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令和3年 企画総務委員会(4月28日)

1.開会日時

令和3年4月28日(水)

午前10時30分 開会

午前11時43分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(9人)

委員長 礒野 忠

副委員長 墨谷 浩一

委員 海老原 崇智

委員 竹内 幸美

委員 青木 かの

委員 山本 理恵

委員 小栗 智恵子

議長 押田 まり子

副議長 田中 広一

4.欠席者

(1人)

委員 富永 一

5.出席説明員

(30人)

山本区長

齊藤副区長

吉田副区長

平林教育長

浅沼企画部長

溝口政策企画課長(参事)

糟谷副参事(計画・特命担当)

大久保財政課長

早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)

黒川総務部長

山﨑総務課長(参事)

星野職員課長

北澤防災危機管理室長

菅沼危機管理課長

岡田防災課長

濱田区民部長

清水区民生活課長

鷲頭地域振興課長

田部井商工観光課長

田中福祉保健部長

石戸子育て支援課長

吉田高齢者施策推進室長

渡瀬保健所長

望月環境土木部長

松岡都市整備部長

鈴木会計管理者

生島教育委員会事務局次長

植木学務課長

高橋監査事務局長

(財政係長)

6.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

坂和書記

黒須書記

7.議題

  • 議案第33号 令和3年度中央区一般会計補正予算

  • (午前10時30分 開会)

    ○礒野委員長
     おはようございます。ただいまより企画総務委員会を開会いたします。よろしくお願いいたします。

     本日、富永委員は欠席いたします。

     それでは、審査に先立ちまして、御挨拶をさせていただきます。

     (挨拶)

     続きまして、議長、御挨拶をお願いいたします。

    ○押田議長
     (挨拶)

    ○礒野委員長
     ありがとうございました。

     次に、区長、御挨拶をお願いいたします。

    ○山本区長
     (挨拶)

    ○礒野委員長
     審査方法についてですが、議案第33号、令和3年度中央区一般会計補正予算については、歳入歳出を一括して説明を受け、一括して質疑を行い、質疑終了後、起立採決によりお諮りすることでよろしいでしょうか。

         〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

    ○礒野委員長
     そのようにさせていただきます。

     それでは、理事者説明をお願いいたします。

    ○浅沼企画部長

     1 議案第33号 令和3年度中央区一般会計補正予算

    以上1件報告

    ○礒野委員長
     発言の時間制についてですが、本日の審査終了の予定時刻を午後3時とすることが代表者会において確認されております。また、これまでの例に倣い、通常の委員会での例によりますが、採決に係る時間10分を考慮し、各会派の持ち時間を算出することといたします。ただいまの時刻は午前10時43分です。午後3時までの時間に昼食の休憩時間60分及び採決等に係る時間10分を考慮し算出しますと、自由民主党60分、あたらしい中央30分、公明党30分、区民の風30分、日本共産党30分となります。

     それでは、理事者の説明に対する質疑を行います。

     発言を願います。

    ○竹内委員
     それでは、私から簡潔に質問をさせていただきたいと思います。

     いよいよオリンピック開催の方向性が出た中で組まれた補正予算と承知をしております。恐らく昨年、準備をしてきた中で消化してきた予算もあり、今年度の新たな予算が組まれたところだと思います。ただ、恐らく昨年度と決定的に違うのは、感染症対策等を踏まえた中での開催というところで、昨年と同様にできる部分、また、その対策を考えて行っていかなければならない部分、そして、同様の場所でできなくなっている、変更を余儀なくされている部分もあるかと思います。そのような点で、感染症対策、そして、例えばおもてなし事業でも、情報発信と区内回遊促進事業などにおきましては、無観客で競技をやるという中で、なかなか観光に対しての取組というのは厳しくなっているところもあるかと思います。そのような観点で、昨年度との変更点、そして今年新たに対策を考えている部分などについて御見解をお示しいただきたいと思います。お願いいたします。

    ○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
     今回のオリンピック・パラリンピックに係ります今年度の予算、それから昨年度の予算との変更点を含めてお答えさせていただければと思います。

     今、委員から御指摘ありましたとおり、令和2年度にオリンピックに係ります予算については計上させていただいたところでございますが、昨年の3月24日に1年延期が決まったということで、この間、9月には減額の補正ということで、昨年度の中でも一部削減した中で整理をしてきたところでございます。今年度につきましては、当初から事務的経費を一部、1,800万円弱計上させていただいていたところでございますけれども、今回のこの補正予算の中で、今年の夏の開催に向けた予算を改めて計上させていただいたところでございます。

     オリンピック・パラリンピックに係ります総額の予算としては、縮小した形での予算計上とさせていただいているところでございます。一方で、そうした中でございますけれども、感染症対策等々の取組もやらなければならないということで、例えばアクリルボードであったり、あるいは消毒液であったり、パーテーションであったり、こういった経費も見込みながら計上させていただいているところでございまして、全体としては少なくしつつも、一定程度の予算はかかってくるというような整理になってございます。

     こうした中での各事業についてでございますが、選手、大会関係者が、当初は晴海のトリトンスクエアのほうに多く集まるということを想定し、トリトンスクエアのほうでおもてなしセンターを開催する形で予定をしておりましたが、選手、大会関係者がまちのほうには出てこないということが、この過程の中で決まってきたところでございまして、今回はその対象者を、選手、大会関係者ではなく、来街者としており、これは、つい先日ですけれども、海外からの観戦客は入れないというような決定もされてきたところでございます。ただ、まだ現段階では、無観客になるかどうかについても5月、6月の決定ということで、さらに先延ばしのような状況になっているところでございます。しかしながら、国内の観戦客は、まだ可能性もあると思ってございます。

     また、一方で、中央区内のホテルには海外からのメディア関係者、こういった方々も期間中は訪れることになってございますので、何らかの形でのおもてなしというものは取り組んでいく必要があるというふうに思っているところでございます。こうしたことから、おもてなしセンターについては、築地にあります松竹スクエアで改めて開催させていただくようにして、こちらについても当然、コロナ対策ということで、人数制限であったり、あるいは消毒、検温、こういったものをきっちりやらせていただくとともに、また考え方としましては、接触してのおもてなしあるいは交流、こういったものは今回非常に難しい状況になってございましたので、ウェブによる通信であったり、できる部分については交流をしていくなど、こういったものに力を入れるような形での予算編成を考えさせていただいたところでございます。

     現段階におきましても、依然まだ状況が分からない、見えない部分もあろうかと思いますけれども、こういった視点を持ちながら、総額の予算として、今回の4月補正の中で予算を計上させていただいたところでございます。

     以上です。

    ○竹内委員
     様々御答弁をいただきまして、ありがとうございます。

     コロナ対策のアクリルボードですとか、消毒薬、パーテーションというのは、コロナ禍で区内施設でも様々工夫をしていただいて、対策として、この1年進めてきていただいた知見を持って、おもてなしに活用していくというところかと思います。そして、無観客になるかどうかはさておき、観客の制限等があろうかと言われるこの時代、状況ですが、海外からのメディア関係者は区内にいらっしゃるという中で、中央区として、国外に向けて広く発信できる情報、メディアを通じたおもてなしという方法もあるかと思います。まだまだこれからどのように状況が変化していくか分からない中では御苦労も多いことかと思いますが、一人でも多くの区民が関わり、思い出、記憶に残る大会に向けてのお取組をお願いいたします。

     あと、もう一点お伺いしたいと思います。これは、(仮称)晴海特別出張所等複合施設とほっとプラザはるみの件でございます。

     大会に伴い、1年延期となりましたこの計画でございますが、晴海特別出張所等複合施設の整備につきましては、コロナ禍を迎えてから初めて造る大きな施設となると思います。その点で、設計を変えろという話ではないですけれども、感染症に耐えられる、これを乗り越えていく施設であってほしいと願います。コロナ禍の経験を生かすという視点から、そういうことを踏まえた施設に、換気の件、そして出入口が1つではなく、ほかの方向にも造れるのではないかとか、そのような施設の転換を求められるものがあるかと思います。

     そして、ほっとプラザはるみはもともとある施設をリニューアルしていくというところでございます。今、区内では人口の急激な増加等がありまして、本当に区民が憩える場所が求められる一方で、過密にならないような、個別に区切られるような、そういう視点での施設整備も求められているのかと思います。感染症を踏まえて、何か変わった見解等がございましたら、お示しいただきたいと思います。

    ○清水区民生活課長
     晴海四丁目の特別出張所等複合施設でございます。今、委員からお話がありましたコロナウイルス感染症を踏まえたというところでございます。

     まず、認定こども園については、出入口は全く別ということになります。それ以外の出張所、図書館、保健センター、おとしより相談センターは同じフロアでございますが、こちらはエントランスホールからの出入りというところで、既に配置は決まっているところでございます。そうしたことから、やはり御指摘のような感染症に配慮したというのは、ソフト面での運用が主な対応になるかと思います。また、換気とか、そういったものは、これまでもですが、基本的には、設備的に問題があるというような設計にはなっていないと考えております。

     以上でございます。

    ○鷲頭地域振興課長
     私からは、ほっとプラザはるみの状況につきまして御説明申し上げます。

     ほっとプラザはるみにつきましては、まず1階部分について、非常に大規模な開口部を設けるような設計とさせていただいております。これによりまして、換気につきましては十分な量を確保できると考えております。また、各施設の中の部屋と申しますか、設備関係につきまして、非常に開放的な造りとするようにしております。それによりまして、多くの方がいらした場合につきましても、十分な換気対策が取れるということと併せまして、できる限り密の防止につながるようにということで考えているところでございます。ほっとプラザはるみにつきましても、ソフト面での運営の部分について、より充実した対策を取ることで、感染症対策については万全な体制で皆様を迎えられるように整備していきたいと考えているところでございます。

     以上でございます。

    ○竹内委員
     御答弁ありがとうございました。

     本当に確認という意味での質問をさせていただきました。今、大変な思いをしている新型コロナウイルス感染症でございますが、このような経験をしたからこそ生かせる知見というものも多々あるかと思います。施設設計やソフト面での対応ですとか、そういった部分は十分に皆様が考え進めていただいていることと思います。これからもその視点で、ぜひとも区民の安心・安全を担保しつつ、施設整備に取り組んでいただきたいと思います。

     私からの質問は終わります。ありがとうございました。

    ○青木委員
     前委員からは感染症対策というようなことを中心に質問がありましたので、私は新しいまちづくりという観点から、お尋ねいたします。大きく2つです。(仮称)晴海特別出張所等複合施設について、そして、もう一つが園児・児童・生徒のパラリンピック観戦についてです。

     まず、特別出張所のほうですが、やはり大規模なこども園が目を引きます。この複合施設、赤ちゃんからシニアまでということで、新しい区民の方の年代を超えたコミュニケーションを図るということが大きな目的の一つとなっていると思いますので、このこども園については大変期待するところです。具体的に、あるいは大まかでも結構ですが、どれくらいの定員を想定しているかというところをお聞きします。

     と同時に、もう一つ気になるのが、ここに様々な施設が入っておりますが、お子さんがいらっしゃる方から大変要望が多い学童、児童館です。晴海児童館のほうは、皆さん御存じのように、もうパンク状態という中で、学童機能を持ったものあるいは児童館がこの複合施設には入っていないということで、どのような対策を考えていらっしゃるのか。

     まず、この2点、よろしくお願いいたします。

    ○植木学務課長
     こども園についてでございます。

     こちらの定員については、現在、450名を想定してございますが、先ほどのコロナ等の話がございまして、ある程度最小限なところもございます。また、運営等の部分もございますので、今、人口推計で、また、定員のその辺りを見直しているところでございますので、場合によっては、変更ということも考えられるような状態でございます。

     以上でございます。

    ○田中福祉保健部長
     学童クラブの対応でございます。

     小学校にお通いになっているお子さんの放課後の居場所ということで、これまでどおり学校でのプレディと、それから児童館での学童クラブで対応してまいりたいと考えてございますが、この地域は、今ございましたように、各施設の中に、例えば図書館ですとか、それからほっとプラザはるみを改修した後の区民施設、さらには公園等のオープンスペースなど、様々な機能を持ってございます。そういった部分を活用しながら、晴海児童館が中心となって、お子様の安全な居場所を確保していきたいというふうに考えているところでございます。

    ○青木委員
     こども園については、分かりました。確かに、この先、多少変化は出てくると思いますが、やはり450名規模ということで、こども園としては区内にありますけれども、また新しい問題も出てくるかと思います。近づいてきましたら、その辺も、またお聞きしてまいりたいと思います。まずは、とにかく450名収容できるということで、これは大きな、すばらしいことだと思います。

     放課後の居場所づくりです。やはりここは、今おっしゃったように、公園ですとか、確かに自由スペース、開放的なスペースがあります。しかし、やはり安全にお預かりするという意味では、もう少し安心して預けることができる施設が必要なのではないかという思いは変わりません。

     そして、改めてお聞きしたんですけれども、今、プレディという言葉が出てまいりましたので、その部分は大規模になると思いますが、プレディを希望する子供たちはプレディの中で収容していくという考え方でよろしいんでしょうか。といいますのは、やはりHARUMI FLAGに入る方で、少なくない人数が特認校のいずれかに行かれるとなった場合、やはりプレディは大きな意味があると思うんです。特認校にかかわらず、戻ってきて地元でお友達をつくることができるのがプレディですので、プレディの目的、今、漠然とHARUMI FLAG全体を使って、あるいは晴海地区全体の広場の中で、オープンスペースの中でその場所をつくっていきたいということでしたけれども、プレディについて、もう少し詳しく、特に新しくここに来た子供たちがどうやって安心して放課後を過ごす、あるいは保護者の方が安心することができるか、お聞かせください。

    ○生島教育委員会事務局次長
     もちろんプレディの運営面に関しましては、晴海の新しい学校の中で、どこの場所のスペースを使っていくのかということに関しては、まだ検討段階ですので、具体的に、例えばこれまでのプレディと違った面というところは今お示しすることはできないですけれども、可能な限り対応できるように、全体のスペースを有効活用しながら、安心して子供たちが放課後過ごせるような状態で運営できるようにということは心がけていきたいと考えております。

     以上です。

    ○青木委員
     よろしくお願いいたします。子供たちの放課後の居場所づくり、特に新しいまちができるということで、よろしくお願いいたします。

     次は、確認ですけれども、昨年、まだ延期が決まる前、東京都のほうから園児・児童・生徒のパラリンピックの観戦ということが都の施策ということで決まりましたが、そのときに、たしか園児は5歳児ということですので、公平にといいますか、希望すれば保育園に通っている子供も、5歳児であれば区が費用を負担して企画するということがあったように記憶しているのですが、保育園の5歳児あるいは保育園について、パラリンピックの観戦はどのようになっていますでしょうか。

    ○石戸子育て支援課長
     5歳児の保育園児等のチケット、観戦についてでございます。

     こちらにつきましては、1月に東京都のほうから、必要な場合については購入部数をということでの調査がございましたので、その際、まだ現状といたしまして、学校の分につきましては東京都に御準備いただけることになるんですが、区独自で行う保育園児の分につきましては、区が事前に購入をするということで、その時点、1月の末に調査回答で、その後、キャンセルができないというような連絡があったところでございます。そうした意味合いからも、その時点では、やはり子供の安全が第一ということと、その先がまだまだ不透明な状況の中で、区としては購入を行わないという回答をしたところです。そのため、今回は保育園児の観戦というのは予定していないところでございます。

     以上でございます。

    ○青木委員
     分かりました。そうですね。昨年とは大分環境が変わりましたので、東京都としての施策は続けるけれども、中央区独自の施策であった保育園については行わないということですね。

     以上で質問を終わります。

    ○山本委員
     よろしくお願いします。

     私からも東京2020大会関連事業について伺ってまいりたいと思います。

     令和3年4月の補正予算として1億414万4千円が計上されております。コロナ感染症の蔓延により、東京2020大会が1年延期となり、大会関連事業経費についても縮小しているといった御答弁がございました。また、感染症対策など、コロナ禍の大会となることを見据えて、新たに事業化したものもあると認識しております。

     まず、先ほども質疑がございましたけれども、東京都の事業、園児・児童・生徒へのパラリンピック観戦チケットについて伺いたいと思います。

     令和3年度予算は1,132万6千円計上されております。子供たちにかけがえのないレガシーを残すために、東京都教育委員会が観戦チケットを配布するものです。昨年の予算額を拝見しますと、令和2年度は約2,675万円計上されておりました。これが令和3年度、約半分、1,133万円に減少しております。この理由についてお聞かせください。

     また、中央区内の園児・児童・生徒の人数ですけれども、昨年お聞きしたときは、幼稚園5歳児が622人、小学生7,061人、中学生が1,387人で全部で9,070人ということだったんですが、今年、令和3年度については子供の数も増えているということで、全体で10,305人と増加しております。1年延期となり、対象人数は増加しているのですが、予算額が減少している理由について御説明をお願いします。

    ○植木学務課長
     こちらの予算額が減額しているところにつきましては、バスの契約料金が安くなったというところで、昨年度は、やはりオリンピック・パラリンピックの関係で組織委員会のほうからお話が下りてきた影響もあり、やっていただけるバス会社も少ないというところだったんですが、今回、バス会社につきましても、そこまで逼迫したような状況ではないというところで、単価のほうが低くなっているところでございます。昨年度の単価については、今持ってはいないんですが、今年度は1台当たり税込みで8万8,000円という単価で計上しているところでございます。

     以上でございます。

    ○山本委員
     予算額が減った理由として、バス料金の単価が下がったということですけれども、令和2年から令和3年にかけて半額ぐらいになっているんですが、これは全てバス料金の価格が下がったことによるもののみという理解でよろしいのでしょうか。また、児童数がこの1年間で増加しているのですが、ここの部分については増額されているということでよろしいのか、確認させてください。

    ○植木学務課長
     基本的に、下がった部分については、バスの単価減によるものです。あと、バスは幼稚園と小学校1・2年生と中学校の特別支援学級のお子様用というふうになっておりまして、それ以外は電車で行くため、公共交通機関の料金を計上しておりますので、人数が増える学年については多少増えております。

     以上でございます。

    ○山本委員
     そうしますと、バス料金はかなり大きな金額が下がったということになりますね。分かりました。

     では、区の独自事業として、昨年度は障害者団体へのパラリンピック観戦チケットがございましたけれども、今回、令和3年度はこのチケット代は計上されていないのか、確認をさせてください。

    ○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
     障害者団体へのチケットの配布についてでございます。

     こちらも、先ほどの5歳児へのチケットの配布と同様の形で東京都のほうで整理がされてきたところでございます。何分、今回のチケット配布につきましては、コロナ対策というものも含めて、区のほうでも検討していかなければならないというような状況です。そうした中で、5歳児のお子さんの安全性、また障害者の方々の安全性、こういったところも検討した中で、障害者の方々に対するチケット配布についても今回は計上していないものでございます。

     以上です。

    ○山本委員
     御答弁ありがとうございます。区が昨年度独自事業でチケット配布しようとしていた未就学児のパラリンピック観戦チケットや障害者団体のパラリンピック観戦チケットというのは、今年度は計上していないということで理解いたしました。

     オリンピック・パラリンピックの観戦に関しては、6月まで、ぎりぎりまで、無観客か、また上限50%までかなどの最終的な判断がなされないとのことです。今、子供たちにも変異ウイルスが感染しやすいという状況がある中で、しっかりと対策を講じていただいて、一人でも多くの子供たちが大会の感動を経験できるよう努めていただければと思います。

     次に、銘板の設置についてお伺いいたします。

     今年度補正予算で711万6千円が計上されております。これは、東京2020大会の有形レガシーとして継承するため、オリンピック・パラリンピックブランドを活用したプレートを設置するものです。区内3か所に設置することとなっております。

     まず、このオリンピック・パラリンピックブランドというのはどういったものなのか、具体的にお聞かせください。

     また、オリンピック・パラリンピックのロゴやシンボル、エンブレムや、またマスコットなどは、知的財産として商標法や、また著作権法で保護されております。こういったロゴやシンボルなどが使えない状況の中で、具体的にどのようなデザインを考えられているのか、お尋ねいたします。

    ○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
     銘板についてです。

     こちらにつきましては、区内3か所に設置をする予定でございまして、まずオリンピック・パラリンピックブランドについては、今回の東京大会のマークであったり、そういったエンブレム等々に関するものでございます。こういったものにつきましては、今、委員御指摘がありましたとおり、使用するに当たっての許可が必要でございます。設置する銘板については、IOCあるいはIPCのほうの許可も必要でございまして、現在は申請をして回答を待っているところでございます。こちらの3つについては、正式に承認される見込みでございます。

     どのようなデザインかにつきましては、これは本区だけではなくて、各競技会場も含めた全体的な部分でのレガシー銘板の設置ということになりますので、ほぼ統一した形での銘板になるというところで、現在、こちらについても調整中というところでございます。

     いずれにしましても、そういった知的財産を有するものを記載した形での銘板を設置する予定でございます。

     以上です。

    ○山本委員
     御答弁ありがとうございます。オリンピック・パラリンピックのエンブレムやロゴなど、知的財産をきちんと表示できるよう、今、申請中ということで理解いたしました。

     今、東京都下水道局と市区町村が連携して、東京2020大会仕様のデザインマンホールを設置しているかと思います。ライブサイト会場周辺やパブリックビューイング会場周辺など、現在、20か所に設置されております。ただ、このオリンピック仕様のマンホールというのが大会終了までという条件があるそうです。これとは別に、東京都下水道局は、デザインマンホールを、今、進めており、アニメやキャラクターなどを使ったマンホールを、23区では9区、都内だと30市区で設置しています。こういった銘板も、もちろんオリンピックのレガシーとして設置していただきたいんですけれども、中央区においても、デザインマンホールなども今後検討していただきたいなと。オリンピックのロゴは使えないとしても、中央区独自のマンホールなど、観光等々の推進にも役立てられるのかなと提案させていただきます。

     オリンピックまであと3か月を切り、まだ不透明な状況が続いていると思います。様々な制約や制限がある中で、東京大会の感動と記憶を後世に継承していく取組をお願いいたします。また、ICTやインターネットを活用した積極的な情報発信、動画配信、映像記録の制作などを期待いたします。時代の変化とともに、観戦スタイルも変化しております。1964年の東京オリンピックのときは、テレビオリンピックと呼ばれていました。テレビがちょうど普及した時代でした。しかし、今はスマホが普及した時代です。いつでも、どこでも応援できる環境が整っておりますので、様々な観点から東京大会を盛り上げていただきたいと思います。

     以上で質問を終わります。

    ○小栗委員
     それでは、質問させていただきます。

     まず、東京2020大会関連事業についてですけれども、聖火リレーにおけるセレブレーション等の実施で1,467万円、地域と一体となったおもてなしの展開で6,919万円の計上となっています。それぞれオリンピックセレブレーションではどのくらいの費用をかけるのか、パラリンピック聖火の採火式とか、ライブ配信とかというのも入っていますけれども、それぞれどのくらいの予算計上なのか。おもてなしセンターの運営や、その他のおもてなしの取組、それぞれの費用をどのくらい計上しているのかということと、セレブレーション、パラリンピック採火式、おもてなしセンターの主な事業内容についても、もう少し説明をいただけたらと思います。お願いします。

    ○大久保財政課長
     予算の内訳については、私のほうから説明をさせていただきます。

     まず、1つ目のセレブレーション等の実施の1,400万円余の内訳ですけれども、中身については、今、最終的に協議していますので、多少実績では動く場合もございますけれども、想定している予算としましては、オリンピックの聖火リレーのセレブレーションで633万円ほどを想定しております。また、パラリンピックの聖火の採火式やパラリンピックの聖火リレー、これらパラリンピックの聖火の関連としまして580万円程度を想定しております。また、聖火リレーなどのイベントのライブ配信、これらに係る経費として約250万円余ということで想定して、今、予算化をしているところでございます。

     また、地域一体となったおもてなしの展開の6,900万円余の予算ですけれども、この中でおもてなしセンターの運営と情報発信、そして区内回遊促進事業、こちらにつきましては、運営の主体を観光協会にやっていただくということで、この2つの項目として6,575万円を計上してございます。

     このほか、折り鶴ウェーブ、そして貸出施設におけるおもてなしの取組、区のおしらせの大会特集号の発行、これらにつきましては、トータルで344万円ほどということで、今、予算化をしておりまして、この中で実際の感染症対策を含めて様々、直近の実施までの状況を踏まえて取組を進めていくということで考えているところでございます。

     私からは以上でございます。

    ○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
     私から、これらの事業についての現在の取組内容についてでございます。

     聖火リレーにつきましては、7月20日がオリンピックの聖火リレーになってございまして、その到着点が浜町公園でセレブレーションになるというところでございます。こちらで1日の聖火の火をともすというような式典になってございまして、そこの部分での経費を計上させていただいております。また、8月20日には、パラリンピックのほうですけれども、火を集める採火式という式典を催すことになってございまして、こちらにつきましても、そのイベント経費ということで計上させていただいています。また、8月24日にはパラリンピックの聖火リレー、これは本区が一番最初になりますので、出発式という形でのイベントを予定しているものでございます。いずれも、経費につきましては、このイベント等を開催するに当たってのコロナ対策も含めた経費を計上させていただいてございます。

     それから、おもてなしの展開の折り鶴ウェーブ等についてです。昨年の段階で20万を超える折り鶴を集めさせていただいたところであり、当初は選手等への手渡しを予定していたところです。なかなか状況が難しいという中で、現在考えておりますのは、公式練習会場である総合スポーツセンターあるいは中央小学校、またブラジルのオリンピック委員会、それからオーストラリアのパラリンピック委員会がそれぞれ区の学校を使うことになり、こういった場での受渡し、配付ができるように、予算のほうも計上させていただいてございます。

     それから、今の学校の貸出施設につきましても、これまで地域のほうでおもてなしの取組を検討してまいりました。現在も、どのような形でできるのか、また、これはブラジルのオリンピック委員会側になりますけれども、どのような形で入国し、それから豊海小学校を活用するのか、現在、まさに検討中、調整中であり、こういった状況を見ながら対応してまいりたいと思ってございます。

     私からは以上です。

    ○田部井商工観光課長
     私からは、おもてなしセンター、それから情報発信と回遊の促進ということに関しまして、お答えをさせていただきます。

     まず、おもてなしセンターでございますけれども、こちらの主な機能は観光案内、それから展示、ステージ、ブースという大きく4つに分かれております。

     この展開に関しましては、昨年度、そこで予定していた内容から変わるものではないですけれども、例えば観光案内、おもてなしセンター自体の設置の期間につきまして、当初は選手村の開村の少し前から終わりまでということで考えておりましたけれども、選手、大会関係者がまちになかなか出られないというような状況もございますので、ここの部分につきましては、現在の予定では7月20日、ちょうど区内で聖火リレーが行われる日から9月5日までということで、期間を短縮したと。

     それから、ステージなどにつきましても、当初は実施日を4日間ということで検討しておりましたけれども、こうした状況の中で2日間にしたと。4日から2日に少なくしたということ。それから、ステージへの出演者についても、当初は区民団体、例えば社会登録団体ですとか、そうした方々にお願いをするということ、それからゲストとしては区にゆかりのある方ということで御登場をお願いしたいというふうに考えていたところですけれども、今回、区民団体の方々につきましては、事前に収録をした内容をウェブで配信させていただくような形にしてございます。

     それから、ブースにつきましては、協力企業のほうにお願いをするものですけれども、こちらの具体的な内容等は、今、まだ協議中というところでございます。

     また、情報発信の関係でございますけれども、当初はおもてなしルーム、それからおもてなしスポットということで、区内の飲食店ですとか、お土産の業者に、例えば何らかのサービスをしていただく、観光等々の案内をしていただくということで考えていたところですけれども、こうした状況の中で、これを中止いたしました。その代替といたしましては、オンライン観光ツアーというものを行いまして、選手、それから大会関係者の方にアクセス等をしていただいて、外出の制限をされている中でも、区内の様子ですとか、中央区の魅力などを知っていただきたいということで、こうしたものを追加したところでございます。

     また、回遊事業につきましては、こちらもフリーガイド、それからまち歩きガイドツアーということでございますけれども、こちらは御希望の方に直接まちを案内するわけでございますけれども、感染の対策をしっかり講じながら、今後の状況がまだ不透明ではございますけれども、ツアー定員の見直しといいましょうか、そうしたところは状況に応じて、その都度しっかりと対応していきたいというふうに考えてございます。

     まだ詰め切れていない部分、今、協議をしている部分もございますけれども、そうした対応をしっかり取りながら進めてまいりたいと考えております。

     以上でございます。

    ○小栗委員
     コロナの感染拡大の中で、いろいろ苦労して調整しながら、規模も縮小せざるを得ない、そういうこともあるという御答弁をいただきましたが、今、本当に人を集めるイベントは控えようという流れの中で、聖火リレーのセレブレーションとか、採火式というのを私も初めて知ったんですけれども、火を集めるイベントとかで人を集めるというやり方がいいのかというのは、今の段階では大変心配もあるというふうに私は思います。

     オリンピックまで86日、パラリンピックまで119日ということになっているわけですけれども、今、3度目の緊急事態宣言という中で、5月11日に本当に解除ができるのかというのも大変不明な状況の中で、政府や組織委員会はとにかくオリンピックはやるんだということで突き進んでいるわけですけれども、私は本当に憤りを覚えます。本当にこんな状態で開催できるのかと誰もが不安に思っているというふうに思います。準備を進めている理事者の皆さんも、本当にこれで開催できるのかということが根本的な不安としてあると思うんですけれども、そういう点はどのようにお考えなのか伺いたいと思います。

     最近の世論調査でも、産経新聞社とFNNがやった合同世論調査の結果を見ても、中止もやむを得ない、再延期せざるを得ないのではないかというような悲観的な回答が7割を超えていると。予定どおり開催できるという回答は2割台にとどまっていると。24.3%ということで、2月の調査では28%だったのが、それも下がっているというような状況の中で、本当に開催ができるのかという不安が付きまとう状況の中で準備するというのは、本当にどうなのかという思いを強く感じるところです。今、緊急事態宣言の中で、小池都知事も東京には来ないでくださいという呼びかけをしているのに、このさなかに、5月5日から7日にはオリンピック・パラリンピックのアジア・オセアニア大陸の予選のボート競技が行われると。関係者を含めて20か国から150人が参加する競技予選ですけれども、厚生省の水際対策としては、外国から来日する場合は、入国後14日は待機してくださいという対策になっておりますけれども、オリンピック関係者については待機は3日間でいいというようなことも報道されていますし、五輪は特別扱いで、緊急事態宣言のさなかでも、そういうイベントが行われるというのも本当におかしいのではないかというふうに私は思いますけれども、その点についてどうお考えなのか、お示しいただけたらと思います。

     それと、医療関係者をオリンピック期間中に1万人規模で集めて対応するという話が前からありますけれども、最近の情報で、看護師を500人募って、選手村に発熱外来も設置する診療所、選手村総合診療所というものを造って、そこに看護師を配置する、または宿泊療養施設も造って、そこで活動してもらうということが想定されているということで、結局、選手の中からも大会期間中にコロナ患者が出るのではないかという想定で、そういう要請もされているということを考えると、感染拡大が本当に心配される中で、オリンピックを何としてもやるんだということで突き進むというのは、本当に大きな矛盾ではないかというふうに私は思いますけれども、その点についての感想を伺えたらと思います。

    ○齊藤副区長
     今、コロナ禍に置かれている状況においては、国民の皆さんにいろいろな御意見や御批判があるというのは、私どもも十分理解をしているところですし、そういうコロナに対する不安を少しでも早く解消していきたいという思いはあります。これはオリンピックとは別の話としてです。その中で、今回、私どもが補正予算案を出して皆様に御審議いただくということについては、オリンピックのスケジュールはスケジュールとして、今、ございますので、それはそれとして、行政としての取組としては、準備はしておきたいということでございます。それ以上でもそれ以下でもございません。

     いろいろ医療保健関係のお話もございましたけれども、それについては、私どもの今回御提案申し上げている補正予算とは直接の関わりはございませんので、コメントについては控えさせていただきます。

    ○小栗委員
     開催するということを前提で準備を進めるしかないわけなので、そういう苦労は分かりますけれども、本当にこんな状況でオリンピックを開催して、無理して開いてパンデミックを拡大させたらどうするのかというようなことも考えると、私は、前にも主張していますけれども、東京五輪はきっぱり中止して、コロナの収束に全力を挙げるのが今やるべきことではないかというふうに思います。

     次に、(仮称)晴海特別出張所等複合施設の整備、また温浴プラザ、ほっとプラザはるみのリニューアル工事の整備と晴海事業所の改修、これが今回の補正予算の中にも含まれていますけれども、この施設について、オリンピックが1年延期になったために時期がずれたというのは分かりますけれども、なぜ例えば当初予算で計上しなかったのかとか、その辺の理由について改めて伺いたいというふうに思います。

    ○大久保財政課長
     今、お話のありました(仮称)晴海特別出張所等複合施設、そしてほっとプラザはるみのリニューアルに伴います区民施設の整備につきましては、オリンピックと直接の関係は当然ございませんけれども、オリンピック・パラリンピックを実施した後の選手村や関係施設が解体されて、そして新しい住宅ができる。その行政需要に対応するためのものとして整備するものでございます。当初予算の中で、こうした施設整備についても議論をさせていただきましたけれども、オリンピック関連経費の当初予算への計上を見送った際に、オリンピックを実施するということは前提ですけれども、例えば時期がどうなるのか、まだ不透明な状況もございましたので、オリンピック関連の予算とセットで、オリンピックをやるということを前提に、その後の施設整備ということが当然考えられますので、これをセットで予算の判断をさせていただいたところでございます。

     なお、晴海西小学校・中学校につきましては、同じ晴海地区の施設整備でございますけれども、こちらは当初予算で計上させていただいております。こちらも同様の理由で、オリンピックとは一定の関連性は当然ございますけれども、こちらにつきましては、例えば学校の狭隘化、教室不足、こうしたことを踏まえると、オリンピックの有無にかかわらず、やはり早急に整備をしないといけないという状況もございますので、こちらは令和6年4月に確実に開設をしなければならないといった状況の下、当初予算に計上させていただいたところでございます。

     以上でございます。

    ○小栗委員
     セットで計上しようと思っていたということですけれども、本来であれば当初予算でも計上できるというふうに思いますし、併せて言えば、晴海西小学校などの整備に向けては、土地の確保とかも必要になるので、そういう予算などもどうなのかという点でも、もっと早めに示されていいのではないかというように思いますけれども、その辺の感想だけ述べて、終わります。

    ○礒野委員長
     副委員長は委員席へお移りください。

     それでは、質疑を終了いたしましたので、これより採決に入ります。

     議案第33号、令和3年度中央区一般会計補正予算について、起立により採決をいたします。

         〔「委員長」と呼ぶ者あり〕

    ○小栗委員
     日本共産党中央区議会議員団は、議案第33号、令和3年度中央区一般会計補正予算に反対します。

     以下、その理由を述べます。

     今回、急遽臨時議会を開いて審議することになった補正予算は、コロナパンデミックで1年延期となった東京2020大会に向けた関連事業の計上を主な内容としています。

     3月に決定された当初予算に東京2020大会関連費用が未計上だったのは、聖火リレーをはじめ、オリンピック・パラリンピックに関する様々なイベントや観客の有無などが未定で、予算化が難しいという理由でした。

     現時点で、聖火リレーは始まっていますが、新型コロナの感染拡大で、東京・大阪などで3度目の緊急事態宣言のさなかにあり、政府はあくまで開催するとしていますが、本当に開催できるのか、根本的な問題で見通しが立たない状況にあります。

     私は、3月の本会議でも東京五輪の開催について問題点を指摘しました。現在において、一部の国でワクチン接種が行われているものの、特に日本では接種率は1%未満で、65歳以上のワクチン接種が7月中にできるかどうかという状況です。ワクチンを頼りに開催を展望することはできません。また、各国の感染状況の違いによる練習環境などの格差など、世界各国から選手が集い、フェアな大会として開催できる条件もますます厳しくなっています。さらに、大会期間中、1万人の医療従事者が必要だとされる中、コロナ対策、ワクチン対策も加わっている医療現場から、多数の医療従事者を五輪に振り向けるのはますます困難です。その上、組織委員会が日本看護協会に看護師約500人を動員するよう要請し、発熱外来を設置する選手村総合診療所や宿泊療養施設で活動することを求めています。五輪選手にコロナ感染者が出ることを想定した対応です。

     五輪で感染が拡大することも想定される状況での開催は無謀と言わざるを得ません。東京五輪はきっぱり中止すべきです。

     現在、緊急事態のさなか、小池都知事は東京に来ないでと呼びかけています。しかし、5月5日から7日にはアジア・オセアニア大陸予選ボート競技が行われ、5月17日までの間だけでも、五輪テストイベントとして陸上競技やバレーボール日本代表親善試合、自転車競技などが予定されています。

     厚労省の水際対策Q&Aでは、来日者は入国後14日は待機としていますが、今回の予選参加者、関係者には待機3日間という緩和策の方向も示されています。都民・国民には外出自粛やイベント中止を求める一方、五輪関連行事はコロナ対策も緩和して行うというのは問題です。

     国や東京都は機運醸成に躍起になっていますが、最近の世論調査では、「中止もやむを得ない」、「再延期せざるを得ない」という悲観的な回答が7割を超え、「予定どおり開催できる」との回答は2割台にとどまっています。

     今すべきことは、東京五輪をきっぱりと中止し、コロナ収束に全力を挙げることです。

     以上の理由から、大会開催を前提に、聖火リレーセレブレーションやおもてなしセンターなど、3密になりやすいイベントなどの経費を盛り込んだ補正予算に反対します。

     なお、今回の補正予算には、(仮称)晴海特別出張所等複合施設の整備や晴海地区区民施設予算が計上されています。これ自体は必要な施設整備だと考えます。

     また、子育て世帯生活支援特別給付金のひとり親世帯分も、なるべく早く対象者に届くよう補正予算を組むことは必要です。

     しかしながら、さきに述べたように、東京五輪に関連する経費の計上については、大会開催自体に反対する立場から賛成できません。

     以上、議案第33号、中央区一般会計補正予算案に対する反対意見の表明とさせていただきます。

    ○礒野委員長
     本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

         〔賛成者起立〕

    ○礒野委員長
     起立多数と認めます。――御着席願います。

     よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

     副委員長は元の席へお戻りください。

     本会議における委員長報告の取扱いについてですが、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

         〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

    ○礒野委員長
     そのようにさせていただきます。

     これをもちまして、企画総務委員会を終了させていただきます。

     ありがとうございました。

    (午後11時43分 閉会)

    お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
    電話:03-3546-5559

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