令和3年 区民文教委員会(11月29日)
1.開会日時
令和3年11月29日(月)
午後1時30分 開会
午後1時57分 閉会
2.開会場所
第一委員会室
3.出席者
(7人)
委員長 堀田 弥生
副委員長 富永 一
委員 塚田 秀伸
委員 竹内 幸美
委員 高橋 元気
委員 小栗 智恵子
議長 木村 克一
4.欠席者
(1人)
委員 しらす 夏
5.出席説明員
(15人)
山本区長
齊藤副区長
平林教育長
濱田区民部長
清水区民生活課長
鷲頭地域振興課長
岩田文化・生涯学習課長
田部井商工観光課長
竹内日本橋特別出張所長
生島教育委員会事務局次長
俣野庶務課長
植木学務課長
岡地学校施設課長
中山指導室長
志賀谷図書文化財課長
6.議会局職員
伊藤議会局長
小倉議事係長
黒須書記
鳴子書記
7.議題
- (1)議案第76号 指定管理者の指定について(区立日本橋公会堂)
- (2)議案第77号 指定管理者の指定について(区立浜町集会施設)
- (3)議案第78号 指定管理者の指定について(区立区民健康村)
- (4)議案第80号 指定管理者の指定について(区立図書館)
(午後1時30分 開会)
○堀田委員長
ただいまより区民文教委員会を開会いたします。よろしくお願いいたします。
本日、しらす委員は欠席いたします。
また、議案の関係で日本橋特別出張所長及び図書文化財課長が出席しますので、御了承願います。
去る11月22日の本会議におきまして本委員会に付託された議案の決定に当たり、その内容を十分に審査する必要があるとして、本日、開会いたしました次第であります。本委員会の運営につきましては、委員各位の特段の御理解と御協力をいただきますよう、何とぞよろしくお願い申し上げます。
審査方法について。付託された各議案について一括して説明を受け、一括して質疑を行い、質疑終了後、それぞれの議案を別々に起立採決によりお諮りすることでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○堀田委員長
さよう取り扱わせていただきます。
では、理事者の説明をお願いいたします。
○濱田区民部長
1 議案第76号 指定管理者の指定について(区立日本橋公会堂)
2 議案第77号 指定管理者の指定について(区立浜町集会施設)
3 議案第78号 指定管理者の指定について(区立区民健康村)
○生島教育委員会事務局次長
4 議案第80号 指定管理者の指定について(区立図書館)
以上4件報告
○堀田委員長
ありがとうございます。
発言の時間制につきましては、通常の委員会での例によりますが、採決に係る時間10分を考慮し、各会派の持ち時間を算出することといたします。ただいまの時刻は午後1時33分です。自民党・新青会さん68分、かがやき中央さん36分、公明党36分、日本共産党さん36分、維新の会さん10分となります。
それでは、理事者の説明に対する質疑を行います。
発言を願います。
○小栗委員
それでは、まず議案第76号、77号、78号に関連してお伺いします。
この区民施設の指定管理者についてですけれども、いずれも応募があったのは1事業者ということで、選定委員会で選定する際に、1事業者は現在の指定管理者と分かった上で審査するのかという点についてお伺いしたいと思います。
あわせて、この選定結果の表を見せていただきましたが、それぞれ選定理由が示されておりますけれども、日本橋公会堂のところには、環境負荷の低減などの課題について配慮された運営方針が示されているというふうな記述があります。これは具体的にはどういうことなのか、内容をお示しいただけたらと思います。
浜町集会施設については、会議室の利用率向上に向けた取組が具体的に提示されているという記述がありますけれども、これはどういう取組が提示されていたのかという点についても伺いたいと思います。
区民健康村については、子育て家庭向けの提案がされているという評価も記載されていますけれども、具体的にはどういう内容だったのか、この点についてもお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
○清水区民生活課長
指定管理者が1事業者というところで、現事業者と分かった上でかというところは、その部分も選定委員には非公開ということを前提として選定をしてございます。
以上でございます。
○竹内日本橋特別出張所長
日本橋公会堂の指定管理者の環境負荷の提案でございますけれども、この事業者につきましては、区の環境マネジメントシステムを熟知しておりまして、舞台技術のサービスであるとか、それから事務室内での業務、そういった効率的な運営による省資源、省エネルギーを推進するとしています。また、日常業務におきましては、グリーン購入の徹底をするとともに、館内の小まめな消灯などで環境負荷の低減に努めるというようなところを評価したところでございます。
以上です。
○鷲頭地域振興課長
私からは、浜町集会施設と区立区民健康村の利用向上策について御答弁申し上げます。
初めに、浜町集会施設につきましては、会議室等の取組といたしまして、昨今のコロナ禍を踏まえましたリモート葬儀の勉強会の開催といったような内容ですとか、施設の利用促進に資するような広報活動の実施という点が記載されており、私どもはそれを評価したものでございます。
また、ヴィラ本栖につきましては、子育て家庭向けの取組といたしまして、乳幼児を抱える家庭を対象にいたしました認証を取得するような形で施設の周知を図っていきたいという申出がございまして、実際に具体的にどこの場所をどのように活用して取り組むといったような内容で、はいはいするくらいのお子さんから、よちよち歩きのお子さんまで、よりヴィラ本栖を利用しやすくなるような取組を行いたいという提案があり、それを評価したものでございます。
以上でございます。
○小栗委員
それぞれの評価項目、選定理由についてもお示しいただきましたが、そういうものも含めて、1事業者しか応募がないということ自体は指定管理者制度の限界というのもあるのかなというふうな思いもいたしますけれども、この点については了解をいたしました。
次に、議案第85号についてお伺いします。
これは、区立京橋図書館の業務の中に、新たに多目的ホールや駐車場の料金の徴収、そして交流活動室の利用に関する業務、施設管理業務として駐車場の管理や植栽の管理、設備点検等の管理、こうした業務も追加して、来年4月1日から京橋図書館は株式会社図書館流通センターが指定管理者となるということだと思うんですけれども、そこにこの業務の指定管理者として指定をするという内容になっております。今回の選定は非公募で審査されていますけれども、今回追加される業務について、この図書館流通センターとしては、運営の実績があるのかという点と、もともと図書館流通センターとしては図書館の管理というんですか、そういうものを専門にしている業者だと思うんですけれども、カフェとか、施設管理を専門にしていない業者と言えるのではないかという点について、どのように考えているのかということと、特にカフェの運営はどのような形になるのか。図書館流通センターが直営でカフェもやるということなのか、その辺の運営の予定についてもお示しいただきたいというふうに思います。
○志賀谷図書文化財課長
今回の追加される業務につきましては、本の森ちゅうおうに移転した後に、新たに行わなければいけない多目的ホールの運営ですとか、駐車場等の管理ですとか、そういった部分は移転後の業務として追加したものでございます。基本的に、あくまで京橋図書館でございますので、図書館業務が主となります。そのほかの施設管理業務については主ではございませんので、提案の中でも委託ということで提案されているところでございます。
また、カフェの運営につきましては、提案の中で指定管理者の自主事業ということで提案を受けてございます。そういったところで、カフェにつきましても、図書館流通センターの自主事業として、ほかの業者と組んだ形で運営をしていくということで提案がございました。
また、図書館流通センターの実績につきましても、ほかの自治体等でも、単体ではなくて、例えば共同事業体と申しますか、JVを組んで様々なところで運営を行っているところでございます。
以上でございます。
○小栗委員
そうしますと、カフェの運営は他の業者と組んでやると。他の業者に委託するというんですか、そういうやり方というのは、よく今、公立の図書館にもカフェとかが入っているのが割とはやりみたいになっていて、スタバとか、いろいろなところが入っているところがあるんですけれども、そういった形で、図書館流通センターのほうが業者を決めて、お願いしてやると。では、それは利用料金制みたいになって、そこの中でやってもらうということなのか。売上げとか、そこでかかった経費とかの精算はどのような形になるのか、それも御説明をいただきたいというふうに思います。
それと交流活動室の利用に関する業務も、本の森ちゅうおうに移転した後に始まるということだと思うんですけれども、どういうものが具体的に提案され、どういう利用を考えられているのかという点についても御説明いただきたいと思います。
○志賀谷図書文化財課長
カフェの運営につきましては、あくまで自主事業でございますので、行政財産使用料を頂戴した上で運営していただくことになります。
また、交流活動室につきましては、基本的には、ボランティアの方の活動の場として利用していただく予定でございます。そういったボランティアの方々の部屋の予約ですとか、そういったことを指定管理者としてやっていただく予定でございます。
以上です。
○小栗委員
そうすると、カフェの部分の使用料を図書館流通センターのほうから頂いて、そこのカフェでの売上げは図書館流通センターのものになるという感じなんですか。委託するカフェを運営するところとの関係は、どんなふうになるのか。図書館流通センターが直接カフェを運営するんですか。その辺の御説明がちょっと分かりにくかったので、もう一度お願いできればと思います。
それと、図書館流通センターが指定管理者になって、既に今年の4月1日から日本橋図書館と月島図書館は運営されているというふうに思うんですけれども、ここでの職員の皆さんの状況が分かればお示しいただきたいんですが、どのくらいの方が司書として配置されているのかとか、どのくらいの時給というんですか、報酬で司書の資格を持った人たちなどが働いているのか、その辺の確認というのは中央区のほうでできているのかどうか、その点についても伺いたいというふうに思います。
○志賀谷図書文化財課長
カフェの運営形態でございます。
あくまで、指定管理者としては図書館流通センターでございますが、その先、カフェの運営業者と図書館流通センターの間で、委託契約なのか、協定なのかは分かりかねますけれども、一応そういった形で専門のカフェの運営事業者等が運営していく予定でございます。
また、日本橋と月島の指定管理者の状況でございます。
昨今のコロナ禍の中で、当初提案していた事業等はなかなかできなかったところでございますが、利用される方からは、指定管理者になるということで図書館の中身が大分変わるのではないかという御心配があった方もいたようですが、皆さん、いろいろなことをやっていただいて感謝しているというお言葉もいただいているところでございます。
また、司書の数ですけれども、区のほうで当初の募集の際に司書を6割以上置くようにという形で募集要項に記載してございますので、それ以上の司書が従事しているところでございます。
もう一つ、報酬につきましては、今のところ、まだ把握はしてございませんが、来年、指定管理者評価のところで報酬等を確認していきたいと考えてございます。
以上です。
○小栗委員
もう既に4月1日から運営している日本橋図書館、月島図書館で利用者の声も良好だというようなお話もありましたが、やはり前に指定管理者の指定のときに指摘をさせていただきましたけれども、この図書館流通センターは今も随時求人の募集とかもやっており、司書資格を持つ図書館司書のスタッフでも、去年は1,110円という時給だったんです。今見てみましても1,170円というような大変低い時給で、いろいろ資格とか、勤める年数によって違ってくるんだろうとは思いますけれども、更新前の時期としては、そういう額が示されていて、待遇的にも大変問題があるのではないかという点を前も指摘させていただいたんですが、そういう実態は区のほうではまだ把握していないということです。その辺はきちんとした待遇の下で仕事ができるような体制になっているのかという点の確認は本当に必要ではないかというふうに思います。
最後に、図書館の運営を指定管理者に担ってもらうという中で、図書館の資料の選書や廃棄、また地域資料の収集や管理は今後もずっと教育委員会が責任を持って行うということが言われてきました。現在、実際に月島や日本橋はもう既に指定管理になっているわけですけれども、どのように教育委員会が選書とか、そういうものを具体的に実施しているのか、その辺をお示しいただきたいというふうに思います。
○志賀谷図書文化財課長
現在の図書の選書方法でございます。
まず、日本橋と月島につきましては、指定管理者制度を導入済みでございますが、一時的には指定管理者のほうで最初、選定をいたします。その後、週に1回、京橋のほうにお集まりいただきまして、3館で内容を確認します。京橋図書館の直営職員が、指摘事項等があれば、その都度指摘して、修正を図った上で購入しているところでございます。
以上です。
○小栗委員
今も週1回やっているというお話ですけれども、来年の4月以降、京橋図書館も含めて全面的に指定管理者になった場合に、今、京橋図書館に図書文化財課の職員の方がいると思うんですけれども、全部指定管理者になった場合は、どこに席を置くのか、管理体制はどういうふうになるのか、その点についても改めてお伺いしたいと思います。
○志賀谷図書文化財課長
来年度以降の図書館の運営サービスというところにつきましては、指定管理者になるところでございますけれども、全体の管理ですとか、そういったところは今後も区が行っていきますので、そういったところに選定の職員も配置する予定でございます。
以上です。
○小栗委員
来年12月に本の森ちゅうおうが開館しますけれども、そうなったら、区の職員の方は本の森のほうに行くのか、その点だけ確認をさせていただきたいと思います。
○志賀谷図書文化財課長
現在の予定ですと、一部職員は本の森ちゅうおうのほうに従事する予定でございます。
○小栗委員
終わります。ありがとうございます。
○堀田委員長
では、副委員長は委員席へお移りください。
質疑を終了いたしましたので、これより採決に入ります。
まず、議案第76号、指定管理者の指定について(区立日本橋公会堂)について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。
〔賛成者起立〕
○堀田委員長
全員起立と認めます。――御着席願います。
よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第77号、指定管理者の指定について(区立浜町集会施設)について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。
〔賛成者起立〕
○堀田委員長
全員起立と認めます。――御着席願います。
よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第78号、指定管理者の指定について(区立区民健康村)について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。
〔賛成者起立〕
○堀田委員長
全員起立と認めます。――御着席願います。
よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第80号、指定管理者の指定について(区立図書館)について、起立により採決いたします。
〔「委員長」と呼ぶ者あり〕
○小栗委員
日本共産党区議団は、議案第80号、指定管理者の指定について(区立図書館)に反対します。
以下、その理由を述べます。
本議案は、令和4年、2022年12月開設予定の本の森ちゅうおう、区立京橋図書館の業務に関し、今年3月の条例改正で追加された多目的ホールや駐車場の料金徴収などの業務を、2022年4月から指定管理者となる株式会社図書館流通センターに指定するものです。
日本共産党区議団は、これまでも区施設への指定管理者制度導入について、繰り返し問題点を指摘し、特に図書館運営に指定管理者制度はなじまないとして、2020年3月と10月の定例会で、区立図書館への指定管理制度の導入と指定管理者の指定に反対しました。その主な理由は、図書館は、区民館などの貸館業とは性格が異なり、教育文化の発展の基礎となる施設であり、住民の知る権利や豊かな学びを保障するための施設とするためには、事業の継続性と職員の育成が不可欠だからです。
しかし、指定管理者制度自体の問題として、指定管理期間が定められる下で働く職員の雇用継続には限りがあり、その結果、職員の育成や後継者の育成は保障されないという問題があります。また、指定管理事業者となった図書館流通センターの契約社員や司書資格を持つ図書館司書スタッフの労働条件が悪い点についても指摘しました。
今回の議案は、京橋図書館の業務に、多目的ホールや駐車場の料金徴収、交流活動室の利用に関する業務、駐車場管理、植栽管理、設備点検等の施設管理業務を追加し、既に指定管理者である図書館流通センターを指定するというものです。
追加業務を併せて行うことで効率的、効果的な施設の一体的な運営を図るとしていますが、そもそも図書館の運営を指定管理者に任せることが問題であり、株式会社図書館流通センターを、図書館業務だけでなく追加の業務も併せて指定管理者に指定する議案第80号に反対します。
以上です。
○堀田委員長
本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。
〔賛成者起立〕
○堀田委員長
起立多数と認めます。――御着席願います。
よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
副委員長は元の席にお戻りください。
本会議における委員長報告の取扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○堀田委員長
さよう取り扱わせていただきます。
以上をもちまして区民文教委員会を閉会いたします。
お疲れさまでございました。
(午後1時57分 閉会)
お問い合わせ先:区議会議会局調査係
電話:03-3546-5559