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令和4年 福祉保健委員会(2月9日)

1.開会日時

令和4年2月9日(水)

午後1時30分 開会

午後2時36分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 礒野 忠

副委員長 山本 理恵

委員 木村 克一

委員 海老原 崇智

委員 田中 耕太郎

委員 高橋 まきこ

委員 中島 賢治

委員 二瓶 文徳

議長 (木村 克一)

4.出席説明員

(13人)

山本区長

齊藤副区長

田中福祉保健部長

春貴管理課長(参事)

石戸子育て支援課長

古賀保育課長

木曽保険年金課長

阿部子ども家庭支援センター所長

吉田高齢者施策推進室長

早川高齢者福祉課長

平川介護保険課長

渡瀬保健所長

小林生活衛生課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

桝谷書記

坂和書記

6.議題

  • 福祉及び保健の調査について

(午後1時30分 開会)

○礒野委員長
 こんにちは。ただいまより福祉保健委員会を開会いたします。よろしくお願いいたします。

 本日、理事者報告の関係で保険年金課長が出席しますので、御了承願います。

 それでは、理事者報告をお願いいたします。

○田中福祉保健部長

 1 中央区立京橋こども園の指定管理者候補事業者の決定について(資料1)

 2 成年年齢の引き下げに伴う国民健康保険の結核医療給付金の支給に係る被保険者区分の見直しについて(資料2)

 3 後期高齢者医療制度保険料軽減措置の延長について(資料3)

 4 後期高齢者医療制度保険料率の改定等について(資料4)

○渡瀬保健所長

 5 飲食店営業等の許可申請に対する事務手数料に係る経過措置の延長について(資料5)

以上5件報告

○礒野委員長
 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時41分です。自民党・新青会76分、かがやき中央34分、公明党34分、区民の風34分、未来会議10分となります。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言を願います。

○高橋(ま)委員
 では、私からは資料1についてお伺いします。

 こちらの中で2ページの中段部分ですが、二次審査のプレゼンテーションについて御説明をいただいています。この中で、入学準備プログラムなどの就学に向けた取組や園に通う保護者以外にも子育て相談・講座を行うなどの子育て支援事業等ということで、地域に向けて、今通っている方以外にも事業を行っていただいているというところが、この点でも分かります。

 区内の認可保育園では、私立の園を中心に、こうした地域への子育ての貢献、地域貢献というのをこれまで、義務ではなく努力、できたらやってくださいということでお願いしてきたということで聞いてまいりました。参加しました保護者に伺いますと、月に1回誕生日に呼んでいただけたり、おはなし会とか子供への声かけなど、非常に参考になったとか、保育園に通うに向けて園の様子を知ることができたとか、これまでそういった喜びの声を聞いてきたのですが、現在、コロナの状況で、通っている方以外を園にお招きするというのは非常に難しい状況が続いていると思っています。今、地域への貢献事業をどのように続けてきているか、また、現状でできることのお考えをお聞きしたいと思います。また、園が厳しい状況の中では、そうした地域へのサポートというところに、区としてはどういった支援ができるかというお考えについてもお聞きしたいと思います。

 以上、お願いします。

○石戸子育て支援課長
 保育園等におけます地域への子育て支援に関するお尋ねでございます。

 先ほど委員から御紹介ありましたとおり、現在、コロナの影響もございまして、各園におきましては、地域交流事業がなかなか進んでいない状況がございます。そうした中で、この京橋こども園におきましては、地域特性として、いわゆる住宅地ではございませんので、近くにというと、やはり各種企業等が多くなってございます。そうした中で、園のほうでは工夫を凝らしながら地域貢献という形で行っているところです。具体的な事例といたしましては、例えば、日頃お世話になっている警察署や消防署、図書館などにおきまして、子供たちが作ったカレンダーなどを勤労感謝の日にお届けして、交流を深めているようなところでございます。

 区の今後のサポートについてですけれども、各園におきましては、保育園に通っていらっしゃる区民の方以外にも、やはり子育てでお悩みの方なども多々いらっしゃる状況かと思います。そうした意味で、現在、園に通っている方以外の方をお招きすることが非常に難しい状況になっているところではございますが、それぞれ各園の施設状況等も異なっておりますので、状況に応じてではございますけれども、電話での御相談があった際には個別に対応させていただくなり、また、園の活動、行事等を御覧いただく機会を何とか確保できたらというところで行っているところではございますが、現時点では、なかなかそういった状況も難しいところでございます。引き続き、感染拡大の防止を徹底しながら、状況に応じながら、こども園等も開放して、子育て世帯へ交流の機会を提供してまいりたいというふうに考えているところでございます。

 私からは以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございました。

 まさに、おっしゃったところで、行事のお知らせというところが、私どもとしてもできることではないかというふうに考えております。これまでも園の中で、コロナの前、行事ができた頃も、園でお便りを貼ったりとか、入り口に掲示をするだけでは、地域で子育てをしている皆さんになかなか届かないんですよねとか、もっとたくさんの方に知っていただきたいというお声がこれまでもございました。また、現在、コロナ禍の中でなるべく自粛をという生活をしている中で、複数の園の入り口を見ながら、そうした告知情報を拾っていくというのも非常に困難だというふうにも想像しますので、やはり区民の皆様へのそういった機会があれば、お知らせをするというところが一緒にできるサポートではないかというふうに考えまして、質問させていただきました。

 また、これまでは1つの園で1か月に1回とか、そういった部分で予算を取っていただいていたようですけれども、それが難しいのであれば、では1年に1回でもいいのか、もしくは複数園合同でおはなし会のイベントを、例えばオンラインでも開催しようとか、各園5人で人数制限を行ってやろうであるとか、そうしたスキームを、今、園の厳しい状況の中で新しいことを考えるのは難しいところもきっとあると思いますので、今の状況で安心して何ができるか。おっしゃったような子育てのお悩み、もしくは居場所というものを一つでも多く続けていただきたいという思いで質問させていただきました。

 園だけにお願いするというところから一歩協力して、複数園と一緒にやれることなのか、その園の情報の伝達、届けるところをお手伝いするのかということも含めて、ぜひ前向きに検討いただきたいと思います。皆さんにとって有意義であった交流・貢献事業をこのまま止めないでいただきたいというところを要望させていただきます。

 もう一点だけ質問させてください。この点についてです。

 こちらの京橋こども園は、一時預かり保育もですが、トワイライト保育も担っていただいているというふうに認識しております。具体的には、保育園、例えば京橋こども園に通っている方がトワイライトを使いたい、もしくは一時預かりの方がトワイライトを使いたいといった場合に移動が生じるんですけれども、そうした事業と事業の間のつなぎがないというところが利用者の悩みになっています。ですから、一時預かりからトワイライトに移動する場合には、また、ファミリーサポートとか、別の支援を頼まなくてはならないというところが御負担だというお声が届いています。

 そこに関して、もう一人、例えばファミリーサポートを頼むのであれば、ファミリーサポートさんとのマッチングという作業が発生します。ファミリーサポートでも時給800円ですので、例えば保育園側の先生にそうした移動の部分をお願いするとか、一時預かりとトワイライトの間のどちらかの方にその移動をお願いするとか、そうした事業と事業とのつなぎをサポートすることで皆さんの御不便の解消につながるのではないかというふうに、特に京橋こども園については御要望を多くいただいてまいりました。できること、できる支援という考え方について御意見いただきたいのですが、お願いします。

○田中福祉保健部長
 今、委員のほうからお話のあった部分でございますけれども、御趣旨といたしますと、多分ほかの一時預かり施設を使っている方が京橋こども園のトワイライト保育に移動する際の手続のことなのかなというふうに考えてございます。

 まず、保育園あるいは一時預かり施設から移動する際のサポートについてですが、各施設それぞれ、それなりの人員配置で行っております。ですので、新たにそういった事務なり、サポートをそこに付加するということは、基本的には難しいのかなというふうに考えています。というのは、委員も御存じのように、今、保育園、その他施設におきましては、子供さんを安全にお預かりするということに全力を傾けているところでございまして、私としましても、園の中あるいは施設の中での安全対策に全力を傾けるべきであるというふうに考えてございます。

 また、確かに、移動する際にファミリーサポート等を間に入れなければならないということがあろうかとは思いますけれども、その辺につきまして、行政としてというところでは、今お話のありましたファミリーサポートを用意したりですとか、そういった部分をサービスメニューとして御用意することはできるというふうに考えてございますが、それに関する手続については、大変申し訳ございませんが、保護者の方あるいは関係する方でおやりいただきたいというふうに考えているところでございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 京橋こども園に通っている方がトワイライトでの移動というところで、階段の上下だけでもファミリーサポートが必要であるというところで質問をさせていただきました。階段の上り下りもしくはエレベーターの上下だけですと1時間もかかりませんが、やはり1時間800円から発生し、さらに、今の中央区の現状ですと、ファミリーサポートも1,000人の登録でも100人程度しかマッチングしないという厳しい状況ですので、それを区民の皆様にお願いしていくというところに困難を感じておりましたし、御要望もございましたので、何かしらできないかということで質問させていただきました。引き続き、利用している皆様の御要望や困り事を聞いていただき、できるような形、どこに頼んだら困難が解消できるかというところに寄り添っていただくように引き続きお願いします。

 以上です。

○中島委員
 大した質問ではないですけれども、資料1について、第一次審査のところで地震や風水害と書いてあって、具体的な対応策が取られていることが評価されているというような内容のことが書かれているんです。具体的な対応策というのは、どういったことなのか。1つか2つでもいいんですが、事例を教えていただければと思いますので、お願いいたします。

○石戸子育て支援課長
 地震や風水害の対応策の具体的な提案内容でございます。

 まず、各園につきましては、現在、区のほうで、地震や風水害については基準を設けまして、その都度、体制が整うように連絡をしているところでございます。一般的には、各園とも同じような対応をするところではございますが、今回の提案につきましては、例えば、こちらの京橋こども園につきましては、前日の15時の時点で予報等で警報等があった場合は、事務局より翌日の運営体制について指示をし、職員、保護者へ連絡するなど、また、朝7時の時点で警報等が出ていた場合につきましては、連絡ツールを使いながら一斉メールやブログなどで御案内をするというような事例を詳細にマニュアルに向けて提案されているような状況でございます。

 簡単ではございますが、以上でございます。

○中島委員
 ありがとうございます。

 ということは、ほかの園では、こういった場合は、現在、どうされているんですか。連絡は入れていないということになってしまうのかなと思うんですが、その辺はいかがでしょうか。

○石戸子育て支援課長
 各園とも、そういった意味では、区のほうで基本方針を示してございます。そうした中で、例えば風水害等における対応といたしまして、登園前で午前6時の時点で計画的な交通機関の運休がされた場合は臨時休園する等の方針を示しているところではございますが、今回は指定管理の選定の提案という形の中での評価をさせていただいているところでございます。そうした中で、具体的な提案が詳細に示されている内容が確認できたということで、今回、こちらのA社のほうを評価している部分でございます。

 以上でございます。

○中島委員
 よく分かりました。

 考え方によっては、いいことはどの園でも実施していただきたいという趣旨で質問させていただきました。具体例はたくさんあるのだろうけれども、いいことはどんどんほかの園でも取り入れて、よりよい保育行政を進めていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

○礒野委員長
 それでは、続きまして、議題、福祉及び保健の調査について質問のある方、お願いいたします。

○田中(耕)委員
 私のほうからは、現状の保育園、こども園等の休園やクラス閉鎖の状況についてお伺いします。

 全国的に、コロナを主因として休園、閉園状態が頻発しているという報道もなされておりますし、本区内でも既に休園や閉鎖になってしまっている、また、そこから再開した園もあるというふうに聞き及んでございます。改めて、現状の本年度もしくは直近でも構わないですけれども、保育園、こども園等の休園やクラス閉鎖等の状況、累計でも構いませんが、現状について御報告いただきたいというふうに思います。

 また、ホームページ等を見る限りでは、現状の休園等の状況について、本区では特に公開はしていないかというふうに思います。休園情報等は、これまでのインフルエンザ等でもあえて公開するようなものでもありませんし、第三者に示す必要性もないと個人的には思っている部分もありますが、自治体の中には、こういう状況下ということで疑心暗鬼を生まないようにということで、積極的に閉園・休園情報を公開している自治体もあります。私の見た限りでは、松戸市などはかなりタイムリーにどんどん出しているという状況があります。それ自体がいいか悪いかはいろいろ議論があると思うんですが、本区として、そういった考え方、情報公開として出していくというような考え方があるのか、また、あえて出していないのか等の御見解がもしもあれば、その点についてもお知らせをしていただきたいと思います。

 あわせて、実質上休園状態になってしまった場合に、やはり懸念されるのは、エッセンシャルワーカーの御家庭やひとり親家庭など、社会的に支援が届きにくい、また子供や御家庭にしわ寄せが行きやすい御家庭があるというふうに思います。そういった御家庭の中には、当然ながら、恐らく子ども家庭支援センターきらら中央の一時預かり等に御相談等がいっているのではないかというふうにも推察されるんですけれども、こういった区のほかの一時預かりの相談や、実際に預かるようなサービス窓口に対してのお声ですとか、実際のお申込みなどが増えていたり、逆に、受け入れることが難しい状況などが生まれていないのかどうかという点についても併せてお知らせをしていただきたいというふうに思います。

 また、休園等になってしまった場合に、区として、再開の条件ですとか、やり方等については、何か指導しているのか否かについてもお知らせをしていただきたいというふうに思います。

 以上、お願いいたします。

○石戸子育て支援課長
 私のほうから、まず、保育園の休園状況についてでございます。

 直近のデータ、1月分ということではございますけれども、区立保育園のほうにつきましては、やはり都内の感染拡大に伴いまして、同じような状況が始まりまして、1月の中旬から、各園内におきまして、特に園児を中心に陽性者が判明しているところでございます。

 そうした中、まず、区立保育園のほうにつきましては、1月分合計でございますが、53名の陽性者がございました。うち、職員9名、園児44名という状況でございます。そうした中、区立保育園、16園ございますが、延べで13園の臨時休園という形を取っているところでございます。

 続いて、私立園のほうについてですけれども、こちらも区立と同様な状況でございまして、陽性者合計242名ということで、延べ人数ですが、園児147名、職員95名の内訳となってございます。うち、臨時休園となりましたのが延べ35園というような状況になっているところでございます。

 休園の状況については以上でございます。

 続いて、臨時休園等に伴う情報の開示についてでございます。

 こちらは、委員の御紹介もありましたが、本区につきましては、特定の園名を出した情報の提供とはなってございません。理由といたしましては、基本的には、不特定多数が利用する施設ではないということから、利用されている御家庭の保護者に対して速やかに御連絡をするという内容の中で、園を通じまして、それぞれの状況について御報告させていただいているところでございます。そうした中で、これまでも本区におきましては、個人情報等の関係もございまして、個別の園名であったり、歳児等の御案内はしていないところでございます。内容については、園を通じて保護者のほうに個別に情報提供しながら対応しているというような状況を引き続き行ってまいりたいというふうに考えているところでございます。

 続いて、臨時休園中等の一時預かり等の相談の状況でございますが、こちらにつきましては、基本的には、臨時休園であっても、それぞれの園で保育にお困りの方は園のほうでお預かりしますという御案内をさせていただいているところです。そうした中で、保育園に通っていらっしゃる方が個別に一時預かりを申し込むのは御遠慮くださいというようなアナウンスをさせていただいているところですので、基本的には、園のほうで保育にお困りの方はお預かりするような状況となっているところでございます。

 あと、臨時休園後の開園の条件でございますけれども、こちらは、現在、まず、区立のほうにつきましては、保健所の疫学調査を保育園につきましては行っていないというところで、保健所の所見を基に、現在のところ、園のほうは、陽性になりました方につきましては、陽性発生から10日間という形での療養期間となってございますが、園の開園につきましては、基本的には、陽性者となった方との最終接触日の翌日から7日間を経過して、園内等でその後の陽性者が判明しない場合については開園をするような形を取っているところでございます。そうした状況を踏まえて、私立園のほうにつきましても、それぞれの園の特殊な事情もございますが、基本的に、区立の取扱いを御案内しつつ、状況を踏まえながら個別に対応していただいているところですが、基本的には同様な対応を行っているところでございます。

 以上でございます。

○田中(耕)委員
 御丁寧な説明をありがとうございます。かなりのパーセンテージ、割合での休園等が行われているということで、様々な影響があるのではないかというふうに思います。

 今、御紹介ありましたように、私のほうは不勉強で勘違いしておりましたが、一時預かりのほうには直接は回らないような御案内や仕組みをつくっていただいているということなんですが、そうなりますと、お困りの方で、やむを得ずという形になるんでしょうか、少数とはいえども、園に通われている御家庭が、どの園、休園された場合にも当然いらっしゃるということでよろしいんですよね。その具体的な人数を個別に教えてほしいとは言いませんが、割合ですよね。本当に少数だったり、ゼロのところがあるのか、それとも、どこの園でもかなり一定数あるという認識なのか、その辺が分かれば、お知らせをしていただきたいというふうに思います。つまり、本当にお困りの方、保育園がないと非常に困るという方がどれくらいいるのかというのは、区として認識されているのかどうかという点でお伺いしたいというふうに思います。

 あわせてとなりますが、今、区立園においては16園中延べ13園が休園になったことがあるという話でございました。保育園、こども園等の置かれている状況というのは私もそれなりに理解しているつもりではあるんですけれども、本区の場合、特に、この委員会では所管でありませんが、区立学校等では学級閉鎖や学年閉鎖、学校閉鎖はかなり限定的、慎重な取扱いをしているというふうに考えております。ですので、そこと完全一致する必要性はないんですけれども、整合性といいますか、今後、オミクロン株をはじめとして、コロナウイルスやその他、感染症全体になってまいりますけれども、学校教育や保育園、同じように児童や生徒、園児を預かる施設としての一貫性が今後求められてくるのではないかというふうに個人的には思うんです。そういったお考えがあるか否かについて、簡潔に方向性を教えていただければというふうに思います。

 また、個別具体的な話にはなりますが、国会等でのやり取りや審議委員からの発言もあって、2歳児以上にはマスクの指導をというようなお話もありました。一方で、やはり2歳児や3歳児にマスクを求めるというのは現実的に厳しいという保育園関係者や保護者からの声は非常に大きなものがあるというふうに思いますし、コロナや感染症そのものよりも、長期間マスクを幼児にさせておくこと自体のリスクについても、かなり懸念があるのではないかというのは専門家や一般の方から本当に多く寄せられているところと思います。本区として、マスクの指導、結果としては厚労省や都の指導に基づいた形になるのかと思うんですけれども、改めて2歳児からマスク推奨という指導について、本区の区立園やその他、私立も含めて認可、認証園について、どのような指導を、現在、また今後していくつもりなのかという点についても併せて御見解をお願いいたします。

○田中福祉保健部長
 休園中に保育園を利用されるお子さんがどのぐらいいらっしゃるのかという御質問でございますが、基本的に、保育園に来られるには、まず本人が陽性でないというところと、それから濃厚接触者ではない。これは、園の中での濃厚接触者と御家族としての濃厚接触者とございます。こういった方々については、これは保育園だろうと、一時預かりだろうと、何だろうと同じですけれども、来てもらっては困ると。それ以外の方で、お仕事の関係でどうしてもということであれば、お預かりをしますということでございます。したがいまして、人数ですとかにつきましては、基本的に、休園の期間ですとか、時期等によってばらつきがございます。少ない園もあれば、多い園もあるというふうに認識してございますし、また、園によって様々な、通われている方の職業的な特殊性みたいなものもあろうかと思ってございますので、一概に多い少ないとは言えないかなと思ってございます。

 もう一点ございました、お困りになるような職業にお就きになっている方がどのぐらいいるのかという部分につきましては、区として、それがエッセンシャルワーカーと言われているものなのかどうかというところは、区として判断すべきものではないというふうに考えてございますので、その辺の人数等についての把握は行ってございません。

 どちらにいたしましても、我々とすると、保護者の方がお困りだということであれば、これは園の中で新たに預かるにしても、休園中でございますので、スペースを最大限活用しながら、密にならない状態をつくって預かっていくという形になります。当然、歳児ごとにまとめるといったような通常の保育を行っているわけではございませんので、その中で、園の中で対応できる範囲でやっている状況でございます。

 それから、学校等との関係の整合性でございますけれども、今、中央区内の小・中学校、幼稚園も含めまして、一部学級閉鎖、学年閉鎖等が出ている部分は認識してございますが、やはり学校という性格上、全員授業中、同じ方向を向いていたりですとか、小学生以上でマスクができるですとか、様々な状況の中で行われているということで、その中で感染拡大を食い止めるという考え方から、学級なのか、学年なのか、学校なのかという閉鎖の範囲を決めているというふうに認識をしているところでございます。

 一方で、保育園でございますけれども、こちらにつきましては、ゼロ歳児から5歳児までのお子さんが、ある意味、歳児別の区分けは持っておりますが、中で日常生活をしているスペースでございますので、そういった部分で、感染対策を園の中で頑張っておりますが、学校のように完璧にできるわけではないというふうに考えてございます。一方で、我々もできるだけ保護者の方の負担を減らすために、クラス単位、歳児別の休園というのも考えたことはあるんですが、やはり感染拡大を考えると、一律全園で閉鎖すべきというふうに考えておりますので、学校と同じような形での整合性というのは、今のところ図るつもりはないといったところでございます。

 それから、2歳児のマスクにつきましては様々な議論がありまして、厚労省のほうからは2歳児未満については推奨しないと。2歳児以上については、本人の発達の状況等を見ながら推奨するという案が出されたというのは認識をしてございます。ただ、ここに至るまでの間でも様々な御意見があるというふうには考えてございますので、我々といたしますと、この2年間の中でマスクのない状況で、園内での感染がそう大きく拡大したことはないというふうに認識をしてございます。さらに、お子さんの健康状態についても、これまで問題なかったというふうに考えてございますので、基本的には、これまでどおりの考え方でいきたいというふうに考えているところでございます。

○田中(耕)委員
 御丁寧にありがとうございます。

 本当に事態は常に変化していますし、国からの指導や通達、また、世論に流されてはいけないんですけれども、やはり利用者や世論の動向といったものも多少なりとも当然あるお話かというふうに思いますので、今、福祉保健部長のほうからも力強い、方針はぶれていないというような趣旨の言葉があったと思いますので、区としての指針をしっかりとお示ししていただいて、対応に当たっていただけると非常にありがたいというふうに思います。

 質問は終わります。

○高橋(ま)委員
 お願いします。私からも、コロナの影響を受けました保育園等の休園対応について質問させていただきます。

 今、園で必要な保育を継続しているという御説明をいただいたところでございまして、中央区はずっとそうしたことを続けてきていただきました。一方で、今の状況を受けまして、休園となった保護者からは、園の先生方にこれ以上負担をかけたくない、何かほかの方法はないのか、お願いすると言って、そこの基準がないために、うちで頼んでいいのか分からないといった正直な困惑の声も聞かせていただいてまいりました。区として、ほかの保育の支援を提供する考えはないのかとか、園にこれ以上負担をかけさせるべきではないのではないかといったお声に対してのお考えをまずお聞かせいただきたいと思います。

 その中で、これまでの委員会等でも取り上げさせていただきましたが、東京都のベビーシッター利用支援事業の新型コロナウイルス関係の事業が1月に見直されまして、東京都としては、1月21日付ですけれども、休校にも対応するために、小学生の休校への活用も含め、ですから、保育園の臨時休園、また休校等にも対応するために、小学生まで拡大し、東京都内の感染拡大にはこちらも活用してはどうかというところを直近でも見直したという経緯もございます。東京都のベビーシッター利用支援事業、新型コロナウイルス関係の検討というところも含めて御返答いただけたらと思います。お願いします。

○田中福祉保健部長
 まず、保護者の方が保育士に負担をかけたくないというのは、優しいといいますか、ありがたいお言葉ではございます。ただ、先ほど前委員にも御説明させていただいたように、保育園の中は、要は、濃厚接触者としての基準で特定はされておりませんが、現状として、どういう状況になっているか、濃厚接触者は一定の基準で設定しておりますけれども、現実問題として、本当に接点がなかったのかどうかですとかを含めて確認を取ることはできないというふうに我々は思っています。ですので、園の中で何とか食い止めたい、拡大しないようにしたいということで、園を最大限活用してやっていきたいというふうに思ってございます。保育士の方のことを思っていただいてという部分では、ありがたい話ではあるんですが、結局、その期間中に、他の一時預かり施設ですとか、ベビーシッターの方と接触するということは、ある意味、感染を拡大する可能性があるということですので、区としては、そこの部分については考えていないところでございます。

 また、東京都のベビーシッター制度の拡大の部分につきましては、東京都のほうからプレスとしての報道は聞いてございますが、まだ正式には中央区のほうには来てございません。そういった部分でもございますけれども、一方で、我々といたしましては、あの仕組みの中で、要は、学校の学童クラブですとか、そういうところが預かれない時間帯ですとか、そういった部分の対応での拡大というふうに認識をしております。先ほど申しましたように、コロナでベビーシッターを使うつもりは今のところないというところ、それから、東京都が想定しているような拡大部分についても、中央区は、ある意味、時間帯も含めて対応できているというふうに認識をしておりますので、現状において早急に取り組む予定は今のところないというふうに考えてございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 引き続き、特に預けの基準、私の仕事の働き方で預けていいのかという御相談は私も聞いてまいりましたので、そうしたお声にも耳を傾けて、困っているという場合には預けてくださいというお声がけができるような、園への引き続きの指導、声かけを続けていただきたいという点をお願いします。

 続きまして、学童クラブに関してお伺いしたいと思います。

 令和4年度の入所に関して、そろそろ通知が届いている頃かなというところも含めまして、今回、学童クラブの入所申込み、また内定の状況がどうであったかというところ、総括から伺いたいと思います。具体的には、来年度も定員を120%に拡大することとなったのかという点、また、1年生での待機がある施設はあるのかという点、また、これまで子ども・子育て会議等でもかなり深く議論されてきましたが、プレディとの連携というところは明確に示されてきたのですが、具体的にどういった連携を引き続き、もしくは新規にやっていくのかという点を踏まえながらお願いいたします。

○阿部子ども家庭支援センター所長
 来年度の学童クラブの申請の状況です。

 今回、申請者数が1,000人を超えまして、詳細については、現在、集計中ですけれども、昨年度が930人ぐらいの申請でしたので、またかなり増えたところです。1,000人を超えて、昨年は登録定数というものを設けまして、8館全体で720名まで利用可能というふうにしたんですけれども、今年度、またそちらの登録定数の採用をやりまして、さらに、児童館によっては暫定定員をもう少し増やすというような試みをするところで、全体として、令和4年度は755名利用可能というふうにしました。昨年度よりは35名利用可能人数を増やしたところですけれども、やはり1,000人を超える申請者があったというところで、昨年よりも待機になるお子さんは多くなるのではないかと見込んでおります。

 それから、1年生での待機、また4月1日までに取り下げる方とかもいらっしゃるんですけれども、実際、1年生で両親ともフルタイムであるというところで、指数表上、点数の高い方は皆さん入れているんですけれども、1年生でも、現在休職中であるとか、御両親のどちらかが短時間勤務、日数が少ないとか、そういったことになると点数が低くなりますので、1年生でも入れない方は数名いらっしゃるかという予定になっています。

 それから、プレディとの連携というところでは、これまでもプレディで、こちらに入れない方というか、入会できなかった方については、今回も保留通知と一緒にプレディの御案内をお送りしまして、そちらを利用していただくというところでお願いをしております。

 また、プレディのほうは、預かるという条件の中で恐らく就労証明が必要になるかと思うので、就労証明のコピーが必要な方には、こちらからプレディのほうにお送りするといったような形で、なるべく利用しやすいような形の連携をずっと取っております。ですので、引き続きそういった連携は続けていきたいと思います。時間帯等もプレディのほうで合わせていただいたりですとか、相互に連携していければと思っております。

 以上です。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。今年もかなり多くの方々が申し込んだというところを確認させていただきました。そして、引き続きお子様が多い状況が続いている施設というところも分かりました。

 1点、特に休職中や短時間だと入所が難しい場合もあるという今の御説明の中で、今の学童クラブは育休中だと申込みの対象にすらならないというところが、私も読んで拝見しているんですけれども、申込みができないという点について、特に保育所のほうは育休中でも復職予定等を踏まえた上で申込みができる、また、保育の継続ができるというところで配慮いただいている中では、学童クラブの学年に当たると、育休中ということで申し込めないという状況が発生していて、かつ年度途中では入れないというのが、今、待機が生まれているこの状況ですので、年度途中の復職はどうしたらいいのかという具体的なお声をいただいています。保育園と学童クラブ、去年基準を合わせていただくなど、そうした保護者の困り感がないようにという取組の中で、今、ここが大きな差、違いになっているというところで、戸惑いの声をいただいています。まず、この点をお聞かせいただきたいと思います。

 もう一点ですが、今、プレディとの連携について、就労証明の送りなどといったことを具体的に挙げていただきました。やはりこうした学童クラブと、中央区でいうプレディ、教育のほうでの居場所の違いとか連携に困難があるだろうというところも含めて、東京都が今年、東京都全体としても学童クラブ児童の待機に対する対応が必要だというところで、来年度の予算ではございますが、学童クラブ待機児童対策提案型事業というものを新規で事業としてつくるという予算案を拝見しました。この事業目的も、そうした教育と保育の福祉の間を埋めたり、同様にするような活用を提案型でというところも伺った中で、こうした事業を活用しながら、プレディでは困るという方に対して必要な支援をすることも考えられると思うのですが、ここへの活用のお考えもお聞かせください。お願いします。

○阿部子ども家庭支援センター所長
 まず、育児休業を取得している場合に申込み対象とならないというふうに募集案内のほうに載せさせていただいているんですけれども、来年度のお申込みということなので、4月中に復職をする予定ということであれば、育児休業中でも申込み対象になります。そちらは、当然、4月以降は復職するということも証明書の中に入れていただきたいというところではお願いしているんですけれども、結局、育児休業を取っていらっしゃって、4月以降も育児休業を取る予定であれば、お家にお母様が、一般的にはお母様だと思うんですけれども、いらっしゃるということでありますので、保育に欠けている状態ではないというふうにこちらは認識しております。ですので、育児休業をずっと来年度以降も取られるという方は対象にはなりません。

 ただ、4月中に復職されるのであれば、それはもちろん申し込んでいただいて大丈夫です。年度の途中であっても、もちろん育児休業から復職するのであれば、申請はできますので、こちらは申請はしていただいていいんですけれども、やはり最初のときの申込みで利用可能人数がいっぱいになってしまっているので、それはもう待機として待っていただき、ただ、やはり1年生でしたら、待機の順番としては比較的早いほうになるかと思います。

 また、東京都の事業の活用ということで、こちらは東京都の来年度予算案で新規に出た学童の提案型事業というところで、こちらについては、待機児童の解消のための計画をつくらなくてはいけないというようなことが書いてあるんですけれども、計画をつくる、つくらないによって、東京都からの補助などの金額が変わってくるとか、区の負担率が変わってくるといったようなことは示されているんですが、その計画の内容ですとか、詳細がまだ示されていないので、内容を見てから、できれば、もちろん、こちらとしても待機児童はできる限り解消に努めていきたいとは考えております。ですので、詳細が示されたら検討していきたいとは思っております。

 以上です。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございました。

 やはり5月以降の復職の場合は待機するしかないというところが見えているので、4月に申し込めないというところの苦しさというお声が届いているのだと理解しております。こうした皆様にどうしたアドバイスをしていくかというところは、引き続き私も一緒に考えながら、皆さんが安心できるような学童クラブの申込みとなるようにというところを引き続き要望させていただきます。

 来年度の都事業の提案型を検討するとおっしゃっていただいたのですが、この計画をつくることによって、中央区が既に導入してまいりましたベビーシッター利用支援事業の中の対象児を小学3年生まで拡大をすることもできる、また、夜間保育を必要とする保護者も対象とすることができるという、この2点が、今、おっしゃった提案型に手を上げた場合の拡大メニューということで拝見いたしました。12月の区長への手紙にも夜間保育への要望がございましたので、どのぐらいニーズがあるかというところも含めてですが、この提案型事業に手を上げていただく上で、一緒に考えていただきたいというところで、引き続き意見を述べさせていただきます。

 続きまして、認可保育所も4月の通知を送っていただきまして、拝見したところ、待機の状況はやはり大きく改善し、入所しやすくなっているということを確認したところではございますが、具体的に申し上げますと、1歳児では、月島周辺は空いているけれども、勝どきと晴海には空きがない状況ではないかというところも拝見しまして、こうした地域の偏在への対応を考えているのか。

 また、現状ですと、申し込める方がどうしても年間の半分しかいらっしゃらないので、7か月は空きに余裕がある状況です。この空きに関してどう活用していくか、また、この取組をどう見ていくかという御意見を伺いたいと思います。

 もう一点、3点目です。東京都は、現在、東京都内全体で保育所の待機児童に関しては解消の方向に向かっているという中で、認可外を認証にしていこうという考え方も示しています。中央区は、これまで認可外や認証の認可化ということで、経営等の安定というところを共にやってきていただいたところだと思うんですが、今後の中央区の認可、認証、認可外についての考え方、何か変わったこと等があれば、お聞かせいただきたいと思います。

 以上お願いします。

○古賀保育課長
 認可保育所の入所の状況、それから、各施設の在り方についてでございます。

 委員御指摘のとおり、先週の金曜日、4日に今年度第1回の利用調整の結果を送付させていただきました。全体の申込みとしては、昨年より大きく減少しておりまして、入所の内定率のほうも全体で8ポイントほど上昇しているということで、保育園の入所環境としては大きく改善しているかというふうに認識しているところでございます。

 そういった中でも、地域ごとの歳児別の定員と空きの状況というのは、現状において偏在、偏りがあるというようなところは認識しているところでございます。この点に関しましては、これまでも中央区全体を保育所の定員拡大というところで整備してまいりましたけれども、令和3年度、今年度からは特に月島、勝どき、晴海というところで特に保育ニーズの高い、あるいは今後そういったことが見込まれる地域を中心に、保育施設の整備を進めてまいったところでございます。やはりニーズの発生状況は、住宅の開発ですとか、そういったところに依存するところがかなり大きいと思いますので、今後も引き続き、地域の状況に応じた保育定員の確保・拡充は進めてまいりたいと思っているところでございます。

 それから、ゼロ歳児のところでの空きの状況でございますけれども、特に7か月のところに空きが発生しているところです。こちらにつきましては、令和3年4月の時点でもやはり空きのある状況がありましたけれども、年度途中に7か月に達する方、今、産休明けでも7か月に達する方が徐々にいらっしゃいますので、年度の中でそういった方にお申し込みいただいて、入所していただけるというようなところがございますので、空いているところをほかに、1歳児に回すとか、そういったところは考えていないところでございます。

 それから、認可外保育施設の認証化ですとか、認証保育所の今後の在り方についてですけれども、現時点で、これまでの中央区としての考え方に変わりはございません。保育所の定員拡大につきましては、私立認可保育所の整備を中心に進めていくというところは変わってございません。一方で、保育の無償化の関係もございまして、認可外保育施設につきましては、無償化の対象施設としての確認を区として行ってございます。そういった中で、保育の質を十分確保できることが必要になってきますので、そういったところを通じて、認可外でも認証でも保育の質がしっかり担保できるような形での保育の提供ができるように努めてまいりたいと思っております。事業者から積極的な認証化ですとか、私立の移行という御相談があれば、それについては応じていきたいというふうに思っております。

 以上でございます。

○田中福祉保健部長
 若干、一部補足をさせていただきます。

 待機されている方と地域の偏在の考え方でございます。

 今、保育課長が申しましたように、中央区は区内全域を1区域として見て保育計画を進めてきているところでございますので、全体としてはやっているところでございますけれども、今後、お住まいになっているところと保育園のある場所の関係ですとか、そういうところで若干の偏在は出てくるのかなというふうに思ってございます。そういったものには丁寧に御説明させていただいて、その辺の情報提供をちゃんとしていていきながら、今後、入れなかった方からいろいろな御相談が来ると思いますので、その中で丁寧に対応していって、少しでも多くの方に、若干登園に御不便なところはあろうかと思いますが、通っていただけるようにお願いをしてまいりたいというふうに考えているところでございます。

 それから、認証保育所につきましては、中央区は、平成16年にどこの区よりも早く一番最初に取り組んだところでございます。これは、当時、ゼロ・1・2歳の待機児がもともと多くて、3・4・5歳児の空きがあるといった状況の中で、東京都がゼロ・1・2歳児対策でつくったのが認証保育所の制度でございます。その後、区の中で3・4・5歳児の空きがない中で、区としてはというところから、認可保育所に、当時、中央区としても、認可よりは認証保育所をつくるというところで動き出したところでございますが、その中で、3歳になったときに受入先がなくなるということから、区としてゼロ歳から5歳まで安定して預かれる園をつくるべきだということで、認可保育所にかじを切って待機児対策を進めてきたところでございます。したがいまして、そういった状況にございます。

 今、保育課長のほうからもありましたように、幼児教育の無償化が始まったところで、ゼロ・1・2歳児を保育園で過ごして、3歳から幼稚園に入るという方が増えるのかどうなのか、その辺も含めまして状況を見ていって、決して認可でずっと押し通すということではなくて、今後、そういった状況が生まれて、やはりゼロ・1・2の対応の保育所に特化した保育所をつくる必要があるということであれば、それはやっていく必要があるというふうに考えていますし、その辺は区としても十分、毎年状況を確認しながら、方向性を定めているところで、現状においては認可保育所でいくという考え方ということを補足させていただきます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 まさに、おっしゃるとおりだと思って伺っていたところですが、都内で中央区より早く待機児童が解消したところは、既に3・4・5歳、認可保育園にずっとは通わないというところが空きになっているという課題になっている自治体も既にございます。そうした23区内のところは、これまで国が示してきたような一時預かり保育や病児病後児保育にとどまらず、学童への転用というところも都内で取組が始まってきているというところも伺ってきました。

 今後、現在の空きがどのように続くのか、また、開発等も進みますので、その中で地域の中でその施設をどう皆様に活用していただき、安心・安全を届けるかというところについて、引き続き、空いた教室をどうするか、また、3歳児以上の空きはどうかという議論を深める機会をいただけたらというふうに思いますし、皆様の地域のお困り事を聞いていただきたいと思っています。園に通っていない方々のお困り事というところで、10月の区長への手紙の中で、児童館のあかちゃん天国へのお困りの声というのも2件ございました。園に通っている方のみならず、そうした地域の方々の居場所について、安心して使っていただけるように、引き続きの取組をお願いします。

 以上です。

○礒野委員長
 それでは、議題、福祉及び保健の調査については継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員長
 第一回区議会定例会における委員長報告の取扱いについては、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員長
 これをもちまして、福祉保健委員会を閉会いたします。

 ありがとうございました。

(午後2時36分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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