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令和3年 福祉保健委員会(7月8日)

1.開会日時

令和3年7月8日(木)

午後1時30分 開会

午後2時34分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 礒野 忠

副委員長 山本 理恵

委員 木村 克一

委員 海老原 崇智

委員 田中 耕太郎

委員 高橋 まきこ

委員 中島 賢治

委員 二瓶 文徳

議長 (木村 克一)

4.出席説明員

(12人)

山本区長

齊藤副区長

田中福祉保健部長

春貴管理課長(参事)

石戸子育て支援課長

古賀保育課長

阿部子ども家庭支援センター所長

吉田高齢者施策推進室長

早川高齢者福祉課長

平川介護保険課長

渡瀬保健所長

小林生活衛生課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

桝谷書記

坂和書記

6.議題

  • (1)福祉及び保健の調査について
  • (2)旅館業法に関連する条例等についての請願

(午後1時30分 開会)

○礒野委員長
 こんにちは。ただいまより福祉保健委員会を開会いたします。よろしくお願いいたします。

 初めに、理事者報告をお願いいたします。

○田中福祉保健部長

 1 私立認可保育所の開設支援について(資料1)

以上1件報告

○礒野委員長
 発言の時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時31分です。自由民主党80分、かがやき中央35分、公明党35分、区民の風35分、未来会議10分となります。なお、持ち時間には、この後の議題である請願審査の時間も含まれます。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言を願います。

○高橋(ま)委員
 お願いします。

 資料1から質問させていただきます。3点伺います。

 まず、1点目です。この3園の新設をもちまして、来年、令和4年4月の待機児童ゼロを達成するというお考えであるか確認をさせてください。

 もう一点です。この3園を合わせまして、1歳児の定員を大きく拡大いただくこととなりまして、合計で39名という枠を設定していただいています。一方で、本年4月の1次審査の段階でも、2歳児の待機がおよそ内定率53.3というところで、この地域に限定されたことではなく、区内前提ではございますが、2歳児の待機に関してどう取り組まれるかというところを確認したいと思います。今回、1歳児が39名となる一方で、その影響もありまして、2歳児の拡大が、合わせましても3名となっているというところで、2歳児の御対応について、お考えをお聞かせください。

 3点目です。新規園ということで、地域の子育ての課題を解決する、これまでの新子育て安全プランがいっているような機能を設けるという、新園の開設という点でお伺いをしたいのですが、一時預かりや病児・病後児保育など地域の課題を解決する機能はどちらかの園でどういったものか、お考えがあるのかという点について。

 以上3点お願いします。

○古賀保育課長
 3点の御質問についてでございます。

 まず、1点目、今回の追加の整備をもちまして、来年の待機児童解消をどう考えているかという点でございます。

 これまで待機児童解消に向けて、区の重点施策の一つとして精力的に取り組んでまいりました。令和2年度につきましても、466名分の定員拡大を図りまして、計画を上回るペースで定員の拡大をしてきたところでございます。そういった状況でございますが、今回、4月時点では85名の待機児童が生じているところでございます。今回、3か所の保育所の整備によりまして、本年度の当初に加えまして213名分の定員拡大を図ることが可能と考えておりますので、現状の認識といたしましては、令和4年4月に向けて待機児童解消が順調に進んでいるというふうに認識しているところでございます。

 2点目の1歳児の拡大、それから2歳児の待機についての取組の考え方ということでございます。

 今回、1歳児の定員拡大というところで、これは当初の予算に計上しております分も含めまして、1歳児につきましてはトータルで63名分の定員拡大、2歳児につきましては79名分の定員拡大と、6か所の合計になりますけれども、そういった状況でございます。本年度の待機児童の状況を見ていきますと、ゼロ歳児から2歳児の間で待機児童が発生しておりますけれども、この待機児童の数は定員の拡大という部分では吸収できるかなと思っております。また、認可保育所の定員拡大をする部分は確実にしてまいりますけれども、併せて既存の認証保育所ですとか、4月時点の空きの状況は確認されていますので、そういったところも含めて定員の十分な確保が図っていけるかというふうに考えているところでございます。

 3点目でございます。地域の子育て課題に取り組む事業として、新園における一時預かりですとか、病児保育、病後児保育の関係ですけれども、現状、一時預かり、病児保育につきましては、定員を拡大することを中心に、今、待機児童解消ということで進めておりまして、そういったスペースを設けることは、今回の物件についてはできておりませんので、こういった事業については実施する予定はございません。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 それぞれにありがとうございました。

 来年4月の待機児童ゼロに向けて順調であるというところで、非常に心強く思っておりますし、今回の十分な拡充というところで、皆様の不安解消に期待を寄せるところでございます。

 また、2点目、2歳児においても定員枠が十分であるというところを確認させていただきました。

 3点目の一時預かりや病児等は、スペースが困難であるというところを教えていただいたのだというふうに受け止めておりますが、月島地区の地域の方々から、保育園が増えれば、やはり病児・病後児保育が必要となる方も併せて、必要となるものであるという点、また、1歳児から園というところのニーズが非常に大きく、待機でもそのように反映されてきたんですけれども、やはり1歳未満の家庭にも保育ニーズは常態的に一定程度あるんだというお訴えを私もお聞きいたしました。

 また、働いていなくても、そういった保育要件を満たせなくても、具体的に事例で申し上げると、保護者の通院や法事、様々な事情で希望するときに保育を利用したいという声はございまして、そこが今の晴海と、おっしゃった、これまでの勝どきで十分かという問いをいただいているところでもございます。一例としますと、多子世帯におけるきょうだい関係で障害のある方がいる御家庭などでいらっしゃると、上のお子様の送迎時などに一緒に連れていけないという事情がある場合もございます。区内でいうと、適応教室への送迎も、下のお子様を連れて負担に感じているというお声も伺っております。

 今回、待機児童解消に向けた大きな前進であるというところを確認いたしましたが、引き続き、今申し上げた一時預かりや病児・病後児保育を含め、地域の課題を解決していく認可保育園の開設を要望いたしまして、以上、資料からの質問とさせていただきます。ありがとうございます。

○礒野委員長
 それでは、次に、議題(1)、福祉及び保健の調査について質問のある方はいらっしゃいますでしょうか。

○田中(耕)委員
 私から、今の保育園に続いて、学童についてお伺いいたします。

 今、報告がありましたように、保育園につきましては、毎年、全力でと言っても過言ではないぐらい新設をしていただいておりまして、なかなか待機児童が減らない、それ以上に人口の増加が続いている、子供の数が増えているという、うれしい悲鳴もありますので、区のお取組については非常に高く評価してまいりたいというふうに思います。

 学童ですが、これだけ保育園児が増えていて、子供の数が増えていきますので、学童の待機、学童の場合、待機といっても、学年が上がりますと自動的に学童を卒業という状態になります。希望者として、1年生はほぼ全地域において入所がかなっているというふうに思いますが、2年生以降は、場所や学年、地域の偏在もあるとは思いますが、かなり厳しい場所もあるというふうに思います。私事ですけれども、私の娘も学童にお世話になっておりまして、1年生として学童に入っているわけですが、恐らく来年以降継続するのはかなり難しいのではないかというのが現状です。

 今、喫緊の課題として保育所の整備を進めていますが、学童の問題は当然避けて通れないということで、これまで、私も含めて、他の委員や議員からも様々な指摘がされてまいりまして、区の御見解としては、学童を新設するような場所ですとか、ソフト、ハード両面において、なかなか厳しいのではないかというお話、それから、プレディを制度としても拡充していくことによって選択できるという御回答も得ていることは承知しています。ですが、それをもってしても、今後、厳しいというよりも、当然の結果として学童に入所できないという状態が来ます。

 また、これも私の個人的な感覚にはなりますが、やはり高学年は実際問題として学童のニーズ自体が大分減ります。習い事や塾に通ったり、正直申し上げて、個人で、自宅で鍵っ子状態がいいかどうかは別にして、留守番できる時間も長くなってまいりますが、やはり低学年、特に2年生までは確実に学童に入れるという安心感を保護者も求めていると思います。様々な成長過程で、成長の速いお子さん、ゆっくりのお子さん、いらっしゃいますが、2年生まではやはりしっかりとした場所で安全・安心な放課後を送れるというのは、私は必須だというふうに考えます。その観点から、2年生の学童の不足をどのように解消していくのかという点について、いま一度方向性やビジョンをお示ししていただきたいというのが、まず1点目。

 さらに、その不足を補うために、現在、区民の御家庭はどんどん、これは新規参入もあるんですけれども、民間の学童を利用されている方が増えています。民間の学童の事業者も、中央区、また近隣の江東区なども学童などの不足が顕著、深刻ですので、新規参入を実際として行っているという実態があります。たまたま私の自宅の目の前にも民間の学童会社が入っておりまして、最初は子供の数が少なかったんですけれども、年々、年々というか、時間を追うごとに利用者が増えていくという実態を目の当たりにしています。

 学童を区の責任の範囲内で、保育に欠ける子、小学生バージョンとなりますけれども、どこまで見られるかというのは非常に難しい線引きのラインだとは思うんですけれども、昨今は自前で自治体として学童を整備していくことに難しさもある。例えば、習い事との兼ね合いですとか、個人、御家庭によって対応している、求めているものが違うという実態があります。そのために、民間学童においては、単に子供をお預かりするというだけではなくて、習い事ですとか、個別のケースに様々な対応、場合によっては送迎もしている。また、学童の中自体で塾や体操教室のような付加価値の高いプランを組み込んでいる。こういった学童が非常に人気を得ています。

 そういった観点から、他の自治体の中には、そういった民間学童との連携ですとか、支援、協力体制を自治体が行っていく具体例も幾つか出てまいりまして、そういった事業者との関係構築にも取り組んでいる自治体もございます。私のほうでも、そういった事業者との話合い、打合せとかの中で、区の理事者の皆様にも、そういった事業会社等を紹介してみたり、他の自治体の例などの提案なども一部、個人的にはさせていただいた点もあるんですけれども、区だけでは行えないサービスに積極的に取り組んでいく、こういった支援、提言を今後検討していく必要性が非常に高いと考えます。その点についての御見解をお示ししていただきたいというふうに思います。

 以上、まず、その点をお願いいたします。

○阿部子ども家庭支援センター所長
 学童の待機児童対策といったところかと思います。

 せめて2年生まで入れるようにと委員がおっしゃっていることですけれども、私どものほうでも選考指数表というものがありまして、やはり低学年のほうが加算される点数が高いので、比較的低学年の方は入りやすい形にはなっております。ただ、やはり就労の時間、御両親ともフルタイムで月20日以上ですとか、勤務時間の長さによっては、2年生とか低学年の方でも点数が低くて、必ずしも入れるというのはなかなか難しいところであります。本区としましては、基本的には、学童の待機児対策はプレディで確保していくという方針ではございますが、プレディも、定員がないとはいえ、幾らでも入るというものではないとは思いますので、今後、学童のほうでももう少し多くの方を受け入れられるようなことは検討していかねばならないとは考えております。

 民間学童のことですけれども、区内に民間の学童と名のられている事業者が何か所かあるというのは私どもも把握しているところではあるんですが、私どもは国の法律の基準に基づいた放課後児童健全育成事業をやっておりますので、民間だとしても、例えば1人当たり1.65平方メートルの面積を確保するですとか、人数に応じた支援員の人員を配置するですとか、そういった基準をしっかりと満たしている上でないと、うちのほうとしても補助をするということは難しいのかなと考えております。ただ、そういった基準で、もしやっていただけるようなところが今後あって、お申出があれば、検討していかねばならないというふうには考えております。

 以上です。

○田中(耕)委員
 ありがとうございます。

 学童の置かれている状況とプレディの置かれている状況については、これまでも私個人としてもですし、ほかの委員も指摘されていた方が非常に多いかというふうに思います。学童とプレディは、区としては補完関係という部分もあるし、実際そうなっていると思いますが、やはり似て非なるものという印象も拭えないというふうに思います。とりわけ、先ほどから繰り返しになりますが、低学年の場合、単純に学校に残って学内での放課後を過ごすという観点と、学童の場合は、特に夏休み中や長期休みのお預かりなどもありますので、学童の中にいて生活のリズムを整えていくというような観点ですとか、一般的な生活指導に当たるような部分も学童の先生方は考えていてくださって、プレディにそれがないとは言いませんが、カリキュラムや伝統という意味では全く異なるものではないかというふうに思います。

 今、人数が増えているので、やむを得ないという点は分かるんですけれども、これだけ保育園を整備してきているわけなので、やはり学童も今後も慢性的な不足が分かっているわけです。場所がないというのは当然の厳しい現実ではありますが、保育園もそういった中で苦慮しながらも取り組んでいただいているので、併せて学童のスペース、人員、定員の確保、とりわけ日本橋地域は京橋、月島地域と比べても、もともとの区立保育園、児童館の学童クラブの定員の数が圧倒的に少ないかというふうに思います。

 3地域の偏在性、待機というか、お待ちになられている方がどれぐらいいるのかというのは、以前に御報告いただいたことはあるんですけれども、今、分からないので、もし分かったら教えていただきたいんですが、3地域での学童保育の定員に対して待機、お待ちになられている方がそれぞれどれくらいいるのかというのをお知らせしていただいた上で、改めて定員を拡充していく方法がそもそもプレディ以外にないのかどうかという点について教えていただきたいというふうに思います。

 それと、学童の運営について細かい点を1点だけ確認したいんですけれども、今、私も学童の保護者会の役員等もさせていただいておるんですが、学童が夏休みに入りますが、長期休み期間中は、基本的にはお弁当の持参ということで、昼食時間を設けています。これまでは、学校の夏季休暇の際はプールがあるので、プールがある日に限って、保護者会経由という形になっているんですけれども、お弁当を注文することができるシステムを取っているのが区内の児童館の基本的なシステムだったというふうに思います。昨年から、コロナ禍の影響もありまして、学校の小学生の夏季プールが全面中止になっております。その関係もありまして、各児童館ともに、各保護者会を通じて、昼食、お弁当等の発注について、児童館によりますけれども、全期間お弁当を取ることが可能となっているところもあれば、そうではないというような選択、もしくは現在検討中という学童もあるというふうに聞いています。

 何が申し上げたいかというと、今後の運営も考えて、夏季休暇や長期休暇の際は必ず昼食が必要となってくるものでございまして、学校が通常の時期であれば当然給食ですけれども、夏休み中のお弁当、これは保護者にとっては、当然という部分もある一方で、これまでの保育園とか、プール期間中とかといった対応のこともあるので、できることならば昼食は、可能であるならば、安全で食中毒とかを起こさないためにも、逆に、プロの業者等にお任せしていく方法があるというふうに考えます。そういった観点から、現在、保護者会が主に行っている弁当やおやつの管理・運営について、区として、児童館として一元的な仕組み、どの業者にするか等々、運営については細かい問題があると思いますが、ある程度の枠組みを示していく時期に今後差しかかってくるのではないかというふうに考えます。

 児童館の長期休暇における昼食、さらにおやつです。おやつは、現在も全館において保護者会の管理の下での、料金の徴収から、何を出すのか、これに対して非常に保護者会は気を遣っております。私ももちろん保護者の責務としてやるべきだというふうに思って積極的に関わっていますが、正直申し上げて、毎年変わる役員が、おやつやその内容のメニューについてまで考えていくというのは、正直申し上げて効率がいいとはとても思えませんし、逆に、食中毒ですとか安全性、また夏季休暇中のみの利用者など、とても効率が悪い例外のケースなどの対応も憂慮しているというのが実態かと思います。

 話が長くなりましたが、お弁当やおやつ等も含めて、今後、保護者会等々の話合いの場も経て、区としてというか、学童としてのあるべき理想の姿、効率的で安全性の高いシステムをある程度構築していく必要性があると考えますが、その点についての御見解をお願いいたします。

○田中福祉保健部長
 私のほうから2点、プレディ以外の待機児対策と、それからお弁当やおやつの仕組みの考え方について御説明させていただきます。

 まず、学童クラブは、確かに、保育園と違いまして、今、区としても増設をしているわけではございませんので、増えている子供の数に対して、そういった意味では、なかなか整備ができていないというのは事実としてあろうかと思ってございます。

 ただ、我々といたしましても、例えば晴海児童館を造ったですとか、用地ですとか、そういったものが出てきたときには造ってきているという部分と、学童クラブは保育園と違って、要は、お子さんが実際に自分で歩いて行ける範囲という形になりますので、どこでも造れればいいというわけではないといったことでございます。そういったところから、一定の考え方の下で児童館の整備を行って、その児童館の中でやっているということで、基本的には、今、全区的には、児童館としては区内を網羅している。

 ただ、1点、今回、晴海の選手村の跡にできる部分については、確かに空白地帯なのかなと思ってございますが、そこについても、かねがね御説明させていただいているように、あそこにできるいろいろな施設ですとか、空間を活用しながら、お子さんの安全な居場所を確保していくという考え方でいるといったようなところでございます。

 民間で様々な機能をプラスしながら、お子様のお預かりをされている事業者がいらっしゃることは当然理解しておりますし、そういったところも含めて、様々な声があることも認識をしてございます。区といたしましては、やはりお子様をまず放課後の居場所として安全にお預かりするというところで、学童クラブとプレディという2本立てで考えているといったところでございます。なかなか区が持っている土地もございませんし、そういった中で、今後、新たな学童クラブあるいは児童館の用地を確保することは難しいのかなというふうには思ってございます。その中で、民間の方々の様々なアイデアですとか、そういったものを活用しながら、待機児対策といいますか、お子さんの居場所を確保していくことは必要であろうというふうに考えてございます。

 ただ、一方で、やはり我々としては、児童福祉法でいうところの放課後児童健全育成事業の基準を満たしたものの確保については取り組んでいきたいというふうに考えてございます。したがいまして、その辺を満たす事業者がいて、区内でそういった条件が整ってくれば、我々としても、そういったところに対して誘致といいますか、支援をしていくということは考えていこうかなというふうに思っているところでございます。

 それから、もう一点、お弁当あるいはおやつの考え方でございます。

 児童館の中で学童クラブを行ってございます。中央区の場合、他区と違いまして、全て無料でお子さんをお預かりしているといった中でやってございます。また、児童館の中で、無料でというところも含めてですけれども、根本の考え方としては、保護者と一緒になってお子様の保育といいますか、養育といいますか、子育てをしていこうと。児童館の職員と保護者と一緒になってお子さんの養育を行っていきたいという考え方から、児童館の中で行ってございますし、また、無料という形も取ってございます。そういった中で、我々とすると、これまで保護者の方々の御協力を得ながら運営を行っていきたいということで、おやつやお弁当など、取り組んでいるところでございます。そういった意味では、現状において、民間の新しい仕組みに移行していくというところよりは、我々とすると、今の考え方、一緒に子育てをしていくというところを進めていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○阿部子ども家庭支援センター所長
 私からは、まず日本橋地域にある堀留町児童館と浜町児童館の待機児というところですけれども、今持っているのは4月1日時点のものですが、堀留町児童館は33人の待機者、浜町児童館は13人の待機者がいる状態にはなっております。その後、申請が出されたり、辞退される方もいらっしゃるので、また変動はしていくというふうになっております。ほかのところになりますと、例えば築地児童館でしたら27人、新川児童館は16人、佃児童館が25人、月島児童館は15人、勝どき児童館36人、晴海児童館は40人の待機が4月1日の時点で出ております。

 夏休み期間中のお弁当の発注に関してですけれども、もともと保護者会、入会説明会などで事前に、学校が休業中はお子さんにお弁当を持たせてくださいということで、児童館のほうからは保護者の方々に説明をして、お願いしているところです。夏休みのプール指導のときは、朝からお弁当を持参しての参加はお弁当が傷むという心配があるというところから、学童クラブの保護者の会の方から、指導期間中の発注弁当の要望があったというのが、当初、始まりでして、そういう要望があったので、食中毒を避けるというところからも、お弁当の受け取りですとか、立会いに児童館の職員が協力するということでやってまいりました。

 ただ、昨年度からコロナ禍ということもありまして、今年度は、現時点から夏休み中の学校のプール指導が中止というふうに聞いておりますので、今までやってきた保護者の会からの発注弁当の依頼を受けて児童館が協力するということは、今後は必要ないのかなと考えております。ただ、各御家庭の判断で、お弁当を個別に発注したいということでございましたら、これは別に区が許可をするとか、禁止をするとか、そういう話ではなくて、普通に、例えばお弁当を後から御家族の方が持ってくるということも当然あり得る話ですので、それと同じというふうに私どもは考えております。ただ、届けてきたお弁当がどのお子さんの弁当かが分からないというのは困るので、利用に当たって連絡帳等にお弁当の宅配業者を記述していただいて、誰のお弁当か分かるように、お子さんの名前が明記されたような状態で配達していただければ、児童館の対応は可能というふうに保護者会でも説明しているところです。

 以上です。

○田中(耕)委員
 ありがとうございます。

 今までの経緯がありますので、今、福祉保健部長からも御答弁いただきまして、現状が今までの様々な努力の積み重ねの結果としてあるというのは理解をしてございます。繰り返しとなりますが、ただ、学童の待機児童、放課後児童健全育成事業の枠組みの中でというのは当然やっていただきたい事業であるというふうに思うんですけれども、これを保育園に例えるならば、認可保育園と認証保育園、また先ほどの民間という概念も含めましたが、放課後児童健全育成事業というのは、保育園でいうところのいわゆる認可、様々な条件を満たした理想の形の一つとして枠組みがつくられているわけですけれども、入れないお子様や御家庭がいて、それによって、そのお子様や御家庭の安全性が担保されない、守られない、子供が危険にさらされるというのでは、事業の本末転倒ですよね。

 ですので、そこは事業の枠組みを守るということを第一に、理想としての事業の枠組みを守っていただきたいんですけれども、そうではなくて、現状、保育園までは入れたのに入れない、1年生はほとんどいないと思いますが、小学校2年生のお子様が、区内、今御報告のあった話ですと、3地域に満遍なく、どの児童館にもいらっしゃって、そのお子様たちがどうされているのか。場合によっては、鍵っ子になって自宅で留守番をしているのか、もしくは父親なり母親が、本当はしたい仕事をセーブして自宅に戻る時間等をコントロールしていくのか。いずれにしても、本来の事業の目的から、残念ながら目標には近づかない形になってしまっている可能性があるというふうに思います。

 学童の在り方、また、プレディがあるというのも分かっておりますけれども、よりプレディの機能の強化、プレディについては、こちらでの管轄でないのは分かっておりますが、総合的に子供にとって、家庭にとっては、プレディであるとか、学童であるということは本質的な問題ではありませんので、放課後、学校が終わった後に安全で安心、できるならば、おやつが食べられて、できるならば勉強もできて、心身の健全な育成が、夕方、保護者が帰ってくるまで図られる場所を構築するために、保育園優先で非常に厳しい状況だとは思いますけれども、学童についても連携、連動して考えていただきたいなというふうに強く願ってまいります。

 また、お弁当とおやつの点については、少し瑣末な話になってしまいましたけれども、状況についてはよく分かっております。ですので、私が申し上げたいのは、今の状況は、おやつやお弁当を、御自宅からお弁当を持っていきたいという保護者の方や御家庭はそれで構わないというか、今までどおりでいいと思うんです。ただ、実態として、おやつは100%ですけれども、お弁当は発注したいという御家庭が、状況によって、今、増えているわけです。増えていて、それを、今、保護者会がその管理をしているんです。

 これは保護者がやるのが嫌だという話ではなくて、保護者会が管理すると、逆に混乱のもとであるということを申し上げています。どのお子さんが、いつ、学童に夏季休暇中に出席する予定なのか否か、期間限定で利用されている御家庭に対してどう対応するのか、また、先ほどお話がありましたように、このお弁当はどの子なのかというのを保護者会のほうが気を遣わなければならなくて、これは運用面で非常に難しいんです。というよりも、今後、お弁当を頼まれる家庭が増えると、非常に非効率というふうに申し上げたいというふうに思います。

 保護者会のメンバーは、当然、学校、今、1年生、2年生から待機児童が生まれている状況から分かるように、保護者会の保護者は、1年ないし長くても2年程度で入れ替わっていきます。ですから、そのノウハウも継承されないというのが現状です。私は、たまたま上の子供が中1で、学童に長くお世話になり、今、下の子が小1で入りましたので、多少なりとも継続性を自分で感じて、今、問題提起しているわけですけれども、多くの保護者の皆さんは、何かおかしいなと思いながらも、数年たつと、もう自分の家庭とは直接は関係ないという状況が生まれやすいので、そこまで大きな問題とはならないんですが、非常に個人的には非効率な考え方、やり方だというふうに思っています。ここは実態を照らし合わせて、特に学童の場合、区の直営で区の職員がやっておられるところもあるんですけれども、指定管理者を導入している学童もあります。この意識差も実は違います。区の直営の学童と、民間に指定管理者を求めている学童では、情報の差や意識の差も出始めているなというのが個人的な見解です。

 具体的な話は、またこの委員会終了後にでもお話をしたいと思いますが、いずれにしても、子供たちを預かる上で、食の問題というのは避けて通れない重要な要素と考えますので、こういった点の運用、もちろん食中毒等を起こさない、お昼御飯がないというような子供、児童を生まないというのは当然のことながら、その運用面や実態についても、より考えていただいて、保護者会とも連携しながら、区のサービスとして、よりよい状態を築いていただきたいというふうにお願いして質問を終わります。失礼いたしました。

○高橋(ま)委員
 お願いいたします。

 私からも、児童館での夏休みの過ごし方について心配をしておりまして、こちらでお伺いさせていただきたいと思います。

 本年4月の入所時点で、昨年比120%の定員ということで拡大をしていただいたのですが、やはり長期期間中の利用の心配というのは、私のみならず、保護者、また子供たちも抱えているところでございます。今、お弁当注文について御質問がございましたので、私も今の答弁を受けまして確認させていただきたいのですが、1点、今の御答弁の中で、夏季水泳指導がなくなったので、お弁当注文も持ち回りの不安がないことから必要ないのではないかという御答弁だったと思うんですけれども、保護者で運営されている方から、今年はそれをお願いできないんですかという確認がございましたので、保護者の会で民間への発注をまとめてする場合に、それを拒むものではないのかという点を、念のため確認させてください。

 また、今の御答弁の中で、デリバリーと御家庭の方がお届けになるのに差をつけるのはおかしいということで、デリバリーも受けているということで、非常に選択肢が広く、子供が食べたいものを頼めるというところで期待をするところですし、子供たちの喜ぶ顔も目に浮かぶところではあるのですが、一方で、では一定の時間にウーバーイーツの車が20台来ても大丈夫なのかというところを考えると、逆に、区が主体的に事業者と連携して一括注文するほうが負担が少ないのではないかという点も、今の御答弁の中から思いましたので、この点についてのお考えを私からもお聞きしたいと思います。

 もう一点、夏休みの過ごし方というところですと、やはり児童館は、基本、受入れを拒まない施設の設置義務ですので、利用見込みとか、意向調査というものをそれぞれの施設で取っているのかという点を確認させてください。これまでの御答弁で、120%の定員でも、稼働が下がっているので大丈夫だということであったのですが、やはり不安に思いますので、現時点でどういった方々、どのぐらいの規模で通うかというところを把握されているかということを確認させてください。

 最後、もう一点です。水泳の指導がなくなっていることから、やはり児童館自体にいる子供の人数が多い状況が続くということを想定します。夏季期間中ですと、学童で過ごす時間は、なかなか戸外活動も難しい、熱中症等のリスクもあると思いますが、児童館の中のみで終日過ごすことになるのか、また、過ごし方に何か工夫を検討されているのかという点を確認させてください。

 以上、お願いします。

○阿部子ども家庭支援センター所長
 まず、夏休み期間中のお弁当の発注についてです。

 こちらにつきましては、確かに、一括でやれば間違いとかはないのかもしれないですが、やはりアレルギーですとか、保護者の方が例えば手作りのものを食べさせたいですとか、いろいろな御意見、保護者の方のそれぞれのお子さんに対する愛情の現われですとか、そういうところで、いろいろなお気持ちの中で、どういうお弁当を持たせるかというのがあると思いますので、それを区で一括というのはなかなか難しいかと思っております。最初からお弁当を持たせていただきたいということは御説明しているんですけれども、そういったことで発注弁当を児童館に届けられたときに、それを拒むかどうかといいますと、そちらについては特に拒む理由もないですし、通常、後から届けられたものと同じだと思っておりますので、もし保護者会の方が何人かで連名で1か所の事業者に頼んで配達してもらうというのは、別にこちらとしても構わないと思っております。

 ウーバーイーツとかが何台も来るということは、まず想定されないというか、昨年とか、一昨年についても、必ずしも皆さんが発注していなかった状況があって、昨年などは、館によっては全然希望がなかったという館もあったので、そこまでたくさんの発注弁当が来るというふうには考えておりません。また、事業者によっては、お名前のシールとかをお弁当に貼った状態で届けてくれる事業者もあるというふうに聞いておりますので、そこら辺は特に保護者の方はそこまで負担になるというふうには考えておりません。

 それから、夏休みの過ごし方というところですけれども、学童の場合は意向調査という形ではなくて、夏休みの予定表を最初に皆さんに出していただくという形を取っております。確かに、1か月以上の予定が全部分かっているとは限らないですけれども、ある程度、それを見て、この日は学童のお子さんがたくさん来そうだとか、そういうのが事前に想定できますので、その場合は児童館のほうも職員体制を手厚くしたりですとか、夏季期間のアルバイトを雇用したりしていますので、職員配置としては特に問題はないと思っております。また、もともと児童館は、夏休みは朝からお子さんがいらっしゃるということで、コロナ禍とか、学童が増えたとか、そういうこととは関係なく、お子さんが夏休みは朝からちゃんと来てもいいように職員配置をしておりますので、そこについては、特に御心配をしていただく必要はないと考えております。

 また、プール指導がなくなったというところで、お子さんたちが運動する機会というところなんですけれども、児童館の中にはホールがありますので、ホールの中で体を動かしていただく。コロナ禍ですので、あまり集団でやる遊びは難しいですけれども、一対一でできる球技ですとか、例えば一人でできる縄跳びとかフラフープですとか、そういったような遊びもやらせているところですので、そういったところで運動不足はある程度解消できるのではないかと思います。また、例えば夏も熱中症の心配はあると思うんですが、夕方とかで涼しい時間があれば、例えば近くの公園ですとか、隅田川テラスみたいな、ああいうところに希望者のお子さんを募って、児童館の職員が連れていって、運動というか、お散歩をさせるようなことを考えて、いろいろと工夫をしながら、1か所に集まらないように、いろいろなことを考えながら児童館の職員もやっておりますので、特に、今回、2割増しして学童を増やしたというところでの御心配はいただかなくても大丈夫かと思っております。

 以上です。

○高橋(ま)委員
 それぞれにありがとうございます。

 まず、保護者の方々の取りまとめによるお弁当のところで、私の一括という言葉がよくなかったのだとは思うんですけれども、私も手作りの方を拒むものではなくて、希望する方々の取りまとめを児童館の方々にやっていただきたいという御要望がやはり多く、ほかの自治体でも、今、国の補助金等、居場所づくりとか、いろいろございますけれども、そういったものを活用して学童でやるというところが増えているところも受けて、中央区はそういうものはないんですかと。これまでの委員会でも申し上げたことがございますが、やはり春休み、4月1日、突然毎日お弁当を作り始めることに戸惑うという方もいらっしゃるので、夏休み、長いカレンダーのお休みを見たときに、つらい気持ちにならないような、そういった選択肢の一つとしてやっていただけたらというところを私からも要望を申し上げたいと思います。

 夏休みの利用については、予定表を出してもらうというところで、職員体制に問題がないというところを確認させていただきまして安心いたしました。心配は要らないということでしたので、過度な密は避けられるというお考えについても確認をさせていただきました。

 児童館での過ごし方として、おっしゃったような、夕方少しでも外に出していただけたらというのが保護者も救いでもありまして、迎えに行った後に公園に行くのがつらいという声もございますので、何とか共にそれぞれ、保護者がつくれる時間はつくってというところで、子供たちが健やかに過ごせるようにというところ、そういった戸外活動、散歩の充実というところを、今回、コロナ禍ということを受けて要望させていただきます。おっしゃったようなお取組を引き続きお願いしたいと思います。

 学童に関して、この時期、特にお問合せが多いのですが、2学期それぞれの、例えば指定校変更であるとか、特認校の説明会、また見学の機会といったことも踏まえながら、夏休み中にもう少し学童のことを知りたいんだというお声を非常に多くいただいていまして、未就学児の見学の受入れをしているのか、また、個別に対応されているのであれば、どういった状況であるかというところをお聞かせいただきたいと思います。

 また、説明会の開催時期は現状どのようになっていて、本年度どのようなお考えであるかというところを確認させてください。お願いします。

○阿部子ども家庭支援センター所長
 児童館の事前の見学というところですけれども、未就学児の方、区民の方であれば、普通に児童館は利用できますので、お母様とかお父様が未就学児の方を連れてきていただいて、学童のほうを見せてもらえないかということを職員のほうにお声がけしていただければと思います。そのとき、お子さんがすごく多くて、対応が必ずしも丁寧にできるかというと、お約束はできないので、事前にお電話とかで聞いていただければと思います。

 事前の説明会というのは、特に今のところ予定はしておりませんけれども、通常、児童館ですとか、子ども家庭支援センターのほうに問合せをいただければ、いろいろ何でもお答えしておりますので、そちらは、御心配なところがあれば、ぜひ聞いていただければと思います。

 以上です。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 御答弁いただきまして、声がけ、事前に電話連絡をしたりすることによって、学童スペースについても見ていただくような準備はあるというところだと思いました。

 また、説明会等については、現状、利用者説明会を行っているというふうに私は保護者の方から伺っていまして、内定したところ、決まった時点でどういった利用をするかという方を集めた説明会があるということは伺ったのですが、事前の、応募する前、希望する前の時点では、現状ないんですよねという保護者の方々の声を各地で伺っております。そういった情報を、今おっしゃった学童の、どういった生活、過ごし方をしているかということを知りたい方は、各児童館に電話連絡で声がけをしてください、活動時間は、保育園の方ですと分からない方もいらっしゃるので、2時半頃から子供はいる状態ですとか、そういったようなこと、また、説明会についても、特に会ということでないのであれば、こういったお願いを利用の方にはしていますとか、そういった情報提供とか、情報コミュニケーションというのは、入所する方のみならず、これから申し込もうという方、それから、どういった学校生活になるかというところ、特認校を希望するかどうかということも踏まえて、皆様、非常に情報が少なく困っているとおっしゃっています。そういった情報を受け取れるような情報発信を区のほうが、それぞれの個別の児童館というのはなかなか難しいですし、この特認校でどこの学童に行けるのかとか、この学校の学区だと指定校変更が必要なのかとか、分からない方も非常に多いので、入学の学校案内の部分と含めて、そういったところが分かるような御説明を要望させていただきたいと思っております。

 続きまして、国のほうの保育関係予算の概要を受けまして、こちらから質問させていただきます。

 今回、この中では、特に新規事業として、保育所等におけるICT化推進事業がございまして、この内容から質問させていただきます。

 まず、1点目ですが、保育園における保育士業務負担軽減事例というところで、具体的に、指導計画や保育日誌、また登降園管理をシステム活用するといった事業の導入について、今回、新規予算がついているというところでございまして、これまでの委員会等でも、区立園において昨年度システムを導入したと伺ったのですが、こういった保育に関わる日誌等、また登降園管理について、今、既に活用されているのか、もしくはこの事業を活用して、より取組を深める、もしくは新しいシステムの活用範囲を広げるお考えがあるのか確認をさせてください。

 また、このICT化推進事業の中で具体的に書かれていることとしまして、病児保育事業等について、空き状況の見える化や予約キャンセル等のICT化を行うために必要なシステムの導入費用を補助するというところがございまして、病児・病後児保育について、こちらを活用したICTの導入というところは、どのようなお考えがあるか、お聞かせいただきたいと思います。お願いします。

○石戸子育て支援課長
 私のほうからは、保育園におけるICT化推進事業についての回答でございます。

 昨年度、区立保育園のほうで1園、モデルケースとしてICT化の準備を進めまして、今年度、令和3年4月から区立園全園におきまして、登園・退園時の打刻の管理システムや保育日誌の記録について導入を図ったところでございます。

 以上でございます。

○阿部子ども家庭支援センター所長
 私からは、病児保育の事業についてのICT化の導入についての考えです。

 こちらの病児病後児保育事業は、区内の各4か所の施設に対して、我々行政から委託しているものでございまして、申込み等につきましては、こちらの事業開始時からずっと、医師会の先生方ですとか、保育園の園医になられている方々ですとか、そういった方とも御相談しながら、この制度を組み立てているところでございます。現状のやり方でやっていくということで、登録をいただいてから、その上で申込書をいただいて、さらに、当日、お医者さんの診察を受けた上で御利用いただくといった形で進めているところです。

 クリニックというか、やっている施設によっては、既に予約システムを入れている施設もございまして、こちらのお願いした病児・病後児保育事業をやっていただけるということであれば、各施設のほうでICT化が必要だということであれば進めていっていただいて、それはやっていただいていいと思うんですけれども、区として、それぞれの施設によってやり方が、それぞれルールみたいなものをお持ちですので、そういったところで各施設が独自で、そちらの考えでやるかどうかを考えていただければと考えております。区としましては、全体で取りまとめて、そちらを進めるという考えは持ってございません。

 以上です。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 ただいま御説明いただいた病児・病後児保育についてですが、質問させていただいている背景としまして、6月頃からやはりRSウイルスの感染拡大が激しいというところが国全体でも話題になっております。どこの施設に電話しても予約が取れない。問合せしても予約が取れない。緊急の対応となりますので、仕事と保育というところで見直しをする中で、その日、幾つもの施設に電話をかけながらも断られ続ける毎日が続いている、それがつらいんだというお声が、やはり今回も寄せられています。

 昨年度、コロナ対応が厳格だったために、そのほかの感染症の流行が限定的であったということを受けて、今回、このような感染、いわゆる爆発という情報も起きているんですけれども、こうしたものは今後もほかの様々な感染症においても大流行の波は来るであろうというふうに言われている中では、やはり限られた資源である、そうした施設、枠、病気ですので、当たられる看護師の方々がより有効に区民の方々に活用されるためには、まず施設を増やすためにマッチングを高める、稼働を上げるということを1つ考えるというところで、今、各施設のお考えというふうにおっしゃったんですけれども、区内を一体的に捉えて、その資源をより有効に正しく使っていただくということを考えることが、今、お困りの方々の気持ちに寄り添う事業ではないかというところで、もう一度問わせていただきました。

 本年度、病児保育事業の単価の見直しというのも国でされまして、昨年稼働が下がったというところから、今回、基本単価を引き上げると説明がされたところです。そうしますと、国のほうから受け取りの部分が増えたということであれば、やはりそれを国や区民の皆様が求めている方向に正しく使っているんだという取組が必要だと思います。今回、システム導入補助金については条件がございまして、空き状況をリアルタイムに表示できること、また、そこで予約キャンセルできることというのがございますので、こういった条件を踏まえたICTの導入を包括した補助金の活用を改めて強く要望させていただきたいと思いますし、今回については、本年度中の申請を求められていますので、ここをしっかりと取り組んでいただくというところを要望します。

 また、昨年度までに伺った範囲ですと、中央区は改善分の受け取りをしていないというところも伺いましたので、この点についても、簡単な広報から取り組めることですので、しっかりと取り組み、改善分についても受け取りながら、よりよい事業の在り方を進めていただきたいという点、また、3点目の要望になりますが、基本単価の引上げを受けまして、委託料についても今までの流れでいいのかというところ、今おっしゃったような医師会の皆様との合意というところもあると思いますので、再度この仕組みについて見直すというのが今回の予算の根本にある予算組みでの考え方になりますので、地方自治体でしっかりとこちらを進めていくというところ、以上3点、具体的な要望としてさせていただきたいというふうに思っております。

 続きまして、話題が変わりますが、最後に月島三丁目北地区の市街地再開発について、これに関連した福祉事業の点について質問させていただきたいと思います。

 1点目が、まず、現在、障害者グループホームがございますが、こちらの入所要件、どういった方が入られているかということと、今の入居状況についてお聞かせいただけたらと思います。

 また、次、新施設へ移行した後にB街区に入るようですが、こちらの対象要件が変わるのかという点についてお聞かせください。

 また、A街区に予定しています保育所、デイサービスについてもお尋ねします。

 現在、認証保育所がある部分が従前資産として含まれていますが、次の保育所は同じものが動いて入るのかという点が1点、もう一点については、デイサービスはどういった要件で利用できるような施設かという点をお聞かせください。

 以上お願いします。

○田中福祉保健部長
 月島三丁目にございます障害者のグループホームでございます。

 現在お入りになられているのは、軽度の知的障害のある方でございます。日中、仕事ですとか、そういった活動をしながら、その中で生活をしていただくといった施設になってございます。申し訳ございません。定数はすぐ出てこなかったんですけれども、今、定員いっぱい入っているという状況でございます。まだ待っている方がいらっしゃるといったような状況でございます。

 それから、新しく今度できるところにつきましては、さらに加えまして重度の方も対象として行っていきたいというふうに考えているところでございます。それに向けて、定数の拡大も行っていくといったところでございます。

 それから、保育施設とデイサービスの部分でございます。

 保育施設につきましては、もともと今ある保育施設は認証保育所でございまして、区の施設をお貸しして行っているところでございます。今回造るのは、開発の中で開発事業者が福祉施設として保育所とデイサービスを用意しているところでございまして、そこに現行の保育所が入るのか、新しいところが入るか、これにつきましては、保育事業者と開発事業者との関係だというふうに考えてございます。ですので、その中での整理がされるものというふうに認識をしております。

 それから、デイサービスにつきましても、民間の事業者を開発事業者のほうで誘致するというふうに伺ってございますので、まだ具体的な中身あるいは事業者については伺っていないところでございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 御丁寧にありがとうございます。障害者施設については、重度も加えるという点を確認させていただきました。

 すみません。1点だけ伺いたいのですが、保育所について、今、認可として予定をされている状況ではないのかというところを1点教えてください。お願いします。

○古賀保育課長
 月島三丁目の再開発のA街区の保育所についてでございます。

 こちらにつきましては、現在、区の保育所の整備につきましては、基本的な考え方といたしまして、認可保育所の誘致を基本に進めているところでございます。そういった方向性については、現時点で変更しておりませんので、開発事業者の整備の中ではありますけれども、そういったものが整備されていくものと認識しております。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 御丁寧にありがとうございました。新規ですので、認可保育所になろうということを想像しまして、確認をさせていただきました。

 これまでございました認証保育所は、58日から、早期から受入れをしていただいていたというところで、地域でなかなかそういったところの整備が認可の中では難しいというところで、多様な保育を支えていただいた大切な施設であったというところも伺いました。認可の中では、冒頭資料で御説明いただいたように、やはり1歳からというところで、一番必要な方々に必要な資源を届けていくというところが我々の責務だというふうに感じてはおります。

 重ねてになりますが、早期でも預けなくてはならない、特に前の認証保育所は一時保育もなさっていましたので、そういった地域の多様なニーズに応えていただいている施設であったというところも踏まえまして、認可保育所を引き続き進めていただくというところをお願いしながら、この地域にも応え得る多様な保育というところを、引き続き何とか踏まえながらお願いしたいというところで、具体的に一時預かり保育と病児・病後児保育については、これまでの子育て支援計画におけるアンケートにおいても非常に要望が高い点でございますし、使ってみたいという中でハードルを感じている点というのが、申込み手続、子連れでの受付というところが具体的なお声としてもございましたので、そういったところに対応しながら、子育てを何とか支援していただくというところを進めていただきますようお願いを申し上げます。

 関連しまして、保育園入所前というところですと、4月から進めていただきましたベビーシッター利用支援事業についても、事業についての認知が浸透していく一方で、やはりマッチングが難しくなっているというお声もございます。東京都の事業ではございますが、中央区で利用されている皆様のお声であるとか、より利用しやすいというところについて東京都への報告、要望といったようなところ、皆様の声を一緒に伝えていただければと思います。

 以上、終わります。

○礒野委員長
 それでは、福祉及び保健の調査については、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員長
 続きまして、議題(2)、請願第2号、旅館業法に関連する条例等についての請願の審査について、御質問ございますでしょうか。

では、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員長
 これをもちまして福祉保健委員会を終了させていただきます。

 ありがとうございました。

 なお、委員の方と担当部長はお残り願います。

(午後2時34分 閉会)


-委員会を閉じた後-

 行政視察については、例年10月下旬からの2週間で、4常任委員会の視察を実施しているところだが、新型コロナウイルス感染症の先行きが見通せない状況であるため、実施の可否を含め正副委員長に一任する旨が確認され、了承された。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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