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令和3年 環境建設委員会(12月10日)

1.開会日時

令和3年12月10日(金)

午後1時30分 開会

午後2時46分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 押田 まり子

副委員長 佐藤 あつこ

委員 原田 賢一

委員 かみや 俊宏

委員 青木 かの

委員 田中 広一

委員 梶谷 優香

議長 木村 克一

4.出席説明員

(14人)

山本区長

吉田副区長

望月環境土木部長

三留環境政策課長(参事)

永田副参事(交通安全対策・特命担当)

武藤環境推進課長

池田水とみどりの課長

落合道路課長

染谷中央清掃事務所長

松岡都市整備部長

川島都市計画課長

栗村地域整備課長

水野都市計画事業担当課長

福島まちづくり事業担当課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

坂和書記

黒須書記

6.議題

  • 環境保全及び建設行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○押田委員長
 御苦労さまでございます。ただいまから環境建設委員会を開会いたします。

 本日、理事者報告の関係で、環境土木部副参事(交通安全対策・特命担当)が出席をいたしますので、御了承をよろしくお願いいたします。

 それでは、まず、理事者報告をお願いいたします。

○望月環境土木部長

 1 「中央区総合交通計画」中間のまとめについて(資料1)

 2 首都高速道路通行車両の新場橋への接触事故について(資料2)

○松岡都市整備部長

 3 用途地域等の変更について(資料3)

 以上3件報告

○押田委員長
 御苦労さまでございました。

 それでは、発言の持ち時間制につきましては既に御承知のとおりですので、どうぞよろしくお願い申し上げます。ただいまの時刻は午後1時45分でございます。したがいまして、自民党・新青会さん80分、かがやき中央さん35分、公明党さん35分、新風会さん35分となりますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入りますので、発言をお願いいたします。

○かみや委員
 私からは、資料1、「中央区総合交通計画」中間のまとめについて伺います。

 今回、中央区の交通政策のマスタープランである本計画が、中央区内全域を対象に、計画編については、今後20年間を見据えて改定、見直しが行われたということであります。そこで、本計画中間のまとめについての特徴などをお聞かせいただければと思います。よろしくお願いします。

○三留環境政策課長(参事)
 私から、「中央区総合交通計画」の中間のまとめについてお答えしたいと思います。

 まず初めに、今、委員の御質問の中で今後20年間という御指摘がございましたけれども、計画年次に関しましては、平成24年からの20年間ということで一部訂正をさせていただければと思います。今後10年間の事業計画に関して、戦略編という形で、今回、大幅な改定、見直し、それから、これまでの10年間、今後の10年間を含めた計画編の一部見直しをさせていただいたものでございます。

 今回の特徴ということでございますけれども、先ほど説明の中にありましたように、特にここ数年、5年、10年の間に交通に関する環境がかなり目まぐるしく変化してきているということでございます。それから、本当に中央区の根幹をなす交通機関がこれからめじろ押しに進んでいくというのが今回の改定の内容の特徴かと思っております。特に、今回新規に位置づけた5事業でございますけれども、どれ一つを取っても、一つ一つがかなり大きなプロジェクトとなっていると思ってございます。そういったことで、取りあえずは今後10年間、この計画に基づいて着実に進めていきたいと思っておりますけれども、とはいいながら、また環境が目まぐるしく変化するようなことがあれば、その都度、計画の見直し、改善等も考えていかなければいけないのかなと思ってございます。

 以上でございます。

○かみや委員
 ありがとうございます。失礼しました。今後10年間ということで御答弁をいただきました。

 その中で、今、御答弁の中にありましたように、本当に環境が目まぐるしく変化をしている。新規の5事業については、どれも大きなプロジェクト、まさにそのとおりなのだろうと思っておりまして、これは本当に都市の競争力の向上に資するプロジェクトであって、それに関連する事業なんだろうと私自身は認識、印象を持っております。

 概要版の6ページを拝見いたしますと、そしてまた、これを少し俯瞰して見ると、東京の中でも中央区は本当に重要な地域なんだなということを感じます。海外の都市と比べてみても、都市間競争を高めるという意味でも、すごく大切なプロジェクトであって、その中で本区の果たす役割というのは極めて大きい、重要なものなんだろうと改めて実感をいたしました。

 個人的な思いを少し述べさせていただきますと、交通結節拠点の一つに東京シティエアターミナルという文言を記載いただいていること、そして、水上交通として隅田川河口を北上していく線をしっかりと記載いただいているということを初見したときに、大変ありがたい、うれしいという思いを持ったところでございます。少し話がそれましたけれども、まちの将来イメージも記載いただいております。

 今、着実に推進をしていくというお言葉があったかと思いますけれども、今後10年間、そしてその先を見据えて、この計画推進の思いあるいは所感など、何かお聞かせいただけるところがあれば、改めてお伺いできればと思います。よろしくお願いします。

○三留環境政策課長(参事)
 概要版のまちの将来イメージということで委員のほうから御紹介がありましたので、こちらの図を見ながら少しお話をさせていただければと思っております。

 今後10年間ということで、その代表的なもの、それから、今、中央区内でどのようなことが動いているのかというものをイメージとして図化したものがこちらになってございます。これまでも様々な機会で同じような図が出ておりますけれども、真ん中に大きく太字で地下鉄新線、BRTを表すような矢印、それから、委員から御所感がありましたように、隅田川を上っていくこと、もしくは築地交通結節点、これからできるマルチモビリティステーションからの舟運であるとか、それから、銀座・築地周辺みどりのプロムナードの整備、日本橋側の川沿い5地区で現在動いているまちづくり、こういったものもお示しをさせていただいているところでございます。また、これまでの取組の一つでもありますように、この中で各地区、紫の点線の矢印でまちの回遊性もお示しをさせていただいてございますので、日本橋地域の回遊性、銀座・京橋地域の回遊性、それから月島地域の回遊性、それぞれがまた今後さらなる回遊性の向上を求めて展開していければという思いを込めて、こういった図にさせていただいているところでございます。先ほど委員もおっしゃったように、今後10年、こういったまちづくりを着実に進め、それから、さらには発展をさせていければというところでございます。

 以上でございます。

○かみや委員
 御答弁ありがとうございます。

 本計画中間まとめに基づいて、着実な施策の推進、このお取組の継続、推進を要望しまして質問を終わります。ありがとうございました。

○青木委員
 よろしくお願いいたします。

 2012年6月に出されました中央区総合交通計画が20年計画の長期計画、そして、ちょうど10年目ということで、ここで見直しをするということ、今、御答弁の中にありましたように、本当にこの10年間、交通問題はもちろん、大きく中央区を囲む環境が変わってまいりました。

 そこで、今、前委員から俯瞰してといいますか、全体的な対応についていろいろ御質問がありましたので、私からは、2012年に出されました総合交通計画と、そして今回の総合交通計画案になりますが、比べまして、具体的なことを幾つか質問させていただきます。既に委員会などで質問したものもありますが、今回、改めて一体的に質問をするということで、改めてお答えいただければと思います。

 まずは、勝どき駅コンコースの改修工事についてです。

 勝どき駅を使う方は、2000年には3万人だったものが2017年には10万人と本当に急増し、一時、朝は中に入れないほどの状態もありました。その中で工事が行われまして、オリンピック・パラリンピック前に終わったわけですが、勝どき駅コンコースの改修工事は一応終了したということで、現状、そして改めて改善された点、それから、まだ課題がありましたら、これについてもお聞かせください。まずは、1点目が勝どき駅コンコースの改修工事について。

 そして、2点目が17ページになります。概要版ではなく、総合計画のほうです。17ページにありますバリアフリー化状況です。

 バリアフリー化状況で、八丁堀駅と銀座一丁目駅がまだ行われていないと。この2駅だけが残っているということですので、今後の予定をお知らせください。

 以上、2つです。

○三留環境政策課長(参事)
 まず、1点目の勝どき駅の改良についてでございます。

 委員御案内のとおり、勝どき駅の改良工事に関しましては、長い年月をかけて、やっと完了を迎えたところでございます。一部、若干まだ工事をしている部分はあるようでございますけれども、大きなものに関しましては、改良が完了したと。これによって、朝夕のラッシュ時に関して、ホーム上での人の混雑、それから出入口の人の流れの混雑、こういったものが改善されてきているのかなと思ってございます。とはいいながらも、最近はコロナ禍という点が影響していて、本来の勝どき駅の改善点というものは、まだ本当に示されてはいないのかなと思うところもございます。今後、勝どき駅に関しましては、コロナ禍の状況を踏まえながら、その後、どこまで人流が戻るかは分かりませんけれども、そういったところも踏まえながら十分に注意をしていきたいと思っております。そういった意味で、元の状況に戻った段階での課題等々は、その時点で判断をさせていただければと思ってございます。

 それから、バリアフリーについてでございます。

 委員に御案内いただきましたように、今回、この交通計画の中でバリアフリーの未対応といいますか、この2駅に関しては完全なバリアフリー経路が取れていませんという表記にさせていただきました。地下鉄駅のバリアフリーに関しましては、毎年2月の環境建設委員会で御報告をさせていただいているところでございますけれども、これまで八丁堀駅に関しましては、バリアフリー経路が取れているということで、28駅中27駅が対応完了済みという形で御報告をさせていただいてきているところでございます。今回、総合交通計画を策定するに当たりまして、鉄道事業者、特にここの駅を管轄しております東京メトロのほうと十分協議をさせていただいた結果、ここのただし書にも記載してございますように、エレベーターでホーム階から地上階まで経路の取れるものに関して、二重丸をつけさせていただいております。

 八丁堀駅に関しましては、これまでホーム階から改札階までは、階段昇降機といいまして、駅員が補助をして上がる形態の経路しかございませんでした。これに関しまして、完全なバリアフリー経路というような形でこれまで御報告をさせていただいたところでございますけれども、八丁堀駅ではホーム階から改札階までエレベーターを設置することは技術的に不可能だというのがこれまでの考え方だったというふうに東京メトロのほうから聞いてございます。といいながら、昨今、技術等々も進んでございますので、そういったことも含めて、基本的にはエレベーター等で御案内をするバリアフリー経路に関して二重丸ということで、一般の方に分かりづらい部分があるので、ここを修正してくださいという事業者の申入れ等もございまして、こういうふうな形にさせていただいているところでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 ありがとうございました。

 階段昇降機を使えば、それをバリアフリーに含めるとすれば設備は整っていて、でも、今後のことを考えますと、駅員の方の手を借りずに移動ができるということで、この2駅については、ぜひ進めていただきたいと思います。

 それでは、次の質問です。19ページになります。都バスです。

 晴海客船ターミナルが解体される。来年の7月解体ということが発表されておりますが、そうなりますと、バスターミナルはどこに移すのか。晴海埠頭行きですとか、かなり多くのバスが利用しておりますので、バスターミナルはどこに移動するのかということ。

 2つ目がBRT、24ページになります。

 BRTも、様々な環境の中で遅れているという印象は否めません。そこで、今発表されているのを見ますと、第2次プレ運行が2021年度となっています。来年の3月までということになりますが、現在はまだプレ運行1次です。そこで、第2次プレ運行が今年度中、つまり来年3月までにスタートするのか。そして、本開通、これが一番大事なわけです。本開通はいつになるのか。それから、第2次プレ運行が始まりますと、現在、中央区の中を通っておりますが、江東区とつながることになります。3系統が始まりまして、江東区とつながるということでどんな効果が出てくるか、あるいは問題があるのか、影響ですね。これが2つ目。BRTプレ運行についてが2つ目。

 そして、もう一つ、3つ目、水上交通についてお尋ねします。27ページです。

 水上交通、中央区では防災船着場もたくさん整備されております。今7つ、そして今後4つ整備されるということも聞いております。そこで、朝潮運河船着場の再整備というのは、現在ある場所から、勝どき東地区の再開発が進んでおりますので、そこに人道橋が架かる影響で、川下のほうへ移動するというふうに聞いております。頂いております総合交通計画の資料の中にも、88ページですが、再開発事業に伴う船着場の移転等の機会を捉え、利便性の向上を図るということが明記してありますので、朝潮運河船着場については今の位置が変わるということ、そして、そのことによって、どのような便宜が図られるのか。

 以上、3つお願いいたします。

○三留環境政策課長(参事)
 1点目が、晴海客船ターミナルの都営バスのターミナル部分がどこに移転するのかという御質問だと思います。

 今のところ、東京都のほうから、客船ターミナルの解体後も、都バスのターミナルは、駐車機能、それからターミナル機能は残ると聞いてございます。都バスの現在のあの部分のターミナル、それから、新たにできます晴海五丁目の区が管理運営していきますマルチモビリティステーション、この2か所で交通系システムといいますか、交通のコントロールをしていくものと考えてございます。

 それから、2点目のBRTについてでございます。

 こちらも、いろいろな機会を捉えて、一次プレの後はどうなるんだというお話を常にいただいているところでございます。本当に申し訳ないのでございますけれども、東京都のほうからは、現在、2次プレに向けて、先ほど委員案内ありましたように、2次プレからは江東区のほうも走りますので、そういった停留所の設置に向けた協議がなされていて、これから停留所を設置する工事を発注するというところまでは聞いてございますが、実際にいつから2次プレ運行が開始されますという案内は、まだいただいていないところでございます。東京都のほうから、皆様にお示しできるような具体的な情報が入りましたら、また改めてお伝えをしていきたいと思っております。

 2次プレはオリンピック後、本格運行はこれまで環状2号線の本線のトンネルが開通後ということで御案内をさせていただいているところでございますけれども、そういった意味では、現状、2次プレ運行の開始時期、本格運行がどの時点になるのかというのも含めまして、今後、その情報が入り次第、また改めて正確なものをお伝えしていければと思ってございます。現時点では、これまで御説明をさせていただいている以上のものに関しましては、手持ちの情報はございません。

 それから、江東区のほうにBRTの経路が延びるということで、どういったメリットがあるのかという御質問でございますけれども、現在は新橋・虎ノ門1方向での、そちら方向での運行経路しかございませんが、今後、江東区のほう、豊洲、その先の国際展示場等に延びていきますと、実際に利用者の行動する範囲が広がってまいります。そういったことでは、区民の皆様、それから江東区にお住まいの皆様の利便性が向上するのではないのかなと思ってございます。また、計画路線で東京駅、それから東京国際クルーズターミナルですとか、そういった計画路線等がさらに延びることによって、さらなる利便性が向上するのではないのかなと考えているところでございます。

 それから、最後になりますけれども、水上交通についてでございます。

 こちらでの水上交通に関しましては、現状での計画等々がはっきりしているものに関してお示しをさせていただいているところと、朝潮運河船着場に関しましては、現状の位置になってございます。先ほど委員に御案内いただきましたように、人道橋が架かることによって、この場所での運営ができなくなりますので、対岸の勝どき東地区のほうに場所を移して運行するという形になってございます。

 実際に、運行の内容につきましては、今、再開発組合と船着場のしつらえであるとか、そういったものに関して協議を進めているところでございますので、今後、そういったものが固まり次第、運行事業者と調整を図っていきたいと思ってございます。とはいいながら、利便性の向上が図れればということで、こういった記載にさせていただいているところでございます。

 以上でございます。

○福島まちづくり事業担当課長
 最後の再開発によっての利便の向上というところについて、私のほうからも一言答弁させていただきます。

 勝どき東地区につきましては、これまで船着場が晴海側にあったときにはなかった機能として、船を利用する方のバスの乗降所、また、船を利用される方、お客様の待機空間をこの開発の中で整備していくというような計画になっております。

 以上です。

○青木委員
 ありがとうございました。

 環状2号線とBRTだけ、これは質問というより私の感想なんですけれども、もともとBRTは中央区が始めたものですよね。それが、広域・中域地域計画ということで東京都が行うことになったわけですが、そのせいでと言うとよくないですが、BRTは本当にいつ始まるんだろうと。地下鉄も早くて20年先、もっと早くなるかどうか分かりませんが、それまでBRTをしっかり機能させなければいけないという中で、今、環境政策課長もお答えに困っていらっしゃったように、やはり東京都が主導してやるということですので、中央区民あるいは中央区議会議員としては、ぜひこのBRT、いつも申し上げておりますが、まずはプレ2次、そして本開通です。BRTが本格運行しないと、環状2号線の本開通ができない。環状2号線BRT、両方が細かく関わってきますので、この2つはしっかりと東京都には責任を持ってやっていただきたいと思いますし、中央区としましては、ぜひもっともっと働きかけていただきたいと思います。

 それでは、次にいきます。40ページです。自転車の問題です。

 駐輪場の整備、それからコミュニティサイクルの整備というのが、この10年間で大変進みました。進んだということは実感しております。駐輪場の整備とコミュニティサイクルの整備というのは、放置自転車対策ということで始まりました。そこで、この2つ、そして、そのほかの整備も含めまして、放置自転車対策はどのように進んだか、今、どのような状況にあるのかということをお聞かせください。

 それから、自転車につきましては、もう一つ、75ページで自転車活用推進計画というものが出てまいりました。私はここで初めて目にしたんですけれども、国の自転車活用推進計画というものは出ておりましたが、中央区の自転車活用推進計画はどんなものを予定しているのか教えてください。1つ目は、この自転車問題です。

 次に、観光バスの路上駐車の問題です。

 一時期、本当に大変な問題になりまして、今、収まったかなというのは、もちろんこれはインバウンドがないに等しいという状況の中で収まってはおりますが、やはりインバウンドも早く帰ってきてほしいという状況の中では、今こそ路上駐車対策を取っていく、今、やらなければいけないことだと思います。そこで、観光バスの路上駐車対策についてお聞かせください。

 それから、もう一つ、バス関係で36ページ、中央区まちづくり基本条例の中に開発事業者の地域貢献策の一つとして、観光バスの乗降所を造るというのがあります。既に、この条例にのっとって実現した場所がありましたら、お知らせください。

 以上、放置自転車と観光バスについてお願いします。

○三留環境政策課長(参事)
 まずは、自転車とコミュニティサイクルについてということでございます。

 自転車の駐輪場の設置に関しましては、まちづくり基本条例の中にも取決めをさせていただいておりますし、住宅を造る際には一戸当たり1.4台というような駐輪場の附置といった取決めもさせていただいてございます。とはいいながら、まだまだまちの中に放置自転車は絶えないというのが現状でございます。その対となるコミュニティサイクルでございますけれども、コミュニティサイクルに関しましては、1つは環境に優しいという形から始まったということ、それから、放置自転車を解消するためにシェアサイクルで皆さんに御協力いただくといった狙いもあると考えてございます。コミュニティサイクル事業、それから放置自転車対策事業といった形で、先ほど委員御案内ありましたように、様々な再開発であるとか、空地の活用であるとかいったところでお願いをしているところでございます。公共用地、公共空間での自転車駐輪場の設置はかなり行き詰まっているところがございますので、そういったところでは民間の力をお借りするというのが一つの考え方かなと思ってございます。

 放置自転車対策の現状ということでございますけれども、そういった取組によって駅前の自転車は、見た目はまだまだ自転車はあるんですけれども、定点的に、もしくは時系列的に台数を追ってまいりますと、若干の減少傾向が見られます。とはいいながら、町なか、生活利便施設の周りにはまだまだ放置自転車が集中しているところ等もございますので、そういった対策を今後もしっかりしていかなければいけないのかなと思っているところでございます。

 それから、自転車活用推進計画の策定ということでございます。

 こちらは、国が第二次自転車活用推進計画を閣議決定したということで、国、それから東京都も自転車活用推進計画を策定してございます。これは、どちらかといいますと、自転車を活用して、健康増進であるとか、地域の活性であるとか、交通対策であるとか、そういったものもありますけれども、反面、先ほど委員に御質問いただいた放置自転車の対策であるとか、そういったものも含む総合的な計画と認識してございます。実際には努力義務でございますが、地域の実情を踏まえて計画の策定をするというような形になってございます。本区も、様々な自転車の問題、課題等ございます。それから、コロナ禍において、昨今はかなり自転車が重宝されて、皆さんが活用されているという点もございますので、そういった意味合いでは、本区においても自転車活用推進計画を今後策定していかなければいけないのかなと考えております。これから検討していくというような状況で、ここに記載をさせていただいているものでございます。

 それから、最後、観光バスの路上駐車対策でございますけれども、委員御案内のとおり、コロナ禍において、インバウンドの減少といった形で、町なかに人がいなくなって、観光バスもあまり見ないのかなという時期はございましたけれども、今後またアフターコロナという形でまちに活気が取り戻されたときには、同じような形で観光バスの路上駐車対策というのは必要なんだろうと思っているところでございます。

 開発の中で造られたものをということで、全て例示できませんけれども、代表的なもので言いますと、GINZA SIXの乗降所が大きな例と思ってございます。

 以上でございます。

○青木委員
 ありがとうございました。

 今、観光バスの路上駐車対策の重要性は語っていただきましたが、具体的にはお答えがなかったので、もし具体的なことがあれば、お願いします。

 それから、もう一問、都心・臨海地下鉄新線に関してですが、大まかなルートは大体もう決まっているようですので、晴海駅の場所をお答えください。

 この2点、お願いします。

○三留環境政策課長(参事)
 失礼しました。答弁漏れということで、観光バスの路上対策の具体的な対策ということでございます。

 具体的な対策と申しましても、先ほど答弁したように、大規模開発の区域の中に乗降所を取り込んでいただくであるとか、もしくは地下に大きな公共駐車場があった場合に、そういったところでの発着が可能であれば、そういった対策、いろいろと考え方はあるとは思いますけれども、規模、それから立地等といった様々な条件によっては、できるもの、できないものがあると思いますので、そういったことも含めて、できるものに関して御協力をいただくような働きかけを今後もしていきたいと思ってございます。

 それから、地下鉄新線の晴海の駅の位置ということでございます。

 これに関しましては、正直申し上げて、晴海何丁目何番先というお答えは、申し訳ございませんが、できません。これまでも平成26、27年度に調査をしてきたときの大まかな、ざっくりとした、この辺ということで、それぐらいしか区のほうで情報は持ち合わせてございません。東京都が国や有識者等と設置しました事業検討会に関しましては、そのルートであるとか、駅の位置であるとか、概算事業費であるとか、そういったものを今後明らかにしていきたいというような方向性が出てございますので、そういったものを考えながら注視していくものと思います。とはいいながら、区として今後何もできないのかということではなくて、機会あるごとに、何か意思表示ができるものがあるのであれば、そういったものを区のほうからも発信していければと思ってございます。

 以上でございます。

○青木委員
 今、ざっくりととおっしゃいますが、ざっくりというか、晴海通り沿いでトリトンというふうに聞いております。区民の皆さんに聞くと、単にイメージなんですが、何となく晴海選手村、HARUMI FLAGの真ん中にできると思っていらっしゃる方が多くて、実はそうではなくて、晴海ではありますが、トリトンとなると、この地下鉄が必要な大きな理由の一つが、いわゆる鉄道不便地域、交通不便地域の解消ということがあると思います。そこで、トリトンにできますと、勝どきですとか、晴海一丁目、二丁目ですとか、便利なところがますます便利になって、決してHARUMI FLAG、新しいほうの五丁目の交通不便地域が解消するわけではないということで、私は矛盾を感じているのですが、いかがでしょうか。

○三留環境政策課長(参事)
 地下鉄を計画する上で、駅の位置というのはかなり重要なファクターだと思ってございます。とはいいましても、駅だけできれば地下鉄が通るかといいますと、そうではありませんので、どの位置に地下鉄を通していくのか、線路をどこに引いていくのか、その直上に駅ができていくというような形になるのが自然かなと思ってございます。本区のほうで平成26、27年度に調査をしたときの地下鉄のルートに関しましては、晴海通りの直下、それから深い位置、さらに、晴海通りから1本、晴海で言いますと五丁目側に寄った道路空間の下という3ルートで検討して、その結果、簡単な略図ではございますけれども、晴海通りから1本、晴海五丁目側に寄ったルートという形で、これまで皆様方にお示ししてございます。先ほど委員から御案内がありましたように、晴海全体が駅のない地域でございますので、そういった意味では、晴海五丁目もしくは一、三丁目になるのか分かりませんけれども、どの位置にできたとしても、晴海の地域の交通利便性が向上するのかなと思ってございます。とはいいながら、晴海の駅の位置に関しましては、まだ未確定ということでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 中央区総合交通計画2022で、今後10年間ですよね。まさに、臨海部にとってはBRTと臨海地下鉄の2つは大変重要になっていきますが、10年計画でありながら、あまり詳しく書かれていない。特に地下鉄の部分ですね。これから区民も増えてまいります。3年後、4年後には半分の区民が臨海部、月島地域に住むことになるという中で、やはり総合交通計画の中にBRTと地下鉄について、しっかり、もう少し具体的に書いていただければ、区民の皆さんも参考になるのではないかと思います。

 以上で質問を終わります。

○田中(広)委員
 資料1の「中央区総合交通計画」中間のまとめについて質問させていただきます。

 これまで様々な機会で議会の中で議論されてきた内容が、しっかり交通分野でまとめられておりまして、着実に、また早く進めていただきたいと期待しているところであります。

 そのような状況の中で、やはりどうしても交通となりますと、当然、ここには事業採算性というものがついてくる視点があると思いますので、昨年から続いているコロナ禍の影響というのは、現在、どういった交通事情の中で影響があるのか。その点、今の分析あるいは、今、計画をまとめている中で何か心配している点等がありましたら教えていただければと思います。お願いします。

○三留環境政策課長(参事)
 公共交通におけるコロナの影響ということでございます。

 本当に、コロナ禍によって公共交通の事業者の方はかなり苦労していらっしゃるようにお見受けいたします。これまでずっと黒字経営であった鉄道事業者が数百億円の赤字を出すような事態になってございますので、どの事業者に関しましても、経営に関わる事態かなと思ってございます。その中でも、やはり止めることのできない公共交通ということでございますので、終電時間を短縮したり、間引き運転をしたり、いろいろな手だてを取りながら、今、耐えている状況なのかなと察するところでございます。

 今後の展望ということでございますけれども、申し訳ありません。そういった部分では、専門知識に疎い中で、私見的な考えになるかもしれませんけれども、現在の状況がこのまま続くとは思ってございません。今回の計画策定に当たって有識者の先生方などにお話を聞くと、100%は戻らないだろうと。100%は戻らなくても、7割、8割、9割は確実に戻ってきますよということで、そのときのためにもきちんと対策は必要でありますよというお話をいただいているところでございます。確かに、かなりコロナの影響というものが今後どのような形で出てくるのかというのも、注意深く見ていかなければいけないのかなと思っているところでございます。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 大変にありがとうございます。

 本当に重要な課題だと思っておりまして、区内の交通、やはり民間事業者と一緒にやっていかなければいけない。特に、商業エリアであるがゆえに、やはり昼間人口の動きがあるからこそ、事業の採算も成り立っているという背景もあるかと思います。しかしながら、先ほど来、また、これまで議論がありますとおり、人口が増えている中で、今は確かに厳しい状況ではあるんですが、区民の皆様からとってみますと、やはりコロナ禍であっても、そうでなくても、大事な交通となってまいりますので、その点についてしっかり、今御答弁いただいたとおり進めていただきたいと思います。

 念のためなんですが、BRTの2次プレ運行の動きが少し鈍いような話がありますけれども、この原因は何かというのは分かっていますでしょうか。東京都から話が出ておりますでしょうか。

○三留環境政策課長(参事)
 BRTの2次プレ運行の運行開始時期がかなり流動的といいますか、不安定という形での原因ということでございますけれども、本当に申し訳ございませんが、正直に申し上げて、これが原因で動きませんという説明はいただいてございません。いろいろなところでの調整があるのだとは思いますけれども、早い時期にやはり、運行事業者のほうも事業展開を拡大したいと思いますでしょうし、東京都のほうも、都民の利便性に向けた運行拡大といったことは考えているものと信じておりますので、そういった形で待っているような状況でございます。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 ありがとうございました。

 当然、相手のあることでありますので、ここで決めて進めていくというわけにはなかなかいきませんけれども、何とかしっかり東京都との協議を続けていただきながら、やはり区民の皆さんにとって本当に利便性が向上する交通となるように、これからもしっかりと対応をお願いいたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。

○梶谷委員
 私からは、資料1から質問をさせていただきます。

 72ページに江戸バスの運行改善がありますが、平成21年12月1日より導入されたコミュニティバス、江戸バスのベビーカーの利用について確認をさせていただきます。

 中央区のホームページには、原則として、ベビーカーは折りたたんで乗車することとされております。やむを得ずたためない場合、車内では保護者の責任でベビーカーをしっかりと固定しなければなりません。さらに、車椅子の方が乗車される場合には、車椅子の方が優先されるので、乗車をお断りすることがあるとのことでした。特に、ベビーカーをたたんで乗車することが難しい多胎児、双子などの保護者にとって、安心して江戸バスに乗車できない状況は改善していく必要があると思います。

 この中間まとめの中で、81ページには二人乗りベビーカーの乗車環境整備も盛り込まれております。都営バスでは、本年6月から二人乗りベビーカーに子供を乗せたまま乗車できる取扱いを全ての路線で実施しています。江戸バスの利用状況、利用率等も勘案して、ユニバーサルデザインの視点から、小型の江戸バスであっても、ベビーカーも安心して乗車できる環境を整備していく必要があるのではないかと思いますが、本区の御見解を教えてください。

○三留環境政策課長(参事)
 江戸バスにおいてのベビーカーの取扱いということでございます。

 委員に御案内いただきましたように、現状、原則としてそういうふうな形で対応をさせていただいているところでございます。一人乗りのベビーカー、それから折りたためるもの、それから、乗車されている方が少ない場合であるとか、方向転換ができるようなところであれば、二人乗りのベビーカーに関しても御利用いただいているというふうに聞いてございます。委員に御案内いただきましたように、都営バスでは、二人乗りのベビーカーに関して通常使えるように対応されているということでこちらも把握してございますので、今回、この計画の中でも書き込みをさせていただいているところでございます。

 委員が先ほども御質問の中でおっしゃったとおり、都バスの通常のバスと江戸バスの車体の大きさ、それから乗客に乗っていただくスペースの問題といったところで、物理的空間での対応で、なかなか常時それを可能にするというのが、現状、不可能な状況であるということは認識しております。とはいいながらも、委員に御案内いただきましたように、臨機応変にその辺は対応させていただいているというのが現状でございますので、そういった形で御利用の方が肩身の狭い思いをされないように、また、それ以外の乗客の皆様にも御協力をいただけるように、江戸バスもしくはそういったバスの中に掲示をさせていただいて、お願いをしながら、現状、対応をしているところでございます。

 以上でございます。

○梶谷委員
 御答弁ありがとうございます。

 72ページの中に、技術開発の動向を見ながら、より一層環境に配慮した車両の導入を検討とあります。ぜひ、環境だけではなくて、ユニバーサルデザインの視点も含めた車両の導入をしてほしいと思います。

 以上です。

○押田委員長
 それでは、理事者報告に対する質疑を終了させていただきます。

 続きまして、議題に入らせていただきます。環境保全及び建設行政の調査についてでございますが、御質問はございますか。

○梶谷委員
 引き続き、お願いします。

 佃・月島エリアで利用されている人の移動をサポートするロボットのラクロ、そして、区内で実証実験を行った際はテレビでも報道されて注目を集めました自動宅配ロボットのデリロについてお伺いします。

 無人で宅配するデリロは、特に事業者サイドからするとコストカットにつながるものだと思いますが、実際、公道である歩道を走行するラクロやデリロは、歩行者や自転車、ベビーカーなどの通行の妨げとなっています。とても性能が優れており、人や物を感知すると、ぶつかる前に止まるようになっているのですが、逆に、これがとても危険な状況をもたらしております。車椅子利用者やつえをついて歩行されている方々、乳幼児やベビーカー等の方々が後ろを歩いており、ロボットが急に止まったとき、場合によっては転倒し、けがを負わないか、非常に心配しております。ラクロやデリロは先端技術を活用した非常に利便性の高いものであるとは思いますが、歩道を歩く人々に危険をもたらすものであっては本末転倒だと思います。区民の安全を確保する観点から、ラクロやデリロに対する本区の御見解を教えてください。

○永田副参事(交通安全対策・特命担当)
 ただいま佃、月島地区で運行しておりますラクロ、それからデリロに関してでございます。

 まず、ラクロ、デリロにつきましては、今、小型のモビリティを導入していく上で行っているもので、法律上は電動車椅子であるとか歩行用補助車に該当するものでございます。したがいまして、法律上は歩行者とみなされるということで警察庁から見解が示されておりますので、したがいまして、車両のようなものですけれども、歩道を走行することができるという状況になっております。

 また、委員が御案内のとおり、レーダーであるとか、センサーによりまして、目の前の障害物あるいは人を感知すると、まず止まるという動作をするんです。したがいまして、これが安全対策ではあるんですけれども、一方で、そういう動きを分からないまま後ろを追従していると、確かに、そのまま前を見ていないとぶつかるという状況もあります。これについては、実証実験を行う際、あるいは運行する際、事業者の係員がおりますので、そちらのほうで声かけをしたりであるとか、あるいは周囲の安全を確認するというふうに聞いております。もともと実証実験がしやすい、比較的歩道の広い場所を選定しているはずではあるんですが、当然、歩行者の状況というのはその時々によって変わってきますので、混雑しているような状況では、特に周囲の歩行者に気をつけて運行するように、事業者に対しては、警察、関係機関と連携して、安全な運行をしていただくように周知・依頼していきたいと考えております。

 以上です。

○梶谷委員
 私は佃に住んでいるんですけれども、ラクロの拠点がそこにありまして、日々、ラクロが通っているのを目にしているんです。清澄通りなどの歩道の幅が広い大通りだけではなくて、西仲通りとか佃大通りのちょっと狭いところの歩道も走行していて、最近、大変危険と地元の方から不安の声が上がっております。見た目がかわいらしいロボットなので、子供がどうしても注目してしまって、駆け寄る際に自転車と接触事故を起こしそうになった子もいました。今後の対策として、区としても、事業者と安全な歩行空間の確保について引き続き話合いをしていただければと思います。よろしくお願いします。

 以上です。

○押田委員長
 それでは、議題につきましての質問も終了させていただきます。

 議題、環境保全及び建設行政の調査につきましては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 それでは、そのようにさせていただきます。

 どうもお疲れさまでございました。これにて環境建設委員会を閉会いたします。

 ありがとうございました。

(午後2時46分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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