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令和3年 環境建設委員会(6月9日)

1.開会日時

令和3年6月9日(水)

午後1時30分 開会

午後2時49分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 押田 まり子

副委員長 佐藤 あつこ

委員 かみや 俊宏

委員 青木 かの

委員 田中 広一

委員 原田 賢一

代理 渡部 恵子

議長 木村 克一

4.欠席者

(1人)

委員 梶谷 優香

5.出席説明員

(16人)

山本区長

吉田副区長

望月環境土木部長

三留環境政策課長(参事)

永田副参事(交通安全対策・特命担当)

武藤環境推進課長

池田水とみどりの課長

落合道路課長

染谷中央清掃事務所長

松岡都市整備部長

川島都市計画課長

栗村地域整備課長

水野都市計画事業担当課長

福島まちづくり事業担当課長

金広住宅課長

芳賀建築課長

6.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

坂和書記

黒須書記

7.議題

  • 環境保全及び建設行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○押田委員長
 ただいまから環境建設委員会を開かせていただきます。

 本日、梶谷委員は欠席のため、渡部議員から代理出席の申出がございますので、よろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 それでは、渡部議員は委員席にお着き願います。

 (挨拶)

 それでは、議長から御挨拶をお願いいたします。

○木村議長
 (挨拶)

○押田委員長
 ありがとうございました。

 続きまして、区長より御挨拶をお願いいたします。

○山本区長
 (挨拶)

○押田委員長
 ありがとうございました。

 それでは、続きまして、理事者の紹介をお願いいたします。

○吉田副区長
 (理事者紹介)

○押田委員長
 ありがとうございました。

 本日、理事者報告の関係で環境土木部副参事(交通安全対策・特命担当)、住宅課長及び建築課長が出席いたしますので、御了承願います。

 次に、前委員会からの引継ぎにつきまして、塚田秀伸前委員長よりお願いいたします。

○塚田前委員長
 前委員会は、4月20日に開会し、理事者より、東京都市計画駐車場の変更について、「中央区役所温室効果ガス排出抑制実行計画」の改定について、「中央区道路維持管理計画」の策定について、「中央区一般廃棄物処理基本計画2021」の策定について、「令和3年度中央区一般廃棄物処理実施計画」の策定について、八重洲日本橋地区地域冷暖房施設の都市計画の変更について、東京晴海水素ステーションの計画に伴う晴海地区地区計画の変更について、まちづくり協議会の報告について、それぞれ報告を聴取し、質疑を行いました。

 なお、付託事件であります「環境保全及び建設行政の調査について」は、継続審査となりました。

 以上でございます。

○押田委員長
 ありがとうございます。

 ただいまの引継ぎを了承することでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 それでは、了承することといたします。

 続きまして、理事者報告に移ります。理事者報告をお願いいたします。

○望月環境土木部長

1 令和2年度大気汚染常時測定結果について(資料1)

2 令和2年度河川水質調査結果について(資料2)

3 令和2年度ダイオキシン類調査結果について(資料3)

4 令和2年度自動車公害調査結果について(資料4)

5 コミュニティサイクル事業について(資料5)

6 地下鉄新線検討調査について(資料6)

7 第11次中央区交通安全計画(中間案)について(資料7)

8 特別区道の路線の廃止について(資料8)

9 中央清掃工場の操業状況及び排ガス等調査結果について(資料9)

○松岡都市整備部長

10 令和3年度市街地再開発事業等の取組(資料10)

11 日本橋川沿いエリアのまちづくりビジョンの改定について(資料11)

12 日本橋一丁目1・2番地区及び日本橋一丁目東地区に関連する都市計画について(資料12)

13 区立住宅等の入居者募集について(資料13)

14 町の区域の変更について(資料14)

以上14件報告

○押田委員長
 御苦労様でございました。

 発言の持ち時間制につきましては、先日の各種委員長会で確認されておりますとおり、会派基本時間20分と1委員の配分時間に同一会派委員数を乗じて算出された時間を加えて、各会派に割り振られる持ち時間といたします。なお、一人会派の持ち時間につきましては10分となりますので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後2時12分でございます。自由民主党さん44分、かがやき中央さん28分、公明党さん28分、区民の風さん28分、新風会さん28分となりますので、よろしくお願い申し上げます。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入りますので、発言をお願いします。

○かみや委員
 1年間どうぞよろしくお願いいたします。

 私からは、資料7、第11次中央区交通安全計画(中間案)について伺います。

 本計画は、昭和48年以降、10次にわたり策定されてきたということです。交通安全対策基本法、第11次東京都交通安全計画に基づき、今般、本区においても、第11次の計画が策定されるということでございます。各種施策の着実な推進により、引き続き交通事故の発生件数を減少、事故による死傷者の発生を抑止する。そして、年間死亡事故ゼロを目指すということであります。

 そこで、初めに2点伺います。

 1点目に、本計画案の特徴について、そして2点目に、第10次計画からの主な変更点、こちらをお聞かせ願えればと思います。よろしくお願いいたします。

○永田副参事(交通安全対策・特命担当)
 第11次中央区交通安全計画(中間案)についてお答えいたします。

 特徴につきましては、新たに子供の交通安全の確保という視点が加わったところでございます。計画の概要にありますとおり、交通安全施策の重点は、高齢者および子供の交通安全の確保、自転車の安全利用の推進、二輪車の安全対策の推進、飲酒運転の根絶を挙げてございますが、これまで第10次計画においても、高齢者、自転車、二輪車、飲酒運転については重点として掲げていたものでございますが、今般、子供の交通安全の確保という視点が加わったものでございます。これは、東京都第11次計画におきまして、次世代を担う子供のかけがえのない命を交通事故から守っていくため、重視すべき視点に加わったところでございます。本区におきましても、子供の交通事故防止については従前から力を入れて取り組んでいることから、このたびの第11次計画において新たに視点としたものでございます。

 次に、主な変更点でございます。

 施策の内容でいいますと、交通安全意識の啓発におきまして、横断歩行者の安全確保に関する教育を新たに加えまして、ドライバーと歩行者両方に対する安全教育を推進してまいります。また、自転車利用者に対する交通安全教育、二輪車運転者に対する交通安全教育を追加したほか、「新しい日常」に対応した交通安全教育の推進を設けまして、従前の取組に加えて、対面によらない交通安全教育や広報啓発活動についても推進していくこととしております。

 交通安全に関する広報啓発活動の充実・強化といたしましては、自転車ヘルメット着用促進を新たに項目立てしたほか、運転中の携帯電話等の不使用等の徹底を新設いたしまして、自動車運転中のながらスマホの罰則強化に加えまして、本区といたしましては、特に自転車運転中のながらスマホ、歩行中の歩きスマホの危険性・迷惑性の周知徹底を図ることとしております。

 安全運転の確保では、運転者教育といたしまして、特にデリバリー目的の自転車利用者に対するルール・マナーの普及啓発を新たに盛り込んで取り組んでまいります。

 以上です。

○かみや委員
 それぞれに詳しく御答弁いただきまして、ありがとうございます。

 特に、主な変更点のほうで申しますと、恐らくこれまでの状況、そしてまた新しい時代の状況を踏まえて、網羅的な取組、計画というものをお示しいただいているのかなというふうに感じました。ながらスマホやデリバリーの自転車の話であったりというところも目を配っていただいているのかなと認識をしたところでございます。

 そして、前段に御答弁いただきました特徴についてでありますが、今回、新たに子供の交通安全の視点が追加されているということで、すごく大切な視点だなというふうに感じました。私自身も、定性的でありますけれども、地域で小学校に通われているお子様あるいは保育園に通われているお子様の保護者の方から、通学・通園のときに危ない、あるいは保育園であれば、散歩に行くとき、ちょっとここは気になるですとか、いろいろな御意見を伺います。区においても、いろいろな御意見を聞いていらっしゃると思います。そういった中で、例えば、これは日本橋浜町のほうの話であったんですけれども、大きい通りなんですが、歩行者用の信号の青の時間がちょっと短い、子供だと渡り切れないというような御意見があったときに、実際に、区としてなのか、交通管理者としてなのか分かりかねますけれども、地域の御意見を踏まえて、うまく子供たちも渡れるように調整、配慮をして対策を講じていただいた。こういうことを既にやっていただいているということも承知いたしておりますけれども、子供の交通安全確保は本当に大切なことなのかなと思っております。

 こういった視点を含めて、計画ですので、具体的にどこまでというところはあろうかと思いますけれども、取組の強化、今後の方向性について、いま一度御答弁いただければと思います。よろしくお願いいたします。

○永田副参事(交通安全対策・特命担当)
 子供の交通事故防止に関する施策についてでございます。

 委員御紹介いただきましたとおり、子供が集団で渡るような交差点におきましては、例えば、信号機の青の秒数、僅か一、二秒といった数秒であったとしても、延長することによって子供が安全に渡れる事例というのがございます。こういった内容につきましては、本計画案の道路交通環境の整備、安全・安心な生活道路の整備というところで、通学路等における交通安全の確保という項目を設けまして、通学路や未就学児が日常的に集団で移動する経路における交通安全を確保するため、ハード・ソフトの両面から必要な対策を推進していくこととしております。

 また、交通安全意識の啓発では、従来どおり段階的かつ体系的な交通安全教育を推進するんですが、そのほか、子供への対策といたしましては、路上で遊具を使用することの危険性について、子供や保護者等に対し啓発していくことを新たに設けました。自転車ヘルメットの着用促進につきましては、社会全体におけるヘルメット着用の機運醸成を図るとした上で、特に、次世代を担う子供のかけがえのない命を守るため、保護者等に対して子供用ヘルメットの着用の必要性について、様々な機会を捉えて周知徹底をすることとしております。

 さらに、安全運転の確保では、特にドライバーに対し、横断歩道における歩行者優先を含めまして、子供をはじめとする歩行者に対する保護意識の向上を図ることといたしまして、道路交通秩序の維持におきましては、通学路等における指導取締りを新たに盛り込んでおります。

 区といたしましては、このような計画を通じまして、子供の交通安全の確保に取り組んでまいることとしております。

 以上です。

○かみや委員
 御答弁ありがとうございます。様々取組をいただいているということ、そして子供の交通安全確保、集団のところでもハード・ソフト両面から対策を講じていただけるということで、非常に心強く感じました。

 ぜひこの第11次交通安全計画を策定していただいて、施策のさらなる推進を要望させていただきまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

○青木委員
 議員11年目で初めての環境建設委員会です。これまで予算特別委員会や決算特別委員会で質問させていただいた問題が今どのように変化しているか、進化しているかというようなものも、るるかぶせながら質問してまいります。よろしくお願いいたします。

 理事者報告では、資料2、9の2つを質問いたします。

 まず、令和2年度河川水質調査結果についてです。

 河川の水質調査につきましては、昔、私たちが小さかった頃に比べますと、格段によくはなっていますが、それでもまだ問題はある。そして、ちょうど2年前の決算特別委員会のときに質問しましたが、まだオリンピック・パラリンピックが2020年の開催予定でしたので、港区ですが、スイミングの会場となるお台場の水質問題がかなりテレビでも取り上げられました。そのときに、なぜお台場エリアは水質状態が悪いかといいますと、合流式下水道ということが都心部の問題として明らかになったわけです。

 そのときの答弁といたしましては、中央区では、幾つかポンプ場がありますので、このポンプ場で高度処理を進めていくことでかなり川の水質汚染を防ぐことができる。それから、もう一つ、しゅんせつです。これはきれいにするための分かりやすい方法ですが、これも東京都に働きかけて、今までよりもしゅんせつの回数を増やしてもらう。この2つを答弁としていただいております。まずは、その後、どのような対策が取られたのか、現在の水質問題につながっていくと思いますので、御答弁をお願いいたします。

○三留環境政策課長(参事)
 河川の水質対策として、先ほど御案内いただきましたポンプ場の高度処理水、それから河川のしゅんせつ、そういったものに東京都が順次取り組んでいるところでございますが、本区の河川につきましては、感潮河川でございますので、潮の満ち引き、または上流からの堆積物の流下ということで、これは一度しゅんせつすれば川底がきれいになるということではなくて、やはり数年サイクルでやっていかなければいけないという形になってございます。そういったところで、東京都のほうには、毎年、水質の浄化に関する要望等を上げさせていただいているところでございます。近年でというところでは、申し訳ございません。手元に資料がないので、どこでしゅんせつをしているかという御報告はできないところです。

 以上でございます。

○青木委員
 ポンプ場についてはどうなっていますか。

○三留環境政策課長(参事)
 ポンプ場も同じでございまして、水質浄化ということでは東京都建設局河川部、それから、東京都下水道局と対応する部署は違いますけれども、そういった意味では、下水道局に対する要望はまた別途させていただいているところでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 ありがとうございます。

 それでは、毎年、要望書は出していただいているということで、実際にどれくらいしゅんせつが行われたかということにつきましては、後ほどお答えをいただければと思います。委員長、よろしくお願いいたします。

 水質調査について、今、エリアによっては高層マンションが大変集中しております。そうすると、地下にありますので、下水道管はそのままで、下水、流れる量は多くなってくるわけですが、これについては河川に影響はないのでしょうか。お願いします。

○三留環境政策課長(参事)
 マンション等の建設計画の中で極端に戸数等が増える場合は、下水道局のほうに、相応の協議がされていると聞いてございます。その場合、既存の下水施設が許容範囲であるのかないのか、そういったものは下水道局のほうで御判断いただいていると認識してございます。

 以上でございます。

○押田委員長
 先ほどの青木委員からの質疑の、しゅんせつのことがお分かりになったら、青木委員のほうにお知らせいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。よろしいですか。

○青木委員
 ありがとうございます。

 下水道局と直接協議をするのはディベロッパーですか。今、うなずいていらっしゃるので、ディベロッパーということで、もしニーズが多過ぎるということになれば、どういう対策が取られるのでしょうか。

○福島まちづくり事業担当課長
 マンション、建物を建てる際に一定規模以上の場合には、それがインフラに与える影響というものを、それぞれの業者と協議することになります。様々な考え方があると思いますが、建物の計画をインフラの許容内に収めるような計画にするだとか、あとは、大規模な開発の場合であれば、インフラ業者との協議の結果にもよりますが、そのインフラの改善というものも併せて協力しながらやっていくということも考えられるかと思います。

 以上です。

○松岡都市整備部長
 大規模マンションの設計の話になるんですけれども、実際に協議をするのは、設計業者という形が多いです。流量が多い場合は、一時貯留して、時間をずらして放流するというような形も取らせていただいております。

 以上でございます。

○青木委員
 ちょっと質問がずれましたが、お答えいただき、ありがとうございました。

 それでは、中央清掃工場についてです。

 今年度に入りまして、たくさん冊子をお送りいただき、大変勉強になるんですけれども、頂いた資料に排ガス調査などがありますが、何といっても、中央清掃工場の特色はCO2を出さない、地球温暖化に影響を与えないということが大きな特徴だと思います。つまり、今、よくプラごみと言われておりますが、中央区は、もちろんプラスチックも燃やすごみです。プラスチックを燃やすことで熱処理効果が高くなる。温度が高くなって効率がよくなる。さらに、熱エネルギーを回収して電気に変えて電気事業者へ送るということで、温暖化対策については大変進んだ技術を持っている工場と言うことができます。

 二酸化炭素を出さない工場ということで、これはかなりアピールできるのではないかと私は思うのですが、あまりそれはアピールされていない。つまり、中央区は、いろいろな事業所、いろいろな場所、あるいは地方自治体によっては大変細かく分別をしますが、中央区は分別も大変効率的で少なくて済む。何よりもプラスチックを燃やすことによって熱を出すことができる。でも、CO2は出さない。工場から出る、目に見える白い煙は水蒸気です。

 この点について、プラごみを最終処分場に埋めるから、最終的に問題になるわけで、中央区方式というか、これは都がやっていますので東京都方式なのでしょうか、これについて、今だからこそもっとアピールをしていいのではないかと思っているんですが、御見解を聞かせてください。

○吉田副区長
 ちょっと誤解があると困りますけれども、二酸化炭素を発生しない工場などというものは存在しません。それから、清掃事業そのものは、やはり二酸化炭素を発生させます。何度も申し上げていることですが、清掃事業というのはパーツではございませんで、全体の流れでございます。ごみを収集、そして、それを運搬して、かつ、それを燃焼させ、そして、燃焼させた灰を最終的に処分するというのが基本的には清掃の流れでございますけれども、それぞれの家庭において、単純に申し上げますと、一番二酸化炭素を発生させるのは、例えば収集・運搬のときでございます。今、清掃車が全区を毎朝駆け回っていますけれども、そこの中では二酸化炭素を発生させているわけです。清掃事業そのものは、常に二酸化炭素を発生させております。

 さらに、御指摘いただいたプラスチックの問題につきましても、区民の協力をいただいて、分別できているものは分別して処理をさせていただいておりますけれども、分別し切れないプラスチックについては、実は、サーマルリサイクルという、先ほど委員から御指摘いただいたように熱エネルギーとして回収をさせていただいているという流れではございますが、その中で二酸化炭素が一切発生しないと申し上げているわけではありません。ただ、私どもが申し上げているのは、今の清掃のスタイル以上に優れたシステムがあって、二酸化炭素が発生しないというようなことはない。そういう意味では、私どもの今やっている清掃のスタイルが一番、二酸化炭素を発生させないやり方ではないかというふうに思っているということでございます。

 この部分について、基本的には、清掃事業に対する区民の方々の御理解がやはり一番でございまして、そういう中で、分別にいろいろ御協力をいただいている。分別し切れないものについて、生ごみなどは燃やしております。それについては、物理的に容量を30分の1に圧縮して焼却灰として最終処分場に持ち込んでおりますので、海洋流出などのごみの問題は、今、東京都においては発生していないという状況にはなってございます。それらの部分についても、清掃事業そのもののPRと区民の協力があって、こういうシステムになっているところでございますので、そういった点については、今後とも徹底的にPRをさせていただきたいと思っております。

○青木委員
 この質問は、実は、昨年だと思いますが、吉田副区長が中央清掃工場から出ている白い煙は全て水蒸気で、CO2は出さないとおっしゃったので、私はもう一回勉強し直して、工場長にもレクチャーしていただいて、工場長がおっしゃるには、ゼロというのはあり得ないので、ほとんど出さない、サーマルリサイクルをしていますということでしたので、そういうことです。

 吉田副区長、私は何も誤解していないです。いかがでしょうか。副区長がそこをはっきりしていただかないと。これはいいことですよね。ほとんどCO2を出していない。私も自分で勉強し、工場長にも伺って、ほとんど出していない。出ているものは水蒸気である。もちろん、運ぶ際の車はCO2を出していますので、その過程については理解いたしますが、あの工場については、私の理解で合っていますでしょうか。

○吉田副区長
 これは、同じ会派の方が清掃工場の煙を指しながら、清掃工場の二酸化炭素排出について問題だということを何度か御指摘いただいたものですから、大変恐縮でございますが、そこを見て言うのではなくて、清掃事業全体を見てお話をいただきたいということ、それから、清掃事業全体の中でのCO2排出を最小限にするための取組として、現状のスタイルがベストなのだということ、清掃工場そのものにおける清掃焼却炉の過程というのは、現状のプラスチック等の処理についてもベストなのだということを何度か申し述べさせていただいております。

 御覧いただいた白い煙という部分については、水蒸気だということを私は申し上げました。実際に、成分について、私が水蒸気だということについては、これは工場のほうも否定をしないと思います。

○青木委員
 ありがとうございます。

 もう一点だけ、単純な質問ですけれども、6月2日から、今、休炉しています。オリンピックに向けて休んでいますが、この期間中、ごみはどこで処理をすることになるのでしょうか。

○吉田副区長
 清掃事業につきましては、当然、地域的な連携の中でごみを処理しておりますので、中央清掃工場も他区のごみを燃やしておりますが、6月以降については、他区におきまして、それは全部のごみがどこにというふうに集中しているわけではございませんけれども、他区でも燃やしております。

○青木委員
 ありがとうございました。終わります。

○押田委員長
 それでは、理事者報告に対しての質疑を終わらせていただきます。

 続きまして、議題に入らせていただきます。環境保全及び建設行政の調査について、御質疑のある方はどうぞ。

○青木委員
 それでは、環境問題について質問させていただきます。

 今年3月に、中央区長はゼロカーボンシティ中央区宣言を行いました。そこで、環境問題はこれからますます重要な課題となってまいりますので、まずは第一段階として、ゼロカーボンシティ中央区宣言をした。そして、その後、温室効果ガス、CO2削減と取り組んでいる。ゼロカーボンということは、カーボンニュートラルですので、中央区ですぐ思い浮かぶのは、やはり檜原村の中央区の森です。あそこで森がCO2を吸ってくれる。中央区内にも多少は木がありますので、CO2を吸ってくれる。その分しかCO2を出せないということになります。これでニュートラルになるわけです。

 中央区として、中央区宣言をなさいましたので、どの程度具体的に決まっているか分かりませんが、その流れについて御説明いただければと思います。

○武藤環境推進課長
 先日ですけれども、国のほうで地球温暖化対策の推進に関する法律が改正されまして、2050年カーボンニュートラルに向けた対応について規定されております。この改正法は令和4年4月に施行が予定されておりまして、それに向けて、今、国のほうで地球温暖化対策計画ですとか、エネルギー基本計画の見直しが進められております。

 区の施策の展開に当たりましては、こうした国の動向を注視する必要があると考えております。国のエネルギー施策に大きく影響を受けるところがありますので、そういったものを注視しながら、その中で、まずは区の施設の再生可能エネルギーによる低炭素電力の導入というものを短期的には進めるとともに、現在やっておりますエコアクトの普及促進ですとか、省エネ機器等の導入費助成などの既存の事業についても充実を図っていきたいというふうに考えております。今後につきましては、来年度、中央区環境行動計画2018の見直し作業も行う予定になっておりますので、そこに合わせて脱炭素に向けた取組の充実というのを、中央区環境行動計画推進委員会の中で議論をしながら進めていきたいというふうに考えております。

 以上です。

○青木委員
 ありがとうございます。今、最新のものといっても、中央区環境行動計画2018ですので、これの新しいものが来年出るということで、参考にさせていただきたいと思います。

 それから、5月31日に全議員送付された資料ですが、温室効果ガス排出量について、基準年度が1990年になっております。例えば、中央区の温室効果ガス排出状況は、前年度に比べますと0.5%、僅かですが、減少している。増えてはいない。でも、基準年度が1990年ですので、基準年度と比べると22.7%の増加と。これは国も同じ状況だとは思いますが、基準年度が1990年ということで、かなり大変な努力が必要だと思います。その点、御意見をいただければと思います。

○武藤環境推進課長
 基準年のお話でございます。

 国も区もですけれども、基準としているのは2013年度比になっております。こちらは、東日本大震災以降、原子力発電所が止まった状態で一番排出量が多かった時期を基準としてというところで、今、2013年度が国全体で基準となっておりますけれども、そこと比べますと、国も区も減少している状況でございます。

 ただ、カーボンニュートラルに向けては、より一層減らしていかなければいけないという部分がありますので、まずは2030年度に向けて、今、国は温室効果ガスを46%削減するというのが報道で出ておりますけれども、それに向けた取組も今後出てまいりますので、それを参考にしながら、区のほうでも取組を進めていきたいというふうに考えております。

 以上です。

○青木委員
 私が5月31日に頂いた資料では、基準年度が1990年度となっておりますが、国も、現実的には2013年度を基準として、その数値を今後は出していくということでよろしいですか。

○武藤環境推進課長
 1990年度を基準にしているのは、オール東京62市区町村共同事業として、東京都全体として出しているものが1990年度を基準にしているところでございます。その結果を、今回、全議員送付させていただいたところですけれども、区の計画の中で定めさせていただいているのは2013年度比というふうになっているところでございます。

 以上です。

○青木委員
 ありがとうございます。

では、最後はちょっと明るい話をしたいと思います。水辺の利用ということで、これは東京都も中央区も長年力を入れている課題です。具体的には、先ほどしゅんせつの話がありましたが、佃堀をしゅんせつしまして、本当に水がきれいになって、その後、船着場も全部修理が行われました。佃堀から、ぐるっと回って石川島公園まで、そして、そこに全体的に、ビオトープと言っていいんでしょうか、最近はカルガモのひなが生まれるようになって、皆さんがお集まりになって、これは大変成功した区の事業だと思います。ありがとうございます。

 今後、このビオトープはどのようになっていくのか、また何か変わっていくのか。あるいは、中央区内のほかの場所でも同じような計画が、水辺として予定されているのか教えてください。

○池田水とみどりの課長
 水辺の利用についてでございます。

 委員御指摘のとおり、今、佃堀の整備が終わりまして、佃堀内にも、水生植物を設置した上で、浮島を設置しております。そこにカルガモがすみ、卵を産んで、ひながかえって、癒やしを与えてもらっているような状況も生まれてございます。

 また、石川島公園の中にあります浮島につきましては、以前、社会実験として、水生植物がどのような状況になっていくかということで設置させていただいております。一部育たなかった部分については、今後、植栽を補植していきたいというふうに考えてございます。

 亀島川等におきましては、護岸緑化整備を行ってございまして、一部まだ整備ができていないところがございますが、そういったところにおいても緑化をしながら、環境を整備していきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○青木委員
 ありがとうございます。

 亀島川ですね。今日私は質問しませんでしたが、先ほど理事者報告の中にありましたように、日本橋川の周辺も再開発とともに水辺の開発も行われるようですので、楽しみにしております。

 ちょっと時間があるので、1個だけ付け加えておきますが、先ほど御答弁の中でありました、相生橋の下に浮島が3つあって、低いので、カモたちが入ったり出たりできるんです。そこに、密にならない程度に地元の皆さんが順番にいらっしゃって、写真を撮ったりなさっているんですが、残念ながら、そこに喫煙所があるんです。大きいカモになると陸地まで上がってきます。足元まで来るんです。その1メートルぐらい先でたばこを吸っている人がいるというのは、何かなじまないので、あの喫煙所はできれば撤去していただければいいなと思います。

○池田水とみどりの課長
 相生橋のところの喫煙所については、今後も保健所と設置可否について相談させていただければというふうに思っています。

 以上です。

○青木委員
 よろしくお願いします。

 以上で終わります。ありがとうございました。

○押田委員長
 それでは、議題、環境保全及び建設行政の調査につきましては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 それでは、そのように取り扱わせていただきます。

 続きまして、第二回区議会定例会における委員長報告の取扱いにつきましては、正副委員長に一任していただくということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 それでは、正副委員長に一任させていただきます。

 御苦労様でございました。

 これをもちまして、環境建設委員会を閉会させていただきます。

(午後2時49分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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