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令和3年 築地等地域活性化対策特別委員会(9月14日)

1.開会日時

令和3年9月14日(火)

午後1時30分 開会

午後3時5分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(9人)

委員長 海老原 崇智

副委員長 奥村 暁子

委員 塚田 秀伸

委員 かみや 俊宏

委員 田中 耕太郎

委員 高橋 まきこ

委員 中島 賢治

委員 原田 賢一

議長 木村 克一

4.出席説明員

(19人)

齊藤副区長

吉田副区長

浅沼企画部長

溝口政策企画課長(参事)

糟谷副参事(計画・特命担当)

濱田区民部長

清水区民生活課長

鷲頭地域振興課長

岩田文化・生涯学習課長

田部井商工観光課長

井山スポーツ課長

竹内日本橋特別出張所長

望月環境土木部長

三留環境政策課長(参事)

松岡都市整備部長

川島都市計画課長

栗村地域整備課長

水野都市計画事業担当課長

福島まちづくり事業担当課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

黒須書記

坂和書記

6.議題

  • 新しい築地等まちづくり及び観光・地域振興等に関すること

(午後1時30分 開会)

○海老原委員長
 築地等地域活性化対策特別委員会を開会いたします。

 本日、理事者報告の関係で区民生活課長、スポーツ課長及び日本橋特別出張所長が出席いたしますので、御了承をお願いいたします。

 議題の審査に入りますが、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いいたします。

 初めに、理事者報告をお願いいたします。

○濱田区民部長

 1 区民施設の指定管理者の評価結果について(資料1)

○松岡都市整備部長

 2 築地魚河岸入居者に対する支援について(資料2)

以上2件報告

○海老原委員長
 ありがとうございます。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時34分です。自由民主党さん68分、かがやき中央さん32分、公明党さん32分、区民の風さん32分、日本共産党さん32分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○塚田委員
 それでは、私から、資料2の築地魚河岸入居者に対する支援についてお尋ねいたします。

 全面開業から間もなく3年を迎えようとする築地魚河岸でございます。この3年のうちの2年近くにわたって、コロナ禍が襲って非常に翻弄され、また厳しい経営状況が続くということもあって、今回、賃料の減額措置に至ったと、今、御説明いただいたわけでございます。

 一方で、いま一度コロナ発生前の、2年前の今頃を振り返りますと、築地魚河岸並びにその周辺の場外市場では、予期せぬ、予期せぬと言っていいと思うんですけれども、インバウンド需要もありまして、大変多くの観光客があふれていたという事実がございます。そして、そのお客を当て込んだ、言ってはなんですけれども、屋台のような、安手と言ったらちょっと失礼ですが、少し想定外とも言えるような店舗が大変あふれていた。そして、そういったお店がにぎわいを見せる一方で、いわゆる当初想定していたプロのお客さん、そして本物志向の強い一般のお客さんがどんどん築地を離れていった。そして、当初のコンセプトである、プロが認める食のまち築地のブランドの維持が極めて危うい状況だったのではないかと考えております。そんなさなかにコロナ禍が発生し、立ちどころに観光客が激減した。

 そして、いっときは人影もほとんど見ないような状況でありましたけれども、少しずつプロのお客さんが戻ってきている。それと同時に、一般のお客さん、そして中央区民の買物需要も増加して、現在はむしろ、本来考えていた、狙っていた客層が戻ってきている、あるいはそれに近づいてきているのではないかと思います。そういう意味では、一度失墜しかけた築地ブランドであったと考えております。そして、誰もが想像できない成り行きによって一旦リセットされた現状がございます。

 ここは、本来のコンセプトどおりの高いポジションにある築地ブランドのイメージをこのまま長く維持するためにも、ここに資する絶好の機会と考えなければいけないのではないかと思うんですが、その点についてどうお考えでしょうか。お聞かせください。

○栗村地域整備課長 築地魚河岸の今のありようと、それから、どういった形で捉えているかというところでございますが、委員御指摘のとおり、この2年間のコロナ禍での緊急事態宣言等を受けて、ある意味、お客さんの層が少しリセットされた状態というところは、区としても同様の認識をしているところでございます。

 昨年、それから今年度に入って、相変わらず緊急事態宣言が発出されたり解除されたりということが続いているわけでございますが、今年度に入って、少しずつではありますが、今、まさに御指摘のあった、例えば区民の方ですとか、食料品をお買い求めになられる生活者の方々の築地場外への来訪というところが出てきているのかなというふうに見てとっています。ただ、今、飲食の店舗の皆様がなかなか営業しようにも営業できない状況の中で、本来のプロの方の来訪が、そういった意味でいうと、元に戻るところまではまだ至っていないのかなというのが、日々感じている所感でございます。

 そういったところがございますので、築地魚河岸の運営についても、本来の築地ブランドというものをいま一度きちんと捉えて、そこをしっかりと、そういった方に訴求していく取組というものが必要とされているというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○塚田委員
 どうもありがとうございます。認識としては非常に近いところであるということで、ちょっと安堵しております。

 今年の区政世論調査に、築地魚河岸への来場経験について設問がございました。その中で「よく行っている」という方を除いて、頻繁ではないが、「行ったことがある」という方が44.7%、「知っているが、行ったことがない」という方が32.2%いらした。合わせて76.9%、8割近い区民の方がいます。この方々が、本来、もう少し来ていただいてもいいのではないかなと。来ていただける可能性がある皆さんであると捉えるべき、そう読むべきではないかなと考えております。

 そう考えますと、アンケートは無作為抽出ですので、ちょっと分かりませんけれども、例えば会社にお勤めの方であると、平日の午前中に築地魚河岸に行くということもちょっと難しいのかなということがあります。私も土曜日などにちょこちょこ行ったりします。そして、その勢いで日曜日に行くと、お店が全くやっていないなんていうこともありました。例えば、現在のお客様、これは中央区の皆様も含めてですけれども、当初のコンセプトどおりのお客様が大変多いと思われる区民の皆様、そして一般の皆様も含めて、週末開催などを考えられたらどうかなという思いもございます。あるいは、そういう意見も聞こえてくる中で、今回50%の賃料減免ということでございますが、例えば共益費として電気代であるとか、そういったものの補助、助成に使っていただくとか、これまでと少し違う取組などに充てていただいてはどうかなと思うところでございます。

 要するに、コロナ禍で少し本質が見えにくくなっております。コロナ禍で皆さんが御商売に窮しているというのは、どこでもそうですが、本質的に、それ以前、コロナ禍に至る前にどういう状況であったかをいま一度鑑みていただくと、必ずしもコロナだけが問題でない場合もあろうかと思います。そういう意味では、コロナ禍のトンネルの先が少し見えてきた状況の中で、その先、明けたときに生き金になる、つながっていく投資になるものも鑑みていただいて、使い道を精査して補助なり助成なりをしていただくということで、どうぞお願いいたします。これは、築地魚河岸に限ったことではございませんが、こういう観点にぜひとも立っていただいて、使い道を精査していただくということで、どうぞよろしくお願いいたします。

 以上でございます。

○かみや委員
 私からは、議題で、ふれあい銭湯などについて伺いたいと思います。

 ふれあい銭湯は、区民の方から大変感謝の声を伺う事業だと思っております。改めて、この事業の意義、目的、そしてまた、設定日が金曜日から水曜日に変更されたと思いますので、この状況の変化について区の所感があれば、お聞かせ願えればと思います。よろしくお願いします。

○鷲頭地域振興課長 ふれあい銭湯につきましては、世代間の交流ですとか、在住・在勤の方の触れ合いを通じまして、コミュニティ意識を育むということを目的として実施している事業でございます。そういった中で、本年度5月から、これまで第2・第4の金曜日に実施しておりましたふれあい銭湯について、第2・第4の水曜日に変更をさせていただきました。

 この理由といたしましては、浴場組合の方々とも協議を重ねながら、昨年度については、上半期に、コロナ禍の影響によりまして全くふれあい銭湯が実施できなかったということで、その分を年度の下半期に毎週末、金曜日にふれあい銭湯を実施しております中で、金曜日におきましては在勤者の方の御利用が多いという状況が判明してきたものでございます。

 昨年度実施をする中で、密防止という観点も含めながら、浴場の方々に御協力いただきまして、御利用状況などを鑑みておりました際に、実際に金曜日に実施いたしました昨年度は、1浴場当たり1回の実施につきまして約225人の御利用があったところでございます。今年度、曜日を変更した以降につきましては、まだ現段階でございますが、これが約250人ほどまで利用の状況が伸びているところでございます。コロナ禍以前の、1浴場当たり1回のふれあい銭湯実施につきまして、約300人ほどの御利用があったところで、そこと比較しますと、まだ完全に回復し切っていないところではございますけれども、少なくとも金曜日から水曜日に曜日を変更したことによりまして、実際にふれあい銭湯を御利用いただける方の数というのは増えているということで、浴場の方々の経営に資する事業になっているものと認識しているところでございます。

 以上でございます。

○かみや委員
 御答弁ありがとうございます。

 まず、目的のほうについては、コミュニティ意識の育成というお言葉があったかと思います。そして、人数のところは、以前、コロナ禍前ほどには戻っていないけれども、前年度よりは、曜日の変更もあって、少し増えたということで認識いたしました。目的のところは、少し感想めいたところになりますけれども、30年ぐらい前、子供の頃を思い出しますと、神田祭の後、松之湯に入って、いなりずしを食べるみたいな、地域コミュニティの核の一つに銭湯があったんだろうなというふうに、今、御答弁を聞いていて感じたところでございます。

 そしてまた、人数のお話があったかと思います。昨年度に比べると少し戻ったというところかと思いますけれども、全体としては少し減っている。こういった状況、内訳を区としてどのように捉えていらっしゃるのか、このことを少しお聞かせ願えればと思います。よろしくお願いします。

○鷲頭地域振興課長 ふれあい銭湯を実施いたします当日の利用者の内訳ということでございますけれども、こちらにつきましては、昨年度、利用日変更の件を含めまして、浴場組合に御協力をいただいて、各浴場で御本人確認などを行う中で判明している限りで申し上げますと、昨年度、金曜日に御利用いただいた区内在住者の方の割合は約4割から5割といったところでございまして、水曜日に御利用されている区内在住者の方の割合が6割以上となっていることについては、私どもも認識しているところでございます。今年度、実際のふれあい銭湯開設日を変更した以降につきましては、御本人確認を行うということまでの正確な調査ということではございませんけれども、昨年度の状況を経る中で、各浴場から伺っているお話を踏まえますと、やはり水曜日に移したことによって、区内在住者の方の御利用が大変増えているという状況については、私どもも伺っているところでございます。

 そういった意味におきましては、在勤者利用の観点では、使っていただく方の数は若干減っているところかと存じますけれども、区内在住者の方の御利用というのが、逆に、ふれあい銭湯におきましては増えているという点におきましては、この事業は、区民の方々の中で銭湯を御利用いただく大変大きなきっかけとなっているものと認識しているところでございます。

 以上でございます。

○かみや委員
 御答弁ありがとうございます。

 区内在住の方の利用が増えており、在勤の方の利用は少し減っているのかなというところでありますけれども、今、御答弁をそれぞれ伺っていても、浴場の方と連携を取っていただきながら、事業の推進というか、より使いやすく、そして区民の方々も使いやすいような工夫をしていただいているのかなと拝察をいたしました。

 感想めいたところを少し申し上げたいと思うんですが、今、人数のところも御答弁いただきましたが、コロナ禍で、地域で本当に多くの活動というものが中止、制限されている。オンラインでできるもの、盆踊りであったり、いろいろなセミナーであったり、できることはやっているのかなと思いますし、私自身もそういう活動が多くなっていると思っております。

 先日、ごく限られた人数、関係者限りということでありましたけれども、3密対策を行って、地域で清掃活動がありました。新大橋の麓に4メートルほどの高さのある震災記念碑の石碑の清掃でした。以前から調べていたということなんですけれども、所有者が不明ということで、地域主体でトライアルで行われたということでありました。この状況は、今すぐというのはもちろん難しいと思いますけれども、落ち着いた後には、地域でまちへの愛着ですとか、歴史への関心を高めていくきっかけになる取組につながっていくと期待したいと思っております。

 少し話が戻るんですけれども、掃除が終わった後、やはり汗を流したいなですとか、大きいお風呂に入りたいなという声が聞こえてまいりました。もちろん、行政主導というのは非常にハードルが高い、難しいというふうに思っております。この事業の推進とともに、民間主導でありますとか、様々な地域、近隣の意見等を含めて、地域での動向というものをぜひ注視していただきたいということを要望して、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。

○高橋(ま)委員
 お願いいたします。

 私からは、まず、資料1について伺わせていただきます。

 今回、評価結果の資料を頂いたところでございますが、それぞれの施設におけるBという評価が、どうしたらAになるかという視点が重要だというふうに、拝見して思っております。それぞれの指定管理者には、どうしたらAになるかという点について共有できているのか、具体的に何に取り組むと、次はAになるという目標設定がなされているのかという点について、念のためではございますが、確認をさせてください。

 また、区民施設全般への要望として、予約、また予約キャンセルや抽せん申込み、結果通知など、全てウェブで完結する仕組みをという御要望を非常に多く、また長くいただいてきております。こうしたきめ細やかなウェブ予約等の実現ということについて、予約管理システムが今の区民の皆様の御要望に応えられるものであると思っていらっしゃるかどうかという点について確認をさせてください。

 3点目です。学校施設等が長く使えない状況が続いておりまして、運動施設を中心に、区民施設に利用ニーズが集中しているというお声も多く聞いてまいりました。今、この影響をどのように受け止めているか、また、その対応についてのお考えをお聞かせいただきたく思います。お願いします。

○清水区民生活課長 まず、評価におきまして、Bの評価をAにしていく取組ということでございます。

 評価の方法につきましては、資料にもございますとおり、5点の評価の観点につきまして、各評価項目がございます。項目ごとに5点満点で評価をいたしまして、そのうち全て3点以上で、かつ4点以上が過半数のものはAというような評価をしてございます。この3点というものは、当然、ここにもありますように、水準としては満たしているものというところで、基本的には、通常の運営をしている場合は3点というものがベースで、特徴的な取組とか、非常によい取組とか、そういったものになると4点、5点がついていくというところで、私どもとしては、Bという評価も決して低くはなく、サービスの向上と適正な維持管理というところでは、Bはむしろ普通であろうと思っております。いろいろな取組、毎年の取組や、私どもが区として出している課題、それから利用者の声、そういったものを反映しながら、よりよいサービスにつなげていく。こういったことで、新たにであったり、ふだんの取組をより強く行っていくというようなところで、結果的に4点以上の項目が増えていってAにつながっていくというようなことでございます。ですので、委員おっしゃるとおり、今、私が申し上げたような取組を、指定管理者と私ども区が連携をしながら行っていくことが、まず必要であろうかと思います。

 そして、2点目のウェブ予約というか、予約管理システムでございます。

 これにつきましては、中央区情報化基本方針の中でも、予約管理システムを今後どうしていくかというのが課題の一つになっておりますので、区としてウェブ予約みたいなものをどういうふうに実現していくかというのは、全庁的に連携をしながら、今、検討をしているところでございます。

 また、コロナ禍において各種の制限を受けて、学校の施設が利用できないというところで、私ども区民部としても、運動場の開放とか、そういったところは、コロナのことに合わせて実施したりもしておりますし、通常でも、学校の利用というところで学校開放とかで協力をしたりしてございます。こうしたことを今後とも続けていき、お子さんの活動といいましょうか、健全育成のために私どもは何ができるかというのは、学校もそうですけれども、そういったニーズに応えていくというところで見つけていくというところが我々がやっていくべき取組かなと考えております。

 以上でございます。

○井山スポーツ課長 最後の、学校施設が使えない状況においてのスポーツ施設の利用について、お答えさせていただきます。

 確かに、今、学校施設は、校庭、体育館、温水プールも使えない状況でありまして、その分、スポーツ施設の利用が増えているかなというのは感じております。特に、スポーツ課としては、大人の方のスポーツ開放になるんですけれども、豊海のテニス場の利用が特に増えているというところ、スポーツセンターと月島スポーツプラザの温水プール利用が増えておりまして、区民の方からも学校施設がやっていない状況についての問合せなども入っているところでございます。かといいまして、では、ほかのところはどこがあるんだといったら、学校施設以外に、本区にスポーツができる施設はございませんので、いろいろな区民からの声がスポーツ課にも届きます。これに関しては、教育委員会のほうにも報告を上げまして、もちろん、学校教育に支障のない範囲でのスポーツ開放でございますので、教育委員会とは密に連絡を取りながら協議をしていきたいと考えております。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 それぞれにありがとうございました。

 まず、1点目の、Bについても水準を満たしたものであるというところです。一方で、やはり利用者の満足度の向上のためにはAを目指していくというところが、あるべき姿勢であるというふうに思いますので、今回、丁寧に評価をしていただいた評価委員会の報告内容であるとか、また、この内容については利用者の声を聞いてきたというところもございますので、ぜひ進んだ取組にて、より満足いただけるような、よりよいサービスにつなげていっていただくような、今回の評価としていただきたいという点を重ねて要望させていただきます。施設がなぜB評価になったか分からないというところが、それにおいては課題になってしまうので、逆に、これを生かしていく方向性でお願いしたいというふうに思っております。

 2つ目の予約管理システムは、これから全庁的に取り組むというところではございますが、まず、この点については、具体的に区民館で申し上げますと、使えない時間が1時間あるんです。正午から1時までの入替え、また5時から6時ですかね。この1時間のために、2枠連続の手配、つまり使用料が2倍の負担になってしまうというところが厳しいんだというお声を、利用団体の皆様、また個人で利用される方からも伺ってまいりまして、この声は少なからずあるというふうに、私は聞いて思っております。1時間ごとの予約とか、そういったところについては、やはりできるところから民間のサービスレベルにより近づけていく必要はあるというふうに思いますし、いつでも、どこでもアクセスといった区民の要望に応える自治体DXの基本というところでいうと、まずはできるところから実現するべきだとも思うのです。区民館の利用枠、ほかの施設もですけれども、1時間ごととか柔軟なところ、何か取組がすぐにできることはないのかという点について確認をさせていただきたいと思います。この点について、答弁をお願いします。

 また、運動場の開放について、学校の温水プールが使えないので、豊海のテニス場と温水プール2か所に集中しているという点は、私も非常に伺ってまいりましたし、先日も浜町のスポーツセンターの中のプールを拝見しましたが、笑顔でにぎわっていらっしゃるというところが印象的でございました。

 教育委員会にも報告していただけるというところでしたが、やはり中央区内は、御存じのように、運動できる場所が限られていて非常に厳しいというところ、これからまた秋の雨、また冬の寒さといったところでも環境的にも難しいです。子供が伸び伸び運動できるような場所をというのは、区長への手紙でも御要望がございましたので、全庁的に連携しながら、引き続きお願いしたいという点を要望申し上げます。

 まず、1点答弁をお願いします。

○鷲頭地域振興課長 区民館の利用時間につきましては、条例上で午前、午後、夜間ということで、延長利用も含めまして、枠が設定されているところでございます。そうした中で、ただいま御指摘いただいた、いわゆる枠と枠の合間の時間につきましては、確かに、利用団体の入替えですとか、また、コロナ禍におきましては、その1時間の入替え枠が消毒を行うに当たって非常に貴重な時間となっているところでございます。

 ここしばらくにおきましては、当然、こういった傾向というのは続いていくものと考えておりますし、また、私どもといたしましても、施設を利用者の皆様方に安全に安心して御利用いただくために大変必要かつ重要な時間であると認識しているところでございます。利用者の皆様には、そういった点で御不便をおかけするところはございますが、合間の時間の目に見えないサービス的な部分を充実させることによりまして、こういった時間も必要なのであるということを利用者の方々にも御認識いただけるよう、私どもは今後も一層のサービス充実に努めてまいりたいと考えております。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 消毒に必要な時間という点は共感するところではございます。一方で、お子さんが学校から帰られてから活動を始めるという方々にとっては、4時からスタートした場合に5時で終わってしまうというところの難しさというお声も具体的にいただいていますので、正午から1時、5時から6時というところ、何か希望に応えられるような方法を検討いただきたいという点を要望させていただきますとともに、やはり1時間ごとの予約といったところも、施設を有効活用する、より多くの方に使っていただけるという視点でも重要だと思いますので、こうした点から要望させていただきます。

 続きまして、資料2、築地魚河岸入居者に対する支援について、私も質問させていただきます。

 この支援策の中で、安定的な営業を継続できるようというところで目的を示していただきました。今回、減免について、5割減免が令和4年3月末まで、つまり本年度末までということをこちらでお示しいただいたところでございますが、安定的な営業継続という視点でございますと、せめて来年度末までというふうにしないと、やはり事業者の皆様にとっての事業計画に支障があるのではないかというふうに考えます。自治体も、今、まさに来年度の予算方針を示したところでございまして、これからの事業の計画というところですと来年度に当たっていくのかというふうに思うのですが、この点について御見解を伺えたらと思います。お願いします。

○栗村地域整備課長 家賃の減免の期間についてということでございますが、昨年度もそうですし、今年度についても、我々のほうとしては、予算の絡みもありますが、基本的には年度の中で、今年度どうしていこうかというところを、事業者の方の声を聞きながら、あるいは運営している都市整備公社とも相談しながら、その都度決定をしているところでございます。

 委員の御意見の中にある、来年度の事業計画を考えた上でというところも確かにあるとは思いますが、特にコロナの状況を逐一見ながら判断していくというところが必要かなと思っています。2か年、3か年という形の長期の判断をするのは少し難しいかなというふうに感じているところでございます。

 以上です。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。事業者の声を聞き、都度決定しているという点、決定経緯について伺ったところでございます。

 コロナの状況ですが、今すぐの大幅な回復、突然に回復するものではないというところは皆様も御認識のとおりでして、この下期が上向きになったとしても、やはり安定的な営業につなげるというところですと、来年度の取戻しがあってこその営業改善というところではないかというふうに思います。皆様の声を聞いていただいているということですので、引き続き、そうした声を聞きながら、この目的とする安定的な営業につながるような支援を引き続き検討いただきたいという点を要望させていただきます。

 続きまして、昨日も議論されたところではございますが、築地のヘリポートに関連して、具体的に幾つか聞かせていただきたいと思います。

 5月20日の東京都知事宛ての築地まちづくりに関する要望についてにおきまして、朝日新聞社東京本社にある大規模駐車場との連携や、ヘリポートに対する航空法令上の連携調整などというふうにございましたが、この連携調整が築地市場跡地の交通ターミナルの上に設置検討されるに至った経緯についてお聞かせいただきたいと思います。

 また、これに関連しまして、交通結節点機能を果たすというところですと、定期航路、頻度といったものに対しても、もしお聞かせいただけるものがあれば、お伺いしたいというふうに思います。

 今、外でもヘリコプターの音が聞こえておりますけれども、やはり近隣に住まう住民としましては、騒音や風といった被害についての懸念がございます。昨日も航路を東京湾や河川にという御答弁をいただいたところではございますが、音や風の影響、被害はないという想定であるかという点、中央区のお考えを確認させていただきたいと思います。まずは、この点をお願いいたします。

○吉田副区長
 昨日も申し上げたところでございますが、現実にヘリポートは、今、築地にあるわけです。朝日新聞の社屋の上ではありますが、現にあります。そうすると、今度の跡地の開発をする際には、それはどうなるのかということは当然に調整をしなければいけない。

 その中で、これはいつも申し上げていることですけれども、ヘリポートというものは航空法上の制限がございまして、周辺に対する、ある意味で車線制限的な建築物に対する形態制限等が加わっていきますので、都市計画上の整理をする必要があります。そういった場合に、跡地の上空をかすめて朝日新聞の社屋の上にある状態が望ましいのか、全体として整理をしていった場合には、むしろ東京湾に出ていったほうがよろしいのではないかという考え方もあり、その点については、この要望書の中で申し上げているのは、跡地というものを城壁のように造るわけではなくて、跡地の開発をしていくことによって、がんセンターの増築計画を含め、朝日新聞社屋等の建て替え等もあるでしょうし、そういった地域全体の開発の中でヘリポートの位置というものを弾力的に、機能的に考えたほうがよいのではないかという考え方でございます。

 ひとまずは、現にある機能をどういうふうに維持するかという問題と、それから区民生活を支える上で、確かに報道用ではございますけれども、それの代替措置としてヘリポートを設けていった場合に、防災とか、あるいは、いわゆる接客という部分における交通というふうな形で活用できるということであれば、地域のポテンシャルは上がるわけですから、そういった点も加味しながら、長期的な視点で弾力的に位置は考えたらいいのではないかということでございます。これらを総合的に連結するならば、築地市場跡地を中心とする築地駅の交通ポテンシャルは、複合的に、かつ飛躍的に向上するだろうというふうに思っております。そういったものを縦の動線や横の動線でもって整理できるだけの土地の広がりを築地の跡地は持っているので、そういう部分をきちんと検討してくださいということを私どもとしては申し上げております。

 市街地の上をということでございますが、現実に、朝日新聞自体も市街地の上を使っているわけですけれども、それ以上に、仮に弾力的にもうちょっと位置を考えることができるのであれば、東京湾を活用したり、隅田川を活用したりというふうな形で、より安全な形で航路の設定ができるのではないかということを含めて、私どもとしては、これはあり得ることだろうというふうに思っているところでございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 今の、より安全な航路決定というところで、先ほどと同じですが、航路とか頻度、また、その影響というところについては、今、御回答いただけるところまで特に決まっていないという状況なのでしょうか。もしお話しいただけることがあれば、確認させてください。

○吉田副区長
 基本的には、現状で航空法上の調整等は必ずやらなければいけないことになりますので、その部分については、今の時点で、開発計画も全体として定まっていない状況の中では、これは具体的に出てこない。ですから、今後、築地の跡地の問題については、私どもも概念的な部分について、今回、総括的に東京都にも要望書を出させていただいておりますけれども、築地の部分については、これから設計が固まっていく、都市計画の決定がされていく。ここから2年、3年の間の継続的な協議が非常に重要になってくるだろうと思っておりますし、また、これはヘリポートばかりではございませんけれども、場外市場のありようというものも考えますと、工事期間中も含めて長期的に、築地の跡地については継続的に協議を進めていく必要があるというふうに思っております。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。まさに、長期的な視点を踏まえた今回の交通結節点のイメージをお出しいただいたという点を確認させていただきました。

 ただいまのお話にございました交通ポテンシャルを飛躍的に向上させる一つとしての航路であるというところは、まさにそうだと思うのですが、そうであるとすると、やはり築地市場跡地においては、国際ニーズに応える施設になるのではないかというふうに想像もするところでして、コンベンションホールであるとか、ホテルであるとか、そういったものを具体的にお考えとして、もしお話しいただけるものがあれば、その点をお聞きしたいというふうに思います。

 また、場外市場のありようというところですと、地下鉄とか、船着場とかのイメージもお伺いしているところではございますが、そうした整備が進み、完了するまでの間の築地が果たすべき機能というところもあると思うのです。その間、築地が担うべきと思われていること、また、できることもあると思うのですが、その間の築地についての思いをお聞かせいただけたらと思います。恐れ入ります。お願いします。

○吉田副区長
 我々の要望書の性質なんですが、何度か申し上げておりますように、この開発で私どもの区として要求しなければならない最大の課題は、あれを15年物とか20年物の開発にしてもらっては困る。なるべく早く整備をしていく。実際には、なるべく早くと言いつつも、現実的に考えますと10年ぐらいはかかってしまうんですけれども、なるべく早く整備をしていただかないと、場外市場を含めて、周りのまちがつらいことになる。そういう事項が、この要望の中では一番だと私どもは思っております。

 その上で、ここで区として書いておりますことは、開発が起きて、これが地域の発展につながる要素であったり、地域が発展することはいいんだけれども、逆に、混雑とか渋滞とかという形で迷惑を被るようなことがないようにという部分において要望書を出させていただいている。

 大変恐縮ですが、いろいろな夢はあると思います。その上に何を造るかとかいうことについては様々な御意見があるんですが、これについては、区民の、夢はありますけれども、合意をつくることはできない。サッカー場がいいという人もいれば、野球場がいいという人もいる。あるいは見本市会場がいいという人もいるし、アリーナがいいという人もいるので、そこについては、私どもは言いません。ただ、この地域の持っている歴史的な営みであったり、過去からの経緯を含めて、やはりここについて、基本的には、交流というか、そういうキーワードは抜けないだろうと思っておりますけれども、区民の合意がつくれませんから、私どもは施設の特定をしておりません。この要望書で、その点については触れられないと私は考えておりまして、先ほど申し上げたような趣旨に基づいて、要望書は作り上げさせていただきたいというふうに思っております。

○高橋(ま)委員
 それぞれ御丁寧にありがとうございます。

 交流という点は、まさに、住んでいる者も訪れる方も皆さんが期待するし、そういった機能が築地の今ある魅力でもあると思いますので、その点について今後もお話を伺っていきたいというふうに思います。

 築地で事業を営む方々からは、近隣に住む方々に日常使いをしてほしいんだという御要望も聞いてまいりました。先ほどの御答弁の中でも生活者の場外来訪というお言葉もございまして、それまでの場外のありようという中では、1つ目指すところ、また実現できる近いところなのかなというふうにも思っております。インバウンドをはじめとする観光需要におきましては、今回のコロナもですが、これまでも様々な影響を受けやすいもので不安定だということは、今回も露呈されたところだというふうに深く受け止めております。

 そういった中で、地域住民が利用しやすいという視点で申し上げますと、やはり駐車場や駐輪場を造るだけでは難しく、これまでの要望書等でも示されております、シームレスに移動できる動線の確保というのが真に求められると思います。例えば、地下に駐輪場ができてしまうと、今、築地に買物に来られる方々の荷物量を見ても、想定し難いというふうに思いますので、今、使われている方、近隣の方々の利用に対しての配慮をされるような、ふだん使いが実現するようなまちづくりとなるよう期待したいと思いますし、引き続き、その点も望んでいきたいというふうに思います。シェアサイクルポートや自転車の専用レーン、歩道との分離など、湾岸のエリアとも一体となって、近隣区も含めて、相互の移動が快適になるようにという点を重ねて要望させていただきます。

 また、こちらは質問ではないのですが、買物ニーズが高い平日の夕方とか日曜、祝日の販売体制支援も必要ではないかという点を、今後、また、お伺いさせていただきたいというふうに思います。今、市場、場内、場外を運営されている方々だけでは難しい点がそういったところで、余剰な人とか場所をどれだけ空けておくか、その管理も、今の経営の中では難しい、何らかの体制がないと難しいということも伺ってきましたので、こうした周りのふだん使いにかなうという点では、その点を検討いただきたいという点を要望させていただきまして、質問は以上となります。ありがとうございました。

○中島委員
 私からは、築地魚河岸の支援についてお聞きしたいというふうに思っております。

 魚河岸、場外市場は大変歴史があって、最初の頃は日本橋にあった。長い歴史の中でどんどん築かれてきた。今まで伝統的につくり上げてきた人たちを守るという意味でも、現在、築地魚河岸という施設を造って何とか支援をしていこうと。今回も半年以上にわたって支援をするわけです。それも重々分かっていることではあるんですが、プロである以上、やはりプライドもあるだろうと。この半年間、ただ区から家賃を支援していただくだけでは、プロとしてのメンツも立たないだろうなというふうに思っているんです。

 そこで、玄人たちの取組として、この半年間、来年の3月までの家賃の支援に対して、どういう取組で人を集めようと考えているのか、お聞かせいただければというふうに思っております。

○吉田副区長
 委員御指摘のように、江戸開府以来、河岸というものが中央区にあったんだ、やはり食の中心なんだということ、それから、私どもの区の経済の骨格をなしている部分が食料品の卸売というようなことをやっていることにあって、私どもは築地魚河岸を整備し、そして、その部分について支援を行ってきました。今、コロナ禍の中で、実は昨年も、恒例ですから、結局、年末の部分については結構必死になって売出しもいたしましたし、そのために駐車場を確保したり何かしながらやってまいりました。

 先ほどから議論がございますように、コロナ禍の先がちょっと見えませんけれども、ワクチン接種率がこれだけ上がってきている状況の中で、ウィズコロナという体制の中で築地魚河岸がどう生き抜いていくかということについては、事業者と一緒に、私どもとしても協議をさせていただいております。その中で、今回の支援と、それから私どもがいろいろ考えております、これは築地場外全体に対する補正予算等での支援の経費等を総合的に活用いたしまして、これはありきたりの話でございますけれども、年末を中心として、やはり築地だねというブランドを強化する取組については実施していきたいと思っております。これは現在検討中でございますので、その点については、必ず御期待に添うように努力をさせていただきたいと思っております。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 言わんとすることはよく分かるんですけれども、時が問題だというふうに思っているんです。時って何だというと、今、株価が上がり、世間的には、これからみんな回復になるだろうという気持ちは湧いているわけです。そんな中で、プロであるなら、そこに仕掛けをするのは当然だろうというふうに思っております。そのために支援をして家賃を下げて、多少でも使えるお金を手元に残すことによって何かを仕掛けていかなければいけない。では何をするんだというのが私の疑問なんです。

 私も小売店出身ですから、この時期を外したら、もう絶対復帰はできないと思っております。ではどうするんだといったときに、まずできることは、例えば品物を全部1割引きにするとか、それを打ち出す。10月、11月に関しては駐車場を無料にして、誰でも来られるようにするとか、とにかく人を集めることを考えなければいけない。12月は、あえてイベントを組まなくても、もともと人が集まってきます。では、1月はどうするんだといったときには、閑散期に人を集めるのが一番重要な課題だというふうに思っています。

 閑散期にどうやって集めるんだというと、駐車場を借りた人に、日本橋とか銀座に行くためのバスは走っていませんので、メトロの乗車券を人数分渡す。それで銀座とか日本橋に行って買物をして、築地に車を置いてあるので、戻ってきて、そこで買物をしてという一つのサークルをつくるべきだろうなと。本来、無料バスを走らせるという提案は昔からしておりましたが、そうすると、またお金もかかりますので、メトロの乗車券を渡すだけで、それが済む。土日切符であれば1枚120円で日本橋まで行けるわけですから、そういったアイデアを使って人を集客し、区内の人の循環をつくるようなことも1つ考えるべきだろうなと。

 いつまでたっても築地の場外だけの話でどうにかしようというのは、なかなか無理がある。銀座を巻き込み、あるときは汐留まで巻き込んでもいいと思ってはいます。大きな単位でサークルを鑑みて取り組むべきだなというふうに思いますが、この考えについてどのようにお考えになりますか。

○吉田副区長
 これからも地元と暮れに向かっていろいろ協議をする機会が何回かございますから、今御指摘いただいたようなことも含めて、私どもとしてはやっていかなければいけないと思っております。私どもとして考えるのは、実は、築地ということもさることながら、やはり地域全体で、今、ちょっと沈滞ムードというのがありますので、それを地域の活性化というもの上に築地の活性化も築かれるというふうなことが望ましいんだと思います。

 先ほどからこの委員会で出ておりますけれども、正直言いますと、例えば朝市みたいな話についての支援だとか何かという区内全体でのお話もございますが、現実に、例えば勝どきでマルシェをやったり、日本橋浜町でマルシェをやったりしておりますけれども、そういった部分を含めて、区内全域でいろいろなエリアマネジメントというか、町会活動というか、そういうものがどんどん活性化していく中で、常にそこに有機的に築地が加わっているというような状態をどういうふうに構築できるか。これは、今年、来年に向けての景気回復策だけではなくて、中央区が住みやすいまちであり、地域の活力のあるまちであるというふうな形が今後も続いていくために必要な考え方だと思いますので、そういった点を含めて協議をさせていただきたいと思っております。

○中島委員
 ありがとうございます。

 駐車場が区内にはたくさんありますよね。昭和通りにもありますし、場外にもあります。さらには西銀座のほうにもある。車で来る方の集客は可能だというふうに思っているんです。ただ、唯一欠けているところというのは、JRで来る人に関しては、築地に行くバスや、日本橋に行ったりする無料バスが走っていますけれども、とにかく築地に来るにはなかなか不便だというふうに思っております。そんな中で、すぐ造れとは言いませんけれども、現在、丸の内から銀座を通って築地に抜ける路線はあるんですけれども、その本数を複数路線にすべきだろうと。もう少し八重洲側から行くような道も確保して、場外に対して人を送り込むような交通システムもちゃんと頭に入れた上で取り組んでいくべきだろうというふうに思っています。

 築地の方と今後いろいろお話をされて、どういうイベントにしようかというのはあるんですけれども、築地だけを考えるのではなくて、中央区の発展を考えた中に築地があるということで取り組んでいただければというのを希望しまして、質問を終わります。

○海老原委員長
 副委員長は委員席にお移りください。

○奥村委員
 それでは、何点か質問をさせていただきたいと思います。

 初めに、資料1の指定管理者の評価結果についてお聞きします。

 この評価委員の方たち、委員長や委員の方たちは任期が設けられているものなのかという点について確認をさせていただきたいと思います。今の委員の方々は、どれぐらいの期間、委員となっているのかということについても、分かる範囲で結構なので、教えていただければと思います。

 それと、今回、総合スポーツセンターとか、月島運動場なども評価の対象となっているんですけれども、そういった中で、スポーツ団体の方を評価委員に加えるなど、できるだけ様々な方の意見が反映されるような評価委員会にしていくことが必要だというふうに考えます。その点について御見解をお示しください。

 資料2の築地魚河岸の家賃減免についてです。

 私たち日本共産党区議団としても、場外市場の聞き取り調査などをこれまで複数回行ったことがありますけれども、そうした中で、築地魚河岸の店舗には減免があるということで不公平感を感じるという意見も直接伺っているところです。いろいろ国や都の給付金は、場外にしても、売上げがどの程度減らないと対象にならないとか、いろいろある中で、今、コロナで非常に大変ですけれども、築地魚河岸も含め、場外も含め、全体を底上げして盛り上げていくということが必要なんだろうというふうには思っています。

 そこで、これも確認ですけれども、場外市場、築地魚河岸に関して、メディア等への売込み、営業などはどのように行っているのか。新聞やテレビ、雑誌やネットなどで取り上げられたりすれば、それが集客にも影響してくると思うんですけれども、そのあたりの今の取組の状況について伺いたいと思います。お願いします。

○清水区民生活課長 指定管理者評価委員会の委員のことについてお答え申し上げます。

 まず、評価委員の任期というところでございますが、基本的には毎年、委員を選任するということで、委員の任期というものは設けてございません。

 委員の方々が実際にどのくらいやられているかについて、まず、委員長をやられています明治学院大学の教授の神田良委員でございますが、この方につきましては、指定管理者評価委員会を創設した段階から、学識経験者としてお願い申し上げております。また、中小企業診断士と利用者代表につきまして、まず中小企業診断士の方については、所属しています中小企業経営支援センターに御推薦をいただいているんですが、今の井上委員は平成25年から委員として御就任いただいております。また、利用者代表として各行政地域からお一人ずつというのは、連合町会のほうに御推薦をいただいて委員をお願いしているところでございますが、京橋の松岡委員につきましては令和2年度から、日本橋の岩田委員につきましては平成25年度から、月島の風間委員に関しましては平成20年度から、委員をお願いしているところでございます。

 また、専門委員のような方を選ぶかという点につきましては、利用者代表というところもございますが、区民施設は非常に多岐にわたる施設でございます。全ての施設を評価していただくという観点からしますと、区民の声を広く聞ける立場の方を私どもは選びたいということで、こういった形でお願いをしているところでございますので、今後もこの方法で選んでいかせていただきたいと考えております。

 以上でございます。

○栗村地域整備課長 築地魚河岸の取組の中での、メディアへの売込みということでございますが、こちらに関しては、区のほうが何かしらメディアへの売込みをするということではなくて、もちろん、事業を行っている築地魚河岸事業協議会のほうと都市整備公社と、いろいろと綿密な意見交換なり、協議を重ねながら、様々なメディア、マスメディアだけではなくて、販売のチャンネルですとか、あるいはユーチューブですとか、そういったところのメディアを使いながら工夫して売込みを図っているというふうに事業協議会のほうからも聞いているところでございます。

 以上です。

○奥村委員
 築地魚河岸と場外市場については、今、いろいろSNSなども発達する中で、いろいろな方法もあるんだろうなというふうに思います。そうした効果というのが、これまで利用していなかったときと比べて、やはり一定効果があるというふうに分析されているのか。さらに拡充していって、いろいろな番組などで取り上げてもらうとか、ユーチューバーの方とコラボして売り込んでいくとか、いろいろなこともあるんだろうなと思うので、ぜひそのあたりはさらに研究していただきたいということを要望させていただきます。

 指定管理者の評価委員については、長い方で、委員長だと指定管理者制度導入当時からということなので、2004年ぐらいが指定管理者制度導入時期かなと思うんですけれども、そうすると十七、八年やっていらっしゃるのかなと思うんです。委員長の方の評価がどうということではないですけれども、やはりいろいろ社会状況なども変わり、区民の世代の構成なども変わり、利用者の顔ぶれなどもいろいろ変わっていく中で、一定の任期なども設けながら、できるだけ幅広い声が入るようにして評価していくべきだと思いますし、委員に区民の利用者の方をさらに増やしてほしいということも、この間、ずっと要望してきていますけれども、ぜひそういう方向で見直しを図っていただきたいということも要望とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

 次に、築地まちづくりに関する要望書案について、要望書の中身、文言自体は、これが特に問題だと感じるようなところはないです。ただ、先ほど前委員からも話のあったヘリコプターの活用、ヘリポートの問題などについては、防災としては必要な部分があると私も思いますけれども、あまり空をいろいろ飛び交うようなことが今よりも増えるとか、何か集客でどんどん使っていくとかいう方向性はちょっと違うのではないかなというふうに思うところです。ただ、要望書の文言としては、防災という観点でヘリコプターと書かれているだけだと思うので、そのあたりは今後もいろいろ議論していけるんだというふうに思っているところです。

 幾つか確認ですけれども、交通結節点として、いろいろ整備するものについては、費用負担がどういうふうになるのか。東京都が持つ部分と区が持つ部分と民間の部分がそれぞれあるのか。例えば区道を整備するとなれば、区の負担になるのかなと思うんですけれども、そのあたりの考え方について伺いたいと思います。

 それと、要望書案の中で、場外市場とともににぎわいを創出する機能や、特色ある地域資源を生かす文化的な機能など、地域の活性化につながる整備を推進していただくようお願いしますという文言がありますけれども、区として、この中で具体的には書かれていなくとも、イメージとして、どういうものを考えているのかということについても確認をさせていただきたいと思います。

 それと、築地市場の跡地での土壌汚染調査と埋蔵品の調査という問題も、今後、大きいものになると思います。土壌の調査で汚染除去に時間と費用がかかってくると思います。遺跡調査についても、江戸時代の幻の庭園と呼ばれる松平邸の浴恩園の発掘調査、試掘も行ったということです。今、高輪ゲートウェイ駅での工事で高輪築堤が出土して、住民や研究者らが保存を求める会を発足させる中で、国も保存に乗り出す方向を示すなど、こうした動きもありますけれども、この2つの問題について、スケジュールにどの程度影響があるというふうに想定しているのかということについても伺いたいと思います。よろしくお願いします。

○吉田副区長
 費用負担という考え方に対するお答えで全体を説明できるのかと思いますけれども、実際に、私どもとしては、この開発について区の費用負担が発生すると思っておりません。率直に申し上げますと、23ヘクタールということで大開発が行われて、その中で車の出入口、人の流れというものの絵姿が開発の中で描かれていきます。そういうものに併せて、場外市場区域等における区道の整備などがあれば、それは区で負担をすることになると思いますけれども、開発の上で費用負担が出てくることはないと思っております。

 費用負担に関連して、全体を説明させていただくつもりでおりますけれども、私どもが現在持っておりますA棟の部分、それから駐車場棟の部分については、かなり老朽化していると思っておりますので、来年度ないしは再来年になるんですか、民間の事業者が決まった際においては、その民間事業者に呼びかけをしながら、私どもとしては一体的に整備ができないかという話をさせていただいて、その土地の原資でもって、現在の駐車場的な機能であるとか、区として必要な荷さばき場であるとか何かという部分は、開発を通じて、私どもが用地を提供することによって一体的に整備をしていただくという方向性を基本的には追求したいと思っております。私どもが単独で建ててしまいますと、開発と場外市場の間の界壁になってしまう可能性がありますので、そういうことは避けたい。できれば一体的に整備をしていきたい。そのために、用地の提供はさせていただいて、共有持分に変わるでしょうけれども、費用負担はしないという考え方をしていきたいと思っています。

 実は、全体の工期を非常に縮めたいと私どもが考えている中で、問題であるなと思っておりますのが、土壌汚染であり、文化財の調査でございます。これらが単独でそれぞれ別個に行われますと、日程が非常にここで取られてしまって、それこそ開発が全体として20年物になってしまうというようなことが起こり得ますので、計画的な調査の組立てが必要だと思っております。

 また、御存じのとおり、今、私どもは、市場の跡地の中で不足している駐車場の部分や荷さばきの部分を借りております。そういった部分についての確保に関しても、土壌汚染の調査、文化財の調査とのかみ合わせをしながら調整をしていかないと、なかなか用地の確保も出来かねるところでございますので、この部分については、東京都と十分調整をしながら、この部分が速やかに実施されて、調査自体はきちんと行われながら、速やかに進んでいくように、私どもとしては働きかけていかなければならないというふうに考えているところでございます。

○奥村委員
 土壌汚染とか埋蔵品、遺跡の調査は東京都が行って、全て終了した段階で事業者に引き渡していくというスケジュールになるのかと思いますけれども、このあたりはどれぐらい時間がかかるのか。もちろん、重要な価値のあるものが出てくれば、それはそれで遺跡としては喜ばしいものだと思いますし、それを現地で残すのか、どこかへ移築するのかとか、いずれにしても、かなりの時間が必要になるのかなというふうに思っているところです。ただ、やはり必要な調査であれば、きちんと時間をかけてやるべきであると思いますし、スピード感が大事だというのももちろんだと思うんですけれども、そのあたりは状況を見ながら、そして、吉田副区長のおっしゃったように、計画的に、できるだけスムーズに調査をしていくということが必要だというふうに思います。

 築地の問題については、以前も申し上げましたけれども、私としては、公園なり、防災広場なり、広いスペースとして残して、そこで様々なイベントができるようになればいいと思っています。区としては、具体的な活用の方法というものは示さないということですけれども、時間をあまりかけずに、できるだけ早い時期にオープンさせると考えると、公園として開かれたものにしていくということであれば、何か大きな建物を建てることよりもかかる時間ははるかに短くなるのではないかなと思っています。様々なイベントなどをやる中で、場外の店舗にも恩恵があるような、コラボというようなことも、いろいろ可能性があるというふうに私は考えているところです。

 そして、要望書について、9月17日にまちづくり協議会で提案されて、そこでまた、いろいろ意見も出された上で文章を調整していくと。まち協での意見が反映されたものは、次、議員に対してはどのタイミングで提案されることになるのか。そういうスケジュールについても伺いたいと思います。10月末の提出ということですと、審議できる委員会としては決算特別委員会だけになってしまうので、再度意見なりを言うとすれば、そのタイミングということになるのかという、そのスケジュールについても伺いたいと思います。

 それと、今後、さらに重ねて、例えば遺跡調査の問題であったり、新たな動きがあれば、その都度、また要望書は出していくという考え方なのか。今後、どういう形で区の要望を東京都に対して提案していくのかという考え方についても伺いたいと思います。

○吉田副区長
 私どもは、8月30日付で全議員に要望書のたたき台を送付させていただいているつもりでございます。それらの集約というのは、今月の17日にまちづくり協議会がございますから、地元の中の整理が終わった上で、これは各会派の幹事長を通じて調整に入らせていただきたいというふうに思っております。現実には、もう全議員に私どもとしては8月末に出させていただいておりますので、それをたたき台として御覧いただいた上で、御議論をいただければというふうに思っております。

 私が何度か申し上げておりますように、東京都にこういう形で、東京都の取扱方針が決まる前に要望書を出させていただいておりますが、これから事業者が決まり、開発の具体的な姿が決まり、それから、先ほどからお話にございますように、土壌汚染の調査、それから文化財の調査、都市計画決定と、それに伴う環境アセスメントの調査というようなものを連続して行った上で工事ということになるわけでございます。それらの過程は、この23ヘクタールの土地の全体的な開発の絵姿でございますから、それらの段取りそのものがかなり大きな事業で、私どもの区にとっては大きな影響を与えるものでございます。今出しておりますのは、計画のコンセプトについての要望書でございますので、今後、作業等に関わる部分については、あらゆる段階で協議は必要だと思っております。それは東京都であり、決定されたディベロッパーであり、そういったものと私どもの区が粘り強く完成まで協議は続けていくものというふうにお考えいただければと思います。

○奥村委員
 計画のコンセプトに対する要望としては、これが最後という考え方だということで、分かりました。また、意見があれば、その都度、提案させていただきたいですし、お話もさせていただければと思います。

 次に、開発の中での来街者向けの駐輪場という問題について伺いたいと思います。

 月島一丁目にできたミッドタワーグランドですけれども、再開発で建てられたマンションの中に来街者用の駐輪場がないということで、私も知り合いの家を訪問する際に自転車を止める場所がないという状況がありました。住んでいらっしゃる方に聞いても、お友達などが遊びに来ても、止める場所がないということで、マンションの周りは駐輪禁止というコーンがぐるっと置いてあるような状況です。

 これまでも委員会などの質疑を通じて、大規模な開発をする際には来街者用の駐輪場を設けていくべきだということはずっと言ってきたと思うんですけれども、実際に建ったものの中では、そういう設備がないということは問題だというふうに考えています。今から造るというわけにいかないですけれども、来街者の自転車をどういうふうにしていくのかということとか、今後の開発の中で来街者向けの駐輪のスペースをどう整備していくのかという区の基本的な考え方を伺いたいと思います。

○栗村地域整備課長 月島の完了した再開発事業の中での来街者駐輪場のお話ということでございます。

 以前、ムーンアイランドタワーの駐輪場についても御意見をいただいたところでございますが、来街者用の駐輪場の区の考え方としましては、基本的には、開発地の中というよりも、今、月島駅の地下にある区の駐輪場のほうへの誘導ということを図っていきたいというのが基本的な考え方でございます。今ないところに新たに造るというところについては、いろいろな空地の使い方の制限上、なかなか難しいところがございますので、事後的な対応にはなりますが、そういった考え方で進めさせていただきたいというふうに考えております。

 以上です。

○奥村委員
 区の駐輪場に誘導していくということですけれども、現状では、特にそういう取組も行われていなくて、コーンを避けるように自転車が置かれていて、交通の妨げになっているという状況もあります。区として税金も投入しながら建てた建物の周辺で、自転車を止める場所がないということについては、建ててしまった後でも、区として何か策を講じていくということが必要だと思うんです。誘導策ということなども含めて、今後の対応について御見解をお示しください。

○三留環境政策課長(参事) 駐輪対策についてということでございます。

 区営駐輪場の活用に関しましては、これまでも地下駐輪場の活用が不十分であるという御指摘は受けているところでございますけれども、そういったところへ利用促進という形で、違法に止められている自転車に対してビラを貼付したり、または止められないような対策をこれまでもやってきたところでございます。なかなか効果が出ていないという御指摘だと思いますけれども、地道に活動を続けていきたいと思っているところでございます。

 開発に伴って、目に見えてそこから自転車が出てくるというお話でございますけれども、開発に伴う駐輪場、1戸当たり何台というお願いはしてございますし、今、委員がおっしゃっている来街者の方の駐輪スペースということで、公共駐輪場の設置もお願いしているところでございます。なかなか対策が不十分でございますけれども、今後も引き続き粘り強く対策を講じていきたいと思っております。

 以上でございます。

○奥村委員
 本当になかなか難しい問題だなとは思うんですけれども、対策の前進面があまり見られないというところは、率直に言って感じるところであります。人口が増えているので、自転車の利用者も増えているわけで、新しいマンションの中には店舗が入っていたり、飲食店が入っていたり、自転車で乗りつける方も多いわけですから、そこに対して、きちんと事業者側に駐輪場を造らせていくということは、やるべきことだというふうに思いますし、これまで意見を述べてきても、ミッドタワーグランドで設置されなかったということは非常に残念だなという思いもありますが、ぜひ対策を進めていただくように強く要望して質問を終わります。ありがとうございました。

○海老原委員長
 それでは、副委員長席にお戻りください。

 議題、新しい築地等まちづくり及び観光・地域振興等に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○海老原委員長
 第三回区議会定例会における委員長報告の取扱いにつきましては、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○海老原委員長
 ありがとうございます。

 それでは、これで委員会を閉じさせていただきます。

 お疲れさまでした。

(午後3時5分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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