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令和4年 子ども子育て・高齢者対策特別委員会(2月16日)

1.開会日時

令和4年2月16日(水)

午後1時30分 開会

午後2時13分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 中嶋 ひろあき

副委員長 渡部 博年

委員 富永 一

委員 太田 太

委員 小坂 和輝

委員 墨谷 浩一

委員 梶谷 優香

議長 木村 克一

4.出席説明員

(16人)

齊藤副区長

平林教育長

田中福祉保健部長

春貴管理課長(参事)

石戸子育て支援課長

古賀保育課長

木曽保険年金課長

阿部子ども家庭支援センター所長

吉田高齢者施策推進室長

早川高齢者福祉課長

平川介護保険課長

渡瀬保健所長

吉川健康推進課長

生島教育委員会事務局次長

俣野庶務課長

中山指導室長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

坂和書記

鳴子書記

6.議題

  • 子育て環境の整備及び高齢者対策に関すること

(午後1時30分 開会)

○中嶋委員長
 子ども子育て・高齢者対策特別委員会を開会いたします。

 本日、理事者報告の関係で保険年金課長が出席いたしますので、御了承願います。

 議題の審査に入りますが、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いします。

 初めに、理事者報告を願います。

○田中福祉保健部長

 1 中央区立京橋こども園の指定管理者候補事業者の決定について(資料1)

 2 後期高齢者医療制度保険料軽減措置の延長について(資料2)

 3 後期高齢者医療制度保険料率の改定等について(資料3)

以上3件報告

○中嶋委員長
 御苦労さまです。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりでございますので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時39分です。持ち時間は自民党・新青会59分、かがやき中央33分、公明党33分、区民の風33分、新風会33分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○小坂委員
 よろしくお願いします。では、重要な委員会であるし、予算特別委員会も近づいてまいりましたので、その辺も見定めながら質問していきたいと思います。

 まず、コロナも大変な中ではありますけれども、2021年度も終わろうとしております。子供たちの学校生活はどのような活動がなされたのか、そのあたりを小学校、中学校、教えていただければと思います。

○中山指導室長
 学校生活は、コロナ禍で制限がある中ですが、適正な教育活動を小学校も中学校も行ってきました。

 以上でございます。

○小坂委員
 念のための確認ではありますけれども、それら学校生活の中で、修学旅行や運動会、文化祭や音楽会、そのあたりの重要なイベントにおいては、どのようだったでしょうか。

○中山指導室長
 宿泊行事に関しては、これまでは、できる範囲でやってきていると思います。それから、文化的行事に関しても、体育的行事に関しても、今までのもの、今までのものというのは令和元年度までのものとは形は変えてございますが、教育的意義、それから指導目標を達成するような活動として、形は少し変えながら、確実に実施してきているところでございます。

 以上です。

○小坂委員
 本当に、ここは教育委員会に感謝申し上げるところであります。会う子供たちも、修学旅行に行けたとか、本栖へ行けたとか、西湖に行けたとか、1泊ではあるものの、大変楽しかったというふうなことで、皆そういう感想をいただいているところであって、コロナ禍の大変厳しい中ではありますけれども、泊まり行事まで行っていただいたということで、本当に感謝申し上げます。まだまだコロナ禍が続くところではありますけれども、2022年度もよろしくお願い申し上げます。

 では、次に入っていきますけれども、基本計画2018ができてから5年がたち、来年度は5年後の改定、それを基本計画2023というのかどうかは置いておいて、その見直しがなされるとお聞きするところであります。

 そこで、基本計画2018が策定されてから5年たつというところにおきまして、こういうところは達成できました、ただ、こういうところは課題だなというあたりの大きな5年間の振り返りをいただければと思うところであり、それを子育て支援の分野、高齢者対策の分野、そして教育の分野でお願いできればと思います。

○石戸子育て支援課長
 基本計画2018におけるこれまでの推移等についてでございます。

 基本計画を基に、子育て支援ということで様々な事業支援を行ってきているところでございます。子ども・子育て事業支援計画ということで個別計画を策定いたしまして、現在、第2期ということで事業としては進んでいるところでございます。

 この事業の中身ですが、体系的には3つの方向性に分け、さらに、事業数につきましては55事業ということで、計画を基に、それぞれ個別の事業を進めているところでございます。この事業の進捗状況等につきましては、子ども・子育て会議で計画の進捗及びその後の結果について点検を行っているところでございます。今年度が2年目ということで、この3月にもまた子ども・子育て会議を開催し、今後とも進捗状況を的確に把握しながら、事業の充実等に努めてまいりたいというふうに考えているところでございます。

 私からは以上でございます。

○早川高齢者福祉課長
 私のほうからは、高齢者部門の計画の進捗状況についてお答えさせていただきます。

 基本計画に基づく個別計画といたしまして、高齢者保健福祉計画・第8期介護保険事業計画という形で策定させていただいておりまして、令和3年から5年というのが一つの区切りとなってございます。こちらは、今年度から計画のほうが進んでおります。基本目標6つ、そして基本施策21の体系といたしまして、様々な事業を展開しておりますが、ちょうど前回の計画の振り返りといいますか、検証を行ったところでございまして、この計画は、今、まさに進んでいるところでございますので、この辺の進捗状況を踏まえながら、次期計画、基本計画の改定に取り組んでいきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○田中福祉保健部長
 基本計画の進捗状況の補足という形でございます。

 基本計画2018を策定してから4年が経過することになるわけでございますが、そのうちの半分がちょうどコロナ禍にあったということでございまして、今、計画の進捗状況をどう評価するかと言えるような状況にはないのかなというふうに認識をしていて、もともとの設定条件と大分変わっているという中で、今後1年間かけて評価していくものという認識をしているところでございます。

 子育てにつきまして、そういった意味では、当初想定していなかったような、御自宅にいざるを得ないような状況に対してどう対応していくか、また、高齢者についても、外出できない、人との関わりができないといったようなことから、フレイルが進むですとか、認知が進むといったような状況が新たに発生したというふうに認識をしているところでございます。そういった意味で、この辺も踏まえまして、次期に向けては検討していかなければならないというふうに認識をしているところでございます。

○俣野庶務課長
 教育分野でございますが、私どもは、基本計画を具現化するために、教育振興基本計画を定めてございます。そちらでございますけれども、基本方針4つの下に、大きな柱としては10本の施策を基本に取り組んだところでございますが、既にこの頃から変化した要素もございまして、全国一律の35人学級化の取組ですとか、あるいは東京2020大会の1年延期に伴う晴海新校の開校の遅れ、こういった様々な要因の変化がございました。

 そういったことがございますけれども、私どもといたしましては、学習指導要領に基づいた確かな学力の向上にしっかり取り組んでまいりますし、放課後の子どもの居場所対策も充実させていかなければならないというふうに考えてございます。来年度の基本計画の改定に当たりましては、こういった様々なソフト、ハード、いろいろ課題はございますけれども、そういったものを総括させていただいた上で、次期の基本計画の改定に向けた取組を進めてまいりたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 それぞれに保健医療福祉計画なり下位の計画があって、それに沿って事業を進めながら、基本計画で策定したことを具現化していくというふうな説明でありました。教育の部門においては、35人学級等々、具体的に述べていただきました。

 子育て分野、高齢者分野におきまして、福祉保健部長の、コロナ禍で課題があるというふうな部分は分かったんですけれども、もうちょっと子育て分野と高齢者分野で、ここが課題で、これをこうしていきたいというふうなところ、今、教育の部門ではちょっと見えたんです。高齢者分野、子育て分野では、ここをもうちょっとこうしていきたいというような思いなり、コロナ禍でも何とかここだけはやっていかなくてはならないというふうな部分はございませんでしょうか。もうちょっと具体的に述べていただければありがたいです。

○石戸子育て支援課長
 子育て分野における課題への対応でございます。

 本区は、定住人口の増加に伴いまして、子育て世帯やお子様が増えているということで、しっかりと今後も施策のほうを進めていかなければならないと考えているところでございます。

 具体的なものといたしまして、現在、本区では保育所の待機児童が非常に多い状況となってございますので、引き続き、待機児童ゼロに向けた保育園の整備を中心に進めていかなければいけないというふうに考えているところでございます。実際、年度当初の待機児童ゼロに向けた進捗状況にもよりますが、御希望される方が年度途中であっても保育園に入所できるような体制なども進めてまいらなければいけないということで、今後も整備を中心に進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○早川高齢者福祉課長
 高齢者部門におきましては、やはり健康寿命をいかに伸ばすか、皆さんに健康で生き生きと生活していただけるようにといったところに、非常に重点を置いているところでございますが、昨今のコロナ禍の影響によりまして、例えば高齢者の通いの場ですとか、いきいき館で行います各種事業に御参加いただけないといったところがございます。そういう意味で、そうした事業を計画はしたんですけれども、なかなか思うように実績が上がらないといったところが課題となっております。

 その辺の課題も見据えながら、今後、コロナ禍において、こういう感染症の状況において健康づくりをいかにしていくのかというような視点も大切だと思いますし、互いに支え合う地域づくりといったところで、フェース・ツー・フェースの関係づくりも、今、なかなか十分とは言えないところがありますので、そうしたところにも工夫の余地はないのかといったところも今後取り組んでいきたいと考えております。

○小坂委員
 それぞれありがとうございます。

 あと、子ども家庭支援センター分野からと、保健所分野から何かございますか。ここを重点的にもうちょっと進めていきたいというふうな課題なりを述べていただければと思います。

○阿部子ども家庭支援センター所長
 子ども家庭支援センターでは、子育て家庭の様々な御相談に今後ともしっかり対応していきたいというところはあるんですけれども、やはり御相談の件数が年々増えている。コロナ禍であってもなくても、相談件数は年々増えているんですけれども、やはりコロナ禍でストレスがたまって、御家族間でのDVといったことがあったりですとか、そういったことでお子さんに対して厳しく叱ってしまったりですとか、夫婦げんかをしてしまったりとか、そういったことがあるので、それも最近の傾向としては増えてきているというふうに見ております。やはり心理的虐待に当たるというところから、しつけと称してお子さんたちに体罰を行うということは法律で禁止されているということを引き続き注意喚起して、周知していきたいというところで、少しでも虐待に遭うようなお子さんを未然に防止できればというふうに特に考えております。

 そのほかでは、予算でも上げたんですけれども、学童の待機児対策にも引き続き取り組んでいきたいと思っておりますし、いろいろ、育児ノイローゼですとか、孤立化などに対応できるように、ベビーシッターの助成ですとか、そういったところも進めていければと思っております。

 以上です。

○吉川健康推進課長
 私のほうからは母子保健、保健所に関わる分野ということで答弁します。保健所は健全な幼児、小児が発育していく過程をしっかり見守るということで、それを目的に母子保健を行っております。最初のアプローチというのは、やはり生まれてからではなくて、妊娠が分かって妊娠届が提出されるところからということで、今、妊婦全数面接に力を入れておりまして、一昨年度、昨年度と比べて大分向上もしてきているところでございます。

 あわせまして、東京都のほうでママパパ応援事業を行っておりまして、実際に幼小児を育てていく過程の中で、家庭環境の醸成などを支援する事業を行っておりますので、そういったもので付与される補助金とかも活用しながら、区の政策をより充実させて、また幼少児の健全な発育に寄与していければと考えております。

 以上になります。

○小坂委員
 一つ一つの施策がどうかというふうに個別に見ていけば、それぞれになされているところではありますけれども、総論的に大きく見たときの課題はどういうところにあるのかというところで、区が考えられている大きな方向性をつかむことができました。このあたりをまた、これから始まる予算特別委員会でも深めていければというふうに思うところであります。

 今述べられたそれぞれの分野で、私自身も次の計画に向けて、どのように評価し、反映していくのかというふうなところの、今、個別具体に述べられた計画を、今度また基本計画2023に反映していく上では、どのようなところに気を遣いながら反映しようとされているのか、教育分野と子育て分野、高齢者分野で教えてください。

○生島教育委員会事務局次長
 次の計画時においては、教育の中でいいますと、やはりGIGAスクール構想がコロナ禍によって前倒しされて、全国津々浦々ICT教育環境が整ったというところが、教育現場に大きくのしかかっている部分があるかと考えております。

 その中で、庶務課長からもありましたけれども、学校指導要領というものがございますので、こういったことにうたわれたものについて、しっかりと子供たちに教えていく。その中で、この新しい環境を活用して、より深く学びにつなげていかなければならないというところと、また、現在、ICT教育に関しましても、今後、通信回線の大容量化ですとか、例えばデジタル教科書の課題ですとか、全ての教育環境が出そろっているわけではありませんので、こういったものの環境変化をきちんと見据えながら、様々なチャレンジをしながら、充実した教育環境の整備と、実績、結果を残していけるような取組にしていきたいというふうに考えております。

 以上です。

○田中福祉保健部長
 子育てと高齢者の分野についてでございます。

 まず、一番大きな話は、先ほどもお話ししましたけれども、コロナ禍を経験した中で、サービスの提供方法がこれまでと大きく変わってくるだろうというふうに認識をしているところでございます。そういったものを今あるサービスにどう結びつけ、今ある既存のサービスをどう提供していくかというところと、新たなサービスをどうつくり出していくかというようなところを今後どういうふうにしていくのかというのが一つの大きなポイントになるのかなというふうに認識をしてございます。

 もう一つ、大きな部分としては、コロナに関係なく、皆さんのお困り事が複合的になってきている。8050問題も含めてですけれども、そうした問題にどうやって対応していくのか。福祉の分野、子育て支援も高齢者福祉もそうですけれども、障害者福祉も含めまして、中央区の場合、サービス的には大分充実しているというふうに認識をしているところでございます。こうしたサービスが必要な御家庭にちゃんと届く仕組み、これは行政だけではつくれませんので、区民の方ですとか、中央区で活動されている方々、全体を通して、皆さんの協力を得ながら、困っている人とサービスをどうやって結びつけていくか。新しい計画においては、この辺も一つのポイントになるのかなというふうに思っているところでございます。

○小坂委員
 今までに述べてこられた部分、今、福祉保健部長が述べられたように、お困り事の内容が複合化してきているというところ、いかにそれに対応していくか、まさにそこは重要だなと。そのあたりを充実してほしいと私も思うところであり、述べられているところの、誰一人として取り残さないでサービスを提供していくというふうなところをぜひ目指せるような新たな基本計画の盛り込みを期待するところでありますし、保健所のところでの母子保健から、子ども家庭支援センターのところで述べられたように、言ってしまえば最悪のケースの子供の虐待をなくすような取組が、生まれる前からなされていくというあたりの期待というところです。ぜひとも充実してくださいというところであります。私も見守ってまいりたいと思います。

 そこで、GIGA構想のことが出たので、そこに関して、もう一歩踏み込んで、お伺いさせていただきますけれども、GIGA構想の部分では、今、幼稚園、小学校、中学校それぞれにおけるGIGA構想の取組における具体的な課題は何なのか。そのあたり、もう一歩踏み込んで教えていただければと思います。

 首尾一貫して子供を虐待等から守っていき、健康な家庭で温かく見守られて育っていくに当たって、最も鍵となる施設としては、児童相談所があります。基本計画、10年の計画をつくるのであれば、児相の位置づけというのは、予算上、入れなくてはならないものを入れるなら、入れておかなければいけないし、入れないのであれば10年間は要らないというところで、大変大きなところになってくるわけであります。子ども家庭支援センター所長がおっしゃったように、相談件数はとても増えているんです。そうなってきた場合にどうするかというようなところにおける児童相談所の兼ね合いの進捗状況などを教えていただければと思います。

 以上、このあたりをお願いします。

○中山指導室長
 GIGAスクール構想についてでございますが、小・中学校においては、これまでも話してきたように、ICT機器の活用に関しては、1つは、授業改善に向けてというところ、授業での使用、2つ目は家庭学習において、そして、3つ目として家庭との連携において、それぞれこれまで、今年度計画したものについては、それぞれの学校はかなりそこを充実させていただいて、できてきているかなというふうに考えております。

 課題といたしましては、授業の本質的な話なんですが、授業でICT機器を活用するというところに関しては、先ほど授業改善と申しましたが、指導目標がその時間の中またはその単元の中でしっかりと達成され、子供たちに資質能力がしっかり身についていくかというところに有効に活用されているかどうかということに尽きるかと思います。ともすれば活用すること自体が目的となってしまい、授業の質が落ちていることに気がつかない教員もいます。そこは、改めて授業の中で子供たちが身につけるべき資質能力を明確にし、それについてICT機器を有効に活用したことによって、こんな力が身についた、教科の特性に応じた資質能力ということですが、それがしっかりと身につけられるような活用の仕方をしていくことが最大の課題かと考えております。

 なお、幼稚園につきましては、GIGAスクール構想には入っておりませんので、割愛させていただきます。

 以上です。

○阿部子ども家庭支援センター所長
 児童相談所の設置というところですけれども、本区では平成28年度に、区の児相の設置の方針を立てているところですが、令和6年度までの開設を目途に、区の既存施設の活用などについても検討してきたところですけれども、児童相談所に必要な居室を備えられるような場所は、現在のところ、まだ見つかっておりません。また、職員を育成するということにもかなり時間がかかるというところで、今のところ、設置の時期等は未定になっております。

 ただ、やはり相談の件数、被虐待相談の増などの状況を考えますと、相談機能の充実は急務であると考えておりますので、まず昨年の12月には台東区と東京都と都区児童相談共同運営モデル事業を実施して、台東区の子ども家庭支援センターに東京都の児童相談所のサテライトオフィスを設置しまして、そこで連携の強化を図っているところです。

 実際に、まだ2か月ぐらいなので、特別すごく目立って何かやったというところではないですけれども、やはり東京都の方とも連携しやすくなりました。例えば、東京都の児童相談所が対応している本区のケースについても、東京都の児童相談所から子ども家庭支援センターの職員に同行訪問の依頼などがありまして、サテライトオフィスに児相の職員が駐在している曜日で日程調整して一緒に行くですとか、そういったところで連携は前よりも強化してきたと思っております。また、台東区が主催のスーパーバイザーという専門家からの意見を伺う機会に、私どもも、Zoomで参加させていただいたりなどして、いろいろ本区のケース対応についてアドバイスをいただけたりですとか、児童相談所の設置に向けた区の人材の育成を図るという意味でも、期待が持てる事業を始められたと思っております。

 また、令和6年度の途中には、郷土天文館の跡のスペースを活用した、子供や子育て家庭に関する区民の悩み事をワンストップで受け止められるような、建物内の各施設が連携しながら迅速にこちらの相談に対応していくことができるような施設ができる予定になっております。令和6年度までには、かなり児相に近い機能を確保できると考えておりますので、当面の間はこれらの取組で対応していきたいと思います。

 区の児童相談所の設置については、当初どおり、できれば新規の開設で考えていきたいと思っているんですけれども、児相の設置を見据えながら、子ども家庭支援センターの体制強化に取り組みまして、要保護児童等に対して、よりきめ細かな支援ですとか、児童虐待の早期発見や未然防止に努めていきたいと考えております。

 以上です。

○小坂委員
 それぞれに重要な御答弁ありがとうございます。

 GIGA構想に関しましては、指導室長が大変重要なことをおっしゃいました。タブレット使用が目的になってしまってはならないということであります。指導目標を立てて有効な活用をしていくというあたりの授業改善、現場を見ていないのでありますけれども、そのあたりの授業改善などは何か計画的に、本筋の本筋だから常になされているといえばそうなのかもしれませんけれども、タブレットの使用が単なる目的になってしまっていないかというあたりをどのようにチェックしたり、授業改善をしようとするような体制ができているのか。すみません。本当にここは素人的な質問でありますけれども、どのようにこれが、そのようにならないように現場ではなされているのか教えてください。

 それと、幼稚園はGIGA構想には入っていないとはいいながらも、今回の予算で幼稚園のほうにもタブレットを入れていこうというふうになったのは、どんな背景があったのか教えてください。

 児童相談所の部分に関しても大変重要なことをおっしゃられ、その中でも重要なのはスーパーバイザーのことが述べられました。この育成が物すごく重要だと思いますが、中央区においてスーパーバイズできる方は何人おられるのか、今、その育成がどうなっているのか、その育成の目標はどうであるのか、そこのあたりが分かれば教えてください。

○中山指導室長
 授業改善につきましては、委員おっしゃったとおり、これは日々の話です。中央区では、これまでも学力向上プランというものを立てておりまして、その中で、どのような視点で、何をどのような方法で授業改善していくのかということは、学力調査等が終わるたびに修正をしながら、学校のほうで取り組んでいただいているところです。ICTの活用というところでは、各校、担当者を決め、全校体制でそれぞれ推進していただくということでやっているのが1本。それから、本質の、本丸の授業改善につきましては、校内研修、校内研究等でテーマを決めて、こういうふうな授業改善をしていくという方向の下、それぞれが研究授業を行ったり、研究協議を行ったりしながら、常に授業改善をやっているところです。

 したがいまして、これら2つを合わせながら、ICT機器を有効に活用して、子供たちにしっかりと力を身につけさせていくというような授業を展開していくというのが小・中学校で行っていることでございます。

 それから、幼稚園に関してですが、これから予算として出てくるというところでいえば、主に幼稚園のよさを情報発信していくであるとか、家庭との連携をしていくであるとか、そういったところに主に活用していくこと、いろいろな使い方がありますけれども、子供たちがそれを触りながらということではなくて、そういったところを中心に考えています。ただ、多様な活用の方法はあるかと考えております。

 以上です。

○阿部子ども家庭支援センター所長
 スーパーバイザーに関しましては、やはり豊富な知識・経験が必要ですので、児相の設置が決まって、ある程度めどがついたら、そういった方を採用して、そちらに配置したいと思っております。現在の職員たちも研修等を受けておりますので、将来的になれる可能性はあるんですけれども、現状で児相設置に関しては、ほかの職種でとか、児相経験者とか、多様な人材を登用したいと考えております。

 以上です。

○小坂委員
 それぞれにありがとうございました。

 GIGA構想の充実、また、児相を含めた子育て支援の充実を期待しまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

○中嶋委員長
 それでは、議題、子育て環境の整備及び高齢者対策に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中嶋委員長
 ありがとうございます。

 第一回区議会定例会における委員長報告の取扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中嶋委員長
 これをもちまして、子ども子育て・高齢者対策特別委員会を閉会させていただきます。

 ありがとうございました。

(午後2時13分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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