令和3年 築地等地域活性化対策特別委員会(6月10日)
1.開会日時
令和3年6月10日(木)
午後1時30分 開会
午後3時37分 閉会
2.開会場所
第一委員会室
3.出席者
(9人)
委員長 海老原 崇智
副委員長 奥村 暁子
委員 塚田 秀伸
委員 かみや 俊宏
委員 田中 耕太郎
委員 高橋 まきこ
委員 中島 賢治
委員 原田 賢一
議長 木村 克一
4.出席説明員
(19人)
山本区長
齊藤副区長
吉田副区長
浅沼企画部長
溝口政策企画課長(参事)
糟谷副参事(計画・特命担当)
濱田区民部長
清水区民生活課長
鷲頭地域振興課長
岩田文化・生涯学習課長
田部井商工観光課長
竹内日本橋特別出張所長
望月環境土木部長
三留環境政策課長(参事)
松岡都市整備部長
川島都市計画課長
栗村地域整備課長
水野都市計画事業担当課長
福島まちづくり事業担当課長
5.議会局職員
伊藤議会局長
小倉議事係長
黒須書記
坂和書記
6.議題
- 新しい築地等まちづくり及び観光・地域振興等に関すること
(午後1時30分 開会)
○海老原委員長
築地等地域活性化対策特別委員会を開会いたします。
(挨拶)
それでは、議長の御挨拶をお願い申し上げます。
○木村議長
(挨拶)
○海老原委員長
次に、区長の御挨拶をお願い申し上げます。
○山本区長
(挨拶)
○海老原委員長
では次に、理事者紹介を齊藤副区長よりお願いいたします。
○齊藤副区長
(理事者紹介)
○海老原委員長
ありがとうございます。
本日、理事者報告の関係で区民生活課長及び日本橋特別出張所長が出席いたしますので、御了承願います。
続きまして、前委員会からの引継ぎを富永一前委員長よりお願いいたします。
○富永前委員長
前委員会は4月22日に開会し、理事者より、中央区内共通買物・食事券の販売について、「中央区ビジネス交流フェア2020」の開催結果について、まちづくり協議会の報告について、それぞれ報告を聴取し、質疑を行いました。
なお、付託事件であります「新しい築地等まちづくり及び観光・地域振興等に関すること」については、継続審査となりました。
以上であります。
○海老原委員長
ありがとうございます。
ただいまの引継ぎを了承することでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○海老原委員長
では、議題の審査に入りますが、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、理事者報告をお願いいたします。
○濱田区民部長
1 中央区立日本橋公会堂等の指定管理者候補事業者の選定について(資料1)
○松岡都市整備部長
2 令和3年度市街地再開発事業等の取組(資料2)
3 日本橋川沿いエリアのまちづくりビジョンの改定について(資料3)
4 日本橋一丁目1・2番地区及び日本橋一丁目東地区に関連する都市計画について(資料4)
以上4件報告
○海老原委員長
ありがとうございます。
発言の持ち時間制につきましては、先日の各種委員長会で確認されておりますとおり、会派基本時間20分と1委員の配分時間に同一会派委員数を乗じて算出された時間を加えて、各会派に割り振られる持ち時間といたします。なお、一人会派の持ち時間につきましては10分となりますので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時46分でございます。自由民主党さん60分、かがやき中央さん30分、公明党さん30分、区民の風さん30分、日本共産党さん30分となります。
それでは、質疑に入ります。
発言をお願いいたします。
○塚田委員
それでは、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
私から質問させていただきます。資料3、日本橋川沿いエリアのまちづくりビジョンの改定について、お尋ねいたします。
今ほど御報告にもありましたように、5月10日に江戸橋出入口、それから呉服橋出入口の両出入口が閉鎖になりまして、ちょうど一月が経過いたしました。57年間、地元の方に利用された両出入口でございます。その閉鎖を惜しむ声もありましたけれども、地元の皆さんも、やはりこの先の展開が見えておりますので、おおむね仕方ないよねというところで、歓迎というか、肯定的に捉えていらっしゃる方が大半であったかと思います。そんなさなかのこのビジョンの改定ということで見させていただいております。
新たな区域編入ということで、対象区域が広がる、歩行空間が広がるということでは、これはまちのにぎわい、活性化に直結することであろうという思いもありまして、非常に好ましいことではないかと考えております。そして、今まで西は外堀通りから、東は江戸橋、兜町辺りまでと考えられていたエリアが、さらに人形町方面、それから隅田川の方面にも延びるということで、ある意味、日本橋を横断するような大変大きな意味のある拡大かと思います。そういう意味でも期待いたしますし、それから想像も膨らむところでございます。平成27年に策定されまして、これまで5年経過して具体的な進捗等もある中で、いろいろお聞かせいただきたいと思います。
まず、1点目、この資料の4ページ、12ページにイメージ図があります。一方で、今回出してくださった資料の別紙にあります歩行者ネットワークの拡大図ということで、青い矢印がございます。今までに出されたイメージのパース、いわゆる川沿いの絵であるとか、そういうものと、このブルーの人道線というか、この絵がちょっと食い違っているような気がするんですけれども、実態としては、どのように考えていらっしゃるのか。
青い線を見ますと、例えば江東区の横十間川ですか、あの辺で使われているような、川面に突き出して川の上を歩かせるような形状なのか、あるいはイメージパースにあるようなものなのか、これはどちらであるのか、決まっているのであれば、お聞かせ願いたいと思います。
それと2点目、これは所管する区が異なるんですけれども、10ページのエリアマネジメントにも出ております常盤橋プロジェクトです。日本一の高さの建物が近い将来できる。A棟については、もう完成する予定になっている。東京駅から日本橋をつなぐ意味では、大変大きな建物がこの場所にできる。これは、区は違いますけれども、まさに八重洲一丁目北地区の眼前にございます。そして、常盤橋プロジェクトの一部は、ある意味、中央区でございます。それから、外堀通りを横断せずとも地下道でつながるということも今後あるので、ここら辺との連動といいますか、連携について何かあれば、お聞かせ願いたいと思います。
それと3点目、例えば江戸橋入り口の地下なんかですと、現状でも車椅子が通れない非常に狭小な階段になっているとか、バリアフリーの面では高低差が幾つかあるとか、具体的に考えると、歩道も狭かったり、バリアフリーの観点からちょっと厳しい面もあるかなというところがあるんです。それは当然手直しされると思うんですが、その辺の方向性であるとか、考えについて、まとまっているようであれば、お聞かせ願いたいと思います。
以上3点、お願いいたします。
○栗村地域整備課長
日本橋のまちづくりビジョンについてでございます。
最初の歩行者動線の変更部分についてのお話でございますが、これまで調整してきまして、今回の区域の拡大により、日本橋本町、小網町の部分、日本橋川の北側の部分のまちづくりのイメージが見えてきた中で、今までのまちづくりビジョンから、動線を若干変更してきているものでございます。そういった意味でいきますと、一番大きいのは本町、小網町の部分でございますが、日本橋一丁目東地区のエリアから区域を拡大しておりますので、江戸橋を渡って小網町方面、行く行くは人形町のほうまで人の流れが続いていけるような形がこれで実現できるというところで、おおむねめどが立ってきているところでございます。
あとは人をどういった形で流していくのかというところでいきますと、若干見直しをしておりますのは、今回、資料4でも説明させていただきました日本橋一丁目東地区、それから既に都市計画決定をして解体工事にも入っております日本橋一丁目中地区を、昭和通りの上をデッキで通していくといったところで、東京駅のほうから日本橋、それから兜町のほうまでバリアフリーの動線でつながっていくといったところが実現できる形になってきたかなというふうに考えているところでございます。
今のお話とも関連しますが、常盤橋地区、千代田区側になりますが、こちらで進んでおります再開発、近日オープンするというお話を私も承知しておりますが、こちらとの連携ということでございます。
委員御指摘のとおり、常盤橋地区とは、東京メトロ東西線が走っている上の部分の地下道、今通れない部分を開通していく、これが両区の再開発の中で実現していく。実際には、八重洲一丁目北地区の再開発事業の中で、この地下道の整備をしていきますが、そういったことをすることで、常盤橋地区のほうは先にオープンしておりますが、そこに八重洲一丁目北地区がつながっていくという形になります。物理的には地下道でつながっていくことになりますし、ソフト的な、サインですとか、案内の仕方といったところを両地区の再開発組合の中で、双方で調整し合いながら、連動させていく検討をしているというふうに聞いているところでございます。
最後に、バリアフリーについての御質問でございますが、確かに、特に日本橋川沿いを歩こうとすると、幾つか、特に橋詰めの部分は、現状でいきますと階段状に下がっている。特に、今、船着場がある部分につきましては、どうしても下の川面のほうに下りていかなければいけない。そういった意味でいきますと、現状ではバリアフリーはなかなか難しい部分がございます。今回、この再開発の中で、特に日本橋一丁目中地区に、江戸橋と日本橋の間の中で船着場が整備されていきますが、そういった意味でいきますと、首都高が地下化された後も、こちらは一旦川面のほうに下りていかなければいけない。ここのバリアフリーをどういった形で実現するのかといった中で、今はまだ河川法との兼ね合いの中で一部調整し切れていない部分は若干ございますが、やはりバリアフリーで日本橋川を歩いていけるようにするといった大きな目標の中で、現在、調整が進んでいるところでございます。
私のほうからは以上です。
○塚田委員
御答弁ありがとうございます。
もう一つお聞きしたかったのが、イメージパースを見ていきますと、建物と堤防の間を歩いていただくようなイメージで、いわゆる見取図というか、地図で描かれている青い動線でいくと、まさに川沿いなのか、現状の歩道とはまた別のところに道を取られている。まだ本当に途中であるので、決定はされていないと思うんですが、全種類にわたってそういう描き方がされているので、そのイメージとしてどんなものなのか。なかなか言葉で表しにくいところかと思うんですけれども、それだけ聞かせていただければと思います。
○栗村地域整備課長
申し訳ありません。日本橋川沿いの歩いていくイメージの部分でございます。
確かに、このまちづくりビジョンの中では、イメージが分かりづらい形にはなっておりますが、実際には、先ほど答弁しました日本橋一丁目中地区の船着場の部分については、今の川の岸壁を越えて下に下がっていくところでございますが、一丁目中地区のほかの部分につきましては、川岸のへりの部分に新たに歩行者動線をつくっていくというところでございます。こちらは、いずれも公道という形ではなくて、それぞれの再開発事業の中で地域貢献として歩行者専用の空間をつくっていくといったところをそれぞれの地区で考えているところでございます。
以上です。
○塚田委員
ありがとうございます。大変期待が膨らむところでございます。
高速道路の地下化がございます。これは、同時に多くの集客を実現する一大観光エリアが広がる、二度とないような機会であると考えております。それはイコール、観光地東京の代表格であり、世界中からも非常に注目度が高い。そういう意味では、やはり日本橋の歴史に沿った内容であるとか、それから高品質であるということは間違いない、もちろんですけれども、誰しもが楽しめる内容であり、そしてバリアフリー、ユニバーサルデザインに配慮するなど、設計段階から、世界の誰が見ても堂々と日本を代表する観光地である、あるいはそういうエリアであるという認識を持って、ぜひとも進めていただきたいと思っております。
それと、先ほどの話にもありました見取図みたいなものもいろいろ後半で描かれているんですけれども、ちょっと分かりづらい面もございます。ぜひとも、次回資料を作るときには、パースというか、イメージ図として全体の雰囲気が分かるようなものも加えていただければという思いでございます。本当に楽しみにしております。どうぞよろしくお願いします。
以上です。
○田中(耕)委員
1年間よろしくお願いいたします。
今、塚田委員のほうから資料3の日本橋エリア全体のお話が出ましたので、私のほうからは、資料4の具体的な都市計画案、計画予定についてお伺いしてまいりたいと思います。
まず、今回の御報告の対象、日本橋一丁目1・2番地区からでございます。
近隣、八重洲一丁目北地区ですとか、日本橋一丁目中地区については既に詳細を伺っておりますので、このエリアのイメージは湧きつつあるところですが、今回の対象の日本橋一丁目1・2番地区の内容を拝見しますと、高層化と首都高の地下化は当然のことながら、A街区、B街区の中に文化体験施設、それから情報発信・交流施設というのが明記されておりまして、都市再生への貢献というところでも、日本橋の文化発信力の向上と国際競争力の強化という大きなテーマが掲げられているかというふうに思います。当然、この内容は、企業が多いかとは思うんですけれども、地権者の方々を中心に構想を練られている段階かとは思うんですが、文化施設ですとか、交流施設というのは、今のところ、具体的にどのようなイメージでお話が進んでいるのか。
また、本区の場合、特にこの地域の場合、区有地も含めて公有地の少ない地域でございますので、公共貢献ですとか、新たな公共投資という一環の中で、区ですとか、場合によっては都だったりする場合もあるかもしれませんけれども、この新しい開発の中で公有地を新たに取得していく、ある程度は何かしらの場所を取得していくようなお考えが今回の計画の中には含まれているのか否か。ないならないで、先ほど申し上げた文化・交流施設等にどういう関わり合いをしていくのかというイメージです。これが具体化するのはまだ大分先でございますので、その辺りのイメージについて、お考えがありましたら、お知らせいただきたいと思います。まず、お願いいたします。
○栗村地域整備課長
今回の、これから都市計画に向かっていきます日本橋一丁目1・2番地区についてでございますが、今、こちらの文化体験施設、それから情報発信・交流施設の計画をそれぞれA街区とB街区に予定しております。これから都市計画の提案をする段階ですので、残念ながら、まだ具体的なイメージというところまでは出来上がっているものではないというふうに聞いております。
考えている方向性みたいなものでいきますと、やはりこの一丁目1・2番地区の地権者の方は、江戸時代からある、かなり古い老舗の企業が多くそろっております。こういった企業が、江戸から始まっている商人の地としての日本橋を紹介していくといったところを中心に、今までの歴史などを体験あるいは勉強できるような施設を造りたいというふうな形で考えているところでございます。情報発信・交流施設につきましても、長く日本橋で培ってきた文化などを紹介できるような、観光案内も含めて、こういったところの中で、特にB街区は日本橋を渡った角のところで、目立つ場所でございますので、こちらを訪れる方がどういった場所なのか分かるような施設を目指して、そういった方向性の中で具体的な施設を今後検討していくという状況になっております。
こちらの地区につきましては、特に区あるいは東京都のほうで公有地を取得する予定はございませんが、今言った区の関わりでいきますと、日本橋を紹介していくというところの中で、今後どういった形で関わっていけるのか、引き続き検討をしていきたいというところでございます。
以上です。
○田中(耕)委員
おおむね了解いたしました。
今、御答弁にもありましたが、やはりこの地域は老舗や大企業が多くて、文化や歴史性も踏まえた発信をしていくというお話なのだというふうに思います。そうなってきますと、本区としては、直接の公有地取得等は仮に難しいとしても、ソフト面もそうですし、地域の歴史や文化発信を後押ししていくべき立場にあるというふうに思いますので、やってくださるからありがたいというだけではなくて、区としても積極的に何が協力できるのか、本委員会の所管の部署だけではできないお話になってくるかもしれませんが、情報収集に努めて、区としてバックアップして、結果的に地域の文化性や歴史性が高まるような取組をぜひとも期待していきたいというふうに思います。
続いて、もう一点の日本橋一丁目東地区についても何点か確認をさせていただきたいというふうに思います。
今回の計画地、大本となるA街区とB街区は、以前から再開発の計画があるということは聞き及んではおりました。この対象地は、日本橋郵便局の再開発を含むというふうに思います。皆さんも御承知のように、日本橋郵便局は日本の郵便発祥の地ということでございまして、明治初期に前島密公がこの地に近代郵便局を築いたのがその礎ということで、文化的な価値もあるのだろうというふうに考えております。地権者の中に、当然、日本郵政グループなども入ると思います。まだ詳細が発表されているのかどうか分かりませんが、日本橋郵便局はどうなるのかというのが、この資料からはうかがい知れないんですけれども、分かっていることがありましたら、まず、その点についてお伺いしてまいりたいというふうに思います。
続けて、今回、江戸橋を渡って江戸橋の北側になりますC・D・E街区が首都高の地下化に伴っての再開発対象地域ということでございます。私自身もC・D・E街区の、直線距離ですと100メーターあるかないかのところに実際に住んでおりますので、この辺りの地理的条件は毎日通って知っているわけですが、まず、このC・D・E街区は今回の中ではパース等も含まれず、首都高の地下化に伴う必要用地というふうに分かってはいるんですが、地上1階5メートルとか、地上2階15メートル、地上2階10メートルというのは具体的に何を示すのか。これは首都高の通気口のような場所をイメージしていいのか、それとも何か建物なのか。この辺りのイメージが、この絵ですとか、資料からだけでは読み取れないので、C・D・E街区に低い建物というか、建築物が構築されるというのは分かるんですが、これは具体的に何であるのかというのをお知らせしていただきたい。
それと、パースというか、配置図を見ますと、これもやはり日本橋川の歩行空間を取るような緑道施設のように見受けられますが、この先にある小網町児童遊園等もこのままつながっていくという理解でよろしいのか。その辺りの、このC・D・E街区から小網町児童遊園に至るまでの連続性がどうなっているのか。
また、先ほどの質問の中にもありましたけれども、この地域としては、昭和通りが非常に大きくエリアを分け隔てております。先ほどA街区、B街区のほうはデッキ、これは多分結構大型のスカイデッキをお考えなんだと思うんですけれども、それでつながるということなんですが、江戸橋の北詰側は、現状のままですと分断されたままになってしまうのかなという懸念を感じましたので、この北側は、日本橋側から昭和通りを渡って今回のC・D・E街区のほうにつながるような手段を考えられているのか否か。
さらに、もっと具体的なことを言いますと、このC・D・E街区、小網町児童遊園側から、今回のA街区、B街区につながるような日本橋一丁目東地区や兜町方面に、例えば、さらなる人道橋ですとか、地下歩道などを整備するような計画が今後必要になってくるのではないかというふうに思うんですけれども、その点についても御見解がありましたら、併せてお知らせしていただきたいと思います。お願いいたします。
○栗村地域整備課長
日本橋一丁目東地区についてでございます。
まず、日本橋郵便局についてでございます。
委員御指摘のとおり、日本郵政もこちらの準備組合に加盟をしているところでございます。今ある日本橋郵便局を具体的にどのような形にしていくのかにつきましては、日本郵政の中でもいろいろと、日本橋郵便局に限らず、都心にある大きな郵便局機能、特に郵便という物流機能を、今ここは集配施設にもなっておりますが、そういったものをどういう形でここに存続させていくのか、あるいはどこかにまとめていくのかといったところも含めて、日本郵政としても大きな方向性を考えていきたいと。日本郵政は、先日発表された中期計画の中でも不動産事業というものをかなり意識して、今後、成長する柱の一つとして掲げていくということを日本郵政からも聞いておりますので、そういったあたりを踏まえて、日本橋郵便局をどのような形で権利変換していくのか、こちらは今後検討していく形になっているというふうに聞いております。
それから、C・D・E街区でございます。
この計画の概要、別紙2にある階数、高さは確かに分かりづらい部分がございますが、基本的にはC・D・E街区の下といいますか、首都高速道路が上からちょうど下りてトンネルの中に入っていく部分と、この再開発のエリアが重なっております。このC街区、D街区につきましては、まさに首都高速道路のトンネルに入った上の部分、トンネルの蓋の部分になります。ですので、トンネルの上の部分を、うまく緑地であるとか、あるいは、そういう意味でいうと、C街区、D街区に地上1階、2階と書いてありますのは、緑地部分の中にある附帯施設、現状でも公衆トイレがあったり、防災倉庫がありますが、そういったものを引き続き入れていく、あるいは、緑地になりますので、そういったものを附帯する施設も検討できるのではないかというふうに考えております。詳細については今後検討していくところでございますが、基本的には、そういった公共的な施設を何か入れていきたいというふうに考えているところでございます。
小網町児童遊園との連続性というところでございますが、今お話ししたとおり、E街区の部分については、ちょうど首都高速道路が下りてくる部分になりますので、残念ながら、小網町児童遊園と一体的にというところはなかなか難しいんですが、緑道として小網町児童遊園とつないでいく、動線としてはつないでいくといったところを考えているところでございます。
日本橋のC・D・E街区部分の昭和通りの横断でございますが、こちらについては、現状も横断歩道がございますので、日本橋川の北側を歩いていくには、現状の横断歩道を使っていくというところを想定して検討しています。ただ、南側のA・B街区につきましては、特に江戸橋の南詰のところは歩行者は渡ることができません。今、歩道橋がございますが、これをもう少し拡大させて、2階部分のデッキを広く人の流れができるように造っていくといったところを考えているところでございます。
以上でございます。
○田中(耕)委員
概要については、了解いたしました。
郵便局がどうなるかというのは、日本郵政は既に民営化されている一民間企業でもあります。一等地ということもありますので、いろいろ御意向はあるのだというふうに思います。一方で、やはりここは、先ほども申し上げましたけれども、郵便の発祥の地ということで、地元の皆様も誇りを持っておられるということもありますし、歴史もあるということで、例年、お正月は仕事始め式で年賀はがきの配達の出発式がここで行われるということからも分かるように、まさに地域の象徴の一つでもあるわけです。万が一、仮に大規模な郵便局としての、集積所としての機能が失われることがあったとしても、その歴史性とか、文化性といったものは、ぜひとも地元自治体としても保存していけるように、これは単純に再開発ということより、ソフト面の話になってくると思うんですけれども、何かしらの後押しをしていただきたいというふうに考えています。
C・D・E街区については、何となく分かる部分もあって、単純に地下化していってトンネルの屋根の部分が一部飛び出ているような感じで、それに付随しての地域整備という形になるのかなとも思います。E街区のお話のところは、ここは完全に地下化しないということなんですかね。その辺はよく分からなかったのですが、詳細はお答えいただかなくても結構です。いずれにしても、C・D・E街区にも、大きくないといえども、やはり川に面した、この地域としては多少なりとも余裕のあるエリアが新しく生まれるということでございますので、単純に地下化、地下に潜るために物理的に必要な場所なのだという形にしないで、今お話のありましたように、江戸橋のたもとの部分には防災倉庫があったり、公衆トイレもあったりしますけれども、単純にトンネルの屋根があるという場所ということではなくて、新しい形での機能更新を、できれば見た目も美しくて機能的なものをぜひとも整備をしていただきたいというのが、近くに住む方々の御要望かと思いますので、よろしくお願いいたします。
最後にお答えいただいた、昭和通りとこちら側は横断歩道があると。それは当然分かっております。今も横断歩道を渡っておりまして、一部地下歩道も近隣に幾つかあるわけですが、残念ながら、その地下歩道の評判もよろしくないですし、横断歩道があるとはいえ、昭和通りは御存じのように物すごく広いわけです。それゆえに交通量がさばけたり、このように立体交差ができたりと様々なメリットがあり、戦前の関東大震災復興計画とともになされたということで一大事業だったわけですが、やはりここでどうしても連続性が途切れてしまうというのが問題であるからこそ、今お話のあったように、こちら側のデッキの重要性が増しているのと同じように、北詰においても何かしらの策は必要だと思います。デッキはすぐにできないでしょうし、地下道も簡単にできないのは分かっておりますが、単純に、今、横断歩道があるからいいでしょうというのは残念なお話でございます。完成までの時間が相当長くありますので、仮に横断歩道でずっといくとしても、何かしら、例えばスクランブル交差点化するとまでは言いませんけれども、様々な方策、交通政策はできるというふうに思います。
せっかく今回、日本橋全体の川岸の回遊性を高めるという話で、C・D・E街区も、地下化という結果から出る副産物なのかもしれないですけれども、新たにできる場所ですので、連続性をぜひとも高めるためのお取組を区でもしていただきたいと思いますし、地元の住民、町会・自治会にお尋ねいただくのもいいと思いますし、様々な取組をしていただきたいというのが要望でございます。
終わります。
○高橋(ま)委員
よろしくお願いいたします。
私からは、大きく5つの観点で質問をさせていただきます。1点目が、ただいまも質疑が行われてまいりましたが、日本橋川沿いエリアのまちづくりビジョンの改定について、2点目が築地まちづくりに関する要望書の提出について、3点目がオリンピック・パラリンピック東京大会開催に伴います築地デポの活用の影響について、4点目が築地市場跡地によるコロナワクチンの大規模接種会場の影響について、5点目が地下鉄新線検討調査について質問をさせていただきます。
まず1点目、資料3、日本橋川沿いエリアのまちづくりビジョンの改定についてお伺いいたします。
今回の改定ということで、ビジョンの対象エリアの変更、また、エリア変更に伴う歩行者ネットワークの拡大ということで御説明をいただきました。この際、今回の改定の経緯というところで、令和3年3月、日本橋一丁目1・2番地区及び日本橋一丁目東地区の再開発準備組合が中央区へ改定要望案を提出と記されております。この御要望がどういったものであったか、お聞かせいただけますでしょうか。お願いいたします。
○栗村地域整備課長
ビジョン改定の経緯の部分でございます。
資料3に記載のとおり、3月に2地区から改定要望案という形で出てきております。こちらは2地区から出てきてというよりも、従来から、特に前委員の御質問にもありましたC・D・E街区の、今回、日本橋一丁目東地区で拡大する部分の首都高速が下に潜っていく部分、そのネガティブな部分をどういうふうにポジティブに日本橋川沿いのまちづくりとして、まちの活性化に資するような形にできるのか、こちらの地区といろいろと考えながら検討を進めてまいったところでございます。そういった中で、一丁目1・2番地区、それから東地区のほうとの、どういう形で持っていこうかというところがある程度見えてきた中で、両地区とも都市計画を前に進めたいという中で、まず先にビジョンを改定してほしいという要望になっております。
以上でございます。
○高橋(ま)委員
詳しく御説明をありがとうございます。全体像の中でというところで、関連する、今回、首都高速道路という大きな関わりがございますので、こうしたことを生かした今回のCからE街区の変更だという御説明、理解いたしました。
これまでの質疑にもございましたけれども、今回、この次の資料に関連しますが、交流施設とか文化施設は新たに期待するところでもございます。中央通り沿いになりますが、近いところですと日本橋室町、また、その流れで京橋と、中央区全体の観光の魅力等を発信していくといったところもございますので、今度の計画のそういったところ、特に体験というところがキーになるのかなというふうに拝見しましたけれども、近隣との違いが分かるとか、そういったところを楽しみにしますし、期待を寄せるところでもございます。まだ変わっていく流れが十分に、先ほどもまだ検討段階だというお話もございましたので、また引き続き、ほかの近隣の開発との違いが分かるような表現を期待しまして、注視してまいります。
2点目ですけれども、築地まちづくりに関する要望書の提出についてということで、これまでも御説明いただいていきましたように、東京都に対し提出してきたところでございますが、現時点での返答受理の見通しや、現在の状況について、中央区が捉えていらっしゃる点についてお聞かせをお願いいたします。
○糟谷副参事(計画・特命担当)
築地まちづくりに関する要望書に関してですけれども、先般、5月20日に東京都に対して要望書①を提出しているところでございます。今後、今年度中に予定されております東京都のほうの実施方針、事業者募集の前までに要望書②をさらに提出する段取りで、現在、東京都と調整を進めているところでございます。
以上となります。
○高橋(ま)委員
ありがとうございます。
こちらの流れについて、②の提出というところでしたが、返答は②も出してからというところで、1つずつの回答ではないというところでよろしいですか。すみません。もう一度確認だけさせてください。
○栗村地域整備課長
要望書についての東京都からの反応でございますが、要望書の中にも書いていますとおり、今回、区のほうから東京都に求めていますのは、来年度以降予定している、築地市場跡地の再開発の事業者募集に入っていくというものに対しての考え方を示しているところですので、我々としては、実際の公募に向けて、事前に実施方針が出るというふうに東京都から聞いておりますので、そこにどういう形で反映されていくのか、実施方針が出るときに、東京都のほうから区に対して、あるいは地元に対してどういう形のアプローチがあるのかといったところを我々としては見ていきたいというふうに考えているところでございます。
以上です。
○高橋(ま)委員
詳しくありがとうございます。その実施方針によって、この返答部分がどのように示されるかという確認と、また地元への説明に期待するという御説明であったと理解をいたしました。
同じ築地のまちづくりという観点から、2点質問させていただきます。
オリンピック・パラリンピック大会の開催が間近に迫っているんですが、築地デポということで大規模な駐車場機能として活用されるという計画をこれまで伺ってまいりました。この際、選手等は、例えば選手村から競技会場への往来といったところで、このデポでそういった人々が流れるということは検討されていない計画ではございますが、今回、輸送の発着地であるという点から、ドライバーを含めた一定の人々の往来は今よりも増えるのではないかというふうに想像するところでもございます。この期間のデポ活用中の築地のまちへの人流をどのように捉えているか、まちへの影響という観点で御見解をお聞かせいただきたいと思います。
具体的には、現在、コロナの状況もどのように変わっていくかというところが不透明ではございますけれども、例えば一定の人が出るのであれば、場外市場に寄ってほしいであるとか、もしくは逆に、人流抑制の観点で地元の人々となるべく接触しないでほしいとか、何かそういったお願いであるとか、考え方を示す予定とか、考え方があるのかという点について具体的に地域に御説明いただきたいとも思いまして、この点を質問させていただきます。
もう一点ですが、それまでの間といったところではございますが、東京都によって、直近ではございますが、6月8日から都独自の新型コロナウイルスワクチン大規模接種ということで、市場跡地での接種が始まったところで、現在、説明を受けているところでございますけれども、まず警視庁や東京消防庁の職員約5万7,000人に接種し、これから64歳以下の消防団員や柔道整復師らに対象を拡大していくというところで、これまで報道等もされておりますし、私も拝見いたしました。この会場設置の影響、まちに対する影響、この点についてもお聞かせいただきたいと思います。
それぞれ中央区のお考えをお聞かせください。お願いいたします。
○吉田副区長
築地は、御案内のとおり、東京2020大会の選手、役員の移動に関わるバス850台の駐車場として予定されて、デポというふうに呼んできたわけでございます。この部分については、現時点において、既に駐車場というのと、基本的には観光バスの、現実の問題として、ある種の訓練というようなものをやっておりますけれども、人の流れが集中的に生じているわけではございません。実際に850台のバスと、それから運転士の控室があってというところでございますので、委員が御心配されているような形での大きな人の流れというのは生じていないというふうに考えております。
後段のお話でございますが、ワクチン接種については、今、委員がおっしゃった内容のほうが詳しい話でございまして、この部分については福祉保健部の所管となっておりますので、私どもの部署で、この委員会でお答えするのは不適切ではないかというふうに思っております。
○高橋(ま)委員
それぞれにありがとうございます。
まず、1点目のデポ活用中については、人の流れが集中するわけではないという現在の状況も踏まえた見通しについての答弁であったと思います。
もう一点ですけれども、接種会場が期間限定であるというところもですが、特段の影響はないということでよろしいでしょうか。私の理解が違っていれば。ふさわしくないという点については理解したんですが、今、影響は出ていないということでよろしいでしょうか。恐れ入ります。
○海老原委員長
コロナについてですか。
○高橋(ま)委員
いいえ、築地のまちに接種会場を設置している期間、まちへの影響はないのかというところです。
○海老原委員長
まちへの影響というところでということですね。
○高橋(ま)委員
そうです。築地のまちというところで、特に変化がないということであれば、そういったことで結構です。すみません。私の理解が不十分かもしれませんが、お願いします。
○吉田副区長
今の時点で変化があるかないかということについて、私どものほうからお答えができる要素はあまりないです。実際的には、まちに入ってくる状態についても、集団的に車両等で入ってくることでございますので、現実にその点について、今、築地のまちから苦情が出ているというわけではない。そういうわけですから、私どもとしても分かりかねるというのが実態でございます。
○高橋(ま)委員
ありがとうございます。特に駅の混雑、人の集中であるとか、まちでの苦情が聞かれないという点、確認させていただきまして、安心したところでございます。御丁寧にありがとうございました。
最後でございます。地下鉄の新線検討調査について、昨日の環境建設委員会でも詳しく資料で御説明いただいたところではございますが、この内容を踏まえて、お聞かせいただきたい点がございます。
今回、国土交通省において東京圏における今後の地下鉄ネットワークのあり方等に関する小委員会が設置されまして、こちらの会議の中で、さらに細かく計画等についても話合いがされていると確認したところでございます。今回、仮ということではございますが、新築地駅も予定しておりまして、築地というまちにとって重要な関連があるというふうに捉えまして、改めて取り上げさせていただきます。
この小委員会の中におきまして、都心部・臨海地域地下鉄構想を巡る状況についてということで、直近で取りまとめられており、区から頂きました資料でも述べられておりますが、都心部・臨海地域地下鉄構想は事業性に課題があり、検討熟度が低く、構想段階であるとされた上で、関係の地方公共団体等における事業計画について十分な検討が行われることを期待ということで、さらに、常磐新線を含めた事業計画においても検討を期待ということで、検討が求められているといったところが東京都や中央区における状況であると理解いたしました。
昨年、令和2年度内に、御説明いただいているとおり詳しく調査を行っていただき、さらにまた本年度、深度化を図るということで詳しい調査を進めると表明していただいたところでもございます。さきに申し上げました小委員会の中で、特に重点を置いて話し合われていると拝見したものが、ポストコロナ社会における地下鉄整備のあり方についてというところで、中央区の昨年度の調査においても、やはり人流、需要というところで、どういった人が往来するか、観光等による来訪者と住まわれる方の両方で輸送人員等が細かく記されているところではございますが、やはりこの小委員会の中でもポストコロナ社会における地下鉄整備の在り方について検討することが必要ということを何度も強く述べられているところでございます。
まだコロナ収束の見通しが不透明であり、現時点でも緊急事態宣言下ではございますけれども、今回の検討報告書にはまだ含まれない点かと思いますので、ポストコロナ社会における在り方についてのお考え、現時点で捉えていらっしゃる点について見通しをお聞かせ願います。
○吉田副区長
私どもの地下鉄新線を取り巻く環境の中で、今、現実に国土交通省で行われている小委員会は、率直に申し上げると、私どもの地下鉄新線については、どちらかというと、冷ややかでございます。本音で申し上げますと、当然のことですけれども、これは国と東京都を中心として、東京メトロの今後の新線整備に東京メトロが経済的に立ち向かえる環境をつくるにはどうしたらいいかというようなことを含めて、つまり株式販売を含めた実務的な今後の対応を決めるために話し合われているものですから、率直に申し上げると、メトロが関連している路線について中心に議論をされていると思っています。
現実に、今、ポストコロナという状況の中で、全体的に見れば、やはり大規模な財政出動のある公共交通機関に対する選別というのは、かなり厳しくなってくると思っております。そういう中で、民間活力の活用というのが、例えば株式の販売というようなことで矮小化されていくだけでは問題があるだろうと我々は考えております。そういう部分も含めて、さらにもう一つ、私どもの地下鉄新線を取り巻く環境の中で気をつけなければいけないことですが、実は、東京都内におきまして、平成10年代から積み残されている、いわゆる新線と呼ばれる計画がございまして、残念ながら、政治的な、東京都内における順番というのは6番目ぐらいになっています。だから、東京都の中での政治的な位置であるとか、今後の経済的な環境というものを含めて、トータルにポストコロナとして捉えていった場合に、どういうふうな誘致ができるかということを考えなければいけない。
その中で、私どもは、昨年からでございますけれども、こういった調査を詰めていって必要性を強調していくと同時に、例えばつくばでございますとか、柏でございますとか、つくばエクスプレスとの連結を想定しながら、地域と都心とが交流するという全国的なレベルでの運動の展開があるのではないかと思っておりまして、そういう方向性を追求しながら、私どもの地下鉄新線の論理的な正当性をむしろはっきり打ち出して、早急に地下鉄新線の具体的な計画が動き出すように努力をしていきたいというふうに考えております。
○高橋(ま)委員
熱意も伝えていただいたというふうに受け取っております。ありがとうございます。
私も、昨年度来の区内での誘致に関わる活動というか、皆様のお気持ち等も拝見する中で、今回、この小委員会は、吉田副区長がおっしゃったように、私も同じように若干トーンダウンしているというふうに受け止めまして、懸念を含め、質問をさせていただきました。8号線、いわゆる有楽町線の延伸であるとか、品川の地下鉄といったところが、まず先に羽田のネットワーク機能というところで、おっしゃるようなメトロの関連で大きく進んだ一方で、こちらの臨海地下鉄構想がやや慎重な表現になったというふうに受け止めました。
羽田のネットワークというのは、羽田の近くだけではなく、おっしゃるような、今回でいうとTXを含めた地方と都心というところで、全体の回遊性に寄与するものだというところの中での羽田とのつながりという点では、中央区も、さきの日本橋を含め、大きな開発も続いておりますし、大手町、丸の内への接続というところでも非常に重要だと思います。そうした大きな観点から、現在、議論がちょっと慎重かなというところも受け止めましたが、コロナと、また観光とか、地域との連携というところも、ポストコロナの中では非常に重要な観点になると思いますので、そういった進捗について、また中央区のお考えについても、今後お聞かせいただきたく思います。ありがとうございました。
○中島委員
私からは、資料3の日本橋川沿いのまちづくりビジョンについて質問をさせていただきたいと思います。
これを見せていただいて思ったことは、建物の話とか、隣接するものの話とか、いろいろな問題はあるんですけれども、やはり高速道路が取れて青空が見えるということと、水が浄化される、きれいな水が流れているというところが一番のみそだなというふうに思っています。そうであれば、どんなものが来ようと絶対うまくいくというふうに思っているんです。
そうやって考えたときに、18年前を思い出したんです。私が議員になったばかりのときで、そのときにも、日本橋川の浄化ということで、ずっと水質にこだわって、いろいろ提案をさせていただいていました。日本橋川の浄化に関して、光合成が起きないのが汚くなる理由だということで、高速道路は取ったほうがいいという話をしたんですけれども、理事者の方から誰も賛同の声が上がっていなかったというのは、今思うと、やっと私に追いついてきたという思いであります。やはり空が見えるというのは最高の環境だなと。きれいな水のところを散策できる歩行空間は、人の心を落ち着かせると思っているんです。
この資料をずっと見ていくと、空に関しては高速道路撤去ということで、一つの結論は出ているんですけれども、水の浄化がちょっと寂しいかなと。書いてあったのが、雨水を直接流しますと。そして浄化するみたいな話なんです。それと、光が当たればきれいになるみたいな書き方をされているんです。4ページに日本橋川沿いエリアのまちづくりの考え方ということで、ここに、日本橋川には光が降りそそぎ、親水性高い空間となった川沿いではというような書き方をして、光が当たれば水がきれいになるというような思い込みが書いてあるんですが、実際は、水をきれいにするには光だけでは駄目で、植物が光合成するためには水と光と酸素が必要なんです。これには酸素のことが何も書かれていない。
昨日の環境建設委員会の資料では、日本橋川の酸素溶存量が環境基準値を満たしていないものを示す赤い枠でずっと書かれていたんです。なかなか厳しい状況で、では、それに対してはどういうふうに改善させるんだというところなんです。太陽の光が当たっただけでは、日本橋川の水質が改善されるには50年かかるかもしれない。高速道路ができて、もう50年以上ですので、50年かけて汚くなったものは、50年かけてでないときれいにならないというふうに思っています。だとしたら、それを促進するために溶存酸素量を増やすにはどうしたらいいんだということなんです。
この点で、どうお考えか、お聞かせいただきたいと思います。
○吉田副区長
日本橋川のところの高速道路の撤去については、実は、高速道路を撤去するという都市計画の流れは決まった。現実に工事も始まります。一部では始まっています。ただし、それらが現実に工事期間中、10年間どう過ごしていくのか。それから、基本的に、護岸というものを造っていくのは首都高であったり、それから再開発組合であったりしますから、そういったものを造っていくときに、統一的にどんな形での護岸が造られるのかというようなことについては、今後、具体的に検討しなければいけないと思っております。そういう流れの中で、今、委員御指摘のように、水質の問題についても考えていかなければいけない。
水質のありようについても、委員から御指摘がございましたように、実は、単純に護岸を造って下をしゅんせつすれば水がきれいになるかというと、必ずしもそうではございません。とりわけ、皇居の内堀との溢水の調整だとか、それからまた、委員のお話にもございましたけれども、水生生物とか水生植物をどういうふうに河川の中に取り入れていくのかというようなことも、きれいにしたというだけではない部分での配慮というものも必要になってくるだろうと思っております。
ただ、大変残念ながら、途中、工事をやっているときには、かなり上流の水をパイプでくみ上げて下流に放すようなことをしなければならない部分もございますものですから、今、水質の話を一気にするわけにはまいりません。ある意味で、10年後を目指しながら、そういうところを引き続き検討させていただきますので、よろしくお願いいたします。
○中島委員
いろいろお考えいただいて、どうもありがとうございます。
ただ、現実にいうと、要素としては、よくない要素ばかりなんです。東京都は3つの外堀、市ケ谷から飯田橋、あそこの堀の浄化を考えていて、汚れた水はどうするんだというと、神田川を通じて日本橋川に流すということなんです。そうなると、富栄養化で養分の高い水が流れ込んでくる。それで酸素がなければ、また同じようにヘドロ化、硫化という状況が起きてしまって、無酸素状態の腐敗が起きる。それでは、幾ら酸素を供給しても、なかなか浄化にはならない。そうすると、しようがないので、しゅんせつして海のほうに持っていって捨てる。本当にそれでいいんですかというところなんです。やはり好転していくような仕組みも日本橋川には必要なのではないかなと。
では、どういう仕組みがいいんだと言われたときには、やはり川自体で酸素を溶存できるような取組、一般的には、私が思っているのは信玄堤みたいに交互に堤防があって水を踊らせるという考え方です。そうして酸素を供給させるような形が一番自然でいいのかなというふうに思っているんです。所管は区ではないと思うんですけれども、東京都としてはそういう考え方はあまり検討されていないのではないかなと思うんです。そういったものを取り入れてもらうということは可能でしょうか。お聞かせいただきたいと思います。
○吉田副区長
委員御存じだと思いますけれども、地元でもEM団子をやったり、黒曜石をやったり、水質浄化についてはかなりいろいろ、失敗した事例はたくさんあるわけです。いずれにしても、その部分について、今おっしゃったように、内堀との関係を含めて、具体的な議論をこれからきちんとやっていきます。
ただ、委員にお話ししておりますように、工事期間中、すぐそれができるという形にはなりません。その間を通じて、水質浄化の抜本的な対策について、基本的には東京都と、今、委員御指摘のような方策も含めて検討をしていきたいと思いますし、その中心に中央区が座って、東京都に強く働きかけていきたいというふうに思っております。
○中島委員
どうもありがとうございます。
前から中央区は18.3%が水辺だというようなことをずっと言われているので、その水辺を大切にするような取組を行政とともに歩んでいきたいというふうに思っておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。
以上です。
○海老原委員長
ありがとうございます。
質疑半ばではございますが、午後3時5分まで休憩といたします。
(午後2時52分 休憩)
(午後3時5分 再開)
○海老原委員長
それでは、休憩前に続きまして委員会を再開いたします。
次の発言をお願いします。
副委員長は委員席へお移りください。
○奥村委員
それでは、何点か質問をさせていただきます。
初めに、資料1の指定管理者の選定について伺います。
指定管理者制度については、予算特別委員会でも指摘しましたけれども、現在導入されている30施設のうち、4割に当たる12施設が1事業者のみの応募となっていて、競争原理が働かずにサービス向上につながらないのではないかという点について質問させていただきました。今回報告されている3施設のうち、日本橋公会堂と浜町集会施設の2つが、やはり前回1事業者の応募だったということです。複数の事業者から応募を募るために、区民部としては、どのような改善策を考えているのかという点について伺いたいと思います。
○清水区民生活課長
指定管理者の事業者応募で、複数事業者の応募が望ましいだろうという御質問でございます。委員おっしゃったとおり、平成28年の日本橋公会堂、そして平成30年度の浜町集会施設、浜町メモリアルは、結果的には応募事業者が1事業者でございましたが、途中の説明会参加事業者は複数ございました。今回、応募方法は、そのときと同じく、ホームページへの掲示という形を取らせていただいております。また、これまでの間、サービス向上の一環として、様々な取組というところでの視点での指定管理者の評価を踏まえまして募集要項をつくったところでございます。複数事業者の応募ということになれば、確かに望ましいことでございますが、結果的に事業者として、どのような理由で応募しなかったのかというところは、なかなか私どもで把握できないところでございます。
ですので、私どもとしては、サービスが低下しない、そしてサービスの向上、区民の方の利用にとって利便性の向上という視点で施設が運営される。そして、指定管理者が選ばれる。そうしたことを続けていくということで、応募いただける事業者が増えることは結果的にはいいことでございますが、やはり最重要というところでは、募集要項として一定のサービス水準を保っていくような条件をつけて募集をしていくことが最優先かと考えております。
以上でございます。
○奥村委員
なかなかライバルがいないという中で、評価の点数も特段に高いという状況でなくても選定されてきたということがこれまでも間々あったと思います。説明会には来たけれども、応募はしなかった、応募まで至らなかった事業者に対して、なかなかその理由が把握できないということですけれども、そういった事業者にも聞き取りをすることは困難なのかどうか。それが応募してくる事業者を増やすための改善策ともなっていくと思うんです。私としては、指定管理者制度自体に問題があると考えている立場ですけれども、1者応募の状況がよいとはとても思えないので、そういう理由の確認をしていく必要があるのではないかというふうに思います。その点について伺いたいと思います。
あと、委託料を引き上げていくとか、そういうことがあり得るのかどうか。私としては、委託料を仮に引き上げても、働く職員にそれがきちんと還元されていくような仕組みがないと、職員の定着率にもつながらないし、サービスを向上させることにもつながらないと思いますし、指定管理者制度の趣旨の一つである経費の縮減にならないのであれば、区直営に戻すという考え方が必要だというふうに思いますけれども、委託料の考え方についても伺いたいと思います。
○清水区民生活課長
まず、事業者で説明会に参加したが、実際に応募されなかった事業者に対してヒアリングを行ったかというところでございます。
提案書の中には、企業としてどうしても公表できないようなものも当然含まれているが、そういったものも提案をしなければならないという事情を考えますと、事情を仮に伺ったとしても、私どもとして、こういうものですということをお話しできるようなものとは限らない。ただ、例えばそういうところも含めまして、私どもが次回の募集をするとき、そしてまた、毎年行っている評価をするとき、そういった視点を反映するということはできるかもしれませんが、基本的には、それを具体的に今ここで、どういったことがあったとかないとかいう事実を申し上げることはできないかと思いますので、その点は御理解ください。
また、委託料につきましては、基本的には、毎年、もちろん定額で、3年間、5年間というところでの委託料の提案をいただきますけれども、それとともに、毎年の状況を踏まえまして、予算編成というところで、そこは変更が必要ということであれば、対応することもしております。
また、先ほどの人員のことに関しましても、提案時にも職員体制というのを示していただくというところがございますし、先ほど申し上げた評価というところで、そういった人員の状況がどうなっているか私どもも点検をいたします。サービス低下につながらない、また、人員がしっかりと配置されているということは、サービスが維持されるということにつながりますので、そういった視点で毎年の評価を見ているところでございます。
以上でございます。
○奥村委員
応募に至らない理由などについて、こうした委員会で報告していただくということにはなかなかならないと思いますけれども、御答弁から考えますと、そういう聞き取りは可能だということだと思いますので、いずれにしても1者応募という状況は変えていくべきだと思います。それが改善できないで、一度指定管理者となってしまうと、結局、ほかの応募者がなくて、1者がずっと同じ施設で管理者になっていくというようなことであれば、本来の指定管理者制度の趣旨からも外れると思いますので、指定管理者制度の在り方というものを根本から考え直していくべきだ、見直していくべきだということを強く訴えたいと思います。
次の質問に移りまして、資料2の市街地再開発事業等の取組についてです。
資料の一覧表で示されている、検討中となっている地区以外に、区として、今、まちから何か相談を受けているとか、話が出ているような状況というのがほかにあれば、お知らせいただきたいと思います。
新規で加わった日本橋本石町・室町地区というのは、日本橋の高速道路地下化に伴って進められてきた再開発事業は5つあるというふうに考えていたんですけれども、そこに6つ目として新たに加わっていくというような形になるのかという点と、地権者の数も伺いたいと思います。事業者、企業ということになるかと思いますけれども、どういった地権者なのかという点も確認させていただきたいと思います。
○栗村地域整備課長
市街地再開発事業の検討中の部分に記載がないところでという御質問でございますが、レベル感も含めて、様々ございまして、何地区あるという形ではお話はできませんが、中央区内の諸所で御相談は受けております。
本石町・室町地区でございますが、こちらは、首都高速線の地下化に伴って、それがきっかけで検討が出てきた地区とは違う地区でございます。確かに、エリアとしては日本橋川沿いの部分でございますが、こちらは、先日発表がなされたと認識しておりますが、日本橋三越ですとか、あるいは川沿いの地権者のほうで、従来から共同化による再開発もにらんだまちづくりができないかといったお話が出てきていた。その中で、そういったところを代表する三越をはじめとする事業者のほうで、その一歩を踏み出して、まちづくりの検討を進めたいといったところの中で、区のほうにも正式にそういった検討を進める要望みたいなものをいただきました。そういった中で、区のほうも、こちらのまちづくりについて、地権者のほうに呼びかけをして検討が始まっているところでございます。
権利者の数までは、今、手持ちの資料がございませんので、お答えできませんが、大きな企業もありますし、日本橋川沿いの小さな地権者もいらっしゃる。中には住んでいる方もいらっしゃるというふうに聞いております。
以上です。
○奥村委員
今、手元にないという数については、また、後ほどにでも教えていただければというふうに思います。
新しい再開発ということで、まちから相談を受けていることも何件かはあるようなお話ですけれども、まちの名前までは結構なので、何件ぐらいあるのかということも確認をさせていただきたいと思います。
それと、再開発事業の取組の表でも分かりますけれども、市街地再開発事業として行われるものと、任意の民間事業として行われるものとあるわけです。検討中となっているもの、準備組合などがもう設立されているもの、まだ検討会の段階のものとありますけれども、こうしたものを市街地再開発事業としていくか、それとも任意の民間事業として進めていくのかという判断は、どういう段階で、どういう話合いによって進められていくのか、判断されていくのかということについて伺いたいと思います。
○栗村地域整備課長
検討中の地区数ということでございます。
大変申し訳ないですが、日々の業務の中で、私をはじめ、担当課長も含めて、電話等の問合せも含めて、様々なところで、様々なレベルで御相談がありまして、その件数をカウントするというところには至っておりません。数については、私も分からない状況でございます。
次に、都市計画決定するかどうか、市街地再開発事業にするかどうかの判断の仕方というところでございます。
こちらは、どこかで誰かが決めるというよりも、地権者の中で、必ずこういった複数人で共同化をにらんでまちづくりの検討をしていく際に、都市計画を伴った市街地再開発事業、法に基づいた事業にするのか、あるいは、例えば皆さんがもうこれでいこうという形であれば、都市計画決定というのは時間をかなり要しますので、時間をかけて都市計画決定の手続をするといったところの地権者の比較の中で、こういった選択をされるという形での結果として、任意事業か、市街地再開発事業になるのかといったところであるというふうに考えております。
以上です。
○奥村委員
再開発というと、日本橋などもそうですけれども、水辺の空間、あと防災機能を持たせるとか、オープンスペースを造るとか、そうしたことを取り込めば、それに公共性がある、まちの安全性、防災力なども高めることになるというような判断がされ、多くは市街地再開発事業として進めることができるという形なのか。まちの方からすれば、市街地再開発事業として進めてもらうほうが安定性もより高いとか、そうしたこともあると思いますし、区の税金が投入されていくような開発を望む方が多いのだろうと思うんですけれども、そうしたいろいろな公益性のような機能を持たせれば、基本的に市街地再開発事業になっていくという感じなのでしょうか。
そういうまちの方からの相談に対して、区としては、こういう機能を持たせれば市街地再開発事業として取り扱っていくというような提案などもしながら、市街地再開発事業につなげていく流れとなっているのかというあたりについて、もう少し詳しくお聞かせいただければと思います。
○栗村地域整備課長
都市再開発法に基づく市街地再開発事業につきましては、もちろん、市街地再開発事業をすることによって、公共的な、ある意味の大きな貢献、公共施設整備がなされるですとか、そういったところが要件になりますが、都市再開発法の中では、公共的な貢献をすればいいというところだけではございませんで、地区として求められる要件がございます。今のままでいきますと、防災上ですとか、公共施設の未整備によって市街地が合理的に土地利用できないといったところをきちんと判断した上で、これは法律で決まっているところでございますが、そういったところの一定の要件をチェックしながらというところも踏まえて、都市再開発法の市街地再開発事業に適用できるかどうかという判断があるところでございます。ですので、何か公共的な整備をすれば、必ず市街地再開発事業になるということではないということでございます。
以上です。
○奥村委員
区としては、どういう形で相談に乗っていくのかということも伺いたいと思います。やはり再開発として扱う要件に合うような、合致させていくための提案とか、そういったこともしながら進めるものなのかという点について確認をさせていただきたいと思います。
続けて、日本橋川沿いの開発、まちづくりについてです。
今度この地域で進められる日本橋一丁目東地区について、同じ開発エリアに入っています日本橋室町一丁目地区も、非常に細い区道で2つの街区を無理につなげた形で1つの再開発事業の地区としてみなして開発が進められているわけです。日本橋一丁目東地区も、川を挟んで離れた地域をつなげた形で計画が立てられています。これはなぜこういう形を取ることになったのか、こういう形となってしまったのかということについて伺いたいと思います。
○栗村地域整備課長
市街地再開発事業にする際に、区に相談が来た場合の対応ということでございますが、再開発事業を自分たちの検討しているところでやりたいという中で、どういった貢献内容が必要なのかについては、区のほうに御相談いただければ、もちろん、地域ですとか、どういうものを含んでいけば市街地再開発事業になるのかですとか、先ほどの適用要件の話ですとか、そういったところについては、区のほうで適宜そちらについてのアドバイスをしているところでございます。
日本橋一丁目東地区がこの形に至った経緯ということでございますが、先ほど来の答弁でも少し触れておりますが、一丁目東地区の、今回新たに加わっている日本橋川の北側の部分、本町、小網町の部分でございますが、首都高速道路の地下化に至った経緯の中で、今、地上を走っている環状線がどこかで地下に潜らなければいけないというところで、いろいろと東京都、首都高速道路株式会社が比較検討していった中で、まさに本町、小網町の部分で地下に潜る、トンネルに入っていくというルートが決定されたと。
その上で、単純にそのままでいきますと、こちらを道路として、本町、小網町地区が全面的に買収されてしまって、単純にトンネルが造られてしまうといったところになるわけですが、日本橋川沿いを全体として活性化させていく、室町地区も含めて、日本橋川の北側、南側、両岸で活性化させていくという形の中でいきますと、単純に買収されていく部分を、何とかしてまちづくりとしてきちんと捉えられないかといったところの中で、従来、東地区の中で検討していたところに、ある意味、区のほうから、本町、小網町地区の部分も含めて再開発事業として検討できないかといったところを地元に投げかけながら、結果として、両方の地権者のほうでこういった形の再開発事業をやっていこうという流れになったところでございます。
以上です。
○奥村委員
この日本橋一丁目東地区は、C・D・E街区の低層の容積をA・B街区に乗せて、より高いものにしていくとか、そういう発想から出たものではないということなのかを確認させていただきたいと思います。
それと、日本橋川ですけれども、地図を見ますと、南側からの太陽の光を遮るような形の計画で、高いビルが南側に並ぶことになると思います。環境影響評価の冊子で見ても、川沿いは大体6時間から8時間ぐらい日陰になるようなことが見てとれるんですけれども、川を日陰にしてしまうということについて、これで川の魅力が増すと考えるのかどうか。この計画だと、光が当たった川辺を散策するというような形はなかなか難しいのではないかと思うんですけれども、その点についての御認識を伺いたいと思います。
○栗村地域整備課長
C・D・E街区の件につきましては、先ほどお話ししたとおりの経緯でございまして、容積がどうこうという話で検討に至ったということではございません。
川の南側に高層建築物が建って陰になるのではないかというところでございますが、建物の日影というものは、ある時点、ある瞬間にはある場所に、太陽を遮ることによる影というのは確かに出てきます。そういったものが何分か続くというところは、建物の幅によって決まってくるかと思います。市街地再開発事業の中で、そういったところを配慮しているというところでいきますと、長時間陰になるところをいかに分散させていくか。そういった意味でいきますと、今の超高層のスリムなタワーというところが一つの解にもなりますし、建物を高くしたからといって、必ずしも陰が長時間に及ぶ形になるという因果関係はないというところでございますので、そこはいろいろな形、あるいは建物の配置の中で、少しでも改善する検討をしているところでございます。
以上です。
○奥村委員
せっかく首都高を撤去をしても、川辺だけは低層だけれど、その奥には高層ビルが並び、南側からの光もなかなか差し込まないというような状況の開発では、私は問題があるというふうに考えます。
以上です。
○海老原委員長
それでは、副委員長席にお戻りください。
それでは、議題、新しい築地等まちづくり及び観光・地域振興等に関することにつきましては、継続審査ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○海老原委員長
第二回区議会定例会における委員長報告の取扱いにつきましては、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○海老原委員長
行政視察につきまして、例年7月の委員会におきましては区内所管施設視察に代えて行政視察を実施しているところでありますが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、視察は行わないことといたしますので、御了承をお願いいたします。
それでは、築地等地域活性化対策特別委員会を閉会いたします。
(午後3時37分 閉会)
お問い合わせ先:区議会議会局調査係
電話:03-3546-5559