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令和3年第三回定例会会議録(第5日 10月15日)

1.会期

二十四日(第五日)

十月十五日(金曜日)

2.開議並びに閉会

午後二時開議

午後二時五十七分分閉会

3.出席議員

(二十九名)

一番 高橋 元気議員

二番 高橋 まきこ議員

三番 梶谷 優香議員

四番 田中 耕太郎議員

五番 かみや 俊宏議員

六番 太田 太議員

七番 二瓶 文徳議員

八番 しらす 夏議員

九番 奥村 暁子議員

十番 青木 かの議員

十一番 小坂 和輝議員

十二番 渡部 恵子議員

十三番 竹内 幸美議員

十四番 海老原 崇智議員

十五番 佐藤 あつこ議員

十六番 堀田 弥生議員

十七番 墨谷 浩一議員

十八番 山本 理恵議員

十九番 小栗 智恵子議員

二十番 木村 克一議員

二十二番 瓜生 正高議員

二十三番 塚田 秀伸議員

二十四番 礒野 忠議員

二十五番 中嶋 ひろあき議員

二十六番 押田 まり子議員

二十七番 田中 広一議員

二十八番 中島 賢治議員

二十九番 原田 賢一議員

三十番 渡部 博年議員

4.欠席議員

(一名)

二十一番 富永 一議員

5.出席説明員

区長 山本 泰人君

副区長 齊藤 進君

副区長 吉田 不曇君

教育長 平林 治樹君

企画部長 浅沼 孝一郎君

総務部長 黒川 眞君

防災危機管理室長 北澤 千恵子君

区民部長 濱田 徹君

福祉保健部長 田中 智彦君

高齢者施策推進室長 吉田 和子君

保健所長 渡瀬 博俊君

環境土木部長 望月 秀彦君

都市整備部長 松岡 広亮君

会計管理者 鈴木 浩君

教育委員会事務局次長 生島 憲君

監査事務局長 高橋 和義君

企画部参事(政策企画課長事務取扱) 溝口 薫君

財政課長 大久保 稔君

広報課長 園田 典子君

総務部参事(総務課長事務取扱) 山﨑 健順君

6.議会局出席職員

議会局長 伊藤 孝志君

庶務係長 長田 基道君

議事係長 小倉 正信君

調査係長 佐藤 康之君

書記 桝谷 剛司君

7.議事日程

日程第一
 諸般の報告

日程第二
 議案第四十七号 中央区個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例 議案第四十八号 中央区行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例
 議案第四十九号 中央区職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例
 議案第五十七号 中央区立温浴プラザ「ほっとプラザはるみ」等複合施設大規模改修工事(建築工事)請負契約
 議案第五十八号 中央区立温浴プラザ「ほっとプラザはるみ」等複合施設大規模改修工事(機械設備工事)請負契約
 議案第五十九号 中央区立温浴プラザ「ほっとプラザはるみ」等複合施設大規模改修工事(電気設備工事)請負契約
 議案第六十号 朝潮運河護岸上部修景工事(晴海一丁目東側)及びその他工事請負契約
 議案第六十一号 中央区立本の森ちゅうおう(仮称)建設工事(建築・外構その他工事)請負契約
 議案第六十二号 中央区役所本庁舎外壁改修その他工事請負契約の一部変更について
         (九月二十九日 企画総務委員会付託に続いて)

日程第三
 議案第五十号 中央区立区民館条例の一部を改正する条例
 議案第五十五号 中央区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例
         (九月二十九日 区民文教委員会付託に続いて)

日程第四
 議案第五十一号 中央区特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営の基準等に関する条例の一部を改正する条例
 議案第五十二号 中央区女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例
 議案第五十三号 中央区旅館業法施行条例の一部を改正する条例
 議案第五十四号 中央区公衆浴場法施行条例の一部を改正する条例
         (九月二十九日 福祉保健委員会付託に続いて)

日程第五
 議案第五十六号 令和二年度中央区各会計歳入歳出決算の認定について
         (九月二十九日 決算特別委員会付託に続いて)

日程第六
 議会閉会中の継続審査


午後二時 開議

○議長(木村克一議員)
 ただいまより、本日の会議を開きます。

 なお、本日、富永一議員より欠席の申出がありましたので、御報告いたします。


○議長(木村克一議員)
 これより本日の日程に入ります。

 日程第一、「諸般の報告」を行います。

〔伊藤議会局長朗読〕


 八、委員会報告書(企画総務委員会)

 九、委員会報告書(区民文教委員会)

 十、委員会報告書(福祉保健委員会)

十一、委員会報告書(決算特別委員会)

十二、「職員に関する条例」に対する人事委員会の意見聴取について(照会)

十三、「職員に関する条例」に対する人事委員会の意見聴取について(回答)


○議長(木村克一議員)
 報告を終わります。


○議長(木村克一議員)
 次に、日程第二を議題といたします。

〔伊藤議会局長朗読〕


日程第二

 議案第四十七号 中央区個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例

 議案第四十八号 中央区行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例

 議案第四十九号 中央区職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例

 議案第五十七号 中央区立温浴プラザ「ほっとプラザはるみ」等複合施設大規模改修工事(建築工事)請負契約

 議案第五十八号 中央区立温浴プラザ「ほっとプラザはるみ」等複合施設大規模改修工事(機械設備工事)請負契約

 議案第五十九号 中央区立温浴プラザ「ほっとプラザはるみ」等複合施設大規模改修工事(電気設備工事)請負契約

 議案第六十号 朝潮運河護岸上部修景工事(晴海一丁目東側)及びその他工事請負契約

 議案第六十一号 中央区立本の森ちゅうおう(仮称)建設工事(建築・外構その他工事)請負契約

 議案第六十二号 中央区役所本庁舎外壁改修その他工事請負契約の一部変更について

         (九月二十九日 企画総務委員会付託に続いて)


○議長(木村克一議員)
 本案について、企画総務委員会の報告を瓜生委員長より願います。

〔二十二番 瓜生正高議員登壇〕

○二十二番(瓜生正高議員)
 ただいまより、去る九月二十九日の本会議において本委員会に付託を受けました議案につきまして、審査結果の御報告を申し上げます。

 本委員会は、九月三十日に開会し、慎重な質疑を行いました。

 付託された議案第四十七号「中央区個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例」、議案第四十八号「中央区行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例」、議案第四十九号「中央区職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例」、議案第五十七号から議案第五十九号までの「中央区立温浴プラザ「ほっとプラザはるみ」等複合施設大規模改修工事(建築工事)、(機械設備工事)及び(電気設備工事)請負契約」、議案第六十号「朝潮運河護岸上部修景工事(晴海一丁目東側)及びその他工事請負契約」、議案第六十一号「(仮称)中央区立本の森ちゅうおう建設工事(建築・外構その他工事)請負契約」、議案第六十二号「中央区役所本庁舎外壁改修その他工事請負契約の一部変更について」につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。

 以上、本委員会の結果報告といたします。(拍手)

○議長(木村克一議員)
 報告を終わります。

 まず、議案第四十七号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(木村克一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第二、議案第四十七号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第四十八号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(木村克一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第二、議案第四十八号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第四十九号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(木村克一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第二、議案第四十九号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第五十七号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(木村克一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第二、議案第五十七号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第五十八号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(木村克一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第二、議案第五十八号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第五十九号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(木村克一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第二、議案第五十九号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第六十号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(木村克一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第二、議案第六十号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第六十一号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(木村克一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第二、議案第六十一号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第六十二号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(木村克一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第二、議案第六十二号は原案のとおり可決されました。


○議長(木村克一議員)
 次に、日程第三を議題といたします。

〔伊藤議会局長朗読〕


日程第三

 議案第五十号 中央区立区民館条例の一部を改正する条例

 議案第五十五号 中央区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例

         (九月二十九日 区民文教委員会付託に続いて)


○議長(木村克一議員)
 本案について、区民文教委員会の報告を堀田委員長より願います。

〔十六番 堀田弥生議員登壇〕

○十六番(堀田弥生議員)
 ただいまより、去る九月二十九日の本会議において本委員会に付託を受けました議案につきまして、審査結果の御報告を申し上げます。

 本委員会は、九月三十日に開会し、慎重な質疑を行いました。

 付託された議案第五十号「中央区立区民館条例の一部を改正する条例」、議案第五十五号「中央区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例」につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。

 以上、本委員会の結果報告といたします。(拍手)

○議長(木村克一議員)
 報告を終わります。

 まず、議案第五十号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(木村克一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第三、議案第五十号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第五十五号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(木村克一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第三、議案第五十五号は原案のとおり可決されました。


○議長(木村克一議員)
 次に、日程第四を議題といたします。

〔伊藤議会局長朗読〕


日程第四

 議案第五十一号 中央区特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営の基準等に関する条例の一部を改正する条例

 議案第五十二号 中央区女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例

 議案第五十三号 中央区旅館業法施行条例の一部を改正する条例

 議案第五十四号 中央区公衆浴場法施行条例の一部を改正する条例

         (九月二十九日 福祉保健委員会付託に続いて)


○議長(木村克一議員)
 本案について、福祉保健委員会の報告を礒野委員長より願います。

〔二十四番 礒野 忠議員登壇〕

○二十四番(磯野 忠議員)
 ただいまより、去る九月二十九日の本会議において本委員会に付託を受けました議案につきまして、審査結果の御報告を申し上げます。

 本委員会は、十月一日に開会し、慎重な質疑を行いました。

 付託された議案第五十一号「中央区特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営の基準等に関する条例の一部を改正する条例」、議案第五十二号「中央区女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例」、議案第五十三号「中央区旅館業法施行条例の一部を改正する条例」、議案第五十四号「中央区公衆浴場法施行条例の一部を改正する条例」につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。

 以上、本委員会の結果報告といたします。(拍手)

○議長(木村克一議員)
 報告を終わります。

 まず、議案第五十一号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(木村克一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第四、議案第五十一号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第五十二号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(木村克一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第四、議案第五十二号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第五十三号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(木村克一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第四、議案第五十三号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第五十四号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(木村克一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第四、議案第五十四号は原案のとおり可決されました。


○議長(木村克一議員)
 次に、日程第五を議題といたします。

〔伊藤議会局長朗読〕


日程第五

 議案第五十六号 令和二年度中央区各会計歳入歳出決算の認定について

         (九月二十九日 決算特別委員会付託に続いて)


○議長(木村克一議員)
 本案について、決算特別委員会の報告を海老原委員長より願います。

〔十四番 海老原崇智議員登壇〕

○十四番(海老原崇智議員)
 ただいまより、決算特別委員会に付託を受けました議案第五十六号「令和二年度中央区各会計歳入歳出決算の認定について」につきまして、その審査経過並びに結果の御報告を申し上げます。

 本特別委員会は、去る九月二十九日の本会議において委員十四名をもって設置され、本案の付託を受けたものであります。

 当日は、本会議散会後、議長招集による初の委員会が開会され、私が委員長に、副委員長には堀田弥生委員が選任され、即日就任し、ここに本委員会の構成が行われました。

 次に、十月四日に委員会を開会し、議長並びに区長挨拶の後、会計管理者より、各会計全般にわたり総括説明を受けた後、一般会計歳入決算より説明を求め、質疑に入り、その後、一般会計歳出決算を原則各款ごとに質疑し、続いて、国民健康保険事業会計、介護保険事業会計及び後期高齢者医療会計の各歳入歳出決算は、一括により質疑を進めることと決し、審査を開始いたしました。

 令和二年度の本区各会計歳入歳出決算のうち、一般会計における歳入決算額は一千四百六十二億七千七百六十四万一千百十四円で、前年度と比較して四三・○%の増、また、歳出決算額は一千四百二十五億五千九百五十四万二千五百五十九円で、前年度と比較して四三・四%の増となっており、歳入歳出差引額三十七億一千八百九万八千五百五十五円のうち、翌年度へ繰り越すべき財源二十億七百四十六万二千円を差し引いた実質収支額は十七億一千六十三万六千五百五十五円となっております。

 国民健康保険事業会計における歳入決算額は百二十七億二千九十六万九千八百八十九円で、前年度と比較して○・九%の減、また、歳出決算額は百二十五億七百七十六万六千三百一円で、前年度と比較して一・三%の減となっており、歳入歳出差引額は二億一千三百二十万三千五百八十八円となっております。

 介護保険事業会計における歳入決算額は八十九億二千六百五十三万三千三百四円で、前年度と比較して二・二%の増、また、歳出決算額は八十五億六千四百三十二万八千七百六十八円で、前年度と比較して○・八%の増となっており、歳入歳出差引額は三億六千二百二十万四千五百三十六円となっております。

 後期高齢者医療会計における歳入決算額は二十九億六千四百八十八万五千三百八十二円で、前年度と比較して二・四%の増、また、歳出決算額は二十九億四千六百七十七万六千九百七十七円で、前年度と比較して二・五%の増となっており、歳入歳出差引額は一千八百十万八千四百五円となっております。

 当該年度における本区財政は、人口増加基調が続いているものの、ふるさと納税によるマイナス影響が引き続き懸念されるなど、依然、予断を許さない状況の下、拡大かつ多様化する行政需要や区民ニーズに対し、可及的速やかな施策の対応が求められたところであります。

 本特別委員会は、決算認定の審査に当たり、これらを踏まえ、本区の行政運営が限られた財源と権能の中で、区民の要望と意向を捉えつつ、区民の福祉向上のために、いかに適正かつ効果的に予算執行がなされたか、かかる観点から、去る九月二十九日の本会議での付託以来、本日まで、延べ十日間にわたり慎重に審査を行ってまいりました。

 すなわち、十月四日には、まず一般会計「歳入」より質疑を開始し、五日にこれを終了し、同日、「歳出」第一款「議会費」の質疑に入り、これを終了し、さらに同日、第二款「企画費」及び第三款「総務費」を一括して質疑に入り、六日にこれを終了し、同日、第四款「区民費」の質疑に入り、これを終了し、さらに同日、第五款「福祉保健費」の質疑に入り、七日にこれを終了し、同日、第六款「環境土木費」の質疑に入り、八日にこれを終了し、同日、第七款「都市整備費」の質疑に入り、これを終了し、さらに同日、第八款「教育費」の質疑に入り、十一日にこれを終了し、同日、第九款「公債費」、第十款「諸支出金」、第十一款「予備費」、以上三款を一括して質疑に入り、これを終了し、さらに同日、国民健康保険事業会計、介護保険事業会計及び後期高齢者医療会計の各歳入歳出を一括して質疑に入り、これを終了し、十二日に総括質疑に入り、十三日にこれを終了し、全ての質疑を終了した次第であります。

 さらに、令和二年度中央区各会計歳入歳出決算の審査が終了したことに伴い、同日、各会派の態度表明を受けたものであります。

 まず、中央区議会自由民主党議員団委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 中央区議会自由民主党議員団の態度表明を行います。

 本区財政においては、感染症の影響による所得環境の悪化や、ふるさと納税による税の流出により、特別区民税はこれまでのように期待できません。また、特別区民税と同様に歳入の根幹である特別区交付金も企業収益の影響を受けることに加え、法人住民税の国税化の影響等もあり、財政環境は大変厳しい状況でございます。一方、本区では引き続き年間出生数が二千人を超えていることに加え、東京二○二○オリンピック・パラリンピック競技大会後の晴海地区に新たなまちが形成されるなど、本区の行政需要はますます拡大し、多様化してまいります。

 食、商工業など様々な顔を持つ本区の活気やにぎわいが危機に瀕する中、地域と一体となったコロナ禍を乗り越えるための施策や、感染拡大に伴う緊急事態宣言発出中に浮き彫りになった課題への迅速な対応が求められております。

 新しい日常の下、区民生活を守り地域経済を回復軌道に乗せる積極的かつ柔軟な施策の実行が重要でございます。

 区民ニーズの変容を着実に捉えながら、多様化する子育て世代の要望に即した総合的な子育て支援、教育環境の整備、高齢者施策の充実、災害に強いまちづくりや環境に配慮した都市機能を向上させる都市空間整備の推進など、区民生活や地域活動に密接に関わる施策を停滞させることなく推進しなければなりません。

 その上で、区民から信頼され、中央区に住み続けたいと思っていただけるような魅力あるまちづくりを継続するには健全かつ弾力的で持続可能な財政基盤を堅持することが肝要であり、これまで以上に効率的な行財政運営を図っていただきたいと思います。

 我が会派委員は、令和二年度各会計歳入歳出決算に当たり、その内容を詳細に審査してまいりました。各款の質疑では区民の視点に立ち、各事業の執行状況をただすとともに、将来を見据えた施策の推進について要望を行いました。

 さらに、当委員会審査に先立ち、令和四年度中央区各会計予算編成に関わり、コロナ禍において、日頃から寄せられる区民の声を礎とし、短期・中期・長期的視点に立ち、喫緊の課題である重点要望十二項目と、その他要望二百項目にわたる政策要望を提出いたしました。

 特に、区民の命を守るコロナウイルス感染症対策やコロナ禍からの区内経済を着実に回復軌道に乗せる取組は、現区政の最重要課題でございます。区当局におかれましては、これらの意図するところを十分に理解され、新年度予算編成、そして今後の行政運営に限りなく反映されることを強く願うものであります。

 以上を申し上げまして、中央区議会自由民主党議員団は、本決算特別委員会に付託されました令和二年度各会計歳入歳出決算の認定に同意いたします。

 次に、かがやき中央委員よりは、次のよう態度表明がなされました。

 かがやき中央の令和二年度決算に対する態度表明を行います。

 令和二年度は、新型コロナウイルス感染症への対応とともに幕を開けました。非常事態宣言が発出され、学校は休校が続き、在宅ワークが急速に進み、区内を行き交う人々もまばらとなり、休業する商店も多くありました。そうした不安とともに始まり、日常生活を改めて見直す新しい日常へ取り組んだ一年となりました。

 中央区におきましても、国や東京都の動きを捉えて中央区の現状に沿うよう補正予算を重ね、一般会計の歳入歳出ともに一千四百億円を超え、大幅に過去最高を更新する規模となりました。人が集う場の安全確保や、学校の在り方の検討など、様々に取組を続けてきました。区の施設が利用できないことなどの影響を受け、あらゆる収入が大きく減少することとなりました。

 人口の増加は続いているものの、そのペースは縮小しています。近年の傾向に沿い、ふるさと納税の影響によって令和二年度もおよそ二十億円の収入減少がありました。市街地再開発事業での権利変換に伴う土地売払収入によって歳入が増えたものの、子育て・教育環境の充実を図っていく必要があるほか、晴海周辺のまちづくりや築地市場跡地の再開発、日本橋の首都高速道路の地下化など、新たな都市基盤整備への対応が必要となります。脱炭素社会の実現を目指したゼロカーボンシティ中央区宣言への対応も踏まえ、事業の再構築による財源確保や、持続可能な財政基盤が求められます。

 一般会計歳出について、議会費では、開かれた区政の実現及び感染症拡大時などにおいても議会活動を継続できるように、オンラインによる議会・委員会の開催と傍聴の実施、ペーパーレス化やタブレット端末配備、議事録の音声入力による即時公開を求めます。

 企画費・総務費では、中央区情報化基本方針における目標をより早く実現し、区民がゆとりと豊かさを実感できるよう、窓口の一本化や人に優しいデジタル化を積極的に推進するよう求めます。中央区男女共同参画行動計画二○一八の改定に向けては、公正で多様性を認め合う共生社会の実現に向け、区民のニーズや意見を広く反映するように要望します。

 区民費では、プロアクティブ・コミュニティの確立に向け、町会・自治会にとどまらず、企業やNPO、ボランティア団体や各種地域団体など、より広い連携に努め、必要な支援を実践していくよう求めます。生きがいを実感できる、全区民に向けた運動機会の提供と均等を図ることも改めて要望します。

 福祉保健費では、令和四年四月の保育園待機児童ゼロの確実な実現を求めます。特に区民ニーズの高い、一時預かり保育や病児病後児保育の利用における利便性向上と資源の有効活用を目的とし、予約キャンセル管理をオンライン化するICTの活用を求めます。また、保健医療福祉計画二○二○に基づく総合窓口の開設やアウトリーチの実施、育ちのサポートカルテを活用した教育を含む関係機関との連携強化を求めます。また、学童待機児童問題解消に向けた取組も要望します。

 環境土木費では、BRTの早期本格運行開始と路線の拡充をはじめとする臨海部の交通利便性向上や、舟運をはじめ水辺の交通網整備に期待するとともに、クリーンなまちの実現やグリーンインフラガイドラインの早期実現を要望します。

 都市整備費では、KK線の緑のプロムナード化、築地市場跡地再開発、日本橋首都高地下化、築地川アメニティ構想、臨海地下鉄新線誘致など、中央区のまちづくりに、区民や関心のある方々が積極的に関わることができるよう、まちづくりに参加する権利の保障を求めるとともに、分かりやすい啓蒙機会の提供を望みます。

 教育費では、全児童・生徒に向け、令和二年度には三人に一台、令和三年四月には一人一台のタブレット端末が配備され、GIGAスクール構想が推進されています。ICT支援員を各校一人常時配置することやサポートデスクの必要性についても検討を要望します。コロナの影響を受けている子供の心に寄り添った対応や、不登校をはじめ、いかなる状況であっても学ぶ権利を尊重し、オンラインも活用した学びの継続を求めます。また、本の森ちゅうおうの開館に際して、区内全体へ向けた読書活動の推進や環境の充実に期待するところです。

 私たちの会派、かがやき中央は、令和三年九月十七日に、令和四年度予算要望書をあらかじめ提出し、新しい日常に対応した業務の執行に伴う予算編成を見据え、本決算特別委員会に臨みました。令和二年度中央区各会計歳入歳出決算に当たり、二十万人都市を見据え、積極的にデジタルを活用し、新たな日常に対応した区政運営に努めることを要望します。

 最後に、会派かがやき中央が中央区政へ、未来に向けて大切にしていただきたい視点三点を述べます。

 一、進取果敢の精神

 二、開かれたコミュニティ

 三、誰一人として取り残さない区政

 以上の要望を申し上げまして、中央区議会かがやき中央は、本決算特別委員会に付託されました令和二年度各会計歳入歳出決算の認定に同意いたします。

 次に、中央区議会公明党委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 中央区議会公明党の態度表明を申し上げます。

 令和二年度は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックという未曽有の事態への対応を迫られ、区民生活全般において深刻な影響を受けるとともに、東京二○二○オリンピック・パラリンピック競技大会が一年延期となりました。

 このような中、中央区は新型コロナウイルス感染症への対応を積極的に行うため、九回にわたる補正予算の編成などにより、区民の命と生活を守るためPCR検査センターの設置など感染拡大防止対策、経済対策として緊急特別資金やプレミアム二○%の共通買物券の増額発行、生活支援として新生児誕生祝品の追加支援などに取り組んできました。国の支援策では、一律十万円の特別定額給付金や子育て世帯及びひとり親世帯への臨時特別給付金の支給、緊急小口資金・総合支援資金の実施など行ってきました。

 令和二年度中央区普通会計決算は、歳入総額一千四百五十億三千三百万円、歳出総額は一千四百十三億一千六百万円で、歳入歳出ともに大幅な増となりました。財政指標から見た財政状況は、いずれも健全な状況にあります。一方で、今後も感染症への対策をはじめ、人口増加に伴う対応や公共施設の老朽化による施設整備費用など、今後の行政需要の推移を注視していくとともに、所得環境や企業収益の低迷、ふるさと納税による税の流出などを踏まえますと財政環境は厳しい局面にあると考えます。

 そこで、財源面では、国庫及び都支出金の活用を図るとともに、特に主要三基金の年度末残高が五百九十五億六千五百五十四万八千円となっており、今後とも特別区債とのバランスの取れた活用に努めていただくとともに、将来需要を見据え、基金への積極的な積立てが重要です。

 歳入においては、根幹をなしている特別区民税が三百三億二千九百万円となり、前年度比四・四%の増となっています。収入未済額は前年度比減となっておりますが、今後も公平性の観点から滞納の発生抑止に努めていただくとともに、感染症の影響により支援が必要な方々に対しては、可能な限り担当窓口を御紹介するなど丁寧な御対応を求めます。また、特別区交付金では前年度比二十一億四千六百八十五万七千円、一三・○%減少しており、今後も厳しい状況が続くと考えられ、中央区特有の課題もあり、一層の財源確保に向けた取組をお願いいたします。

 歳出面においては、私立認可保育所の新規開設に伴う待機児童解消の推進や産後ケア事業など子育て支援の拡充、がん患者のウィッグ・胸部補整具購入費助成、受動喫煙防止対策、桜川敬老館等複合施設の改築など高齢者福祉の充実、フードドライブ受付窓口の設置、銀座地区外周の緑のプロムナード化に向けた検討調査、小・中学校におけるICT環境の整備、阪本小学校等の整備・改築など教育施設の充実、本の森ちゅうおう(仮称)の整備推進、築地の活気とにぎわいの継承・発展に向けたまちづくり、晴海特別出張所(仮称)等複合施設の整備など、今後を見据えた各施策の充実・強化に努められました。一方で、新型コロナウイルス感染症の影響により、東京二○二○大会に関連する事業や感染リスクのある施策が中止となりました。

 新型コロナウイルス感染症と向き合う今、長い時間軸で物事を見詰める歴史の視点から多くの教訓が得られると考えます。特に、災害に対する準備を常に怠ることなく、防災対策を強化していくべきです。さらに、今後も、感染症対策を進める中、経済対策や生活支援策を実施するとともに、心理カウンセリングや相談業務の拡充と周知、子ども読書活動の推進など、一層の充実を要望いたします。

 これからも、健全な財政運営に努めながら既存事業のより効率的・効果的な執行に向けた改善や創意工夫、デジタル化への推進などにより、中央エコアクトの見直しなど地球温暖化防止対策の強化、スポーツ施設の確保や心のバリアフリーなどの東京二○二○大会後のレガシーとしての取組、マイナンバーカード活用によるメリットを感じられる工夫、障害のある方々への配慮も含めた各福祉施策などの充実を期待いたします。

 各款におけます決算審議に際しまして、私たち中央区議会公明党は、区民の視点に立ち、新型コロナウイルス感染症への影響を踏まえながら様々な意見や提案をさせていただきました。

 当局におかれましては、私たちの意見・提案を十分に御検討していただき、次年度の予算編成、また今後の行政運営に反映されますよう強く要望いたしまして、中央区各会計歳入歳出決算の認定に同意いたします。

 以上申し上げまして、中央区議会公明党の態度表明といたします。

 次に、中央区議会区民の風委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 令和二年度中央区各会計歳入歳出決算の認定に対する中央区議会区民の風の態度表明を行います。

 山本区長が初めて提案した令和二年度予算は、「東京二○二○大会で〝心の通うおもてなし〟そして成長力あふれ環境にやさしいまち」をテーマに、東京二○二○大会の成功に向けた取組を着実に進める予算編成でした。

 予算編成時には予測困難な新型コロナウイルス感染症の世界的流行に伴い、東京二○二○大会の開催は一年延期となり、区民の命と健康、生活を守る感染症対策や地域社会を支える緊急経済対策などに要する補正予算が九回にわたり編成された年度でした。

 予算執行に当たっては、将来にわたる健全で持続可能な財政運営を基本とし、コロナ危機を乗り越えるための施策や感染拡大により顕在化した新たな課題に重点的・優先的に取り組んでおられます。これらの積極的な取組を評価いたします。

 さて、決算審査においては、予算の見積りに過不足がなかったか、予算の執行結果や事業成果などに焦点を当てさせていただきました。コロナ禍における新しい日常の下、区民の暮らしを守り、地域の活力を取り戻す効果的な施策展開により、区民の信頼と期待に応える行政サービスが提供されることを望みます。

 最後に、本決算特別委員会において私が申し上げました意見及び要望などを今後の区政運営に十分に反映していただくことを望み、令和二年度決算に対する同意の態度表明とさせていただきます。

 次に、立憲民主党新風会委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 令和二年度決算特別委員会に当たり、立憲民主党新風会の態度表明を行います。

 令和二年度予算は、東京二○二○大会に向けて、「心の通うおもてなし 成長力あふれ環境にやさしいまち」、「快適で安全な生活を送るための都市環境が整備されたまちを目指して」、「輝く個性とにぎわいが躍動を生み出すまちを目指して」と三つの道筋を立てた上で、「東京二○二○大会で〝心の通うおもてなし〟そして成長力あふれ環境にやさしいまち」と題し、山本区長は、ここに新規三十三事業、充実二十七事業、継続四十一事業、計百一事業、総額四百三十億二千四百十四万七千円の予算を区長として初めて手がけられました。

 区長所信表明の思いを理解しながら、新規事業・充実事業について、限られた時間ではありましたが、丁寧に質問させていただきました。

 令和二年度は、新型コロナウイルス感染症により、全ての事業にその影響が色濃く出た決算となりました。歳入では、法人住民税の一部国税化と、ふるさと納税や地方消費税の清算基準見直しなど、本区にとってのマイナス影響は大きく、今後も安定した区民サービスの維持には、一般財源の確保が必要となります。特別区民税など収納率向上と収入未済の解消に努め、自主財源の確保と受益者負担の適正化は、コロナ禍において、より重要になるものと考えます。歳出においては、中央区基本計画二○一八の推進はもとより、多様化する行政需要の拡大に歩みを止めることなく、創意工夫を凝らしながら事業を推進されていることを確認いたしました。

 引き続き基本計画の実現に向けながらも、行政サービスは効率的な執行が必要となるため、事業においてはPDCAサイクルを徹底した推進をお願いします。

 また、今後も、都市基盤整備をはじめ、新たな施設設備を行うことが予定されており、既存施設の長寿命化に伴う改修などで施設整備基金と教育施設整備基金は減額することが見込まれます。

 令和三年三月に策定した中央区公共施設個別施設計画による施設の長寿命化と将来コストの低減や平準化を図りながら、施設のマネジメント推進をお願いするとともに、引き続き、国などの補助制度を活用しながら、持続可能な行政運営のための財政運用をお願いいたします。

 ゼロカーボンシティ中央区宣言に向けた新たな課題に向けながら、時代が変わり行く中での首都東京の心臓部である中央区の商業・経済の発展と二十万都市に向けたコミュニティ豊かなまちに向け、やわらかな心と強い心の下、行政需要に柔軟に対応していただけるよう、今後も基本計画の推進をお願いいたします。

 令和二年度決算における財政状況は、引き続き健全性が保たれていることを確認させていただきました。

 立憲民主党新風会は、決算特別委員会に上程された令和二年度中央区各会計歳入歳出決算に同意いたします。

 次に、日本共産党中央区議会議員団委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 令和二年度、二○二○年度中央区各会計歳入歳出決算の認定に対する日本共産党中央区議会議員団の態度表明を行います。

 この一年半、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい、決算年度は特に命と暮らしを守るための緊急の対策が求められた一年でした。

 コロナ危機は、日本社会の様々な問題を浮き彫りにしました。保健所や医療機関が逼迫し、まともな補償なく自粛を強いられた中小企業、個人事業主など、大打撃を受けました。弱肉強食と自己責任、押しつけの新自由主義の政治がもたらした人災と言わざるを得ません。その一方で、規制緩和や優遇税制で富裕層や大企業の目先の利益追求は擁護され、一部の富裕層、巨大企業は、コロナ危機でも利益を増やし、巨額の資産をため込んでいます。

 そうした中、二○二○年度の決算の認定について、区民に一番身近な自治体として、困っている人に支援が届く予算執行となったのかという視点で審議に当たりました。

 二○二○年度は、国の特別定額給付金や持続化給付金、各種の休業補償の支援金などが実施されましたが、自粛と補償はセットでと言うには不十分であり、残念ながら、中央区では国や都の制度以上の施策、例えば家賃の高い本区独自の補助制度や区独自の給付金については実施されませんでした。

 特別区民税や株式等譲渡所得交付金などは増収となり、土地売払収入が百五十五億円ありましたが、そのまま基金に積み立て、財政力はあるのに、給付金などの実施は見送られました。中小企業支援として、商工融資と共通買物券事業だけでなく、区独自の家賃支援など、さらなる支援策を求めます。

 次に、コロナ後を見据えて、目指すべき社会という視点で、区の対策と予算の使い方が適正だったかについてです。

 第一に、感染症に弱い超過密都市でいいのか、気候危機を招くCO2排出量を増大させるまちづくりでいいのかが問われています。

 中央区の森事業でCO2を吸収する事業を進める一方で、CO2を増大させる巨大開発が区内各地で進められています。市街地再開発事業助成には百七十三億円投入され、区の財政にも大きな影響を与えています。オフィス需要も不透明な中、大規模開発中心のまちづくりを転換し、ゼロカーボンシティに向けたまちづくりを進めるよう求めます。

 第二に、ケアに手厚い社会にしていく取組では、介護サービス事業所への減収補塡の執行率は九四・五%でしたが、コロナ対策の柱にすべきPCR検査については、拡充に後ろ向きでした。保健所や医療機関の逼迫を解消するために、人員を増やしたり、医療機関への支援を強化すべきです。また、ワクチン接種と一体にPCR検査の拡充を求めます。

 保育園待機児解消に向けて、認可保育園の増設が進められ、来年四月には待機児解消のめどが立ちましたが、二○二一年四月の時点では待機児が八十五名でした。

 また、国民健康保険でコロナ対策の傷病手当が創設されましたが、自営業者は対象にならず、利用は限定的でした。国保財政では、財政健全化という名で一般会計からの繰入れを減らして保険料の負担増となる制度を進めています。保険あって介護なしと言われる介護保険制度の改善も必要です。

 第三に、子供の尊厳を大切に支える教育へ向けて、教員の多忙化の解消が求められますが、教育にかける費用については、タブレットなどの機器への予算は大きく増えましたが、教職員を増やして多忙化を解消する取組は進んでいません。

 第四に、ジェンダー平等社会の実現に向けた施策では、男女共同参画の予算執行は八八%で、取組も従来の枠を出ていません。

 第五に、都が示している築地まちづくり方針は、国際競争力の向上に資する大規模集客・交流施設を中心とした再開発計画で、新型コロナが蔓延する以前に出された方針です。方針自体を再考することが求められます。今後の需要に疑問符がつくMICEやカジノを含むIR建設は認めず、広場や公園として一旦、都民に開放し、周辺地域との調和が図られるまちづくりを要望します。

 第六に、東京五輪の総括が必要です。多くの区民が開催に疑問を抱く中で強行され、感染爆発を招いたことや、増大した大会関係費用、選手村跡地のHARUMI FLAGのために整備される公共施設に関わる中央区の多大な財政負担、オリパラ教育の在り方、大会のレガシーの捉え方など、正の側面だけでなく負の側面にも目を向け、今後につなげることが必要です。

 こうした予算執行の状況から、日本共産党区議団は、令和二年度中央区各会計歳入歳出決算の認定に反対の態度を表明します。

 次に、中央未来会議委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 令和二年度中央区各会計歳入歳出決算の認定につきまして、中央未来会議の態度表明を申し上げます。

 令和二年度は、新型コロナウイルス感染症という未曽有の事態に直面し、不確実性の多い中で、行財政運営及び課題解決に御尽力されたと考えます。

 本委員会におきまして、新型コロナウイルス感染症での影響など、成果や課題、今後の方向性について、様々な視点から質疑を行ってまいりました。そして、不安を抱えている区民の方々への手厚い行政サービスを改めて確認させていただきました。

 一方で、予算編成時に盛り込まれておりました各種事業やイベント等が十分に行えなかった年でもございます。これらに関しましては、再開する際には安心・安全かつ有意義なものへとしていただくことをお願いいたします。

 まだまだ予断を許さない状況ではございますが、今後も健全で柔軟な行財政運営を行っていただきまして、未来の区民の幸せにつながりますよう願うものでございます。

 以上申し上げまして、中央未来会議は、本決算特別委員会に付託をされました令和二年度各会計歳入歳出決算の認定に同意をいたします。

 以上のとおり、各会派の態度表明が終わりましたので、最後に、本特別委員会は、議案第五十六号「令和二年度中央区各会計歳入歳出決算の認定について」につきまして、起立により採決いたしましたところ、起立多数をもって認定すべきものと決しました。

 よって、本特別委員会の決定どおり認定していただきますようお願い申し上げまして、付託を受けました議案の審査経過並びに結果の御報告といたします。(拍手)

○議長(木村克一議員)
 報告を終わります。

 本案は起立により採決いたします。本案を認定することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○議長(木村克一議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第五、議案第五十六号は認定されました。


○議長(木村克一議員)
 次に、日程第六、「議会閉会中の継続審査」について。

 ここで、ただいま各種委員会委員長より、各委員会に付託を受けております事件及び請願について、議会閉会中の継続審査の申出がなされておりますので、その一覧表をお手元に配付いたします。

〔議会局職員「各種委員会継続審査申出事件一覧表」を配付〕

○議長(木村克一議員)
 お諮りいたします。本件の申出をそれぞれ承認することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(木村克一議員)
 御異議なしと認めます。よって、本件の申出をそれぞれ承認することに決しました。


○二十三番(塚田秀伸議員)
 議事進行について動議を提出いたします。

 今期定例会に提出されました案件は、全て終了したことと存じますので、これをもって閉会されるようお諮り願います。

〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

○議長(木村克一議員)
 ただいま提出されました動議は賛成者がありますので、成立いたしました。よって、直ちにこれを議題といたします。

 お諮りいたします。ただいまの動議に御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(木村克一議員)
 御異議なしと認めます。よって、会議を閉じます。


○議長(木村克一議員)
 ここで山本区長より挨拶があります。

〔区長 山本泰人君登壇〕

○区長(山本泰人君) 区議会終了に当たり、一言御挨拶申し上げます。

 去る九月二十二日から本日に至る今期定例会に御提案申し上げました案件につきましては、いずれも原案どおり御決定をいただき、誠にありがとうございます。

 この間、令和二年度各会計歳入歳出決算につきましては、決算特別委員会を設置し、その審査を付託され、各会計補正予算のほか、条例等の案件につきましては、各所管の常任委員会にその審査を付託され、極めて御熱心なる審査をいただいた上、いずれも原案どおり可決または認定を賜り、厚く御礼申し上げます。

 本会議及び各委員会においていただきました貴重な御意見等につきましては、今後の区政運営に可能な限りこれを反映させ、より一層区民福祉の向上のために全力を傾ける所存でございます。

 今後とも、議員各位の御指導、御協力をお願いいたしまして、御挨拶といたします。

 誠にありがとうございました。

○議長(木村克一議員)
 挨拶を終わります。


○議長(木村克一議員)
 これをもって、令和三年第三回中央区議会定例会を閉会いたします。

     午後二時五十七分 閉会


署名議員
議 長  木村 克一
議 員  青木 かの
議 員  竹内 幸美

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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