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令和3年 環境建設委員会(9月13日)

1.開会日時

令和3年9月13日(月)

午後1時30分 開会

午後2時29分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 押田 まり子

副委員長 佐藤 あつこ

委員 かみや 俊宏

委員 青木 かの

委員 田中 広一

委員 原田 賢一

代理 渡部 恵子

議長 木村 克一

4.欠席者

(1人)

委員 梶谷 優香

5.出席説明員

(14人)

山本区長

吉田副区長

望月環境土木部長

三留環境政策課長(参事)

武藤環境推進課長

池田水とみどりの課長

落合道路課長

染谷中央清掃事務所長

松岡都市整備部長

川島都市計画課長

栗村地域整備課長

水野都市計画事業担当課長

福島まちづくり事業担当課長

暮田営繕課長

6.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

坂和書記

黒須書記

7.議題

  • 環境保全及び建設行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○押田委員長
 ただいまから環境建設委員会を開会させていただきます。

 本日、梶谷委員は欠席のため、渡部議員から代理出席の申出がございましたが、よろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 渡部議員は委員席へお願いします。

 理事者報告の関係で営繕課長が出席いたしますので、御了承願います。

 まず、理事者の報告をお願いいたします。

○望月環境土木部長

 1 日本橋一丁目東地区に関連する都市計画施設の変更について(資料1)

 2 育ちの相談・サポート機能等の充実に向けた施設の再編整備について(資料2)

 3 令和2年度ごみ量及び資源回収量について(資料3)

○松岡都市整備部長

 4 一般財団法人中央区都市整備公社の運営状況について(資料4)

 5 築地魚河岸入居者に対する支援について(資料5)

 6 区の保有する債権の放棄について(資料6)

以上6件報告

○押田委員長
 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願い申し上げます。ただいまの時刻は午後1時43分でございます。したがいまして、自由民主党さん56分、かがやき中央さん32分、公明党さん32分、区民の風さん32分、新風会さん32分となりますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言をお願いいたします。

○かみや委員
 私からは、資料3、令和2年度ごみ量及び資源回収量について1点質問いたします。

 中央区の令和2年度のごみ量、そしてまた資源回収量、それぞれ冒頭御説明もいただきました。中央区収集ごみ量については0.2%減、中央区資源回収量については15.9%増ということかと思いますけれども、この状況について、特色、傾向、そしてまた、中央清掃事務所として、どのような所感、受け止めをされているのか、まず、この点についてお聞かせ願えればと思います。よろしくお願いします。

○染谷中央清掃事務所長
 令和2年度のごみ量の特色、傾向についてでございます。

 令和2年度は、コロナ禍ということで、その影響がかなりあったと認識しております。コロナ禍の影響により、外出自粛、それから飲食店の休業や時短営業、それから企業のテレワークの推奨等により、家庭系のごみの増加と同時に、事業系のごみが減少しているという認識でございます。中央区の区収集が減少していることにつきましては、中央区には事業所がかなりございまして、飲食店の休業や時短営業等に影響されていると認識しているところでございます。

 それから、資源のところでございます。資源の回収量について、ステーション回収、拠点回収が増加しております。これは、やはりコロナ禍の影響ということで、外出自粛に伴ってネット通販の利用が増加したことにより、段ボールの回収量が増加しております。また、飲食店の休業や時短、それから企業のテレワークということで、自宅で過ごす時間が増え、家庭での飲食が結果として増えたことによりまして、瓶、缶等が増加していると思われます。

 それから、ピックアップ回収につきましては、大幅に増加してございますが、これは、今までの不燃ごみを令和2年度から資源化したことによって増えたものでございます。

 それから、集団回収につきましてマイナスになっておりますが、これは、やはりコロナ禍の影響ということで、集団回収しておりました布類のリサイクル工場が海外にある業者がありまして、海外に輸出できなくなって布類の回収を停止した業者があったり、それから新聞の購読者数の減少により新聞の回収量が減少したために、マイナスになっているところでございます。

 私からは以上でございます。

○かみや委員
 それぞれに御答弁ありがとうございます。

 まず、ごみの量について、そして資源回収量も含めて、コロナ禍の影響という言葉を何度か御答弁いただいたかと思います。生活様式が変わっていく、あるいは家庭と事業系ということで、過ごし方、暮らしぶりの変化というものが、まさにごみ量、資源回収量にも現れているんだなということを実感いたしました。

 その中で、資源回収量のほうでありますが、ピックアップ回収は、今、御説明いただきましたけれども、令和2年度から不燃ごみの資源化を始めていただいて、ほぼ皆増と言っていいほど増えております。資料を少し読ませていただきますと、粗大ごみ、不燃ごみから資源物を選別して資源化してリサイクルしていただいているということで、まさに環境問題に取り組んでいくという視点でも非常に重要な取組なのかなと感じたところでございます。

 そういった視点から、ピックアップ回収の意義あるいは、こういう取組をしているんだということを改めて少し詳しくお聞かせ願えればと思います。よろしくお願いいたします。

○染谷中央清掃事務所長
 ピックアップ回収の意義、取組についてでございます。

 ピックアップ回収につきましては、令和元年度までは、月島粗大中継所で集まった粗大ごみの中から、小型家電のみをピックアップして資源化していたところでございます。それが令和元年度、約10トンとなっております。

 令和2年度につきましては、今までやっていた粗大ごみのピックアップ、月島の粗大中継所から小型家電をピックアップして資源化するほかに、不燃ごみ、燃やせないごみについて、全量資源化ということにいたしました。令和元年度までは東京二十三区清掃一部事務組合が実施する中間処理施設、中防不燃ごみ処理センターですが、こちらに全量を持ち込んでおりました。こちらでもリサイクルは一部行っていたんですが、令和2年度からは全量を民間施設に持ち込みまして、資源化を図っているところでございます。

 私からは以上です。

○かみや委員
 御答弁ありがとうございます。詳しくお聞かせいただきました。今までリサイクルできていなかったものを、しっかりとリサイクルしていただく。そして、結果として、前年度比1,457トンという量を資源回収ということでリサイクルをしていただいたものと認識させていただきました。

 地域のごみ捨場の話で、最近、少し御相談をいただいておるんです。これは個人の問題に尽きると思うんですけれども、ごみ捨場のマナーが少し悪いですとか、誰が置いてしまっているのか分からないんですが、粗大ごみ、使わなくなった家電を置いているという御相談を地域で伺うことがございます。こういう取組を一つ一つしっかり進めていただくことで、直接は関係しないところもあると思いますけれども、回収、そしてリサイクルしていく意識づけ、そして具体的な取組をしていただく。これは非常に大切なことだと感じておりますので、引き続きこういった取組を推進していただきたいということを要望させていただいて、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

○青木委員
 私からは、資料2、3、5について質問させていただきますが、今、ちょうど前委員のほうでごみ量についての質問がありましたので、まずは資料3、続けて1点だけお聞きしたいと思います。

 今の答弁を大変興味深くお聞きしました。コロナ禍の影響がいろいろなところで出ておりますが、それはごみの回収についても同じことで、家庭ごみが増え、事業所ごみは減る。私の家もネット通販で使用した段ボールが大変たまっている。それから、家庭飲食の影響で瓶と缶のごみが通常より増えている。それから、集団回収、これは回収拠点が最終的に海外にあるということで、海外へ出せないということで、この影響もある。今や影響は中央区内、日本国内だけではなく、海外も含めてということで、興味深く聞いておりました。

 その上で、今年の3月、中央区一般廃棄物処理基本計画2021がちょうど出ております。スタートからコロナ禍ということで、通常と違う状況もあるわけですが、その上で、今後、せっかく出しました、この基本計画2021をどのように進めていくか、この点だけお願いいたします。

○染谷中央清掃事務所長
 中央区一般廃棄物処理基本計画2021について、考え方といいますか、取り組み方でございますが、3Rの推進を重点にしております。中でも、食品ロスについて取り組みたいと考えているところでございます。現在、フードドライブということで、中央清掃事務所のほかに、本庁舎、日本橋特別出張所、月島特別出張所それぞれの窓口でも行っておりますが、この取組についてもう少し強化したいと思っております。

 あわせて、食べきり協力店、これは他区でやっている制度でございますけれども、この辺についても調査・研究の上、実施に向けて検討したいと考えております。また、プラスチックごみについても、全世界的な問題もありますので、今後、検討の材料にしていきたいと思っているところでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 ありがとうございます。一般廃棄物処理基本計画2021を淡々と進めていただきたいと思います。

 それでは、次、資料2に戻りまして、育ちの相談・サポート機能等の充実に向けた施設の再編整備について質問いたします。この件につきましては、それぞれの委員会の視点から質問がされ、答弁がありました。今日は環境建設委員会ですので、建物ということでお聞きします。

 この内容につきましては、特に中央区保健所等複合施設に重要なものを再編成していくということで、これは使用者にとっても大変プラスになるということで、応援したいと思います。玉突き式と言うと、ちょっと言葉が悪いですけれども、保健所等複合施設があって、リサイクルハウスかざぐるま明石町が京華スクエアへいくことになります。最終的に、かざぐるまが京華スクエアへいくということで、京華スクエアにも区の施設がいろいろ入っておりますが、どのような影響があるのかないのか。特に、早稲田大学エクステンションセンター八丁堀校も入っておりますが、そこへの影響などについても、あるいは逆に、それを利用してプラスに使える点もあるかと思います。その点につきまして総合的にお聞きいたします。

○武藤環境推進課長
 リサイクルハウスかざぐるまの移転についてでございます。

 現在、京華スクエア内の早稲田大学エクステンションセンターとフロアを共有する予定になっております。そういったところから、それぞれ違う事業を行っているという形になりますので、運営に当たっては、お互い支障がないように、サイン等も含めて、今、調整をしているところになります。せっかく早稲田大学と一緒の場所になるということもありますので、協力して、例えば何か講座ができないかですとか、リサイクル事業の推進の面で連携ができないかということも併せて、今後調整していきたいというふうに考えております。

 以上です。

○青木委員
 京華スクエアの主な施設として、中央区立ハイテクセンター、京華コミュニティルーム、中央区シルバー人材センター、中央交通事故相談所、そして早稲田大学エクステンションセンター八丁堀校ということで、今、例えばエクステンションセンターと一緒にやっていけるようなというお話がありました。どんどん進めていただきたいと思います。シルバー人材センターについても、何か可能性があるような気がします。移動したことが、ぜひプラスになるようにしていただきたいと思います。

 もう一つ、かざぐるまは、現在まで明石町にあったのが八丁堀に移ることになります。これまで日本橋箱崎町と明石町の2施設体制だったのが、箱崎と八丁堀になるということで、この点については、利用者に便利か不便かなど、何か影響はありますでしょうか。

○武藤環境推進課長
 移転先につきましては、区所有施設の中でも、立地ですとか、交通など、利便性が高いというところも含めまして、京華スクエアというふうに決まったところでございます。利便性につきましては、京華スクエアで使用できるスペースが、どうしても明石町より小さくなることが想定されますので、インターネットを活用しましてウェブ上で物品が閲覧できるようになるですとか、そういった利便性の向上を図りながらサービスの維持をしていきたいというふうに考えております。2施設体制というのは今後も変わりませんので、その辺はまた、うまく連携しながら取組を進めていきたいというふうに考えております。

 以上です。

○青木委員
 リサイクルハウスかざぐるまでICTの活用と挙げられておりますが、それもぜひ進めていただければと思います。民間では、今、人気で、どんどんやっていることですので、よろしくお願いいたします。

 それでは、理事者報告からは、最後に資料5、築地魚河岸入居者に対する支援についてお聞きします。

 私の記憶に間違いがなければ、築地魚河岸は、プレオープンのときから築地市場の移転が延期したりと、様々な影響があって、築地市場にお店を出している方、それから区の関係者の皆さんも含め、大変御苦労があることは承知しております。改めて、築地魚河岸がオープンしてから今年度まで、多分賃料を助成するというのがほとんどだったと思いますが、どのような支援を行ってきたか教えてください。

○栗村地域整備課長
 築地魚河岸に関します、区からの賃料の支援ということでございますが、今、委員からも御案内があったとおり、オープン当初、プレオープンという形にそもそもなってしまったというところ、そこの部分から、本来の賃料を取っていくわけにもいかないという事情の中、賃料については、しばらく据え置くというところを続けてきたところでございます。豊洲市場への移転後、豊洲のほうに焦点が当たったというところで、やはり築地魚河岸の利用者が、それまでに比べて、ぐっと落ち込んでいたところでございますが、少しずつ認知度を高める努力等々は、事業者もそうですし、中央区都市整備公社も通じて行ってきたところでございます。

 その中で、いよいよ本来の賃料を取れるという形で、昨年度進めてきたわけでございますが、ここに来て、また運悪く、タイミング悪く、コロナ禍の影響を大きく受けることになってしまったというところでございます。ですので、本来、通常の賃料を頂くことになったところに、昨年度、どうしてもコロナ禍の影響の中で経営がなかなか成り立たないという事業者の要望を受けまして、昨年度、それから今年度も含めて賃料の減額を行うことを決めたというところが、これまでの流れでございます。

 以上です。

○松岡都市整備部長
 御質問の中で、これまで築地魚河岸に対する支援ということで、賃料のほかにもというお話があったかと思います。

 今でも続いておりますけれども、東京都の土地をお借りしまして、暫定貸付という形で駐車場も整備して、荷下ろし場、または利用者の駐車場も準備をさせていただいて支援をしているところでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 ありがとうございます。

 今、答弁にありましたように、オープン当初から、まずは賃料という形で支援をし、また、駐車場についても支援をしているということです。お答えの中に、通常の賃料を頂けるようになったかなと思ったら、運悪くコロナ禍が始まってというような答弁がありましたけれども、コロナ禍の影響を受けているのは中央区内の事業者全てです。これまでの支援は理解するところですが、今、私は確認させていただきましたが、オープンからずっと続いている。そして、今回もコロナでということで、別にここに支援をしないほうがいいということではなく、中央区にはほかにも事業者がいて、皆さんが大変な思いをしている中で、バランスというものが重要になってくると思います。

 先ほど都市整備公社の運営状況についてお話がありましたが、都市整備公社からも、努力をしている、食のまち築地でのPR活動や各種イベントを行っていくというお話がありましたが、いずれにしても、賃料が半分になったら、足りない半分は都市整備公社が負担をし、それを結果的には中央区が負担をするということで、中央区民の皆さんの税金ということになります。お答えしづらいかもしれませんが、この点について、バランスということでもう一度答弁していただいて、あるいは先のことも含めて、吉田副区長、よろしくお願いいたします。

○吉田副区長
 バランスという点については、表面上を見れば、御指摘のとおりだと思います。実際的に、やはり一般のお店も経営不振であるので、そこのところには何も支援がなくて、築地魚河岸のところだけ家賃が下がっているのは、バランスからいえば、おかしいのではないかという御意見かと思います。

 しかしながら、実は、築地魚河岸の入居者には制約がございまして、旧築地市場、今の豊洲市場なり、あるいは都内の卸売市場の中での仲卸と言われている方々の出店でもって、築地の中に、いわゆる本物の食料品を売っていくお店として、築地ブランドを守ってほしいという制約があって出店をしていただいております。この業界については、基本的には、コロナ禍でかなり深刻な影響を受けている部分でもございますので、そういう制約がある中で、私どもは家賃補助をさせていただいておりますので、その点は御理解いただけるものと思っております。

 それから、先ほど都市整備部長から申し上げましたような駐車場等の支援等につきましては、これは築地全体にやっている支援でございますので、私どもは、築地魚河岸の部分についての支援というのは、家賃の減額以外のことはやっておりません。残余の部分については、区民部商工観光課を通じて全体の支援としてやらせていただいておりますので、その点は御理解をいただきたいと思います。

○青木委員
 今後も支援が続くことと思います。実際にやっていらっしゃるとは思いますが、やはり金銭的支援をしていくという中で、どうして私がこういう質問をしたか、違和感を感じたかといいますと、まず半年という期間なんです。令和4年3月末まで5割減免とすると。事業というのは短期では答えが出しづらいもので、この時点でそれぞれの業者さんに対して、長期計画なり、あるいは計画なり、それを都市整備公社と一緒にやっていくのかもしれませんが、そこを確実にした上で的確な支援を進めていただきたいと思います。

 終わります。

○押田委員長
 それでは、理事者報告に対する質疑を終了させていただきます。次に、議題、環境保全及び建設行政の調査について、御質問のある方はどうぞ。

○青木委員
 議題として、引き続き築地の問題になりますが、お聞きいたします。

 私は、個人的には大変突然に感じたんですけれども、築地にヘリコプターが飛ぶためのヘリポートができるんでしょうか。災害の際に使われる、現在ですと、国立がん研究センター、それから朝日新聞社東京本社の上にヘリポートはあると理解しておりますが、新たなヘリポートができるのか、あるいはヘリコプターが飛ぶのか、お尋ねします。

○吉田副区長
 築地まちづくりに関する要望書に関連して資料を提出させていただく中で、ヘリポートという問題でございます。

 実は、ヘリポートは、現状では朝日新聞の屋上にございます。実は、ヘリポートを設置しておりますと、ヘリポートが設置できる基準というのがございまして、ヘリポートがある位置から、すり鉢状に建築規制がかかりまして、ヘリコプターが安全に着陸できる空域の確保というものが航空法上の制限でございます。そういうふうな航空法上の制限が入っていきますから、基本的には、朝日新聞と十分な折衝をしないと、前側で建築物を建てることはなかなか難しくなります。

 そういう意味でいえば、一つの考え方として、ヘリポートというものについては、例えば、むしろ跡地のほうに、東京湾に向かって広がって設置したほうが合理的ではないか。御案内のとおり、例えば日比谷のペニンシュラホテルがヘリポートを造りましょうといったとき、これは当然、銀座地区からも、泰明のPTAからも大変な反対がありまして、市街地の上を通すなというお話もございました。そういった部分の調整もございますから、ヘリポートというものの扱いについては、位置を今の朝日新聞の社屋の上に限定せずに、少し弾力的に考えながら、市街地の安全性と、土地の持っているポテンシャルということを考えて、柔軟に考えたらどうかというのが私どもの考え方でございます。そういう意味では、ヘリポートというものについては検討すべきだろうと思っております。

 御案内のとおり、当然、築地という場所は羽田から、高速道路を使いますと20分でございますが、例えば成田というところなどを考えたり、あるいは、これはよくある話でございますけれども、例えばプライベートジェットなどで飛んできて茨城空港というような着地点を考えた場合に、実際に警備の不安もなく運んでこられるとすれば、ヘリコプターというのはかなり有力な機能でございますし、また同時に、防災という観点からしても、緊急時の対応ということを考えた場合に、ヘリポートはかなり有力な施設でございますので、これを単に、いわゆる既存にあるヘリポートで、開発の中で相隣調整で調整すべきものではなくて、築地全体を使いこなす機能として考えればどうかということで、私どもとしては提案したものでございます。

○青木委員
 災害時の利用ですとか、緊急時というのは、これまでもあった考え方ですが、今回、すごく積極的に空路というのが出てきまして、私は、一般質問でも交通についてずっと質問してまいりましたが、例えば昨年の第三回定例会でお聞きしたときは、交通結節点について、陸路、そして舟運、そして地下、地下鉄が走ることを見通しまして、この3つというのは、しっかり答弁で区長がおっしゃっているんです。今回、これに空路を加えて4つの交通結節点、今、吉田副区長がおっしゃったのは全部、基本は交通結節点、ずっと築地については交通結節点として整備していくという言い方を中央区はしておりましたが、つい最近まで私はその3つと思っていたのが、ここに空路が入るということで、とてもこれは重要な問題なので、今、お聞きしたのです。

 吉田副区長の御答弁にあったように、単に朝日新聞の上のヘリポートだけでは不都合なことが出てくるので、築地を再整備するに当たり柔軟に対応していくということ、つまり築地再整備の中で新たにヘリポートを造るということですか。

○吉田副区長
 5月20日に東京都知事宛て提出させていただいた要望書に、既に朝日新聞社東京本社という名前も出しておりますし、ヘリコプターという名前も出しておりますけれども、そういうものの存在を、いわゆる建築関係の相隣問題にしないで、むしろ積極的に統合して、築地全体のものとして考えるべきではないかというのが今回の提案でございますので、その辺については、新たにそういうものが出てきたということでの御認識であるならば、また、その点において議論をさせていただきたいと思っております。私どもとしては、それが望ましいだろうというふうに考えております。

○青木委員
 相隣問題が出てくるとおっしゃったので、ヘリコプターが災害時以外でも飛ぶとなれば、やはり相隣問題で反対を唱える方々、私もあまり賛成はできませんが、いらっしゃると思うんです。それを見越して出したと。つまり、今、話し合う準備があるというようなお答えがありましたが、どこでこれから話合いがなされるんでしょうか。もちろん、今週の金曜日、築地のまちづくり協議会はありますが、あと、どの場でこれは話合いがなされるんでしょうか。

○吉田副区長
 相隣問題について誤解があるようですけれども、私が申し上げた相隣問題というのは、跡地の開発と隣にある朝日新聞との間の相隣問題にしないで、開発の全体の中でこれを考えるべきだというふうに私は申し上げているので、相隣問題について誤解がありますれば、訂正をさせていただきます。そういう相隣問題を私は指しているわけです。

 それから、これについては、基本的には、私どもとしては、航路の選択等について、例えば築地市場の跡地であるならば、東京湾上とか、河川上とかというものを積極的に活用できるので、ある意味で、青木委員がおっしゃっているような相隣問題については、課題は少ないだろうというふうに考えておりまして、提案をさせていただいております。それについても問題があるということであれば、また、それなりに御議論をさせていただきたいと思います。

○青木委員
 ずっと質問しているので、最後の質問にします。確認です。

 このヘリコプターですが、緊急時、災害時だけですよね。例えば、遊覧飛行のような楽しみのためのヘリポートではないですよね。

○吉田副区長
 築地については、いろいろ夢とか希望を考える方もいらっしゃって、上にああいうものを造ったらいい、こういうものを造ったらいいという議論は確かにあると思いますけれども、私ども区としては、基本的には、やはり基盤的な施設の内容であったり、開発が一般の区民の生活にどういう影響を及ぼすだろうかとか、あるいは今後この地域の発展に向かって、どういうことが最低限必要なのかということを要望書の範囲でまとめております。

 そういう中で、可能性として、空路、陸路、水路、それから鉄道、そういったものを含めて利用ができる可能性があると。それを有機的に結合させていくのが、この土地のポテンシャルを上げ、この地域を発展させるために必要だというふうに、私どもとしては原案として書きましたけれども、そこに遊覧飛行まで入ってくるかどうかについては、私どもとして肯定できることではございませんので、それは分かりません。

○青木委員
 もう一度言います。非常時あるいは緊急時にヘリコプター、空路を使うというのは大変有意義なことです。遊覧飛行にだけは使わないでいただきたいということを要望しまして、質問を終わります。

○渡部(恵)議員
 梶谷委員から質問を預かりましたので、質問させていただきます。

 まず、中央区がこれまで、平成21年から取り組んでおります自然エネルギー・省エネルギー機器等導入費助成、10年以上、この事業をしておられるので、現在、事業者とか、各御家庭用などの助成件数、そして、今、どのような進捗状況なのかということをお伺いさせてください。

○武藤環境推進課長
 助成制度についてでございます。

 家庭及び事業所について申請を多くいただいているところですけれども、やはりLEDランプの交換とエアコンの交換が非常に多いというような状況でございます。LEDにつきましては、大分普及しているところではございますけれども、それでもまだまだ需要が高いということで、照明器具の電力換算で二酸化炭素排出量がやはり多いので、こちらの交換というのは非常に有効なものだと捉えているところでございます。

 これまでのトータルは、すみません。今、持ち合わせてはいないですけれども、令和2年につきましては、全ての助成合計で77件の申請をいただいているところでございます。合計のCO2削減効果としては、11万1,000キロ程度の二酸化炭素排出につながっているというふうに認識しているところでございます。

 以上です。

○渡部(恵)議員
 地道な活動によりまして、令和2年だけで11万1,000キロのCO2の削減という御報告をいただきました。できれば太陽光発電、一軒家はなかなか厳しいかなというふうに思いますけれども、ソーラーシステムですとか、住宅をはじめ、事業者が、区もやっておりますけれども、少しでも電力の自給自足ができるような方向性ということについては、どのようにお考えでしょうか。

○武藤環境推進課長
 太陽光発電システムにつきましては、やはり区内は高層の建物が多いということ、また非常に密接しているというところで、なかなか適地がないということで、助成件数についても伸び悩んでいる状況になっております。

 昨年、菅内閣総理大臣が2050年カーボンニュートラルを宣言した中でも、実現の一つの鍵として次世代型太陽光電池というものを挙げておりますので、そういった新たな技術が進んでいくことで、また太陽光の普及状況は変わってくると思いますので、そういうところを注視しながら、メニューも含めて、考えていきたいというふうに考えております。

 以上です。

○渡部(恵)議員
 ありがとうございます。

 戸建て住宅も結構築年数がたっている住宅が多いので、太陽光発電は重いから、その上になかなか載せられないということもよく理解しております。葛飾区ですとか、一軒家が多いところですと、ゼロエネルギーハウスのほうも助成されているようでございますので、柔軟に新しい技術を取り入れながら、CO2排出量削減に向けまして、お取組を引き続きお願いしたいと思います。

 次に、近年、激甚台風ですとか、急激な豪雨、雷雨によりまして、この夏、中央区内では結構、排水機能が急激な雨に対応できずに道路が冠水しているところがあちこちで見られ、私のところにも報告が来ました。そんなことで、下水道の老朽化対策ですとか、雨水の排水能力の強化を図る状況はどのような状況になっているのか。

 また、河川とか海に向かって、汚濁負荷量の削減を図る合流式下水道等もあるようですけれども、現在、中央区が取り組んでおります、浸水に対する安全性、あと地下街に対しても雨水がいかないようなことに当然取り組んでいらっしゃると思うんですけれども、そのあたりのお取組の状況と、それから、マンホールが吹き上がるような映像を時々見ますけれども、区内のマンホール、特に緊急輸送道路も中央区内にたくさんございますので、その接続部分の対応はどのような対策を取らているのか。もちろん中央区道だけではなく、都道、国道もあると思うんですが、お分かりになる範囲で教えていただきたいと思います。

○落合道路課長
 下水道施設についてでございます。

 本区の下水道施設というのは、早い段階から下水道が整備されており、設置したものは年々老朽化が進んでいくといった状況です。そうした中で、東京都下水道局では、面的に、計画的に整備をしており、老朽化対策、管の入替えなどを行ったり、現在、本区の区域では、雨水の対策として1時間当たり50ミリの管路が入っているといった対策を順次行いながら、老朽化の対策を進めていると聞いているところでございます。

 また、地下街の対策といたしましては、八重洲の地下、また銀座地区の地下施設などに対する対策として、1時間当たり75ミリの対応ができるよう、貯水池を設けたり、貯水管を設けたり、そういった対策を取っていると下水道局から聞いているところでございます。

 マンホールにつきましては、テレビなどでもよく、豪雨が降るとマンホールが吹き上がっている場面などが流れている状況でございます。そうした中で、下水道局では、早い段階から、マンホールにボルトやピンなどを設置しまして、鍵がついたような状態にし、マンホールが水圧、また空気圧によって吹き上がるのを抑止する対策を行っていると聞いております。こちらにおきましても、先ほどお話ししましたとおり、面的な整備、再構築整備などにおいて、マンホールの入替え、また、場所に応じては1か所ごとに直していくといった工事を順次行っており、大部分のところで進んでいるというふうに聞いております。全部終わっているわけではないので、順次、計画的に進めていくというところで安全対策を図っていると聞いております。今後も、道路管理者、また下水道管理者と連携しながら、浸水対策を図っていきたいと考えております。

 以上でございます。

○渡部(恵)議員
 東京都の下水道局に関してもいろいろ教えていただきまして、ありがとうございます。

 進捗状況は、当然、計画を立てながらやっていらっしゃると思うんですけれども、私も一度、大手町で信号待ちのときにマンホールが吹き上がっているのを見たことがあったので、どうぞ区内の安全を、道路管理者、下水道局と連携して確保していただくようよろしくお願いをいたします。

 最後の質問をさせていただきます。

 坂本町公園は子供たちに大変人気の公園で、魅力だった水辺が立入禁止になっているということでございますけれども、具体的な理由と再開の方向性、これからは秋から冬に向かうので、水辺ということは、子供たちがそこで遊ぶようなことは難しくなるかもしれませんが、現在の状況を教えてください。

○池田水とみどりの課長
 坂本町公園についてでございます。

 坂本町公園は昨年の11月から工事を始めまして、この9月1日をもってオープンさせていただいたところでございます。今回の坂本町公園の設計・整備については、地域でワークショップ等を開催させていただきながら、公園の利用、また運用等についても、いろいろと議論をさせてもらって、オープンに至ってございます。水辺環境につきましては、阪本小学校の子供たちの強い要望もございまして、子供たちの夢を実現させようということで、今回、坂本町公園内にもこういった小川、池等を整備させていただきました。

 そういった水辺環境の中で、池の部分ですけれども、今回の水辺施設というのは水が循環しての整備になってございます。池の部分で、水を集水する施設等があるという中、また、水深も深いところで20センチあるというような環境もございまして、子供たちの安全を第一に考えまして、今回、池の部分については立入りを禁止させていただきました。立入禁止ということで、ただ整備を終わらせるというわけではなく、この部分については、睡蓮の池として、現在、スイレンのほかに様々な水生植物を育ててございます。まだオープンしたばかりで、それほど育っていないところですが、将来的にはそういった草花で池が満たされるような状況になるというふうに考えてございます。

 水の流れの部分については、子供たちが入れるようになってございます。ですので、子供たちはこの水の流れの中で自由に遊んでいただければというふうに考えてございます。現在、オープンして二、三週間たっているんですけれども、そういった状況で、流れでは子供たちが遊んでいる状況が見受けられているところでございます。

 以上でございます。

○渡部(恵)議員
 ありがとうございます。

 池については、20センチだと溺れる可能性もあるということですよね。その中で親和性を持たせたといいますか、ビオトープのような草原を盛り込みながら、子供たちにとって和みつつ、皆様にとっても和みつつ、また、子供たちがこの公園で、水遊びをはじめ、子供遊びがたくさんできるような公園づくりをよろしくお願いいたします。

 以上でございます。ありがとうございます。

○押田委員長
 議題、環境保全及び建設行政の調査につきましては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 それでは、そのようにさせていただきます。

 次に、第三回区議会定例会における委員長報告の取扱いについてでございますが、正副委員長に御一任いただくということでよろしいですか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 それでは、さよう取り扱わせていただきます。

 これをもって、環境建設委員会を閉会させていただきます。

 お疲れさまでした。

 なお、委員の方と担当部長はお残りいただきたいと思います。

(午後2時29分 閉会)


-委員会を閉じた後-

 今年度の環境建設委員会行政視察については、正副委員長の協議の結果、実施しない旨が確認され、了承された。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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