時

令和3年6月11日(金)

午後1時30分 開会

午後3時33分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(9人)

委員長 渡部 恵子

副委員長 かみや 俊宏

委員 瓜生 正高

委員 佐藤 あつこ

委員 青木 かの

委員 堀田 弥生

委員 山本 理恵

委員 小栗 智恵子

議長 木村 克一

4.出席説明員

(19人)

山本区長

齊藤副区長

吉田副区長

平林教育長

黒川総務部長

北澤防災危機管理室長

菅沼危機管理課長

岡田防災課長

濱田区民部長

田部井商工観光課長

田中福祉保健部長

春貴管理課長(参事)

渡瀬保健所長

吉川健康推進課長

望月環境土木部長

永田副参事(交通安全対策・特命担当兼生活安全・特命担当)

松岡都市整備部長

生島教育委員会事務局次長

植木学務課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

鳴子書記

桝谷書記

6.議題

  • 防災、防犯、交通問題等児童生徒及び区民生活の安全に関すること
  • コロナウイルス感染症等の対策に関すること

(午後1時30分 開会)

○渡部(恵)委員長
 ただいまよりコロナウイルス・防災等対策特別委員会を開会いたします。

 (挨拶)

○渡部(恵)委員長
 それでは、議長、御挨拶をよろしくお願いいたします。

○木村議長
 (挨拶)

○渡部(恵)委員長
 ありがとうございます。

 それでは、区長、御挨拶をお願いいたします。

○山本区長
 (挨拶)

○渡部(恵)委員長
 ありがとうございます。

 それでは、理事者紹介をお願いいたします。

○齊藤副区長
 (理事者紹介~区長部局分)

○平林教育長
 (理事者紹介~教育委員会分)

○渡部(恵)委員長
 ありがとうございます。

 前委員会からの引継ぎを佐藤あつこ前委員長よりお願いいたします。

○佐藤前委員長
 前委員会は4月26日に開会し、理事者より、新型コロナウイルス感染症への対応について、令和3年度全国瞬時警報システムの全国一斉情報伝達訓練の実施について、新型コロナウイルスワクチン接種の開始について、それぞれ報告を聴取し、質疑を行いました。

 なお、付託事件であります「防災、防犯、交通問題等児童生徒及び区民生活の安全に関すること並びにコロナウイルス感染症等の対策に関すること」については、継続審査となりました。

 以上です。

○渡部(恵)委員長
 ありがとうございます。

 ただいまの引継ぎを了承することでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○渡部(恵)委員長
 さよう決定いたします。

 それでは、議題の審査に入りますが、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いいたします。

 初めに、理事者報告をお願いいたします。

○北澤防災危機管理室長

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について(資料1)

 2 災害に際し応急措置の業務等に従事した者の損害補償に係る介護補償の額の改定について(資料2)

○望月環境土木部長

 3 第11次中央区交通安全計画(中間案)について(資料3)

以上3件報告

○渡部(恵)委員長
 ありがとうございます。

 発言の持ち時間につきましては、先日の各種委員長会で確認されておりますとおり、会派基本時間20分と1委員の配分時間に同一会派委員数を乗じて算出された時間を加えて、各会派に割り振られる持ち時間といたします。なお、一人会派の持ち時間については10分となりますので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時43分です。自由民主党さん44分、かがやき中央さん28分、公明党さん28分、区民の風さん28分、新風会28分、日本共産党さん28分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○佐藤委員
 1年間よろしくお願いいたします。

 新型コロナウイルスワクチンの接種事前申請ということで、我が家にも家族分が届きました。いよいよ来たかというような期待の気持ちも込めて中を開けてみると、60から64歳の方が対象ということですが、60歳未満の方でも、基礎疾患のある方、高齢者施設の従事者の申出により、ワクチンの供給量を考慮の上、優先接種券を送付するというふうにあります。60歳未満でも、申出により優先しますという点が、基礎疾患のある方とか、あるいは高齢者施設の従事者とかに対しての公正性・公平性を担保する取組だというふうに思います。一方で、ついに来たかという期待感を込めて封筒を開けた方にとっては、あれ、何だ、今じゃないんだというようながっかり感もあったというような声を聞いております。これは本区独自の施策というふうな考え方でいいのか、あるいは横並びといいますか、周囲の自治体の取組を参照した上で取り入れた施策なのか、この点をまず1点確認させてください。

 といいますのは、公平性を担保した施策というふうに私は解釈しているんですけれども、60歳未満の自己申請による接種という点で、自己申請という点のフリーライダー問題については、どのように考えておられるのかという点についてお聞かせいただければと思います。よろしくお願いします。

○春貴管理課長(参事)
 まず、基礎疾患の事前申請についてでございます。

 基礎疾患の事前申請につきまして、国の示す接種順位といたしまして、65歳以上の高齢者が終わった後に60から64歳、また基礎疾患のある方が次の接種順位と示されているところでございます。

 基礎疾患のある方の事前申請を行った理由につきましては、やはりほかの59歳以下の方々よりも優先して接種の必要があるのですが、区のほうで把握していないということで、全区民に対し、正確に確実に伝えるということが必要であろうということで、区の考え方でもって事前に全区民に送付したという経緯でございます。あくまでも自己申告というところでございますので、御本人が基礎疾患があるということであれば、区としては接種券を送付したいという考え方で行っているところでございます。

 以上でございます。

○佐藤委員
 ありがとうございます。そうですよね。把握していないからこそ、全員に送ることによって公平性、公正性を担保するということですよね。

 最近、報道とか、周りの方々とのお話を通じて、周囲の自治体の取組を参照した上で、そこを比較して、とりわけここが違うとか、うちの自治体はこれをやっているけれども、他自治体はやっていないとか、そういう各自治体間の差異が殊さら強調された報道が散見されているように思います。ほかの自治体のいい取組を取り入れるというのは、それだけリスクを取るということでもあるわけですから、本区は比較的慎重な展開をなさっているのかなというふうに感じております。

 よいところを取り入れるという点に着目をすると、今般の新型コロナワクチン接種の事前申請は、外国の方への翻訳を同封して送っておられる自治体もあるというようなことを聞いております。当然、外国人の方で、日本語をちょっと読めるけれども、全ては分からないといった方もいると思うのですが、その辺、周囲の取組を参照しつつ、本区ではどのように捉えておられるか、お聞かせください。

○田中福祉保健部長
 今お話がありましたように、自治体によっては外国語に翻訳したものを同封しているということにつきましては、認識をしているところでございます。本区におきましては、今回の事前申請制を導入するかどうかという部分について、先ほど春貴参事のほうからも答弁しましたが、国がまず優先順位として60歳から64歳、それから基礎疾患のある方、それから高齢者施設に従事されている方というのを一つの優先順位として認めてございます。その中で、どうやって基礎疾患のある方を把握するのかという部分につきましては、国に対して問合せ等をしてきたんですが、なかなか明確なお答えをいただけないまま時間が過ぎてしまった。ただ、一方でワクチン接種を始めなければならないというところがございますので、区のほうの判断としてやらせていただいた。その判断の中で、どうしても準備時間の関係で翻訳の部分を入れ込むまでの時間を取ることができなかったというところでございます。申し訳ございませんが、その部分につきましては、特設サイトのほうは外国語対応してございますので、そちらを御覧いただくというような対応になろうかというふうに考えているところでございます。

○佐藤委員
 ありがとうございます。区の判断で優先順位を考慮した上で、今回の翻訳に関しては時間との闘いの問題でできなかったということですね。御希望の方は特設サイトをしっかり見ていただくというような対応で私も周知をしていきたいと思っております。

 話をちょっと変えまして、ファイザー製のワクチンを本区は取り扱っているということで、ファイザー製のワクチンは、暑さとか衝撃とか、そういったものに対する脆弱性があるというふうに聞いております。これも他自治体の取組を参照した上のことですが、輸送に大変工夫を凝らしている自治体があるというふうに伺っております。なるべく無駄にせずに廃棄しないような形でワクチンを効率的に分配するという意味では、輸送の仕方の工夫というのもこれから求められてくるのかなというふうに思っております。この点について、本区の取組、あるいはどういったことに気を遣っているですとか、そういった本区の見解をお示しいただければと思います。よろしくお願いします。

○春貴管理課長(参事)
 ファイザー製のワクチンの分配でございます。

 5月24日から個別接種を進めまして、ワクチンの配送という業務が区のほうで頻繁に発生するというような状況になってございます。ファイザー製のワクチンについては、委員御指摘のとおり、非常に取扱いが難しいというか、デリケートなワクチンでございますので、専門の輸送業者にお願いをしているところでございます。また、ワクチンを配送するに当たっては、バイアルを入れる箱、保冷剤、保冷バッグ等々、必要な物品をそろえた上で、確実に輸送が行われる体制を整えてから始めているところでございます。輸送で無駄にしないというようなところで細心の注意を払って、今後もワクチンの配送の業務を進めていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○佐藤委員
 ありがとうございます。確実性重視で、無駄にする量を極力減らしていくという御見解をいただきましたので、安心いたしました。こうした積み重ねといいますか、一つ一つの工夫が、きっと集団免疫獲得に向けての近道になるのかなというふうに考えてございます。

 集団免疫獲得のために、供給量の問題ということではなく、これからは分配の問題になってくるということが指摘されております。先ほど来申し上げています自治体の横並びの相互参照もあり、よくも悪くも差異が強調されるという点があるかと思います。今後も、効率的なワクチン分配に御尽力いただければと思います。ありがとうございます。

 以上です。

○青木委員
 よろしくお願いいたします。

 前委員と少し重なるところもありますが、もう少し突っ込んでお聞きしてまいりたいと思います。私もコロナのワクチン接種についてです。4つあります。今後の接種の優先順位について、それから5月24日以降始まりました個別接種の状況について、3番目に未成年者への接種について、そして最後に多言語化、これからこの問題に関して外国人の方へ広報していく上での多言語化、以上4点お尋ねしてまいります。

 まず、接種についてですが、前委員からもありましたように、新型コロナワクチン接種券の事前申請の御案内です。やはりかなりフェイスブックなどでも、皆さん、うれしそうに開けていらっしゃいます。うれしそうにという方と、ちょっとがっかりしたという方など、たくさん上がっております。まず、お聞きしたいのは、今、前委員への答弁にありましたように、公平・公正になるように全区民に送ったとおっしゃったんです。この全区民というのを確認したいと思います。といいますのは、もう接種が終わった方もいらっしゃいますし、今、対象が16歳から12歳に下がっておりますが、12歳以下のお子さん方もいらっしゃる中、先ほどおっしゃった全区民の内容についてお知らせください。

○春貴管理課長(参事)
 全区民という意味合いの件でございますけれども、16歳から59歳の方全員に対して送っているところでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 分かりました。高齢者、65歳以上の方は大体1回目が終わっているということで、それ以下の方ということですね。60歳から64歳はまだ打っていないので、多分来週送られてきて、接種ができるようになります。この60歳から64歳と、16歳以上60歳未満の区民ということですね。

 そこで、一人一人に送られているというところが大変気になります。例えば、選挙ですと、世帯主にまとめて送られてきますが、今回、今お聞きした対象者全員に送ったというところで、理由があると思いますので、それをお聞きしたいと思います。

 そして、もう一つです。全員、つまり60歳未満ということで打っていない方ですよね。接種についてスピード感が出てきて、中央区の中でもかなりいい形で進んでいると思うんです。あるいは接種方法についても、1通りだけではなく、幾つかの選択肢が出てまいりました。ということで、対象者となる60歳未満の方に接種券を一斉に配付する、申請書ではなく接種券を送ってしまうという方法もあったと思うんですが、それについてお知らせください。

○田中福祉保健部長
 まず、個人宛てという部分でございます。

 今回のワクチン接種はあくまでも御本人の希望による任意接種でございますので、全て個人宛てにお送りさせていただいているものでございます。

 それから、60歳未満の方に一斉に接種券を送るというお話でございますが、ここにつきましても、先ほど申しましたように、我々としては、国が示す優先順位どおりに接種券を送っているということでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 分かりました。一斉に送ると予約する方法も混雑したり、混乱が出るかもしれないので、そういう理由から、今回は接種券ではなく、まずは申請書を送られたのかなと私は理解いたしました。

 次に、個別接種の状況です。

 今、74医療機関、ホームページにも全クリニック、全医療機関の名前が出ておりますが、74医療機関で個別接種をすることができます。予約については、それぞれの医療機関に直接電話するということになります。この予約方法も含めまして、もう一つ、やはり気になるのは余剰ワクチンです。細かく分かれれば分かれるほど、接種をする区民の皆さんにとっての便宜性は上がりますし、サービスも向上すると思いますが、接種を行うクリニックではワクチンロスの可能性が高くなるということで、ワクチンロスをなくすためにどのような方法を取っているのか。各クリニックに任せているのか、あるいは今後、区として一括的な方法でサービスを提供していくのか。この2つをお聞かせください。

○春貴管理課長(参事)
 個別接種におけるワクチンロス対策というところでございます。

 本区の個別接種実施医療機関に対して、ワクチンロス対策で、まず、当日の予約数の確保で、バイアル数を意識した予約数の確保に努めてくださいということを周知しているところでございます。また、ワクチンの廃棄をなくすために、もし当日のキャンセルが出た場合については、接種の待機者に連絡して実施する。やむを得ずワクチンが余った場合には、優先区分にかかわらず、医療従事者や付添いの方に対しても接種するというような方法を取っているところでございます。このほかにも、例えば、そういう方がいらっしゃらない場合については、かかりつけの方で接種券がなくても、予診票を記入していただいて、後日、接種券を送るというような柔軟な対応も取り入れているところでございます。各医療機関において、このような方法でワクチンロスをなくすというような取組を実施していただいているところでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 そういう場合は、かかりつけ医で接種券がなくても打つことができる。これは大変いいことだと思います。

 次にお聞きしようと思っていたんですが、中央区内のクリニック、銀座ですとか、都心部にあるクリニックですと、かかりつけの患者さんが区民ではない場合も多いんです。その場合は、今のお答えからいきますと、区民ではない方も、打つことはできるんでしょうか。

○春貴管理課長(参事)
 あくまでも、ワクチンは基本的に住民数を基に配分されているというところを意識していただきたいということを医療機関側にお願いしているところでございます。それでも、いろいろ手を尽くしたけれども、区民の対象者が見つからないというようなときには、区外の方でかかりつけの患者さんに打っていただくことについては、最終手段としては仕方がないかなというところで御説明しているところでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 ありがとうございます。中央区での柔軟な対応、ワクチンロスをなくすためにも、そして区民ではない皆さんにとっても便利である個別接種ということで、ありがとうございます。

 今の銀座のクリニックの件は解消しましたが、もう一つ、私のところに質問が来ていますのは、職域のニュアンスに近くなるんですが、各クリニックで余剰が生じた場合、一番声をかけやすいのが地元の幼稚園、小・中学校の先生方、関係者の職員の方々です。ここに使うことができるのではないか、ただ、直接お声をかけることはできますが、やはりかけづらいと。区のほうでも、そういう政策を進めているということが明らかになれば、コンタクトを取りながら、先ほどちょっと出ましたが、名簿をつくっておくことができる。そういう要望もあります。

 そこで、区として、それぞれのクリニックの近くにある公共の施設、特に小・中学校の先生方にワクチンを早く打っていただくのも一つの方法だと思いますので、幼稚園、小・中学校の職員の方への接種、この点についてお聞かせください。

○春貴管理課長(参事)
 いわゆる余剰ワクチンの対応というところでございます。

 例えば保育園、幼稚園などというようなお話も今出たところでございますけれども、区では、高齢者や障害者などに接するような介護従事者などに対して余剰ワクチンを活用していただく取組を今後実施していくというところで、もう既に医療機関側とお話合いを進めているところでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 ありがとうございます。

 個別接種につきましては最後の質問になりますが、6月1日、個別接種を始めるに当たりまして、日本橋医師会と中央区医師会の先生方、100名ほどだと伺っておりますが、集まりまして説明を受けて、最後にアンケートがあったというふうに聞いております。このアンケートの中、どのような内容があって、今、生かされているような質問などがありましたら、お聞かせください。

○渡瀬保健所長
 6月1日に、今後、個別で予防接種を実施していただけるような医療機関の方に集まっていただきまして、その中で実際にどのような形で接種をしていくのか、事務手続も含めて、一通りお話をさせていただきました。そういった中で、当初、6月7日から個別接種を始めていただける医療機関、そこには間に合わないけれども、その後、接種を始めていただける医療機関、あるいはもし接種を始めるに当たって何か問題があるようだったら、お聞かせくださいというような形で、それぞれ回答していただいております。

 そういった中では、職員の手当ての問題、手当てというのは、担当する職員の時間が取れるかどうなのかといったことが、個別接種を各診療所で始めていくための一つのハードルになっているというところが分かりました。今後引き続き、希望する個別医療機関を広げていきたいというふうに考えておりますので、いろいろ相談に乗りながら、今後も拡大に努めてまいりたいと考えております。

 以上です。

○青木委員
 分かりました。

 個別接種は、それぞれのクリニックが大変協力してくださっているという中で、今後は余剰ワクチンの解消について、そして今お話にありましたけれども、やはり各クリニックで予約も取るということで、職員の問題などもあると思います。ぜひこの2点も今後とも各クリニック、施設、医療機関を中央区のほうでもサポートしていただけるようお願いいたします。

 続きまして、未成年者への接種についてです。

 先般、接種対象が16歳以上だったのが12歳以上に変わるという指針が厚労省から出ていると思います。まずは、中央区として未成年者への接種についての見解をお聞かせください。

○吉川健康推進課長
 未成年への接種ということでございます。

 新型コロナウイルス感染症全般に関してですけれども、基本的に、従来株の頃から未成年への感染率が低い、さらに言うと重症化の度合いが低く、現状で20歳未満の死亡者数はゼロということです。数十万人かかっている感染症の中で、未成年の方は亡くなっていないということで、重症化という意味合いでは、やはりそれより上の年齢層に比較すると優先順位は下がる傾向にあるということがございます。もう一点としましては、やはり年齢層が低いと、特にこれは中学生とか小学生に関しては、行動範囲がどうしても大人より狭いので、基本的には、感染経路としましては、大人からの家庭内への持込みが感染の主原因となってきますので、まずは上の年齢層からということで、順位的にはどうしても最後のほうになるのかなというふうに考えております。基礎疾患のある方に関しては、この限りではございません。

 以上になります。

○青木委員
 すみません。私の質問は、どちらかというと逆のニュアンスでして、今までは特に高齢者が重症化、死亡に至ることもあるということで、国のほうも、とにかく打ってくださいと、マスコミも含め、号令がかかってきたわけです。ただ、12歳以上の未成年者には中学生、高校生も含まれますが、例えば最初、私のところへ来る質問というのは、ほとんどが早く打ちたい、早く打ちたい、いつ接種券は来るんですかというような内容だったのが、最近、12歳以上が対象になるという報道がなされてからは、打っていいんだろうかと。まだできたばかりのワクチンですよね。まだ子供も産んでいない若い方からの質問が、打っていいんですかという内容に入れ替わってきたんです。だから、そういった意味での12歳以上の未成年の子供たちへの接種について、つまり安全なのかどうかという問いです。お願いします。

○吉川健康推進課長
 新型コロナウイルスのワクチンに関しましては、世界的に、特にファイザー、モデルナ等々、大規模な治験等が行われまして、実際、もうアメリカでは12歳以上に打たれているということで、アメリカの接種はかなり進んで、現時点で既に接種率が50%以上になっているという話です。また、G7の中ではカナダが一番高いみたいですけれども、そういった意味合いでは、かなり広く打たれているワクチンであり、しっかりした治験の上で実際打たれている方もいて、世界的に12歳から16歳の新しく対象になった層に関して、副反応の報告は取り立ててないというところからしますと、特に問題ないということで、先ほど言ったとおり、接種の順位としては高いものではないですけれども、打つことの問題性に関してはないというふうに考えております。

○青木委員
 安全性についてのお答えはいただきました。

 そこで、今後、例えば中学校などで集団接種になるのか、個別接種になるのか、お聞かせください。

○田中福祉保健部長
 先ほども申し上げましたが、あくまでも今回のワクチン接種につきましては、個人が打つか打たないか判断するものでございますので、中央区として中学校などでの集団接種は考えておりません。

○青木委員
 安心しました。やはり集団接種ですと、あの子は打って、あの子は打たないというような形で見られてしまうのを懸念しますので、ぜひ個別接種をお願いいたします。

 あと、これはすばらしいなと思ったんですけれども、中央区で高齢の方にカタログを送るときに、一緒に黄色い紙が入っておりまして、ここに目立つように、新型コロナワクチン接種は強制ではありません、希望する場合に限り接種することができますというのが真ん中に大きく書いてあります。私も接種はしていただきたいとは思うんですが、やはりこれはあくまでも任意ということ、あと、先ほどお話にありましたように、子供たちは重症化しない、今のところ死亡者も出ていないということですので、ぜひ情報をしっかりと発信して、小さいお子さん、中学生の方だと保護者の方も一緒になって考えることができるように、そういった資料と一緒に、あくまでも自由、任意接種ですよということの周知をよろしくお願いいたします。

 それでは、最後に、多言語対応についてお尋ねします。

 全般的に、オリパラに向けて、中央区では広報の多言語対応が進んでいるということは認識しております。先ほどありましたように、今回の申請書については、急を要したということ、あと大量に送るということで、確かに日本語だけの紙面となっております。今後ですが、重要な問題に関しては、外国人の方にどのような対応を取っていくか。人口の上でも約8,000人いらっしゃいます。ワクチン接種対象者となる外国人の方への対応についてお聞かせください。

○田中福祉保健部長
 多言語化の必要性というのは十分認識をしているところでございます。ただ、申し訳ございませんが、今、国や東京都が日々いろいろな情報を出してくる中で、我々は作業に追われている状況でございます。その中では、やはり多くの区民の方に知っていただくことを優先して進めていきたいというふうに考えてございます。

○青木委員
 そうですね。そこは悩むところではありますが、先ほど前委員からもお話があったように、23区でいい方法を取っているところがないかいろいろ調べてみたんです。例えば、多言語化について、同じものを言語別につくるというのは大変だと思います。あるいはバイリンガルで入れてしまうと量が増えますので、どうやったら効率よく情報が伝わるかということで、これは葛飾区ですけれども、全てのコロナに関する情報、紙で案内を出す場合です。電話だと中央区でも多言語化されているのは存じておりますが、紙の場合、QRコードがついているんです。内容は全部日本語表記なんですが、QRコードだけついていて、そこにFor Foreign Residents Information Regarding COVID-19と書いてありまして、そうすると、英語圏の方はそこを見て、QRコードを読み取れば、全ての同じ情報が画面上に英語で出てくる、あるいはほかの言語で出てくるという方法を取っているようです。この方法はいかがでしょうか。

○田中福祉保健部長
 我々はこれまでもいろいろな形で分かりやすい表示の仕方を検討しながら進めているところでございます。その中で、当然、その辺の必要性ですとか、それからスペース、結構いろいろな情報を載せているものでございますので、スペースを確保する、これも今、なかなか難しい状態にあるところでございまして、その辺が実現可能であれば対応することはできるというふうに考えております。

○青木委員
 まずはスムーズに接種券を配って、区民の皆さんが予約を取れる状況にあって、そして接種に進んでいくということで、それが第一ということは私も理解するところです。あと、効率的な方法については、ぜひ取り入れていただきたいと思います。

 それから、65歳以上の皆さんはスムーズにいきましたが、数を調べてみますと、65歳以上の方が大体2万5,000人、そして、それ以下の方々が11万2,000人、およそ5倍の人数の方がまだ残っている。そして、そのうちの生産年齢人口の方々は動いていらっしゃいますので、なおさら接種の方法というのは工夫が必要になってくると思います。今後も多くの選択肢を増やしながら、そして、できるだけ早く、いつから打てますという情報だけで皆さん落ち着かれると思うんです。60歳未満の方については、いつ頃から準備が始まりますよ、接種券が送られてきますよという情報だけでも安心していただけると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 以上で終わります。

○堀田委員
 よろしくお願いいたします。

 私からも、ワクチンの接種のことで何点かお尋ねをさせていただきます。前委員と重なる部分もあるかと思いますが、角度を変えてお尋ねさせていただきます。

 まず、1点目に、60歳未満の接種券の発送についてでございます。

 前委員からも最後のほうにございましたけれども、本区では、まず高齢者の方々への発送という点におきまして、年齢を3区分に分けて段階的に発送するという対策をなさいました。このことによりまして、コールセンターでの予約が始まった初日こそ、つながらないというお声は確かに様々頂戴いたしましたけれども、それ以降は本当に落ち着いておりましたし、そういう苦情も本当に少なかったというふうに認識をしておりまして、このやり方は大変適切であったというふうに評価をしているところでございます。日々刻々と状況も変わりつつある中で、最近は職域接種、また大学等でも接種できるという報道もなされておりまして、具体的になってきたかなという認識を持っております。

 前委員とのやり取りの中でも、例えば個別接種の場合、予診票を書くことで接種券がなくても大丈夫という柔軟な対応もしていただいているということをお聞きして、大変安心し、感謝もしているところですが、実際に、例えば国からも、指針としまして、6月21日までに全員へ発送を済ませてほしい、ほしいと言ったら変ですけれども、そのような旨の通知があったということも認識しております。本区としては、国からの指示が様々飛んでくる中で、本当に現場の皆様の大変な状況も理解しておりますが、どのように60歳未満の方々への接種券発送体制を取ろうと思っておられるのか、現時点での状況をお聞かせいただければと思います。お願いいたします。

○田中福祉保健部長
 59歳以下の方々への接種券の送付についてでございます。

 実はほんの2週間ぐらい前ですけれども、5月25日に行われた説明会におきまして、6月の中旬までに59歳以下の方に向けて接種券を送付できるように準備を進めること、ただし、送付の仕方、要は、年齢を分けて送るのか、一斉に送るのかについては、各自治体の状況に応じて対応することもできるということが示され、説明会の資料にも明確に書いてありました。ところが、翌日の報道、その他、大臣等の発言の中で、6月の中旬までに接種券を送付するように自治体に向け指示をしましたという報道に変わってございます。

 我々といたしますと、当初から、そういった意味では、年齢区分別のことを考えながら送っていくというところで、高齢者の接種がしっかり終わった後に、64歳以下の方々の接種にちゃんと入っていく、これはもう優先順位で決められていますので、そういったところで考えていたところでございます。しかしながら、急遽、そういったところがある。前委員からもございましたが、10万人を超える方々の接種券等の送付となりますと、相当な準備期間が必要でして、実は作業スケジュールは既に組んであって、7月の中旬以降でないと発送できない状況になっていたところでございます。今、その辺のスケジュールを再調整したりですとか、そういう中で、どういった形が中央区にとって一番いいのか、現在、検討しているところでございますので、もう少しお時間をいただきたいと思ってございます。

○堀田委員
 御丁寧な御答弁ありがとうございました。

 状況が日々刻々と変わったりとか、前に聞いていた内容と全然変わってしまう内容とかあるかと思いますし、簡単に変更できない部分もあろうかと思いますので、その点はしっかりと私も理解させていただいたところでございます。ただ、御努力のほうだけお願いしたいと思います。

 2点目に、事故の予防策についてお尋ねいたします。

 様々な報道を見ておりますと、例えばワクチンの温度管理は非常に繊細なところがございますが、この温度管理に失敗してしまって使えなくなってしまったとか、また、誤ってそのものを廃棄してしまったとか、また、希釈方法を間違えたとか、そのような、いわゆるミステイク事故が散見されております。一般的に、事故に至る事例の背後には、それよりはるかに多くのヒヤリハット事例が潜んでいると言われております。このようなヒヤリハット事例を収集し、分析して、再発を防ぐ手だてを考え、その情報を共有することが重大事故の防止につながるとされていて、一般的ないろいろな業界でも言われている内容かと思います。ミステイク事故は本区では起きていないというふうに承知しておりますけれども、報道に見られるように、他の自治体、接種会場等でのそういう事例を他山の石として、事故が起きる前に予防策として講じていくべきではないかなというふうに考える次第でございます。事故の予防策ということで、本区の現状とか、また認識をお知らせいただければと思います。お願いいたします。

○春貴管理課長(参事)
 ワクチンの取扱い、また接種における事故ということでございます。

 例えば、冷蔵庫の温度管理、また、希釈においてのミス等々、たくさんの事例が他自治体では報告されているところでございます。本区では、今のところ、そのような事例はございません。ただし、他自治体のことを参考にしながら、例えば、ワクチンを冷凍しておくディープフリーザーというものがあるんですけれども、そこに無停電の装置をつけて温度が保てる状態にしているとか、バイアルを希釈する場合については、必ず複数で確認をしていくだとか、他区の事例を基に、接種に関わる職員が確認項目を確実に行えるという体制で実施しているところでございます。集団接種等々においては、区の職員だけでなく、医師会の職員、委託先の職員など、たくさんの方が従事しているということですから、そういうところにも届くように周知をして、事故を少なくする取組をしているところでございます。

 以上でございます。

○堀田委員
 現状をよく理解できました。誰もミスをしようと思ってする人はいないわけですから、忙しさの中で、ちょっとした油断とか、本当に思いがけずというところがあるのかと思います。そういう意味で、本区という意味ではなくて、一般として事故をゼロにするというのはできないのかもしれませんが、ただ、気が緩まないようにという意味での注意喚起等は、しつこいぐらいにしていただけるような取組を検討いただければというふうに思います。あまり時間とか、お手を煩わせるのはどうかと思いますけれども、よい方法を御検討いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

 次に、ウェブでの予約方法のことで簡単に確認をさせてください。

 私もお手伝いで代行をしたことがあるんですけれども、サイトに入りまして、最初に希望する会場を選ぶというのが出てまいります。私の場合は、何人かの方のお手伝いをしましたが、皆さん、日本橋保健センター希望ということだったので、そこで選んで日程が出てくるというので、それは問題なかったんですけれども、逆に、ある方が、場所はどこでもいいけれども、日程を重視したいという場合、そういう選び方ができるのか。私が見たときは、最初に会場が出たので、もうそれでやってしまったんですけれども、もしかすると、先に日程を選べば、その日に予約可能な会場が全部出るという検索の仕方ができたのか、その辺をお知らせいただければと思います。

○春貴管理課長(参事)
 ウェブサイトでの予約方法でございます。

 今の予約方法では、ログインをしていただいて、次は接種会場を選ぶというところで、その中で、その接種会場ごとの日時が出てくる仕様でございます。大変面倒ではございますけれども、そのような場合については、接種会場の選択画面に一度戻っていただいて、別の早い日を選んでいただくというような運用でやっていただければというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○田中福祉保健部長
 1点補足といいますか、考え方なんですけれども、本区の集団接種は、基本的には1日1か所開いておりますので、日付を先に選ぶことになっても1か所しか出てこないというところから、今、そういった仕組みにさせていただいてございます。よその自治体ですと、個別接種の会場とかも入ってくるような仕組みでつくられておりますので、可能性があるかと思うんです。それから、集団接種会場が何会場もあると別ですけれども、平日は聖路加でしかやってございませんし、日曜日も各会場1か所になってございます。そういったことを考えながらシステムを構築しておりますので、会場から選択するというような形でございます。

○堀田委員
 よく理解できました。

 いただいた声としまして、予約できる可能性のある日程と全会場の一覧、丸だったり、三角だったりかと思うんですけれども、そういうものが一覧として、全日程、全会場で分かるようなものがあるとよいというお声がございましたので、その点だけお伝えさせていただきます。

 最後に、ワクチンの接種状況の御報告ということです。

 本委員会でも、資料1で新型コロナウイルス感染症への対応ということで、これまでの取組を総括的にといいますか、非常に簡潔にではございますけれども、るる御報告いただいておりまして、いつも参考にさせていただいております。形式は問わないんですけれども、ワクチン接種の状況について、例えば申込み状況とか、接種率とか、コールセンターの件数ですとか、そこら辺を数字として委員会の資料としてお示しいただけるとありがたいと思うのです。これもお手間を取らせると申し訳ないというふうには思うんですけれども、その辺りはいかがでしょうか。

○田中福祉保健部長
 今、委員のほうからお話がありました新型コロナワクチンの接種に関する様々な情報について、大変申し訳ございません。今、皆さんにお知らせする体制ができていないという部分でございます。できるだけ早い時期に体制を整えて、お知らせをしてまいりたいというふうには考えているところでございます。

 ただ、例えば接種率を出したときに、たまたま現在30%を超えていると。ところが、今の接種率の出し方が、接種券を送った人数が2回打つということをベースにしながら、何回打ったかを出している形になります。そうすると、次回、6月15日に60歳から64歳に送った瞬間に、30%だったものががくっと下がる状況になるということもございます。そういった情報が本当に区民の方にとって安心感になるのかというところも含めて検討する必要があるのかなというふうに思ってございます。

 また、予約率については、そういった意味では、個別接種の医療機関ごとの予約をどう把握するかという部分だというふうに認識しておりまして、区民の皆様に、この数字が今こういう状況になっていて、安心感につながるものをどうお示しするか、今、その辺も検討しているところでございます。時間がかかって大変申し訳ない状況ではございますが、もう少しお時間をいただきたいというふうに思ってございます。

○堀田委員
 ありがとうございます。接種率について、年齢で分けなければ、分母を変えなくてもいいのかなというふうには思います。

 ただ、ずっとやり取りにもありましたけれども、日々、情報が更新されたりして本当に大変な中でいらっしゃると、多分みんな重々承知しております。その中で本当にお手数をかけるというふうには思うのですが、委員会の資料として、この時点でというふうに区切っていただいて、その時点での御報告を引き続き御検討いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

 以上です。

○山本委員
 よろしくお願いいたします。

 私からも、コロナワクチンについてお聞きしてまいりたいと思います。

 まずは、現在の進捗状況と執行課題について伺います。

 コロナワクチン接種の進捗状況については、多くの方が高い関心を寄せています。国の基本方針に従い、それぞれの自治体が知恵を絞りながら総力を挙げて取り組んでいます。中央区においては、まず高齢者の接種を、年齢を5歳刻みに区分して段階的に接種券を発送したことにより、円滑かつ効率的なワクチン接種が実現できていると感じております。そこで、ワクチン接種の進捗状況をどのように捉えられているのか。また、ここまでやってきて、執行課題として、どのようなものが上がっているのか、お聞かせください。

 次に、中央区では、ファイザー製のワクチンによる集団接種と個別接種を着実に進めております。他方で、ワクチン接種を加速させるために、国は自衛隊による東京大規模接種センターを開設、東京都は警察、消防関係者向けに築地ワクチン接種センターを開設、そして今後は大学や職場でのワクチン接種が可能となるとのことです。これらのワクチンはモデルナ製が使われるということです。

 先ほどもやり取りがあったかと思うんですけれども、職域での接種は接種券がなくても可能という見解を厚生労働省は示しています。また、予約のキャンセルによる余剰ワクチンについても、接種券がない人でも接種できるということです。当然ながら、接種券を保有していない人に接種する場合は、情報を記録していく必要があります。今後ですけれども、国は、ワクチン接種の証明書の発行は接種データを管理する自治体が発行するといった見通しを示しています。つまり、自治体が全部データを管理していかなければならないということですけれども、大規模接種会場や職場、大学など、接種場所が拡大し、選択肢が増えていく中で、接種券がなくても接種ができるようになる中で、どのように区民の接種記録や個人情報を管理しているのか、管理していくのか、お聞かせください。

 3点目に、職員のワクチン休暇についても伺います。

 民間企業でワクチン休暇制度が広がる中、国は国家公務員にもワクチン休暇を導入する方針を示し、勤務中の接種、副反応による勤務免除を認めます。国は全国の都道府県などに通知を出し、地方公務員にも同様の仕組みの導入に向けた対応を要請しています。中央区職員を対象としたワクチン休暇のお考えについてお聞かせください。

 以上3点お願いします。

○渡瀬保健所長
 お尋ねいただいた件、まず進捗状況でございますけれども、高齢者、65歳以上の方につきましては、順調に接種が進んでいるというふうに考えているところでございます。大体6割ぐらいの方が1回目の接種を終えていますので、これからは2クール目、2回目の接種のほうに高齢者の方は入ってくるような状況かというふうに考えてございます。

 課題といたしましては、1つはワクチンの供給量の部分に関して、これは全国的な、あるいは東京都の中での話にもなってくると思うんですけれども、そこら辺の安定供給をしていただくというところが1つ課題として考えられるかなと思っております。ファイザー製のワクチンに関しては、個別の医療機関も含めて配送する体制というのは一定程度整えさせていただきましたので、そういった部分で、さらに加速をしていくという中では、しっかりとした供給をつくっていただくことが大事かなというふうに考えてございます。

 また、大規模接種センターと、ファイザー製ではない、モデルナ製のワクチンを接種される方も、区民の中からも一定程度出てくるのかなというふうに考えているところですが、接種に関しましては、接種券と予診票、2つございます。予診票の中で、体調のこととか、いろいろ聞いた上で接種をするということで、その予診票が区のほうの管理になってございます。それに当たりましては、ワクチンのシステム、VRSというんですけれども、そのシステムを通じまして、それぞれの、個別接種、集団接種、大規模接種センターで接種した情報が区のほうに還元してまいりますので、それを用いてワクチン接種をした人の管理というところを区のほうで一元化して、情報として集約するという内容でございます。

 私からは以上でございます。

○黒川総務部長
 私からは、区の職員のワクチン接種に際しての服務の取扱いでございます。

 国のほうで人事院の方針が示されたということを受けまして、本区といたしましても、区の職員が接種を受ける場合には、接種場所への往復の時間も含めて、必要な時間につきましては、職務専念義務の免除という取扱いをいたします。そして、副反応が出た際の対応につきましては、不測の事態で勤務に就くことが困難になったということで、事故欠勤という扱いで服務の処理をしていく方針を既に決めております。

 以上でございます。

○山本委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 接種情報や接種記録に関しては、VRS、ワクチン接種記録システムと連動していくということです。ただ、心配しているのは、接種券がなくても受けられてしまうということで、その方が後日接種券を持っていくなり、処理するようになるということが言われているんですけれども、それを怠った場合、記録として残るのかどうかということを心配しておりました。

 職員のワクチン休暇に関しては、制度としては分かりました。ただ、部署によっては、現在、本当に猫の手も借りたいぐらい忙しい部署もあるかと思います。仕事を気にして接種を先送りするといったことがないよう、また、2回目の接種は副反応が強く出るようなので、無理がないように適切な対応をしていただきたいと思います。

 次に、コールセンターについてお伺いいたします。

 中央区は、ワクチン接種の手続に関する相談や接種予約を受け付けるコールセンターを設置しています。今回、資料1によると、相談件数が2万1,989件のうち、予約方法に関する相談内容は、8割に当たる1万7,800件と報告されています。具体的には、予約方法に関してどのような問合せがあり、それをどのように対応しているのか、お聞かせください。また、突如国や都が設置した大規模接種会場に関する問合せなども中央区のほうに寄せられているのか、確認をさせてください。

 あわせて、問合せが集中する場合には電話回線を増やして対応するといった御答弁を以前いただいているんですけれども、現在の回線状況、そして電話予約とネット予約の割合などが出ていましたら、お知らせください。

 まず、ここまでお願いします。

○田中福祉保健部長
 コールセンターに寄せられております予約方法の問合せの内容でございます。

 基本的には、いつから予約できるのかというようなことですとか、システムといいますか、ウェブサイトから予約する場合の方法などの問合せがありますが、当然、コールセンターで予約ができますので、電話がつながれば、そこで予約が取れるという形になりますので、それ以外に関するお問合せ、やはり時期ですとか、自分が対象となっているのかですとか、それから、多いのが住所地外、要は中央区以外で打つ場合の考え方ですとか、そういった事例が多かったというふうに認識をしているところでございます。

 それから、大規模接種センターですとか、築地市場跡地を使った東京都の接種会場等々、職域接種につきましても、当然のごとく、報道等で出ているとおりでございますので、どこがやっているという部分は出てきませんので、お問合せの件数としては入ってくるというふうに認識してございます。我々とすると、国からの通知ですとか、報道等で知り得た情報の中で対応させていただいているところでございます。

 それから、回線数でございますけれども、当初10回線から始めさせていただいて、やはり送る数が増えてくると問合せも多くなってくるということで、現在、30回線で対応させていただいているところでございます。

 申し訳ございませんが、ウェブの申込みと電話による申込みの率については、今、把握していないということでございます。

 以上でございます。

○山本委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 電話回線のほうは30回線まで拡大しているということで理解いたしました。

 集団接種の予約はインターネットまたはコールセンターで予約できるということですけれども、個別接種の予約はそれぞれの医療機関に直接予約する、電話するということになっているかと思います。今回、予防接種に関して、さほど混乱はない、予約センターに電話がつながりやすいといった御意見がある一方で、一部の医療機関に関しては、予約が殺到してしまって電話がつながらない、また、逆に言えば医療機関の負担になっているといった声もございます。この医療機関、多分人気がある、ないというか、何と言えばいいのか分からないですけれども、やはり行きやすいところ、かかりつけになっている方が多いところ、少ないところ、様々あるかと思いますので、予約が少ないところ、多いところと多分分かれてしまっているのか、そういった現状をどのように認識していらっしゃるのか、お聞かせください。

 あわせて、外国人に対する対応についてもお聞かせいただければと思います。

 先ほども外国人対応について、いろいろな御意見がございました。日本でのワクチン接種対象には、当然、外国人も含まれます。言語の壁の問題がございます。中央区のホームページによると、令和3年6月1日現在の中央区の外国人人口は8,288人と報告されていました。今回、時間の関係で、ペーパー、紙に関しては外国語対応ができなかったということですけれども、予約ができたとして、予診医による問診までいけたとして、接種予約が取れて会場に行けたとして、問診の言語の壁というのはどのように乗り越えていくのか、お聞かせください。

 また、先ほどの答弁の中で、新型コロナワクチン接種特設サイトは多言語対応になっているといった御答弁がございました。私もこれは確認しています。この特設サイト自体は多言語対応なんですけれども、そこからインターネットを通じて予約をしようとすると、今度は日本語になってしまうんです。英語で予約ができない。飛んだ先が日本語しかないという現状がございます。また、スマートフォンでは多言語対応になっていないんです。スマートフォンで特設サイトを見ると、多言語対応になっていないということもございますので、こちらの改修をぜひお願いしたいと思いますけれども、御見解があれば、お聞かせください。

○春貴管理課長(参事)
 まず1点目は、いわゆる個別医療機関の平準化ということについてでございます。

 今回、個別接種を進めるに当たって、予約等で負担になるというところについては、やはり医療機関からも御意見をいただいてきたところでございます。そんな中で、本区が個別接種を始めるときに導入したのが時間予約というようなところでございます。実態を聞いてみると、なかなか守られていないところもあるようですが、一定程度、診療等に影響の出ないような形で効果があるという御評価もいただいているところでございます。個別接種につきましては、やはりどうしてもかかりつけ医と関係性が強いところでございますので、いわゆる平準化というところについては、非常に困難なものかなというふうに考えているところでございます。

 次に、外国の方への対応というところでございます。

 外国語対応ができる職員を会場には配置をしているところでございます。委託の中で対応をしていただいているところでございますので、会場に来られても不安がなく打てる体制は整えております。

 また、先ほどのホームページの予約の部分については、申し訳ございません。いろいろと非常に事務が殺到する中で行き届かないようなところがあると思いますが、順次精度を上げて、使いやすいものにしていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○山本委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 個別接種の予約に関しては、先ほどもほかの委員から御提案がございましたが、どの程度予約枠が空いているのか、一覧などをサイト上につくっていただくと、予約がしやすいのかなと。ただ、それを高齢者の方とかが見られるかというのは、また別の問題かと思いますけれども、今後は一般の方にも広がっていき、インターネットを使える方たちも増えてきますので、どこが一番早く予約ができるのかとか、一覧で見られるようにしていただければと思います。

 最後に、予診票の項目について伺わせてください。

 コロナワクチン接種の予診票には、現在何らかの病気にかかって治療などを受けていますか、その病気を診てもらっている医師に今日の予防接種を受けてよいと言われましたかについて、はい、いいえで答える欄があり、かかりつけ医への確認の問合せが相次いだり、接種会場での予診医による問診判断に時間を要しているとの報道がなされていますけれども、中央区の現状についてお聞かせください。

 また、厚生労働省は、かかりつけ医への事前相談について、望ましいとしながらも、必須ではないという見解を示しており、5月28日付で自治体に項目を削除するよう連絡しています。現在、59歳以下の方で基礎疾患を有する方などを対象に、接種券取得のための事前申請を受け付けていますけれども、今後発送する予診票に関しては、この項目については、どのような状況なのでしょうか。削除されていない状況なのか、削除した状況で送るのか、確認をさせてください。

○田中福祉保健部長
 我々として、今お話のありました医師の確認欄について、中央区の集団接種の会場において、それが基で問題があったというところの報告は聞いていないところではございます。ただ、テレビですとか、報道等の中で、そういった部分での負担がかかっているというのは聞いております。

 それからまた、予診票についても確認をしてございまして、我々とすると、今、該当の欄について記載がなかったとしても、特に確認をする必要はないという形で進めているところでございます。

 59歳以下の予診票について、その項目が削除されているかどうか、削除するという方向で整理をしてはいるんですけれども、作業的に間に合っているかどうかというところは、すみません、確認できてございませんので、改めて確認したいというふうに思ってございます。

○山本委員
 御答弁ありがとうございます。

 基礎疾患のある方は必ずここの項目に引っかかると思いますので、厚生労働省が5月28日付でこの項目を削除するよう連絡したということで、間に合っていないかとは思うんです。次々に新しい情報なり、要請、見解が示される中で、大変だと思いますけれども、一つずつ進めていっていただければと思います。引き続き、円滑かつ効率的なワクチン接種に努めていただければと思います。

 以上で質問を終わります。

○渡部(恵)委員長
 ただいま質疑の途中でございますけれども、ここで休憩させていただきます。再開は午後3時5分といたします。

 暫時休憩いたします。

(午後2時55分 休憩)


(午後3時5分 再開)

○渡部(恵)委員長
 委員会を再開いたします。

 次の質問者の方。

○小栗委員
 それでは、何点か質問させていただきます。

 先ほど来いろいろ質疑されておりますけれども、ぜひワクチンの接種状況を基礎的な数字として委員会の報告にも出していただきたいと思うんですが、今のところで65歳以上の方へのワクチン接種券の送付数、予約数、接種者数というのは出ないのか、今、それを調整中ということなのか、出るのであればお示しいただきたいです。今、全国平均では、6月7日時点で23%という数字が報道されています。墨田区では、人口が27万人ですけれども、6月5日時点で接種率が52%という報道もあったので、中央区としては何%という数字があるのであれば、お示しいただきたいと思います。

 先ほど来の質疑の中で、60歳から64歳までの方の接種券、これは前にも連絡いただいていますけれども、6月15日に送付予定と。あと、基礎疾患を有する方についても、1回目が9日、2回目が23日に発送することになっているということで、一般の方を対象とした接種券については、6月下旬に発送できるよう準備を進めているというのが6月3日の全議員送付の資料だったんですが、先ほどの御答弁だと7月中旬に発送する準備中だということでいいのか、その点の確認をさせていただきたいと思います。

○田中福祉保健部長
 まず、65歳以上の方のワクチン接種状況でございます。

 接種券の送付数でございますが、2万6,200件でございます。それから、接種状況でございますが、6月9日時点で集団接種を終わっている方が1万2,800人、それから施設へ入所されている方が800人、それから個別接種が、これは日々動いてしまっていますけれども、今のところ4,000人という認識でございます。合計で1万8,000人ぐらいの方が接種をされているところでございます。接種率でございますが、今お話ししました2万6,200人が2回打つことになりますので、合計で5万2,400回になって、それに対して、接種が終了したのが1万8,000回というところになりますので、おおむね30%、35%近くの方が打っているというふうに認識をしているところでございます。

 それから、申し訳ございません。説明の中でございましたけれども、一般の方への接種券の送付は7月中旬であったものを、今、前倒しをして6月下旬に送れるように準備をしております。少なくとも接種券が送れるような準備をしている。これは、国からの指導もあったということで、やってございます。ただ、具体的にどのように送るかについては、今、検討しているというふうに御理解いただければと思います。

○小栗委員
 それでは、中央区では、今、接種率は35%と。先ほど6割というお話もありましたけれども、1回目ですか。2回終わったのが35%ですか。すみません。ほかの、全国平均の数字の取り方がどういうふうに厳密にやっているか分からないんですけれども、それと並ぶ数字として、どのくらいかというのをお示しいただけたらと思います。

 60歳までの方の一般の方への接種券は6月末の発送ということで確認をさせていただきましたが、それでいきますと、接種券がなくても、今、職域でも接種が始まるとか、大規模接種センターで希望する人はそちらでもできるとか、いろいろありますけれども、予約の時期は、またワクチンの状況によって変わるとしても、接種券が来れば、職域とか、大規模接種センターでもどんどん接種できるということを想定しているという理解でいいのか、確認をさせていただきたいと思います。

 それと、やはり全体の接種を急ぐ必要があるというふうに思います。第4波で感染率が高いアルファ株、英国型とか、デルタ株、インド型などが、今、猛威を振るって、置き換わってきているのではないかということも言われている中で、ワクチン接種が一部にとどまると感染自体を抑えられないということで、一部の人だけが抗体を持っている状態では、抗体から逃れる変異株ができやすくなるということも言われています。だから、一定の期間内にできるだけ多くの人に接種することが重要ということです。

 今後の見通しについてですけれども、先ほど来も国が説明会を開いた次の日に違うことを発表しているという話もありましたけれども、ワクチンの配分についても区長、議長連名で国や都に対して要望書を出していますが、全体の供給計画を早急に示してもらわないと、本当に準備ができないという状況で、逆に途中でいろいろなことが入ってきて、せっかく準備していたのが混乱を来すということも現に起きているわけなので、全体の供給計画を早く示してほしい、その計画に基づいて、高齢者のワクチン接種で用いた人口比率のような配分の考え方を示して事前に調整してほしいという要望を出していますけれども、まだこういうものが示されていないという理解でいいのかという点。

 それと、自衛隊東京大規模接種センターとか、東京都築地ワクチン接種センターとか、そういうものについても、突然報道が先行されて、また、その問合せが区にも来るというようなことで、今後、国において自治体を実施主体とする接種以外の体制整備を行う場合には、事前に周知するとともに調整を行うことということも、5月25日付で要望を出していますけれども、職域の話とか、そういうことも事前に区には連絡があったのかどうか、その辺についても現状をお示しいただきたいと思います。

○田中福祉保健部長
 まず、先ほどの接種率の数字の部分でございます。

 60%は、1回打った高齢者の方が60%いるというところでございます。私が申しました35%というのは、2万6,000人の方が2回打つ、要は5万2,000回のうち、今、1万8,000回が終了しているので、35%ということでございます。国が出している接種率は、基本的には、国が考えている接種対象者が2回打ったうちの、今、既に打っている回数という率で見ているというふうに認識してございますので、そういった意味では35%が匹敵する数字だというふうに認識をしております。

 それから、59歳以下の一般の方々の接種券の発送時期でございます。

 今、国の指示に基づいて6月中に発送できるように準備を進めているところでございます。ただ、その発送の仕方、一斉に送るかどうかという部分については、まだ今検討中でございまして、もう少しお時間をいただきたいと思ってございます。委員のほうからお話がありましたように、接種券を一斉に送ることによって、今、国や東京都で様々な接種会場等を設けてございますので、そこで打つことは可能になるというメリットはございますが、一方で、10万人超える、11万人、12万人という方々に一斉に接種券を送った場合に、区内の予約システム等がどういった状況になるのかという部分は十分に検討した上で、何か策を講じなくてはいけないというふうに考えてございますので、その辺の検討を現在行っているところでございます。決まり次第、またお示ししたいというふうに考えてございます。

 それから、ワクチンの配布の全体の供給計画が示されていないかというところでございますが、示されてございません。相変わらず2週間に1度の配布になってございますので、次のワクチン数は、今のところ6月15日に示されるという予定で聞いてございます。この先も、今、ファイザー製については、2週間ごとの分をお示しするといったことが国から示されていまして、全体計画は示されておりません。

 また、モデルナ製については、ワクチンを一体幾つ持っているのか、区に対して配分されるのかという部分については、一切お示しを受けていないという状況になってございます。

 それから、職域接種についてでございます。

 区に情報が来たかという部分につきましては、6月7日に首相官邸のホームページ上に職域の申込みの仕方が掲載されてございます。区に情報が来たのは、その前日の夜に、新聞報道と同じ内容の情報をいただいたといったような状況になっているところでございます。

 以上でございます。

○小栗委員
 国のほうで、接種を早く進めろとか、7月中に65歳以上は全部進めろとか、全体を11月までに終わりにするとか、いろいろなことを言っている割に、基礎的なロードマップなども示されないし、報道のたびに実際に実務に当たらなくてはいけない自治体が大変な思いをしているという状況は、本当にひどいなというふうに思います。国がちゃんと責任を持ってワクチン接種がスムーズに進むようにしていく責任があるということを強く感じました。

 いろいろそういう準備で大変だということはよく分かりますけれども、やはりワクチンの接種を機動的に、必要な方、その優先順位なども含めて、いろいろ考えていかなくてはいけないということもあるというふうに思います。今、高齢者施設に入所している方へのワクチン接種は、先ほども800人ということで数字が出ておりますけれども、今、高齢者施設などで働く職員の皆さんへも、申請に基づいてワクチンを打てるようにするというふうに進んでいると理解しておりますが、先ほども御意見が出ていましたけれども、保育の従事者とか教職員の方は、子供たちに接する距離は2メートルとか、そういう状況ではないので、職種によって、やはり優先的に接種をすることも考えていく必要があるのではないかというふうに思います。その点で、保育従事者とか教職員の優先接種は、高齢者施設の事業者と同じような考え方で区のほうでできないのかという点について、お考えを伺いたいと思います。

○田中福祉保健部長
 保育士ですとか、教員、幼稚園教諭への接種の考え方でございます。

 現在、高齢者施設の従事者等につきましては、先ほど申しました国の優先順位の中に入っているということで、今、申出を受け付けておりますのは、区民の方で区外の施設で働いている方です。区内の施設で働いている方につきましても、我々としては、その優先順位の中に入っているということで、今回のワクチンの中で優先的に打っていきたいというふうに考えてございます。

 一方で、保育士等につきましては、その必要性については十分認識をしているところでございますが、もともとが区民向けのワクチンという形で、区民の数のワクチンを提供していただいている部分でございます。それを先に区民以外の方、働いている方々に打つと、その分、区民に回らなくなるという部分がございますので、もう少し様子を見ないと、まだそこに回せる状況ではない。我々とすると、やはりまずは区民の方々にスムーズに、ストレスなくワクチンを打っていただける環境を整えて、その上で、例えば余剰が出たときの対策ですとか、そういった中での工夫というのはやりようがあろうかと思ってございます。まずは区民への接種を優先させてやっていきたいというふうに考えているところでございます。

○小栗委員
 東京都でやる接種も、消防や警察関係者が対象ということで、職域というか、職種にシフトしてやっているということなので、そういう意味で言えば、教職員とかは東京都に責任を持ってやってもらうとか、そういうことも必要だなというふうに、今、お話を聞いて思いましたけれども、大規模接種センターなどでの接種も併せて進んでいるという状況を見ると、これは区民向けですからということではなくて、職種とか職域とかでも同時に始まるわけなので、そういうことも考えて、区内で働いている、そういう職種の人に打っていくことも、工夫してやっていく必要があるのではないかというふうに思いますので、これは要望させていただきたいと思います。

 次に、PCR検査について伺いたいと思います。

 ワクチンの接種自体は重症化を抑えていくということが大きな目的で、ワクチンを打ったから全く感染しないのかといえば、そういうことでもないですし、集団免疫ができて感染が収束していくまでには、まだまだ時間がかかるという状況の中で、やはりPCR検査で無症状感染者を早く見つけ出して保護していくということは、引き続き重要ではないかというふうに思います。

 今、変異株は感染力も強いということで、陽性者の中からの調査もやっていますけれども、変異株の状況をつかむ上でも、陽性の場合、全数検査を、変異株になっていないかとか、そういう調査が必要ではないかと思うんですけれども、それは中央区でどうなっているのかという点を示していただきたいというふうに思います。

 それと、中央区内でも高齢者施設でのPCR検査、特別養護老人ホームや地域密着型特養ホーム、あと老健のリハポート明石でも行われたし、グループホームでも4つの施設で行われたということが、東京都が出している高齢者施設でのPCR検査の一覧表の中でも示されているんですけれども、ここでの検査結果を中央区のほうで把握されているのか、その点の確認と、区によっては、1回だけではなくて、高齢者施設での検査を週1回やっている区もあります。東京都としても、高齢者施設で毎週10万件は検査ができるような体制、障害者施設では1週間で1万件は調査できる補正予算を組んで準備されているんですけれども、そういうものを活用してPCR検査を定期的にやるということについては、今のところ、やらないということなのか、そういう検討がされていないのか、その点についても併せて伺いたいと思います。

○吉川健康推進課長
 私のほうからは、PCR検査等について答えさせていただきます。

 PCR検査、ワクチン接種の絡みも話されていたんですけれども、ワクチン接種に関してはおっしゃるとおりで、基本的には、ワクチン接種が普及しても、それだけでは不十分でございまして、例えばマスクを外して通常のように生活できるようになったりはしないという認識でございます。

 といいますのは、世界中でつくられているワクチンは数が多いんですけれども、全て1つの株からつくられておりまして、それは武漢で起きた武漢原株と言われるもので、その後にヨーロッパから出てきた従来株というものがあり、それがいわゆる第2世代と言われるものです。今言われているアルファ株、ベータ株、ガンマ株、デルタ株というのは、その後の第3世代と言われるもので、今つくられているワクチンは全て第1世代からつくられている。第1世代に示された塩基配列を基本に、メッセンジャーRNAワクチン等々がつくられておりまして、その効果としましては、第2世代や第3世代のアルファ株には効果がある。特に、遺伝子変異の中で問題になっているのは感染増強変異と免疫回避変異というものです。アルファ株に関しては免疫回避変異がございませんので、十分効くということが分かっておりますが、ベータ株、ガンマ株、そして今問題となっているインド型と言われていたデルタ株に関しましては、免疫回避の変異がございますので、従来株やアルファ株と比較をすると、十分な効果が発揮できない。もちろん、効果自体はあるんですけれども、完全に回避できるものではないというのと、一般的に、ワクチンが効くものに関しては入らなくなるので、選択的に効かないものが主流になって、ドミナントになってくるということなので、今度、イギリス株自体は免疫回避能力が弱いので、イギリス株から違う株に置き換わってくると。国のほうでも、インド株のほうがメインになってくるのではないかと言っているのは、そういうことでございます。

 そういった意味合いからしますと、当然、ワクチン接種が進んだとしても、飲み薬で軽症を治療できるような薬ができるまではマスク等も必要でございますし、検査自体も必要になってくるということでございます。

 ただ、委員から無症状陽性者の話もありましたが、世界的に、無症状者と有症状者の周囲への感染能力の比較という論文自体が出ていまして、基本的に感染症全般ですけれども、症状が強いほど周囲にうつす可能性が強いというのは、ずっと言われているところで、コロナウイルスに関しましても、無症状者が無症状の状態で周囲にうつす力というのは、有症状の方と比べると17%ぐらい、いわゆる0.17のリスクであるというふうに論文で示されているところです。

 なので、無症状のままで終わるのであれば問題ないですけれども、濃厚接触者の場合、PCR検査で見つかったときは無症状ですけれども、その後に熱が出たりとか、悪化したりということで、やはり接触をしてからの時間というのがネックになってくるということでございます。無症状のままで終わるのであれば問題ないということでございます。

 そういったところから、PCR検査をとにかくやればいいという話ではなくて、どこをターゲットにやるのかというところがやはり問題になってくるところで、保健所としては、PCR検査で陽性の方が見つかれば、その方に関して、当然、就業制限とか、外出の自粛ですとか、そういった行動制限が発生するということも考えて、特に有症状になりそうな方をメインにやっていくというのが濃厚接触者の考え方であるというところで、基本的には、それをベースに動いているところでございます。

 変異株は、株自体が増えれば増えるほど、結局、遺伝子で増殖する中で一定の割合で変異が起きてくるので、報道等でも御存じだとは思うんですけれども、変異自体は月2回程度起きるということで、その起きた変異が我々にとって不都合があるかどうかというのは、結果を見ないと分かりません。そういった中で変異自体は起きてくるということにはなるので、基本的な戦略としては、あまり変わらないといいますか、変異株が発生するたびに変えていると、やはりなかなかその周知等々もうまくいきませんので、そういった中で、中身を見ながら対応していくということではあるんですけれども、大きく踏み外さない限りは同一の戦略で、基本的には、人権抑制が可能な限り少ない状況で、なおかつ周囲に影響がないような形で落ち着かせようというふうには考えているところでございます。

 保健所分に関しては、以上になります。

○田中福祉保健部長
 まず、昨年度、3月に行われましたPCR検査の結果につきましては、老人保健施設が1施設で52名、特別養護老人ホームが4施設で223名、それから地域密着型の特別養護老人ホームが1施設で16名、認知症高齢者グループホームが3施設で34名、それから障害者生活支援施設で25名、この従業員の方々がPCR検査を受けて全員陰性という結果になってございます。

 それから、4月の下旬以降に都のほうから出されております高齢者施設等への集中検査、戦略的検査と言われていますけれども、それにつきましては、区のほうといたしますと、施設に対して積極的に活用して検査をしてくださいというお願いをしているところでございます。現在、実施している施設と実施していない施設もございまして、その結果等を含めまして、集約を行っているところでございます。

 以上でございます。

○小栗委員
 私も、やみくもにPCR検査をやればいいということを言っているわけではなくて、クラスターが発生しやすい事業所とかも含めて、今お話があったように、東京都でも戦略的検査強化事業も新たに始まっているということですので、そういうものも活用して、検査も同時並行でやっていくということが必要だということを主張して終わります。ありがとうございました。

○渡部(恵)委員長
 それでは、議題、防災、防犯、交通問題等児童生徒及び区民生活の安全に関すること並びにコロナウイルス感染症等の対策に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○渡部(恵)委員長
 第二回区議会定例会における委員長報告の取扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○渡部(恵)委員長
 行政視察について御報告いたします。

 例年7月の委員会においては、区内所管施設視察に代えて行政視察を実施しているところではありますが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、視察は行わないことといたしますので、御了承願います。

 以上で、コロナウイルス・防災等対策特別委員会を閉会させていただきます。

 本日はありがとうございました。お疲れさまでございます。

(午後3時33分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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