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令和3年 環境建設委員会(7月9日)

1.開会日時

令和3年7月9日(金)

午後1時30分 開会

午後3時3分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 押田 まり子

副委員長 佐藤 あつこ

委員 かみや 俊宏

委員 青木 かの

委員 田中 広一

委員 原田 賢一

委員 梶谷 優香

議長 木村 克一

4.出席説明員

(12人)

山本区長

吉田副区長

望月環境土木部長

三留環境政策課長(参事)

武藤環境推進課長

池田水とみどりの課長

落合道路課長

染谷中央清掃事務所長

松岡都市整備部長

川島都市計画課長

栗村地域整備課長

水野都市計画事業担当課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

坂和書記

黒須書記

6.議題

  • 環境保全及び建設行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○押田委員長
 ただいまから環境建設委員会を開会いたします。

 本日、まちづくり事業担当課長は欠席いたしますので、御了承をお願いいたします。

 それでは、まず最初に、理事者報告をお願いしたいと思います。

○望月環境土木部長

 1 令和2年度江戸バス乗車実績等について(資料1)

 2 銀座・築地周辺みどりのプロムナード構想の策定について(資料2)

 3 中央区駐車場駐輪場長寿命化計画の策定について(資料3)

 4 令和2年度中央区役所温室効果ガス排出量等について(資料4)

 5 環境マネジメントシステムの運用について(資料5)

○松岡都市整備部長

 6 まちづくり協議会の報告(資料6)

 7 築地市場跡地の暫定貸付について(資料7)

以上7件報告

○押田委員長
 御苦労さまでございます。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のことと思いますので、よろしくお願い申し上げます。ただいまの時刻は午後1時53分でございます。したがいまして、自由民主党さん53分、かがやき中央さん31分、公明党さん31分、区民の風さん31分、新風会さん31分となりますので、よろしくお願い申し上げます。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言を願います。

○青木委員
 よろしくお願いします。

 私からは、資料1の江戸バスについて、2の銀座・築地周辺みどりのプロムナード構想について、そして3の地下駐車場駐輪場についてお尋ねしてまいります。

 まず、江戸バスについてです。

 江戸バスについては、決算特別委員会、予算特別委員会でも度々出てまいりますが、やはり今回も、大まかに言うと同じような数字が出ておりまして、表でいいますと1ページです。実績額が大体1億円になる。そして、その1億円を区の財源から出している。補助金と考えてもいいでしょうか。交通弱者に向けた補助金という考え方もできますが、やはり業者といたしましても、そこは努力をしておりまして、今回もラッピングバス、バス停ネーミングライツ、バスマップへの掲載などと出ております。ただし、この具体的な数字が書いてありませんので、そこの金額を教えてください。

 そして、やはり理想としてはプラスマイナスゼロ、さらには業者が利益を出すところまでいくことが必要だと思いますので、今後の考えについてお聞かせください。

○三留環境政策課長(参事)
 江戸バスのお尋ねでございます。

 まず、江戸バスの広告収入等について、協賛企業の収入等についてというお尋ねでございます。

 広告収入につきましては、令和2年度は219万7,000円でございます。大きな内訳といたしましては、協賛企業のラッピングであるとか、車内広告、それからネーミングライツ、バスマップといったところですが、おのおのの金額は手元にございません。申し訳ございません。

 それから、補助金が年間約1億円ということで、これから江戸バスをどうするのかというところでございますけれども、やはり江戸バスにつきましては、委員に先ほど御案内いただいたとおり、交通弱者、高齢者であるとか、小さなお子様の足代わりに使っていただいているというふうに認識してございます。各公共交通機関が発達している本区であったとしても、やはり公共施設間を結ぶ横軸的な交通機関が江戸バスで補われているというところからいきましても、今後も継続して江戸バスの運行を実施していくものと考えております。とはいいながら、先ほど言いましたように、企業のほうも努力をして、広告収入等、そういったものも含めて今後対応していくよう、また指導はしていきたいと思っております。

 以上でございます。

○青木委員
 ありがとうございました。

 今の答弁にも関連してまいりますが、いかに乗っていただくか、たくさん乗っていただくことによって収入が増えることが一番いいことだと思います。資料にも書いてありますが、現在、江戸バスについては、常にルートを改革していく、利用者の皆さんの要望に沿っていくということで、3路線になったり、今回もルート変更に向けた予備調査を行っている。予備調査を行うということは、ある程度新しいルートについて想定されていると思いますので、その点を教えてください。

 そして、もう一つ、魅力改善という点では、たしか江戸バスは無料のWi-Fiサービスが始まっております。もともとオリンピック・パラリンピックに向けて、あるいはその会期中に向けて、外国からのお客様も対象としていたと思うんです。残念ながら、海外からはお客様がいらっしゃらないわけですが、それでも、この無料Wi-Fiは、現在、たしか行われていると思います。これをいつまで続けるのかということ。ぜひずっと続けていただきたいと思っていますが、今、無料Wi-Fiが試験的に使われているのであれば、今後どのような形で進めていくのかということを教えてください。

○三留環境政策課長(参事)
 江戸バスのルートについてであります。

 委員御案内のとおり、現在、実態調査をしているところでございます。今後、今年度中に各種調査を行いまして、現在行っております中央区地域公共交通会議で今年度末にその結果を御報告して、来年、そちらの会議体で新しいルートについていろいろと御意見をいただく予定となってございます。

 先ほど委員から新しいルートというお話がございましたけれども、現行でもほぼ1億円の補助金がかかっている。これまでも多くの声をいただいている逆回りルートであるとか、そういったお話もありますけれども、逆回りルートを設定した場合、倍の経費がかかる。単純にそういった形になりますので、そういったことに関しては、なかなか難しいのではないかと現時点では思ってございます。今回の変更ルートの主な考え方につきましては、現時点では、環状2号線の全線開通、それから晴海のHARUMI FLAGのまち開き、こういった事象がありますので、そういった点でのルート変更が主になってくるのではないのかなというふうに考えているところでございます。

 それから、Wi-Fiのサービスにつきましては、委員から実証実験的なものなのかというお話もございましたけれども、実証実験ではなく、Wi-Fiの設置という形で今後も継続してやっていくものと認識してございます。

 以上でございます。

○青木委員
 ありがとうございました。

 江戸バスについては、環状2号線の本格開通、それからHARUMI FLAGとともに、BRTあるいは都バスとともに、公共交通網の一つとして一体的に整備されるものと理解いたしました。

 それから、Wi-Fiについてですが、これは本格的な設置ということで、今後もぜひ続けていただきたい。先ほど私も使いましたが、交通弱者の方、それから、朝夕はビジネスマンの方も使われますので、ぜひWi-Fiのサービスは継続していただきたいと思います。

 それでは、次です。

 資料2になりますが、この資料を頂いたときに、圧倒されました。これまで一つ一つはもう提示されておりますけれども、築地川アメニティ整備構想、それからKK線再生方針、さらには築地まちづくり方針、これまで断片的にいただいていた情報が1つになったということで、これは大変すばらしい。これがどういう形になっていくのかというのは、今から大変興味があるところです。

 そこで、まず築地川アメニティ構想は中央区がつくっております。それから、KK線再生方針は東京都、そして築地まちづくり方針も東京都の構想となります。そこで、まずは大きな質問になりますけれども、当然、区と東京都、あと予算の面からいいますと国交省です。国・東京都、そして中央区と、どのような連携を持って進めていくのか。1つは、予算の観点からです。

 もう一つは、2040年完成目途というふうに読めますが、2040年まであと約20年ありますので、もう少し細かいスケジュールが決まっておりましたら教えてください。

 そして、もう一つ、先ほど申し上げました区・都、そして国が関わってくるとなると、やはりそこは民間が入ってきてまとめていくということになるのでしょうか。民間の活用についてもお知らせください。お願いします。

○三留環境政策課長(参事)
 銀座・築地周辺のプロムナードということでございます。

 委員に御紹介いただきましたとおり、KK線は都、それから築地のまちづくり方針も都、そしてアメニティ整備構想は区というふうに資料で示させていただきました。それを取りまとめたものが今回の構想ということで、御報告をさせていただいているものでございます。基本的に、KK線上部の緑化、それから築地のまちづくりというもの、それから築地川アメニティ整備構想に関しましても、正直申し上げて、どれも区の施設、区の土地はありません。東京都の土地、もしくは民間の所有物であり、これから開発されるものであり、または首都高の持ち物であるといった、全て他行政もしくは民間等の所有でございます。これが、今、おのおのの、東京都は東京都としてKK線の方針であるとか、まちづくりの方針を出されている。それから、アメニティ整備構想に関しましては、首都高の大規模更新計画が出された中で、区としては、こういうふうにしていただきたいという思いでつくったものでございますので、それを総体的にまとめたものが今回の構想でございます。

 この資料の一番最後の、本構想の実現に向けてというところに書いてございますけれども、そういった関係機関に区として積極的に働きかけていくということですので、これからいろいろと働きかけをさせていただくということで、予算的なもの、スケジュール的なもの、それから、どういったところがどのような形で関わってくるのかという具体的なものはまだ決まっていないような状況でございます。

 以上でございます。

○青木委員
 分かりました。

 確かに、この中に区の要望、あと情熱をしっかりと感じることができますので、それを国、都、それから民間に働きかけて、その中で中央区としての要望を実現していくというふうに思いました。

 今おっしゃった最後のページ、6ページですが、検討項目の最初に、区の公共施設の活用や周辺まちづくりと提携した「スマートエントランス」の導入とあります。私はその前半に注目したんですが、区の公共施設ということで、この中で、今までほかの質問の中でいろいろ答弁をいただいたことから推測しますと、区の公共施設というのが区役所本庁舎になると考えてよろしいんでしょうか。つまり、この全体的な計画の中で中央区の本庁舎も入れていくと。いかがですか。

○三留環境政策課長(参事)
 築地川アメニティ整備構想の中で、周辺開発というくくりの中では、本庁舎の建て替え等も含めた枠組みがあると認識しております。そういった形での関わりというのは、その一つだと認識しております。ここでいう公共施設の連携というのは、先ほど言いましたように、KK線であれば上下のつながりという形で、道路であるとか、緑地公園といったものもそういうスペースになるということでお示しをしているものでございますので、本庁舎とは限らずに、この構想に関連する、もしくは周辺の公共施設というふうに認識してございます。

 以上でございます。

○青木委員
 区役所本庁舎もこの中に含まれていくということでよろしいんですね。ただし、区役所だけではなく、ほかの公共施設も含めてということですね。分かりました。2040年まで、ずっと楽しみにしていたいと思います。

 最後に、資料3の駐車場・駐輪場長寿命化計画についてお尋ねします。

 こちらは大変細かく数値が出ております。納得いたしましたが、頂きました長寿命化計画の冊子の18ページにおおむね30年間の費用の平均値を目安とし、建物ができた時期がすごく集中しているので、平準化していくということが書かれており、これが一つの大きな目的というのは分かりました。そして、さらには、その状態についても、おおむね健全な状況であるということで、この施設が何年間もつかというと100年と書いてあります。ということは、それまで計画に沿って修繕などを行いながら、100年もつように、建て替えなくて済むようにということは読み取れるんです。

 それでしたら、地下駐車場・駐輪場の長寿命化をしながら、さらに区民の皆さんに使っていただきたいということになりますので、今回のこの資料の中には含まれておりませんが、どうしても地下の駐輪場というのは使い勝手が悪いということで、空きもあります。長く使っていただくなら、使っていただくほど利用率を上げていかなければなりませんので、その利用促進ということと、やはりユニバーサルデザインです。地下鉄駅のエレベーターの整備は、今、全部の駅で終了したようですが、駐輪場のほうはまだ整備されていないところがあると思いますので、この利用促進とユニバーサルデザイン化についてお聞かせください。

○三留環境政策課長(参事)
 駐輪場についての御質問でございます。

 まず、長寿命化につきまして、100年というのは、予防保全型の修繕を行っていった場合に100年に延ばしましょうという数字でございます。そういった長寿命化を図って長く使っていただく。使っていただく施設があまり使い勝手がよくなければ、長くしてもしようがないというお話だと思いますけれども、そういった意味での利用促進ということで、御指摘いただいているとおり、地下の駐輪場の利活用というのが、正直申し上げて、なかなか進んでないところもございます。いろいろとPRもさせていただきながら、それから、放置自転車の取締りの中でも利用促進のビラを張らせていただくなどをさせていただいているんですけれども、なかなか促進が図られないような状況は認識してございます。

 バリアフリーに関してのお答えとも重なるんですけれども、利用促進のために利便性を上げる、もしくはバリアフリーの動線をつくる、こちらにもやはりかなり多大な費用がかかってくると思ってございますので、そういったものに関しましては、今後の利活用、それから費用対効果であるとか、そういったものも勘案しながら検討をしていかなければいけないのかなと思っているところでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 報告に対する質問は終わります。あとは議題のほうでお願いします。

○田中(広)委員
 私から、資料2について質問させていただきます。

 今回、構想の策定ということで、中央区の将来像を目指していく上では大変重要な、大事な構想の策定だと思っております。たしか、この内容は前年度の予算の中であったものだというふうに私は認識しておりますけれども、きっといろいろな御苦労があって、今回の策定につながったんだと思いますが、この策定に当たって、どういったところで御苦労されてきたのか。また、確かに最終ページに検討課題はありますけれども、改めてどういったところが課題と感じていらっしゃるのか、御所見、御見解をいただければと思います。よろしくお願いします。

○三留環境政策課長(参事)
 委員御指摘のとおり、こちらの構想に係る予算は令和2年度予算ということで、御報告が多少遅くなりましたことを、まずおわび申し上げます。

 御案内のとおり、これは当初予算でつけてございまして、本区といたしましては、こういったお話が出たときに必要なものであるということで認識して、当初予算に計上させていただいているものでございます。その後、東京都のほうであり方検討会といった会議体を設置されましたので、その動向を見ながら、また、そちらでの意見を勘案しながら、本区の考え方をまとめさせていただいた状況でございます。

 そのあり方検討会には本区の職員も出てございますので、方向性としては一致しているということで、KK線の在り方をもう少し広めた、広域的な考え方として、いろいろな要素等も含めて今回まとめさせていただいたところでございます。関係者と緊密なやり取りというのは、なかなか進んでいるところではない部分もございますが、区の思いという形で、今回、この構想をまとめさせていただいたところでございます。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 ありがとうございます。

 当然、相手がいる中で、区の思いをまとめていただいたという心意気は、大変評価させていただければと思います。特に、今、コロナ禍にあって、一つのプロジェクトであるかもしれませんけれども、希望につながるような構想をまとめていくということは大変重要なことだと思っておりますので、ぜひお願いしたいと思います。

 その中で、確かに、区が土地を所有しているわけでもなく、中心になって進めていくというのは大変難しい中ではあるんですけれども、実現に向けて進めていくに当たって、やはりそこは一定のロードマップといいましょうか、あるいは区の方針が各民間の関係者にも伝わるような計画書等を作成しながら示していくということも大事かなと思うんです。いわゆる構想、将来像を目指していくに当たって、この間、仮に今から約20年と考えたときに、どう実現に結びつけていこうと、具体的な手を想定しながら打っていこうと思っていらっしゃるのか。今考えている時点で結構でございますけれども、御見解をお聞かせいただければと思います。

○三留環境政策課長(参事)
 事業主体とならない区がどのように今後進めていくのかということだと思います。

 御紹介させていただいたとおり、様々なプロジェクトをミックスして、この構想ができているわけでございますけれども、東京高速道路、KK線の上部空間の活用に関しましては、今後、東京都が主体になって、関係区を取りまとめ、もしくはその施設をお持ちの東京高速道路株式会社等も含めて、今後、事業が進められていくと思います。本区も、そういった点に関しましては、積極的に意見を述べさせていただきたいと思ってございます。

 それから、築地のまちづくり方針でございますけれども、東京都が今年度中にまとめる整備方針に関しても、本区といたしまして、区長と議長の連名で要望書を出させていただいてございますので、これからも機会あるごとに区としての思いを強く伝えていくものと思っております。

 アメニティ整備構想に関しましては、首都高速道路株式会社と、日本橋上空の首都高地下化であるとか、それ以外の高速道路事業のことも含めまして、いろいろと連携を図らせていただいておるところでございますので、機会あるごとに、そういったものを発していく。スケジュール的なものに関しては、どうしても事業主体へのスケジュールに合わせざるを得なくなってくるのかもしれませんけれども、そういった意味では、機会あるごとにきちんと区の思いを伝えていきたいと思ってございます。とはいいましても、これから10年、20年で全て片がつく事業だと思ってございますので、それに向けて区として全力で取り組んでいきたいと思っております。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 ありがとうございます。

 今、御答弁の中で、確かに、東京都、それから東京高速道路の民間の皆様、関係者にしっかり思いを伝えていくと、お話がありました。当然、その骨格がしっかりしなければ、本構想は実現できないわけですが、併せて、KK線と築地川アメニティ整備構想、その間をどう結ぶか、検討の課題の文章の中にも入っていたと思います。そうしますと、やはり周辺開発の民間の方々とも何らかの関わりが出てくると思うんです。当然、これまでも区は、例えば歩道一つ緑化整備するに当たっても、事業者、それから近隣の方々、町会等といろいろな情報交換をしながら、樹種の選定一つ取っても、連続性や、そのエリアに見合ったものを整備するなど、本当にいろいろ調整して一生懸命やっていただいていると思うんです。

 ただ、今回1つ思うのは、これだけ広大な、広域的なエリアで、緑、また歩行者空間のネットワークを整備しようという中にあって、仮に2040年という一つの目標を設定した場合で考えますと、どこかの時点で一定の、例えば区がこういう緑、あるいは歩行者ネットワーク、当然、歩行者ネットワークとなればバリアフリーも入ってくると思いますけれども、そうした様々な視点のところで、区はこう考えているんですよと。つまり、京橋エリア、それから新橋方面のジャンクションのところ、例えばあそこで何か開発があったり、何かアクションがあったときには、必ずこの方針に沿って施設の整備あるいは樹種の選定、緑の選定、歩行者のネットワークを考えてつくってくださいねと。当然、個々の議論はあるとは思いますけれども、広域的な視点でこれだけ整備しようとするならば、やはり一定の計画あるいは区としての指針が、しっかり次のステップとして、5年後なのか、もしくは何か基本計画等、また次の策定になるのか、その段階で1つ必要かなと私は感じるんです。区として、関係者にしっかり示していくためのもの、計画をどのように考えていらっしゃるのか。

 それから、各論ですけれども、検討項目の最後に、浜離宮恩賜庭園と築地場内市場跡地の件と、隅田川の歩行者ネットワークが一部あったと思うんですが、これはどういったものをイメージしていらっしゃるのか、この点も教えていただければと思います。

○三留環境政策課長(参事)
 一定期間が過ぎたところで、構想の上の段階、計画論をまとめていくということに関してでございますけれども、確かに、今は、正直言って、まだ構想でございます。おのおののプロジェクトの大きな道筋が見えてきた段階で、そういったものが考えられるといいのではないかと、私も思ったところでございます。今後、そういったものをどのような形でお示ししていけるのかということも含めまして、検討させていただければと思います。

 それから、浜離宮、それから隅田川、そして広域的なネットワークでございますけれども、この構想のちょうど3ページのところにあります概念図でありますけれども、KK線と築地川アメニティ、それから、先ほど御指摘ありましたジャンクション部分をつなぐと、銀座の周辺を緑のリングで囲むことができるという形になってございます。ただ、このリングをつくるだけではなくて、既存の公園であるとか、浜離宮のまとまった緑もしくは、千代田区のほうに参りますけれども、皇居の緑であるとか、そういったものに続く街路スペースであるとか、または本区では隅田川テラスもオープンスペースとして整備されてございますので、そういった水辺のテラス、それから、今後整備されます築地のまちづくりの中では、浜離宮恩賜庭園を反対に臨む築地川の沿線も緑化されれば、既存のものを連続してつないでいけるネットワーク化が実現されるのではないのかということで、このような表現にさせていただいてございます。これまで緑の基本計画の中でも水と緑のネットワークということを掲げさせていただいておりますけれども、それをかなり強調したような形で、今回、図示させていただいているところでございます。

 以上でございます。

○栗村地域整備課長
 私のほうから、個別の民間開発の点について補足をさせていただきます。

 委員の御指摘のとおり、今回のプロムナードの実現については、それぞれの周囲の開発とどういう形で連動させていくといいますか、それぞれの中で実現に向けてどういうような整備の具体像を示していけるのか、それと全体像とどういうふうに合わせていくのかというところが大事なポイントかなと思っております。特にKK線につきましては、KK線そのものが道路としての利用が終わるのは、まだこれから15年以上かかるという中で、それまでに、今、既に検討している民間の開発の中で、どういった形の具体像が示せるのかといったところを、全体のネットワークも考えながら、環境土木部と連携し、個々の整備の検討を進めてまいりたいというふうに考えております。

 以上です。

○山本区長
 田中委員から貴重な御質問をいただきましたので、全体の方向性というところだけ、大まかなところだけの思いをお話ししたいと思います。

 今、基本計画2018にのっとって事が進んでおりまして、10か年計画の途上にあるわけですけれども、ちょうど5年を経過するのが来年ということになりますので、この間、コロナもあり、デジタルの推進もあり、環境問題も半歩、1歩、2歩前進をしている状況がございます。こういう環境の中における計画をしっかりともう一回見詰め直すという作業をしていかなければいけないと考えているわけです。

 今、中央区を取り巻く環境は、非常に住民も増えて大変ありがたいことで、それから今後のいろいろな開発を見ますと、昼間人口も増えてくる、こういう環境がございます。こういう中にあって、やはり基本的には人と水と緑の3つが調和できるまちを中央区全体でつくっていく。今回の築地周辺エリアの構想につきましては、これ以外にも日本橋の問題がありますし、川の問題があります。それから、首都高速上野線の問題もあり、晴海の問題もあります。そうすると、ウオーターフロントにおける快適性や、人々の生活としての期待感、人々の気持ちのありようが着実に変わってきていると思います。

 したがって、そういったことも捉えていきながら考えますと、非常に大きな課題にこれから直面していくわけですが、それこそ皆様のお知恵を拝借していきながら、人と水と緑の3つをどういうふうに調和させて、これからサステーナビリティが十分に発揮できる中央区にしていくのかということを基本計画2018の中期の見直しの時点に向けて、日々切磋琢磨しながら、次のビジョンを描きたい。こういうふうなことで、一、二年後には、皆様にまたそれをお諮りできるような機会をつくっていきたい、こういうふうに考えております。

○田中(広)委員
 御答弁いただきまして、大変にありがとうございました。

 基本構想の、粋なまちの「粋」に込められた、思いやりのあるまちというのは本当にすばらしい表題だなと思っていまして、緑のネットワークを進めていくというのは、まさにその構想にかなった内容だと思います。もちろん、環境という視点はありますけれども、人と人が交流しやすい環境がつくれるといった意味では大事だと思います。

 しかしながら、もう一方では、このようなすばらしい取組を区として進めているに当たって、実現に向けての、先ほど申し上げたロードマップをしっかりつくっていただきたいという思いと、もう一つは、逆に、これを一つの契機としていただきながら、民間の皆さんが開発するに当たっても、これまで以上に、区が緑の歩行者空間を、ネットワークをこうやってつくろうとしている、緑のまちづくりをさらに進めようとしているので、それに呼応して、協力していきたいなと思っていただく。それが結果的に、各会社、再開発の、例えばCSR活動の向上につながったり、いろいろな分野に広がっていくと思いますので、中央区がしっかりこれを核として取り組んでいくことが、実はいろいろな広がりがあるんだという点で、先ほど申し上げたのは、実現に向けての計画をつくるべきですとか、あるいは検討協議会をつくっていくべきとか、そういう思いで申し上げさせていただいたので、ぜひ御検討いただければと思います。

 1点だけ、各論で本当に恐縮なんですが、浜離宮から築地場内市場跡地にかけての緑のネットワークを考えたときに、ネットワークしやすいというイメージを持ったときに、浜離宮は江戸期というイメージがあって、同じように築地の跡地のところに、たしか浴恩園、庭園がもともとあった。そのイメージで、桜とか紅葉がきれいだったという背景があって、潮入の池があったという背景もあって、例えばそういう歴史を大事にしながらも、しっかり緑の連続性を持っていこうとか、そういった中でしっかり東京都に訴えていくことが、さらなる緑のネットワークの推進につながるのではないかなと思って質問させていただいた次第でございます。

 また、東京都との交渉の中で、そういった具体的なところも提案していただきながら、力強く推進していただくよう要望いたしまして、質問を終わります。ありがとうございました。

○押田委員長
 それでは、理事者報告に対する質疑を終了いたしましたので、次に、議題に入らせていただきます。議題の環境保全及び建設行政の調査についてにつきまして、御質問のある方は、お願いいたします。

○かみや委員
 私から、議題として緑化の視点でのまちづくりについて伺いたいと思います。今、報告事項の中でも質疑があったかと思いますけれども、少し視点、地域を変えてお伺いをさせていただきたいと思います。

 銀座・築地周辺みどりのプロムナード構想の策定、また、6月の委員会では晴海地区の施設整備の中で、晴海ふ頭公園、緑道公園の整備について御報告をいただきました。京橋地域、月島地域で新たな歩行者空間、緑化空間の創出に向けた、本当に様々な先駆的かつ都市の魅力、競争力の向上に資する取組を進めていただいていると認識しております。前委員からも様々質疑がありましたけれども、視点と地域を変えて伺いたいなと思っておりますのは、日本橋地域についてであります。

 御答弁の中にも少しありましたけれども、令和元年度からスタートいたしました中央区緑の基本計画を拝見いたしました。「~Green pride~ひとが育む緑、緑から発信する粋なまち」という理念とともに、日本橋地域については、歴史のある公園やシンボルツリーの保全・育成、隅田川沿いの緑化空間づくり、老朽化した公園のリニューアルなどが記されておりまして、取組も進めていただいていると思います。

 そこで、京橋、月島地域で様々な取組が行われていると思いますけれども、日本橋地域、特に東部地域における歩行者空間、緑化空間の創出の重要性について、改めて御見解をお聞かせいただければと思います。よろしくお願いします。

○池田水とみどりの課長
 現在、委員からも御紹介がありました緑の基本計画に基づきまして、事業を進めているところでございます。日本橋エリアにおきましても、現在、緑の基本計画では、中央区全体に水と緑のネットワークを形成していくという中で、日本橋地域においても様々な取組を行っていきたいと思ってございます。

 日本橋地域においては、隅田川や日本橋川、神田川などの資源や、また区内最大級の浜町公園など、様々な資源を有しているエリアでございます。こうした資源も活用しながら、街路を中心とした緑化を進めることによって、現在、水と緑の形成を進めているところでございます。こういった整備によって、緑陰の確保などをしながら、歩行環境の改善とか、まちの景観の向上、また、にぎわいの創出、花壇なども含めた街路を整備する中で、アダプトシステムなどを活用してもらいながらコミュニティの形成など、様々なことで緑を活用させていただきたいというふうに考えてございます。また、環境面でいえば、こういう取組によって地球温暖化防止などにも寄与するというふうに考えてございます。

 こういったことを含め、先月、6月に改定させていただきました日本橋川沿いエリアのまちづくりビジョンなども踏まえながら、今後も日本橋エリアについての整備を進めてまいりたいというふうに考えています。緑としての役割は、とても重要だというふうには認識してございます。引き続き、日本橋エリアについても、こういった取組を進めてまいりたいと考えてございます。

 以上でございます。

○かみや委員
 御答弁ありがとうございます。

 様々な取組を計画に基づいて進めていただいている。それぞれの施策について、今お話を伺っていても、日々、まちで、地域活動をしている中でいろいろなお声を伺っていても、こんなことがあっていいよね、こういう取組をやらせてもらっているんだという施策も御紹介いただけて、まさに進めていただいているんだなというのを実感いたしました。

 それに加えて、議題としてお尋ねしますけれども、先ほどの報告事項の中でも隅田川という言葉があったかなと。築地地区から少し川上というんでしょうか、隅田川を上っていたところもお尋ねしたいなと思います。といいますのは、今、これだけ大きな取組、まさに東京という都市のすごく大切なプロジェクトを進めていただいているんだろうと思っているんです。そうすると、どうしても隅田川沿いというところは相対的な意味で少し優先度が下がるというか、まさにそちらの取組を進めていただいているところだと思うんですけれども、俯瞰して見ると、東京というまちの中での隅田川というのは、すごく大切な意味があるのかなと思っております。

 先ほど区長から御答弁があったかと思うんですけれども、隅田川というものを中央区の中でも、より一層緑化を進めていただきたい。今やっていただくというようなお話、既にやっていただいている、計画としても入れているというお話もあったと思うんですが、さらに重層的、複層的に、もちろん管理は東京都であるですとか、そういうプロジェクトにもなっていないので、どうしつらえていくのか、どういう地域の声があって、どういうプロジェクトがあるのか、個別の開発計画が一緒になければなかなか進まないという現実もあると思いますけれども、そういう大局的な視点、重層的、複層的に、5年、10年、20年先を見据えたときに、ぜひこの地域、隅田川というものも含めて、より一層緑化、歩行空間の創出というものをぜひ進めていただきたいと考えているんです。この視点で何かお聞かせいただけること、お考えのことがあれば、1点お聞かせいただきたいというのが1点目でございます。

 2点目は、少し個別の話になるんですけれども、今、浜町公園でありますとか、地域の公園のお話を少し伺いました。少し前なんですけれども、たまたま地域を歩いていたときに、浜町緑道の正面というか、向かい側というか、軒先で、日頃から地域でお世話になっている大先輩が写真を見ながらひなたぼっこをされていたんです。何の写真かというと、緑道が浜町川だったときの写真を御覧になっていて、昔、ここには小さい船が通っていて、生活に密着していた川なんだよというお話を伺いました。何日かした後に、コーンが立っていました。路上駐車がすごく多いということで、困ったまちの方が区に相談したら、カラーコーンを置いていただいて、路上駐車をなくすような対策をしていた。恐らく様々な御意見、御要望というのは、お聞きいただいていると思います。

 そういう視点も含めて、まちづくりをしていただいていると思うんですけれども、日本橋の東部地域、緑や公園ですとか、水、川の視点を含めて、緑化をどのように今後進めていくのか。少し個別の話になりますけれども、公園ですとか、緑道ですとか、こういうところ、既に聞いていただいていると思いますけれど、ぜひ地域の方々の声も含めて推進していただきたいなどと思うんです。今の隅田川を含めた全体の話と個別の話、浜町緑道ですとか、地域の公園とか、どういうふうに地域の皆さんが使いやすくしていくのか、こういったところを少しお聞かせ願えればと思います。長くなりましたが、よろしくお願いします。

○三留環境政策課長(参事)
 私からは、隅田川の活用ということについて、また緑化という点について答弁をさせていただければと思います。

 隅田川は、委員御案内のとおり、本区の上から下までずっと流れてございます。隅田川テラスの樹木はほとんどまばらで、緑化がされていない。これは、堤防の、要は川辺の部分に関しましては、防災上、大きな樹木が植えられないという制約がございます。その中で、水辺に近づくというようなしつらえで、隅田川沿いのテラスが遊歩道化されている状況でございます。

 それと、もう一点は、スーパー堤防化ということで、背後地を活用した民間の開発に伴って、スーパー堤防という形で堤防の造り方を変えた場合に、ある一定の高さ以上であれば、緑化が可能になってくるとか、浜町公園の護岸の部分に関しては、そういうしつらえになってございますし、下流部であれば、そういったものがございます。それから、委員御案内いただいている日本橋の東部エリア、浜町公園から上流域にかけては護岸裏の通路を活用して遊歩道化しているであるとか、そういった部分に関しては、ある程度の緑化が可能になってございます。

 いずれにしましても、水と人、それから緑と通行、そういったものがネットワーク化されればいいのではないかと考えてございますので、今後も隅田川沿いの緑化に関しては、いろいろなものを検討できればいいなと思ってございます。

 以上でございます。

○山本区長
 今、かみや委員の御質問がありましたので、お答えしたいと思うんですが、先ほどの基本計画2018の見直しのこととも絡むわけですけれども、今度、本の森ちゅうおうが、来年に出来上がってくるとなりますと、そこには歴史的な資料から、その他書籍類を豊富に取りそろえた新しい、いわゆる中央区の知的宝庫というべきものがそこに集約されてきます。その段階で、要するに、中央区における江戸時代からのもの、明治維新以降のもの、歴史的拠点が非常に多くあって、そして埋没しているものもありますので、これから都市の再開発、都市構造が変わっていく、アメニティが変わっていく、緑化が進む、水辺が進む、近代的な開発がどんどん行われている中に、今、歴史的な拠点というものをしっかりと位置づけていくということを進めていかないと、次の人たちにそれが伝わらなくなってしまうという危機を私は感じております。

 そういうふうなこともあって、今、そこに歴史的な建造物を建てようということではなくて、今、かみや委員がおっしゃったようなDXの装備がされている、誰でもそこに行けば、必ず過去のことがほうはいとして分かってくるような、そういうデジタルの仕組みを組み込んでいきながら、その拠点整備をしっかりやっていって、できればこれを緑化、緑道と結びつけていく。これは仮想でありますけれども、極端に言えば、歴史緑道のようなものを造って、これが一つの中央区の名物になっていく。歴史と、それから近代的な技術が集約されたものとして、これが一つの求心力になるようなものをしっかりと構築をしていきたい、こんなふうな思いもありまして、発言をさせていただきました。

 以上です。

○かみや委員
 それぞれに御答弁ありがとうございました。

 隅田川についても、大変前向きな御答弁ありがとうございます。

 そして、区長からも様々示唆に富んだ、求心力のお言葉ですとか、歴研に関して、DXを含めて様々取り組んでいただくというような思いというところをお聞かせいただきまして、本当にありがとうございます。

 昨年度の会派の政策要望の中でも、公園の魅力向上に向けた官民連携ですとか、パークマネジメントの新たな在り方あるいは隅田川テラス、両国・日本橋における水辺空間、にぎわい空間の創出についても、より一層の充実というものを要望させていただいておりますので、今御紹介させていただいたようなことも含めて、地域でも、一部ではありますけれども、定性的でありますけれども、お声を伺っておりますので、ぜひ引き続き施策の推進というものを要望させていただきまして質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。

○青木委員
 1問だけお尋ねいたします。

 今日も1日中雨で、来週、ようやく梅雨明けを迎えるようですが、それでも、夏のスコールを含めまして、この梅雨のシーズンから秋の台風シーズンにかけて、都心でも水害というものは出てまいりました。もう2年前になりますが、台風15号、19号で大変な被害が出て、あの頃から、やはりかなり注意しなければならないという思いがあります。そこで、今年もそのシーズンの前に、公園、それから街路において何か対応策を取られておりましたら、教えてください。

○池田水とみどりの課長
 街路樹、公園の樹木等に関しまして、台風シーズンを前に、毎年、剪定作業を行ってございます。大分葉っぱ等が茂ってきておりますが、雨が降るとその葉っぱが水分で重たくなってしまって、揺らされることによって、倒木などの被害が出てしまうということがありますので、現在、剪定作業を実施中でございます。

 あわせて、過去に点検等を行っている樹木に関して、鳥居木などが緩んでいないかとか、そういった点検もさせていただいているところでございます。

 以上でございます。

○落合道路課長
 道路についてでございます。

 雨がたくさん降った場合においては、東京都下水道局のほうで下水道の整備を今までもしてきているといった状況でございます。そうした中で、本区においては、1時間当たり50ミリの雨量が続いたとしても、下水道の本管がしっかりとのみ込める状況であります。しかしながら、部分的には、雨がたくさん降りますと、ごみだとか落ち葉だとかが雨水ますにたくさん集まってきてしまう。そこにたまってしまうと、流れが悪くなってしまって水が上がってきてしまうといった状況が見受けられます。そうしたことから、本区においては、台風の時期等は職員や委託業者によりまして、雨水ますの清掃、また、降っている段階においても、そういったパトロールを行って、そういう箇所を早期に解消して、雨水の浸水を防いでいるといった状況であります。

 以上でございます。

○青木委員
 ありがとうございました。まさにその2つは、私が心配したところでした。倒木、それから雨水ますに葉っぱなどが詰まってしまった場合にも対応していただいているということで安心しました。

 以上で質問を終わります。ありがとうございました。

○梶谷委員
 議会並びに区職員の方々の温かい御理解により、無事に第2子を出産し、本日、出産後、初めて本委員会で質問させていただくことになりました。皆様の御理解と御配慮に心から感謝申し上げるとともに、今後ともよろしくお願いいたします。

 私からは、議題として、交通安全対策事業について質問をさせていただきます。

 先月、千葉県八街市の市道で下校中の小学生の列にトラックが突っ込み、5人が死傷する痛ましい事故が発生しました。事故現場は歩道やガードレールがなく、地元では以前から危険性が指摘されていた通学路だったということです。このような事故を未然に防ぎ、通学時、児童が交通事故の被害に遭わないように、可能な限り対策を講じることは自治体の責務だと思います。

 本区では、平成28年度に交通安全対策の総合的かつ計画的な推進を図るため、交通安全対策基本法に基づき、平成28年度から平成32年度の4か年計画である第10次中央区交通安全計画を策定しました。昨年度が4年目であったわけですが、本計画の道路交通環境の整備の項には、通学路に関するものとして、防護柵等の整備、道路標識等の整備、信号機・横断歩道の整備、通学路の整備・点検の推進が掲げられていました。先月24日に第11次中央区交通安全計画中間案が公表されましたが、まず、先ほどの4項目の達成状況、進捗状況について教えていただきたいと思います。

○三留環境政策課長(参事)
 交通安全対策についてでございます。

 委員御案内のとおり、10次計画が改定年度を迎えて、11次計画につきまして、前回の委員会で御報告をさせていただいた後、現在、パブリックコメントを実施させていただいている最中でございます。

 10次計画の中での、児童に対する交通安全に関する4点についての進捗ということでございますが、実は、この交通安全計画につきまして、その4点、数字的な目標は特に掲げてございませんので、数字的な進捗の御報告というのはできないのでございますけれども、個々の考え方といたしまして、防護柵の整備に関しましては、国道、都道、区道の各道路管理者がその道路の状況、それから沿道の状況を勘案しまして、これまでも歩道の設置であるとか、防護柵、ボラードの設置をさせていただいてきているところでございます。

 それから、道路標識等の整備、それから信号機・横断歩道に関しましては、交通管理者である警察のほうで、これまでも順次取組をされておりまして、分かりやすい標識の設置であるとか、大型化であるとか、そういったものの取組がなされてきていると認識してございます。

 それから、最後の通学路の整備・点検についてでございますけれども、これは今回の事故を受けてということではなくて、これまでも、全小学校ではございませんけれども、御要望のある小学校のPTAの方々、それから所轄警察署、関係者と通学路点検等を実施させていただいて、それぞれの危険箇所、それから問題点を洗い出しまして、個々に対応させていただいているような状況でございます。

 こういった取組をこれまで実施しているというところの御報告でございます。

 以上でございます。

○梶谷委員
 それぞれありがとうございます。通学路において不幸な事故が起こらないよう、今後ともよろしくお願いいたします。

 ここ数年、電動自転車の飛躍的な普及に伴い、通学路の安全確保において新たな課題も発生してきていると思います。先月の千葉県八街市で起きた悲劇を受けて、千葉県では、通学路の県内一斉点検の指示が出ました。本区においても、改めて通学路の総点検を実施し、さらなる安全確保に努めていただきたいと思いますが、その予定はありますでしょうか。また、検討すべきと考えますが、区の御見解を教えてください。

○三留環境政策課長(参事)
 今回の千葉の事故に起因しての総点検ということでございますけれども、今のところ予定はございません。国のほうから、もしくは警察のほうからそういった要請があれば実施してまいりたいと思いますけれども、先ほど言いましたとおり、これまでも点検等は実施させていただいておりますし、2年前の事故等について、保育園児を対象とした移動経路の緊急点検も実施してございます。そういった形で、区内の危険箇所であるとか、課題等々は、これまでも整理はしてございますので、総点検という形では、今のところ考えてございません。

 以上でございます。

○梶谷委員
 登下校時の通学路における子供たちの安全確保について、区として責任を持って対応していただきたいと思います。警察署や保護者、地域の住民等の協力を得て、通学路の安全誘導を実施することは、防犯上の観点からも重要だと思います。積極的に実施されるよう、今後ともよろしくお願いいたします。

 次に、高齢者の急病や孤独死等への不安解消として、公益財団法人東京都防災・建築まちづくりセンターが実施するあんしん居住制度について伺います。

 区内該当者の何割程度がこの制度を利用しているのでしょうか。そして、この制度のサービスの内容にある見回りの具体的な内容などを教えてください。

○松岡都市整備部長
 あんしん居住制度でございます。

 今、区内でどの程度の方が活用するかというのは、つかんではいないんですけれども、区では、実績として平成27年に2件あったんですが、民間でどのくらいやっているかというのはつかんでいないところです。

 それから、見守りサービスの部分でございます。

 この制度の中での見守りサービスというのは、生活リズムセンサーというものと、それから緊急通報装置、それから携帯用のペンダントがあり、リズムセンサーであれば高齢者の方が家の中を動くとセンサーが感知して、その日動いているというのがセンターに伝わる。あとのものはボタンを押して、何かあれば通報するといったシステムでございまして、スタッフの方が数時間おきに来るとか、そういったものではないです。何かあれば、その通報によって駆けつける、または安否を確認するといった制度でございます。

 以上です。

○梶谷委員
 令和3年度都市整備部事業概要に記載があったので、確認のため質問させていただきました。行政では、足りない部分を補うものとして、他の自治体の利用実績等も参考にして、今後の取組を検討していただきたいと思います。

 生活リズムセンサー、携帯用ペンダントは災害時にも役立つと思いますので、区のサービスとして、ひとり暮らしの高齢者や障害のある方々に対して、このようなサービスを導入してはいかがかと思いますので、今後検討していただければと思います。

 以上で質問を終わります。

○押田委員長
 それでは、議題、環境保全及び建設行政については、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 そのようにさせていただきます。

 以上をもちまして環境建設委員会を閉会させていただきます。

 委員の皆様と担当部長はお残りいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

(午後3時3分 閉会)


-委員会を閉じた後-

 行政視察については、例年10月下旬からの2週間で、4常任委員会の視察を実施しているところだが、新型コロナウイルス感染症の先行きが見通せない状況であるため、実施の可否を含め正副委員長に一任する旨が確認され、了承された。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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